[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係るPOSシステム1の構成について図1乃至図5を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1の全体構成例を示す概略図である。図2乃至図4は、POSシステム1に用いられるPOS装置10の構成を示す概略図である。図5は、POS装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
POSシステム1は、商品を販売する店舗に導入されたコンピュータシステムである。図1に示すように、POSシステム1は、POS装置10と、店舗サーバ12と、アクセスポイント14とを含んでいる。POS装置10、店舗サーバ12、及びアクセスポイント14は、例えばLAN(Local Area Network)であるネットワーク16に接続されている。
POS装置10は、POS端末100と、POS端末100を着脱可能に支持する支持台200とを有する情報処理装置である。また、支持台200には、周辺機器300が接続されている。本実施形態において、支持台200は、店舗のレジカウンタに設置されている。なお、POS装置10の台数は、特に限定されるものではなく、店舗の規模等に応じて、任意に増設することができる。同様に、支持台200の設置場所は、特に限定されるものではなく、店舗のレジカウンタ以外の場所にも設置できる。
POS端末100は、操作者である店員が携帯可能な情報処理装置である。POS端末100が支持台200に装着されて電気的に接続された状態(以下、接続状態という。)及び支持台200から取り外された状態(以下、非接続状態という。)のいずれの状態の場合でも、店員はPOS端末100を使用できる。すなわち、店員は、支持台200から取り外したPOS端末100を店舗のレジカウンタ以外の場所で使用できる。
接続状態のPOS端末100は、支持台200の有線通信部238(図5参照)を介して有線でネットワーク16に接続する。これにより、POS端末100は、有線通信でネットワーク16を介して店舗サーバ12その他の外部機器とのデータの送受信を行うことが可能になっている。なお、接続状態のPOS端末100とネットワーク16との接続は、これに限定されるものではない。
周辺機器300は、支持台200に取り付けられている。周辺機器300は、カスタマーディスプレイ302、非接触IC(Integrated Circuit)リーダライタ304、プリンタ306、キャッシュドロア308、コードスキャナ310等を含む(図2及び図5参照)。POS端末100は、支持台200を介して周辺機器300を制御できる。
このように、支持台200は、これに取り付けられたPOS端末100の機能を拡張する拡張ユニットであるクレードル又はドッキングステーションとして機能する。
一方、非接続状態のPOS端末100は、アクセスポイント14との無線通信により無線でネットワーク16に接続する。これにより、非接続状態のPOS端末100は、無線通信でネットワーク16を介して店舗サーバ12その他の外部機器とのデータの送受信を行うことが可能になっている。
店舗サーバ12は、例えば、店舗で販売される商品の情報管理、販売データの集計、売り上げの管理、在庫の管理等を行い、POSシステム1の運用を管理するPOSサーバ(ストアコントローラ)である。店舗サーバ12は、例えば、店舗のバックヤードに設置されている。
アクセスポイント14は、非接続状態のPOS端末100と無線通信を行って、POS端末100をネットワーク16に接続する無線通信機器である。アクセスポイント14は、例えば、店舗の天井等に設置されている。また、アクセスポイント14は、例えば、店舗の規模、無線環境等に応じて、1台又は複数台設置できる。
また、図2乃至図4に示すように、本実施形態におけるPOS装置10は、POS端末100と、POS端末100を着脱可能に支持する支持台200とを有している。また、本実施形態において、支持台200には、カスタマーディスプレイ202が一体的に設けられている。ここで、図2は、POS端末100が支持台200と接続状態のPOS装置10をPOS端末100の前面側から見た斜視図である。図3は、図2に示すPOS装置10をカスタマーディスプレイ202の前面側から見た斜視図である。図4は、図2に示す支持台200からPOS端末100が取り外された状態を示す斜視図である。
POS端末100は、商品の売り上げ登録機能、会計機能、商品情報登録機能、在庫管理機能等を有するPOSアプリケーションプログラムがインストールされており、POS装置10の一部として機能する。POS端末100は、レジカウンタにおいて店員によって使用され、支持台200に接続された周辺機器300を制御して会計処理を実行する。また、POS端末100は、接続状態と非接続状態とで異なる又は同一の使用目的で使用できる。POS端末100は、支持台200から取り外されると、その機能が切り替わるように構成できる。また、POS端末100は、必要に応じて、POSアプリケーションプログラム以外のアプリケーションプログラムがインストールされている。
一方、非接続状態のPOS端末100は、例えば、在庫管理処理を実行するハンディーターミナルとして機能する。この場合、非接続状態のPOS端末100は、店員によりレジカウンタから店舗における倉庫等の場所に持ち出され、在庫管理処理を実行する。在庫管理処理には、検品、商品登録、棚卸、発注等が含まれる。
POS端末100は、略矩形状のタッチパネル102を有している。タッチパネル102は、第1の表示部及び入力部として機能し、POS端末100において起動されたアプリケーションプログラムの画面を中央のオペレータディスプレイ104に表示して、店員に対して種々の情報を表示する。店員は、オペレータディスプレイ104に対するタッチ入力により、アプリケーションプログラムを操作できる。
支持台200は、カスタマーディスプレイ202と、本体部204と、ホルダ部206とを有し、POS端末100を支持する。
本体部204は、POS端末100とカスタマーディスプレイ202とを支持する支持体として機能する。さらに、本体部204は、その内部に後述の電源部234、外部I/F(Interface)部236等を収容する筐体として機能する。
本体部204は、レジカウンタ等の設置場所に置かれる土台部208と、土台部208の一端部から上方に向かって延在する板状の脚部210とを有している。脚部210の上側部分は、鉛直方向に対して、土台部208の他端部の側に傾斜した傾斜部212になっている。
傾斜部212の上端部には、カスタマーディスプレイ202の取り付け部214が設けられている。取り付け部214には、斜め上方を向くようにカスタマーディスプレイ202が取り付けられている。すなわち、取り付け部214は、カスタマーディスプレイ202を支持する支持部として機能する。
カスタマーディスプレイ202は、第2の表示部として機能し、カスタマー用データを表示する矩形状の表示画面216を有している。図2の例では、カスタマーディスプレイ202は、その長軸方向を横にして取り付け部214に取り付けられている。
カスタマーディスプレイ202は、特に限定されるものではなく、種々のディスプレイにより構成できる。例えば、カスタマーディスプレイ202は、液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、VFD(Vacuum Fluorescent Display)、FIP(Fluorescent Indicator Panel)等により構成されている。
支持台200は、例えば、カスタマーディスプレイ202の表示画面216が顧客側を向くようにレジカウンタに設置される。図2に示すように、カスタマーディスプレイ202は、その表示画面216が斜め上方を向くように取り付け部214に取り付けられることで、顧客が表示画面216を視認し易くなっている。
カスタマーディスプレイ202は、POS端末100による制御を受けて、表示画面216に顧客画面を表示する。顧客画面は、顧客に対して会計情報等の各種の情報(カスタマー用データ)を提示するための画面である。顧客画面に表示される会計情報は、例えば、会計処理を行う商品の名称、商品の数量、販売金額、値引き金額、合計金額、税額、受領金額、釣銭金額等である。また、カスタマーディスプレイ202は、POS端末100による制御を受けて、顧客に対して広告、宣伝、イベント等に関する情報を表示画面216に表示することもできる。また、カスタマーディスプレイ202は、タッチパネルとして構成することもできる。この場合、カスタマーディスプレイ202は、顧客による表示画面216に対するタッチ入力を受け付けることができる。
また、傾斜部212の上側の傾斜面上には、ホルダ部206が設けられている。ホルダ部206は、傾斜部212の傾斜面に沿った方向にPOS端末100を挟み込むことによって支持する支持部として機能する。本実施形態のホルダ部206は、カスタマーディスプレイ202の背面側において、カスタマーディスプレイ202に隣接してPOS端末100を着脱可能に支持する。
ホルダ部206は、載置部218と、載置部218の下端部及び上端部にそれぞれ設けられた爪部220、222を有している。ホルダ部206は、上下の爪部220、222によりPOS端末100を挟持することで、POS端末100を支持する。爪部220、222は、弾性変形可能に形成されており、POS端末100を着脱し易くなっている。なお、ホルダ部206がPOS端末100を着脱可能に保持する機構は、爪部220、222を用いた機構に限定されるものではなく、種々の機構を用いることができる。
また、ホルダ部206は、タッチパネル102のオペレータディスプレイ104が店員の側を向くようにPOS端末100を支持する。このため、店員がオペレータディスプレイ104を視認し易くなっている。
また、POS端末100がカスタマーディスプレイ202と平行に支持されることにより、店員及びその相手方の顧客は、それぞれタッチパネル102のオペレータディスプレイ104及びカスタマーディスプレイ202(表示画面216)を見ながら対面でのやりとりが可能である。
さらに、ホルダ部206には、接続コネクタ224が設けられている。接続コネクタ224は、ホルダ部206に支持されたPOS端末100を支持台200に電気的に接続するためのコネクタである。図4の例では、接続コネクタ224は、ホルダ部206の下側の爪部220に設けられている。接続コネクタ224に対して、POS端末100に設けられた接続コネクタ106が接続されることにより、POS端末100が支持台200に電気的に接続される。
これにより、接続コネクタ224は、ホルダ部206に取り付けられたPOS端末100をカスタマーディスプレイ202に接続する接続部として機能する。POS端末100は、接続コネクタ106、224を介して接続されたカスタマーディスプレイ202の表示を制御できる。なお、接続コネクタ106、224の接続形式は、特に限定されるものではなく、種々の方式を採用できる。
また、本体部204の下側の側部には、周辺機器300を接続するために、複数のUSB(Universal Serial Bus)コネクタ226、通信コネクタ228、ディスプレイ端子230及び電源コネクタ232が設けられている(図2参照)。また、本体部204において各端子が設けられる部分は、特に限定されるものではない。これらは、本体部204の適宜の部分に設けることができる。なお、説明の便宜上、図2乃至図4のうち、図2においてのみカスタマーディスプレイ302、非接触ICリーダライタ304、プリンタ306、キャッシュドロア308、コードスキャナ310を示し、図3及び図4ではこれらを省略している。
USBコネクタ226には、周辺機器300として、例えば、カスタマーディスプレイ302、非接触ICリーダライタ304、プリンタ306、キャッシュドロア308、コードスキャナ310等が接続される。なお、カスタマーディスプレイ302は、ディスプレイ端子230に接続可能なものであってもよい。
通信コネクタ228は、LANケーブル等の通信ケーブルを接続する端子である。通信コネクタ228は、例えばRJ−45等のLANコネクタである。支持台200は、通信コネクタ228に接続された通信ケーブルを介してネットワーク16に接続される。
ディスプレイ端子230は、外部ディスプレイを接続するための端子である。ディスプレイ端子230は、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)端子、DVI(Digital Visual Interface)端子、VGA(Video Graphics Array)端子等である。
電源コネクタ232は、電源を供給するための端子である。電源コネクタ232には、AC(Alternating Current)アダプタが接続される。ACアダプタは、商用電源からの交流電源を直流電源に変換して支持台200に供給する。
図5は、POS端末100が支持台200に取り付けられているPOS装置10のハードウェア構成の一例を示している。なお、POS装置10のハードウェア構成は、図5に示す構成に限定されるものではなく、種々の構成を採用できる。
図5に示すように、POS端末100は、CPU(Central Processing Unit)108と、内部ストレージ110と、RAM(Random Access Memory)112とを有している。また、POS端末100は、無線通信部114と、着脱センサ118と、カメラ120とを有している。また、POS端末100は、タッチパネルコントローラ122と、タッチパネル102とを有している。また、POS端末100は、接続コネクタ106と、外部I/F部124と、USBコネクタ126とを有している。さらに、POS端末100は、電源部128と、バッテリー130とを有している。
CPU108、内部ストレージ110、RAM112、無線通信部114、着脱センサ118、カメラ120、接続コネクタ106、タッチパネルコントローラ122及び外部I/F部124は、バスライン132に接続されている。外部I/F部124には、USBコネクタ126が接続されている。接続コネクタ106には、電源部128が接続されている。電源部128には、バッテリー130が接続されている。
CPU108は、内部ストレージ110に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、POS端末100全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU108は、内部ストレージ110に記憶されたPOSアプリケーションプログラムを実行して、POS装置10としての各種処理を実行する。RAM112は、CPU108の動作に必要なメモリ領域を提供する。
制御部としてのCPU108は、所定の入力を受け付けると複数のカスタマーディスプレイ(顧客用端末)202、302と接続し、複数のカスタマーディスプレイ202、302の情報をオペレータディスプレイ104に表示させる。具体的には、オペレータディスプレイ104には、店員が顧客対応を行う際に用いる店員用画面が表示される。店員用画面には、単数又は複数の顧客への対応用の画面(以下、顧客対応画面という。)が含まれる。顧客対応画面には、顧客ごとの識別情報と、その顧客を対応するための情報が表示される。顧客対応画面は、上述したカスタマーディスプレイ202に表示される顧客画面と同じ画面でもよいし、異なる画面でもよい。
また、CPU108は、機器制御部として機能する。CPU108は、カスタマーディスプレイ302、非接触ICリーダライタ304、プリンタ306、キャッシュドロア308、コードスキャナ310等の周辺機器300の稼働状態を制御する。具体的には、稼働状態は、周辺機器300に電源が供給され、周辺機器300が通常動作可能な状態である。非稼働状態は、周辺機器300に電源が供給されていない電源オフ状態のほか、周辺機器300のリセット状態が保持された状態等の周辺機器300が通常動作しない状態を含む。
内部ストレージ110は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。内部ストレージ110は、CPU108により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU108により参照されるデータ等を記憶する。
無線通信部114は、CPU108による制御に従って、例えば無線LANの規格によりアクセスポイント14等と無線通信を行う。無線LANの規格は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)により策定されたIEEE802.11に準拠したWi−Fi(登録商標)等である。
また、無線通信部114は、CPU108による制御に従って、Bluetooth(登録商標)通信方式、赤外線通信方式等により、対応する無線通信機能を有する周辺機器300と無線通信も行う。これにより、CPU108は、無線通信部114を介して周辺機器300を制御できる。
着脱センサ118は、POS端末100の着脱を検出し、着脱状態に応じた出力信号を出力する。着脱センサ118は、例えば、磁気センサであり、支持台200に設けられた磁石244による磁場を検出して、POS端末100の着脱を検出する。なお、着脱センサ118は、光学的方法、電気的方法、機械的方法その他の方法によりPOS端末100の着脱を検出するものであってもよい。
カメラ120は、CPU108による制御に従って、被写体を撮像して被写体の画像データを出力する。例えば、非接続状態のPOS端末100は、商品等に付されたコードシンボルをカメラ120により撮像し、撮像された画像から情報を取得する画像スキャナとして機能することもできる。コードシンボルとしては、特に限定されるものではないが、例えば、バーコード等の一次元コード、QRコード(登録商標)等の二次元コード等が挙げられる。
タッチパネル102は、オペレータディスプレイ104を有する表示部として機能するとともに、オペレータディスプレイ104に対するタッチ入力を受け付ける入力部として機能する。タッチパネルコントローラ122は、CPU108による制御に従って、タッチパネル102のオペレータディスプレイ104に対する表示を制御するとともに、オペレータディスプレイ104に対するタッチ入力を監視して、タッチ入力による入力データを取得する。
接続コネクタ106は、上述のように、POS端末100が支持台200に取り付けられた際に、支持台200の接続コネクタ224に着脱可能に接続される。CPU108は、接続コネクタ106が接続コネクタ224に接続されることにより、支持台200の各部を制御することが可能になる。
外部I/F部124は、CPU108による制御に従って、USBコネクタ126を介したデータの送受信を制御する。USBコネクタ126には、必要に応じて、USB規格で接続可能な周辺機器300を着脱可能に接続できる。CPU108は、USBコネクタ126に接続された周辺機器300を制御できる。
電源部128は、バッテリー130から供給される電源を駆動用電源としてPOS端末100の各部に供給する。非接続状態のPOS端末100は、バッテリー130による駆動用電源により動作できる。
また、POS端末100が接続状態である場合において、電源部128には、接続コネクタ106、224を介して支持台200の電源部234から充電用電源及び駆動用電源が供給される。電源部128は、電源部234から供給される充電用電源でバッテリー130を充電する。また、電源部128は、電源部234から供給される駆動用電源をPOS端末100の各部に供給する。接続状態のPOS端末100は、電源部234から供給される駆動用電源により動作する。
支持台200は、上述したように、カスタマーディスプレイ202と、接続コネクタ224と、USBコネクタ226と、通信コネクタ228と、ディスプレイ端子230と、電源コネクタ232とを有している。また、支持台200は、電源部234と、外部I/F部236と、有線通信部238と、ディスプレイコントローラ240と、磁石244とを有している。
接続コネクタ224、外部I/F部236、有線通信部238及びディスプレイコントローラ240は、バスライン246に接続されている。接続コネクタ224には、電源部234が接続されている。電源部234には、電源コネクタ232が接続されている。外部I/F部236には、USBコネクタ226が接続されている。有線通信部238には、通信コネクタ228が接続されている。ディスプレイコントローラ240には、カスタマーディスプレイ202及びディスプレイ端子230が接続されている。
外部I/F部236は、CPU108による制御に従って、USBコネクタ226を介したデータの送受信を制御する。複数のUSBコネクタ226には、USB規格で接続可能な周辺機器300として、コードスキャナ310、非接触ICリーダライタ304、プリンタ306及びキャッシュドロア308が着脱可能に接続される。POS端末100のCPU108は、USBコネクタ226に接続された周辺機器300を制御できる。
有線通信部238は、通信コネクタ228に接続された通信ケーブルによりネットワーク16に接続され、ネットワーク16を介してデータの送受信を行う。接続状態にあるPOS端末100のCPU108は、有線通信部238を介して、ネットワーク16上の店舗サーバ12等とデータの送受信を行うことができる。
カスタマーディスプレイ202は、表示画面216を有する第2の表示部として機能する。カスタマーディスプレイ202は、POS端末100により制御される。すなわち、ディスプレイコントローラ240は、POS端末100のCPU108による制御に従って、カスタマーディスプレイ202の表示画面216に対する表示を制御する。また、ディスプレイコントローラ240は、ディスプレイ端子230に外部ディスプレイが接続されている場合、外部ディスプレイに対する表示を制御する。なお、カスタマーディスプレイ202又は外部ディスプレイをタッチパネルにより構成した場合には、タッチパネルコントローラを用いることができる。
電源部234は、電源コネクタ232に接続されたACアダプタにより供給される電源を駆動用電源として支持台200の各部に供給する。また、電源部234は、ACアダプタにより供給される電源を駆動用電源として、USBコネクタ226に接続されたバスパワーで動作可能な周辺機器300に供給する。
また、POS端末100が接続状態である場合において、電源部234は、接続コネクタ106、224を介してPOS端末100の電源部128に充電用電源及び駆動用電源を供給する。
磁石244は、例えば、ホルダ部206に取り付けられている。上述のように、磁石244による磁場は、POS端末100の着脱を検出するために、着脱センサ118により検出される。
コードスキャナ310は、CPU108による制御に従って動作し、会計処理を実行すべき商品等に付されたコードシンボルを読み取る。コードシンボルとしては、特に限定されるものではないが、例えば、上述したバーコード、QRコード(登録商標)等の一次元又は二次元コード等が挙げられる。
非接触ICリーダライタ304は、CPU108による制御に従って動作し、顧客のスマートフォン等の機器又はカード等の媒体が有する非接触ICチップから、支払のためのクレジットカード情報、電子マネーカード情報を取得する。
プリンタ306は、CPU108による制御に従って動作し、レシート等を印字して出力する。キャッシュドロア308は、CPU108による動作に従って動作し、現金決済のための現金の授受の際に、硬貨、紙幣等を保管するドロアを開放する。
カスタマーディスプレイ302は、CPU108による制御に従って動作し、カスタマーディスプレイ202と同様に、顧客に対してカスタマー用データを顧客画面として表示するディスプレイとして動作する。カスタマーディスプレイ302は、特に限定されるものではなく、種々のディスプレイにより構成してもよい。例えば、カスタマーディスプレイ302は、液晶ディスプレイ、OLEDディスプレイ、LEDディスプレイ、VFD、FIP等により構成されている。また、カスタマーディスプレイ302は、USBコネクタ226に接続するタイプに限定されるものではなく、ディスプレイ端子230に接続するタイプでもよい。
なお、支持台200には、必要に応じて、上述のコードスキャナ310等以外の周辺機器300を接続して動作させることができる。他の周辺機器300としては、PIN(Personal Identification Number)パッド、自動釣銭機、プログラマブルキーボード等が例示される。
また、支持台200は、POS端末100と同様に、CPU、内部ストレージ、及びRAMをさらに有していてもよい。この場合、支持台200は、単独でコンピュータ装置として機能する。
以下、上述のように構成されたPOSシステム1におけるPOS端末100の動作について図6乃至図8を参照しながら説明する。図6は、POS端末100の動作を示すフローチャートである。図7及び図8は、オペレータディスプレイ104に表示される店員用画面の一例を示す図である。
先ず、制御部としてのCPU108は、オペレータディスプレイ104に店員用画面(操作画面)を表示する(S101)。
次に、CPU108は、オペレータディスプレイ104からの複数の顧客に対する同時接客の要求の有無を判定する(ステップS102)。ここで、CPU108は、同時接客の要求が有ったと判定した場合(ステップS102:YES)には、ステップS103の処理へ移る。これに対し、CPU108は、同時接客の要求は無いと判定した場合(ステップS102:NO)には、ステップS102の処理を繰り返す。
図7の例では、POS端末100のオペレータディスプレイ104に顧客番号“01”の顧客についての接客に用いる店員用画面が示されている。この店員用画面には、顧客一人分の顧客対応画面104aと画面右上に同時接客ボタン104bが含まれている。本実施形態では、店員が同時接客ボタン104bを押下することで、CPU108に対して複数の顧客の同時接客を要求できる。
ステップS103において、CPU108は、使用中のカスタマーディスプレイ202とは別に、周辺機器300のカスタマーディスプレイ302を接続先に追加する。
次に、CPU108は、複数の顧客対応画面を含む新たな店員用画面を生成(ステップS104)し、生成した新たな店員用画面をオペレータディスプレイ104に表示する(ステップS105)。図8の例では、POS端末100のオペレータディスプレイ104に顧客番号“01”と“02”の二人の顧客を同時に接客するために、顧客二人分の顧客対応画面104a、104cを含む店員用画面が示されている。
そして、CPU108は、各カスタマーディスプレイ202、302に対して顧客画面をそれぞれ表示し(ステップS106)、処理を終了する。なお、カスタマーディスプレイ202、302に表示される顧客画面は、オペレータディスプレイ104に表示される顧客対応画面とは異なる情報を表示してもよく、同一の情報を表示してもよい。
このように、本実施形態に係るPOS端末100によれば、店員が使用する1台のPOS端末100のオペレータディスプレイ104に、複数人分の顧客対応画面を1つの店員用画面内に纏めて表示できる。このため、店員は、同時に表示されている複数の顧客対応画面のいずれかを適宜選択しながら、複数の顧客を一人で接客できる。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態に係るPOS端末100について説明する。なお、第1実施形態の図中において付与した符号と共通する符号は同一の対象を示す。このため、第1実施形態と共通する箇所の説明は省略し、異なる箇所について詳細に説明する。
図9は、本実施形態に係るPOS端末100を用いたPOSシステム2を示す概略図である。本実施形態のPOSシステム2は、位置検出センサ18及び監視カメラ20を備える点で第1実施形態のPOSシステム1とは異なっている。
位置検出センサ18は、店舗における顧客の位置を検出するセンサである。位置検出センサ18としては、例えば、LiDAR等の3次元センサ、赤外線センサ、及び無線式のセンサ等の各種のセンサを用いることができる。位置検出センサ18は、例えば、店舗の天井、壁面、レジカウンタ等の場所に任意に設置される。
監視カメラ20は、顧客の画像を撮像する撮像装置である。監視カメラ20としては、防犯用のビデオカメラ等を用いることができる。監視カメラ20は、位置検出センサ18と同様に、店舗の天井、壁面、レジカウンタ等の場所に任意に設置される。なお、監視カメラ20は、店員の身体や衣服に装着してもよい。
また、本実施形態のPOS端末100は、位置検出センサ18及び監視カメラ20にそれぞれ対応する制御プログラムを内部ストレージ110に有する。CPU108は、これらの制御プログラムをRAM112にロードすることで各装置を制御する。
具体的には、CPU108は、位置検出センサ18に対して位置検出動作を実行させるための制御信号を送信する。すなわち、CPU108は、店舗内に存在する顧客を検知するセンサ部としての機能を有する。そして、制御部としてのCPU108は、センサ部において複数の顧客が検知された場合に、表示する顧客対応画面を追加するか否かを確認する通知(メッセージ)を出力する。
同様に、監視カメラ20に対して撮像動作を実行させるための制御信号を送信する。すなわち、CPU108は、顧客の画像を撮像するカメラ部としての機能を有する。制御部としてのCPU108は、監視カメラ20から画像が入力されたとき、顧客ごとに画像を顧客対応画面に含めた状態でオペレータディスプレイ104に表示させる。なお、監視カメラ20及び位置検出センサ18は、連動するとよい。例えば、位置検出センサ18によって捕捉している顧客を監視カメラ20によって撮像する。
以下、上述のように構成されたPOSシステム2におけるPOS端末100の動作について図10乃至図14を参照しながら説明する。図10は、本実施形態に係るPOS端末100の動作を示すフローチャートである。図11は、顧客及び店員の位置関係に基づいた同時接客の提案方法を説明する図である。図12乃至図14は、オペレータディスプレイ104に表示される顧客対応画面の一例を示す図である。
先ず、CPU108は、オペレータディスプレイ104に店員用画面(操作画面)を表示する(ステップS201)と、店舗における顧客及び店員をそれぞれ識別し、顧客及び店員の位置を検出する(ステップS202)。
次に、CPU108は、接客中の顧客以外の顧客(他の顧客)が決済エリア内に存在するか否かを位置情報に基づいて判定する(ステップS203)。このとき、決済エリア内における他の顧客の滞留時間を考慮してもよい。ここで、CPU108は、他の顧客が決済エリア内に存在すると判定した場合(ステップS203:YES)には、ステップS204の処理へ移る。これに対し、他の顧客が決済エリア内に存在しないと判定した場合(ステップS203:NO)には、ステップS202の処理へ戻る。
図11の例では、店員SがPOS端末100のオペレータディスプレイ104の前に存在している。また、顧客C1がカスタマーディスプレイ202の前に存在し、店員Sの接客を受けていることを示している。また、店内には、顧客C1の他に二人の顧客C2、C3が存在している。ここで、破線で示す領域Aが決済エリアの場合、顧客C2が領域Aの中に移動したことを位置検出センサ18及びCPU108によって自動的に検知する。すなわち、顧客C2は、顧客C1とともに接客候補として検知される。
ステップS204において、CPU108は、オペレータディスプレイ104の店員用画面に同時接客の要否に関する確認メッセージを表示する。図12の例では、顧客番号“01”の顧客を接客している際に、オペレータディスプレイ104の店員用画面に確認メッセージM(「お客様がお待ちです。顧客対応画面を増やしますか?」)がポップアップで表示されている。また、第1実施形態と異なり、顧客対応画面104aの中には、顧客の画像P1が表示されている。なお、店員がPOS端末100の前に存在しない場合や、接客中でない場合にはメッセージを表示しなくてもよい。すなわち、CPU108は、店舗内において顧客及び店員のそれぞれを識別した上で、顧客及び店員の位置関係に基づいて同時接客の要否を確認する確認メッセージを出力すると好適である。
次に、CPU108は、オペレータディスプレイ104からの同時接客の要求の有無を判定する(ステップS205)。ここで、CPU108は、同時接客の要求が有ったと判定した場合(ステップS205:YES)には、ステップS206の処理へ移る。これに対し、CPU108は、同時接客の要求は無いと判定した場合(ステップS205:NO)には、処理を終了する。
ステップS206において、CPU108は、使用中のカスタマーディスプレイ202とは別に、周辺機器300のカスタマーディスプレイ302を接続先に追加する。
次に、CPU108は、監視カメラ20で撮像した顧客の画像を取得すると(ステップS207)、複数の顧客対応画面の中に各顧客の画像データを含む新たな店員用画面を生成(ステップS208)し、生成した店員用画面をオペレータディスプレイ104に表示する(ステップS209)。図13の例では、POS端末100のオペレータディスプレイ104に顧客番号“01”と“02”の二人の顧客を同時に接客するために用いる店員用画面が示されている。この店員用画面には、二人の顧客の画像P1、P2がそれぞれ表示された顧客対応画面104a、104cが含まれている。画像は、静止画及び動画のどちらでもよい。
図14の例では、同時接客の人数が3人になった場合を示している。ここでは、3つの顧客対応画面104a、104c、104dの画面サイズが異なっている。このように、顧客対応画面は、会計処理の進捗状況や接客状況等に応じて画面レイアウトを任意に変更してもよい。具体的には、会計処理中の顧客の顧客対応画面を大きく表示する、店員が対応中の顧客の顧客対応画面を大きく表示する、決済領域における顧客の滞留時間の長さに応じて顧客の顧客対応画面の大きさを変更する等が挙げられる。なお、進捗状況に応じて顧客対応画面の背景色、文字色、文字や画像の大きさ等の画面デザインを変更してもよい。
そして、CPU108は、各カスタマーディスプレイ202、302に対して顧客画面をそれぞれ表示し(ステップS210)、処理を終了する。なお、カスタマーディスプレイ202、302には、一人分の顧客に関する顧客画面がそれぞれ表示される。店員が接客に使用する顧客対応画面とは異なり、顧客画面には顧客の画像を表示しなくてもよい。
このように、本実施形態に係るPOS端末100によれば、店員からの同時接客の要求が無い場合でも、店舗内における顧客と店員の位置関係に応じて同時接客の要否に関する確認メッセージを自動的にオペレータディスプレイ104に表示し、提案できる。これにより、店員に対して接客対象の顧客の存在を迅速に通知し、接客を促すことができる。
[他の実施形態]
上述の実施形態において説明したPOS端末100は、さらに他の実施形態によれば、図15に示すように構成することもできる。図15は、本発明の他の実施形態におけるPOS端末400の構成を示すブロック図である。
図15に示すように、他の実施形態におけるPOS端末400は、表示部402と、所定の入力を受け付けると複数の顧客用端末と接続し、複数の顧客用端末の情報を表示部402に表示させる制御部404とを備えることを特徴とする。他の実施形態におけるPOS端末400によれば、一人の店員により複数の顧客の会計処理を並行して実行できる。
[変形実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には本発明の要旨を逸脱しない範囲で、当業者が理解し得る様々な変形が可能である。例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を、他の実施形態に追加した実施形態、あるいは他の実施形態の一部の構成と置換した実施形態も本発明を適用し得る実施形態である。
例えば、上述の実施形態では、一人の店員が複数の顧客を接客する場合を例として説明したが、複数の店員により複数の顧客を接客する場合も同様である。
また、センサ部(CPU108)が、店舗内において顧客及び店員のそれぞれを識別し、かつ、制御部(CPU108)が、顧客及び店員の人数比率に基づいて通知(メッセージ)を出力するように構成してもよい。例えば、店舗内にいる顧客の人数が店員の数に対して多くなってきたことを検知した段階で、同時接客の要否に関する通知を出力でき、効率的な接客が可能になる。
また、上述の第2実施形態では、決済エリアを示す領域内に接客中の顧客とは別の顧客が存在することを検知することによって顧客対応画面を増やすか否かを確認する場合を例示したが、顧客を検知する監視領域は任意に設定できる。図16は、顧客及び店員の位置関係に基づいた同時接客の提案方法を説明する図である。ここでは、店員SはPOS端末100のオペレータディスプレイ104の前に存在している。また、顧客C4はカスタマーディスプレイ202の前に存在し、店員Sの接客を受けている。そして、店内には、店員S及び顧客C4の他に、顧客C5、C6、C7が存在している。破線で示す領域Bを監視領域とした場合、当該領域Bには顧客C5、C6の待ち行列が形成されている。すなわち、領域Bのように顧客が滞留する所定領域を常時監視することで、当該領域内において顧客あるいは顧客の待ち行列を検知した場合、領域Bにおける顧客の滞留時間の長さが一定時間を経過した場合等においても顧客対応画面を増やすか否かの確認メッセージを自動的に通知し、同時接客を提案できる。
また、上述の各実施形態では、1台のPOS端末100によりカスタマーディスプレイ202およびカスタマーディスプレイ302の2台の顧客用端末が制御されるPOSシステムの構成について説明したが、POSシステムの構成はこれに限られない。例えば、顧客用端末とPOS端末とが一対になって複数存在し、POS端末は、表示部と、所定の入力を受け付けると他の顧客用端末と接続し、他の顧客用端末の情報を表示部に表示させる制御部とを備えるシステム構成にすることもできる。
また、上述の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
表示部と、
所定の入力を受け付けると複数の顧客用端末と接続し、前記複数の顧客用端末の情報を前記表示部に表示させる制御部とを備えることを特徴とするPOS端末。
(付記2)
前記制御部は、前記顧客用端末の情報として前記顧客用端末に対する対応用画面を前記表示部に表示させることを特徴とする付記1に記載のPOS端末。
(付記3)
店舗内に存在する顧客を検知するセンサ部をさらに備え、
前記制御部は、前記センサ部において複数の前記顧客が検知された場合に、表示する前記対応用画面を追加するか否かを確認するための通知を出力することを特徴とする付記2に記載のPOS端末。
(付記4)
前記センサ部は、前記店舗内において前記顧客及び店員のそれぞれを識別し、
前記制御部は、前記顧客及び前記店員の位置関係に基づいて前記通知を出力することを特徴とする付記3に記載のPOS端末。
(付記5)
前記センサ部は、前記店舗内において前記顧客及び店員のそれぞれを識別し、
前記制御部は、前記顧客及び前記店員の人数比率に基づいて前記通知を出力することを特徴とする付記3に記載のPOS端末。
(付記6)
前記顧客の画像を撮像するカメラ部をさらに備え、
前記制御部は、前記顧客ごとに前記画像を前記対応用画面に含めて表示させることを特徴とする付記3乃至5のいずれかに記載のPOS端末。
(付記7)
前記制御部は、前記対応用画面が追加された場合に、前記顧客に係る会計処理の進捗状況に応じて複数の前記対応用画面のレイアウトを変更することを特徴とする付記3乃至6のいずれかに記載のPOS端末。
(付記8)
前記制御部は、前記複数の顧客用端末を制御可能であることを特徴とする付記1乃至7のいずれかに記載のPOS端末。
(付記9)
顧客用端末とPOS端末とが一対になって複数存在し、
前記POS端末は、表示部と、所定の入力を受け付けると他の顧客用端末と接続し、前記他の顧客用端末の情報を前記表示部に表示させる制御部とを備えることを特徴とするPOSシステム。
(付記10)
POS端末が所定の入力を受け付けたときに前記POS端末を複数の顧客用端末に接続するステップと、
前記複数の顧客用端末の情報を前記POS端末に表示させるステップとを備えることを特徴とする情報処理方法。