[go: up one dir, main page]

JP2019198989A - インク受容層転写シートおよびその製造方法 - Google Patents

インク受容層転写シートおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019198989A
JP2019198989A JP2018093283A JP2018093283A JP2019198989A JP 2019198989 A JP2019198989 A JP 2019198989A JP 2018093283 A JP2018093283 A JP 2018093283A JP 2018093283 A JP2018093283 A JP 2018093283A JP 2019198989 A JP2019198989 A JP 2019198989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving layer
ink receiving
adhesive
ink
transfer sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018093283A
Other languages
English (en)
Inventor
大造 北城
Daizo Kitashiro
大造 北城
園部 洋一
Yoichi Sonobe
洋一 園部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Finetech Nisca Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Finetech Nisca Inc filed Critical Canon Finetech Nisca Inc
Priority to JP2018093283A priority Critical patent/JP2019198989A/ja
Publication of JP2019198989A publication Critical patent/JP2019198989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

【課題】基材に対する適切な接着力を備えたインク受容層転写シートおよびその製造方法を提供すること。【解決手段】第1粘着部1003の一方面上に、インク受容層1002を積層し、インク受容層1002の第1粘着部1003が積層されていない面に、インク受容層1002が部分的に露出するように、第2粘着部1001を離散的に積層し、インク受容層1002の第2粘着部1002が離散的に積層された面に、更に、両面に離型層が形成された両面離型シート層1004を積層することで、インク受容層転写シート1を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、インクを受容するインク受容層をインク非吸収性の被転写体上に転写するインク受容層転写シートおよびその製造方法に関する。
近年、インクジェット記録の分野において、従来の上質紙のみならず、OHP用のポリエステルシート、名刺およびカード用の厚紙、プリペイドカードおよびクレジットカード等のプラスチックシート等の各種の記録媒体に対する記録の要求がある。しかしながら、インクと記録媒体との親和性が低い場合や高すぎる場合に、記録画像が不鮮明となって高い画像品位が得られ難い傾向がある。
これに対して、記録媒体の表面にインクを受容するインク受容層を設けた構成が知られている。例えば特許文献1では、記録媒体の表面にインク受容層を設けるための転写シートを開示している。転写シートの感圧接着剤層を記録媒体の表面に当て、基材シート側から圧力をかけることにより、インク受容層を記録媒体に転写する。その後、基材シートは剥がされ、表出したインク受容層に対してインクが付与されることによって記録が行われる。
特開2002−321442号公報
しかし、記録画像の品質と、インク受容層と基材との密着強度と、を両立させる為にインク受容層中に含む水溶性樹脂の量および種類の選択に制限があった。さらには、例えば市販文房具としての転写工具を用いた用途に対しては、特に局率のある面上の通過の際に未転写インク受容層の基材からの剥離が発生するため、適用が好ましくなかった。
よって本発明は、基材に対する適切な接着力を備えたインク受容層転写シートおよびその製造方法を提供することを目的とする。
そのため本発明のインク受容層転写シートは、粘着性を有する層状の第1粘着部の一方面上に、インクを受容可能なインク受容層を積層し、前記インク受容層の前記第1粘着部が積層されていない面に、前記インク受容層が部分的に露出するように、粘着性を有する第2粘着部を離散的に積層し、前記インク受容層の前記第2粘着部が離散的に積層された面に、更に、両面に離型層が形成された離型シートを積層したことを特徴とする。
本発明によれば、基材に対する適切な接着力を備えたインク受容層転写シートおよびその製造方法を実現することができる。
インク受容層転写シートを示した図である。 第2粘着部とインク受容層とを示した図である。 (a)はロール状のインク受容層転写シートを被転写体上に転写する転写動作の説明図であり、(b)はロール状としたインク受容層転写シートの斜視図である。 (a)、(b)は、インクジェット記録による画像形成メカニズムの断面模式図である。 インク受容層転写シートに記録を行う記録装置の外観図である。 記録装置の電気系統を示すブロック図である。 記録媒体における記録領域の設定方法の説明図である。 インク受容層転写シートの製造工程を説明するための断面図である。 インク受容層転写シートの製造方法を説明するためのフローチャートである。 ベタ塗り部分の多い画像を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるインク受容層転写シート1を示した図である。インク受容層転写シート1は、層状に形成される第1粘着部1003、インクを受容可能なインク受容層1002、離散的に配置される第2粘着部1001、両面離型シート層1004を備えた構成となっている。インク受容層転写シート1は、主にインクジェット方式の記録装置で用いられ、インク受容層1002は、記録装置が備えた記録ヘッドの吐出口から吐出されたインクを受容して、形成された画像を維持する。
インク受容層1002は、水溶性樹脂としては、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、澱粉や酸化澱粉等の各種澱粉類、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等のセルロース誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス等、一般に塗被紙(塗工紙)用として用いられている従来公知の粘着剤が単独、あるいは2種以上が併用して用いられる。水溶性樹脂の配合量は、顔料に対して5〜50重量%、より好ましくは10〜30重量%の範囲で調節される。
上記のような水溶性樹脂等のうちの1種類もしくは2種類以上を用いて水分散液を作製し、それを、例えば、両面離型シート層1004と第2粘着部1001との積層体の第2粘着部側の面に塗布して乾燥させることによって、インク受容層1002を形成することができる。
インク受容層1002は、単純な多孔質の層であってもよく、インクの受容性能が十分であればよい。またインク受容層1002は、記録に用いる水性インクおよび油性インクに対する吸収性があればよく、油性のインクに対しては、有機溶剤に対する膨潤性能を持つ樹脂および各種粒子を包含したものを用いることができる。
このようなインク受容層1002中に、炭酸カルシウムやシリカゾル、アルミナ化合物等の各種の粒子を包含させてもよい。インク受容層1002を形成するには、上記樹脂等のうち1種類もしくは2種類以上を用いて水分散液を作製し、予め形成した第2粘着部1001上に塗布の後乾燥して形成することができる。更には、単純に多孔質なものでも受容層としての性能が十分であればよい。また、油性ジェットインキに対しては、有機溶剤に膨潤性能を持つ樹脂やその中に各種粒子を包含したもの、即ち、水性であるか油性であるかは問わず、インクジェット記録装置での記録に用いられるインクに対し吸収性を有するものであればよい。
本発明では、カチオン性樹脂を、上記下塗り層中に添加してなるものも使用でき、これにより、耐水性や発色濃度を向上させることができる。この際に使用されるカチオン性樹脂としては、例えば、ポリエチレンポリアミンやポリプロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類、またはその誘導体、第3級アミノ基や第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、ジアクリルアミン等が適宜併用される。なお、カチオン性樹脂の添加量も特に限定しないが、顔料に対し1〜30重量%程度、好ましくは5〜20重量%の範囲で調節される。その他、一般塗被紙の製造において使用される分散剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防腐剤等の各種助剤を適宜添加することもできる。
インク受容層1002用の塗液は、常法により、バーコーター、エアーナイフコーター、ブレードコーター、ロッドブレードコーター、ロールコーター、ブラッシュコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、キャストコーター、スプレー装置等、公知の各種塗抹方式を利用して、基材の上に塗工される。インク受容層1002用の塗液の塗布量は、インク受容性及び保存性等、記録特性を満足させる限り、不必要に多くする必要はなく、一般的には1〜30g/m2、好ましくは2〜8g/m2塗布される。このようにして得られたインク受容層転写シート1はそのままでも使用できるが、必要により、例えばスーパーカレンダー、グロスカレンダーなどで加圧及び/又は加熱ロールニップ間を通し、表面を平滑化することもできる。
図2は、第2粘着部1001とインク受容層1002とを示した図である。インク受容層転写シート1における第2粘着部1001の形成に用いる樹脂組成物は、実質的に白色もしくは透明であることが好ましく、また、経時的に変色しない材料を用いることが好ましい。両面離型シート層1004に対して好適に粘着性を有する材料が望ましい。常温で粘着性を有する材料でもよいが、より好ましくは、両面離型シート層1004への簡便粘着性等の点より、感圧型やホットメルト型や粘着剤を内包したカプセルの粘着材が好ましく用いうる。感圧型粘着部の形成には、例えばアクリル系やゴム系、シリコーン系やビニルアルキルエーテル系、ポリビニルアルコール系やポリビニルピロリドン系、ポリアクリルアミド系やセルロース系等の有機系の感圧粘着剤が一般に用いられ、ホットメルト粘着剤層の形成には、例えばエチレン・酢酸ビニル系やポリオレフィン系、ポリアミド系やスチレン系ないしエラストマー系、ポリエステル系やアクリル系、ポリウレタン系などのポリマーからなるものなどを用いることができる。
さらにホットメルト型粘着剤と同様に、常温では粘着性、粘着性ともに示さず、加熱時に粘着性もしくは粘着性を示すヒートシール型の粘着剤やディレードタック型の粘着剤を使用することができる。粘着部を形成するには、上記の粘着性を示す樹脂を、溶剤に対する樹脂の重量で3〜20%で溶剤に溶解させ、混合撹拌して塗料を調整後、両面離型シート層1004の表面に塗布した表面に、第2粘着部1001が記録面に離散して積層しているインク受容層1002を塗布して作製することができる。より具体的には、インク受容層1002の表面の一部に、ドット形状もしくは不連続の格子状であり、有効厚みが0.1〜30μm、より好ましくは0.5〜10μmの粘着部が積層されて、離散して積層した状態で第2粘着部が形成されるようにすることが好ましい。
なお、図ではインク受容層1002に第2粘着部1001が設けられた図を用いて説明したが、インク受容層転写シート1の製造においては、両面離型シート層1004に対して第2粘着部1001が設けられる。
以下、格子状の粘着部を形成する方法について説明する。インク受容層1002の上に、粘着部を形成する樹脂組成物を用い、例えば、不連続で、30線〜320線(1inあたり30から320本の線、もしくは1inあたり30から320の網点の個数)の格子状の記録文様となるように粘着部を設ければよい。
本発明においては、第2粘着部1001がインク受容層1002の記録面に離散して積層し、全域に積層しないように、両面離型シート層1004の表面に第2粘着部1001を塗布したことを特徴としている。しかしながら、粘着部の占める割合が少なすぎると、粘着力が低下してしまい、保護シートを貼り合わせて使用した場合に、意図しない剥離やシートの浮きが生じることになる。そこで、第2粘着部1001のインク受容層1002に対する面積比率は、30%〜80%が好ましい。面積比率が30%より低いと粘着力が乏しくなり、逆に面積比率が80%より高いと、インク受容層1002への未吸収インクの吸収が不十分になる虞がある。
なお、ここでいう面積比率とは、インク受容層1002の表面における第2粘着部1001を設けた部分の面積比率である。また、上記で述べた「不連続で」とは、連続した記録文様は含まないことを意味する。不連続の中でも、千鳥格子状あるいはドット状(円形、四角形など任意の形状で独立していればよい)から選択される文様とした場合に、安定した粘着性と、インク吸収性とが、両立された状態で発揮されるので好ましい。
一般的に、線数が少ない程大きな文様の記録パターンとなり、多い程細かい文様の記録パターンとなる。記録文様の線数が30線より少ないと記録される文様が大きいため、粘着性を有する部分と、インク吸収性を有する部分の各々のブロックが大きくなる。あまり大きくなりすぎると、例えば、本発明のインクジェット転写シート1のインク受容層1002が両面離型シート層1004に対する粘着力不足となる。その結果、インク受容層1002の転写前に意図しない自然剥離が発生する虞がある。逆に記録文様の線数が320線より多いと、記録される粘着部の文様が細かくなるため、インク受容層1002の露出が不十分となりやすい。そのため、インク受容層1002への未吸収インクの吸収が不十分になる虞がある。
第2粘着部1001の塗工量は、有効厚みで好ましくは1〜30μm、より好ましくは4〜15μmの範囲で調節することが好ましい。0.1μm未満では、粘着力を十分に発揮できない虞があり、一方、50μmを超えると粘着剤の量が多すぎて、両面離型シート層1004を剥離した後において不要な粘着力によって異物の貼り付きなどで記録面の汚染が起こる虞があり、また経済上の点からも好ましくない。
第2粘着部1001を形成する際に用いる印刷方法としては、一般にラベル印刷に用いられる方式が適用できる。具体的には、凸版印刷、凸版オフセット印刷、孔版印刷、平版印刷、彫刻凹版印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷などが挙げられる。これらの中で凸版印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷が特に好適である。印刷に用いる粘着部用の樹脂組成物としては、印刷後に着色を帯びない透明なものであればよい。詳細については後述する。また、本発明の保護シートを貼り合わせる際に、適宜乾燥オーブン等による加熱や紫外線照射装置による紫外線照射により、乾燥や硬化処理を施して粘着させる構成の材料を用いてもよい。
インク受容層転写シート1における第1粘着部1003の形成に用いる樹脂組成物は、第2粘着部1001の形成に用いる材料と同じであってもよいが、実質的に永久接着であることが好ましく、また、経時的に変色しない材料を用いることが好ましい。第1粘着部1003の塗工量は、有効厚みで好ましくは5〜50μm、より好ましくは10〜30μmの範囲で調節することが好ましい。5μm未満では、粘着力を十分に発揮できない虞があり、一方、50μmを超えると粘着剤の量が多すぎて、第2粘着部1001がインク受容層転写シート1からはみ出す虞があり、経済上の点からも好ましくない。
上記の特性を有する第1および第2粘着部を構成する粘着剤としては、材料に特に制限は無く、様々な種類の粘着剤、例えばゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤及びアクリル系粘着剤などを用いることができる。しかし、粘着剤としての性能及び耐候性などの観点から、アクリル系粘着剤が好ましい。また、粘着剤は、溶媒型、エマルション型のいずれであってもよいが、環境面からエマルション型が好ましい。なお、溶媒型粘着剤には、必要に応じて架橋剤を含有させてもよい。
例えば、下記に挙げるような材料および配合からなる樹脂組成物が挙げられる。具体的には、(a−1)カルボキシル基含有ビニル系単量体:20〜100重量%、(a−2)一般式CH2=CR2COOR3(但し、R2はHまたはCH3、R3は炭素数1〜12の直鎖または分岐アルキル基を表す)で示される(メタ)アクリル酸エステル系単量体:0〜50重量%、(a−3)官能基を有する不飽和単量体:0〜5重量%、(a−4)(a−2)以外で上記一般式のR2またはR3がグリコールである(メタ)アクリル酸エステル系単量体:0〜20重量%、の上記(a−1)〜(a−4)からなる単量体を、有機性媒体中で共重合して得られる重合体溶液100重量部に対して、(b−1)界面活性剤:0.1〜50重量部、(b−2)(a−1)に中和(ケン化)可能な1価の陽イオンを含む水酸化物:1〜100重量部、(b−3)架橋剤もしくは硬化剤:0.1〜30重量部、(b−4)タッキファイヤーおよび可塑剤:0〜50重量部、の上記(b−1)〜(b−4)からなる添加剤を混合して得られる樹脂組成物が例示できる。
上記(a−1)のカルボキシル基含有重合性ビニル系単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、無水フマル酸、イタコン酸、クロトン酸などが挙げられる。これらの中でアクリル酸、メタクリル酸が好適である。特に、アクリル酸の単独重合体かアクリル酸とメタクリル酸との共重合体が温水やアルカリ水の洗浄性に対して優れた性能を発揮する。
ここで、(a−2)の単量体は、一般式CH2=CR2COOR3で表される(メタ)アクリル酸エステルであり、そのR2は水素またはメチル基であり、そのR3は炭素数1〜12の直鎖もしくは分岐アルキル基を示し、そのような基R3の例としては、メチル基、エチル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、i−オクチル基、n−ノニル基、i−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基などを挙げることができる。このような(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、i−オクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、i−ノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレートなどを例示できる。
一方、(a−3)の官能基を含有する単量体としては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、i−プロピルアクリレート等のアルキル基の炭素数が1〜3のアクリル酸エステル類、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類、ジメチルマレート、ジ−n−ブチルマレート、ジ−2−エチルヘキシルマレート、ジ−n−オクチルマレート、ジメチルフマレート、ジ−n−ブチルフマレート、ジ−2−エチルヘキシルフマレート、ジ−n−オクチルフマレート等のマレイン酸エステルもしくはフマル酸エステル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等の飽和脂肪酸ビニルエステル類、スチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリルより選ばれた単量体もしくは、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、アミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、アミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ビニルメルカプタン、アリルメルカプタン、(ポリ)エチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、アリルアクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、アリルメタクリレート等のアミド基もしくは置換アミド基、アミノ基もしくは置換アミノ基、水酸基、エポキシ基、メルカプト基、ラジカル重合性不飽和基などの官能性基を1分子中に少なくとも1個含有する不飽和単量体(以下、官能性単量体と称すことがある)で単量体(a−1)や(a−2)以外の官能性単量体も必要に応じて使用できる。この他、単量体(a−3)としては、特に制限されたものではなく、種々の不飽和単量体を、本発明の効果が損なわれない範囲において適宜使用することができる。
更に、(a−2)以外で上記一般式のR2またはR3がグリコールである(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、例えば、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3ブチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート(NPGDMA)、ジエチレングリコールジメタクリレート(DEGDMA)、トリエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)等のグリコールを含有する(メタ)アクリル酸エステル系単量体で上記以外の単量体も必要に応じて使用することができる。
(b−1)の界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤をそれぞれ単独あるいは併用して使用することができる。得られた保護シートの耐水性があり、かつ、高温の洗浄液では溶解しやすい、という相反する性質や、粘着物性(粘着力、タック、保持力)低下の観点からは、ノニオン系界面活性剤を多く用いる方が好ましい。(b−2)の(a−1)に中和(ケン化)可能な1価の陽イオンを含む水酸化物としては、1価の陽イオン(ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属イオンやアンモニウムイオン)を含む水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムやアンモニアなど)を例示することができる。
粘着剤中に含まれるカルボキシル基を1価の陽イオン(ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属イオンやアンモニウムイオン)を含む水酸化物で中和することにより、粘着剤中に含まれる疎水性のカルボキシル基含有ポリマーがケン化し親水性も発現する。また、粘着剤中のカルボキシル基を一部残存させることにより、残存するカルボキシル基が洗浄時のアルカリ水(水酸化ナトリウム水溶液など)とケン化反応し、洗浄液になじみやすくなる。
(b−3)架橋剤もしくは硬化剤としては、例えばイソシアネート系架橋剤、キレート系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、エポキシ基を有するポリグリシジル化合物または多価アルコールのグリシジルエーテルやヒドラジド系架橋剤やポリカルボジイミド系架橋剤、金属キレート化合物などを含むイオン性架橋剤などが挙げられる。これらの架橋剤は、粘着剤の分子量調整の他、粘着部の記録媒体への密着性を向上せしめる目的、すなわち、粘着剤の凝集力、粘着剤と記録媒体の投錨力を高めるなどの目的で使用される。
上記で列挙した架橋剤は、粘着剤中に含まれる官能性基と反応する基を一分子中に2個以上有するものであれば特に限定されるものではないが、粘着剤組成物中に硬化剤を添加してしばらくすると粘着剤と反応してゲル化、増粘したり、凝集物が発生するものは好ましくない。すなわち、架橋剤は、粘着部を形成する前(塗工前)に化学的に安定であり、粘着剤塗工時に分散媒が揮発、もしくは粘着剤組成物を乾燥したのちに不可逆的に架橋反応が進行することが望ましい。このような架橋剤と官能基の組み合わせは、前述の公知のものでよい。
(b−4)タッキファイヤーおよび可塑剤としては、Tgが−70℃〜10℃である可塑剤またはタッキファイヤー。例えば、ナフテン系プロセスオイル、パラフィン系オイル等のオイル、ジオクチルフタル酸などの可塑剤、安定化ロジングリセリンエステル、β−ピネン樹脂、α−ピネン樹脂を重合したテルペン樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂なども含まれる。
上記アクリル系樹脂の重合に使用する重合開始剤として、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシビバレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビスメチルイソブチレート等の油溶性重合開始剤、または、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩類、前述の如き有機過酸化物類、過酸化水素などの水溶性重合開始剤、還元剤、例えば、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、2−メルカプトエタノール、2−エチルヘキシルチオグリコレート、トリクロロブロモメタン等の連鎖移動剤などを挙げることができる。
アクリル系樹脂は、例えば、以上に詳しく述べた如き単量体混合物を塊状重合法、溶液重合法などの任意の方法で得られる。得られた保護シートを水中に浸せきした際に粘着部が白濁しないためには、アクリル系単量体混合物は、溶剤重合することがより好ましい。具体的には、アクリル酸などの単量体混合物をメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、t−ブタノール、アセトン、トルエン、酢酸エチルなどに代表される有機溶剤から選択される1種または複数種の溶媒中で重合反応を行い、ベースポリマーを得ることができる。
分子量のコントロールは、触媒量や重合調整剤の使用、重合時の昇温速度、反応温度の調節などの公知の方法により行い、保護シートのタックや保持力などの諸物性のバランスから、得られた粘着剤組成物の分子量はポリスチレン換算で20万〜150万となることが好ましい。
次に、本発明の第1粘着部1003をインク受容層1002の非記録面に形成する際に使用する粘着部用塗液をインク受容層1002の非記録面へ塗布する装置としては、例えば、ロールコーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、スロットダイコーター、リップコーター、グラビアコーター、リバースグラビアコーター、スプレー噴霧器等の一般の塗布装置が挙げられ、また、スクリーン印刷、グラビア印刷、孔版印刷等の印刷機でも製造することができる。
インク受容層転写シート1で用いる両面離型シート層1004は、従来熱転写シートなどに用いられていると同じ基材及び離型材を用いることができると共に、その他のものも使用することができ、特に制限されない。好ましい基材の具体例としては、上質紙、コート紙、含浸紙、再生紙、グラシン紙等の各種紙材または樹脂フィルムを両面離型シート基材とし、この両面離型シート基材の両面に、剥離処理としては、例えば、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等によって離型処理して離型剤層を形成する。尚、両面離型シート基材の厚さは、特に制限されず、適宜選定すればよい。両面離型シート基材層と離型剤層との間には、記録時に基材がカールしないようにするために補強層を設けてもよい。補強層としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂等のフィルムが好ましい。このような補強層を設けることにより、プリンタ通過時の情報表示体のカールの発生を防止することができる。尚、補強層の厚さは、5〜50μmとすることが好ましい。また、両面離型シート層1004には、例えば、両面離型シート基材層と離型剤層との間に、粘着剤層の有機成分が両面離型シート基材層側へ移行するのを阻止するバリア層等を設けるようにしてもよい。もちろん、補強層をバリア層として構成してもよい。尚、透明性を重視する場合にはPETフィルム等高平滑なフィルム基材を用いることが望ましい。また、顔料粒子としては、カオリン、炭酸カルシウム、クレー、タルク、焼成カオリン、デラミカオリン、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、シリカ、ホワイトカーボン等の無機顔料粒子、或いはポリスチレン樹脂微粒子、尿素−ホルマリン樹脂微粒子、微小中空粒子等の有機合成顔料等を用いることができる。剥離剤としては一般のものが使用でき、例えば、水分散型、溶剤型あるいは無溶剤型のシリコーン樹脂やフッ素樹脂等が使用でき、剥離基材に乾燥重量で0.05〜3g/m2程度コート後、熱硬化、紫外線硬化、電離放射線硬化等によって剥離層を形成し、剥離シートを得られる。両面離型シート厚さは、好ましくは5〜70μmであり、より好ましくは10〜50μmである。20μmより薄いとインク受容層転写シート1の巻取りの際に同シートにシワが入り易くなり、巻取り加工の製造設備の制約となってしまう。また、厚くなるほどインク受容層転写シート1のロール径が嵩張るため、ロール当たりの使用量が減ってしまい使い勝手が悪化する要因になる。
上記の層構成のインク受容層転写シート1において、必要に応じインク受容層1002と粘着部との間に酸化チタンなどの無機顔料、もしくは有機顔料を含有する着色層を存在させることもできる。着色層は、顔料をバインダー樹脂中に単独もしくは2種以上混合、分散し、塗布液を作製して粘着部とインク受容層1002との間に塗布を行って形成する。このような着色層を形成することによって、多孔質のインク受容層1002に粘着剤もしくは粘着剤が進入することを防ぐとともに、インク受容層表面が例えば明瞭な白色を持つことによってインクジェット方式により記録品質を格段に向上させることができる。
インク受容層転写シート1の製造方法は、特に限定されないが、下記のような方法が挙げられる。例えば、両面剥離処理された離型シートの一方面に先に説明したような樹脂組成物からなる第2粘着部用塗液を、先に述べたような格子状或いはドット形状に塗工し、乾燥して第2粘着部1001を積層し、次いで第2粘着部及び第2粘着部が積層されていない離型シートの表面にインク受容層用塗液を塗工し、乾燥してインク受容層を積層し、次いで、インク受容層が形成された表面に第1粘着部用塗液を塗工し、乾燥して第2粘着部を積層した状態で仕上げる。
本発明のインク受容層転写シート1はロール状であり、ロール状のインク受容層転写シート1を用いて、被転写体上にインク受容層1002を形成するには、合成樹脂、合成樹脂シート、紙などの被転写体上に、インク受容層転写シート1の第1粘着部表面を被転写体に圧着させてインク受容層1002を転写させる。この後、両面離型シート層1004を剥がすことで、被転写体上に形成されたインク受容層1002にインクジェット方式による記録を可能にする。インク受容層転写シート1を用いれば、容易に被転写体にインク受容層1002を転写することができ、転写してできた記録媒体に対してインクジェット記録によって画像を形成することができる。
図3(a)は、記録媒体を構成するために、ロール状のインク受容層転写シート1を被転写体55上に転写(接着)する転写動作の説明図であり、図3(b)は、ロール状としたインク受容層転写シート1の斜視図である。図3(a)において、蛍光剤を含有するインク受容層1002の図3(a)中の上面側に第2粘着部1001が積層され、その第2粘着部1001に両面離型シート層1004が積層されている。インク受容層1002における図3(a)中の下面側には、第1粘着部1003が積層されている。本例のインク受容層1002は、液体のインク中の色材を受容する色材受容層である。
インク受容層1002は、第1粘着部1003によって被転写体55上に転写(接着)され、両面離型シート層1004は剥離される。このように両面離型シート層1004を剥がすことで記録媒体が完成する。記録ヘッドから吐出されたインク滴は、記録媒体のインク受容層1002に着弾し、そのインク受容層1002に浸透することによってインクドットを形成する。第2粘着部1001は、図3(b)のように、インク受容層1002上に点在するように形成されている。第2粘着部1001は、インク受容層1002上に離散的に分布しており、インク受容層1002の両面離形シート層1004との界面に、その一部が露出している。
図4(a)、(b)は、インクジェット記録による画像形成メカニズムの断面模式図である。記録ヘッドの吐出口から吐出されたインク滴7003は、インク受容層1002に着弾するとインク受容層1002に浸透してインクドットDを形成する。
図5は、インク受容層転写シート1に記録を行う記録装置の外観図であり、給紙トレイ62上に積載された記録媒体には、インク受容層転写シート1が転写されており、インク受容層1からは両面離型シート層1004が剥離されている。このような記録媒体が、1枚ずつ記録装置内へ搬送される。記録装置内においては、記録ヘッドから吐出されるインク滴によって記録媒体に画像が記録され、その画像が記録された記録媒体は、排紙トレイ63上に排出される。
図6は、記録装置の電気系統を示すブロック図である。記録装置における制御系のブロック図である。上記のような記録データの作成はホストPCにおいて行われ、その記録データは、記録装置のインターフェースに入力されてCPUにより処理される。CPUは、プログラムROM、イメージメモリ、ワークRAM、操作パネルからの情報を処理して、記録ヘッド回路、記録領域検出回路、出力ポートに制御指示信号を出力する。CPUは、光源から紫外線を照射したときの記録媒体の表面の発光状態を読み取り部によって検出し、その検出結果に基づいて、非記録領域と記録領域とを判別する判別部としても機能する。さらに、CPUは、非記録領域と記録領域との判別結果に基づいて、その記録領域4に対して、記録ヘッドによって画像を記録させる制御部としても機能する。CPUからの制御指示信号に基づいて、記録ヘッド回路は記録ヘッドを制御し、記録領域検出回路は、光源および読み取り部を制御する。また、出力ポートからの制御指示信号に基づいて、モータ駆動部がモータを制御する。ヘッドアップダウンモータは記録ヘッドを昇降させ、搬送モータは搬送部を駆動し、キャッピングモータは、記録ヘッドのインク吐出口をキャッピングするキャップを駆動し、ポンプモータはインクの供給系などに備わる。
図7は、記録媒体における記録領域の設定方法の説明図である。記録媒体には予めガイドライン81が形成されており、このガイドライン81を基準とする位置に、インク受容層転写シート1のインク受容層1002が被転写体に転写(接着)され、そのインク受容層1002によって記録領域が形成される。したがってガイドライン81は、インク受容層転写シート1から転写されるインク受容層1002の転写位置を示す指標となる。また、記録装置において指定されたガイドライン81の位置情報に基づいて、記録領域に画像を記録することもできる。
図8は、インク受容層転写シート1の製造工程を説明するための断面図であり、図9は、インク受容層転写シート1の製造方法を説明するためのフローチャートである。図8(a)のように、両面離型シート層1004の一方の面上に、転写シリンダー71によって第2粘着部1001を積層する(ステップS11)。次に、図8(b)のように、第2粘着部1001の上に、コータヘッド72によって、蛍光剤が配合されたインク受容層の形成液を塗工してインク受容層1002を形成する(ステップS12)。その後、図8(c)のように、インク受容層1002の上に、コータヘッド73によって、第1粘着部1003の形成液を塗工して、第1粘着部1003を形成する(ステップS13)。その後、このようなインク受容層転写シート1を巻き取ることによって(ステップS14)、図3(b)のようなロール状のインク受容層転写シート1を完成させる。
このように、層状の第1粘着部1003の一方面上に、インク受容層1002を積層し、インク受容層1002の第1粘着部1003が積層されていない面に、インク受容層1002が部分的に露出するように、第2粘着部1001を離散的に積層し、インク受容層1002の第2粘着部1002が離散的に積層された面に、更に、両面に離型層が形成された両面離型シート層1004を積層することで、インク受容層転写シート1を形成する。これによって、基材に対する適切な接着力を備えたインク受容層転写シートおよびその製造方法を実現することができた。
以下に製造の実施例及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、例中の「部」および「%」は特に断らない限り、それぞれ重量部および重量%を示す。
[実施例1]
本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制限されるものではない。
(両面離型シート層及び第2粘着部の形成)
インク受容層転写シート1で用いる支持体としての両面離型シート層1004としては、リンテック(株)製「SP−PET381130」)を用いた。
次にアクリル樹脂(アクリル系感圧性粘着剤、PK(リンテック(株)製)を溶剤に対する樹脂の重量で20%を溶剤に溶解させ、混合撹拌して調整した第2粘着部用塗工液を凸版輪転印刷機(コーパックインターナショナル(株)製)によって両面離型シート層1004の一方の面に第2粘着部1001を下記の方法で形成した。すなわち、線数/300線、印刷文様/点状(直径25.4μmの円形)、形成した粘着部の面積率が30%となるように、樹脂製の印刷版を用いて粘着糊の有効塗工厚が8μmとなるように印刷した。印刷後、温風ヒータで乾燥、硬化させて第2粘着部を形成した。
(インク受容層の形成)
インク受容層1002の塗工液の調製として、水39部とイソプロピルアルコール25重量部との混合液に、硝酸アルミニウム九水塩1重量部を加え、これにδ−アルミナ(デグサ社製、商品名:Al2O3C、平均一次粒子径13nm)35重量部を加え、超音波分散機及び高圧分散機等の分散装置を使用分散させてアルミナ分散液を調製した。得られたアルミナ分散液の粘度は60cPであった。
次に、ポリビニルアセタール樹脂の水/イソプロピルアルコール溶液(積水化学(株)製、商品名:エスレックKX−1、分子量:18×104、アセタール化度:8モル%、樹脂分:8重量%)40重量部と、ポリビニルアルコール樹脂の水溶液((株)クラレ製、商品名:クラレポバールPVA420、鹸化度:78.0〜81.0、樹脂分:10重量%)20重量部とを攪拌混合した。アルミナ分散液のpHを、弱酸性の範囲、具体的にはpH2〜pH6の範囲に調整することにより、アルミナ分散液中により効果的にアルミナを分散させることができる。
次いで、ポリビニルアセタール樹脂の水/イソプロピルアルコール溶液とポリビニルアルコール樹脂の水溶液との混合液60重量部を、アルミナ分散液100重量部に加え、混合してインク受容層の塗工液を調製した。得られた塗工剤の粘度は600cPであった。
次いで、第2粘着部が形成された離型シートの表面に対してインク受容層の塗工液を孔版印刷機(シルクスクリーン)によって刷版にT―300メッシュを用いて乾燥後の有効塗工厚が30μmとなるようにインク受理層を形成した。
(第1粘着部の形成)
次に、インク受容層表面に対して第2粘着部用塗工液を孔版印刷機(シルクスクリーン)によって刷版にT―300メッシュを用いて粘着糊の有効塗工厚が20μmとなるように印刷した。印刷後、温風ヒータで乾燥、硬化させて、第2粘着部を形成した。
以上の製造工程により本発明のインク受容層転写シートを得た。
[実施例2]
線数が150線である印刷版を用いた以外は、実施例1と同様にして、インク受容層が部分的に露出した構成の第2粘着部が形成されたインクジェット転写シートを得た。
[実施例3]
第2粘着部の形成において、面積率が35%となる印刷版を用いた以外は、実施例1と同様にしてインク受容層が部分的に露出した第2粘着部が形成されたインクジェット転写シートを得た。
[実施例4]
第2粘着部の形成において、面積率が70%となる印刷版を用いた以外は、実施例1と同様にしてインク受容層が部分的に露出した構成の第2粘着部が形成されたインクジェット転写シートを得た。
[比較例1]
第2粘着部の形成を行わなかった以外は、実施例1と同様にしてインク受容層転写シートを得た。
[比較例2]
粘着部の形成において、第2粘着部をベタ印刷した以外は、実施例1と同様にしてインク受容層転写シートを得た。
[実施例5]
第2粘着部の形成において、印刷文様を千鳥格子状(一辺0.3μm)にした以外は、実施例1と同様にしてインク受容層転写シートを得た。
[参考例1]
第2粘着部の形成において、面積率を10%とした以外は、実施例1と同様にしてインク受容層転写シートを得た。
[参考例2]
第2粘着部の形成において、粘着糊の有効塗工厚が4μmとなるように印刷し、粘着部を設けた以外は、実施例1と同様にしてインク受容層転写シートを得た。
<評価>
上記で得た各インク受容層転写シートを用い、市販のPVCカード上に図3(a)で示すようにインク受容層転写シート1からインク受容層1002を転写し、その後、PVCカード転写されたインク受容層転写シート1にインクインクジェット方式で印刷した。
[使用例]
製造の実施例1〜5で製造した各インク受容層転写シートを、図10に示したようなベタ塗り部分の多い同一画像を、水性の顔料インクを用いたインクジェット記録装置を用いてそれぞれ形成した。そして、画像を形成した直後に、先に調製した実施例、比較例および参考例の転写シートをPVCカードへ貼り合わせた。そして、記録画像を目視観察と、輪郭部を拡大鏡で観察して、画像劣化が生じていないかを、○、△、×の三段階で相対評価した。また、貼り合わせた状態で浮きが生じないかについて○、△、×の三段階で相対評価した。表1に得られた評価結果を示す。
Figure 2019198989
1 インク受容層転写シート
1001 第2粘着部
1002 インク受容層
1003 第1粘着部
1004 両面離型シート層

Claims (9)

  1. 粘着性を有する層状の第1粘着部の一方面上に、インクを受容可能なインク受容層を積層し、前記インク受容層の前記第1粘着部が積層されていない面に、前記インク受容層が部分的に露出するように、粘着性を有する第2粘着部を離散的に積層し、前記インク受容層の前記第2粘着部が離散的に積層された面に、更に、両面に離型層が形成された離型シートを積層したことを特徴とするインク受容層転写シート。
  2. 前記インク受容層は、樹脂組成物と顔料粒子とからなることを特徴とする請求項1に記載のインク受容層転写シート。
  3. 前記第1粘着部は、感圧性の粘着材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインク受容層転写シート。
  4. ロール状に巻かれた状態から引き出しつつ使用されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のインク受容層転写シート。
  5. 前記インク受容層は、水溶性樹脂もしくは無機顔料粒子を含有した水溶性樹脂であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のインク受容層転写シート。
  6. 前記第2粘着部は、感圧性の粘着材であり、ドット状または格子状を成して前記インク受容層に離散的に積層されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のインク受容層転写シート。
  7. 前記離型シートは、紙または樹脂フィルムを基材とし、その両面に離型層が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のインク受容層転写シート。
  8. 前記第1粘着部の粘着力は、前記第2粘着部の粘着力よりも強いことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のインク受容層転写シート。
  9. 粘着性を有する第1粘着部の一方面上に、インクを受容可能なインク受容層を積層する第1工程と、
    前記インク受容層の前記第1粘着部が積層されていない面に、前記インク受容層が部分的に露出するように、粘着性を有する第2粘着部を離散的に積層する第2工程と、
    前記インク受容層の前記第2粘着部が離散的に積層された面に、更に、両面に離型層が形成された離型シートを積層する第3工程と、
    を有することを特徴とするインク受容層転写シートの製造方法。
JP2018093283A 2018-05-14 2018-05-14 インク受容層転写シートおよびその製造方法 Pending JP2019198989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018093283A JP2019198989A (ja) 2018-05-14 2018-05-14 インク受容層転写シートおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018093283A JP2019198989A (ja) 2018-05-14 2018-05-14 インク受容層転写シートおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019198989A true JP2019198989A (ja) 2019-11-21

Family

ID=68611156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018093283A Pending JP2019198989A (ja) 2018-05-14 2018-05-14 インク受容層転写シートおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019198989A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210300067A1 (en) * 2020-03-31 2021-09-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Print medium feeding device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210300067A1 (en) * 2020-03-31 2021-09-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Print medium feeding device
US11639070B2 (en) * 2020-03-31 2023-05-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Print medium feeding device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5924933B2 (ja) インクジェット記録画像用の保護シート
JP3727167B2 (ja) 感熱記録材料用ラテックス、感熱記録材料およびその製造方法
JPWO2003066327A1 (ja) 剥離性材料及び剥離剤
JPWO2007049621A1 (ja) 感熱記録材料
JP3159899B2 (ja) 画像記録方法
JP2019198989A (ja) インク受容層転写シートおよびその製造方法
WO2003097370A1 (fr) Support papier pour jet d'encre
JP5078268B2 (ja) 樹脂組成物およびその用途
JP2003108007A (ja) インクジェット記録用ラベル
JP2019034470A (ja) 記録装置、記録媒体、および記録方法
JP2004210823A (ja) 粘着テープ
JP2009056753A (ja) ラベル用インクジェット記録媒体
JP3037007B2 (ja) ラベル用インクジェット記録シート
JP2006104269A (ja) 粘着シート
JPH07117332A (ja) インクジェット記録用シート
JP2003292874A (ja) 剥離性材料及び剥離剤
JP2022092921A (ja) ライナーレス粘着ラベルおよびその製造方法
JP2004083790A (ja) 感圧接着シート
JP2000290322A (ja) シランカップリング剤及びそれを用いたインクジェット記録体
JP3693356B2 (ja) ラベル用インクジェット記録シート
JP2019199504A (ja) ライナーレスインクジェット記録用粘着ラベル
JP2006248178A (ja) 感熱記録材料
JPH082092A (ja) ラベル用インクジェット記録シート及びその製造方法
JP3353506B2 (ja) 粘着シートおよびその粘着シートへの記録方法
JP2001066995A (ja) 表示シート用材料、表示シートの製造方法および表示シート