[go: up one dir, main page]

JP2019521085A - アルテミシニンアナログ、並びに、脂質異化作用を促進するため及び糖代謝を改善するための使用、方法、及び組成物 - Google Patents

アルテミシニンアナログ、並びに、脂質異化作用を促進するため及び糖代謝を改善するための使用、方法、及び組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2019521085A
JP2019521085A JP2018557930A JP2018557930A JP2019521085A JP 2019521085 A JP2019521085 A JP 2019521085A JP 2018557930 A JP2018557930 A JP 2018557930A JP 2018557930 A JP2018557930 A JP 2018557930A JP 2019521085 A JP2019521085 A JP 2019521085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mice
artemether
artemisinin
fat
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018557930A
Other languages
English (en)
Inventor
チークン タン
チークン タン
ヨンジュン ダン
ヨンジュン ダン
ピン ルー
ピン ルー
シー リー
シー リー
フーチャン ジャン
フーチャン ジャン
ジェンピン ツォ
ジェンピン ツォ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fudan University
Original Assignee
Fudan University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fudan University filed Critical Fudan University
Publication of JP2019521085A publication Critical patent/JP2019521085A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/335Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
    • A61K31/357Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin having two or more oxygen atoms in the same ring, e.g. crown ethers, guanadrel
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/335Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
    • A61K31/365Lactones
    • A61K31/366Lactones having six-membered rings, e.g. delta-lactones
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/54Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one sulfur as the ring hetero atoms, e.g. sulthiame
    • A61K31/541Non-condensed thiazines containing further heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/04Anorexiants; Antiobesity agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Child & Adolescent Psychology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

式(A)によって表されるアルテミシニンアナログ、並びに、脂質異化作用を促進するため及び/又は代謝関連疾患を予防若しくは治療するための医薬品の調製におけるその適用。アルテミシニンアナログは、白色脂肪の褐色化を促進して体重の低減及び代謝の改善を達成し、それによって、高血糖、インスリン抵抗性、脂質異常症、及び/又は脂肪肝に対する治療効果を提供する。

Description

本発明は、生物医学の分野に属し、特に、脂肪分解を促進するため及びグルコース代謝を改善するための調製物の調製における、アルテムエーテルの使用に関する。
データは、肥満及びその関連する代謝性疾患が、世界中で問題を引き起こしている流行性疾患となっていることを示す。2015年に世界保健機関(WHO、World Health Organization)によって発表されたデータによると、世界人口の肥満率は13%であり、中国での成人の肥満率は6.9%である。青年の肥満率がより高く、急激に増大する傾向を示していることが懸念されており、このことは、肥満率が今後数十年にわたり高くなり続けることを意味する。研究によって、肥満が、2型糖尿病、高血圧、脂肪肝などの一連の代謝性疾患を生じさせ得、さらには、健康上の大きな負担及び経済的負担を国及び人々にもたらすであろう、ある特定の腫瘍の罹患率を増大させ得ることが示されている。
研究によって、脂肪組織が肥満の発症及び進行の核となる位置にあり、代謝の健康において主軸となる役割を有することが示されている。現在では、人体において、白色脂肪、褐色脂肪、及びベージュ脂肪という3種類の脂肪組織が存在することが知られている。白色脂肪組織は、トリグリセリドの形態でエネルギーを蓄え、一方、褐色脂肪及びベージュ脂肪は、熱産生を介してエネルギーを消費する。ベージュ脂肪は白色脂肪において見られ、褐色脂肪の特徴を有する。ベージュ脂肪は、表現型の観点から、白色脂肪及び褐色脂肪の移行形態であると見なすことができる。白色脂肪組織においてベージュ脂肪が出現する現象は、白色脂肪の褐色化と呼ばれる。ベージュ脂肪と褐色脂肪は異なる部分にあり、発生由来源が異なるが、これらは同一の熱産生機能を発揮し、エネルギー消費の観点から同一の能力を有し、熱産生脂肪組織と呼ばれる。生理学的条件下では、熱産生脂肪組織を活性化する2つの条件があり、それは、低温曝露及び食糧摂取(特に、高カロリー食品)である。低温曝露の間、熱産生脂肪組織は活性化されて、一定体温を維持する。食糧摂取の間、熱産生脂肪の活性化は一時的なエネルギーピークを緩和し、代謝の安定性を維持する。
熱産生脂肪組織、その分化及び発生、機能調節、並びに臨床適用は、近年、代謝の分野において、研究のホットスポットである。集団調査によると、活性な熱産生脂肪組織を有する個体は体重増加しにくく、2型糖尿病などの代謝関連疾患にかかりにくい。ベルベリン及びサリチルサリチル酸などの、代謝を改善する一部の薬物は、熱産生脂肪組織の活性化による効果の一部を達成し得る。同様に、動物モデルにおいて、関連する遺伝子が変更されても(ノックアウトされるか又は過剰発現する)、又は薬物刺激(β−アドレナリン受容体アゴニストなど)が行われても、熱産生褐色脂肪の活性化の後、熱産生褐色脂肪は、体重を制御し、代謝を改善するように機能する。したがって、要するに、ベージュ脂肪組織は、過剰なエネルギーを消費する能力を有し、ある特定の条件下で活性化され得る、人体における熱産生脂肪組織である。熱産生脂肪組織の活性化は、褐色脂肪の機能を増強させるためであっても、又は、白色脂肪の褐色化を促進するためであっても、体重制御及び代謝において役割を有し得る。これまで、代謝の改善の達成のために熱産生脂肪組織を特異的に標的化する化合物も薬物も発見されておらず、また、この標的化のためのハイスループットスクリーニングも発見されていない。
熱産生脂肪組織は、脂肪酸に蓄えられた化学的エネルギーを熱エネルギーに変換するが、それは、熱産生脂肪組織が、特別な分子である、脱共役タンパク質1(UCP1、uncoupling protein 1)を有するためである。UCP1は、ミトコンドリアの内膜上に局在しているが、電子輸送鎖の結合及びATP合成を切断し得、活性化の場合には化学的エネルギーを熱エネルギーに直接変化する。UCP1は熱産生脂肪組織で見られる。この独特な組織局在化のために、UCP1は、熱産生脂肪組織の機能的分子のみならず、表現型マーカーでもある。UCP1に加えて、PGC1α、PRDM16、及びシトクロムCが、褐色化プロセスに関与する重要な分子である。
研究によって、肥満及び代謝性疾患の発生が、生活環境と遺伝因子との組合せの結果であることが報告されている。高脂肪飼料によって誘発された肥満マウスは、肥満及び代謝性疾患の発症及び進行のメカニズムを研究するための、実験室で一般に使用される動物モデルである。ob/obマウスは、レプチン遺伝子を欠いているために重度のインスリン抵抗性を有し、誕生時から脂肪肝を有しおり、これらの代謝障害は、マウスが成長するにつれて徐々に悪化し、最終的にマウスを早期死亡させる。これらの先天的な代謝障害の存在によって、ob/obマウスは、糖尿病及びインスリン抵抗性の実験室研究のための一般的な動物モデルである。脂肪細胞の分化及び発生のインビトロ研究のために一般的に使用される細胞モデルは、3T3−L1及びC3H10T1/2であり、前者は、前駆脂肪細胞の成熟脂肪細胞への分化のプロセスをシミュレートし、後者は、方向付け後の、間葉系幹細胞の脂肪細胞への分化のプロセスを反映する。細胞系に加えて、脂肪の発生を研究するための細胞モデルにはまた、間質血管細胞群(SVF、Stromal Vascular Fraction)も含まれる。SVFは一次前駆脂肪細胞であり、単離、培養、及びある特定の誘発の後に白色脂肪細胞に分化し得、それによって、前駆脂肪細胞の白色脂肪へのインビボでの分化プロセスを、インビトロ環境で模倣し得る。
従来技術によって、アルテムエーテル(ART、artemether)(式II)が、赤血球期マラリア原虫を効率的且つ迅速に死滅させ得る、アルテミシニン(artemisinin)(式I)のアナログであることが開示されている。これは、クロロキン耐性の熱帯熱マラリア及び悪性マラリアの治療において使用されており、効果が迅速であり、短期有効性が良好であり、且つ、毒性及び副作用が少ない。これは、マラリアの治療の第一選択薬であり、広く使用されている。最近の研究によって、アルテムエーテルもまた、腫瘍細胞を死滅させる効果及び免疫調節の効果を有することが示されており、腫瘍、並びに全身性エリテマトーデス及び関節リウマチなどの自己免疫疾患の治療において新たな可能性を示している。
体重の制御及び代謝の改善におけるアルテムエーテルの適用可能性は、いまだ見出されていない。アルテムエーテルに加えて、アルテミシニンに基づく薬物にはまた、アルテスネート、ジヒドロアルテミシニン、アルテエーテル、SM905、アルテミシド、アルテミソン、及びSM934も含まれ、そのうち、ジヒドロアルテミシニンは、インビボでのアルテムエーテル及び他のアルテミシニンアナログの二次代謝産物である。
従来技術の調査に基づいて、本願発明者は、医薬品におけるアルテムエーテル及びアルテミシニンアナログの新規な使用、特に、脂肪分解を促進するため及びグルコース代謝を改善するための調製物の調製におけるアルテムエーテルの使用を提供する。
したがって、本発明の目的は、医薬品におけるアルテムエーテル及びアルテミシニンアナログの新規な使用、特に、脂肪分解を促進するため及びグルコース代謝を改善するための調製物の調製におけるアルテムエーテルの使用、特に、白色脂肪の褐色化を促進するための、体重を低減させるための、及びグルコース代謝を改善するための調製物の調製におけるアルテムエーテル及びアルテミシニンアナログの使用を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、脂肪分解を促進するための及び/又は代謝関連疾患を予防若しくは治療するための薬品の調製における、以下の一般式(A):

(A)
(式中、Rは、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、ブタン二酸モノエステル基(スクシネート基)、2−アミノエトキシ、2R−3−tert−ブチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシ、チオモルホリニル、及び1,1−ジオキシドチオモルホリニルから選択される)によって表されるアルテミシニンアナログの使用を提供する。
本発明の第2の態様は、それを必要とする対象に、治療有効量の、以下の一般式(A):

(A)
(式中、Rは、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、ブタン二酸モノエステル基(スクシネート基)、2−アミノエトキシ、2R−3−tert−ブチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシ、チオモルホリニル、及び1,1−ジオキシドチオモルホリニルから選択される)によって表されるアルテミシニンアナログを投与することを含む、脂肪分解を促進するための及び/又は代謝関連疾患を予防若しくは治療するための方法を提供する。
好ましくは、治療有効量の前記アルテミシニンアナログの前記投与は、経口又は注射による。より好ましくは、前記アルテミシニンアナログの投与量は、それぞれ、経口投与では20mg/kg〜100mg/kg、好ましくは50mg/kg〜100mg/kgであり、注射では10mg/kg〜50mg/kg、好ましくは20mg/kg〜40mg/kgである。
本発明の第3の態様は、以下の一般式(A):、

(A)
(式中、Rは、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、ブタン二酸モノエステル基(スクシネート基)、2−アミノエトキシ、2R−3−tert−ブチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシ、チオモルホリニル、及び1,1−ジオキシドチオモルホリニルから選択される)によって表される、脂肪分解を促進するための及び/又は代謝関連疾患を予防若しくは治療するためのアルテミシニンアナログを提供する。
好ましくは、先行する態様のいずれかの使用、アルテミシニンアナログ、又は方法に従って、前記アルテミシニンアナログは、式(II)によって表されるアルテムエーテルである。

(II)
好ましくは、先行する態様のいずれかの使用、アルテミシニンアナログ、又は方法に従って、前記脂肪分解の促進は、白色脂肪の褐色化の促進を含む。
好ましくは、先行する態様のいずれかの使用、アルテミシニンアナログ、又は方法に従って、前記脂肪分解の促進及び/又は代謝関連疾患の予防若しくは治療は、体重の制御及び代謝の改善を含む。
好ましくは、先行する態様のいずれかの使用、アルテミシニンアナログ、又は方法に従って、前記代謝関連疾患は、肥満が原因の高血糖、インスリン抵抗性、脂質異常症、及び/又は脂肪肝である。
本発明の第4の態様は、脂肪分解を促進するための及び/又は代謝関連疾患を予防若しくは治療するための医薬組成物であって、(1)本発明の第3の態様に従うアルテミシニンアナログ、及び(2)薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物を提供する。
好ましくは、経口投与のための前記医薬組成物の剤形は、経口懸濁剤、散剤、及び顆粒剤から選択され、注射用の前記医薬組成物の剤形は、水溶液、油、及び懸濁液から選択される。
本発明の具体的な技術的解決策を、本発明の概念と合わせて以下にさらに記載する。
本発明のアルテムエーテルの構造は、式(II)で示される通りである。
(II)
本発明はまた、白色脂肪の褐色化を促進する能力を有する、アルテムエーテル以外のアルテミシニンアナログに関する。アルテミシニンの構造は式(I)によって表され、アルテミシニンアナログは式(A)によって表される。
式(A)によって表されるアルテミシニンアナログは、Rがヒドロキシルであるジヒドロアルテミシニン、Rがエトキシであるアルテエーテル(arteether)、Rがブタン二酸モノエステル基(スクシネート基)であるアルテスネート(artesunate)、Rが2−アミノエトキシであるSM934、Rが2R−3−tert−ブチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシであるSM905、Rがチオモルホリニルであるアルテミシド(artemiside)、Rが1,1−ジオキシドチオモルホリニルであるアルテミソン(artemisone)である。
本発明のアルテミシニンアナログは、以下の表に示すR基を有する。
本発明は、インビボ及びインビトロでの実験によって、アルテミシニンに基づく化合物が、白色脂肪の褐色化を誘発する効果を有し、白色脂肪の褐色化を促進することによって、体重の低減、代謝の改善、グルコース代謝のホメオスタシスの維持、脂肪肝の軽減、及び糖尿病を伴う症状の改善において役割を有することを実証する。アルテミシニンに基づく薬物の臨床適用の実施は、忍容できない副作用は見られなかったことを示す。齧歯動物モデルの研究において、高濃度のアルテムエーテルが神経性無食欲症の原因となった可能性があるが、投与の用量及びタイミングについての明らかなエビデンスはないことが報告されている。したがって、全体として、アルテムエーテルは、臨床薬として理想的な安全性を有する。
以下、本発明の実施形態を、添付の図面を参照して詳細に記載する。
図1及び図2は、アルテムエーテルによって、3T3−L1が褐色脂肪細胞様の特徴を示すことが可能になったことを示す図である。そのうち、図1は、様々な濃度のARTで処理された3T3−L1細胞の形態学的変化を示す。図2は、様々な濃度のARTで3T3−L1を処理した後の、UCP1のmRNAレベルを示す。*p<0.05、**p<0.01。 図3〜図5は、アルテムエーテルによって、BMP4分化誘導C3H10T1/2が褐色脂肪様の形態学的特徴を示すことが可能になったことを示す図である。そのうち、図3は、BMP7分化誘導C3H10T1/2、BMP4分化誘導C3H10T1/2、及びアルテムエーテルで処理されたBMP4分化誘導C3H10T1/2の、細胞の形態学的特徴を示す。図4は、ウェスタンブロットアッセイによる、BMP4分化誘導C3H10T1/2、BMP4分化誘導C3H10T1/2、及び様々な濃度のアルテムエーテルで処理されたBMP4分化誘導C3H10T1/2の、褐色脂肪関連遺伝子UCP1、PGC1a、PRDM16、及びCytoCのタンパク質レベルを示す。図5は、アルテムエーテル(15μMol/L)で処理した後の、BMP4分化誘導C3H10T1/2のミトコンドリアMitoTracker Green染色を示す。 図6〜7は、アルテムエーテルによって、SVF一次前駆脂肪細胞が分化の間に褐色脂肪様の形態学的特徴を獲得し得たことを示す図である。そのうち、図6は、様々な濃度のアルテムエーテルでSVFを処理した後の細胞の形態学的変化を示す。図7は、様々な濃度のアルテムエーテルでSVFを処理した後の、褐色脂肪関連遺伝子PRDM16、PGC1α、及びUCP1の発現レベルを示す。 図8〜9は、褐色化の促進に対するアルテミシニンアナログの効果を説明する図である。そのうち、図8は、アルテミシニン及びそのアナログ、例えば、アルテムエーテル、アルテスネート、及びジヒドロアルテミシニンで処理された、BMP4分化誘導C3H10T1/2の細胞の形態学を示す。図9は、BMP4分化誘導C3H0T1/2を様々な濃度のジヒドロアルテミシニンで処理した後の、褐色脂肪関連遺伝子の発現レベルを示す。 図10は、アルテムエーテルが、高脂肪飼料によって誘発される体重増加を阻害したことを示す図である。そのうち、図10Aは、高脂肪飼料条件下でアルテムエーテルを皮下注射されたマウスの体重の変化を示す。*p<0.05。図10Bは、高脂肪飼料条件下でアルテムエーテルを皮下注射されたマウスの体重の増加を示す。*p<0.05。 図11は、アルテムエーテルの皮下注射が、高脂肪給餌マウスにおける脂肪組織を低減させたことを示す図である。そのうち、図11Aは、アルテムエーテルを皮下注射したマウス及び対照群のマウスの鼠径脂肪、精巣上体脂肪、及び肩甲骨間領域の褐色脂肪の容積を示す。図11Bは、アルテムエーテルを皮下注射したマウス及び対照群のマウスの鼠径脂肪、精巣上体脂肪、及び肩甲骨間領域の褐色脂肪の重量と、マウスの体重との比率を示す。*p<0.05。図11Cは、アルテムエーテルを皮下注射したマウス及び対照群のマウスの鼠径脂肪、精巣上体脂肪、及び肩甲骨間領域の褐色脂肪の形態学を示す。 図12は、アルテムエーテルの皮下注射が、高脂肪によって誘発された肥満マウスにおけるグルコース代謝を改善したことを示す図である。そのうち、図12Aは、8週間の高脂肪飼料給餌の後の、アルテムエーテルを皮下注射したマウス及び対照群のマウスのグルコース負荷(glucose tolerance)曲線を示す。*p<0.05。図12Bは、8週間の高脂肪飼料給餌の後の、アルテムエーテルを皮下注射したマウス及び対照群のマウスのグルコース負荷曲線を示す。*p<0.05。 図13は、アルテムエーテルが、高脂肪飼料によって誘発される脂肪肝を阻害したことを示す図である。この図は、8週間の高脂肪飼料給餌の後の、アルテムエーテルを皮下注射したマウス及び対照群のマウスの肝細胞の形態学を示す。 図14は、アルテムエーテルの皮下注射が、高脂肪給餌マウスにおいて皮下脂肪の褐色化を誘発したことを示す図である。そのうち、図14Aは、8週間の投与の後の、4℃の環境における、高脂肪給餌マウスの体温の変化を示す。*p<0.05。図14Bは、8週間の投与の後、4℃に6時間曝露した後の、高脂肪給餌マウスの鼠径脂肪組織におけるUCP1の発現を示す。 図15は、アルテムエーテルの腹腔内注射が、高脂肪飼料によって誘発される体重増加を阻害したことを示す図である。そのうち、図15Aは、高脂肪飼料条件下でアルテムエーテルを腹腔内注射されたマウスの体重の変化を示す。*p<0.05。図15Bは、高脂肪飼料条件下でアルテムエーテルを腹腔内注射されたマウスの体重の増加を示す。*p<0.05。 図16は、アルテムエーテルの腹腔内注射が、高脂肪給餌マウスにおける脂肪組織を有意に低減させたことを示す図である。そのうち、図16Aは、アルテムエーテルを腹腔内注射されたマウス及び対照群のマウスの鼠径脂肪、精巣上体脂肪、及び肩甲骨間領域の褐色脂肪の容積を示す。図16Bは、アルテムエーテルを腹腔内注射されたマウス及び対照群のマウスの鼠径脂肪、精巣上体脂肪、及び肩甲骨間領域の褐色脂肪の重量と、マウスの体重との比率を示す。*p<0.05。図16Cは、アルテムエーテルを腹腔内注射されたマウス及び対照群のマウスの鼠径脂肪、精巣上体脂肪、及び肩甲骨間領域の褐色脂肪細胞の形態学を示す。 図17は、アルテムエーテルの腹腔内注射が、高脂肪によって誘発された肥満マウスにおけるグルコース代謝を改善したことを示す図である。そのうち、図17Aは、8週間の高脂肪飼料給餌の後の、アルテムエーテルを腹腔内注射されたマウス及び対照群のマウスの随時血中グルコースを示す。*p<0.05。図17Bは、8週間の高脂肪飼料給餌の後の、アルテムエーテルを腹腔内注射されたマウス及び対照群のマウスのグルコース負荷試験の結果を示す。*p<0.05。図17Cは、8週間の高脂肪飼料給餌の後の、アルテムエーテルを腹腔内注射されたマウス及び対照群のマウスのインスリン負荷(insulin tolerance)を示す。*p<0.05。 図18は、8週間の高脂肪飼料給餌の後の、アルテムエーテルを腹腔内注射されたマウス及び対照群のマウスの肝細胞の組織学的形態学を示す図である。 図19は、8週間の高脂肪飼料給餌の後の、対照群のマウスと比較した、アルテムエーテルを腹腔内注射されたマウスの血清における、脂質代謝に関連する指標の変化を示す図である。*p<0.05、**p<0.01。 図20は、アルテムエーテルの腹腔内注射が、高脂肪給餌マウスにおける皮下脂肪の褐色化を誘発したことを示す図である。そのうち、図20Aは、8週間のアルテムエーテルの腹腔内注射の後の、4℃の環境での高脂肪給餌マウスの体温の変化を示す。*p<0.05。図20Bは、8週間のアルテムエーテルの腹腔内注射の後、4℃に6時間曝露した後の、高脂肪給餌マウスの鼠径脂肪組織におけるUCP1の発現を示す。 図21は、アルテムエーテルが、糖尿病性ob/obマウスの体重増加を阻害したことを示す図である。そのうち、図21Aは、アルテムエーテルを8週間にわたって腹腔内注射されたob/obマウスの体重の変化を示す。図21Bは、アルテムエーテルを8週間にわたって腹腔内注射されたob/obマウスの体重増加の変化を示す。*p<0.05。 図22は、アルテムエーテルが、糖尿病性ob/obマウスにおける脂肪肝を改善することを示す図であり、この図は、8週間のアルテムエーテルの腹腔内注射の後の、ob/obマウスの肝臓切片のHE染色の結果を示す。 図23は、アルテムエーテルの腹腔内注射が、健康なマウスの成長に影響しなかったことを示す図である。そのうち、図23Aは、投与群及び対照群における、アルテムエーテルを8週間にわたって腹腔内注射された、通常飼料を給餌された健康なマウスの体重を示す。図23Bは、投与群及び対照群における、アルテムエーテルを8週間にわたって腹腔内注射された、通常飼料を給餌された健康なマウスの体重増加を示す。 図24は、アルテムエーテルの腹腔内注射が、健康なマウスのグルコース代謝に影響しなかったことを示す図である。そのうち、図24Aは、アルテムエーテルを8週間にわたって腹腔内注射された健康な痩せたマウスのグルコース負荷を示す。図24Bは、アルテムエーテルを8週間にわたって腹腔内注射された健康な痩せたマウスのグルコースインスリン負荷を示す。 図25は、マウスにおける、体重1kg当たり20mgのアルテムエーテルの腹腔内注射が、肝臓損傷を生じさせなかったことを示す図であり、この図は、8週間のアルテムエーテルの腹腔内注射の後の、健康な痩せたマウスの肝臓組織切片のHE染色の結果を示す。 図26は、アルテムエーテルが、マウスの飼料摂取量を変化させなかったことを示す図である。そのうち、図26Aは、アルテムエーテルを8週間にわたって腹腔内注射された、通常飼料を給餌された痩せたマウスの、マウス当たりの1日飼料摂取量を示す。図26Bは、アルテムエーテルを8週間にわたって腹腔内注射された、高脂肪飼料を給餌された肥満マウスの、マウス当たりの1日試料消費量を示す。
アルテムエーテルは、分化の間の3T3−L1白色前駆脂肪細胞の褐色化を誘発した
1.1 材料
1.1.1 3T3−L1白色前駆脂肪細胞
1.1.2 DMEM培地(Gibco)
1.1.3 ウシ胎児血清(Gibco)
1.1.4 仔ウシ血清(TBD)
1.1.5 ビオチン(Sigma社)
1.1.6 ペニシリン及びストレプトマイシン
1.1.7 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
1.1.8 トリゾール(Life Technology社)
1.1.9 逆転写キット(ThermoScientific社)
1.1.10 Power SYBR Green Master Mix(ThermoScientific社)
1.2 設備
1.2.1 一定温度の無菌インキュベーター(Thermo Scientific Forma Series II water Jacket)
1.2.2 リアルタイム定量PCR機器(Applied Biotech 7500 real time PCR System)
1.2.3 顕微鏡(Olympus IX711)
1.2.5 冷却遠心分離機(Eppendorf Centrifuge 5427R)
1.2.6 核酸定量的機器(Colibri)
1.3 溶液
1.3.1 培地
3T3−L1 維持培地
3T3−L1誘発型分化培地
1.3.2 アルテムエーテル原液を、10mMol/Lの保存濃度でDMSO中で溶解した。
1.3.3 ビオチン:160mgのビオチン及び80mgのパントテン酸カルシウムを200mlの脱イオン水に溶解し、加熱して溶解した。溶液を0.22μmのフィルター膜を介して濾過し、滅菌した。
1.3.4 3−イソブチル−1−メチルキサンチン(50mMol/L):1.15gの3−イソブチル−1−メチルキサンチンを、100mlの0.2M水酸化カリウムに溶解し、溶液を0.22μmのフィルター膜を介して濾過し、滅菌した。
1.3.5 デキサメタゾン(1mMol/L):0.039gのデキサメタゾンを100mlの水に溶解し、溶液を0.22μmのフィルター膜を介して濾過し、滅菌した。
1.3.6 インスリン(1mg/ml):0.1gのインスリンを100mlの水に溶解し、数滴の塩酸を添加してインスリンを溶解し、溶液を0.22μmのフィルター膜を介して濾過し、滅菌した。
1.4 方法
1.4.1 白色前駆脂肪細胞3T3−L1を培養し、分化を誘導した
2.5×10個の3T3−L1白色前駆脂肪細胞を3.5cmの細胞培養皿に播種し、3日間、維持培地内で培養した。細胞を接触阻害まで増殖させた。接触阻害に達した48時間後、培地を誘導分化培地に交換し、0.5mMol/Lの3−イソブチル−1−メチルキサンチン(Mix)、1μMol/Lのデキサメタゾン(Dex)、及び1μg/mlのインスリン(インスリン)を含む誘導分化混合物を添加した。誘導分化混合物は、短縮してMDIと呼ぶ。MDIを添加する日を、分化の0日目と定義した。上記培地における2日間の培養後、新鮮な誘導分化培地に換え、1μg/mlのインスリンを培地に添加した。さらに2日間の後、新鮮な誘導分化培地に換え、培養物が8日目まで分化するまで、培地を1日おきに交換した。
1.4.2 化合物処理
アルテムエーテルを、10mMol/Lの保存濃度でDMSO中で保管した。MDIを分化の0日目に添加し、一方、アルテムエーテル(5、10、又は15μMol/L)を処理のために添加した。その後、培地を交換した各時点で、同一濃度のアルテムエーテルを、3T3−L1が分化して成熟するまで添加した。
1.4.3 3T3−L1からの細胞の全RNAの抽出、及びcDNAへの逆転写
分化して成熟した3T3−L1を、3.5cmの培養皿内で誘導し、分化の方法は方法1.4.1を参照した。PBSで洗浄した後、細胞を1mlのトリゾールで完全に溶解し、完全に混合し、200μlのクロロホルムを添加した。激しく振とうした後、混合物を15分にわたり室温とし、4℃で遠心分離し、遠心分離機の条件は、12000gで10分間であった。この時点で、溶解物は、クロマトグラフィーの作用により、3つの層に分離した。上部の水性相溶液を新たな遠心分離管内に慎重にピペッティングし、500μlのイソプロパノールを添加した。穏やかに混合した後、混合物を10分にわたり室温とし、12000gで10分間、4℃で遠心分離した。上清を廃棄し、乳白色の半透明の沈殿物が試験管の底に見られた。沈殿物を、DEPC水で希釈した75%エタノールで3回洗浄し、7500gで5分間、4℃で遠心分離した。上清を廃棄し、室温で空気乾燥した。沈殿物を60μlのDEPC水に溶解し、Colibri Tepertecによって定量し、−80℃で保管した。
対応するcDNAを、1μgのRNAからの逆転写によって合成し、逆転写キットは、Thermo Scientific Revert Aid First Strand cDNA Synthesis Kitであった。合成系は以下の通りであった。
合成条件は以下の通りであった。
合成されたcDNAを、冷蔵庫内で、−20℃で保管した。
1.4.4 リアルタイムqPCR
反応系:
上記の系は30μlの全容積を有し、3つのウェルに分けられ、その各々は10μlの容積を有していた。
反応条件:
18Sの増幅のためのフォワードプライマー配列はGTAACCCGTTGAACCCCATTであり、リバースプライマー配列はCCATCCAATCGGTAGTAGCGであった。
UCP1の増幅のためのフォワードプライマー配列はAGGCTTCCAGTACCATTAGGTであり、リバースプライマーはCTGAGTGAGGCAAAGCTGATTTであった。
mRNAの相対量を、18Sを内部参照として使用して、ΔΔCT法に従って計算した。対照mRNAのレベルを1に設定し、各処理群を対照群と比較して相対量を得た。
1.4.5 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
1.5 結果
1.5.1 アルテムエーテルによって、3T3−L1が褐色脂肪細胞様の特徴を示すことが可能になった
細胞形態学をOlympus IX711顕微鏡下で観察し、記録した。図1に示すように、対照群の3T3−L1は典型的な白色脂肪細胞の特徴を示し、細胞容積は大きく、脂質液滴は大きく丸く、脂質液滴の数は少なかった。アルテムエーテル(ART)で処理した3T3−L1は、典型的な褐色脂肪細胞様の特徴を示し、細胞容積は小さめで、脂質液滴は小さく密であった。また、この変化は、濃度依存性の傾向を有していた。アルテムエーテルの濃度が増大するにつれ、3T3−L1脂肪細胞の変化はより明らかとなった。
1.5.2 アルテムエーテルは3T3−L1におけるUCP1の発現を上方調節した
3T3−L1の全RNAを抽出し、cDNAに逆転写した。UCP1のmRNAレベルを、リアルタイムqPCRによって検出した。対照群と比較して、ARTで処理した3T3−L1におけるUCP1の発現は有意に上方調節され、濃度依存性の傾向を示した。
3T3−L1は、標準的な白色前駆脂肪細胞である。アルテムエーテルによって、3T3−L1が分化の間に褐色脂肪様の特徴を獲得することが可能になった。3T3−L1は、褐色脂肪の形態学的特徴を有していたのみならず、褐色脂肪のマーカーであるUCP1の発現も示した。
アルテムエーテルは、C3H10T1/2間葉系幹細胞が、脂肪細胞への分化の間に褐色脂肪様の特徴を示すように誘導した
2.1 材料
2.1.1 C3H10T1/2間葉系幹細胞系
2.1.2 DMEM培地(Gibco)
2.1.3 ウシ胎児血清(Gibco)
2.1.4 仔ウシ血清(TBD)
2.1.5 ビオチン(Sigma社)
2.1.6 ペニシリン及びストレプトマイシン
2.1.7 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
2.1.8 BMP4(R&D社)
2.1.9 BMP7(Prospec社)
2.1.8 PVDF膜(Millipore Immunobilon)
2.1.9 Chemiluminescent液体numECL ultra(NCM Biotech Co., Ltd.社)
2.1.10 MitoTracker Green(Life Technology社)
2.1.11 他の記載していない試薬は、Sigma社から購入した。
2.2 設備
2.2.1 一定温度の無菌インキュベーター(Thermo Scientific Forma Series II water Jacket)
2.2.2 顕微鏡(Olympus IX711)
2.2.3 電気泳動器具(BioRad PowerPac HC)
2.2.4 自動化学発光器具(ImageQuant LAS4000 Mini)
2.3 溶液
2.3.1 培地
C3H10T1/2維持培地
C3H10T1/2誘導分化培地
2.3.2 アルテムエーテル原液を10mMol/Lの保存濃度でDMSOに溶解した。
2.3.3 ビオチン
160mgのビオチン及び80mgのパントテン酸カルシウムを200mlの脱イオン水に溶解し、加熱して溶解した。溶液を0.22μmのフィルター膜を介して濾過し、滅菌した。
2.3.4 3−イソブチル−1−メチルキサンチン(50mMol/L)
1.15gの3−イソブチル−1−メチルキサンチンを、100mlの0.2M水酸化カリウムに溶解し、溶液を0.22μmのフィルター膜を介して濾過し、滅菌した。
2.3.5 デキサメタゾン(1mMol/L)
0.039gのデキサメタゾンを100mlの水に溶解し、溶液を0.22μmのフィルター膜を介して濾過し、滅菌した。
2.3.6 インスリン(1mg/ml)
0.1gのインスリンを100mlの水に溶解し、数滴の塩酸を添加してインスリンを溶解し、溶液を0.22μmのフィルター膜を介して濾過し、滅菌した。
2.3.7 細胞タンパク質抽出用の溶解緩衝液
2.4 方法
2.4.1 C3H10T1/2の培養及び分化
7.5×10個のC3H10T1/2を3.5cmの細胞培養皿に播種し、3〜5日、維持培地内で培養した。播種の翌日、BMP4(最終濃度20ng/ml)を培地に添加して、細胞を接触阻害まで増殖させた。接触阻害に達した2日後、培地を誘導分化培地に交換し、誘導混合物(0.5mMol/LのMix、1μMol/LのDex、1ng/mlのインスリン、100nMol/Lのインドメタシン、1nMのT3)を同時に添加した。この日を分化の0日目と定義した。2日間の誘発後、新鮮な誘導分化培地に換え、1ng/mlのインスリン及び1nMol/LのT3を添加した。さらに2日間の培養後、細胞が成熟した時点である8日目まで培養物が分化するまで、1日おきに新鮮な培地に換えた。この時点で、分化し成熟した細胞は、白色脂肪細胞であった。
7.5×10個のC3H10T1/2を3.5cmの細胞培養皿に播種し、3〜5日、維持培地内で培養した。播種の翌日、BMP7(最終濃度100ng/ml)を培地に添加して、細胞を接触阻害まで増殖させた。接触阻害に達した2日後、培地を誘導分化培地に交換し、誘導混合物(0.5mMのMix、1μmのDex、1ng/mlのインスリン、100nMのインドメタシン、1nMのT3)を同時に添加した。この日を分化の0日目と定義した。2日間の誘導後、新鮮な誘導分化培地に換え、1ng/mlのインスリン及び1nMのT3を添加した。さらに2日間の誘導後、細胞が成熟した時点である8日目まで培養物が分化するまで、1日おきに新鮮な培地に換えた。この時点で、分化して成熟した細胞は、褐色脂肪細胞であった。
2.4.2 アルテムエーテル処理
分化の0日目に、すなわち、誘導分化混合物を添加した際に、化合物を10mMol/Lの保存濃度で培地に添加し、最終濃度をそれぞれ5μMol/L、10μMol/L、及び15μMol/Lとした。新鮮な培地に換えた際、対応する化合物を補い、化合物は、細胞が分化して成熟するまで常に細胞と共にあった。
2.4.3 細胞の総タンパク質の抽出
分化して成熟したC3H10T1/2を3.5cmの培養皿で誘導し、分化の方法は方法2.4.1を参照した。300μlのトリゾールを添加して細胞を完全に溶解させ、溶解物を1.5mlの遠心分離管に移し、100℃で10分間加熱した。溶解物を13000gで10分間、4℃で遠心分離し、上層の脂質を除去し、中間層の澄明化した溶解物を新たな遠心分離管に移した。2.5μlの溶解物を取り出し、BCA法によって定量し、200μlの溶解物を50μlのローディングバッファーと混合し、100℃で10分間加熱し、使用するまで−20℃で保管した。
2.4.4 ウェスタンブロット
30μgのC3H0T1/2タンパク質を10%ポリアクリルアミドゲルにロードし、電気泳動を行い、電気泳動はベースゲル上では80Vで、また分離ゲル上では100Vで、標的バンドが分離されるまで行った。タンパク質を氷浴内のPVDF膜に、100Vで100分間移した。移し終えたら、これを1時間、TBST(TBS緩衝液+0.5%Tween)で調製した5%脱脂乳でブロックし、特異的抗体と共に一晩、4℃でインキュベートした。翌日、PVDF膜をTBSTで3回、室温で10分間洗浄し、対応する二次抗体と共に、室温で1時間インキュベートし、次いで、TBSTで3回、一次抗体の条件と同一の条件で洗浄し、化学発光試薬と共に室温で1分間インキュベートし、ImageQuant LAS4000 Mini自動化学発光装置で検出し、曝露し、結果を記録した。抗体のカタログ番号及び抗体の希釈率を以下の表に示す。
2.4.4 MitoTracker Greenでの活性なミトコンドリアの標識
分化して成熟したC3H10T1/2を3.5cmの培養皿で誘導した。培地を取り出し、1mlのPBSを添加した。MitoTracker GreenをPBSに最終濃度100ng/mlで添加した。混合物を37℃で10分間インキュベートし、緑色蛍光を蛍光顕微鏡下で観察した。代表的な視野をキャプチャーし、記録した。
2.5 結果
2.5.1 アルテムエーテルによって、BMP4分化誘導C3H10T1/2が褐色脂肪様の形態学的特徴を示すことが可能になった
C3H10T1/2は、多分化能を有する間葉系幹細胞であり、BMP4分化誘導C3H10T1/2は白色脂肪細胞に分化し、BMP7分化誘導C3H10T1/2は褐色脂肪細胞に分化する。BMP4分化誘導C3H10T1/2の分化の間、アルテムエーテル(15μMol/L)を処理のために同時に添加した。細胞の形態学を観察し、BMP7分化誘導C3H10T1/2は典型的な褐色脂肪細胞の特徴を有し、細胞は小さく、脂質液滴は小さく大量であった。BMP4分化誘導C3H10T1/2は典型的な白色脂肪細胞の特徴を有し、細胞は大きく、脂質液滴は大きく少量であった。BMP4分化誘導C3H10T1/2の分化の間、アルテムエーテル(15μMol/L)を処理のために同時に添加し、細胞は褐色脂肪様の特徴を示し、これはBMP7分化誘導細胞の形態学に類似していた(図3に示す)。
2.5.2 アルテムエーテルは、BMP4分化誘導C3H10T1/2細胞が分化して成熟した後の、褐色脂肪に関連する遺伝子の発現を上方調節した
BMP7分化誘導C3H10T1/2を陽性対照として使用した。BMP4分化誘導C3H10T1/2を様々な濃度のアルテムエーテル(5、10、15μMol/L)で処理し、褐色脂肪に関連する遺伝子のタンパク質レベルを、β−アクチンを内部参照として用いてウェスタンブロットによって検出した。結果は、アルテムエーテルが、BMP4分化誘導C3H10T1/2細胞において褐色脂肪に関連する遺伝子UCP1、PGC1a、PRDM16、及びCytoCのタンパク質レベルを増大させたことを示し、この増大は濃度依存性の傾向を有していた(図4に示す)。
2.5.3 アルテムエーテルは、BMP4分化誘導C3H10T1/2のミトコンドリア生合成を増強させた
BMP4分化誘導C3H10T1/2のミトコンドリアをMitoTracker Greenで標識し、アルテムエーテル(15μMol/L)で処理した後のC3H10T1/2のミトコンドリア生合成が有意に増強されたことが観察された(図5に示す)。
BMP4によって、C3H10T1/2間葉系幹細胞が、白色脂肪の特徴を有する細胞に分化することが可能になった。アルテムエーテルでの処理の後、BMP4分化誘導C3H10T1/2は分化して成熟し、細胞形態学、関連遺伝子の発現、及びミトコンドリア生合成の増強という3つの態様を含む、褐色脂肪細胞様の特徴を示した。
アルテムエーテルによって、間質血管細胞群(SVF)が分化の間に褐色脂肪細胞様の特徴を獲得することが可能になった。
3.1 材料
3.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢、Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
3.1.2 DMEM/F12(1:1)培地(Gibco)
3.1.3 ウシ胎児血清(Gibco)
3.1.4 ビオチン(Sigma社)
3.1.5 ペニシリン及びストレプトマイシン
3.1.6 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
3.1.7 PVDF膜(Millipore Immunobilon)
3.1.8 化学発光試薬numECL ultra(NCM Biotech Co., Ltd.社)
3.1.10 他の記載していない試薬は、Sigma社から購入した。
3.2 設備
3.2.1 一定温度の無菌インキュベーター(Thermo Scientific Forma Series II water Jacket)
3.2.2 顕微鏡(Olympus IX711)
3.2.3 電気泳動器具(BioRad PowerPac HC)
3.2.4 自動化学発光装置(ImageQuant LAS4000 Mini)
3.3 溶液
3.3.1 SVF培地(分化及び培養)
3.3.2 細胞タンパク質抽出用の溶解緩衝液
3.4 方法
3.4.1 SVFの分離、培養、及び分化
オスマウスの鼠径脂肪を切片に切断し、コラーゲナーゼで、37℃で15分間処理し、250rpmで10分間遠心分離した。ペレットをF12/DMEM培地に再懸濁した。2.5×10個の細胞を採取し、1mlのポリリジンで30分間前処理した3.5cmの培養皿に播種した。細胞の接触阻害の2日後(分化の0日目と定義される)、以下の脂肪細胞分化プロトコルに従って誘導を行った:10%ウシ胎児血清、0.5mMol/LのMix、1μMol/LのDex、5μg/mlのインスリン、及び1μMol/Lのロシグリタゾンを含むF12/DMEMでの2日間の誘導後、培養を、10%ウシ胎児血清、5μg/mlのインスリン、及び1μMol/Lのロシグリタゾンを含むDMEM/F12を用いて2日間継続し、その後、細胞が8日目まで分化するまで、10%ウシ胎児血清を含有するDMEM/F12培地に1日おきに換えた。
3.4.2 アルテムエーテルでのSVFの処理
分化の0日目に、SVFを様々な濃度のアルテムエーテル(5、10、15μMol/L)で処理し、次いで、新鮮な培地に換え、対応する濃度のアルテムエーテルを、細胞が分化して成熟するまで添加した。
3.4.3 SVF細胞の総タンパク質の抽出及びウェスタンブロット
総SVFタンパク質を抽出するための方法は2.4.3と同一であり、ウェスタンブロット方法及び抗体のカタログ番号は、2.4.4と同一であった。
3.5 結果
3.5.1 アルテムエーテルによって、SVF一次前駆脂肪細胞が、分化の間に褐色脂肪様の形態学的特徴を獲得することが可能になった
SVF一次前駆脂肪細胞の分化の間、SVFが分化して成熟するまで、細胞を様々な濃度のアルテムエーテルで処理した。標準的な分化対照細胞と比較して、アルテムエーテルで処理した細胞はサイズがより小さめであり、多空洞の小さな脂質液滴の特徴を有していた。また、この変化は、濃度依存性の傾向を有していた(図6に示す)。
3.5.2 アルテムエーテルは、SVF分化の間の褐色脂肪に関連する遺伝子の発現を上方調節した
アルテムエーテルで処理したSVF細胞における褐色脂肪に関連する遺伝子の発現レベルを、ウェスタンブロットによって検出した。図7に示すように、PRDM16、PGC1α、及びUCP1の発現レベルは、アルテムエーテル濃度が増大するにつれ徐々に増大することが分かった。SVFは、アルテムエーテルの作用下で一次前駆脂肪細胞であり、SVFは、インビトロで褐色脂肪の特徴を有する脂肪細胞に分化した。
他のアルテミシニンアナログもまた、アルテムエーテルに加えて褐色化を促進した
4.1 材料
4.1.1 C3H10T1/2間葉系幹細胞系
4.1.2 DMEM培地(Gibco)
4.1.3 ウシ胎児血清(Gibco)
4.1.4 仔ウシ血清(TBD)
4.1.5 ペニシリン及びストレプトマイシン
2.1.6 アルテムエーテル、アルテミシニン、アルテスネート、ジヒドロアルテミシニン(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
2.1.7 PVDF膜(Millipore Immunobilon)
2.1.8 Chemiluminescent No.5 numECL ultra(NCM Biotech Co., Ltd.社)
2.1.9 MitoTracker Green(Life Technology社)
2.1.10 他の記載していない試薬は、Sigma社から購入した。
4.2 設備
4.2.1 一定温度の無菌インキュベーター(Thermo Scientific Forma Series II water Jacket)
4.2.2 顕微鏡(Olympus IX711)
4.2.3 電気泳動器具(BioRad PowerPac HC)
4.2.4 自動化学発光器具(ImageQuant LAS4000 Mini)
4.3 方法
4.3.1 C3H10T1/2の培養及び分化
方法2.4.1に従う。
4.3.2 化合物の処理
アルテミシニン、アルテスネート、及びジヒドロアルテミシニンを、10mMol/Lの保存濃度でDMSO中で保管した。図8に示す濃度を、分化の0日目に添加した。2日ごとに新鮮な培地に換え、対応する濃度の化合物を、細胞が分化して成熟するまで添加した。
4.3.3 C3H10T1/2細胞の総タンパク質の抽出及びウェスタンブロット
C3H10T1/2細胞の総タンパク質を抽出するための方法は、2.4.3と同一であった。
ウェスタンブロット方法及び抗体のカタログ番号は、2.4.4と同一であった。
4.4 結果
対照と比較して、アルテムエーテルで処理したC3H10T1/2は、以下の褐色脂肪細胞様の特徴を示した:細胞はサイズが小さく、多空洞の小さな脂質液滴を有していた。アルテミシニン、アルテスネート、及びジヒドロアルテミシニンで処理したC3H10T1/2は全て、類似の形態学的特徴を示した(図8に示す)。ジヒドロアルテミシニンは、褐色脂肪に関連する遺伝子の発現を上方調節した。
ジヒドロアルテミシニン(DHA、dihydroartemisinin)は、アルテミシニン及びそのアナログの二次代謝産物である。ジヒドロアルテミシニンが褐色化を促進する効果を有していれば、これは、アルテミシニン及びそのアナログが全て、褐色化を促進する効果を有することを意味する。様々な濃度(1、2.5、5、7.5μMol/L)のジヒドロアルテミシニンで、BMP4分化誘導C3H10T1/2を処理した後、褐色脂肪に関連する遺伝子であるPGC1α及びUCP1の発現レベルをウェスタンブロットによって検出し、褐色脂肪に関連する遺伝子の発現レベルが、ジヒドロアルテミシニンの濃度が増大するにつれて徐々に増大することが分かった(図9に示す)。この結果によって、アルテミシニンアナログが白色脂肪の褐色化を促進する能力を有していることが確認された。
アルテムエーテルは、高脂肪飼料によって誘発される体重増加を阻害した
5.1 材料
5.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢)(Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
5.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
5.1.3 天秤(Sartorius社)
5.1.4 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
5.2 方法
5.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを皮下注射した。アルテムエーテルをPBS中に15μMol/Lの濃度で希釈し、各側に200μlずつ、左右両方の鼠径領域に注射した。対照群のマウスには、等容積のPBSを注射した。投与を8週間にわたって継続し、マウスの体重を週に1回記録した。
5.2.2 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
5.3 結果
アルテムエーテルを皮下注射したマウスの体重は、対照群のマウスの体重よりも有意に軽かった。図10Aに示すように、6週間の投与の後、2つの群の間の体重の差は統計的に異なっていた。図10Bに示すように、投与群のマウスの体重増加は、対照群のマウスの体重増加よりも有意に緩やかであった。アルテムエーテルの皮下注射は、マウスの体重増加を高脂肪飼料条件下で有意に阻害した。
アルテムエーテルの皮下注射は、高脂肪給餌マウスの脂肪組織を低減させた
6.1 材料
6.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢)(Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
6.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
6.1.3 パラホルムアルデヒド(4%、Sigma社)
6.1.4 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
6.2 方法
6.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを皮下注射した。アルテムエーテルをPBS中に15μMol/Lの濃度で希釈し、各側に200μlずつ、左右両方の鼠径領域に注射した。対照群のマウスには、等容積のPBSを注射した。投与は8週間継続した。マウスを頚椎脱臼によって屠殺し、解剖し、鼠径脂肪(鼠径の皮下脂肪)、精巣上体脂肪(生殖腺の内臓脂肪)、及び肩甲骨間領域の褐色脂肪(BAT、標準的な褐色脂肪)を取り出し、秤量し、固定した。脂肪組織の組織学的分析は、Shanghai Saige Biotech Co., Ltd.社に委託した。組織学的分析のプロセスは、固定、パラフィン包埋、切片化、及びHE染色のステップを含んでいた。
6.2.2 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
6.3 結果
3つの代表的な脂肪組織片(鼠径脂肪、精巣上体脂肪、及び褐色脂肪)を取り出し、分析した。アルテムエーテルを皮下注射したマウスにおける脂肪組織の容積(図11A)及び重量(図11B)が、対照群のマウスのそれよりも有意に小さいことが分かった。脂肪組織の切片化及び染色は、投与群のマウスの脂肪細胞が、対照群のマウスのそれよりも有意に小さいことを示した(図11C)。アルテムエーテルは、高脂肪給餌マウスにおける脂肪の容積及び重量を低減させ、アルテムエーテルによって生じる重量の減少は、脂肪組織の減少に主に起因していた。
アルテムエーテルの皮下注射は、高脂肪飼料によって誘発された肥満マウスにおけるグルコース代謝を改善した
7.1 材料
7.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢、Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
7.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
7.1.3 グルコース注射
7.1.4 注射用のインスリン(Humulin)
7.1.5 血糖値測定器(Roche OneTouch ExtraEasy)
7.1.6 血中グルコース試験紙(Roche OneTouch ExtraEasy)
7.1.8 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
7.2 方法
7.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを皮下注射した。アルテムエーテルをPBS中に15μMol/Lの濃度で希釈し、各側に200μlずつ、左右両方の鼠径領域に注射した。対照群のマウスには、等容積のPBSを注射した。投与は8週間継続した。
7.2.2 グルコース負荷試験
マウスを12〜16時間絶食させ、2mg/kgの用量のグルコースを腹腔内注射した。注射後の0分目、30分目、60分目、90分目、及び120分目に、血液を尾静脈から回収し、血中グルコースを、OneTouch ExtraEasy血糖値測定器及びOneTouch ExtraEasy血中グルコース試験紙で測定し、結果を記録した。
7.2.3 インスリン負荷試験
インスリンを、体重1kg当たり0.75Uの用量で腹腔内注射した。注射後の0分目、15分目、30分目、45分目、及び60分目に、血液を尾静脈から回収し、血中グルコースを測定した。
7.2.4 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
7.3 結果
8週間の高脂肪飼料給餌の後の、アルテムエーテルを皮下注射したマウスのグルコース負荷は、対照群のマウスのそれよりも有意に良好であり(図12A)、インスリン負荷は、対照群のマウスのそれよりも有意に良好であった(図12B)。高脂肪飼料給餌条件下で、8週間の投与の後、アルテムエーテルを皮下注射したマウスのグルコース代謝及びインスリン感受性は、対照群のマウスのそれよりも有意に良好であり、このことは、アルテムエーテルがグルコース代謝のホメオスタシスの維持において役割を有することを示す。
アルテムエーテルは、高脂肪飼料によって誘発される脂肪肝を阻害した
8.1 材料
8.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢)(Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
8.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
8.1.3 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
8.2 方法
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを皮下注射した。アルテムエーテルをPBS中に15μMol/Lの濃度で希釈し、各側に200μlずつ、左右両方の鼠径領域に注射した。対照群のマウスには、等容積のPBSを注射した。投与は8週間継続した。マウスを頚椎脱臼によって屠殺し、マウスの肝臓組織を取り出した。組織の固定、パラフィン包埋、切片化、及びHE染色を含む組織学的分析は、Shanghai Saige Biotech Co., Ltd.社に委託した。
8.4 結果
8週間の高脂肪飼料給餌の後、明らかな脂質蓄積が対照群のマウスの肝臓で見られ、一方、少量の脂質のみが、アルテムエーテルを皮下注射したマウスの肝臓で見られた。脂肪肝の状態は、対照群のマウスのそれよりも有意に改善された。アルテムエーテルの皮下注射は、高脂肪飼料によって誘発される脂肪肝を効果的に阻害した。
アルテムエーテルの皮下注射は、高脂肪給餌マウスにおける皮下脂肪の褐色化を誘発した
9.1 材料
9.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢、Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
9.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
9.1.3 マウス用温度計(Physitemp BAT-12)
9.1.4 UCP1抗体(Abcam社、ab10983、1:50)
9.1.5 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
9.2 方法
9.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを皮下注射した。アルテムエーテルをPBS中に15μMol/Lの濃度で希釈し、各側に200μlずつ、左右両方の鼠径領域に注射した。対照群のマウスには、等容積のPBSを注射した。投与は8週間継続した。マウスを絶食させ、4℃の飼育箱で維持した。直腸温度を2時間ごとに測定した。6時間後、マウスを頚椎脱臼によって屠殺し、鼠径脂肪を組織学的分析のために取り出した。組織の固定、パラフィン包埋、及び切片化を含む組織学的分析、並びにUCP1の免疫組織化学的実験は、Shanghai Saige Biotech Co., Ltd.社に委託した。
9.2.2 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
9.3 結果
8週間の投与の後、アルテムエーテルを皮下注射したマウスの体温は、4℃の環境に曝露した場合、対照群のマウスの体温よりも有意に高かった(図14A)。低温曝露環境での体温の維持は、熱産生脂肪組織によって行われる生理学的機能である。精巣上体脂肪を取り出し、UCP1の免疫組織化学的試験にかけ、結果は、投与群のマウスの皮下脂肪が有意なUCP1発現を示すことを示した(図14B)。8週間の皮下投与の後、アルテムエーテルを皮下注射されたマウスは、体温を維持する能力が有意に増大しており、明らかな褐色化が皮下脂肪において見られた。アルテムエーテルが体重増加を阻害し、且つ皮下脂肪の褐色化を促進することによって代謝を改善することが示された。
アルテムエーテルの腹腔内注射は、高脂肪飼料によって誘発される体重増加を阻害した
10.1 材料
10.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢)
10.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
10.1.3 天秤(Sartorius社)
10.1.4 アルテムエーテル(Wuhan Feierde Biotech Co., Ltd.社)
10.1.5 ココナッツ油(Aladdin社)
10.2 方法
10.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のマウスに、体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行い、マウスの体重を週に1回記録した。
10.2.2 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
10.3 結果
アルテムエーテルを腹腔内注射されたマウスの体重は、対照群のマウスの体重よりも有意に軽かった。図15Aに示すように、3週間の投与の後、2つの群の間の体重の差は統計的に異なっていた。図15Bに示すように、投与群のマウスの体重増加は、対照群のマウスの体重増加よりも有意に緩やかであった。アルテムエーテルの腹腔内注射は、高脂肪飼料によって誘発される体重増加を有意に阻害した。
アルテムエーテルの腹腔内注射は、高脂肪給餌マウスにおける脂肪組織を有意に低減させた
11.1 材料
11.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢、Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
11.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
11.1.3 パラホルムアルデヒド(4%、Sigma社)
11.1.4 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
11.1.5 ココナッツ油(Aladdin)
11.2 方法
11.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のマウスに、体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行った。マウスを頚椎脱臼によって屠殺し、解剖し、鼠径脂肪(鼠径の皮下脂肪)、精巣上体脂肪(生殖腺の内臓脂肪)、及び肩甲骨間領域の褐色脂肪(BAT、標準的な褐色脂肪)を取り出し、秤量し、固定した。脂肪組織の組織学的分析は、Shanghai Saige Biotech Co., Ltd.社に委託し、これは、固定、パラフィン包埋、切片化、及びHE染色のステップを含んでいた。
11.2.2 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
11.3 結果
3つの代表的な脂肪組織片を取り出し、分析した。アルテムエーテルを皮下注射したマウスにおける脂肪組織の容積(図16A)及び重量(図16B)が、対照群のマウスのそれよりも有意に小さいことが分かった。脂肪組織の切片化及び染色は、投与群のマウスにおける脂肪細胞が、対照群のマウスのそれよりも有意に小さいことを示した(図16C)。アルテムエーテルの腹腔内注射は、高脂肪飼料によって生じる脂肪蓄積を効果的に阻害した。
アルテムエーテルの腹腔内注射は、高脂肪飼料によって誘発された肥満マウスにおけるグルコース代謝を改善した
12.1 材料
12.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢、Slike experimental animal Co., Ltd.社)
12.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
12.1.3 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
12.1.4 ココナッツ油(Aladdin社)
12.1.5 グルコース注射
12.1.6 注射用のインスリン(Humulin)
12.1.7 血糖値測定器(Roche OneTouch ExtraEasy)
12.1.8 血中グルコース試験紙(Roche OneTouch ExtraEasy)
12.1.9 クロラール水和物(10%、Sigma社)
12.1.10 自動生化学的分析器及び血中グルコース用キャリブレーターCfas及びキット(Roche社)
12.2 方法
12.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のマウスに、体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行った。
12.2.2 グルコース負荷試験
マウスを12〜16時間絶食させ、体重1kg当たり2mgの用量のグルコースを腹腔内注射した。注射後の0分目、30分目、60分目、90分目、及び120分目に、血液を尾静脈から回収し、血中グルコースを、OneTouch ExtraEasy血糖値測定器及びOneTouch ExtraEasy血中グルコース試験紙で測定し、結果を記録した。
12.2.3 インスリン負荷試験
インスリンを、体重1kg当たり0.75Uの用量で腹腔内注射した。注射後の0分目、15分目、30分目、45分目、及び60分目に、血液を尾静脈から回収し、血中グルコースを測定した。
12.2.4 随時血中グルコースのモニタリング
マウスを10%クロラール水和物で麻酔し、血液を眼窩から採取した。全血を300rpmで5分間、4℃で遠心分離した。血清を採取し、血中グルコースレベルを、自動生化学的分析器及び血中グルコース用キャリブレーターCfas及びキット(Roche社)によって測定した。
12.2.5 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
12.3 結果
8週間の高脂肪飼料給餌の後の、アルテムエーテルを腹腔内注射したマウスの随時血中グルコースは、対照群のマウスの随時血中グルコースよりも有意に低く、グルコース負荷は、対照群のマウスのグルコース負荷よりも有意に良好であり(図12A)、インスリン感受性もまた、対照群のマウスのインスリン感受性よりも有意に良好であった(図12B)。アルテムエーテルの腹腔内注射は、高脂肪飼料を給餌された肥満マウスの血中グルコースを効果的に低減させ、グルコース代謝及びインスリン感受性を有意に改善した。
アルテムエーテルの腹腔内注射は、高脂肪飼料によって誘発された肥満マウスにおける脂肪肝を効果的に阻害した
13.1 材料
13.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢)(Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
13.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
13.1.3 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
13.1.4 ココナッツ油(Aladdin社)
13.2 方法
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のマウスに、体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行った。マウスを頚椎脱臼によって屠殺し、マウスの肝臓組織を取り出し、固定した。肝臓の組織学的分析は、Shanghai Saige Biotech Co., Ltd.社に委託し、組織学的分析のプロセスは、組織の固定、パラフィン包埋、切片化、及びHE染色を含んでいた。
13.4 結果
8週間の高脂肪飼料給餌の後、明らかな脂質蓄積が対照群のマウスの肝臓で見られ、一方、少量の脂質のみが、アルテムエーテルを腹腔内注射したマウスの肝臓で見られ、図18に示すように、肝細胞の形態学もまた正常であった。アルテムエーテルの腹腔内注射は、高脂肪飼料によって誘発される脂肪肝を効果的に阻害した。
アルテムエーテルの腹腔内注射は、高脂肪飼料によって生じる血中脂質の上昇を阻害した
14.1 材料
14.1.1 オスC57BL/6J(4〜6週齢)マウス(Slike experimental animal Co., Ltd.社)
14.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
14.1.3 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
14.1.4 ココナッツ油(Aladdin社)
14.1.5 クロラール水和物(10%、Sigma社)
14.1.6 脂質キャリブレーターCfas Lipid及び自動生化学的分析器において使用される他のキャリブレーターCfas、並びに関連する指標のための検出キット(Roche社)
14.2 方法
14.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のマウスに、体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行った。
14.2.2 マウスにおける血清指標の検出
マウスを10%クロラール水和物で麻酔し、血液を眼窩から採取した。全血を300rpmで5分間、4℃で遠心分離した。血清を採取し、血清指標を、脂質キャリブレーターCfas Lipid、高密度リポタンパク質Cfas、及び低密度リポタンパク質Cfas、並びに関連する指標のための検出キットによって測定した。
14.2.3 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
14.3 結果
8週間の高脂肪飼料給餌の後、アルテムエーテルを腹腔内注射したマウスの血清におけるトリグリセリド及び高密度リポタンパク質(HDL、high-density lipoprotein)は、対照群と異ならなかった。図19に示すように、血清コレステロール及び低密度リポタンパク質(LDL、low density lipoprotein)は、対照群と比較して有意に減少した。アルテムエーテルは、高脂肪飼料によって生じる脂質異常症を有意に改善した。
アルテムエーテルの腹腔内注射は、高脂肪給餌マウスにおける皮下脂肪の褐色化を誘発した
15.1 材料
15.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢)
15.1.2 高脂肪飼料(Research Diets社)
15.1.3 マウス用温度計(Physitemp BAT-12)
15.1.4 UCP1特異的抗体(Abcam社、ab10983、1:50)
15.1.5 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
15.1.6 ココナッツ油(Aladdin社)
15.2 方法
15.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。高脂肪飼料を使用して、肥満マウスが脂肪含量60%となるように誘導した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。マウスに高脂肪飼料を給餌している間、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のマウスに、体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行った。マウスを絶食させ、4℃の飼育箱で維持した。直腸温度を2時間ごとに測定した。6時間後、マウスを頚椎脱臼によって屠殺し、鼠径脂肪を組織学的分析のために取り出した。組織の固定、パラフィン包埋、及び切片化を含む組織学的分析、並びにUCP1の免疫組織化学的実験は、Shanghai Saige Biotech Co., Ltd.社に委託した。
15.2.2 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
15.3 結果
8週間の投与の後、アルテムエーテルを腹腔内注射したマウスの体温は、4℃の環境に曝露した場合、対照群のマウスの体温よりも有意に高かった(図19A)。低温曝露環境での体温の維持は、熱産生脂肪組織によって行われる生理学的機能であった。マウスの精巣上体脂肪を取り出し、UCP1の免疫組織化学的試験にかけ、結果は、投与群のマウスの皮下脂肪が有意なUCP1発現を示すことを示した(図19B)。8週間のアルテムエーテルの腹腔内注射の後、投与群のマウスは、体温を維持する能力が有意に増大しており、明らかな褐色化が皮下脂肪で見られた。アルテムエーテルが、皮下脂肪の褐色化を促進することによって体重増加を阻害することが示された。
アルテムエーテルは、糖尿病性マウスであるob/obマウスにおける体重増加を阻害した
16.1 材料
16.1.1 オスob/obマウス(4週齢、南京大学のModel Animal Research Center)
16.1.2 天秤(Sartorius社)
16.1.3 アルテムエーテル(Chengdu Pufei De Biotech Co., Ltd.社)
16.1.4 ココナッツ油(Aladdin社)
16.2 方法
16.2.1 マウスの飼育及び投与
ob/obマウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。マウスが4週齢まで成長したら、マウスを各群につき4頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。投与群に、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のob/obマウスには、体重1kg当たり20mgのアルテムエーテルを注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行い、マウスの体重を週に1回記録した。
16.2.3 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
16.3 結果
投与群のob/obマウスの体重は、対照群のマウスの体重よりも低い傾向にあったが、統計的に異ならなかった(図21A)。しかし、投与群のマウスの体重増加は、対照群のマウスの体重増加よりも有意に緩やかであり(図21B)、このことは、アルテムエーテルがob/obマウスの体重増加を有意に阻害したことを示す。しかし、投与群と対照群との間の差は、8週間にわたる投与の時点では、統計的に有意ではかった。アルテムエーテルは、糖尿病性動物モデルであるob/obマウスの体重増加を効果的に阻害した。
アルテムエーテルは、糖尿病性ob/obマウスにおける脂肪肝を改善した
17.1 材料
17.1.1 オスob/obマウス(4週齢、南京大学のModel Animal Research Center)
17.1.2 アルテムエーテル(Wuhan Feierde Biotech Co., Ltd.社)
17.1.3 ココナッツ油(Aladdin社)
17.2 方法
ob/obマウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。マウスが4週齢まで成長したら、マウスを各群につき4頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。投与群のマウスに、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のob/obマウスには、体重1kg当たり20mgのアルテムエーテルを注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行った。マウスを頚椎脱臼によって屠殺し、マウスの肝臓組織を取り出し、固定し、パラフィン包埋した。組織学的分析は、Shanghai Saige Biotech Co., Ltd.社に委託した。
17.3 結果
アルテムエーテル投与群のob/obマウスにおける脂肪肝は、対照群のマウスの脂肪肝と比較して有意に緩和された(図22)。アルテムエーテルは、糖尿病性動物モデルob/obの脂肪肝を効果的に緩和した。
アルテムエーテルの腹腔内注射は、健康なマウスの成長に影響しなかった
18.1 材料
18.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢)
18.1.2 通常飼料(Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
18.1.3 天秤(Sartorius社)
18.1.4 アルテムエーテル(Wuhan Feierde Biotech Co., Ltd.社)
18.1.5 ココナッツ油(Aladdin社)
18.2 方法
18.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。投与群のマウスに、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のマウスに、体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを注射した。対照群のマウスには、100μlのココナッツ油を注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行い、マウスの体重を週に1回記録した。
18.2.2 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
18.3 結果
8週間の投与の間、投与群及び対照群におけるマウスの体重に差はなかった(図23A)。投与群のマウスの体重増加もまた、対照群のマウスの体重増加と有意には異ならなかった(図23B)。アルテムエーテルの腹腔内注射は、健康な痩せたマウスの正常な成長に影響しなかった。
アルテムエーテルの腹腔内注射は、健康な痩せたマウスにおけるグルコース代謝に影響しなかった
19.1 材料
19.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢、Slike experimental animal Co., Ltd.社)
19.1.2 通常飼料(Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
19.1.3 グルコース注射
19.1.4 注射用のインスリン(Humulin)
19.1.5 血糖値測定器(Roche OneTouch ExtraEasy)
19.1.6 血中グルコース試験紙(Roche OneTouch ExtraEasy)
19.2 方法
19.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のマウスには、体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを注射し、対照群のマウスには100μlのココナッツ油を注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行った。
19.2.2 グルコース負荷試験
マウスを12〜16時間にわたり絶食させ、2mg/kgの用量のグルコースを腹腔内注射した。注射後の0分目、30分目、60分目、90分目、及び120分目に、血液を尾静脈から回収し、及び血中グルコースを、OneTouch ExtraEasy血糖値測定器及びOneTouch ExtraEasy血中グルコース試験紙で測定し、結果を記録した。
19.2.3 インスリン負荷試験
インスリンを、体重1kg当たり0.75Uの用量で腹腔内注射した。注射後の0分目、15分目、30分目、45分目、及び60分目に、血液を尾静脈から回収し、血中グルコースを測定した。
19.2.4 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
19.3 結果
健康な痩せたマウスに、アルテムエーテルを8週間にわたって腹腔内注射した。図23Aに示すように、投与群のマウスにおけるグルコース負荷曲線は、対照群のマウスのそれと異ならず、このことは、グルコース代謝がアルテムエーテルに影響されなかったことを示す。図24Bに示すように、投与群のマウスにおけるインスリン負荷曲線もまた、対照群のマウスのそれと異ならなかった。アルテムエーテルの腹腔内注射は、健康な痩せたマウスのグルコース代謝を変化させなかった。
体重1kg当たり20mgのアルテムエーテルの腹腔内注射は、マウスにおいて肝臓損傷を生じさせなかった
20.1 材料
20.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢)
20.1.2 通常飼料(Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
20.1.3 アルテムエーテル(Wuhan Feierde Biotech Co., Ltd.社)
20.1.4 ココナッツ油(Aladdin社)
20.2 方法
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを各群につき8頭のマウスで、対照群及び投与群にランダムに分けた。投与群のマウスには、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のマウスに、体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを注射した。対照群のマウスには100μlのココナッツ油を注射した。投与は週に2回、8週間にわたって行った。マウスを頚椎脱臼によって屠殺し、マウスの肝臓組織を取り出し、固定した。肝臓組織の固定、パラフィン包埋、切片化、及びHE染色は、Shanghai Saige Biotech Co., Ltd.社に委託した。
20.3 結果
図25に示すように、アルテムエーテルを8週間にわたって腹腔内注射された健康な痩せたマウスの肝細胞の形態学は正常であり、対照群のマウスのそれと異ならなかった。体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを、週に2回、8週間にわたって腹腔内注射したケースでは、アルテムエーテルは肝毒性を有していなかった。
アルテムエーテルは、マウスの飼料摂取量を変化させなかった
21.1 材料
21.1.1 オスC57BL/6Jマウス(4〜6週齢、Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
21.1.2 通常飼料(Shanghai Slike experimental animal Co., Ltd.社)
21.1.3 高脂肪飼料(Research Diets社)
21.1.4 アルテムエーテル(Wuhan Feierde Biotech Co., Ltd.社)
21.1.5 ココナッツ油(Aladdin社)
21.2 方法
21.2.1 マウスの飼育及び投与
マウスを、復旦大学のLaboratory Animal CenterのSPF動物実験室で、21℃〜23℃の室温で、12時間の明/暗サイクルで飼育した。マウスが8週齢まで成長したら、マウスを、各群につき8頭のマウスで、高脂肪対照群、高脂肪投与群、正常投与群、及び正常対照群の4つの群にランダムに分けた。投与群(高脂肪試料及び通常飼料)には、アルテムエーテルを腹腔内注射した。腹腔内注射用のアルテムエーテルは、4℃で、ココナッツ油中で、6mg/ml(20mMol/L)の保存濃度で保管し、光から保護した。投与群のマウスには、体重1kg当たり20mgの用量のアルテムエーテルを注射し、対照群のマウスには100μlのココナッツ油を注射した。飼料を週に1回秤量し、各群のマウスの飼料消費量を記録した。
21.2.2 データ分析
データの差をステューデントT検定法によって分析し、p<0.05は統計学的差異を示す。
21.3 結果
図26Aに示すように、高脂肪群では、投与群のマウスの飼料消費量は、対照群のマウスの飼料消費量と実質的に等しく、差がなかった。図26Bに示すように、正常群では、投与群のマウスの飼料消費量は、対照群のマウスの飼料消費量と異ならなかった。通常飼料及び高脂肪飼料の両方の条件下で、アルテムエーテルの腹腔内注射は、マウスの通常飼料摂取量に影響しなかった。この実施例の条件下で、アルテムエーテルは、神経性無食欲症を生じさせなかった。

Claims (10)

  1. 脂肪分解を促進するための及び/又は代謝関連疾患を予防若しくは治療するための医薬の調製における、以下の一般式(A):

    (A)
    (式中、Rは、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、ブタン二酸モノエステル基(スクシネート基)、2−アミノエトキシ、2R−3−tert−ブチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシ、チオモルホリニル、及び1,1−ジオキシドチオモルホリニルから選択される)によって表されるアルテミシニンアナログの使用。
  2. 治療有効量の、以下の一般式(A):、

    (A)
    (式中、Rは、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、ブタン二酸モノエステル基(スクシネート基)、2−アミノエトキシ、2R−3−tert−ブチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシ、チオモルホリニル、及び1,1−ジオキシドチオモルホリニルから選択される)によって表されるアルテミシニンアナログを、それを必要とする対象に投与するステップを含むことを特徴とする、脂肪分解を促進するための及び/又は代謝関連疾患を予防若しくは治療するための方法。
  3. 治療有効量のアルテミシニンアナログを投与するステップが、経口又は注射によるものであり、好ましくは、前記アルテミシニンアナログの投与量が、それぞれ、経口投与では20mg/kg〜100mg/kg、好ましくは50mg/kg〜100mg/kgであり、注射では10mg/kg〜50mg/kg、好ましくは20mg/kg〜40mg/kgであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 以下の一般式(A):

    (A)
    (式中、Rは、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、ブタン二酸モノエステル基(スクシネート基)、2−アミノエトキシ、2R−3−tert−ブチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキシ、チオモルホリニル、及び1,1−ジオキシドチオモルホリニルから選択される)によって表されることを特徴とする、脂肪分解を促進するための及び/又は代謝関連疾患を予防若しくは治療するためのアルテミシニンアナログ。
  5. アルテミシニンアナログが、式(II):

    (II)
    によって表されるアルテムエーテルであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の使用、アルテミシニンアナログ、又は方法。
  6. 脂肪分解の促進が、白色脂肪の褐色化の促進を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の使用、アルテミシニンアナログ、又は方法。
  7. 脂肪分解の促進及び/又は代謝関連疾患の予防若しくは治療が、体重の制御及び代謝の改善を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の使用、アルテミシニンアナログ、又は方法。
  8. 代謝関連疾患が、肥満が原因の高血糖、インスリン抵抗性、脂質異常症、及び/又は脂肪肝であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の使用、アルテミシニンアナログ、又は方法。
  9. 脂肪分解を促進するため及び/又は代謝関連疾患を予防若しくは治療するための医薬組成物であって、(1)請求項4又は5に記載のアルテミシニンアナログ、及び(2)薬学的に許容される担体を含むことを特徴とする、医薬組成物。
  10. 好ましくは、経口投与のための医薬組成物の剤形が、経口懸濁剤、散剤、及び顆粒剤から選択され、注射用の医薬組成物の剤形が、水溶液、油、及び懸濁液から選択されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
JP2018557930A 2016-05-10 2017-04-28 アルテミシニンアナログ、並びに、脂質異化作用を促進するため及び糖代謝を改善するための使用、方法、及び組成物 Pending JP2019521085A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201610305363.5 2016-05-10
CN201610305363.5A CN107349198A (zh) 2016-05-10 2016-05-10 蒿甲醚在制备促进脂肪分解和改善糖代谢制剂中的用途
PCT/CN2017/082359 WO2017193824A1 (zh) 2016-05-10 2017-04-28 青蒿素类似物促进脂肪分解和改善糖代谢的用途、方法及组合物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019521085A true JP2019521085A (ja) 2019-07-25

Family

ID=60266197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018557930A Pending JP2019521085A (ja) 2016-05-10 2017-04-28 アルテミシニンアナログ、並びに、脂質異化作用を促進するため及び糖代謝を改善するための使用、方法、及び組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20190133997A1 (ja)
EP (1) EP3456326A4 (ja)
JP (1) JP2019521085A (ja)
CN (1) CN107349198A (ja)
WO (1) WO2017193824A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023014959A (ja) * 2021-07-19 2023-01-31 株式会社ディーエイチシー ダイエットサポート機能性成分の評価方法、サプリメント及びダイエット食品

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108403686A (zh) * 2018-02-12 2018-08-17 深圳市中医院 青蒿素衍生物在制备预防和治疗2型糖尿病及其并发症药物中的应用及药物组合物
WO2019153325A1 (zh) * 2018-02-12 2019-08-15 深圳市中医院 青蒿素衍生物在制备预防和治疗2型糖尿病及其并发症药物中的应用及药物组合物
CN108403687A (zh) * 2018-03-29 2018-08-17 上海壹志医药科技有限公司 蒿甲醚的新药物用途
CN108478556A (zh) * 2018-03-29 2018-09-04 上海壹志医药科技有限公司 双氢青蒿素的新药物用途
CN110548024A (zh) * 2018-05-30 2019-12-10 中国科学技术大学 水溶性青蒿素衍生物-马来酸氨乙基青蒿素(sm934)的治疗用途
CN109172559B (zh) * 2018-09-27 2022-08-19 复旦大学 依他尼酸在制备治疗和预防肥胖及相关代谢性疾病药物中的应用
CN109394757A (zh) * 2018-10-08 2019-03-01 澳门大学 蒿甲醚在预防及治疗阿尔兹海默病中的应用
CN110279802A (zh) * 2019-07-10 2019-09-27 珠海汉唐生物科技工程有限公司 一种治疗糖尿病的中草药配方及其制剂与应用
CN110368383A (zh) * 2019-08-23 2019-10-25 西南大学 二氢青蒿素衍生物在制备降血脂药物中的应用
CN111235098B (zh) * 2020-01-17 2022-06-28 康妍葆(北京)干细胞科技有限公司 青蒿素在制备培养干细胞的产品中的应用、培养基及培养方法
CN112675163A (zh) * 2021-01-13 2021-04-20 上海交通大学 一类以环内过氧桥键倍半萜为母核的化合物在代谢相关脂肪性肝病中的用途
CN114807015B (zh) * 2022-05-20 2022-11-22 呈诺再生医学科技(北京)有限公司 一种促进胰岛α细胞转化为β细胞的诱导方法及其应用
CN117100740A (zh) * 2023-02-07 2023-11-24 中国中医科学院中药研究所 双氢青蒿素在治疗肝脏糖代谢的药物的用途
CN116531317A (zh) * 2023-05-23 2023-08-04 上海市浦东医院(复旦大学附属浦东医院) 基于饥饿疗法的抗肿瘤水凝胶及其制备和应用

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101879158B (zh) * 2010-07-01 2012-02-29 中国科学院广州生物医药与健康研究院 青蒿素衍生物的新应用
CN104398505B (zh) * 2013-04-10 2017-06-13 上海交通大学 青蒿素类化合物在制备治疗和预防高血脂药物中的用途
EP2929881A1 (en) * 2014-04-11 2015-10-14 CeMM - Forschungszentrum für Molekulare Medizin GmbH Medical use of artemisinin compounds and gephyrin agonists

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023014959A (ja) * 2021-07-19 2023-01-31 株式会社ディーエイチシー ダイエットサポート機能性成分の評価方法、サプリメント及びダイエット食品

Also Published As

Publication number Publication date
US20190133997A1 (en) 2019-05-09
CN107349198A (zh) 2017-11-17
EP3456326A1 (en) 2019-03-20
EP3456326A4 (en) 2020-01-15
WO2017193824A1 (zh) 2017-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019521085A (ja) アルテミシニンアナログ、並びに、脂質異化作用を促進するため及び糖代謝を改善するための使用、方法、及び組成物
Li et al. Myokine IL-15 regulates the crosstalk of co-cultured porcine skeletal muscle satellite cells and preadipocytes
Palacios-González et al. Genistein increases the thermogenic program of subcutaneous WAT and increases energy expenditure in mice
Nuermaimaiti et al. Effect of lncRNA HOXA11-AS1 on adipocyte differentiation in human adipose-derived stem cells
Tan et al. Purified vitexin compound 1 suppresses tumor growth and induces cell apoptosis in a mouse model of human choriocarcinoma
CN104873500A (zh) 化合物zln005的用途
Le et al. Secretome from estrogen-responding human placenta-derived mesenchymal stem cells rescues ovarian function and circadian rhythm in mice with cyclophosphamide-induced primary ovarian insufficiency
Li et al. Hydrogen sulfide regulates glucose uptake in skeletal muscles via S-sulfhydration of AMPK in muscle fiber type-dependent way
Frasca et al. Effects of aging on metabolic characteristics of human B cells
CN105287552B (zh) 阿西替尼的应用
Li et al. PGC-1α Promotes mitochondrial biosynthesis and energy metabolism of goose fatty liver
CN110840905A (zh) 一种淫羊藿苷或其衍生物、组合物在防治肾病中的用途
Hosseini et al. The regulatory role of eosinophils in adipose tissue depends on autophagy
Ji et al. Vitamin C deficiency exacerbates diabetic glomerular injury through activation of transforming growth factor-β signaling
CN109550051B (zh) 组蛋白去甲基化酶kdm6a抑制剂在制备肥胖症治疗药物的用途
Chen et al. Hibiscus manihot L improves obesity in mice induced by a high-fat diet
CN106148276A (zh) 间充质干细胞在制备治疗神经退行性疾病的药物中的应用
Alimujiang et al. Survivin is essential for thermogenic program and metabolic homeostasis in mice
Liu et al. Uridine inhibits the stemness of intestinal stem cells in 3D intestinal organoids and mice
KR102559516B1 (ko) 우유 엑소좀을 포함하는 갈색지방화 유도용 조성물
Fu et al. MUSTN1 and FABP3 interact to regulate adipogenesis and lipid deposition
Zhang et al. Glucagon-like peptide-1 analog liraglutide reduces fat deposition in chicken adipocytes
CN109172559B (zh) 依他尼酸在制备治疗和预防肥胖及相关代谢性疾病药物中的应用
CN115814088B (zh) 甲基转移酶样蛋白4的制药用途
Qiu et al. Impairment of primary cilia contributes to visceral adiposity of high fat diet‐fed mice