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JP2019198319A - 製菓練り込み用油脂組成物とそれを用いた製菓 - Google Patents

製菓練り込み用油脂組成物とそれを用いた製菓 Download PDF

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Abstract

【課題】製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感が良好で、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができ、さらに釜落ちを抑制する製菓練り込み用油脂組成物とそれを用いた製菓を提供する。【解決手段】本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、下記に示す酵素(I)および酵素(II)を含有し、かつ酵素(II)は、BPNPG7比色法による40℃の酵素活性において、糖濃度0質量%水溶液中での前記酵素活性に対する糖濃度10質量%水溶液中での前記酵素活性の相対比率が20%以上である。酵素(I):ホスホリパーゼ、酵素(II):マルトース生成α−アミラーゼおよびマルトテトラオース生成α−アミラーゼから選ばれる少なくとも1種【選択図】図1

Description

本発明は、製菓練り込み用油脂組成物とそれを用いた製菓に関する。
小麦粉に油脂、砂糖、卵などを加えて焼いた菓子であるクッキー、ビスケットや、パウンドケーキなどの焼き菓子は、風味以外にも、食感が楽しまれるものであり、噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感のような、焼き菓子などの製菓に特有の食感は、消費者に好まれている。
焼き菓子には、その種類などに応じて様々な食感のものが存在するが、パウンドケーキのようなケーキなどでは、柔らかさがありながらサクみ感と崩壊感がある食感を有するものが好まれており、さらに釜落ちのないものが望まれている。ここでいう釜落ちとは、焼成時に膨張したケーキ生地が焼成後に収縮し、ケーキの中央付近が沈む現象のことであり、特に液状脂が多いと、柔らかいケーキになるが中央部が沈んで釜落ちしやすくなる。パウンドケーキでは中央部が盛り上がった形状が良いとされているが、沈んで詰まってしまうと食感や外観上においても好ましくない。
従来、製菓用生地に酵素を添加することで、食感などの各種の特性を改良することが行われている。例えば、特許文献1〜9には、製菓用生地にホスホリパーゼを添加する技術が提案されている。
特開2017−000109号公報 特開2017−212914号公報 特開2016−123318号公報 特表2010−501195号公報 特開2003−325140号公報 特開平10−191871号公報 特開2018−11577号公報 国際公開第2016/050746号 国際公開第2013/160370号
しかしながら、サクみ感と崩壊感においてより満足できる技術が望まれていた。またケーキなどの柔らかさのある製菓においては、サクみ感と崩壊感がありながら、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができる技術、さらに、釜落ちを抑制する技術が望まれていた。特許文献1〜9に記載の技術では、ホスホリパーゼを添加しているが、他の酵素と組み合わせる観点からこれらの改良を図ることには着目されていない。老化を長期間抑制し柔らかさを保つことに関しては、澱粉を主原料にした食品における従来の課題であり、このような食品として製菓以外にパンにおいては、老化防止剤として酵素を利用することで、長持ちをさせる技術が知られている。しかし、焼き菓子などの製菓においては、糖分が比較的多くなることが多いが、糖分が多くなると酵素が働きにくくなる場合がある。また、上記特許文献のうち、老化抑制を評価しているものもあるが、3日程度から3週間程度での評価である。1ヶ月を超え、例えば数ヶ月のような長期にわたり老化を防ぎ、柔らかさを保つことが求められる製菓にも対応し得る技術が望まれていた。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感が良好で、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができ、さらに、釜落ちを抑制できる製菓練り込み用油脂組成物とそれを用いた製菓を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、下記に示す酵素(I)および酵素(II)を含有し、かつ酵素(II)は、BPNPG7比色法による40℃の酵素活性において、糖濃度0質量%水溶液中での前記酵素活性に対する糖濃度10質量%水溶液中での前記酵素活性の相対比率が20%以上であることを特徴としている。
酵素(I):ホスホリパーゼ
酵素(II):マルトース生成α−アミラーゼおよびマルトテトラオース生成α−アミラーゼから選ばれる少なくとも1種
本発明の製菓は、前記製菓練り込み用油脂組成物を用いた、焼き菓子および蒸し菓子から選ばれる製菓である。
本発明によれば、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感が良好で、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができ、さらに、釜落ちを抑制できる。
実施例17と比較例13のパウンドケーキにおける釜落ち状態を示す写真である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の油脂組成物に使用される酵素(I)は、ホスホリパーゼである。ホスホリパーゼは、グリセリンを骨格とするグリセロリン脂質を加水分解する酵素であり、触媒する反応の種類によりA、B、C、Dの4種に大きく分類される。ホスホリパーゼAのうちホスホリパーゼA1(酵素番号:EC 3.1.1.32)は1位のアシル基を切断する酵素群の総称であり、ホスホリパーゼA2(酵素番号:EC 3.1.1.4)は2位のアシル基を切断する酵素群の総称である。これらはいずれもリゾリン脂質と脂肪酸を生成する。ホスホリパーゼD(酵素番号:EC 3.1.4.4)はリン酸エステル結合を切断し、ホスファチジン酸とアルコールを生成する酵素群の総称である。
ホスホリパーゼの由来は特に限定されず、上記のような活性を有するものであれば、動物、植物や、カビ、細菌のような微生物などを由来とするホスホリパーゼが使用できる。酵素の生産方法については、特に限定されないが、例えば、天然の組織からの抽出物であっても、組換えDNA技術を用いて大量生産された酵素であっても、合成DNA由来の改変された酵素であってもよい。培養液や培養菌体からの酵素の単離と精製工程などを経て製造される酵素製品の形態は、一般に溶液、粉末、生産株そのものなどがあり、特に限定されないが、その中でも溶液、粉末(または顆粒)の酵素製剤を好ましく用いることができる。また、製菓用生地の焼成後に酵素を完全に失活できるような至適温度を有するホスホリパーゼであると、製菓中に残存したホスホリパーゼによる品質の劣化を抑制することができる。
ホスホリパーゼとしては、ホスホリパーゼA2を好ましく用いることができる。さらにリパーゼ活性がないものが風味の点からより好ましい。その由来は特に限定されないが、例えば、産業用途では放線菌やブタ膵臓由来のホスホリパーゼA2が製造されている。
製剤化されたホスホリパーゼA2としては、例えば、リゾナーゼ(サンヨーファイン(株)製)、ナガセ10P/R、デナベイクRICH(以上、ナガセケムテックスジャパン(株)製)などが商業的に入手できる。これらの中でも、ナガセ10P/R、デナベイクRICHがより好ましい。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物において、酵素(I)のホスホリパーゼにおける遊離脂肪酸測定法による酵素活性は、特に限定されず、例えば、油脂組成物100gに対して0.5〜250Uとすることができるが、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感や、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができ、さらに釜落ちを抑制できる点から、油脂組成物100gに対して1〜220Uが好ましく、2〜220Uがより好ましい。ここで酵素(I)のホスホリパーゼにおける遊離脂肪酸測定法による酵素活性は、後述の実施例欄に記載の方法で測定される。
本発明の油脂組成物に使用される酵素(II)は、マルトース生成α−アミラーゼおよびマルトテトラオース生成α−アミラーゼから選ばれる少なくとも1種である。これらは糖分解酵素であり、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
マルトース生成α−アミラーゼ(酵素番号:EC 3.2.1.133)は、澱粉に作用し、主としてマルトースを生成する酵素の総称である。本発明に必須である酵素(II)としての、耐糖性のあるマルトース生成α−アミラーゼとしては、例えば、ノバミル3DBG、ノバミル3DコンクBG(ノボザイムズジャパン(株)製)、オプティケーキフレッシュ(ノボザイムズジャパン(株)製)などが商業的に入手できる。なお、酵素(II)ではないが、耐糖性のないマルトース生成α−アミラーゼとしては、ノバミル10000BG、ノバミルL(ノボザイムズジャパン(株)製)が商業的に入手できる。
マルトテトラオース生成α−アミラーゼは、澱粉に作用し、グルコースがα−1,4結合したオリゴ糖であるマルトテトラオースを生成する。マルトテトラオース生成α−アミラーゼ(酵素番号:EC 3.2.1.60)は例えばデナベイクEXTRA(ナガセケムテックスジャパン(株)製)、パワーソフトケーキエンザイム、パワーフレッシュベーカリーエンザイム、PF3050GF(デュポン ニュートリション&ヘルス製)などが商業的に入手できる。
酵素(II)は、BPNPG7比色法による40℃の酵素活性において、糖濃度0質量%水溶液中での前記酵素活性に対する糖濃度10質量%水溶液中での前記酵素活性の相対比率が20%以上である。このように耐糖性を有することで、あらかじめ糖が配合された生地中でも澱粉の分解を阻害し難いという点から、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感が良好で、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができる。ここで酵素(II)のBPNPG7比色法による酵素活性は、後述の実施例欄に記載の方法で測定される。
酵素(II)は、BPNPG7比色法による酵素活性において、40℃の前記酵素活性に対する65℃の前記酵素活性が2倍以上であることが好ましい。このように耐熱性を有することで、焼成時の澱粉の分解がより促進される点から、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感が良好で、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができる。ここで酵素(II)のBPNPG7比色法による酵素活性は、後述の実施例欄に記載の方法で測定される。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物において、酵素(II)のマルトース生成α−アミラーゼおよびマルトテトラオース生成α−アミラーゼにおける、BPNPG7比色法による40℃の酵素活性は、特に限定されず、例えば、油脂組成物100gに対して0.1〜50Uとすることができるが、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感や、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができる点から、油脂組成物100gに対して0.5〜20Uが好ましく、1〜15Uがより好ましい。ここで酵素(II)のBPNPG7比色法による酵素活性は、後述の実施例欄に記載の方法で測定される。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感や、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができ、さらに、釜落ちを抑制できる点から、酵素(I)における、遊離脂肪酸測定法による酵素活性1Uに対して、酵素(II)における、BPNPG7比色法による40℃の酵素活性が0.003〜15Uであることが好ましく、0.00455〜10Uがより好ましく、0.01〜10Uがさらに好ましい。ここで酵素(I)の遊離脂肪酸測定法による酵素活性と、酵素(II)のBPNPG7比色法による酵素活性は、後述の実施例欄に記載の方法で測定される。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物に使用される油脂としては、特に限定されるものではないが、パーム油、パーム核油、ヤシ油、菜種油、大豆油、綿実油、コーン油、ヒマワリ油、米油、サフラワー油、オリーブ油、ゴマ油、シア脂、サル脂、マンゴー油、イリッペ脂、カカオ脂、豚脂(ラード)、牛脂、乳脂、それらの分別油、加工油(硬化およびエステル交換反応のうち1つ以上の処理がなされたもの)などが挙げられる。これらの油脂は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、油脂の構成脂肪酸としてトランス脂肪酸を含んでもよく、含まなくてもよいが、トランス脂肪酸の摂取量が多くなると、血液中におけるLDLコレステロール量が増加しうる。よって、これを抑制しやすい点から、本発明においては、油脂のトリグリセリドの構成脂肪酸中のトランス脂肪酸の含有量は、トリグリセリドの脂肪酸全体の質量に対して10質量%未満であることが好ましく、5質量%未満であることがより好ましく、3質量%未満であることが最も好ましい。
本願発明の製菓練り込み用油脂組成物の形態は、マーガリンやショートニング等の可塑性油脂、流動状、液状等を挙げることができる。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物が、可塑性油脂である場合、油脂としてエステル交換油脂を含有することが好ましい。エステル交換油脂としては、例えば、パーム系油脂のエステル交換油脂、ラウリン系油脂とパーム系油脂とのエステル交換油脂などが挙げられる。エステル交換油脂の含有量は、油脂全体の質量に対して5〜80質量%が好ましく、10〜75質量%がより好ましい。エステル交換油脂に加えて、パーム系油脂、液状油、極度硬化油などを組み合わせて用いることができる。ここでパーム系油脂は、全構成脂肪酸中の炭素数16以上の脂肪酸含有量が35質量%以上であり、パーム系油脂としては、パーム油、パーム分別油やこれらの硬化油などが挙げられ、これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。パーム分別油としては、硬質部、軟質部、中融点部などを用いることができる。ラウリン系油脂は、全構成脂肪酸中のラウリン酸含有量が30質量%以上の油脂であり、例えば、パーム核油、ヤシ油、これらの分別油、硬化油などが挙げられ、これらは1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。液状油は、5℃で流動状を呈するものであり、例えば、菜種油、大豆油、綿実油、ヒマワリ油、コーン油、米油、サフラワー油、オリーブ油、ゴマ油、パーム油を分別したスーパーオレインなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。液状油の含有量は、油脂全体の質量に対して例えば0〜60質量%である。極度硬化油は、ヨウ素価が好ましくは3以下、より好ましくは2以下である。極度硬化油としては、例えば、菜種極度硬化油、ハイエルシン酸菜種極度硬化油、パーム極度硬化油、ヤシ極度硬化油、パーム核極度硬化油、ラード極度硬化油、牛脂極度硬化油、およびそれら極度硬化油のエステル交換油脂などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。極度硬化油の含有量は、油脂全体の質量に対して例えば0〜7質量%である。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物が、流動状、液状である場合、油脂として、5℃で流動状を呈するものであり、例えば、菜種油、大豆油、綿実油、ヒマワリ油、コーン油、米油、サフラワー油、オリーブ油、ゴマ油、パーム油を分別したスーパーオレインなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物において、油脂は、トリグリセリドの2位に結合されたオレイン酸の含有量が、トリグリセリドの2位に結合された脂肪酸全体の質量に対して30〜65質量%であることが好ましく、35〜60質量%がより好ましい。トリグリセリドの2位に結合されたオレイン酸の含有量がこの範囲内であると、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感が良好で、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができる。トリグリセリドの2位に結合されたオレイン酸の含有量が多過ぎると、油脂が柔らかくなる傾向があることから、特に、骨格が弱くなり、またキメが詰まって製菓の柔らかさなどが劣るようになる。トリグリセリドの2位に結合されたオレイン酸の含有量が少な過ぎると、油脂が硬くなり、また経時的にも結晶成長が起こり硬くなる傾向があることから、特に製菓の柔らかさと老化抑制作用が低下する。
本発明において、油脂中のトリグリセリドとは、1分子のグリセロールに3分子の脂肪酸がエステル結合した構造を有する化合物である。トリグリセリドの1位、2位、3位とは、脂肪酸が結合した位置を表す。上記に例示したような油脂に由来する、2位にオレイン酸が結合されたトリグリセリドの1位と3位の構成脂肪酸は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸のいずれであってもよい。2位にオレイン酸が結合されたトリグリセリドとしては、例えば、SOS型トリグリセリド、SOU型トリグリセリド(位置異性体も含む)、UOU型トリグリセリドなどが挙げられるが、特に限定されない。ここで「S」はトリグリセリドの構成脂肪酸である飽和脂肪酸、「U」はトリグリセリドの構成脂肪酸である不飽和脂肪酸、「O」はトリグリセリドの構成脂肪酸であるオレイン酸を意味する。
2位にオレイン酸が結合されたトリグリセリドの1位または3位の構成脂肪酸が飽和脂肪酸Sである場合、炭素数4〜24の飽和脂肪酸であることが好ましい。飽和脂肪酸Sとしては、特に限定されないが、例えば、酪酸(4)、カプロン酸(6)、カプリル酸(8)、カプリン酸(10)、ラウリン酸(12)、ミリスチン酸(14)、パルミチン酸(16)、ステアリン酸(18)、アラキジン酸(20)、ベヘン酸(22)、リグノセリン酸(24)などが挙げられる。なお、上記括弧内の数値表記は、脂肪酸の炭素数である。2位にオレイン酸が結合されたトリグリセリドの1位または3位の構成脂肪酸が不飽和脂肪酸Uである場合、炭素数14〜24の不飽和脂肪酸であることが好ましい。不飽和脂肪酸Uとしては、特に限定されないが、例えば、ミリストレイン酸(14:1)、パルミトレイン酸(16:1)、ヒラゴン酸(16:3)、オレイン酸(18:1)、リノール酸(18:2)、リノレン酸(18:3)、エイコセン酸(20:1)、エルカ酸(22:1)、セラコレイン酸(24:1)などが挙げられる。なお、上記不飽和脂肪酸についての括弧内の数値表記は、左側が脂肪酸の炭素数であり、右側が二重結合数を意味する。2位にオレイン酸が結合されたトリグリセリドの1位または3位の構成脂肪酸が飽和脂肪酸Sと不飽和脂肪酸Uである場合、上述の飽和脂肪酸(炭素数4〜24の飽和脂肪酸)と不飽和脂肪酸(炭素数4〜24の不飽和脂肪酸)であることが好ましい。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物において、油相(乳化剤を含む)の10℃における固体脂含量(SFC)は、5〜57%が好ましい。20℃におけるSFCは、5〜35%が好ましい。30℃におけるSFCは、3〜21%が好ましい。SFCがこれらの範囲内であると、製菓に適度な硬さを付与できることから、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感が良好で、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができる。ここでSFCは、後述の実施例欄に記載の方法で測定される。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、酵素(I)、酵素(II)を含有し、その他の酵素を更に含有してもよい。その他の酵素としては、酵素(II)以外の糖分解酵素、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、へミセルラーゼ、キシラナーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ、グルコオキシダーゼなどが挙げられる。
酵素(II)や、その他の糖分解酵素の由来は特に限定されず、動物、植物や、カビ、細菌のような微生物などを由来する酵素が使用できる。酵素の生産方法については、特に限定されないが、例えば、天然の組織からの抽出物であっても、組換えDNA技術を用いて大量生産された酵素であっても、合成DNA由来の改変された酵素であってもよい。培養液や培養菌体からの酵素の単離と精製工程などを経て製造される酵素製品の形態は、一般に溶液、粉末、生産株そのものなどがあり、特に限定されないが、その中でも溶液、粉末(または顆粒)の酵素製剤を好ましく用いることができる。また、製菓生地の焼成後に酵素を完全に失活できるような至適温度を有する糖分解酵素であると、製菓中に残存した糖分解酵素による品質の劣化を抑制できる。
なお、本発明の製菓練り込み用油脂組成物に含有される各酵素は、製菓練り込み用油脂組成物を50℃で溶解後50℃に加温した緩衝液を加え、攪拌した後、5℃で遠心分離して水相部を試料とし、この水相を適度に希釈して酵素活性を測定することで、酵素活性および含有量を分析することができる。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、乳化剤を配合することができる。乳化剤としては、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、有機酸グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウムなどが挙げられる。本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感や、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができる点において、グリセリン脂肪酸エステル(例えばモノグリセリンステアリン酸エステル、モノグリセリンパルミチン脂肪酸エステル、モノグリセリンオレイン酸エステル、ジグリセリンステアリン酸エステル、ジグリセリンパルミチン酸エステル、ジグリセリンオレイン酸エステル、ステアリン酸モノグリセリンジアセチル酒石酸エステル、ステアリン酸モノグリセリンコハク酸エステル、ステアリン酸モノグリセリン乳酸エステル、ステアリン酸モノグリセリンジアセチル酒石酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル)、プロピレングリコール脂肪酸エステル(例えばプロピレングリコールモノステアリン酸エステル、プロピレングリコールモノパルミチン酸エステル、プロピレングリコールモノベヘン酸エステル)、ショ糖脂肪酸エステル(例えばショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル)およびレシチン(例えばクルードレシチン、高純度レシチン、酵素分解レシチン)から選ばれる少なくとも1種の乳化剤を含有することが好ましい。当該乳化剤を配合する場合、その含有量は、上記効果の点から油脂組成物全体の質量に対して0.5〜18質量%が好ましく、10〜15質量%がより好ましい。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲内において、上記以外の他の成分を配合することができる。このような他の成分としては、例えば、乳、乳製品、乳製品を酵素処理した呈味剤、蛋白質、糖質、塩類、酸味料、pH調整剤、抗酸化剤、香辛料、増粘剤、着色成分、アミノ酸、粉末油脂などが挙げられる。乳製品としては、チーズ(ナチュラルチーズ、プロセスチーズなど)、全脂粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、蛋白濃縮ホエイパウダー、ホエイチーズ(WC)、ホエイ蛋白コンセントレート(WPC)、ホエイ蛋白アイソレート(WPI)、バターミルクパウダー、トータルミルクプロテイン、カゼインナトリウム、カゼインカリウムなどが挙げられる。蛋白質としては、各種穀粉、例えば大豆粉、大豆蛋白、エンドウ豆蛋白、小麦粉、小麦蛋白、などの植物蛋白などが挙げられる。糖質としては、例えば、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース、アラビノースなどの単糖類、ショ糖、麦芽糖、乳糖、トレハロース、パラチノース、セロビノースなどの二糖類、マルトトリオースなどの三糖類、オリゴ糖、糖アルコール、ステビアやアスパルテームなどの甘味料、デンプン、デンプン分解物、難消化性デキストリン、イヌリン(アガベイヌリン等)などの多糖類などが挙げられる。また、ステビアやアスパルテームなどの甘味料、抗酸化剤としては、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸誘導体、トコフェロール、トコトリエノール、リグナン、ユビキノン類、キサンチン類、オリザノール、植物ステロール、カテキン類、ポリフェノール類、茶抽出物などが挙げられる。香辛料としては、カプサイシン、アネトール、オイゲノール、シネオール、ジンゲロンなどが挙げられる。増粘剤としては、カラギナン、キサンタンガム、グァガム、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)などが挙げられる。着色成分としては、カロテン、アナトーなどが挙げられる。さらに風味付与のため、目的に応じたフレーバー、例えばバターフレーバー、ミルクフレーバーなどを前記他の成分として配合することができる。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、水相を実質的に含有しない形態と、水相を含有する形態をとることができ、可塑性油脂であってもよい。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物が、可塑性油脂である場合、水相を実質的に含有しない形態としてはショートニングが挙げられる。ここで「実質的に含有しない」とは日本農林規格のショートニングに該当する、水分(揮発分を含む。)の含有量が0.5質量%以下のことである。水相を含有する形態としては油中水型、油中水中油型などが挙げられ、油相の含有量は、好ましくは60〜99.4質量%、より好ましくは65〜98質量%であり、水相の含有量は、好ましくは0.6〜40質量%、より好ましくは2〜35質量%である。水相を含有する形態としては油中水型が好ましく、例えばマーガリンが挙げられる。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、公知の方法により製造することができる。例えば可塑性油脂の場合、水相を含有しない形態のものは、油相を加熱した後、コンビネーター、パーフェクター、ボテーター、ネクサスなどの冷却混合機により急冷捏和することができる。水相を含有する形態のものは、油相と水相とを適宜に加熱し混合して乳化した後、上記冷却混合機により急冷捏和し得ることができる。冷却混合機において、必要に応じて窒素ガスなどの不活性ガスを吹き込むこともできる。また急冷捏和後に熟成(テンパリング)してもよい。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、製菓における噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感が良好である。柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができ、特に、1ヶ月を超え、例えば数ヶ月のような長期にわたり老化を抑制し、柔らかさを保つことができ、さらに釜落ちを抑制できる。このような点から、本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、焼き菓子、蒸し菓子、発酵菓子、パイなどの製菓に好適に用いることができる。これらのうち、例えば焼き菓子は、穀粉を必須とし、卵類、糖質、油脂などを用いて、例えば、シュガーバッター法、フラワーバッター法、オールインミックス法、卵白別立て法などによって生地を得た後、生地を焼成して得ることができる。
焼き菓子としては、硬質の焼き菓子、起泡や膨化させる軟質の焼き菓子などが挙げられる。これらは噛み始めのサクみ感と噛み終わりの崩壊感が好まれる食品であり、更に老化を抑制し、柔らかさを保ち釜落ちを抑制できる点では、これらのうち軟質の焼き菓子に好適に用いることができる。
硬質の焼き菓子としては、例えば、クッキー、ビスケットなどが挙げられる。
軟質の焼き菓子としては、例えば、ケーキ、焼きドーナツ、焼き饅頭などが挙げられる。これらのうちケーキとしては、例えば、スポンジケーキ、バターケーキ、パウンドケーキ、フルーツケーキ、マドレーヌ、ブッセ、フィナンシェ、ホットケーキ、ワッフルなどが挙げられる。軟質の蒸し菓子としては、例えば、蒸しパン、蒸しケーキ、蒸し饅頭などが挙げられる。発酵菓子としては、例えば、パネトーネ、シュトーレン、サバラン、ブッタークーヘン、パンドーロなどが挙げられる。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物は、生地に練り込んで使用される。本発明の製菓練り込み用油脂組成物を用いた製菓用生地では、酵素(I)における、遊離脂肪酸測定法による酵素活性が穀粉100gに対して0.05〜250Uになるように製菓練り込み用油脂組成物を添加することが好ましく、0.1〜50Uであることがより好ましい。また、酵素(II)における、BPNPG7比色法による40℃の酵素活性が穀粉100gに対して0.01〜50Uになるように製菓練り込み用油脂組成物を添加することが好ましく、0.02〜10Uであることがより好ましい。これらの酵素活性が当該範囲内であると、製菓における噛み始めのサクさと噛み終わりの崩壊感が良好で、柔らかさのある製菓においては、老化を長期間抑制し柔らかさを保つことができ、釜落ちを抑制できる。
本発明の製菓練り込み用油脂組成物を用いた製菓用生地は、菓子の種類により相違するが、例えば穀粉100gに対して、製菓練り込み用油脂組成物を3〜130g配合することができる。
製菓用生地に配合される穀粉としては、特に限定されないが、例えば、小麦粉(強力粉、中力粉、薄力粉、焙煎小麦粉など)、大麦粉、全粒粉、米粉、とうもろこし粉、ライ麦粉、そば粉、大豆粉、雑穀(アワ、ヒエ、アマランサス等)、ジャガイモ粉などが挙げられる。製菓用生地には、その他に目的に応じて、特に限定されないが、水、糖質、卵、卵加工品、乳、乳製品、蛋白質、塩類、乳化剤、乳化起泡剤(乳化油脂)、可塑性油脂、粉末油脂、ベーキングパウダー、イースト(酵母)、イーストフード、カカオマス、ココアパウダー、チョコレート、アーモンドパウダー、ココナッツパウダー、コーヒー、紅茶、抹茶、野菜類、果物類、果実、果汁、ジャム、フルーツソース、肉類、魚介類、豆類、きな粉、豆腐、豆乳、大豆タンパク、膨張剤、甘味料、調味料、香辛料、着色料、フレーバーなどの原材料を配合することができる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。糖質としては、単糖(グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノースなど)、二糖類(ラクトース、スクロース、マルトース、トレハロースなど)、オリゴ糖、糖アルコール、ステビア、アスパルテームなどの甘味料、デンプン、デンプン分解物、難消化性デキストリン、多糖類などが挙げられる。乳としては、牛乳などが挙げられる。乳製品としては、脱脂乳、生クリーム、チーズ(ナチュラルチーズ、プロセスチーズなど)、醗酵乳、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖れん乳、加糖れん乳、無糖脱脂れん乳、加糖脱脂れん乳、全脂粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、蛋白質濃縮ホエイパウダー、ホエイチーズ(WC)、ホエイプロテインコンセントレート(WPC)、ホエイプロテインアイソレート(WPI)、バターミルクパウダー、トータルミルクプロテイン、カゼインナトリウム、カゼインカリウムなどが挙げられる。乳製品以外のミルクとしてアーモンドミルク、ココナッツミルク、ライスミルクなどが挙げられる。蛋白質としては、大豆蛋白質、エンドウ豆蛋白質、小麦蛋白質などの植物蛋白質などが挙げられる。
以下に、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例において使用した酵素は次のとおりである。
ホスホリパーゼ
(ホスホリパーゼA2)
ナガセ10P/R ナガセケムテックスジャパン(株)製 下記測定法による酵素活性100,000U/g
ホスホリパーゼA2の酵素活性は次の方法で測定した。
・ホスホリパーゼA2の酵素活性測定法(遊離脂肪酸測定法)
1% L−a−phosphatidylcholine溶液(pH8.0 0.1MTris−HCl緩衝液 5mM CaCl)に酵素を加え、37℃で反応させた場合に、1分間あたり1μmolの遊離脂肪酸を生成する酵素量を1Uとする。
糖分解酵素
糖分解酵素として、表1のマルトース生成α−アミラーゼ、マルトテトラオース生成α−アミラーゼ、α−アミラーゼを使用した。
マルトース生成α−アミラーゼ、マルトテトラオース生成α−アミラーゼ、α−アミラーゼの酵素活性は次の方法で測定した。
・マルトース生成α−アミラーゼ、マルトテトラオース生成α−アミラーゼ、α−アミラーゼの酵素活性測定法(BPNPG7比色法)
非還元末端をブロックしたパラニトロフェニルマルトヘプトシド(BPNPG7)に酵素を作用させ、生じたパラニトロフェニルオリゴ糖をαグルコシターゼで分解し、遊離したパラニトロフェニルを比色測定して求めた。酵素活性単位は、40℃(65℃)で反応させた場合にαグルコシターゼがBPNPG7から1分間に1μmolのパラニトロフェニルを解離させる酵素量を1Uとした(Megazyme社 α−Amylase assay kit 使用、緩衝液pH5)。
「糖濃度10質量%水溶液中での前記酵素活性の相対比率」は、糖濃度0質量%水溶液中での前記酵素活性に対する糖濃度10質量%水溶液中での前記酵素活性の相対比率である。糖濃度10質量%水溶液では、糖としてグラニュー糖を添加した。
「40℃の前記酵素活性に対する65℃の前記酵素活性」は、BPNPG7比色法による酵素活性において、40℃の前記酵素活性に対する65℃の前記酵素活性である。
実施例および比較例の油脂組成物において使用したエステル交換油脂1、2は次のとおりである。
(エステル交換油脂1)
パーム核極度硬化油25.0質量%、パーム極度硬化油25.0質量%、パーム油50.0質量%、を混合し、触媒としてナトリウムメチラートを添加し、減圧下で、100℃で0.5時間エステル交換反応した。エステル交換反応後、水洗、脱水、脱色しエステル交換油脂1を得た。
(エステル交換油脂2)
パーム分別軟質油を用いて、上記と同様な条件でエステル交換反応した。エステル交換反応後、水洗、脱水、脱色、脱臭しエステル交換油脂2を得た。
なお、表2〜表6に示す油脂のヨウ素価は、基準油脂分析試験法(公益社団法人日本油化学会)の「2.3.4.1−2013ヨウ素価(ウィイス−シクロヘキサン法)」で測定した。
油脂におけるトリグリセリドの2位に結合されたオレイン酸の含有量は、ガスクロマトグラフ法(基準油脂分析試験法(公益社団法人日本油化学会)の「2.4.2.2−2013 脂肪酸組成(FID昇温ガスクロマトグラフ法)」と「奨2−2013 2位脂肪酸組成」)で測定した。
油相(乳化剤を含む)の固体脂含量(SFC)は、基準油脂分析試験法(公益社団法人日本油化学会)の「2.2.9−2013 固体脂含量(NMR法)」で測定した。
<製菓練り込み用油脂組成物の作製>
<1> クッキー、パウンドケーキ用
表2A,B〜表3に示す実施例1〜27および比較例1〜13、表5に示す実施例1、8、14、17、33、34、比較例14、15の製菓練り込み用油脂組成物のうち、乳化剤を配合しないものは、これらの表に示す油脂配合で調合した油脂分を油相として65℃に加温し、これらの表に示す酵素活性(U/油脂組成物100g)となるように、各酵素を添加、混合した。乳化剤を配合する場合にはこれらの表に示す油脂配合で調合した油脂分と乳化剤分を油相として65℃に加温し、これらの表に示す酵素活性(U/油脂組成物100g)となるように、各酵素を添加、混合した。いずれも酵素を混合した後、パーフェクターによって急冷捏和し、製菓練り込み用油脂組成物を得た。なお、比較例10に係る製菓練り込み用油脂組成物は、酵素を添加せずに作製している。
表4に示す実施例28〜32の油中水型乳化物である製菓練り込み用油脂組成物は、次の方法で得た。表4に示す油脂配合で調合した油脂分に油溶性乳化剤(モノグリセリンステアリン酸エステル、プロピレングリコールステアリン酸エステル、クルードレシチン)を添加して65℃で加熱溶解したものを油相とし、水分に水溶性乳化剤(ショ糖脂肪酸エステル)を添加して65℃で加熱溶解したものを水相とし、プロペラを用いて油中水型乳化物を作製した。各実施例に示す酵素活性(U/油脂組成物100g)となるように、各酵素を添加、混合した後、パーフェクターによって急冷捏和し、製菓練り込み用油脂組成物(油中水型)を得た。
<2> 蒸し菓子用
表6の実施例35〜40および比較例14のうち、乳化剤を配合しないものは、表6に示す油脂配合で調合した油脂分を油相として65℃に加温し、これらの表に示す酵素活性(U/油脂組成物100g)となるように、各酵素を添加、混合した。乳化剤を配合する場合には表6に示す油脂配合で調合した油脂分と乳化剤分を油相として65℃に加温し、これらの表に示す酵素活性(U/油脂組成物100g)となるように、各酵素を添加、混合した。いずれも酵素を混合した後、パーフェクターによって急冷捏和し、製菓練り込み用油脂組成物を得た。なお比較例14に係る製菓練り込み用油脂組成物は、酵素を添加せずに作製している。
(1)クッキーの評価
<クッキーの作製>
表2の実施例1〜27、表4の実施例28〜32、表3の比較例1〜13に係る酵素を含有する製菓練り込み用油脂組成物を添加した下記(1)の配合、比較例10では、酵素を油脂組成物とは別途に添加した下記(2)の配合で、クッキーを作製した。具体的には、まず、油脂組成物およびバターと砂糖を充分にすり合わせ、全卵を徐々に加え合わせた後、(1)の配合では薄力粉、(2)の配合ではあらかじめ酵素を混ぜておいた薄力粉を合わせて一晩冷蔵庫でリタードを取った。次の日、リタードした生地を4mmに伸ばし、直径40mmの円型に型抜きした。180℃のオーブンで12分焼成して実施例、比較例に係るクッキーを得た。
<クッキーの配合> 配合(1) 配合(2)
薄力粉 100質量部 100質量部
上白糖 40質量部 40質量部
全卵 15質量部 15質量部
バター 40質量部 40質量部
製菓練り込み用油脂組成物(酵素含有) 20質量部 −
製菓練り込み用油脂組成物(酵素含有せず) − 20質量部
酵素 − 比較例10記載相当量
さらに参考例として上記配合で製菓練り込み用油脂組成物を酵素無添加でバターに変更したクッキー(バター60質量部使用)を上記製法で得た。
上記のクッキーについて、次の評価を行った。
[クッキーの噛み始めのサクみ感(1)]
焼成したクッキーを食品用シリカゲルと共にビニール袋に入れ、20℃で3日間保管した。直径5mmの円型プランジャーを用いて、測定速度1mm/secで破断測定を行って応力を測定し、下記の基準によりクッキーの噛み始めのサクみ感を評価した。
評価基準
◎+:参考例のクッキー(バター使用)の応力と比較して80%未満
◎:参考例のクッキー(バター使用)の応力と比較して80%以上85%未満
○:参考例のクッキー(バター使用)の応力と比較して85%以上90%未満
△:参考例のクッキー(バター使用)の応力と比較して90%以上95%未満
×:参考例のクッキー(バター使用)の応力と比較して95%以上
[クッキーの噛み始めのサクみ感(2)]
焼成したクッキーを食品用シリカゲルと共にビニール袋に入れ、20℃で3日間保管した。パネル20名によりクッキーの噛み始めのサクみ感を評価し、参考例のクッキー(バター使用)よりも噛み始めの「サクみがある」と回答した人数により、下記の基準でクッキーの噛み始めのサクみ感を評価した。
評価基準
◎+:パネル20名中、17名以上が「サクみ感がある」と回答した。
◎:パネル20名中、15〜16名が「サクみ感がある」と回答した。
○:パネル20名中、13〜14名が「サクみ感がある」と回答した。
△:パネル20名中、9〜12名が「サクみ感がある」と回答した。
×:「サクみ感がある」と回答したのはパネル20名中、9名未満。
[クッキーの噛み終わりの崩壊感]
焼成したクッキーを食品用シリカゲルと共にビニール袋に入れ、20℃で3日間保管した。パネル20名によりクッキーの口の中での崩壊感(細かく砕けて広がり、溶けていく様)を評価し、参考例のクッキー(バター使用)よりも噛み終わりの「崩壊感がある」と回答した人数によって、下記の基準で評価した。
評価基準
◎+:パネル20名中、17名以上が「崩壊感がある」と回答した。
◎:パネル20名中、15〜16名が「崩壊感がある」と回答した。
○:パネル20名中、13〜14名が「崩壊感がある」と回答した。
△:パネル20名中、9〜12名が「崩壊感がある」と回答した。
×:「崩壊感がある」と回答したのはパネル20名中、9名未満であった。
なお、上記のクッキーの噛み始めのサクみ感(2)、クッキーの噛み終わりの崩壊感を評価した評価パネルは、20組の異なる食感および風味のクッキーを用意して、1対2点試験法(duo−trio test 2種類の試料に対して、3個の試料を提示するが、どちらか一方の試料を標準試料として提示し、標準試料と同じものを選択する手法)を行い、正解率70%以上の人を選抜した。評価を実施するにあたりパネル全体で討議し、各評価項目の特性に対してすり合わせを行って、各パネルが共通認識を持つようにした。また、官能評価におけるパネルの偏りを排除し、評価の精度を高めるために、サンプルの試験区番号や内容はパネルに知らせず、ランダムに提示した。
上記の評価結果を表2A,B、表3、表4に示す。
(2)パウンドケーキの評価
<パウンドケーキの作製>
表2の実施例1〜27、表4の実施例28〜32、表5の実施例1、8、14、17、33、34、表3の比較例1〜13、表5の比較例14、15では、酵素を含有する製菓練り込み用油脂組成物を添加した下記(1)の配合、比較例10では、酵素を油脂組成物とは別途に添加した下記(2)の配合で、パウンドケーキを作製した。具体的には、まず、油脂組成物およびバターと砂糖を充分にすり合わせ、比重を0.75にした。全卵を徐々に加え合わせた後、(1)の配合ではあらかじめベーキングパウダーを混ぜておいた薄力粉、(2)の配合ではあらかじめベーキングパウダーと酵素を混ぜておいた薄力粉を加えて合わせ、最終比重を0.85とした。パウンド型に350g入れ、170℃のオーブンで40分焼成して実施例、比較例に係るパウンドケーキを得た。
<パウンドケーキの配合> 配合(1) 配合(2)
薄力粉 100質量部 100質量部
上白糖 100質量部 100質量部
全卵 100質量部 100質量部
ベーキングパウダー 2質量部 2質量部
バター 80質量部 80質量部
製菓練り込み用油脂組成物(酵素含有) 20質量部 −
製菓練り込み用油脂組成物(酵素含有せず) − 20質量部
酵素 − 比較例10記載相当量
さらに参考例として上記配合で製菓練り込み用油脂組成物を酵素無添加でバターに変更したパウンドケーキ(バター100質量部使用)を上記製法で得た。
上記のパウンドケーキについて、次の評価を行った。
[パウンドケーキの噛み始めのサクみ感(1)]
焼成したパウンドケーキをビニール袋に入れ、20℃で1日間保管した。20mmの厚さにカットし、カット面を直径5mmの円型プランジャーを用いて、測定速度1mm/secで破断測定を行って応力を測定し、下記の基準によりパウンドケーキの噛み始めのサクみ感を評価した。
評価基準
◎+:参考例のパウンドケーキ(バター使用)の応力と比較して80%未満
◎:参考例のパウンドケーキ(バター使用)の応力と比較して80%以上85%未満
○:参考例のパウンドケーキ(バター使用)の応力と比較して85%以上90%未満
△:参考例のパウンドケーキ(バター使用)の応力と比較して90%以上95%未満
×:参考例のパウンドケーキ(バター使用)の応力と比較して95%以上
[パウンドケーキの噛み始めのサクみ感(2)]
焼成したパウンドケーキをビニール袋に入れ、20℃で1日間保管した。20mmの厚さにカットし、パネル20名によりパウンドケーキの噛み始めのサクみ感を評価し、参考例のパウンドケーキ(バター使用)よりも噛み始めの「サクみがある」と回答した人数により、下記の基準でパウンドケーキの噛み始めのサクみ感を評価した。
評価基準
◎+:パネル20名中、17名以上が「サクみ感がある」と回答した。
◎:パネル20名中、15〜16名が「サクみ感がある」と回答した。
○:パネル20名中、13〜14名が「サクみ感がある」と回答した。
△:パネル20名中、9〜12名が「サクみ感がある」と回答した。
×:「サクみ感がある」と回答したのはパネル20名中、9名未満。
[パウンドケーキの噛み終わりの崩壊感]
焼成したパウンドケーキをビニール袋に入れ、20℃で1日間保管した。パネル20名によりパウンドケーキの口の中での崩壊感(細かく砕けて広がり、溶けていく様)を評価し、参考例のパウンドケーキ(バター使用)よりも噛み終わりの「崩壊感がある」と回答した人数によって、下記の基準で評価した。
評価基準
◎+:パネル20名中、17名以上が「崩壊感がある」と回答した。
◎:パネル20名中、15〜16名が「崩壊感がある」と回答した。
○:パネル20名中、13〜14名が「崩壊感がある」と回答した。
△:パネル20名中、9〜12名が「崩壊感がある」と回答した。
×:「崩壊感がある」と回答したのはパネル20名中、9名未満であった。
なお、上記のパウンドケーキの噛み始めのサクみ感(2)、パウンドケーキの噛み終わりの崩壊感を評価した評価パネルは、20組の異なる食感および風味のパウンドケーキを用意して、1対2点試験法(duo−trio test 2種類の試料に対して、3個の試料を提示するが、どちらか一方の試料を標準試料として提示し、標準試料と同じものを選択する手法)を行い、正解率70%以上の人を選抜した。評価を実施するにあたりパネル全体で討議し、各評価項目の特性に対してすり合わせを行って、各パネルが共通認識を持つようにした。また、官能評価におけるパネルの偏りを排除し、評価の精度を高めるために、サンプルの試験区番号や内容はパネルに知らせず、ランダムに提示した。
[パウンドケーキの老化抑制(柔らかさ)]
焼成したパウンドケーキを20mmの厚さにカットし、アンチモールドと共に1個ずつビニール袋に入れ、20℃で60日間保管した。カット面に対し、直径30mmの円型プランジャーを用いて、測定速度1mm/secで40%圧縮を行って応力を測定し、下記の基準によりパウンドケーキの柔らかさを評価した。
評価基準
◎+:1日後の応力と比較して1.3倍未満
◎:1日後の応力と比較して1.3倍以上1.4倍未満
○:1日後の応力と比較して1.4倍以上1.5倍未満
△:1日後の応力と比較して1.5倍以上1.7倍未満
×:1日後の応力と比較して1.7倍以上
なお、参考例に係るパウンドケーキは1日後の応力と比較して、1.7倍以上であった。
[パウンドケーキの釜落ち]
焼成したパウンドケーキを常温で放冷した後1時間後にビニール袋にいれ、20℃で1日間保管した。パウンドケーキの中央部をカットして中央部の高さを測定し、下記の基準により釜落ちの評価をした。
評価基準
◎+:中央部の高さが9cm以上
◎:中央部の高さが8.5cm以上9cm未満
○:中央部の高さが8cm以上8.5cm未満
△:中央部の高さが7.5cm以上8cm未満
×:中央部の高さが7.5cm未満
なお、参考例に係るパウンドケーキの中央部の高さは8cm以上8.5cm未満であった。
上記の評価結果を表2A,B、表3、表4、表5に示す。図1には実施例17と比較例13のパウンドケーキにおける釜落ち状態の写真を示す。
(3)蒸し菓子の評価
<蒸し菓子の作製>
表6の実施例35〜40、比較例14では、酵素を含有する製菓練り込み用油脂組成物を添加した下記(1)の配合、比較例14では、酵素を油脂組成物とは別途に添加した下記(2)の配合で、蒸し菓子を作製した。具体的には、まず、上白糖、カラメル色素、黒蜜糖、水(少量残しておく)を入れ、混合した後、残しておいた水で重曹を溶かし加え合わせた。下記(1)の配合では小麦粉、(2)の配合ではあらかじめ酵素を混ぜておいた小麦粉を加え合わせた。最後に、(1)の配合では油脂組成物(酵素含有)、(2)の配合では油脂組成物(酵素含有せず)を加え合わせた。紙を敷いた金枠に生地を流し入れ、平らにし、蒸気で蒸し上げて実施例、比較例に係る蒸し菓子を得た。
〈蒸し菓子の配合〉 配合(1) 配合(2)
小麦粉 100質量部 100質量部
上白糖 112質量部 112質量部
カラメル色素 4質量部 4質量部
黒糖蜜 0.4質量部 0.4質量部
水 55質量部 55質量部
重曹 2.5質量部 2.5質量部
製菓練り込み用油脂組成物(酵素含有) 10質量部 −
製菓練り込み用油脂組成物(酵素含有せず) − 10質量部
酵素 比較例14記載相当量
さらに参考例として上記配合で製菓練り込み用油脂組成物を酵素無添加で菜種油に変更した蒸し菓子(菜種油10質量部使用)を上記製法で得た。
上記の蒸し菓子について、次の評価を行った。
[蒸し菓子の噛み始めのサクみ感の評価(1)]
蒸し菓子をビニール袋に入れ、20℃で1日間保管した後、直径5mmの円型プランジャーを用いて、測定速度1mm/secで破断測定を行って応力を測定し、下記の基準により蒸し菓子の噛み始めのサクみ感を評価した。
評価基準
◎+:参考例の蒸し菓子(菜種油使用)の応力と比較して80%未満
◎:参考例の蒸し菓子(菜種油使用)の応力と比較して80%以上85%未満
○:参考例の蒸し菓子(菜種油使用)の応力と比較して85%以上90%未満
△:参考例の蒸し菓子(菜種油使用)の応力と比較して90%以上95%未満
×:参考例の蒸し菓子(菜種油使用)の応力と比較して95%以上
[蒸し菓子の噛み始めのサクみ感(2)]
蒸し菓子をビニール袋に入れ、20℃で1日間保管した後、パネル20名により蒸し菓子の噛み始めのサクみ感を評価し、参考例の蒸し菓子(菜種油使用)よりも噛み始めの「サクみがある」と回答した人数により、下記の基準で蒸し菓子の噛み始めのサクみ感を評価した。
評価基準
◎+:パネル20名中、17名以上が「サクみ感がある」と回答した。
◎:パネル20名中、15〜16名が「サクみ感がある」と回答した。
○:パネル20名中、13〜14名が「サクみ感がある」と回答した。
△:パネル20名中、9〜12名が「サクみ感がある」と回答した。
×:「サクみ感がある」と回答したのはパネル20名中、9名未満。
[蒸し菓子の噛み終わりの崩壊感の評価]
蒸し菓子をビニール袋に入れ、20℃で1日間保管した後、パネル20名によりクッキーの口の中での崩壊感(細かく砕けて広がり、溶けていく様)を評価し、参考例の蒸し菓子(サラダ油使用)よりも噛み終わりの「崩壊感がある」と回答した人数によって、下記の基準で評価した。
評価基準
◎+:パネル20名中、17名以上が参考例の蒸し菓子(菜種油使用)よりも「崩壊感がある」と回答した。
◎:パネル20名中、15〜16名が参考例の蒸し菓子(菜種油使用)よりも「崩壊感がある」と回答した。
○:パネル20名中、13〜14名が参考例の蒸し菓子(菜種油使用)よりも「崩壊感がある」と回答した。
△:パネル20名中、9〜12名が参考例の蒸し菓子(菜種油使用)よりも「崩壊感がある」と回答した。
×:参考例の蒸し菓子(菜種油使用)よりも「崩壊感がある」と回答したのはパネル20名中、9名未満であった。
なお、上記蒸し菓子の噛み始めのサクみ感(2)、蒸し菓子の噛み終わりの崩壊感を評価した評価パネルは、20組の異なる食感および風味の蒸し菓子を用意して、1対2点試験法(duo−trio test 2種類の試料に対して、3個の試料を提示するが、どちらか一方の試料を標準試料として提示し、標準試料と同じものを選択する手法)を行い、正解率70%以上の人を選抜した。評価を実施するにあたりパネル全体で討議し、各評価項目の特性に対してすり合わせを行って、各パネルが共通認識を持つようにした。また、官能評価におけるパネルの偏りを排除し、評価の精度を高めるために、サンプルの試験区番号や内容はパネルに知らせず、ランダムに提示した。
結果を表6に示す。

Claims (7)

  1. 下記に示す酵素(I)および酵素(II)を含有し、かつ酵素(II)は、BPNPG7比色法による40℃の酵素活性において、糖濃度0質量%水溶液中での前記酵素活性に対する糖濃度10質量%水溶液中での前記酵素活性の相対比率が20%以上である製菓練り込み用油脂組成物。
    酵素(I):ホスホリパーゼ
    酵素(II):マルトース生成α−アミラーゼおよびマルトテトラオース生成α−アミラーゼから選ばれる少なくとも1種
  2. 酵素(I)は、遊離脂肪酸測定法による酵素活性が、油脂組成物100gに対して0.5〜250Uである請求項1に記載の製菓練り込み用油脂組成物。
  3. 酵素(II)は、BPNPG7比色法による40℃の酵素活性が、油脂組成物100gに対して0.1〜50Uである請求項1または2に記載の製菓練り込み用油脂組成物。
  4. 酵素(I)における、遊離脂肪酸測定法による酵素活性1Uに対して、酵素(II)における、BPNPG7比色法による40℃の酵素活性が0.003〜15Uである請求項1〜3のいずれか一項に記載の製菓練り込み用油脂組成物。
  5. 酵素(II)は、BPNPG7比色法による酵素活性において、40℃の前記酵素活性に対する65℃の前記酵素活性が2倍以上である請求項1〜4のいずれか一項に記載の製菓練り込み用油脂組成物。
  6. グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルおよびレシチンから選ばれる少なくとも1種の乳化剤を含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の製菓練り込み用油脂組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の製菓練り込み用油脂組成物を用いた、焼き菓子および蒸し菓子から選ばれる製菓。

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