JP2019188188A - 血液処理フィルター用フィルター要素、血液処理フィルター、及び血液処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】不織布を含み、蒸気加熱処理前における単位目付(g/m2)あたりの反発強度が0.3(N・m2/g)以上である、血液処理フィルター用フィルター要素5。
【選択図】図2
Description
また、近年ではリウマチ、潰瘍性大腸炎等の疾患の治療に、血液の体外循環による白血球除去療法が行なわれるようになってきており、高い臨床効果が得られている。
さらに、特許文献1〜3の記載に従ったフィルター要素を用いても、フィルター要素の機械的特性を強化するものではないため、フィルターの耐遠心性は改善されない。
その際、フィルター要素が容器によって正しく担持されなければ、血液濾過の際にフィルター要素の担持部から血液が外部に漏出することで、結果として白血球除去能が低下することが想定される。
特許文献1〜3においては、フィルター要素自体の物理的特性の制御のみに着目し、フィルター中におけるフィルター要素の担持状態については検討されていない。
さらに、特許文献4の図7に開示されるような可撓性容器を用いてフィルター要素を一体的に接合した血液処理フィルターにおいては、フィルター要素に含まれる不織布の単位目付あたりの反発強度を一定以上に制御することにより、耐遠心性が向上することも判明した。
[1]不織布を含み、蒸気加熱処理前における単位目付(g/m2)あたりの反発強度が0.3(N・m2/g)以上である、血液処理フィルター用フィルター要素。
[2]前記不織布の目付40g/m2相当のWC値が2.0(gf・cm/cm2)以下である、[1]に記載の血液処理フィルター用フィルター要素。
[3]前記不織布の、115℃の蒸気への240分間の曝露による面積収縮率が10%以下である、[1]又は[2]に記載の血液処理フィルター用フィルター要素。
[4][1]〜[3]のいずれかに記載のフィルター要素、入口側容器材、及び、出口側容器材を有し、前記フィルター要素が、前記入口側容器材及び前記出口側容器材によって挟まれることによって把持され、前記フィルター要素によって、その内部が入口側空間と出口側空間とに仕切られている、血液処理フィルター。
[5][1]〜[3]のいずれかに記載のフィルター要素、及び、入口及び出口を有する可撓性容器を有し、前記フィルター要素が、前記可撓性容器に接合されることによって担持され、前記フィルター要素によって、その内部が入口側空間と出口側空間とに仕切られている、血液処理フィルター。
[6]115℃の蒸気への240分間の曝露の前後での通気圧力損失変化率が±2%以下である、[4]又は[5]に記載の血液処理フィルター。
[7][5]に記載の血液処理フィルターに遠心力を加える処理をする工程を含む、血液処理方法。
さらに、フィルター要素を可撓性容器で挟み接合することでフィルターを作製する場合においては、フィルターの耐遠心性が向上する効果も得られる。
ここで、蒸気加熱処理とは、100℃以上の蒸気に曝すことをいう。
本実施形態の血液処理フィルターは、血液または血液成分を含む液体から好ましくない成分を除去するために用いられ、とくに、白血球含有液から白血球を除去するために好適に用いられる。
図1及び図2に示す血液処理フィルター10は、例えば扁平型の硬質容器1と、その内部に収容されたフィルター要素5とを有している。フィルター要素5を収容する容器1は、少なくとも、第1出入口3を有する入口側容器材と、第2出入口4を有する出口側容器材とから構成されており、フィルター要素5によって、扁平型の容器1内の空間は第1出入口側の空間7と第2出入口側の空間8とに仕切られている。
図3及び図4に示すように、血液処理フィルター50は、例えば扁平型の可撓性容器53と、その内部に収容されたフィルター要素51とを有している。フィルター要素51を収容する容器53は、一方の主面側の端部に設けられた第1出入口3と、他方の主面側の端部に設けられた第2出入口4とを有する。血液処理フィルター要素5によって、扁平型の容器1内の空間は第1出入口側の空間7と第2出入口側の空間8とに仕切られている。
さらに、フィルター50は、フィルター要素51と可撓性容器を溶着等により接合した際の接合部55と、その外側にはみ出し不織布部56とを備える。一般に可撓性容器を含む血液処理フィルターは、血液濾過前の血液製剤調製時に血液と共に遠心操作が加えられることがあるが、この際にフィルター要素の反発強度が十分でないと、はみ出し不織布部56のクッション性が足りず、接合部55に遠心力が強く懸かり、結果として接合部55にひび割れや剥離が発生してしまうことがあることが分かった。接合部55にひび割れが発生すると、血液濾過時に接合部から血液がフィルター外、或いははみ出し不織布側に漏れやすくなり、結果として白血球除去能の低下、製剤汚染、回収量低下などのハザードに繋がる恐れがある。
また、はみ出し不織布部56のクッション性が足りない場合には、遠心処理時以外でもフィルター取扱い時に接合部55に力がかかった際にひび割れが発生する可能性もある。
かかる測定方法を以下1)〜3)に説明する。なお、圧縮装置としては、例えば、島津製作所のオートグラフ試験機(オートグラフAG−10KNI)を用いることができる。
1)血液処理フィルター含まれるフィルター要素を平面方向に7.35cm四方にカットし、カット後のフィルター要素(サンプル)の質量(g)を測定する。この質量をその面積(54cm2)で除し、フィルター要素の目付(g/m2)を算出する。
2)1)で得られたサンプルの中央部に直径3.3cmの円筒状の圧縮治具で、5mm/分の圧縮速度で圧縮を加え、サンプルの厚みが4.4mmになるまで圧縮された際の反発強度(N)を測定する。
3)上記1)及び2)で測定したフィルター要素の目付及び反発強度から、単位目付(g/m2)あたりの反発強度([2)で測定した反発強度(N)]/[1)で測定した目付(g/m2)])を算出する。
これは、蒸気加熱処理により、フィルター要素に含まれる不織布の結晶化度が上昇したことが原因と考えられる。別の原因としては、不織布を形成する繊維同士が熱により融着することによって繊維の交絡が発生し、交絡が不織布の機械的強度を向上させたことが考えられる。
したがって、本実施形態のフィルター要素を滅菌等の目的で蒸気加熱処理してから使用する場合には、使用時には、その単位目付あたりの反発強度は、0.3(N・m2/g)よりもさらに大きな値となる。
ここで、本実施形態における不織布のWC値(gf・cm/cm2)とは、KES(Kawabata Evaluation System)を用いて測定される圧縮仕事量であり、不織布の風合い特性の評価指標の一つである。KESによる測定方法については「風合いの評価の標準化と解析(第2版)」川端季雄著、社団法人日本繊維機械学会 風合い計量と規格化研究委員会発行(昭和55年7月10日)に記載されている。
具体的には、圧縮試験機(例えば、カトーテック製ハンディー圧縮試験機KES−G5)を用いて以下の手順で行うことができる。
不織布を5cm×20cmのサイズで切り出し、該不織布片を試料台に取り付ける。不織布片を面積2cm2の円型加圧板で最大圧縮荷重が500gf/cm2となるまで圧縮する。圧縮速度は0.05mm/秒とする。回復過程も同一速度で測定を行う。圧縮仕事量(WC)は以下の式で表される。なお、式中、Tm、To及びPは、それぞれ、500gf/cm2荷重時の不織布の厚み、荷重がゼロの時の不織布の厚み、及び、測定時の荷重(gf)を示す。不織布片の異なる3箇所についてWC値を測定し、その平均値を、当該不織布のWC値とする。
まず、目付40g/m2以下の不織布を3枚用意し、それぞれの目付とWC値を測定する。次に測定した不織布3枚のうち2枚を目付が40g/m2以上となるように重ね、重ねた状態の2枚の不織布に関してWC値を測定する。全3通りの組合せについてWC値の測定を終了した後、目付とWC値の回帰直線式を求め、その式から目付40g/m2相当のWC値を求めることができる。
不織布2枚の目付が40g/m2に達しない場合は、重ねた目付が40g/m2以上となるように複数枚の不織布を重ねてWC値を測定し、次に重ねた目付が40g/m2以下となるように不織布を減らしてWC値を測定すればよい。重ねた目付が40g/m2以下となる全ての不織布の組合せでWC値を測定し、目付とWC値の回帰直線式を求め、その式から目付40g/m2相当のWC値を求めることができる。
不織布の表面部分とは、不織布の表面をモノマー及び/又はポリマー等を含むコート層によってコートする場合、コート層の表面部分であり、繊維上にコート層を形成しない場合、紡糸された繊維の表面部分をいう。
フィルター要素が表面部分に非イオン性親水基と塩基性含窒素官能基を有する不織布を含むことによって、血液製剤の不織布への浸透性を高めながら、不織布と血液中の白血球の親和性を高めることが可能になり、白血球除去を効率よく行うことが可能になる。
該表面部分中の非イオン性親水基と塩基性含窒素官能基の合計に対する塩基性含窒素官能基の割合は、0.2〜4.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.3〜1.5質量%である。塩基性含窒素官能基の割合は、NMR、IR、TOF−SIMS等による解析によって測定することができる。このように塩基性含窒素官能基と非イオン性親水基の割合を規定することで、血液に対する安定した濡れ性を確保すると共に、血小板などの血液成分の不要な目詰まりを抑制しながら、白血球除去を効率よく行うことが可能になる。
塩基性含窒素官能基を有するモノマー単位は、例えば、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸の誘導体;p−ジメチルアミノメチルスチレン、p−ジエチルアミノエチルスチレン等のスチレン誘導体;2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、4−ビニルイミダゾール等の含窒素芳香族化合物のビニル誘導体;および上記のビニル化合物をハロゲン化アルキル等によって4級アンモニウム塩とした誘導体などに由来する単位が挙げられる。以上のモノマーの中でも、入手のしやすさ、重合時の扱いやすさ、血液を流した時の性能などから、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、及びジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートが好ましく用いられる。
コート層の質量は、例えば以下の手順により算出することができる。コート層を担持させる前の不織布を60℃に設定した乾燥機中で1時間乾燥させた後、デシケーター内に1時間以上放置した後に質量(Ag)を測定する。コート層を担持させた不織布を同様に60℃の乾燥機中で1時間乾燥させた後、デシケーター内に1時間以上放置した後に質量(Bg)を測定する。コート層の量は以下の算出式により算出される。
不織布とコート層の合計1gに対するコート層の質量(mg/g)=(B−A)×1000/B
本実施形態において、地合指数は、例えばフォーメーションテスターFMT−MIII(野村商事株式会社、2002年製造、S/N:130)にて測定することができる。テスターの基本的な設定は工場出荷時から変更せず、CCDカメラの総画素数は、例えば約3400にて測定を行うことができる。具体的には、総画素数が約3400となるように測定サイズを7cm×3cm(1画素サイズ=0.78mm×0.78mm)にして測定を行えばよいが、サンプルの形状に合わせて総画素数が3400と等しくなるように測定サイズを変更してもよい。
なお、地合指数は、不織布の厚みに大きく左右されるため、以下の方法により厚さ0.3mm相当の地合指数を算出する。
まず、厚さ0.3mm以下の不織布を3枚用意し、それぞれの地合指数と厚さを測定する。不織布の厚さは、定圧厚み計(例えば、OZAKI製、型式FFA−12)を用いて、0.4Nの測定圧で任意の4点の厚さを測定したときの、その平均値とする。次に測定した不織布3枚のうち2枚を厚さが0.3mm以上となるように重ね、重ねた状態の2枚の不織布に関して地合指数と厚さを測定する。全3通りの組合せについて地合指数の測定を終了した後、厚さと地合指数の回帰直線式を求め、その式から厚さ0.3mm相当の地合指数を求める。
不織布2枚の厚さが0.3mmに達しない場合は、重ねた厚さが0.3mm以上となるように複数枚の不織布を重ねて地合指数を測定し、次に重ねた厚さが0.3mm以下となるように不織布を減らして地合指数を測定すればよい。重ねた厚さが0.3mm以下となる全ての不織布の組合せで地合指数を測定し、厚さと地合指数の回帰直線式を求め、その式から厚さ0.3mmの地合指数を求めることができる。
地合指数の測定に用いられる3枚以上の不織布は、同一フィルター要素から切り出され、通常、それらは実質的に同質な不織布、すなわち物性(材質、繊維径、嵩密度、など)が同一の不織布である。しかしながら、同一フィルター要素から実質的に同質な不織布が測定必要数量得られない場合には、同一種類のフィルター要素の不織布を組み合わせて測定してもよい。
なお、地合指数の具体的な算出方法については、特許文献3の段落[0016]〜[0018]にも記載されている。
不織布の比表面積は、より好ましくは1.0m2/g以上3.2m2/g以下、更に好ましくは1.1m2/g以上2.9m2/g以下、特に好ましくは1.2m2/g以上2.9m2/g以下、最も好ましくは1.2m2/g以上2.6m2/g以下である。
不織布の比表面積が大きいほど、一定質量の不織布を含むフィルター要素を用いて血液を処理する際に、細胞及び血漿蛋白等を吸着し得る面積が大きいことを示している。
通気抵抗が25Pa・s・m/gより小さいと白血球との接触回数が減少して白血球の捕捉が困難になる傾向がある。不織布の通気抵抗が100Pa・s・m/gより大きいと血球の目詰まりが増加し、処理速度が低下する傾向にある。
不織布の通気抵抗が高いことは、空気が通過しにくく、不織布を構成する繊維が密な、或いは均一な状態で絡まっていることを意味し、不織布が血液製剤が流れにくい性質を有していることを示す。逆に不織布の通気抵抗が低いことは、不織布を構成する繊維が粗く、或いは不均一な状態で絡まっていることを意味し、不織布が血液製剤が流れやすい性質を有していることを示す。
フィルター要素が複数種類の不織布から構成される場合、フィルター要素は、上流に配置された微小凝集物を除去する第一の不織布層と、第一の不織布層の下流に配置された白血球等を除去するための第二の不織布層とを有することが好ましい。なお、第一及び第二の不織布層は、各々、一枚の不織布であってもよいし、複数の不織布からなっていてもよい。また、第一及び第二の不織布層が複数の不織布からなる場合、各々、単一の種類の不織布で構成されてもよいし、また、複数種類の不織布から構成されてもよい。
入口側に配置された第一の不織布層は、凝集物除去の観点から、平均繊維直径が3〜60μmの不織布からなる不織布層であることが好ましい。第二の不織布層は、白血球除去の観点からは、平均繊維直径が0.3〜3.0μmの不織布からなる不織布層であることが好ましい。
更に、必要に応じて、第二の不織布層の下流にポストフィルター層を配置してもよい。
各不織布層を形成する不織布の枚数は、血液処理フィルターに求められる白血球等除去能や処理時間、或いはそのバランスなどを考慮して適宜に選択でき、例えば、各一枚であってもよい。
さらに、第一の不織布層を形成する不織布の平均繊維径を4〜40μm、より好ましくは30〜40μm及び/又は10〜20μm、とすると、フィルター要素の目詰まり抑制をより確実に図ることができるのでさらに好ましい。また、第二の不織布層を形成する不織布の平均繊維径が0.3μm以上だと、白血球等での目詰まりが防止されて好ましく、特に、白血球除去性能などの点から、平均繊維径0.5〜2.5μmがさらに好ましい。
更に、第二の不織布層のさらに下流側に、平均繊維直径が1.2〜1.5μmおよび/または0.9〜1.2μmの不織布からなる第三の不織布層を配置して用いてもよい。
また太い平均繊維直径の不織布を含む第一の不織布層と細い平均繊維直径の不織布を含む第二の不織布層とが交互に配置されていてもよく、この場合、カスケード構造形成による流れ性の向上の視点からは、入口側から第一の不織布層、第二の不織布層、第一の不織布層、第二の不織布層・・という順で配置されていることが好ましい。
実質的に単一の繊維径を有する繊維集団に、それより細い繊維径を有する繊維集団を追加して不織布を製造すると、得られる不織布の孔径が低下し、血液の目詰まりが起こり易くなる。逆に、実質的に単一の繊維径を有する繊維集団に、それより太い繊維径を有する繊維集団を追加して不織布を製造すると、得られる不織布の比表面積が低下し、白血球除去能が低下しやすくなるためである。
合計100本分の直径が撮影されるまで写真を撮り続ける。このようにして得た写真について、写っている全ての繊維の直径を測定する。ここで直径とは、繊維軸に対して直角方向の繊維の幅をいう。測定した全ての繊維の直径の和を、繊維の数で割った値を平均繊維直径とする。但し、複数の繊維が重なり合っており、他の繊維の陰になってその直径が正確に測定できない場合、また複数の繊維が溶融するなどして、太い繊維になっている場合、更に著しく直径の異なる繊維が混在している場合、写真の焦点がずれて繊維の境界がはっきりしない、等々の場合には、これらのデータは算入しない。
また、フィルター要素が複数の不織布を含んでいる場合、各々の不織布において測定される繊維の直径が明らかに異なる場合には、それらは異なる種類の不織布であるから、両者の境界面を見つけ、両者の平均繊維直径を別々に測定し直す。ここで「明らかに平均繊維径が異なる」とは統計的に有意差が認められる場合をいう。
ポストフィルター層は、不織布や織布、メッシュなどの繊維状多孔性媒体および三次元網目状連続細孔を有する多孔質体などの公知の濾過媒体を用いることができる。これらの素材としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリエステル、等が挙げられる。ポストフィルター層が不織布である場合には、生産性や血液処理フィルターの溶着強度の点から好ましく、ポストフィルター層がエンボス加工等により複数の突起部を有していると更に血液の流れが均一となるため特に好ましい。
なお、「不織布の嵩密度」は、均質と思われる箇所から2.5cm×2.5cmの大きさで不織布を切り出し、後述の方法で目付(g/m2)と厚み(cm)を測定し、目付を厚みで除して求める。ただし、切り出す部位を変えて目付と厚みの測定を3回行い、その平均値を嵩密度とする。
不織布の目付は、2.5cm×2.5cmの大きさで均質と思われる箇所から不織布をサンプリングし、不織布片の重さを測定して、これを単位平方メートル当たりの質量に換算することで求められる。また、不織布の厚みは、2.5cm×2.5cmの大きさで均質と思われる箇所から不織布をサンプリングし、その中央部(1ヶ所)の厚みを定圧厚み計で測定することで求められる。定圧厚み計で荷重する圧力は0.4N、測定部の面積は2cm2とする。
また、第二の不織布層を形成する不織布の嵩密度は0.05〜0.50g/cm3であることが好ましく、より好ましくは0.07〜0.40g/cm3、さらに好ましくは0.10〜0.30g/cm3である。第二の不織布層の不織布の嵩密度が0.50g/cm3より大きいと不織布の流れ抵抗が増大して血球の目詰まりが増加し、処理速度が低下する傾向にある。反対に、嵩密度が0.05g/cm3より小さいと白血球がとの接触回数が減少して白血球の捕捉が困難になる傾向があり、また、不織布の機械的強度が低下することがある。
充填率=[不織布の質量(g)÷{不織布の面積(cm2)×不織布の厚み(cm)}]÷不織布を構成する材料の比重(g/cm3) ・・・(10)
また、第二の不織布層を形成する不織布の充填率は0.04〜0.40であることが好ましく、より好ましくは0.06〜0.30、さらに好ましくは0.08〜0.22としてもよい。第二の不織布層の不織布の充填率が0.40より大きいと不織布の流れ抵抗が増大して血球の目詰まりが増加し、処理速度が低下する傾向にある。反対に、充填率が0.04より小さいと白血球等との接触回数が減少して白血球の捕捉が困難になる傾向があり、また、不織布の機械的強度が低下することがある。
1) 蒸気加熱処理によって、フィルター要素を構成する不織布が平面方向に収縮することにより、容器材によるフィルター要素の担持が不安定になり、血液がフィルター要素を貫通せずに把持部をすり抜けて入口空間から出口空間に流れ込む現象(サイドリーク現象)が発生することで濾過性能が低下する。
2) 1)と同じく蒸気加熱処理によって、フィルター要素を構成する不織布が平面方向に収縮することにより、不織布の孔径が小さくなるのみならず、孔径が不均一となることで血球の目詰まりが増加し、処理速度が低下する。極端な孔径縮小が発生した場合は、フィルター要素の一部にしか血液が流れなくなる為、有効濾過面積が低下して濾過性能が低下する。
3) 蒸気加熱処理によってフィルター要素を構成する不織布の平均繊維直径が細くなることで、フィルター要素の単位質量当たりの表面積が低下するため、不要成分(白血球等)の吸着面積が低下し濾過性能が低下する。
4) 3)と同じく蒸気加熱処理によってフィルター要素を構成する不織布の平均繊維直径が細くなることで、フィルター要素の垂直方向の平均流量孔径が増加するため、血球とフィルター要素の単位時間当たりの接触回数が低下することで、濾過性能が低下する。
以上のように、蒸気加熱処理に伴う不織布の物理的特性の変化は、血液処理フィルターの性能バランスを大きく悪化させる原因と成り得る。
により事前に検出が可能であることに想到した。すなわち、
・上記1)に記載のように、蒸気加熱後にフィルター担持部構造が不安定になると、担持部構造をすり抜けて空気が流れやすくなる為、フィルターの通気圧損が低下する。
・一方、上記2)の場合は、蒸気加熱後に不織布中の孔径が縮小すると、不織布の通気抵抗が上昇するため、フィルターの通気圧損が上昇する。
・さらに、上記3)、4)では蒸気加熱後に不織布の平均繊維直径が低下すると、不織布の孔径拡大に伴い通気抵抗が低下する為、フィルターの通気圧損が低下する。
なお、上記1)と2)では通気圧損変化が相反する傾向にあるが、不織布繊維の平均繊維直径及び嵩密度等の物理的特性の違いにより、1)と2)各々の寄与度が異なってくるため、決して相殺されるわけではない。
通気圧損は、フィルターに一定流量(3.0ml/分)の乾燥空気を流したときにフィルター中で発生する、空気の圧力損失(Pa))を測定することにより求められる。圧力損失は、例えば、コスモ社DPゲージ(型式:DP−320B)等を用いて測定できる。なお、115℃の蒸気への240分間の曝露後に通気圧損を測定する場合は、蒸気曝露後にフィルターを40℃で15時間以上真空乾燥させてから、圧力損失値を求める。
115℃の蒸気への240分間の曝露の前後での通気圧損変化率は、曝露前の通気圧損値をP0、曝露後の通気圧損値をP1とすると、以下の式で通気圧損変化率を求めることができる。
通気圧損変化率(%)=(P1−P0)/P0*100
血液処理フィルターの蒸気加熱滅菌後の性能低下を抑制し、良好な性能バランスを達成するためには、115℃の蒸気への240分間の曝露前後での通気圧損変化率を±2%以下であることが好ましい。より好ましくは通気圧損変化率が±1.5%以下であること、更に好ましくは通気圧損変化率が±1.0%以下であること、特に好ましくは通気圧損変化率が±0.5%以下となることである。
このようにして作製されたフィルター要素は熱的に安定な性状を有するので、従前のフィルター要素に比べて、より広範囲の蒸気加熱条件に対して、通気圧損変化率を低く保持しうる熱安定性を有する。
不織布3〜4mgを分離してアルミ製標準容器にセットし、初期温度35℃、昇温速度10℃/分、窒素流50mL/分の雰囲気下で、初期昇温曲線(DSC曲線)を測定する。この初期昇温曲線(DSC曲線)から、発熱ピークと融解ピーク(吸熱ピーク)を検出し、各々のピーク面積から得られる熱量値(J)を不織布質量で除すことによって未結晶化熱量(J/g)と結晶融解熱量(J/g)を算出する。測定装置としては、例えば、島津製作所製TA−60WSシステムを用いることができる。
X線結晶化度は、63以上がより好ましく、66以上がさらに好ましい。
測定は、X線回折装置(例えば、MiniFlexII(リガク、型番2005H301))を用いて、以下の1)〜5)の測定手順で行うことができる。
1)試料台に3cm×3cmのサイズの不織布を1枚セットする。
2)下記条件にて測定を実施する。
・走査範囲:5°〜50°
・サンプリング幅(データを取り込む幅):0.02°
・スキャンスピード:2.0°/分
・電圧:30kV
・電流:15mA
3)測定後、非晶部と結晶部のピークが分離したデータを得る。
4)3)のデータから、非晶質ピーク面積(Aa)と総ピーク面積(At)を求める。例えば、解析ソフトウェア(MDI JADE 7)にて、3)で測定したデータを開き、「自動ピーク分離」機能を実施する。その結果、非晶質ピーク面積(Aa)及び総ピーク面積(At)が自動で算出される。
5)非晶質ピーク面積(Aa)及び総ピーク面積(At)から、結晶化度は以下の式によりで算出される。
結晶化度(%)=(At−Aa)/At×100
加えて、蒸気加熱処理後の把持部の圧縮力が向上し、血液がフィルター要素を貫通せずに把持部をすり抜けて入口空間から出口空間に流れ込む現象(サイドリーク現象)を抑制することで、白血球除去能を向上させる効果も得られる。
この点、ポリブチレンテレフタレートは他のポリエステル繊維、例えばポリエチレンテレフタレート繊維に比べて、結晶化速度が速いため、結晶化度を高くしやすいことから、高圧蒸気滅菌等の過酷な蒸気加熱処理を施しても平面方向への収縮が起こりにくく(面積収縮率を小さくしやすく)、従って滅菌条件によらず安定した白血球等除去能及び処理速度を発揮することができる。
面積収縮率(%)
=(蒸気曝露前の不織布の縦の長さ(cm)×蒸気曝露前の不織布の横の長さ(cm)
−蒸気曝露後の不織布の縦の長さ(cm)×蒸気曝露後の不織布の横の長さ(cm))
÷(蒸気曝露前の不織布の縦の長さ(cm)×蒸気曝露前の不織布の横の長さ(cm))×100 ・・・(20)
また、115℃の蒸気への240分間の曝露前後で通気圧損変化が小さいフィルターを作製するためには、フィルター要素を構成する不織布に十分に熱量を付与することが好ましい。
逆に熱源の温度が[ポリマーの融点−120]℃未満の場合や、加熱時間が3秒未満の場合は、好ましい反発強度、通気圧損変化率を達成するのに必要な熱量が得られにくくなる傾向が生じるため好ましくない。
一例として、140℃の乾燥空気中に紡糸後のポリエチレンテレフタレート不織布を120秒間滞留させることで、本実施形態に適した反発強度や通気圧損変化率を得ることができる。
可撓性樹脂の容器の材質はフィルター要素と熱的、電気的性質が類似のものがよく、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン及びポリプロピレンのようなポリオレフィン、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水添物、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体またはその水添物等の熱可塑性エラストマー、及び、熱可塑性エラストマーとポリオレフィン、エチレン−エチルアクリレート等の軟化剤との混合物等が好適な材料として挙げられる。好ましくは、軟質塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン、及び、これらを主成分とする熱可塑性エラストマーであり、更に好ましくは軟質塩化ビニル、ポリオレフィンである。
例えば、フィルター要素が平板状の場合には、その形状に合わせて四角形、六角形などの多角形や、円形、楕円形などの扁平形状とすることができる。より詳細には、図1又は2に示すように、容器1は液体出入口としての第1出入口3を有する入口側容器材と、液体出入口としての第2出入口4を有する出口側容器材から構成され、両者がフィルター要素5を直接あるいは支持体を介して挟み込むことによりフィルター内部を二室に分け、扁平状の血液処理フィルター10を形成するような構成のものが挙げられる。
また、別の例として、フィルター要素が円筒状の場合には、容器も同様に円筒状であることが好ましい。より詳細には、容器は、フィルター要素を収容する筒状胴部と液体入口を有する入口側ヘッダーおよび液体出口を有する出口側ヘッダーから構成され、ポッティング加工により、容器内部が入口から導入された液体が円筒状フィルターの外周部から内周部(または内周部から外周部)に流れるように二室に分け、円筒状の血液処理フィルターを形成するような形状であれば好ましい。
本実施形態においては、容器内に収容され不織布を含むフィルター要素を有する血液処理フィルターに白血球含有液を通過させ、白血球含有液から白血球を除去することを含む。
また、上記の液体を本実施形態の方法によって処理して得られる液体を白血球が除去された液体と称する。
採血された全血にCitrate Phosphate Dextrose(CPD)、Citrate Phosphate Dextrose Adenine−1(CPDA−1)、Citrate Phosphate−2−Dextrose(CP2D)、Acid Citrate Dextrose Formula−A(ACD−A)、Acid Citrate Dextrose Formula−B(ACD−B)、ヘパリンなどの保存液、抗凝固剤等を添加した全血製剤を用意し、その後、本実施形態の血液処理フィルターを用いてこの全血製剤から白血球を除去することにより白血球除去全血製剤を得ることができる。
白血球除去全血製剤の調製においては、保存前白血球除去の場合、好ましくは室温下または冷蔵下にて保存された全血を採血後72時間以内、更に好ましくは24時間以内、特に好ましくは12時間以内、最も好ましくは8時間以内に室温下または冷蔵下にて血液処理フィルターを用いて白血球除去を行うことにより白血球除去全血製剤を得ることができる。保存後白血球除去の場合、室温下、冷蔵下または冷凍下にて保存された全血を、好ましくは使用前24時間以内に血液処理フィルターを用いて白血球を除去することにより白血球除去全血製剤を得ることができる。
採血された全血にCPD、CPDA−1、CP2D、ACD−A、ACD−B、ヘパリンなどの保存液、抗凝固剤を添加する。各血液成分の分離方法は、全血から白血球を除去した後に遠心分離を行う場合と、全血を遠心分離した後に赤血球もしくは赤血球とBCから白血球を除去する場合がある。
全血から白血球を除去した後に遠心分離を行う場合、白血球除去全血を遠心分離することにより白血球除去赤血球製剤を得ることができる。
白血球除去前に全血を遠心分離する場合、遠心条件は、赤血球、PRPに分離される弱遠心条件と、赤血球、BC、PPPに分離される強遠心条件の2種類がある。必要に応じて全血から分離された赤血球、もしくはBCを含んだ赤血球にSAGM、AS−1、AS−3、AS−5、MAPなどの保存液を添加後、血液処理フィルターを用いて赤血球から白血球を除去することにより白血球除去赤血球製剤を得ることができる。
白血球除去赤血球製剤調製においては、好ましくは室温下または冷蔵下にて保存された全血を採血後72時間以内、更に好ましくは48時間以内、特に好ましくは24時間以内、最も好ましくは12時間以内に遠心分離を行うことができる。保存前白血球除去の場合、好ましくは室温下または冷蔵下にて保存された赤血球製剤から採血後120時間以内、更に好ましくは72時間以内、特に好ましくは24時間以内、最も好ましくは12時間以内に室温下または冷蔵下にて血液処理フィルターを用いて白血球を除去することにより白血球除去赤血球製剤を得ることができる。保存後白血球除去の場合、好ましくは室温下、冷蔵下または冷凍下にて保存された赤血球製剤から使用前24時間以内に血液処理フィルターを用いて白血球を除去することにより白血球除去赤血球製剤を得ることができる。
採血された全血にCPD、CPDA−1、CP2D、ACD−A、ACD−B、ヘパリンなどの保存液、抗凝固剤を添加する。
各血液成分の分離方法は、全血から白血球を除去した後に遠心分離を行う場合と、全血を遠心分離した後にPRPもしくは血小板から白血球を除去する場合がある。
全血から白血球を除去した後に遠心分離を行う場合、白血球除去全血を遠心分離することにより白血球除去血小板製剤を得ることができる。
白血球除去前に全血を遠心分離する場合、遠心条件は、赤血球、PRPに分離される弱遠心条件と、赤血球、BC、PPPに分離される強遠心条件の2種類がある。弱遠心条件の場合、全血から分離されたPRPから血液処理フィルターにて白血球を除去した後に遠心分離により白血球除去血小板製剤を得るか、もしくはPRPを遠心分離して血小板とPPPを得た後、血液処理フィルターにて白血球を除去し白血球除去血小板製剤を得ることができる。強遠心条件の場合、全血から分離されたBCを一単位もしくは数〜十数単位プールしたものに必要に応じて保存液、血漿などを添加して遠心分離を行うことにより血小板を得て、得られた血小板を血液処理フィルターにて白血球を除去することにより白血球除去血小板製剤とすることができる。
白血球除去血小板製剤調製において、好ましくは室温下にて保存された全血を採血後24時間以内、更に好ましくは12時間以内、特に好ましくは8時間以内に遠心分離を行う。保存前白血球除去の場合、好ましくは室温下にて保存された血小板製剤を採血後120時間以内、更に好ましくは72時間以内、特に好ましくは24時間以内、最も好ましくは12時間以内に室温下にて血液処理フィルターを用いて白血球を除去することにより白血球除去血小板製剤を得ることができる。保存後白血球除去の場合、好ましくは室温下、冷蔵下または冷凍下にて保存された血小板製剤から使用前24時間以内に血液処理フィルターを用いて白血球を除去することにより白血球除去血小板製剤を得ることができる。
採血された全血にCPD、CPDA−1、CP2D、ACD−A、ACD−B、ヘパリンなどの保存液、抗凝固剤を添加する。
各血液成分の分離方法は、全血から白血球を除去した後に遠心分離を行う場合と、全血を遠心分離した後にPPPもしくはPRPから白血球を除去する場合がある。
全血を白血球除去した後に遠心分離を行う場合、白血球除去全血を遠心分離することにより白血球除去血漿製剤を得ることができる。
白血球除去前に全血を遠心分離する場合、遠心条件は、赤血球、PRPに分離される弱遠心条件と、赤血球、BC、PPPに分離される強遠心条件の2種類がある。弱遠心条件の場合、PRPを血液処理フィルターにて白血球を除去した後に遠心分離により白血球除去血漿製剤を得るか、またはPRPからPPPと血小板に遠心分離した後に血液処理フィルターにて白血球を除去することにより白血球除去血漿製剤を得ることができる。強遠心条件の場合、PPPを血液処理フィルターにて白血球を除去することにより白血球除去血漿製剤を得ることができる。
白血球除去血漿製剤調製においては、好ましくは室温下または冷蔵下にて保存された全血を採血後72時間以内、更に好ましくは48時間以内、特に好ましくは24時間以内、最も好ましくは12時間以内に遠心分離を行うことができる。好ましくは室温下または冷蔵下にて保存された血漿製剤から採血後120時間以内、更に好ましくは72時間以内、特に好ましくは24時間以内、最も好ましくは12時間以内に室温下または冷蔵下にて血液処理フィルターを用いて白血球を除去することにより白血球除去血漿製剤を得ることができる。保存後白血球除去の場合、好ましくは室温下または冷蔵下または冷凍下にて保存された血漿製剤から使用前24時間以内に血液処理フィルターを用いて白血球を除去することにより白血球除去血漿製剤を得ることができる。
生理食塩水などで血液処理フィルター内をプライミングした後に、ヘパリン、メシル酸ナファモスタット、ACD−A、ACD−Bなどの抗凝固剤を含む溶液で置換する。体外へ導かれた血液へ抗凝固剤を加えながら、人に接続された回路から血液処理フィルターの入口へ血液を流量10〜200mL/minで流し込み、血液処理フィルターにて白血球を除去することができる。
白血球除去開始期(処理量0〜0.5L)は10〜50mL/minの流量が好ましく、20〜40mL/minが更に好ましい。白血球除去開始期以降(処理量0.2〜12L)は流量30〜120mL/minで処理を行うのが好ましく、流量40〜100mL/minが更に好ましく、流量40〜60mL/minが特に好ましい。白血球除去後、生理食塩水などで血液処理フィルター内を置換して返血すると、血液処理フィルター内の血液が無駄にならないため好ましい。
(不織布の調製)
不織布として、ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略す)をメルトブロー法で紡糸して繊維集合体を形成し、得られた繊維集合体を140℃で120秒間乾熱処理する方法により作製した、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.3%の不織布を使用した。
2−ヒドロキシエチル メタアクリレート(以下HEMAと略称する)とジエチルアミノエチル メタアクリレート(以下DEAMAと略称する)のコポリマーを通常の溶液ラジカル重合によって合成した。エタノール中のモノマー濃度1モル/Lで、開始剤としてアゾイソブチロニトリル(AIBN)1/200モルの存在下、60℃で8時間、重合反応を行なった。生成した親水性ポリマーのエタノール溶液に不織布を浸した。ポリマー溶液から取り出された不織布を押ししぼって、吸収された余分なポリマー溶液を除去し、乾燥空気を送りながらポリマー溶液を乾燥させて、不織布の表面を覆うコート層を形成させた。不織布をポリマーコート層で被覆したものの表面部分(コート層の表面部分)における非イオン性基の塩基性含窒素官能基に対するモル比は32.3であり、その1g中のコート層の質量は9.0mg/g(不織布+コート層)であり、CWST値は100dyn/cmであった。
上記で得られたコート層を設けた不織布を64枚積層したものをフィルター要素として、硬質性容器に充填し、超音波溶着して有効濾過面積45cm2のフィルターを作製した。
なお、得られたフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.40(N・m2/g)であった。 このフィルターを、115℃で240分間蒸気滅菌した後、40℃で15時間以上真空乾燥させて、蒸気滅菌後フィルターを作成した。蒸気滅菌(115℃の蒸気への240分間の曝露)前後での通気圧損を測定したところ、通気圧損変化率は1.8%であった。
次に白血球除去能を評価する試験方法を記述する。評価に用いる血液として、採血直後の血液500mLに対して抗凝固剤であるCPD溶液を70mL加えて混和し2時間静置した全血を用いた。以後、この血液評価用に調製された血液を濾過前血という。
濾過前血が充填された血液バッグと蒸気滅菌後フィルターの入口を内径3mm、外径4.2mmの塩化ビニル製のチューブ40cmで接続した。さらに、フィルターの出口と回収用血液バッグとを同じく内径3mm、外径4.2mmの塩化ビニル製チューブ60cmで接続した。その後、濾過前血を充填した血液バッグの下部から落差100cmにて濾過前血をフィルター内に流し、回収バッグに流入する血液量が0.5g/分になるまで濾過時間を計測した。
さらに回収バッグから血液(以後、濾過後血という)3mLを回収した。白血球除去能は、白血球残存率を求めることにより評価した。白血球残存率は、フローサイトメトリー法(装置:BECTON DICKINSON社製 FACSCanto)を用いて濾過前血及び濾過後血の白血球数を測定し、次の式(30)に従い計算した。
白血球残存率=[白血球濃度(個/μL)(濾過後血)]÷[白血球濃度(個/μL)(濾過前血)] ・・・(30)
白血球数の測定は、各血液100μLをサンプリングし、ビーズ入りLeucocountキット(日本ベクトン・ディッキンソン社)を用いて行った。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.1%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.40(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.6%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は0.4×10-3、濾過時間は17分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.5%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.31(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は2.0%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は5.2×10-3、濾過時間は19分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.4%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を白血球除去フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.31(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.9%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は4.1×10-3、濾過時間は18分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.3%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.40(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.8%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は3.3×10-3、濾過時間は22分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.1%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.40(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.6%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は2.8×10-3、濾過時間は21分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.5%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.31(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は2.0%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は8.3×10-3、濾過時間は23分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.4%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.31(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.9%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は7.3×10-3、濾過時間は20分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
ポリブチレンテレフタレート(以下PBTと略す)繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.2%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は98dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を白血球除去フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.40(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.7%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は0.5×10-3、濾過時間は19分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
[実施例10]
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.0%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は98dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を白血球除去フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.40(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.5%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は0.1×10-3、濾過時間は18分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.4%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は98dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を白血球除去フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.31(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.9%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は4.5×10-3、濾過時間は19分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.3%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は98dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を白血球除去フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.31(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.8%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は3.8×10-3、濾過時間は20分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.2%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.40(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.7%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は2.8×10-3、濾過時間は29分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.0%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.40(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.5%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は2.4×10-3、濾過時間は28分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.4%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.31(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.9%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は7.9×10-3、濾過時間は29分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.3%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.31(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.8%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は6.8×10-3、濾過時間は29分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は2.7%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を白血球除去フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.7%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は16.5×10-3、濾過時間は21分となり、濾過時間は短いものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.6%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を白血球除去フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.6%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は13.8×10-3、濾過時間は20分となり、濾過時間は短いものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は2.7%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.7%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は19.5×10-3、濾過時間は29分となり、濾過時間は短いものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.6%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.6%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は17.4×10-3、濾過時間は30分となり、濾過時間は許容内であるものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は2.6%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は98dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を白血球除去フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.6%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は13.5×10-3、濾過時間は22分となり、濾過時間は短いものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.5%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は98dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を白血球除去フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.4%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は12.1×10-3、濾過時間は23分となり、濾過時間は短いものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.1(gf・cm/cm2)、面積収縮率は2.6%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.6%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は16.5×10-3、濾過時間は44分となり、白血球除去能が低い上に濾過時間が長く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.7(gf・cm/cm2)、面積収縮率は1.5%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は1.4%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は15.5×10-3、濾過時間は41分となり、白血球除去能が低い上に濾過時間が長く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
実施例2のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.3(gf・cm/cm2)、面積収縮率は10.5%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。
ポリマーコート処理後の不織布を64枚積層したものを血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.43(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−0.3%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は0.7×10-3、濾過時間は20分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例2のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.4(gf・cm/cm2)、面積収縮率は0.5%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。
ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.45(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は0.2%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は0.4×10-3、濾過時間は19分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例2のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.8(gf・cm/cm2)、面積収縮率は11.2%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.38(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−1.8%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は5.2×10-3、濾過時間は19分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例2のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.6(gf・cm/cm2)、面積収縮率は9.6%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.41(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−1.7%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は4.2×10-3、濾過時間は16分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例2のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.3(gf・cm/cm2)、面積収縮率は10.5%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.43(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−0.3%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は3.3×10-3、濾過時間は22分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例2のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.4(gf・cm/cm2)、面積収縮率は0.5%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.45(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は0.2%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は2.9×10-3、濾過時間は21分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例2のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.8(gf・cm/cm2)、面積収縮率は11.2%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.38(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−1.8%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は8.1×10-3、濾過時間は22分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例2のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.6(gf・cm/cm2)、面積収縮率は9.6%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.41(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−1.7%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は7.3×10-3、濾過時間は20分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例10のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.2(gf・cm/cm2)、面積収縮率は10.1%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.45(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は0.2%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は0.5×10-3、濾過時間は21分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例10のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.3(gf・cm/cm2)、面積収縮率は0.4%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.47(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−0.1%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は0.1×10-3、濾過時間は18分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例10のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.6(gf・cm/cm2)、面積収縮率は10.9%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.40(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−1.7%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は4.2×10-3、濾過時間は19分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例10のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.4(gf・cm/cm2)、面積収縮率は9.2%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.43(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−1.6%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は3.8×10-3、濾過時間は17分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例10のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.2(gf・cm/cm2)、面積収縮率は10.1%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.45(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は0.2%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は2.5×10-3、濾過時間は28分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例10のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.3(gf・cm/cm2)、面積収縮率は0.4%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.47(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−0.1%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は2.1×10-3、濾過時間は29分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例10のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.6(gf・cm/cm2)、面積収縮率は10.9%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.40(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−1.7%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は7.4×10-3、濾過時間は28分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
実施例10のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.4(gf・cm/cm2)、面積収縮率は9.2%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.43(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は−1.6%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は6.6×10-3、濾過時間は28分となり、低い血液処理圧と高い白血球除去能が示された。
比較例1のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.4(gf・cm/cm2)、面積収縮率は10.8%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。
PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.27(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は2.5%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は12.5×10-3、濾過時間は22分となり、濾過時間は短いものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
比較例2のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.4(gf・cm/cm2)、面積収縮率は0.7%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PET繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は2.4%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は11.1×10-3、濾過時間は21分となり、濾過時間は短いものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
比較例3のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.4(gf・cm/cm2)、面積収縮率は10.8%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.27(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は2.5%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は16.4×10-3、濾過時間は30分となり、濾過時間は許容内であるものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
比較例4のバリエーションとして、PET繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.4(gf・cm/cm2)、面積収縮率は0.7%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は2.4%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は15.3×10-3、濾過時間は30分となり、濾過時間は許容内であるものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
比較例5のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.3(gf・cm/cm2)、面積収縮率は10.6%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は2.4%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は11.2×10-3、濾過時間は20分となり、濾過時間は短いものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
比較例6のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.3(gf・cm/cm2)、面積収縮率は0.5%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。PBT繊維を覆うコート層を形成させる、実施例1と同様のポリマーコート処理を行った。ポリマーコート処理後のCWST値は100dyn/cmであった。ポリマーコート処理後の不織布を血液処理フィルター要素として使用した。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.29(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は2.2%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は10.3×10-3、濾過時間は21分となり、濾過時間は短いものの、白血球除去能が低く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
比較例7のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は2.3(gf・cm/cm2)、面積収縮率は10.6%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.28(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は2.4%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は14.5×10-3、濾過時間は42分となり、白血球除去能が低い上に濾過時間が長く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
比較例8のバリエーションとして、PBT繊維からなり、目付22g/m2、厚さ0.13mm、充填率0.12、平均繊維直径1.0μm、WC値は1.3(gf・cm/cm2)、面積収縮率は0.5%の不織布を使用した。不織布は、実施例1と同様に、紡糸後の繊維集合体に乾熱処理を施す方法により準備した。不織布のポリマーコート処理は行わなかった。このフィルター要素の単位目付あたりの反発強度は0.29(N・m2/g)であった。
実施例1と同様の方法にてフィルターを作製したところ、蒸気滅菌前後での通気圧損変化率は2.2%であった。血液試験を行った結果、白血球残存率は13.5×10-3、濾過時間は40分となり、白血球除去能が低い上に濾過時間が長く、このフィルター要素は実用上適さないことが分かった。
また、表3、4、及び、6に示すように、実施例17〜32と比較例9〜16の結果から、フィルター要素の単位目付あたりの反発強度を高く維持しながら、フィルターの通気圧損変化率を低く制御することにより、白血球除去能をより向上させうることが確認できた。加えて、フィルター要素を構成する不織布の面積収縮率を低く設定することにより、さらに白血球除去能を高め、濾過時間を短縮化する付加効果が得られることも確認された。
また、不織布を構成する材料がPETである場合とPBTである場合とで比較すると、PBT不織布ではコート処理無しの場合にコート処理有に比べて顕著に濾過時間延長がみられるのに対し、PET不織布ではコート処理有無による濾過時間への影響はPBTほど大きくは見られなかった。このことから、PET不織布は白血球除去能が十分基準を満足できる場合(実施例5、6、21及び22)には、コート処理無しでのフィルター設計が可能であり、製造コスト低減に効果が得られると考えられる。
特に、本発明の血液処理フィルターは、従来のものに比べ白血球除去能が高く、かつ目詰まりがなく処理時間を短くすることができるので、白血球を捕捉するための白血球除去フィルターとして好適に使用できる。
Claims (7)
- 不織布を含み、蒸気加熱処理前における単位目付(g/m2)あたりの反発強度が0.3(N・m2/g)以上である、血液処理フィルター用フィルター要素。
- 前記不織布の目付40g/m2相当のWC値が2.0(gf・cm/cm2)以下である、請求項1に記載の血液処理フィルター用フィルター要素。
- 前記不織布の、115℃の蒸気への240分間の曝露による面積収縮率が10%以下である、請求項1又は2に記載の血液処理フィルター用フィルター要素。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のフィルター要素、入口側容器材、及び、出口側容器材を有し、
前記フィルター要素が、前記入口側容器材及び前記出口側容器材によって挟まれることによって把持され、
前記フィルター要素によって、その内部が入口側空間と出口側空間とに仕切られている、血液処理フィルター。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のフィルター要素、及び、入口及び出口を有する可撓性容器を有し、
前記フィルター要素が、前記可撓性容器に接合されることによって担持され、
前記フィルター要素によって、その内部が入口側空間と出口側空間とに仕切られている、血液処理フィルター。 - 115℃の蒸気への240分間の曝露の前後での通気圧力損失変化率が±2%以下である、請求項4又は5に記載の血液処理フィルター。
- 請求項5に記載の血液処理フィルターに遠心力を加える処理をする工程を含む、
血液処理方法。
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