JP2020062610A - フィルタパック、及びエアフィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィルタパックは、プリーツ加工された濾材と、濾材の隣り合う山折り部あるいは谷折り部の間隔を保持する間隔保持部材と、を備える。濾材は、濾材の折り目の両側に延在し、濾材が折り畳まれた状態で互いに向き合う2つの延在部を有している。複数の間隔保持部材は、延在部のそれぞれに折り目と直交する方向に線状に延びるよう設けられた間隔保持部材の対を有している。対をなす間隔保持部材は、濾材が折り畳まれた状態で互いに当接している。対をなす間隔保持部材の互いに当接する表面は、当該間隔保持部材の延在方向に見たときに当該間隔保持部材が互いに向き合う方向と直交する方向に延在する平坦面を有している。
【選択図】図3
Description
従来、スペーサの材料となるホットメルト接着剤を溶融状態で濾材に塗布し、ホットメルト接着剤がまだ軟化しているうちに濾材を折り畳んで、向き合うホットメルト接着剤同士を接合した形態のスペーサ付き濾材が知られている(特許文献1)。
本発明は、プリーツ加工された濾材を簡易に折り畳むことができ、濾材のプリーツ間隔を安定して保持することができるフィルタパック、及びエアフィルタを提供することを目的とする。
気体中の微粒子を捕集し、山折り及び谷折りが交互に繰り返されるようプリーツ加工された濾材と、
前記濾材の隣り合う山折り部あるいは谷折り部の間隔を保持する複数の間隔保持部材と、を備え、
前記濾材は、前記プリーツ加工により形成された前記濾材の折り目の両側に延在し、前記濾材が折り畳まれた状態で互いに向き合う2つの延在部を有し、
前記複数の間隔保持部材は、前記延在部のそれぞれに前記折り目と直交する方向に線状に延びるよう設けられた間隔保持部材の対を有し、
前記対をなす間隔保持部材は、前記濾材が折り畳まれた状態で互いに当接し、
前記対をなす間隔保持部材の互いに当接する表面は、当該間隔保持部材の延在方向に見たときに当該間隔保持部材が互いに向き合う方向と直交する方向に延在する平坦面を有している、ことを特徴とする。
当該平坦面を有する間隔保持部材の幅は、前記底面から離れるに連れて短くなっていることが好ましい。
前記第2の間隔保持部材の前記第1の間隔保持部材と当接する表面は、前記平坦面に囲まれ、前記凸部を受け入れる凹部をさらに有していることが好ましい。
気体中の微粒子を捕集し、山折り及び谷折りが交互に繰り返されるようプリーツ加工された濾材と、
前記濾材の隣り合う山折り部あるいは谷折り部の間隔を保持する複数の間隔保持部材と、を備え、
前記濾材は、前記プリーツ加工により形成された前記濾材の折り目の両側に延在し、前記濾材が折り畳まれた状態で互いに向き合う2つの延在部を有し、
前記複数の間隔保持部材は、前記延在部のそれぞれに設けられた間隔保持部材の対を有し、
前記対をなす間隔保持部材は、前記濾材が折り畳まれた状態で互いに当接し、
前記対をなす間隔保持部材のうち第1の間隔保持部材の第2の間隔保持部材と当接する表面は、前記濾材から離れるよう突出する凸部を有し、
前記第2の間隔保持部材の前記第1の間隔保持部材と当接する表面は、前記凸部を受け入れる凹部を有している、ことを特徴とする。
前記フィルタパックと、
前記フィルタパックの濾材の折り目が前記濾材を通過する気流方向の上流側及び下流側に配置されるよう、前記フィルタパックを取り囲む枠体と、を備えることを特徴とする。
図1は、本実施形態の一例によるエアフィルタ1を示す外観斜視図である。
エアフィルタ1は、フィルタパック3と、枠体5と、を備えている。
フィルタパック3は、濾材11と、複数の間隔保持部材13と、を有している。
間隔保持部材13a,13bの互いに当接する表面(以降、当接表面ともいう)は、図3に示すように、間隔保持部材13a,13bの延在方向に見たときに間隔保持部材13a,13bが互いに向き合う方向(図3の上下方向)と直交する方向(図3の左右方向)に延在する平坦面17aを有している。間隔保持部材13a,13bは、このような定まった形態を有しており、例えば、固化した状態のホットメルト接着剤からなる。軟化した状態のホットメルト接着剤では、表面張力によって丸みを帯びた断面形状になり、平坦面は形成されず、互いに当接する表面を有しない。なお、固化した状態とは、間隔保持部材13a,13bの材質である熱可塑性樹脂の軟化点未満の状態を意味する。すなわち、間隔保持部材13a,13bは、流動性を有しない。本実施形態では、間隔保持部材13a,13bが固化した状態にあり、当接表面を有しているため、折り畳む際に、軟化したホットメルト接着剤を接合する場合のように、ホットメルト接着剤同士が位置ずれして接合されることがなく、仮に、位置ずれして当接した場合であっても、当接した間隔保持部材13a,13b同士を平坦面17aに沿って互いに滑らせる、あるいは、折り畳んだ濾材11を広げて一旦互いに離間させ、再度折り畳みを試みることができる。このため、濾材11を折り畳む際に、互いに当接する間隔保持部材13a,13bの位置を確認する必要がなく、簡易に折り畳むことができる。なお、位置ずれとは、間隔保持部材13a,13bの幅方向(Z方向)へのずれを意味する。このような位置ずれは、例えば、エアフィルタ1の組立時などに、間隔保持部材13a,13bを互いに押し付け合う成分を有する外力をフィルタパック3に作用させたときに生じやすい。
これに対し、対をなす間隔保持部材の断面形状が、図6に示す例のように、楕円弧、円弧等の断面輪郭を有する湾曲した形状であると、濾材が折り畳まれた状態で、互いに押し付け合う成分を有する外力がフィルタパックに作用し、横滑りし、位置ずれすると、互いに向き合う延在部11a,11bの間隔が狭まる。このような箇所が折り畳まれたフィルタパックにおいて発生すると、プリーツ間隔が不均一になり、気流の流れ難い箇所が発生する。この結果、圧力損失が上昇しやすくなる。図6は、後述する比較例の間隔保持部材43a,43bの断面形状を示す図である。
ここで、濾材11を通過する気流の圧力損失の上昇を抑制する観点からは、濾材11の延在部11a,11bが、折り目10a,10bの方向に見たときに、図2に示したように、V字形状をなしていることが好ましい。しかし、特許文献1に記載された上記スペーサ付き濾材では、線状に塗布されたホットメルト接着剤は軟化した状態で互いに接合されるため、V字形状にしようとすると、V字の先端部(谷折り部)に近い位置であるほど、向き合う延在部11a,11b間の隙間が狭いため、ホットメルト接着剤が幅方向に広がり、ホットメルト接着剤と濾材との接触面積は大きくなる。その分、濾材面積は小さくなり、濾材11の寿命が短くなる。
図4に示す間隔保持部材23a,23bは、底面27bと平行な平坦面27aを有しており、さらに、底面27b及び平坦面27aの端同士を接続する湾曲した側面27cを有している。側面27cは、具体的に、底面27b及び平坦面27aの端同士を接続する平面よりも外側(断面形状の図心から離れる側)に膨らんだ形状を有している。このような断面形状を有する間隔保持部材23a,23bは、転写法で作製した場合に、上記治具に設けた溝から剥離させやすいことがわかった。
平坦面17aの幅W1は、1〜5mmである。
底面17bの幅W2は、2〜10mmである。
平坦面17aの底面17bからの高さHは、1.5〜10mmである。
図2に示す例では、折り目10aと直交する方向に沿った間隔保持部材13aの長さL1は、間隔保持部材13bの長さL2よりも短い。そして、図2に示す例では、濾材11が折り畳まれた状態で、谷折りされた濾材11の部分において、谷折りされた折り目10bに向かって延びる間隔保持部材13bの先端部13cは、延在部11aと当接し、間隔保持部材13bは、間隔保持部材13bの延在方向の途中の位置13dで間隔保持部材13aと当接している。
このように、間隔保持部材13a,13bが当接していることで、濾材11のプリーツ間隔が保持される。そして、折り目10b側(谷側)において、間隔保持部材13bの先端部13cが、濾材11の谷折りされた部分(谷折り部)をなす延在部11a,11bの両方に接し、かつ、折り目10a側(山側)において、対をなす間隔保持部材13a,13b同士が当接していることで、延在部11a,11b同士の間隔は、山側において谷側より広くなっている。このような形態を有していることで、谷折り部をなす延在部11a,11bは、濾材11を通過する気流によって、平行に向かい合い難く、したがってU字形状をなし難く、谷側から山側に開いたV字形状を維持しやすい。V字形状を維持した濾材11によれば、気流が流れやすく、圧力損失の上昇が抑制される。特に、間隔保持部材13bの先端部13cが、延在部11a,11bの両方に接していることで、プリーツ間隔が狭まる方向に力を加えられても、向かい合う2つの延在部の間隔は保持され、プリーツ間隔は一定に保たれる。このため、気流が流れ難い部分が発生し難く、圧力損失の低下が抑制される。
間隔保持部材13bの長さL2は、例えば、濾材11の折り幅の50〜80%の長さである。また、間隔保持部材13bの先端部13cは、折り目10aから、濾材11の折り幅の90%以下の範囲、好ましくは80%以下の範囲内に位置していることが好ましい。このように、先端部13cの先端位置が、折り目10bから離れていることで、気流が通過しない濾材11の面積を低減できる。この実施形態のフィルタパック3は、プリーツの頂部(谷折りされた部分、及び山折りされた部分)に折り目が1本だけ存在した、エッジを有するV字形状をなしていることで、プリーツの頂部に折り目が2本存在する断面形状のフィルタパックと比べ、向かい合う2つの延在部11a,11bのなす角を大きくしやすく、上述したプリーツ間隔を広げる効果が増している。そして、このようにプリーツの頂部に折り目が1本だけ存在したV字形状を有するフィルタパック3では、先端部13cは、折り目10bから離れた位置に配置されていても、延在部11a,11bの両方に接することができる。
L1とL2の比L1/L2は、0.1〜0.5であることが好ましい。これにより、間隔保持部材13bが延在部11aと接する位置と、間隔保持部材13a,13b同士が接する位置との間隔を大きくでき、濾材11のV字形状を安定して維持しやすくなる。
また、間隔保持部材13bは、折り目10aから、例えば、濾材11の折り幅の10〜80%の長さの範囲内に位置しており、好ましくは10〜70%未満の長さの範囲内に位置している。
この場合において、間隔保持部材13eは、間隔保持部材13bの先端部13cとの間に延在部11aを挟む位置に形成され、間隔保持部材13fは、間隔保持部材13bとの間に延在部11bを挟む位置に形成されていることが好ましい。このように、間隔保持部材13eが、間隔保持部材13bの先端部13cに対して配置されていると、気流が通過するときに、延在部11aが下流側から支持される。このため、谷折り部が下流側に膨らむように変形し、U字形状が形成されることを抑制できる。
また、間隔保持部材13bの先端部13cが、間隔保持部材13e及び間隔保持部材13fの間に挟まれ拘束されていることで、間隔保持部材13bの先端部13cがV字形状の中心位置に安定して位置するため、V字形状を維持しやすくする効果が増し、また、プリーツ間隔を広げやすくする効果が増す。
延在方向長さが短い間隔保持部材13a,13eがいずれも延在部11aに配置され、延在方向長さが長い間隔保持部材13b,13fがいずれも延在部11bに配置されていると、図2に示されるように、濾材11の両面に間隔保持部材が重なって位置する面積が増える。このため、気流が通過しない濾材11の面積の増加を抑制できる。間隔保持部材は濾材の片面にだけ形成されていても、気流が通過できないため、このように、濾材11の両面で間隔保持部材が重なるように位置していることは好ましい。延在部11aの両面に位置する間隔保持部材13a及び間隔保持部材13eは、折り目10a,10bと直交する方向に、互いに離間していることが好ましく、例えば、濾材11の折り幅の10〜30%互いに離間している。
また、本実施形態によれば、間隔保持部材13a,13bは、平坦面17aを有し、固化した状態にあるため、濾材面積が狭くなることがなく、濾材11の寿命が短くなることを抑制できる。
ガラス繊維を抄紙してなる捕集効率90%の濾材を、ロータリー式折り機を用いて、125mm毎に山折り、谷折りを交互に行ってプリーツ加工を行った。濾材の山折りされた折り目ごとに、折り目が延びる方向に間隔をあけて複数の位置で、折り目と直交する方向に沿って、加熱し、軟化させたホットメルト接着剤を転写し、図3に示す断面形状を有する間隔保持部材を、図2に示すように、濾材の両面の山折りされた折り目の両側の延在部のそれぞれに設け、フィルタパックを作製した(実施例)。
転写法で間隔保持部材を設ける代わりに、加熱し、軟化させたホットメルト接着剤を充填したガンを用いて、濾材11の折り目10a,10bと交差するよう、直接、濾材11にホットメルト接着剤を塗布し、図6に示す断面形状とした点を除いて、実施例と同様にしてフィルタパックを作製した(比較例)。なお、図6は、比較例の間隔保持部材43a,43bの断面形状を示す図である。
表1において、比較例の底角α,βは、濾材11との接触位置における接線と底面47bとのなす角を意味する。
実施例の「間隔保持部材の延在方向長さ」に関して、間隔保持部材13a,13eの延在方向の長さを32.5mm、間隔保持部材13b,13fの延在方向の長さを90mmとした。
3 フィルタパック
5 枠体
10a,10b 折り目
11 濾材
11a,11b 延在部
13 間隔保持部材
13a,13b,13e,13f,23a,23b,33a,33b,53a,53b,63a,63b,73a,73b 間隔保持部材
13c 間隔保持部材13bの先端部
13d 間隔保持部材13bの延在方向の途中の位置
17a,27a,37a,57a,67a,77a 平坦面
17b,27b,37b,57b,67b,77b 底面
17c 側面
57e,67e,77e,77g 凸部
57f,67f,77f,77h 凹部
Claims (10)
- 気体中の微粒子を捕集し、山折り及び谷折りが交互に繰り返されるようプリーツ加工された濾材と、
前記濾材の隣り合う山折り部あるいは谷折り部の間隔を保持する複数の間隔保持部材と、を備え、
前記濾材は、前記プリーツ加工により形成された前記濾材の折り目の両側に延在し、前記濾材が折り畳まれた状態で互いに向き合う2つの延在部を有し、
前記複数の間隔保持部材は、前記延在部のそれぞれに前記折り目と直交する方向に線状に延びるよう設けられた間隔保持部材の対を有し、
前記対をなす間隔保持部材は、前記濾材が折り畳まれた状態で互いに当接し、
前記対をなす間隔保持部材の互いに当接する表面は、当該間隔保持部材の延在方向に見たときに当該間隔保持部材が互いに向き合う方向と直交する方向に延在する平坦面を有している、ことを特徴とするフィルタパック。 - 前記平坦面の延在方向と平行な方向に沿った当該間隔保持部材の幅は、前記濾材と接する当該間隔保持部材の底面において最大である、請求項1に記載のフィルタパック。
- 前記平坦面の延在方向と平行な方向において、前記平坦面の配置位置は、前記底面の配置位置の範囲内にあり、
当該平坦面を有する間隔保持部材の幅は、前記底面から離れるに連れて短くなっている、請求項2に記載のフィルタパック。 - 前記対をなす間隔保持部材は、前記濾材と接する当該間隔保持部材の底面及び前記平坦面の、前記平坦面の延在方向と平行な方向の端同士を接続する2つの平坦な側面をさらに有している、請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタパック。
- 前記平坦面の延在方向と平行な方向において、前記対をなす間隔保持部材の前記濾材と接する底面の幅W2に対する前記平坦面の幅W1の比W1/W2は、0.3〜0.9である、請求項1から4のいずれか1項に記載のフィルタパック。
- 前記平坦面の延在方向と平行な方向に沿った、前記対をなす間隔保持部材の前記濾材と接する底面の幅W2に対する前記底面を基準とした前記平坦面の高さHの比H/W2は0.5より大きい、請求項1から5のいずれか1項に記載のフィルタパック。
- 前記対をなす間隔保持部材の延在方向の前記折り目側の端は、前記折り目と間隔をあけて配置されている、請求項1から6のいずれか1項に記載のフィルタパック。
- 前記対をなす間隔保持部材のうち第1の間隔保持部材の第2の間隔保持部材と当接する表面は、前記平坦面に囲まれ、前記濾材から離れるよう前記平坦面から突出する凸部をさらに有し、
前記第2の間隔保持部材の前記第1の間隔保持部材と当接する表面は、前記平坦面に囲まれ、前記凸部を受け入れる凹部をさらに有している、請求項1から7のいずれか1項に記載のフィルタパック。 - 気体中の微粒子を捕集し、山折り及び谷折りが交互に繰り返されるようプリーツ加工された濾材と、
前記濾材の隣り合う山折り部あるいは谷折り部の間隔を保持する複数の間隔保持部材と、を備え、
前記濾材は、前記プリーツ加工により形成された前記濾材の折り目の両側に延在し、前記濾材が折り畳まれた状態で互いに向き合う2つの延在部を有し、
前記複数の間隔保持部材は、前記延在部のそれぞれに設けられた間隔保持部材の対を有し、
前記対をなす間隔保持部材は、前記濾材が折り畳まれた状態で互いに当接し、
前記対をなす間隔保持部材のうち第1の間隔保持部材の第2の間隔保持部材と当接する表面は、前記濾材から離れるよう突出する凸部を有し、
前記第2の間隔保持部材の前記第1の間隔保持部材と当接する表面は、前記凸部を受け入れる凹部を有している、ことを特徴とするフィルタパック。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載のフィルタパックと、
前記フィルタパックの濾材の折り目が前記濾材を通過する気流方向の上流側及び下流側に配置されるよう、前記フィルタパックを取り囲む枠体と、を備えることを特徴とするエアフィルタ。
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