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JP2019198975A - 射出成形用金型 - Google Patents

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JP2019198975A
JP2019198975A JP2018093018A JP2018093018A JP2019198975A JP 2019198975 A JP2019198975 A JP 2019198975A JP 2018093018 A JP2018093018 A JP 2018093018A JP 2018093018 A JP2018093018 A JP 2018093018A JP 2019198975 A JP2019198975 A JP 2019198975A
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mold
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runner
cavity
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JP2018093018A
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橋本 光宏
Mitsuhiro Hashimoto
光宏 橋本
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Shoei Co Ltd
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Shoei Co Ltd
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Abstract

【課題】ランナー部を形成する樹脂から熱の影響を受け難い樹脂成形品を成形できる射出成形用金型を提供する。【解決手段】金型10は、キャビティCと、キャビティCへ溶融樹脂を送出するランナーLと、を備えた固定型40と、固定型40と型締めされる可動型20と、キャビティCとランナーLとの境界部に配置され、可動型20と接近する方向へ移動してゲートを形成するゲート形成部材60と、型締め状態で可動型20からゲートへ突出してゲートに充填された樹脂を切断又は樹脂に任意の深さの溝を形成するゲートカット部材50と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、射出成形用金型に関する。
下記特許文献1には、ゲート部を介してスプルランナーが連結された樹脂成形品を成形金型から取り出し、その後、ゲート部を切断するゲートカット装置が記載されている。
特開平6−270210号公報
上記特許文献1のように成形金型から取り出した後でゲート部を切断する場合、樹脂成形品は、ゲート部を切断するまでの間に、スプルランナーを形成する樹脂から熱の影響を受ける可能性がある。この熱の影響によって、樹脂成形品には反りや寸法変化が生じる場合がある。
本発明は上記事実を考慮して、ランナー部を形成する樹脂から熱の影響を受け難い樹脂成形品を成形できる射出成形用金型を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る射出成形用金型は、キャビティと、前記キャビティへ溶融樹脂を送出するランナーと、を備えた第1型と、前記第1型と型締めされる第2型と、前記キャビティと前記ランナーとの境界部に配置され、前記第2型に接近する方向へ移動してゲートを形成するゲート形成部材と、型締め状態で前記第2型から前記ゲートへ突出して前記ゲートに充填された樹脂を切断又は前記樹脂に溝を形成するゲートカット部材と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る射出成形用金型によると、第1型のキャビティとランナーとの境界部にゲートが形成される。このゲートは、ゲート形成部材が第2型に接近する方向へ移動することで形成される。ゲート形成部材によって形成されたゲートには、樹脂が充填される。ゲートに充填された樹脂は、ゲートカット部材が第2型からゲートへ突出することで、切断される。ゲートに充填された樹脂が型締め状態で切断されることにより、ランナーに充填された樹脂の熱がキャビティに充填された樹脂に伝達することが抑制される。
又は、ゲートに充填された樹脂には、ゲートカット部材が第2型からゲートへ突出することで、溝が形成される。この場合においても、溝を形成しない場合と比較して、ランナーに充填された樹脂の熱がキャビティに充填された樹脂に伝達し難くなる。
なお、本明細書の以下の説明においては、ゲートに充填された樹脂を「ゲート樹脂」、ランナーに充填された樹脂を「ランナー樹脂」、キャビティに充填された樹脂を「成形品」と称す。また、「ゲート」及び「ランナー」は射出成形用金型に形成された空間のことを指すものとする。
請求項2に記載の本発明に係る射出成形用金型は、請求項1に記載の射出成形用金型において、前記ゲートカット部材を前記ゲートへ向って押圧する押圧部材と、前記押圧部材の押圧速度を制御する制御装置と、を備えている。
請求項2に記載の本発明に係る射出成形用金型によると、ゲートカット部材が押圧部材によって押圧される。この押圧部材は、制御装置によって押圧速度が制御されている。すなわち、ゲートカット部材がゲート樹脂を押圧する速度が制御されている。ゲート樹脂を押圧する速度を調整することで、ゲート樹脂を切断する際にバリ等の発生を抑制することができる。
請求項3に記載の本発明に係る射出成形用金型は、請求項1又は請求項2に記載の射出成形用金型において、前記キャビティを形成するキャビティ面及び前記第2型において前記キャビティ面と対向する対向面の少なくとも何れかに、前記樹脂と一体化するフィルム材が設置可能とされている。
請求項3に記載の本発明に係る射出成形用金型によると、フィルム材をキャビティ面又はキャビティ面と対向する対向面に配置することができる。このためフィルム材は、成形品と一体化した状態においては、成形品の表面に配置される。
成形品の表面にフィルムを配置すると、フィルムを配置しない成形品と比較して、成形品の表面から熱が放出され難くなる。このため、ランナー樹脂から伝わった熱が、成形品から外部へ放出され難くなる。しかし、請求項3に記載の本発明に係る射出成形用金型においてはゲートカット部材によって、ランナー樹脂の熱が成形品に伝わり難くされている。このため、熱の流入を抑制し、放出すべき熱量を低減できる。
請求項4に記載の本発明に係る射出成形用金型は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の射出成形用金型において、前記ランナーは、前記キャビティの幅方向に沿って面状に形成されている。
請求項4に記載の本発明に係る射出成形用金型によると、ランナーがキャビティの幅方向に沿って面状に形成されている。このため、ランナーが線状に形成されている場合と比較して、キャビティに樹脂が流れ易く均一な成形品を得やすい。
なお、ランナーを面状に形成することにより、ランナー樹脂の熱量が多くなり、成形品に熱が伝わり易くなる。しかし、請求項4に記載の本発明に係る射出成形用金型においては、ゲートカット部材によって、ランナー樹脂の熱が成形品に伝わり難くされている。このため、ランナー樹脂の熱量が増加しても、その熱量を成形品に伝え難くすることができる。
本発明に係る射出成形用金型は、ランナー部を形成する樹脂から熱の影響を受け難い樹脂成形品を成形できる、という優れた効果を有する。
(A)は本発明の実施形態に係る射出成形用金型の一例を示す断面図であり、(B)は(A)におけるB−B線矢視図である。 本発明の実施形態に係る射出成形用金型における可動型と固定型とを型締めした状態を示す断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る射出成形用金型においてゲート形成部材によってゲートを形成し溶融樹脂を射出した状態を示す断面図であり、(B)はゲート周辺の状態を示す部分拡大断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る射出成形用金型において、ゲートシール後、ゲート形成部材を可動型から離れる方向へ移動させた状態を示す断面図であり、(B)はゲート周辺の状態を示す部分拡大断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る射出成形用金型において、ゲートカット部材によってゲート樹脂を切断した状態を示す断面図であり、(B)はゲート周辺の状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る射出成形用金型における可動型と固定型とを型開きした状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る射出成形用金型における可動型と固定型とを型開きして成形品を離型した状態を示す断面図である。
(射出成形用金型)
図1(A)、(B)に示すように、本発明の実施形態に係る射出成形用金型(以下、「金型10」と称す)は、可動型20と、固定型40と、を備えている。
(可動型)
可動型20は、本体部22と、本体部22の内部に設置された2枚のプレート24、26と、プレート26を固定型40の方向へ押圧するエジェクターロッド28と、を備えている。
本体部22は、固定型40と対向し型締め時に固定型40と接触するパーティング面22Aと、パーティング面22Aから固定型40の方向へ向って突出したコア部22Bと、型締め時に可動型20を固定型40に対して位置決めするガイドピン22Cと、を備えている。また、本体部22の内部には空間22Vが形成されており、この空間22Vに、プレート24、26が設置されている。
プレート24は、空間22Vにおいてプレート26よりも固定型40寄りに配置された金属板であり、離型ピン24Aと、ガイドピン24Bとが一体化されている。
離型ピン24Aは、プレート24から固定型40の方向へ向って突出し、本体部22のコア部22Bに形成された貫通孔に挿入されている。成形品CR(図7参照)の離型時以外は、離型ピン24Aの先端面とコア部22Bとは面一とされている。
ガイドピン24Bは、プレート24から固定型40の方向へ向って突出し、本体部22のパーティング面22Aに形成された貫通孔に挿入されている。ガイドピン24Bの先端面は、パーティング面22Aから固定型40の方向へ突出している。
ガイドピン24Bには、コイルバネ30Aが巻き付けられている。コイルバネ30Aは、プレート24を固定型40から離れる方向へ向かって付勢している。コイルバネ30Aによって付勢されたプレート24は、ストッパ30Bと当接することで、固定型40から離れる方向への移動が規制されている。
なお、プレート24がストッパ30Bと当接した状態で、離型ピン24Aの先端面とコア部22Bとが面一となる。また、ストッパ30Bは円柱形上の部材であり、本体部22に固定され、プレート26に形成された貫通孔に挿入されている。
プレート26は、空間22Vにおいてプレート24に対して固定型40の反対側に配置された金属板であり、ゲートカット部材50と、ガイドピン26Bとが一体化されている。
ゲートカット部材50は、プレート26から固定型40の方向へ向って突出し、プレート24に形成された貫通孔及び本体部22におけるコア部22B近傍のパーティング面22Aに形成された貫通孔に挿入されている。
ゲートカット部材50は、プレート24の貫通孔に挿入されたベース部52と、ベース部52の先端に配置され、パーティング面22Aの貫通孔に挿入された刃部54と、を備えている。刃部54は、例えばマルテンサイト系ステンレス鋼等を用いて形成される。
ガイドピン26Bは、プレート26から固定型40の方向へ向って突出し、プレート24に形成された貫通孔及び本体部22のパーティング面22Aに形成された貫通孔に挿入されている。ガイドピン26Bの先端面は、パーティング面22Aから固定型40の方向へ突出している。
ガイドピン26Bには、コイルバネ32Aが巻き付けられている。コイルバネ32Aは、プレート26を固定型40から離れる方向へ向かって付勢している。コイルバネ32Aによって付勢されたプレート26は、ストッパ32Bと当接することで、固定型40から離れる方向への移動が規制されている。ストッパ32Bは円柱形上の部材であり、本体部22に固定されている。
エジェクターロッド28は、本体部22において、コア部22Bが形成された側と反対側に形成された貫通孔に挿入可能とされた押圧部材である。エジェクターロッド28は、固定型40に接近する方向へ移動して、プレート26を押圧する。プレート26は、コイルバネ32Aの付勢力に対抗して固定型40の方向へ移動する。そして、プレート24に設置されたスペーサ34Bに当接し、プレート24を押圧する。プレート24は、コイルバネ30Aの付勢力に対抗して固定型40の方向へ移動する。そして、本体部22に設置されたスペーサ34Aに当接し、移動を停止する。
エジェクターロッド28には、制御装置28Aが電気的に接続されている。制御装置28Aは、エジェクターロッド28のストローク及び押圧速度を制御することができる。
(固定型)
固定型40は、前方型42と、後方型44と、を備えている。前方型42には、キャビティ部42A、ランナー部42B及びスプール部42Cが形成されている。キャビティ部42Aは、パーティング面42Dに形成された凹部であり、可動型20から離れる方向へ凹んで形成されている。
ランナー部42Bは、スプール部42Cから注入された溶融樹脂をキャビティ部42Aへ流入させるための供給経路であり、図1(B)に二点鎖線で示すように、キャビティ部42Aの幅方向に沿って面状に形成されている。
パーティング面42Dには、可動型20のガイドピン24B、26B、22Cに対応する位置に、それぞれガイド孔42E、42F、42Gが形成されている。これにより、離型ピン24A、ゲートカット部材50、可動型20が、固定型40に対する所定の位置に位置合わせされる。なお、ガイド孔42Gは貫通孔とされている。
後方型44は、可動型20からみて前方型42の後方に配置され、前方型42と相対的に移動可能に形成されている。後方型44には、ガイドピン44Aが設けられている。ガイドピン44Aは、ガイド孔42Gにおいてガイドピン22Cが挿入される開口端の反対側の開口端から挿入されて、前方型42に対して位置合わせされている。
前方型42と後方型44とは、コイルバネ36によって互いに離れる方向に付勢されている。前方型42と後方型44とは、可動型20と固定型40の型締めに伴って、相対的に接近する方向へ移動する。
後方型44には、ゲート形成部材60(先抜きプレート)が可動型20の方向に向って突出して形成されている。ゲート形成部材60は、前方型42に形成された貫通孔に挿入されている。ゲート形成部材60は、キャビティ部42Aとランナー部42Bとの境界部分に配置されている。また、ゲート形成部材60は、ゲートカット部材50と対向する位置に配置されている。図3(A)、(B)に示す前方型42と後方型44とが相対的に近接する方向へ移動して互いに接触した状態において、ゲート形成部材60によって、ランナーLとキャビティCとの境界部分にゲートGが形成される。
(成形品の製造方法)
本発明の実施形態に係る金型10を用いて成形品CR(図7参照)を製造する方法の一例について説明する。成形品CRを得るためには、まず、図1(A)に示された状態から可動型20を、固定型40に近接させる方向に移動して型締めし、図2に示された状態とする。
このとき、ガイドピン22Cが、ガイド孔42Gに嵌ることで可動型20が固定型40に対して位置決めされる。なお、ガイドピン22Cの先端には面取り(R面又はC面)が形成されており、ガイドピン22Cをガイド孔42Gへ導入する案内部とされている。
可動型20のパーティング面22Aと、固定型40における前方型42のパーティング面42Dとを面接触させた状態で、可動型のガイドピン24B、26Bの先端部は、それぞれガイド孔42E、42Fに嵌入される。
この状態において、可動型20のパーティング面22Aと固定型40のランナー部42Bとの間に、溶融樹脂が充填される空間であるランナーLが形成される。また、可動型20のコア部22Bと固定型40のキャビティ部との間に、溶融樹脂が充填される空間であるキャビティCが形成される。
なお、本明細書において、「キャビティ部42A」、「ランナー部42B」及び「スプール部42C」は、固定型40に形成された部位の名称であり、「キャビティC」、「ランナーL」及び「スプールS」は、「キャビティ部42A」、「ランナー部42B」及び「スプール部42C」によって形成される空間のことを示す。さらに、「キャビティC」、「ランナーL」及び「スプールS」に充填された樹脂を、それぞれ「成形品CR」、「ランナー樹脂LR」及び「スプール樹脂SR」と称す。
次に、図3(A)に示すように、固定型40の後方型44を前方型42に近接させ(又は可動型20及び前方型42を後方型44に近接させ)て、ゲート形成部材60を可動型20の方向へ移動させる。これにより、図3(B)に示すように、ランナーLとキャビティCとの境界部分にゲートGが形成される。このゲートGが形成された状態で、スプールSからランナーLへ溶融樹脂を注入することで、キャビティCに溶融樹脂が充填される。
ゲートGの樹脂(ゲート樹脂GR)が固化流動停止(ゲートシール)した後、図4(A)に示すように、可動型20及び前方型42を後方型44から離れる方向に移動させて、ゲート形成部材60を可動型20から離れる方向へ移動させる。これにより、図4(B)に示すように、ゲート樹脂GRとゲート形成部材60との間(可動型20からみてゲート樹脂GRの後方)に空間Vが形成される。
空間Vが形成された状態で、エジェクターロッド28を固定型40の方向へ向って前進させて、プレート26を押圧する。これにより、図5(A)に示すように、プレート26と、プレート26に固定されたゲートカット部材50とが、固定型40の方向へ移動する。図5(B)に示すように、ゲートカット部材50の刃部54は、ゲート樹脂GRを切断して、空間Vに挿入される。なお、刃部54の形状は任意であるが、図5(B)においては、成形品CR側が鋭角になる形状とされている。
このとき、制御装置28Aは、エジェクターロッド28がプレート26を押圧する押圧速度を調整する。例えばゲート樹脂GRの厚みTに対して、刃部54のゲート樹脂GRに対する進入長さが0以上0.25T以下までは低速で切り込み、0.25T〜0.75Tまでは速度を上げて切り込み、0.75T以上では再度低速で切り込むように、押圧速度を調整する。これにより、成形品CRにバリが発生することを抑制できる。
また、制御装置28Aは、樹脂の硬度によって押圧力を調整することができる。例えば硬い樹脂に対しては押圧力を大きくして、柔らかい樹脂に対しては押圧力を小さくする。これにより、様々な硬度の樹脂を切断できる。
なお、「ゲート樹脂GRを切断する」とは、図5(B)に示されるようにゲート樹脂GRが成形品CR及びランナー樹脂LRから取り除かれて成形品CRとランナー樹脂LRとが分断される実施形態の他、ゲート樹脂GRが成形品CR及びランナー樹脂LRの少なくとも一方にバリとして残置される実施形態も含むものとする。
また、本発明における制御装置28Aによる押圧速度の調整とは、例えば一定の速度でプレート26を押圧する場合も含む。すなわち、樹脂の硬度に応じて押圧速度を調整することができれば、切断開始から終了まで等しい押圧速度で押圧してもよい。さらに、本発明において、制御装置28Aは必須ではなく、例えば作業員が手動でエジェクターロッド28を操作してもよい。
次に、図6に示すように、可動型20を固定型40から取り外す(型開きする)。このとき、可動型20とエジェクターロッド28とを同じストロークだけ固定型40から離れる方向へ移動させる。
なお、エジェクターロッド28は、可動型20の移動に先行して(型開きに先行して)固定型40から離れる方向へ移動させてもよい。すなわち、エジェクターロッド28は、可動型20と独立させて動かすことが可能である。
さらに、型開きした状態で、エジェクターロッド28を固定型40の方向へ押し込むことで、図7に示すように、プレート26がスペーサ34Aを介してプレート24を押圧する。これにより、プレート24と一体化された離型ピン24Aがコア部22Bから突出し、成形品CRが可動型20から離型される。また、ランナー樹脂LR及びスプール樹脂SRが、成形品CRから取り除かれる。このようにして、成形品CRを得ることができる。
(作用・効果)
本発明の実施形態に係る金型10によると、図3(A)、(B)に示すように、固定型40のキャビティCとランナーLとの境界部にゲートGが形成される。このゲートGは、ゲート形成部材60が可動型20に接近する方向へ移動することで形成される。ゲート形成部材60によって形成されたゲートGには、溶融樹脂が充填される。このゲート樹脂GRは、固化流動停止(ゲートシール)後、ゲートカット部材50が可動型20から突出することで、切断される。
ゲート樹脂GRが型締め状態で切断されることにより、型開き後に切断する場合と比較して、ランナー樹脂LRの熱が成形品CRに伝達することが抑制される。
また、ゲート形成部材60は、可動型20から離れる方向へ移動することができる。図5(A)、(B)に示すように、ゲートGに樹脂されたゲート樹脂GRが固化流動停止(ゲートシール)した後、ゲート形成部材60を可動型20から離れる方向へ移動させると、可動型20からみてゲート樹脂GRの裏側に空間Vが形成される。これにより、ゲートカット部材50でゲート樹脂GRを切断する際に、ゲートカット部材50の先端をゲート樹脂GRの後方まで押し込むことができる。このため、ゲート樹脂GRを切断し易い。
また、本発明の実施形態に係る金型10によると、ゲートカット部材50がプレート26を介して、エジェクターロッド28によって押圧される。このエジェクターロッド28は、制御装置28Aによって押圧速度が制御されている。すなわち、ゲートカット部材50がゲート樹脂GRを押圧する速度が制御されている。ゲート樹脂GRを押圧する速度を調整することで、ゲート樹脂GRを切断する際にバリ等の発生を抑制することができる。
また、本発明の実施形態に係る金型10においては、図1(B)に示すように、ランナー部42Bがキャビティ部42Aの幅方向に沿って面状に形成されている。このため、ランナー部42Bが線状に形成されている場合と比較して、キャビティCに樹脂が流れ易く均一な成形品CRを得やすい。
なお、ランナー部42Bを面状に形成することにより、線状に形成する場合と比較して、ランナー樹脂LRの熱量が多くなり、成形品CRに熱が伝わり易くなる。しかし、本発明の実施形態に係る金型10においては、ゲートカット部材50によって成形品CRとランナー樹脂LRの間のゲート樹脂GRを切断するため、ランナー樹脂LRの熱が成形品CRに伝わり難くされている。このため、ランナー樹脂LRの熱量が増加しても、それを成形品CRに伝え難くすることができる。
また、本発明の実施形態に係る金型10において、ゲート形成部材60は、可動型20に接近する方向へ移動してゲートGを形成するが、この近接ストロークを調整することで、ゲートGを任意の厚みに形成することができる。近接ストロークを調整するためには、例えば固定型40の前方型42と後方型44との間にスペーサを挟めばよい。ゲートGを厚く形成すれば、ランナーLからキャビティCへ樹脂を流れ易くできる。ゲートGを薄く形成すれば、ランナー樹脂LRから成形品CRへ与える熱の影響を低減できる。
なお、本実施形態においては、図5(A)、(B)に示すように、ゲートカット部材50によってゲート樹脂GRを切断しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばゲートカット部材50によって、ゲート樹脂GRに溝を形成してもよい。ゲートカット部材50によってゲート樹脂GRに溝を形成するためには、例えばスペーサ34Bを厚く形成して、ゲートカット部材50のストロークを調整する(短くする)。又は、ゲートカット部材50の刃部54の長さを調整して(短くして)、刃部54が空間Vまで届かないようにする。
このように、本発明においては、可動型20とゲートカット部材50とを、それぞれ独立して移動させることができるため、任意の方法でゲートカットできる。ゲート樹脂GRに溝を形成した場合においても、溝を形成しない場合と比較して、ランナー樹脂LRの熱が成形品CRに伝達することを抑制できる。
また、ゲート樹脂GRに溝を形成した状態で離型すると、離型時に、成形品CR、ゲート樹脂GR、ランナー樹脂LR、スプール樹脂SRが一体とされた状態が保持されるため、金型10の周囲に端材(ゲート樹脂GR、ランナー樹脂LR、スプール樹脂SR)が散らばり難い。これにより生産管理効率を高めることができる。成形品CRとランナー樹脂LRとを分離する際は、溝が形成された部分に曲げモーメントを加えることにより、容易に分離することができる。
また、本実施形態においては、図4(A)、(B)、図5(A)、(B)に示すように、ゲート形成部材60を可動型20から離れる方向に移動させ、空間Vを形成してからゲートカット部材50によってゲート樹脂GRを切断しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば、図3(A)、(B)に示された状態から、可動型20におけるプレート26を固定型40に近づく方向へ移動させてゲートカット部材50をゲート樹脂GRへ進入させる一方で、ゲート形成部材60を移動させなくてもよい。この場合、ゲートカット部材50によってゲート樹脂GRを押圧する際に、ゲート形成部材60から反力を得られる。これにより、硬度が高い樹脂を切断し易くなる。
また、本実施形態においては、成形品CRの表面に加飾を施していないが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば型締め前に、固定型40のキャビティ部42Aに沿って、キャビティ部42Aに沿う形状に成形された加飾用樹脂フィルムを設置してもよい。この加飾用樹脂フィルムには、任意の図柄等を印刷しておくことができる。また、加飾用樹脂フィルムは、可動型20のコア部22Bに沿って配置してもよい。これらの加飾用樹脂フィルムは、キャビティCに充填された樹脂と一体化する。これにより、表面が加飾された成形品CRを得ることができる。
このように、成形品CRの表面に加飾用樹脂フィルムを配置すると、加飾用樹脂フィルムを配置しない成形品CRと比較して、成形品CRの表面から熱が放出され難くなる。更に、ランナー樹脂LRにおける高温の熱の影響を受け変形等が生じる可能性がある。しかし、本発明の実施形態においては、ゲートカット部材50によって成形品CRとランナー樹脂LRの間のゲート樹脂GRを切断する、あるいはゲート樹脂GRに溝を形成するため、ランナー樹脂LRの熱が成形品CRに伝わり難くされている。すなわち、熱の流入を抑制することで、放出すべき熱量を低減できる。なお、この加飾用フィルムは、例えば電極材が配置された電極フィルム等に代えても同様の効果を得ることができる。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
10 金型(射出成形用金型)
20 可動型(第2型)
22B コア部(キャビティ面と対向する対向面)
28 エジェクターロッド(押圧部材)
28A 制御装置
40 固定型(第1型)
42A キャビティ部(キャビティ面)
50 ゲートカット部材
60 ゲート形成部材
C キャビティ
L ランナー
G ゲート

Claims (4)

  1. キャビティと、前記キャビティへ溶融樹脂を送出するランナーと、を備えた第1型と、
    前記第1型と型締めされる第2型と、
    前記キャビティと前記ランナーとの境界部に配置され、前記第2型に接近する方向へ移動してゲートを形成するゲート形成部材と、
    型締め状態で前記第2型から前記ゲートへ突出して前記ゲートに充填された樹脂を切断又は前記樹脂に溝を形成するゲートカット部材と、
    を備えた射出成形用金型。
  2. 前記ゲートカット部材を前記ゲートへ向って押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材の押圧速度を制御する制御装置と、
    を備えた、請求項1に記載の射出成形用金型。
  3. 前記キャビティを形成するキャビティ面及び前記第2型において前記キャビティ面と対向する対向面の少なくとも何れかに、前記樹脂と一体化するフィルム材が設置可能とされている、
    請求項1又は請求項2に記載の射出成形用金型。
  4. 前記ランナーは、前記キャビティの幅方向に沿って面状に形成されている、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の射出成形用金型。
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