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JP2019190898A - 接合強度確認方法及び剥離試験機 - Google Patents

接合強度確認方法及び剥離試験機 Download PDF

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JP2019190898A JP2018081225A JP2018081225A JP2019190898A JP 2019190898 A JP2019190898 A JP 2019190898A JP 2018081225 A JP2018081225 A JP 2018081225A JP 2018081225 A JP2018081225 A JP 2018081225A JP 2019190898 A JP2019190898 A JP 2019190898A
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Abstract

【課題】本発明は、短時間で精度よくエンドレス接合部の接合強度を確認できるエンドレス接合部の接合強度確認方法の提供を目的とする。【解決手段】本発明の接合強度確認方法は、帯状の平ベルトを無端状に接合したコンベヤベルトのエンドレス接合部の接合強度確認方法であって、上記平ベルトの長手方向の両端をエンドレス接合するに当たり、上記平ベルトの両端部を、端面同士が当接可能となるようにそれぞれ切断する工程と、上記平ベルトのエンドレス接合時に、上記切断工程で切断された一対の切断片を上記エンドレス接合と同条件で接合した上記接合サンプルを作製する工程と、上記接合サンプル作製工程後、予め定められた所定時間経過した後に接合サンプルの接合部の剥離強度を測定する工程とを備え、上記所定時間が1時間以上10時間以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、接合強度確認方法及び剥離試験機に関する。
例えば物を搬送するコンベヤベルトには、帆布層やカバーゴム層が積層された帯状の平ベルトの両端を接合したエンドレスベルト(無端ベルト)が用いられる。
この接合は、平ベルトの長手方向の端部を端面同士が当接可能となるように切断し、その端面同士を接着することで行われる(例えば特開2014−37280号公報参照)。端面同士を接着したエンドレス接合部は、他の部分より接合強度が弱くなり易いため、端面を階段状に形成し、接合部の長手方向の長さを0.5m以上2.0m以下に設定する等の工夫がなされている。
エンドレス接合部の接合強度は、一般にJIS−K−6322:2018の規格に従って剥離強度として測定される。この規格に基づく剥離強度の検査は、均一の剥離速度で試料を剥離させつつ行う破壊検査であるため、接合したコンベヤベルトに対して直接測定することはできない。従って、エンドレス接合部の接合強度は、例えば実験室で作製された試料を用いて剥離強度の試験結果を取得し、その試料の作製条件と同じ手順で作製されていることをもって担保される。
このような平ベルトのエンドレス接合は、ベルトコンベヤの新設、交換、補修の際に行われるが、いずれの場合においても現場作業となる。現場の環境は千差万別であり、例えばエンドレス接合部の剥離強度に大きく影響すると考えられる温度や湿度の条件ですら剥離強度の試験結果を取得した実験室と同条件であるとは限らない。このため、試料の作製条件と同じ手順で作製されていることをもってエンドレス接合部の接合強度を担保する方法では自ずと限界がある。
また、特にベルトコンベヤの交換や補修は、使用されているベルトコンベヤシステムを停止して行う必要がある。コンベヤベルトシステムの停止及び再開には、比較的時間を要するため、この期間の操業損失は無視できない。
このため、短時間で精度よくエンドレス接合部の接合強度を確認できるエンドレス接合部の接合強度確認方法が求められている。
特開2014−37280号公報
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、短時間で精度よくエンドレス接合部の接合強度を確認できるエンドレス接合部の接合強度確認方法及び本発明の接合強度確認方法に用いることができる剥離試験機の提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、帯状の平ベルトを無端状に接合したコンベヤベルトのエンドレス接合部の接合強度確認方法であって、上記平ベルトの長手方向の両端をエンドレス接合するに当たり、上記平ベルトの両端部を、端面同士が当接可能となるようにそれぞれ切断する工程と、上記平ベルトのエンドレス接合時に、上記切断工程で切断された一対の切断片を上記エンドレス接合と同条件で接合した接合サンプルを作製する工程と、上記接合サンプル作製工程後、予め定められた所定時間経過した後に上記接合サンプルの接合部の剥離強度を測定する工程とを備え、上記所定時間が1時間以上10時間以下である。
当該接合強度確認方法では、平ベルトの両端部から切り出された一対の切断片を用いて、平ベルトのエンドレス接合時にこのエンドレス接合と同条件で接合した接合サンプルを作製するので、接合サンプルの接合強度とコンベヤベルトのエンドレス接合部の接合強度とは同等であると考えられる。当該接合強度確認方法では、この接合サンプルの接合強度の剥離強度を測定するので、精度よくエンドレス接合部の接合強度を確認することができる。
さらに、エンドレス接合部の剥離強度を精度よく測定するためには、接合を行ってから少なくとも24時間以上の硬化時間を経て十分に硬化している必要があると考えられていたところ、本発明者は、硬化が不十分であっても1時間以上10時間以下の範囲の硬化時間であれば、接着方式によらず24時間以上の硬化時間を経た際の剥離強度が推定可能であることを見出した。この知見に基づき、当該接合強度確認方法では、1時間以上10時間以下の範囲の予め定められた所定時間経過した後に接合サンプルの接合部の剥離強度を測定する。接合サンプルは平ベルトのエンドレス接合時に作製されるので、当該接合強度確認方法では、平ベルトのエンドレス接合後上記予め定められた所定時間以内、つまり短時間でエンドレス接合部の接合強度を確認することができる。
以上から、当該接合強度確認方法によれば、短時間で精度よくエンドレス接合部の接合強度を確認できるので、エンドレス接合部の接合強度の担保と、操業損失の低減とを両立できる。
上記剥離強度測定工程として、均一の剥離速度で接合サンプルを剥離させつつ、一定の時間間隔で区切られた複数の区間それぞれにおける引張強度の最大値を計測する工程と、上記計測工程で計測した各区間の計測値の平均値を算出する工程と、上記各区間の計測値のうち、上記平均値から一定の差の範囲内にある計測値の平均を剥離強度として算出する工程とを備えるとよい。本発明者は、上述の工程を備える剥離強度測定工程で測定された剥離強度は、JIS−K−6322:2018の規格に従って測定される剥離強度に対して比較的誤差が少ないことを見出している。従って、上記剥離強度測定工程として、上述の工程を備えることで、剥離強度の測定精度を維持しつつ、測定を容易化できる。
上記剥離速度としては、60mm/分以上150mm/分以下が好ましい。JIS−K−6322:2018の規格では上記剥離速度は100mm/分が基準とされる。従って、上記剥離速度を上記範囲内とすることで、JIS−K−6322:2018の規格に従って測定される剥離強度に対する誤差をさらに低減できる。
上記時間間隔としては、1秒以上10秒以下が好ましい。このように上記時間間隔を上記範囲内とすることで、1区間で測定される接合サンプルの長さを好適に調整でき、その結果引張強度の極値を好適に抽出できるので、剥離強度の測定精度を向上させることができる。
上記区間の数としては、7以上20以下が好ましい。このように上記区間の数を上記範囲内とすることで、剥離強度の測定時間の増大を抑止しつつ、測定精度を向上させることができる。
上記一定の差としては、上記平均値の20%以上50%以下が好ましい。剥離強度の測定では、局所的な接着状態の差により引張強度が局所的に異常値を示す場合があり、この異常値を削除して剥離強度を算出することが好ましい。この異常値の削除基準としての上記一定の差を上記範囲内とすることで、容易かつ確実に異常値を削除できるので、剥離強度の測定精度を向上させることができる。
上記課題を解決するためになされた別の発明は、帯状の平ベルトを無端状に接合したコンベヤベルトのエンドレス接合部又は上記エンドレス接合部と同条件で接合された接合サンプルの接合部に対する剥離試験機であって、離間することで上記接合サンプルを一端側から剥離させるように、上記接合サンプルの一端側をつかむ一対のつまみ治具と、上記一対のつまみ治具のうち、一方のつまみ治具に、その引張強度を計測できるように配設されるプッシュプルゲージと、上記一対のつまみ治具を離間させるように、上記プッシュプルゲージを均一速度で移動させる移動手段と、上記プッシュプルゲージの測定値から剥離強度を算出する演算部とを備え、上記演算部が、一定の時間間隔で区切られた複数の区間それぞれにおける引張強度の最大値を計測する計測部と、上記計測部で計測した各区間の計測値の平均値を算出する統計処理部と、上記各区間の計測値のうち、上記平均値から一定の差の範囲内にある計測値の平均を剥離強度として算出する剥離強度算出部とを有する。
当該剥離試験機は本発明の接合強度確認方法に用いることができるので、当該剥離試験機を用いて接合強度確認を行うことで、短時間で精度よくエンドレス接合部の接合強度を確認できる。また、当該剥離試験機は構成が比較的シンプルであるので、持ち運びが容易である。従って、当該剥離試験機を用いることで、剥離強度の測定を作業現場で行うことができる。このため、上記接合サンプルの剥離試験を行う場合、コンベヤベルトのエンドレス接合部と同条件で硬化させた接合サンプルを測定することが可能となる。従って、作業現場から他場所へ接合サンプルを移動して測定する場合に比べて剥離強度の測定精度を向上させることができる。
「エンドレス接合時」には、エンドレス接合と同時である場合のほか、平ベルトの両端部のエンドレス接合前後の例えば1時間以内である場合を含む。また、平ベルトのエンドレス接合と「同条件」とは、温度、湿度等の環境条件、使用する接着剤の種類やロット、接合を行う手順、使用する機械、作業を行う作業者などが同一又は同一とみなせることを指し、少なくとも温度、湿度の環境条件、使用する接着剤の種類及び接合を行う手順が同一又は同一とみなせることをいう。なお、「同一とみなせる」とは、例えば温度、湿度等の環境条件であれば、平ベルトのエンドレス接合を行った直後に接合サンプルを作製を行った場合、厳密にはその時間差により温度や湿度が変化し得るが、その差は軽微であり無視できると考えられるような状況にあることをいう。
また、「均一の剥離速度」とは、剥離速度が、1回の測定につき、その平均値からのばらつきが20%以内に収まることを指し、その平均値を代表値とする。また、「一定の時間間隔」とは、時間間隔が、1回の測定につき、その平均値に対するばらつきが20%以内の範囲を収まることを指し、その平均値を代表値とする。
以上説明したように、本発明のエンドレス接合部の接合強度確認方法を用いることで、短時間で精度よくエンドレス接合部の接合強度を確認できる。また、本発明の剥離試験機は、本発明のエンドレス接合部の接合強度確認方法に好適に用いることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るエンドレス接合部の接合強度確認方法を示すフロー図である。 図2は、コンベヤシステムの構成を説明する模式的側面図である。 図3は、図1の切断工程を説明する模式的斜視図である。 図4は、切断工程で得られた図3の切断片を用いて作製した接合体の模式的斜視図である。 図5は、図4の接合体から切り出した接合サンプルの模式的側面図である。 図6は、図1の剥離強度測定工程の詳細な手順を示すフロー図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る剥離試験機を示す模式的斜視図である。 図8は、剥離強度測定工程の手順を示すための模式的グラフである。
以下、本発明のエンドレス接合部の接合強度確認方法及び剥離試験機の一実施形態について適宜図面を参照しつつ詳説する。
[接合強度確認方法]
本発明の接合強度確認方法は、帯状の平ベルトを無端状に接合したコンベヤベルトのエンドレス接合部の接合強度確認方法である。本発明の接合強度確認方法は、図1に示すように、上記平ベルトの長手方向の両端をエンドレス接合するに当たり、上記平ベルトの両端部を、端面同士が当接可能となるようにそれぞれ切断する工程(切断工程S1)と、上記平ベルトのエンドレス接合時に、上記切断工程で切断された一対の切断片を上記エンドレス接合と同条件で接合した接合サンプルを作製する工程(接合サンプル作製工程S2)と、上記接合サンプル作製工程S2後、予め定められた所定時間経過した後に上記接合サンプルの接合部の剥離強度を測定する工程(剥離強度測定工程S3)とを備える。
<コンベヤベルト>
本発明の接合強度確認方法によりエンドレス接合部の接合強度を確認する対象となるコンベヤベルトは、コンベヤシステムの本体ベルトとして用いられるベルトである。図2に示すように、コンベヤシステムXは、コンベヤベルトX1が一対のプーリX2間に架け渡され、走行可能に構成される。また、コンベヤシステムXは、必要に応じてプーリX2間に、コンベヤベルトX1を下方から支持する支持ローラX3を備える。
コンベヤベルトX1は、帯状の平ベルトの両端がエンドレス接合部Zで接合された無端ベルトとして構成される。コンベヤベルトX1は、内部に帆布等の芯体を有し、その外面及び内面がカバーゴムで被覆される。なお、コンベヤベルトX1は、例えば芯体を複数有する多層構造としてもよい。
コンベヤベルトX1のカバーゴムの材質としては、可撓性及び弾性を有する限り特に限定されないが、例えば天然ゴム、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM、EPDM)、イソプレンゴム(IR)、アクリロニトリル−ブタジエン系ゴム(NBR、NIR等)等を単独又は混合して用いることができる。
芯体が帆布で構成されている場合、コンベヤベルトX1の帆布としては、特に限定されないが、大麻、亜麻、粗麻、黄麻などの繊維を用いた麻帆布、木綿を用いた綿帆布、ナイロン、ポリエステル、アラミドなどの合成繊維を用いた帆布等を挙げることができる。
コンベヤベルトX1の幅は、搬送物の大きさや時間当たりの搬送量等により適宜決定されるが、例えば300mm以上3000mm以下とできる。また、コンベヤベルトX1の長さは、搬送物を搬送する距離により適宜決定されるが、例えば10m以上40000m以下とできる。
コンベヤベルトX1の平均厚さの下限としては、2mmが好ましく、3mmがより好ましい。一方、コンベヤベルトX1の平均厚さの上限としては、60mmが好ましく、50mmがより好ましい。コンベヤベルトX1の平均厚さが上記下限未満であると、コンベヤベルトX1の強度が不足するおそれがある。逆に、コンベヤベルトX1の平均厚さが上記上限を超えると、コンベヤベルトX1の可撓性が不足し、プーリX2の外周に巻き付けることが困難となるおそれがある。
プーリX2及び支持ローラX3の材質としては、コンベヤベルトX1を駆動又は支持できる限り特に限定されないが、例えば鋼等の金属を用いることができる。
プーリX2の径は、コンベヤシステムXの用途等に応じて適宜決定されるが、プーリX2の径の下限としては、80mmが好ましく、100mmがより好ましい。一方、プーリX2の径の上限としては、3000mmが好ましく、2500mmがより好ましい。プーリX2の径が上記下限未満であると、コンベヤベルトX1の走行速度を高めるには高速回転が必要となるため、エネルギー消費が不要に増大するおそれがある。一方、プーリX2の径が上記上限を超えると、コンベヤシステムXの高さが不要に高くなり、設置が困難となるおそれがある。
<切断工程>
切断工程S1では、図3に示すように平ベルト1の両端部を切断し、平ベルト本体2と、一対の切断片3とを得る。このとき、平ベルト1は、平ベルト本体2の両端の端面同士が当接可能となるように切断される。なお、図3では、平ベルト1として、表面カバーゴム層1a、第1帆布層1b、接着ゴム層1c、第2帆布層1d、裏面カバーゴム層1eがこの順に積層された5層構造の場合を示している。以降、この構成の平ベルト1を用いて説明するが、層構成は5層に限定されるものではなく、3層、4層、あるいは6層以上であってもよい。
平ベルト1は、平面視で平ベルト1の幅方向に対して垂直方向に切断してもよいが、一定の傾斜角度をもって切断してもよい。このように傾斜角度をもって切断することで、コンベヤベルトX1のエンドレス接合部Zの接合強度を向上させることができる。一定の傾斜角度をもって切断する場合、上記傾斜角度(図3のθ)としては、特に限定されないが、例えば10度以上40度以下とできる。
また、平ベルト1は、図3に示すように厚さ方向に対しても階段状となるように切断することが好ましい。図3では、一方の端部で第1帆布層1bが露出し、他方の端部で第2帆布層1dが露出するような階段状に切断されている。このように階段状に切断することで、帆布層間が接着剤を介して接着され、かつ接着面積を大きくすることができるので、エンドレス接合部Zの接合強度を向上させることができる。階段状に切断する際のステップ長(図3のS)は、それぞれの端部で同長とすることが好ましい。また、そのステップ長としては、特に限定されないが、例えば50mm以上500mm以下とできる。
個々の切断片3は、平ベルト本体2の接着面、すなわち切断面を含むように切り取られる。従って、個々の切断片3の平均長さ(図3のL)は、平ベルト本体2の接着面の長さ(平ベルト1の長手方向の長さ)以上とされる。個々の切断片3の長さは、平ベルト本体2の必要長により適宜決定される。また、接合サンプル5の製作等の容易性から、一対の切断片3が等長となるように決定されることが好ましい。
<接合サンプル作製工程>
接合サンプル作製工程S2では、平ベルト本体2の両端部のエンドレス接合時に、切断工程S1で切断された一対の切断片3を上記エンドレス接合と同条件で接着層6を介して接合した接合体4を作製し、この接合体4から接合サンプル5を切り出す。
図3の場合であれば、平ベルト本体2の両端部のエンドレス接合は、第1帆布層1bと第2帆布層1dとの間で行われるため、まず、一対の切断片3で、接着ゴム層1cの露出部分を削除し、一方の切断片3で第1帆布層1bを露出させ、他方の切断片3で第2帆布層1dを露出させる。次に、一対の切断片3は、互いの切断面、つまり露出する第1帆布層1bと、露出する第2帆布層1dとが対向するように接合される。
この切断片3の接合は、平ベルト本体2の両端部のエンドレス接合を行う場合と同じ種類の接着剤を用い、同じ手順で行われる。なお、平ベルト本体2のエンドレス接合の手順としては、常法の手順を用いることができ、上記常法としては例えば常温接着剤を用いて圧着する方法や、熱加硫により接着する方法等が挙げられる。具体的には、熱加硫による接着であれば、第1帆布層1bと第2帆布層1dとが対向する面それぞれに薄厚の接着用ゴムを積層し、両者を突き合わせて熱加硫することで接着層6が形成され、エンドレス接合部Zの接着がなされる。
また、一対の切断片3の接合は、例えば圧着機が平ベルト本体2の両端部のエンドレス接合と同時に行えるものであれば、平ベルト本体2の両端部のエンドレス接合と同時に行われることが好ましいが、一対の切断片3の接合を平ベルト本体2のエンドレス接合の前又は後に連続して行ってもよい。このように一対の切断片3の接合と平ベルト本体2のエンドレス接合とを間断なく行うことで、温度、湿度等の環境条件を同等とできるので、切断片3の接合を平ベルト本体2のエンドレス接合と同条件とできる。
一対の切断片3の接合は、温度、湿度の環境条件、使用する接着剤の種類及び接合を行う手順を平ベルト本体2のエンドレス接合と同一とするほか、使用する接着剤のロット、使用する機械、作業を行う作業者等も同一とすることが好ましい。例えば使用する接着剤の種類が同じであったとしても、ロット違いによる製造ばらつきや保管状態に起因するばらつきが発生し得る。同様に使用する機械が異なることによる接着特性のばらつきや、作業者のスキルの違いによるばらつきも発生し得る。これらのばらつきは比較的小さいものではあるが、このようなばらつきをも排除することで、接合サンプル5の接合強度でもって、コンベヤベルトX1のエンドレス接合部Zの接合強度を担保し易くなる。
接合サンプル5は、測定対象の接着部位を含み、測定可能な剥離長さが確保できるように切り出される。例えば図4では接合体4の長手方向(平ベルト1の長手方向)に長辺が沿うように切り出されているが、接合サンプル5を切り出す方向は特に限定されない。なお、接合サンプル5は、接合体4の両耳側端部から50mm以上、好ましくは100mm以上離れた場所から切り出すことが好ましい。接合体4の両耳側端部付近は、接合強度のばらつきが発生し易い。また、帆布の継ぎ目付近では後述する剥離強度測定工程S3で測定される引張強度が異常値となり易い。従って、このように接合サンプル5を切り出すことで、剥離強度の測定誤差を低減でき、コンベヤベルトX1のエンドレス接合部Zの接合強度を担保し易くなる。
なお、ここでは切断片3を接合した後に接合サンプル5を切り出す方法を説明したが、切断片3からそれぞれ接合サンプル5を構成する部位を先に切り出し、各切断片3から切り出した部位を接合することで、接合サンプル5を作製することもできる。
接合サンプル5は、図5に示すように一端側の一部が接着面で剥離されている剥離部分5aを設けることが好ましい。このように一端側の一部を接着面で剥離しておくことで、剥離強度測定工程S3でこの剥離部分5aをつかみ代として安定して剥離させることができるので、剥離強度を容易に測定できる。
接合サンプル5の平均幅としては、20mm以上30mm以下が好ましい。接合サンプル5の平均幅をJIS−K−6322:2018の規格と同等の上記範囲内とすることで、JIS−K−6322:2018の規格に従って測定される剥離強度に対する誤差を低減できる。
接合サンプル5の平均長さ(一端側の剥離部分5aを含む長さ)の下限としては、150mmが好ましく、180mmがより好ましい。一端側の剥離部分5aと、他端側の端部とは、有効な引張強度の測定が困難であるので、接合サンプル5の平均長さが上記下限未満であると、引張強度が測定できる有効長が不足し、測定される剥離強度の精度が低下するおそれがある。一方、接合サンプル5の平均長さの上限は、特に限定されないが、切断片3を用いて作製可能な長さ等の観点から500mm以下とされる。
接合サンプル5が剥離部分5aを有する場合、この剥離部分5aの長さとしては、40mm以上60mm以下が好ましい。剥離部分5aの長さが上記下限未満であると、剥離強度測定工程S3で剥離部分5aがつかみ難くなり、安定して剥離させる効果が不十分となる。逆に、剥離部分5aの長さが上記上限を超えると、引張強度が測定できる有効長が不足し、測定される剥離強度の精度が低下するおそれがある。
図3では、平ベルト本体2が第1帆布層1bと第2帆布層1dとの間で接合される構成であるため、第1帆布層1bと第2帆布層1dとの間を接合する接合サンプル5を作製するが、平ベルト本体2が他の部位で接合される場合は、その接合部位の対応する接合サンプル5を作製するとよい。また、例えば平ベルト1を各層で階段状に切断し、第1帆布層1bと第2帆布層1dとの間に加えて、第1帆布層1bと表面ゴム層1aとの間など複数の箇所で接合する場合であれば、それぞれの接合に対応する接合サンプル5を作製して剥離強度測定工程S3を行ってもよい。さらに、接着層6の厚さ方向の位置が同じ場合であっても、複数の接合サンプル5を作製して、剥離強度測定工程S3を行うことが好ましい。このように複数の接合サンプル5を切り出して剥離強度測定工程S3を行うことで、さらに精度よくエンドレス接合部Zの接合強度を確認できる。
<剥離強度測定工程>
剥離強度測定工程S3は、接合サンプル作製工程S2後、予め定められた所定時間経過した後に行われる。上記所定時間の下限としては、1時間であり、1.5時間がより好ましい。一方、上記所定時間の上限としては、10時間であり、4時間がより好ましい。上記所定時間が上記下限未満であると、剥離強度の測定が行えるほど接合サンプル5が硬化していないおそれがある。逆に、上記所定時間が上記上限を超えると、コンベヤベルトシステムの再開に至るまでに時間がかかり過ぎ、操業損失が増大するおそれがある。
当該接合強度確認方法は、剥離強度測定工程S3として、図6に示すように、均一の剥離速度で接合サンプル5を剥離させつつ、一定の時間間隔で区切られた複数の区間それぞれにおける引張強度の最大値を計測する工程(計測工程S31)と、計測工程S31で計測した各区間の計測値の平均値を算出する工程(統計処理工程S32)と、上記各区間の計測値のうち、上記平均値から一定の差の範囲内にある計測値の平均を剥離強度として算出する工程(剥離強度算出工程S33)とを備える。
上述の工程を備える剥離強度測定工程S3で測定された剥離強度は、JIS−K−6322:2018の規格に従って測定される剥離強度に対して比較的誤差が少ない。従って、剥離強度測定工程S3として、上述の工程を備えることで、剥離強度の測定精度を維持しつつ、測定を容易化できる。
図6に示す剥離強度測定工程S3は、それ自体が本発明の一実施形態である剥離試験機を用いて行うことができる。以下、本発明の剥離試験機について説明する。
[剥離試験機]
図7に示す剥離試験機は、コンベヤベルトX1のエンドレス接合部Zと同条件で接合された接合サンプル5の接合部に対する剥離試験機である。当該剥離試験機は、一対のつまみ治具7と、プッシュプルゲージ8と、モーター9と、演算部10と、表示装置11とを備える。なお、図7に示す剥離試験機は、プッシュプルゲージ8が水平方向に移動する横型装置として描かれているが、プッシュプルゲージ8が垂直方向に移動する縦型装置とすることもできる。
一対のつまみ治具7は、離間することで接合サンプル5を一端側から剥離させるように、接合サンプル5の一端側をつかむ。接合サンプル5が剥離部分5aを有する場合、一対のつまみ治具7は、それぞれこの剥離部分5aの接着面で剥離されている両片をつかむ。一対のつまみ治具7は、接合サンプル5の一端側をつかめるものであれば特に限定されず、クリップや万力等を用いることができる。
プッシュプルゲージ8は、一対のつまみ治具7のうち、一方のつまみ治具7に、その引張強度を計測できるように配設される。プッシュプルゲージ8としては、例えば引張強度を計測し、その計測値を出力可能な公知のプッシュプルゲージを用いることができる。
モーター9は、一対のつまみ治具7を離間させるように、プッシュプルゲージ8を均一速度で移動させる移動手段である。具体的には、例えばモーター9は、プッシュプルゲージ8が取り付けられたテーブル9aを図7の矢印の方向へ移動させる。テーブル9aの移動は、例えばモーター9の動力を歯車やベルト等によりテーブル9aへ伝える方法により行うことができる。モーター9としては、プッシュプルゲージ8の測定により生じる反作用に打ち勝って所望の均一速度でプッシュプルゲージ8を移動させるだけのトルクを有する限り特に限定されず、公知のモーターを用いることができる。
演算部10は、プッシュプルゲージ8の測定値から剥離強度を算出する。演算部10は、一定の時間間隔で区切られた複数の区間それぞれにおける引張強度の最大値を計測する計測部と、上記計測部で計測した各区間の計測値の平均値を算出する統計処理部と、上記各区間の計測値のうち、上記平均値から一定の差の範囲内にある計測値の平均を剥離強度として算出する剥離強度算出部とを有する。演算部10は、例えばプッシュプルゲージ8の測定値を入力として演算を行えるマイクロコントローラにより構成できる。
演算部10は、一定の時間間隔で区切られた複数の区間それぞれにおける引張強度の最大値を計測する計測部と、上記計測部で計測した各区間の計測値の平均値を算出する統計処理部と、上記各区間の計測値のうち、上記平均値から一定の差の範囲内にある計測値の平均を剥離強度として算出する剥離強度算出部とを有する。上記計測部、統計処理部及び剥離強度算出部は、例えばそれぞれマイクロコントローラに実行させるプログラムとして実現できる。これらのプログラムは、例えばマクロコントローラのROMに格納される。
表示装置11は、演算部10での処理結果、例えば演算部10の剥離強度算出部で算出した剥離強度を表示する。表示装置11としては、公知の液晶ディスプレイ等を用いることができる。
以下、当該剥離試験機の動作について、図6の剥離強度測定工程S3の各工程に従って説明する。
(計測工程)
計測工程S31では、上述のように均一の剥離速度で接合サンプル5を剥離させつつ、一定の時間間隔で区切られた複数の区間それぞれにおける引張強度の最大値を計測する。
具体的には、まずモーター9を回転させ、プッシュプルゲージ8を均一速度で図7の矢印の方向へ移動させる。このプッシュプルゲージ8の移動により一対のつまみ治具7が離間し、接合サンプル5が剥離する。
プッシュプルゲージ8の移動速度、すなわち接合サンプル5の剥離速度の下限としては、60mm/分が好ましく、90mm/分がより好ましい。一方、上記剥離速度の上限としては、150mm/分が好ましく、110mm/分がより好ましい。上記剥離速度が上記下限未満であると、接着層6が安定して剥離し難くなり、引張強度の変化が大きくなるため、剥離強度の測定精度が低下するおそれがある。逆に、上記剥離速度が上記上限を超えると、当該剥離試験機の制御が困難となるおそれがある。また、JIS−K−6322:2018の規格では上記剥離速度は100mm/分が基準とされる。従って、上記剥離速度を上記範囲内とすることで、JIS−K−6322:2018の規格に従って測定される剥離強度に対する誤差をさらに低減できる。
当該剥離試験機では、プッシュプルゲージ8を介して接合サンプル5を剥離するので、接合サンプル5の剥離に必要な引張強度はプッシュプルゲージ8により計測できる。この計測値をグラフにすると、例えば図8のようなグラフが得られる。ここで、横軸は時間としているが、プッシュプルゲージ8は均一速度で移動させているので、接合サンプル5の剥離位置にも対応する。
計測工程S31では、接合サンプル5を剥離させつつ、一定の時間間隔で区切られた複数の区間それぞれにおける引張強度の最大値を計測する。例えば図8では、一定の時間間隔で区切られた区間を17区間設け、各区間内の最大値(図8の引張強度のグラフに付した丸印)を抽出している。接合サンプル5の剥離開始時点では引張強度は0であり、徐々に増加し、やがて安定して測定できるようになる。このため、第1区間は剥離開始から一定時間経過後に開始するとよい。剥離開始時から第1区間の開始時間までの時間は、接合サンプル5に設けられている剥離部分5aの長さや剥離速度により適宜決定されるが、例えば200秒以上300秒以下とできる。また、測定される引張強度は接合サンプル5が完全に剥離する時点で急速に0に向かうので、測定精度の観点から、最終区間(図8では第17区間)は、接合サンプル5が完全に剥離する直前に終了することが好ましい。
また、上記時間間隔の下限としては、1秒が好ましく、2秒がより好ましい。一方、上記時間間隔の上限としては、10秒が好ましく、5秒がより好ましい。上記時間間隔が上記下限未満であると、1区間で測定される接合サンプル5の長さが小さくなるので、例えば第4区間のように区間内の極大値ではなく境界値を抽出する場合が多くなり、剥離強度の測定精度が低下するおそれがある。逆に、上記時間間隔が上記上限を超えると、接合サンプル5で引張強度が測定できる有効長は一定であるので、区間数が減少することになる。このため、剥離強度の測定精度が低下するおそれがある。つまり、上記時間間隔を上記範囲内とすることで、1区間で測定される接合サンプル5の長さを好適に調整でき、その結果引張強度の極値を好適に抽出できるので、剥離強度の測定精度を向上させることができる。
また、上記区間の数の下限としては、7が好ましく、9がより好ましい。上記区間の数が上記下限未満であると、剥離強度の測定精度が低下するおそれがある。一方、上記区間の数の上限は特に限定されないが、接合サンプル5で引張強度が測定できる有効長や測定効率の観点から、上記区間の数の上限としては、20が好ましく、18がより好ましい。
1区間内の最大値の抽出は、プッシュプルゲージ8で測定される引張強度を逐次演算部10の計測部に転送し、演算部10内で1区間内の最大値を抽出してもよいし、プッシュプルゲージ8が相当する機能を有する場合は、演算部10の計測部からの制御によりプッシュプルゲージ8で抽出して、その結果のみを演算部10の計測部に転送してもよい。演算部10の計測部は、この測定結果を例えばマイクロコントローラが有するメモリ内に格納する。
(統計処理工程)
統計処理工程S32では、上述のように計測工程S31で計測した各区間の計測値の平均値を算出する。
具体的には、演算部10が、計測部により計測工程S31で計測した各区間の計測値を用いて、統計処理部で演算を行い、平均値を算出する。演算部10の統計処理部は、算出した平均値を例えばメモリ内に格納する。
(剥離強度算出工程)
剥離強度算出工程S32では、上記各区間の計測値のうち、上記平均値から一定の差の範囲内にある計測値の平均を剥離強度として算出する。
このような引張強度を用いた剥離強度の算出では、局所的な接着状態の差等により一部に異常値が発生する場合がある。このような異常値はエンドレス接合部全体の剥離強度にはほとんど影響を与えないため、エンドレス接合部全体の精度の高い剥離強度を得るには、削除処理を行うことが好ましい。削除処理を行う基準としては、統計処理工程S32で求めた平均値との差が一定値を超えるものとすることが有効である。逆に言えば、上記平均値から一定の差の範囲内にある計測値のみを用いて剥離強度を算出するとよい。
例えば図8の例では、平均値(実線)に対し、一定の差(破線)の範囲外にある第5区間、第11区間、第17区間(それぞれ矢印を付した)が削除処理の対象となる。
上記一定の差の下限としては、上記平均値の20%が好ましく、25%がより好ましい。一方、上記一定の差の上限としては、上記平均値の50%が好ましく、40%がより好ましい。上記一定の差が上記下限未満であると、削除対象となる区間数が多くなり過ぎ、剥離強度の測定精度が低下するおそれがある。逆に、上記一定の差が上記上限を超えると、局所的に発生する異常値が十分に削除できず、剥離強度の測定精度が低下するおそれがある。
この削除処理は、演算部10の剥離強度算出部で行われる。演算部10の剥離強度算出部は、上記削除処理を行った後、異常値の除かれた計測値の平均値を求め、剥離強度とする。演算部10の剥離強度算出部が算出した剥離強度は、表示装置11に表示される。
この表示装置11に表示される剥離強度が、予め定められた剥離強度の基準値以上であれば、接合サンプル5と作製条件が同条件であるコンベヤベルトX1のエンドレス接合部Zの接合強度の品質には問題がないと判断できる。
[利点]
当該接合強度確認方法では、平ベルト1の両端部から切り出された一対の切断片3を用いて、平ベルト1のエンドレス接合時にこのエンドレス接合と同条件で接合した接合サンプル5を作製するので、接合サンプル5の接合強度とコンベヤベルトX1のエンドレス接合部Zの接合強度とは同等であると考えられる。当該接合強度確認方法では、この接合サンプル5の接合強度の剥離強度を測定するので、精度よくエンドレス接合部Zの接合強度を確認することができる。
さらに、当該接合強度確認方法では、1時間以上10時間以下の範囲の予め定められた所定時間経過した後に接合サンプル5の接合部の剥離強度を測定する。接合サンプル5は平ベルト1のエンドレス接合時に作製されるので、当該接合強度確認方法では、平ベルト1のエンドレス接合後上記予め定められた所定時間以内、つまり短時間でエンドレス接合部Zの接合強度を確認することができる。
以上から、当該接合強度確認方法によれば、短時間で精度よくエンドレス接合部Zの接合強度を確認できるので、エンドレス接合部Zの接合強度の担保と、操業損失の低減とを両立できる。
また、当該剥離試験機は本発明の接合強度確認方法に用いることができるので、当該剥離試験機を用いて接合強度確認を行うことで、短時間で精度よくエンドレス接合部Zの接合強度を確認できる。また、当該剥離試験機は構成が比較的シンプルであるので、持ち運びが容易である。従って、当該剥離試験機を用いることで、剥離強度の測定を作業現場で行うことができる。このため、接合サンプル5の剥離試験を行う場合、コンベヤベルトX1のエンドレス接合部Zと同条件で硬化させた接合サンプル5を測定することが可能となる。従って、作業現場から他場所へ接合サンプル5を移動して測定する場合に比べて剥離強度の測定精度を向上させることができる。
[その他の実施形態]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
上記実施形態では、本発明の剥離試験機を用いて剥離強度測定工程を行う場合について説明したが、剥離強度測定工程は上記実施形態に限定されるものではない。例えば剥離用度測定工程をJIS−K−6322:2018の規格に従って行ってもよい。
また、上記実施形態では本発明の剥離試験機を、コンベヤベルトのエンドレス接合部と同条件で接合された接合サンプルの接合部の剥離試験に用いる場合を説明したが、当該剥離試験機を、帯状の平ベルトを無端状に接合したコンベヤベルトのエンドレス接合部の剥離試験に用いることも可能である。
上記実施形態では、剥離試験機が、プッシュプルゲージを均一速度で移動させる移動手段として、モーターを備える場合を説明したが、移動手段はモーターに限定されるものではない。剥離試験機の移動手段は、例えば回転することでプッシュプルゲージを移動できるように構成された回転ハンドルを備え、この回転ハンドルを外部動力や手動により回転させるように構成されていてもよい。
上記実施形態では、剥離試験機が表示装置を有し演算部の結果を表示する場合を説明したが、結果の表示方法はこれに限定されない。例えば演算部の結果を公衆LAN等を用いてホストコンピュータに転送し、ホストコンピュータで管理してもよい。また、プッシュプルゲージの測定結果を公衆LAN等を用いてホストコンピュータに転送し、演算部をホストコンピュータで構成することもできる。
上記実施形態では、剥離強度算出工程で異常値を除外するための平均値からの一定の差として、平均値に対する割合を用いたが、この一定の差としては、他の基準を用いてもよい。例えば統計処理工程で平均値ともに標準偏差σを算出し、例えば2σを一定の差として用いることもできる。
また、上記一定の差は、平均値より大きい場合の差と、小さい場合の差とを同値とする必要はなく、異なる値としてもよい。
また、上記一定の差は、測定ごとにその平均値等に応じて変更してもよい。
さらに、剥離強度算出工程で異常値を除外しない、つまり各区間の計測値の平均を剥離強度とする場合も、本発明の意図するところである。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、当該発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[No.1]
No.1の接合サンプルとして、図5に示す構成を有するものを準備した。なお、ゴム層は、JIS−K6322:2018に規定されるカバーゴムの種類Gに相当する天然ゴムを主成分とするものとし、帆布層は、ポリエステルで2プライとした。接着は、帆布層間を熱加硫接着することにより行った。また、接合サンプルの平均幅は25mm、長さは250mmとし、一端側に50mmの長さの剥離部分を設けた。
[No.2]
接着に常温硬化接着剤を用いた以外は、No.1と同様にしてNo.2の接合サンプルを準備した。
[No.3]
帆布層を、ナイロンで3プライとした以外は、No.1と同様にしてNo.3の接合サンプルを準備した。
[No.4]
ゴム層を、JIS−K6322:2018に規定されるカバーゴムの種類Dに相当する難燃性を有するクロロプレンゴムを主としたものとし、帆布層を、ナイロンで5プライとした。また、接着を熱加硫接着により行った。これら以外は、No.1と同様にしてNo.4の接合サンプルを準備した。
<接合サンプル作製後剥離強度を測定するまでの時間>
接合サンプルを作製後、剥離強度を測定するまでの時間と測定される剥離強度との関係を調べた。
具体的には、接着方式の全く異なるNo.1及びNo.2の接合サンプルを用い、接合してから2時間後及び24時間後に剥離強度を測定した。測定は、JIS−K−6322:2018の規格に従って行った。24時間後に測定した剥離強度に対する2時間後に測定した剥離強度の比を表1に示す。
Figure 2019190898
表1から、接着方式が異なっていても2時間後の剥離強度は24時間後の剥離強度に対して4/5倍程度の値を示すことが分かる。つまり、2時間後の剥離強度を測定し、例えば24時間後の剥離強度に対して4/5程度の基準で判定すれば、24時間後に測定した場合と同等の品質で接合強度を確認できることが分かる。
つまり、本発明者が見出したように、硬化が不十分であっても1時間以上10時間以下の範囲の硬化時間であれば、接着方式によらず24時間以上の硬化時間を経た際の剥離強度が推定可能であると言える。
<剥離強度測定方法>
剥離強度測定方法として、図6に示すフローを用いた場合の測定精度を調べた。
No.1〜No.4の接合サンプルに対して、図7に示す剥離試験機を用いて図6に示すフローで剥離強度測定を行った。その際、剥離速度は100mm/分均一とし、複数の区間を区切った一定の時間間隔は180秒とし、区間数は17とした。また、剥離強度算出工程では、平均値からの差が平均値の20%以下の範囲内にある計測値の平均を剥離強度として算出した。
また、No.1〜No.4の接合サンプルに対して、JIS−K−6322:2018の規格に従った剥離強度の測定を行い、このJIS規格に従った場合の剥離強度に対する図6に示すフローを用いた場合の剥離強度の比を求めた。結果を表2に示す。また、参考として、No.1の接合サンプルに対してJIS規格に従った場合の剥離強度を3サンプル測定し、第1サンプル(n=1)の剥離強度に対する各サンプルの剥離強度の比を求めた。結果を表3に示す。
Figure 2019190898
Figure 2019190898
表2から、図6に示すフローを用いた場合に測定される剥離強度は、JIS規格に従った場合の剥離強度に対して誤差25%以下であることが分かる。また、表3からJIS規格に従った場合においても測定毎に10%程度のばらつきが生じ得ることから、剥離強度に対して誤差25%以下である場合、実質的にはJIS規格に従って測定した場合に対して有意な差はないと考えられる。
以上から、図6に示す均一の剥離速度で接合サンプルを剥離させつつ、一定の時間間隔で区切られた複数の区間それぞれにおける引張強度の最大値を計測する工程と、上記計測工程で計測した各区間の計測値の平均値を算出する工程と、上記各区間の計測値のうち、上記平均値から一定の差の範囲内にある計測値の平均を剥離強度として算出する工程とを備える剥離強度測定工程を用いても、剥離強度の測定精度を維持できることが分かる。
以上説明したように、本発明のエンドレス接合部の接合強度確認方法を用いることで、短時間で精度よくエンドレス接合部の接合強度を確認できる。また、本発明の剥離試験機は、本発明のエンドレス接合部の接合強度確認方法に好適に用いることができる。
1 平ベルト
1a 表面カバーゴム層
1b 第1帆布層
1c 接着ゴム層
1d 第2帆布層
1e 裏面カバーゴム層
2 平ベルト本体
3 切断片
4 接合体
5 接合サンプル
5a 剥離部分
6 接着層
7 つまみ治具
8 プッシュプルゲージ
9 モーター
9a テーブル
10 演算部
11 表示装置
X コンベヤシステム
X1 コンベヤベルト
X2 プーリ
X3 支持ローラ
Z エンドレス接合部

Claims (7)

  1. 帯状の平ベルトを無端状に接合したコンベヤベルトのエンドレス接合部の接合強度確認方法であって、
    上記平ベルトの長手方向の両端をエンドレス接合するに当たり、上記平ベルトの両端部を、端面同士が当接可能となるようにそれぞれ切断する工程と、
    上記平ベルトのエンドレス接合時に、上記切断工程で切断された一対の切断片を上記エンドレス接合と同条件で接合した接合サンプルを作製する工程と、
    上記接合サンプル作製工程後、予め定められた所定時間経過した後に上記接合サンプルの接合部の剥離強度を測定する工程と
    を備え、
    上記所定時間が1時間以上10時間以下である接合強度確認方法。
  2. 上記剥離強度測定工程として、
    均一の剥離速度で接合サンプルを剥離させつつ、一定の時間間隔で区切られた複数の区間それぞれにおける引張強度の最大値を計測する工程と、
    上記計測工程で計測した各区間の計測値の平均値を算出する工程と、
    上記各区間の計測値のうち、上記平均値から一定の差の範囲内にある計測値の平均を剥離強度として算出する工程と
    を備える請求項1に記載の接合強度確認方法。
  3. 上記剥離速度が60mm/分以上150mm/分以下である請求項2に記載の接合強度確認方法。
  4. 上記時間間隔が1秒以上10秒以下である請求項2又は請求項3に記載の接合強度確認方法。
  5. 上記区間の数が7以上20以下である請求項2、請求項3又は請求項4に記載の接合強度確認方法。
  6. 上記一定の差が上記平均値の20%以上50%以下である請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の接合強度確認方法。
  7. 帯状の平ベルトを無端状に接合したコンベヤベルトのエンドレス接合部又は上記エンドレス接合部と同条件で接合された接合サンプルの接合部に対する剥離試験機であって、
    離間することで上記接合サンプルを一端側から剥離させるように、上記接合サンプルの一端側をつかむ一対のつまみ治具と、
    上記一対のつまみ治具のうち、一方のつまみ治具に、その引張強度を計測できるように配設されるプッシュプルゲージと、
    上記一対のつまみ治具を離間させるように、上記プッシュプルゲージを均一速度で移動させる移動手段と、
    上記プッシュプルゲージの測定値から剥離強度を算出する演算部と
    を備え、
    上記演算部が、
    一定の時間間隔で区切られた複数の区間それぞれにおける引張強度の最大値を計測する計測部と、
    上記計測部で計測した各区間の計測値の平均値を算出する統計処理部と、
    上記各区間の計測値のうち、上記平均値から一定の差の範囲内にある計測値の平均を剥離強度として算出する剥離強度算出部と
    を有する剥離試験機。
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