以下、図面を参照し、本発明の車両、および車両システムの実施形態について説明する。車両は、例えば、基本的には運転操作を必要としない自動運転車両である。車両システムでは、自動運転車両を用いて、利用者のニーズに応じた部屋環境を提供する。
図1は、車両システム1の構成図である。車両システム1は、一以上の車両100と、利用者が使用可能な部屋に設置される一以上の部屋設備200と、管理サーバ300とを備える。これらの構成要素は、ネットワークNWを介して互いに通信可能である。ネットワークNWは、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、公衆回線、プロバイダ装置、専用回線、無線基地局などを含む。
利用者が使用可能な部屋とは、部屋の所有者や、管理者等により利用者による使用が予め許可されている部屋であって、例えば、利用者の自宅や職場、滞在するホテルや旅館等である。利用者が使用可能な部屋とは、車両100の外の空間の一例であり、部屋設備200に存在する機器が、この車両100の外の空間に存在する外部装置の一例である。外部機器は、後で説明する通り、車内に用意された操作インタフェースを介して取得された操作情報に基づいて車内から利用者により遠隔操作される対象を含む。以下、外部機器が部屋設備200に含まれる構成として説明するが、これに限られない。例えば、外部機器は、車両100に搭載される機器以外の機器であって、例えば、他車両に搭載される機器などを含んでもよい。
[車両]
車両100は、利用者Uによる操作に基づいて部屋リクエストを作成し、ネットワークNWを介して、管理サーバ300に送信する。部屋リクエストとは、車両100の車内に擬似的な部屋環境の再現を指示する要求であって、部屋の種類や利用者Uの属性等の利用条件や車両100の識別情報等が含まれる。部屋リクエストは、車両100に乗車する度に送信される必要はなく、一度部屋リクエストが送信されると、キャンセルされるまで部屋環境の提供が継続されてもよい。
車両100は、例えば、複数の利用者Uが乗車可能な四輪以上の車輪を有する車両である。図2は、車両100の構成図である。車両100は、例えば、外界監視ユニット110と、通信装置120と、ナビゲーション装置130と、推奨車線決定装置140と、自動運転制御ユニット150と、駆動力出力装置160と、ブレーキ装置162と、ステアリング装置164と、環境提供部170とを備える。
外界監視ユニット110は、例えば、カメラやレーダ、LIDAR(Light Detection and Ranging)、これらの出力に基づいてセンサフュージョン処理を行う物体認識装置などを含む。外界監視ユニット110は、車両100の周辺に存在する物体の種類(特に、車両、歩行者、および自転車)を推定し、その位置や速度の情報と共に自動運転制御ユニット150に出力する。
通信装置120は、例えば、ネットワークNWに接続したり、他車両や歩行者の端末装置などと直接的に通信したりするための無線通信モジュールである。通信装置120は、Wi−Fi、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、Bluetooth(登録商標)、その他の通信規格に基づいて無線通信を行う。通信装置120として、用途に応じた複数のものが用意されてもよい。
ナビゲーション装置130は、例えば、HMI(Human machine Interface)132と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機134と、ナビ制御装置136とを備える。HMI132は、例えば、タッチパネル式ディスプレイ装置やスピーカ、マイクなどを含む。GNSS受信機134は、GNSS衛星(例えばGPS衛星)から到来する電波に基づいて自機の位置(車両100の位置)を測位する。ナビ制御装置136は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や各種記憶装置を備え、ナビゲーション装置130全体を制御する。記憶装置には、地図情報(ナビ地図)が格納されている。ナビ地図は、ノードとリンクで道路を表現した地図である。ナビ制御装置136は、GNSS受信機134によって測位された車両100の位置から、HMI132を用いて指定された目的地までの経路を、ナビ地図を参照して決定する。また、ナビ制御装置136は、車両100の位置と目的地とを、通信装置120を用いてナビゲーションサーバ(不図示)に送信し、ナビゲーションサーバから返信された経路を取得してもよい。なお、経路には、利用者を乗車または降車させるために停止する地点および到達目標時刻の情報が含まれてよい。ナビ制御装置136は、上記いずれかの方法で決定した経路の情報を推奨車線決定部140に出力する。
推奨車線決定部140は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)と各種記憶装置を備える。記憶装置には、ナビ地図よりも詳細な高精度地図情報が格納されている。高精度地図情報には、例えば、車線ごとの道路幅や勾配、曲率、信号の位置などの情報が含まれている。推奨車線決定部140は、ナビゲーション装置130から入力された経路に沿って走行するために好ましい推奨車線を決定し、自動運転制御ユニット150に出力する。
自動運転制御ユニット150は、CPUやMPUなどの一以上のプロセッサと各種記憶装置を備える。自動運転制御ユニット150は、推奨車線決定部140により決定された推奨車線を走行することを原則として、外界監視ユニット110から位置や速度が入力された物体との接触を避けるように、車両100を自動的に走行させる。自動運転制御ユニット150は、例えば、各種イベントを順次実行する。イベントには、一定速度で同じ走行車線を走行する定速走行イベント、前走車両に追従する追従走行イベント、車線変更イベント、合流イベント、分岐イベント、緊急停止イベント、料金所を通過するための料金所イベント、自動運転を終了して手動運転に切り替えるためのハンドオーバイベントなどがある。また、これらのイベントの実行中に、車両100の周辺状況(周辺車両や歩行者の存在、道路工事による車線狭窄など)に基づいて、回避のための行動が計画される場合もある。
自動運転制御ユニット150は、車両100が将来走行する目標軌道を生成する。目標軌道は、例えば、速度要素を含んでいる。例えば、目標軌道は、自車両Mの到達すべき地点(軌道点)を順に並べたものとして表現される。軌道点は、所定の走行距離ごとの自車両Mの到達すべき地点であり、それとは別に、所定のサンプリング時間(例えば0コンマ数[sec]程度)ごとの目標速度および目標加速度が、目標軌道の一部として生成される。また、軌道点は、所定のサンプリング時間ごとの、そのサンプリング時刻における自車両Mの到達すべき位置であってもよい。この場合、目標速度や目標加速度の情報は軌道点の間隔で表現される。
図3は、自動運転の処理過程について説明するための図である。まず、上図に示すように、ナビゲーション装置130によって経路が決定される。この経路は、例えば車線の区別が付けられていない大まかな経路である。次に、中図に示すように、推奨車線決定部140が、経路に沿って走行しやすい推奨車線を決定する。そして、下図に示すように、自動運転制御ユニット150が、障害物の回避などを行いながら、なるべく推奨車線に沿って走行するための軌道点を生成し、軌道点(および付随する速度プロファイル)に沿って走行するように、駆動力出力装置160、ブレーキ装置162、ステアリング装置164のうち一部または全部を制御する。なお、このような役割分担はあくまで一例であり、例えば自動運転制御ユニット150が一元的に処理を行ってもよい。
駆動力出力装置160は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。駆動力出力装置160は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機などの組み合わせと、これらを制御するパワーECUとを備える。パワーECUは、自動運転制御ユニット150から入力される情報、或いは不図示の運転操作子から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置162は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、自動運転制御ユニット150から入力される情報、或いは運転操作子から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置162は、運転操作子に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置162は、上記説明した構成に限らず、自動運転制御ユニット150から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置164は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、自動運転制御ユニット150から入力される情報、或いは運転操作子から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
環境提供部170は、出力部171と、制御部172と、取得部173と、記憶部174と、特定部175と、認証部176とを備える。
環境提供部170は、例えば、部屋設備200に含まれる外部機器の状態を示す状態情報を車内に提供することにより、車両100の車内に部屋設備200を備える部屋の環境を再現する。外部機器の状態情報には、例えば、外部機器の制御状態を示す情報、あるいは、外部機器外の検出部により検出される外部機器の外部状態を示す情報などが含まれる。
外部機器の制御状態には、例えば、テレビがオン状態であること、炊飯器が炊飯状態であることなどが含まれる。また、外部機器の制御状態には、外部機器が予め保有している機能動作(あるいは機能動作に付随する動作)や、外部機器において設定されている機能動作も含まれる。外部機器の機能動作には、例えば、テレビの音量を調整できることや、設定されている音量のレベル値(設定値)などが含まれる。外部機器において設定されている機能動作には、室外からの遠隔操作が可能な機能動作であることや、室外からの遠隔操作が可能でない機能動作であることなども含まれる。外部機器の制御状態には、外部機器の稼働状態なども含まれる。
検出部は、外部機器に含まれない構成である。検出部は、カメラに限られず、例えば、外部機器の外部状態を検出するものであればよく、温度計、照度計、スピーカなどを含んでもよい。外部機器の外部状態には、外部機器を外側から観測した外部機器の状態や、外部機器が置かれている周りの環境の状態などが含まれる。
状態情報を車内に提供することには、外部機器の制御状態を表す画像やテキストで車内に表示することや、外部機器において設定されている機能動作を画像やテキストで車内に表示することなどが含まれる。また、状態情報を車内に提供することには、外部機器に対する機能動作についての操作インタフェースを画像やテキストで車内に表示することなども含まれてよい。
出力部171は、状態情報を車内に表示させるための情報(以下、再現データと記す)に基づいて車両100の車内に状態情報を表示させることにより、所定の部屋環境を再現する。再現データは、例えば、部屋設備200や管理サーバ300から受信した情報に基づいて制御部172により生成される。また再現データは、部屋設備200あるいは管理サーバ300により生成されてもよく、部屋設備200あるいは管理サーバ300により一部が生成され、この一部に基づいて最終的に制御部172により生成されてもよい。
例えば、出力部171は、再現データに基づいて所定の像を車内に出現させる。所定の像を出現させる手段は、プロジェクタを用いて車内の壁に像を投影される手法であってもよく、車内に設置されたディスプレイに像を表示させる手法であってもよい。また、所定の像には、外部機器に関する像だけでなく、指定された空間を再現する様々な像が含まれ、例えば、指定された空間の壁紙や床などの建造物に関する像と、指定された空間に存在する家具や家電等の構造物に関する像なども含まれる。
出力部171は、例えば、プロジェクタ、ディスプレイ、スピーカ等のうち一つまたは複数を含む。再現データは、車両100における再現手段に応じて異なり、例えば、車両100における再現手段がプロジェクタであれば車両100の内装の表面に投影されるデータ、車両100における再現手段がディスプレイであればディスプレイに表示されるデータ等を含む。また、出力部171は、プロジェクションマッピング技術を利用して、部屋環境を再現してもよい。
また出力部171は、部屋設備200に存在する外部機器の状況を車内に通知する。例えば、部屋設備200から受信した情報に基づいて、部屋設備に存在する機器の状況に応じた像を出力したり、部屋に存在する機器の状況を示す言葉やイラストを、画像あるいは音声により出力する。詳細については、後述する。
取得部173は、例えば、利用者による操作を受け付け、受け付けた操作内容を制御部172に出力するインタフェース装置を含む。取得部173は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等を含む。また、取得部173はカメラやセンサを含み、制御部172が、カメラにより撮像された画像やセンサによる検出結果等に基づいて、利用者Uの特徴や、利用者Uによる操作内容を解析してもよい。例えば、制御部172は、車内の部屋環境において再現された擬似的な外部機器の操作ボタンをタッチする利用者Uの動きを検出した場合、外部機器に対する操作内容を検出する。つまり、制御部172と取得部173は、擬似的な像として車内に再現された外部機器を遠隔操作するための指示を受け付ける操作インタフェースとして機能する場合がある。
また、取得部173は、車両100の走行状態を取得する。車両100の走行状態は、例えば、自動運転制御ユニット150により実行されるイベント、自車両の速度、GNSS受信機134により測位された車両100の位置、車両100が走行している道路の形状(峠道、直線道路…)などにより表される。例えば、取得部173は、通信装置120を用いて、自動運転制御ユニット150により実行されるイベントの種類を示す情報を取得する。
記憶部174は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などにより実現される。
制御部172、特定部175、および認証部176は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部174に格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、これらの機能部のうち一方または双方は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROM等の着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
制御部172は、取得部173を用いて利用者Uから入力された情報、特定部175による特定結果、認証部176による認証結果などに基づいて、部屋リクエストを作成し、通信装置120を用いて、管理サーバ300に送信する。例えば、制御部172は、利用者の名前や属性、部屋の種類等の利用条件を部屋リクエストに含める。
また制御部172は、部屋設備200や管理サーバ300から受信した情報に基づいて、再現データを生成する。なお制御部172は、部屋設備200や管理サーバ300から再現データを取得してもよい。制御部172は、再現データを出力部171に出力する。
また制御部172は、外部機器に対する操作を受け付ける操作インタフェースを、車内に提供する。例えば、制御部172は、取得部173に含まれる各部を識別する識別情報(以下、操作インタフェースIDと記す)と、外部機器に対する操作を識別する識別情報(以下、操作IDと記す)とを対応付けた情報を生成し、インタフェース情報174Aの一部として記憶部174に格納する。なお、インタフェース情報174Aは、操作インタフェースIDと操作IDとの組み合わせを識別する情報(以下、インタフェースIDと記す)を含んでいてもよい。インタフェース情報174Aには、例えば、タッチパネルに表示されるボタンAがテレビの電源をオンする操作インタフェースであることが登録される。このインタフェース情報174Aは、後述するインタフェース情報323の全部あるいは一部と同じ情報であってよい。
また制御部172は、外部機器が有する全ての機能動作のうち、車内から遠隔操作が可能な機能動作についての操作インタフェースを、車内に提供する。制御部172は、例えば、車両からの遠隔操作が可能であるか否かに応じて操作インタフェースが受け付ける操作内容を決定する。外部機器が有する全ての機能動作のうち車両からの遠隔操作が可能である機能動作が限定されている場合、制御部172は、車両からの遠隔操作が可能である機能動作の操作インタフェースを、車内に提供する。具体的には、制御部172は、車両からの遠隔操作が可能である機能動作の操作IDにインタフェースIDを対応付けてインタフェース情報174Aに登録するとともに、車両からの遠隔操作が可能でない機能動作の操作IDはインタフェース情報174Aに登録しない。また、制御部172は、車両からの遠隔操作が可能でない機能動作の操作IDについては、無効であることのフラグを立ててもよい。
なお、車両からの遠隔操作が制限される場合の一例について説明する。例えば、外部機器がテレビである場合、テレビの電源をオンするなどのテレビ自体の操作は車両からの遠隔操作が可能であるが、テレビと接続されている録画機器については車両からの遠隔操作が制限されてよい。なお、録画機器に対する操作は、録画機器の操作として、制御部172により操作インタフェースが提供されてよい。
また制御部172は、例えば、乗員が認証部176により認証された個人であるか否かに応じて操作インタフェースが受け付ける操作内容を決定してもよい。外部機器が有する全ての機能動作のうち乗員による操作が許可されている機能動作が限定されている場合、制御部172は、乗員による操作が許可されている機能動作の操作インタフェースを、車内に提供する。具体的には、制御部172は、乗員による操作が許可されている機能動作の操作IDにインタフェースIDを対応付けてインタフェース情報174Aに登録するとともに、乗員による操作が許可されていない機能動作の操作IDはインタフェース情報174Aに登録しない。また、制御部172は、乗員による操作が許可されていない機能動作の操作IDについては、無効であることのフラグを立ててもよい。
また制御部172は、通信装置120を用いて部屋設備200や管理サーバ300から受信した情報に基づいて、操作インタフェースが受け付ける操作内容を、外部機器の制御状態と同期させる。例えば、制御部172は、部屋設備200や管理サーバ300から受信した最新の情報に基づいて、操作インタフェースが受け付ける操作内容を決定する。
また制御部172は、時計機能部を備え、外部機器に含まれる時計機能部により計時された時刻と同期させてもよい。例えば、17時00分に外部機器に含まれる炊飯器の炊飯制御の開始が予め設定されていたとする。この場合、制御部172は、自身の時計機能部により計時された時刻が17時00分になった場合に、通信装置120を用いて部屋装置200に対して炊飯器による炊飯制御の開始を指示するコマンドを送信するとともに、操作インタフェースに含まれる炊飯器の炊飯開始ボタンがオンされていることを示すことを表示させる。
また制御部172は、部屋設備200に同じ機能の複数の外部機器が含まれる場合、この複数の外部機器に対する同じ操作内容を受け付ける操作インタフェースを、共通化して車内に再現してもよい。こうすることにより、乗員が照明のオフを指示する操作インタフェースを車内において操作した場合、リビングの照明と寝室の照明を同時にオフすることができる。
また制御部172は、車内の乗員の状況に応じて操作インタフェースを操作可能な乗員を決定することにより、全ての乗員のうち操作インタフェースを操作可能な乗員を制限してもよい。車内の乗員の状況には、車内における乗員の乗車位置の分布や、乗員の視線の方向などが含まれる。車内の乗員の状況を示す情報は、例えば、車内に設けられたカメラなどにより取得された画像データを解析することにより、制御部172により取得される。例えば、制御部172は、乗員の乗車位置に基づいて操作インタフェースと乗員との距離を取得し、操作インタフェースとの距離が閾値以下である乗員や、他の乗員に比べて操作インタフェースまでの距離が短い乗員を、操作インタフェースを操作可能な乗員に決定してもよい。また、制御部172は、乗員の視線の方向に基づいて操作インタフェースを用いて操作可能な外部機器の再現画像を見ているか否かを判定し、外部機器の再現画像を見ていると判定した乗員を、操作インタフェースを操作可能な乗員に決定してもよい。
また制御部172は、利用者Uの操作によらずに部屋リクエストを作成し、管理サーバ300に送信してもよい。例えば、制御部172は、複数の部屋(例えば、リビングと、寝室と、キッチン)の部屋環境の再現を指示する部屋リクエストを作成する。そして、制御部172は、管理サーバ300から受信した情報に基づいて複数の部屋の部屋環境を連続的に再現する。例えば、制御部172は、一定時間ごとに部屋環境が自動で変更して見えるように、再現する部屋環境を変更する。
この場合、制御部172は、車内に再現されている部屋に含まれる外部機器に対応する操作インタフェースを車内に提供し、車内に再現されていない部屋に含まれる外部機器に対応する操作インタフェースを車内に提供しないようにする。また、制御部172は、乗員から受け付けた操作指示に基づいて、車内に再現されている部屋に含まれる外部機器を制御するコマンドを、通信装置120を用いて部屋装置200に送信してもよい。この場合、制御部172は、乗員から受け付けた操作指示が車内に再現されていない部屋に含まれる外部機器に対して適用可能な場合であっても、この外部機器に対するコマンドは送信しない。なお、乗員からの操作指示は、HMI132により実現されている操作インタフェースや、プロジェクタにより車内に表示されている操作インタフェースに限られず、例えば、制御部172が音声により取得されてもよい。例えば、乗員が「もう少しテレビの音量を上げて」と言った場合、制御部172は、取得部173により取得された音声情報に基づいて乗員からの操作指示を受け付けてもよい。つまり、制御部172は、車内に再現されている部屋に含まれる外部機器に対する操作を、車内に再現されていない部屋に含まれる外部機器によりも優先的に受け付ける。このように、一の操作インタフェースに対して操作可能な複数の外部機器が対応づけられている場合、制御部172は、所定の優先順位に基づいて、操作インタフェースに基づいて操作する外部機器を決定してもよい。
特定部175は、取得部173により取得された情報に基づいて、車両100の車内にいる個人を特定する。特定部175は、例えば、記憶部174を参照して個人を特定する。記憶部174には、利用者の特徴を示す情報が予め登録されている。例えば、記憶部174には、利用者の顔の特徴を示す情報、利用者の声の特徴を示す情報、利用者の指紋の特徴を示す情報等が登録されており、特定部175は、記憶部174を参照して、顔認証、声認証、指紋認証等により個人を特定することができる。なお、特定部175は、パスワード入力、QRコード(登録商標)認証、或いはFelicaなどのICカードを用いて通信によって認証を行い、認証結果に基づいて個人を特定してもよい。
認証部176は、下記の管理サーバ300との対応関係を示す情報を参照し、特定部175により特定された個人(あるいは、認証部176が搭載されている車両)が管理サーバ300に対するアクセス権を有するか否かを判定する。管理サーバ300に対するアクセス権を有することが認証部176により判定された場合、制御部172により部屋リクエストが作成される。
認証部176は、下記の外部装置との対応関係を示す情報を参照し、特定部175により特定された個人が外部機器を制御するアクセス権を有するか否かを判定し、アクセス権が存在する場合に、アクセス権を含む信号を制御部172に生成させる。つまり、認証部176は、「外部装置との対応関係を示す情報(後述する)」に登録されている外部機器のうち、特定部175により特定された個人が使用可能な外部機器を特定する。「外部装置との対応関係を示す情報」は、例えば、外部機器が存在する空間のそれぞれを識別する情報(例えば部屋ID)、個人のそれぞれを識別する情報と、部屋IDが示す空間に存在する外部機器のそれぞれを識別する情報(例えば、外部機器ID)と、各外部機器に対するアクセス権の有無とを対応付けた情報であって、例えば車両100に搭載される記憶装置に格納されている。
また認証部176は、管理サーバ300を介して外部機器から受信した情報に基づいて、指定された空間に存在する外部機器のうち、遠隔操作可能な外部機器を特定し、特定した外部機器について特定部175により特定された個人が使用可能か否かを判定してもよい。
また認証部176は、上述の外部装置との対応関係を示す情報を参照し、取得部173を介して乗員により指定された空間(部屋)に存在する複数の外部機器のうち、特定部175により特定された個人が使用可能な外部機器(以下、使用可能機器と記す)や、特定部175により特定された個人が使用可能でない外部機器(以下、使用不可能機器と記す)を特定してもよい。
なお「外部装置との対応関係を示す情報」は、管理サーバ300の記憶部に格納されて、管理サーバ300に含まれる構成部によって、上述したような認証部176による処理が実行されてもよい。
また制御部172は、操作インタフェース(取得部173により実現される)を介して取得した操作情報を、通信装置120を用いて、管理サーバ300に選択的に送信する。例えば、制御部172は、取得した操作情報が示す操作内容が、認証部176によりアクセス権が存在すると判定された外部機器(使用可能機器)に対する操作内容である場合、操作情報を管理サーバ300に送信する。一方、取得した操作情報が示す操作内容が、認証部176によりアクセス権が存在しないと判定された外部機器(使用不可能機器)に対する操作内容である場合、制御部172は、操作情報を管理サーバ300に送信しない。
また制御部172は、指定された空間に存在する外部機器の種類(第1要件)と、外部機器の使用が許可されているか否かを示すアクセス権(第2要件)と、外部機器の状態(第3要件)とのうち少なくとも一つに基づいて、外部機器と接続される操作インタフェースを決定する。外部機器の状態を示す情報は、例えば後で説明する状態情報である。
例えば、制御部172は、第1要件に基づいて、指定された空間に存在する全ての外部機器に対応する操作ボタンを取得部173に含まれるタッチパネルに表示してもよい。また制御部172は、さらに第2要件を考慮して、タッチパネルに表示した操作ボタンのうち、アクセス権がない外部機器の操作ボタンを無効にしてもよく、タッチパネルに表示しないようにしてもよい。
また、制御部172は、さらに第3要件を考慮して、部屋設備200として新たな外部機器が追加された場合、新たに追加された機器と通信し必要な情報を取得することにより部屋設備200の外部機器に追加するとともに、新たに追加された外部機器に対応する操作ボタンをタッチパネルに追加する。なお、同様にして、部屋設備200の外部機器がその空間から撤去された場合、制御部172は、撤去された外部機器を部屋設備200の外部機器から除外するとともに、撤去された外部機器に対応する操作ボタンをタッチパネルから削除してもよい。また、制御部172は、第3要素を考慮して、外部機器の制御状態が変化した場合は、外部機器の制御状況に応じた操作ボタンをタッチパネルに表示させてもよい。例えば、外部機器が録画装置であって、制御状態が録画中である場合、制御部172は、録画中であることを示し録画操作を無効とする操作ボタンを表示して、この操作ボタンが操作されたとしても録画指示を受け付けず、同じ番組を重複して録画できないようにしてもよい。
また、制御部172は、車両100の走行状態に基づいて、操作インタフェースが受け付ける操作内容を変更してもよい。例えば、制御部172は、車両100の走行状態に応じて、操作インタフェースが受け付ける操作内容の一部を制限したり、拡張したりする。具体的には、速度が一定以上である場合は、一部の操作内容を制限したり、峠道の時には細かい操作インタフェースで乗員が乗り物酔いを起こすことを防止するために文字の大きさやボタンの大きくなるように操作内容を変更する。
また、制御部172は、指定された空間に外部機器230が追加された場合、追加された外部機器230の機能に応じた操作インタフェースを追加する。例えば、制御部172は、外部機器230として掃除機が追加された場合、出力部171に含まれるタッチパネルに、掃除機を操作するための操作ボタンを追加する。
[部屋設備]
図4は、部屋設備200の機能構成図である。部屋設備200は、例えば、通信装置210と、一以上の検出部220と、一以上の外部機器230と、ゲートウェイ装置240とを備える。
通信装置210は、例えば、ネットワークNWに接続したり、車両100と直接的に通信したりするための通信インタフェースである。通信装置210は、例えば、NIC(Network Interface Card)を含んでもよいし、Wi−Fi、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、Bluetooth(登録商標)、その他の通信規格に基づいて無線通信を行ってもよい。通信装置210として、用途に応じた複数のものが用意されてもよい。
検出部220は、利用者Uが使用可能な部屋、例えば、利用者Uの自宅のリビング、キッチン、子供部屋や、利用者Uの職場の室内等を撮像する位置に設けられている。検出部220としては、例えば、360°カメラが利用可能である。検出部220は、撮像した画像のデータ(以下、画像データ)をゲートウェイ装置240に出力する。
外部機器230は、利用者Uが使用可能な部屋に設置される外部機器であって、例えば、テレビ、録画装置、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、空調装置、パーソナルコンピューター、プリンター、ゲーム機器、トレッドミル、電動サウナ等が含まれる。以下、外部機器230は、電気機器だけでなく、電子機器も含むものとする。外部機器230は、ゲートウェイ装置240と接続され、ゲートウェイ装置240により制御されてもよい。また外部機器230は、動作状態、制御状態などを示す状態情報を生成し、ゲートウェイ装置240に出力してもよい。状態情報には、さらに、外部機器230の型番や色、形などを示す情報などが含まれていてもよい。
ゲートウェイ装置240は、部屋内の通信装置210や検出部220、外部機器230と接続され、これらをIot(Internet of things)機器として動作させることができる。ゲートウェイ装置240は、例えば、CPUなどのプロセッサと、制御信号生成部240A(詳細は後述)と、認証部240Bとを含む。
ゲートウェイ装置240は、管理サーバ300から受信した情報に基づいて、検出部220や外部機器230を制御する。例えば、リビングの映像データの送信を指示する情報を受信した場合、ゲートウェイ装置240は、リビングに設置されている検出部220を制御して映像データを取得し、通信装置210を用いて管理サーバ300に送信する。また、テレビの録画を指示する情報を受信した場合、ゲートウェイ装置240は、テレビに接続されている録画装置である外部機器230を制御して、指定の番組の録画予約をする。またゲートウェイ装置240は、外部機器230から状態情報の一部が入力された場合、通信装置210を用いて車両100に送信してもよく、管理サーバ300を介して車両100に送信してもよい。
認証部240Bは、上述した認証部176と同様の処理を実行する。例えば、通信装置210を用いて管理サーバ300や車両100から受信した情報に基づいて、外部機器との対応関係を示す情報を参照し、乗員(例えば、車両100において特定された個人)が指定した部屋を再現するためのアクセス権を有するか否かを判定する。アクセス権が存在する場合、認証部240Bは、指定された部屋に存在する外部機器の状態情報を取得するよう、状態情報取得部240Cに指示する。
認証部240Bは、受信した情報に基づいて、外部機器との対応関係を示す情報を参照し、乗員が指定した部屋に存在する外部機器ごとにアクセス権が存在するか否かを判定する。通信装置210を用いて管理サーバ300や車両100から受信した情報に、アクセス権が存在する外部機器に対する操作指示が含まれる場合、認証部240Bは、認証に成功したことを示す情報を制御信号生成部240Aに出力する。制御信号生成部240Aは、認証部240Bによる認証が成功した外部機器に対して、受信した情報に含まれる操作指示に応じた制御信号を生成し、通信装置210を用いて管理サーバ300や車両100に送信する。
状態情報取得部240Cは、検出部220により検出された検出結果や、外部機器230において設定されている操作内容を示す情報を、検出部220や外部機器230から取得する。状態情報取得部240Cは、検出部220や外部機器230から入力する情報に基づいて、外部機器の状態情報を取得し、通信装置210を用いて管理サーバ300や車両100に送信する。状態情報取得部240Cは、取得した外部機器の状態情報に基づいて再現データを生成し、通信装置210を用いて管理サーバ300や車両100に送信してもよい。
[管理サーバ]
図5は、管理サーバ300の機能構成図である。管理サーバ300は、例えば、車両100と部屋設備200との間の通信を管理する。なお、以下に説明する管理サーバ300が備える機能の一部は、車両100により実現されてもよい。管理サーバ300は、例えば、通信装置310と、記憶部320と、サーバ制御部330とを備える。通信装置310は、例えば、ネットワークNWに接続するためのNICである。通信装置310は、ネットワークNWを介して車両100や部屋設備200と通信する。記憶部320は、HDDやフラッシュメモリ、RAM、ROMなどにより実現される。
サーバ制御部330は、例えば、再現データ取得部330Aと、I/F管理部330Bと、認証部330Cとを備える。これらの機能部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部320に格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGAなどのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
再現データ取得部330Aは、通信装置310およびネットワークNWを介して、車両100から送信された部屋リクエストを受信し、部屋リクエストに含まれる利用条件に応じた再現データを取得して、取得した再現データを車両100に送信する。再現データ取得部330Aは、記憶部320に保存されている再現データDB321から再現データを取得してもよく、部屋設備200からリアルタイムに取得された撮像映像に基づく再現データを取得してもよい。
再生データDB321には、部屋を再現するための様々な再現データが含まれる。例えば、部屋を再現するためのイラスト画像や写真等を加工した画像などが含まれる。また再現データは、上述した通り、プロジェクタやディスプレイ等の出力部171を用いて車内に所定の像を出力するための情報である。所定の像は、車内に投影される像であってもよく、車内に設置されたディスプレイにおいて表示される像であってもよい。つまり、再現データは、部屋環境に応じた様々なアイテムの像を出力部171を用いて車内に出力するための情報であって、外部機器230の像を出力部171を用いて車内に出力するための情報を含む。再現データDB321は、例えば、部屋の種類を示す情報に対応付けて、予め用意された再現データを保存するデータベースである。
また、再現データ取得部330Aは、記憶部320に保存されている再現データDB321の一部と、部屋設備200からリアルタイムに取得された撮像映像とを合成して、再現データを生成してもよい。例えば、再現データ取得部330Aは、外部機器の像を出力するための情報を再現データDB321から読み出し、読み出した情報を撮像映像に合成する。
また、再現データDB321には、外部機器の状態に応じた像を出力するための情報が含まれていてもよい。例えば、外部機器230から状態情報を受信した場合、再現データ取得部330Aは、外部機器230の状態を表す情報を再現データDB321から読み出し、読み出した情報を撮像映像に合成してもよい。外部機器230の状態を表す情報には、例えば、外部機器230の状態を文字で表す画像や、その状態で動作している外部機器230の像を表現した画像等が含まれる。再現データ取得部330Aは、外部機器230の状態を表す情報の一部または全部を、外部機器230の像の上に重畳させて表示する再現データを生成する。
なお、これに限られず、再現データ取得部330Aは、外部機器230の状態を表す情報に基づいて、操作情報に基づいて車両100側から遠隔操作された後の外部機器230の状態を表す情報を、外部機器230の像の付近に表示させる再現データを生成してもよい。この再生データが車両100に送信されることにより、出力部171は、操作情報に基づいて遠隔操作された後の外部機器230の状態を示す情報を、車内に出力することができる。
このようにして、「外部機器230の状態情報に基づいて生成された再生データ」に基づく像を車内に出力することにより、環境提供部170は、車両100の車内において出力されている外部機器230の像の状況と、指定された空間における外部機器230の状況とを、同期させることができる。
また、再現データ取得部330Aは、外部機器230の機能や状態を表す情報を操作インタフェースの一部(タッチパネル等)に表示させるための情報を生成し、再現データに付与(あるいはその情報だけで)などして、車両100に送信してもよい。例えば、制御部172は、受信した情報に基づいて、外部機器230の機能や制御状態に応じた操作ボタンをタッチパネルに表示させる。具体的には、外部機器230が録画装置である場合、制御部172は、録画装置において受け付け可能な操作内容に対応する操作ボタンをタッチパネルに表示させる。また、録画装置の制御状態が録画中である場合、制御部172は、録画中であることを示し録画操作を無効とする操作ボタンを表示して、この操作ボタンが操作されたとしても録画指示を受け付けず、同じ番組を重複して録画できないようにしてもよい。このようにして再現データ取得部330Aから受信した情報に基づく像を車内に出力することにより、環境提供部170は、車両100の車内における操作インタフェースが受け付ける操作内容と、電子機器230の機能及び状況のうち少なくとも一方を、同期させることができる。
また、再現データ取得部330Aは、外部機器230の機能や状態を示す情報を音声で車内に出力するための情報を生成し、車両100に送信してもよい。
また、車内に再現されている空間に新しい外部機器が追加された場合、再現データ取得部330Aは、追加された外部機器に対応する情報を再現データDB321から読み出し、読み出した情報を撮像映像に合成してもよい。
また、再現データ取得部330Aは、車両100から認証部176による認証結果を受信し(あるいは、認証部330Cによる認証結果を取得し)、認証結果に応じた再生データを生成してもよい。例えば、車両100から、特定部175により特定された個人が使用可能な外部機器(以下、使用可能機器と記す)を示す情報や、特定部175により特定された個人が使用可能(使用不可能機器と記す)でない外部機器を示す情報を受信した場合、再現データ取得部330Aは、使用可能機器を出現させ、使用不可能機器を出現させないような再生データを生成する。例えば、再現データ取得部330Aは、使用可能機器に対応する再現データを撮像映像に合成し、使用不可能機器に対応する箇所には所定の使用不可能画像を撮像映像に合成してもよい。使用不可能画像には、例えば、一色で塗りつぶされた画像や、使用ができないことを示す文字が表示されている画像などが含まれる。また、使用不可能画像を合成する処理は、上述に限られず、例えば撮像映像のうち使用不可能機器に対応する部分をモザイク処理するなどが含まれる。
なお、上述した再現データ取得部330Aの一部または全部は、環境提供部170により実現されてもよい。
I/F管理部330Bは、通信装置310およびネットワークNWを介して、車両100と外部機器230との通信を確立する。例えば、サーバ制御部330は、車両100から受信した操作情報を外部機器230に転送する。また、サーバ制御部330は、外部機器230から受信した状態情報を車両100に転送する。
またI/F管理部330Bは、インタフェース情報323を生成し、記憶部320に格納する。図15は、インタフェース情報323の内容の一例を示す図である。図15に示す通り、インタフェース情報323は、インタフェースIDと、操作インタフェースIDと、タイプと、外部機器IDと、外部機器インタフェースIDとを対応付けたテーブルである。タイプは、操作インタフェースのタイプを示す情報である。外部機器IDとは、外部機器を識別する識別情報である。外部機器インタフェースIDとは、外部機器に含まれる操作インタフェースを識別する識別情報である。なお、図15に示す“例”は、外部機器が有する機能動作の具体例である。I/F管理部330Bは、事前に用意された操作インタフェースに関する各種情報に基づいて、インタフェース情報323を生成する。事前に用意された操作インタフェースに関する各種情報には、例えば、操作インタフェースIDが示す操作インタフェースが受け付け可能な操作内容を示す情報や、外部機器インタフェースIDが示す操作インタフェースが受け付け可能な操作内容を示す情報などが含まれる。なお、タイプ「カスタム」は、ユーザにより設定された操作インタフェースであることを示す。例えば、ユーザが操作インタフェースとして追加した外部機器の機能動作がある場合や、ユーザによりよく利用される外部機器の機能動作がある場合には、所定の操作インタフェースやユーザにより選択された操作インタフェースに対して、ユーザにより設定された操作インタフェースが対応づけられる。
図15に示す通り、例えば、同じ外部機器230に含まれる異なる操作インタフェースごとに、車両100側の操作インタフェースが対応付けられている。こうすることにより、車両100側の操作インタフェースと外部機器230側の操作インタフェースとの通信経路を確立することができる。よって、擬似的な部屋環境を車内に再現することができる。
またI/F管理部330Bは、外部サーバ(例えば、3rdParty)との通信を管理してもよい。例えば、I/F管理部330Bは、車両100から受信した情報(部屋リクエストや外部機器230に対する操作指示などを含む)に基づいて、外部サーバとの通信が必要か否かを判定する。外部サーバとの通信が必要である場合、I/F管理部330Bは、外部サーバと通信し、外部サーバから必要な情報を取得した後、取得した情報に基づいてインタフェース情報を保管してもよい。
認証部330Cは、上述した認証部176と同様の処理を実行する。例えば、通信装置210を用いて車両100から受信した情報に基づいて、外部機器との対応関係を示す情報を参照し、車両100において特定された個人が外部機器230に制御するアクセス権を有するか否かを判定する。アクセス権が存在する場合、認証に成功したことを示す情報を再現データ取得部330AやI/F管理部330Bに出力する。再現データ取得部330Aは、認証部330Cによる認証が成功した場合、再現データを取得する。I/F管理部330Bは、認証部330Cによる認証が成功した場合、車両100と外部機器230との情報の転送を実行する。
図6は、部屋情報322の一例を示す図である。部屋情報322は、使用許可が必要な部屋に関する情報であって、部屋IDに、部屋の種類、使用可能情報等を対応付けた情報である。部屋情報322は、例えば、家屋ごとに用意されるテーブルに格納される。部屋IDは、全ての使用可能な部屋のうち、各部屋を識別するための固有の情報である。使用可能情報は、各部屋に対して使用が許可されている利用者Uを示す情報であって、例えば利用者IDを含む。利用者IDは、各利用者Uを識別するための固有の情報である。
部屋選択部330Dは、車両100から受信した部屋リクエストに基づいて、利用者により指定された部屋の部屋IDが部屋情報322に登録されているか否かを判定する。部屋情報322に登録されていない場合、部屋選択部330D、再現データDB321から部屋リクエストに応じた再現データを取得し、部屋リクエストを送信した車両100に送信する。一方、部屋情報322に登録されている場合、部屋選択部330Dは、使用が許可されている利用者として登録されているか否かを判定する。使用が許可されている利用者として登録されている場合、部屋選択部330Dは、指定された部屋の部屋設備200に対して、指定された部屋の映像データの送信を要求する。
次に、図7を参照して、車両システム1による処理の一例について説明する。図7は、車両システム1による処理の一例を示すシーケンス図である。ここでは、利用者U1から、予め再現データが用意されている部屋の再現が要求された例について説明する。
車両100において、制御部172は、例えば取得部173から入力される情報に基づいて、利用者U1についての利用者に関する情報を取得する(ステップS101)。利用者に関する情報には、車両100の車内にいる利用者の名前や属性(続柄、役職…)等が含まれる。なお、特定部175により利用者U1の個人が特定された場合、制御部172は、特定部175による特定結果から利用者に関する情報を取得してもよい。
次いで、制御部172は、取得部173を用いて利用者U1から、再現する部屋の種類を受け付ける(ステップS102)。例えば、制御部172は、部屋の種類として、再現データが用意されている部屋の一つを受け付ける。そして、制御部172は、取得した利用者U1に関する情報、および部屋の種類等を含む部屋リクエストを作成し、通信装置120を用いて管理サーバ300に送信する(ステップS103)。
管理サーバ300において、部屋選択部330Dは、車両100から受信した部屋リクエストに基づいて、記憶部320の部屋情報322を参照し、指定された部屋の部屋IDが部屋情報322に登録されているか否かを判定する(ステップS104)。この例では、指定された部屋が再現データの用意されている部屋の一つであるため、部屋IDが部屋情報322に登録されていない。よって、再現データ取得部330Aは、車両100から受信した部屋リクエストに基づいて、指定された部屋の再現データを記憶部320の再現データDB321から読み出し(ステップS105)、通信装置310を用いて車両100に送信する(ステップS106)。車両100において、制御部172は、通信装置120を用いて管理サーバ300から受信した再現データを、出力部171に出力する。出力部171は、入力した再現データに基づいて、指定された部屋の部屋環境を車両100の車内に再現する(ステップS107)。
次に、図8を参照して、他の処理例について説明する。図8は、車両システム1による処理の一例を示すシーケンス図である。ここでは、利用者U2から、指定された部屋の現在の様子の再現が要求された例について説明する。
車両100において、制御部172は、利用者U2についての利用者に関する情報を取得する(ステップS201)。制御部172は、例えば、特定部175による特定結果から利用者に関する情報を取得する。
次いで、制御部172は、取得部173を用いて利用者U2から、再現する部屋の種類を受け付ける(ステップS202)。例えば、制御部172は、部屋の種類として、リアルタイムの映像を再現する部屋の一つを受け付ける。そして、認証部176は、ステップS201において取得した利用者に関する情報等に基づいて、管理サーバ300に対するアクセス権を有するか否かを判定する(ステップS203)。管理サーバ300に対するアクセス権を有する場合、制御部172は、ステップS201において取得した利用者に関する情報、およびステップS202において受け付けた部屋の種類等を含む部屋リクエストを作成し、通信装置120を用いて管理サーバ300に送信する(ステップS204)。
管理サーバ300において、部屋選択部330Dは、車両100から受信した部屋リクエストに基づいて、記憶部320の部屋情報322を参照し、指定された部屋の部屋IDが部屋情報322に登録されているか否かを判定する(ステップS205)。この例では、指定された部屋が部屋設備200の設置された部屋であるため、部屋IDが部屋情報322に登録されている。よって、部屋選択部330Dは、部屋情報322において、部屋リクエストに含まれるユーザIDが、指定された部屋の部屋IDに対応する使用可能情報に含まれるか否かを判定する(ステップS206)。部屋リクエストに含まれるユーザIDが、指定された部屋の部屋IDに対応する使用可能情報に含まれる場合、再現データ取得部330Aは、指定された部屋に設置された部屋設備200に対して、指定された部屋の映像データを送信するよう要求する(ステップS207)。
部屋設備200において、認証部240Bは、乗員(例えば、車両100において特定された個人)が指定した部屋を再現するためのアクセス権を有するか否かを判定する(ステップS208)。アクセス権が存在する場合、状態情報取得部240Cは、管理サーバ300から受信した要求に基づいて、指定された部屋に設置された検出部220から映像データを取得するとともに、外部機器230から制御状態を示す情報等を取得し(ステップS209)、通信装置210を用いて、管理サーバ300に送信する(ステップS210)。管理サーバ300において、I/F管理部330Bは、受信した制御状態を示す情報に基づいて、インタフェース情報323を生成し、記憶部320に格納する(ステップS211)。サーバ制御部330は、通信装置310を用いて、受信した映像データや制御状態を示す情報、生成したインタフェース情報等を車両100に送信する(ステップS212)。ここでサーバ制御部330は、上述したように外部機器230のイラスト画像等を映像データに合成した情報を車両100に送信してもよく、外部機器230が映り込んでいる映像データを車両100に送信してもよい。
車両100において、環境提供部170は、受信した映像データ等に基づいて、指定された部屋の部屋環境を車内100に再現する(ステップS213)。つまり、環境提供部170は、受信した映像データ等に基づいて、出力部171を用いて、外部機器230の像と、外部機器230が存在する空間の像を、車内に出力させる。また、環境提供部170は、受信した制御状態を示す情報やインタフェース情報に基づいて、HMI132に所定の操作インタフェースを表示させたり、出力部171を用いて車内に所定の操作インタフェースを表示させる。
次いで、環境提供部170は、車内に表示した外部機器の再現画像等に対する操作を利用者U2から受け付けた場合(ステップS214)、受け付けた操作内容を示す操作情報を、通信装置120を用いて管理サーバ300に送信する(ステップS215)。ここで、環境提供部170は、受け付けた操作内容が、認証部176によりアクセス権が存在すると判定された外部機器(使用可能機器)に対する操作内容であるか否かを判定し、使用可能機器に対する操作内容であると判定した場合に限り、操作情報を管理サーバ300に送信するようにしてもよい。なお、認証部176によりアクセス権が存在しないと判定された外部機器(使用不可能機器)の像が車内に出力されていない場合、操作インタフェースである取得部173は、この使用不可能機器に対する操作内容を受け付けることができない。このため、環境提供部170は、使用不可能機器に対する操作情報は管理サーバ300に送信しない。
操作内容を示す操作情報には、指定された部屋の部屋ID、外部機器を示す情報、および操作内容等が含まれる。管理サーバ300は、部屋情報322において、受信した情報に含まれる部屋IDと対応付けられた部屋設備200に対して、受信した操作内容を示す情報を転送する(ステップS216)。部屋設備200において、認証部240Bは、受信した情報に基づいて、外部機器との対応関係を示す情報を参照し、乗員が指定した部屋に存在する外部機器ごとにアクセス権が存在するか否かを判定する(ステップS217)。受信した情報に、アクセス権が存在する外部機器に対する操作指示が含まれる場合、認証部240Bは、認証に成功したことを示す情報を制御信号生成部240Aに出力する。制御信号生成部240Aは、認証部240Bによる認証が成功した外部機器に対して、受信した情報に含まれる操作指示に応じた制御信号を生成し、対応する外部機器230に出力する(ステップS218)。こうすることにより、部屋設備200において、ゲートウェイ装置240は、受信した操作内容を示す情報に基づいて、外部機器230を制御することができる。このように、環境提供部170は、操作インタフェースを外部機器230と選択的に接続することで、外部機器230を遠隔操作することができる。
次いで、制御信号生成部240Aは、ステップS218において生成した制御信号に基づいて、関連装置による並行処理が必要か否かを判定する。関連装置による並行処理とは、外部機器230を制御するために必要な関連装置における処理、外部機器230の制御と協調して動作される関連装置における処理、外部機器230を制御する上位(マスタ)の関連装置における処理などが含まれる。例えば、ある部屋の関連装置が、別の部屋の外部機器230に依存するとき、制御信号生成部240Aは、外部機器230を制御する際に、マスタ側の関連装置も並行して制御する。関連装置による並行処理が必要である場合、制御信号生成部240Aは、関連装置に対する制御信号を生成し、関連機器を制御する(ステップS219)。
なお、関連機器が部屋装置200に含まれない場合、ゲートウェイ装置240は、関連機器に対する制御信号を、通信装置210を用いて管理サーバ300に送信する(ステップS220)。そして、管理サーバ300は、通信装置310を用いて、関連機器に対する制御信号を関連機器に送信する(ステップS221)。管理サーバ300は、関連機器を制御できた場合、その旨を部屋設備200に送信してもよい(ステップS222)。部屋設備200において、制御信号生成部240Aは、管理サーバ300から受信した情報に基づいて、外部機器230をさらに制御してもよい。
管理サーバ300のサーバ制御部330は、外部機器230の状態を示す状態情報を部屋設備200から受信してもよい。この場合、サーバ制御部330は、受信した状態情報を、対応する車両100に転送する。また上述した通り、サーバ制御部330は、受信した状態情報に基づいて再現データを生成し、対応する車両100に送信してもよい。
ステップS211においてインタフェース情報323が生成された場合、管理サーバ300は、インタフェース情報323において互いの操作インタフェースが対応づけられている外部機器230と環境提供部170とを通信を確立する。外部機器230と環境提供部170との通信が確率されることにより、車両100の車内において再現されている外部機器の状態が、指定された部屋における外部機器230の状態と同期する。例えば、通信が確率されることにより、管理サーバ300は、部屋設備200から受信する映像データを車両100側に連続して送信することができる。これにより、ほとんどリアルタイムに近い時間差で、指定された部屋の状況が車内に再現される。
次に、図9〜12を参照して、車両システム1により実現される部屋の一例について説明する。図9〜12は、車両100の内部の一部を表した図である。図9〜12は、車両100を前方あるいは後方からみた様子を、遠近法を用いて表したものである。車両100の内側には、床面501と、天井502と、側面503とが含まれる。なお、車両100内に設置可能なテーブルや椅子の図示は省略する。
図9は、車両100内に再現される子供向けの部屋の一例を示す図である。図9に示す通り、乗員に子供が含まれる場合、環境提供部170は、通信装置120を用いて、子供向けの部屋を要求する部屋リクエストを管理サーバ300に送信し、子供向けの部屋の再現データを管理サーバ300から受信する。環境提供部170は、受信した再現データに基づいて、車両100の床面501、天井502、および側面503のうち少なくとも一部に、子供が喜ぶキャラクター511やアイテム512の画像を再現する。これにより、利用者は、車内での時間を楽しむことができる。また、乗車する子供の性別や年齢、嗜好等に応じて、部屋環境の雰囲気やアイテムを変更してもよい。また、環境提供部170は、車両100の座席を移動または収納させ、子供が遊ぶ空間を確保し、再現データに含まれる色情報に基づき座席の表面(表皮上)や車室内の表面を子供部屋の雰囲気を演出するように着色表示する。
図10は、車両100内に再現されるカフェ風の部屋の一例示す図である。乗員に仕事帰りの利用者が含まれる場合、環境提供部170は、通信装置120を用いて、図10に示すようなカフェ風の部屋を要求する部屋リクエストを管理サーバ300に送信し、カフェ風の部屋の再現データを管理サーバ300から受信する。環境提供部170は、受信した再現データに基づいて、車両100の床面501、天井502、および側面503のうち少なくとも一部に、カフェ風の室内デザイン521や室内設備522等の画像を再現する。カフェ風の室内デザイン521には、例えば、素敵な写真を入れた額や、メニューを書いた黒板、コーヒーカップのイラストや写真等が含まれる。カフェ風の室内設備522には、おしゃれな照明やエスプレッソマシン等が含まれる。これにより、利用者は、目的地までの移動時間を利用して、カフェにいるような感覚でお茶の時間を楽しむことができる。また、環境提供部170は、飲みものや時間帯、季節等に応じて、部屋環境の雰囲気やアイテムを変更してもよい。また、環境提供部170は、車両100の座席を移動または収納させ、空間を確保したり、受信した再現データに合わせた位置へと各座席を配置させたりすると共に、再現データに含まれる色情報に基づき座席の表面(表皮上)や車室内の表面を着色表示することで、カフェの座席や、雰囲気を再現する。
図11は、車両100内に再現される仕事向けの部屋の一例を示す図である。図11に示す通り、乗員に会社に出勤する利用者が含まれる場合、環境提供部170は、通信装置120を用いて、仕事向けの部屋を要求する部屋リクエストを管理サーバ300に送信し、仕事向けの部屋の再現データを管理サーバ300から受信する。環境提供部170は、受信した再現データに基づいて、車両100の床面501、天井502、および側面503のうち少なくとも一部に、オフィスに設置される機器やオフィスのような室内デザインの画像を再現する。オフィスに設置される機器には、例えば、プリンター531、パーソナルコンピューターの画面532やキーボード533、電話534、ホワイトボード535等が含まれる。これらは、外部機器の一例である。オフィスのような室内デザインは、職種に応じた複数の設定の中から利用者が選択可能であり、デスクワーク用にシンプルなデザインを再現してもよく、クリエイティブな発想が思い浮かぶように色々な写真をスライドで表示してもよく、ニュースや受信したメール内容等をスライドで表示してもよい。これにより、利用者は、目的地までの移動時間を利用して、気分を仕事モードに切り替えるとともに、仕事の一部を開始することもできる。なお、環境提供部170は、車両100内に再現された写真やニュース、メール内容等が利用者によりタッチされた場合、タッチされた対象を拡大表示したり、利用者の所持する端末装置に関連する情報を送信してもよい。
また、図9〜図11では、環境提供部170は、車両100の座席を移動または収納させ、空間を確保したり、受信した再現データに合わせた位置へと各座席を配置させたりすると共に、再現データに含まれる色情報に基づき座席の表面(表皮上)や車室内の表面を着色表示する。例えば、図11の例では、車両100の座席が移動または収納されたり、形状が変形されたりして、オフィスの椅子が再現され、オフィスを再現する再現データに含まれる色情報に基づき座席の表面(表皮上)や車室内の表面をオフィスの雰囲気を再現するように着色表示する。このような制御が行われることにより、車両100に設けられた設備を有効に活用することができる。また、例えば、再現する部屋の内容や形状と、車室内の内容や形状との違いを、上記の制御により吸収することにより、再現したい部屋を乗員は体感することができる。
これ以外にも、環境提供部170が、リビングや子供部屋、木の部屋、寝室等を再現することにより、利用者は、リラックスした気持ちで移動時間を満喫することができる。また、環境提供部170が、自宅や職場と同じような部屋環境を再現することで、利用者は、さらにリラックスした気持ちになりやすい。
図12は、車両100内に再現される利用者の自宅のリビングの一例を示す図である。図12に示す通り、環境提供部170は、通信装置120を用いて、利用者の自宅のリビングを要求する部屋リクエストを管理サーバ300に送信する。管理サーバ300は、指定された利用者の部屋設備200からリビングの映像データを取得し、環境提供部170に転送する。環境提供部170は、受信した映像データに基づいて、車両100の側面503に、利用者の自宅にあるテレビ541と、録画装置542と、エアコン543と、炊飯器544と、電子レンジ545と、防犯装置546等の外部機器の画像を再現する。録画装置542には、録画ボタン542a、および選択ボタン542bの画像が含まれる。炊飯器544には、スタートボタンや操作ボタン等を含む操作パネル544aの画像が含まれる。防犯装置546には、操作パネル546aの画像が含まれる。環境提供部170は、これら再現した外部機器の操作ボタン等が操作されたことを検出した場合、検出した操作内容を示す情報を、通信装置120を用いて、管理サーバ300に送信する。管理サーバ300は、受信した情報を、指定された部屋設備200に転送する。指定された部屋設備200の外部機器230は、管理サーバ300から転送された情報に基づいて、動作する。
以下、具体的に説明する。管理サーバ300は、環境提供部170から受信した操作内容を示す情報と認証部176の認証情報に基づき、制御対象(利用者の自宅等にある物品)を特定すると共に、当該制御対象に対する制御信号を認証情報と合わせて生成した信号を、部屋設備200に送信する。部屋設備200のゲートウェイ装置240の認証部240Bは、管理サーバ300から受信した信号に基づき、制御対象の外部機器230へのアクセス権を確認し、アクセス権を有すると判定した場合、上記の外部機器230を制御する。例えば、認証部240Bは、受信した信号に含まれる認証情報に基づいて、上記の外部機器230を制御するアクセス権の有無を判定する。そして、認証部240Bが、上記の外部機器230を制御するアクセス権が存在すると判定した場合、制御信号生成部240Aが、受信した信号を、外部機器230を制御するための信号に変換して、変換した信号を制御対象の外部機器230に送信する。そして、外部機器230が制御される。
これにより、利用者は、録画ボタン542aを操作することにより、車両100で移動しながら自宅のリビングにある録画装置を操作することができる。また、利用者は、操作パネル544aを操作することにより、帰宅する一時間前に自宅の炊飯器の電源をオンさせることができ、操作パネル546aを操作することにより、在宅時に忘れた自宅の防犯装置の電源をオンさせることができる。
そして、ゲートウェイ装置240は、外部機器230から入力された状態情報を、通信装置210を介して車両100に送信する。例えば、車両100が、録画装置が録画中であることを示す状態情報を受信したとする。この場合、車両100の環境提供部170は、録画中であることを表す画像(文字やイラストなどを含む)等を、車両100の車内に出力されている録画装置の像に重畳して表示させる。
なお、録画ボタン542a、選択ボタン542b、操作パネル544a、および操作パネル546aは、車両100内に設置された端末装置547により実現されてもよい。例えば、端末装置547は、環境提供部170から受信した情報に基づいて、車両100内に再現される機器の操作ボタン等に対応するボタンを表示させ、受け付けた操作内容を環境提供部170に送信する。これにより、利用者は、手元にある端末装置547を操作すればよく、操作性がよくなる。
なお、車両100は、自宅等の現実の部屋と同様、実際の部屋の一部として利用されてもよい。図13は、車両100と部屋600とが結合して合体部屋領域700が出現した様子を上方から見た図である。図14は、車両100と部屋600とが分離した様子を上方から見た図である。
部屋600には、例えば、シャッター装置601、ベッド602、冷蔵庫603、浴室604などが設置される。シャッター装置601は、部屋600に設置された外部機器230の一つである。車両100は、例えば、バックドア181を備え、ソファー182、テーブル183、テレビ184などが持ち込まれる。テーブル183の上面には、取得部173のタッチパネルが搭載されていてもよく、取得部173と通信するパーソナルコンピューターやタブレット端末等が載置されていてもよい。
車両100において、GNSS受信機134が測位する自機の位置に基づいて、予め位置情報が登録されている部屋600への接近が検知されると、環境提供部170は、通信装置120を用いて、シャッター装置601を開けることを指示する信号(以下、シャッター開信号と記す)を部屋設備200に送信する。ゲートウェイ装置240は、シャッター装置601に制御信号を送信し、シャッターを開ける。シャッターが完全に開いた場合、ゲートウェイ装置240は、シャッターが開いたことを示す情報を、通信装置210を用いて、車両100に送信する。車両100において、シャッターが開いたことを示す情報を受信した場合、自動運転制御ユニット150は、予め決められた駐車位置に車両100を移動させ、停車させる。予め決められた駐車位置に車両100が駐車された場合、図13に示す通り、車両100と部屋600により構成される合体部屋領域700が出現する。これにより、利用者は、車両100を、部屋600の一部として利用することもできる。また、利用者は、車両100で外出する際、合体部屋領域700の一部を引き継いだまま移動することができる。
なお、これに限られず、リモコンあるいはタッチパネルとしての取得部173が利用者により操作されることによって、シャッター開信号をシャッター装置601に送信してもよい。
また、環境提供部170が、部屋600における設定を車両100内に反映させてもよく、ゲートウェイ装置240が、車両100における設定を部屋600に反映させてもよい。例えば、環境提供部170は、部屋600に設置された空調装置の温度や運転モード等の設定と同じ内容を、車両100の空調装置に設定してもよく、部屋600に設置されたテレビで再生されているプログラムや映像コンテンツを車両100の出力部171から出力してもよく、部屋600に設置されたオーディオ機器で再生されている音楽コンテンツを出力部171から出力してもよい。また、逆に、ゲートウェイ装置240は、車両100において設定されている空調温度、再生している映像コンテンツあるいは音楽コンテンツ等に基づいて、空調装置やテレビ、オーディオ機器等を制御してもよい。これにより、合体部屋領域700において、シームレスな環境を提供することができる。
また、環境提供部170は、車両100が部屋600に到着したときに部屋600の設定温度が車両100内と同じ温度となるように、車両100が部屋600に到着する予定時刻よりも所定時間前から、部屋600に設置された空調設備を制御してもよい。また、環境提供部170は、合体部屋領域700において、映像コンテンツや音楽コンテンツが連続するように、車両100で再生されるコンテンツと部屋600で再生されるコンテンツを同期させてもよい。
以上説明した実施形態によれば、車両100の自動運転を実行する自動運転制御ユニット150と、車両100の車内において、車両100の走行時または停止時に、疑似的な部屋環境を提供する環境提供部170と、を備えることにより、利用者のニーズに応じた部屋環境を提供することができる。
また、利用者は、車両100に乗車しながら、使用可能な部屋に設置されている外部機器230を遠隔操作することができるため、自宅や職場でやるべきことを車両100に乗車しながらできるため、時間を有効活用することができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、環境提供部170は、プロジェクタで投影する画像の位置や、ディスプレイに表示される画像の位置を、利用者の動きや車両100の振動に応じて調整してもよい。
例えば、環境提供部170は、車両100の振動を検出するセンサを備え、センサの検出結果に基づいて、車両100の振動の方向や大きさ等を示す情報(以下、振動情報と記す)を取得する。環境提供部170は、取得した振動情報に基づいて、プロジェクタで投影する画像の位置や、ディスプレイに表示される画像の位置を調整してもよい。例えば、環境提供部170は、車両100の振動方向と反対方向に、車両100の振動の大きさだけ、再現データによる画像の位置を移動させてもよい。これにより、再現される画像において、車両の振動を相殺し、車酔いの防止に貢献することができる。
また、環境提供部170は、取得部173が備えるカメラやセンサからの検出結果に基づいて、利用者の動きを検出してもよい。車両100内に再現された外部機器の操作ボタンの押し間違いをする動作を閾値以上の回数、検出した場合、環境提供部170は、振動情報と利用者の動きとに基づいて、振動分を差し引いた位置に、外部機器の操作ボタンを再現してもよい。これにより、押し間違いをしている場所に操作ボタンを表示することができる。
また、環境提供部170は、車両100内に再現される一部について、上述のような画像の位置調整をしてもよい。例えば、環境提供部170は、取得部173が備えるカメラやセンサからの検出結果に基づいて、視線認識技術を利用して利用者の視野域を検出し、検出した視野域を中心とした周辺を含む一定範囲内の表示について、上述したような画像の位置調整を行ってもよい。また、環境提供部170は、車両100に再現された外部機器230の映像において、上述の画像の位置調整を行ってもよい。
また、再現される擬似的な部屋環境は、現実の部屋の内装に限られず、例えば、海や山が目の前に広がる屋外の景色が壁に表現されている部屋環境や、漫画や小説等の物語の世界観を部屋デザインや部屋インテリアに表現した部屋環境等であってもよい。また、再現される擬似的な部屋環境には、自宅のリビングにいる子供やペットや、塾の教室にいる塾の先生等の人間や動物が含まれていてもよい。
また、環境提供部170が、指定された現実の部屋の一部における変化を車両100内に反映させてもよく、ゲートウェイ装置240が、車両100内に再現された部屋における変化を指定された現実の部屋に反映させてもよい。例えば、現実の部屋に置かれたホワイトボードが車両100内にも再現されている場合、現実の部屋のホワイトボードに書かれた情報を電子的手法により読み取って車両100のホワイトボードに表示させ、その逆に、車両100のホワイトボードに書かれた情報を電子的手法により読み取って現実の部屋のホワイトボードに表示させてもよい。また、環境提供部170は、現実の部屋に置かれた外部機器230と、車両100に再現された外部機器230の映像において、両外部機器のディスプレイに表示されている画像をミラー表示してもよい。
また、環境提供部170やサーバ制御部330が、車両100の内装に応じて、指定された現実の部屋のレイアウトを変更した再現データを作成してもよく、二以上の現実の部屋の一部を合成した再現データを作成してもよい。これにより、現実の部屋の形や広さが、車両100の形や広さと異なる場合であっても、似ている雰囲気や必要な外部機器を再現することができる。
また、環境提供部170は、車両100内での利用者の行動に応じて、部屋の種類を選択し、選択した部屋の種類に基づいて部屋リクエストを作成してもよい。例えば、車両100の出力部171が映画を再生し、利用者が映画鑑賞をする場合、環境提供部170が、出力部171により出力されるコンテンツの内容に応じて、部屋の種類に映画館を選択してもよい。また、車両100の出力部171が音楽を再生し、利用者が音楽鑑賞をする場合、環境提供部170は、出力部171により出力されるコンテンツの内容に応じて、部屋の種類にオペラ座を選択してもよい。
また、環境提供部170は、車両100内に乗車している利用者や、利用者の組み合わせに応じて、部屋の種類を選択してもよい。例えば、環境提供部170は、過去の利用者の指定履歴に基づいて、選択頻度が最も高い部屋の種類を指定してもよく、利用者が子供と親の組み合わせである場合、子供を優先して、子供向けの部屋を指定してもよく、利用者の組み合わせが会社のメンバーである場合、会議室を指定してもよい。
また、環境提供部170は、車両100の目的地に応じた部屋を指定してもよい。例えば、目的地が海である場合、海の景色が部屋のデザインとなっている部屋を指定してもよく、目的地がテーマパークである場合、テーマパークのキャラクターが部屋のデザインとなっている部屋を指定してもよい。
操作インタフェースは、API(Application Programming Interface)等の形式により実現されるものであってもよい。