JP2019218151A - ヤード管理装置、ヤード管理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
以下では、「元山」、「仮想山」、「初期山」、「最終山」、「固定山」、「新山」を以下の意味で用いることとする。
元山:現時点で、既にヤードにおいて形作られている山の少なくとも一部からなり、当該山から場所が変わらない山。
仮想山:現時点で、ヤードに到着していない鋼材を、ヤードへの到着順が早いものほど上に山積みすると仮定した場合の山(現実に存在する山ではない)。
初期山:現時点における元山(既にヤードにおいて形作られているそのままの山)と仮想山の総称。
最終山:後工程に払出すために積み上げた最終的な山(払出山ともいう)。
固定山:移動しない鋼材(非移動鋼材)を含む最終山。なお、非移動鋼材には、結果的に移動しないことになった鋼材(元山から仮置きされた後に再び当該元山に戻される鋼材)も含まれる。
新山:初期山から移された鋼材で構成され、非移動鋼材がない(移動鋼材のみから構成される)山。
元山および新山は最終山の候補となる山であり、その候補の内、固定山または新山として最終的に残った山が最終山となる。
従って、ヤードへの到着前後の様々な事情により、ヤード到着時の積み姿が払出順でなくなった山を払出順に積み替える作業を、効率的に(即ち、できるだけ少ない搬送数で)且つできるだけ少ない最終山数となるようにするニーズは極めて高い。
まず、特許文献1には、既にヤードにある元山の鋼材を払出順に積み替える際、必要とされる配替負荷や積姿制約を考慮して最適な最終山の積姿を、組み合わせ最適化問題として定式化し、タブサーチ手法を用いて算出する手法が開示されている。しかしながら、特許文献1に記載の発明では、最終山の積姿を求める手法は示されているが初期山から最終山へ至る搬送順を求める手法をどのようにするかという点は明確に示されていない。
最後に、特許文献3には、山立ておよび搬送に関する制約条件を満たす数理計画問題に帰着させ、山仕分けおよび搬送順を同時に最適化する手法が開示されている。
本実施形態では、最終山の総数と、移動鋼材の総数とを同時に最小化する問題を考える。ここで、全ての鋼材は、移動鋼材および非移動鋼材の何れかに識別することができる。また、非移動鋼材となり得る鋼材は、初期山の積姿より判定することが可能である。非移動鋼材となり得る鋼材は、初期山の最下段からの積順が払出順(下から上に向かって払出順が降順)となっている部分である。また、各初期山において、ある鋼材が非移動鋼材ならば、その下にある鋼材群も非移動鋼材としなくてはならない。非移動鋼材よりも下にある鋼材群を移動させるためには、当該非移動鋼材を移動させなければならないからである。従って、各初期山における非移動鋼材のうち、最上段にある非移動鋼材より上の鋼材は全て移動鋼材となる。
本実施形態では、各鋼材の初期山の積姿および払出順(圧延順)は所与とする。
ここで、鋼材の集合をN={1,2,・・・,n}と表記する。
また、初期山(初期置場)から最終山(最終置場)への搬送回数は、何れの鋼材についても最大2回とする。即ち、2回搬送する鋼材は仮置きされることになるが、仮山(仮置場)に搬送された鋼材は、次の搬送時には必ず最終山(最終置場)に搬送されるものとし、異なる仮山(仮置場)間で搬送されることはないものとする。
また、非移動鋼材のある初期山の置場が、当該非移動鋼材を含む最終山の置場となる。移動鋼材のみで構成される最終山(新山)は、当該移動鋼材を含む初期山の置場とは異なる置場に置かれることになる。
・幅制約
或る鋼材の幅が、当該或る鋼材の下に位置する何れの鋼材の幅よりも狭いならば、当該或る鋼材を、当該下に位置する鋼材の上に無条件で置ける。或る鋼材の幅が、当該或る鋼材の下に位置する何れかの鋼材の幅よりも広い場合には、両者(当該或る鋼材と当該或る鋼材の下に位置する鋼材)の幅の差が、作業制約により定まる基準値(例えば200[mm])未満であれば、当該或る鋼材を、当該下に位置する鋼材の上に置けるが、それを越えると置けない。
或る鋼材の長さが、当該或る鋼材の下に位置する何れの鋼材の長さよりも短いならば、当該或る鋼材を、当該下に位置する鋼材の上に無条件で置ける。或る鋼材の長さが、当該或る鋼材の下に位置する何れかの鋼材の長さよりも長い場合には、両者(当該或る鋼材と当該或る鋼材の下に位置する鋼材)の長さの差が、作業制約により定まる基準値(例えば2000[mm])未満であれば、当該或る鋼材を、当該下に位置する鋼材の上に置けるが、それを越えると置けない。
1つの最終山として山積みできる鋼材の数は、最終山の高さの上限値h以下でなければならない。最終山の高さの上限値hは、例えば10である。
<非移動鋼材および移動鋼材の決定と最終山の総数および積姿の決定を行う際に用いる決定変数>
本実施形態では、任意の鋼材iに対し、非移動最上段鋼材判別変数xiと、移動有無判別変数yiとを決定変数とする。非移動最上段鋼材判別変数xiは、以下の(1)式のように定義され、移動有無判別変数yiは、以下の(2)式のように定義される。尚、変数iは、鋼材の払出順にナンバリングされている(払出順が前であるほど変数iの値は小さい)ものとする。
移動有無判別変数yiは、鋼材iが移動鋼材である場合に1となり、そうでない場合に0(ゼロ)となる0−1変数である。
割り当て山識別変数qj(j=1,・・・,p,p+1,・・・,p+m)は、最終山として元山j(=1,・・・,p)または新山j(=p+1,・・・,p+m)が割り当てられた場合に1となり、そうでない場合に0(ゼロ)となる0−1変数である。尚、前述したように元山jおよび新山jは、最終山の候補となる山である。
本実施形態では、非移動鋼材および移動鋼材の決定と、最終山の積姿の決定とを行った後、移動鋼材のみを移動(搬送)させるものとして、初期山から最終山に積み替える際の各鋼材iの搬送順を決定する。初期山から最終山に積み替える際の各鋼材iを決定する手法は、公知の技術で実現することができる。例えば、特許文献2に記載の手法を用いることができる。特許文献2では、搬送対象鋼材iの初期搬送時刻k_it[i]と搬送対象鋼材iの最終搬送時刻k_ft[i]とを決定変数としている。これらの決定変数の詳細は特許文献2に記載されているので、ここでは、その詳細な説明を省略し、概要のみを説明する。
図1は、ヤード管理装置100の機能的な構成の一例を示す図である。ヤード管理装置100のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、および各種のインターフェースを備える情報処理装置、または専用のハードウェアを用いることにより実現される。図2は、ヤード管理装置100により実行されるヤード管理方法の一例を説明するフローチャートである。
[鋼材情報取得部101、鋼材情報取得ステップS201]
鋼材情報取得部101は、山積みの対象となる鋼材についての鋼材情報を取得する。鋼材情報は、鋼材基礎情報と、各鋼材の初期山の積姿を特定する情報と、最終山の高さの上限値hを特定する情報と、重み係数k1、k2とを含む。
識別情報は、各鋼材を一意に識別する識別情報(鋼材ID)である。
払出順は、各鋼材の払出順(圧延工程への搬送順)である。尚、本実施形態では、識別情報を払出順としているので、払出順は、鋼材基礎情報に含まれていなくてもよい。
制約式・目的関数設定部102は、前述した制約を数式で表した制約式と、前述した目的を数式で表した目的関数とを設定する。
<<制約式>>
まず、制約式について説明する。
鋼材の集合Nを分割した鋼材の部分集合Sk(⊂N)の集合をS={S1,S2,・・・,Sr}と表記する。この鋼材の部分集合Skのそれぞれが初期山となる。また、前述したように鋼材を識別する変数iは、当該鋼材の払出順にナンバリングされている(払出順が前であるほど変数iの値は小さい)ものとする。従って、以下の(5)式および(6)式が成立する。
各初期山Skにおいて、非移動最上段鋼材判別変数xiが1(xi=1)となる鋼材iの数の最大値は1である。従って、以下の(9)式が成り立つ。
各初期山Skにおいて、移動鋼材iより上にある鋼材は全て移動する。従って、各初期山Skで最下段から上に向かって見た場合の払出順(=i(鋼材の識別番号))を、k1,k2,・・・とすると、以下の(11)式が成り立つ。
全ての鋼材iは、移動鋼材および非移動鋼材の何れかに一意に識別される。初期山Skにおいて、鋼材iの最下段から数えた場合の積段数(当該鋼材を含み、それより下にある鋼材の数であり最下段の積段数を1とした場合の積段数)をbiとすると、非移動鋼材の総数は、非移動最上段鋼材判別変数xiを用いて、Σi∈Nbi・xiと表記できる。また、移動鋼材の総数は、移動有無判別変数yiを用いて、Σi∈Nyiと表記できる。従って、非移動鋼材の総数と移動鋼材の総数との和が、初期山(元山および仮想山)を構成する鋼材の総数nであることを示す以下の(12)式が成り立つ。
任意の鋼材iは、元山j(=1,・・・,p(p>1))または新山j(=p+1,・・・,p+m(m=n))に配置されなければならない。また、前述したように非移動鋼材である鋼材i(即ち、移動有無判別変数yiが0(ゼロ)である鋼材i)に対する移動鋼材最終山割り当て変数zijは、任意の山jに対し0(ゼロ、zij=0)と定義している。従って、以下の(15)式、(15')式、(15'')式が成り立つ。
元山(初期山)k(=1,・・・,p)を構成する鋼材i_k(∈max(Sk))に対し、鋼材i_kに上載せ可能な鋼材iの集合の集合をU(i_k)とする。鋼材i_kが、元山kにおいて非移動鋼材のうち最上段にある非移動鋼材である場合(即ち、非移動最上段鋼材判別変数xiが1(xi=1)の場合)、鋼材i_kに上載せできない鋼材iを、鋼材i_kが属する元山kに配置することはできない。このことは、以下の(16)式で表される。(16)式により、実現不可能な最終山が得られることを抑制することができる。
元山以外の最終山である新山j(=p+1,・・・,p+m)の高さに関する制約は、以下の(20)式で表される。
また、新山jについては、以下の(20')式のように、識別情報が小さいものが優先的に構築されるようにして解空間を制限するのが好ましい。
(h)同一最終山禁止制約(幅、長さ制約)
移動鋼材が最終山に配置された際、最終山が積姿制約(幅制約、高さ制約)を満たすため、同一山禁止鋼材対集合Fに属する2つの鋼材i1、i2の対を同一の最終山jに配置することを禁止する制約を以下の(21)式のように定める。
次に、目的関数について説明する。
前述したように本実施形態では、移動鋼材の総数の最小化(または非移動鋼材の総数を最大)と、最終山の総数の最小化とを目的とするので、以下の(22)式に示す目的関数Jを用いる。
最適化計算部103は、(7)式〜(13)式、(15)式、(15')式、(15'')式、(16)式〜(21)式の制約式を満足する範囲で、(22)式の目的関数Jの値が最小になるときの決定変数(非移動最上段鋼材判別変数xj、移動有無判別変数yi、移動鋼材最終山割り当て変数zij、および割り当て山識別変数qj)を最適解として算出する。また、最適解の算出は、最適化問題を混合整数計画法などの数理計画法により解くための公知のアルゴリズム(solverなどの利用を含む)を用いることにより実現できる。
以上のようにして非移動最上段鋼材判別変数xj、移動有無判別変数yi、移動鋼材最終山割り当て変数zij、および割り当て山識別変数qjの最適解が導出されると、鋼材の集合Nに含まれるそれぞれの鋼材を移動させるか否か(即ち、移動鋼材と非移動鋼材の何れとするか)と、最終山の総数と、最終山の積姿とを決定することができる。尚、(問題の前提)の項で説明したように、最終山の積姿は、上から払出順に鋼材を配置することにより決定される。最終山は、固定山と新山との何れかになる。固定山は、元山の内、非移動鋼材を含む山であり、新山は、移動鋼材のみからなる山である。このようにして非移動鋼材と、各最終山を構成する鋼材とが決定される。
出力部105は、後処理部104で導出された、鋼材集合Nに含まれる各鋼材の初期山から最終山に至るまでの搬送順を示す情報を出力する。出力部105は、この情報に加えてまたは代えて、移動鋼材および非移動鋼材の識別情報、最終山の総数、および最終山の積姿の情報を出力してもよい。出力の形態は、コンピュータディスプレイへの表示、ヤード管理装置100の内部または外部の記憶媒体への記憶、および外部装置への送信のうち、少なくとも1つを含む。外部装置としては、例えば、クレーン、またはクレーンの動作を制御する制御装置が挙げられる。
以上のように本実施形態では、ヤード管理装置100は、元山に配置することができる移動鋼材の条件を示す制約を決定変数(非移動最上段鋼材判別変数xiおよび移動鋼材最終山割り当て変数zij)を用いて表す制約式と、新山に配置することができる移動鋼材の条件を示す制約を決定変数(移動鋼材最終山割り当て変数zijおよび割り当て山識別変数qj)を用いて表す制約式とを満足するように、移動鋼材の総数と最終山の総数とを最小にすることを目的とする目的関数Jの値が最小になるときの決定変数を導出し、非移動鋼材および移動鋼材の決定と、最終山の総数と、最終山の積姿とを決定する。従って、初期山から最終山に鋼材を積み替えるための鋼材の搬送計画を作成する際に、初期山から最終山に金属材を積み替えるための金属材の搬送計画を作成する際に、最終山の総数の最小化と、初期山から移動する金属材の総数の最小化とのバランスをとることができる。
次に、計算例を説明する。本実施形態では、非移動鋼材を適切に選択することにより, 最終山の総数と移動鋼材の総数とを最小化する。そこで、特許文献3に記載の技術において、初期山の最下段からの積順が払出順(下から上に向かって払出順が降順)となっている部分(max(Sk))を非移動鋼材として移動せずに最終山の積姿を導出する手法と、本実施形態の手法とを比較し、本実施形態の手法の方が最終山の総数を少なくすることができることを示す。尚、本実施形態の手法では、各鋼材の搬送順を後処理で、特許文献2に記載の手法により決定するものとする。
また、特許文献3に記載の技術において、全てを移動鋼材として最終山の積姿を導出する手法と、本実施形態の手法とを比較し、両手法において最終山の総数が変わらないことを示す。
特許文献3では、山仕分け・搬送順変数x[i][m][s]と、仮置き判定変数y[p][s1][s2]と、最適山存在判定変数δ[m]とを決定変数とする。制約式としては、1つの鋼材iが、複数の搬送順、複数の最終山に割り当てられることはないとする制約(搬送ロットの一意制約)と、1つの搬送順sに複数の鋼材i或いは最終山mが割り当てられることはないとする制約(搬送順の一意制約)と、積姿制約(長さ制約、幅制約、高さ制約)とを用いる。目的関数J'としては、以下の(23)式に示すように、最終山の総山数を評価する目的関数J1と総搬送回数を評価する目的関数J2との重み付き線形和を用いる。
まず、非移動鋼材と同一の最終山とすることができない鋼材iの当該最終山mに対する山仕分け・搬送順変数x[i][m][s]を0(ゼロ)に固定する。前述したように山仕分け・搬送順変数x[i][m][s]は、鋼材iを最終山mに搬送順sで搬送する場合に1となり、そうでない場合に0(ゼロ)となる0−1変数である。
発明例では、操業データを基に初期山の積姿を与え、本実施形態で説明したアルゴリズムにより非移動鋼材および移動鋼材の決定と最終山の総数および積姿の決定とを行う。そして、それを前提に、特許文献2に基づく後処理を実行して、各鋼材の搬送順を決定する。一方、比較例1では、初期山の最下段からの積順が払出順(下から上に向かって払出順が降順)となっている部分(max(Sk))を非移動鋼材とし、それを前提に、特許文献3に記載の方法で、最終山の積姿と鋼材の搬送順とを同時に決定する。また、比較例2では、全ての鋼材を移動鋼材とし、それを前提に、特許文献3に記載の方法で、最終山の積姿と鋼材の搬送順とを同時に決定する。
プロセッサ:Intel(登録商標) Xeon(登録商標) CPU E5-2687W @ 3.1GHz(2プロセッサ)
実装メモリ(RAM):128GB
OS:Windows(登録商標)7 Professional 64ビットオペレーティングシステム
最適計算ソフト: ILOG CPLEX(登録商標) Cplex11.0 Concert25
鋼材情報として12種類の鋼材情報を用い、それぞれの鋼材情報について、前述した発明例、比較例1、比較例2の手法で、移動鋼材の総数および最終山の総数を導出した。その結果を図3および図4に示す。
図3に示すように、発明例では、比較例1に比べ、移動鋼材の総数を平均的には3程度(12%程度)増やすのみで、最終山の総数を5.5から3.7と33%程度減らすことができることが分かる。
図4に示すように、発明例では、平均で6.4枚(=32.7−26.3)の非移動鋼材を確保しつつ、最終山の総数を、全ての鋼材を移動する前提で求解した比較例2と同じ数(=3.7)にすることができることが分かる。
以上のように、初期山の積姿が所与で、当該初期山の鋼材を上から払出順に積まれた最終山へ積み替える際に、その最終山の総数を最小化しつつ、非移動鋼材の総数を最大化(移動鋼材の総数を最小化)するための積み替え搬送計画を作成することができる。
本実施形態では、(22)式の目的関数Jの値を最小化する最小化問題を例に挙げて説明した。しかしながら、例えば、(22)式の右辺の各項に(−1)を掛けることにより、最大化問題としてもよい。
以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体および前記プログラムなどのコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
以下に、請求項と実施形態との関係の一例を示す。尚、請求項の記載が実施形態の記載に限定されないことは、変形例などに示した通りである。
<請求項1、8>
非移動最上段金属材判別変数は、例えば、非移動最上段鋼材判別変数xiに対応する。
移動金属材最終山割り当て変数は、例えば、移動鋼材最終山割り当て変数zijに対応する。
割り当て山識別変数は、例えば、割り当て山識別変数qjに対応する。
金属材情報取得手段(ステップ)は、例えば、鋼材情報取得部101(鋼材情報取得ステップS201)を用いることにより実現される。
金属材情報は、例えば、鋼材情報を用いることにより実現される。初期山の識別情報および当該初期山の各積位置における前記金属材の識別情報は、例えば、各鋼材の初期山の積姿を特定する情報(初期山IDと、当該初期山IDで識別される初期山の各積段に位置する鋼材ID)を用いることにより実現される。
制約式設定手段(ステップ)は、例えば、制約式・目的関数設定部102(制約式設定ステップS202)を用いることにより実現される。
第1の制約式は、例えば、(16)式および(18)式の少なくとも何れか一方を用いることにより実現される。
第2の制約式は、例えば、(20)式および(21)式の少なくとも何れか一方を用いることにより実現される。
目的関数設定手段(ステップ)は、例えば、制約式・目的関数設定部102(制約式・目的関数設定ステップS203)を用いることにより実現される。
前記移動金属材の総数を評価する項と、前記最終山の総数を評価する項とを含む目的関数は、例えば、(22)式を用いることにより実現される。前記移動金属材の総数を評価する項は、例えば、(22)式の右辺第1項に対応し、前記最終山の総数を評価する項は、例えば、(22)式の右辺第2項に対応する。
最適化計算手段(ステップ)は、例えば、最適化計算部103(最適化計算ステップS204)を用いることにより実現される。
<請求項2>
移動有無判別変数は、例えば、移動有無判別変数yiを用いることにより実現される。
第3の制約式は、例えば、(15)式を用いることにより実現される。
<請求項3>
第4の制約式は、例えば、(12)式を用いることにより実現される。前記移動金属材の総数と、前記非移動金属材の総数との和は、例えば、(12)式の左辺に対応する。前記初期山を構成する前記金属材の総数は、例えば、(12)式の右辺に対応する。
<請求項4>
第5の制約式は、例えば、(13)式を用いることにより実現される。
前記金属材が前記移動金属材である場合、前記初期山において当該金属材よりも上にある前記金属材は前記非移動金属材とはならないことは、例えば、(13)式において、移動有無判別変数yiの値が1である場合に対応する。
前記金属材が前記非移動金属材である場合、前記初期山において当該金属材または当該金属材よりも上にある前記金属材のうち1つのみが、前記非移動金属材の中で最上段にある金属材となることは、例えば、(13)式において、移動有無判別変数yiの値が0(ゼロ)である場合に対応する。
<請求項5>
積姿制約は、例えば、幅制約および長さ制約に対応する。
前記金属材に上載せ可能な前記金属材の集合は、例えば、鋼材i_kに上載せ可能な鋼材iの集合U(i_k)に対応する。
元山配置制約式は、例えば、(16)式に対応する。
前記金属材が、前記初期山において前記非移動金属材のうち最上段にある前記非移動金属材である場合は、例えば、(16)式において、移動最上段鋼材判別変数xi_kが1(xi_k=1)の場合に対応する。当該金属材が属する前記元山に、当該金属材に上載せできない前記金属材を配置することができないことは、例えば、(16)式において、移動最上段鋼材判別変数xi_kが1(xi_k=1)の場合、移動鋼材最終山割り当て変数zijが0(ゼロ)になることに対応する。
元山高さ制約式は、例えば、(18)式に対応する。
予め設定される前記最終山の高さの上限値に基づいて定まる前記金属材の数であって、前記初期山において前記非移動金属材のうち最上段にある前記非移動金属材の上に配置することが可能な前記金属材の数は、例えば、(18)式の右辺に対応する。当該非移動金属材が属する前記元山に移動する前記移動金属材の総数は、例えば、(18)式の左辺に対応する。
<請求項6>
積姿制約は、例えば、幅制約および長さ制約に対応する。
新山高さ制約式は、例えば、(20)式に対応する。
前記新山を構成する前記移動金属材の総数は、例えば、(20)式の左辺に対応する。予め設定される前記最終山の高さの上限値に基づいて定まる前記金属材の数は、例えば、(20)式の右辺に対応する。
移動金属材積姿制約式は、例えば、(21)式に対応する。
前記積姿制約を満たさない2つの前記移動金属材を同一の前記最終山に配置することができないことは、(21)式の左辺第1項および第2項の双方が1をとれないことに対応する。
Claims (10)
- 工程間の置場であるヤードに山積みされる金属材からなる初期山の当該金属材を、搬送機器により搬送して、当該ヤードの後工程への払出順に従った積順で山積みされる金属材からなる最終山を作成するときに、前記置場において前記初期山から前記最終山に搬送される金属材である移動金属材と、前記初期山そのままの場所に前記最終山を作成するために当該初期山の場所に固定される非移動金属材と、前記最終山を構成する金属材とを少なくとも決定するためのヤード管理装置であって、
前記初期山を構成する前記金属材が、当該初期山において、前記非移動金属材の中で最上段にある金属材であるか否かを示す非移動最上段金属材判別変数と、前記移動金属材を前記最終山に配置するか否かを示す移動金属材最終山割り当て変数と、前記最終山の候補となる山である元山および新山を前記最終山とするか否かを示す割り当て山識別変数と、を決定変数とし、
前記初期山の識別情報と、当該初期山の各積位置における前記金属材の識別情報と、前記金属材の前記払出順とを含む金属材情報を取得する金属材情報取得手段と、
前記元山に配置することができる前記移動金属材の条件を、前記決定変数を用いて表した第1の制約式と、前記新山に配置することができる前記移動金属材の条件を、前記決定変数を用いて表した第2の制約式とを含む制約式を、前記金属材情報に基づいて設定する制約式設定手段と、
前記移動金属材の総数を評価する項と、前記最終山の総数を評価する項とを含む目的関数を、前記金属材情報に基づいて設定する目的関数設定手段と、
前記制約式を満足する範囲で前記目的関数の値が最小または最大になるときの前記決定変数の値を最適解として導出することを、数理計画法による最適化計算を行うことにより実行する最適化計算手段と、
を有し、
前記元山は、前記最終山の候補となる山であって、前記金属材情報が作成された時点で前記ヤードにおいて形づくられている山の少なくとも一部からなり、当該山から場所が変わらない山であり、
前記新山は、前記最終山の候補となる山であって、前記移動金属材のみからなる山であることを特徴とするヤード管理装置。 - 前記決定変数は、前記金属材が移動金属材であるか否かを示す移動有無判別変数を更に含み、
前記制約式は、任意の前記金属材は、前記元山および前記新山の何れか1つの山に配置されなければならないことを、前記決定変数を用いて表した第3の制約式を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のヤード管理装置。 - 前記制約式は、前記移動金属材の総数と、前記非移動金属材の総数との和が、前記初期山を構成する前記金属材の総数と等しいことを、前記決定変数を用いて表す制約式である第4の制約式を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のヤード管理装置。
- 前記制約式は、前記金属材が前記移動金属材である場合、前記初期山において当該金属材よりも上にある前記金属材は前記非移動金属材とはならず、前記金属材が前記非移動金属材である場合、前記初期山において当該金属材または当該金属材よりも上にある前記金属材のうち1つのみが、前記非移動金属材の中で最上段にある金属材となることを、前記決定変数を用いて表す第5の制約式を更に含むことを特徴とする請求項2または3に記載のヤード管理装置。
- 前記制約式設定手段は、前記金属材のサイズを用いて予め設定される制約であって、同一の前記最終山に配置することができない前記金属材の条件を示す積姿制約に基づいて、前記金属材に上載せ可能な前記金属材の集合を特定し、
前記第1の制約式は、前記金属材が、前記初期山において前記非移動金属材のうち最上段にある前記非移動金属材である場合、当該金属材が属する前記元山に、当該金属材に上載せできない前記金属材を配置することができないことを、前記非移動最上段金属材判別変数および前記移動金属材最終山割り当て変数を用いて表した元山配置制約式と、予め設定される前記最終山の高さの上限値に基づいて定まる前記金属材の数であって、前記初期山において前記非移動金属材のうち最上段にある前記非移動金属材の上に配置することが可能な前記金属材の数が、当該非移動金属材が属する前記元山に移動する前記移動金属材の総数以上でなければならないことを、前記非移動最上段金属材判別変数および前記移動金属材最終山割り当て変数を用いて表し元山高さ制約式とを含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のヤード管理装置。 - 前記制約式設定手段は、前記金属材のサイズを用いて予め設定される制約であって、同一の前記最終山に配置することができない前記金属材の条件を示す積姿制約に基づいて、同一の前記最終山に配置することができない前記金属材を特定し、
前記第2の制約式は、前記新山を構成する前記移動金属材の総数は、予め設定される前記最終山の高さの上限値に基づいて定まる前記金属材の数以下であることを、前記移動金属材最終山割り当て変数および前記割り当て山識別変数を用いて表した新山高さ制約式と、前記積姿制約を満たさない2つの前記移動金属材を同一の前記最終山に配置することができないことを、前記移動金属材最終山割り当て変数を用いて表した移動金属材積姿制約式とを含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のヤード管理装置。 - 前記移動は、金属材グループの単位で行われ、
前記金属材グループは、搬送機器にて前記金属材を搬送する際に分割されることのない複数の前記金属材からなることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のヤード管理装置。 - 前記ヤードは、鉄鋼製造プロセスにおける製鋼工程と圧延工程との間の置場であり、
前記金属材は、鋼材であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のヤード管理装置。 - 工程間の置場であるヤードに山積みされる金属材からなる初期山の当該金属材を、搬送機器により搬送して、当該ヤードの後工程への払出順に従った積順で山積みされる金属材からなる最終山を作成するときに、前記置場において前記初期山から前記最終山に搬送される金属材である移動金属材と、前記初期山そのままの場所に前記最終山を作成するために当該初期山の場所に固定される非移動金属材と、前記最終山を構成する金属材とを少なくとも決定するためのヤード管理方法であって、
前記初期山を構成する前記金属材が、当該初期山において、前記非移動金属材の中で最上段にある金属材であるか否かを示す非移動最上段金属材判別変数と、前記移動金属材を前記最終山に配置するか否かを示す移動金属材最終山割り当て変数と、前記最終山の候補となる山である元山および新山を前記最終山とするか否かを示す割り当て山識別変数と、を決定変数とし、
前記初期山の識別情報と、当該初期山の各積位置における前記金属材の識別情報と、前記金属材の前記払出順とを含む金属材情報を取得する金属材情報取得ステップと、
前記元山に配置することができる前記移動金属材の条件を、前記決定変数を用いて表した第1の制約式と、前記新山に配置することができる前記移動金属材の条件を、前記決定変数を用いて表した第2の制約式とを含む制約式を、前記金属材情報に基づいて設定する制約式設定ステップと、
前記移動金属材の総数を評価する項と、前記最終山の総数を評価する項とを含む目的関数を、前記金属材情報に基づいて設定する目的関数設定ステップと、
前記制約式を満足する範囲で前記目的関数の値が最小または最大になるときの前記決定変数の値を最適解として導出することを、数理計画法による最適化計算を行うことにより実行する最適化計算ステップと、
を有し、
前記元山は、前記最終山の候補となる山であって、前記金属材情報が作成された時点で前記ヤードにおいて形づくられている山の少なくとも一部からなり、当該山から場所が変わらない山であり、
前記新山は、前記最終山の候補となる山であって、前記移動金属材のみからなる山であることを特徴とするヤード管理方法。 - 請求項1〜8の何れか1項に記載のヤード管理装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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