JP2019104375A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ドライ性能とウェット性能とを両立しつつ、静粛性能を向上させることのできる空気入りタイヤを提供すること。【解決手段】タイヤ周方向に延びる周方向主溝20と、周方向主溝20とトレッド部2の接地端Tとの間に配置され、タイヤ幅方向に繰り返し屈曲しつつタイヤ周方向に延びる周方向細溝30と、タイヤ幅方向における両側が周方向主溝20と周方向細溝30とにより区画される溝間陸部である第1中間陸部12と、第1中間陸部12に形成されてタイヤ幅方向に延びると共に、一端が周方向細溝30に開口し、他端が第1中間陸部12内で終端する溝間ラグ溝である第1中間ラグ溝42と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤでは、濡れた路面の走行時におけるトレッド面と路面との間の水の排出等を目的としてトレッド面に溝が複数形成されているが、トレッド面の溝は、操縦安定性や耐摩耗性、騒音性能等の排水性以外の性能にも大きく影響する。このため、従来の空気入りタイヤでは、例えば、特許文献1〜4のように、溝の位置や溝の形状、溝幅等を工夫することにより、空気入りタイヤに求められる性能のバランスを図っている。
ここで、車両を運転するユーザーの中には、サーキット走行だけではなく、市街地やハイウェイにおいてもスポーツ性能を重視するユーザーが存在し、このような性能は、車両に装着される空気入りタイヤに対しても求められる。空気入りタイヤに求められるスポーツ性能としては、乾燥した路面の走行時の性能であるドライ性能や、濡れた路面の走行時の性能であるウェット性能が挙げられるが、公道で使用する空気入りタイヤでは、これらの性能の他に、走行時における騒音の少なさである静粛性能も重要になってくる。しかし、ドライ性能を向上させるには、溝面積を少なくするのが有効であるのに対し、ウェット性能を向上させるには、溝面積を多くするのが有効であり、一方で、溝面積を多くした場合には、騒音が大きくなり易くなる。このため、これらの性能を全て満たすのは、非常に困難なものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ドライ性能とウェット性能とを両立しつつ、静粛性能を向上させることのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延びる周方向主溝と、前記周方向主溝とトレッド部の接地端との間に配置され、タイヤ幅方向に繰り返し屈曲しつつタイヤ周方向に延びる周方向細溝と、タイヤ幅方向における両側が前記周方向主溝と前記周方向細溝とにより区画される溝間陸部と、前記溝間陸部に形成されてタイヤ幅方向に延びると共に、一端が前記周方向細溝に開口し、他端が前記溝間陸部内で終端する溝間ラグ溝と、を備えることを特徴とする。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記溝間ラグ溝は、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に湾曲することが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記周方向細溝の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、前記溝間ラグ溝のタイヤ周方向における長さLとの関係が、0.2≦(L/P)≦1.7の範囲内であることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記周方向主溝と前記溝間ラグ溝とのタイヤ幅方向における距離Wは、5.0mm以上であることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、タイヤ幅方向における前記周方向細溝の前記接地端側には、タイヤ幅方向における内側が前記周方向細溝によって区画されるショルダー陸部が配設され、前記ショルダー陸部には、タイヤ幅方向に延びると共に前記周方向細溝に非連通のショルダーラグ溝が形成されることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記周方向細溝は、長尺部と、前記長尺部よりも長さが短い短尺部とが、屈曲部ごとに交互に形成されており、前記溝間ラグ溝は、前記屈曲部で前記周方向細溝に開口して前記短尺部の延長線上に延びることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、ドライ性能とウェット性能とを両立しつつ、静粛性能を向上させることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸(図示省略)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。タイヤ赤道面CLとは、空気入りタイヤ1の回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面であり、タイヤ赤道面CLは、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における中心位置であるタイヤ幅方向中心線と、タイヤ幅方向における位置が一致する。タイヤ幅は、タイヤ幅方向において最も外側に位置する部分同士のタイヤ幅方向における幅、つまり、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから最も離れている部分間の距離である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。
以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸(図示省略)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。タイヤ赤道面CLとは、空気入りタイヤ1の回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面であり、タイヤ赤道面CLは、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における中心位置であるタイヤ幅方向中心線と、タイヤ幅方向における位置が一致する。タイヤ幅は、タイヤ幅方向において最も外側に位置する部分同士のタイヤ幅方向における幅、つまり、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから最も離れている部分間の距離である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド面3を示す平面図である。ここで、図1に示す空気入りタイヤ1は、車両に対する装着方向、つまり車両装着時の方向が指定されている。即ち、図1に示す空気入りタイヤ1は、車両装着時に車両の内側に向く側が車両装着方向内側となり、車両装着時に車両の外側に向く側が車両装着方向外側となる。なお、車両装着方向内側及び車両装着方向外側の指定は、車両に装着した場合に限らない。例えば、リム組みした場合に、タイヤ幅方向において、車両の内側及び外側に対するリムの向きが決まっているため、空気入りタイヤ1は、リム組みした場合、タイヤ幅方向において、車両装着方向内側及び車両装着方向外側に対する向きが指定される。また、空気入りタイヤ1は、車両に対する装着方向を示す装着方向表示部(図示省略)を有する。装着方向表示部は、例えば、タイヤのサイドウォール部に付されたマークや凹凸によって構成される。例えば、ECER30(欧州経済委員会規則第30条)が、車両装着状態にて車両装着方向外側となるサイドウォール部に装着方向表示部を設けることを義務付けている。また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、主に乗用車に用いられる空気入りタイヤ1になっている。
本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、タイヤ径方向の最も外側となる部分にトレッド部2が配設されており、トレッド部2の表面、即ち、当該空気入りタイヤ1を装着する車両(図示省略)の走行時に路面と接触する部分は、トレッド面3として形成されている。トレッド面3には、タイヤ周方向に延びる周方向主溝20が複数形成されており、この周方向主溝20により、トレッド面3には複数の陸部10が形成されている。詳しくは、周方向主溝20は、3本がタイヤ幅方向に並んで形成されており、タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面CLの両側に位置する第1センター主溝21と第2センター主溝22と、第2センター主溝22のタイヤ幅方向外側に配設されるショルダー主溝23と、が設けられている。第1センター主溝21と第2センター主溝22とショルダー主溝23とは、タイヤ赤道面CLに対して第1センター主溝21が車両装着方向外側に位置し、第2センター主溝22とショルダー主溝23とが車両装着方向内側に位置している。
ここでいう周方向主溝20は、少なくとも一部がタイヤ周方向に延在する縦溝をいう。一般に周方向主溝20は、5.0mm以上の溝幅を有し、5.0mm以上の溝深さを有し、摩耗末期を示すトレッドウェアインジケータ(スリップサイン)を内部に有する。本実施形態では、周方向主溝20は、5.0mm以上の溝幅を有し、5.0mm以上の溝深さを有しており、タイヤ赤道面CLとトレッド面3とが交差するタイヤ赤道線(センターライン)と実質的に平行である。周方向主溝20は、タイヤ周方向に直線状に延在してもよいし、波形状又はジグザグ状に設けられてもよい。
また、トレッド面3には、第1センター主溝21のタイヤ幅方向外側に、タイヤ周方向に延びる周方向細溝30が形成されている。即ち、周方向細溝30は、第1センター主溝21と同様に、タイヤ赤道面CLに対して車両装着方向外側に位置している。周方向細溝30は、溝幅が3.0mm以上7.0mm以下の範囲内になっており、溝深さが3.0mm以上7.0mm以下の範囲内になっており、タイヤ幅方向に繰り返し屈曲しつつタイヤ周方向に延びている。即ち、周方向細溝30は、タイヤ幅方向に振幅するジグザグ状の形状でタイヤ周方向に延びている。このように形成される周方向細溝30は、周方向主溝20である第1センター主溝21とトレッド部2の接地端Tとの間に配置されており、接地端Tからのタイヤ幅方向における距離Dが、接地幅TWの5.0%以上40%以下の範囲内に配置されている。
なお、この場合における接地端Tは、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みして正規内圧を充填し、静止状態にて平板に対して垂直に置かれて正規荷重の88%に相当する荷重を加えられたときの、トレッド面3における平板に接触する領域のタイヤ幅方向の両最外端をいい、タイヤ周方向に連続する。また、この場合における接地幅TWは、トレッド面3の接地端T同士のタイヤ幅方向における間隔である。
ここでいう正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、或いは、ETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、或いはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。また、正規荷重とは、JATMAで規定する「最大負荷能力」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、或いはETRTOで規定する「LOAD CAPACITY」である。
トレッド面3には、これらの周方向主溝20と周方向細溝30とにより、複数の陸部10が区画されている。具体的には、第1センター主溝21と第2センター主溝22との間に位置し、タイヤ幅方向における両側が第1センター主溝21と第2センター主溝22とにより区画される陸部10は、センター陸部11になっている。センター陸部11は、タイヤ赤道面CL上に配設されている。
また、第1センター主溝21と周方向細溝30との間に位置し、タイヤ幅方向における両側が第1センター主溝21と周方向細溝30とにより区画される陸部10は、溝間陸部である第1中間陸部12になっている。また、第2センター主溝22とショルダー主溝23との間に位置し、タイヤ幅方向における両側が第2センター主溝22とショルダー主溝23とにより区画される陸部10は、第2中間陸部13になっている。
また、周方向細溝30のタイヤ幅方向外側に位置し、タイヤ幅方向における内側が周方向細溝30によって区画される陸部10は、第1ショルダー陸部14になっている。また、ショルダー主溝23のタイヤ幅方向外側に位置し、タイヤ幅方向における内側がショルダー主溝23によって区画される陸部10は、第2ショルダー陸部15になっている。第1ショルダー陸部14は、タイヤ幅方向における周方向細溝30の接地端T側に配設され、第2ショルダー陸部15は、タイヤ幅方向におけるショルダー主溝23の接地端T側に配設されており、第1ショルダー陸部14と第2ショルダー陸部15とは、共にトレッド部2のタイヤ幅方向における両端に配設されるショルダー陸部になっている。
また、トレッド面3には、タイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝40が形成されており、各ラグ溝40は、各陸部10に形成されている。本実施形態では、ラグ溝40は、溝幅が8.0mm以下になっており、溝深さが3.0mm以上7.0mm以下の範囲内になっている。各陸部10に形成されるラグ溝40のうち、センター陸部11に形成されるラグ溝40は、センターラグ溝41になっている。センターラグ溝41は、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に傾斜しており、一端が第2センター主溝22に開口し、他端がセンター陸部11内で終端している。また、センターラグ溝41は、第2センター主溝22に開口している側の端部から、センター陸部11内で終端している側の端部に向かうに従って、溝幅が狭くなっている。
また、複数のラグ溝40のうち、第1中間陸部12に形成されるラグ溝40は、溝間ラグ溝である第1中間ラグ溝42になっている。第1中間ラグ溝42は、タイヤ幅方向に延びつつ湾曲しながらタイヤ周方向に傾斜しており、一端が周方向細溝30に開口し、他端が第1中間陸部12内で終端している。また、第1中間ラグ溝42は、周方向細溝30に開口している側の端部から、第1中間陸部12内で終端している側の端部に向かうに従って、溝幅が狭くなっている。
また、複数のラグ溝40のうち、第2中間陸部13に形成されるラグ溝40は、第2中間ラグ溝43になっている。第2中間ラグ溝43は、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に傾斜しており、一端がショルダー主溝23に開口し、他端が第2中間陸部13内で終端している。また、第2中間ラグ溝43は、ショルダー主溝23に開口している側の端部から、第2中間陸部13内で終端している側の端部に向かうに従って、溝幅が狭くなっている。
また、ショルダー主溝23のトレッド面3への開口部の、溝幅方向における両側のエッジのうち、第2中間ラグ溝43が開口している側のエッジには、切欠き23nが形成されている。ショルダー主溝23の切欠き23nは、タイヤ周方向に隣り合ってショルダー主溝23に開口する第2中間ラグ溝43のうち、一方の第2中間ラグ溝43から他方の第2中間ラグ溝43に向かうに従って、トレッド面3に対するショルダー主溝23の開口部の幅が大きくなる方向に変化している。
また、複数のラグ溝40のうち、第1ショルダー陸部14に形成されるラグ溝40は、ショルダーラグ溝である第1ショルダーラグ溝44になっており、第1ショルダーラグ溝44は、タイヤ幅方向に延びつつ湾曲しながらタイヤ周方向に傾斜している。また、第1ショルダーラグ溝44は、タイヤ幅方向内側の端部が、第1ショルダー陸部14内で終端し、タイヤ幅方向外側の端部が、トレッド面3のタイヤ幅方向外側端であるデザインエンドEで開口しており、第1ショルダー陸部14上に位置する接地端Tを跨いで形成されている。つまり、第1ショルダーラグ溝44は、周方向細溝30に対して非連通になっている。
ここで、デザインエンドEは、接地端Tのタイヤ幅方向外側であってトレッド部2のタイヤ幅方向最外側端をいい、トレッド部2において溝が形成されるタイヤ幅方向最外側端である。図1では、デザインエンドEをタイヤ周方向に連続して示している。即ち、トレッド部2は、乾燥した平坦な路面において、接地端TよりもデザインエンドE側の領域は、通常路面に接地しない領域となる。
また、複数のラグ溝40のうち、第2ショルダー陸部15に形成されるラグ溝40は、ショルダーラグ溝である第2ショルダーラグ溝45になっており、第2ショルダーラグ溝45は、タイヤ幅方向に延びつつ湾曲しながらタイヤ周方向に傾斜している。また、第2ショルダーラグ溝45は、タイヤ幅方向内側の端部が、第2ショルダー陸部15内で終端し、タイヤ幅方向外側の端部がデザインエンドEで開口しており、第2ショルダー陸部15上に位置する接地端Tを跨いで形成されている。つまり、第2ショルダーラグ溝45は、ショルダー主溝23に対して非連通になっている。
さらに、これらのラグ溝40は、タイヤ幅方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向が、全て同じ方向になっている。つまり、例えば、車両装着方向内側から車両装着方向外側にタイヤ幅方向に向かう際に、複数のラグ溝40は全て、タイヤ周方向における同じ方向に向かって傾斜している。
また、第1中間ラグ溝42と第1ショルダーラグ溝44とは、タイヤ周方向において隣り合う第1中間ラグ溝42同士の間隔と、第1ショルダーラグ溝44同士の間隔とが、同じ間隔になっている。また、第1中間ラグ溝42は、第1ショルダーラグ溝44の延長線上に配設されており、周方向細溝30に開口している側の端部から、第1中間陸部12内で終端している側の端部に向かうに従って、タイヤ幅方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が大きくなっている。
また、センターラグ溝41と第2中間ラグ溝43と第2ショルダーラグ溝45とは、タイヤ周方向において隣り合うセンターラグ溝41同士の間隔と、第2中間ラグ溝43同士の間隔と、第2ショルダーラグ溝45同士の間隔とが、全て同じ間隔になっている。また、第2中間ラグ溝43は、第2ショルダーラグ溝45の延長線上に配設されており、センターラグ溝41は、第2中間ラグ溝43の延長線上に配設されている。さらに、センターラグ溝41と第2中間ラグ溝43と第2ショルダーラグ溝45とは、第2ショルダーラグ溝45よりも第2中間ラグ溝43の方が、タイヤ幅方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が大きくなっており、第2中間ラグ溝43よりもセンターラグ溝41の方が、タイヤ幅方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が大きくなっている。
また、各陸部10に形成されるラグ溝40は、陸部10を区画する周方向主溝20に対して少なくとも一端が離間しており、陸部10をタイヤ幅方向に横断していないため、陸部10は、いわゆるブロック状にはなっておらず、各陸部10はタイヤ周方向に連続するリブ状の形状で形成されている。
また、第2ショルダー陸部15には、タイヤ周方向に隣り合う第2ショルダーラグ溝45同士の間に、サイプ50が形成されている。サイプ50は、タイヤ周方向に隣り合う第2ショルダーラグ溝45同士の間のほぼ中央に配置されており、長さやタイヤ幅方向における位置、タイヤ幅方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度や湾曲の仕方が、第2ショルダーラグ溝45と同様の形態になっている。このため、第2ショルダー陸部15に形成されるサイプ50も、第2ショルダーラグ溝45と同様に、タイヤ幅方向内側の端部が第2ショルダー陸部15内で終端し、タイヤ幅方向外側の端部がデザインエンドEで開口しており、第2ショルダー陸部15上に位置する接地端Tを跨いで形成されている。
なお、ここでいうサイプ50は、トレッド面3に細溝状に形成される溝であり、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みし、正規内圧の内圧条件で、無負荷時には細溝を構成する壁面同士が接触しないが、平板上で垂直方向に負荷させたときの平板上に形成される接地面の部分に細溝が位置する際、または細溝が形成される陸部10の倒れ込み時には、当該細溝を構成する壁面同士、或いは壁面に設けられる部位の少なくとも一部が、陸部10の変形によって互いに接触するものをいう。本実施形態では、サイプ50は、サイプ幅が0.3mm以上1.5mm以下の範囲内になっており、サイプ深さが2.0mm以上6.0mm以下の範囲内になっている。
さらに、第1ショルダー陸部14には、それぞれ接地端Tのタイヤ幅方向外側にトレッド面3から凹んだ凹部55が形成されている。凹部55は、トレッド面3におけるデザインエンドE付近に設けられており、直径が1.0mm以上8.0mm以下の範囲内で、深さが0.5mm以上5.0mm以下の範囲内の円形状のディンプル形状で形成されている。この凹部55は、タイヤ周方向に隣り合う第1ショルダーラグ溝44同士の間に2つが形成されており、2つの凹部55は、タイヤ幅方向における位置が同じ位置で、タイヤ周方向に並んで配置されている。
図2は、図1のA部詳細図である。周方向細溝30は、複数の屈曲部31で屈曲することにより、タイヤ幅方向に繰り返し屈曲しつつタイヤ周方向に延びており、長尺部32と短尺部33とが、屈曲部31ごとに交互に形成されている。長尺部32は、短尺部33よりも長さが長くなっており、短尺部33は、長尺部32よりも長さが短くなっている。また、周方向細溝30が有する長尺部32と短尺部33とは、それぞれタイヤ周方向に対してタイヤ幅方向に傾斜している。また、屈曲部31で屈曲する長尺部32と短尺部33との相対的な角度は、鋭角になっている。つまり、周方向細溝30は、同じ短尺部33に連通する2本の長尺部32において、一方の長尺部32から短尺部33を通って他方の長尺部32に向かう際に、短尺部33の位置でタイヤ周方向における方向が反対方向になる向きで短尺部33は傾斜している。
これらの長尺部32と短尺部33とのうち、長尺部32のタイヤ周方向に対するタイヤ幅方向への傾斜角度θ1は、3.0°以上30°以下の範囲内になっており、短尺部33のタイヤ周方向に対するタイヤ幅方向への傾斜角度θ2は、15°以上90°以下の範囲内になっている。
また、トレッド面3に対する長尺部32の開口部における溝幅方向両側のエッジのうち、タイヤ幅方向外側のエッジを外側エッジ35とし、タイヤ幅方向内側のエッジを内側エッジ36とする場合に、同じ短尺部33に連通する2本の長尺部32のうち、短尺部33のタイヤ幅方向内側の端部に連通する長尺部32の外側エッジ35と、短尺部33のタイヤ幅方向外側の端部に連通する長尺部32の内側エッジ36とは、互いに延長線上になる位置関係となって配置されている。この場合における外側エッジ35と内側エッジ36とは、それぞれ長尺部32が有する一対の溝壁とトレッド面3とが交差する部分になっている。
周方向細溝30に開口する第1中間ラグ溝42は、屈曲部31で周方向細溝30に開口して短尺部33の延長線上に延びている。詳しくは、第1中間ラグ溝42は、短尺部33のタイヤ幅方向における両側2箇所に位置する屈曲部31のうち、タイヤ幅方向内側に位置する屈曲部31の位置で周方向細溝30に連通して周方向細溝30に開口しており、短尺部33の延長線上に延びている。
第1中間ラグ溝42は、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に湾曲することにより、周方向細溝30に開口する側の端部でありタイヤ幅方向外側の端部である外側端部42o付近よりも、第1中間陸部12内で終端する側の端部でありタイヤ幅方内側の端部である内側端部42i付近の方が、タイヤ幅方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が大きくなっている。このように湾曲する第1中間ラグ溝42は、円弧状に湾曲していてもよく、楕円状に湾曲していてもよく、湾曲の形状は問わない。
図3は、図2に示す周方向細溝30の屈曲部31のピッチPと第1中間ラグ溝42の長さLとの関係についての説明図である。第1中間ラグ溝42は、周方向細溝30の屈曲部31の位置で周方向細溝30に開口しているため、タイヤ周方向における周方向細溝30の屈曲のピッチと、タイヤ周方向において隣り合う第1中間ラグ溝42同士の間隔は同じ大きさになっているが、第1中間ラグ溝42の長さと周方向細溝30の屈曲のピッチも、所定の関係を有している。具体的には、周方向細溝30と第1中間ラグ溝42とは、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとの関係が、0.2≦(L/P)≦1.7の範囲内になっている。
この場合における周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPは、周方向細溝30が有する屈曲部31のうち、同じ方向に屈曲する屈曲部31同士のタイヤ周方向における距離になっている。例えば、屈曲部31は、短尺部33のタイヤ幅方向における両側2箇所に位置する屈曲部31のうち、タイヤ幅方向外側に位置する屈曲部31同士のタイヤ周方向における距離が、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPとして用いられる。また、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLは、第1中間ラグ溝42における周方向細溝30に開口している側の端部である外側端部42oと、第1中間陸部12内で終端している側の端部である内側端部42iとのタイヤ周方向における距離になっている。
なお、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとの関係は、0.5≦(L/P)≦1.3の範囲内であるのが好ましい。
また、第1中間陸部12を区画する第1センター主溝21と、第1中間陸部12に形成される第1中間ラグ溝42とのタイヤ幅方向における距離Wは、5.0mm以上になっている。この場合における第1センター主溝21と第1中間ラグ溝42とのタイヤ幅方向における距離Wは、第1中間ラグ溝42の内側端部42iの位置での、第1センター主溝21とのタイヤ幅方向における距離になっており、第1中間ラグ溝42と第1センター主溝21とが最も近付いている位置での距離になっている。
本実施形態に係る空気入りタイヤ1を車両に装着する際には、リムホイールに空気入りタイヤ1をリム組みし、内部に空気を充填してインフレートした状態で車両に装着する。その際に、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、車両に対する装着方向が指定されているため、指定されている方向で車両に装着する。具体的には、周方向細溝30が位置する側が車両装着方向外側に位置する向きで装着する。
空気入りタイヤ1を装着した車両が走行すると、トレッド面3のうち下方に位置する部分のトレッド面3が路面に接触しながら当該空気入りタイヤ1は回転する。車両は、トレッド面3と路面との間の摩擦力により、駆動力や制動力を路面に伝達したり、旋回力を発生させたりすることにより走行する。例えば、空気入りタイヤ1を装着した車両で乾燥した路面を走行する場合には、主にトレッド面3と路面との間の摩擦力により、駆動力や制動力を路面に伝達したり、旋回力を発生させたりすることにより走行する。また、濡れた路面を走行する際には、トレッド面3と路面との間の水が周方向主溝20やラグ溝40等の溝に入り込み、これらの溝でトレッド面3と路面との間の水を排水しながら走行する。これにより、トレッド面3は路面に接地し易くなり、トレッド面3と路面との間の摩擦力により、車両は所望の走行をすることが可能になる。
ここで、第1中間陸部12は、タイヤ幅方向における外側が周方向細溝30によって区画されている。このため、第1中間陸部12は、接地面積が大きくなっており、剛性が高くなっているため、大きな荷重を受けた際でも、変形し難くなっている。また、第1中間陸部12に形成される溝間ラグ溝である第1中間ラグ溝42は、内側端部42iが第1中間陸部12内で終端しており、第1中間陸部12が第1中間ラグ溝42によってタイヤ周方向に分断されていないため、第1中間陸部12は、これによっても剛性が高くなっている。これらにより、第1中間陸部12は、大きな変形を抑制しつつ荷重を受けることができ、乾燥した路面の走行時における操縦安定性である、ドライ操安性を向上させることができる。
また、周方向細溝30は、タイヤ幅方向に繰り返し屈曲しつつタイヤ周方向に延びるため、長尺部32の外側エッジ35や内側エッジ36等のエッジの長さを確保することができ、エッジ成分を確保することができる。これにより、周方向細溝30の溝幅を周方向主溝20の溝幅よりも狭くすることによって陸部10の剛性を確保しつつ、周方向細溝30のエッジ成分により、濡れた路面の走行時における操縦安定性である、ウェット操安性を向上させることができる。
さらに、第1中間ラグ溝42は、内側端部42iが第1中間陸部12内で終端しており、第1センター主溝21に開口していないため、車両走行時に周方向主溝20で発生する気柱共鳴音のような、第1センター主溝21で発生する音が、接地している領域の外に漏れることを抑制することができる。これにより、車両走行時におけるパターンノイズ等の騒音を低減することができる。これらの結果、ドライ性能とウェット性能とを両立しつつ、静粛性能を向上させることができる。
また、第1中間ラグ溝42は、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に湾曲するため、第1中間ラグ溝42の長さを確保して溝面積を確保しつつ、第1中間ラグ溝42における周方向細溝30に連通している部分の、周方向細溝30に対する相対角度が小さくなり過ぎるのを抑制することができる。これにより、第1中間陸部12における、第1中間ラグ溝42が周方向細溝30に連通している部分付近の剛性を確保しつつ、第1中間ラグ溝42での排水性を確保することができる。この結果、ドライ性能とウェット性能とを、より確実に両立することができる。
また、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとの関係が、0.2≦(L/P)≦1.7の範囲内であるため、第1中間陸部12の剛性が低くなり過ぎることを抑制しつつ、第1中間ラグ溝42での排水性を確保することができる。つまり、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとの関係が、(L/P)<0.2である場合は、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLが短過ぎるため、第1中間ラグ溝42の溝面積を確保し難くなる虞がある。この場合、第1中間ラグ溝42での排水性を確保するのが困難になり、ウェット操安性を確保するのが困難になる虞がある。また、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとの関係が、(L/P)>1.7である場合は、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPが短くなり過ぎる虞があり、これに伴って、タイヤ周方向に隣り合う第1中間ラグ溝42同士の間隔が狭くなり過ぎる虞がある。この場合、第1中間ラグ溝42が形成される第1中間陸部12の剛性が低くなり過ぎ、ドライ操安性を確保するのが困難になる虞がある。
これに対し、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとの関係が、0.2≦(L/P)≦1.7の範囲内である場合は、タイヤ周方向に隣り合う第1中間ラグ溝42同士の間隔が狭くなり過ぎることを抑制しつつ、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLを確保することができる。これにより、第1中間陸部12の剛性が低くなり過ぎることを抑制しつつ、第1中間ラグ溝42での排水性を確保することができる。この結果、ドライ性能とウェット性能とを、より確実に両立することができる。
また、第1センター主溝21と第1中間ラグ溝42とのタイヤ幅方向における距離Wは、5.0mm以上であるため、より確実に第1中間陸部12の剛性を確保することができる。つまり、第1センター主溝21と第1中間ラグ溝42とのタイヤ幅方向における距離Wが5.0mm未満である場合は、第1センター主溝21と第1中間ラグ溝42との距離Wが小さ過ぎるため、第1中間陸部12における第1中間ラグ溝42の内側端部42i付近の剛性が低くなり過ぎる虞があり、ドライ操安性を確保するのが困難になる虞がある。これに対し、第1センター主溝21と第1中間ラグ溝42とのタイヤ幅方向における距離Wが、5.0mm以上である場合は、より確実に第1中間陸部12の剛性を確保することができ、ドライ操安性を確保することができる。この結果、より確実にドライ性能を向上させることができる。
また、第1ショルダー陸部14には、タイヤ幅方向に延びると共に周方向細溝30に非連通の第1ショルダーラグ溝44が形成されるため、第1ショルダーラグ溝44によって排水性を確保しつつ、車両走行時に周方向細溝30で発生した音が第1ショルダーラグ溝44を通って接地している領域の外に漏れることを抑制することができる。これにより、より確実にウェット操安性を向上させることができると共に、車両走行時における騒音の低減を図ることができる。この結果、より確実にウェット性能と静粛性能とを向上させることができる。
また、第1中間ラグ溝42は、屈曲部31で周方向細溝30に開口して短尺部33の延長線上に延びるため、濡れた路面の走行時に第1中間ラグ溝42に入り込んだ水を、周方向細溝30の短尺部33に対して流れ易くすることができる。つまり、第1中間ラグ溝42に入り込んだ水を、周方向細溝30に対して流れ易くすることができ、第1中間ラグ溝42での排水性を、より確実に向上させることができる。この結果、より確実にウェット性能を向上させることができる。
また、周方向細溝30は、空気入りタイヤ1を指定の装着方向で車両に装着した際に、タイヤ赤道面CLよりも車両装着方向外側となる位置に配設されるため、より確実にドライ操安性を向上させることができる。つまり、車両の走行時において旋回をする場合には、車両の幅方向両側の空気入りタイヤ1のうち、旋回半径の外側に位置する空気入りタイヤ1の、車両装着方向外側寄りに位置するトレッド面3に、大きな荷重が作用し易くなる。このため、周方向細溝30を、タイヤ赤道面CLよりも車両装着方向外側となる位置に配設することにより、タイヤ赤道面CLよりも車両装着方向外側に位置する陸部10である第1中間陸部12や第1ショルダー陸部14の剛性を高くすることができる。これにより、車両の旋回時に大きな荷重が作用し易くなる陸部10の剛性を高くすることができ、より確実にドライ操安性を向上させることができる。この結果、より確実にドライ性能を向上させることができる。
[変形例]
なお、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1では、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとの関係は、0.5≦(L/P)≦1.3の範囲内であるのが好ましくなっているが、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとは、これ以外の関係性であってもよい。
なお、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1では、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとの関係は、0.5≦(L/P)≦1.3の範囲内であるのが好ましくなっているが、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとは、これ以外の関係性であってもよい。
図4は、実施形態に係る空気入りタイヤ1の変形例であり、第1中間ラグ溝42の長さが長い場合の説明図である。第1中間ラグ溝42は、図4に示すように、タイヤ周方向における長さLが、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPよりも長くてもよい。第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLを長めにする場合には、周方向細溝30の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとの関係は、1.1≦(L/P)≦1.3の範囲内であるのが好ましい。つまり、第1中間ラグ溝42は、長さが長い程、第1中間ラグ溝42での排水性を向上させることができ、第1中間ラグ溝42の長さが短くなるにしたがって、第1中間陸部12の剛性を高めることができるため、ウェット性能を重視する際には、1.1≦(L/P)≦1.3の範囲内であるのが好ましく、ドライ性能を重視する際には、0.5≦(L/P)≦1.0の範囲内であるのが好ましい。
また、上述した実施形態では、溝間ラグ溝である第1中間ラグ溝42は、周方向細溝30に対して屈曲部31の位置で開口し、短尺部33の延長線上に延びて形成されているが、第1中間ラグ溝42は、短尺部33の延長線以外の方向に延びていてもよく、周方向細溝30に対して屈曲部31以外の位置で開口していてもよい。また、第1中間ラグ溝42は、湾曲していなくてもよく、タイヤ幅方向に延びたり、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に傾斜したりする直線状の形状で形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、周方向主溝20は3本が形成されているが、周方向主溝20は3本以外であってもよい。周方向主溝20は、例えば2本が形成され、2本のうちの一方の周方向主溝20はタイヤ赤道面CL上に配置し、他方の周方向主溝20は、タイヤ赤道面CLに対して周方向細溝30が配設される側の反対側に配置してもよい。この場合、タイヤ赤道面CL上に位置する周方向主溝20と、周方向細溝30とによって区画される陸部10を溝間陸部として、当該陸部10の第1中間ラグ溝42のような溝間ラグ溝を形成する。
また、これとは反対に、周方向主溝20は4本以上であってもよい。この場合、周方向細溝30は、周方向主溝20に対してどの位置に配設されてもよく、周方向細溝30のタイヤ幅方向外側に、さらに周方向主溝20が配設されてもよい。これらのように、トレッドパターンは、上述した実施形態以外のパターンでもよく、タイヤ幅方向に繰り返し屈曲しつつタイヤ周方向に延びる周方向細溝30を有し、第1中間陸部12のような溝間陸部に形成されてタイヤ幅方向に延びると共に一端が周方向細溝30に開口し、他端が溝間陸部内で終端する、第1中間ラグ溝42のような溝間ラグ溝が形成されていればよい。
[実施例]
図5A、図5Bは、空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。以下、上記の空気入りタイヤ1について、従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する比較例の空気入りタイヤとについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、乾燥した路面での操縦安定性であるドライ操安性と、濡れた路面での操縦安定性であるウェット操安性と、空気入りタイヤ1の回転時におけるパターンノイズとについての試験を行った。
図5A、図5Bは、空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。以下、上記の空気入りタイヤ1について、従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する比較例の空気入りタイヤとについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、乾燥した路面での操縦安定性であるドライ操安性と、濡れた路面での操縦安定性であるウェット操安性と、空気入りタイヤ1の回転時におけるパターンノイズとについての試験を行った。
性能評価試験は、JATMAで規定されるタイヤの呼びが245/40R18 97Yサイズの空気入りタイヤ1を、リムサイズ18×8.5JのJATMA標準のリムホイールにリム組みし、空気圧を230kPaに調整して行った。各試験項目の評価方法は、ドライ操安性については、試験タイヤを装着した試験車両で、乾燥路面のテストコースを走行した際のテストドライバーによる官能評価を実施し、官能評価を、後述する従来例を100として指数で表すことによって評価した。数値が大きいほど乾燥した路面での操縦安定性が高く、ドライ操安性が優れていることを示している。
また、ウェット操安性については、雨天条件下のテストコースを、試験タイヤを装着した試験車両で走行してラップタイムを計測し、後述する従来例のラップタイムの逆数を100とする指数で表すことによって評価した。指数が大きいほど濡れた路面での操縦安定性が高く、ウェット操安性が優れていることを示している。
また、パターンノイズについては、試験タイヤを装着した試験車両で、乾燥路面のテストコースを走行した際のテストドライバーによる官能評価を実施し、官能評価を、後述する従来例を100として指数で表すことによって評価した。数値が大きいほど空気入りタイヤ1の接地面から発せられる騒音が小さく、パターンノイズが低いことを示している。
性能評価試験は、従来の空気入りタイヤの一例である従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1である実施例1〜11と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する空気入りタイヤである比較例との13種類の空気入りタイヤについて行った。このうち、従来例の空気入りタイヤは、周方向細溝が設けられておらず、特許文献1のように、タイヤ周方向に直線状に延びる主溝に、湾曲するラグ溝が開口しており、ショルダーラグ溝が主溝に連通している。また、比較例の空気入りタイヤは、周方向細溝は設けられているものの、周方向細溝はタイヤ幅方向に繰り返し屈曲しておらず、周方向細溝には湾曲するラグ溝が開口している。
これに対し、本発明に係る空気入りタイヤ1の一例である実施例1〜11は、全て周方向細溝30を有しており、周方向細溝30はタイヤ幅方向に繰り返し屈曲している。さらに、実施例1〜11に係る空気入りタイヤ1は、周方向細溝30に開口する溝間ラグ溝である第1中間ラグ溝42の形状や、周方向細溝30の屈曲のピッチPと第1中間ラグ溝42のタイヤ周方向における長さLとの比(L/P)、第1中間ラグ溝42と周方向主溝20とのタイヤ幅方向における距離W、第1ショルダーラグ溝44のような周方向細溝30によって区画される陸部10に形成されるショルダーラグ溝は周方向細溝30に非連通であるか、第1中間ラグ溝42は周方向細溝30の短尺部33の延長線上に延びるかが、それぞれ異なっている。
これらの空気入りタイヤ1を用いて性能評価試験を行った結果、図5A、図5Bに示すように、実施例1〜11に係る空気入りタイヤ1は、従来例や比較例と比較して、ドライ操安性とウェット操安性を向上させつつ、パターンノイズを低減できることが分かった。つまり、実施例1〜11に係る空気入りタイヤ1は、ドライ性能とウェット性能とを両立しつつ、静粛性能を向上させることができる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 トレッド面
10 陸部
11 センター陸部
12 第1中間陸部(溝間陸部)
13 第2中間陸部
14 第1ショルダー陸部
15 第2ショルダー陸部
20 周方向主溝
21 第1センター主溝
22 第2センター主溝
23 ショルダー主溝
23n 切欠き
30 周方向細溝
31 屈曲部
32 長尺部
33 短尺部
35 外側エッジ
36 内側エッジ
40 ラグ溝
41 センターラグ溝
42 第1中間ラグ溝(溝間ラグ溝)
42i 内側端部
42o 外側端部
43 第2中間ラグ溝
44 第1ショルダーラグ溝
45 第2ショルダーラグ溝
50 サイプ
55 凹部
2 トレッド部
3 トレッド面
10 陸部
11 センター陸部
12 第1中間陸部(溝間陸部)
13 第2中間陸部
14 第1ショルダー陸部
15 第2ショルダー陸部
20 周方向主溝
21 第1センター主溝
22 第2センター主溝
23 ショルダー主溝
23n 切欠き
30 周方向細溝
31 屈曲部
32 長尺部
33 短尺部
35 外側エッジ
36 内側エッジ
40 ラグ溝
41 センターラグ溝
42 第1中間ラグ溝(溝間ラグ溝)
42i 内側端部
42o 外側端部
43 第2中間ラグ溝
44 第1ショルダーラグ溝
45 第2ショルダーラグ溝
50 サイプ
55 凹部
Claims (6)
- タイヤ周方向に延びる周方向主溝と、
前記周方向主溝とトレッド部の接地端との間に配置され、タイヤ幅方向に繰り返し屈曲しつつタイヤ周方向に延びる周方向細溝と、
タイヤ幅方向における両側が前記周方向主溝と前記周方向細溝とにより区画される溝間陸部と、
前記溝間陸部に形成されてタイヤ幅方向に延びると共に、一端が前記周方向細溝に開口し、他端が前記溝間陸部内で終端する溝間ラグ溝と、
を備えることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記溝間ラグ溝は、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に湾曲する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向細溝の屈曲のタイヤ周方向におけるピッチPと、前記溝間ラグ溝のタイヤ周方向における長さLとの関係が、0.2≦(L/P)≦1.7の範囲内である請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向主溝と前記溝間ラグ溝とのタイヤ幅方向における距離Wは、5.0mm以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ幅方向における前記周方向細溝の前記接地端側には、タイヤ幅方向における内側が前記周方向細溝によって区画されるショルダー陸部が配設され、
前記ショルダー陸部には、タイヤ幅方向に延びると共に前記周方向細溝に非連通のショルダーラグ溝が形成される請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 前記周方向細溝は、長尺部と、前記長尺部よりも長さが短い短尺部とが、屈曲部ごとに交互に形成されており、
前記溝間ラグ溝は、前記屈曲部で前記周方向細溝に開口して前記短尺部の延長線上に延びる請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017237968A JP2019104375A (ja) | 2017-12-12 | 2017-12-12 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017237968A JP2019104375A (ja) | 2017-12-12 | 2017-12-12 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019104375A true JP2019104375A (ja) | 2019-06-27 |
Family
ID=67061722
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017237968A Pending JP2019104375A (ja) | 2017-12-12 | 2017-12-12 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019104375A (ja) |
-
2017
- 2017-12-12 JP JP2017237968A patent/JP2019104375A/ja active Pending
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