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JP2020005784A - 医療用マニピュレータシステム - Google Patents

医療用マニピュレータシステム Download PDF

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JP2020005784A
JP2020005784A JP2018128259A JP2018128259A JP2020005784A JP 2020005784 A JP2020005784 A JP 2020005784A JP 2018128259 A JP2018128259 A JP 2018128259A JP 2018128259 A JP2018128259 A JP 2018128259A JP 2020005784 A JP2020005784 A JP 2020005784A
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広樹 新藤
大輔 原口
Daisuke HARAGUCHI
大輔 原口
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B34/30Surgical robots
    • A61B34/37Leader-follower robots
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Abstract

【課題】精度の高い外力推定を可能にすることができる医療用マニピュレータシステムを提供する。【解決手段】術具50に動力を伝達する動力伝達部22を有するアダプタ20と、動力伝達部22から伝達される動力によって駆動される術具50と、が設けられ、アダプタ20には、アダプタ20に対する術具50の相対位置であって、術具50がアダプタ20に着脱可能に配置される第1位置と、第1位置とは異なる相対位置であって、動力伝達部22から術具50へ駆動力が伝達可能となる第2位置との間で、術具50を移動可能に保持するアダプタ側保持部31が設けられ、術具50には、アダプタ側保持部31と係合するとともに、術具50を第1位置から第2位置へ移動させる術具側保持部61が設けられていることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、医療用マニピュレータシステムに関する。
マスタースレーブ型の手術ロボットにおいて、安全性向上や医師の操作習得時間の短縮のために、ロボット鉗子(術具)に働く外力を高精度に推定し隔離された場所でロボットを操作する術者に伝える技術が要望されている。高精度な外力推定(外力の推定)を行う上では手術ロボットにおける機構的なガタ(以降「隙間」とも表記する。)を可能な限り小さくすることが求められる。特に患者の体内で操作される術具と術具に動力を供給する動力部との間の隙間は小さくすることが強く求められる。
一方、手術ロボットで手術を行う際には、手術中にロボット鉗子(術具)を取り外し、別のロボット鉗子に取り換える作業が頻繁に発生する。その際のロボット鉗子の清潔性を確保するためにアダプタを介してロボット鉗子を装着する構成がある。上述のアダプタを介してロボット鉗子に動力を伝達する手術の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1においては、手術マニピュレータにおいて術具(外科手術器具)を装着する際に、術具先端に有る機構に動力を伝達する機構部の係合をバネ装填入力のバネ反力により行う構成とされている。なお、上述の係合は、ディスクと器具ディスクとの係合である。
特許第5807974号公報
上述の特許文献1に記載の構成では、バネ反力を利用した係合が行われる。バネ反力を利用した係合では意図的に隙間を設ける必要があり、隙間の発生を抑えることが難しい。そのため精度の高い外力推定を行うことが難しいという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、精度の高い外力推定を可能にすることができる医療用マニピュレータシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の医療用マニピュレータシステムは、前記術具に動力を伝達する動力伝達部を有するアダプタと、前記動力伝達部から伝達される動力によって駆動される術具と、が設けられている医療用マニピュレータシステムであって、前記アダプタには、前記アダプタに対する前記術具の相対位置であって、前記術具が前記アダプタに着脱可能に配置される第1位置と、前記第1位置とは異なる相対位置であって、動力伝達部から術具へ駆動力が伝達可能となる第2位置との間で、前記術具を移動可能に保持するアダプタ側保持部が設けられ、前記術具には、前記アダプタ側保持部と係合するとともに、前記術具を前記第1位置から前記第2位置へ移動させる術具側保持部が設けられていることを特徴とする。
本発明の医療用マニピュレータシステムによれば、第1位置に配置された術具の術具側誘導部を相対的に移動させることにより、術具が第1位置から第2位置に移動し、術具は動力伝達部と動力の伝達が可能に係合される。そのため、バネ反力を利用する特許文献1に記載の係合方法と比較して、係合に関連する構成間の隙間が小さくすることができる。言い換えると、術具と動力伝達部との係合を行う際の抵抗のバラツキの影響を小さくする。
その結果、係合に関連する構成間の隙間が小さくなることにより、高精度な外力の推定が可能となる。例えば、係合よりも動力伝達部側の所定の場所に、外力の推定を行うセンサが配置されている場合、術具からセンサに伝達される外力は、上述の隙間に吸収される。この隙間が小さくなるに伴い、小さな外力がセンサに伝達されやすくなる。
上記発明において前記術具側保持部には、前記アダプタ側保持部と係合する術具側誘導部と、前記術具側誘導部を前記術具に対して相対的に移動させる操作部と、が設けられ、前記アダプタ側保持部には、前記術具側誘導部と係合するアダプタ側誘導部が設けられていることが好ましい。
このように術具側保持部の術具側誘導部と、アダプタ側保持部のアダプタ側誘導部とを係合させ、操作部により術具側保持部を術具に対して相対移動させることにより、術具と動力伝達部との簡易な係合を行いやすくなる。
上記発明において前記術具には、前記術具側保持部が設けられた術具本体から延びて、伝達された動力によって駆動される処置部が端部に配置される棒状部が設けられ、前記術具側誘導部は、前記術具本体に対して前記棒状部が延びる方向へ相対移動可能に配置され、前記術具における前記第1位置から前記第2位置への移動方向は、前記棒状部が延びる方向に対して交差する方向であって、前記術具側誘導部および前記アダプタ側誘導部の少なくとも一方には、前記術具が前記第1位置に配置された際における前記術具側誘導部の相対移動を、前記術具における前記第1位置から前記第2位置への移動に変換する変換部が設けられていることが好ましい。
このように術具側誘導部は棒状部が延びる方向へ相対移動可能とされ、この相対移動が変換部により第1位置から第2位置への移動に変換されることにより、バネ反力を利用した係合方法と比較して、確実な係合が可能となる。
上記発明において前記術具における前記アダプタと対向する面、および、前記アダプタにおける前記術具と対向する面のそれぞれには、前記術具が前記第1位置から前記第2位置へ移動した際に互いに係合するものであって、前記術具における前記アダプタに対する前記棒状部が延びる方向への相対移動を抑制する第1係合部および第2係合部が設けられていることが好ましい。
このように術具が第1位置から第2位置へ移動することにより係合される第1係合部および第2係合部が設けられることにより、第1係合部および第2係合部が設けられていない場合と比較して、第2位置へ移動された術具をアダプタに固定しやすくなる。
また、術具と動力伝達部との係合を行う動きと、アダプタに術具を固定させる動きとが同一の操作によって連動して行われる。そのため例えば、術具を交換する作業に要する時間を短縮しやすくなる。また、術具を交換する作業の困難性を改善しやすくなる。
さらに、術具と動力伝達部との係合と、アダプタへの術具の固定とを、機構的に同時に行われる。そのため、機構的に行わない場合と比較して、係合不良や固定不良を操作者が検知しやすい。言い換えると、センサやスイッチなどの電気的な検出システムを設ける必要性を低下させることができる。
上記発明において前記術具における前記アダプタと対向する面、および、前記アダプタにおける前記術具と対向する面の少なくとも一方には、前記術具が前記第2位置から前記第1位置へ移動する方向へ付勢する付勢部が設けられていることが好ましい。
このように付勢部を設けることにより、付勢部が設けられていない場合と比較して、アダプタから術具を取り外しやすくなる。このように術具の取り外しがスムーズになることにより、例えば、術具を交換する作業に要する時間を短縮しやすくなる。また、術具を交換する作業の困難性を改善しやすくなる。
本発明の医療用マニピュレータシステムによれば、第1位置に配置された術具の術具側誘導部を相対的に移動させることにより、術具が第1位置から第2位置に移動し、術具と動力伝達部とが動力の伝達が可能に係合されるため、高精度な外力の推定が可能になるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る医療用マニピュレータシステムの構成を説明する模式図である。 図1の術具およびアダプタの構成を説明する部分拡大図である。 術具が第1位置に配置されている状態を説明する部分拡大図である。 図1の術具の構成を説明する部分拡大図である。 術具を第2位置に配置する際の操作部の相対位置を説明する部分拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係る医療用マニピュレータシステムの構成を説明する模式図である。 術具が第1位置に配置されている状態を説明する部分拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係る医療用マニピュレータシステムの構成を説明する模式図である。 図8の付勢部が圧縮されている状態を説明する模式図である。 図8の付勢部が術具をアダプタから押し上げている状態を説明する模式図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態にかかる医療用マニピュレータシステム1について図1から図5を参照ながら説明する。本実施形態では、医療用マニピュレータシステム1がマスタースレーブ型の手術ロボットに用いられる例に適用して説明する。医療用マニピュレータシステム1には、図1に示すように、動力部10と、アダプタ20と、術具50と、が主に設けられている。
本実施形態では、術具50の鉗子53が設けられている方向を前方向、術具50の術具本体51が設けられている方向を後方向、術具50が配置されている方向を上方向、動力部10が配置されている方向を下方向として説明する。なお、これらの方向は便宜的に用いるものであり、前後が逆、上下が逆であってもよいし、前後方向と、上下方向とが入れ替わっていてもよいし、これらの方向の名称が別の名称であってもよい。
動力部10は、術具50を駆動する動力(駆動力)を供給するものである。動力部10には、図1および図2に示すように、動力部本体11と、アクチュエータ12と、アクチュエータ伝達部13と、から主に構成されている。
動力部本体11は、内部にアクチュエータ12およびアクチュエータ伝達部13を収納する筺体であり、アダプタ20が着脱可能に取り付けられるものである。また、動力部本体11は、医療用マニピュレータシステム1のマニピュレータアーム(図示せず。)の外形を構成するものでもある。
アクチュエータ12は、術具50を駆動させる動力を発生させるものである。本実施形態においてアクチュエータ12は、前後方向に伸縮することにより駆動力を発生するものである例に適用して説明する。また、アクチュエータ12としては作動流体の供給を受けて駆動されるものを用いることができ、その構成などについては公知の構成などを用いることができる。
アクチュエータ伝達部13は、動力部10およびアダプタ20が上下方向に接近離間して着脱される際に、後述するアダプタ20の動力伝達部22と係合離間するものである。アクチュエータ伝達部13は、アクチュエータ12における前方向の端部に配置されるものであり、動力部10から術具50に向かって(上方向に向かって)延びる柱状の形状を有しているものである。
アクチュエータ伝達部13における上方向の端部には、上方向に向かって突出する柱状の突起(図示せず)が設けられている。当該突起は、後述する動力伝達部22と係合離間するものであり、アクチュエータ12で発生させた駆動力を動力伝達部22に伝達するものである。
アダプタ20は、動力部10に対して着脱可能であるとともに、術具50を着脱可能に保持するものである。アダプタ20には、図1および図2に示すように、アダプタ本体21と、動力伝達部22と、アダプタ側保持部31と、が主に設けられている。
アダプタ本体21は、動力部本体11に対して着脱されるものであり、動力伝達部22や術具50を着脱可能に保持するアダプタ側保持部31が設けられているものである。
動力伝達部22は、動力部10から伝達された駆動力を、術具50に伝達するものであり、図2に示すように、アダプタ本体21の内部に配置されるものである。本実施形態では、動力伝達部22は、アダプタ本体21に対して前後方向(アクチュエータ12が伸縮する方向と同じ方向)へ相対移動可能に配置されている。動力伝達部22における下方向の端部(言い換えると、動力部10と対向する端部)には、上述したアクチュエータ伝達部13の突起が上下方向へ係合離間可能な挿入孔(図示せず)が設けられている。
アダプタ側保持部31は、術具50を第1位置と、第2位置との間で、移動可能に保持するものである。ここで第1位置は、アダプタ20に対する術具50の相対位置であって、術具50がアダプタ20に着脱可能に配置される位置である。第2位置は、動力部10から伝達された駆動力を術具50へ伝達可能となる位置である。
アダプタ側保持部31は、アダプタ本体21における術具50と対向する面(図2の上側の面)から術具50に向かって延びる一対の板状の部材である。一対のアダプタ側保持部31は、左右から(図2の紙面における奥側および手前側から)術具50を挟む位置に設けられている。
アダプタ側保持部31には、第1誘導部33、変換部34、および、第2誘導部35を有するアダプタ側誘導部32と、が設けられている。アダプタ側誘導部32は、アダプタ側保持部31に形成され長孔状の貫通孔であり、後述する術具側保持部61と係合するものである。また、第1誘導部33、変換部34および第2誘導部35は、一体に形成された長孔状の貫通孔である。
第1誘導部33は、アダプタ側保持部31における後方向の部分を構成するものであり、上述の第1位置に対応するものである。第1誘導部33は、前後方向に直線状に形成された長孔であり、第2誘導部35と比較してアダプタ本体21から離れた位置(上方向の位置)に形成されたものである。
変換部34は、第1誘導部33および第2誘導部35の間の部分を構成するものであり、術具側保持部61の相対移動を術具50における上述の第1位置および第2位置の間の移動に変換するものである。変換部34の後方向の端部は第1誘導部33と連通し、変換部34の前方向の端部は第2誘導部35と連通している。変換部34における上方向の辺は、後方向から前方向に向かって、上方向から下方向へ傾斜する形状を有している。
第2誘導部35は、アダプタ側保持部31における前方向の部分を構成するものであり、上述の第2位置に対応するものである。第2誘導部35は、前後方向に直線状に形成された長孔であり、第1誘導部33と比較してアダプタ本体21に近い位置(下方向の位置)形成されたものである。
術具50は、動力伝達部22から伝達される動力によって駆動される鉗子(処置部)53が設けられたものである。なお、術具50に設けられる処置部としては、本実施形態の鉗子に限定されるものではなく、マスタースレーブ型の手術ロボットに用いられる種々のものを用いることができる。
術具50には、図1および図4に示すように、術具本体51と、棒状部52と、術具側伝達部55と、術具側保持部61と、操作部65と、が主に設けられている。
術具本体51は、アダプタ20に着脱される部分であって、棒状部52、術具側伝達部55、術具側保持部61および操作部65が設けられるものである。本実施形態では術具本体51が四角柱状に形成されている例に適用して説明する。
棒状部52は、術具本体51から前方向へ棒状に延びる部材であって、伝達された動力によって駆動される鉗子53が端部に配置されたものである。棒状部52の内部には、鉗子53の開閉に用いられる駆動力の伝達に用いられるワイヤなどの部材が配置されている。当該ワイヤなどの部材は、鉗子53および術具側伝達部55の間にわたって配置されている。
術具側伝達部55は、動力伝達部22から鉗子53を駆動する駆動力の伝達を受けるものであり、受けた駆動力を鉗子53に伝達するものである。術具側伝達部55は、術具本体51におけるアダプタ20と対向する面から、アダプタ20に向かって(下方向に向かって)突出して配置され、前後方向への移動が可能に配置されたものである。
また、術具側伝達部55は、上述の動力伝達部22と上下方向に接近離間することにより係合および離間し、前後方向への移動を伝達可能な構成を有している。本実施形態では、動力伝達部22における上方向の端部(言い換えると、術具50と対向する端部)が、術具側伝達部55へ駆動力を伝達する凹形状に形成され、当該凹形状に術具側伝達部55が係合および離間する例に適用して説明する。
なお、本実施形態では、術具側伝達部55が凸状の形状に形成され、動力伝達部22が凹状の形状に形成されている例に適用して説明する。なお、動力伝達部22および術具側伝達部55は、上述以外の形状に形成されていてもよく、具体的な形状を限定するものではない。
術具側保持部61および操作部65は、一体に形成、または、組み合わせて形成されたものであって、術具50を第1位置から第2位置へ移動させるものである。術具側保持部61は、術具本体51に対して棒状部52が延びる方向へ相対移動可能に配置されるものである。術具側保持部61は、術具本体51の左右の側面(図4における紙面に対して手前側の面および奥側の面)に配置されたものである。
術具側保持部61には、板状に形成された誘導板部62と、誘導板部62における前方向および後方向の端部から突出して設けられた円柱状の誘導突起部(術具側誘導部)63と、が主に設けられている。誘導突起部63は、アダプタ側保持部31のアダプタ側誘導部32と係合するものであり、長孔状に形成されたアダプタ側誘導部32に沿って相対移動するものである。
操作部65は、術具側保持部61を術具本体51に対して相対的に前後方向へ移動させる際に用いられるレバーである。本実施形態では、操作部65が術具本体51の上側、言い換えると、アダプタ20とは反対側に配置されている例に適用して説明する。また、操作部65がL字形状に形成されている例に適用して説明するが、操作部65の形状を限定するものではない。
次に、上記の構成からなる医療用マニピュレータシステム1におけるアダプタ20への術具50の着脱動作について説明する。まず、アダプタ20に術具50を取りつける際の動作について説明する。
まず、術具50は、図4に示すように、術具本体51に対して術具側保持部61および操作部65が後方向に移動させられた状態とされる。この状態で、術具50がアダプタ20のアダプタ側保持部31が設けられた面に配置される(図3参照。)。
例えば、アダプタ20に対して、術具50を後上方向から前下方向に向かって移動させつつ、アダプタ側保持部31が設けられた面に配置させる。このとき、術具本体51の前方向の端部は、アダプタ20の前方向の端部に設けられたストッパ部25と当接する。このように術具本体51がストッパ部25と当接することにより、アダプタ20と術具本体51との前後方向における相対的な位置が定められる。
さらに、凹形状に形成された動力伝達部22は、前方向の部分が、後方向の部分よりも術具50側へ突出して形成されている。そのため、術具50の術具側伝達部55が、当該後方向の部分を通りすぎて当該前側の部分に当接する。また、術具本体51の相対的な移動にともない、術具側伝達部55が、動力伝達部22を前方向へ押し付ける。
また、術具側保持部61の誘導突起部63は、術具50をアダプタ20に接近させつつ前方向に移動させる際に、アダプタ側誘導部32の第1誘導部33と係合される。誘導突起部63と第1誘導部33との係合により、術具50およびアダプタ20との上下方向の相対的な位置が定められる。この際のアダプタ20に対する術具50の相対的な位置が第1位置となる。術具本体51がストッパ部25と当接した段階で、誘導突起部63は、アダプタ側誘導部32の変換部34まで移動する。
その後、図5に示すように、術具本体51に対して操作部65を相対的に前方向へ移動させる操作が行われる。この操作により、術具側保持部61は、術具本体51に対して相対的に前方向へ移動する。このとき、術具本体51はストッパ部25に当接しているため、アダプタ20に対する術具本体51の前後方向の相対位置は変化しない。
上述の操作部65の操作により、誘導突起部63は、変換部34から第2誘導部35へと移動する。この移動の際に、誘導突起部63は、変換部34から下向き(アダプタ20に接近する向き)の力を受け、この力により術具本体51は、アダプタ20に接近する。
術具本体51およびアダプタ20との上下方向の相対位置は、誘導突起部63および第2誘導部35との係合により定められる。術具本体51およびアダプタ20の相対位置が、図2に示される位置にまで移動すると、術具側伝達部55および動力伝達部22が係合する。この時のアダプタ20に対する術具50の相対的な位置が第2位置となる。これにより、動力伝達部22において発生された駆動力が、術具側伝達部55へ伝達可能となる。以上により、アダプタ20への術具50の取付けが完了する。
次いで、アダプタ20から術具50を取り外す際の動作について説明する。アダプタ20から術具50を取り外す場合には、操作部65を術具本体51に対して後方向へ相対移動させる操作が行われる。
この操作により、誘導突起部63は、第2誘導部35から変換部34へ移動する。その後、術具本体51をアダプタ20に対して後方向かつ上方向へ相対移動させることにより、アダプタ20から術具50を取り外す動作が完了する。
上記の構成の医療用マニピュレータシステム1によれば、第1位置に配置された術具50の術具側保持部61を相対的に移動させることにより、術具50が第1位置から第2位置に移動し、術具50は動力伝達部22と動力の伝達が可能に係合される。そのため、バネ反力を利用する特許文献1に記載の係合方法と比較して、係合に関連する構成間の隙間が小さくすることができる。言い換えると、術具50と動力伝達部22との係合を行う際の抵抗のバラツキの影響を小さくすることができ、係合が不完全になることを抑制しやすくなる。
係合に関連する構成間の隙間が小さくなることにより、高精度な外力の推定が可能となる。例えば、係合よりも動力伝達部22側の所定の場所に、外力の推定を行うセンサが配置されている場合、術具50からセンサに伝達される外力は、上述の隙間に吸収される。この隙間が小さくなるに伴い、小さな外力がセンサに伝達されやすくなる。
術具側保持部61の誘導突起部63と、アダプタ側保持部31のアダプタ側誘導部32とを係合させ、操作部65により術具側保持部61を術具に対して相対移動させることにより、術具50と動力伝達部22との簡易な係合を行いやすくなる。
術具側保持部61は棒状部52が延びる方向へ相対移動可能とされ、この相対移動が変換部34により第1位置から第2位置への移動に変換されることにより、バネ反力を利用した係合方法と比較して、確実な係合が可能となる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る医療用マニピュレータシステムついて図6および図7を参照して説明する。本実施形態の医療用マニピュレータシステムの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、アダプタおよび術具の相対位置を保持する構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図6および図7を用いてアダプタおよび術具の相対位置を保持する構成について説明し、その他の構成等の説明を省略する。
本実施形態の医療用マニピュレータシステム101には、図6に示すように、動力部10と、アダプタ120と、術具150と、が主に設けられている。アダプタ120には、図6および図7に示すように、アダプタ本体21と、動力伝達部22と、アダプタ側保持部31と、第2係合部141と、が主に設けられている。
第2係合部141は、第1係合部171と係合するものであって、上方向に向かって開口を有する凹形状に形成されたものである。また、第2係合部141は、アダプタ本体21における術具本体51と対向する面であって、動力伝達部22がスライド移動する領域よりも後方向の領域に設けられるものである。
術具150には、図6および図7に示すように、術具本体51と、棒状部52と、術具側伝達部55と、術具側保持部61と、操作部65と、第1係合部171と、が主に設けられている。
第1係合部171は、第2係合部141と係合するものであって、下方向に向かって突出する凸形状に形成されたものである。また、第1係合部171は、術具本体51におけるアダプタ本体21と対向する面であって、術具側伝達部55がスライド移動する領域よりも後方向の領域に設けられるものである。
上記の構成からなる医療用マニピュレータシステム101におけるアダプタ120への術具150の着脱動作について説明する。まず、アダプタ120に術具150を取りつける際の動作について説明する。
アダプタ120に対して、術具150が相対的な第1位置(図7参照。)に配置されるまでの動作は、第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明を省略する。術具150が第1位置に配置されると、アダプタ120の第2係合部141と、術具150の第1係合部171と、は上下方向に対向するとともに離間した位置に配置される。
その後、図6に示すように、術具本体51に対して操作部65を相対的に前方向へ移動させる操作が行われると、第1係合部171は第2係合部141に接近して、両者は係合する。第1係合部171および第2係合部141の係合により、アダプタ120および術具150は前後方向への相対移動が抑制される。
次いで、アダプタ120から術具150を取り外す際の動作について説明する。アダプタ120から術具150を取り外す場合には、操作部65を術具本体51に対して後方向へ相対移動させる操作が行われる。
この操作により、第1係合部171は第2係合部141から離間し、両者の係合は解かれる。その後、術具本体51をアダプタ120に対して後方向かつ上方向へ相対移動させることにより、アダプタ120から術具150を取り外す動作が完了する。
上記の構成によれば、術具150が第1位置から第2位置へ移動することにより係合される第1係合部171および第2係合部141が設けられることにより、第1係合部171および第2係合部141が設けられていない場合と比較して、第2位置へ移動された術具150をアダプタ120に固定しやすくなる。
また、術具150と動力伝達部22との係合を行う動きと、アダプタ120に術具150を固定させる動きとが同一の操作によって連動して行われる。そのため例えば、術具150を交換する作業に要する時間を短縮しやすくなる。また、術具150を交換する作業の困難性を改善しやすくなる。
さらに、術具150と動力伝達部22との係合と、アダプタ120への術具150の固定とを、機構的に同時に行われる。そのため、機構的に行わない場合と比較して、係合不良や固定不良を操作者が検知しやすい。言い換えると、センサやスイッチなどの電気的な検出システムを設ける必要性を低下させることができる。
なお、本実施形態では、第1係合部171が凸形状を有し、第2係合部141が凹形状を有する例に適用して説明したが、第1係合部171および第2係合部141の形状は、第2位置にあるアダプタ120および術具150が、前後方向に相対移動を抑制する爪嵌合などの公知の形状であればよく、具体的な形状を限定するものではない。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図8から図10を参照しながら説明する。
本実施形態の医療用マニピュレータシステムの基本構成は、第2の実施形態と同様であるが、第2の実施形態とは、アダプタおよび術具の相対位置を離間させる構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図8から図10を用いてアダプタおよび術具の相対位置を離間させる構成について説明し、その他の構成等の説明を省略する。
本実施形態の医療用マニピュレータシステム201には、図8から図10に示すように、動力部10と、アダプタ220と、術具150と、が主に設けられている。アダプタ220には、図8から図10に示すように、アダプタ本体21と、動力伝達部22と、アダプタ側保持部31と、付勢部241と、が主に設けられている。
付勢部241は、アダプタ本体21における術具本体51と対向する面であって、動力伝達部22がスライド移動する領域よりも前方向および後方向の領域に設けられるものである。付勢部241には、コイルばね242と、当接部243と、が主に設けられている。
コイルばね242は、術具150が第2位置から第1位置へ移動する方向(言い換えると、術具本体51がアダプタ本体21から離れる方向)へ付勢する弾性力を有するものである。本実施形態では、付勢部241にコイルばね242が設けられている例に適用して説明するが、術具本体51がアダプタ本体21から離れる方向へ付勢する弾性力を有するものであればよく、コイルばね242に限定するものではない。
当接部243は、コイルばね242における術具150側の端部(上方向の端部)に配置されるものであり、術具本体51と当接可能に配置された部材である。コイルばね242の付勢力は、当接部243を介して術具本体51に伝達される。
上記の構成からなる医療用マニピュレータシステム201におけるアダプタ220への術具150の着脱動作について説明する。まず、アダプタ220に術具150を取りつける際の動作について説明する。
アダプタ220に対して、術具150が相対的な第1位置(図10参照。)に配置されるまでの動作は、第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明を省略する。術具150が第1位置に配置されると、術具本体51と付勢部241の当接部243とが当接する。このとき、付勢部241のコイルばね242は、伸張した状態になっている。
その後、図8および図9に示すように、術具本体51に対して操作部65を相対的に前方向へ移動させる操作が行われると、誘導突起部63は、変換部34から第2誘導部35へと移動する。術具150は、第2位置から第1位置へ移動する。誘導突起部63が第2誘導部35に位置することにより、付勢部241のコイルばね242は圧縮された状態になる。
次いで、アダプタ220から術具150を取り外す際の動作について説明する。アダプタ220から術具150を取り外す場合には、操作部65を術具本体51に対して後方向へ相対移動させる操作が行われる。誘導突起部63は、第2誘導部35から変換部34へと移動する。
すると、術具本体51は、付勢部241におけるコイルばね242の付勢力により、アダプタ本体21から離間する方向(上方向)へ移動する。その後、術具本体51をアダプタ220に対して後方向かつ上方向へ相対移動させることにより、アダプタ220から術具150を取り外す動作が完了する。
上記の構成によれば、付勢部241を設けることにより、付勢部241が設けられていない場合と比較して、アダプタ220から術具50を取り外しやすくなる。このように術具50の取り外しがスムーズになることにより、例えば、術具50を交換する作業に要する時間を短縮しやすくなる。また、術具50を交換する作業の困難性を改善しやすくなる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、本発明を上記の実施形態に適用したものに限られることなく、これらの実施形態を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定するものではない。
1,101,201…医療用マニピュレータシステム、20,120,220…アダプタ、22…動力伝達部、31…アダプタ側保持部、32…アダプタ側誘導部、34…変換部、50,150…術具、51…術具本体、52…棒状部、53…鉗子(処置部)、61…術具側保持部、63…誘導突起部(術具側誘導部)、65…操作部、171…第1係合部、141…第2係合部、241…付勢部

Claims (5)

  1. 動力を伝達する動力伝達部を有するアダプタと、
    前記動力伝達部から伝達される動力によって駆動される術具と、
    が設けられている医療用マニピュレータシステムであって、
    前記アダプタには、
    前記アダプタに対する前記術具の相対位置であって、前記術具が前記アダプタに着脱可能に配置される第1位置と、前記第1位置とは異なる相対位置であって、前記動力伝達部から前記術具へ駆動力が伝達可能となる第2位置との間で、前記術具を移動可能に保持するアダプタ側保持部が設けられ、
    前記術具には、前記アダプタ側保持部と係合するとともに、前記術具を前記第1位置から前記第2位置へ移動させる術具側保持部が設けられていることを特徴とする医療用マニピュレータシステム。
  2. 前記術具側保持部には、前記アダプタ側保持部と係合する術具側誘導部と、前記術具側誘導部を前記術具に対して相対的に移動させる操作部と、が設けられ、
    前記アダプタ側保持部には、前記術具側誘導部と係合するアダプタ側誘導部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の医療用マニピュレータシステム。
  3. 前記術具には、前記術具側保持部が設けられた術具本体から延びて、伝達された動力によって駆動される処置部が端部に配置される棒状部が設けられ、
    前記術具側誘導部は、前記術具本体に対して前記棒状部が延びる方向へ相対移動可能に配置され、
    前記術具における前記第1位置から前記第2位置への移動方向は、前記棒状部が延びる方向に対して交差する方向であって、
    前記術具側誘導部および前記アダプタ側誘導部の少なくとも一方には、前記術具が前記第1位置に配置された際における前記術具側誘導部の相対移動を、前記術具における前記第1位置から前記第2位置への移動に変換する変換部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の医療用マニピュレータシステム。
  4. 前記術具における前記アダプタと対向する面、および、前記アダプタにおける前記術具と対向する面のそれぞれには、前記術具が前記第1位置から前記第2位置へ移動した際に互いに係合するものであって、前記術具における前記アダプタに対する前記棒状部が延びる方向への相対移動を抑制する第1係合部および第2係合部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の医療用マニピュレータシステム。
  5. 前記術具における前記アダプタと対向する面、および、前記アダプタにおける前記術具と対向する面の少なくとも一方には、前記術具が前記第2位置から前記第1位置へ移動する方向へ付勢する付勢部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の医療用マニピュレータシステム。
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