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JP2021058175A - 細胞押さえ具、細胞層作製具及び細胞層製造方法 - Google Patents

細胞押さえ具、細胞層作製具及び細胞層製造方法 Download PDF

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JP2021058175A
JP2021058175A JP2019186266A JP2019186266A JP2021058175A JP 2021058175 A JP2021058175 A JP 2021058175A JP 2019186266 A JP2019186266 A JP 2019186266A JP 2019186266 A JP2019186266 A JP 2019186266A JP 2021058175 A JP2021058175 A JP 2021058175A
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JP2019186266A
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敦史 宮岡
Atsushi Miyaoka
敦史 宮岡
知行 荒谷
Tomoyuki Araya
知行 荒谷
高木 大輔
Daisuke Takagi
大輔 高木
武尊 鈴木
Takeru Suzuki
武尊 鈴木
慎之介 腰塚
Shinnosuke Koshizuka
慎之介 腰塚
龍也 増子
Tatsuya Masuko
龍也 増子
智明 仲山
Tomoaki Nakayama
智明 仲山
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】細胞組織の厚みが一定で、細胞単体での評価や観察が可能な細胞組織体を作製する技術の提供。【解決手段】細胞非接着性領域を有し、培養容器2の凹部3に挿入される細胞押さえ部材11と、前記凹部3に挿入された前記細胞押さえ部材11を、その下端の押さえ面11aが前記凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に前記凹部3の前記内底面3aに平行に配置されるように支持する支持機構12と、を有する細胞押さえ具1A。【選択図】図3

Description

本発明は、細胞押さえ具、細胞層作製具及び細胞層製造方法に関する。
細胞を培養して単層又は重層の細胞組織体を作製する場合、細胞は培養面の一部、培養器の周縁部等に凝集やスフェロイドが生じることがある。そのため、厚みが一定で且つ平らな細胞組織体を作製するのは困難である。特に辺縁部において細胞が凝集またはスフェロイドが生じた場合、辺縁部とその他の部位の屈折率に差が生じるため、細胞組織体の観察において問題が生じる。
これまでに、厚みが一定で且つ平らな細胞組織体を作製する方法として、細胞シートを重ねることにより、一定以上の厚みを持つ細胞シートを作製する方法が知られている。
例えば、特許文献1には、積層化細胞シート組成物を短時間で効率的に製造する目的で、重層する細胞シートへ細胞接着性物質を塗布して圧力印加することにより、細胞シートを積層するために必要な時間を短縮する方法が開示されている。
しかしながら、細胞シートを積層する方式では、細胞シートを積層する際に接着性物質が使用されている。特にトロンビン及びフィブリノーゲンを使用した場合、フィブリンゲルが形成され、細胞のみについて評価や観察を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は、細胞組織の厚みが一定で、細胞単体での評価や観察が可能な細胞組織体を作製する技術を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を含む。
細胞非接着性領域を有し、培養容器の凹部に挿入される細胞押さえ部材と、前記凹部に挿入された前記細胞押さえ部材を、その下端の押さえ面が前記凹部の内底面から上方に離間した位置に前記凹部の前記内底面に平行に配置されるように支持する支持機構と、を有する細胞押さえ具。
本発明によれば、本発明は、接着性物質を用いることなく、組織の厚みを制御しつつ、厚みが一定で且つ平らな細胞のみからなる細胞組織体を作製する技術を提供することができる。
細胞押さえ具10の部分正断面図である。 細胞押さえ具10の平面図である。 細胞層作製具1Aの部分正断面図である。 細胞層作製具1Aの部分正断面図である。 細胞層作製具1Aの部分正断面図である。 細胞層作製具1Bの部分正断面図である。 細胞層作製具1Cの部分正断面図である。 細胞層作製具1Dの部分正断面図である。 細胞層作製具1Eの部分正断面図である。 細胞層作製具1Fの部分正断面図である。 細胞層作製具1Fの平面図である。 細胞層作製具1Aの部分正断面図である。 細胞層作製具1Aの部分正断面図である。 細胞層作製具1Aの部分正断面図である。 細胞層作製具1Aの部分正断面図である。
[細胞押さえ具]
本発明の1実施形態にかかる細胞押さえ具及び細胞層作製具を、図面を参照して説明する。なお、図1、図3〜図10、図12〜図15において、上側を上、下側を下として説明する。
図3等に例示するように、細胞層作製具1Aは細胞押さえ具10Aと培養容器2とで構成されている。
図3に例示した培養容器2は、その上面4から窪む凹部3が形成されたものである。なお、凹部3の内底面3aは凹部3の深さ方向に垂直に延在する平坦面である。
培養容器2としては、例えば、ボトル、フラスコ、ディッシュ、マルチディッシュ、ウェルプレート等を挙げることができるが、これに限定されず、当業者に公知の培養容器を用いることができる。
培養容器2の凹部3の内底面3aは、細胞接着性が付与されている。細胞接着性を付与する方法としては、プラズマ処理、細胞接着性材料の付与等、公知の方法を用いることができる。
図1、図3に示すように、細胞押さえ具10Aは、培養容器2の凹部3に挿入される細胞押さえ部材11と、細胞押さえ具10Aの下端の押さえ面11aから突出されたピン状の突起(支持機構)12とを備えている。また、細胞押さえ具10Aは、細胞押さえ部材11の側面11bから突出するスペーサ用突起13も備えている。
図1〜図5に例示した細胞押さえ部材11は円板状に形成されている。細胞押さえ部材11の押さえ面11aは板状(図1〜図5では円板状)の細胞押さえ部材11の片面である。
細胞押さえ部材11は、円板状に限定されず、両面が四角形、五角形、六角形等の多角形の板状(多角形板状)であっても良い。また、細胞押さえ部材11は、その両面の中心を通る中心軸線から側面までの最大寸法が厚みよりも大きい板状に限定されず、中心軸線から側面までの最大寸法よりも厚みの方が大きい柱状であっても良い。柱状の細胞押さえ部材11は、四角形、五角形、六角形等の多角形断面形状で延在する多角形柱状、あるいは断面円形で延在する円柱状を挙げることができる。また、柱状の細胞押さえ部材11は、その中心軸線方向片側の端面を押さえ面11aとして使用する。
細胞押さえ部材11の押さえ面11aは平坦面である。押さえ面11aが平坦面であることにより、平らな細胞層6を製造することができる。
図1、図3に示すように、ピン状の突起12は細胞押さえ部材11の押さえ面11aから垂直に複数突出しており、各々のピン状の突起12の先端から押さえ面11aまでの長さは同一である。
突起12は、細胞押さえ具10Aの押さえ部材11と一体であってもよいし、別体であってもよい。別体の突起12は、例えば、細胞押さえ部材11に一部を埋設固定、あるいはねじ込み等の機械的固定によって取り付けたもの等を採用できる。
細胞押さえ部材11、突起12、及びスペーサ用突起13の表層は細胞非接着性材料で形成されていてもよい。細胞押さえ部材の細胞非接着性材料としては、例えば、ガラスやPDMS(Poly dimethylpolysiloxane)等を挙げることができるが、これに限定されず、当業者に公知の細胞非接着性材料を用いることができる。
細胞押さえ部材11、突起12、及びスペーサ用突起13はその表面が細胞非接着性処理されたものであってもよい。細胞非接着性処理としては、例えば、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPCポリマー)を塗布することであってもよいが、これに限定されない。なお、細胞押さえ部材11の細胞非接着性処理の範囲について、押さえ面11aと、押さえ面11aに接する側面11bのうち、少なくとも、細胞と接触する、または接触する可能性のある領域について、細胞非接着性材料とする、もしくは細胞非接着性処理されるようにしてもよい。このようにすることにより、細胞押さえ部材11を細胞から離すときに細胞への影響を抑えることが可能となる。
図2に例示するように、スペーサ用突起13は、細胞押さえ部材11の側面11bから突出され、細胞押さえ部材11の側面の周方向の複数箇所に分散配置されている。図2において、複数のスペーサ用突起13は、細胞押さえ部材11の側面の周方向に互いに間隔開けて均等配置されている。
図4に例示するように、スペーサ用突起13は、細胞押さえ部材11の側面から突出した横棒13bと、横棒13bの先端に接続し押さえ面11aと垂直な方向に延びた縦棒13aとを有している。
図2において、スペーサ用突起13の横棒13bは、細胞押さえ部材11の側面から押さえ面11aに沿う方向に突出されている。
スペーサ用突起13の縦棒13aは、横棒13bから下方へ延出する部分(以下、下側延出部、とも言う)と、横棒13bから上方へ延出する部分(以下、上側延出部、とも言う)とを有している。縦棒13aの下側延出部の細胞押さえ部材11の押さえ面11aから下方への突出寸法は、複数のピン状の突起12の細胞押さえ部材11の押さえ面11aから下方への突出寸法と同じに揃えられている。
図4等に例示するように、押さえ面11aから突出された突起12は、先端が凹部3の内底面3aに突き当てられる。また、図4に例示するように、縦棒13aの横棒13bの下側延出部の先端(下端)は、凹部3の内底面3aにその上方から当接する。
図4等に例示したスペーサ用突起13は、その縦棒13aの下側延出部の先端が凹部3の内底面3aに当接することで、細胞押さえ部材11を押さえ面11aが凹部3の内底面3aから上方に離間した位置にて凹部3の内底面3aと平行となるように支持する突起の役割を果たす。
図4に例示するように、横棒13bは凹部3の内周面3bに当接され、縦棒13aは凹部3に挿入された細胞押さえ部材11と凹部3の内周面3b全周との間にクリアランス18を確保する。
スペーサ用突起13は、細胞押さえ部材11から突出され、凹部3の内底面3aにその上方から当接される突起12を兼ねる。上述の通り、スペーサ用突起13の細胞押さえ部材11の押さえ面11aから下方への突出寸法と、複数のピン状の突起12の長さは同一である。そのため、スペーサ用突起13は凹部3の内底面3aに当接すると、細胞押さえ部材11の押さえ面11aを、凹部3の内底面3aと平行、且つ、凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に支持する役割を果たす。
次に、細胞層作製具1Aを用いて細胞層を製造する細胞層製造方法の一例を説明する。
まず、図3に例示するように、凹部3に細胞を入れて細胞接着性処理された凹部3の内底面3aに付着させる。さらに凹部3に細胞を入れ、突起12の細胞押さえ部材11の押さえ面11aからの突出寸法より厚く細胞を堆積させて細胞堆積層5を形成させ、凹部3に培養液を入れる。細胞堆積層5の細胞同士は密に接着しておらず、細胞堆積層5は押圧力等の外力に対して容易に流動する流動性を有する。
続いて、図4に例示するように、細胞押さえ具10Aの細胞押さえ部材11を凹部3内にその上方から挿入する。細胞押さえ部材11は、凹部3に突起12の先端が凹部3の内底面3aに突き当たるまで挿入する。その結果、細胞押さえ部材11は、凹部3の内底面3aから突起12の寸法相当だけ上方に離間した位置に支持される。
凹部3に挿入した細胞押さえ部材11の押さえ面11aは、細胞押さえ部材11を凹部3に対してその内底面3aに向かって下降させていく過程で、突起12先端が凹部3の内底面3aに突き当たる前に、細胞堆積層5の押圧を開始する。培養する前の堆積した細胞堆積層5は流動性が高く、細胞押さえ部材11によって押圧すると容易に変形して、細胞押さえ部材11の押さえ面11aに面接触する。
細胞堆積層5を細胞押さえ部材11によって押圧すると、細胞堆積層5を形成する細胞の一部が、スペーサ用突起13により細胞押さえ部材11と凹部3の内周面3b全周との間のクリアランス18に流出する。流出した細胞は、ピペット等で吸引することにより除去し、細胞堆積層5における細胞押さえ部材11の押さえ面11aの面方向外側に位置する辺縁部を平坦化する。ピペットによるクリアランス18内の細胞の吸引除去はピペット先端をクリアランス18に挿入して行なう。細胞堆積層5の辺縁部は押さえ面11aと面一に平坦化する。
なお、例えば、細胞堆積層5の流動性が非常に高く、凹部3への細胞投入量を調整することで、細胞堆積層5の流動性によって細胞堆積層5に細胞押さえ部材11の押さえ面11aと面一の平坦な上面が得られる場合などは、ピペットによるクリアランス18内の細胞の吸引を省略できる。
引き続いて、突起12先端の凹部3の内底面3aに対する突き当て状態を維持したまま細胞堆積層5を形成する細胞を培養して細胞同士を接着させる。つまり、細胞押さえ部材11の押さえ面11aの凹部3の内底面3aからの離間距離を維持したまま細胞堆積層5の細胞を培養して互いに接着させ、細胞層6(図5参照)を形成する。細胞層6には細胞押さえ部材11の押さえ面11aに対応する上面が形成される。細胞押さえ部材11の押さえ面11aは凹部3の内底面3aと平行な平坦面であるため、凹部3内には細胞押さえ部材11の押さえ面11aに対応する平坦な上面を有する細胞層6を形成できる。
細胞堆積層5の細胞の培養は予め設定した時間長さの培養時間だけ行なう。培養時間は例えば2〜3時間であるが、これに限定されるものではない。
予め設定した時間長さの培養時間での細胞堆積層5の細胞の培養が完了したら、次に、図5に例示するように、細胞押さえ具10Aを上方へ移動させ凹部3から取り出す。凹部3の上方に移動させることにより、凹部3内には厚みが一定で且つ上面が平らな細胞層6が残る。細胞押さえ部材11の押さえ面11aは凹部3の内底面3aと平行であるため、細胞層6の上面と底面は平行な面を有する。この細胞層6の上面は平らであるため、顕微鏡等の観察に適している。
図5において、スペーサ用突起13の縦棒13aは、凹部3から上方に突出する長さを有する。
図5において、スペーサ用突起13の縦棒13aの凹部3から上方に突出した部分は、細胞押さえ具10Aを凹部3から取り出すために手指等で把持する取っ手の役割を果たす。
図6は、変形例の細胞押さえ具10Bを示す。
また、図6は、変形例の細胞押さえ具10Bと培養容器2とで構成される細胞層作製具1Bも示している。細胞層作製具1Bは、図3〜図5の細胞層作製具1Aについて、細胞押さえ具10Aを図6の細胞押さえ具10Bに変更したものである。
図6に例示した細胞押さえ具10Bは、図1〜図5を参照して説明した細胞押さえ具10Aについて細胞押さえ部材11の押さえ面11aから突出する突起12を省略し、細胞押さえ部材11にその側面11bから突出する突起14(以下、側部突起、とも言う)を設けたものである。
側部突起14は、細胞押さえ部材11の側面11bの周方向の互いに離間した複数箇所に均等配置されている。
図6に例示した細胞層作製具1Bの側部突起14は、細胞押さえ部材11を培養容器2の凹部3にその上方から挿入していくときに、培養容器2の上面4にその上方から当接する。図6に例示した細胞層作製具1Bの細胞押さえ部材11は、側部突起14が培養容器2の上面4に当接することで、凹部3に対してその深さ方向において凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に位置決めされる。また、図6に例示した細胞層作製具1Bの細胞押さえ部材11は、その周囲の各側部突起14が培養容器2の上面4に当接することで、側部突起14によって培養容器2に対して、押さえ面11aが凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に内底面3aに平行に配置されるように支持される。
側部突起14は、細胞押さえ部材11を、押さえ面11aが凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に内底面3aに平行に配置されるように支持する支持機構の役割を果たす。
図6に例示した細胞層作製具1Bは、図3に示すように凹部3内に細胞堆積層5及び培養液を入れた後、細胞押さえ部材11を凹部3に挿入し、側部突起14を培養容器2の上面4に当接させることで、細胞堆積層5を細胞押さえ部材11の押さえ面11aに面接触させることができる。図6に例示した細胞層作製具1Bは、培養容器2の上面4に対する側部突起14の当接を維持したまま、細胞押さえ部材11の押さえ面11aに面接触させた細胞堆積層5を培養して細胞層6を形成した後、培養容器2に対して上方へ移動させるだけで凹部3から撤去できる。図6に例示した細胞層作製具1Bは、上面が平坦な細胞層6の形成(作製)に利用できる。
なお、図6に例示した細胞層作製具1Bは、培養容器2の上面4に当接させた側部突起14間にピペットを、細胞押さえ部材11の側面11bと凹部3の内周面3bとの間に確保されたクリアランス18まで挿入するための隙間が確保された構成を好適に採用できる。
但し、図6に例示した細胞層作製具1Bは、培養容器2の上面4に当接させた側部突起14間にピペットを挿入可能な隙間が確保されていない構成も採用可能である。
図7に例示する細胞層作製具1Cは、複数の凹部3を有する培養容器2と、培養容器2の凹部3の開口部を開閉する蓋15とを備えている。蓋15は、蓋板15aと、蓋板15aの片面に設けられた複数の細胞押さえ具10Aとを備えている。細胞押さえ具10Aは細胞押さえ部材11の押さえ面11aから突出された複数の突起12(支持機構)を含む。
図7に例示した細胞層作製具1Cの培養容器2の上面4上には、ゴム、エラストマ等の柔軟性に富む高分子材料によって形成されたシール材4aが設けられている。蓋15の蓋板15aは、細胞押さえ部材11を培養容器2の凹部3にその上方から挿入していくときに、培養容器2のシール材4aにその上方から当接する。蓋15の複数の細胞押さえ具10Aの細胞押さえ部材11は、蓋板15aを培養容器2の上面4に当接することにより、培養容器2の複数の凹部3へ同時に挿入される。
培養容器2の凹部3に挿入された細胞押さえ部材11は、押さえ面11aから突出されている突起12の先端が凹部3の内底面3aに突き当てられることで、複数の突起12によって、押さえ面11aが凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に内底面3aに平行に配置されるように支持される。蓋15の蓋板15aは、各細胞押さえ具10Aの突起12の先端が凹部3の内底面3aに突き当てられることで、培養容器2のシール材4aに当接されシール材4a上に載置される。
図7に例示した細胞層作製具1Cでは、培養容器2や蓋板15aの形成精度に依らず、各細胞押さえ部材11の内底面に対する高さ方向(上下方向)の位置決めを突起12によって実現できる。
図7に例示した細胞層作製具1C及び蓋15は、図3に示すように凹部3内に細胞堆積層5及び培養液を入れた後、細胞押さえ部材11を凹部3に挿入し、蓋板15aを培養容器2のシール材4a上に載置して、細胞層の作製に用いることができる。蓋板15aを培養容器2のシール材4a上に載置した蓋15は、予め設定した時間長さの培養時間の細胞培養を行なった後、培養容器2に対して上方へ移動させて撤去する。蓋15を培養容器2から撤去すれば、凹部3に挿入状態の複数の細胞押さえ部材11を一挙に凹部3から取り出すことができる。
図8は、変形例の細胞層作製具1D及び細胞押さえ具10Dを例示する。
図8の細胞層作製具1Dは、図3〜図5の細胞層作製具1Aについて、細胞押さえ具10Aを図8の細胞押さえ具10Dに変更したものである。
図8の細胞押さえ具10Dは、細胞押さえ部材21と、細胞押さえ部材21にその押さえ面21aからの突出寸法を変更可能に取り付けられた雄ねじ軸付きピン22とを有するものである。
図8の細胞押さえ具10Dの細胞押さえ部材21は、図1〜図5を参照して説明した細胞押さえ具10Aの細胞押さえ部材11に、雌ねじ孔21cとピン収容孔21eとを形成したものである。
なお、図8の細胞押さえ具10Dの細胞押さえ部材21の押さえ面21aは、図1、図3〜図5を参照して説明した細胞押さえ部材11の押さえ面11aと同様の構成である。
図8の細胞押さえ具10Dの細胞押さえ部材21の雌ねじ孔21cは、細胞押さえ部材21の押さえ面21aとは逆の上面21bから押さえ面21aに向かって窪んで形成されている。
細胞押さえ部材21のピン収容孔21eは、雌ねじ孔21cの押さえ面21a側の端である孔底から押さえ面21aに向かって延在形成され、雌ねじ孔21c側の基端とは逆の先端側が押さえ面21aに開口されている。ピン収容孔21eは雌ねじ孔21cと同軸に延在形成されている。また、ピン収容孔21eは雌ねじ孔21cに比べて径小に形成されている。
雌ねじ孔21c及びピン収容孔21eは、細胞押さえ部材21の押さえ面21aに垂直に延在形成されている。
雄ねじ軸付きピン22は、細胞押さえ部材21のピン収容孔21eに収容されたピン22aと、ピン22aの延在方向片端に形成された雄ねじ軸22bとを有する。
雄ねじ軸22bはピン22aに比べて太く形成されている。
雄ねじ軸22bは細胞押さえ部材21の雌ねじ孔21cに収容されている。また、雄ねじ軸22bは、その側面に形成された雄ねじ部22cを細胞押さえ部材21の雌ねじ孔21c内周面の雌ねじ部21dに螺合させて細胞押さえ部材21に螺着されている。
雄ねじ軸付きピン22のピン22aは雄ねじ軸22bに同軸に形成されている。
雄ねじ軸22bのピン22a側の先端とは逆の後端には、マイナスドライバー等の工具を係合させて雄ねじ軸付きピン22を軸回り回転させるための工具係合部22dが形成されている。図8に例示した工具係合部22dはマイナスドライバーの先端を係合可能な工具係合溝である。
図8に例示した雄ねじ軸22bは、その全体を雌ねじ孔21c内に収容可能なサイズに形成されている。工具係合部22dは、雄ねじ軸22b全体が雌ねじ孔21c内に収容された状態であっても工具を係合可能なように、雄ねじ軸22bの後端に形成される。工具係合部22dは、マイナスドライバーあるいはプラスドライバーの先端を係合可能な工具係合溝、例えば、六角レンチを挿入して係合可能なレンチ嵌合凹部等の、雄ねじ軸22b後端面から窪む工具係合凹部を採用できる。なお、凹部でなくとも、工具(スパナなど)と係合可能であれば凸部であっても構わない。
雄ねじ軸付きピン22のピン22aの長さは、細胞押さえ部材21のピン収容孔21eの全長よりも長い。
ピン22aにおける、細胞押さえ部材21の押さえ面21aから突出させた部分は細胞押さえ具10Dの突起12を形成する。
図8の細胞押さえ具10Dは、雄ねじ軸付きピン22の雄ねじ軸22b後端の工具係合部22dに係合させた工具によって軸回り回転させ、雌ねじ孔21c軸線方向における雄ねじ軸22bの位置を変更することで、雄ねじ軸付きピン22の細胞押さえ部材21に対する押さえ面21aに垂直の方向の位置を調整できる。その結果、図8の細胞押さえ具10Dは、細胞押さえ部材21の押さえ面21aからのピン22aの突出寸法、すなわち突起12の押さえ面21aからの突出寸法、を調整できる。
雄ねじ軸付きピン22の雄ねじ軸22bと細胞押さえ部材21の雌ねじ孔21cとは、ピン22aを細胞押さえ部材21の押さえ面21aからの突出寸法を可変に支持するピン支持機構を構成する。
図8の細胞押さえ具10Dは、図3〜図5の細胞層作成具において細胞押さえ具10Aにかえて細胞層6の作製に使用できる。図8の細胞押さえ具10Dは、ピン22aの押さえ面21aからの突出寸法を予め調整して、細胞押さえ部材21を凹部3に挿入する。凹部3に挿入した細胞押さえ部材21は、ピン22a先端を凹部3の内底面3aに突き当てるだけで、細胞押さえ部材21を、凹部3の内底面3aからピン22aの押さえ面21aからの突出寸法相当分だけ上方に離間した位置に位置決めできる。
図8の細胞押さえ具10Dは、雌ねじ孔21cとピン収容孔21eとが構成するピン突出量調整孔が複数形成された細胞押さえ部材21と、細胞押さえ部材21の複数のピン突出量調整孔のそれぞれに挿入された雄ねじ軸付きピン22とを有する構成を採用できる。この構成の場合、図8の細胞押さえ具10Dの複数の雄ねじ軸付きピン22のそれぞれのピン22aとピン支持機構とは、細胞押さえ部材21の押さえ面21aが凹部3の内底面3aからピン22aの押さえ面21aからの突出寸法相当分だけ上方に離間した位置に内底面3aに平行に延在するように細胞押さえ部材21を支持する支持機構を構成できる。
雄ねじ軸22bは、図8に例示した雌ねじ孔21cから細胞押さえ部材21の上面21b側に常時突出可能な軸線方向寸法を確保した構成も採用可能である。
この場合、雄ねじ軸22bの工具係合部は、雄ねじ軸22bにおける細胞押さえ部材21の上面21b側に常時突出される後端部に設けることが好ましい。また、雄ねじ軸22bにおける細胞押さえ部材21の上面21b側に常時突出される後端部に設けられる工具係合部は、工具係合凹部に限定されず、例えば、袋レンチやスパナ等を外側に係合可能に形成された後端係合部であっても良い。
図9、図10は、変形例の細胞層作製具1E、1F及び細胞押さえ具10E、10Fを例示する。図9、図10に例示した細胞押さえ具10E、10Fは、軸付き押さえ部材31と、軸付き押さえ部材31の雄ねじ軸33が螺着される上部支持部材とを有するものである。
なお、図9の細胞押さえ具10E、10Fの上部支持部材に符号32A、図10の細胞押さえ具10Fの上部支持部材に符号32Bをそれぞれ付した。
図9に例示した細胞層作製具1Eは、培養容器2と、培養容器2の上面4上に載置して凹部3上に配置される上部支持部材32Aを含む細胞押さえ具10Eとを有するものである。
図9に例示した細胞押さえ具10Eは、軸付き押さえ部材31と、軸付き押さえ部材31の雄ねじ軸33が螺着される上部支持部材32Aとを有するものである。軸付き押さえ部材31は、細胞押さえ部材11と、細胞押さえ部材11の押さえ面11aとは逆側の上面11cから突出された雄ねじ軸33とを有する。
雄ねじ軸33は、細胞押さえ部材11の上面11cから押さえ面11aに垂直の向きで押さえ面11aとは逆側へ延出されている。また、雄ねじ軸33は、細胞押さえ部材11のその押さえ面11aに垂直な中心軸線と同軸に延在形成されている。
延出されている。図9において雄ねじ軸33は上部支持部材32Aの雌ねじ孔32cに挿入されている。図9において雄ねじ軸33はその側面に形成された雄ねじ部33aを、上部支持部材32Aの雌ねじ孔32c内周面の雌ねじ部32dに螺合させて上部支持部材32に螺着されている。
上部支持部材32Aは、凹部3上に延在配置される支持部材本体32aと、培養容器2の上面4における凹部3の開口部の周囲の領域上に載置される載置片部32bとを有する。
図11(a)〜(c)に例示するように、支持部材本体32aは、雌ねじ孔32cが貫通形成された中央部32fから複数方向に腕部32gが延出された構成を採用できる。載置片部32bは支持部材本体32aの複数の腕部32gの先端にそれぞれ形成されている。支持部材本体32aは、培養容器2の上面4における凹部3の開口部の周囲の領域上に載置片部32bを載置することで、凹部3上に延在配置される。
上部支持部材32Aの各載置片部32bを培養容器2の上面4上に載置したとき、上部支持部材32Aの雌ねじ孔32cはその中心軸線が上下方向に延在する向きとなる。
なお、腕部32g間の空間は、細胞押さえ部材11の側面11bと凹部3内周面との間のクリアランス18へのピペットの挿入に利用できる。
細胞押さえ具10Eは、軸付き押さえ部材31の雄ねじ軸33を上部支持部材32Aに対して回転させて雄ねじ軸33の上部支持部材32Aに対する螺着位置を調整することで、支持部材本体32aの中央部32fと細胞押さえ部材11との間の距離を調整できる。
細胞押さえ具10Eは、支持部材本体32aの中央部32fと細胞押さえ部材11との間の距離を予め調整して細胞押さえ部材11を凹部3に挿入できる。上部支持部材32Aは、培養容器2の上面4における凹部3の開口部の周囲の領域上に載置片部32bを載置して凹部3開口部を跨ぐように配置される。
培養容器2の上面4上に載置された上部支持部材32Aは、支持部材本体32aの中央部32fとの間の距離を予め調整して凹部3に挿入した細胞押さえ部材21をその押さえ面21aが凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に内底面3aに平行に配置されるように支持できる。
細胞押さえ具10Eは、凹部3に挿入した細胞押さえ部材21を、培養容器2上に載置した上部支持部材32Aによって雄ねじ軸33を介して支持することで、細胞層の作製に用いることができる。
上部支持部材32Aと軸付き押さえ部材31の雄ねじ軸33とは、凹部3に挿入した細胞押さえ部材21を、培養容器2上に載置した上部支持部材32Aの支持部材本体32aに対して昇降可能に支持する押さえ部材昇降機構を構成する。
また、上部支持部材32Aと軸付き押さえ部材31の雄ねじ軸33とは、凹部3に挿入した細胞押さえ部材21を、その押さえ面21aが凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に内底面3aに平行に配置されるように支持する支持機構を構成する。
図10に例示した細胞押さえ具10Fは、図9に例示した細胞押さえ具10Eについて、雌ねじ孔32cが貫通形成された上部支持部材32Aにかえて、内面に雌ねじ部が存在しない貫通孔32eが貫通形成された上部支持部材32Bを採用したものである。貫通孔32eは、上部支持部材32Bの支持部材本体32aの中央部32fに形成されている。上部支持部材32Bは、雌ねじ孔32cを貫通孔32eに変更した点のみが図9に例示した上部支持部材32Aと異なる。
また、図10に例示した細胞押さえ具10Fは、支持部材本体32aの貫通孔32eに挿通した細胞押さえ部材11の雄ねじ軸33の支持部材本体32aの中央部32fから上側に突出された部分に螺着された上部ナット34、及び雄ねじ軸33の支持部材本体32aの中央部32fから下側に突出された部分に螺着された下部ナット35も有している。
支持部材本体32aの貫通孔32eに挿通された軸付き押さえ部材31の雄ねじ軸33は、下部ナット35を回転させて雄ねじ軸33に対する螺着を変更し、上部ナット34を支持部材本体32aの中央部32fに締め付けることで、支持部材本体32aの中央部32fと細胞押さえ部材11との間の離間距離を調整できる。また、軸付き押さえ部材31の雄ねじ軸33は、上部ナット34を支持部材本体32aの中央部32fに締め付けることで上部支持部材32Bに固定される。
図10に例示した細胞押さえ具10Fは、支持部材本体32aの中央部32fと細胞押さえ部材11との間の離間距離を予め調整して雄ねじ軸33を上部支持部材32Bに固定した状態で細胞押さえ部材11を凹部3に挿入できる。そして、細胞押さえ具10Fは、上部支持部材32Bを培養容器2の上面4上に載置することで、上部支持部材32Bによって、凹部3に挿入した細胞押さえ部材21をその押さえ面21aが凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に配置されるように支持できる。
上部支持部材32Bの各載置片部32bを培養容器2の上面4上に載置したとき、上部支持部材32Bの貫通孔32eはその中心軸線が上下方向に延在する向きとなる。培養容器2の上面4上に載置した上部支持部材32Bは、凹部3に挿入した細胞押さえ部材21をその押さえ面21aが凹部3の内底面3aに平行となる向きで支持できる。
細胞押さえ具10Fは、凹部3に挿入した細胞押さえ部材21を、培養容器2上に載置した上部支持部材32Bによって雄ねじ軸33を介して支持することで、細胞層の作製に用いることができる。
上部支持部材32Bと軸付き押さえ部材31の雄ねじ軸33とは、凹部3に挿入した細胞押さえ部材21を、培養容器2上に載置した上部支持部材32Bの支持部材本体32aに対して昇降可能に支持する押さえ部材昇降機構を構成する。
また、上部支持部材32Bと軸付き押さえ部材31の雄ねじ軸33とは、凹部3に挿入した細胞押さえ部材21を、その押さえ面21aが凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に内底面3aに平行に配置されるように支持する支持機構を構成する。
図7に例示した蓋15は、細胞押さえ具10Aにかえて図8に例示した細胞押さえ具10Dを採用した構成も採用可能である。
また、蓋は、雌ねじ孔32cが複数箇所に貫通形成された蓋板を採用し、この蓋板の複数箇所に図9に例示した細胞押さえ具10Eが組み立てられた構成も採用可能である。 蓋は、貫通孔32eが複数箇所に貫通形成された蓋板を採用し、この蓋板の複数箇所に図10に例示した細胞押さえ具10Fが組み立てられた構成も採用可能である。
細胞層は次に示すような方法によっても製造することができる。図12に例示するように、凹部3の内底面3a上に凹部3に細胞を入れて細胞堆積層5を形成させ、凹部3に培養液を入れる。
図13に例示するように、細胞押さえ具10Aの細胞押さえ部材11を凹部3内に挿入し、突起12によって凹部3の内底面3aから上方に離間した位置に支持し、細胞押さえ部材11の押さえ面11aとの間に隙間を確保する。
図14に例示するように、細胞押さえ部材11を突起12により凹部3の内底面3aからの離間距離を維持したまま細胞堆積層5を培養し、細胞堆積層5を形成する細胞同士を接着させ、かつ細胞堆積層5の厚さを増大させて細胞堆積層5を細胞押さえ部材11の押さえ面11aに面接触させる。これにより、凹部3内に厚みが一定で且つ平らな細胞層6が製造される。押さえ面11aは凹部3の内底面3aと平行であるため、細胞層6の上面と底面は平行な面を有する。
培養された細胞は、細胞押さえ部材11と凹部3の内周面3b全周との間の間隙(クリアランス18)に流出することがある。流出した細胞は、ピペット等で吸引することにより除去してもよい。
図15に例示するように、細胞押さえ具10Aを凹部3から取り出して凹部3の上方に移動させる。作製された細胞層6は凹部3の内底面3a上に残る。この細胞層6の上面は平ら(観察に適した平面)であるため、顕微鏡等の観察に適している。
細胞押さえ部材の細胞非接着性材料としては、例えば、ガラスやPDMS(Poly dimethylpolysiloxane)等を挙げることができるが、これに限定されず、当業者に公知の細胞非接着性材料を用いることができる。細胞押さえ部材は、細胞に接触する押さえ面に、上述の細胞被接着性材料がコーティングされたものであってもよい。
培養容器2の凹部3には、細胞堆積層5と培養液等が収容される。凹部3に収容される細胞としては、細胞同士が接着して細胞層6を形成することができる細胞であればどのような細胞であってもよく、例えば、動物由来の細胞、植物由来の細胞等が挙げられる。
細胞が由来する動物種としては、哺乳動物、鳥類、は虫類、両生類、魚類、昆虫等が挙げられる。哺乳動物としては、例えば、ヒト、チンパンジー、マーモセット、イヌ、ネコ、マウス、ラット、ウサギ、サル、ブタ、ヤギ、ヒツジ、ウシ、フェレット等が挙げられる。
細胞は、多能性幹細胞、癌細胞等の株化した細胞等であってもよい。株化した細胞としては、例えば、ヒト正常心臓線維芽細胞(NHCF)、ヒト正常皮膚線維芽細胞(NHDF)、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)、NIH3T3細胞等が挙げられるが、これに限定されない。多能性幹細胞としては、組織幹細胞、胚性幹細胞(ES細胞)及び人工多能性幹細胞(iPS細胞)等が挙げられる。
細胞は、組織から単離された細胞であってもよい。組織としては、脂肪組織、皮膚組織、肝組織、腎組織、血管組織等であってもよい。
細胞層6は単層又は複数の層からなり、細胞層6の厚さは1個の細胞の厚さ以上である。細胞層6の厚さは、3μm以上、5μm以上、10μm以上、15μm以上、20μm以上、25μm以上、30μm以上、35μm以上、40μm以上、45μm以上、50μm以上、55μm以上、60μm以上、65μm以上、70μm以上、75μm以上、80μm以上、85μm以上、90μm以上、95μm以上、100μm以上、又はそれ以上の厚さであってもよい。
細胞層6を製造する際に細胞堆積層5を押圧する力は、細胞の種類等によって、予め適切な値に設定することができる。細胞堆積層5を押圧する力は、細胞の生存、細胞の生理機能に悪影響を与えない範囲に設定することが好ましい。
細胞の培養は、細胞と培養液を含む容器を、例えば、37℃、湿度100%、CO濃度5%の環境下で培養してもよい。温度、湿度、CO濃度等の条件は、適宜変更することができる。
細胞の培養に用いる基礎培地としては、例えば、イーグル培地、ダルベッコ最小培地、F10培地、F12培地、RPMI1640培地、L−15培地等が挙げられるが、これに限定されない。
細胞の培養に用いる培地は、上述の基礎培地に血清を添加したものであってもよい。培養液に添加する血清としては、例えば、ウシ血清、ウシ胎児血清、ウマ血清、ヒト血清等が挙げられる。
本発明は、以下の態様を含む。
[1]細胞非接着性領域を有し、培養容器の凹部に挿入される細胞押さえ部材と、前記凹部に挿入された前記細胞押さえ部材を、その下端の押さえ面が前記凹部の内底面から上方に離間した位置に前記凹部の前記内底面に平行に配置されるように支持する支持機構と、を有する細胞押さえ具。
[2]前記支持機構は、前記細胞押さえ部材から突出され、前記培養容器にその上方から当接される突起である、[1]に記載の細胞押さえ具。
[3]前記突起は前記細胞押さえ具の前記押さえ面からピン状に突出され先端が前記凹部の内底面に突き当てられる、[2]に記載の細胞押さえ具。
[4]前記突起は、前記細胞押さえ部材に支持されたピンの前記押さえ面から突出された部分であり、前記支持機構は、前記ピンと、前記細胞押さえ部材に設けられ前記ピンを前記細胞押さえ部材の前記押さえ面からの突出寸法を可変に支持するピン支持機構とを有する、[3]に記載の細胞押さえ具。
[5]前記支持機構は、前記細胞押さえ部材の側面から突出され前記培養容器の内周面に当接されるスペーサ用突起であり、前記スペーサ用突起は前記細胞押さえ部材の前記側面の周方向の複数箇所に分散配置され前記凹部に挿入された前記細胞押さえ部材と前記凹部の内周面全周との間にクリアランスを確保する、[1]〜[3]のいずれかに記載の細胞押さえ具。
[6]前記支持機構は、前記凹部上に延在配置される支持部材本体及び前記培養容器における前記凹部の開口部の周囲の領域上に載置されることで前記支持部材本体を前記凹部上に支持する載置片部を有する上部支持部材と、前記凹部上に配置された前記上部支持部材の前記支持部材本体に対して前記細胞押さえ部材を昇降可能に支持する押さえ部材支持機構とを有する、[1]または[5]に記載の細胞押さえ具。
[7]培養容器と、前記培養容器の凹部の開口部を開閉する蓋とを備え、前記蓋は[1]〜[4]のいずれかに記載の細胞押さえ具を備える、細胞層作製具。
[8]前記培養容器には前記凹部が複数形成され、前記蓋が複数の前記細胞押さえ具を備える、[7]に記載の細胞層作製具。
[9]前記凹部の内部に細胞が収容されている[7]又は[8]に記載の細胞層作製具。
[10]培養容器の凹部の内底面上に前記凹部に入れた細胞を堆積させ細胞堆積層を形成することと、[1]〜[4]のいずれかに記載の細胞押さえ具の前記細胞押さえ部材を前記凹部内に挿入し前記前記支持機構によって前記凹部の前記内底面から上方に離間した位置に支持して前記細胞堆積層を前記細胞押さえ部材によって押圧し、前記細胞堆積層を前記細胞押さえ部材の前記押さえ面に面接触させることと、前記細胞押さえ部材を前記支持機構により前記凹部の前記内底面からの離間距離を維持したまま前記細胞を培養して前記細胞堆積層を形成する前記細胞同士を接着させることと、を含む、細胞層製造方法。
[11]培養容器の凹部の内底面上に前記凹部に入れた細胞を堆積させ細胞堆積層を形成することと、[1]〜[4]のいずれかに記載の細胞押さえ具の前記細胞押さえ部材を前記凹部内に挿入し前記前記支持機構によって前記凹部の前記内底面から上方に離間した位置に支持して前記細胞押さえ部材の前記押さえ面と前記細胞堆積層との間に隙間を確保することと、前記細胞押さえ部材を前記支持機構により前記凹部の前記内底面からの離間距離を維持したまま前記細胞を培養して前記細胞堆積層を形成する前記細胞同士を接着させ、かつ前記細胞堆積層の厚さを増大させて前記細胞堆積層を前記細胞押さえ部材の前記押さえ面に面接触させることと、を含む、細胞層製造方法。
1A…細胞層作製具、1B…細胞層作製具、1C…細胞層作製具、1D…細胞層作製具、1E…細胞層作製具、1F…細胞層作製具、2…培養容器、3…凹部、3a…内底面、3b…内周面、4…上面、4a…シール材、5…細胞堆積層、6…細胞層、10A…細胞押さえ具、10B…細胞押さえ具、10D…細胞押さえ具、10E…細胞押さえ具、10F…細胞押さえ具、11…細胞押さえ部材、11a…押さえ面、11b…側面、11c…上面、12…突起、13…スペーサ用突起、13a…縦棒、13b…横棒、14…側部突起、15…蓋、15a…蓋板、18…クリアランス、21…細胞押さえ部材、21a…押さえ面、21b…上面、21c…雌ねじ孔、21d…雌ねじ部、21e…ピン収容孔、22…雄ねじ軸付きピン、22a…ピン、22b…雄ねじ軸、22c…雄ねじ部、22d…工具係合部、31…軸付き押さえ部材、32A…上部支持部材、32B…上部支持部材、32a…支持部材本体、32b…載置片部、32c…雌ねじ孔、32d…雌ねじ部、32e…貫通孔、32f…中央部、32g…腕部、33…雄ねじ軸、33a…雄ねじ部、34…上部ナット、35…下部ナット。
国際公開第2017/077985号

Claims (11)

  1. 細胞非接着性領域を有し、培養容器の凹部に挿入される細胞押さえ部材と、
    前記凹部に挿入された前記細胞押さえ部材を、その下端の押さえ面が前記凹部の内底面から上方に離間した位置に前記凹部の前記内底面に平行に配置されるように支持する支持機構と、
    を有する細胞押さえ具。
  2. 前記支持機構は、前記細胞押さえ部材から突出され、前記培養容器にその上方から当接される突起である、請求項1に記載の細胞押さえ具。
  3. 前記突起は前記細胞押さえ具の前記押さえ面からピン状に突出され先端が前記凹部の内底面に突き当てられる、請求項2に記載の細胞押さえ具。
  4. 前記突起は、前記細胞押さえ部材に支持されたピンの前記押さえ面から突出された部分であり、
    前記支持機構は、前記ピンと、前記細胞押さえ部材に設けられ前記ピンを前記細胞押さえ部材の前記押さえ面からの突出寸法を可変に支持するピン支持機構とを有する、請求項3に記載の細胞押さえ具。
  5. 前記支持機構は、前記細胞押さえ部材の側面から突出され前記培養容器の内周面に当接されるスペーサ用突起であり、前記スペーサ用突起は前記細胞押さえ部材の前記側面の周方向の複数箇所に分散配置され前記凹部に挿入された前記細胞押さえ部材と前記凹部の内周面全周との間にクリアランスを確保する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の細胞押さえ具。
  6. 前記支持機構は、前記凹部上に延在配置される支持部材本体及び前記培養容器における前記凹部の開口部の周囲の領域上に載置されることで前記支持部材本体を前記凹部上に支持する載置片部を有する上部支持部材と、前記凹部上に配置された前記上部支持部材の前記支持部材本体に対して前記細胞押さえ部材を昇降可能に支持する押さえ部材支持機構とを有する、請求項1または5に記載の細胞押さえ具。
  7. 培養容器と、前記培養容器の凹部の開口部を開閉する蓋とを備え、前記蓋は請求項1〜4のいずれか一項に記載の細胞押さえ具を備える、細胞層作製具。
  8. 前記培養容器には前記凹部が複数形成され、前記蓋が複数の前記細胞押さえ具を備える、請求項7に記載の細胞層作製具。
  9. 前記凹部の内部に細胞が収容されている請求項7又は8に記載の細胞層作製具。
  10. 培養容器の凹部の内底面上に前記凹部に入れた細胞を堆積させ細胞堆積層を形成することと、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の細胞押さえ具の前記細胞押さえ部材を前記凹部内に挿入し前記前記支持機構によって前記凹部の前記内底面から上方に離間した位置に支持して前記細胞堆積層を前記細胞押さえ部材によって押圧し、前記細胞堆積層を前記細胞押さえ部材の前記押さえ面に面接触させることと、
    前記細胞押さえ部材を前記支持機構により前記凹部の前記内底面からの離間距離を維持したまま前記細胞を培養して前記細胞堆積層を形成する前記細胞同士を接着させることと、
    を含む、細胞層製造方法。
  11. 培養容器の凹部の内底面上に前記凹部に入れた細胞を堆積させ細胞堆積層を形成することと、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の細胞押さえ具の前記細胞押さえ部材を前記凹部内に挿入し前記前記支持機構によって前記凹部の前記内底面から上方に離間した位置に支持して前記細胞押さえ部材の前記押さえ面と前記細胞堆積層との間に隙間を確保することと、
    前記細胞押さえ部材を前記支持機構により前記凹部の前記内底面からの離間距離を維持したまま前記細胞を培養して前記細胞堆積層を形成する前記細胞同士を接着させ、かつ前記細胞堆積層の厚さを増大させて前記細胞堆積層を前記細胞押さえ部材の前記押さえ面に面接触させることと、
    を含む、細胞層製造方法。
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