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JP2019124593A - 情報処理装置、誘導システムおよびプログラム - Google Patents

情報処理装置、誘導システムおよびプログラム Download PDF

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Ayaka Kiyoishi
彩華 清石
大祐 川又
Daisuke Kawamata
大祐 川又
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Abstract

【課題】本発明は、視覚以外の感覚を用いて人を適当な場所へ誘導することを目的とする。【解決手段】情報処理装置20は、誘導に関する情報として誘導装置10の現在位置、誘導装置10の姿勢、誘導候補場所Pの状況を取得し、取得した誘導に関する情報に基づいて、人を誘導する誘導場所を決定し、人に荷重を出力する荷重出力部を有する誘導装置10に対して、決定した誘導場所に人を誘導する荷重に関する情報として荷重の条件を送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、誘導システムおよびプログラムに関する。
従来技術として、視覚以外の感覚を用いて人を誘導する誘導装置が存在する。
特許文献1には、人の頭部に装着され、振動モータによる振動によって人を所定の方向へ誘導する方向検知指示装置を備えた誘導システムが開示されている。
また、特許文献2には、人が把持又は装着する基材に設けられ、基材を介して人にトルクを触知させることで人を所定の方向へ誘導する誘導装置が開示されている。
特開2010−197234号公報 特開2014−181926号公報
ところで、誘導装置により人が誘導される場所が一律に決められていると、周囲の状況や人の位置等の条件に応じた適当な場所へ人を誘導することが難しい場合がある。
本発明は、視覚以外の感覚を用いて人を適当な場所へ誘導することを目的とする。
かかる目的のもと本発明が適用される情報処理装置は、誘導に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記誘導に関する情報に基づいて、人を誘導する誘導場所を決定する決定手段と、人に荷重を出力する荷重出力手段に対して、前記決定手段が決定した前記誘導場所に人を誘導する荷重に関する情報を送信する送信手段とを備える情報処理装置である。
ここで、前記決定手段は、予め定められた複数の誘導候補場所の中から前記誘導場所を決定することを特徴とすることができる。
また、前記取得手段は、前記誘導に関する情報として複数の前記誘導候補場所の状況を取得し、前記決定手段は、複数の前記誘導候補場所の状況に基づいて前記誘導場所を決定することを特徴とすることができる。
さらに、前記決定手段が決定した前記誘導場所と、前記荷重出力手段の現在位置および当該荷重出力手段の姿勢に基づいて、当該誘導場所に人を誘導する荷重の条件を算出する荷重算出手段をさらに備え、前記送信手段は、前記荷重に関する情報として、前記荷重算出手段にて算出された前記荷重の条件を送信することを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される誘導システムは、人を誘導する誘導システムであって、誘導に関する情報を取得する取得手段と、当該取得手段が取得した当該誘導に関する情報に基づいて人を誘導する誘導場所を決定する決定手段と、当該決定手段が決定した当該誘導場所に関する情報を送信する送信手段と、を備える情報処理装置と、前記情報処理装置の前記送信手段により送信された前記誘導場所に関する情報に基づいて人に荷重を出力する荷重出力手段を備える誘導装置とを備える誘導システムである。
ここで、前記誘導装置は、現在位置を検知する検知手段をさらに備え、前記情報処理装置の前記取得手段は、前記誘導に関する情報として、前記誘導装置の前記検知手段で検知された前記現在位置に関する情報を取得し、前記情報処理装置の前記決定手段は、前記取得手段が取得した前記現在位置に基づいて前記誘導場所を決定することを特徴とすることができる。
また、前記誘導装置を複数備え、前記情報処理装置の前記決定手段は、複数の前記誘導装置の現在位置の分布に基づいて前記誘導場所を決定することを特徴とすることができる。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用されるプログラムは、コンピュータに、誘導に関する情報を取得する機能と、取得した前記誘導に関する情報に基づいて、人を誘導する誘導場所を決定する機能と、人に荷重を出力する荷重出力手段に対して、決定した前記誘導場所に人を誘導する荷重に関する情報を送信する機能とを実現するプログラムである。
本発明によれば、視覚以外の感覚を用いて人を適当な場所へ誘導することができる。
実施の形態1が適用される誘導システムの概略構成を示した図である。 実施の形態1が適用される誘導装置の構成を示したブロック図である。 実施の形態1が適用される情報処理装置の構成を示したブロック図である。 誘導装置が行う処理の手順を示したフローチャートである。 情報処理装置が行う処理の手順を示したフローチャートである。 実施の形態2が適用される誘導システムの概略構成を示した図である。 実施の形態3が適用される誘導システムの概略構成を示した図である。
続いて、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1が適用される誘導システム1の概略構成を示した図である。
本実施の形態の誘導システム1は、誘導対象者を、複数の誘導候補場所P1、P2、P3…(以下、まとめて誘導候補場所Pと称する)の中から適した誘導場所へ誘導するためのシステムである。
本実施の形態の誘導システム1は、図1に示すように、誘導対象者に装着され、誘導対象者に荷重を出力することで誘導対象者を所定の方向へ誘導する誘導装置10と、誘導装置10による誘導に関する情報の処理を行う情報処理装置20とを備えている。本実施の形態の誘導システム1では、誘導装置10と情報処理装置20とは、ネットワーク50を介して通信可能に接続されている。なお、誘導装置10と情報処理装置20との通信形態は、特に限定されず、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等のネットワーク50を介した通信の他、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信等のネットワーク50を介さない通信を用いてもよい。
また、図1の誘導システム1には、一つの誘導装置10を示しているが、誘導装置10は複数存在してもよい。
誘導装置10および情報処理装置20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。ROMは、CPUにより実行される制御プログラムを記憶している。CPUは、ROMに記憶されている制御プログラムを読み出し、RAMを作業エリアにして制御プログラムを実行する。
なお、CPUによって実行される制御プログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネットなどの通信手段(例えばネットワーク50)を用いてダウンロードさせてもよい。
誘導装置10は、例えば腕時計状の形状を有しており、誘導対象者の腕等に巻き付けられて装着される。なお、誘導装置10の形状は、誘導対象者に対して、後述する荷重出力部17により出力した荷重を感じさせることができれば、特に限定されるものではない。また、誘導装置10は、誘導対象者に装着されて使用される形状の他、誘導対象者に把持されて使用される形状であってもよい。
なお、本実施の形態において、誘導対象者に出力する荷重とは、誘導対象者を特定の方向へ誘導するために、誘導装置10の装着部位(例えば腕)等に加わる応力である。誘導装置10により荷重を出力された誘導対象者は、例えば誘導装置10の装着部位が特定の方向へ引っ張られるような感覚を得る。
図2は、実施の形態1が適用される誘導装置10の構成を示したブロック図である。
本実施の形態の誘導装置10は、誘導装置10(誘導対象者)の現在位置を検知する検知手段の一例としての位置検知部11と、誘導装置10(誘導対象者)の姿勢を検知する姿勢検知部13とを備えている。また、誘導装置10は、情報処理装置20との間で情報の送受信を行う通信部15を備えている。さらに、誘導装置10は、誘導対象者に対して荷重を出力する荷重出力手段の一例としての荷重出力部17と、情報処理装置20から取得した情報等に基づいて荷重出力部17の動作を制御する荷重制御部19とを備えている。
位置検知部11は、例えばGPS(Global Positioning Systems)受信機により構成される。そして、位置検知部11は、GPS衛星からGPS信号を受信することにより、誘導装置10の現在位置を検知する。なお、位置検知部11は、誘導対象者を誘導するために必要な精度で誘導装置10の現在位置を検知できれば、GPS受信機に限られるものではない。例えば、GPS信号を受信することが困難な建物内等で誘導対象者の誘導を行う場合には、位置検知部11として、電波発信源から受信した電波強度等に基づいて位置情報を把握する所謂ビーコンを用いてもよい。
姿勢検知部13は、誘導装置10の姿勢を検知する。具体的には、姿勢検知部13は、誘導装置10の姿勢として、荷重出力部17の後述する第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cの回転軸の傾きを検知する。
姿勢検知部13としては、例えば傾きを検知可能なジャイロスコープや磁気センサ等が用いられるが、これらに限定されるものではない。
通信部15は、情報処理装置20(図1参照)の後述する通信部23(図3参照)との間で、ネットワーク50(図1参照)を介して情報の送受信を行う。具体的には、通信部15は、位置検知部11により検知された誘導装置10の現在位置、姿勢検知部13により検知された誘導装置10の姿勢を、情報処理装置20へ送信する。また、通信部15は、誘導対象者を誘導場所へ誘導する荷重の条件を、情報処理装置20から受信する。
荷重出力部17は、例えば、互いに直交する3つの回転軸を軸として独立に回転する3つの回転体(第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17c)を有する所謂三軸制御方式の姿勢制御装置から構成される。そして、荷重出力部17は、第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cが回転することで荷重を出力する。また、荷重出力部17は、第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cの回転方向および回転速度によって、出力する荷重の方向、大きさを変更することができる。
なお、荷重出力部17は、誘導対象者に対して任意の方向へ荷重を出力することができれば、三軸制御方式の姿勢制御装置に限定されるものではない。
荷重制御部19は、情報処理装置20から受信した荷重の条件に基づいて、荷重出力部17を制御する。具体的には、荷重制御部19は、荷重出力部17の第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cを、それぞれ、受信した荷重の条件に応じた回転方向および回転速度で回転させる。
また、荷重制御部19は、誘導対象者の進行方向の状況や情報処理装置20から受信した情報等に基づいて、荷重出力部17が出力する荷重の大きさを変更する制御を行ってもよい。
続いて、本実施の形態の情報処理装置20の機能構成について説明する。図3は、実施の形態1が適用される情報処理装置20の構成を示したブロック図である。
本実施の形態の情報処理装置20は、誘導装置10との間で情報の送受信を行う取得手段または送信手段の一例としての通信部21と、通信部21を介して受信した情報等を記憶する記憶部23とを備えている。また、情報処理装置20は、複数の誘導候補場所Pの中から誘導対象者を誘導する誘導場所を決定する決定手段の一例としての場所決定部25を備えている。さらに、情報処理装置20は、誘導対象者へ出力する荷重の条件を算出する荷重算出手段の一例としての荷重算出部27を備えている。また、情報処理装置20は、誘導対象者(誘導装置10)が誘導場所へ到着したか否かの判定を行う到着判定部29を備えている。
通信部21は、誘導装置10の通信部15(図2参照)との間で、ネットワーク50(図1参照)を介して情報の送受信を行う。具体的には、通信部21は、誘導装置10の現在位置および誘導装置10の姿勢を誘導装置10から受信する。また、通信部21は、荷重算出部27により算出された荷重の条件を、誘導装置10へ送信する。
さらに、通信部21は、例えば誘導候補場所P自身や誘導候補場所Pの状況を監視する監視装置(不図示)等から、ネットワーク50を介してまたは直接、誘導候補場所Pの状況を取得する。
記憶部23は、誘導装置10の現在位置、誘導装置10の姿勢、誘導候補場所Pに関する情報等を記憶する。なお、誘導候補場所Pに関する情報としては、例えばそれぞれの誘導候補場所Pの位置、それぞれの誘導候補場所Pの状況等が挙げられる。また、記憶部23は、通信部21により取得した情報に基づいて、記憶している情報を更新する。
場所決定部25は、誘導装置10の現在位置、誘導装置10の姿勢、誘導候補場所Pに関する情報等に基づいて、誘導対象者を誘導する誘導場所を決定する。
荷重算出部27は、誘導装置10の現在位置、誘導装置10の姿勢、誘導候補場所Pの位置等に基づいて、場所決定部25が決定した誘導場所へ誘導対象者を誘導する荷重の条件を算出する。具体的には、荷重算出部27は、荷重の条件として、誘導装置10の荷重出力部17における第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cの回転方向および回転速度を算出する。
到着判定部29は、誘導装置10の現在位置および誘導候補場所P(誘導場所)の位置に基づいて、誘導対象者(誘導装置10)が誘導場所へ到着したか否かの判定を行う。
続いて、本実施の形態の誘導システム1が行う誘導処理について説明する。まず、誘導装置10が行う処理について説明する。図4は、誘導装置10が行う処理の手順を示したフローチャートである。
誘導システム1による誘導処理が開始されると、誘導装置10では、位置検知部11が、誘導装置10の現在位置を検知する(S101)。また、姿勢検知部13が、誘導装置10の姿勢を検知する(S102)。
次いで、通信部15が、情報処理装置20に対して、S101で検知した誘導装置10の現在位置およびS102で検知した誘導装置10の姿勢に関する情報を送信する(S103)。
なお、詳細については後述するが、情報処理装置20では、S103にて送信された情報に基づき、誘導対象者を誘導する誘導場所が決定され、誘導対象者を誘導場所に誘導するための荷重の条件が算出される。そして、情報処理装置20から誘導装置10に荷重の条件が送信される。
続いて、通信部15が、情報処理装置20から荷重の条件を取得する(S104)。荷重の条件としては、荷重出力部17の第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cのそれぞれの回転方向および回転速度が挙げられる。
次いで、荷重制御部19が、S104にて取得した荷重の条件に基づいて、荷重出力部17を制御して荷重を出力させる(S105)。具体的には、S104にて取得した荷重の条件に基づき、荷重制御部19が、荷重出力部17の第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cを回転させることで、誘導装置10の現在位置から誘導場所へ向かうような荷重を出力させる。
その後、位置検知部11が、誘導装置10の現在位置を検知する(S106)とともに、姿勢検知部13が、誘導装置10の姿勢を検知する(S107)。
そして、通信部15が、情報処理装置20に対して、S106で検知した誘導装置10の現在位置およびS107で検知した誘導装置10の姿勢に関する情報を送信する(S108)。
なお、詳細については後述するが、情報処理装置20では、S108にて送信された情報に基づき、誘導対象者(誘導装置10)が誘導場所へ到着したか否かの判定が行われ、到着したと判定した場合に、情報処理装置20から誘導装置10に到着通知が送信される。
次に、通信部15が情報処理装置20から後述する到着通知を取得したか否かの判定を行い(S109)、到着通知を取得する(S109でYES)と、誘導装置10は、一連の処理を終了する。
なお、通信部15が到着通知を取得しない場合(S109にてNO)には、後述するように情報処理装置20から誘導装置10へ荷重の条件が再び送信され、誘導装置10は、S104に戻って処理を継続する。
続いて、情報処理装置20が行う処理について説明する。図5は、情報処理装置20が行う処理の手順を示したフローチャートである。
誘導システム1による誘導処理が開始されると、情報処理装置20では、通信部21が、誘導候補場所P自身や誘導候補場所Pを監視する装置等から、それぞれの誘導候補場所Pの状況を取得する(S201)。また、通信部21が、誘導装置10から誘導装置10の現在位置および誘導装置10の姿勢に関する情報を取得する(S202)。なお、本実施の形態では、誘導候補場所Pの状況、誘導装置10の現在位置および誘導装置10の姿勢が、取得手段が取得する誘導に関する情報に対応する。
続いて、記憶部23が、記憶する情報を、S201、S202にて通信部21が取得した情報に基づき更新する(S203)。
次いで、場所決定部25が、複数の誘導候補場所Pの中から誘導対象者を誘導する誘導場所を決定する(S204)。具体的には、場所決定部25が、記憶部23に記憶される誘導候補場所Pの位置、S201にて取得したそれぞれの誘導候補場所Pの状況、S202にて取得した誘導装置10の現在位置および誘導装置10の姿勢に基づいて、複数の誘導候補場所Pの中から誘導場所を決定する。
場所決定部25による誘導場所の決定方法については、例えば、誘導装置10の現在位置および誘導候補場所Pの位置に基づき、誘導装置10の現在位置に近い誘導候補場所Pを誘導場所とすることができる。また、場所決定部25は、誘導装置10の姿勢および誘導候補場所Pの位置に基づき、誘導装置10を装着した誘導対象者が向いている方向の延長上にある誘導候補場所Pを誘導場所とすることができる。さらに、場所決定部25は、それぞれの誘導候補場所Pの状況に基づき、誘導対象者を誘導するのに適した状況を有する誘導候補場所Pを誘導場所とすることができる。
さらにまた、場所決定部25は、S201、S202で取得した情報に基づいて、現在から予め定めた時間を経過した後の未来の状況を推測し、推測した未来の状況に基づいて誘導場所を決定してもよい。例えば、場所決定部25は、それぞれの誘導候補場所Pの状況に基づいて未来の誘導候補場所Pの状況を推測し、推測した未来の誘導候補場所Pの状況に基づき、誘導場所を決定してもよい。また、場所決定部25は、誘導装置10の現在位置や誘導装置10の姿勢に基づいて誘導装置10の現在の移動速度を算出し、算出した移動速度に基づいて未来の誘導装置10の位置や誘導装置10の姿勢を推測し、これに基づいて誘導場所を決定してもよい。
なお、場所決定部25による誘導場所の決定方法は、上記に限定されるものではない。また、場所決定部25による誘導場所の決定方法の具体例については、後段にて詳細に説明する。
続いて、荷重算出部27が、S204にて決定した誘導場所に誘導対象者を誘導するのに必要な荷重の条件を算出する(S205)。
具体的には、荷重算出部27は、S202にて取得した誘導装置10の現在位置および記憶部23に記憶される誘導場所の位置に基づいて、誘導対象者が進行すべき方向(進行方向)を決定する。
次に、荷重算出部27は、S202にて取得した誘導装置10の姿勢に基づいて、誘導装置10における第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cの回転軸の方向と、決定した進行方向との関係を把握する。
そして、荷重算出部27は、第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cの回転軸の方向と、進行方向との関係に基づき、第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cを回転させる回転方向および回転速度を算出する。
より具体的には、荷重算出部27は、予め経験則に基づいて作成し記憶部23に記憶しておいた算出式と、把握した進行方向とに基づいて、第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cを回転させる回転方向および回転速度を算出する。
記憶部23に、第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cを回転させる回転方向および回転速度を決定するのに用いる制御マップを記憶しておき、荷重算出部27は、当該制御マップと、把握した進行方向とに基づいて回転方向および回転速度を決定しても良い。
次いで、通信部21が、S205にて算出した荷重の条件を、誘導装置10に送信する(S206)。具体的には、通信部21は、荷重の条件として、第1回転体17a、第2回転体17bおよび第3回転体17cのそれぞれの回転方向および回転速度を送信する。なお、本実施の形態では、荷重の条件が、送信手段が送信する荷重に関する情報または誘導場所に関する情報に対応する。
誘導装置10では、荷重制御部19の制御に基づいて荷重出力部17により荷重が出力された後(S105)、再び誘導装置10の現在位置および誘導装置10の姿勢が検知され(S106、S107)、情報処理装置20に送信される(S108)。
続いて、通信部21が、誘導装置10から誘導装置10の現在位置および誘導装置10の姿勢に関する情報を取得する(S207)。
そして、到着判定部29が、記憶部23に記憶される誘導場所の位置、S207にて取得した誘導装置10の現在位置に基づいて、誘導対象者(誘導装置10)が誘導場所へ到着したか否かの判定を行う(S208)。
到着判定部29が、誘導対象者が誘導場所へ到着していないと判定した場合(S208にてNO)、S205に戻って処理を継続する。この場合、荷重算出部27は、S205において、S202にて取得した情報に代えてS207にて取得した情報を用いて処理を行う。
これにより、誘導対象者が誘導場所へ到着するまでの間、情報処理装置20での荷重算出部27による荷重の条件の算出と、誘導装置10での荷重出力部17による荷重の出力とが繰り返し行われる。
一方、到着判定部29が、誘導対象者が誘導場所へ到着したと判定した場合(S208にてYES)、通信部21が、誘導装置10に対して誘導対象者が誘導場所へ到着した旨の通知(到着通知)を送信し(S209)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、誘導システム1では、情報処理装置20において、誘導対象者を誘導する誘導場所を、複数の誘導候補場所Pの中から、誘導装置10の現在位置や姿勢、誘導候補場所Pの状況等の条件に基づいて決定している。これにより、例えば誘導場所が予め決まっている場合と比較して、誘導対象者を適した場所へ誘導することができる。
また、誘導システム1では、誘導装置10が荷重を出力し誘導対象者に感じさせることで、誘導対象者に進むべき方向を伝達している。
ここで、視覚や聴覚のみを用いて誘導対象者を誘導する場合には、誘導対象者が進むべき方向や誘導場所を直観的に認識することは難しく、誤って認識する場合がある。特に、本実施の形態では、情報処理装置20により誘導場所を決定するため、誘導対象者が誘導場所の見た目や特徴、名称等を知らない場合がある。このような場合には、視覚や聴覚を用いて誘導対象者に進むべき方向や誘導場所の位置を伝達した場合であっても、誘導対象者がなかなか誘導場所へたどり着けないおそれがある。
これに対し、本実施の形態では、誘導対象者に荷重を感じさせて進むべき方向を伝達することで、例えば、視覚や聴覚のみを用いて誘導対象者に進むべき方向を伝達する場合と比較して、誘導対象者が進むべき方向を直観的に認識することができる。この結果、誘導対象者が誤った場所へ進行することが抑制され、誘導対象者を誘導場所へ誘導しやすくなる。
続いて、本実施の形態の誘導システム1の具体的な適用例について説明する。なお、誘導システム1の用途は、以下の適用例に限定されるものではない。
(適用例1:工場での作業員の誘導)
本実施の形態の誘導システム1は、例えば誘導候補場所Pとして複数の作業場所を有する大型機械を用いる工場等において、誘導対象者として各作業場所で作業を行う作業員を、適した作業場所へ誘導するために用いることができる。
このような大型機械では、例えばメンテナンス等を行う場合に、作業員は、それぞれの作業場所での作業を予め定められた順序で行う必要がある。例えば、作業員は、第1の作業場所、第2の作業場所、第3の作業場所…と順次移動し、それぞれの作業場所での作業を完了させる必要がある。誘導システム1は、それぞれの作業場所での作業状況や作業員の現在位置等によって、複数の誘導候補場所P(作業場所)の中から誘導する作業場所を決定し、荷重を用いて作業員を誘導する。
具体的に説明すると、誘導システム1の情報処理装置20では、通信部21が、例えば複数の作業場所を有する大型機械等と通信を行い、誘導候補場所Pの状況として各作業場所での作業状況を取得する(S201)。各作業場所の作業状況としては、例えばそれぞれの作業場所での作業が完了しているか否か、作業員による作業が必要か否か等の状況が挙げられる。
また、通信部21が、誘導装置10から誘導装置10の現在位置および誘導装置の姿勢に関する情報を取得し(S202)、記憶部23が、記憶する情報の更新を行う(S203)。
続いて、場所決定部25が、各作業場所の作業状況、誘導装置10の現在位置等に基づいて、誘導場所となる作業場所を決定する(S204)。例えば、場所決定部25は、複数の作業場所のうち第1、第2の作業場所での作業が既に完了しており、続いて第3、第4の作業場所での作業を行う必要があり、且つ誘導装置10の現在位置が第4の作業場所と比べて第3の作業場所に近い場合に、第3の作業場所を誘導場所として決定することができる。
次に、荷重算出部27が、S204で決定した誘導場所(第3の作業場所)に作業員を誘導するのに必要な荷重の条件を算出する(S205)。
そして、通信部21が、S205で算出した荷重の条件を、誘導装置10に送信する(S206)。
また、誘導システム1の誘導装置10では、通信部15が情報処理装置20から送信された荷重の条件を取得すると(S104)、荷重出力部17が、通信部15が取得した荷重の条件に基づいて、誘導場所(第3の作業場所)へ誘導する荷重を出力する(S105)。
これにより、誘導装置10を装着した作業員は、例えば作業手順を示したマニュアル等を参照しなくても、大型機械のメンテナンスに適した作業場所へたどり着くことができる。
(適用例2:災害時の避難者の誘導)
また、実施の形態1の誘導システム1は、例えば地震や津波等の災害時に、誘導対象者として避難者を、誘導候補場所Pとして複数の避難場所の中から適した避難場所へ誘導するために用いることができる。
災害時には、避難者を迅速に避難場所へ誘導する必要がある。しかしながら、避難場所での避難者の受け入れ状況や避難場所へ向かう経路の状況、災害の種類、避難者の現在位置等によって、避難者を避難させるのに適した避難場所が異なる場合がある。誘導システム1は、複数の誘導候補場所P(避難場所)の中から、避難者を誘導するのに適した避難場所を決定し、荷重を用いて避難者を誘導する。
具体的に説明すると、誘導システム1の情報処理装置20では、通信部21が、例えば災害の状況等を把握する防災センター等と通信を行い、誘導候補場所Pの状況として、避難場所での避難者の受け入れ状況や避難場所へ向かう経路の状況等を取得する(S201)。また、通信部21は、誘導候補場所Pの状況の他、災害の状況等の情報を取得してもよい。災害の状況の情報としては、例えば地震の震度や余震の回数、津波の到達時刻等の情報が挙げられる。
また、通信部21が、誘導装置10から誘導装置10の現在位置および誘導装置の姿勢に関する情報を取得し(S202)、記憶部23が、記憶する情報の更新を行う(S203)。
続いて、場所決定部25が、取得した避難場所での避難者の受け入れ状況や避難場所へ向かう経路の状況、誘導装置10の現在位置等に基づいて、誘導場所となる避難場所を決定する(S204)。例えば、場所決定部25は、避難者の受け入れが可能な避難場所の中から、誘導装置10の現在位置から避難場所へ向かう経路が通行可能で且つ誘導装置10の現在位置から近い避難場所を、誘導場所として決定することができる。
また、場所決定部25は、取得した情報に基づいて、現在から予め定めた時間を経過した後の未来の避難場所や災害の状況を推測し、推測した未来の状況に基づいて、誘導場所となる避難場所を決定してもよい。例えば、場所決定部25は、現在の避難場所での避難者の受け入れ状況から、未来の避難場所の混雑状況を推測し、これに基づいて、混雑しないと推測された避難場所を誘導場所として決定することができる。また、場所決定部25は、現在の災害の状況から未来の災害の状況を推測し、これに基づいて、災害による被害が少ないと推測された避難場所を誘導場所として決定することができる。
次に、荷重算出部27が、S204で決定した誘導場所(避難場所)に避難者を誘導するのに必要な荷重の条件を算出する(S205)。
そして、通信部21が、S205で算出した荷重の条件を、誘導装置10に送信する(S206)。
また、誘導システム1の誘導装置10では、通信部15が情報処理装置20から送信された荷重の条件を取得すると(S104)、荷重出力部17が、通信部15が取得した荷重の条件に基づいて、誘導場所(避難場所)へ誘導する荷重を出力する(S105)。
これにより、災害時に避難者を適した避難場所へ迅速に誘導することができる。
また、災害時には、災害によって周囲の状況が地図と変わっていたり避難者が混乱していたりすることで、地図等を用いて視覚により避難者を誘導することが難しい場合がある。これに対し、本実施の形態では、避難者に荷重を感じさせて進むべき方向を伝達することで、避難者が進むべき方向を直観的に認識することができる。これにより、災害時であっても、避難者を避難場所へ誘導しやすくなる。
[実施の形態2]
続いて、本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成については同じ符号を用い、ここではその詳細な説明は省略する。
図6は、実施の形態2が適用される誘導システム1の概略構成を示した図である。実施の形態2の誘導システム1は、情報処理装置20に対してネットワーク50を介して複数の誘導装置10が接続されている。そして、実施の形態2の誘導システム1は、情報処理装置20が誘導候補場所Pの中から誘導場所を決定する際に、他の誘導装置10の位置情報を用いる点で、実施の形態1とは異なっている。付言すると、実施の形態2の誘導システム1は、複数の誘導装置10の現在位置の分布に基づいて、誘導場所を決定する。
なお、それぞれの誘導装置10、および情報処理装置20は、図2および図3に示した例と同様の機能構成を有している。
実施の形態2の情報処理装置20では、通信部21が、複数の誘導装置10との間で情報の送受信を行う。具体的には、通信部21が、それぞれの誘導装置10から、それぞれの誘導装置10の現在位置に関する情報を取得する。
また、記憶部23が、複数の誘導候補場所Pの位置情報に加えて、通信部21が取得した複数の誘導装置10の現在位置に関する情報を記憶する。
そして、場所決定部25が、複数の誘導候補場所Pに関する情報、誘導装置10の現在位置に関する情報および誘導装置10の姿勢に関する情報の他、記憶部23に記憶される他の誘導装置10の現在位置に関する情報に基づいて、複数の誘導候補場所Pの中から誘導場所を決定する。
例えば、場所決定部25は、複数の誘導候補場所Pのうち、誘導装置10の現在位置に近い誘導候補場所Pの中から、周囲に位置する他の誘導装置10の数が多い誘導候補場所(例えばP1)ではなく、周囲に位置する他の誘導装置10の数が少ない誘導候補場所P(例えばP2)を誘導場所として決定することができる。
このように、場所決定部25が他の誘導装置10の現在位置に関する情報に基づいて誘導場所を決定することで、人の分布に応じて、誘導対象者を誘導することができる。これにより、例えば、周囲に位置する他の誘導装置10の数が少ない誘導候補場所P(例えばP2)を誘導場所として決定した場合には、特定の誘導候補場所Pに多くの誘導対象者が集中して誘導されることが抑制される。
実施の形態2の誘導システム1は、例えば誘導候補場所Pとして複数のアトラクションを有するテーマパークにおいて、テーマパークを訪れた客を誘導対象者として誘導するために用いることができる。すなわち、テーマパークを訪れたそれぞれの客が誘導装置10を装着する。そして、情報処理装置20は、他の誘導装置10の現在位置に基づいて、それぞれの誘導装置10の誘導場所(アトラクション)を決定する。また、それぞれの誘導装置10において、荷重を用いて、決定したアトラクションへの誘導を行う。
これにより、各アトラクションの混雑状況に応じて客を誘導することができ、特定のアトラクションに客が集中したり、客のいないアトラクションができたりすることが抑制される。
[実施の形態3]
続いて、本発明の実施の形態3について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成については同じ符号を用い、ここではその詳細な説明は省略する。図7は、実施の形態3が適用される誘導システム1の概略構成を示した図である。
実施の形態1および実施の形態2では、情報処理装置20が、予め定められた複数の誘導候補場所Pの中から誘導場所を決定する。これに対し、実施の形態3では、誘導候補場所Pが定まっておらず、情報処理装置20が、任意の場所を誘導場所として決定する点で、実施の形態1および実施の形態2とは異なる。
実施の形態3の誘導システム1では、情報処理装置20に対してネットワーク50を介して複数(この例では2つ)の誘導装置10が接続されている。なお、それぞれの誘導装置10、および情報処理装置20は、図2および図3に示した例と同様の機能構成を有している。
実施の形態3の情報処理装置20は、場所決定部25が、誘導装置10の現在位置に関する情報および誘導装置10の姿勢に関する情報、記憶部23に記憶される他の誘導装置10の現在位置に関する情報に基づいて、誘導場所を決定する。言い換えると、実施の形態3の情報処理装置20は、場所決定部25が、他の誘導装置10との位置関係に基づいて誘導場所を決定する。
例えば、場所決定部25は、図7に示すように、他の誘導装置10の現在位置に関する情報に基づいて、複数の誘導装置10の位置の中間点C等を誘導場所として決定する。
実施の形態3の誘導システム1は、例えば、ショッピングセンター等ではぐれた子どもとその親とを出会わせるために用いることができる。具体的には、子どもと親とがそれぞれ誘導装置10を装着している場合に、それぞれの誘導装置10の位置情報に基づいて、これらの誘導装置10の中間点C等を誘導場所とすることで、子どもと親とを同じ場所へ誘導することができる。また、子どもが装着する誘導装置10の現在位置を誘導場所とすることで、親を子どもの元へ誘導してもよい。
また、実施の形態3の誘導システム1は、例えば、複数の人が待ち合わせをしている場合に、複数の人を一か所に集合させるために用いることができる。具体的には、待ち合わせをしているそれぞれの人が誘導装置10を装着している場合に、それぞれの誘導装置10の位置情報に基づき、複数の誘導装置10の中間点C等を誘導場所とする。これにより、複数の人を同じ場所へ誘導することができる。
なお、実施の形態1〜実施の形態3では、誘導装置10の荷重出力部17にて出力する荷重の条件を、情報処理装置20の荷重算出部27で算出する構成としたが、荷重の条件の算出は、誘導装置10で行うものとしてもよい。
この場合、情報処理装置20は、場所決定部25で決定した誘導場所を誘導装置10へ送信し、誘導装置10は、情報処理装置20から受信した誘導場所と、誘導装置10の現在位置および誘導装置10の姿勢に基づいて、荷重の条件を算出する。
または、情報処理装置20は、場所決定部25で決定した誘導場所に基づいて誘導対象者が進行すべき進行方向を決定し、決定した誘導場所を誘導装置10へ送信する。そして、誘導装置10は、情報処理装置20から受信した進行方向と、誘導装置10の現在位置および誘導装置10の姿勢に基づいて、荷重の条件を算出する。
また、実施の形態1〜実施の形態3の誘導システム1では、情報処理装置20にて算出された荷重の条件に基づいて誘導装置10の荷重出力部17により荷重を出力する構成としている。誘導装置10は、荷重制御部19が、この荷重出力部17により出力される荷重の大きさを状況等に応じて変更してもよい。
例えば、誘導装置10は、荷重により誘導対象者を誘導する進行方向の状況を把握する状況把握手段をさらに備えることができる。そして、誘導装置10は、状況把握手段により把握された進行方向の状況に応じて、荷重制御部19が、荷重出力部17により出力される荷重の大きさを変更することができる。
具体的には、誘導装置10は、状況把握手段が進行方向に誘導対象者の移動を阻害するような障害があることを把握した場合に、荷重制御部19が、荷重出力部17により出力される荷重の大きさを小さくすることができる。より具体的には、誘導対象者の進行方向に人ごみがある場合や、水たまり等によって道路状況等が移動に適さない場合等に、荷重の大きさを小さくすることができる。これにより、障害に向かって移動する誘導対象者の移動速度を低下させることができ、より安全に誘導対象者を誘導することができる。
さらに、誘導装置10は、荷重制御部19が、誘導の緊急度等に応じて荷重出力部17により出力される荷重の大きさを変更してもよい。誘導システム1を、例えば緊急度の高い津波等の災害からの避難の誘導に用いる場合に、緊急度の低い他の誘導に用いる場合と比較して荷重の大きさを大きくすることができる。これにより、誘導の緊急度が高い場合に、誘導対象者を誘導場所へ迅速に誘導することができる。
また、実施の形態1〜実施の形態3の誘導システム1では、誘導対象者に荷重を出力する誘導装置10と誘導場所を決定し荷重の条件を算出する情報処理装置20とを別の装置として設けたが、これらを同一の装置に設けてもよい。言い換えると、誘導対象者に荷重を出力する誘導装置10が、誘導場所を決定し荷重の条件を算出する情報処理装置20の機能を有していてもよい。この場合、誘導装置10と情報処理装置20との間でのネットワーク50を介した情報のやり取りが不要となるため、誘導システム1の構成を簡易にすることができる。
ここで、誘導システム1が複数の誘導装置10を有する場合には、複数の誘導装置10のうち1つの誘導装置10が情報処理装置20の機能を有し、他の誘導装置10の誘導についての情報処理を併せて行ってもよいし、それぞれの誘導装置10が情報処理装置20の機能を有していてもよい。
また、誘導装置10は、誘導に関する情報等を、触覚以外の感覚によって誘導対象者へ伝達する伝達手段をさらに有してもよい。このような伝達手段としては、例えば映像を用いて視覚によって情報を伝達する表示装置や、例えば音声を用いて聴覚によって情報を伝達するスピーカ等を用いることができる。また、誘導対象者に伝達する誘導に関する情報としては、例えば、情報処理装置20にて算出した誘導場所や、情報処理装置20にて取得した誘導候補場所Pの状況等に関する情報が挙げられる。また、誘導対象者が進む方向が誤っている場合や進行方向に障害がある場合等に、この伝達手段によって誘導対象者に注意を促してもよい。
このように触覚以外の感覚によって誘導対象者へ情報を伝達することで、誘導対象者が進むべき方向や誘導場所をより認識しやすくなり、誘導対象者を誘導場所へ誘導しやすくなる。
さらに、誘導装置10は、例えば誘導装置10を装着した誘導対象者に異常が生じたことを検知する検知手段や、検知手段が誘導対象者の異常を検知した場合に周囲に信号等を発信する発信手段をさらに有していてもよい。
例えば、検知手段は、誘導対象者が土砂等で生き埋めになって動けなくなったり、発作等で倒れたりした場合等に、誘導対象者の異常を検知する。検知手段は、位置検知部11により検知される誘導装置10の現在位置や姿勢検知部13により検知される誘導装置10の姿勢が一定期間変動しなかった場合に、誘導対象者の異常を検知してもよい。
そして、発信手段は、検知手段により誘導対象者の異常が検知された場合に、周囲に誘導対象者の異常を知らせる信号や情報を発信する。具体的には、発信手段は、スピーカ等により周囲に誘導対象者の異常を知らせる音声信号を発信する。また、発信手段は、誘導対象者の異常を知らせる情報を、通信部15を介して情報処理装置20や消防等に発信してもよい。
これにより、誘導装置10を装着した誘導対象者に異常が生じた場合に、誘導対象者を早期に発見することができる。
1…誘導システム、10…誘導装置、11…位置検知部、13…姿勢検知部、15…通信部、17…荷重出力部、19…荷重制御部、20…情報処理装置、21…通信部、23…記憶部、25…場所決定部、27…荷重算出部、29…到着判定部

Claims (8)

  1. 誘導に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記誘導に関する情報に基づいて、人を誘導する誘導場所を決定する決定手段と、
    人に荷重を出力する荷重出力手段に対して、前記決定手段が決定した前記誘導場所に人を誘導する荷重に関する情報を送信する送信手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記決定手段は、予め定められた複数の誘導候補場所の中から前記誘導場所を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記取得手段は、前記誘導に関する情報として複数の前記誘導候補場所の状況を取得し、
    前記決定手段は、複数の前記誘導候補場所の状況に基づいて前記誘導場所を決定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記決定手段が決定した前記誘導場所と、前記荷重出力手段の現在位置および当該荷重出力手段の姿勢に基づいて、当該誘導場所に人を誘導する荷重の条件を算出する荷重算出手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記荷重に関する情報として、前記荷重算出手段にて算出された前記荷重の条件を送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 人を誘導する誘導システムであって、
    誘導に関する情報を取得する取得手段と、当該取得手段が取得した当該誘導に関する情報に基づいて人を誘導する誘導場所を決定する決定手段と、当該決定手段が決定した当該誘導場所に関する情報を送信する送信手段と、を備える情報処理装置と、
    前記情報処理装置の前記送信手段により送信された前記誘導場所に関する情報に基づいて人に荷重を出力する荷重出力手段を備える誘導装置と
    を備える誘導システム。
  6. 前記誘導装置は、現在位置を検知する検知手段をさらに備え、
    前記情報処理装置の前記取得手段は、前記誘導に関する情報として、前記誘導装置の前記検知手段で検知された前記現在位置に関する情報を取得し、
    前記情報処理装置の前記決定手段は、前記取得手段が取得した前記現在位置に基づいて前記誘導場所を決定することを特徴とする請求項5に記載の誘導システム。
  7. 前記誘導装置を複数備え、
    前記情報処理装置の前記決定手段は、複数の前記誘導装置の現在位置の分布に基づいて前記誘導場所を決定することを特徴とする請求項6に記載の誘導システム。
  8. コンピュータに、
    誘導に関する情報を取得する機能と、
    取得した前記誘導に関する情報に基づいて、人を誘導する誘導場所を決定する機能と、
    人に荷重を出力する荷重出力手段に対して、決定した前記誘導場所に人を誘導する荷重に関する情報を送信する機能と
    を実現するプログラム。
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