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JP2019108571A - CuNi合金スパッタリングターゲットおよびCuNi合金粉末 - Google Patents

CuNi合金スパッタリングターゲットおよびCuNi合金粉末 Download PDF

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晋 岡野
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Takanori Shirai
孝典 白井
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Abstract

【課題】スパッタリング法による成膜時に異常放電が起こりにくく、大型化、特に厚さを厚くしても磁性が生じにくく、かつ耐食性が高いCuNi合金膜を成膜できるCuNi合金スパッタリングターゲットを提供する。【解決手段】Niを17原子%以上57原子%以下の範囲内で含み、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素を合計で0.1原子%以上10原子%以下の範囲内で含有し、残部がCuおよび不可避不純物からなる組成を有し、結晶粒径の平均が55μm以下であって、前記不可避不純物である酸素の含有量が900質量ppm以下であるCuNi合金スパッタリングターゲット。【選択図】なし

Description

本発明は、CuNi合金スパッタリングターゲットおよびCuNi合金粉末に関するものである。
CuとNiを含むCuNi合金膜は、液晶パネルやタッチパネルなどの表示装置における金属配線の保護膜として利用されている。CuNi合金膜は、一般に、CuNi合金スパッタリングターゲットを用いたスパッタリング法によって成膜されている。従来より、CuNi合金の特性を改良するために種々の金属を添加することが検討されている。
特許文献1には、機械的強度、延性、腐食耐性を有するCuNi合金として、銅と、ニッケルと、マンガンと、鉄と、その他材料として炭素、シリコン、アルミニウム、マグネシウム、チタン、クロム、希土類、モリブデンおよび/またはイットリウムを有するCuNi合金が開示されている。
特許文献2には、ディスプレイ用の電極として用いられるCu合金膜について、Ti、Mn、Fe、Co、Ni、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択された1種以上の元素を含むことが耐熱性や密着性、耐湿性の点から好ましいこと、Cu以外の元素の割合は合計で0.1〜10原子%であることが好ましいことが開示されている。また、この特許文献2には、Cu合金膜の成膜方法として、目的とする膜組成のスパッタリングターゲットを用いてスパッタする方法が記載されている。
特開2008−280614号公報 特開2017−5233号公報
最近では、表示装置の配線膜を形成する基板の大型化が進んでおり、これに伴って、CuNi合金スパッタリングターゲットとして大型で、かつ連続的に高速で成膜できるものが望まれている。しかしながら、Niは磁性を持つため、CuNi合金スパッタリングターゲットを大型化、特に厚さを厚くすると磁性が生じて、高速成膜が可能なDC(直流)スパッタ装置を用いた成膜が困難となるおそれがあった。さらに、大型のスパッタリングターゲットでは、成膜時に大電力を投入することになるため、異常放電が発生しやすくなるおそれがある。特に、特許文献1および特許文献2に開示されているような種々の金属を添加すると、添加した金属の一部が酸化することにより、成膜時に異常放電が発生しやすくなるおそれがある。またさらに、成膜されたCuNi合金膜は、長期間にわたって安定で腐食しにくいこと、即ち耐腐食性が高いことが望まれる。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、Ti、Mn、Fe、Co、Ni、Zn、Ta、LaおよびNdなどの金属元素が添加されていても、スパッタリング法による成膜時に異常放電が起こりにくく、大型化、特に厚さを厚くしても磁性が生じにくく、かつ耐食性が高いCuNi合金膜を成膜できるCuNi合金スパッタリングターゲットを提供することを目的とする。また、本発明の目的は、上記のCuNi合金スパッタリングターゲットの製造原料として有利に用いることができるCuNi合金粉末を提供することにもある。
上記の課題を解決するために、本発明のCuNi合金スパッタリングターゲットは、Niを17原子%以上57原子%以下の範囲内で含み、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素を合計で0.1原子%以上10原子%以下の範囲内で含有し、残部がCuおよび不可避不純物からなる組成を有し、結晶粒径の平均が55μm以下であって、前記不可避不純物である酸素の含有量が900質量ppm以下であることを特徴としている。
本発明のCuNi合金スパッタリングターゲットによれば、Niを17原子%以上含むので、耐食性が高いCuNi合金膜を成膜することができる。また、Niの含有量が57原子%以下とされているので、大型化、特に厚さを厚くしても磁性が生じにくい。
また、結晶粒径の平均が55μm以下と小さく、酸素の含有量が900質量ppm以下と低いので、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素を合計で0.1原子%以上10原子%以下の範囲内で含有していても、スパッタリング法による成膜時に異常放電が起こりにくくなる。
ここで、本発明のCuNi合金スパッタリングターゲットにおいては、前記不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrのそれぞれの含有量が30質量ppm以下であることが好ましい。
この場合、Si、Al、Mg、Zrなどの不可避不純物に起因するスパッタリング法による成膜時の異常放電がより起こりにくくなる。
また、本発明のCuNi合金スパッタリングターゲットにおいては、前記不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrの合計含有量が30質量ppm以下であることが好ましい。
この場合、Si、Al、Mg、Zrなどの不可避不純物に起因するスパッタリング法による成膜時の異常放電がさらに起こりにくくなる。
さらに、本発明のCuNi合金スパッタリングターゲットにおいては、前記結晶粒径のばらつきが40%以下であることが好ましい。
この場合、スパッタリング法による成膜時の成膜レートが安定するので、膜厚の均一性が高いCuNi合金膜を成膜することができる。
本発明のCuNi合金粉末は、Niを17原子%以上57原子%以下の範囲内で含み、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素を合計で0.1原子%以上10原子%以下の範囲内で含有し、残部がCuおよび不可避不純物からなる組成を有し、平均粒子径が170μm以下であって、前記不可避不純物である酸素の含有量が900質量ppm以下であることを特徴としている。
本発明のCuNi合金粉末によれば、Niの含有量と、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素の含有量と、酸素の含有量が、上述のCuNi合金スパッタリングターゲットと同一とされている。また、平均粒子径が170μm以下とされているので、焼結させても粗大な結晶粒を形成しにくい。従って、本発明のCuNi合金粉末を焼結させることによって、上述のCuNi合金スパッタリングターゲットを製造することができる。
ここで、本発明のCuNi合金粉末においては、前記不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrのそれぞれの含有量が30質量ppm以下であることが好ましい。
この場合、Si、Al、Mg、Zrのそれぞれの含有量が30質量ppm以下とされているので、このCuNi合金粉末を焼結させることによって、これら不可避不純物の含有量が少ないCuNi合金スパッタリングターゲットを製造することができる。
また、本発明のCuNi合金粉末においては、前記不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrの合計含有量が30質量ppm以下であることが好ましい。
この場合、Si、Al、Mg、Zrのそれぞれの含有量が30質量ppm以下とされているので、このCuNi合金粉末を焼結させることによって、これら不可避不純物の含有量がさらに少ないCuNi合金スパッタリングターゲットを製造することができる。
さらに、本発明のCuNi合金粉末においては、平均粒子径±50%以内の粒子径を持つ粒子の含有率が35体積%以上であることが好ましい。
この場合、平均粒子径±50%以内の粒子径を持つ粒子の含有量が35体積%以上とされているので、このCuNi合金粉末を焼結させることによって、結晶粒径のばらつきの小さいCuNi合金スパッタリングターゲットを製造することができる。
本発明によれば、スパッタリング法による成膜時に異常放電が起こりにくく、大型化、特に厚さを厚くしても磁性が生じにくく、かつ耐食性が高いCuNi合金膜を成膜できるCuNi合金スパッタリングターゲットを提供することが可能となる。また、本発明によれば、上記のCuNi合金スパッタリングターゲットの製造原料として有利に用いることができるCuNi合金粉末を提供することが可能となる。
本発明例11で製造したCuNi合金スパッタリングターゲットの組織写真である。
以下に、本発明の実施形態であるCuNi合金スパッタリングターゲット、および、CuNi合金粉末について説明する。
本実施形態であるCuNi合金スパッタリングターゲットは、例えば、液晶パネルやタッチパネルなどの表示装置の金属配線の保護膜として利用されるCuNi合金膜を成膜するために用いられる。また、本実施形態であるCuNi合金粉末は、例えば、上記のCuNi合金スパッタリングターゲットを製造するための原料として用いられる。
<CuNi合金スパッタリングターゲット>
本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットは、Niを17原子%以上57原子%以下の範囲内で含み、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素を合計で0.1原子%以上10原子%以下の範囲内で含有し、残部がCuおよび不可避不純物からなる組成を有し、結晶粒径の平均が55μm以下であって、不可避不純物である酸素の含有量が900質量ppm以下とされている。
以下に、本実施形態であるCuNi合金スパッタリングターゲットの組成および結晶粒径を上述のように規定した理由について説明する。
(Ni含有量:17原子%以上57原子%以下)
Niは、成膜されたCuNi合金膜の耐食性、特に高温高湿環境下での耐食性を向上させる作用がある。
Niの含有量が少なくなると、成膜されたCuNi合金膜の耐食性が低下するおそれがある。一方、Niの含有量が多くなりすぎると、Niの磁性が残存しやすくなり、CuNi合金スパッタリングターゲットを大型化、特に厚さを厚くしたときに磁性が生じやすくなる。CuNi合金スパッタリングターゲットに磁性が生じると、スパッタリング法による成膜時にスパッタリングターゲット上の磁束密度が不十分となり、マグネトロン式のスパッタ装置を用いた成膜が困難となるおそれがある。
このような理由から本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットでは、Niの含有量を17原子%以上57原子%以下の範囲内と設定している。なお、CuNi合金膜の耐食性を確実に向上させるためには、Niの含有量を25原子%以上とすることが好ましく、30原子%以上とすることがより好ましい。また、磁性の発生を確実に抑制するためには、Niの含有量を50原子%未満とすることが好ましく、45原子%未満とすることがより好ましい。
(Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、La、Nd:0.1原子%以上10原子%)
Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組合せて使用してもよい。これら金属の含有量は、合計で0.1原子%以上10原子%以下の範囲内とされているので、スパッタリング法による成膜時に異常放電を起こりにくくすることができる。
(結晶粒径の平均:55μm以下)
スパッタリング法による成膜レートは結晶の粒径に依存し、例えば、微細な結晶は、スパッタによって相対的に短時間で消耗されるが、粗大な結晶は消耗されるまでの時間が相対的に長くなる。このため、スパッタリングが進行すると、粗大な結晶が消耗された部分と微細な結晶が消耗された部分との境界に段差が発生する。この段差に静電誘導によって電子がチャージアップすると、そのチャージアップした部分は電子密度が高くなり、近傍の空間の電界が強くなる。その空間の電界が限界を超えると、プラズマ中のイオンが一気にその部分に突入することによって異常放電が発生する。
このような成膜レートの変動や異常放電の発生を抑制するため、本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットでは、結晶粒径の平均を55μm以下と設定している。結晶粒径の平均は10μm以上であることが好ましい。また、成膜時の成膜レートの変動を抑える観点から結晶粒径のばらつきは40%以下であることが好ましく、35%以下であることがより好ましく、30%以下であることがさらに好ましい。
本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットにおいて、結晶の形状については特に制限はない。例えば、図1に示すように不定形状であってもよい。図1は、後述の本発明例11で製造したCuNi合金スパッタリングターゲットの組織写真である。なお、結晶の形状が不定形状である場合の結晶粒径の測定は、光学顕微鏡を用いて組織写真を撮影し、組織写真中の結晶粒径を、ASTM E 112に記載の切断法にて計測した。
結晶粒径の平均は、中心近傍から切り出したサンプル(3カ所)で計測された結晶粒径の平均とした。
結晶粒径のばらつきは、CuNi合金スパッタリングターゲットの5カ所から切り出したサンプルを用いて測定した結晶粒径から最大値(最大結晶粒径)と最小値(最小結晶粒径)とを抽出し、下記の式より算出した値である。
結晶粒径のばらつき(%)=[{(最大結晶粒径−最小結晶粒径)/2}/結晶粒径の平均]×100
(酸素の含有量:900質量ppm以下)
酸素は、主として酸化物としてCuNi合金スパッタリングターゲットに混入する元素である。酸化物は、一般にスパッタリング率が相対的にCuNi合金よりも低い。このため、酸化物がCuNi合金スパッタリングターゲットに混入すると、成膜時にCuNi合金が優先的にスパッタされ、酸化物がスパッタリングターゲット表面にノジュールとして残存するおそれがある。そして、スパッタリングターゲット表面に残存したノジュールが起点となって異常放電が発生し、異常放電によりノジュールが破壊されてパーティクルが発生する可能性がある。
このような理由から本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットでは、酸素の含有量を900質量ppm以下と設定している。酸素含有量の下限は、通常は0.1質量ppm以上である。酸素含有量を0.1質量ppm未満としてもスパッタリングターゲット表面に残存するノジュールの量を減少させる効果は向上せず、却って、酸素含有量を低減させるための作業が煩雑になり、生産コストが高くなるおそれがある。
CuNi合金スパッタリングターゲットは、不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrの含有量がそれぞれ30質量ppm以下であることが好ましい。
Si、Al、Mg、Zrは、アルミナ、ムライト、マグネシア、ジルコニアなどのセラミック耐火物に含まれる元素である。アルミナ、ムライト、マグネシア、ジルコニアなどセラミック耐火物は、CuとNiを溶解させてCuNi合金を調製する際に、工業的に広く用いられる材料である。これらのセラミック耐火物は、一般にスパッタリング率が相対的にCuNi合金よりも低い。このため、Si、Al、Mg、Zrなどの元素が、セラミックスの状態でCuNi合金スパッタリングターゲットに混入すると、成膜時にCuNi合金が優先的にスパッタされ、セラミックスがスパッタリングターゲット表面にノジュールとして残存するおそれがある。そして、スパッタリングターゲット表面に残存したノジュールが起点となって異常放電が発生し、異常放電によりノジュールが破壊されてパーティクルが発生する可能性がある。このため、Si、Al、Mg、Zrの含有量はそれぞれ30質量ppm以下にあることが好ましい。なお、異常放電の発生を確実に抑制するためには、Si、Al、Mg、Zrの合計含有量を30質量ppm以下とすることが特に好ましい。Si、Al、Mg、Zrの含有量の下限は、通常は0.1質量ppm以上である。これらの元素の含有量を0.1質量ppm未満としてもスパッタリングターゲット表面に残存するノジュールの量を減少させる効果は向上せず、却って、これら元素の含有量を低減させるための作業が煩雑になり、生産コストが高くなるおそれがある。
また、本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットは、理論密度比が99%以上であることが好ましい。
スパッタリングターゲットの理論密度比が低くなると、空隙(段差)が多く存在することになり、スパッタリング法による成膜時に異常放電が発生しやすくなるおそれがある。 このため、実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットでは、理論密度比を99%以上と設定している。
なお、理論密度比は、CuNi合金スパッタリングターゲットの理論密度に対する実際の密度(実測密度)の比率である。CuNi合金スパッタリングターゲットの理論密度は、CuとNiとその他の添加元素の含有量比によって変動する。そのため、本実施形態においては、CuNi合金スパッタリングターゲットのCuとNiとその他の添加元素の含有量比から計算した密度を、理論密度とした。
本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットは、例えば、CuNi合金粉末を焼結させることによって製造することができる。CuNi合金粉末の焼結方法としては、HIP法、ホットプレス法などの金属粉末の焼結体を製造する方法として利用されている各種の方法を採用することができる。具体的にはHIP法では、温度:800℃以上1050℃以下、圧力:59MPa以上98MPa以下、保持時間:2時間以上4時間以下の条件で焼結させることができる。
得られたCuNi合金スパッタリングターゲットは、必要に応じて機械加工などによって所定のサイズに成形された後、バッキングプレートに半田付けされ、スパッタ装置に装着されて使用される。
次に、CuNi合金スパッタリングターゲットの製造原料として用いることができるCuNi合金粉末について説明する。
<CuNi合金粉末>
本実施形態のCuNi合金粉末は、Niを17原子%以上57原子%以下の範囲内で含み、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素を合計で0.1原子%以上10原子%以下の範囲内で含有し、残部がCuおよび不可避不純物からなる組成を有する。すなわち、組成は上述のCuNi合金スパッタリングターゲットと同一とされている。
CuNi合金粉末は、平均粒子径が170μm以下とされている。
平均粒子径が170μmを超えると、結晶粒径の平均が55μm以下のCuNi合金スパッタリングターゲットを得ることが困難となるおそれがある。なお、粒径が10μm未満の粒子は、比表面積が相対的に大きく、表面が酸化されやすい傾向がある。このため、粒径が10μm未満の粒子を多く含むCuNi合金粉末を用いて、CuNi合金スパッタリングターゲットを製造すると、ターゲットに酸素が混入し易くなると共に、ターゲットの理論密度比が低くなるおそれがある。このCuNi合金粉末の酸化を抑制する観点から、CuNi合金粉末の平均粒子径は30μm以上であることが好ましい。
また、CuNi合金粉末は、平均粒子径±50%以内の粒子径を持つ粒子の含有量が35体積%以上であることが好ましい。平均粒子径±50%以内の粒子径を持つ粒子の含有量が35体積%を下回ると、結晶粒径の平均が55μm以下のCuNi合金スパッタリングターゲットを得ることが困難となると共に、CuNi合金スパッタリングターゲットの結晶粒径のばらつきが大きくなるおそれがある。
CuNi合金粉末は、酸素の含有量が900質量ppm以下とされている。
酸素は、CuNi合金粉末の表面が酸化されることによって混入する元素である。CuNi合金粉末は、表面が酸化されると焼結性が低下することがある。このため、表面が酸化されたCuNi合金粉末を用いて、CuNi合金スパッタリングターゲットを製造すると、ターゲットに酸素が混入し易くなると共に、ターゲットの緻密性の低下を招き、理論密度比が低くなるおそれがある。
CuNi合金粉末は、不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrの含有量がそれぞれ30質量ppm以下であることが好ましく、Si、Al、Mg、Zrの合計含有量を30質量ppm以下とすることが特に好ましい。
本実施形態のCuNi合金粉末は、例えば、ガスアトマイズ法によって製造することができる。具体的には、まず、原料塊として、Cu原料塊、Ni原料塊、Ti原料塊、Mn原料塊、Fe原料塊、Co原料塊、Zn原料塊、Ta原料塊、La原料塊およびNd原料塊を用意し、上述の組成となるように配合して溶解して溶湯を生成させた後、ガスアトマイズ法によって粉末化し、次いで得られた粉末を分級することによって製造することができる。
原料として用いるCu原料塊は純度が99.99質量%(4N)以上であることが好ましい。また、Ni原料塊、Ti原料塊、Mn原料塊、Fe原料塊、Co原料塊、Zn原料塊、Ta原料塊、La原料塊およびNd原料塊は、純度が99.9質量%(3N)以上であることが好ましい。
原料塊の溶解は、原料塊を、るつぼに充填して加熱することによって行うことができる。るつぼの材料としては、アルミナ、ムライト、マグネシア、ジルコニアなどのセラミック耐火物を用いることができる。各原料塊を溶解させた溶湯の保持時間は3分以上15分以下とすることが好ましい。保持時間が短いと組成が不均一となり、またNiの磁性が残るおそれがある。一方、保持時間が長くなりすぎると、るつぼ材料であるセラミック耐火物が溶湯に混入するおそれがある。
ガスアトマイズの条件としては、アトマイズ装置内をArガスで置換し、噴射ガスとしてはArガスを用い、溶湯温度を1500℃以上1600℃以下の範囲内、噴射圧を5MPa以上9MPa以下の範囲内とすることが好ましい。ガスアトマイズ装置内をArガスで置換する際のガス置換温度は300℃以上であることが好ましい。ガス置換温度が300℃以上であると、ガスアトマイズによって生成するCuNi合金粉末の酸素含有量を低くすることができる。また、溶湯温度を1600℃以下とし、噴射圧を5MPa以上とすることによってガスアトマイズによって生成するCuNi合金粉末が過度に粗大化すること抑制することができる。
ガスアトマイズによって得られたCuNi合金粉末は、分級して粒度分布を調整する。分級方法としては、篩、遠心分離などの金属粉末の分級方法として利用されている各種の方法を採用することができる。
以上のような構成とされた本実施形態であるCuNi合金スパッタリングターゲットによれば、Niを17原子%以上含むので、耐食性が高いCuNi合金膜を成膜することができる。また、Niの含有量が57原子%以下とされているので、大型化、特に厚さを厚くしても磁性が生じにくい。また、結晶粒径の平均が55μm以下と小さく、酸素の含有量が900質量ppm以下と低いので、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素を合計で0.1原子%以上10原子%以下の範囲内で含有していても、スパッタリング法による成膜時に異常放電が起こりにくくなる。
また、本発明のCuNi合金スパッタリングターゲットにおいては、不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrのそれぞれの含有量を30質量ppm以下とすることによって、これらの不可避不純物に起因するスパッタリング法による成膜時の異常放電がより起こりにくくすることができる。さらに、前記不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrの合計含有量を30質量ppm以下とすることによって、これらの不可避不純物に起因するスパッタリング法による成膜時の異常放電がさらに起こりにくくすることができる。
またさらに、本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットにおいては、結晶粒径のばらつきを40%以下とすることによって、スパッタリング法による成膜時の成膜レートが安定するので、膜厚の均一性が高いCuNi合金膜を成膜することができる。
本実施形態のCuNi合金粉末によれば、Niの含有量と、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素の含有量と、酸素の含有量が、上述の本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットと同一とされている。また、平均粒子径が170μm以下とされているので、焼結によって粗大な結晶粒を形成しにくい。従って、本実施形態のCuNi合金粉末を焼結させることによって、上述の本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットを製造することができる。
また、本実施形態のCuNi合金粉末においては、不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrのそれぞれの含有量を30質量ppm以下とすることによって、これら不可避不純物の含有量が少ないCuNi合金スパッタリングターゲットを製造することができる。さらに、前記不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrの合計含有量を30質量ppm以下とすることによって、これらの不可避不純物の含有量がさらに少ないCuNi合金スパッタリングターゲットを製造することができる。
またさらに、本実施形態のCuNi合金粉末においては、平均粒子径±50%以内の粒子径を持つ粒子の含有率を35体積%以上とすることによって、結晶粒径のばらつきの小さいCuNi合金スパッタリングターゲットを製造することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットは、例えば、厚さが10mm以上の大型形状としても、磁性が生じにくく、かつ耐食性が高いCuNi合金膜を成膜できる。但し、本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットの形状については、特に制限はない。本実施形態のCuNi合金スパッタリングターゲットは、板状であってもよいし、円筒状であってもよい。また、厚さが10mm未満であってもよい。
さらに、本実施形態においては、本発明のCuNi合金粉末を用いて、本発明のCuNi合金スパッタリングターゲットを製造する例を説明したが、本発明のスパッタリングターゲットの製造方法はこれに限定されない。例えば、本発明のスパッタリングターゲットは、溶解鋳造によって製造したものであってもよい。
以下に、本発明に係るCuNi合金スパッタリングターゲットおよびCuNi合金粉末の作用効果について評価した評価試験の結果について説明する。なお、下記の表2、3において、本発明の範囲から外れる数値については*を付している。
[本発明例1〜22、比較例1〜13]
(1)CuNi合金粉末の作製
原料塊として、Cu原料塊、Ni原料塊、Ti原料塊、Mn原料塊、Fe原料塊、Co原料塊、Zn原料塊、Ta原料塊、La原料塊およびNd原料塊を用意した。Cu原料塊は、純度が99.99質量%のものを用意した。その他の金属の原料塊は、純度が99.9質量%のものを用意した。
これらの原料塊を、表1に示す仕込み組成となるように秤量した。秤量した原料塊を、るつぼに充填して、置換ガス及び噴射ガスとしてArガスを用いたガスアトマイズ法により、CuNi合金粉末を作製した。なお、ガスアトマイズの条件(るつぼの材質、溶湯保持時間、ガス置換温度、溶湯温度、噴射圧)は表1に記載のとおりとした。ガスアトマイズ法によって得られたCuNi合金粉末を、表1に記載されている目開きの篩を用いて分級した。なお、目開き10μmの篩と目開き300μmの篩を用いた場合は、目開き10μmの篩上で目開き300μmの篩下のCuNi合金粉末をスパッタリングターゲット製造用とした。目開き300μmの篩のみを用いた場合は、篩下のCuNi合金粉末をスパッタリングターゲット製造用とした。目開き10μmの篩のみを用いた場合は、篩上のCuNi合金粉末をスパッタリングターゲット製造用とした。
得られたスパッタリングターゲット製造用のCuNi合金粉末について、組成、粒度分布を下記の方法により測定した。その結果を表2に示す。
<組成>
Niの含有量は、XRF装置((株)リガク製、ZSX PrimusII)を用いて測定した。
Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、La、Nd、Si、Al、Mg、Zrの含有量は、ICP装置(アジレント・テクノロジー(株)製、5100)にて測定した。
酸素の含有量は、酸素窒素分析装置((株)堀場製作所製、EMGA−550)を用い、不活性ガス−インパルス加熱融解法(非分散赤外線吸収法)により測定した。
<粒度分布>
粒度分布は、粒度分布測定装置((株)堀場製作所製、レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置LA−960)を用いてレーザ回折散乱法により測定した。先ず、CuNi合金粉末0.2gとヘキサメタリン酸水溶液(水:ヘキサメタリン酸=100:0.6(重量比))0.8gをディスポカップ中で混合して、分散液を調製した。調製した分散液を、粒度分布測定装置内で循環させながら平均粒子径と体積基準の粒度分布を測定した。得られた体積基準の粒度分布から平均粒子径±50%以内の粒子径の粒子の含有率(体積%)を算出した。
(2)CuNi合金スパッタリングターゲットの製造
上記(1)で作製したCuNi合金粉末を用いて、HIP(熱間静水圧プレス法)によって焼結を行って、CuNi合金スパッタリングターゲット(直径160mm×厚さ20mmの円板状ターゲット)を製造した。焼結温度は、1050℃、圧力は98MPa、保持時間は3時間とした。
本発明例1〜22、比較例1〜13で製造したCuNi合金スパッタリングターゲットについて、組成、磁性、結晶粒径の平均とばらつき、理論密度比、異常放電回数を下記の方法により測定した。また、得られたCuNi合金スパッタリングターゲットを用いて成膜したCuNi合金膜について、膜厚のばらつきと耐食性を下記の方法により評価した。
その結果を表3に示す。
<組成>
Niの含有量は、XRF装置((株)リガク製、ZSX PrimusII)を用いて測定した。
Si、Al、Mg、Zrの含有量は、ICP装置(アジレント・テクノロジー(株)製、5100)にて測定した。
酸素の含有量は、酸素窒素分析装置((株)堀場製作所製、EMGA−550)を用い、不活性ガス−インパルス加熱融解法(非分散赤外線吸収法)により測定した。
<磁性>
CuNi合金スパッタリングターゲットの表面に馬蹄形アルニコ磁石(Dexter製、型番5K215)を接触させた。CuNi合金スパッタリングターゲットが馬蹄形アルニコ磁石に付いたものを「有り」とし、付かないものを「無し」とした。
<結晶粒径の平均とばらつき>
CuNi合金スパッタリングターゲットのスパッタリング面の中心の1カ所と、その中心で互いに直交する2本の直線のそれぞれ両端部分の4カ所の合計5カ所からサンプルを切り出した。切り出した各サンプルの表面(スパッタリング面に相当する面)を鏡面研磨した後、研磨された表面の結晶粒界を、エッチング液を用いてエッチング処理した。エッチング液は、水:28%アンモニア水:31%過酸化水素水を体積比にて、4:1:1に混合することで調製した。
次に、光学顕微鏡を用いて、研磨面を観察し、100倍の倍率にて組織写真を撮影した。組織写真中の結晶粒径を、ASTM E 112に記載の切断法にて計測した。
結晶粒径の平均は、切り出した5つのサンプルについて、結晶粒径を計測し、その計測した結晶粒径の平均とした。
結晶粒径のばらつき(%)は、合計5カ所から切り出した各サンプルを用いて測定した結晶粒径から最大値(最大結晶粒径)と最小値(最小結晶粒径)とを抽出し、下記の式より算出した。
結晶粒径のばらつき(%)=[{(最大結晶粒径−最小結晶粒径)/2}/結晶粒径の平均]×100
<理論密度比>
CuNi合金スパッタリングターゲットから試験片を採取し、採取した試験片の寸法および重量を測定して、ターゲットの密度(実測値)を算出した。
次に、CuNi合金スパッタリングターゲットの理論密度を下記の式より算出した。なお、Niの理論密度は8.90g/cm、Cuの理論密度は8.96g/cm、Feの理論密度は7.86g/cm、Mnの理論密度は7.43g/cm、Tiの理論密度は4.51g/cm、Coの理論密度は8.90g/cm、Znの理論密度は7.14g/cm、Taの理論密度は16.6g/cm、Laの理論密度は6.17g/cm、Ndの理論密度は7.00g/cmとして算出した。
理論密度=100/Σ{(ターゲットの元素X含有量:質量%)/(元素X単体の理論密度)}
そして、CuNi合金スパッタリングターゲットの理論密度比(%)を下記の式より算出した。
理論密度比(%)=密度(実測値)/理論密度×100
<異常放電回数の測定>
CuNi合金スパッタリングターゲットを無酸素銅製のバッキングプレートに半田付けし、これをマグネトロン式のDCスパッタ装置に装着した。
次いで、下記のスパッタ条件にて60分間連続して、スパッタリング法による成膜を実施した。この成膜実施の間、DCスパッタ装置の電源に付属するアークカウンターを用いて、異常放電の回数をカウントした。
(スパッタ条件)
到達真空度:5×10−5Pa
Arガス圧:0.3Pa
スパッタ出力:直流1000W
<膜厚のばらつき>
CuNi合金スパッタリングターゲットを、上記異常放電回数の測定と同様にして、マグネトロン式のDCスパッタ装置に装着した。また、100mm角のガラス基板をマグネトロン式のDCスパッタ装置に装着した。
次いで、下記のスパッタ条件にて、ガラス基板の表面に厚さが100nmとなるようにCuNi合金膜を成膜した。
(スパッタ条件)
ターゲット−ガラス基板との距離:60mm
到達真空度:5×10−4Pa
Arガス圧:0.3Pa
スパッタ出力:直流1000W
成膜されたCuNi合金膜について、四隅と中心の5点における膜厚を測定した。そして、測定した膜厚の平均値を求め、測定した膜厚から最大値(最大結膜厚値)と最小値(最小膜厚値)とを抽出し、下記の式より膜厚のばらつき(%)を算出した。
膜厚のばらつき(%)=[{(最大膜厚値−最小膜厚値)/2}/膜厚の平均値]×100
<膜の耐食性>
CuNi合金スパッタリングターゲットを、上記異常放電回数の測定と同様にして、マグネトロン式のDCスパッタ装置に装着した。また、50mm×50mm×0.7mmの無アルカリガラス基板をマグネトロン式のDCスパッタ装置に装着した。
次いで、下記のスパッタ条件にて、無アルカリガラス基板の表面に厚さが150nmとなるようにCuNi合金膜を成膜した。
(スパッタ条件)
ターゲット−無アルカリガラス基板との距離:60mm
到達真空度:5×10−4Pa
Arガス圧:0.3Pa
スパッタ出力:600W
成膜されたCuNi合金膜に対して、温度70℃、相対湿度90%の恒温恒湿条件下で250時間保持する恒温恒湿試験を実施した。恒温恒湿試験後、CuNi合金膜の表面を目視観察し、変色が認められたものは、耐食性を「無し」、変色が確認できなかったものは耐食性を「有り」として評価した。
平均粒子径が170μmを超えるCuNi合金粉末を用いて製造した比較例1〜3、5〜8、10〜11、13のCuNi合金スパッタリングターゲットは、いずれも結晶粒径の平均が55μmを超えており、スパッタリング法による成膜時の異常放電回数が多くなった。特に、平均粒子径±50%以内の粒子径を持つ粒子の含有量が35体積%を下回まわるCuNi合金粉末を用いて製造した比較例13のCuNi合金スパッタリングターゲットは、結晶粒径の平均が55μmを超え、結晶粒径のばらつきは40%を超えていた。そして、このCuNi合金スパッタリングターゲットは、成膜時の異常放電回数が多く、得られたCuNi合金膜は膜厚のばらつきが大きくなった。
酸素含有量が900質量ppmを超えるCuNi合金粉末を用いて製造した比較例2、4、9、12のCuNi合金スパッタリングターゲットは、いずれも酸素含有量が900質量ppmを超えており、成膜時の異常放電回数が多くなった。
Ni含有量が17原子%未満のCuNi合金粉末を用いて製造した比較例5のCuNi合金スパッタリングターゲットは、Ni含有量が17原子%未満であり、得られたCuNi合金膜は耐食性が不十分であった。一方、Ni含有量が57原子%を超えるCuNi合金粉末を用いて製造した比較例6のCuNi合金スパッタリングターゲットは、磁性を有しており、スパッタリング法による成膜が行えなかった。
これに対して、組成、平均粒子径、そして酸素含有量が本発明の範囲にあるCuNi合金粉末を用いて製造した本発明例1〜22のCuNi合金スパッタリングターゲットは、組成、結晶粒径の平均、酸素の含有量が本発明の範囲にあることが確認された。そして、このCuNi合金スパッタリングターゲットは、成膜時の異常放電回数が少なく、耐食性に優れたCuNi合金膜を成膜することが可能となることが確認された。特に、CuNi合金スパッタリングターゲットの結晶粒径のばらつきが40%以下であった本発明例1〜21においては、膜厚のばらつきが小さく、膜厚の均一性が高いCuNi合金膜を成膜することが可能となった。

Claims (8)

  1. Niを17原子%以上57原子%以下の範囲内で含み、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素を合計で0.1原子%以上10原子%以下の範囲内で含有し、残部がCuおよび不可避不純物からなる組成を有し、結晶粒径の平均が55μm以下であって、前記不可避不純物である酸素の含有量が900質量ppm以下であることを特徴とするCuNi合金スパッタリングターゲット。
  2. 前記不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrのそれぞれの含有量が30質量ppm以下であることを特徴とする請求項1に記載のCuNi合金スパッタリングターゲット。
  3. 前記不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrの合計含有量が30質量ppm以下であることを特徴とする請求項1に記載のCuNi合金スパッタリングターゲット。
  4. 前記結晶粒径のばらつきが40%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のCuNi合金スパッタリングターゲット。
  5. Niを17原子%以上57原子%以下の範囲内で含み、Ti、Mn、Fe、Co、Zn、Ta、LaおよびNdからなる群より選択される少なくとも1種の元素を合計で0.1原子%以上10原子%以下の範囲内で含有し、残部がCuおよび不可避不純物からなる組成を有し、平均粒子径が170μm以下であって、前記不可避不純物である酸素の含有量が900質量ppm以下であることを特徴とするCuNi合金粉末。
  6. 前記不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrのそれぞれの含有量が30質量ppm以下であることを特徴とする請求項5に記載のCuNi合金粉末。
  7. 前記不可避不純物であるSi、Al、Mg、Zrの合計含有量が30質量ppm以下であることを特徴とする請求項5に記載のCuNi合金粉末。
  8. 平均粒子径±50%以内の粒子径を持つ粒子の含有率が35体積%以上であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のCuNi合金粉末。
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