以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では、圧電振動デバイスとして水晶発振器に本発明を適用した場合について説明する。
本実施の形態にかかる水晶発振器101では、図1に示すように、水晶振動板2(本発明でいう圧電振動板)と、水晶振動板2の第1励振電極221(図4参照)を覆い、水晶振動板2の一主面211に形成された第1励振電極221を気密封止する第1封止部材3と、この水晶振動板2の他主面212に、水晶振動板2の第2励振電極222(図5参照)を覆い、第1励振電極221と対になって形成された第2励振電極222を気密封止する第2封止部材4と、第1封止部材3に搭載された電子部品素子(本実施の形態ではIC5)とが設けられている。電子部品素子としてのIC5は、水晶振動板2とともに発振回路を構成する1チップ集積回路素子である。この水晶発振器101では、水晶振動板2と第1封止部材3とが接合され、水晶振動板2と第2封止部材4とが接合されることによって、略直方体のサンドイッチ構造のパッケージ12が構成される。
そして、水晶振動板2を介して第1封止部材3と第2封止部材4とが接合されることで、パッケージ12の内部空間13が形成され、このパッケージ12の内部空間13に、水晶振動板2の両主面211,212に形成された第1励振電極221及び第2励振電極222を含む振動部23が気密封止されている。本実施の形態にかかる水晶発振器101は、例えば、1.0×0.8mmのパッケージサイズであり、小型化と低背化とを図ったものである。また、小型化に伴い、本パッケージ12では、キャスタレーションを形成せずに、後述する貫通孔(第11〜第25貫通孔)を用いて電極の導通を図っている。
次に、水晶発振器101のパッケージ12を構成する水晶振動板2と第1封止部材3と第2封止部材4について、図1〜7を用いて説明する。なお、ここでは、水晶振動板2と第1封止部材3と第2封止部材4が接合されていない夫々単体として構成されている各部材について説明を行う。
水晶振動板2は、図4,5に示すように、水晶からなる圧電基板であって、その両主面(一主面211,他主面212)が平坦平滑面(鏡面加工)として成形されている。
水晶振動板2の両主面211,212(一主面211,他主面212)に一対の(対となる)励振電極(第1励振電極221,第2励振電極222)が形成されている。そして、両主面211,212には、一対の第1励振電極221,第2励振電極222を囲うように2つの切り欠き部24(貫通形状)が形成されて振動部23が構成されている。切り欠き部24は、平面視凹形状体241(1つの平面視長方形の両端から2つの長方形夫々が、長方形の長手方向に対して直角方向に延出して成形された3つの平面視長方形からなる平面視体)と、平面視長方形状体242とからなる。
そして、平面視凹形状体241と平面視長方形状体242との間の部位(保持部)213に、第1励振電極221及び第2励振電極222をIC5に引き出すための引出電極(第1引出電極223,第2引出電極224)が設けられている。第1励振電極221及び第1引出電極223は、一主面211上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、この下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。第2励振電極222及び第2引出電極224は、他主面212上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、この下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。
水晶振動板2では、両主面211,212の振動部23に沿った外方に、振動部23を囲むように第1封止部材3と第2封止部材4とを接合するための振動側封止部25が夫々設けられている。水晶振動板2の一主面211の振動側封止部25に、第1封止部材3に接合するための振動側第1接合パターン251が形成されている。また、水晶振動板2の他主面212の振動側封止部25に、第2封止部材4に接合するための振動側第2接合パターン252が形成されている。
振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252は、平面視で環状に形成されており、外縁形状が略八角形に形成されている。振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252は、平面視で水晶振動板2の四隅以外の部分に設けられている。つまり、振動側第1接合パターン251は、平面視で水晶振動板2の四隅で外周縁から離隔した離隔部251aと、水晶振動板2の四隅の離隔部251a以外の部分において水晶振動板2の外周縁に沿って設けられた4つの外周縁部251bとを有している。振動側第2接合パターン252は、平面視で水晶振動板2の四隅で外周縁から離隔した離隔部252aと、水晶振動板2の四隅の離隔部252a以外の部分において水晶振動板2の外周縁に沿って設けられた4つの外周縁部252bとを有している。
振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252は、同一の幅を有しており、平面視で同一の位置に設けられている。内部空間13は、平面視で振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252の内方(内側)に形成されることになる。ここでいう内部空間13の内方とは、後述する接合材11上を含まずに厳密に接合材11の内周面の内側のことをいう。水晶振動板2の一対の第1励振電極221,第2励振電極222は、振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252とは電気的に接続されていない。
振動側第1接合パターン251は、一主面211上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜2511と、下地PVD膜2511上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜2512とからなる。振動側第2接合パターン252は、他主面212上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜2521と、下地PVD膜2521上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜2522とからなる。つまり、振動側第1接合パターン251と振動側第2接合パターン252とは、同一構成からなり、複数の層が両主面211,212の振動側封止部25上に積層して構成され、その最下層側からTi層(もしくはCr層)とAu層とが蒸着形成されている。このように、振動側第1接合パターン251と振動側第2接合パターン252とでは、下地PVD膜2511,2521が単一の材料(Ti(もしくはCr))からなり、電極PVD膜2512,2522が単一の材料(Au)からなり、下地PVD膜2511,2521よりも電極PVD膜2512,2522の方が厚い。
また、水晶振動板2の一主面211に形成された第1励振電極221と振動側第1接合パターン251とは同一厚みを有し、第1励振電極221と振動側第1接合パターン251との表面(主面)が同一金属からなり、水晶振動板2の他主面212に形成された第2励振電極222と振動側第2接合パターン252とは同一厚みを有し、第2励振電極222と振動側第2接合パターン252との表面(主面)が同一金属からなる。また、振動側第1接合パターン251と振動側第2接合パターン252は、非Snパターンである。
ここで、第1励振電極221、第1引出電極223及び振動側第1接合パターン251を同一の構成とすることができ、この場合、同一のプロセスで第1励振電極221、第1引出電極223及び振動側第1接合パターン251を一括して形成することができる。同様に、第2励振電極222、第2引出電極224及び振動側第2接合パターン252を同一の構成とすることができ、この場合、同一のプロセスで第2励振電極222、第2引出電極224及び振動側第2接合パターン252を一括して形成することができる。詳細には、真空蒸着やスパッタリング、イオンプレーティング、MBE、レーザーアブレーションなどのPVD法(例えば、フォトリソグラフィ等の加工におけるパターンニング用の膜形成法)により下地PVD膜や電極PVD膜を形成することで、一括して膜形成を行い、製造工数を減らすことができ、コスト低減に寄与することができる。
水晶振動板2には、図4,5に示すように、一主面211と他主面212との間を貫通する5つの貫通孔(第11〜第15貫通孔271〜275)が形成されている。第11貫通孔271は、後述する第1封止部材3の第16貫通孔351及び第2封止部材4の第22貫通孔451に繋がるものである。第12貫通孔272は、後述する第1封止部材3の第17貫通孔352及び第2封止部材4の第23貫通孔452に繋がるものである。第13貫通孔273は、後述する第1封止部材3の第18貫通孔353及び第2封止部材4の第24貫通孔453に繋がるものである。第14貫通孔274は、後述する第1封止部材3の第19貫通孔354及び第2封止部材4の第25貫通孔454に繋がるものである。第15貫通孔275は、第2励振電極222から引き出された第2引出電極224、及び、後述する接合材14を介して第1封止部材3の第21貫通孔356に繋がるものである。
第11〜第15貫通孔271〜275には、図1,4,5に示すように、一主面211と他主面212とに形成された電極の導通を図るための貫通電極71が、第11〜第15貫通孔271〜275夫々の内壁面に沿って形成されている。そして、第11〜第15貫通孔271〜275夫々の中央部分は、一主面211と他主面212との間を貫通した中空状態の貫通部分72となる。第11〜第15貫通孔271〜275夫々の外周囲には、接続用接合パターン73が形成されている。接続用接合パターン73は、水晶振動板2の両主面(一主面211,他主面212)に設けられている。
接続用接合パターン73は、振動側第1接合パターン251,振動側第2接合パターン252と同様の構成であり、振動側第1接合パターン251,振動側第2接合パターン252と同一のプロセスで形成することができる。具体的には、接続用接合パターン73は、水晶振動板2の両主面(一主面211,他主面212)上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、当該下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。
水晶振動板2の一主面211に形成された第15貫通孔275の接続用接合パターン73は、図4の矢印A1方向に沿って延びており、振動側第1接合パターン251と切り欠き部24との間に設けられている。水晶振動板2の他主面212に形成された第15貫通孔275の接続用接合パターン73は、第2励振電極222から引き出された第2引出電極224と一体的に形成されている。また、第1励振電極221から引き出された第1引出電極223には、図4の矢印A1方向に沿って延びる接続用接合パターン73が一体的に形成されており、この接続用接合パターン73は、振動側第1接合パターン251と切り欠き部24との間に設けられている。
水晶発振器101では、第11〜第14貫通孔271〜274は、平面視で内部空間13の外方(接合材11の外周面の外側)に形成されている。より具体的には、第11〜第14貫通孔271〜274は、平面視で水晶振動板2の四隅に設けられている。一方、第15貫通孔275は、平面視で内部空間13の内方(接合材11の内周面の内側)に形成されている。つまり、第15貫通孔275は、平面視で水晶振動板2の四隅以外の部分に設けられている。第11〜第15貫通孔271〜275は、振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252とは電気的に接続されていない。
第1封止部材3には、曲げ剛性(断面二次モーメント×ヤング率)が1000[N・mm2]以下の材料が用いられている。具体的には、第1封止部材3は、図2,3に示すように、1枚のガラスウエハから形成された直方体の基板であり、この第1封止部材3の他主面312(水晶振動板2に接合する面)は平坦平滑面(鏡面加工)として成形されている。第1封止部材3は、平面視で、水晶振動板2と略同一の形状及び大きさを有している。
この第1封止部材3の他主面312には、水晶振動板2に接合するための封止側第1封止部32が設けられている。第1封止部材3の封止側第1封止部32に、水晶振動板2に接合するための封止側第1接合パターン321が形成されている。
封止側第1接合パターン321は、平面視で環状に形成されており、外縁形状が略八角形に形成されている。封止側第1接合パターン321は、平面視で第1封止部材3の四隅以外の部分に設けられている。つまり、封止側第1接合パターン321は、平面視で第1封止部材3の四隅で外周縁から離隔した離隔部321aと、第1封止部材3の四隅の離隔部321a以外の部分において第1封止部材3の外周縁に沿って設けられた4つの外周縁部321bとを有している。封止側第1接合パターン321は、第1封止部材3の封止側第1封止部32上の全ての位置において同一幅とされる。
この封止側第1接合パターン321は、第1封止部材3上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜3211と、下地PVD膜3211上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜3212とからなる。なお、本実施の形態では、下地PVD膜3211には、Ti(もしくはCr)が用いられ、電極PVD膜3212にはAuが用いられている。また、封止側第1接合パターン321は、非Snパターンである。具体的には、封止側第1接合パターン321は、複数の層が他主面312の封止側第1封止部32上に積層して構成され、その最下層側からTi層(もしくはCr層)とAu層とが蒸着形成されている。
第1封止部材3の一主面311(IC5を搭載する面)には、図1,2に示すように、発振回路素子であるIC5を搭載する搭載パッドを含む6つの電極パターン33が形成されている。6つの電極パターン33は、夫々個別に第16〜第21貫通孔351〜356に接続されている。IC5は、金属バンプ(例えばAuバンプ等)34を用いて電極パターン33に、FCB(Flip Chip Bonding)法により接合される。各電極パターン33は、封止側第1接合パターン321と同様の構成であり、一主面311上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、当該下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。
第1封止部材3には、図1〜3に示すように、一主面311と他主面312との間を貫通する6つの貫通孔(第16〜第21貫通孔351〜356)が形成されている。第16貫通孔351は、水晶振動板2の第11貫通孔271に繋がるものである。第17貫通孔352は、水晶振動板2の第12貫通孔272に繋がるものである。第18貫通孔353は、水晶振動板2の第13貫通孔273に繋がるものである。第19貫通孔354は、水晶振動板2の第14貫通孔274に繋がるものである。第20貫通孔355は、接合材14を介して水晶振動板2の第1励振電極221から引き出された第1引出電極223に繋がるものである。第21貫通孔356は、接合材14を介して水晶振動板2の第15貫通孔275に繋がるものである。
第16〜第21貫通孔351〜356には、図1〜3に示すように、一主面311と他主面312とに形成された電極の導通を図るための貫通電極71が、第16〜第21貫通孔351〜356夫々の内壁面に沿って形成されている。そして、第16〜第21貫通孔351〜356夫々の中央部分は、一主面311と他主面312との間を貫通した中空状態の貫通部分72となる。第16〜第21貫通孔351〜356夫々の外周囲には、接続用接合パターン73が形成されている。接続用接合パターン73は、第1封止部材3の他主面312に設けられている。
接続用接合パターン73は、封止側第1接合パターン321と同様の構成であり、封止側第1接合パターン321と同一のプロセスで形成することができる。具体的には、接続用接合パターン73は、第1封止部材3の他主面312上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、当該下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。第20貫通孔355及び第21貫通孔356の接続用接合パターン73は、図3の矢印A1方向に沿って延びている。
水晶発振器101では、第16〜第19貫通孔351〜354は、平面視で内部空間13の外方(接合材11の外周面の外側)に形成されている。より具体的には、第16〜第19貫通孔351〜354は、平面視で第1封止部材3の四隅に設けられている。一方、第20貫通孔355,第21貫通孔356は、平面視で内部空間13の内方(接合材11の内周面の内側)に形成されている。つまり、第20貫通孔355,第21貫通孔356は、平面視で第1封止部材3の四隅以外の部分に設けられている。第16〜第21貫通孔351〜356は、封止側第1接合パターン321とは電気的に接続されていない。また、6つの電極パターン33も、封止側第1接合パターン321とは電気的に接続されていない。
第2封止部材4には、曲げ剛性(断面二次モーメント×ヤング率)が1000[N・mm2]以下の材料が用いられている。具体的には、第2封止部材4は、図6に示すように、1枚のガラスウエハから形成された直方体の基板であり、この第2封止部材4の一主面411(水晶振動板2に接合する面)は平坦平滑面(鏡面加工)として成形されている。第2封止部材4は、平面視で、水晶振動板2と略同一の形状及び大きさを有している。
この第2封止部材4の一主面411には、水晶振動板2に接合するための封止側第2封止部42が設けられている。封止側第2封止部42には、水晶振動板2に接合するための封止側第2接合パターン421が形成されている。
封止側第2接合パターン421は、平面視で環状に形成されており、外縁形状が略八角形に形成されている。封止側第2接合パターン421は、平面視で第2封止部材4の四隅以外の部分に設けられている。つまり、封止側第2接合パターン421は、平面視で第2封止部材4の四隅で外周縁から離隔した離隔部421aと、第2封止部材4の四隅の離隔部421a以外の部分において第2封止部材4の外周縁に沿って設けられた4つの外周縁部421bとを有している。封止側第2接合パターン421は、第2封止部材4の封止側第2封止部42上の全ての位置において同一幅とされる。
この封止側第2接合パターン421は、第2封止部材4上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜4211と、下地PVD膜4211上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜4212とからなる。なお、本実施の形態では、下地PVD膜4211には、Ti(もしくはCr)が用いられ、電極PVD膜4212にはAuが用いられている。また、封止側第2接合パターン421は、非Snパターンである。具体的には、封止側第2接合パターン421は、複数の層が一主面411の封止側第2封止部42上に積層して構成され、その最下層側からTi層(もしくはCr層)とAu層とが蒸着形成されている。-
第2封止部材4の他主面412(水晶振動板2に面しない外方の主面)には、外部に電気的に接続する4つの外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)が設けられている。第1〜第4外部電極端子433〜436は、第2封止部材4の他主面412の4つの角部(四隅)に夫々位置する。また、図7,8に示すように、4つの外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)は、後述する外部電極側面端子との接続する領域を除き、第2封止部材4の外周端部から所定の間隔を隔てて設けられている。
より詳細には、封止側第2接合パターン421(封止部)の外周縁部421bの存在しない領域で、封止側第2接合パターン421(封止部)の離隔部421aの形成された領域でのみ、第2封止部材4の外周端部に延出されており、後述する外部電極側面端子と接続されている。これら外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)は、他主面412上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜4331〜4361と、下地PVD膜4331〜4361上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜4332〜4362とからなる。
なお、本形態の4つの外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)は、水晶振動板2と接合された後には、図7に示すように、水晶振動板2の両主面211,212の励振電極(第1励振電極221,第2励振電極222、図7の点線部分)とは、平面視重畳しない位置に形成されている。この構成によれば、外部端子電極と励振電極との両者に生じる浮遊容量や外部ノイズの悪影響を低減することができる。
第2封止部材4の4つの側面413には、図6,7,8に示すように、外部電極端子433〜436と接続されるとともに、側面413のうち封止側第2接合パターン421(封止部)の離隔部421aの形成された領域で、封止部の4つの外周縁部421bの存在しない領域に、4つの外部電極側面端子(第1〜第4外部電極側面端子441〜444)が設けられている。
また、本形態の4つの外部電極側面端子(第1〜第4外部電極側面端子441〜444)では、第2封止部材4の側面413のうち、第2封止部材4の四隅の稜414〜417に形成されており、より詳しくは四隅の稜414〜417を中心にして、二つの側面413にわたって形成されている。これら4つの外部電極側面端子(第1〜第4外部電極側面端子441〜444)は、側面413上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜4411〜4441と、下地PVD膜4411〜4441上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜4412〜4442とからなる。なお、本形態に限らず、上記4つの外部電極側面端子(第1〜第4外部電極側面端子441〜444)は、四隅の稜を含まず側面の一部のみに形成してもよい。
第2封止部材4には、図1,6,7に示すように、一主面411と他主面412との間を貫通する4つの貫通孔(第22〜第25貫通孔451〜454)が形成されている。第22貫通孔451は、第1外部電極端子433及び水晶振動板2の第11貫通孔271に繋がるものである。第23貫通孔452は、第2外部電極端子434及び水晶振動板2の第12貫通孔272に繋がるものである。第24貫通孔453は、第3外部電極端子435及び水晶振動板2の第13貫通孔273に繋がるものである。第25貫通孔454は、第4外部電極端子436及び水晶振動板2の第14貫通孔274に繋がるものである。
第22〜第25貫通孔451〜454には、図1,6,7に示すように、一主面411と他主面412とに形成された電極の導通を図るための貫通電極71が、第22〜第25貫通孔451〜454夫々の内壁面に沿って形成されている。そして、第22〜第25貫通孔451〜454夫々の中央部分は、一主面411と他主面412との間を貫通した中空状態の貫通部分72となる。第22〜第25貫通孔451〜454夫々の外周囲には、接続用接合パターン73が形成されている。接続用接合パターン73は、第2封止部材4の一主面411に設けられている。
接続用接合パターン73は、封止側第2接合パターン421と同様の構成であり、封止側第2接合パターン421と同一のプロセスで形成することができる。具体的には、接続用接合パターン73は、第2封止部材4の一主面411上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、当該下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。
水晶発振器101では、第22〜第25貫通孔451〜454は、平面視で内部空間13の外方(接合材11の外周面の外側)に形成されている。より具体的には、第22〜第25貫通孔451〜454は、平面視で第2封止部材4の四隅に設けられている。そして、第22〜第25貫通孔451〜454は、封止側第2接合パターン421とは電気的に接続されていない。また、第1〜第4外部電極端子433〜436も、封止側第2接合パターン421とは電気的に接続されていない。
上記の水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4を含む水晶発振器101では、別途接着剤等の接合専用材を用いずに、水晶振動板2と第1封止部材3とが振動側第1接合パターン251及び封止側第1接合パターン321を重ね合わせた状態で拡散接合され、水晶振動板2と第2封止部材4とが振動側第2接合パターン252及び封止側第2接合パターン421を重ね合わせた状態で拡散接合されて、図1に示すサンドイッチ構造のパッケージ12が製造される。これにより、パッケージ12の内部空間13、つまり、振動部23の収容空間が気密封止される。
なお、振動側第1接合パターン251及び封止側第1接合パターン321自身が拡散接合後に生成される接合材11となり、振動側第2接合パターン252及び封止側第2接合パターン421自身が拡散接合後に生成される接合材11となる。接合材11は、平面視で環状に形成されており、外縁形状が略八角形に形成される。
この際、第11〜第25貫通孔夫々の外周囲の接続用接合パターン73同士も重ね合わせられた状態で拡散接合される。具体的には、第11貫通孔271及び第16貫通孔351の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。第11貫通孔271及び第22貫通孔451の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。また、第12貫通孔272及び第17貫通孔352の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。第12貫通孔272及び第23貫通孔452の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。また、第13貫通孔273及び第18貫通孔353の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。第13貫通孔273及び第24貫通孔453の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。また、第14貫通孔274及び第19貫通孔354の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。第14貫通孔274及び第25貫通孔454の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。
また、第15貫通孔275及び第21貫通孔356の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。第15貫通孔275の接続用接合パターン73は、第2封止部材4の一主面411に設けられた接続用接合パターン73と重ね合わせられた状態で拡散接合される。第20貫通孔355の接続用接合パターン73は、水晶振動板2の第1励振電極221から引き出された第1引出電極223から延びる接続用接合パターン73と重ね合わせられた状態で拡散接合される。
そして、夫々の接続用接合パターン73同士が拡散接合後に生成される接合材14となる。拡散接合によって形成されたこれらの接合材14は、貫通孔の貫通電極71同士を導通させる役割、及び接合箇所を気密封止する役割を果たす。なお、図1では、平面視で封止用の接合材11よりも外方に設けられた接合材14を実線で示し、接合材11よりも内方に設けられた接合材14を破線で示している。
そして、第20貫通孔355は、IC5を第1励振電極221に導通するための第1電気パス(導通路)となる。第21貫通孔356,第15貫通孔275は、IC5を第2励振電極222に導通するための第2電気パスとなる。第16貫通孔351,第11貫通孔271,第22貫通孔451は、IC5を第1外部電極端子433に導通するための第3電気パスとなる。第17貫通孔352,第12貫通孔272,第23貫通孔452は、IC5を第2外部電極端子434に導通するための第4電気パスとなる。第18貫通孔353,第13貫通孔273,第24貫通孔453は、IC5を第3外部電極端子435に導通するための第5電気パスとなる。第19貫通孔354,第14貫通孔274,第25貫通孔454は、IC5を第4外部電極端子436に導通するための第6電気パスとなる。
本実施の形態では、拡散接合を常温で行っている。ここでいう常温は、5℃〜35℃のことをいう。この常温拡散接合により下記する効果(ガスの発生抑制と接合良好)を有するが、これは共晶半田の融点である183℃よりも低い値であって好適な例である。しかしながら、常温拡散接合だけが下記する効果を有するものではなく、常温以上230℃未満の温度下で拡散接合されていればよい。特に、200℃以上230℃未満の温度下において拡散接合することで、Pbフリー半田の融点である230℃未満であり、さらにAuの再結晶温度(200℃)以上となるので、接合部分の不安定領域を安定化できる。また本実施の形態ではAu−Snといった接合専用材を使用していないため、メッキガス、バインダーガス、金属ガス等のガスの発生がない。よってAuの再結晶温度以上にすることができる。
そして、拡散接合によって製造されたパッケージ12では、第1封止部材3と水晶振動板2とは、1.00μm以下のギャップを有し、第2封止部材4と水晶振動板2とは、1.00μm以下のギャップを有する。つまり、第1封止部材3と水晶振動板2との間の接合材11の厚みが、1.00μm以下であり、第2封止部材4と水晶振動板2との間の接合材11の厚みが、1.00μm以下(具体的には、本実施の形態のAu−Au接合では0.15μm〜1.00μm)である。なお、比較として、Snを用いた従来の金属ペースト封止材では、5μm〜20μmとなる。
水晶発振器101において、第1励振電極221、第2励振電極222、及び第1〜第4外部電極端子433〜436は、振動部23を気密封止する封止部としての接合材11(振動側第1接合パターン251及び封止側第1接合パターン321,振動側第2接合パターン252及び封止側第2接合パターン421)には電気的に接続されていない。詳細には、第1励振電極221は、第1電気パス(第20貫通孔355)、及び電極パターン33を順に経由して、IC5に電気的に接続されている。第2励振電極222は、第2電気パス(第15貫通孔275、第21貫通孔356)、及び電極パターン33を順に経由して、IC5に電気的に接続されている。第1、第2電気パスは、平面視で接合材11よりも内方に配置される内部電気パスとなっている。第2電気パスを構成する第15貫通孔275及び第21貫通孔356は、平面視で重畳しないように設けられている。
また、IC5は、電極パターン33、及び第3電気パス(第16貫通孔351、第11貫通孔271、及び第22貫通孔451)を順に経由して、第1外部電極端子433に電気的に接続されている。IC5は、電極パターン33、及び第4電気パス(第17貫通孔352、第12貫通孔272、及び第23貫通孔452)を順に経由して、第2外部電極端子434に電気的に接続されていている。IC5は、電極パターン33、及び第5電気パス(第18貫通孔353、第13貫通孔273、及び第24貫通孔453を順に経由して、第3外部電極端子435に電気的に接続されていている。IC5は、電極パターン33、及び第6電気パス(第19貫通孔354、第14貫通孔274、及び第25貫通孔454を順に経由して、第4外部電極端子436に電気的に接続されていている。第3〜第6電気パスは、平面視で接合材11よりも外方に配置される外部電気パスとなっている。
そして、第3電気パスを構成する第16貫通孔351、第11貫通孔271、及び第22貫通孔451は、平面視で重畳するように設けられている。第4電気パスを構成する第17貫通孔352、第12貫通孔272、及び第23貫通孔452は、平面視で重畳するように設けられている。第5電気パスを構成する第18貫通孔353、第13貫通孔273、及び第24貫通孔453は、平面視で重畳するように設けられている。第6電気パスを構成する第19貫通孔354、第14貫通孔274、及び第25貫通孔454は、平面視で重畳するように設けられている。これにより、IC5をFCB法により第1封止部材3の一主面311に搭載する際、FCB法を行うことが可能な領域を広く確保することができる。
本実施の形態では、水晶発振器101において、封止部としての接合材11は、平面視で、パッケージ12の四隅以外の部分においてパッケージ12の外周縁に沿って設けられている。以下、この点について、図1〜図9を参照して説明する。図9は、水晶発振器101における接合材11と、水晶振動板2の振動部23や貫通孔等との平面視での位置関係を示す図である。図9では、貫通孔として、水晶振動板2の第11〜第15貫通孔271〜275を代表して示している。なお、本実施の形態では、平面視で、パッケージ12の外周縁と、水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4の各外周縁とが一致している。
水晶発振器101では、接合材11は、水晶振動板2及び第1封止部材3の間において、振動側第1接合パターン251及び封止側第1接合パターン321の拡散接合によって形成される。また、接合材11は、水晶振動板2及び第2封止部材4の間において、振動側第2接合パターン252及び封止側第2接合パターン421の拡散接合によって形成される。
振動側第1接合パターン251、振動側第2接合パターン252、封止側第1接合パターン321、及び封止側第2接合パターン421は、平面視で同一の形状及び大きさを有しており、水晶振動板2及び第1封止部材3の間の接合材11と、水晶振動板2及び第2封止部材4の間の接合材11とは、平面視で同一の形状及び大きさに形成される。このように、水晶発振器101では、水晶振動板2の両主面211,212に、それぞれ平面視で同一の形状及び大きさの接合材11が形成されている。
接合材11の外縁形状は、平面視で八角形に形成されている。接合材11の外縁形状は、振動側第1接合パターン251、振動側第2接合パターン252、封止側第1接合パターン321、及び封止側第2接合パターン421の外縁形状(図3〜図6参照)と同一の形状になっている。
そして、水晶発振器101において、接合材11は、平面視で、パッケージ12の四隅以外の部分においてパッケージ12の外周縁に沿って(平行に)設けられている。接合材11は、パッケージ12の四隅の第3〜第6電気パス(つまり、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454)を避けるように配置されている。また、接合材11は、平面視で、振動部23を囲うように設けられており、振動部23の収容空間(内部空間13)が、接合材11によって気密封止されている。
具体的には、図9に示すように、接合材11は、平面視で、パッケージ12の1対の短辺に沿って(平行に)設けられた1対の第1直線部11Aと、パッケージ12の1対の長辺に沿って(平行に)設けられた1対の第2直線部11Bと、第1直線部11Aの端部及び第2直線部11Bの端部を繋ぐように設けられた4つの連結部11Cとを有する。1対の第1直線部11A及び1対の第2直線部11Bは、パッケージ12の外周縁(短辺及び長辺)に沿った外周縁部となっており、4つの連結部11Cは、パッケージ12の外周縁から離隔した離隔部となっている。
1対の第1直線部11Aは、平面視で、パッケージ12の短辺に近接して設けられている。第1直線部11Aの長さ(短辺方向の寸法)は、パッケージ12の短辺の少なくとも[1/3]以上の長さになっている。2つの第1直線部11Aの長さは、同一の長さになっている。一方の第1直線部11Aの短辺方向の両側には、所定の間隔を隔てて、第11,第12貫通孔271,272が設けられている。
一方の第1直線部11Aの外端は、平面視で、第11,第12貫通孔271,272の中心を結んだ直線L1よりも、パッケージ12の短辺に近接して設けられている。他方の第1直線部11Aの短辺方向の両側には、所定の間隔を隔てて、第13,第14貫通孔273,274が設けられている。
他方の第1直線部11Aの外端は、平面視で、第13,第14貫通孔273,274の中心を結んだ直線L2よりも、パッケージ12の短辺に近接して設けられている。本実施の形態では、第1直線部11Aの外端はパッケージ12の短辺に対し、所定の間隔を隔てて設けられている。また、一方の第1直線部11Aの内端は、平面視で、直線L1上に位置しており、他方の第1直線部11Aの内端は、平面視で、直線L2上に位置している。
なお、一方の第1直線部11Aの外端が、直線L1よりもパッケージ12の短辺に近接していれば、この第1直線部11Aの内端は、直線L1の外側に位置してもよいし、あるいは、直線L1の内側に位置してもよい。同様に、他方の第1直線部11Aの外端が、直線L2よりもパッケージ12の短辺に近接していれば、この第1直線部11Aの内端は、直線L2の外側に位置してもよいし、あるいは、直線L2の内側に位置してもよい。
1対の第2直線部11Bは、平面視で、パッケージ12の長辺に近接して設けられている。第2直線部11Bの長さ(長辺方向の寸法)は、パッケージ12の長辺の少なくとも[1/3]以上の長さになっており、上述した第1直線部11Aよりも長くなっている。2つの第2直線部11Bの長さは、同一の長さになっている。
一方の第2直線部11Bの長辺方向の両側には、所定の間隔を隔てて、第11,第13貫通孔271,273が設けられている。一方の第2直線部11Bの外端は、平面視で、第11,第13貫通孔271,273の中心を結んだ直線L3よりも、パッケージ12の長辺に近接して設けられている。
他方の第2直線部11Bの長辺方向の両側には、所定の間隔を隔てて、第12,第14貫通孔272,274が設けられている。他方の第2直線部11Bの外端は、平面視で、第12,第14貫通孔272,274の中心を結んだ直線L4よりも、パッケージ12の長辺に近接して設けられている。本実施の形態では、第2直線部11Bの外端はパッケージ12の長辺に対し、所定の間隔を隔てて設けられている。また、一方の第2直線部11Bの内端は、平面視で、直線L3上に位置しており、他方の第2直線部11Bの内端は、平面視で、直線L4上に位置している。
なお、一方の第2直線部11Bの外端が、直線L3よりもパッケージ12の長辺に近接していれば、この第2直線部11Bの内端は、直線L3の外側に位置してもよいし、あるいは、直線L3の内側に位置してもよい。同様に、他方の第2直線部11Bの外端が、直線L4よりもパッケージ12の長辺に近接していれば、この第1直線部11Bの内端は、直線L4の外側に位置してもよいし、あるいは、直線L4の内側に位置してもよい。
4つの連結部11Cは、平面視で、パッケージ12の外周縁(短辺及び長辺)に対し平行には設けられていない。本実施の形態では、連結部11Cは、パッケージ12の2つの対角線のうちいずれか一方に対し、略平行に延びている。つまり、連結部11Cが、平面視で、パッケージ12の対角線に交差するように設けられている。なお、連結部11Cを、平面視で、パッケージ12の対角線に直交するように配置してもよい。
連結部11Cの長さは、上述した第1直線部11A及び第2直線部11Bよりも短くなっている。4つの連結部11Cの長さは、同一の長さになっている。連結部11Cは、パッケージ12の四隅に設けられており、第11〜第14貫通孔271〜274の近傍に設けられている。連結部11Cは、第11〜第14貫通孔271〜274の外周囲の接合材14(接続用接合パターン73)に対し、所定の間隔を隔てて設けられている。
以上のように、本実施の形態では、接合材11が平面視でパッケージ12の四隅以外の部分においてパッケージ12の外周縁に沿って設けられており、平面視で、貫通孔(第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454)が、接合材11の外側に配置される。これにより、次のような効果が得られる。
水晶振動板2の振動部23を気密封止した内部空間13のスペースをできるだけ大きくすることができ、できるだけ大きな構成の振動部23を用いることができる。これにより、振動部23の設計の自由度を向上させることができ、様々な特性の振動部23を設計することができる。
また、パッケージ12の四隅のスペースを、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454の配置スペースとして利用でき、かつ、パッケージ12の外周縁のうち四隅以外のスペースを接合材11の配置スペースとして利用できるので、パッケージ12の四隅を含む外周縁のスペースを有効利用することができる。したがって、サンドイッチ構造の水晶発振器101において、小型化への対応を容易に行うことが可能になる。
しかも、接合材11の外縁形状が、平面視で八角形に形成されているので、接合材11と、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454とを、より効率的に配置することができる。
ここで、パッケージ12の四隅は、外力によってパッケージ12の各層(水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4)に剥がれが発生しやすくなっている。しかし、本実施の形態では、パッケージ12の四隅に、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454を配置し、パッケージ12の四隅を避けて接合材11を配置することによって、外力による剥がれから接合材11を保護することができる。ここで、接合材11の外縁形状が八角形であり、連結部11Cがパッケージ12の対角線に交差するように設けられているので、連結部11Cによって、パッケージ12の四隅から中心へ向けて伝達される応力を緩和することができ、外力による剥がれから接合材11を保護することができる。
また、接合材11のうち、パッケージ12の外周縁に沿った第1,第2直線部11A,11Bはそれぞれ、平面視で、2つの貫通孔の中心を結んだ直線L1〜L4よりも、パッケージ12の外周縁に近接して設けられている。そして、接合材11が、パッケージ12の四隅の第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454を避けるように配置されている。つまり、接合材11よりも外方に、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454が配置される。このように、接合材11の内方に設ける貫通孔の数をできるだけ少なくすることによって、水晶振動板2の振動部23を気密封止した内部空間13の気密性を向上させることができる。
さらに、水晶発振器101を外部の回路基板に半田(流動性導電接合材)を用いて接合する際、半田が外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)から第22〜第25貫通孔451〜454に伝って、第22〜第25貫通孔451〜454の貫通部分72に這い上がり、第22〜第25貫通孔451〜454の貫通部分72が埋まる。この際、貫通部分72へ這い上がった半田の侵食作用によって、水晶振動板2の振動部23を気密封止した内部空間13の気密性の低下が懸念される。しかし、本実施の形態によれば、接合材11よりも外方に、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454が配置されるので、内部空間13の気密性低下への半田の侵食作用の影響を抑制することができる。
ここで、外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)は、通常、第2封止部材4の他主面412の4つの角部に設けられる。外部電極端子とIC5とを接続する第3〜第6電気パス(つまり、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454)が、パッケージ12の四隅に設けられている。これにより、第3〜第6電気パスを介して、外部電極端子とIC5とを最短距離で接続することができ、ノイズ抑制を図ることができる。また、第3〜第6電気パスは、接合材11によって振動部23から隔離されているので、第3〜第6電気パスに外部電極端子から高調波成分を含む信号が供給された場合にも、高調波成分によるノイズの影響を抑制することができる。
また、第3〜第6電気パスが接合材11の外方に設けられる一方、IC5と励振電極(第1励振電極221,第2励振電極222)とを接続する第1,第2電気パスが、接合材11の内方に設けられているので、第3〜第6電気パスによる寄生容量(浮遊容量)の増加を抑制することができる。この場合、第3〜第6電気パスは、パッケージ12の四隅に設けられており、励振電極から離れた位置に設けられているため、寄生容量の抑制には有利である。また、接合材11が第1,第2電気パスとは接続されていないので、両者の接続に起因する寄生容量の発生を抑制することができ、圧電振動デバイスの周波数可変量を大きく確保できる。
また、本実施の形態では、第2封止部材4の4つの側面413には、外部電極端子433〜436と接続されるとともに、側面413のうち封止側第2接合パターン421(封止部)の離隔部421aの形成された領域で、封止部の4つの外周縁部421bの存在しない領域に、4つの外部電極側面端子(第1〜第4外部電極側面端子441〜444)が設けられている。これにより、次のような効果が得られる。
半田(流動性導電接合材)を用いて外部回路基板と接合する場合に、半田(流動性導電接合材)が外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)から外部電極側面端子(第1〜第4外部電極側面端子441〜444)に伝って這い上がる。このため、半田(流動性導電接合材)による外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)のみの面接合だけでなく、外部電極側面端子(第1〜第4外部電極側面端子441〜444)に沿って半田が突出するフィレット部が形成され、接合面積が増えるため接合強度を高めることができる。
特に、本形態では、外部電極側面端子(第1〜第4外部電極側面端子441〜444)が、第2封止部材4の側面413のうち、第2封止部材4の四隅の稜414〜417に形成されているので、外力によって応力が加わりやすいパッケージの四隅に対して半田(流動性導電接合材)のフィレット部が形成され接合強度を高めることで、対抗することができる。
さらに、本形態では、パッケージ12の四隅には、IC5を搭載する電極パターン33と外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)とを接続する第3〜第6電気パスとしての貫通孔(つまり、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454)が設けられ、貫通電極71が形成されている。このため、半田(流動性導電接合材)を用いて外部回路基板と接合する場合に、上述の外部電極側面端子と同様に半田(流動性導電接合材)が各貫通孔内部の貫通電極にも這い上がることで、外部端子電極の平面視周辺部だけでなく中央付近にも半田(流動性導電接合材)の這い上がり部を形成することができる。結果として、外部端子電極の周辺と中央付近の2つの這い上がり部により挟み込まれることで、外部端子電極による面接合領域を増大させることなく、外部回路基板との接合強度をさらに高めることができる。
なお、本実施の形態では、第1封止部材3及び第2封止部材4にガラスを用いているが、これに限定されるものではなく、水晶を用いてもよい。また、水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4をATカット水晶で構成してもよい。この場合、水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4の熱膨張率が同一であり、水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4の熱膨張差に起因するパッケージ12の変形を抑制できるので、水晶振動板2の振動部23を気密封止した内部空間13の気密性を向上させることが可能になる。また、パッケージ12の変形による歪は、保持部213を介して第1励振電極221及び第2励振電極222に伝達され、周波数変動の要因となる可能性があるが、水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4を全て水晶で構成することによって、そのような周波数変動を抑制することができる。
また、本実施の形態では、圧電振動板に水晶を用いているが、これに限定されるものではなく、圧電材料であれば他の材料であってもよく、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等であってもよい。
また、本実施の形態では、接合材11として、Ti(もしくはCr)とAuを用いているが、これに限定されるものではなく、接合材11を例えばNiとAuとから構成してもよい。
また、本実施の形態では、接合材11の外縁形状を八角形としたが、これに限定されるものではなく、接合材11の外縁形状を、例えば、五角形や六角形等といった五角形以上の任意の多角形としてもよい。また、多角形に限られず、接合材11の外縁形状を、湾曲部を含むような形状としてもよく、具体的には、上述した連結部11Cの形状を、例えば、円弧状といった湾曲形状としてもよい。
また、本実施の形態では、接合材11がパッケージ12の外周縁に対し、所定の間隔を隔てて配置されたが、パッケージ12の外周縁まで接合材11を形成するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、外部電極端子を、第1外部電極端子433、第2外部電極端子434、第3外部電極端子435、及び第4外部電極端子436の4端子としたが、これに限定されるものではなく、外部電極端子を、例えば、6端子や8端子等といった任意の数の端子としてもよい。
また、本実施の形態では、水晶振動板2に2つの保持部213,213が設けられている場合について説明したが、図10に示すように水晶振動板2に保持部213を1つのみ設ける構成としてもよい。この構成では、振動部23の振動漏れの影響や外部からの応力の影響が軽減される構成とできる。振動部のなお、図中の各番号について、同一もしくは同様の部分に関して同番号を付しており、詳細な説明については省略する。
本発明は、その精神や主旨または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。