JP2019208848A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019208848A JP2019208848A JP2018107269A JP2018107269A JP2019208848A JP 2019208848 A JP2019208848 A JP 2019208848A JP 2018107269 A JP2018107269 A JP 2018107269A JP 2018107269 A JP2018107269 A JP 2018107269A JP 2019208848 A JP2019208848 A JP 2019208848A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- absorbent
- region
- central
- central absorbent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
【課題】体液の排泄量が比較的多い場合や長時間使用の場合であっても、臭いを気にせずに使用することができる吸収性物品を提供すること。【解決手段】吸収体4は、表面側吸収性シート41と、裏面側吸収性シート42と、両シート41,42間に位置する中央吸収部43とを含む積層構造を有する。中央吸収部43は、中央吸収性シート402が複数層に積層された積層構造を有する。シート402は、その厚み方向に、第1領域Eと、抗菌剤が配され且つ高吸収性ポリマーの含有量が第1領域Eよりも多い第2領域Fとを有し、且つシート41,42よりも高吸収性ポリマーの含有量が多い。シート402の積層構造の内部に、第2領域F,Fどうしが第1領域Eを介さずに相対向する第2領域対向部2Fが形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品では、経血等の体液を吸収後に、不快な悪臭が発生したり、着用者の肌と体液とが接触することで痒み等のトラブルが生じることがある。このような不都合を解消する目的で、吸収性物品における抗菌機能について種々の検討がされている。例えば特許文献1には、吸収性物品の中央部分に、少なくとも抗菌機能などの付加機能を提供する機能性材料を含む機能性吸収体と、該機能性吸収体よりも着用者側に設けられ、該機能性吸収体よりも体液の拡散性が小さい着用者側吸収体とを備える、吸収性物品が記載されている。また、特許文献2には、周囲に比べて繊維量が50質量%未満の低密度部が形成された抗菌剤を含む抗菌活性シートを含む、吸収性物品が記載されている。また、特許文献3には、吸収性物品における吸収体として、合成繊維等の低水分保持性繊維の質量と高吸収性ポリマーの質量との合計量に対する高吸収性ポリマーの質量比率が相対的に高いポリマーリッチ領域と、該質量比率が相対的に低い繊維リッチ領域とを有し、該ポリマーリッチ領域に抗菌剤が含有されているものが記載されている。また、特許文献3の[0066]には、吸収体に配される血球凝集剤の一形態として、香料を含んだ組成物の形態が記載されている。
吸収性物品の使用中に該吸収性物品から悪臭が発生すると、使用者に恥ずかしい思いをさせることになるため、吸収性物品には悪臭対策を講じる必要がある。吸収性物品からの悪臭の主な原因の1つとして、吸収性物品での菌の繁殖が考えられる。特に、経血等の体液の排泄量が比較的多い場合や吸収性物品の着用時間が比較的長い場合は、菌の繁殖が促進され悪臭が発生しやすい傾向がある。特許文献1〜3に記載の吸収性物品は、一定の抗菌機能が付与されていて悪臭対策が講じられているものの、このような悪臭が発生しやすい場合に十分に対応するためには改善の余地がある。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにあり、具体的には、体液の排泄量が比較的多い場合や長時間使用の場合であっても、臭いを気にせずに使用することができる吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、肌対向面を形成する液透過性の表面シートと、非肌対向面を形成する裏面シートと、これら両シート間に位置し且つ繊維材料を含む吸収性シートを含んで構成される吸収体とを備え、着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、前記吸収体は、該吸収体の横方向の少なくとも中央部に、肌対向面側に位置する表面側吸収性シートと、非肌対向面側に位置する裏面側吸収性シートと、これら両シート間に位置する中央吸収部とを含む積層構造を有し、前記中央吸収部は、中央吸収性シートが複数層に積層された積層構造を有し、且つ前記表面側吸収性シート及び前記裏面側吸収性シートよりも該中央吸収部は高吸収性ポリマーの単位面積当たりの含有量が多く、前記中央吸収性シートは、その厚み方向に、第1領域と、抗菌剤が配され且つ高吸収性ポリマーの含有量が第1領域よりも多い第2領域とを有し、前記中央吸収性シートの積層構造の内部に、前記第2領域どうしが前記第1領域を介さずに相対向する第2領域対向部が形成されている吸収性物品である。
本発明によれば、体液の排泄量が比較的多い場合や長時間使用の場合であっても、臭いを気にせずに使用することができる吸収性物品が提供される。
以下、本発明の吸収性物品をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキン1が示されている。ナプキン1は、図1及び図2に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート2と、非肌対向面を形成する裏面シート3と、これら両シート2,3間に位置する液保持性の吸収体4とを備えている。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体4)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、すなわち相対的に着用者の肌から遠い側に向けられる面である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
ナプキン1は、図1に示すように、着用者の前後方向に対応し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向Xと、これに直交する横方向Yとを有し、また縦方向Xにおいて、着用者の膣口などの排泄部に対向する排泄スポット部(図示せず)を含む排泄部対向部Bと、該排泄部対向部Bよりも着用者の腹側(前側)に配される前方部Aと、該排泄部対向部Bよりも着用者の背側(後側)に配される後方部Cとの3つに区分される。以下の説明において、特に説明しない場合、縦方向Xは、吸収性物品の縦方向X又はその構成部材における吸収性物品の縦方向Xに沿う方向であり、横方向Yは、吸収性物品の横方向Y又はその構成部材における吸収性物品の横方向Yに沿う方向である。吸収性物品の構成部材には、吸収性本体や後述する中央吸収部等、複数の構成部材からなる吸収性物品の部分も含まれる。
ナプキン1は、図1に示すように、縦方向Xに長い形状の吸収性本体5と、吸収性本体5における排泄部対向部Bの縦方向Xに沿う両側部それぞれから横方向Yの外方に延出する一対のウイング部7,7とを有している。吸収性本体5は、ナプキン1の主体をなす部分であり、前記の表面シート2、裏面シート3及び吸収体4を具備し、縦方向Xにおいて前方部A、排泄部対向部B及び後方部Cの3つに区分される。
なお、本発明の吸収性物品における排泄部対向部は、図1に示すナプキン1のように、吸収性物品がウイング部を有する場合には、該吸収性物品の縦方向(長手方向、図中のX方向)においてウイング部を有する領域に相当し、ナプキン1を例にとれば、一方のウイング部7の縦方向Xに沿う付け根と他方のウイング部7の縦方向Xに沿う付け根とに挟まれた領域である。また、図示していないが、ウイング部を有しない吸収性物品における排泄部対向部は、該吸収性物品を縦方向に三等分して3領域に区分したときの、縦方向中央の領域である。
図1及び図2に示すように、表面シート2は、吸収体4の肌対向面の全域を被覆している。一方、裏面シート3は、吸収体4の非肌対向面の全域を被覆し、さらに吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、後述するサイド防漏シート6と共にサイドフラップ部(吸収体4から横方向Yの外方に延出する部材からなる部分)を形成している。裏面シート3とサイド防漏シート6とは、吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁からの延出部において、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。ナプキン1においてはこのように、吸収体4が表面シート2と裏面シート3とで挟持され、表面シート2又はサイド防漏シート6と裏面シート3とがナプキン1の外縁部全周で接合されている。ナプキン1を構成するシート間の接合には、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の任意の接合手段が用いられる。
前記サイドフラップ部は、図1に示すように、排泄部対向部Bにおいて横方向Yの外方に向かって大きく張り出しており、これにより吸収性本体5の縦方向Xに沿う左右両側に、一対のウイング部7,7が延設されている。ウイング部7は、図1に示す如き平面視において、下底(上底よりも長い辺)が吸収性本体5の側部側に位置する略台形形状を有しており、その非肌対向面には、該ウイング部7をショーツ等の着衣に固定するウイング部粘着部(図示せず)が設けられている。ウイング部7は、ショーツ等の着衣のクロッチ部の非肌対向面(外面)側に折り返されて用いられる。また、吸収性本体5の非肌対向面には、ショーツ等の着衣のクロッチ部への固定に用いられる本体粘着部(図示せず)が設けられている。前記ウイング部粘着部及び前記本体粘着部は、それぞれ、その使用前においてはフィルム、不織布、紙等からなる剥離シート(図示せず)によって被覆されている。
吸収性本体5の肌対向面すなわち表面シート2の肌対向面における縦方向Xに沿う両側部には、平面視において吸収体4の縦方向Xに沿う左右両側部に重なるように、一対のサイド防漏シート6,6が吸収性本体5の縦方向Xの略全長にわたって配されている。一対のサイド防漏シート6,6は、それぞれ縦方向Xに延びる接合線にて、接着剤等の公知の接合手段によって表面シート2等の他の部材に接合されている。図1に示す例では、一対のサイド防漏シート6,6は、それぞれ、排泄部対向部Bに位置する湾曲線状の第1接合線61と、第1接合線61の縦方向Xの前後に位置するジグザグ線状の第2接合線62とで表面シート2に接合されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、吸収体4の全長にわたって連続する直線状の接合線で、サイド防漏シート6と表面シート2とが接合されていてもよい。サイド防漏シート6は、図2に示すように、表面シート2に接合されていない自由端6aと、表面シート2に接合された接合線61の内側端部である固定端6bとを有しており、ナプキン1の使用時には、固定端6bと自由端6aとの間が表面シート2から離間し、側方への横漏れを防止する防漏ポケットPを形成する。
ナプキン1においては、図2に示すように、表面シート2と吸収体4との間に、不織布によって構成されたセカンドシート21が配されている。セカンドシート21は、表面シート2及び吸収体4とは別体の、当該技術分野においてサブレイヤーシートとも呼ばれるシートであり、表面シート2及び/又は吸収体4とはストライプ状又はスパイラル状に設けられた接着剤等によって部分的に接合されている。セカンドシート21は、表面シート2から吸収体4への液の透過性を向上させたり、吸収体4に吸収された液の表面シート2への液戻りを低減させたりする役割を担うシートである。なお、本発明の吸収性物品は、セカンドシートを具備しないものであってもよい。
表面シート2、裏面シート3、サイド防漏シート6としては、生理用ナプキン等の吸収性物品に従来使用されている各種のもの等を特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、単層又は多層構造の不織布や、開孔フィルム等を用いることができる。表面シート2は、肌対向面側に凹凸を有するものであっても良く、また構成繊維の表面に親水性を制御する目的の油剤等が付着しているものであっても良い。表面シート2が多層構造のものである場合、該表面シート2として、着用者の肌に近い側に位置する第1繊維層と、着用者の肌から遠い側に位置する第2繊維層とを有し、両繊維層が、部分的に形成された多数の接合部によって厚さ方向に一体化されており、第1繊維層における、複数の該接合部どうし間に位置する部分が凸状に隆起して、前記凹凸形状の凸部を形成している凹凸シートを用いることができる。凸部が中実構造である凹凸シートとしては、例えば特開2007−182662号公報や特開2002−187228号公報に記載のものを用いることができる。裏面シート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布との積層体等を用いることができる。裏面シート3は、液不透過性(液難透過性も含む)又は撥水性のものが用いられ、透湿性の樹脂フィルム等を用いることも好ましい。サイド防漏シート6としては、耐水圧の高い積層不織布、樹脂フィルムと不織布との積層体等を用いることができる。
吸収体4は、図1〜図3に示すように、繊維材料を含む吸収性シート401,402を含んで構成される。より具体的には、吸収体4は、該吸収体4の横方向Yの少なくとも中央部に、肌対向面側に位置する(吸収体4の肌対向面を形成する)表面側吸収性シート41と、非肌対向面側に位置する(吸収体4の非肌対向面を形成する)裏面側吸収性シート42と、これら両シート41,42間に位置する中央吸収部43とを含む積層構造を有し、該シート41,42が本体吸収性シート401から構成され、該中央吸収部43が中央吸収性シート402から構成されている。本実施形態においては、前記積層構造は、排泄部対向部Bに位置している。
本明細書において、吸収性シートとは、シート状に成型されている吸収体のことであり、一般的に吸収性材料を積もらせた積繊構造の吸収体とは区別される。吸収性シートの代表的なものとしては、特許第2963647号公報記載のものや、特許第2955223号公報記載のものなどが挙げられる。吸収性シートとしては、湿潤状態の高吸収性ポリマーに生じる粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等のバインダーを介して、構成繊維どうしの間や高吸収性ポリマーと構成繊維との間を結合させてシート状としたもの等を好ましく用いることができる。また、吸収性シートとしては、特開平8−246395号公報記載の方法にて製造されたパルプを含む吸収性シート、気流に乗せて供給した粉砕パルプ及び高吸収性ポリマーを堆積させた後、接着剤(例えば酢酸ビニル系の接着剤、PVA等)で固めた乾式シート、パルプを含む紙や不織布の間にホットメルト接着剤等を塗布した後高吸収性ポリマーを散布して得られた吸収性シート、スパンボンド又はメルトブロー不織布製造工程中に高吸収性ポリマーを配合して得られた吸収性シート等を用いることができる。これらの吸収性シートは、一枚を所定形状に裁断して前述のシート状吸収体として用いることができる。
ナプキン1においては、中央吸収部43(中央吸収性シート402)は、図1〜図3に示すように、排泄部対向部Bにおいて、吸収体4の横方向Yの中央部のみに配され、吸収体4の横方向Yの全長(全幅)にわたって配されていないが、本発明における中央吸収部43は、吸収体4の厚み方向Zにおいて、表面側吸収性シート41と裏面側吸収性シート42との間に配されていればよく、吸収体4の全幅にわたる幅を有していてもよい。
またナプキン1においては、中央吸収部43(中央吸収性シート402)は、図1及び図3に示すように、吸収体4の縦方向Xの一部のみに配され、吸収体4の縦方向Xの全長にわたって配されていないが、本発明における中央吸収部43は、吸収体4の縦方向Xの全長にわたる長さを有していてもよい。なお、図3中の符号43sは、中央吸収部43の縦方向Xに沿う側縁(横方向Yの端縁)を示し、一対の側縁43s,43sを含んでこれら両側縁に挟まれた領域が、中央吸収部43である。
ナプキン1においては、中央吸収部43(中央吸収性シート402)は、図1に示すように、縦方向Xに関して、排泄部対向部Bから後方部Cの一部にかけて配されている。このため、中央吸収部43の配置部は、図2に示すように、その周辺と比較して吸収体4の厚みが大きく且つ着用者の肌側に隆起した肉厚部47となっている。これにより、ナプキン1における中央吸収部43の配置部は、ナプキン1の着用時において着用者の肌と密着しやすく、ナプキン1のフィット性、防漏性の向上に寄与し得る。
ナプキン1における肉厚部47は、図2に示すように、三つ折りされた中央吸収性シート402から構成された中央吸収部43を表面側吸収性シート41及び裏面側吸収性シート42で挟んで形成された、合計5層の吸収性シートからなる。肉厚部47は、吸収体4の横方向Yの中央部に形成されており、また吸収体4の縦方向Xにおいては、主として排泄部対向部Bに形成されている。主として排泄部対向部Bに形成されているとは、肉厚部47の縦方向Xの全長の50%以上が排泄部対向部Bに存在することを意味する。肉厚部47は、ナプキン1の着用時において着用者の肌と密着しやすく、ナプキン1のフィット性、防漏性の向上に寄与し得る。
吸収体4の肉厚部47における厚みは、好ましくは0.7mm以上、より好ましくは1mm以上、そして、好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下である。吸収体4の肉厚部47の厚みをこのような範囲とすることで、排泄部対向部Bにおける良好な装着感と高い吸収性能と高い抗菌効果を両立することが容易となる。また、本実施形態のナプキン1のように吸収性物品がウイング部を備えている場合には、装着時に排泄部対向部での吸収体のヨレを抑制しやすくなる。
また、吸収体4の肉厚部47以外の部分における厚みは、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは3mm以下、より好ましくは2.5mm以下である。吸収体4の肉厚部47以外の部分の厚みをこのような範囲とすることで、ナプキン1に高い吸収性能を付与すると共に、着用者の動きへの追従性を高めることが可能となる。吸収体及び吸収性シートの厚みは下記方法により測定される。
<吸収性シート及び吸収体の厚みの測定方法>
測定対象の吸収性シート又は吸収体を水平な場所にシワや折れ曲がりがないように静置し、5cN/cm2の荷重下での厚みを測定する。本発明における厚みの測定には、厚み計 PEACOCK DIAL UPRIGHT GAUGES R5−C(OZAKI MFG.CO.LTD.製)を用いた。このとき、厚み計の先端部と測定対象における測定部分との間に、平面視円形状又は正方形状のプレート(厚さ5mm程度のアクリル板)を配置して、荷重が5cN/cm2となるようにプレートの大きさを調整する。
測定対象の吸収性シート又は吸収体を水平な場所にシワや折れ曲がりがないように静置し、5cN/cm2の荷重下での厚みを測定する。本発明における厚みの測定には、厚み計 PEACOCK DIAL UPRIGHT GAUGES R5−C(OZAKI MFG.CO.LTD.製)を用いた。このとき、厚み計の先端部と測定対象における測定部分との間に、平面視円形状又は正方形状のプレート(厚さ5mm程度のアクリル板)を配置して、荷重が5cN/cm2となるようにプレートの大きさを調整する。
図2に示すように、表面側吸収性シート41は、中央吸収部43の肌対向面側に配されて該肌対向面の全域を被覆し、また、裏面側吸収性シート42は、中央吸収部43の非肌対向面側に配されて該非肌対向面側の全域を被覆している。本実施形態においては、両シート41,42は、それぞれ、1枚の本体吸収性シート401の一部であり、横方向Yの長さ(幅)が比較的長い1枚の本体吸収性シート401が横方向Yに折り畳まれることによって、表面側吸収性シート41と裏面側吸収性シート42とを含む積層構造が形成されている。図2の例では、1枚の本体吸収性シート401は、吸収体4の非肌対向面の横方向Yの中央部に、該シート401の横方向Yの一端部と他端部との重なり部49が位置するように、折り畳まれている。なお、本発明においては、表面側吸収性シート41と裏面側吸収性シート42とはこのような1枚の連続したシートでなくてもよく、それぞれ別体でもよく、すなわち本体吸収性シート401は、2枚のシート41,42を含んで構成されていてもよい。
図4には、中央吸収部43の横方向Yに沿う断面が模式的に示されている。中央吸収部43を構成する中央吸収性シート402は、その厚み方向Z(図4の上下方向)に、第1領域Eと、高吸収性ポリマーの含有量が該第1領域Eよりも高い第2領域Fとを有している。中央吸収性シート402において、第2領域Fには高吸収性ポリマーが必ず含有されるが、第1領域Eには高吸収性ポリマーは含有されていなくてもよい。第1領域Eに高吸収性ポリマーを配する場合の含有量(坪量)は、第2領域Fにおけるそれよりも少ないこと好ましい。
ナプキン1においては、第1領域Eは、中央吸収部43の肌対向面及び非肌対向面をそれぞれ形成しており、すなわち中央吸収部43の肌対向面側表層部及び非肌対向面側表層部を形成している。第2領域Fは、中央吸収部43の肌対向面を形成する第1領域E及び非肌対向面を形成する第1領域Eそれぞれよりも厚み方向Zの内方に位置している。
ナプキン1においては、中央吸収部43は、図2及び図4に示すように、1枚の中央吸収性シート402が折り畳まれていることによって、中央吸収性シート402が複数層に積層された構造を有している。すなわち、中央吸収部43における中央吸収性シート402は、図4(a)に示すように、吸収体4の横方向Yに離間した2か所の折り曲げ部b1,b2において三つ折りに折り畳まれていることによって3層の積層構造(折り畳み構造)を形成している。より詳細には、中央吸収性シート402は、中央吸収性シート402の縦方向Xに沿う一端縁e1から数えて1つ目の折り曲げ部b1において、裏面シート3側(吸収体4の非肌対向面側)に折り曲げられ、前記一端縁e1から数えて2個目の折り曲げ部b2において、前記一端縁e1とは反対側の他端縁e2が3層の積層構造の内部に配されるように表面シート2側(吸収体4の肌対向面側)に折り曲げられており、全体として渦巻き状に折り畳まれている。
このように、1枚の中央吸収性シート402が横方向Yに折り畳まれて形成された、中央吸収部43の積層構造は、図4に示すように、該積層構造における肌対向面側、すなわち表面シート2側に位置する上側シート43aと、該積層構造における非肌対向面側、すなわち裏面シート3側に位置する下側シート43bと、これら両シート43a,43b間に位置する中間シート43cとを含んで構成されている。図4に示す中央吸収部43は、図中、上側の面S1が、肌対向面側、すなわち表面シート2側に向けられる面であり、下側の面S2が、非肌対向面側、すなわち裏面シート3側に向けられる面である。なお、図4に示す例では、中央吸収部43の全体が、中央吸収性シート402が複数層に積層された構造を有しているが、本発明においては、中央吸収部43は中央吸収性シート402が積層されていない単層構造を有していてもよい。
中央吸収部43は、高吸収性ポリマーを含んでいる。すなわち、中央吸収部43を構成する中央吸収性シート402は、図5に示すように、高吸収性ポリマー46を含んでいる。そして、中央吸収部43は、表面側吸収性シート41及び裏面側吸収性シート42よりも、単位面積当たりの高吸収性ポリマーの重量(いわゆる坪量)が多い。なおここで、高吸収性ポリマーの坪量に関して、表面側吸収性シート41及び裏面側吸収性シート42と対比しているのは、前記積層構造(折り畳み構造)を有する中央吸収部43であって、該積層構造を構成する中央吸収性シート402ではない。このように、表面側吸収性シート41及び裏面側吸収性シート42と両シート41,42間に位置する中央吸収部43とを含む、吸収体4の積層構造において、高吸収性ポリマーの坪量に関して、「シート41,42<中央吸収部43」という大小関係が成立することにより、両シート41,42側から中央吸収部43側への体液の移行が促進される。両シート41,42は、それぞれ、高吸収性ポリマーを含有していなくてもよい。両シート41,42が高吸収性ポリマーを含有する場合、両シート41,42それぞれの高吸収性ポリマーの坪量と中央吸収部43のそれとの比率は、前者<後者を前提として、前者/後者として、好ましくは1/4以上、より好ましくは3/10以上、そして、好ましくは7/10以下、より好ましくは3/4以下である。
中央吸収部43を構成する中央吸収性シート402は、図5に示すように、高吸収性ポリマー46を含んでおり、シートの厚み方向Z(図5の上下方向)に、第1領域Eと、高吸収性ポリマー46の含有量が該第1領域Eよりも多い第2領域Fとを有している。両領域E,Fにはそれぞれ繊維材料48が含有されている。第1領域E及び第2領域Fは、中央吸収性シート402の面と平行な方向の全域にわたっている。第1領域E及び第2領域Fは、第1領域Eと第2領域Fとの境界が明確なように層状に積層されていてもよく、あるいは、両者の境界部において、一方の繊維材料48が他方の繊維材料48の繊維間空隙に入り込む等によって、両者の界面が不明瞭となっていてもよい。
中央吸収性シート402に含有される高吸収性ポリマー46としては、一般に粒子状のものが用いられる。粒子状の高吸収性ポリマーの形状は特に制限されず、図5に示す如き球状の他、塊状、俵状、繊維状又は不定形の何れでもよい。高吸収性ポリマーとしては、一般に、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物を用いることができる。その例としては、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリメタクリル酸及びその塩が挙げられる。ポリアクリル酸塩やポリメタクリル酸塩としては、ナトリウム塩を好ましく用いることができる。また、アクリル酸又はメタクリル酸にマレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート又はスチレンスルホン酸等のコモノマーを高吸収性ポリマーの性能を低下させない範囲で共重合させた共重合物も用いることができる。
中央吸収性シート402が含む繊維材料48としては、例えば、疎水性の繊維を親水化処理したもの、それ自体が親水性である親水性繊維が挙げられる。特に、それ自体が親水性で且つ保水性を有するものが好ましい。親水性繊維としては、天然系の繊維、セルロース系の再生繊維又は半合成繊維が好ましい例として挙げられる。保水性を有する親水性繊維としては、特に木材パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース繊維等のセルロース系繊維が挙げられる。セルロース系繊維は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。セルロース系繊維の原料パルプとしては、針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフトパルプ等の木材パルプ;木綿パルプ、ワラパルプ等の非木材パルプが挙げられる。セルロース系繊維としては、セルロースの分子内又は分子間を適当な架橋剤によって架橋させた架橋セルロース繊維(パルプ繊維)、あるいはセルロースの結晶化度を向上させたレーヨン繊維等の再生セルロース繊維等を用いることもできる。
中央吸収性シート402が含む繊維材料48としては、セルロース系繊維と共に又はセルロース系繊維に代えて、合成繊維、例えば熱可塑性繊維を用いることもできる。熱可塑性繊維としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン等の単一の合成樹脂を用いて形成された単一繊維、あるいは、これら2種以上の複合体等の合成樹脂を用いて形成された複合繊維、例えば、2種以上の合成樹脂を用いて形成した芯鞘型、サイドバイサイド型等の複合繊維を用いることもできる。
第2領域Fには、図5に示すように、高吸収性ポリマー46及び繊維材料48に加えてさらに抗菌剤8が配されている。ナプキン1においては、中央吸収部43を構成する中央吸収性シート402の面方向の全域に第2領域Fが配され、該第2領域Fの全域に抗菌剤8が配されている。したがって、中央吸収部43(中央吸収性シート402)の積層構造においては、図4(a)に示すように、上側シート43aの第2領域F、中間シート43cの第2領域F及び下側シート43bの第2領域Fの全てに抗菌剤8が配されており、これらの抗菌剤8は、中央吸収部43の肌対向面を形成する第1領域Eと、該中央吸収部43の非肌対向面を形成する第1領域Eとの間に位置している。
体液との接触面積を増やし、抗菌効果を向上させる観点から、第2領域Fに配される抗菌剤は、中央吸収性シート402の面と平行な方向における第2領域Fの全域に分布していることが好ましい。抗菌剤の坪量は、抗菌剤の種類等に応じて適宜に決定することができるが、一例を挙げると、好ましくは0.005g/m2以上、より好ましくは0.03g/m2以上、そして、好ましくは5.0g/m2以下、より好ましくは3.0g/m2以下である。
同様の観点から、中央吸収部43(中央吸収性シート402)における抗菌剤の含有量は、該中央吸収部43の全質量に対して、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、そして、好ましくは12質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。
なお、中央吸収性シート402において、第2領域Fには抗菌剤が必ず含有されるが、第1領域Eには抗菌剤は含有されていても、含有されていなくてもよい。第1領域Eに抗菌剤を配する場合の含有量(坪量)は、第2領域Fにおけるそれよりも少なくてよい。ナプキン1は、中央吸収性シート402の積層構造における、後述する第2領域対向部2Fによるハロー効果によって抗菌効果を奏するので、基本的に、第1領域Eには抗菌剤を配する必要はない。
中央吸収性シート402において、第1領域E(実質的に抗菌剤を含有しない領域)と第2領域F(抗菌剤を含有する領域)とは、該シート402の面方向の全域にわたって厚み方向に互いに重なっていてもよく、あるいは、該シート402の面方向の一部のみにおいて厚み方向に互いに重なっていてもよい。ナプキン1においては、図4(a)に示すように前者が採用されており、すなわち中央吸収性シート402においては、該シート402の全域にわたって、中央吸収部43の肌対向面及び非肌対向面を形成する第1領域Eと、該第1領域Eと厚み方向Zにおいて重なる第2領域Fとが設けられている。
ナプキン1の主たる特徴の1つとして、中央吸収性シート402の積層構造の内部に、第2領域Fどうしが第1領域Eを介さずに相対向する第2領域対向部2Fが形成されている点が挙げられる。すなわち、吸収体4の中央吸収部43は前述したとおり、中央吸収性シート402が3層に積層された構造を有しており、それによって図4(a)に示すように、実質的に抗菌剤を含有しない第1領域Eと抗菌剤を含有する第2領域Fとが、中央吸収部43の厚み方向Zにおける肌対向面側から非肌対向面側に向かって、第1領域E、第2領域F、第1領域E、第2領域F、第2領域F、第1領域Eの順で生じ、中央吸収部43の肌対向面及び非肌対向面が、何れも第1領域Eで形成されているところ、図4(b)の黒色に塗り潰した部分が、抗菌剤を含有する第2領域Fどうしが第1領域Eを介さずに相対向する第2領域対向部2Fとなっている。図4(b)に示す例では、第2領域対向部2Fは、中間シート43cの第2領域F(着用者の肌から相対的に近い側に位置する第2領域F)と下側シート43bの第2領域F(着用者の肌から相対的に遠い側に位置する第2領域F)とから構成され、両第2領域F,Fどうしが密着して積層されている。第2領域対向部2Fは、平面視において中央吸収部43の配置領域の全域に存在しており、排泄部対向部Bの横方向Yの中央部に位置している。
中央吸収性シート402が前述の如き構成を有しているのに対し、本体吸収性シート401(シート41,42)の構成は特に限定されず、単層構造のシートでもよく、中央吸収性シート402と同様の積層構造のシートでもよい。本体吸収性シート401は、典型的には、繊維材料を主体とし、紙、各種不織布、又は紙と不織布との複合シートであり得る。本体吸収性シート401(シート41,42)は、抗菌剤が配されていない点以外は、中央吸収性シート402と同様に構成してもよく、例えば、その厚み方向に、第1領域と、高吸収性ポリマーの含有量が該第1領域よりも多い第2領域とを有していてもよく、また、後述する消臭剤が配されていてもよい。また、本体吸収性シート401の第1領域(相対的に高吸収性ポリマーの含有量が少ない領域)が、吸収体4の肌対向面及び非肌対向面を形成してもよい。本体吸収性シート401が厚み方向に第1領域及び第2領域を有する場合、そのような積層構造を有するシート401は、例えば、第1領域を構成する第1シートと、第2領域を構成する第2シートとを、それぞれ湿式抄造法や乾式抄造法等の任意の方法により個別に製造した後、それらを、接着剤やバインダー繊維、膨潤状態の高吸収性ポリマーの粘着力等により結合一体化させることにより製造することができる。
前述した吸収性シート401,402それぞれの1枚あたりの厚みは、液拡散性、液保持性を十分に備え且つ装着感の良好なナプキン1とする観点から、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.3mm以上、そして、好ましくは2mm以下、より好ましくは1.5mm以下である。
中央吸収部43は、それを構成する中央吸収性シート402の積層数が、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、そして、好ましくは7以下、より好ましくは5以下である。また、吸収体4は、表面側吸収性シート41、裏面側吸収性シート42、中央吸収部43を構成する中央吸収性シート402それぞれの積層数の合計が、体液排出時の吸収容量や吸収速度、また装着時の違和感のなさの観点から、好ましくは3以上、より好ましくは5以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは7以下である。
ナプキン1についてさらに説明すると、ナプキン1においては、表面シート2と吸収体4との間、及び吸収体4と裏面シート3との間は、接着剤を塗布して固定されていることが好ましい。また、吸収体4を構成する積層された吸収性シート401,402の層間は、接着されていても接着されていなくてもよいが、使用時において吸収体のヨレや、ズレなどの観点から接着剤により接合されていることが好ましい。接着剤は、公知の手段、例えば、スロットコートガン、スパイラルスプレーガン、スプレーガン、或いはドットガンを用いて塗布することができ、ナプキン1では、スパイラルスプレーガンを用いてスパイラル状に塗布することが好ましい。塗布する接着剤としては、例えば、ホットメルト接着剤が好ましく用いられる。ホットメルト接着剤の塗布量は、1.5g/m2以上10g/m2以下であることが好ましい。
ナプキン1においては、図1及び図2に示すように、吸収性本体5の肌対向面に、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥された平面視線状の圧搾溝9が形成されている。圧搾溝9は、表面シート2及び吸収体4が共に窪んでおり、圧搾溝9の形成位置における表面シート2及び吸収体4に関して、構成部材である各々の繊維の密度は、圧搾溝9の周辺部におけるそれに比して高くなっている。圧搾溝9は、連続線でも破線等のような不連続線でもよく、例えば、不連続な多数の点エンボスのなす列から構成されていてもよい。
ナプキン1は、排泄部対向部Bの縦方向Xに沿う両側部(横方向Yの両端部)それぞれに、圧搾溝9として、縦方向Xに延びる縦圧搾溝92を有し、また、前方部A及び後方部Cのそれぞれに、圧搾溝9として、横方向Yに延びる横圧搾溝91を有している。縦圧搾溝92の存在は、排泄された体液の横方向Yへの拡がりを抑えて漏れを防止するのに特に有効であり、また、抗菌剤を含む中央吸収部43(第2領域F)に体液を集める点でも有効である。
本実施形態のナプキン1は、通常の生理用ナプキンと同様に、ショーツのクロッチ部等に固定して使用される。
ナプキン1においては、経血等の体液が集中する排泄部対向部Bに、周辺部よりも厚みの大きい吸収体4の肉厚部47が位置しており、ナプキン1の着用時には、主にこの肉厚部47が着用者の排泄部に密着して該排泄部から排泄された体液を直接受け取る。そして、こうして主に肉厚部47を介して受け取った体液は、表面シート2、セカンドシート21、表面側吸収性シート41を順次透過して、中央吸収部43に吸収される。したがって中央吸収部43は特に菌が繁殖しやすく、悪臭の発生源となることが懸念される。
ナプキン1においては、経血等の体液が集中する排泄部対向部Bに、周辺部よりも厚みの大きい吸収体4の肉厚部47が位置しており、ナプキン1の着用時には、主にこの肉厚部47が着用者の排泄部に密着して該排泄部から排泄された体液を直接受け取る。そして、こうして主に肉厚部47を介して受け取った体液は、表面シート2、セカンドシート21、表面側吸収性シート41を順次透過して、中央吸収部43に吸収される。したがって中央吸収部43は特に菌が繁殖しやすく、悪臭の発生源となることが懸念される。
これに対し、ナプキン1においては、前述したとおり図4に示す如くに、中央吸収部43(中央吸収性シート402)の積層構造の内部に、抗菌剤を含む2層の第2領域F,Fどうしが互いに近接配置された構成の第2領域対向部2Fが形成されており、これによりハローなどとも呼ばれる、菌の繁殖を効果的に阻害し得る領域(菌の阻止帯)が、第2領域対向部2Fを中心として吸収体4の平面方向のみならず厚み方向にも及んでいるため、前記懸念が払拭されており、菌の繁殖が効果的に抑制され、延いては悪臭の発生が効果的に抑制される。したがってナプキン1は、臭いを気にせずに長期間にわたって安心して使用することができる
また、ナプキン1においては、吸収体4の一部である中央吸収部43に抗菌剤を配することで高い抗菌効果が得られるので、吸収体4全体に万遍なく抗菌剤を配さなくてもよい。したがってナプキン1によれば、比較的少量の抗菌剤でも優れた抗菌効果が得られ、菌による悪臭の発生や菌による他のトラブルの発生を効率よく長時間抑制することができる。特に、表面側吸収性シート41に抗菌剤を配することなく吸収体4を製造した場合には、使用時にナプキン1から着用者の肌に抗菌剤が移行し難いため、抗菌剤が着用者の肌に存在する常在菌に対して接触し難くなり、肌トラブルが生じ難く、使用感が良好となる。
また、前述した第2領域対向部2Fを中心としたハローによる抗菌効果は抗菌剤に近いほど強く働くため、斯かる効果をより有効に活用して本発明の所定の効果をより確実に奏させるようにするためには、排泄された経血等の体液を中央吸収部43の内部に存する第2領域対向部2Fに集中させることが有効である。この点、ナプキン1においては前述したとおり、1)中央吸収部43は、該中央吸収部43を内包するように配置された表面側吸収性シート41及び裏面側吸収性シート42よりも、単位面積当たりの高吸収性ポリマーの重量(坪量)が多いため、両シート41,42側から中央吸収部43側への体液の移行が促進され、且つ2)中央吸収部43の表層部を形成する第1領域Eよりも厚み方向内方に位置する第2領域Fに、第1領域Eよりも多量の高吸収性ポリマーが含有されているため、該表層部に存する体液は、第2領域Fの高吸収性ポリマーにより中央吸収部43の内部に引き込まれ、第2領域対向部2F及びその近傍に速やかに移行され得る。このように、ナプキン1においては前記1)及び2)の採用により、着用者が排泄した体液は、中央吸収部43の第2領域対向部2Fに集中しやすい。
前述した高吸収性ポリマーによる作用効果(体液の第2領域F側への引き寄せ効果)をより一層確実に奏させるようにする観点から、中央吸収部43(中央吸収性シート402)の第2領域Fに配される高吸収性ポリマーは、中央吸収性シート402の面と平行な方向における第2領域Fの全域に分布していることが好ましい。また同様の観点から、第2領域Fにおける高吸収性ポリマーの含有量は、坪量として、好ましくは5g/m2以上、より好ましくは15g/m2以上、そして、好ましくは60g/m2以下、より好ましくは40g/m2以下である。第2領域Fにおける高吸収性ポリマーの含有量が少なすぎるとこれを使用する意義に乏しく、逆に多すぎると、ゲルブロッキングによる吸収阻害が起こり、抗菌効果が高い第2領域Fで体液が十分に吸収されにくくなる。結果として抗菌効果が十分得られないだけでなく、液戻りや漏れが起こるおそれがある。なお、第1領域Eには前述したとおり、高吸収性ポリマーが含有されていないか、又は第2領域Fよりも少量の高吸収性ポリマーが含有されることが好ましい。
またナプキン1においては、図2及び図4に示すように、表面側吸収性シート41及び裏面側吸収性シート42それぞれと、中央吸収性シート402の肌対向面及び非肌対向面を形成する第1領域Eとが接触しているところ、両シート41,42から中央吸収部43への体液の移行をよりスムーズに行って、第2領域対向部2Fを中心としたハローによる抗菌効果を有効活用する観点から、肌対向面側の第1領域E(すなわち、吸収体4の厚み方向においてシート41と隣接する、上側シート43aの第1領域E)は、これと接するシート41の中央吸収部43と隣接する面側(表面側吸収性シート41の中央吸収部側)よりも、繊維材料の密度が高いことが好ましく、また、非肌対向面側の第1領域E(すなわち、吸収体4の厚み方向においてシート42と隣接する、下側シート43bの第1領域E)は、これと接するシート42の中央吸収部43と隣接する面側(裏面側吸収性シート42の中央吸収部側)よりも、繊維材料の密度が高いことが好ましい。ここでいう、「表面側吸収性シート41の中央吸収部側」とは、シート41の中央吸収部43と隣接する面から、シート41の厚み方向に、シート41の厚みの好ましくは50%、より好ましくは30%にわたる領域を意味する。また、「裏面側吸収性シート42の中央吸収部側」とは、シート42の中央吸収部43と隣接する面から、シート42の厚み方向に、シート42の厚みの好ましくは50%、より好ましくは30%にわたる領域を意味する。斯かる構成により、表面側吸収性シート41の中央吸収部側又は裏面側吸収性シート42の中央吸収部側と中央吸収部43との間に、前者が相対的に低密度、後者が相対的に高密度の疎密勾配が形成される結果、体液が前者から後者へ速やかに移行し得る。なお、ナプキン1の着用者が排泄した経血等の体液は、通常は表面側吸収性シート41から中央吸収部43へ移行するが、例えば、体液が一度に多量に排泄され、その多量の体液が、前述した圧搾溝9や後述するスリット45を介して、表面側吸収性シート41から裏面側吸収性シート42に到達した場合などに、裏面側吸収性シート42から中央吸収部43へ体液が移行し得る。繊維材料の密度は下記方法により測定される。
<繊維材料の密度の測定方法>
マイクロスコープ(例えばKEYENCE社製「VHX−1000」)や走査型電子顕微鏡(例えば日本電子(株)社製のJCM−5100)を用いて、測定対象(吸収性シート)の厚み方向に沿う切断面を拡大観察し、該切断面の画像データを取得する。観察時の倍率は、繊維断面が10〜70本程度観察できる程度の倍率であって、通常20〜200倍の倍率である。前記切断面の観察視野において、一定視野面積(0.02mm2)当たりの繊維の占める面積を画像解析によって測定する。具体的には、得られた画像をImageJなどの画像処理ソフトウェアを用いて、繊維と繊維が存在しない部分との明度境界に閾値を設定し、明度を二値化する。一般的に、白色と黒色とで二値化した場合、繊維は白色となり、繊維が存在しない部分は黒色となるため、吸収性シート等の測定対象の厚み方向において、白色部分が多い領域を第2領域F、黒色部分が多い領域を第1領域Eと識別することができる。次いで、前記一定視野面積(0.02mm2)における白色を有する面積及び黒色を有する面積それぞれを計算して、単位面積当たり(1mm2)の繊維の面積に換算し、これを繊維材料の密度(mm2/mm2)とする。なお、この繊維材料の密度の測定は、測定対象(中央吸収性シート402)の第1領域E、表面側吸収性シート41の中央吸収部側、及び裏面側吸収性シート42の中央吸収部側それぞれの任意の3箇所で行い、その平均値を当該領域の繊維密度とする。
マイクロスコープ(例えばKEYENCE社製「VHX−1000」)や走査型電子顕微鏡(例えば日本電子(株)社製のJCM−5100)を用いて、測定対象(吸収性シート)の厚み方向に沿う切断面を拡大観察し、該切断面の画像データを取得する。観察時の倍率は、繊維断面が10〜70本程度観察できる程度の倍率であって、通常20〜200倍の倍率である。前記切断面の観察視野において、一定視野面積(0.02mm2)当たりの繊維の占める面積を画像解析によって測定する。具体的には、得られた画像をImageJなどの画像処理ソフトウェアを用いて、繊維と繊維が存在しない部分との明度境界に閾値を設定し、明度を二値化する。一般的に、白色と黒色とで二値化した場合、繊維は白色となり、繊維が存在しない部分は黒色となるため、吸収性シート等の測定対象の厚み方向において、白色部分が多い領域を第2領域F、黒色部分が多い領域を第1領域Eと識別することができる。次いで、前記一定視野面積(0.02mm2)における白色を有する面積及び黒色を有する面積それぞれを計算して、単位面積当たり(1mm2)の繊維の面積に換算し、これを繊維材料の密度(mm2/mm2)とする。なお、この繊維材料の密度の測定は、測定対象(中央吸収性シート402)の第1領域E、表面側吸収性シート41の中央吸収部側、及び裏面側吸収性シート42の中央吸収部側それぞれの任意の3箇所で行い、その平均値を当該領域の繊維密度とする。
一般に、この種の吸収性シートにおける繊維材料の密度は、繊維材料の種類や繊維径や含有量などの影響を受けるので、これらを適宜調整することで、該密度に関して、前述した「中央吸収性シート402の第1領域E>シート41,42の中央吸収部側」なる大小関係を成立させることが可能となる。例えば、繊維を叩解しフィブリル化する、繊維径が小さく細い繊維材料を用いるなどにより、当該領域の繊維材料の密度が高まり、また、繊維径が大きく太い繊維材料を用いると、当該領域の該密度が低下する傾向があるので、相対的に該密度が高い第1領域Eは、フィブリル化された繊維材料及び/又は繊維径が小さく細い繊維材料を主体として構成することが考えられる。また、第1領域Eを構成する第1シートと第2領域Fを構成する第2シートとを結合一体化して中央吸収性シート402を製造する場合には、斯かる結合一体化の前に予め第1シートを厚み方向に加圧するなどして圧縮しておくことで、製造結果物たる該シート402において第1領域Eの繊維材料の密度を、シート41,42それぞれの中央吸収部側のそれよりも高くすることができる。
なお、ナプキン1においては、中央吸収性シート402を構成する第1領域Eと第2領域Fとで繊維材料の密度は第2領域Fの方が高い。このように、繊維材料の密度に関して「第1領域E<第2領域F」という大小関係が成立することで、中央吸収性シート402において疎密勾配による体液の移行が促進され、排泄された経血等の体液が中央吸収部43の内部に存する第2領域対向部2Fに集中し得る。斯かる大小関係が成立する場合、中央吸収部43(中央吸収性シート402)は、前述する方法により測定した第2領域Fの繊維材料の密度が、同様の方法により測定した第1領域Eの繊維材料の密度に対して、好ましくは1.2倍以上、より好ましくは2倍以上、そして、好ましくは10倍以下、より好ましくは7倍以下である。
ナプキン1においては、中央吸収部43の肌対向面側に表面側吸収性シート41が配されているため、中央吸収部43に一旦吸収された体液は着用者の肌へと戻り難く、いわゆる液戻りが効果的に防止される。このように、吸収体4においては厚み方向外方(表面側吸収性シート41、裏面側吸収性シート42)から厚み方向内方(中央吸収部43)への体液の移行がスムーズになされ、且つ液戻りを起こし難いため、ナプキン1は液吸収能、ドライ感に優れ、漏れを起こし難い。
また、ナプキン1における中央吸収部43は前述したとおり、1枚の中央吸収性シート402が折り畳まれることによって複数層に積層されて構成されており、これにより図4(a)に示すように、中央吸収部43の縦方向Xに沿う両側部においても、中央吸収部43の肌対向面及び非肌対向面と同様に、最外層が第1領域Eからなり且つ該最外層よりも内方に第2領域Fが位置するところ、例えば、一度に多量の体液が排泄されるなどして、体液が中央吸収部43の肌対向面を通過せずに直接中央吸収部43の縦方向Xに沿う両側部に到達した場合でも、該肌対向面を通過した場合と同様の作用効果が奏される。
中央吸収部43を構成する中央吸収性シート402には香料が配されていることが好ましい。すなわち中央吸収性シート402は賦香されていることが好ましい。これにより、仮に、使用中のナプキン1から悪臭が発生しても、該香料によるマスキング効果及び/又はハーモナージュ効果により、悪臭が効果的に消臭される。
中央吸収部43において香料の配置部分は特に制限されないが、香料の香気成分の揮散抑制の観点から、中央吸収部43の内部に香料を配することが好ましい。例えば、ナプキン1においては、図4に示すように、中央吸収性シート402の第1領域Eが中央吸収部43の外面(表層)を形成し、該シート402の第2領域Fは中央吸収部43の内部に位置しているので、第2領域Fに香料が配されることが好ましい。これにより、香料による優れた消臭性能が長期間にわたって安定的に発現され得る。
香料としては、大気圧下で香気成分を大気中に揮散して斯かる目的を達成し得るものであればよく、常温常圧の環境下でその香気を知覚し得る通常の香料を特に制限なく用いることができ、使い捨ておむつなどの吸収性物品において従来用いられてきたものを用いることができる。香料としては例えば、特開2007−244764号公報に記載されているグリーンハーバル様香気を有する香料、植物の抽出エキス、柑橘類の抽出エキスなどが挙げられる。中央吸収部43(中央吸収性シート402)における香料の含有量は特に制限されず、香料の種類等に応じて適宜設定することができる。例えば、展開状態の中央吸収性シート402における香料の含有量は、好ましくは0.1g/m2以上1g/m2以下、より好ましくは0.2g/m2以上0.6g/m2以下である。
中央吸収部43を構成する中央吸収性シート402は、例えば、第2領域Fを構成する第2シートの製造工程において抗菌剤を適用した後、該第2シートを、第1領域Eを構成する第1シートと結合一体化することにより製造することができる。第2シートに抗菌剤を適用する方法としては、1)第1シートとの結合前に、第2シートに抗菌剤を含む溶液や分散液を塗工する方法、2)第1シートと第2シートとが結合一体化してなる複合シートにおける第2シート側の面に、抗菌剤を含む溶液や分散液を塗工した後、加熱又は自然乾燥させる方法、3)該複合シートに対し、第2シート側から粒子状の抗菌剤を散布又は吹き付ける方法が挙げられる。抗菌剤を含む溶液や分散液を塗工する方法としては、スプレー法、転写法、ダイ塗工、グラビア塗工、インクジェット法、スクリーン印刷等の公知の液体塗工装置を用いる方法等が挙げられる。また、第1シートと第2シートとの結合一体化は、例えば、各シートをそれぞれ湿式抄造法や乾式抄造法等の任意の方法により個別に製造した後、それらを、接着剤やバインダー繊維、膨潤状態の高吸収性ポリマーの粘着力等により結合一体化させる方法が挙げられる。第1シートと第2シートとの結合一体化の他の方法として、乾燥状態の第1シートに抗菌剤を含む溶液や分散液を塗工して、湿潤状態(含水状態)の第1シートを得、該湿潤状態の第1シートと、別途湿式抄造された湿潤状態(含水状態)の第2シートとを重ね合わせて、それらを厚み方向に加圧し、しかる後、乾燥することで結合一体化させる方法が挙げられる。斯かる他の方法では、両シートを重ね合わせて加圧した時に、第2シートに含まれる過剰の水分と加圧とにより、結合前に第1シートに付与されていた抗菌剤が第2シート側に溶出するので、加圧後に乾燥することで、抗菌剤が配された第2領域Fが形成される。
本発明で用いられる抗菌剤としては、生理用ナプキンなどの吸収性物品において抗菌用途に用いられるものを特に制限なく用いることができる。例えば、抗菌性の金属、抗菌性金属担持物、有機系抗菌剤等が挙げられる。
抗菌性を有する金属としては、銅、銀、金、鉛、ニッケル、錫、亜鉛、鉄、ジルコニウム等が挙げられる。
抗菌性金属担持物としては、銀ゼオライト、ジビニルベンゼン−2−ビニルピリジン−2−ビニルピリジン銀共重合体(例えば特開2006−307404号公報記載のもの)、アルミニウム・銀・ナトリウム硝酸ケイ酸塩(例えば特開2005−232654号公報記載のもの)、銀又は亜鉛を担持した二酸化ケイ素・酸化亜鉛・酸化アルミニウムの複合物(具体的には、抗菌性金属を担持した金属置換カンクリナイト様鉱物)、リン酸銀ジルコニウム、銀・亜鉛ゼオライトの混合物、等の水難溶性又は水不溶性の抗菌剤が挙げられる。
有機系抗菌剤としては、第4級アンモニウム塩が好ましく、その中でも水難溶性のベンザルコニウムクロライド、セチルリン酸化ベンザルコニウム等が好適に挙げられる。
抗菌性を有する金属としては、銅、銀、金、鉛、ニッケル、錫、亜鉛、鉄、ジルコニウム等が挙げられる。
抗菌性金属担持物としては、銀ゼオライト、ジビニルベンゼン−2−ビニルピリジン−2−ビニルピリジン銀共重合体(例えば特開2006−307404号公報記載のもの)、アルミニウム・銀・ナトリウム硝酸ケイ酸塩(例えば特開2005−232654号公報記載のもの)、銀又は亜鉛を担持した二酸化ケイ素・酸化亜鉛・酸化アルミニウムの複合物(具体的には、抗菌性金属を担持した金属置換カンクリナイト様鉱物)、リン酸銀ジルコニウム、銀・亜鉛ゼオライトの混合物、等の水難溶性又は水不溶性の抗菌剤が挙げられる。
有機系抗菌剤としては、第4級アンモニウム塩が好ましく、その中でも水難溶性のベンザルコニウムクロライド、セチルリン酸化ベンザルコニウム等が好適に挙げられる。
中央吸収部43で用いられる抗菌剤についてさらに説明すると、中央吸収部43の各部(第1領域E、第2領域F)に配された抗菌剤は、(i)水難溶性若しくは水不溶性であるか、又は(ii)該抗菌剤の配置部分を厚み方向に移動する水によって移動し難い状態に配されていることが好ましい。本明細書では、前記(i)及び(ii)の少なくとも一方を満たす場合を、「水難移動性を有する」ともいう。すなわち、中央吸収部43の各部(第1領域E、第2領域F)に配された抗菌剤は、水難移動性を有することが好ましい。
前記の水難移動性に影響を及ぼす主な要素として、抗菌剤自体の性質や、抗菌剤の配置形態が挙げられる。特に影響が大きいのは前者であり、具体的には、水に対する溶解性であると考えられる。すなわち、抗菌剤が水溶性であるか、水難溶性であるか、水不溶性であるかによって、当該抗菌剤が所定部分(例えば第2領域F)に水難移動性を有して存在し得るか否かが決定され得る。一般には、抗菌剤の水に対する溶解性が低いほど、該抗菌剤は水難移動性を有して存在しやすく、すなわち水難溶性又は水不溶性の抗菌剤は、比較的水難移動性を有して存在しやすい。そこで本発明では、抗菌剤が水難移動性を有することの概念に前記(i)を含めている。
前記(i)に関し、抗菌剤が水難溶性であるとは、25℃のイオン交換水100g当たりに対する溶解度が20g未満であることを意味し、抗菌剤が水不溶性であるとは、該溶解度が0.1g以下である場合を意味する。斯かる定義から明らかなように、水不溶性の抗菌剤は、水難溶性でもある。ちなみに、抗菌剤が水溶性であるとは、前記溶解度が20g以上であること意味する。水難溶性又は水不溶性の抗菌剤の25℃のイオン交換水100g当たりに対する溶解度は、好ましくは10g以下、より好ましくは1g以下である。
前記溶解度は次の方法によって測定することができる。200mLビーカーに入れた25℃のイオン交換水100gに対して、十分乾燥させた測定対象(抗菌剤)を投入し、長さ20mm、幅7mmのスターラーチップを入れ、マグネチックスターラーで600rpmで撹拌し、1時間撹拌しても溶解できない直前の投入量を、当該抗菌剤の25℃の水に対する溶解度とする。なお、マグネチックスターラーとしてはアズワン株式会社製HPS−100等を使用できる。
前記(i)を満たす抗菌剤、すなわち水難溶性又は水不溶性の抗菌剤としては、前記の抗菌性金属担持物を例示できる。なお、抗菌性金属担持物が水難溶性又は水不溶性であるとは、担持された金属は水溶性であっても、抗菌性金属を担持する担体(好ましくは、多孔性粒子)が水難溶性又は水不溶性であることを意味する。
一方、抗菌剤自体の性質(水に対する溶解性)とは無関係に、抗菌剤の配置形態の工夫によっても、抗菌剤は所定部分に水難移動性を有して存在し得る。例えば、仮に、中央吸収部43(中央吸収性シート402)の第2領域Fが、第1領域Eに比して繊維材料の密度が相対的に高い場合、第2領域Fでは第1領域Eに比して体液の移行による抗菌剤の脱落が起こり難いため、第2領域Fに配された抗菌剤の水に対する溶解性が比較的高くても、該抗菌剤は第2領域Fに水難移動性を有して存在する可能性があり、体液の移行によって第2領域Fから脱落し難くなり得る。つまり、抗菌剤の配置箇所が、繊維材料の密度が比較的高い第2領域Fであれば、その抗菌剤が水溶性であっても第2領域Fに水難移動性を有して存在し得るので、水溶性の抗菌剤を使用することは可能である。そこで本発明では、抗菌剤が水難移動性を有することの概念に前記(ii)を含めている。
前記(ii)を満たす抗菌剤は、その配置部分を厚み方向に移動する「少量の水」によって移動し難いことが好ましい。ここでいう、「少量」とは、典型的には、吸収性物品の通常の着用者が一回の排泄行為で排泄する経血等の体液の量と同程度である。例えば、経血量が多い時に一回に排泄される経血の量は、個人差はあるが平均的には2〜5cc程度である。また、抗菌剤の配置部分を水が厚み方向に移動する際に、該配置部分に過度の圧力(例えば、この種の吸収性物品の着用時に該吸収性物品に通常かかる体圧を大きく上回るような圧力)がかかっていない状態で、前記(ii)を満たせばよい。「(ii)を満たす」の具体的な好ましい範囲としては、吸収性シートにおける抗菌剤が存在している領域(例えば第2領域F)に対し、該領域から上方に1cm離間した位置から、スポイトで5ccの生理食塩水を1秒±0.5秒の時間をかけて滴下した場合に、その滴下後に該領域に残留する抗菌剤が、滴下前に該領域に存在した抗菌剤量の50質量%以上であることが好ましく、特に、70質量%以上であることが好ましい。吸収性シートにおける生理食塩水滴下前後の抗菌剤量は、常法を用いて定量でき、例えば、抽出法及び定量法は、抗菌剤の種類によって抽出溶媒等条件を選択し、高速液体クロマトグラフィー等の方法を用いて行うことができる。
中央吸収部43の各部(第1領域E、第2領域F)に配された、前記(ii)を満たす抗菌剤は、その周辺に通常の一回の排泄量を大きく上回る過剰量の水(体液)が存在し且つその配置部分に過度の圧力がかかるような状態でない限り、水難移動性を有しており、そのため、ナプキン1の使用時において経血等の体液が中央吸収部43を厚み方向に移行しても、その体液の移行によって抗菌剤が移動して当初配置された領域(例えば第2領域F)から脱落する不都合が抑制され、抗菌剤による所定の効果がより一層確実に奏されるようになる。
吸収体4は、前述した抗菌剤に加えてさらに消臭剤を含んでいることが好ましく、特に中央吸収部43(中央吸収性シート402)は消臭剤を含んでいることが好ましい。中央吸収部43をはじめとする吸収体4に消臭剤を配合することで、抗菌剤との組み合わせにより、菌による不快な臭いの発生を一層効果的に抑制することができる。抗菌剤は菌による臭い発生等を抑制する効果があるが、消臭剤は菌に拠らない臭いや、抗菌剤が作用する前に発生した臭いを抑制するのに有用である。
中央吸収部43(中央吸収性シート402)が消臭剤を含む場合、その消臭剤は、第1領域Eのみが含んでいてもよく、第2領域Fのみが含んでいてもよく、第1及び第2領域E,Fの両方が含んでいてもよいが、少なくとも高吸収性ポリマーの含有量が相対的に少ない第1領域Eが、消臭剤を含んでいることが好ましい。このように、典型的には高吸収性ポリマーを実質的に含有しない第1領域Eに消臭剤が含有されていることにより、高吸収性ポリマーの含有量が相対的に多い第2領域Fに保持されなかった体液に対し、第1領域Eにて消臭剤が作用することが可能となり、菌による不快な臭いの発生を効果的に抑制し得る。
中央吸収部43(中央吸収性シート402)における消臭剤の含有量は、該中央吸収部43の全質量に対して、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、そして、好ましくは2.0質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下である。
消臭剤としては、それ自体が臭気(臭気物質)に直接作用して、すなわち臭気(臭気物質)を吸着、中和、分解等して、消臭効果を発現し得る物質であり、当該技術分野においても消臭用途に汎用されているものを用いることができる。本発明に用いられる消臭剤としては、例えば、多孔性粒子や、水溶性のpH緩衝剤が挙げられる。
消臭剤としての多孔性粒子は、少なくとも粒子表面に多数の細孔を有する粒子であって、揮発する臭い成分をその孔に捕集、吸着及び/又は包摂できるものである。多孔性粒子の材質としては、有機化合物、無機化合物若しくはそれらの重合体、又はそれらの組み合わせ等が挙げられる。その具体例としては、例えば多孔メタクリル酸ポリマー、多孔アクリル酸ポリマー等のアクリル酸系ポリマー、多孔ジビニルベンゼンポリマー、多孔ピリジン共重合体等の芳香族系ポリマー、及びそれらの共重合体等の合成の多孔質ポリマー;キチン及びキトサン等の天然の多孔質ポリマー;酸化亜鉛、活性炭、シリカ、二酸化ケイ素(シリカゲル)、ケイ酸カルシウム、アルミノ珪酸塩化合物、ハイシリカゼオライト(疎水性ゼオライト)、セピオライト、カンクリナイト、ゼオライト、及び水和酸化ジルコニウム等の無機多孔質物質などの金属担持多孔質などが挙げられ、これらからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。消臭の対象となる尿や経血等の排泄液由来の臭い成分は、アンモニア、アミン類、脂肪酸類、硫化水素やメルカプタン類等の成分が複数混合されたものである。一般的に、これらの臭い成分の分子サイズは1nm以上であるので、平均細孔径が2nm以上である多孔性粒子を消臭剤として用いることで、複数の臭い成分を効果的に吸着することができる。
消臭剤としての多孔性粒子の平均細孔径は、細孔径分布における細孔径のピークを意味する。多孔性粒子の細孔径のピークは、臭気の吸着効果と、前述した香料から揮散される香気成分を吸着しにくく、香りが変質、低減しにくくする観点から、香気成分の大きさよりも小さいことが好ましく、好ましくは0.1μm以下、より好ましくは0.04μm以下、そして、好ましくは0.005μm以上である。多孔性粒子の細孔径のピークは下記方法により測定される。
<多孔性粒子の細孔径のピークの測定方法>
多孔性粒子の細孔径のピークは、細孔分布測定装置(日本ベル株式会社、商品名:BELSORP mini II)を用いて、液体窒素を用いた多点法により測定することができる。細孔分布におけるピークトップを細孔径のピークとする。測定試料は110℃で1時間加熱する前処理を施す。
多孔性粒子の細孔径のピークは、細孔分布測定装置(日本ベル株式会社、商品名:BELSORP mini II)を用いて、液体窒素を用いた多点法により測定することができる。細孔分布におけるピークトップを細孔径のピークとする。測定試料は110℃で1時間加熱する前処理を施す。
また、消臭剤としての水溶性のpH緩衝剤は、排泄液などの液相中に発生した酸性やアルカリ性の臭い成分を中和し、pHの変化を小さくする剤である。すなわち、平衡作用による中和消臭剤である。このような剤としては、特に制限されるものでないが、例えば弱酸やその共役塩基、あるいはそれらの混合物又はその塩、弱塩基やその共役酸、あるいはそれらの混合物又はその塩などが挙げられる。水溶性のpH緩衝剤の具体例としては、弱酸としてはクエン酸等が挙げられ、その塩としてはNa、K、Ca等の金属塩が挙げられる。また弱塩基としては、例えばトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンといったポリヒドロキシアミン化合物等が挙げられる。
消臭剤としての水溶性のpH緩衝剤として特に好ましいものは、クエン酸とトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンとを含有するものである。このような弱酸と弱塩基成分との組み合せによって、酸性及びアルカリ性の臭い成分由来の臭いだけでなく、pH緩衝性を有する消臭剤だけでは抑制できなかった中性付近の臭いも含めて、臭いの産生を強力に抑制することができる。斯かる好ましいpH緩衝剤を含む吸収体4を備えたナプキン1によれば、着用時間が比較的長時間となった場合でも、排泄された体液に由来した不快臭が着用者の周囲でほぼ気づかれることがない程度の高い消臭効果が実現され得る。
なお、前述した消臭剤のうち、多孔性粒子は抗菌性又は殺菌性の金属を担持することができる。その場合には、当該多孔性粒子は、消臭剤と抗菌剤の双方の性質を併せ持つものである。ナプキン1は、吸収体4(特に中央吸収部43)に抗菌性金属を担持した多孔性粒子を含むことが好ましい。その場合には、抗菌性金属を担持した多孔性粒子の含有量は、抗菌剤及び消臭剤の双方として含有量を考慮する。
前述したとおり、中央吸収部43(中央吸収性シート402)が消臭剤を含む場合には、少なくとも第1領域Eが消臭剤を含んでいることが好ましいので、この第1領域Eの消臭剤が、抗菌性金属を担持する多孔性消臭剤であるとより好ましい。
ナプキン1においては、図1〜図3に示すように、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄スポット部を含む排泄部対向部Bに、吸収体4、より具体的には、表面側吸収性シート41、中央吸収部43及び裏面側吸収性シート42を含む積層構造を厚み方向に貫通するスリット45が形成されている。スリット45は、吸収体4(吸収性シート401,402)に切り込みを入れることによって形成されたものであり、平面視において一方向に長い形状をなしている。図示の例では、複数のスリット45はそれぞれ平面視において、縦方向Xに延びる直線状をなしている。このように、少なくとも排泄部対向部Bに位置する吸収体4に、該吸収体4を厚み方向に貫通するスリット45が形成されていることで、該吸収体4に到達した経血等の体液が、スリット45の延在方向(本実施形態では縦方向X)に拡散されやすくなると共に、該吸収体4の厚み方向にも浸透しやすくなり、吸収体4の液吸収能がより一層向上し、また、表面シート2の肌対向面のドライ感が向上することで着用感の向上にも繋がり得る。
ナプキン1においては、図1及び図3に示すように、縦方向Xに延びる複数のスリット45が、排泄部対向部Bのみならず、前方部Aにおける排泄部対向部B寄りの部分、及び後方部Cにおける排泄部対向部B寄りの部分にわたって分散配置されて、スリット領域45Sを形成している。スリット領域45Sは、縦方向Xの最も前方に位置するスリット45の前端から最も後方に位置するスリット45の後端までを縦方向長さとし、且つ横方向Yの最も一方側に位置するスリット45の外側縁から最も他方側に位置するスリット45の外側縁までを横方向長さとする、平面視四角形の範囲である。
ナプキン1においては、図3に示すように、スリット45、特にスリット45が分散配置されたスリット領域45Sが、吸収体4における、表面側吸収性シート41、中央吸収部43及び裏面側吸収性シート42の全てが積層されている領域と重なっているため、ナプキン1の着用時に着用者の体の動きに追従してスリット45が開口し、抗菌剤が配された中央吸収部43(第2領域F)に体液が素早く誘導され得る。また、スリット45はいわゆる「切り込み」であり、吸収体(吸収性シート)の平面視における一部を切り取って形成した「開口」とは異なり、吸収体4の自然状態(外圧がかかっていない状態)では実質的に開口しておらず、閉じた状態であるため、中央吸収部43(第2領域F)に配された抗菌剤や中央吸収部43内に移動した体液が、スリット45を介してナプキン1の肌対向面(表面シート2の肌対向面)に移動する不都合が起こり難い。このように、スリット45の形成はナプキン1の抗菌効果及び吸収性能の向上に有用である。
特にナプキン1においては、図2に示すように、スリット45の幅、すなわちスリット45の延在方向(本実施形態では縦方向X)と直交する方向の長さが、吸収体4(前記積層構造)の非肌対向面側(裏面シート3側)から肌対向面側(表面シート2側)に向かうに従って漸次減少している。ナプキン1においては、吸収体4に形成されている複数のスリット45の全部が、このような、非肌対向面側から肌対向面側に向かって先細りの形状を有している。このように、吸収体4におけるスリット45が非肌対向面側から肌対向面側に向かって先細りの形状を有していると、スリット45の幅が吸収体4の厚み方向において一定である場合に比して、吸収体4の内部(中央吸収部43)に一旦吸収された体液が着用時の体圧等によって表面シート2側に戻る、いわゆる液戻りが効果的に抑制され、液吸収能の向上に繋がり得る。
スリット45は、表面シート2側の開口幅W45(図3参照)が、好ましくは1.2mm以下、より好ましくは1.0mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下である。また、開口幅W45の下限値は、スリット45が切り込みで形成されていれば実質的に0mmであるが、0.01mm程度であってもよい。また、横方向Yにおけるスリット45,45どうしの間隔D45(図3参照)は、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.2mm以上、そして、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.2mm以下である。スリット45の開口幅W45は下記方法により測定される。
<スリットの開口幅の測定方法>
吸収体(吸収性シート)に形成されたスリットの開口幅は、吸収性物品から測定対象の吸収体を取り出し、該吸収体を水平に置き、キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX−1000により測定倍率を調整して拡大することで測定される。
吸収体(吸収性シート)に形成されたスリットの開口幅は、吸収性物品から測定対象の吸収体を取り出し、該吸収体を水平に置き、キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX−1000により測定倍率を調整して拡大することで測定される。
また、吸収体4を平面視したときのスリット45の長さ(スリット45の延在方向の長さ)L45(図3参照)は、好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上、そして、好ましくは35mm以下、より好ましくは25mm以下である。
吸収体4にスリット45を形成するためには、吸収体4(吸収性シート401,402の積層体)を、公知の切断手段により部分的に切断すればよい。斯かる切断装置としては、例えば、ロールの周面に、周方向に延びる切断刃が、ロールの周方向及び軸長方向に分散させて多数形成されたカッターロールと、該カッターロールの刃を受けるアンビルロールとを備えた切断装置を例示できる。前述したように、非肌対向面側から肌対向面側に向かって先細りの形状のスリット45を形成する場合には、斯かる形状に対応した外形形状を有する切断刃を用いればよい。
本発明において、中央吸収部43(中央吸収性シート402)の積層構造は、図4に示す形態に制限されず、多様な積層構造を採り得る。中央吸収性シートの積層構造は、例えば、図6(a)及び図6(b)に示す形態であってもよい。図6(a)及び図6(b)に示す形態については、前記実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前記実施形態についての説明が適宜適用される。
図6(a)に示す中央吸収部43の積層構造は、1枚の中央吸収性シート402が、吸収性物品の縦方向Xに沿う折り曲げ部b1に沿って二つ折りされて形成されている。
図6(b)に示す中央吸収部43は、1枚の中央吸収性シート402が、吸収性物品の縦方向Xに沿う2か所の折り曲げ部b1,b2に沿って折り曲げ三つ折り状態に折り畳んで形成されている。
図6(c)に示す中央吸収部43の積層構造は、2枚の中央吸収性シート402,402が、両シート402,402それぞれの第2領域Fどうしが相対向するように重ね合わされて形成されており、各シート402,402は折り曲げられていない。
図6(a)〜図6(c)に示す中央吸収部43の何れにおいても、第2領域Fどうしが第1領域Eを介さずに相対向する第2領域対向部2Fが形成されている。
図6(b)に示す中央吸収部43は、1枚の中央吸収性シート402が、吸収性物品の縦方向Xに沿う2か所の折り曲げ部b1,b2に沿って折り曲げ三つ折り状態に折り畳んで形成されている。
図6(c)に示す中央吸収部43の積層構造は、2枚の中央吸収性シート402,402が、両シート402,402それぞれの第2領域Fどうしが相対向するように重ね合わされて形成されており、各シート402,402は折り曲げられていない。
図6(a)〜図6(c)に示す中央吸収部43の何れにおいても、第2領域Fどうしが第1領域Eを介さずに相対向する第2領域対向部2Fが形成されている。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明の吸収性物品は前記実施形態に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、本発明の吸収性物品は、前述した縦圧搾溝92及び横圧搾溝91の何れか一方若しくは双方又は全ての圧搾溝9を有しないものであってもよい。
本発明の吸収性物品は、図示の如き生理用ナプキンの他、パンティーライナー(おりものシート)等であってもよい。
例えば、本発明の吸収性物品は、前述した縦圧搾溝92及び横圧搾溝91の何れか一方若しくは双方又は全ての圧搾溝9を有しないものであってもよい。
本発明の吸収性物品は、図示の如き生理用ナプキンの他、パンティーライナー(おりものシート)等であってもよい。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
401 本体吸収性シート
41 表面側吸収性シート
42 裏面側吸収性シート
402 中央吸収性シート
E 第1領域
F 第2領域
2F 第2領域対向部
43 中央吸収部
43a 上側シート
43b 下側シート
43c 中間シート
45 スリット
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
401 本体吸収性シート
41 表面側吸収性シート
42 裏面側吸収性シート
402 中央吸収性シート
E 第1領域
F 第2領域
2F 第2領域対向部
43 中央吸収部
43a 上側シート
43b 下側シート
43c 中間シート
45 スリット
Claims (6)
- 肌対向面を形成する液透過性の表面シートと、非肌対向面を形成する裏面シートと、これら両シート間に位置し且つ繊維材料を含む吸収性シートを含んで構成される吸収体とを備え、着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
前記吸収体は、該吸収体の横方向の少なくとも中央部に、肌対向面側に位置する表面側吸収性シートと、非肌対向面側に位置する裏面側吸収性シートと、これら両シート間に位置する中央吸収部とを含む積層構造を有し、
前記中央吸収部は、中央吸収性シートが複数層に積層された積層構造を有し、且つ前記表面側吸収性シート及び前記裏面側吸収性シートよりも該中央吸収部は高吸収性ポリマーの単位面積当たりの含有量が多く、
前記中央吸収性シートは、その厚み方向に、第1領域と、抗菌剤が配され且つ高吸収性ポリマーの含有量が第1領域よりも多い第2領域とを有し、
前記中央吸収性シートの積層構造の内部に、前記第2領域どうしが前記第1領域を介さずに相対向する第2領域対向部が形成されている吸収性物品。 - 前記第2領域の抗菌剤は、水難溶性若しくは水不溶性であるか、又は該第2領域を厚み方向に移動する水によって移動し難い状態に配されている、請求項1に記載の吸収性物品。
- 着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄スポット部を含む、前記吸収性物品の排泄部対向部に、前記吸収体を厚み方向に貫通するスリットが形成され、
前記スリットの幅は、前記吸収体の非肌対向面側から肌対向面側に向かうに従って漸次減少している、請求項1又は2に記載の吸収性物品。 - 前記中央吸収性シートに香料が配されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記表面側吸収性シート及び前記裏面側吸収性シートそれぞれと前記第1領域とが接触しており、該第1領域は、これら両吸収性シートの前記中央吸収部と隣接する面側よりもシート繊維材料の密度が高い、請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記第1領域に、抗菌性金属を担持する多孔性消臭剤が配されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018107269A JP2019208848A (ja) | 2018-06-04 | 2018-06-04 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018107269A JP2019208848A (ja) | 2018-06-04 | 2018-06-04 | 吸収性物品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019208848A true JP2019208848A (ja) | 2019-12-12 |
Family
ID=68844143
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018107269A Pending JP2019208848A (ja) | 2018-06-04 | 2018-06-04 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019208848A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017217071A (ja) * | 2016-06-03 | 2017-12-14 | 花王株式会社 | 生理用吸収性物品 |
| JP2017217069A (ja) * | 2016-06-03 | 2017-12-14 | 花王株式会社 | 生理用吸収性物品 |
-
2018
- 2018-06-04 JP JP2018107269A patent/JP2019208848A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017217071A (ja) * | 2016-06-03 | 2017-12-14 | 花王株式会社 | 生理用吸収性物品 |
| JP2017217069A (ja) * | 2016-06-03 | 2017-12-14 | 花王株式会社 | 生理用吸収性物品 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101693953B1 (ko) | 탈색 구조를 갖는 흡수성 용품 | |
| JP7036674B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| CN102378612B (zh) | 吸收性物品 | |
| JP5563291B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| KR101778808B1 (ko) | 흡수성 물품 | |
| TWI718215B (zh) | 失禁用吸收性物品 | |
| GB2558428A (en) | Absorbent article including superabsorbent yarn | |
| KR20190014091A (ko) | 구멍을 갖는 흡수 시스템을 구비한 흡수 용품 | |
| JP3229823U (ja) | 吸収性物品 | |
| JP7021864B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| TWI805711B (zh) | 吸收性物品 | |
| JP7098424B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP6328165B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| CN111801076B (zh) | 吸收性物品 | |
| JP6494889B1 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP6328357B1 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP2001037805A (ja) | 吸収性物品 | |
| JP3753560B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP7710797B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP2019208848A (ja) | 吸収性物品 | |
| JP2020006140A (ja) | 吸収性物品 | |
| JP3249199U (ja) | 吸収性物品 | |
| CN220327595U (zh) | 吸收性片和吸收性物品 | |
| JP2022104247A (ja) | 機能材含有シート、吸収性物品、機能材含有シートの製造方法、及び吸収性物品の製造方法 | |
| JP2019025305A (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210304 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220308 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220315 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220927 |