以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、および各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の実施形態の一例を説明する。図1に示す内視鏡リプロセッサ1は、内視鏡および内視鏡付属品100に対して、再生処理を施す装置である。本実施形態の内視鏡付属品100は、内視鏡に付属する部品であり、内視鏡と同時に再生処理が施される部品である。以下では、内視鏡付属品100を、単に付属品100と称する。
なお、ここでいう再生処理とは特に限定されるものではなく、水によるすすぎ処理、有機物等の汚れを落とす洗浄処理、所定の微生物を無効化する消毒処理、全ての微生物を排除もしくは死滅させる滅菌処理、またはこれらの組み合わせ、のいずれであってもよい。
なお、以下の説明において、上方とは比較対象に対してより地面から遠ざかった位置のことを指し、下方とは比較対象に対してより地面に近づいた位置のことを指す。また、以下の説明における高低とは、重力方向に沿った高さ関係を示すものとする。
内視鏡リプロセッサ1は、制御部5、電源部6、処理槽2、流体供給源59、駆動部60、吐出部61および内視鏡付属品用ケース80を含む。以下では、内視鏡付属品用ケース80を、単にケース80と称する。
制御部5は、演算装置(CPU)、記憶装置(RAM)、補助記憶装置、入出力装置および電力制御装置等を具備して構成することができ、使用者からの指示に従って所定のプログラムを実行し、内視鏡リプロセッサ1を構成する各部位の動作を制御する構成を有している。以下の説明における内視鏡リプロセッサ1に含まれる各構成の動作は、特に記載がない場合であっても制御部5によって制御される。
操作部7および表示部8は、制御部5と使用者との間の情報の授受を行うユーザインターフェースを構成する。操作部7は、例えばプッシュスイッチやタッチセンサ等の、使用者からの動作指示を受け付ける操作部材を含む。使用者からの動作指示は、操作部7により電気信号に変換され、制御部5に入力される。使用者からの動作指示とは、例えば再生処理の開始指示等である。なお、操作部7は、制御部5との間で有線通信または無線通信を行う内視鏡リプロセッサ1の本体部1aと分離した電子機器に備えられる形態であってもよい。
また、表示部8は、例えば画像や文字を表示する表示装置、光を発する発光装置、音を発するスピーカ、振動を発するバイブレータ、またはこれらの組み合わせ、を含む。表示部8は、制御部5から使用者に対して情報を出力する。なお、表示部8は、制御部5との間で有線通信または無線通信を行う内視鏡リプロセッサ1の本体部1aと分離した電子機器に備えられる形態であってもよい。
電源部6は、内視鏡リプロセッサ1の各部位に電力を供給する。電源部6は、商用電源等の外部から得た電力を各部位に分配する。なお、電源部6は、発電装置やバッテリーを備えていてもよい。
処理槽2は、開口部を有する凹形状であり、内部に液体を貯留することが可能である。処理槽2内には、内視鏡および後述するケース80を配置することができる。本実施形態では、処理槽2には、2つの内視鏡が配置可能である。ケース80は、2つの内視鏡の付属品100を収容可能である。
処理槽2の上部には、処理槽2の開口部を開閉する蓋3が設けられている。処理槽2内において内視鏡に再生処理を施す場合には、処理槽2の開口部は蓋3によって閉じられる。
処理槽2には、台座2a、洗浄液ノズル15、薬液ノズル12、排液口11、循環口13、循環ノズル14、内視鏡管路接続部16、および吐出部61が設けられている。
台座2aは、処理槽2内に固定されている。本実施形態では一例として、台座2aは、処理槽2の底面に配置されている。台座2aは、ケース80を処理槽2内の所定の位置に支持する。ケース80は、台座2aに対して着脱可能である。
洗浄液ノズル15は、洗浄液管路51を介して、洗浄液を貯留する洗浄液タンク50に連通する開口部である。洗浄液は、洗浄処理に用いられる。洗浄液管路51には、洗浄液ポンプ52が設けられている。洗浄液ポンプ52は制御部5に接続されており、洗浄液ポンプ52の動作は制御部5によって制御される。洗浄液ポンプ52を運転することにより、洗浄液タンク50内の洗浄液が、処理槽2内に移送される。
薬液ノズル12は、薬液管路26を介して薬液タンク20に連通する開口部である。薬液タンク20は、薬液を貯留する。薬液タンク20が貯留する薬液の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態では一例として、薬液は消毒処理に用いられる消毒液、または滅菌処理に用いられる滅菌液である。消毒液または滅菌液としては、過酢酸水溶液が挙げられる。
薬液管路26には、薬液ポンプ27が設けられている。薬液ポンプ27を運転することにより、薬液タンク20内の薬液が、薬液管路26および薬液ノズル12を経由して、処理槽2内に移送される。
また、本実施形態では一例として、薬液は、再生処理に用いられた後にも薬効を有している場合には、再使用可能である。よって、内視鏡リプロセッサ1は、処理槽2内の薬液を回収して薬液タンク20内に戻す構成を備える。
排液口11は、処理槽2内の最も低い箇所に設けられた開口部である。排液口11は、排出管路21に接続されている。排出管路21は、排液口11と切り替えバルブ22とを連通している。切り替えバルブ22には、回収管路23および廃棄管路25が接続されている。切り替えバルブ22は、排出管路21を閉塞した状態、排出管路21と回収管路23とを連通した状態、または排出管路21と廃棄管路25とを連通した状態、に切り替え可能である。切り替えバルブ22は制御部5に接続されており、切り替えバルブ22の動作は制御部5によって制御される。
回収管路23は、薬液タンク20と切り替えバルブ22とを連通している。また、廃棄管路25は内視鏡リプロセッサ1から排出される液体を受け入れるための外部の排液設備と切り替えバルブ22とを連通している。
切り替えバルブ22を閉状態とすれば、処理槽2内に液体を貯留することができる。また、処理槽2内に薬液が貯留されている時に、切り替えバルブ22を排出管路21と回収管路23とが連通した状態とすれば、薬液が処理槽2から薬液タンク20に移送される。また、切り替えバルブ22を排出管路21と廃棄管路25とが連通した状態とすれば、処理槽2内の液体が廃棄管路25を経由して排液設備に送出される。なお、廃棄管路25には、処理槽からの液体の排液を促進するための排液ポンプ24が設けられている。
循環口13は、処理槽2の底面付近に設けられた開口部である。循環口13は、循環管路13aに連通している。循環管路13aは、内視鏡循環管路30および処理槽循環管路40の二つの管路に分岐している。
内視鏡循環管路30は、循環管路13aと後述するチャンネルブロック32とを連通している。内視鏡循環管路30には、流体送出ポンプ33が設けられている。流体送出ポンプ33は、稼働することにより内視鏡循環管路30内の流体をチャンネルブロック32に向かって移送する。
チャンネルブロック32には、前述の内視鏡循環管路30の他に、吸気管路34、アルコール管路38および送出管路31が接続されている。チャンネルブロック32は、送出管路31と、内視鏡循環管路30、吸気管路34およびアルコール管路38とを接続している。チャンネルブロック32は、内視鏡循環管路30、吸気管路34およびアルコール管路38のそれぞれから、チャンネルブロック32内へ向かう方向にのみ流体の流れを許容する逆止弁が設けられている。すなわち、チャンネルブロック32内から、内視鏡循環管路30、吸気管路34およびアルコール管路38に向かって流体が流れないようになっている。
吸気管路34は、一方の端部が大気に開放されており、他方の端部がチャンネルブロック32に接続されている。なお、図示しないが、吸気管路34の一方の端部には、通過する気体を濾過するフィルタが設けられている。エアポンプ35は、吸気管路34に設けられており、稼働することにより吸気管路34内の気体をチャンネルブロック32に向かって移送する。
アルコール管路38は、アルコールを貯留するアルコールタンク37とチャンネルブロック32とを連通している。アルコールタンク37内に貯留されるアルコールは、例えばエタノールが挙げられる。アルコール濃度については、適宜に選択することができる。アルコールポンプ39は、アルコール管路38に設けられており、稼働することによりアルコールタンク37内のアルコールをチャンネルブロック32に向かって移送する。
流体送出ポンプ33、エアポンプ35およびアルコールポンプ39は、制御部5に接続されており、これらの動作は制御部5によって制御される。処理槽2内に液体が貯留されている場合に、流体送出ポンプ33の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13、循環管路13aおよび内視鏡循環管路30を経由して、送出管路31に送り込まれる。また、エアポンプ35の運転を開始すれば、空気が送出管路31に送り込まれる。また、アルコールポンプ39の運転を開始すれば、アルコールタンク37内のアルコールが送出管路31に送り込まれる。
送出管路31は、内視鏡接続管路31bおよびケース管路31cに分岐している。当該分岐部には、流路切替部31aが設けられている。流路切替部31aは、チャンネルブロック32から送出管路31内に送出された流体を、内視鏡接続管路31bおよびケース管路31cに分配または切り替えて流し込む。
内視鏡接続管路31bは、内視鏡接続部16に接続されている。内視鏡接続部16は、内視鏡に設けられた口金に接続される。内視鏡接続部16は、口金に直接接続される形態であってもよいし、接続チューブを介して口金に接続される形態であってもよい。流路切替部31aから内視鏡接続管路31bに送り込まれた流体は、内視鏡の口金に連通する管路内に導入される。
ケース管路31cは、吐出部61に接続されている。吐出部61は、処理槽2内に配置されているケース80に向かって開口する1つまたは複数のノズルを含む。流路切替部31aからケース管路31cに送り込まれた流体は、吐出部61からケース80内に向かって吐出される。吐出部61は、後述する駆動部60を構成する。吐出部61およびケース80の詳細については後述する。
以上に説明したように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、ケース管路31cに流体を送り込む流体供給源59を含む。流体供給源59は、流体送出ポンプ33を少なくとも含む。流体供給源59は、エアポンプ35およびアルコールポンプ39を含んでいてもよい。
本実施形態では一例として流路切替部31aは、送出管路31と内視鏡接続管路31bとを常時接続するリリーフ弁であって、内視鏡接続管路31b内の圧力が所定の値を超えた場合に、送出管路31から流入する流体をケース管路31cに逃がす。すなわち、流路切替部31aは、内視鏡接続管路31b内の圧力を一定に保つ。
本実施形態では、チャンネルブロック32から送出管路31に送出された流体は、内視鏡接続管路31bおよび内視鏡接続部16を経由して、内視鏡の口金に連通する管路内に導入される。そして、内視鏡接続管路31b内の圧力が、リリーフ弁である流路切替部31aが作動する値を超えると、流体は、内視鏡接続管路31bの他に、ケース管路31cにも導入される。
なお、流路切替部31aは、送出管路31および内視鏡接続管路31bが連通した状態と、送出管路31およびケース管路31cが連通した状態とのいずれかに切り替え可能な弁機構であってもよい。
処理槽循環管路40は、循環管路13aと循環ノズル14とを連通している。循環ノズル14は、処理槽2内に設けられた開口部である。処理槽循環管路40には、流液ポンプ41が設けられている。流液ポンプ41は制御部5に接続されており、流液ポンプ41の動作は制御部5によって制御される。
また、処理槽循環管路40の流液ポンプ41と循環ノズル14との間には、三方弁42が設けられている。三方弁42には、給水管路43が接続されている。三方弁42は、循環ノズル14と処理槽循環管路40とを連通した状態、または循環ノズル14と給水管路43とを連通した状態、に切り替え可能である。
給水管路43は、三方弁42と水供給源接続部46とを連通している。給水管路43には、給水管路43を開閉する水導入バルブ45および水を濾過する水フィルタ44が設けられている。水供給源接続部46は、例えばホース等を介して、水を送出する水道設備等の水供給源49に接続される。
三方弁42および水導入バルブ45は、制御部5に接続されており、これらの動作は制御部5によって制御される。
処理槽2内に液体が貯留されている場合に、三方弁42を循環ノズル14と処理槽循環管路40とを連通した状態として、流液ポンプ41の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13、循環管路13aおよび処理槽循環管路40を経由して、循環ノズル14から吐出される。
また、三方弁42を、循環ノズル14と給水管路43とを連通した状態として、水導入バルブ45を開状態とすれば、水供給源49から供給された水が循環ノズル14から吐出される。循環ノズル14から吐出された水は、処理槽2内に導入され、処理槽2内に配置された内視鏡等をすすぐためのすすぎ水等として用いられる。
次に、ケース80および吐出部61の構成について説明する。図2は、ケース80および吐出部61の構成を示す断面図である。図3は、ケース80から蓋部83を取り外した状態を示す斜視図である。図2においては、図中の上が内視鏡リプロセッサ1における上方である。
ケース80は、収容部81、仕切り板84、可動部84aおよび固定部86を備える。
収容部81は、複数の付属品100を収容する空間81aを有する容器である。空間81aは、外壁81bにより周囲を囲われている。外壁81bは、空間81a内に収容された付属品100が空間81a外に逸脱することを防止する。また、外壁81bは、少なくとも一部が流体を透過するメッシュ状またはケージ状に形成されている。すなわち、外壁81bは、収容部81外と空間81a内との間の流体の出入りを阻害しない。
本実施形態では一例として、空間81aは略半球形状である。外壁81bは、本体部82および蓋部83に分割することができる。本体部82は、空間81aの半球部の外周に沿う椀形状である。本体部82には、略円形の開口82aが形成されている。蓋部83は、椀状の本体部82の開口82aに配置される円盤状の部材である。蓋部83は、本体部82に対して着脱可能である。本体部82から蓋部83が取り外された状態であれば、収容部81外と空間81a内との間で付属品100を行き来させることができる。
仕切り板84は、収容部81の空間81a内に配置され、空間81aを2つに仕切る部材である。仕切り板84により仕切られた2つの空間のうちの一方を第1収容空間80aとし、他方を第2収容空間80bとする。ここで、空間81aを仕切る、とは、仕切り板84によって、第1収容空間80aと第2収容空間80bとの間における付属品100の行き来が防止されることを指す。すなわち、流体は第1収容空間80aと第2収容空間80bとの間での行き来が可能であってもよい。
仕切り板84は、可動部84aを備える。可動部84aは、仕切り板84の一部または全部であり、外壁81bに対して移動する。可動部84aは、移動することにより第1収容空間80aおよび第2収容空間80bの空間比率を変化させる。
可動部84aは、外壁81bに対して、第1方向D1および第2方向D2の2方向に移動する。可動部84aが第1方向D1に移動するにつれて、第1収容空間80aの容積が大きくなり第2収容空間80bの容積が小さくなる。また、可動部84aが第2方向D2に移動するにつれて、第1収容空間80aの容積が小さくなり第2収容空間80bの容積が大きくなる。
本実施形態では一例として、仕切り板84は、半円形の板状の部材である。仕切り板84は、外壁81bに対して弦の部分に平行な回動軸84b周りに回動する。すなわち、本実施形態では、仕切り板84の全体が可動部84aである。仕切り板84は、本体部82によって回動可能に支持されている。すなわち、本体部82から蓋部83が取り外された状態であっても、空間81aは仕切り板84により2つに仕切られている。仕切り板84の回動軸84bは、空間81aの半球部の中心またはその近傍を通過する。
本実施形態では、第1方向D1とは、仕切り板84(可動部84a)が回動軸84b周りに第2収容空間80b側に向かって回動する方向である。また、第2方向D2とは、仕切り板84(可動部84a)が回動軸84b周りに第1収容空間80a側に向かって回動する方向である。
固定部86は、収容部81を処理槽2内の所定の位置に固定する。固定部86の構成は特に限定されるものではないが、本実施形態では一例として、固定部86は本体部82に固定されている。固定部86は、処理槽2内に固定されている台座2aに対して着脱可能である。
図3に示すように、固定部86が台座2aに装着された状態において、本体部82は、開口82aが上方に向く姿勢となる。したがって、固定部86が台座2aに装着された状態では、蓋部83が本体部82から取り外されていても、付属品100は重力により空間81a内に留まる。また、固定部86が台座2aに装着された状態では、図2に示すように、回動軸84bは略水平となる。したがって、固定部86が台座2aに装着された状態では、可動部84aは自重により回動軸84bから下方に垂れ下がった姿勢となる。
以下では、空間81a内に付属品100が収容されていない状態において、可動部84aが自重により垂れ下がる位置を中立位置と称する。可動部84aが中立位置にある場合、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bは概ね同じ容積となる。なお、ケース80は、可動部84aを中立位置に向かって付勢するバネ機構を有していてもよい。また、可動部84aは、先端部に錘を有していてもよい。
固定部86が台座2aに装着された状態において、本体部82は、後述する第1吐出口61aおよび第2吐出口61bに対して所定の位置に位置決めされる。第1吐出口61aおよび第2吐出口61bは、内視鏡リプロセッサ1が備える吐出部61に含まれている。
吐出部61は、第1吐出口61a、第2吐出口61bおよび流量調節部61cを含む。第1吐出口61aおよび第2吐出口61bは、それぞれ処理槽2内に配置され、処理槽2内に開口するノズルである。第1吐出口61aおよび第2吐出口61bは、流体供給源59からケース管路31cに送り込まれた流体を、収容部81の空間81a内に吐出する。本実施形態では、第1吐出口61aおよび第2吐出口61bから吐出された流体は、ケース80の外壁81bを透過して空間81a内に到達する。
第1吐出口61aは、流体供給源59からケース管路31cに送り込まれた流体を、可動部84aの第1面84a1に向かって吹き付ける。可動部84aの第1面84a1は、可動部84aの第1収容空間80a側の面である。なお、図示する第1吐出口61aは、複数の開口を有しているが、第1吐出口61aは1つの開口のみからなる形態であってもよい。
具体的には、第1吐出口61aは、ケース80の固定部86が台座2aに装着された状態において、中立位置にある仕切り板84の第1面84a1を臨む箇所に配置されている。そして、第1吐出口61aから吐出された流体が、中立位置にある可動部84aを第1方向D1に押す力を発生するように、第1吐出口61aが備える開口の方向が定められている。本実施形態では、第1吐出口61aは、中立位置にある仕切り板84の第1面84a1に対向する開口を少なくとも含む。
また、第2吐出口61bは、流体供給源59からケース管路31cに送り込まれた流体を、可動部84aの第2面84a2に向かって吹き付ける。可動部84aの第2面84a2は、可動部84aの第2収容空間80b側の面である。なお、図示する第2吐出口61bは、複数の開口を有しているが、第2吐出口61bは1つの開口のみからなる形態であってもよい。
第2吐出口61bは、ケース80の固定部86が台座2aに装着された状態において、中立位置にある仕切り板84の第2面84a2を臨む箇所に配置されている。そして、第2吐出口61bから吐出された流体が、中立位置にある可動部84aを第2方向D2に押す力を発生するように、第2吐出口61bが備える開口の方向が定められている。本実施形態では、第2吐出口61bは、中立位置にある仕切り板84の第2面84a2に対向する開口を少なくとも含む。
流量調節部61cは、第1吐出口61aおよび第2吐出口61bと、ケース管路31cとを接続する。流量調節部61cは、第1吐出口61aからの流体の吐出量、および第2吐出口61bからの流体の吐出量を調整する。すなわち、流量調節部61cは、ケース管路31cから流入する流体を第1吐出口61aおよび第2吐出口61bに振り分ける比率を変化させる。流量調節部61cは、制御部5に接続されており、流量調節部61cの動作は制御部5によって制御される。
本実施形態の流量調節部61cは、少なくとも、第1吐出口61a、第2吐出口61bから流体を吐出している間の中の所定時間において、第1吐出口61aからの流体の吐出量が第2吐出口61bからの流体の吐出量よりも多い第1状態と、第1吐出口61aからの流体の吐出量が第2吐出口61bからの流体の吐出量よりも少ない第2状態と、のいずれかに切り替わる。
なお、流量調節部61cは、第1状態および第2状態の他に、第1吐出口61aからの流体の吐出量と第2吐出口61bからの流体の吐出量とが等しくなる状態に切り替わることができてもよい。
すなわち、第1吐出口61a、第2吐出口61bから薬液を吐出している間、両者から吐出量は、常に差が生じていてもよいし、間欠的に差が生じてもよいし、一部の期間だけ差があってもよい。
また、すすぎの期間中、言い換えると第1吐出口61a、第2吐出口61bから水を吐出している期間中においては、第1吐出口61aおよび第2吐出口61bからの水の吐出量は、前述の様に差が生じていてもよいし、常に等しくてもよい。
また、徐水の期間中、言い換えると第1吐出口61a、第2吐出口61bから空気を吐出している期間中においては、第1吐出口61aおよび第2吐出口61bからの空気の吐出量は、前述の様に差が生じていてもよいし、常に等しくてもよい。
本実施形態では一例として、流量調節部61cが第1状態である場合には、ケース管路31cから流入する全ての流体が第1吐出口61aから吐出される。また、流量調節部61cが第2状態である場合には、ケース管路31cから流入する全ての流体が第2吐出口61bから吐出される。すなわち、本実施形態の流量調節部61cは、ケース管路31cの接続先を第1吐出口61aおよび第2吐出口61bのいずれかに選択的に切り替えるバルブである。
なお、流量調節部61cは、ケース管路31cの接続先として選択されていない他方の吐出口へも若干の流体を供給する形態であってもよい。すなわち、流量調節部61cは、第1状態である場合においてケース管路31cと第2吐出口61bとの接続を完全に遮断せず、また第2状態である場合においてケース管路31cと第1吐出口61aとの接続を完全に遮断しない形態であってもよい。
以上に説明した構成の吐出部61では、ケース80の固定部86を台座2aに装着し、流量調節部61cを第1状態として流体供給源59から流体を供給すれば、第1吐出口61aからの流体の吐出量が、第2吐出口61bからの流体の吐出量を上回る。この場合、第1吐出口61aから吐出される流体が可動部84aを第1方向D1に向かって押す力により、可動部84aは第1方向D1に向かって移動する。また、以上に説明した構成の吐出部61では、ケース80の固定部86を台座2aに装着し、流量調節部61cを第2状態として流体供給源59から流体を供給すれば、第2吐出口61bからの流体の吐出量が、第1吐出口61aからの流体の吐出量を上回る。この場合、第2吐出口61bから吐出される流体が可動部84aを第2方向D2に向かって押す力により、可動部84aは第2方向D2に向かって移動する。
このように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、ケース80に設けられた可動部84aを第1方向D1および第2方向D2に移動させる駆動部60を備える。本実施形態の駆動部60は、吐出部61を含む。
なお、駆動部60は、吐出部61から吐出される流体によって可動部84aに力を加える形態に限られない。例えば、駆動部60は、電動モータやソレノイドが発生する動力によって可動部84aを移動させる形態であってもよい。また、本実施形態では、駆動部60の構成は内視鏡リプロセッサ1に含まれているが、駆動部60の構成の一部または全部はケース80に含まれていてもよい。
以上に説明した構成を有する内視鏡リプロセッサ1では、台座2aに装着されたケース80の第1収容空間80aおよび第2収容空間80bに付属品100を収容し、第1吐出口61aおよび第2吐出口61bからの流体の吐出を交互に実行すれば、付属品100を流体供給源59から送出される流体に接触させることができる。
ここで、内視鏡リプロセッサ1により2つの内視鏡Aおよび内視鏡Bに対して再生処理を施す場合について説明する。この場合において、内視鏡Aから分離された付属品100のグループを第1付属品群100aと称し、内視鏡Bから分離された付属品100のグループを第2付属品群100bと称する。第1付属品群100aおよび第2付属品群100bに含まれる付属品100は、複数に限られず、単数であってもよい。
本実施形態の内視鏡リプロセッサ1を用いて2つの内視鏡Aおよび内視鏡Bに再生処理を施す場合には、図4に示すように、第1付属品群100aおよび第2付属品群100bを、それぞれケース80の仕切り板84によって仕切られた第1収容空間80aおよび第2収容空間80bに分けて収容する。これにより、再生処理の実行時において、付属品群100aおよび付属品群100bが混ざってしまうことが防止される。
そして、内視鏡リプロセッサ1は、ケース80内の第1付属品群100aおよび第2付属品群100bに対して再生処理を施す場合において、駆動部60により仕切り板84の可動部84aを第1方向D1および第2方向D2に移動させる動作を交互に実行する。なお、交互に実行とは、可動部84aを第1方向D1に移動させる動作と、可動部84aを第2方向D2に移動させる動作と、を少なくとも1回ずつ実行することを指す。
具体的に本実施形態では、内視鏡リプロセッサ1は、流量調節部61cを第1状態として、流体供給源59から送出される流体を、第1吐出口61aのみから吐出してケース80の空間81a内に送り込む第1動作と、流量調節部61cを第2状態として、流体供給源59から送出される流体を、第2吐出口61bのみから吐出してケース80の空間81a内に送り込む第2動作と、を交互に実行する。
第1動作の実行時には、図5に示すように、第1吐出口61aから吐出される流体が可動部84aの第1面84a1に吹き付けられ可動部84aが中立位置よりも第1方向D1に移動する。このため、第1動作の実行時には、第1収容空間80aの容積が第2収容空間80bの容積よりも大きくなる。
したがって、第1動作の実行時においては、ケース80内において第1付属品群100aが移動可能な空間が大きくなるため、第1付属品群100aに含まれる付属品100の姿勢の変化が生じやすい。
例えば、処理槽2内に水、洗浄液または薬液等の液体が貯留されている状態で流体供給源59の流体送出ポンプ33を運転し、第1吐出口61aから前記液体を吐出させた場合、第1収容空間80a内は、前記液体で満たされており、かつ第1吐出口61aからの吐出によって前記液体が流動している。そして、この場合において、第1収容空間80a内の付属品100の姿勢の変化が生じやすい状態であることから、第1収容空間80a内の付属品100の表面からの気泡や異物の分離が起きやすくなる。
よって、第1動作の実行時においては、流体中においてケース80内に収容された第1付属品群100aを効果的に撹拌し、第1付属品群100aの表面に流体を偏りなく接触させることができる。
第1吐出口61aからの吐出を停止すれば、可動部84aは、自重および第2付属品100bの重量により中立位置付近まで戻る。
そして、第2動作の実行時には、図6に示すように、第1吐出口61aから吐出される流体が可動部84aの第2面84a2に吹き付けられ可動部84aが中立位置よりも第2方向D2に移動する。このため、第2動作の実行時には、第2収容空間80bの容積が第1収容空間80aの容積よりも大きくなる。
したがって、第2動作の実行時においては、ケース80内において第2付属品群100bが移動可能な空間が大きくなるため、第2付属品群100bに含まれる付属品100の姿勢の変化が生じやすい。
例えば、処理槽2内に水、洗浄液または薬液等の液体が貯留されている状態で流体供給源59の流体送出ポンプ33を運転し、第2吐出口61bから前記液体を吐出させた場合、第2収容空間80b内は、前記液体で満たされており、かつ第2吐出口61bからの吐出によって前記液体が流動している。そして、この場合において、第2収容空間80b内の付属品100の姿勢の変化が生じやすい状態であることから、第2収容空間80b内の付属品100の表面からの気泡や異物の分離が起きやすくなる。
よって、第2動作の実行時においては、流体中においてケース80内に収容された第2付属品群100bを効果的に撹拌し、第2付属品群100bの表面に流体を偏りなく接触させることができる。
以上に説明した構成を有するケース80は、第1収容空間80a内の付属品100を流体中で撹拌する場合には第1収容空間80aの容積を大きくして第2収容空間80bを小さくし、第2収容空間80b内の付属品100を流体中で撹拌する場合には第2収容空間80bの容積を大きくして第1収容空間80aを小さくする。このため、本実施形態のケース80は、収容部81の空間81aを大きくすることなく2つに分割し、かつ再生処理中に付属品100を撹拌する容積を確保することができる。
以上に説明したように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80は、小型であり、かつ再生処理中における複数の内視鏡から分離された内視鏡付属品の混同を防止できる。
図7に、本実施形態のケース80の第1の変形例を示す。図7に示す変形例では、仕切り板84の一部が外壁81bに対して固定されており、仕切り板84の残りの一部が可動部84aとして構成されている。
本変形例では、半円形である仕切り板84を周方向に2等分した部位のうち、一方が本体部82に固定された固定仕切り板84cであり、他方が可動部84aである。よって、固定仕切り板84cおよび可動部84aは、それぞれ概ね中心角90度の扇形の形状である。可動部84aは、固定仕切り板84cとの分割線と平行な回動軸84b周りに回動する。すなわち、可動部84aは、円形である開口82aの中心軸周りに回動する。本変形例の場合、可動部84aの中立位置は、開口82aに正対した場合に、可動部84aと固定仕切り板84cとが同一直線上に並ぶ位置である。
本変形例においても、前述の実施形態と同様に、第1吐出口61aから流体を吐出すれば可動部84aが中立位置よりも第1方向D1に移動し、第2吐出口61bから流体を吐出すれば可動部84aが中立位置よりも第2方向D2に移動する。そして、可動部84aが中立位置よりも第1方向D1に移動すれば、第1収容空間80aの容積が第2収容空間80bの容積よりも大きくなる。また、可動部84aが中立位置よりも第2方向D2に移動すれば、第2収容空間80bの容積が第1収容空間80aの容積よりも大きくなる。
したがって、本変形例の内視鏡リプロセッサ1およびケース80も、前述の実施形態と同様に、小型であり、かつ再生処理中における複数の内視鏡から分離された内視鏡付属品の混同を防止できる。
図8に、本実施形態のケース80の第2の変形例を示す。図8に示す変形例では、仕切り板84は、本体部82に固定されたガイド軸84dに沿って、本体部82に対して移動する。すなわち、本変形例では仕切り板84の全体が可動部84aである。
ガイド軸84dは、直線状の柱形状の部材である。そして、仕切り板84は、ガイド軸84dの外周に沿って摺動する軸受部84eを有している。なお、ガイド軸84dは、本体部82に形成された溝であり、軸受部84eは、溝状のガイド軸84d内を摺動する形態であってもよい。
また、本変形例では、ケース80の外壁81bは、ガイド軸84dに沿う筒形状である。本変形例の場合、可動部84aの中立位置は、ガイド軸84dの中央である。
本変形例においても、前述の実施形態と同様に、第1吐出口61aから流体を吐出すれば可動部84aが第1方向D1に移動し、第2吐出口61bから流体を吐出すれば可動部84aが第2方向D2に移動する。そして、可動部84aが中立位置よりも第1方向D1に移動すれば、第1収容空間80aの容積が第2収容空間80bの容積よりも大きくなる。また、可動部84aが中立位置よりも第2方向D2に移動すれば、第2収容空間80bの容積が第1収容空間80aの容積よりも大きくなる。
したがって、本変形例の内視鏡リプロセッサ1およびケース80も、前述の実施形態と同様に、小型であり、かつ再生処理中における複数の内視鏡から分離された内視鏡付属品の混同を防止できる。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態を説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略する。
図9に示す本実施形態のケース80は、第1ストッパ88aおよび第2ストッパ88bを含む点が、第1の実施形態と異なる。第1ストッパ88aおよび第2ストッパ88bは、可動部84aの移動可能範囲を定める部材である。
第1ストッパ88aは、本体部82に設けられ、第2収容空間80b内に突出する突起である。可動部84aと第1ストッパ88aとが当接する位置が、可動部84aの移動可能範囲のうちの第1方向D1の端である。
第1ストッパ88aは、可動部84aが第1ストッパ88aに当接した状態において、第2吐出口61bから吐出される流体の少なくとも一部が可動部84aの第2面84a2に吹き付けられる位置に設けられている。
また、第2ストッパ88bは、本体部82に設けられ、第1収容空間80a内に突出する突起である。可動部84aと第2ストッパ88bとが当接する位置が、可動部84aの移動可能範囲のうちの第2方向D2の端である。
第2ストッパ88bは、可動部84aが第2ストッパ88bに当接した状態において、第1吐出口61aから吐出される流体の少なくとも一部が可動部84aの第1面84a1に吹き付けられる位置に設けられている。
以上に説明した構成を有する本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80では、可動部84aが移動可能範囲のうちの第1方向D1の端に位置している状態において、第2吐出口61bから流体を吐出すれば、可動部84aを第2方向D2に押す力を発生させることができる。また同様に、本実施形態のケース80では、可動部84aが移動可能範囲のうちの第2方向D2の端に位置している状態において、第1吐出口61aから流体を吐出すれば、可動部84aを第1方向D1に押す力を発生させることができる。
したがって、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80では、第1動作および第2動作の切り替え時に、可動部84aが自重によって中立位置付近に戻るまで待機する必要がなく、短時間で可動部84aの移動を完了することができる。
なお、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80の他の構成は第1の実施形態と同様であることから、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80は、第1の実施形態と同様に、小型であり、かつ再生処理中における複数の内視鏡から分離された内視鏡付属品の混同を防止できる。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態を説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略する。
図10は、ケース80の斜視図である。また、図11は、ケース80の断面図である。本実施形態は、仕切り板84の可動部84aの構成、および可動部84aを動かす駆動部60の構成が第1の実施形態と異なる。
本実施形態の仕切り板84は、全体が可動部84aである。可動部84aは、本体部82に対して第1回動軸84fおよび第2回動軸84gの2つの軸周りに回動する。第1回動軸84fおよび第2回動軸84gは互いに直交している。
図11に示すように、固定部86が台座2aに装着された状態において、第1回動軸84fは、本体部82の底面近傍に設けられており、略水平である。可動部84aは、第1回動軸84fから上方に向かって伸びるように設けられている。また、板状である可動部84aと第1回動軸84fとは略平行である。
本実施形態では、可動部84aが第1回動軸84f周りに回動すると、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bの容積の比率が変化する。すなわち、本実施形態では、第1方向D1とは、仕切り板84(可動部84a)が第1回動軸84f周りに第2収容空間80b側に向かって回動する方向である。また、第2方向D2とは、仕切り板84(可動部84a)が第1回動軸84f周りに第1収容空間80a側に向かって回動する方向である。
第1回動軸84fは、本体部82の底面の中央に設けられたステージ84hによって支持されている。ステージ84hは、本体部82に対して第2回動軸84g周りに回動する。固定部86が台座2aに装着された状態において、第2回動軸84gは、略鉛直である。図10および図11では、第2回動軸84g周りの回動の方向を矢印Rで示している。仕切り板84(可動部84a)の第2回動軸84g周りの回動に伴い、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bが第2回動軸84g周りに回動する。
ステージ84hには、本体部82の外表面に露出するカップリング84iが設けられている。カップリング84iは、後述する駆動部60が発生する動力が伝達される部位である。
本実施形態の駆動部60は、吐出部61およびアクチュエータ62を含む。吐出部61は、吐出口61dを含む。吐出口61dは、処理槽2内に配置され、処理槽2内に開口するノズルである。吐出口61dは、固定部86が台座2aに装着された状態の本体部82の側方に配置されている。吐出口61dは、流体供給源59から送り込まれた流体を、ケース80の空間81a内に吐出する。
アクチュエータ62は、可動部84aを第2回動軸84g周りに回動する動力を発生する。具体的に、アクチュエータ62は、回転する出力軸62aを有している。アクチュエータ62は、制御部5に接続されており、アクチュエータ62の動作は制御部5によって制御される。アクチュエータ62は、電動モータであってもよいし、回転式のソレノイドであってもよい。
固定部86が台座2aに装着された状態において、出力軸62aは、カップリング84iと係合する。したがって、固定部86が台座2aに装着された状態では、出力軸62aの回転に伴ってステージ84hおよび可動部84aが第2回動軸84g周りに回動する。アクチュエータ62は、可動部84aを、第1面84a1が吐出口61dに対向する第1位置と、第2面84a2が吐出口61dに対向する第2位置と、の間で移動させる。
そして、吐出口61dは、可動部84aが第1位置にある場合に流体を吐出することにより、可動部84aを第1方向D1に押す力を発生する。また、吐出口61dは、可動部84aが第2位置にある場合に流体を吐出することにより、可動部84aを第2方向D2に押す力を発生する。
以上に説明したように、本実施形態の駆動部60は、処理槽2内に設けられた1つの吐出口61dを用いて、可動部84aを第1方向D1および第2方向D2の2方向に移動させることができる。すなわち、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、第1の実施形態と異なり、処理槽2内においてケース80内に向かって流体を吐出するノズルを1つにすることができる。このため、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、第1の実施形態に比して処理槽2内に配置される構成を減らすことができる。
そして、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80は、第1の実施形態と同様に、第1収容空間80a内の付属品100を流体中で撹拌する場合には第1収容空間80aの容積を大きくして第2収容空間80bを小さくし、第2収容空間80b内の付属品100を流体中で撹拌する場合には第2収容空間80bの容積を大きくして第1収容空間80aを小さくすることができる。このため、本実施形態のケース80は、収容部81の空間81aを大きくすることなく2つに分割し、かつ再生処理中に付属品100を撹拌する容積を確保することができる。
以上に説明したように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80は、小型であり、かつ再生処理中における複数の内視鏡から分離された内視鏡付属品の混同を防止できる。
図12に、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80の変形例を示す。本変形例では、可動部84aは、本体部82に対して第1回動軸84f周りに回動する。図12に示すように、固定部86が台座2aに装着された状態において、第1回動軸84fは、略水平である。可動部84aが第1回動軸84f周りに回動すると、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bの容積の比率が変化する。
本変形例の台座2aはステージ2bを備える。ステージ2bは、ケース80の固定部86を着脱可能である。ステージ2bは、処理槽2に対して第2回動軸84g周りに回動する。第2回動軸84gは、鉛直である。固定部86がステージ2bに装着された状態において、第2回動軸84gは、第1回動軸84fと直交する。
ステージ2bは、アクチュエータ62の出力軸62aに連結されている。ステージ2bは、アクチュエータ62が発生する動力により、処理槽2内において第2回動軸84g周りに回動する。ステージ2bの回動に伴い、可動部84aを含むケース80全体が第2回動軸84g周りに回動する。
すなわち本変形例においても、前述の実施形態と同様に、アクチュエータ62は、可動部84aを、第1面84a1が吐出口61dに対向する第1位置と、第2面84a2が吐出口61dに対向する第2位置と、の間で移動させることができる。
したがって、本変形例の駆動部60は、処理槽2内に設けられた1つの吐出口61dを用いて、可動部84aを第1方向D1および第2方向D2の2方向に移動させることができる。
(第4の実施形態)
以下に、本発明の第4の実施形態を説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略する。
図13に、本実施形態のケース80を示す。本実施形態のケース80は、第1指標87aおよび第2指標87bを含む点が第1の実施形態と異なる。
第1指標87aおよび第2指標87bは、本体部82および仕切り板84の少なくとも一方に設けられており、第1収容空間80aおよび第2指標空間80bの場所を示す。第1指標87aは、第1収容空間80a内の開口82aを通して見える箇所に配置されている。また、第2指標87bは、第2収容空間80b内の開口82aを通して見える箇所に配置されている。
第1指標87aおよび第2指標87bは、使用者が視覚または触覚により両者の差異を認識できる形態であれば特に限定されるものではない。本実施形態では一例として、第1指標87aは、第1収容空間80a内に突出する単一の突起であり、第2指標87bは、第2収容空間80b内に突出する2つの突起である。
本実施形態のケース80であれば、使用者が、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bを明確に認識することができるため、使用者が第1付属品群100aおよび第2付属品群100bをケース80に出し入れする際に、両者を混同してしまうことを防止できる。
なお、第1指標87aおよび第2指標87bは、本実施形態のような突起に限られない。第1指標87aおよび第2指標87bは、色、模様、文字、またはこれらの組み合わせによって第1収容空間80aおよび第2指標空間80bの場所を示す形態であってもよい。
なお、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80の他の構成は第1の実施形態と同様であることから、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80は、第1の実施形態と同様に、小型であり、かつ再生処理中における複数の内視鏡から分離された内視鏡付属品の混同を防止できる。
また、本実施形態のケース80は、第2の実施形態のように、第1ストッパ88aおよび第2ストッパ88bを含んでいてもよい。
(第5の実施形態)
以下に、本発明の第5の実施形態を説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略する。
第1の実施形態のケース80では、蓋部83を本体部82に着脱することによって、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bの双方を同時に開閉する構成を有している。。一方、本実施形態のケース80は、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bを個別に開閉することができる。図14に、本実施形態のケース80を示す。
図14に示すように、本実施形態のケース80の収容部81は、第1開口81c、第2開口81d、第1蓋部81eおよび第2蓋部81fを含む。
第1開口81cは、外壁81bを貫通し第1収容空間80aに連通する孔である。第1開口81cを経由することにより、付属品100を収容部81外と第1収容空間80aとの間で行き来させることができる。第2開口81dは、外壁81bを貫通し第2収容空間80bに連通する孔である。第2開口81dを経由することにより、付属品100を収容部81外と第2収容空間80bとの間で行き来させることができる。
本実施形態では、外壁81bは略半球形の外形を有している。固定部86が台座2aに装着された状態において、外壁81bは、円形の平面部81b1が上方を向く姿勢となる。第1開口81cおよび第2開口81dは、平面部81b1に形成されている。
第1蓋部81eは、第1開口81cを開閉する。また、第2蓋部81fは、第2開口81dを開閉する。第1蓋部81eおよび第2蓋部81fは、ぞれぞれ独立して第1開口81cおよび第2開口81dを開閉する。
本実施形態では一例として、第1蓋部81eおよび第2蓋部81fは、ヒンジ81gにより外壁81bに連結されている。第1蓋部81eおよび第2蓋部81fは、外壁81bに対してヒンジ81g周りに揺動することにより、第1開口81cおよび第2開口81dを開閉する。なお、ヒンジ81gは、回転軸を有する形態のものに限られず、弾性変形する薄板状の部材により第1蓋部81eおよび第2蓋部81fを外壁81bに連結する形態のものであってもよい。
以上に説明したように、本実施形態のケース80は、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bを個別に開閉することができる。このため、本実施形態のケース80であれば、使用者が第1付属品群100aおよび第2付属品群100bをケース80に出し入れする際に、両者を混同してしまうことを防止できる。
なお、本実施形態のケース80は、第1蓋部81eおよび第2蓋部81fに、第4の実施形態で説明した第1指標87aおよび第2指標87bを有していてもよい。第1蓋部81eおよび第2蓋部81fに、第1指標87aおよび第2指標87bを設けることにより、使用者が、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bを明確に認識することができるため、使用者が第1付属品群100aおよび第2付属品群100bを混同してしまうことをより確実に防止できる。
なお、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80の他の構成は第1の実施形態と同様であることから、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80は、第1の実施形態と同様に、小型であり、かつ再生処理中における複数の内視鏡から分離された内視鏡付属品の混同を防止できる。
また、本実施形態のケース80は、第2の実施形態のように、第1ストッパ88aおよび第2ストッパ88bを含んでいてもよい。
図15に、本実施形態のケース80の第1の変形例を示す。第1の変形例のケース80は、ロック機構89を含む。ロック機構89は、第1蓋部81eおよび第2蓋部81fのいずれか一方を、空間81aを閉じる位置に保持する。
本変形例では一例として、ロック機構89は、第2蓋部81fを、第2開口81dを閉じる位置に保持する。ロック機構89の構成は特に限定されるものではない。本実施形態のロック機構89は、第2蓋部81fに設けられた係止爪89aと、外壁81bの外表面から突出する突起89bとを有する。
係止爪89aは、第2蓋部81fが第2開口81dを閉じる位置にある場合に、突起89bと係合する。係止爪89aは、突起89bと係合することにより、第2蓋部81fの移動を規制する。なお、ロック機構89は、留め金、磁石など第2蓋部81fを開く際に使用者に抵抗を感じさせる機構であれば、公知の技術を適用可能である。
図16に、本実施形態のケース80の第2の変形例を示す。第2の変形例のケース80は、ロック機構89を含む。ロック機構89は、第1蓋部81eおよび第2蓋部81fのそれぞれを、第1開口81cおよび第2開口81dを閉じる位置に保持する。すなわち、本変形例のケース80は、第1の変形例で説明したロック機構89を2つ備える。
(第6の実施形態)
以下に、本発明の第5の実施形態を説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略する。
第1の実施形態のケース80では、蓋部83を本体部82に着脱することによって、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bの双方を同時に開閉する構成を有している。一方、本実施形態のケース80は、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bのうちの一方のみを選択的に開閉することができる。図17に、本実施形態のケース80を示す。また、図18は、固定部86が台座2aに装着された状態のケース80を上方から見た図である。
図17に示すように、本実施形態のケース80の収容部81は、第1開口81c、第2開口81d、回転板81hおよび蓋部81kを含む。
第1開口81cは、外壁81bを貫通し第1収容空間80aに連通する孔である。第1開口81cを経由することにより、付属品100を収容部81外と第1収容空間80aとの間で行き来させることができる。第2開口81dは、外壁81bを貫通し第2収容空間80bに連通する孔である。第2開口81dを経由することにより、付属品100を収容部81外と第2収容空間80bとの間で行き来させることができる。
本実施形態では、外壁81bは略半球形の外形を有している。固定部86が台座2aに装着された状態において、外壁81bは、円形の平面部81b1が上方を向く姿勢となる。すなわち、固定部86が台座2aに装着された状態において、平面部81b1は、略水平である。第1開口81cおよび第2開口81dは、平面部81b1に形成されている。
図18に示すように、円形の平面部81b1を上方から見た場合において、可動部84の回動軸84bは、平面部81b1の中心と重なる。円形の平面部81b1を上方から見た場合において、第1開口81cおよび第2開口81dは、回動軸84bを間に挟むように配置されている。第1開口81cおよび第2開口81dの位置と形状は、平面部81b1の中心を対称点とした点対称の関係にある。
回転板81hは、外壁81bの平面部81b1の外側に配置されている。回転板81hは、平面部81b1と平行な円盤状の部材である。回転板81hは、円形の平面部81b1の中心を通り、かつ平面部81b1に直交する回転軸81i周りに回転する。回転軸81iは、回転板81hの中心と交差する。固定部86が台座2aに装着された状態において、回転軸81iは、略鉛直である。
回転板81hの半径は、回転軸81iから第1開口81cおよび第2開口81dの最も遠い箇所までの距離よりも大きい。したがって、第1開口81cおよび第2開口81dは、回転板81hにより覆われている。
回転板81hには、貫通孔81jが形成されている。貫通孔81jは、回転板81hの中心を通り回転板を2等分する直線に対して、一方の側に配置されている。すなわち、貫通孔81jは、回転板81hの回転軸81iから径方向に所定の距離だけ離れた位置に配置されている。したがって、貫通孔81jは、回転板81hの回転に伴い、平面部81b1上で回転軸81iを中心とした円に沿って移動する。
貫通孔81jは、第1開口81cに重なる第1開口位置と、第2開口81dに重なる第2開口位置と、の間で移動することができる。貫通孔81jが第1開口位置にある場合には、貫通孔81jは、第1開口81cを経由して第1収容空間80aに連通する。また貫通孔81jが第1開口位置にある場合には、第2開口81dは、回転板81hによって覆われ閉じている。
一方、貫通孔81jが第2開口位置にある場合には、貫通孔81jは、第2開口81dを経由して第2収容空間80bに連通する。貫通孔81jが第2開口位置にある場合には、第1開口81cは、回転板81hによって覆われ閉じている。
図17および図18は、貫通孔81jが第1位置にある場合を示している。本実施形態では、第1開口81cおよび第2開口81dが平面部81b1の中心を対称点とした点対称の関係にあることから、回転板81hを180度回転させることにより、貫通孔81jが第1開口位置から第2開口位置に移動する。
蓋部81kは、回転板81hの、平面部81b1とは反対側に配設されている。蓋部81kは、回転板81hに形成されている貫通孔81jを開閉する板状の部材である。本実施形態では一例として、蓋部81kは、ヒンジ81mにより回転板81hに連結されている。蓋部81kは、回転板81hに対してヒンジ81m周りに揺動することにより、貫通孔81jを開閉する。なお、ヒンジ81mは、回転軸を有する形態のものに限られず、弾性変形する薄板状の部材により蓋部81kおよび回転板81hに連結する形態のものであってもよい。
本実施形態のケース80は、貫通孔81jが第1開口位置に位置している場合には、第2収容空間80bを閉じたままで、第1収容空間80aのみを蓋部81kにより開閉することができる。また、本実施形態のケース80は、貫通孔81jが第2開口位置に位置している場合には、第1収容空間80aを閉じたままで、第2収容空間80bのみを蓋部81kにより開閉することができる。
以上に説明したように、本実施形態のケース80は、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bのうちの一方のみを選択的に開閉することができる。このため、本実施形態のケース80であれば、使用者が第1付属品群100aおよび第2付属品群100bをケース80に出し入れする際に、両者を混同してしまうことを防止できる。
なお、本実施形態のケース80に、第4の実施形態で説明した第1指標87aおよび第2指標87bを設ける場合には、第1指標87aおよび第2指標87bは第1開口81cおよび第2開口81dの内側に配置される。ケース80に第1指標87aおよび第2指標87bを設けることにより、使用者が、第1収容空間80aおよび第2収容空間80bを明確に認識することができるため、使用者が第1付属品群100aおよび第2付属品群100bを混同してしまうことをより確実に防止できる。
なお、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80の他の構成は第1の実施形態と同様であることから、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびケース80は、第1の実施形態と同様に、小型であり、かつ再生処理中における複数の内視鏡から分離された内視鏡付属品の混同を防止できる。
また、本実施形態のケース80は、第2の実施形態のように、第1ストッパ88aおよび第2ストッパ88bを含んでいてもよい。
図19および図20に、本実施形態のケース80の変形例を示す。本変形例のケース80は、ロック機構90を含む。
ロック機構90は、貫通孔81jが第1開口位置または第2開口位置に位置している場合にのみ蓋部81kの揺動を許容し、貫通孔81jがその他の位置に位置している場合には、蓋部81kを貫通孔81jを閉じる位置に保持する。
ロック機構90は、係止爪90a、フランジ90bおよび切り欠き90cを含む。フランジ90bは、円形の平面部81b1から径方向外側に突出している。フランジ部90bには、一対の切り欠き90cが形成されている。一対の切り欠き90cは、平面部81b1の中心を対称点とした点対称の位置に配置されている。
係止爪90aは、蓋部81kから回転軸81iの径方向外側に向かって突出している。係止爪90aは、貫通孔81jが第1開口位置または第2開口位置に位置していない場合に、フランジ部90bと係合する。係止爪90aは、フランジ部90bと係合することにより、蓋部81kが貫通孔81jを閉じる位置に保持する。また、係止爪90aは、貫通孔81jが第1開口位置または第2開口位置に位置している場合には、切り欠き部90cと重なる位置に配置されている。このため、貫通孔81jが第1開口位置または第2開口位置に位置している場合には、係止爪90aとフランジ部90bとの係合は解除される。
本発明は、前述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内視鏡付属品用ケースおよび内視鏡リプロセッサもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。