JP2019123658A - 化学強化ガラスの製造方法および化学強化ガラス - Google Patents
化学強化ガラスの製造方法および化学強化ガラス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019123658A JP2019123658A JP2018007380A JP2018007380A JP2019123658A JP 2019123658 A JP2019123658 A JP 2019123658A JP 2018007380 A JP2018007380 A JP 2018007380A JP 2018007380 A JP2018007380 A JP 2018007380A JP 2019123658 A JP2019123658 A JP 2019123658A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- inorganic salt
- salt composition
- less
- chemically strengthened
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/095—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing rare earths
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C21/00—Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface
- C03C21/001—Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in liquid phase, e.g. molten salts, solutions
- C03C21/002—Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in liquid phase, e.g. molten salts, solutions to perform ion-exchange between alkali ions
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/083—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound
- C03C3/085—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal
- C03C3/087—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal containing calcium oxide, e.g. common sheet or container glass
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/089—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron
- C03C3/091—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium
- C03C3/093—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium containing zinc or zirconium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/097—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing phosphorus, niobium or tantalum
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、従来と比較して強度に優れた化学強化ガラスを製造する方法及び化学強化ガラスを提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、特定の組成を有する化学強化用ガラスを化学強化する化学強化ガラスの製造方法であって、(1)前記化学強化用ガラスを特定量以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程、(2)前記工程(1)でイオン交換したガラスを特定量以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程および(3)前記工程(2)でイオン交換したガラスを特定量以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程を含む、化学強化ガラスの製造方法に関する。【選択図】なし
Description
本発明は化学強化ガラスの製造方法および化学強化ガラスに関する。
従来、様々な情報端末装置等のディスプレイ用のカバーガラスとして、薄型ながら割れ等に強いことから、イオン交換等によりガラス表面に圧縮応力層を形成した化学強化ガラスが用いられている。
例えば、アルミノシリケートガラスは、化学強化処理として、ガラスに含まれるNaイオンをそれよりも大きいイオン半径を有するKイオンに交換することで、ガラス表面に圧縮応力層を形成し、ガラスの強化を実現できる。
化学強化ガラスは、さらなる強度の向上が求められており、圧縮応力層の圧縮応力値(CS)を高め、圧縮応力層深さ(DOL)を大きくして、強度向上に向けた化学強化処理方法の工夫がなされている。
例えば、特許文献1には、複数のイオン交換浴への連続的な浸漬によって化学強化されたガラスが開示されている。具体的には、アルミノシリケートガラスに対して、単一、二重、そして三重イオン交換を実施した化学強化ガラスにおけるK2O濃度の深さプロファイルが開示されている(特許文献1、図3)。
また、特許文献2には、Li2OおよびNa2Oの両方を所定濃度以上含むガラスを、所定濃度の硝酸ナトリウム(NaNO3)を含むイオン交換溶液に接触させてイオン交換した後に、所定濃度の硝酸カリウム(KNO3)を含むイオン交換溶液に接触させてイオン交換する、いわゆる2段階強化をする方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1において開示されている、アルミノシリケートガラスを三重イオン交換した化学強化ガラスのプロファイルは、K2Oのプロファイルに複数の屈曲点が確認されるが、化学強化ガラスとしての強度は十分ではない。また、特許文献2において開示されている2段階強化をする方法による化学強化ガラスの強度についても十分とは言えない。
したがって、本発明は、従来と比較して強度に優れた化学強化ガラスの製造方法及び該製造方法により得られる化学強化ガラスの提供を目的とする。
本発明は、特定の組成を有するガラスを、特定量以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物、特定量以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物及び特定量以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に順次接触させてイオン交換する方法により、従来よりも高強度の化学強化ガラスを実現できる。
すなわち、本発明は下記の通りである。
1.酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含むガラスを、下記(1)〜(3)の工程を含んで化学強化処理をする、化学強化ガラスの製造方法。
(1)前記ガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
(2)前記工程(1)でイオン交換したガラスを50質量%以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
(3)前記工程(2)でイオン交換したガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
2.下記(a1)〜(a3)の少なくともいずれか1を満たす、前記1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(a1)前記工程(1)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、350〜480℃にて、0.5〜20時間接触する
(a2)前記工程(2)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、340〜480℃にて、0.5〜20時間接触する
(a3)前記工程(3)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、350〜480℃にて、0.5〜20時間接触する
3.下記(b1)〜(b3)の少なくともいずれか1つを満たす、前記1または2に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(b1)前記工程(1)における前記無機塩組成物が、80質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物である
(b2)前記工程(2)における前記無機塩組成物が、65質量%以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物である
(b3)前記工程(3)における前記無機塩組成物が、80質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物である
4.下記(c1)〜(c3)の少なくともいずれか1つを満たす、前記1〜3のいずれか1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(c1)前記工程(1)における前記化学強化用ガラスと前記無機塩組成物とが、360〜470℃で接触する
(c2)前記工程(2)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、350〜470℃で接触する
(c3)前記工程(3)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、360〜470℃で接触する
5.下記(d1)〜(d3)の少なくともいずれか1つを満たす、前記1〜4のいずれか1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(d1)前記工程(1)における前記化学強化用ガラスと前記無機塩組成物とが、0.5〜15時間接触する
(d2)前記工程(2)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、1〜15時間接触する
(d3)前記工程(3)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、0.5〜15時間接触する
6.前記工程(1)において、NaイオンをKイオンにイオン交換し、
前記工程(2)において、LiイオンをNaイオンにイオン交換し、
前記工程(3)において、NaイオンをKイオンにイオン交換する、
前記1〜5いずれか1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
7.酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含有し、
ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ20[μm]における圧縮応力値が160×t+12[MPa]以上であり、深さ40[μm]における圧縮応力値が167×t−21[MPa]以上となる化学強化ガラス。
8.酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含有し、
ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ20〜40[μm]における圧縮応力の平均値が164×t−5[MPa]以上となる化学強化ガラス。
9.圧縮応力層深さが60μm以上である、前記7または8に記載の化学強化ガラス。
1.酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含むガラスを、下記(1)〜(3)の工程を含んで化学強化処理をする、化学強化ガラスの製造方法。
(1)前記ガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
(2)前記工程(1)でイオン交換したガラスを50質量%以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
(3)前記工程(2)でイオン交換したガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
2.下記(a1)〜(a3)の少なくともいずれか1を満たす、前記1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(a1)前記工程(1)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、350〜480℃にて、0.5〜20時間接触する
(a2)前記工程(2)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、340〜480℃にて、0.5〜20時間接触する
(a3)前記工程(3)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、350〜480℃にて、0.5〜20時間接触する
3.下記(b1)〜(b3)の少なくともいずれか1つを満たす、前記1または2に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(b1)前記工程(1)における前記無機塩組成物が、80質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物である
(b2)前記工程(2)における前記無機塩組成物が、65質量%以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物である
(b3)前記工程(3)における前記無機塩組成物が、80質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物である
4.下記(c1)〜(c3)の少なくともいずれか1つを満たす、前記1〜3のいずれか1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(c1)前記工程(1)における前記化学強化用ガラスと前記無機塩組成物とが、360〜470℃で接触する
(c2)前記工程(2)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、350〜470℃で接触する
(c3)前記工程(3)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、360〜470℃で接触する
5.下記(d1)〜(d3)の少なくともいずれか1つを満たす、前記1〜4のいずれか1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(d1)前記工程(1)における前記化学強化用ガラスと前記無機塩組成物とが、0.5〜15時間接触する
(d2)前記工程(2)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、1〜15時間接触する
(d3)前記工程(3)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、0.5〜15時間接触する
6.前記工程(1)において、NaイオンをKイオンにイオン交換し、
前記工程(2)において、LiイオンをNaイオンにイオン交換し、
前記工程(3)において、NaイオンをKイオンにイオン交換する、
前記1〜5いずれか1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
7.酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含有し、
ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ20[μm]における圧縮応力値が160×t+12[MPa]以上であり、深さ40[μm]における圧縮応力値が167×t−21[MPa]以上となる化学強化ガラス。
8.酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含有し、
ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ20〜40[μm]における圧縮応力の平均値が164×t−5[MPa]以上となる化学強化ガラス。
9.圧縮応力層深さが60μm以上である、前記7または8に記載の化学強化ガラス。
本発明の化学強化ガラスの製造方法においては、特定の組成を有するガラスを化学強化用ガラスとし、硝酸カリウムを特定量以上含む無機塩組成物、硝酸ナトリウムを特定量以上含む無機塩組成物及び硝酸カリウムを特定量以上含む無機塩組成物に、該化学強化用ガラスを順次接触させてイオン交換する。該方法により、表面からの深さが比較的浅い領域において、従来と比較して高い圧縮応力を実現でき、強度に優れた化学強化ガラスを製造できる。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形して実施できる。
本明細書において数値範囲を示す「〜」とは、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含む意味で使用する。また、本明細書において、ガラスの組成(各成分の含有量)について、特に断らない限り、酸化物基準のモル百分率表示で説明する。
本発明の一実施形態に係る化学強化ガラスを製造する方法(以下、本製造方法とも略す。)を以下に説明する。
〔化学強化用ガラス〕
本製造方法で化学強化する化学強化用ガラスは、酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含む。
本製造方法で化学強化する化学強化用ガラスは、酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含む。
SiO2は、ガラスを構成する主要成分である。また、ガラス表面に傷(圧痕)がついたときのクラックの発生を低減させ、あるいは化学強化後に圧痕をつけたときの破壊率を小さくする成分である。また、SiO2はガラスの耐酸性を高め、またエッチング処理時のスラッジ量を減らす(耐フッ酸性)成分でもある。
ガラスの安定性および耐候性を保つためSiO2の含有量は50%以上であり、好ましくは、以下、段階的に、54%以上、58%以上、60%以上、63%以上、66%以上、68%以上である。また、ガラスの溶融性を高めて生産性を向上させるため、SiO2の含有量は80%以下であればよく、78%以下が好ましく、76%以下がより好ましく、74%以下がさらに好ましく、72%以下が最も好ましい。
Al2O3は、含有量が多いほど化学強化処理時のCSを高くできるため、Al2O3の含有量は2%以上であり、好ましくは、以下、段階的に、3%以上、5%以上、7%以上、8%以上、9%以上、10%以上、11%以上、12%以上、13%以上である。一方、ガラスの耐酸性を向上させ、失透温度を下げて成形性を高めるため、Al2O3の含有量は、25%以下であればよく、20%以下が好ましく、18%以下がより好ましく、15%以下がさらに好ましく、13%以下がとくに好ましい。
Li2Oは、イオン交換により表面圧縮応力を形成させる成分である。Li2Oの含有量は、0.1%以上であり、好ましくは3%以上であり、より好ましくは4%以上、さらに好ましくは5%以上、特に好ましくは6%以上、典型的には7%以上である。一方、Li2Oの含有量が10%超ではガラスの耐酸性が低下する場合がある。その場合、Li2Oの含有量は、10%以下が好ましく、9.5%以下がより好ましく、9%以下がさらに好ましく、8.5%以下がとくに好ましく、8%以下が最も好ましい。
Na2Oは、イオン交換により表面圧縮応力層を形成させ、またガラスの溶融性を向上させる成分である。Na2Oの含有量は、0.1%であればよく、1%以上が好ましい。Na2Oの含有量は、2%以上がより好ましく、3%以上がさらに好ましい。一方、Na2Oの含有量が18%超ではイオン交換により形成される表面圧縮応力が低下する場合がある。その場合、Na2Oの含有量は、18%以下であり、17.5%以下が好ましく、17%以下がより好ましく、16.5%以下がさらに好ましく、16%以下がとくに好ましい。
K2Oは、イオン交換速度を増大し圧縮応力層を深くし、ガラスの溶解温度を下げる効果があり、非架橋酸素を増大させる成分である。また、化学強化処理時に用いる硝酸カリウム溶融塩中のNaNO3濃度による表面圧縮応力の変化の増大を回避できる。さらには、少量のK2Oは、フロート法による成形時にボトム面からの錫の侵入量を抑制する効果があるため、フロート法により成形する際には含有することが好ましい。前記効果を奏するために、本発明のガラスにおけるK2Oの含有量は、0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、2%以上がさらに好ましく、3%以上がとくに好ましい。一方で、K2Oが多すぎるとCSが低下することから、K2O含有量は10%以下であり、8%以下が好ましく、6%以下がより好ましく、4%以下がさらに好ましく、2%以下がとくに好ましい。
MgOは、ガラスを安定化させ、溶解性を向上させ、かつこれを添加することでアルカリ金属の含有量を低下させて熱膨張率(CTE)の上昇を抑制できる成分である。上記効果を奏するために、本発明のガラスにおけるMgOの含有量は、2%以上が好ましく、より好ましくは、以下、段階的に、3%以上、4%以上、5%以上、6%以上、7%以上、8%以上である。一方、MgOの含有量が15%超であると、失透しやすくなり欠点の原因となる場合がある。その場合、MgOの含有量は、15%以下であり、好ましくは、以下、段階的に、14%以下、13%以下、12%以下、11%以下、10%以下である。
CaOは、ガラスの破砕性を改善する成分であり、また溶融性を向上させる成分であり、含有させてもよい。含有させる場合、CaOの含有量は、0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、2%以上がさらに好ましく、3%以上がとくに好ましい。一方、CaOの含有量が5%超となるとイオン交換性能が低下する場合がある。その場合、CaOの含有量は5%以下であり、3%以下が好ましく、1%以下がより好ましい。
ZrO2は、ガラスの破砕性を改善する成分であり、またイオン交換による表面圧縮応力を増大させる成分であり、含有させてもよい。ZrO2を含有させる場合の含有量は、0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましい。一方、ZrO2の含有量が5%超であると失透しやすくなり欠点の原因となる場合がある。その場合、ZrO2の含有量は5%以下であり、4%以下が好ましく、は2%以下がより好ましく、1.5%以下がさらに好ましい。
B2O3は、チッピング耐性を向上させ、またガラスの溶融性を向上させる成分である。B2O3は含有させなくてもよいが、B2O3を含有させる場合の含有量は、0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、2%以上がさらに好ましい。一方、B2O3の含有量を6%以下とすることにより、溶融時の揮散により脈理が発生し欠点の原因となるのを抑制できる。そのため、B2O3の含有量は6%以下が好ましく、5%以下がより好ましく、4%以下がさらに好ましく、3%以下がとくに好ましい。
P2O5は、はイオン交換性能およびチッピング耐性を向上させる成分である。P2O5は含有させなくてもよいが、P2O5を含有させる場合の含有量は、0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、2%以上がさらに好ましい。一方、P2O5の含有量を5%以下とすることにより、ガラスの破砕性または耐酸性の低下を抑制できる。P2O5の含有量は、5%以下が好ましく、4%以下が好ましく、3%以下がさらに好ましい。
SrOは、ガラスの破砕性を改善する成分であり、また溶融性を向上させる成分であり、含有させてもよい。含有させる場合、SrOの含有量は、0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、2%以上がさらに好ましく、3%以上がとくに好ましく、5%以上が最も好ましい。また、SrOの含有量を20%以下とすることにより、イオン交換性能の低下を抑制できる。SrOの含有量は18%以下がより好ましく、16%以下がさらに好ましく、14%以下がとくに好ましく、12%以下が最も好ましい。
BaOは、ガラスの破砕性を改善する成分であり、また溶融性を向上させる成分であり、含有させてもよい。BaOを含有させる場合の含有量は、0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、2%以上がさらに好ましく、3%以上がとくに好ましく、5%以上が最も好ましい。一方、BaOの含有量を15%以下とすることにより、イオン交換性能の低下を抑制できる。BaOの含有量は13%以下がより好ましく、11%以下がさらに好ましく、9%以下がとくに好ましく、7%以下が最も好ましい。
ZnOは、ガラスの溶融性を向上させる成分であり、含有させてもよい。ZnOを含有させる場合の含有量は、0.25%以上が好ましく、0.5%以上がより好ましい。一方、ZnO含有量を10%以下とすることにより、ガラスの耐候性の低下を抑制できる。ZnOの含有量は、より好ましくは、以下、段階的に、7%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下である。
TiO2は、ガラスの破砕性を改善する成分であり、含有させてもよい。TiO2を含有させる場合の含有量は、0.1%以上が好ましく、0.15%以上がより好ましく、0.2以上がさらに好ましい。一方、TiO2の含有量を5%以下とすることにより、失透を抑制し、欠点の原因となりにくい。TiO2の含有量は、3%以下が好ましく、2%以下がより好ましく、1%以下がさらに好ましく、0.5%以下がとくに好ましく、0.25%以下が最も好ましい。
Y2O3は、ガラスの破砕性を改善する成分であり、含有させてもよい。含有させる場合の含有量は、0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、1.5%以上がさらに好ましく、2%以上がとくに好ましく、2.5%以上が最も好ましい。一方、Y2O3の含有量を5%以下とすることにより、失透しにくくなり欠点の原因となるのを抑制する。Y2O3の含有量は、4%以下がより好ましく、3%以下がさらに好ましい。
La2O3、Nb2O5は、ガラスの破砕性を改善する成分であり、これらの成分を含有させてもよい。これらの成分を含有させる場合のそれぞれの含有量は、0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、1.5%以上がさらに好ましく、2%以上がとくに好ましく、2.5%以上が最も好ましい。一方、La2O3、Nb2O5の含有量をそれぞれ8%以下とすることにより、失透しにくくなり欠点の原因となるのを抑制できる。La2O3、Nb2O5の含有量はそれぞれ6%以下がより好ましく、5%以下がさらに好ましく、4%以下がとくに好ましく、3%以下が最も好ましい。
なお、ガラスの組成は蛍光X線法により測定できる。
また、その他の含有可能な成分としては、例えば、CeO2、Fe2O3、V(バナジウム)、Mn(マンガン)、Co(コバルト)、Cu(銅)およびMo(モリブデン)等が挙げられる。
本製造方法で使用する化学強化用ガラスは上記組成であり、成形、化学強化処理による強化が可能な組成であればよい。具体的には、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ホウ珪酸ガラス、鉛ガラス、アルカリバリウムガラス、アルミノホウ珪酸ガラス等が例示できる。
化学強化用ガラスの製造方法は特に限定されない。例えば、所定のガラス原料を連続溶融炉に投入し、ガラス原料を好ましくは1500〜1600℃で加熱溶融し、清澄した後、成形装置に供給した上で溶融ガラスを板状に成形し、徐冷して製造できる。
なお、化学強化用ガラスの成形には種々の方法を採用できる。例えば、ダウンドロー法(例えば、オーバーフローダウンドロー法、スロットダウン法およびリドロー法等)、フロート法、ロールアウト法およびプレス法等の様々な成形方法を採用できる。
化学強化用ガラスの厚さは、特に制限されないが、化学強化処理を効果的に行うために、5mm以下が好ましく、3mm以下がより好ましく、1mm以下がさらに好ましく、0.85mm以下がとくに好ましい。
また、本製造方法で使用する化学強化用ガラスの形状は特に限定されない。例えば、均一な板厚を有する平板形状、表面と裏面のうち少なくとも一方に曲面を有する形状および屈曲部等を有する立体的な形状等の様々な形状のガラスを採用できる。なお、ガラスには、化学強化処理の前に、用途に応じた形状加工、例えば、切断、端面加工および穴あけ加工などの機械的加工を行うことが好ましい。
〔化学強化ガラスの製造方法〕
本製造方法における化学強化処理は、ガラスを無機塩組成物に接触させて、該ガラス中の金属イオンを、該無機塩組成物中の、該ガラス中の金属イオンよりイオン半径の大きい金属イオンと置換することで行われる。
本製造方法における化学強化処理は、ガラスを無機塩組成物に接触させて、該ガラス中の金属イオンを、該無機塩組成物中の、該ガラス中の金属イオンよりイオン半径の大きい金属イオンと置換することで行われる。
無機塩組成物にガラスを接触させる方法としては、ペースト状の無機塩組成物をガラスに塗布する方法、無機塩組成物の水溶液をガラスに噴射する方法、融点以上に加熱した無機塩組成物の溶融塩の塩浴にガラスを浸漬させる方法などが挙げられる。これらの中では、生産効率向上の理由から、無機塩組成物の溶融塩にガラスを浸漬させる方法が好ましい。
無機塩組成物の溶融塩にガラスを浸漬させる化学強化処理は、例えば、次の手順で実施できる。まずガラスを予熱し、該溶融塩を、化学強化を行う温度に調整する。次いで予熱したガラスを溶融塩中に所定の時間浸漬した後、ガラスを溶融塩中から引き上げ、放冷する。ガラスの予熱温度は、溶融塩に浸漬する温度に依存するが、一般に100℃以上が好ましい。
本製造方法は、上記組成の化学強化用ガラスを化学強化する製造方法であり、下記(1)〜(3)の工程を含む。
(1)化学強化用ガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
(2)工程(1)でイオン交換したガラスを50質量%以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
(3)工程(2)でイオン交換したガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
以下、各工程について説明する。
(1)化学強化用ガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
(2)工程(1)でイオン交換したガラスを50質量%以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
(3)工程(2)でイオン交換したガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
以下、各工程について説明する。
<工程(1)>
工程(1)は、上記組成の化学強化用ガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させる。工程(1)では、ガラス中の金属イオン(例えば、Naイオン)と無機塩組成物中の、該ガラス中の金属イオンよりイオン半径の大きい金属イオン(例えば、Kイオン)とをイオン交換し、高密度な圧縮応力層をガラス表層部に形成する。
工程(1)は、上記組成の化学強化用ガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させる。工程(1)では、ガラス中の金属イオン(例えば、Naイオン)と無機塩組成物中の、該ガラス中の金属イオンよりイオン半径の大きい金属イオン(例えば、Kイオン)とをイオン交換し、高密度な圧縮応力層をガラス表層部に形成する。
工程(1)で用いる無機塩組成物における硝酸カリウムの含有量は、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましく、100質量%がとくに好ましい。硝酸カリウムの含有量を70質量%以上とすることにより、ガラス表層部に高い圧縮応力値を形成できる。
工程(1)で用いる無機塩組成物は、硝酸カリウムからなるものでもよく、硝酸カリウムに加えて他の塩を含んでもよい。他の塩としては、硝酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等の塩が例示でき、これらは単独で添加しても、複数種を組み合わせて添加してもよい。
工程(1)における化学強化用ガラスと無機塩組成物との接触温度は、350℃以上が好ましく、360℃以上がより好ましく、370℃以上がさらに好ましい。また、前記接触温度は、480℃以下が好ましく、470℃以下がより好ましく、460℃以下がさらに好ましい。該接触温度が350℃以上であると、イオン交換の速度を速め、化学強化時間を短くできる。また、該接触温度が480℃以下であると、塩の揮散を低減できる。
工程(1)における化学強化用ガラスと無機塩組成物との接触時間は、0.5時間以上が好ましく、1時間以上がより好ましく、1.5時間以上がさらに好ましい。また、該接触時間は、20時間以下が好ましく、15時間以下がより好ましく、12時間以下がさらに好ましく、6時間以下がとくに好ましい。該接触時間が0.5時間以上であると、イオン交換レベルの時間変動によるバラつきの影響を低減できる。また、該接触時間が20時間以下であると、生産効率を向上できる。
工程(1)において、化学強化用ガラスと無機塩組成物とを接触させるには、350〜480℃にて、0.5〜20時間接触させる好適な条件が例示できる。
<工程(2)>
工程(2)は、工程(1)でイオン交換したガラスを50質量%以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物に接触させる。工程(2)では、ガラス中の金属イオン(例えば、Liイオン)と無機塩組成物中の、該ガラス中の金属イオンよりイオン半径の大きい金属イオン(例えば、Naイオン)とをイオン交換し、工程(1)の表層部より深い位置に至るまで圧縮応力を入れた圧縮応力層を形成する。
工程(2)は、工程(1)でイオン交換したガラスを50質量%以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物に接触させる。工程(2)では、ガラス中の金属イオン(例えば、Liイオン)と無機塩組成物中の、該ガラス中の金属イオンよりイオン半径の大きい金属イオン(例えば、Naイオン)とをイオン交換し、工程(1)の表層部より深い位置に至るまで圧縮応力を入れた圧縮応力層を形成する。
工程(2)で用いる無機塩組成物における硝酸ナトリウムの含有量は、65質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましく、100質量%がとくに好ましい。硝酸ナトリウムの含有量を50質量%以上とすることにより、ガラス表面からより深い位置に比較的高い圧縮応力値を形成できる。
工程(2)で用いる無機塩組成物は、硝酸ナトリウムからなるものでもよく、硝酸ナトリウムに加えて他の塩を含んでもよい。他の塩としては、硝酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、本酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等の塩が例示でき、これらは単独で添加しても、複数種を組み合わせて添加してもよい。
工程(2)におけるガラスと無機塩組成物との接触温度は、340℃以上が好ましく、350℃以上がより好ましく、360℃以上がさらに好ましい。また、前記接触温度は480℃以下が好ましく、470℃以下がより好ましく、460℃以下がさらに好ましい。該接触温度が340℃以上であると、イオン交換の速度を速め、化学強化時間を短くできる。また、該接触温度が480℃以下であると、塩の揮散を低減できる。
工程(2)におけるガラスと無機塩組成物との接触時間は、0.5時間以上が好ましく、1時間以上がより好ましく、1.5時間以上がさらに好ましい。また、20時間以下が好ましく、15時間以下がより好ましく、12時間以下がさらに好ましく、6時間以下がとくに好ましい。該接触時間が1時間以上であると、イオン交換レベルの時間変動によるバラつきの影響を低減できる。また、該接触時間が20時間以下であると、生産効率を向上できる。
工程(2)におけるガラスと無機塩組成物とを接触させるには、340〜480℃にて、1〜20時間接触させる好適な条件が例示できる。
<工程(3)>
工程(3)は、前記工程(2)でイオン交換したガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させる。工程(3)は、ガラス中の金属イオン(例えば、Naイオン)と無機塩組成物中の、該ガラスの金属イオンよりイオン半径の大きい金属イオン(例えば、Kイオン)とをイオン交換し、工程(1)及び工程(2)で形成した圧縮応力層に加えて、ガラス表面において高密度な圧縮応力層をガラス表面に形成する。
工程(3)は、前記工程(2)でイオン交換したガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させる。工程(3)は、ガラス中の金属イオン(例えば、Naイオン)と無機塩組成物中の、該ガラスの金属イオンよりイオン半径の大きい金属イオン(例えば、Kイオン)とをイオン交換し、工程(1)及び工程(2)で形成した圧縮応力層に加えて、ガラス表面において高密度な圧縮応力層をガラス表面に形成する。
工程(3)で用いる無機塩組成物における硝酸カリウムの含有量は、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましく、100質量%が特に好ましい。硝酸カリウムの含有量を70質量%以上とすることにより、ガラス表面に高い圧縮応力値を形成できる。
工程(3)で用いる無機塩組成物は、硝酸カリウムからなるものでもよく、硝酸カリウムに加えて他の塩を含んでもよい。他の塩としては、硝酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等の塩が例示でき、これらは単独で添加しても、複数種を組み合わせて添加してもよい。
工程(3)におけるガラスと無機塩組成物との接触温度は、350℃以上が好ましく、360℃以上がより好ましく、370℃以上がさらに好ましい。また、前記接触温度は480℃以下が好ましく、470℃以下がより好ましく、460℃以下がさらに好ましい。該接触温度が350℃以上であると、イオン交換の速度を速め、化学強化時間を短くできる。また、該接触温度が480℃以下であると、塩の揮散を低減できる。
工程(3)におけるガラスと無機塩組成物との接触時間は、0.5時間以上が好ましく、1時間以上がより好ましく、1.5時間以上がさらに好ましい。また、該接触時間は、20時間以下が好ましく、15時間以下がより好ましく、12時間以下がさらに好ましく、6時間以下がとくに好ましく、3時間以下が最も好ましい。該接触時間が0.5時間以上であると、イオン交換レベルの時間変動の影響によるバラつきを低減できる。また、該接触時間が20時間以下であると、生産効率を向上できる。
工程(3)における化学強化用ガラスと無機塩組成物とを接触させるには、350〜480℃にて、0.5〜20時間接触させる好適な条件が例示できる。
本製造方法では、工程(1)〜(3)の各工程間にガラス板を洗浄する洗浄工程をさらに含むことが好ましい。該洗浄工程では、工水、イオン交換水等を使用できる。中でもイオン交換水を用いることが好ましい。また、工水は必要に応じて処理したものを用いることが好ましい。
洗浄の条件は洗浄液によっても異なるが、イオン交換水を用いる場合には0〜100℃の温度で洗浄すると、付着した塩を完全に除去できる点から好ましい。洗浄工程では、イオン交換水等が入っている水槽にガラスを浸漬する方法や、ガラス表面を流水にさらす方法、シャワーにより洗浄液をガラス表面に向けて噴射する方法等、様々な方法を使用できる。
〔化学強化ガラス〕
(ガラス組成)
化学強化ガラスは、酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含有する。
(ガラス組成)
化学強化ガラスは、酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含有する。
化学強化ガラスの組成とは、化学強化前のガラスの組成である。つまり、化学強化ガラスの引張応力を有する部分は、化学強化前と同じ組成を有するので、化学強化ガラスにおける引張応力部分の組成を母組成とみなせる。したがって、本製造方法に用いる化学強化ガラスの組成は、〔化学強化用ガラス〕において上記した組成と同様である。
圧縮応力(CS)
本発明の化学強化ガラスの一実施形態は、ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ20[μm]における圧縮応力値が160×t+12[MPa]以上となる。また、ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ40[μm]における圧縮応力値が167×t−21[MPa]以上となり、ガラス表面より20μm〜40μmの位置での圧縮応力値を高くして、強度を向上できる。
本発明の化学強化ガラスの一実施形態は、ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ20[μm]における圧縮応力値が160×t+12[MPa]以上となる。また、ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ40[μm]における圧縮応力値が167×t−21[MPa]以上となり、ガラス表面より20μm〜40μmの位置での圧縮応力値を高くして、強度を向上できる。
本発明の化学強化ガラスの一実施形態は、ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ20〜40[μm]における圧縮応力の平均値は、164×t−5[MPa]以上が好ましい。該圧縮応力の平均値が164×t−5[MPa]以上であると、深い圧縮応力層を形成できるとともに、ガラス表面より20μm〜40μmの位置での圧縮応力値を高くして、強度を向上できる。
圧縮応力層深さ(DOL)
本発明の化学強化ガラスの一実施形態は、圧縮応力層深さは、60μm以上であればよく、70μm以上が好ましく、80μm以下がより好ましい。圧縮応力層深さが60μm以上であると、ガラス(板)の強度を向上できる。
本発明の化学強化ガラスの一実施形態は、圧縮応力層深さは、60μm以上であればよく、70μm以上が好ましく、80μm以下がより好ましい。圧縮応力層深さが60μm以上であると、ガラス(板)の強度を向上できる。
CSおよびDOLの値は表面応力計により測定できる。表面応力計としては、例えば、折原製作所のFSM−6000などが挙げられる。
化学強化ガラスの厚さは、カバーガラスとして軽量であり、薄型化を実現する点から、1.1mm以下が好ましく、0.9mm以下がより好ましく、0.8mm以下がさらに好ましい。また、該厚さの下限は特に制限されないが、通常0.2mm以上が好ましく、0.3mm以上がより好ましい。
化学強化ガラスは、既存の成形法で成形可能な寸法を有しており、最終的には使用目的に適した大きさに切断される。すなわち、タブレットPCまたはスマートフォン等のディスプレイ、または自動車用ガラス、ビル若しくは住宅の窓ガラスなどの大きさとなる。本発明の化学強化ガラスは、一般的には矩形に切断されているが、円形または多角形などの形状でも問題なく、穴あけ加工を施したガラスも含まれる。
以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
<評価方法>
本実施例における各種評価は以下に示す分析方法により行った。
(圧縮応力値)
ガラスの表面圧縮応力値(単位はMPa)と各深さにおける圧縮応力値(単位はMPa)および圧縮応力層の深さ(DOL、単位はμm)は、折原製作所社製表面応力計(FSM−6000)および折原製作所社製散乱光光弾性応力計(SLP−1000)を用いて測定した。
本実施例における各種評価は以下に示す分析方法により行った。
(圧縮応力値)
ガラスの表面圧縮応力値(単位はMPa)と各深さにおける圧縮応力値(単位はMPa)および圧縮応力層の深さ(DOL、単位はμm)は、折原製作所社製表面応力計(FSM−6000)および折原製作所社製散乱光光弾性応力計(SLP−1000)を用いて測定した。
<化学強化用ガラスの製造>
化学強化用ガラスとして、フロート法により製造された下記に示す組成(酸化物基準のモル百分率表示)のガラスを用い、50mm×50mm×0.8mmのガラス板を用意した。
ガラスA:SiO2 70%、Al2O3 7.5%、Li2O 8.0%、Na2O 5.3%、K2O 1.0%、MgO 7.0%、CaO 0.2%およびZrO2 1.0%
ガラスB:SiO2 64.1%、Al2O3 15.5%、Li2O 6.3%、Na2O 10.7%、P2O5 2.5%
化学強化用ガラスとして、フロート法により製造された下記に示す組成(酸化物基準のモル百分率表示)のガラスを用い、50mm×50mm×0.8mmのガラス板を用意した。
ガラスA:SiO2 70%、Al2O3 7.5%、Li2O 8.0%、Na2O 5.3%、K2O 1.0%、MgO 7.0%、CaO 0.2%およびZrO2 1.0%
ガラスB:SiO2 64.1%、Al2O3 15.5%、Li2O 6.3%、Na2O 10.7%、P2O5 2.5%
(実施例1−1)
工程(1)として、ガラスAの組成からなる、厚さ0.8mmのガラス板を、450℃に保持された100質量%の硝酸カリウムらなる無機塩組成物の溶融塩浴中に2時間浸漬した。その後、ガラス板を浴槽から取り出し、ガラス板の表面を洗浄・乾燥した。
工程(1)として、ガラスAの組成からなる、厚さ0.8mmのガラス板を、450℃に保持された100質量%の硝酸カリウムらなる無機塩組成物の溶融塩浴中に2時間浸漬した。その後、ガラス板を浴槽から取り出し、ガラス板の表面を洗浄・乾燥した。
次に工程(2)として、乾燥後のガラス板を、450℃に保持された100質量%の硝酸ナトリウムからなる無機塩組成物の溶融塩浴中に4時間浸漬した。その後、ガラス板を浴槽から取り出し、ガラス板の表面を洗浄・乾燥した。
次に工程(3)として、乾燥後のガラス板を、400℃に保持された100質量%の硝酸カリウムからなる無機塩組成物の溶融塩浴中に1時間浸漬した。その後、ガラス板を浴槽から取り出し、ガラス板の表面を洗浄・乾燥した。以上の工程により、実施例1−1の化学強化ガラスを作製した。
(実施例1−2〜実施例4)
ガラス組成Aからなる、表1に示す厚さのガラス板について、化学強化工程を表1に示す各条件に変更した以外は、実施例1−1と同様にして、実施例1−2〜実施例4の化学強化ガラスを作製した。
ガラス組成Aからなる、表1に示す厚さのガラス板について、化学強化工程を表1に示す各条件に変更した以外は、実施例1−1と同様にして、実施例1−2〜実施例4の化学強化ガラスを作製した。
(比較例1〜4)
ガラス組成Aからなる、表1に示す厚さのガラス板について、化学強化工程を表1に示す各条件に変更した以外は、実施例1−1と同様にして、比較例1〜4の化学強化ガラスを作製した。なお、表1において工程(3)における「−」は工程(3)非実施である。
ガラス組成Aからなる、表1に示す厚さのガラス板について、化学強化工程を表1に示す各条件に変更した以外は、実施例1−1と同様にして、比較例1〜4の化学強化ガラスを作製した。なお、表1において工程(3)における「−」は工程(3)非実施である。
上記で得られた化学強化ガラスについて各種評価を行った、ガラスの処理条件及び評価結果も表1に併せ示す。また、「CS 深さ20μm」、「CS 深さ30μm」、「CS 深さ40μm」は、それぞれ、表面からの深さ20μm、30μm、40μmにおけるCSを表す。そして、「平均CS 深さ20〜40μm」は、深さ20μm〜40μmにおけるCSの平均値を示す。
表1に示すように、実施例1−1〜1−3の化学強化ガラスは、比較例1の化学強化ガラスと比較して、表面からの深さ20μm、30μm、40μmにおけるCSが高く、且つ、表面からの深さ20〜40μmにおけるCSの平均値が高かった。また、厚さを変えた実施例2〜4の化学強化ガラスをそれぞれ比較例2〜4の化学強化ガラスと比較した結果も同様であった。
(実施例5−1)
工程(1)として、ガラスBの組成からなる、厚さ0.8mmのガラス板を、450℃に保持された100質量%の硝酸カリウムらなる無機塩組成物の溶融塩浴中に2時間浸漬した。その後、ガラス板を浴槽から取り出し、ガラス板の表面を洗浄・乾燥した。
工程(1)として、ガラスBの組成からなる、厚さ0.8mmのガラス板を、450℃に保持された100質量%の硝酸カリウムらなる無機塩組成物の溶融塩浴中に2時間浸漬した。その後、ガラス板を浴槽から取り出し、ガラス板の表面を洗浄・乾燥した。
次に工程(2)として、乾燥後のガラス板を、450℃に保持された100質量%の硝酸ナトリウムからなる無機塩組成物の溶融塩浴中に4時間浸漬した。その後、ガラス板を浴槽から取り出し、ガラス板の表面を洗浄・乾燥した。
次に工程(3)として、乾燥後のガラス板を、400℃に保持された100質量%の硝酸カリウムからなる無機塩組成物の溶融塩浴中に1時間浸漬した。その後、ガラス板を浴槽から取り出し、ガラス板の表面を洗浄・乾燥した。以上の工程により、実施例5−1の化学強化ガラスを作製した。
(実施例5−2〜実施例7−2)
ガラス組成Bからなる、表2に示す厚さのガラス板について、化学強化工程を表2に示す各条件に変更した以外は、実施例5−1と同様にして、実施例5−2〜実施例7−2の化学強化ガラスを作製した。
ガラス組成Bからなる、表2に示す厚さのガラス板について、化学強化工程を表2に示す各条件に変更した以外は、実施例5−1と同様にして、実施例5−2〜実施例7−2の化学強化ガラスを作製した。
(比較例5〜7)
ガラス組成Bからなる、表2に示す厚さのガラス板について、化学強化工程を表2に示す各条件に変更した以外は、実施例5−1と同様にして、比較例5〜7の化学強化ガラスを作製した。なお、表2において工程(3)における「−」は工程(3)非実施である。
ガラス組成Bからなる、表2に示す厚さのガラス板について、化学強化工程を表2に示す各条件に変更した以外は、実施例5−1と同様にして、比較例5〜7の化学強化ガラスを作製した。なお、表2において工程(3)における「−」は工程(3)非実施である。
上記で得られた化学強化ガラスについて各種評価を行った、ガラスの処理条件及び評価結果も表2に併せ示す。また、「CS 深さ20μm」、「CS 深さ30μm」、「CS 深さ40μm」は、それぞれ、表面からの深さ20μm、30μm、40μmにおけるCSを表す。そして、「平均CS 深さ20〜40μm」は、深さ20μm〜40μmにおけるCSの平均値を示す。
表2に示すように、実施例5−1および5−2の化学強化ガラスは、比較例5の化学強化ガラスと比較して、表面からの深さ20μm、30μm、40μmにおけるCSが高く、且つ、表面からの深さ20〜40μmにおけるCSの平均値が高かった。また、厚さを変えた実施例6−1および6−2、並びに実施例7−1および7−2の化学強化ガラスをそれぞれ比較例6および比較例7の化学強化ガラスと比較した結果も同様であった。
以上の結果から、本発明の製造方法により、表面からの深さが比較的浅い領域において、従来と比較して高い圧縮応力を実現でき、強度に優れた化学強化ガラスが得られた。
本発明の化学強化ガラスの製造方法によれば、表面からの深さが比較的浅い領域において、従来と比較して高い圧縮応力を達することができ、強度に優れた化学強化ガラスを製造することができる。本発明の化学強化ガラスは、携帯電話、デジタルカメラまたはタッチパネルディスプレイ等のディスプレイ用カバーガラスに使用できる。
Claims (9)
- 酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含むガラスを、下記(1)〜(3)の工程を含んで化学強化処理をする、化学強化ガラスの製造方法。
(1)前記ガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
(2)前記工程(1)でイオン交換したガラスを50質量%以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程
(3)前記工程(2)でイオン交換したガラスを70質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物に接触させてイオン交換する工程 - 下記(a1)〜(a3)の少なくともいずれか1を満たす、請求項1に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(a1)前記工程(1)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、350〜480℃にて、0.5〜20時間接触する
(a2)前記工程(2)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、340〜480℃にて、0.5〜20時間接触する
(a3)前記工程(3)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、350〜480℃にて、0.5〜20時間接触する - 下記(b1)〜(b3)の少なくともいずれか1つを満たす、請求項1または2に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(b1)前記工程(1)における前記無機塩組成物が、80質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物である
(b2)前記工程(2)における前記無機塩組成物が、65質量%以上の硝酸ナトリウムを含む無機塩組成物である
(b3)前記工程(3)における前記無機塩組成物が、80質量%以上の硝酸カリウムを含む無機塩組成物である - 下記(c1)〜(c3)の少なくともいずれか1つを満たす、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(c1)前記工程(1)における前記化学強化用ガラスと前記無機塩組成物とが、360〜470℃で接触する
(c2)前記工程(2)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、350〜470℃で接触する
(c3)前記工程(3)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、360〜470℃で接触する - 下記(d1)〜(d3)の少なくともいずれか1つを満たす、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化学強化ガラスの製造方法。
(d1)前記工程(1)における前記化学強化用ガラスと前記無機塩組成物とが、0.5〜15時間接触する
(d2)前記工程(2)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、1〜15時間接触する
(d3)前記工程(3)における前記ガラスと前記無機塩組成物とが、0.5〜15時間接触する - 前記工程(1)において、NaイオンをKイオンにイオン交換し、
前記工程(2)において、LiイオンをNaイオンにイオン交換し、
前記工程(3)において、NaイオンをKイオンにイオン交換する、
請求項1〜5いずれか1項に記載の化学強化ガラスの製造方法。 - 酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含有し、
ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ20[μm]における圧縮応力値が160×t+12[MPa]以上であり、深さ40[μm]における圧縮応力値が167×t−21[MPa]以上となる化学強化ガラス。 - 酸化物基準のモル百分率表示で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0.1〜20%、Na2Oを0.1〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%、P2O5を0〜5%、B2O3を0〜5%、Y2O3を0〜5%およびZrO2を0〜5%を含有し、
ガラスの厚さをt[mm]とするとき、表面からの深さ20〜40[μm]における圧縮応力の平均値が164×t−5[MPa]以上となる化学強化ガラス。 - 圧縮応力層深さが60μm以上である、請求項7または8に記載の化学強化ガラス。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018007380A JP2019123658A (ja) | 2018-01-19 | 2018-01-19 | 化学強化ガラスの製造方法および化学強化ガラス |
| CN201910048107.6A CN110054420B (zh) | 2018-01-19 | 2019-01-18 | 化学强化玻璃的制造方法及化学强化玻璃 |
| US16/251,963 US11198642B2 (en) | 2018-01-19 | 2019-01-18 | Production method of chemically strengthened glass, and chemically strengthened glass |
| US17/487,421 US20220009830A1 (en) | 2018-01-19 | 2021-09-28 | Production method of chemically strengthened glass, and chemically strengthened glass |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018007380A JP2019123658A (ja) | 2018-01-19 | 2018-01-19 | 化学強化ガラスの製造方法および化学強化ガラス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019123658A true JP2019123658A (ja) | 2019-07-25 |
Family
ID=67298507
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018007380A Pending JP2019123658A (ja) | 2018-01-19 | 2018-01-19 | 化学強化ガラスの製造方法および化学強化ガラス |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US11198642B2 (ja) |
| JP (1) | JP2019123658A (ja) |
| CN (1) | CN110054420B (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111087178A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-05-01 | 咸宁南玻光电玻璃有限公司 | 锂铝硅玻璃化学强化的方法 |
| WO2021070788A1 (ja) * | 2019-10-08 | 2021-04-15 | Agc株式会社 | 撥水撥油層付き物品 |
| CN112960904A (zh) * | 2021-02-09 | 2021-06-15 | 醴陵旗滨电子玻璃有限公司 | 锂铝硅玻璃、锂铝硅化学强化玻璃及其制备方法与应用 |
| KR20220115704A (ko) * | 2021-02-09 | 2022-08-18 | 공주대학교 산학협력단 | 화학강화용 유리 조성물과 이로부터 제조된 화학강화 유리 박판 및 이의 제조 방법 |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017126605A1 (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 旭硝子株式会社 | 化学強化ガラス及び化学強化ガラスの製造方法 |
| WO2018143991A1 (en) * | 2017-02-02 | 2018-08-09 | Corning Incorporated | Lithium containing glass or glass ceramic article with modified k2o profile near the glass surface |
| CN111087174B (zh) * | 2019-12-19 | 2022-03-18 | 重庆鑫景特种玻璃有限公司 | 一种具有高弹性模量的玻璃陶瓷、强化玻璃陶瓷及其制备方法 |
| CN111348841A (zh) * | 2020-03-26 | 2020-06-30 | 常熟佳合显示科技有限公司 | 一种提升玻璃耐摔性能及表面硬度的化学强化方法 |
| CN114075046B (zh) * | 2020-08-18 | 2023-01-24 | 重庆鑫景特种玻璃有限公司 | 具有高压应力和高安全性的强化玻璃及其加工方法 |
| CN112010552A (zh) * | 2020-09-04 | 2020-12-01 | 彩虹集团(邵阳)特种玻璃有限公司 | 一种铝硅酸盐玻璃及其强化方法 |
| CN116802161A (zh) * | 2020-11-30 | 2023-09-22 | 康宁股份有限公司 | 具有高断裂韧度的可离子交换玻璃 |
| CN112441740A (zh) * | 2020-12-22 | 2021-03-05 | 中国洛阳浮法玻璃集团有限责任公司 | 一种高透高强度超薄中铝玻璃的制备方法 |
| CN112723736B (zh) * | 2020-12-30 | 2022-03-04 | 清远南玻节能新材料有限公司 | 玻璃、强化玻璃及其制备方法和电子产品 |
| CN114956602A (zh) * | 2021-02-26 | 2022-08-30 | Agc株式会社 | 化学强化玻璃及其制造方法 |
Family Cites Families (34)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3498773A (en) * | 1966-02-23 | 1970-03-03 | Owens Illinois Inc | Method of strengthening glass by ion exchange |
| US6534120B1 (en) * | 1999-06-30 | 2003-03-18 | Hoya Corporation | Chemically reinforced glass manufacture method, information recording medium glass substrate manufacture method, information recording medium manufacture method, and chemical reinforcement device |
| US8232218B2 (en) * | 2008-02-29 | 2012-07-31 | Corning Incorporated | Ion exchanged, fast cooled glasses |
| JP2011527661A (ja) | 2008-07-11 | 2011-11-04 | コーニング インコーポレイテッド | 民生用途のための圧縮面を有するガラス |
| EP2321230A4 (en) * | 2008-07-29 | 2012-10-10 | Corning Inc | TWO-STAGE ION EXCHANGE FOR GLASS CHEMICAL REINFORCEMENT |
| WO2011097314A2 (en) * | 2010-02-02 | 2011-08-11 | Apple Inc. | Enhanced chemical strengthening glass of covers for portable electronic devices |
| DE102010009584B4 (de) * | 2010-02-26 | 2015-01-08 | Schott Ag | Chemisch vorgespanntes Glas, Verfahren zu seiner Herstellung sowie Verwendung desselben |
| US20110293942A1 (en) * | 2010-05-26 | 2011-12-01 | Ivan A Cornejo | Variable temperature/continuous ion exchange process |
| US10189743B2 (en) * | 2010-08-18 | 2019-01-29 | Apple Inc. | Enhanced strengthening of glass |
| US20120052271A1 (en) * | 2010-08-26 | 2012-03-01 | Sinue Gomez | Two-step method for strengthening glass |
| US20120216565A1 (en) * | 2011-02-24 | 2012-08-30 | Douglas Clippinger Allan | Method of producing constancy of compressive stress in glass in an ion exchange process |
| US10781135B2 (en) * | 2011-03-16 | 2020-09-22 | Apple Inc. | Strengthening variable thickness glass |
| US9725359B2 (en) * | 2011-03-16 | 2017-08-08 | Apple Inc. | Electronic device having selectively strengthened glass |
| US10280112B2 (en) * | 2011-08-19 | 2019-05-07 | Corning Incorporated | Ion exchanged glass with high resistance to sharp contact failure and articles made therefrom |
| US8664130B2 (en) * | 2012-04-13 | 2014-03-04 | Corning Incorporated | White, opaque β-spodumene/rutile glass-ceramic articles and methods for making the same |
| DE202013012919U1 (de) * | 2012-05-31 | 2022-01-24 | Corning Lncorporated | Zirkon-kompatibles, ionenaustauschbares Glas mit hoher Schadensresistenz |
| US9387651B2 (en) * | 2012-09-26 | 2016-07-12 | Corning Incorporated | Methods for producing ion exchanged glass and resulting apparatus |
| US20140345325A1 (en) * | 2013-05-24 | 2014-11-27 | Corning Incorporated | Double ion exchange process |
| US20150166407A1 (en) * | 2013-12-08 | 2015-06-18 | Saxon Glass Technologies, Inc. | Strengthened glass and methods for making utilizing electric field assist |
| US9517968B2 (en) * | 2014-02-24 | 2016-12-13 | Corning Incorporated | Strengthened glass with deep depth of compression |
| CN108609866B (zh) * | 2014-07-25 | 2021-12-07 | 康宁股份有限公司 | 具有深的压缩深度的强化玻璃 |
| CN117623625A (zh) * | 2014-10-08 | 2024-03-01 | 康宁股份有限公司 | 包含金属氧化物浓度梯度的玻璃和玻璃陶瓷 |
| CN115536270A (zh) * | 2014-11-04 | 2022-12-30 | 康宁股份有限公司 | 深层非易碎应力曲线及其制造方法 |
| JP6990192B2 (ja) | 2016-03-18 | 2022-01-12 | コーニング インコーポレイテッド | 強化リチウム系ガラス物品の製作方法およびリチウム系ガラス物品 |
| KR20200091500A (ko) * | 2016-04-08 | 2020-07-30 | 코닝 인코포레이티드 | 두 영역을 포함하는 응력 프로파일을 포함하는 유리-계 물품, 및 제조 방법 |
| EP3904302A1 (en) * | 2016-04-08 | 2021-11-03 | Corning Incorporated | Glass-based articles including a metal oxide concentration gradient |
| US10899660B2 (en) * | 2016-05-19 | 2021-01-26 | Apple Inc. | Asymmetric chemical strengthening |
| US11059744B2 (en) * | 2016-06-14 | 2021-07-13 | Corning Incorporated | Glasses having improved drop performance |
| US10934209B2 (en) * | 2016-10-13 | 2021-03-02 | Corning Incorporated | Glass-based articles having improved fracture performance |
| US11639307B2 (en) * | 2018-07-13 | 2023-05-02 | Apple Inc. | Patterned asymmetric chemical strengthening |
| US12246987B2 (en) * | 2018-10-09 | 2025-03-11 | Nippon Electric Glass Co., Ltd. | Reinforced glass, and method for producing reinforced glass |
| KR20250161039A (ko) * | 2019-07-02 | 2025-11-14 | 코닝 인코포레이티드 | 개선된 응력 프로파일을 갖는 유리-계 물품 |
| KR102785504B1 (ko) * | 2020-02-27 | 2025-03-24 | 삼성디스플레이 주식회사 | 유리 제품 및 그 제조 방법 |
| JP7524797B2 (ja) * | 2021-02-26 | 2024-07-30 | Agc株式会社 | 化学強化ガラスの製造方法 |
-
2018
- 2018-01-19 JP JP2018007380A patent/JP2019123658A/ja active Pending
-
2019
- 2019-01-18 CN CN201910048107.6A patent/CN110054420B/zh active Active
- 2019-01-18 US US16/251,963 patent/US11198642B2/en active Active
-
2021
- 2021-09-28 US US17/487,421 patent/US20220009830A1/en not_active Abandoned
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021070788A1 (ja) * | 2019-10-08 | 2021-04-15 | Agc株式会社 | 撥水撥油層付き物品 |
| CN111087178A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-05-01 | 咸宁南玻光电玻璃有限公司 | 锂铝硅玻璃化学强化的方法 |
| CN111087178B (zh) * | 2019-12-26 | 2022-05-20 | 咸宁南玻光电玻璃有限公司 | 锂铝硅玻璃化学强化的方法 |
| CN112960904A (zh) * | 2021-02-09 | 2021-06-15 | 醴陵旗滨电子玻璃有限公司 | 锂铝硅玻璃、锂铝硅化学强化玻璃及其制备方法与应用 |
| KR20220115704A (ko) * | 2021-02-09 | 2022-08-18 | 공주대학교 산학협력단 | 화학강화용 유리 조성물과 이로부터 제조된 화학강화 유리 박판 및 이의 제조 방법 |
| KR102585577B1 (ko) * | 2021-02-09 | 2023-10-06 | 공주대학교 산학협력단 | 화학강화용 유리 조성물과 이로부터 제조된 화학강화 유리 박판 및 이의 제조 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20220009830A1 (en) | 2022-01-13 |
| CN110054420B (zh) | 2023-12-08 |
| CN110054420A (zh) | 2019-07-26 |
| US20190225537A1 (en) | 2019-07-25 |
| US11198642B2 (en) | 2021-12-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US11198642B2 (en) | Production method of chemically strengthened glass, and chemically strengthened glass | |
| CN108483943B (zh) | 化学强化玻璃及其制造方法 | |
| TWI491578B (zh) | Method for manufacturing chemically strengthened glass plate | |
| JP5621239B2 (ja) | ディスプレイ装置用ガラス板、ディスプレイ装置用板ガラスおよびその製造方法 | |
| JP5267753B1 (ja) | 化学強化ガラス及びその製造方法 | |
| JP6300177B2 (ja) | 強化ガラスの製造方法 | |
| JP6800203B2 (ja) | 化学強化のためのガラス基板および制御された曲率を有する化学強化法 | |
| WO2013047679A1 (ja) | 化学強化ガラス板及びその製造方法 | |
| TW201742841A (zh) | 在後離子交換熱處理之後保留高壓縮應力的玻璃組成物 | |
| JP7396445B2 (ja) | 化学強化ガラスの製造方法及び化学強化ガラス | |
| CN112399964B (zh) | 化学强化玻璃及其制造方法 | |
| CN110770188A (zh) | 化学强化玻璃及化学强化玻璃的制造方法 | |
| JP2012236737A (ja) | ガラスの製造方法及びガラス | |
| CN111747661B (zh) | 化学强化玻璃的制造方法、熔融盐组合物以及熔融盐组合物的寿命延长方法 | |
| JP6451495B2 (ja) | 化学強化ガラスの製造方法 | |
| US20190337844A1 (en) | Method for producing chemically strengthened glass | |
| WO2016117479A1 (ja) | ガラス基材の製造方法 | |
| JP6593227B2 (ja) | 化学強化ガラスの製造方法 | |
| JP2019210195A (ja) | 化学強化ガラス板及びその製造方法 | |
| WO2018043361A1 (ja) | 化学強化ガラスの製造方法 | |
| KR20120130695A (ko) | 화학 강화 유리의 제조 방법 | |
| CN110891912A (zh) | 化学强化用玻璃以及化学强化玻璃 | |
| WO2025057578A1 (ja) | ガラスの製造方法 | |
| JP2018145017A (ja) | 化学強化用ガラス板及び化学強化ガラス板の製造方法 |