JP2020063874A - 凝縮器、ループ型ヒートパイプ、冷却装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】凝縮対象となる凝縮流体が通過する一本の流路を形成する凝縮管31が、互いに平行に配置された三つ以上の直線部(31A〜31L)と、直線部(31A〜31L)の端部同士を接続する二つ以上の接続部(31AB〜31KL)とを備える凝縮器3において、直線部(31A〜31L)の延在方向をY軸方向とし、Y軸方向に直交し、且つ、互いに直交する方向をX軸方向及びZ軸方向としたときに、X軸方向の位置が互いに異なる二つ以上の直線部(31A〜31L)と、Z軸方向の位置が互いに異なる二つ以上の直線部(31A〜31L)とを備える。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1には、凝縮管における複数の直線部が並んで配置された構成が記載されている(特許文献1の図1等参照)。
図2は、本発明を適用可能なループ型ヒートパイプの構成を示す概略説明図である。
図3は、ループ型ヒートパイプによる熱の移動の様子を示す説明図である。
ウィック6は、多孔質材からなる中空部材であり、蒸気管4側が閉塞され、リザーバ部8側は開放されている。また、ウィック6の外周面には、蒸気管4側の端部からリザーバ部8側の端部の手前までの領域にわたって長手方向に延びる複数のグルーブ(溝)11が設けられている。図4に示すように、複数のグルーブ11は、ウィック6の周方向に渡って等間隔に設けられている。グルーブ11が設けられたウィック部分は、エバポレータ2の壁部2aとの間に空間部が形成される。
また、ウィック6は、液相と気相とを分離して気相の作動流体がリザーバ部8に逆流するのを防止する機能も果たす。
本実施形態のループ型ヒートパイプ1に用いられるウィック6は、弾性を有する弾性ウィックであり、本実施形態では多孔質ゴムを用いている。このようにウィック6として多孔質ゴムを用いることで、多孔質樹脂に比べて高い弾性力が得られるようになる。これにより、上述したようにエバポレータ2の壁部2aの内径よりも若干大きい寸法でウィック6を形成することで、エバポレータ2内に収容されたウィック6の弾性力(復元力)により、エバポレータ2の壁部2aに対するウィック6の高い密着性が得られる。これにより、エバポレータ2の壁部2aからウィック6への熱伝達効率が高まり、ループ型ヒートパイプ1の冷却性能が向上する。
図5は、本実施形態のループ型ヒートパイプ1と冷却ファン40との斜視説明図である。
図6は、ループ型ヒートパイプ1を図5中の奥側から見た斜視説明図である。図6中の符号「50」で示す部材は「発熱部品」である。発熱部品50は、ループ型ヒートパイプ1によって冷却する冷却対象であり、ループ型ヒートパイプ1を構成する部材ではない。本実施形態の発熱部品50は、後述するプロジェクタのレーザー光源の素子であるが、ループ型ヒートパイプ1で冷却する冷却対象はこれに限るものではない。
図13は、図7に示すループ型ヒートパイプ1の正面図におけるコンデンサ3の拡大説明図である。
コンデンサ3は、内部を作動流体が通過する凝縮管である放熱パイプ31と、放熱パイプ31に固定された放熱フィン32とを備える。さらに、放熱パイプ31における放熱フィン32が固定された部分の上下及び前後を覆い、冷却風の流路を形成する天井板33、底板34、正面板35及び背面板36を備える。
コンデンサ3は、作動流体を流通させる放熱パイプ31に放熱フィン32を付け、冷却ファン40等の気流発生手段を用いて放熱パイプ31や放熱フィン32に冷却風を当てることで、気相の作動流体の熱を放熱し、液相に相変化させる。
また、本実施形態では、コンデンサ3のX軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向としているが、これらは、コンデンサ3を配置する方向の一例を示すものであり、コンデンサ3を配置する方向はこれに限るものではない。
図1に示すように、放熱パイプ31は、管径が一様な一本のパイプ部材を複数個所(11箇所)曲げることにより、複数の直管部(31A〜31Lの12箇所)と複数の曲管部(31AB〜31KLの11箇所)とを有する。放熱パイプ31の直管部はY軸に平行に配置され、Y軸方向の端部で曲管部によって他の直管部に接続されている。
一つの曲管部を挟んだ二つの直管部の中心間の距離が一定の構成に限らない。製造上の小型化の技術上の制約等、何等かの理由によって一つの曲管部を挟んだ二つの直管部の中心間の距離が決定される構成でもX軸方向の位置が異なる直管部同士の間隔を狭めることができる。
また、本実施形態では、X軸方向は冷却風の流れる方向であり、コンデンサ3を冷却風が流れる距離が短くなり、冷却風の流量が大きくなることで放熱パイプ31や放熱フィン32から放出された熱によって冷却風の温度が上昇しにくくなる。これにより、コンデンサ3での放熱効率が向上し、ループ型ヒートパイプ1を用いた冷却装置での冷却効率が向上する。
h=3.86×(V/L)1/2 [W/m2・K] ・・・・・(1)
上記(1)式では、「V」は対流の流速、「L」は対流に熱を伝達する物体の対流の流れる方向の長さである。
Q=ΔT・h・S[W] ・・・・・(2)
上記(2)式では、「ΔT」は対流と物体との温度差、「S」は物体の対流に接する面積である。
次に、作動流体は、第二直管部31Bを通過し(プラスY軸方向に移動)、第二曲管部31BCを通過し(プラスZ軸方向に移動)、第三直管部31Cを通過する(マイナスY軸方向に移動)。そして、作動流体は、第三曲管部31CDを通過する(プラスZ軸方向及びプラスX軸方向に移動)ことで、第三直管部31Cの斜め上方に位置する第四直管部31Dに流入する。
次に、作動流体は、第五直管部31Eを通過し(マイナスY軸方向に移動)、第五曲管部31EFを通過し(マイナスZ軸方向に移動)、第六直管部31Fを通過する(プラスY軸方向に移動)。そして、作動流体は、第六曲管部31FGを通過する(マイナスZ軸方向及びプラスX軸方向に移動)ことで、第六直管部31Fの斜め下方に位置する第七直管部31Gに流入する。
このように、放熱パイプ31における第一直管部31Aから第六直管部31Fまでの上下方向の位置と、第七直管部31Gから第十二直管部31Lまでの上下方向の位置とが重なる。また、本実施形態では、第六曲管部31FGと上下方向の位置が重なる部分はない。
このため、図9の左側面図及び図10の右側面図では、十二箇所の直管部の二箇所ずつが重なり、六つの直管部が視認できる状態となる。また、十一箇所の曲管部のうちの第六曲管部31FG以外の十箇所の曲管部の二箇所ずつが重なり、他の曲管部と重なる五つの曲管部と第六曲管部31FGとが視認できる状態となる。このため、図9及び図10では、視認できる直管部及び曲管部の符号の後に、図中の奥側に位置して重なりによって視認できない直管部及び曲管部の符号を括弧書きで記載している。
このため、図9及び図10に示すように、コンデンサ3のY−Z平面をX軸に平行な方向から見た場合に、直管部同士が重なっていて、視認できる直管部が少ないほうが冷却風に対する抵抗が少なくなり、冷却風の速度低下を抑制できる。上記(1)式より、冷却風の速度が速いほど冷却効率は高いため、X軸に平行な方向から見たときの直管部同士の重なりを多くし、冷却風の速度低下を抑制することで、コンデンサ3による放熱効率の向上を図ることができる。
このように、Z軸方向の両端面を塞ぐことで、冷却風が流れる方向、すなわちコンデンサ3のX軸方向の両端面(Y−Z平面)以外が塞がれるので、冷却風がコンデンサ3の外部へ逃げることを抑制できる。また、冷却風が外部に逃げることを抑制することで、コンデンサ3内を通過する冷却風の流量が多くなり、冷却風の通過速度(流速)が上がる。これにより、結果としてコンデンサ3による放熱効率の向上を図ることができる。
「H0」は底板34の上面から天井板33の下面までの距離、「H1」は第一曲管部31ABの下端から上端までの距離、「H2」は第一曲管部31ABの下端から第二曲管部31BCの上端までの距離である。各曲管部(31AB〜31KL)の形状は同じであるため、そのX―Z平面における延在方向の長さは「H1」となる。「ΔH」は、第二曲管部31BCの上端から天井板33の下面までの距離である。曲管部の曲率半径を「R」とすると一つの曲管部を挟んだ二つの直管部の間の距離は図13に示すように「2R」となる。また、図13中の「D」は、放熱パイプ31の外径を示し、「W」は上述した「直管部間距離W」である。
H1=D+2R+D=2R+2D ・・・・(3)
H1=1/2・D+W+1/2・D=W+D ・・・・(4)
W=1/2・D+2R+1/2・D=2R+D ・・・・(5)
H2=H1+2R+D ・・・・(6)
H2=「W+D」+W=2W+D ・・・・(7)
上記(4)及び(7)より、
H2−H1=W
となり、上下方向(Z軸方向)に配置する直管部を一つ増やすと、上下方向に直管部間距離Wだけ大きくなる。
このため、第三直管部31Cに対して左右方向(X軸方向)に位置がずれるように第四直管部31Dを設け、第四直管部31Dの鉛直下方に第五直管部31E及び第六直管部31Fを設けている。
仮に、X軸方向の位置が異なる二つの直管部を接続する曲管部のすべて(31CD、31FG、31IJ)を、延在方向がX軸方向と平行になるように配置すると、図13中の「X1」から「X4」まで距離は、「3×W=180[mm]」となる。一方、本実施形態のよう曲管部の延在方向を「θ=30[°]」で傾斜させると、図13中の「X1」から「X4」まで距離は、「3・W・cosθ=180×31/2/2[mm]」で、約155.9[mm]となる。このように、曲管部の延在方向をX軸に対して傾斜させることにより、同数の直管部を配置した場合の直管部が配置される領域のX軸方向の長さを短くすることができる。
ΔH=H0−(10[mm]+H2)
H2=2W+D=140[mm]であるため、
ΔH=190[mm]−(10[mm]+140[mm])
=40[mm]
また、放熱フィン32の例として、厚みが0.2[mm]のアルミニウム板を用い、Y軸方向に100枚配置する。隣り合う放熱フィン32の間隔を1.5[mm]とすると、1枚目の放熱フィン32から100枚目の放熱フィン32までの距離は、169.8[mm]となる。
また、「H0」や「W0」の値は、冷却ファン40のY‐Z平面での大きさだけでなく、周囲に配置される他の部材との干渉も避けるように設定する必要がある。
「H0」や「W0」の値は、冷却ファン40のY‐Z平面での大きさや周囲に配置される他の部材との位置関係等の制限を満たす範囲内で、できるだけ大きい値に設定することが望ましい。
「H0」や「W0」をできるだけ大きい値に設定しても、その値は他の部材の影響を受けるため、直管部をZ軸方向のみに並べて配置する構成では、放熱パイプ31が凝縮管として凝縮に必要な長さを確保することができない恐れがある。この長さを確保するために、直線部が配置される領域をZ軸方向やY軸方向に大きくしようとすると、Y−Z平面における冷却風の流れが通過する領域を大きくする必要がある。これは、冷却ファン40の大型化や冷却風の通過領域の大型化により、ループ型ヒートパイプ1を備える電子機器の大型化につながる。
一方、直線部の延在方向(Y軸方向)に直交する方向であって冷却風の流れ方向と平行な方向(X軸方向)にのみ複数の直線部を配置しようとすると、直線部が配置される領域が冷却風の流れ方向に長くなり、凝縮管からの放熱効率が低下する。
直線部を冷却風の流れ方向に平行な方向(X軸方向)だけでなく冷却風の流れ方向に直交する方向(Z軸方向)にも配置することで、直線部が配置される領域を冷却風の流れ方向に短くでき、放熱パイプ31からの放熱効率が向上する。
また、直線部を冷却風の流れ方向に直交する方向(Z軸方向)だけでなく、冷却風の流れ方向に平行な方向(X軸方向)にも配置することで、Y軸方向及びZ軸方向の大きさが制限された範囲で、凝縮管として凝縮に必要な長さを確保することが可能となる。よって、コンデンサ3の小型化を図ることができる。
このように、本実施形態のコンデンサ3では、放熱パイプ31からの放熱効率を向上しつつ、コンデンサ3の小型化を図ることができる。
特許文献2には、凝縮管に放熱フィンを設けて放熱効率を向上させる構成が記載されている。また、特許文献1には、放熱フィンが設けられた凝縮器の凝縮管が折り曲げられた構成が記載されている。
これに対して、本実施形態のコンデンサ3は、放熱パイプ31からの放熱効率を向上することでコンデンサ3の放熱効率を向上しつつ、コンデンサ3の小型化を図ることができる。
また、放熱パイプ31を一本のパイプ部材で形成する構成に限らず、複数の直管部と複数の曲管部とをそれぞれ別部材とし、これらを溶接等によって接合することで一本の放熱パイプ31を形成してもよい。
また、放熱パイプ31が形成する流路としては一つの連続した流路に限らない。例えば、放熱パイプ31が途中で分岐する構成で、分岐した複数の流路の少なくとも一つの流路を形成する部分が直管部と曲管部とを備え、Y軸方向に延在する直管部が、X軸方向及びZ軸方向にそれぞれ複数配置されていればよい。
図14に示す電子機器は、光学ユニット21を備えるプロジェクタ20の例である。なお、本実施形態に係るループ型ヒートパイプ1を適用可能な電子機器は、プロジェクタに限らない。プリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置、パーソナルコンピュータ、サーバ、電子黒板、テレビ、ブルーレイレコーダ、ゲーム機等の種々の電子機器にも適用可能である。
また、上述したコンデンサ3では、放熱パイプ31が配置された空間に冷却風を通過させる構成であり、冷却流体は空気である。冷却流体としては、空気に限るものではなく、水等の液体や他の流体でもよい。
(態様A)
凝縮対象となる作動流体等の凝縮流体が通過する一本の流路を形成する放熱パイプ31等の凝縮管が、互いに平行に配置された三つ以上の直管部(31A〜31L)等の直線部と、直線部の端部同士を接続する二つ以上の曲管部(31AB〜31KL)等の接続部とを備えるコンデンサ3等の凝縮器において、直線部の延在方向をY軸方向とし、Y軸方向に直交し、且つ、互いに直交する方向をX軸方向及びZ軸方向としたときに、X軸方向の位置が互いに異なる二つ以上の直線部と、Z軸方向の位置が互いに異なる二つ以上の直線部とを備えることを特徴とするものである。
態様Aでは、Y軸方向から見たときに、X軸方向とZ軸方向とのそれぞれに複数の直線部を備える構成となる。これにより、Y軸方向から見たときに、X軸方向のみに複数の直線部を備える構成やZ軸方向のみに複数の直線部を備える構成に比べて、凝縮管からの放熱効率のを向上を図ることができる。これは、以下の理由による。
例えば、凝縮管の直線部の延在方向(Y軸方向)に直交するX軸方向に平行な流れを生じるように冷却風等の冷却流体の流れを生じさせることで、凝縮管内の凝縮流体の熱を直線部から冷却流体に放熱させることができる。
X軸方向とZ軸方向とのうち、例えば、X軸方向のみに複数の直線部を備える構成は、態様Aの構成に比べて、同じ数の直線部を配置する領域のX軸方向が長くなる。そして、上述のように、冷却流体の流れ方向がX軸方向に平行である場合、直線部が配置される領域の冷却流体の流れ方向(X軸方向)が態様Aに比べて長くなり、凝縮管からの放熱効率が低下する。これに対して、態様Aは、直線部が配置される領域の冷却流体の流れ方向(X軸方向)を短くでき、凝縮管からの放熱効率の向上を図ることができる。
また、Z軸方向のみに複数の直線部を備える構成は、態様Aの構成に比べて、同じ数の直線部を配置する領域のZ軸方向が長くなる。そして、上述のように、冷却流体の流れ方向がX軸方向に平行である場合、直線部が配置される領域の冷却流体の流れ方向に直交する方向(Z軸方向)が態様Aに比べて長くなる。このため、冷却流体の流れのZ軸方向の幅が、態様Aの直線部が配置される領域のZ軸方向の長さに適した大きさである場合、Z軸方向のみに複数の直線部を備える構成では態様Aに比べて長くなる部分の直線部に冷却流体が当たらなくなる。冷却流体が当たらない部分の直線部では放熱効率が低下する。ここで、複数の直線部の全てに適切に冷却流体が当たるように冷却流体の流れのZ軸方向の幅を大きくしようとすると、冷却流体の流れを発生させる冷却ファン等の冷却流発生手段がZ軸方向に大きくなり、凝縮器を配置する装置の大型化につながる。これに対して、態様Aは、直線部をX軸方向にも配置することで、直線部が配置される領域の冷却流体に直交する方向(Z軸方向)の長さを短くでき、直線部において冷却流体が当たらない部分が生じることを抑制でき、放熱効率の向上を図ることができる。
このように、態様Aは、Y軸方向から見たときに、X軸方向のみに複数の直線部を備える構成やZ軸方向のみに複数の直線部を備える構成に比べて、凝縮管からの放熱効率のを向上を図ることができる。
態様1において、X軸方向の位置が互いに異なる二つの直線部を接続する第三曲管部31CD等の接続部のZ−X平面における延在方向が、X軸方向に対して傾斜していることを特徴とするものである。
曲げ加工時の曲率半径を小さくすることの技術上の制約などの接続部の製造上の都合や、凝縮流体を円滑に流すために接続部の曲率半径を小さくできない場合など、接続部のZ−X平面における延在方向の長さをある程度確保する必要がある。しかし、X軸方向の位置が互いに異なる二つの直線部を接続する接続部の延在方向がX軸と平行であると、X軸方向の位置が異なる直線部同士のX軸方向の間隔が広くなり、凝縮器のX軸方向の大型化につながる。
これに対して、態様2では、接続部のZ−X平面における延在方向をX軸方向に対して傾斜させている。これにより、接続部の延在方向の長さ(直管部間距離W等)を確保しつつ、X軸方向の位置が異なる直線部同士のX軸方向の間隔を狭めることができ、凝縮器のX軸方向の小型化を図ることができる。
態様2において、接続部のZ−X平面における延在方向の長さ(直管部間距離W等)は同一であり、接続部のうちZ−X平面における延在方向が、X軸方向に対して傾斜している第三曲管部31CD等の第一の傾斜接続部に対して、凝縮管における凝縮流体が通過する方向の下流側に、第一の傾斜接続部とはX軸を挟んで反対方向に同じ傾き(θ2等)で傾斜した第六曲管部31FG等の第二の傾斜接続部を有することを特徴とするものである。
接続部のZ−X平面における延在方向の長さが同一であっても、第一の傾斜接続部は斜めに延在しているため、第一の傾斜接続部を挟んで上流側の直管部と下流側の直管部とは、接続部の延在方向の長さよりも短い長さ分だけZ軸方向の位置がずれる。Z軸方向の位置のずれが接続部の延在方向の長さの整数倍でないため、第一の傾斜接続部を挟んで上流側の直管部と下流側の直管部とは、Z軸方向の位置は一致しない。X軸方向の位置が異なる直線部のZ軸方向の位置がずれていると、X軸方向のある位置でZ軸方向に複数並べて配置された直線部同士の隙間を通過した冷却流体がその流れ方向下流側に位置するX軸方向の位置が異なる直線部に突き当たる。このように冷却流体が突き当たる直線部が多いと、冷却流体に対する抵抗が大きくなり、冷却流体の流れが遅くなり、冷却効率が低下する恐れがある。
態様3では、第二の傾斜接続部を挟んで上流側の直管部と下流側の直管部とも、接続部の延在方向の長さよりも短い長さ分だけZ軸方向の位置がずれる。しかし、第二の傾斜接続部は、第一の傾斜接続部とは同じ角度で逆方向に傾斜しているため、第一の傾斜接続部によって生じたZ軸方向の位置ずれは相殺される。このため、第一の傾斜接続部を挟んで上流側の直管部と、第二の傾斜接続部を挟んで下流側の直管部とのZ軸方向の位置を一致させ、冷却流体の流れ方向からみたときに、複数の直管部同士に重なりが生じるように配置することが可能となる。これにより、直管部の数に対して冷却流体が突き当たる直管部の数を少なくすることができ、直管部の数が多い場合に、冷却流体に対する抵抗が大きくなることを抑制し、冷却流体の流れが遅くなることに起因する冷却効率が低下することを抑制できる。
態様1乃至3の何れかの態様において、X軸方向の位置が異なる直線部同士のZ軸方向の位置に重なりがあることを特徴とするものである。
これによれば、直管部の数に対して冷却流体が突き当たる直管部の数を少なくすることができ、直管部の数が多い場合に、冷却流体に対する抵抗が大きくなることを抑制し、冷却流体の流れが遅くなることに起因する冷却効率が低下することを抑制できる。
態様1乃至4の何れかの態様において、複数の接続部は、曲率半径が同一の屈曲部であることを特徴とするものである。
これによれば、屈曲部を曲げ加工で形成する場合は、同じ冶具や同じ加工手順で屈曲部を形成することができ加工コストの削減を図ることができる。また、屈曲部を形成する屈曲部材と直線部を形成する直線部材とを別部材とし、屈曲部材を直線部材に固定する構成の場合は、複数の屈曲部材の部品の共通化によって製造コストの削減を図ることができる。さらに、屈曲部は直線部よりも内部を通過する凝縮流体の流れに対する抵抗が大きくなるが、複数の屈曲部の曲率半径を同一とすることにより、屈曲部毎に凝縮流体の流れに対する抵抗が変動することを抑制し、凝縮流体の流れを安定させることができる。これにより、凝縮流体の流れが不安定になることに起因する凝縮器での放熱効率の悪化を抑制することができる。
態様1乃至5の何れかの態様において、直線部の外周面に接触し、直線部の延在方向に直交する平面であるZ−X平面に平行な放熱フィン32等の板状部材を備えることを特徴とするものである。
これによれば、直線部の内部の凝縮流体の熱が、直線部と板状部材との接触部を介して板状部材に伝播し、凝集流体の熱が伝播する部材と、冷却流体との接触面積を広くすることができ、放熱する効率を向上することができる。
態様1乃至6の何れかの態様において、直線部が配置された空間のY軸方向及びZ軸方向を覆い、X軸方向は開放する形状のる天井板33、底板34、正面板35及び背面板36等の壁部材を備えることを特徴とするものである。
これによれば、直線部の周囲にX軸方向に平行な冷却流体の流れを形成することができる。上述した実施形態ではX軸方向に平行な方向からみた壁部材の形状が四角形となっているが、この形状は四角形に限るものではない。例えば、六角形や円形等でもよく、冷却風等の冷却流体の流れ方向の両端(入口と出口)以外が壁部材によって塞がれた形状であればよい。
作動流体を液相から気相へと蒸発させる蒸発器であるエバポレータ2等の蒸発部と、蒸発部から導かれた気相の作動流体を液相へと凝縮させるコンデンサ3等の凝縮部とを備るループ型ヒートパイプ1等のループ型ヒートパイプにおいて、凝縮部として、態様1乃至7の何れかの態様に係る凝縮器を備えることを特徴とするものである。
ループ型ヒートパイプ全体の体積における凝縮器の体積が占める割合は、比較的大きいため、凝縮管からの放熱効率を向上しつつ、小型化を図ることができる凝縮器を備えることで、熱移動効率がよいループ型ヒートパイプ全体の小型化を図ることができる。
冷却装置において、態様8に係るループ型ヒートパイプを備えることを特徴とするものである。
これによれば、熱移動効率がよく、小型化を図ることができるループ型ヒートパイプを備えることで、冷却性能が高い冷却装置の小型化を図ることができる。
プロジェクタ20等の電子機器において、態様8に係るループ型ヒートパイプを備えることを特徴とするものである。
これによれば、熱移動効率がよく、小型化を図ることができるループ型ヒートパイプを備えることで、冷却性能が高く安定した動作を実現しつつ、電子機器全体の小型化を図ることができる。
2 エバポレータ
2a 壁部
3 コンデンサ
4 蒸気管
5 液管
6 ウィック
7 受熱部
8 リザーバ部
11 グルーブ
20 プロジェクタ
21 光学ユニット
23 給気口
31 放熱パイプ
31A 第一直管部
31B 第二直管部
31C 第三直管部
31D 第四直管部
31E 第五直管部
31F 第六直管部
31G 第七直管部
31H 第八直管部
31I 第九直管部
31J 第十直管部
31K 第十一直管部
31L 第十二直管部
31AB 第一曲管部
31BC 第二曲管部
31CD 第三曲管部
31DE 第四曲管部
31EF 第五曲管部
31FG 第六曲管部
31GH 第七曲管部
31HI 第八曲管部
31IJ 第九曲管部
31JK 第十曲管部
31KL 第十一曲管部
32 放熱フィン
33 天井板
34 底板
35 正面板
36 背面板
40 冷却ファン
50 発熱部品
W 直管部間距離
Claims (10)
- 凝縮対象となる凝縮流体が通過する一本の流路を形成する凝縮管が、互いに平行に配置された三つ以上の直線部と、前記直線部の端部同士を接続する二つ以上の接続部とを備える凝縮器において、
前記直線部の延在方向をY軸方向とし、前記Y軸方向に直交し、且つ、互いに直交する方向をX軸方向及びZ軸方向としたときに、
前記X軸方向の位置が互いに異なる二つ以上の前記直線部と、前記Z軸方向の位置が互いに異なる二つ以上の前記直線部とを備えることを特徴とする凝縮器。
- 請求項1の凝縮器において、
前記X軸方向の位置が互いに異なる二つの前記直線部を接続する前記接続部のZ−X平面における延在方向が、前記X軸方向に対して傾斜していることを特徴とする凝縮器。 - 請求項2の凝縮器において、
前記接続部のZ−X平面における延在方向の長さは同一であり、
前記接続部のうち前記Z−X平面における延在方向が、前記X軸方向に対して傾斜している第一の傾斜接続部に対して、前記凝縮管における凝縮流体が通過する方向の下流側に、前記第一の傾斜接続部とはX軸を挟んで反対方向に同じ傾きで傾斜した第二の傾斜接続部を有することを特徴とする凝縮器。 - 請求項1乃至3の何れか一項に記載の凝縮器において、
前記X軸方向の位置が異なる前記直線部同士の前記Z軸方向の位置に重なりがあることを特徴とする凝縮器。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載の凝縮器において、
複数の前記接続部は、曲率半径が同一の屈曲部であることを特徴とする凝縮器。 - 請求項1乃至5の何れか一項に記載の凝縮器において、
前記直線部の外周面に接触し、前記直線部の延在方向に直交する平面であるZ−X平面に平行な板状部材を備えることを特徴とする凝縮器。 - 請求項1乃至6の何れか一項に記載の凝縮器において、
前記直線部が配置された空間の前記Y軸方向及び前記Z軸方向を覆い、前記X軸方向は開放する形状の壁部材を備えることを特徴とする凝縮器。 - 作動流体を液相から気相へと蒸発させる蒸発部と、
前記蒸発部から導かれた気相の前記作動流体を液相へと凝縮させる凝縮部とを備るループ型ヒートパイプにおいて、
前記凝縮部として、請求項1乃至7の何れか一項に記載の凝縮器を備えることを特徴とするループ型ヒートパイプ。
。 - 冷却装置において、
請求項8に記載のループ型ヒートパイプを備えることを特徴とする冷却装置。 - 電子機器において、
請求項8に記載のループ型ヒートパイプを備えることを特徴とする電子機器。
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