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JP2019188678A - 見当制御システム、見当制御方法、印刷機 - Google Patents

見当制御システム、見当制御方法、印刷機 Download PDF

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JP2019188678A JP2018082896A JP2018082896A JP2019188678A JP 2019188678 A JP2019188678 A JP 2019188678A JP 2018082896 A JP2018082896 A JP 2018082896A JP 2018082896 A JP2018082896 A JP 2018082896A JP 2019188678 A JP2019188678 A JP 2019188678A
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Takeshi Yamashita
雄 山下
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Abstract

【課題】簡易な構成で透明度の異なるインキによる見当マークを検出し、これにより見当ずれを修正できる見当制御システム等を提供する。【解決手段】見当制御システムは、透明のウェブW上に形成された透明インキと不透明インキによる見当マークMを撮影する撮影装置2と、撮影装置2による撮影画像における見当マークMの位置から見当ずれの修正に用いる見当ずれ量を算出する見当ずれ計測装置と、を有し、撮影装置2は、照明光aとして赤色光をウェブWに照射する照明23aと、照明光bとして青色光をウェブWに照射する照明23bと、ウェブWを透過した照明光を受光するエリアカメラ21と、を有し、照明23aは、照明光aの照射方向がエリアカメラ21の光軸に対応するように配置され、照明23bは、照明光bの照射方向がエリアカメラ21の光軸からずれるように配置される。【選択図】図8

Description

本発明は、透明度の異なるインキによりウェブ上に印刷を行う際の見当ずれを修正するための見当制御システム等に関する。
多色グラビア印刷機でウェブに多色の印刷を行う場合、各色の印刷ユニットでの印刷位置がずれること(見当ずれ)を防ぐため、見当合わせが行われる(例えば、特許文献1、2参照)。
見当合わせを自動制御により行う手法として、印刷ユニットで印刷される見当マークを光電センサにて検出し、検出した信号波形をもとに見当マークの目標値からのずれ量(見当ずれ量)を算出するものがある。算出したずれ量は印刷ユニットにおける見当ずれの修正に用いられ、これによりウェブ上の正しい位置に印刷ユニットによる印刷が行われる。
特開2017-222139号公報 特許第4260870号
多色グラビア印刷機の印刷ユニットの間で透明度の異なるインキを使用している場合、見当マークも透明度の異なるインキにより印刷されるが、インキの透明度が高いと見当マークをセンサで読取れないこともあり、その場合には自動制御による見当ずれの修正ができない。そのため、生産初期にオペレータの手動による調整を行った後、定期的に見当ずれを目視で確認し、これを修正している。
一方、特許文献2では、透明ウェブを通過した光源からの光束の焦点近傍にナイフエッジを配置し、ナイフエッジにより透明ウェブを直進する光束を遮断するとともに透明インキで屈折した光束を通過させ、当該光束を受光して透明インキで印刷された見当マークをパルスとして検出することが記載されている。一方、透明度の低い可視インキによる見当マークについては、ナイフエッジを移動させ、透明ウェブを直進する光束がナイフエッジを通過して受光されるようにし、透明ウェブ上で光束を遮断する見当マークをパルスとして検出する。
しかしながら、特許文献2の方法では複雑な機構の検出装置が必要であり、コストが高くなる。また特許文献2の方法により検出したパルスによる見当ずれ量の計測は精度の面で問題があり、オペレータによる調整作業を完全に無くすことは難しい。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で透明度の異なるインキによる見当マークを検出し、これにより見当ずれを修正できる見当制御システム等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、透光性を有するウェブ上に印刷された透明度の異なる複数の見当マークを撮影する撮影装置と、前記撮影装置による撮影画像における見当マークの位置から見当ずれの修正に用いる見当ずれ量を算出する見当ずれ計測装置と、を有し、前記撮影装置は、より長い波長の照明光を前記ウェブに照射する第1の照明と、より短い波長の照明光を前記ウェブに照射する第2の照明と、前記ウェブを透過した前記第1、第2の照明の照明光を受光する受光部と、を有し、前記第1の照明は、照明光の照射方向が前記受光部の光軸に対応するように配置され、前記第2の照明は、照明光の照射方向が前記受光部の光軸からずれるように配置されることを特徴とする見当制御システムである。
本発明では、透明度の異なるインキによる印刷を透光性を有するウェブ上に行っている場合に、波長の長短の異なる2つの照明光を透明度の相対的に高いインキ(透明インキと称する)と透明度の相対的に低いインキ(不透明インキと称する)による見当マークの検出に用いる。このうち長波長の照明光はウェブを透過し直進して受光部で受光されるが、この照明光を不透明インキによる見当マークが遮ることにより当該見当マークが明視野中の暗領域として現れる。一方、短波長の照明光はウェブ上の透明インキで散乱し、この散乱光を受光することで透明インキによる見当マークが暗視野中の明領域として現れる。これにより、透明インキおよび不透明インキによる見当マークの双方を簡易な構成で精度良く検出し、その位置から見当ずれ量を算出してこれを見当ずれの修正に用いることで、オペレータによる手動調整無く見当合わせを実行することができる。また散乱光を利用することで、センサでの読取が従来難しかったレベルの透明度の透明インキによる見当マークの読取も可能になる。また本発明では見当ずれ量を二次元の撮影画像中の見当マークの位置から算出できるので、パルスによる一次元的な見当マークの検出を行う場合に比べて高精度に見当ずれ量の計測ができる。
例えば、前記第1の照明は照明光として赤色光を照射し、前記第2の照明は照明光として青色光を照射する。前記見当ずれ計測装置は、前記撮影画像の赤成分をグレースケール変換したグレースケール画像と、前記撮影画像の青成分をグレースケール変換したグレースケール画像を作成し、両グレースケール画像を合成した合成画像から前記見当マークを検出することが望ましい。
照明光として赤色光と青色光を用いることにより、前記の透明インキと不透明インキによる見当マークを好適に検出できるようになる。この時、透明インキによる見当マークは撮影画像の青成分をグレースケール変換したグレースケール画像において暗視野中の明領域として現れ、不透明インキによる見当マークは撮影画像の赤成分をグレースケール変換したグレースケール画像において明視野中の暗領域として現れるので、これらの画像を合成した合成画像から各インキによる見当マークを検出できる。
前記見当ずれ計測装置は、パターンマッチングを行って前記見当マークを検出することが望ましい。
本発明では、画像処理手法を用いてパターンマッチングにより二次元の撮影画像中から見当マークを精度良く検出できる。
第2の発明は、撮影装置によって、透光性を有するウェブ上に形成された透明度の異なる複数の見当マークを撮影するステップと、見当ずれ計測装置によって、前記撮影装置による撮影画像における見当マークの位置から見当ずれの修正に用いる見当ずれ量を算出するステップと、を有し、前記撮影装置は、より長い波長の照明光を前記ウェブに照射する第1の照明と、より短い波長の照明光を前記ウェブに照射する第2の照明と、前記ウェブを透過した前記第1、第2の照明の照明光を受光する受光部と、を有し、前記第1の照明は、照明光の照射方向が前記受光部の光軸に対応するように配置され、前記第2の照明は、照明光の照射方向が前記受光部の光軸からずれるように配置されることを特徴とする見当制御方法である。
第3の発明は、第1の発明の見当制御システムを備えた印刷機である。
本発明により、簡易な構成で透明度の異なるインキによる見当マークを検出し、これにより見当ずれを修正できる見当制御システム等を提供することができる。
見当制御システム1およびこれを備えるグラビア印刷機100を示す図。 見当マークMの例。 撮影装置2とR画像、B画像を示す図。 見当ずれ計測装置3のハードウェア構成を示す図。 コンペンセータローラ12を示す図。 見当制御システム1の機能構成を示す図。 見当制御方法を示すフローチャート。 撮影装置2とR画像、B画像を示す図。 照明光bの散乱について示す図。 R画像とB画像および合成画像の例。 見当マークMの頂点m1〜m3を示す図。 隣り合う見当マークM間の見当ずれ量Δdを示す図。 ウェブWの幅方向の見当ずれ量Δdおよび見当マークMの配置について示す図。 見当制御システム1aおよびこれを備えるグラビア印刷機100を示す図。 隣り合う見当マークM間の見当ずれ量Δd、Δdを示す図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(1.グラビア印刷機100)
図1は、本発明の実施形態に係る見当制御システム1およびこれを備えるグラビア印刷機100を示す概略構成図である。
このグラビア印刷機100は多色グラビア印刷機であり、絵柄等に加えて見当マークの印刷を行う版胴11を有する複数の印刷ユニット10を備える。これらの印刷は透光性を有する透明のウェブWに対して行われ、ウェブWを長手方向に沿って搬送しつつ、各印刷ユニット10で絵柄、見当マーク等を異なる色のインキで繰り返し印刷する。
本実施形態では、矢印Aで示すウェブWの搬送方向の上流側から下流側に向かって順に1U〜8Uの計8つの印刷ユニット10が備えられており、このうち1U、2U、3U、7Uの4つの印刷ユニット10で見当マークの印刷が行われる。ただし、これに限定されることはない。
上記の各印刷ユニット10には、透明度が相対的に高いインキ(以下、透明インキと称する)により印刷を行うものと、透明度が相対的に低いインキ(以下、不透明インキと称する)による印刷を行うものが含まれており、本実施形態では、最後段の印刷ユニット10(8U)の版胴11を通過したウェブWに透明度の高低の異なるインキによる4つの見当マークが印刷されている。透明度は入射光の光量に対する透過光の光量の比であり、例えば全光線透過率によって評価できる。全光線透過率はJIS K 7361で規定される測定方法により測定できる。インキの透明度は、インキ中の顔料やメジュームの割合により定まり、例えばメジュームの割合が低ければ透明度は低くなり、メジュームの割合が高ければ透明度は高くなる。
上記の透明インキには例えばインキ全体に対するメジュームの割合が質量比で96%以上のインキを用いることができる。このようなインキは高い全光線透過率を有し、センサによる見当マークの読取は従来難しかったが、本実施形態では後述するように照明光bの散乱光b’を利用することで、このようなレベルの透明度の透明インキによる見当マークの読取を可能にしている。一方、不透明インキは例えばインキ全体に対するメジュームの割合が質量比で96%未満のインキであり、従来のセンサによって見当マークの読取が可能なものであるが、本実施形態では後述する照明光aを用いることで、このような透明度の相対的に低いインキによる見当マークの読取も併せて行うようにしている。
(2.見当マークM)
図2はウェブWに印刷される見当マークM(M1〜M4)の例である。本実施形態ではウェブWの幅方向の端部に見当マークMが印刷される。ウェブWの幅方向(以下、ウェブ幅方向という)はウェブWの長手方向と平面において直交する方向であり、図2の左右方向に対応する。ウェブWの長手方向(以下、ウェブ長手方向という)は図2の上下方向に対応する。
図2の見当マークM1〜M4は、それぞれ図1に示す印刷ユニット10のうち1U、2U、3U、7Uで印刷されたものとする。見当マークM1〜M4の形状、大きさは同じであり、異なるのは印刷に用いるインキである。本実施形態では見当マークM1〜M4が直角三角形状であるが、これに限ることはない。また見当マークM1〜M4が印刷される位置も、ウェブ幅方向の端部に限ることはない。
見当マークM1〜M4は、各印刷ユニット10に見当ずれが無い場合、所定の位置に印刷されるように設定されている。この例では、見当マークM1〜M4がウェブ長手方向に沿って所定間隔d2で並ぶように設定される。なお図2のd1は見当マークM1〜M4のウェブ長手方向に沿った長さである。
(3.見当制御システム1)
本実施形態の見当制御システム1は、図1に示すように、撮影装置2、見当ずれ計測装置3、見当制御装置4、エンコーダ5等を備える。
撮影装置2はウェブW上の見当マークMをウェブWの搬送中に撮影するものであり、本実施形態では最後段の印刷ユニット10の版胴11の下流側で撮影を行うように構成される。撮影装置2による撮影画像(静止画)は見当ずれ計測装置3に入力される。
図3は撮影装置2を示す図である。本実施形態では、撮影装置2が、ウェブWの平面に対し一方の側に設けられたエリアカメラ21と、その反対側に設けられた照明23a、23bを備える。図3はウェブW上の見当マークMを省略して撮影装置2の基本構成を説明するものであるが、ウェブW上に見当マークMが有る場合については後述する。
エリアカメラ21は、照明23a、23bから照射されウェブWを透過した照明光を受光してウェブWの撮影を行う受光部である。本実施形態ではカラーカメラが用いられ、ウェブWを撮影したカラー画像(本実施形態ではRGB画像)を取得する。エリアカメラ21は、所望の精度が得られる分解能で、少なくとも隣り合う2つの見当マークM(図2参照)が1つの画像に収まる視野となる設置条件とされている。なお、受光部としては、エリアカメラ21に代えてラインカメラを用いることも可能である。ラインカメラは、ウェブWの搬送中、ウェブ幅方向の1ラインを一定時間継続して撮影することで所定範囲のウェブWの撮影画像を得るものであり、エリアカメラ21より解像度を高くできる点、および照明23a、23bを小さくでき設置の自由度が上がる点で優れている。ただし、ウェブWの搬送速度の変化に起因して撮影画像内の被撮影物が伸縮する恐れがあり、1ショットで所定範囲のウェブWの撮影画像が得られるエリアカメラ21はそのような恐れの無い点で寸法計測に向いている。また、エリアカメラ21は装置コストが低く済む点も有利である。
照明23a(第1の照明)は照明光aとして赤色光をウェブWに照射するものであり、ウェブWを透過して直進した照明光aがエリアカメラ21に入射するよう、照明光aの照射方向をエリアカメラ21の光軸cに対応させて設けられる。図3のR画像は、エリアカメラ21でウェブWを撮影した撮影画像のR成分(赤成分)をグレースケール変換したグレースケール画像であり、全体が明るい明視野となる。赤色光としては、例えば波長620nm以上750nm以下の光が用いられる。
なお、本実施形態ではエリアカメラ21の光軸cと照明光aの照射方向がウェブWの法線方向に対応しているが、これに限ることはない。エリアカメラ21の光軸cと照明光aの照射方向は、ウェブWの法線方向に対し45°程度以内の範囲でずれていてもよい。
照明23b(第2の照明)は照明光bとして青色光をウェブWに照射するものであり、ウェブWを透過して直進した照明光bがエリアカメラ21に入射せず、且つ後述する見当マークMでの散乱光がエリアカメラ21に入射するように、照明光bの照射方向をエリアカメラ21の光軸cからずらして光軸cに対し傾斜するように設けられる。照明光bの照射方向とエリアカメラ21の光軸cとのずれ角は、上記条件を満たす限りにおいて特に限定されない。なお、本実施形態ではエリアカメラ21の光軸がウェブWの法線方向に対応するので、照明光bの照射方向はウェブWの法線方向からもずれている。
図3のB画像は、エリアカメラ21でウェブWを撮影した撮影画像のB成分(青成分)をグレースケール変換したグレースケール画像であり、全体が暗い暗視野となる。青色光としては、例えば波長450nm以上495nm以下の光が用いられる。
見当ずれ計測装置3は、撮影装置2でウェブW上の見当マークMを撮影した撮影画像における見当マークMの位置から、印刷ユニット10での見当ずれの修正に用いる見当ずれ量を算出するものである。
図4は見当ずれ計測装置3のハードウェア構成を示す図である。図4に示すように、見当ずれ計測装置3は、制御部31、記憶部32、表示部33、入力部34、通信制御部35等をバス等により接続して構成されたコンピュータにより実現できる。ただしこれに限ることは無く、適宜様々な構成をとることができる。
制御部31はCPU、ROM、RAMなどから構成される。CPUは、記憶部32、ROMなどの記憶媒体に格納された見当ずれ計測装置3の処理に係るプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOSなどのプログラム、データなどを恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部32、ROMなどからロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部31が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
記憶部32はハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等であり、後述する処理に際し見当ずれ計測装置3が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OSなどが格納される。これらのプログラムやデータは、制御部31により必要に応じて読み出され実行される。
表示部33は液晶ディスプレイ等を備える。
入力部34は見当ずれ計測装置3に各種の設定入力を行うものである。
通信制御部35は無線通信を媒介する通信インタフェースである。
見当ずれ計測装置3は、前記のように見当ずれ量を算出する他、表示部33でシステムの動作状況や見当ずれの修正状況を表示し、入力部34によって見当ずれ量の算出に必要な各種データの入力を受付ける。見当ずれ量の算出に必要なデータとしては、使用する印刷ユニット10の数、ウェブWの幅、版胴11の周長、見当マークMの設定(形状、位置等)などがある。グラビア印刷機100側で各データを保持している場合は、グラビア印刷機100からこれらのデータが自動入力されるようにしてもよい。
見当制御装置4は、見当ずれ計測装置3で算出した見当ずれ量に基づいて印刷ユニット10を制御し、見当ずれ量を0にするべく見当ずれの修正(見当合わせ)を行うものである。
例えば各印刷ユニット10の版胴11を個別に駆動可能なセクショナルドライブ方式とし、見当制御装置4は、見当ずれ量に基づいて版胴11の回転軸に対する位置を版胴11の回転方向にずらして版胴11の位相を個別に調整する。あるいは、図5の矢印Bに示すように、印刷ユニット10の版胴11の前段にあるコンペンセータローラ12の上下位置を制御して当該印刷ユニット10におけるウェブWの搬送制御を行ってもよい。
エンコーダ5は、グラビア印刷機100の版胴11の回転速度(ウェブWの搬送速度)を検出するものである。エンコーダ5は例えば版胴11の回転軸に設けるが、グラビア印刷機100の駆動制御部において、版胴11が1回転する際に1回転する回転体(例えばモータの回転軸)に設置してもよい。
本実施形態では、エンコーダ5が最前段の印刷ユニット10(U1)の版胴11の回転速度を検出するが、その他の版胴11の回転速度を検出してもよい。撮影装置2はエンコーダ5で検出される回転速度に基づいて、見当マークMを撮影できる適切なタイミングでウェブWの撮影を行う。
図6は見当制御システム1の機能構成を示す図である。図に示すように、見当制御システム1の見当ずれ計測装置3は、画像処理部301、演算部302等を備える。
画像処理部301は、ウェブW上の見当マークMを撮影装置2で撮影した撮影画像から見当マークMの位置を検出するものである。
演算部302は、画像処理部301で検出した見当マークMの位置から、見当ずれの修正に用いる見当ずれ量を算出するものである。
(4.見当制御方法)
図7は、本実施形態の見当制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローは、グラビア印刷機100によるウェブWへの印刷中に実行される。
本実施形態では、まず撮影装置2が搬送中のウェブW上の見当マークMを撮影する(S1)。本実施形態では、前記したように透明インキと不透明インキで見当マークMが印刷されており、撮影装置2はこれらの見当マークMのいずれも好適に検出できるように構成されている。
すなわち、不透明インキによる見当マークMがウェブW上に形成されている場合、図8(a)に示すように見当マークMによって照明23aからの照明光aが遮られるため、前記のR画像では、明視野中の暗領域として見当マークMが現れる。なお、見当マークMは照明23bからの照明光bも遮るが、B画像は暗視野なので見当マークMは画像中に現れない。
一方、透明インキによる見当マークMがウェブW上に形成されている場合、本実施形態では、図8(b)に示すように照明23bからの照明光bが見当マークMで散乱してその一部の散乱光b’がエリアカメラ21に入射することで、B画像では、見当マークMが暗視野中の明領域として現れる。
これに対し、照明23aからの照明光aは見当マークMをその周囲のウェブWと同様に透過して直進するので、R画像中では見当マークMが現れない。
本実施形態では短波長の青色光を照明光bとして用いることで、照明光bが図9に示すように見当マークM中の顔料等の微小粒子pで散乱されやすく(回折しにくく)なっており、散乱光b’による見当マークMの検出を行うことができる。一方、照明23aからの照明光aとしては回折しやすい(散乱しにくい)長波長の赤色光を用いているので、微小粒子pによる散乱は起こりにくく、照明光aは前記したように見当マークM内を直進する。
撮影装置2でウェブW上の見当マークMを撮影した撮影画像は見当ずれ計測装置3に入力される。見当ずれ計測装置3は、撮影画像のR成分をグレースケール変換したR画像と、撮影画像のB成分をグレースケール変換したB画像を作成する(S2)。
図10(a)はこのR画像とB画像の例であり、前記したように、本実施形態では不透明インキによる見当マークMがR画像における明視野中の暗領域として現れ、透明インキによる見当マークMがB画像における暗視野中の明領域として現れる。
見当ずれ計測装置3は、S2で作成したR画像とB画像(グレースケール画像)を合成し合成画像を作成する(S3)。ここでは、R画像とB画像のいずれか一方の画像の明暗を反転した後、これを他方の画像に合成する。合成画像の例を図9(b)に示す。図9(b)はB画像の明暗を反転した後、R画像に合成した例である。
見当ずれ計測装置3は、合成画像から見当マークMの検出を行う(S4)。本実施形態では、見当マークMの形状をテンプレートに用いたパターンマッチングを行うことで見当マークMを検出する。
見当ずれ計測装置3は、見当ずれ量の算出に必要な数の見当マークMが検出できたか判定し(S5)、必要な数の見当マークMを検出できていない場合(S5;No)、撮影装置2に制御信号を送信し、撮影タイミングを変更して再度撮影を行うようにする(S9)。
本実施形態において、見当ずれ量の算出に必要な見当マークMの数は2であり、例えば前記の合成画像から1つの見当マークMしか検出できなかった場合、撮影タイミングを変更して少なくとも2つの見当マークMが合成画像から検出されるようにする。
見当ずれ計測装置3は、必要な数の見当マークMを検出できている場合に(S5;Yes)、各見当マークMの位置を検出し(S6)、見当マークMの位置座標からウェブ長手方向の見当ずれ量を算出する(S7)。
本実施形態では、見当マークMの位置をその頂点の位置座標により検出し、これを用いて見当ずれ量を算出する。図11に示すように見当マークMの頂点はm1〜m3の3つあるが、ここでは印刷の絵柄部分と見当マークMが重なる可能性が低い側の頂点を使用する。
例えば図11に示す見当マークMの右側に絵柄部分がある場合、見当マークMの左側の頂点m1、m2のいずれかを検出し、その位置座標を見当ずれ量の算出に使用する。ただし、どの頂点を検出するかは特に限定されず、また見当マークMの位置を頂点以外の位置座標(例えば重心の位置座標)により検出することも可能である。
上記の見当ずれ量は、図12(a)に示すように、隣り合う見当マークMの上記頂点間のピッチdの、目標値(d1+d2)からのずれ量Δdとして算出される。
本実施形態では、隣り合う見当マークM間の見当ずれ量Δdを全て算出するまで(S8;No)、撮影するタイミングを変更して撮影装置2によるウェブWの撮影を行うようにし(S9)、S1〜S7のフローを繰り返す。図12(a)の例では最初に見当マークM1、M2を撮影して見当マークM1に対する見当マークM2の見当ずれ量Δdを算出しており、例えば次回の撮影では見当マークM2、M3を撮影して図12(b)に示すように見当マークM2に対する見当マークM3の見当ずれ量Δd(この例では0)が算出される。
こうして隣り合う見当マークM間の見当ずれ量Δdを全て算出すると(S8;Yes)、見当ずれ計測装置3は算出した全ての見当ずれ量Δdを見当制御装置4に送信し、見当制御装置4は受信した見当ずれ量Δdに基づいて印刷ユニット10の見当ずれを修正する(S10)。
S10において、見当制御装置4は、印刷ユニット10の見当ずれを修正すべく、印刷ユニット10に制御信号を送信して前記したように見当合わせを行い、見当ずれ量Δdが0になるようにする。本実施形態では見当ずれの修正が前記した2U、3U、7Uの印刷ユニット10に対して行われ、例えば見当マークM1に対する見当マークM2の見当ずれ量Δdが2Uの印刷ユニット10の見当ずれの修正に用いられ、見当マークM2に対する見当マークM3の見当ずれ量Δdが3Uの印刷ユニット10の見当ずれの修正に用いられる。
こうして見当ずれの修正を行っている間、見当ずれ計測装置3の表示部33では、前記したようにシステムの動作状況や見当ずれの修正状況が表示される。見当ずれの修正状況としては、例えば見当ずれの修正に伴う印刷ユニット10の見当ずれ量の時間変化がグラフとして示される。
以上説明したように、本実施形態によれば、透明度の異なるインキによる印刷を透光性を有するウェブW上に行っている場合に、波長の長短の異なる2つの照明光a(赤色光)、照明光b(青色光)を透明インキと不透明インキによる見当マークMの検出に用いる。このうち照明光aはウェブWを透過し直進して受光されるが、この照明光aを不透明インキによる見当マークMが遮ることにより当該見当マークMが明視野中の暗領域として現れる。一方、照明光bはウェブW上の透明インキで散乱し、この散乱光b’を受光することで透明インキによる見当マークMが暗視野中の明領域として現れる。
これにより、透明インキおよび不透明インキによる見当マークMの双方を簡易な構成で精度良く検出し、その位置から見当ずれ量Δdを算出してこれを見当ずれの修正に用いることで、オペレータによる手動調整無く見当合わせを実行することができる。また散乱光b’を利用することで、センサでの読取が従来難しかったレベルの透明度の透明インキによる見当マークの読取も可能になる。また本実施形態では見当ずれ量Δdを二次元の撮影画像中の見当マークMの位置から算出できるので、パルスによる一次元的な見当マークの検出を行う場合に比べて高精度に見当ずれ量の計測ができる。
また本実施形態では上記の照明光aとして赤色光を、照明光bとして青色光を用いることにより、透明インキと不透明インキによる見当マークMを好適に検出できるようになる。この時、透明インキによる見当マークMは前記のB画像において暗視野中の明領域として現れ、不透明インキによる見当マークMは前記のR画像において明視野中の暗領域として現れるので、これらの画像を合成した合成画像から各インキによる見当マークMを検出できる。
ただし、照明光aとしては照明光bより長い波長の光を用い、照明光bとしては照明光aより短い波長の光を用いればよく、照明光a、bが上記の赤色光、青色光に限定されることはない。例えば照明光bとして青色光より短い波長の光を用いることもできる。また照明光a、bは可視光範囲に無くともよく、例えば照明光aとして赤外光を、照明光bとして紫外光を利用することも可能である。ただしこの場合、紫外領域、赤外領域に感度を有する撮影装置が別途必要になりコストが増加するので、この点ではカラーカメラであるエリアカメラ21を1台用いる構成で済む前記の実施形態のほうが有利である。
また本実施形態では画像処理手法を用いてパターンマッチングにより二次元の撮影画像中から見当マークMを精度良く検出できる。
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば本実施形態では受光部としてカラー画像を撮影するエリアカメラ21を用いているが、これに代えて照明光a(赤色光)のみを受光する光学センサと照明光b(青色光)のみを受光する光学センサを用いてもよい。この場合、それぞれのセンサで赤色光と青色光を受光して得た画像をグレースケールに変換し、これらの画像を合成する。ただし、エリアカメラ21を用いることにより1台の受光部で済み構成が簡単になるという利点がある。
また、本実施形態ではウェブW上に4つの見当マークM1〜M4を形成しているが、これに限定されることはなく、少なくとも透明度の高低の異なる複数の見当マークMをウェブW上に形成していればよい。さらに、本実施形態ではエリアカメラ21でウェブ長手方向に隣り合う2つの見当マークMを撮影しているが、ウェブ長手方向に隣り合う3つ以上の見当マークMを撮影できるようにしてもよい。これにより撮影回数を減らすことができる。
また、本実施形態ではウェブ長手方向の見当ずれ量Δdの算出と見当ずれの修正を行っているが、図13(a)に示すようにウェブ長手方向に隣り合う見当マークM間でウェブ幅方向の見当ずれ量Δdを算出し、ウェブ幅方向の見当ずれの修正を行ってもよい。ウェブ幅方向の見当ずれの修正は、例えば版胴11やその他の搬送ロールをウェブ幅方向に移動させて行うことができる。
また、本実施形態では見当マークM1〜M4をウェブ長手方向に順に印刷しているが、図13(b)に示すように、見当マークM1を間隔を空けて複数印刷し、各見当マークM1の後に見当マークM2〜M4をそれぞれ順に印刷し、全ての見当マークM1と見当マークM2〜M4が所定間隔d2で並ぶようにしてもよい。この場合、見当マークM1に対する見当マークM2〜M4の見当ずれ量をそれぞれ算出し、見当ずれの修正に用いることができる。
さらに、図13(c)に示すように見当マークM(M1〜M5)がウェブ長手方向及びウェブ幅方向に並ぶように印刷してもよい。これらの見当マークM1〜M5が一つの撮影画像中に収まるように撮影を行うことで、見当マークM1に対する見当マークM2〜M5の見当ずれ量をそれぞれ算出し、見当ずれの修正に用いることができる。
さらに、本実施形態では最後段の印刷ユニット10の版胴11の下流側に撮影装置2を設けているが、図14に示すように、最前段の印刷ユニット10を除く各印刷ユニット10のそれぞれの版胴11の下流側に撮影装置2を設け、当該印刷ユニット10とその前の印刷ユニット10で印刷された見当マークM間の見当ずれ量Δdの算出と見当ずれの補正を行うようにしてもよい。
例えば2Uの印刷ユニット10の版胴11の下流側に設けた撮影装置2からの撮影画像に基づいて、図15(a)に示すように見当マークM1に対する見当マークM2の見当ずれ量Δdを算出し、これにより2Uの印刷ユニット10の見当ずれの補正を行うことができる。
これと並行して、最後段の印刷ユニット10の版胴11の下流側に設けた撮影装置2で、上記の補正がなされるまでの間にウェブW上の見当マークM1、M2を撮影した撮影画像から、前記と同様に見当ずれ量の算出と当該ずれ量に基づく2Uの印刷ユニット10の見当ずれの修正を行うこともできる。ただし、図15(b)に示すように、この際の見当ずれ量は、当初の目標値(d1+d2)に対し上記の見当ずれ量Δdを加えた値を目標値(d1+d2+Δd)として、当該目標値に対する見当ずれ量Δdとして算出することが望ましく、これにより上記した補正と重複する修正を行わないようにすることができる。
また、本実施形態ではグラビア印刷機100の例を説明したが、本発明の見当制御システム等の適用対象はこれに限らず、透光性を有するウェブW上に透明度の高低の異なる複数の見当マークMを印刷する印刷機であればよい。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a:見当制御システム
2:撮影装置
3:見当ずれ計測装置
4:見当制御装置
5:エンコーダ
10:印刷ユニット
11:版胴
12:コンペンセータローラ
21:エリアカメラ
23a、23b:照明
100:グラビア印刷機
301:画像処理部
302:演算部

Claims (6)

  1. 透光性を有するウェブ上に印刷された透明度の異なる複数の見当マークを撮影する撮影装置と、
    前記撮影装置による撮影画像における見当マークの位置から見当ずれの修正に用いる見当ずれ量を算出する見当ずれ計測装置と、
    を有し、
    前記撮影装置は、より長い波長の照明光を前記ウェブに照射する第1の照明と、より短い波長の照明光を前記ウェブに照射する第2の照明と、前記ウェブを透過した前記第1、第2の照明の照明光を受光する受光部と、を有し、
    前記第1の照明は、照明光の照射方向が前記受光部の光軸に対応するように配置され、
    前記第2の照明は、照明光の照射方向が前記受光部の光軸からずれるように配置されることを特徴とする見当制御システム。
  2. 前記第1の照明は照明光として赤色光を照射し、前記第2の照明は照明光として青色光を照射することを特徴とする請求項1記載の見当制御システム。
  3. 前記見当ずれ計測装置は、前記撮影画像の赤成分をグレースケール変換したグレースケール画像と、前記撮影画像の青成分をグレースケール変換したグレースケール画像を作成し、両グレースケール画像を合成した合成画像から前記見当マークを検出することを特徴とする請求項2記載の見当制御システム。
  4. 前記見当ずれ計測装置は、パターンマッチングを行って前記見当マークを検出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の見当制御システム。
  5. 撮影装置によって、透光性を有するウェブ上に形成された透明度の異なる複数の見当マークを撮影するステップと、
    見当ずれ計測装置によって、前記撮影装置による撮影画像における見当マークの位置から見当ずれの修正に用いる見当ずれ量を算出するステップと、
    を有し、
    前記撮影装置は、より長い波長の照明光を前記ウェブに照射する第1の照明と、より短い波長の照明光を前記ウェブに照射する第2の照明と、前記ウェブを透過した前記第1、第2の照明の照明光を受光する受光部と、を有し、
    前記第1の照明は、照明光の照射方向が前記受光部の光軸に対応するように配置され、
    前記第2の照明は、照明光の照射方向が前記受光部の光軸からずれるように配置されることを特徴とする見当制御方法。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の見当制御システムを備えた印刷機。
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