JP2020019171A - 記録装置、および記録装置の制御方法 - Google Patents
記録装置、および記録装置の制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020019171A JP2020019171A JP2018143173A JP2018143173A JP2020019171A JP 2020019171 A JP2020019171 A JP 2020019171A JP 2018143173 A JP2018143173 A JP 2018143173A JP 2018143173 A JP2018143173 A JP 2018143173A JP 2020019171 A JP2020019171 A JP 2020019171A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- recording
- recording apparatus
- power
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
Abstract
【課題】電源の遮断時における記録装置の状態を把握して、記録装置の信頼性およびメンテナンス性を高めることができる記録装置および記録装置の制御方法を提供すること。
【解決手段】実行中の処理を終了させるための終了処理が完了しない状態で電源からの電力の供給を遮断する遮断処理が行なわれた場合に、記録装置の状態に関する情報を不揮発性メモリに格納する。
【選択図】図17
【解決手段】実行中の処理を終了させるための終了処理が完了しない状態で電源からの電力の供給を遮断する遮断処理が行なわれた場合に、記録装置の状態に関する情報を不揮発性メモリに格納する。
【選択図】図17
Description
本発明は、記録装置、および記録装置の制御方法に関する。特に、電源スイッチのオフ後にシャットダウンシーケンスを実行する記録装置、および記録装置の制御方法に関するものである。
特許文献1には、タイマを用いることにより、記録装置がCPUの異常動作などによって制御不能になった場合に、電源を遮断可能な構成が記載されている。また、特許文献2には、記録装置に障害が発生したときに、その障害の状況を記録した後、再起動可能させる構成が記載されている。
記録装置においては、電源スイッチのオフ操作によって電源が遮断されたときの記録装置の状態は、電源スイッチがオフ操作されたときの記録装置の状況に応じて異なる。引用文献1,2においては、このような電源スイッチのオフ操作によって記録装置の電源が遮断された場合に、その電源の遮断時における記録装置の状態を把握することができなかった。
本発明の目的は、電源の遮断時における記録装置の状態を把握して、記録装置の信頼性およびメンテナンス性を高めることができる記録装置および記録装置の制御方法を提供することにある。
本発明の記録装置は、電源をオンまたはオフに切り替える電源スイッチと、前記電源からの電力の供給および遮断を制御する第1制御手段と、前記電源スイッチがオフに切り替えられてから、実行中の処理を終了させるための終了処理を開始する終了処理手段と、前記終了処理が完了したかを判定する判定手段と、記録装置の状態を検出する検出手段と、不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリへの書き込みを制御する第2制御手段と、を備える記録装置であって、前記第1制御手段により前記判定手段が前記終了処理の完了を判定しない状態で前記電源からの電力の供給を遮断する遮断処理が行なわれた場合に、前記第2制御手段は、前記検出手段によって検出された前記記録装置の状態に関する情報を前記不揮発性メモリに格納することを特徴とする。
本発明によれば、電源の遮断時における記録装置の状態を把握して、記録装置の信頼性およびメンテナンス性を高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、本実施形態においては、インクジェット記録装置を記録装置の一例として説明する。
(記録装置の内部構成)
図1は、インクジェット記録装置1(以下、「記録装置」という)の内部構成の説明図である。図1において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は、後述する記録ヘッド8において吐出口が配列される方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
図1は、インクジェット記録装置1(以下、「記録装置」という)の内部構成の説明図である。図1において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は、後述する記録ヘッド8において吐出口が配列される方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
本例の記録装置1は、プリント部2とスキャナ部3を備える複合機であり、これらのプリント部2とスキャナ部3が個別あるいは連動して、記録動作と読取動作に関する様々な処理を実行することができる。スキャナ部3は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFで自動給紙される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。本例の記録装置1は、プリント部2とスキャナ部3を併せ持った複合機の形態であるが、スキャナ部3を備えない形態であってもよい。図1は、記録装置1が記録動作も読取動作も行っていない待機状態にあるときを示す。
プリント部2において、筐体4の鉛直方向下方の底部には、記録媒体(カットシート)Sを収容するための第1カセット5Aと第2カセット5Bが着脱可能に設置されている。第1カセット5AにはA4サイズまでの比較的小さな記録媒体が、第2カセット5BにはA3サイズまでの比較的大きな記録媒体が、平積みに収容されている。第1カセット5Aの近傍には、収容されている記録媒体を1枚ずつ分離して給送するための第1給送ユニット6Aが設けられている。同様に、第2カセット5Bの近傍には、第2給送ユニット6Bが設けられている。記録動作が行われる際には、いずれか一方のカセットから選択的に記録媒体Sが給送される。
搬送ローラ7、排出ローラ12、ピンチローラ7a、拍車7b、ガイド18、インナーガイド19、およびフラッパ11は、記録媒体Sを所定の方向に導くための搬送機構である。搬送ローラ7は、記録媒体Sの搬送方向における記録ヘッド8の上流側および下流側に配されて、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。ピンチローラ7aは、搬送ローラ7と共に記録媒体Sをニップして回転する従動ローラである。排出ローラ12は、搬送ローラ7の下流側に配されて、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。拍車7bは、記録ヘッド8の下流側に配される搬送ローラ7及び排出ローラ12と共に、記録媒体Sを挟持して搬送する。
ガイド18は、記録媒体Sの搬送経路に設けられ、記録媒体Sを所定の方向に案内する。インナーガイド19は、y方向に延在する部材であり、湾曲した側面を有し、その側面に沿って記録媒体Sを案内する。フラッパ11は、両面記録動作の際に、記録媒体Sが搬送される方向を切り替えるための部材である。排出トレイ13は、記録動作が完了して排出ローラ12によって排出された記録媒体Sを積載保持するためのトレイである。
記録ヘッド8は、フルラインタイプのカラーインクジェット記録ヘッドであり、記録データに基づいてインクを吐出する吐出口が、図1におけるy方向に沿って記録媒体Sの幅に相当する分だけ複数配列されている。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、記録ヘッド8の吐出口面8aは、図1のように鉛直下方を向いて、キャップユニット10によってキャップされている。記録動作を行う際は、後述するプリントコントローラ202によって、吐出口面8aがプラテン9と対向するように記録ヘッド8の向きが変更される。プラテン9は、y方向に延在する平板によって構成され、記録ヘッド8によって記録動作が行われる記録媒体Sを背面から支持する。記録ヘッド8の待機位置から記録位置への移動については、後述する。
インクタンクユニット14は、記録ヘッド8へ供給される4色のインクのそれぞれを貯留する。4色のインクとは、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインクである。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14と記録ヘッド8を接続する流路の途中に設けられ、記録ヘッド8内のインクの圧力及び流量を適切な範囲に調整する。記録装置1は循環型のインク供給システムを有し、インク供給ユニット15は、記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力と記録ヘッド8から回収されるインクの流量を適切な範囲に調整する。
メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17を備えており、所定のタイミングに、これらを作動させて記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う。メンテナンス動作については後述する。
(記録装置の制御系の構成)
図2は、記録装置1における制御系の構成を説明するためのブロック図である。記録装置1は、主に、プリント部2を統括するプリントエンジンユニット200と、スキャナ部3を統括するスキャナエンジンユニット300と、電源ユニット400と、記録装置1全体を統括するコントローラユニット100と、によって構成されている。プリントコントローラ202は、コントローラユニット100のメインコントローラ101の指示にしたがってプリントエンジンユニット200の各種機構を制御する。スキャナエンジンユニット300の各種機構は、コントローラユニット100のメインコントローラ101によって制御される。以下、制御構成の詳細について説明する。
図2は、記録装置1における制御系の構成を説明するためのブロック図である。記録装置1は、主に、プリント部2を統括するプリントエンジンユニット200と、スキャナ部3を統括するスキャナエンジンユニット300と、電源ユニット400と、記録装置1全体を統括するコントローラユニット100と、によって構成されている。プリントコントローラ202は、コントローラユニット100のメインコントローラ101の指示にしたがってプリントエンジンユニット200の各種機構を制御する。スキャナエンジンユニット300の各種機構は、コントローラユニット100のメインコントローラ101によって制御される。以下、制御構成の詳細について説明する。
コントローラユニット100において、CPUにより構成されるメインコントローラ101は、ROM107に記憶されているプログラムおよび各種パラメータにしたがって、RAM106をワークエリアとして用いながら記録装置1全体を制御する。例えば、ホストI/F102またはワイヤレスI/F103を介してホスト装置500から印刷ジョブが入力されると、メインコントローラ101の指示にしがたって、画像処理部108が受信した画像データに対して所定の画像処理を施す。そしてメインコントローラ101は、プリントエンジンI/F105を介して、画像処理を施した画像データをプリントエンジンユニット200へ送信する。
なお、記録装置1は、無線通信や有線通信を介してホスト装置500から画像データを取得してもよく、また、記録装置1に接続された外部記憶装置(USBメモリ等)から画像データを取得してもよい。無線通信および有線通信に利用される通信方式は、限定されない。例えば、無線通信に利用される通信方式として、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)およびBluetooth(登録商標)が適用可能である。また、有線通信に利用される通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)等が適用可能である。またメインコントローラ101は、例えば、ホスト装置500から読取コマンドが入力されると、スキャナエンジンI/F109を介して、このコマンドをスキャナエンジンユニット300に送信する。
操作パネル104は、ユーザが記録装置1に対して入出力を行うための機構である。ユーザは、操作パネル104を介してコピーおよびスキャン等の動作を指示したり、印刷モードを設定したり、記録装置1の情報を認識したりすることができる。
電源制御部110は、コントローラユニット100において、電源ユニット400から供給される電源(電力)を制御する。図10において後述するように、電源制御部110は、タイマを実装しており、実行している処理の終了準備が完了したこと、または、タイマにおいて所定のカウント時間(設定時間)の計測が完了したことにしたがって、電源を遮断するように制御する。このタイマにおいて設定されるカウント時間は、プリントエンジンユニット200およびスキャナエンジンユニット300等において実行される処理に応じて設定される。
プリントエンジンユニット200において、CPUにより構成されるプリントコントローラ202は、ROM203に記憶されているプログラムおよび各種パラメータにしたがって、RAM204をワークエリアとして、プリント部2に備わる各種機構を制御する。プリントコントローラ202は、コントローラI/F201を介して各種コマンドや画像データが受信されると、これを一旦RAM204に保存する。記録ヘッド8が記録動作に利用できるように、プリントコントローラ202は、保存した画像データを画像処理コントローラ205によって記録データへ変換させる。記録データが生成されると、プリントコントローラ202は、ヘッドI/F206を介して、記録ヘッド8に記録データに基づく記録動作を実行させる。その際、プリントコントローラ202は、搬送制御部207を介して図1に示す給送ユニット6A、6B、搬送ローラ7、排出ローラ12、フラッパ11を駆動して、記録媒体Sを搬送する。プリントコントローラ202の指示にしたがって、記録媒体Sの搬送動作に連動して記録ヘッド8による記録動作が実行され、印刷処理が行われる。
ヘッドキャリッジ制御部208は、記録装置1のメンテナンス状態および記録状態などの動作状態に応じて、記録ヘッド8の向きおよび位置を変更する。インク供給制御部209は、記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力が適切な範囲に収まるように、インク供給ユニット15を制御する。メンテナンス制御部210は、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う際に、メンテナンスユニット16におけるキャップユニット10およびワイピングユニット17等のクリーニング機構の動作を制御する。
メインコントローラ101は、ROM107に記憶されているプログラムおよび各種パラメータにしたがって、RAM106をワークエリアとして、スキャナエンジンユニット300におけるスキャナコントローラ302のハードウェアリソースを制御する。これにより、スキャナ部3が備える各種機構は制御される。例えば、コントローラI/F301を介してメインコントローラ101がスキャナコントローラ302内のハードウェアリソースを制御することにより、ユーザによってADFに搭載された原稿を、搬送制御部304を介して搬送し、センサ305によって読み取る。スキャナコントローラ302は、読み取った画像データをRAM303に保存する。プリントコントローラ202は、上述のように取得された画像データを記録データに変換することにより、記録ヘッド8に、スキャナコントローラ302で読み取った画像データに基づく記録動作を実行させることが可能である。
電源ユニット400は、各々のユニットに電源を供給するユニットである。電源ユニット400は、コントローラユニット100に電源Vcc(約3.3V)、スキャナエンジンユニット300に電源Vcs(約3.3V)、再起動制御部118に電源Vp(約3.3V)を供給する。また、電源ユニット400は、コントローラユニット100、プリントエンジンユニット200、スキャナエンジンユニット300、および記録ヘッド8に電源VM(約30.8V)を供給し、記録ヘッド8に電源VH(約28V)を供給する。
(記録状態における記録装置の動作)
図3は、記録装置1が記録状態にあるときを示す。図1に示した待機状態と比較すると、キャップユニット10が記録ヘッド8の吐出口面8aから離間し、吐出口面8aがプラテン9と対向している。プラテン9の平面は水平方向に対して約45度傾いており、記録位置における記録ヘッド8の吐出口面8aも同様に、プラテン9との間の距離が一定に維持されるように水平方向に対して約45度傾いている。
図3は、記録装置1が記録状態にあるときを示す。図1に示した待機状態と比較すると、キャップユニット10が記録ヘッド8の吐出口面8aから離間し、吐出口面8aがプラテン9と対向している。プラテン9の平面は水平方向に対して約45度傾いており、記録位置における記録ヘッド8の吐出口面8aも同様に、プラテン9との間の距離が一定に維持されるように水平方向に対して約45度傾いている。
記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図3に示す記録位置に移動させる際、プリントコントローラ202は、メンテナンス制御部210を用いて、キャップユニット10を図3に示す退避位置まで降下させる。これにより、記録ヘッド8の吐出口面8aは、キャップ部材10aと離間する。その後、プリントコントローラ202は、ヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8の鉛直方向の高さを調整しながら記録ヘッド8を45度回転させて、吐出口面8aをプラテン9と対向させる。記録動作が完了して、記録ヘッド8が記録位置から待機位置に移動する際には、プリントコントローラ202によって上記と逆の動作が行われる。
次に、プリント部2における記録媒体Sの搬送経路について説明する。記録コマンドが入力されると、プリントコントローラ202は、まず、メンテナンス制御部210およびヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を図3に示す記録位置に移動させる。その後、プリントコントローラ202は。搬送制御部207を用い、記録コマンドにしたがって第1給送ユニット6Aおよび第2給送ユニット6Bのいずれかを駆動して、記録媒体Sを給送する。
図4(a)〜(c)は、第1カセット5Aに収容されているA4サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路の説明図である。第1カセット5A内の1番上に積載された記録媒体Sは、第1給送ユニット6Aによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。図4(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、第1給送ユニット6Aに給送されて記録領域Pに到達する間に、水平方向(x方向)から、水平方向に対して約45度傾いた方向に変更される。
記録領域Pでは、記録ヘッド8に設けられた複数の吐出口から記録媒体Sに向けてインクが吐出される。インクが付与される領域の記録媒体Sは、プラテン9によってその背面が支持されており、吐出口面8aと記録媒体Sの距離が一定に保たれている。インクが付与された後の記録媒体Sは、搬送ローラ7と拍車7bに案内されながら、先端が右に傾いているフラッパ11の左側を通り、ガイド18に沿って記録装置1の鉛直方向上方へ搬送される。図4(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、水平方向に対して約45度傾いた記録領域Pの位置から、搬送ローラ7と拍車7bによって鉛直方向上方に変更される。
記録媒体Sは、鉛直方向上方に搬送された後、排出ローラ12と拍車7bによって排出トレイ13に排出される。図4(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。排出された記録媒体Sは、記録ヘッド8によって画像が記録された面を下にした状態で排出トレイ13上に保持される。
図5(a)〜(c)は、第2カセット5Bに収容されているA3サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路の説明図である。第2カセット5B内の1番上に積載された記録媒体Sは、第2給送ユニット6Bによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。
図5(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。第2給送ユニット6Bに給送され他記録媒体Sが記録領域Pに到達するまでの搬送経路には、複数の搬送ローラ7とピンチローラ7aおよびインナーガイド19が配されており、これにより、記録媒体SはS字状に湾曲されてプラテン9まで搬送される。それ以降の搬送経路は、図4(b)および(c)で示したA4サイズの記録媒体Sの場合と同様である。図5(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。図5(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
図6(a)〜(d)は、A4サイズの記録媒体Sの裏面(第2面)に対して記録動作(両面記録)を行う場合の搬送経路の説明図である。両面記録においては、第1面(表面)に記録した後に、第2面(裏面)に対して記録動作を行う。第1面を記録する際の搬送工程は、図4(a)〜(c)と同様であるので説明を省略する。以下においては、図4(c)以降の搬送工程について説明する。
記録ヘッド8による第1面に対する記録動作が完了して、記録媒体Sの後端がフラッパ11を通過すると、プリントコントローラ202は、搬送ローラ7を逆回転させて記録媒体Sを記録装置1の内部へ搬送する。その際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータによって、その先端が左側に傾くように制御されるため、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)は、フラッパ11の右側を通過して鉛直方向下方へ搬送される。図6(a)は、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)がフラッパ11の右側を通過する状態を示す。
その後、記録媒体Sは、インナーガイド19の湾曲した外周面に沿って搬送され、再び、記録ヘッド8とプラテン9との間の記録領域Pに搬送される。その際、記録媒体Sの第2面が記録ヘッド8の吐出口面8aと対向する。図6(b)は、第2面の記録動作のために、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。
それ以降の搬送経路は、図4(b)および(c)のように第1面を記録する場合と同様である。図6(c)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。その際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータにより先端が右側に傾いた位置に移動するように制御される。図6(d)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
(記録ヘッドに対するメンテナンス動作)
次に、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作について説明する。図1において説明したように、メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17とを備え、これらを所定のタイミングで作動させてメンテナンス動作を行う。
次に、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作について説明する。図1において説明したように、メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17とを備え、これらを所定のタイミングで作動させてメンテナンス動作を行う。
図7は、記録装置1がメンテナンス状態にあるときの図である。記録ヘッド8が図1に示す待機位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向において上方に移動させると共に、キャップユニット10を鉛直方向下方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から図7における右方向に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させて、メンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
一方、記録ヘッド8が図3に示す記録位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を45度回転させつつ鉛直方向上方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から右方向に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させて、メンテナンスユニット16によるメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
図8(a)は、メンテナンスユニット16が待機ポジションにある状態を示す斜視図であり、図8(b)はメンテナンスユニット16がメンテナンスポジションにある状態を示す斜視図である。図8(a)は図1に対応し、図8(b)は図7に対応する。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、メンテナンスユニット16は図8(a)に示す待機ポジションにあり、キャップユニット10は鉛直方向上方に移動しており、ワイピングユニット17はメンテナンスユニット16の内部に収納されている。キャップユニット10はy方向に延在する箱形のキャップ部材10aを有し、これを記録ヘッド8の吐出口面8aに密着させることにより、吐出口からのインクの蒸発を抑制することができる。また、キャップユニット10は、予備吐出等でキャップ部材10aに吐出されたインクを回収し、回収したインクを不図示の吸引ポンプに吸引させる機能も備えている(キャップ吸引)。
一方、図8(b)に示すメンテナンスポジションにおいて、キャップユニット10は鉛直方向下方に移動しており、ワイピングユニット17はメンテナンスユニット16から引き出されている。ワイピングユニット17は、ブレードワイパユニット171とバキュームワイパユニット172との2つのワイパユニットを備えている。
ブレードワイパユニット171には、吐出口面8aをx方向に沿ってワイピングするために、吐出口の配列領域に相当するy方向の長さをもつブレードワイパ171aが配されている。ブレードワイパユニット171を用いてワイピング動作を行う際、ワイピングユニット17は、記録ヘッド8がブレードワイパ171aに当接可能な高さに位置決めされた状態において、ブレードワイパユニット171をx方向に移動される。この移動により、吐出口面8aに付着するインクなどがブレードワイパ171aによって拭き取られる。
ブレードワイパ171aが収納される際のメンテナンスユニット16の入り口には、ブレードワイパ171aに付着したインクを除去すると共に、ブレードワイパ171aにウェット液を付与するためのウェットワイパクリーナ16aが配されている。ブレードワイパ171aは、メンテナンスユニット16に収納される度に、ウェットワイパクリーナ16aによって付着物が除去されてウェット液が塗布される。そして、次に吐出口面8aをワイピングしたときに、そのウェット液を吐出口面8aに転写することにより、吐出口面8aとブレードワイパ171aとの間の滑り性を向上させている。
一方、バキュームワイパユニット172は、y方向に延在する開口部を有する平板172aと、開口部内をy方向に移動可能なキャリッジ172bと、キャリッジ172bに搭載されたバキュームワイパ172cと、を有する。バキュームワイパ172cは、キャリッジ172bの移動に伴って吐出口面8aをy方向にワイピング可能に配されている。バキュームワイパ172cの先端には、不図示の吸引ポンプに接続された吸引口が形成されている。そのため、吸引ポンプを作動させながらキャリッジ172bをy方向に移動すると、記録ヘッド8の吐出口面8aに付着したインク等は、バキュームワイパ172cによって拭き寄せられながら吸引口に吸い込まれる。その際、平板172aと開口部の両端に設けられた位置決めピン172dは、バキュームワイパ172cに対する吐出口面8aの位置合わせに利用される。
ワイピングユニット17は、ブレードワイパユニット171によるワイピング動作を行い、バキュームワイパユニット172によるワイピング動作を行わない第1のワイピング処理(ブレードワイピング)を実行する。また、ワイピングユニット17は、ブレードワイパユニット171によるワイピング動作に続いて、バキュームワイパユニット172によるワイピング動作を行う第2のワイピング処理(バキュームワイピング)を実行する。第1のワイピング処理を行う際、プリントコントローラ202は、まず、記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させた状態において、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16から引き出す。そして、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8をブレードワイパ171aに当接可能な位置まで鉛直方向下方に移動させた後、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16内へ移動させる。この移動により、吐出口面8aに付着するインク等は、ブレードワイパ171aによって拭き取られる。すなわち、ブレードワイパ171aは、メンテナンスユニット16から引き出された位置からメンテナンスユニット16内へ移動する際に、吐出口面8aをワイピングする。
ブレードワイパユニット171が収納されると、プリントコントローラ202は、次に、キャップユニット10を鉛直方向上方に移動させて、キャップ部材10aを記録ヘッド8の吐出口面8aに密着させる(キャップ処理)。そして、プリントコントローラ202は、その状態で記録ヘッド8を駆動して予備吐出を行わせ、キャップ部材10a内に回収されたインクを吸引ポンプによって吸引する。
一方、第2のワイピング処理を行う際、プリントコントローラ202は、まず、記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させた状態において、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16からスライドさせて引き出す。そして、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8をブレードワイパ171aに当接可能な位置まで鉛直方向下方に移動させた後、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16内へ移動させる。これにより、吐出口面8aに対して、ブレードワイパ171aによるワイピング動作が行われる。次に、プリントコントローラ202は、再び、記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させた状態において、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16からスライドさせて所定位置まで引き出す。続いて、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を図7に示すワイピング位置に下降させながら、平板172aと位置決めピン172dを用いて、吐出口面8aとバキュームワイパユニット172との位置決めを行う。その後、プリントコントローラ202は、上述したバキュームワイパユニット172によるワイピング動作を実行する。プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向上方に退避させて、ワイピングユニット17を収納した後、第1のワイピング処理と同様に、キャップユニット10によるキャップ部材内への予備吐出と、回収したインクの吸引動作を行う。
(インク供給ユニット)
図9は、本実施形態の記録装置1において採用するインク供給ユニット15を含むインク供給システムの説明図である。図9を用いて、本実施形態のインク循環系の流路構成を説明する。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14から記録ヘッド8へインクを供給する構成である。ここでは、1色のインクについての構成を示しているが、実際には、このような構成がインク色毎に用意されている。インク供給ユニット15は、基本的に、図2に示したインク供給制御部209によって制御される。以下、ユニットの各構成について説明する。
図9は、本実施形態の記録装置1において採用するインク供給ユニット15を含むインク供給システムの説明図である。図9を用いて、本実施形態のインク循環系の流路構成を説明する。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14から記録ヘッド8へインクを供給する構成である。ここでは、1色のインクについての構成を示しているが、実際には、このような構成がインク色毎に用意されている。インク供給ユニット15は、基本的に、図2に示したインク供給制御部209によって制御される。以下、ユニットの各構成について説明する。
インクは、主に、サブタンク151と記録ヘッド8(図9では、ヘッドユニット)との間を循環する。ヘッドユニット8では、画像データに基づいてインクの吐出動作が行われ、吐出されなかったインクは再びサブタンク151に回収される。所定量のインクを収容するサブタンク151は、ヘッドユニット8へインクを供給するための供給流路C2と、ヘッドユニット8からインクを回収するための回収流路C4と、に接続されている。すなわち、サブタンク151、供給流路C2、ヘッドユニット8、および回収流路C4によって、インクが循環する循環経路が構成される。
サブタンク151には、複数のピンを含んで構成される液面検知手段151aが設けられている。インク供給制御部209は、これら複数のピン間の導通電流の有無を検知することによって、インク液面の高さ、すなわちサブタンク151内のインク残量を把握することができる。減圧ポンプP0は、サブタンク151の内部を減圧するための負圧発生源である。大気開放弁V0は、サブタンク151の内部を大気に連通させる連通状態と、それを連通させない非連通状態と、に切り替えるための弁である。
メインタンク141は、サブタンク151へ供給されるインクを収容するタンクである。メインタンク141は可撓性部材によって構成され、その可撓性部材の容積変化によって、メインタンク141内のインクがサブタンク151に充填される。メインタンク141は、記録装置本体に対して着脱可能な構成である。サブタンク151とメインタンク141とを接続するタンク接続流路C1の途中には、サブタンク151とメインタンク141との接続を切り替えるためのタンク供給弁V1が配されている。
以上の構成のもと、インク供給制御部209は、サブタンク151内のインクが所定量より少なくなったことを液面検知手段151aによって検知すると、大気開放弁V0、供給弁V2、回収弁V4、およびヘッド交換弁V5を閉じて、タンク供給弁V1を開く。この状態において、インク供給制御部209は減圧ポンプP0を作動させる。これにより、サブタンク151の内部が負圧となり、メインタンク141からサブタンク151にインクへ供給される。液面検知手段151aによってサブタンク151内のインクが所定量を超えたことが検知されると、インク供給制御部209は、タンク供給弁V1を閉じて、減圧ポンプP0を停止させる。
供給流路C2は、サブタンク151からヘッドユニット8へインクを供給するための流路であり、その途中には、供給ポンプP1と供給弁V2が配されている。記録動作中は、供給弁V2を開いた状態で供給ポンプP1を駆動することにより、ヘッドユニット8へインクを供給しつつ、循環経路においてインクを循環させることができる。ヘッドユニット8によって単位時間当たりに消費されるインクの量は、画像データに応じて変動する。供給ポンプP1の流量は、ヘッドユニット8が単位時間当たりのインク消費量が最大となる吐出動作を行った場合にも対応できるように決定されている。
リリーフ流路C3は、供給弁V2の上流側において、供給ポンプP1の上流側と下流側との間を接続する流路である。リリーフ流路C3の途中には、差圧弁であるリリーフ弁V3が配される。供給ポンプP1からの単位時間当たりのインク供給量が、ヘッドユニット8の単位時間当たりの吐出量と、回収ポンプP2における単位時間当たりの流量(インクを引く量)と、の合計値よりも多い場合、リリーフ弁V3は自身に作用する圧力に応じて開放される。これにより、供給流路C2の一部とリリーフ流路C3とによって巡回流路が形成される。リリーフ流路C3を設けることにより、ヘッドユニット8に対するインク供給量は、ヘッドユニット8におけるインク消費量に応じて調整され、循環経路内の流圧を画像データによらず安定させることができる。
回収流路C4は、ヘッドユニット8からサブタンク151へインクを回収するための流路であり、その途中には、回収ポンプP2と回収弁V4が配されている。回収ポンプP2は、循環経路内にインクを循環させる際に、負圧発生源となってヘッドユニット8からインクを吸引する。回収ポンプP2の駆動により、ヘッドユニット8内のIN流路80bとOUT流路80cとの間に適切な圧力差が生じ、IN流路80bとOUT流路80cとの間においてインクを循環させることができる。ヘッドユニット8内の流路構成については後述する。
回収弁V4は、記録動作を行っていないとき、すなわち循環経路内にインクを循環させていないときに、インクの逆流を防止するための弁である。本実施形態の循環経路において、サブタンク151は、ヘッドユニット8よりも鉛直方向において上方に配置されている(図1参照)。このため、供給ポンプP1および回収ポンプP2を駆動していないときに、サブタンク151とヘッドユニット8との間の水頭差によって、サブタンク151からヘッドユニット8へインクが逆流してしまうおそれがある。このような逆流を防止するために、本実施形態においては、回収流路C4に回収弁V4を設けている。同様に、供給弁V2およびヘッド交換弁V5は、記録動作を行っていないとき、すなわち循環経路内にインクを循環させていないときに、サブタンク151からヘッドユニット8へのインクの逆流を防止するための弁として機能する。
ヘッド交換流路C5は、供給流路C2とサブタンク151の空気層(インクが収容されていない部分)とを接続する流路であり、その途中には、ヘッド交換弁V5が配されている。ヘッド交換流路C5の一端は、供給流路C2におけるヘッドユニット8の上流に接続され、その他端は、サブタンク151の上方に接続されて、その内部の空気層と連通する。ヘッド交換流路C5は、ヘッドユニット8を交換する際、および記録装置1を輸送する際などにおいて、使用中のヘッドユニット8からインクを回収するために利用される。ヘッド交換弁V5は、記録装置1にインクを初期充填するときとヘッドユニット8からインクを回収するとき以外のときには閉じるように、インク供給制御部209によって制御される。供給弁V2は、供給流路C2において、ヘッド交換流路C5との接続部と、リリーフ流路C3との接続部と、の間に設けられている。
次に、ヘッドユニット8内の流路構成について説明する。供給流路C2からヘッドユニット8に供給されたインクは、フィルタ83を通過した後、第1の負圧制御ユニット81と第2の負圧制御ユニット82に供給される。第1の負圧制御ユニット81は、その制御圧力が比較的弱い負圧に設定されている。第2の負圧制御ユニット82は、その制御圧が比較的強い負圧に設定されている。これら第1の負圧制御ユニット81および第2の負圧制御ユニット82における圧力は、回収ポンプP2の駆動により適正な範囲に生成される。
インク吐出部80には、複数の吐出口が配列された記録素子基板80aが複数配置され、長い吐出口列が形成されている。第1の負圧制御ユニット81から供給されるインクを導くための共通供給流路80b(IN流路)、および第2の負圧制御ユニット82から供給されるインクを導くための共通回収流路80c(OUT流路)も、記録素子基板80aの配列方向に延在している。さらに個々の記録素子基板80aには、共通供給流路80bと接続する個別供給流路と、共通回収流路80cと接続する個別回収流路と、が形成されている。このため、個々の記録素子基板80aにおいては、相対的に負圧の弱い共通供給流路80bから流入して、相対的に負圧の強い共通回収流路80cへ流出するインクの流れが生じる。個別供給流路と個別回収流路との間の経路中に、各吐出口に連通して、インクが充填される圧力室が設けられており、記録を行っていない吐出口および圧力室においてもインクの流れが生じる。記録素子基板80aにおいてインクの吐出動作が行われると、共通供給流路80bから共通回収流路80cへ流動するインクの一部は、吐出口から吐出されることによって消費される。一方、吐出口から吐出されなかったインクは、共通回収流路80cを経て回収流路C4へ流動する。
以上の構成のもと、記録動作を行うときに、インク供給制御部209は、タンク供給弁V1とヘッド交換弁V5を閉じ、大気開放弁V0、供給弁V2、および回収弁V4を開き、供給ポンプP1および回収ポンプP2を駆動する。これにより、サブタンク151から供給流路C2、ヘッドユニット8、および回収流路C4を通ってサブタンク151に戻るインクの循環経路が確立する。供給ポンプP1からの単位時間当たりのインク供給量が、ヘッドユニット8の単位時間当たりの吐出量と、回収ポンプP2における単位時間当たりの流量と、の合計値よりも多い場合には、供給流路C2からリリーフ流路C3にインクが流れ込む。これにより、供給流路C2からヘッドユニット8に流入するインクの流量が調整される。
記録動作を行っていないとき、インク供給制御部209は、供給ポンプP1および回収ポンプP2を停止し、大気開放弁V0、供給弁V2、および回収弁V4を閉じる。これにより、ヘッドユニット8内のインクの流れが止まり、サブタンク151とヘッドユニット8との間の水頭差による逆流も抑制される。また、大気開放弁V0を閉じることにより、サブタンク151からのインク漏れおよびインクの蒸発が抑制される。
ヘッドユニット8からインクを回収するとき、インク供給制御部209は、タンク供給弁V1、供給弁V2、および回収弁V4を閉じ、大気開放弁V0およびヘッド交換弁V5を開き、減圧ポンプP0を駆動する。これにより、サブタンク151内が負圧状態になり、ヘッドユニット8内のインクは、ヘッド交換流路C5を経由してサブタンク151へ回収される。このように、ヘッド交換弁V5は、通常の記録動作および待機時には閉じられており、ヘッドユニット8からインクを回収する際に開放される。但し、ヘッドユニット8へのインクの初期充填において、ヘッド交換流路C5にインクを充填する際にもヘッド交換弁V5は開放される。
(電源の遮断が正常に終了する場合の処理)
図17は、シーソースイッチ(電源スイッチ)111による電源のオフ操作の検知から電源遮断までの処理を説明するためのフローチャートである。電源の遮断が正常に終了する場合には、シーソースイッチ(電源スイッチ)111のオフ操作を検知した後、実行中の処理を終了させるための終了処理を実施してから(S62)、遮断処理を実行する(S64)。また、終了処理が正常に終了しない場合も存在する。終了処理が完了しない場合であっても最終的に電源を遮断するために、終了処理を実施する前にタイマ113を起動させる(S61)。終了処理が完了せずにタイマ113の所定の時間(設定カウント時間)が経過してタイマータイムアウトした場合には、遮断処理を実行する(S64)。ただし、終了処理が完了せずに、タイマ113の所定の時間が経過してタイマーアウトした場合の遮断処理は、終了処理が完了した後の遮断処理とは異なる。具体的には、終了処理が完了しなかった場合の遮断処理の場合、電源ユニット400は、電源制御部110内の再起動制御部118にのみ電源Vp(約3.3V)を供給したままとする。つまり、電源ユニット400は、終了処理が完了した後の遮断処理では全てのユニットへの電源供給を遮断し、一方、終了処理が完了せず行われる遮断処理では、再起動制御部118にのみ電源Vpを供給し、それ以外のユニットへの電源供給を遮断する。再起動制御部118への電源供給を維持することにより、遮断処理後の再起動処理を実行することができる。
図17は、シーソースイッチ(電源スイッチ)111による電源のオフ操作の検知から電源遮断までの処理を説明するためのフローチャートである。電源の遮断が正常に終了する場合には、シーソースイッチ(電源スイッチ)111のオフ操作を検知した後、実行中の処理を終了させるための終了処理を実施してから(S62)、遮断処理を実行する(S64)。また、終了処理が正常に終了しない場合も存在する。終了処理が完了しない場合であっても最終的に電源を遮断するために、終了処理を実施する前にタイマ113を起動させる(S61)。終了処理が完了せずにタイマ113の所定の時間(設定カウント時間)が経過してタイマータイムアウトした場合には、遮断処理を実行する(S64)。ただし、終了処理が完了せずに、タイマ113の所定の時間が経過してタイマーアウトした場合の遮断処理は、終了処理が完了した後の遮断処理とは異なる。具体的には、終了処理が完了しなかった場合の遮断処理の場合、電源ユニット400は、電源制御部110内の再起動制御部118にのみ電源Vp(約3.3V)を供給したままとする。つまり、電源ユニット400は、終了処理が完了した後の遮断処理では全てのユニットへの電源供給を遮断し、一方、終了処理が完了せず行われる遮断処理では、再起動制御部118にのみ電源Vpを供給し、それ以外のユニットへの電源供給を遮断する。再起動制御部118への電源供給を維持することにより、遮断処理後の再起動処理を実行することができる。
(電源制御部)
図10は、図2のコントローラユニット100における電源制御部110の構成を説明するためのブロック図である。電源制御部110は、シーソースイッチ(電源スイッチ)111、FETスイッチ112、タイマ113(計測部)、リセット要求信号の出力部114、リセットタイマIC(RST_IC)115、およびシーソースイッチのオン状態の保持部116を備える。
図10は、図2のコントローラユニット100における電源制御部110の構成を説明するためのブロック図である。電源制御部110は、シーソースイッチ(電源スイッチ)111、FETスイッチ112、タイマ113(計測部)、リセット要求信号の出力部114、リセットタイマIC(RST_IC)115、およびシーソースイッチのオン状態の保持部116を備える。
シーソースイッチ111は記録装置1の電源スイッチであり、ユーザの操作により、記録装置1の電源をオン状態およびオフ状態に切り替える。FET(Field Effect Transistor)スイッチ112は、商用電源から変換された電源電圧Vcの供給および遮断を切り替えるためのスイッチ(制御回路)である。再起動制御部118は、後述するように、シーソースイッチ111がオフに切り替えられてから、実行中の処理が正常に終了したか否かを判断する。
タイマ113は、終了処理に応じて設定されたカウント時間を計測するタイマであり、その終了処理は、シーソースイッチ111がオフに切り替えられてから、実行中の処理を電源オフ可能な状態へ移行させるための準備処理である。すなわち、タイマ113は、実行中の処理を確実に終了させるために必要とされるカウント時間を計測する。例えば、タイマ113は、終了処理に応じて設定されたカウント時間が30[s]の場合には30[s]を計測し、また設定されたカウント時間が60[s]の場合には60[s]を計測する。また本実施形態においては、後述するように、シーソースイッチ111がオフに切り替えられてから、所定の待機時間の経過後に次の処理を実行する場合に、その所定の待機時間の計測にもタイマ113を用いる。
タイマ113は、例えば、設定されるカウント時間毎に対応する複数のユニットによって構成することができ、各ユニットには、カウント時間設定レジスタ、加算回路、加算レジスタ、比較回路等が実装される。このような構成においては、実行中の処理を終了させるための終了処理に対応するタイマ指示信号Seに応じて、対象となるユニットを選択することにより、終了処理に対応するカウント時間を設定して計測することができる。そのカウント時間の計測中に、後述するキャップ処理を実行する。タイマ113は、設定されたカウント時間の計測を完了したときに、カウントアップ信号Saをリセット要求信号Scの出力部114に出力する。
出力部114は、カウントアップ信号SaがH(High)レベルからL(Low)レベルになったとき、または、終了処理の完了信号(準備完了信号)SbがHレベルからLレベルになったときに、リセットタイマIC115にリセット要求信号Scを出力する。準備完了信号Sbは、実行中の処理の終了準備が完了したことを示す信号であり、メインコントローラ101から出力される。リセットタイマIC(以下、「リセットIC」という)はリセット用のICであり、出力部114からリセット要求信号(パルス信号)Scを受信すると、メインコントローラ101および保持部116に出力するリセット信号SdをHレベルからLレベルとする。
保持部116は、シーソースイッチ111がオフに切り替えられても電源電圧Vcを供給するように、OR回路を構成するトランジスタ117をオン状態に維持するHレベルの信号をベースに供給する。これにより、FETスイッチ112もオン状態に維持されて、電源電圧Vcが供給される。つまた、リセットIC115のリセット信号SdがHレベルからLレベルになると、保持部116は、トランジスタ117のベースに供給する信号をLレベルとする。これにより、FETスイッチ112はオフ状態となり、電源電圧Vcは供給されなくなる。
(電源の遮断処理)
次に、記録装置1の電源の遮断処理を図11のフローチャートを用いて説明する。各処理の説明における記号「S」は、ステップであることを意味する。
次に、記録装置1の電源の遮断処理を図11のフローチャートを用いて説明する。各処理の説明における記号「S」は、ステップであることを意味する。
メインコントローラ101は、シーソースイッチ111がオフ状態であるか否かを判定する(S11)。具体的に、メインコントローラ101は、シーソースイッチ111から供給される信号がLレベル(オン)からHレベル(オン)になったか否かを判定する。メインコントローラ101は、シーソースイッチ111がオフ状態にあると判定した場合に、記録装置1において実行中の処理を確認して、その処理を終了させるための制御を実行する(S12)。実行中の処理を終了させる終了処理としては、例えば、通常時の一連の処理を最後の処理まで継続して実行する方法、および終了処理を短縮するための短縮処理を実行する方法がある。短縮処理においては、通常時の一連の処理の一部を省略して、最後の処理を実行する。
通常時の一連の処理として、例えば、前述した第1のワイピング処理の場合、プリントコントローラ202は、先ず、記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16から引き出し、記録ヘッド8をブレードワイパ171aに当接可能な位置まで鉛直方向下方に移動させる。さらに、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16内へ移動させる。プリントコントローラ202は、キャップユニット10を鉛直方向上方に移動させて、キャップ部材10aを記録ヘッド8の吐出口面8aに密着させる(キャップ処理)。
メインコントローラ101は、短縮処理を実行させるために、プリントコントローラ202のS21において、通常時の一連の処理の一部を省略して最後の処理を実行させる。その後、プリントコントローラ202にキャップ処理を実行させる。このような処理により、メインコントローラ101は、実行中の処理を終了させるための終了処理を短縮することができる。
本実施形態では、メインコントローラ101がプリントコントローラ202に指示することによって短縮処理を実行するが、その短縮処理を実行するための方法は限定されない。例えば、プリントコントローラ202がシーソースイッチ111のオフ状態を認識できる場合には、そのプリントコントローラ202の判断により、実行中の処理の一部を省略する短縮処理を実行してもよい。また、通常時の一連の処理の終了、または、一連の処理の一部を省略する短縮処理のいずれによって、実行中の処理を終了させるかは、S12において確認された実行中の処理に応じて、そのS12において切り換えてもよい。例えば、S12において、実行中の処理として後述する「インク循環」および「ブレードワイピング」が確認された場合、メインコントローラ101は、通常時の一連の処理を継続して実行して終了させる。一方、S12において、実行中の処理として後述する「バキュームワイピング」および「チャージ吸引」が確認された場合、メインコントローラ101は短縮処理を実行する。また、メインコントローラ101は、記録装置1において実行中の処理を確認すると、その処理に対応するタイマ指示信号Seをタイマ113に送信する(S13)。タイマ指示信号Seについては後述する。
その後、メインコントローラ101は、実行中の処理を終了させるための終了準備が完了すると、Hレベル(準備未完)からLレベル(準備完了)とした準備完了信号Sbを出力部114に出力する(S14)。これにより、実行中の処理の終了準備が完了したことを出力部114に通知する。なお、後述するように、準備完了信号Sbは、カウントアップ信号Saに基づいて電源電圧が供給されなくなることに起因して、HレベルからLレベルとなる。但し、この場合には、コントローラユニット100自体に電源電圧が供給されなくなることから、出力部114からリセット要求信号Scが出力されることはない。
タイマ113は、メインコントローラ101と同様に、シーソースイッチ111がオフされたか否かを判定し(S21)、シーソースイッチ111がオフされたと判定した場合には、カウントアップ動作を開始する(S22)。その後、タイマ113は、シーソースイッチ111がオフされてから所定の待機時間が経過したか否か判定する(S23)。具体的には、例えば、シーソースイッチ111がオフされてから1[s]が経過したか否かを判定する。タイマ113は、シーソースイッチ111がオフされてから所定の待機時間が経過したと判定したときに、メインコントローラ101から受信したタイマ指示信号Seに基づいて、カウント時間を設定する(S24)。
S23およびS24の処理に関しては、本実施形態の比較例を図12のタイミングチャートを用いて説明する。
図12の比較例の場合、シーソースイッチ111がオフされた時点(シーソースイッチ111から供給される信号がLレベルからHレベルとなった時点)t0において、タイマ113は、所定の待機時間の経過を待つことなくタイマ指示信号Seをラッチする。つまり、タイマ指示信号Seに基づいてカウント時間が設定される。この場合、タイマ113は、終了準備の対象となる実行中の処理が確定されていない状態において、カウント時間を設定することになる。その後に、終了準備の対象となる処理が変更される可能性があるため、結果として、誤ったカウント時間を設定するおそれがある。そこで本実施形態においては、所定の待機時間の経過を待つことにより(S23)、タイマ113は、終了準備の対象となる実行中の処理を確定してから、それに対応するカウント時間を適確に設定する。
再び図11に戻り、タイマ113は、S24の後に、S22にて開始したカウントアップ動作によりカウントされた時間がS24において設定されたカウント時間(以下、「設定カウント時間」ともいう)に達したか否かを判定する(S25)。タイマ113は、カウントした時間が設定カウント時間に達したときには、出力部114に出力するカウントアップ信号SaをHレベルからLレベルとすることにより、設定カウント時間が経過したことを出力部114に通知する(S26)。
出力部114は、メインコントローラ101からの準備完了信号Sbに基づいて、実行中の処理の終了準備が完了したか否かを判定すると共に、タイマ113からのカウントアップ信号Saに基づいて、設定カウント時間が経過したか否かを判定する(S31)。実行中の処理の終了準備が完了した場合、または設定カウント時間が経過した場合、出力部114は、リセットIC115に、リセット要求信号(パルス信号)Scを出力する(S32)。
リセットIC115は、出力部114からリセット要求信号Scが送信されたか否かを判定する(S41)。リセット要求信号Scを受信した場合、リセットIC115は、保持部116およびメインコントローラ101に出力するリセット信号SdをHレベルからLレベルに変化させる。これにより、リセットIC115は、リセットがあったこと(リセット信号SdがLレベルとなったこと)を保持部116およびメインコントローラ101に通知する(S42)。
保持部116は、リセットIC115からのリセット信号SdがHレベルからLレベルになったか否か(リセットがあったか否か)を判定する(S51)。リセット信号SdがHレベルからLレベルになった場合、保持部116は、トランジスタ117のベースに供給する信号をLレベルとすることにより、FETスイッチ112をオフ状態とする(S52)。これにより、コントローラユニット100およびスキャナエンジンユニット300に対する電源電圧の供給が遮断される。
図13は、記録装置1において実行中の処理と、その処理に応じて設定されるカウント時間(設定カウント時間)と、の関係の説明図である。No.1の「インク循環」は、前述した図9の循環経路を通してインクを循環させる処理であり、記録動作中または非記録動作中に拘わらず、必要に応じて実行することができる。No.2の「ブレードワイピング」は、前述したように、ブレードワイパユニット171によるワイピング動作を行い、バキュームワイパユニット172によるワイピング動作を行わない第1のワイピング処理である。また、No.3の「バキュームワイピング」は、前述したように、ブレードワイパユニット171によるワイピング動作に続いて、バキュームワイパユニット172によるワイピング動作を行う第2のワイピング処理である。No.4の「チャージ吸引」は、記録ヘッド8の吐出口面8aにキャップ部材10aを密着させた状態において、キャップ部材10a内に高い負圧を瞬間的に与えることより、記録ヘッド8内の気泡等の異物をキャップ部材10a内に吸引除去する処理である。
設定カウント時間は、記録装置の電源をオフするまでに要する時間(プロセスの所要時間およびファームの所要時間)に基づいて、所定のバッファ(余裕)を持たせた上で設定される。プロセスの所要時間は、実行中の処理における一連の動作が完了するまでに要する時間であり、ファームの所要時間は、実行中の処理における一連のプログラムの実行が完了するまでに要する時間である。状況によっては、図13の設定カウント時間に基づいて電源の供給を遮断しなければ、記録ヘッド8等の駆動機構に過度な負担がかかるおそれがある。
実行中の処理が「インクの循環」または「ブレードワイピング」である場合には、設定カウント時間として30[s]を設定する。つまり、メインコントローラ101は、S12において、実行中の処理が「インクの循環」または「ブレードワイピング」であることを確認した場合には、設定カウント時間として30[s]を設定するためのタイマ指示信号Seを出力する。また、メインコントローラ101は、S12において、実行中の処理が「バキュームワイピング」であることを確認した場合には、設定カウント時間として50[s]を設定するためのタイマ指示信号Seを出力する。また、メインコントローラ101は、S12において、実行中の処理が「チャージ吸引」であることを確認した場合には、設定カウント時間として60[s]を設定するためのタイマ指示信号Seを出力する。設定カウント時間は、タイマ113におけるカウント時間設定レジスタに、クロックの回数に換算されて設定される。
このようにメインコントローラ101は、終了準備の対象となる実行中の処理に応じたタイマ指示信号Seを出力する。その場合、例えば、タイマ指示信号Seを2ビットに設定し、「00」を「30[s]」、「01」を「50[s]」、「10」を「60[s]」とすることができる。タイマ113は、タイマ指示信号Seに基づいてカウントアップ信号Saを出力する。後述する示すタイミングチャートにおいては、タイマ指示信号Seを1ビットに設定し、例えば、「0(L)」を「30[s]」、「1(H)」を「60[s]」としている。
図14は、シーソースイッチ111がオフ操作されてから、メインコントローラ101の準備完了信号Sbに基づいて、記録装置の電源が遮断されるまでの動作を説明するためのタイミングチャートである。本例においては、Hレベルのタイマ指示信号Seによって設定カウント時間が60[s]に設定される。
電源電圧がコントローラユニット100に供給されている状態において、シーソースイッチ111がユーザによってオフ操作された時点t1から、タイマ113は、カウントカップ信号をLレベルからHレベルにして、カウントアップ動作を開始する(S22)。その後、タイマ113は、時点t1から所定の待機時間経過した時点t3において、そのタイマ指示信号Seをラッチして設定カウント時間を設定する(S23,S24)。その所定の待機時間内の時点t2において、メインコントローラ101からのタイマ指示信号SeがLレベルからHレベルとなる。したがって、Hレベルのタイマ指示信号Seがラッチされて、設定カウント時間が60[s]に設定される。
本例においては、その設定カウント時間が経過する前の時点t4において、記録装置にて実行中の処理の終了準備が完了する。その時点t4において、メインコントローラ101は、準備完了信号SbをHレベル(準備未完)からLレベル(準備完了)にして、その終了準備の完了を出力部114に通知する(S14)。
出力部114は、終了準備の完了が通知されると、リセットIC115に、リセット要求信号(パルス信号)Scを出力する(S31,S32)。リセットIC115は、リセット要求信号Scを受信すると、リセット信号SdをHレベルからLレベルとすることにより、リセットの指示があったことを保持部116およびメインコントローラ101に通知する(S41,S42)。これにより保持部116は、トランジスタ117をオン状態に保持する信号、つまりFETスイッチ112をオン状態に保持するためのHレベルに維持されていた保持信号ShをLレベルとして、FETスイッチ112をオフ状態とする(S51,S52)。この結果、コントローラユニット100およびスキャナエンジンユニット300に対する電源電圧の供給が遮断される。本例の場合、保持信号Shは、記録装置の電源の瞬断に対応するために常時Hレベルに維持されている。
図15は、シーソースイッチ111がオフ操作されてから、タイマ113のカウントアップ信号Saに基づいて記録装置の電源が遮断されるまでの動作を説明するためのタイミングチャートである。本例においては、Lレベルのタイマ指示信号Seによって設定カウント時間が30[s]に設定される。
電源電圧がコントローラユニット100に供給されている状態において、シーソースイッチ111がユーザによってオフ操作された時点t11から、タイマ113は、カウントカップ信号をLレベルからHレベルにして、カウントアップ動作を開始する(S22)。その後、タイマ113は、タイマ113は、時点t11から所定の待機時間経過した時点t13において、そのタイマ指示信号Seをラッチして設定カウント時間を設定する(S23,S24)。その所定の待機時間内の時点t12において、メインコントローラ101からのタイマ指示信号SeがHレベルからLレベルとなる。したがって、Lレベルのタイマ指示信号Seがラッチされて、設定カウント時間が30[s]に設定される。
本例においては、記録装置にて実行中の処理の終了準備が完了する前の時点t14において、タイマ113のカウント時間が設定カウント時間に達する。その時点t14において、タイマ113は、出力部114に出力するカウントアップ信号SaをHレベルからLレベルとする(S25,S26)。
出力部114は、カウントアップ信号SaがHレベルからLレベルになったときに、リセットIC115に対してリセット要求信号Scを出力する(S31,S32)。リセットIC115は、リセット要求信号Scを入力した時点t15において、リセット信号SdをHレベルからLレベルにする。これによりリセットIC115は、リセットがあったことを保持部116およびメインコントローラ101に通知する(S41,S42)。保持部116は、トランジスタ117をオン状態に保持する信号、つまりFETスイッチ112をオン状態に保持するためのHレベルに維持されていた保持信号ShをLレベルにして、FETスイッチ112をオフ状態とする(S51,S52)。これにより、コントローラユニット100およびスキャナエンジンユニット300に対する電源電圧の供給が遮断される。
図16は、図15と同様に、シーソースイッチ111がオフ操作されてから、タイマ113のカウントアップ信号Saに基づいて記録装置の電源が遮断されるまでの動作を説明するためのタイミングチャートである。本例においては、図14の場合と同様に、Hレベルのタイマ指示信号Seによって設定カウント時間が60[s]に設定される。それ以外は、図15と同じであるため説明は省略する。
(電源遮断後の処理)
次に、電源遮断処理後の動作ついて、図10および図17を用いて説明する。
次に、電源遮断処理後の動作ついて、図10および図17を用いて説明する。
再起動制御部118は、メインコントローラ101の準備完了信号Sbを監視する。再起動制御部118は、保持部116がHレベルに維持されていた保持信号ShをLレベルとしたときに、その直前における準備完了信号Sbの状態(レベル)を保持する。再起動制御部118は、その保持した準備完了信号Sbの状態に基づいて、S64の遮断処理の際に終了処理が完了していたか否かを判定する(S65)。終了処理が完了していた場合、つまり遮断処理の直前の準備完了信号SbがLレベルであった場合には、遮断処理を正常に終了して記録装置を電源オフ状態とする(S66)。
一方、S64の遮断処理の際に、終了処理が完了していない異常状態であった場合、つまり電源遮断の直前の準備完了信号SbがHレベルであった場合には、再起動処理(S67)を実行する。なお、遮断処理の際に終了処理が完了していない異常状態であった場合、電源ユニット400は、電源制御部110内の再起動制御部118にのみ電源Vp(約3.3V)を供給したままとなっている。そして、この場合、再起動制御部118は、図2の電源ユニット400に対して、記録装置のシステム制御系の電源のみをオンとするように指示する。システム制御系とは、具体的には、コントローラユニット100内のメインコントローラ101、RAM106、フラッシュメモリ107、電源制御部110を示す。その指示にしたがって、電源ユニット400は、コントローラユニット100の当該システム制御系が使用する電源Vccを供給する(S68)。また、再起動制御部118は、その電源VccのオンがS67の再起動によるものであることをメインコントローラ101へ通知する。
メインコントローラ101は、電源Vccの供給によって起動される際に、再起動制御部118との間の通信により、その電源のオンが通常の起動、またはS67の再起動のいずれによるものであるかを判定する。その電源のオンが通常の起動によるものである場合、メインコントローラ101は、通常の起動処理を実行する(S70)。一方、その電源のオンがS67の再起動によるものである場合、メインコントローラ101は、電源遮断時における記録装置の状態を検出し、その状態に関する情報をフラッシュメモリ107(図2参照)に書き込む(S71)。その情報は、キャップ部材10aの位置情報(記録ヘッド8に対する密着状態に対応)、インク供給系における各弁の状態に関する情報等、終了処理が完了せずに電源が遮断されときの記録装置の種々の状態を含むことができる。このような情報の書き込みが完了した後に、メインコントローラ101の指示にしたがって、再起動制御部118は、電源Vccの供給を遮断して記録装置を電源オフ状態とする(S72)。
以上説明したように本実施形態においては、終了処理が完了しないまま電源が遮断された場合に、その電源の遮断時における記録装置の状態を不揮発性メモリに格納する。再起動処理時には、その記憶に必要なシステム制御系の電源を供給する。このように、電源の遮断時における記録装置の状態を不揮発性メモリに記憶して残すことにより、その後に、電源遮断時の状況を把握して、メンテナンス作業の効率を向上させることができる。
(他の実施形態)
図18は、本発明の他の実施形態における電源遮断処理後の動作を説明するためのフローチャートである。図18におけるS81からS91は、前述した実施形態における図17のS61からS71と同様であるため説明を省略する。
図18は、本発明の他の実施形態における電源遮断処理後の動作を説明するためのフローチャートである。図18におけるS81からS91は、前述した実施形態における図17のS61からS71と同様であるため説明を省略する。
図18のS91において、電源遮断時の記録装置の状態に関する情報がフラッシュメモリ107(図2参照)に格納された後、メインコントローラ101は、記録装置を保護する必要があるか否か、また、その保護のための動作が可能か否かを判定する。まず、再起動制御部118は、メインコントローラ101の指示にしたがって、電源ユニット400から各電源系統への電源供給が可能である否かを確認する。過電流の発生などにより電源供給が不可能な場合、再起動制御部118は、メインコントローラ101の指示にしたがって、電源Vccの供給を遮断して記録装置を電源オフ状態とする(S93)。
電源ユニット400からの電源供給が可能な場合、メインコントローラ101は、記録装置を保護するための保護動作を実行する(S94)。例えば、記録ヘッドが保護されていない状態であった場合には、その記録ヘッドを保護するための動作を実行する。
通常時の一連の処理として、例えば、前述した第1のワイピング処理の場合、プリントコントローラ202は、先ず、記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16から引き出し、記録ヘッド8をブレードワイパ171aに当接可能な位置まで鉛直方向下方に移動させる。さらに、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16内へ移動させる。そして、最後に、プリントコントローラ202は、キャップユニット10を鉛直方向上方に移動させて、キャップ部材10aを記録ヘッド8の吐出口面8aに密着させる。このような一連の処理を終了させるための終了処理が完了しないまま電源が遮断されたときには、記録ヘッド8がキャップ部材10aによって保護されない状態となるおそれがある。この場合、メインコントローラ101は、記録装置の状態判定の結果に基づいて、必要な保護動作として、プリントコントローラ202にキャップ部材10aを記録ヘッド8の吐出口面8aに密着させる処理を実行させる。これにより、記録ヘッド8が保護されることになる。
その後、メインコントローラ101は、このように記録ヘッドの保護動作を実行したことをフラッシュメモリ107に記憶させてから(S95)、再起動制御部118により電源を遮断させ、電源Vccの供給を遮断して記録装置を電源オフ状態とする(S96)。
このように本実施形態においては、終了処理が完了しないまま電源が遮断された場合に、その電源の遮断時における記録装置の状態を不揮発性メモリに格納すると共に、記録装置(記録ヘッドを含む)の保護動作を実行することができる。したがって、記録装置の信頼性をより向上させることができる。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 インクジェット記録装置
101 メインコントローラ
111 シーソースイッチ(電源スイッチ)
112 FETスイッチ
113 タイマ(計測部)
101 メインコントローラ
111 シーソースイッチ(電源スイッチ)
112 FETスイッチ
113 タイマ(計測部)
Claims (14)
- 電源をオンまたはオフに切り替える電源スイッチと、
前記電源からの電力の供給および遮断を制御する第1制御手段と、
前記電源スイッチがオフに切り替えられてから、実行中の処理を終了させるための終了処理を開始する終了処理手段と、
前記終了処理が完了したかを判定する判定手段と、
記録装置の状態を検出する検出手段と、
不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリへの書き込みを制御する第2制御手段と、
を備える記録装置であって、
前記第1制御手段により前記判定手段が前記終了処理の完了を判定しない状態で前記電源からの電力の供給を遮断する遮断処理が行なわれた場合に、前記第2制御手段は、前記検出手段によって検出された前記記録装置の状態に関する情報を前記不揮発性メモリに格納することを特徴とする記録装置。 - 前記遮断処理の後に前記不揮発性メモリに前記情報を格納するために、少なくとも前記第1制御手段と、前記第2制御手段と、前記不揮発性メモリと、に電力を供給して再起動処理を実行させるための制御を行う再起動処理手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記第1制御手段は、前記判定手段が前記終了処理の完了を判定しない状態で前記遮断処理を行う場合に、前記再起動処理手段には電力が供給されることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記電源スイッチがオフに切り替えられてから所定の設定時間を計測する計測手段をさらに備え、
前記第1制御手段は、前記電源スイッチがオフに切り替えられた場合に、前記終了処理の完了、または前記計測手段による前記所定の設定時間の計測の完了にしたがって、前記電源からの電力の供給を遮断することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記所定の設定時間は、前記実行中の処理におけるプロセスの所要時間およびファームの所要時間に応じて設定されることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
- 前記判定手段が前記終了処理の完了を判定しない状態で前記第1制御手段が前記電源からの電力の供給を遮断した場合に、前記記録装置が当該記録装置を保護するための保護動作が必要な状態にあるか否かを判定する状態判定手段と、
前記状態判定手段によって必要と判定された前記保護動作を実行する実行手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記第2制御手段は、前記実行手段が前記保護動作を実行したことを前記不揮発性メモリに格納することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
- 前記記録装置の動作を制御する第3制御手段をさらに備え、
前記終了処理の完了は、前記第3制御手段から出力される信号に基づいて検出されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記第1制御手段は、FETスイッチを有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記記録装置は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記検出手段は、前記記録ヘッドに対してキャップが密着状態かを検出することを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
- 前記終了処理は、前記実行中の処理を完了させるために前記実行中の処理を継続させることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記終了処理は、前記実行中の処理を完了させるために前記実行中の処理の少なくとも一部を省略することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の記録装置。
- 電源をオンまたはオフに切り替える電源スイッチと、
前記電源スイッチがオフに切り替えられてから、実行中の処理を終了させるための終了処理を開始する終了処理手段と、
前記終了処理が完了したかを判定する判定手段と、
記録装置の状態を検出する検出手段と、
不揮発性メモリと、
を備える記録装置の制御方法であって、
前記判定手段が前記終了処理の完了を判定しない状態で前記電源からの電力の供給を遮断する遮断処理が行なわれた場合に、前記検出手段によって検出された前記記録装置の状態に関する情報を前記不揮発性メモリに格納することを特徴とする記録装置の制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018143173A JP2020019171A (ja) | 2018-07-31 | 2018-07-31 | 記録装置、および記録装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018143173A JP2020019171A (ja) | 2018-07-31 | 2018-07-31 | 記録装置、および記録装置の制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2020019171A true JP2020019171A (ja) | 2020-02-06 |
Family
ID=69587906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018143173A Pending JP2020019171A (ja) | 2018-07-31 | 2018-07-31 | 記録装置、および記録装置の制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2020019171A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021051557A (ja) * | 2019-09-25 | 2021-04-01 | ブラザー工業株式会社 | 情報処理装置のためのコンピュータプログラム |
-
2018
- 2018-07-31 JP JP2018143173A patent/JP2020019171A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021051557A (ja) * | 2019-09-25 | 2021-04-01 | ブラザー工業株式会社 | 情報処理装置のためのコンピュータプログラム |
| JP7392350B2 (ja) | 2019-09-25 | 2023-12-06 | ブラザー工業株式会社 | 情報処理装置のためのコンピュータプログラム |
| US12122167B2 (en) | 2019-09-25 | 2024-10-22 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Non-transitory computer-readable recording medium storing computer-readable instructions for information processing device, information processing device, and method executed by information processing device |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7451630B2 (ja) | 記録装置 | |
| US11745525B2 (en) | Recording apparatus, control method, and storage medium | |
| US12415351B2 (en) | Printing apparatus, control method, and storage medium | |
| KR102475789B1 (ko) | 잉크젯 기록 장치 | |
| JP7342199B2 (ja) | インクジェット記録装置及びその制御方法 | |
| JP2020059136A (ja) | 記録装置、制御方法、およびプログラム | |
| JP7439150B2 (ja) | 液体吐出装置、循環装置、液体吐出装置の制御方法、及び循環装置の制御方法 | |
| JP2020059137A (ja) | インクジェット記録装置およびインク充填方法 | |
| JP2018196961A (ja) | 記録装置、制御方法、およびプログラム | |
| JP6921618B2 (ja) | 記録装置、記録装置の制御方法、およびプログラム | |
| CN109421393B (zh) | 打印装置及打印装置的控制方法 | |
| JP2020019171A (ja) | 記録装置、および記録装置の制御方法 | |
| JP2019171787A (ja) | 液体吐出装置、回復装置、および回復方法 | |
| JP6971903B2 (ja) | 記録装置および記録ヘッドの検査方法 | |
| JP2020019170A (ja) | 記録装置、および記録装置の制御方法 | |
| JP7179474B2 (ja) | 記録装置 | |
| JP7418130B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
| JP7447325B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 | |
| JP2019014153A (ja) | インクジェット記録装置、及びインクジェット記録装置の制御方法 | |
| JP2020032647A (ja) | インクジェット記録装置及びその制御方法 | |
| JP2019171795A (ja) | 記録ヘッドおよび記録装置 |