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JP2019187321A - 栽培ポット - Google Patents

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JP2019187321A JP2018084689A JP2018084689A JP2019187321A JP 2019187321 A JP2019187321 A JP 2019187321A JP 2018084689 A JP2018084689 A JP 2018084689A JP 2018084689 A JP2018084689 A JP 2018084689A JP 2019187321 A JP2019187321 A JP 2019187321A
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康裕 松村
Yasuhiro Matsumura
康裕 松村
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Abstract

【課題】表面に藻が付着しにくいような形状および構成を有する栽培ポットを提供する。【解決手段】栽培ポットは、植物育成用の培地を収容し、貫通孔を有する支持プレートに挿入されて植物を育成するものであり、上面開口部および下面開口部を有する筒状本体部と、前記上面開口部に接続され、前記上面開口部の中心から遠ざかる方向に延びるフランジ部と、前記フランジ部に接続され、前記筒状本体部と離間して前記筒状本体部の外側周壁を囲む垂下支持部と、を備え、前記筒状本体部が前記支持プレートの前記貫通孔に挿入され、前記垂下支持部が前記支持プレートの上面に当接することによって、前記栽培ポットが前記支持プレートに支持される。【選択図】図1

Description

本発明は、植物育成用の培地を収容できる栽培ポットに関し、とりわけ大規模に機械化された植物水耕栽培プラントに採用される栽培ポットに関する。
例えば特許文献1には、播種から梱包までの作業を自動的に処理する水耕栽培における自動栽培装置が開示されている。特許文献1では、水耕栽培において、ウレタン等の培地に植物株を育成し、培地を孔の開いた栽培パネルに挿入し、植物の成長段階に応じて孔間間隔の異なるパネルに移植して株間間隔を変えることにより、栽培空間の効率を高めることが記載されている。
より具体的には、特許文献1において、育苗箱を自動的に一巡させる育苗箱循環部は、培地供給部、培地切断部、培地の孔に種を蒔く播種部、コンベア装置、3列の育苗箱列、および定植により空になった育苗箱を培地供給部に戻すコンベア装置等から構成されている。栽培バーを自動的に一巡させる栽培バー循環搬送部は、栽培バーの上に苗を移す定植部と、栽培バーのスペーシング間隔を作物の成長に合わせて行うと共に作物を成長させる4つのステージと、収穫部と、収穫により空になった栽培バーを定植部に戻すコンベア装置等から構成されている。
また特許文献2には、一連の定植作業を確実かつ自動的に行えるカップ栽培用定植装置および栽培カップが開示され、移植の機械化に対応するために、一株の植物が植え付けられた培地を栽培カップに収容し、この栽培カップを栽培パネルに移植することが記載されている。
より詳しくは、特許文献2に記載のカップ栽培用定植装置は、カップ処理部の各手段により、育苗マットからの培地ブロックの分離ないし栽培カップへの収容を行い、パネル処理部の各手段により栽培パネルへの収容を行い、これらにより一連の定植作業を自動的に行うものである。すなわち特許文献2には、ウレタン培地マットに播種を行い、発芽させて幼苗の状態に育成した段階で、培地マットを切断し、一株分の培地ブロックを作成して、この培地ブロックを栽培カップに収容するための栽培カップ及び移植装置が開示されている。
また特許文献2には、栽培カップは、筒状の本体を有し、本体は上方に拡がったテーパー状の上部と下部とで構成されており、培地ブロックを栽培カップに収容するためには、三本一組の棒状部材を下面開口から上面開口を超えて上昇させ、棒状部材を三方に広げた後、これらの間に培地ブロックを締め付けた状態で下面開口を超えて棒状部材を下降させることが教示されている(図15)。
さらに特許文献2に記載の栽培カップは、上部と下部の間に略水平な段部が形成され、栽培パネルは、スチロール樹脂発泡体からなる板状の基材であり、複数の貫通孔が設けられ、貫通孔より大径の栽培カップを貫通孔に挿入することにより、栽培カップの本体と基材との間に生じる摩擦力で栽培カップを係止または保持するように構成されている。
特開2000−106776号公報 特開平07−147855号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載されているように、幼苗が植えつけられた培地マットを自動的または機械的に切断し、一株分の培地ブロックを栽培カップに収容する際、幼苗およびその根を傷つける虞があった。とりわけ特許文献2のように、棒状部材を用いて培地ブロックを締め付けて把持し、培地ブロックを栽培カップに収容する際、棒状部材により幼苗の根にダメージを与える可能性があった。
また、特許文献1および特許文献2によれば、培地ブロックを栽培カップに収容して搬送する間に培養液等を噴霧供給して育成させる栽培工程が記載されており、スチロール樹脂発泡体の板状基材と栽培カップとの間において、藻が発生する場合があった。藻が発生すると、藻が野菜に付着することによる商品価値の低下、藻による養液成分の消費、藻を栄養源として繁殖する細菌による有害物質の発生等の問題が生じる場合がある。特に、大規模な植物工場に適した湛水水耕栽培(DFT:Deep Flow Technique)および薄膜水耕栽培(NFT:Nutrient Film Technique)への応用においては、藻の発生を抑制することは極めて重要な課題である。
そこで本発明に係る態様は、植物育成用の培地を収容し、貫通孔を有する支持プレートに挿入されて植物を育成する栽培ポットに関し、この栽培ポットは、上面開口部および下面開口部を有する筒状本体部と、前記上面開口部に接続され、前記上面開口部の中心から遠ざかる方向に延びるフランジ部と、前記フランジ部に接続され、前記筒状本体部と離間して前記筒状本体部の外側周壁を囲む垂下支持部と、を備え、前記筒状本体部が前記支持プレートの前記貫通孔に挿入され、前記垂下支持部が前記支持プレートの上面に当接することによって、前記栽培ポットが前記支持プレートに支持される。
前記筒状本体部は、前記上面開口部から前記下面開口部に向かうほど開口面積が小さくなるように形成された内側周壁を有し、前記内側周壁は、前記上面開口部と前記下面開口部との間において平滑な面を有することが好ましい。
前記筒状本体部、前記フランジ部、および前記垂下支持部は、一体に成形されていることが好ましい。
本発明に係る態様によれば、水耕栽培で採用される栽培ポットであって、その表面に藻が付着しにくい形状および構成を有する栽培ポットを提供することができる。
(a)は、栽培ポットを上から見た上方斜視図であり、(b)は、栽培ポットを下から見た下方斜視図である。 図1に示す栽培ポットの側面図である。 (a)は、栽培ポットの断面図であり、図3(b)は、(a)の円Bに示す領域の拡大断面図である。 播種工程において栽培ポット内に挿入される培地を示す上方斜視図である。 複数の栽培ポットが配置される育苗用栽培パネルの斜視図である。 養液収容ベッドの上に配置された育苗用栽培パネルおよび栽培ポットを示す。 複数の栽培ポットが配置される生育用栽培パネルの斜視図である。
添付図面を参照して本発明に係る栽培ポット1の実施形態を以下説明する。実施形態の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(たとえば「上下」、「X方向」および「Y方向」等)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本発明を限定するものでない。なお各図面において、栽培ポット1の各構成部品の形状または特徴を明確にするため、これらの寸法を相対的なものとして図示し、必ずしも同一の縮尺比で表したものではない。
[栽培ポットの構成]
図1〜図3を参照しながら、本実施形態に係る栽培ポット1の概略的な構成について以下説明する。図1(a)は、栽培ポット1を上から見た上方斜視図であり、図1(b)は、栽培ポット1を下から見た下方斜視図である。図2は、栽培ポット1の側面図である。図3(a)は、栽培ポット1の断面図であり、図3(b)は、図3(a)の円Bに示す領域の拡大断面図である。
本実施形態に係る栽培ポット1は、湛水水耕栽培(DFT)および薄膜水耕栽培(NFT)に使用されるものであり、植物育成用培地50(図4)を収容するものである。図1(a)および図1(b)に示すように、栽培ポット1は、筒状または略円筒状の本体部10を備え、本体部10は、中心軸Cを含み、上面開口部12および下面開口部14を有し、上面開口部12から下面開口部14に向かって先細りする(テーパー状の)形状を有する。すなわち本体部10は、上面開口部12から下面開口部14に向かうほど開口面積が小さくなるように形成された外側周壁16および内側周壁18を有する。本体部10の外側周壁16および内側周壁18は、連続的でかつ平滑な面により構成され、さらに換言すると、凹凸がなく、かつ表面粗さの小さい面を有するように設計されている。栽培ポット1は、植物を機械的に安価に大量生産するために用いられるものであるため、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂を原材料として一体に成形(射出成形)することにより製造されることが好ましい。
また栽培ポット1は、図3(a)および図3(b)から明らかなように、上面開口部12に接続されるとともに中心軸Cから遠ざかる方向(すなわち横方向または半径方向)に延びるフランジ部30と、本体部10の外側周壁16とは離間しつつもフランジ部30から実質的に中心軸Cに沿って延びる垂下支持部40とを備える。
フランジ部30は、フォークや挟持手段(図示せず)を用いて把持することにより、栽培ポット1を搬送可能にするものである。
また垂下支持部40は、本体部10の外側周壁16に対向する内周面42と、半径方向外向きの外周面44とを有する。垂下支持部40の内周面42および外周面44は、本体部10の外側周壁16および内側周壁18と同様、凹凸がなく、連続的でかつ平滑な面により構成されている。垂下支持部40の下端の全周が支持プレートの上面に当接して、支持プレートの上部と下部の空間を隔てることができるように、垂下支持部40の下端部45は水平方向の同一面内に連続する周を形成している。
上述のように、本体部10(その外側周壁16)が下方に向かって先細りするテーパー形状を有するので、垂下支持部40は、上面開口部12に隣接する位置で、本体部10の外側周壁16に接続される。すなわち、本体部10の外側周壁16と垂下支持部40の内周面42は、図3(b)に示すように連続的に連結され、それぞれの接線のなす角度θは、鋭角であり、好適には45°以下であり、より好適には30°以下である。
栽培ポット1の本体部10は、一株分の植物の茎または根が通る程度の大きさを有するものであればよく、下面開口部14の内径は10〜20mmであってもよく、上面開口部12の内径は15〜40mmであってもよい。栽培ポット1の垂下支持部40の下端部45が支持プレート(図5に示す育苗用栽培パネル60および図7に示す生育用栽培パネル61)に当接する面(支持プレートの上面64に沿った切断面)において、支持プレートの貫通孔62の径は、本体部10の外径より大きく、かつ垂下支持部40の下端部45が形成する周の内径は、貫通孔62の径よりさらに一回り大きい。具体的には、上記切断面において、貫通孔62の径は本体部10の外径より0.2〜3mm大きく、下端部45が形成する周の内径は貫通孔62の径より2〜15mm大きいことが好ましい。
[栽培ポットを用いた栽培方法]
本発明に係る栽培ポット1の利点を説明するために、栽培ポット1を用いた栽培方法について概略的に説明する。ただし、本発明に係る栽培ポット1は、以下説明する特定の栽培方法に限定して利用されるものではなく、任意の水耕栽培方法に用いることができる。
この栽培方法は、概略、1)播種工程、2)発芽工程、3)育苗工程、4)生育工程、および5)収穫工程を有する。これらの工程のうち特に1)播種工程〜4)生育工程は、植物を安全に効率よく育てるために、農薬等を用いることなく、外気とは隔離された無菌室状態で行われる。
1)播種工程において、まず培地50を準備する。図4に示す培地50は、例えばウレタンスポンジで略直方体形状を有するように形成されている。培地50の形状は、略直方体形状の他、略円筒形状等の他の形状を有するものであってもよく、栽培ポット1と同様、安価に大量生産できるものであることが好ましい。培地50は、上側表面52の中央に、半球状の凹部として形成された播種穴56を有し、播種穴56は、培地50の下側表面54まで貫通する十字状の切込(スリット、図示せず)を有する。
次に、複数の貫通孔62が形成された支持プレートとして構成された育苗用栽培パネル60に、貫通孔62の個数分の栽培ポットを設置する。育苗用栽培パネル60は、図5に示したように、例えば塩化ビニル樹脂で成形された平滑なパネル(板状部材)であって、複数の貫通孔を一定の密な株間距離(例えば3cm)で設けたものである。図5に示す育苗用栽培パネル60は、6行(X方向)12列(Y方向)の貫通孔62を有する。栽培パネル60に栽培ポット1が設置される際には、栽培ポット1の本体部10が育苗用栽培パネル60の貫通孔62に挿入され、栽培ポット1の垂下支持部40の下端部45が育苗用栽培パネル60の上面64に当接することにより、栽培ポット1が育苗用栽培パネル60に支持される。
図示しない播種装置を用いて自動的にまたは手作業で、培地50に水を含ませた後、図4の矢印Aに示すように、培地50を栽培ポット1の上面開口部12から下面開口部14に向けて挿入する。次に、栽培ポット1内に挿入された播種穴56の中に植物の種を播き、必要に応じてさらに散水を行う。このとき、複数の栽培ポット1が一枚の育苗用栽培パネル60に配列された状態にあるため、培地50の挿入、播種、散水等の操作を迅速に行うことができる。
栽培ポット1は、図1(b)および図3(a)に示すように、内側周壁18が下面開口部14の近傍で半径方向内側に湾曲するように形成してもよい。また、内側周壁18の下面開口部14の近傍には、環状リブ20を有してもよい。このように構成することにより、培地50を栽培ポット1内に挿入する播種工程、およびその後の工程において、培地50が栽培ポット1の下面開口部14から脱落することを防止することができる。すなわち、栽培ポット1の環状リブ20、および半径方向内側に湾曲した下面開口部14の近傍は、培地50の脱落防止の係止部として機能する。このため、栽培ポット1に挿入後の培地50は、下面開口部14付近で押し狭められて保持され、下面開口部14からごくわずかに突出した状態で留まる。
2)発芽工程では、播種済みの培地50が挿入された栽培ポット1が育苗用栽培パネル60に配列されて、暗所かつ適切な湿度環境に保たれた発芽室に一定期間保持される。
3)育苗工程において、発芽室から取り出された育苗用栽培パネル60は、詳細図示しないが、X方向に24枚およびY方向に2枚並べて育苗棚に設置され、全体的にX方向に徐々に移動するように構成されている。栽培ポット1で育てられる植物は、育苗用栽培パネル60がX方向に移動している間に、同様に育苗棚に配置されたLEDランプ等の光源から光を受けて生育する。
さらに育苗用栽培パネル60は、図6に示すように、X方向に沿って延びる養液収容ベッド70の上方に配置される。すなわち、育苗用栽培パネル60は、LEDランプ等の光源(図示せず)と養液収容ベッド70との間に配置される。なお本願では、育苗用栽培パネル60を境界として、光源が存在する上面側を地上部、養液収容ベッド70が存在する下面側を地下部という。
育苗用栽培パネル60は貫通孔62を有する。本実施形態の係る栽培ポット1は、その筒状本体部10が貫通孔62に挿入され、垂下支持部40の下端部45が育苗用栽培パネル60の上面に当接することによって、栽培パネル60に支持されるように構成されている。これに対し、前掲特許文献2に記載された栽培カップは、略水平な段部が栽培パネルの水平面に支持され、貫通孔との間に小さな隙間が形成されるような形状を有するため、この隙間から漏れた(侵入した)光が養液Nに到達し、養液N内に藻が光を受けて繁殖してしまう。
しかしながら本実施形態に係る栽培ポット1は、水平方向に延びるフランジ部だけでなく、フランジ部30から下方に延び、貫通孔62よりも一回り大きい径で貫通孔62を覆い囲む垂下支持部40を有するため、光の漏れ(侵入)を阻止することができる。
さらに、前掲特許文献2に記載のように、筒状本体部と一体に(間隙なく)接続され、略水平方向に延びる段部を有する栽培カップが発泡スチロール製の栽培パネルに嵌め込まれた場合、育苗工程中の栽培パネルの上流側から下流側への移動に伴って、栽培カップと栽培パネルの間の隙間が拡大し、養液に到達する光量が大きくなり、藻の繁殖を加速させてしまう問題があった。
しかしながら本実施形態に係る栽培ポット1は、筒状本体部10の上方外周をフランジ部30と垂下支持部40が取り囲んでいる。このため、育苗工程中に栽培パネル60を移動させて、栽培パネル60の貫通孔62と筒状本体部10との位置関係が相対的に変化したとしても、貫通孔62よりも一回り大きな径を有する垂下支持部40の下端部45が栽培パネル60の上面に当接することによって、垂下支持部40を境界として内周面42側の空間(地下部)と外周面44側の空間(地上部)とに隔てられた状態が維持される。このため、栽培パネルの移動に伴う貫通孔の近傍の隙間の変化とは無関係に、養液Nが存在する地下部に対する遮光効果を確実に維持することができる。
図6に示す養液収容ベッド70は、湛水水耕栽培(DFT)方式を採用するものであり、養液収容ベッド70内の養液Nは、栽培ポット1の下面開口部14に近接し、下面開口部14から突出する培地50に接触する水位まで湛えられている。養液Nは図示されないポンプによって養液収容ベッド内を循環する。育苗用栽培パネル60がX方向に移動するため、養液Nの水位は完全に静止しておらず、養液Nが跳ね上がって、養液Nの滴が栽培ポット1の下面開口部14、本体部10の外側周壁16、および垂下支持部40の内周面42に付着することがある。
ここで、前掲特許文献2の栽培カップは、栽培パネルの貫通孔の壁面と栽培カップの筒状本体部下部の外側周壁とが接触する境界と、その外周方向に略水平に延びる段部と栽培パネルの上面とが接触する境界が連続する構造であるため、これらの境界に微小な隙間が生じることは避けられない。養液Nの滴が栽培カップに付着すると、この微小な隙間の形状が毛細管として働き、毛細管現象によって栽培パネル上に養液が吸い上げられ、栽培パネル上面に運ばれた養液に光が照射され、栽培パネル上面に藻が繁殖する問題があった。
これに対し、本実施形態に係る栽培ポット1では、栽培ポット1の筒状本体部10の外側周壁16と垂下支持部40の内周面42との間に実質的なスペースを画定しているので、前掲特許文献2のように微小な隙間が栽培パネル上面まで連続する構造を有さない。このため、毛細管現象による栽培パネル上面への養液の吸い上げが無く、藻の繁殖を確実に防止することができる。
藻の繁殖を防止することにより、藻を栄養源として繁殖する細菌を低減し、この細菌が発生させる有害物質を排除または実質的に低減することができる。これにより、植物の生育不良を防止することができる。したがって、本実施形態に係る栽培ポット1を用いた育苗工程では、農薬等を利用しなくても、栽培環境に藻および細菌が発生することはなく、植物を安全に効率よく育てることができる。
一方、藻が繁殖して、育苗する植物自体に付着すると、植物の商品価値を下げることになる。藻は、一般に、養液Nが長く滞留している部分に発生しやすく、特に、本体部10等に凹凸があるとき、または本体部10等が表面粗さの大きい面を有するとき、養液Nが長く滞留しやすく、藻の発生を助長する。そこで、本実施形態に係る栽培ポット1の本体部10の内側周壁18は、凹凸が抑制された、連続的でかつ平滑な面で構成することにより、内側周壁18においても藻の繁殖を低減するように構成されている。
本実施形態に係る栽培ポット1は、収穫工程後に次亜塩素酸等で洗浄して、発生した藻を除去して、反復的に再利用することができる。これに対し、前掲特許文献2の栽培カップのように内側周壁にリブが設けられていると、リブと内側周壁の境界近傍に養液Nが滞留しやすく、藻の繁殖を抑制することができない。また、洗浄工程においても、洗浄液が前記境界近傍に侵入しにくい形状であるため、洗浄後に藻の組織が残留しやすく、反復再利用に適さない。
4)生育工程
生育工程においては、育苗工程で一定の大きさまで育った植物が収容された栽培ポット1を、育苗用栽培パネル60から、図7に示す生育用栽培パネル61に移し替える。生育用栽培パネル61は、育苗用栽培パネル60と同様、例えば塩化ビニル樹脂で成形された平滑なパネル(板状部材)であって、複数の貫通孔62を設けたものであるが、隣接する貫通孔62の間の株間距離(例えば10cm)は、育苗用栽培パネル60における株間距離(例えば3cm)より大きくなるように設計されている。育苗工程において、隣接する栽培ポット1同士の葉が重なる程度まで育苗された植物を、隣接する植物同士の間隔を広げて配置し直すことで、各々の植物の葉が十分な光を受けられるようにするためである。
さらに生育用栽培パネル61は、X方向に沿って延びる複数(例えば8列)の樋状の養液収容ベッド(以下、単に「樋」という。)の上方に配置される。樋は、栽培中の植物に養液Nを供給するものであり、X方向に緩やかに傾斜しているため、上流側から供給された養液Nは下流側に流れ、常に新鮮な養液Nを十分に供給することができる。X方向に配列された複数の栽培ポット1は、1本の樋を共有する。生育用栽培パネルは、植物の成長に伴ってX方向に移動する。このとき、X方向に配列された複数の栽培ポット1は、共有している樋に沿って移動する。
育苗工程では、養液収容ベッド70が湛水水耕栽培(DFT)方式を採用し、養液Nが栽培ポット1の下面開口部14に近接する水位まで湛えられている。これに対し、生育工程では、養液収容ベッドとして樋を用いる薄膜水耕(NFT)方式を採用し、樋内を流れる養液Nの水位は浅く、植物の根により多くの空気に晒し、養液Nまでの距離を大きくすることで、植物の根および葉の成長を促進しようとするものである。しかしながら、高湿度に保たれた樋内の空間は、藻の繁殖に好条件となるため、これを抑制する必要がある。
NFT方式では、樋内の養液Nの水位は浅いが、栽培ポット1内に収容されている植物が大きく成長しているため、樋内を通過する植物の根が大きい。DFT方式における槽状の養液収容ベッドと比較して相対的に小さな断面積を有する樋を、相対的に大きい根が通過することに伴って、養液Nの跳ね上がりが生じる。また、樋の一部を植物の根が堰き止めて、部分的な水位上昇が起こる場合もある。
本発明の栽培ポット1は、樋内の養液Nの跳ね上がりや一時的な水位上昇があっても、樋内への遮光効果と、栽培ポット1近傍の養液Nを栽培パネル上面に運ぶ毛細管現象の防止効果を有するため、確実に藻の繁殖を抑制することができる。
5)収穫工程
こうして、十分に生育した植物は、図示しない収穫工程において、植物が培地から引き抜かれて、商品として出荷される。
本発明は、水耕栽培で採用される栽培ポットに利用することができる。
1…栽培ポット、10…本体部、12…上面開口部、14…下面開口部、16…外側周壁、18…内側周壁、20…係止部(環状リブ)、30…フランジ部、40…垂下支持部、42…内周面、44…外周面、45…下端部、46…連結部分、50…培地、52…上側表面、54…下側表面、56…播種穴、60…育苗用栽培パネル、61…生育用栽培パネル、62…貫通孔、64…上面、70…養液収容ベッド、N…養液

Claims (3)

  1. 植物育成用の培地を収容し、貫通孔を有する支持プレートに挿入されて植物を育成する栽培ポットであって、
    上面開口部および下面開口部を有する筒状本体部と、
    前記上面開口部に接続され、前記上面開口部の中心から遠ざかる方向に延びるフランジ部と、
    前記フランジ部に接続され、前記筒状本体部と離間して前記筒状本体部の外側周壁を囲む垂下支持部と、を備え、
    前記筒状本体部が前記支持プレートの前記貫通孔に挿入され、前記垂下支持部が前記支持プレートの上面に当接することによって、前記栽培ポットが前記支持プレートに支持される、栽培ポット。
  2. 前記筒状本体部は、前記上面開口部から前記下面開口部に向かうほど開口面積が小さくなるように形成された内側周壁を有し、
    前記内側周壁は、前記上面開口部と前記下面開口部との間において平滑な面を有する、請求項1に記載の栽培ポット。
  3. 前記筒状本体部、前記フランジ部、および前記垂下支持部は、一体に成形されている、請求項1または2に記載の栽培ポット。

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