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JP2019183971A - 密封装置 - Google Patents

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JP2019183971A
JP2019183971A JP2018075928A JP2018075928A JP2019183971A JP 2019183971 A JP2019183971 A JP 2019183971A JP 2018075928 A JP2018075928 A JP 2018075928A JP 2018075928 A JP2018075928 A JP 2018075928A JP 2019183971 A JP2019183971 A JP 2019183971A
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JP2018075928A
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賢太郎 小澤
Kentaro Ozawa
賢太郎 小澤
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

【課題】シール性を維持しながら摺動抵抗を低減させ得る密封装置を提供する。【解決手段】ハウジング2の内部で多板クラッチ8と対向したまま軸線xに沿って往復動可能に配置され、ハウジング2の軸線xに沿った内周面2aと密封摺動するピストンリップ36を有するピストンシール3と、ピストンシール3の内周面34aと密封摺動するキャンセラリップ49を有するキャンセラシール4と、ピストンシール3とキャンセラシール4との間に設けられ、ピストンシール3を付勢する付勢部材5とを備え、これらのリップ36または49は、上記内周面2aまたは内周面34aと密封摺動する際に第1の締め代に設定されてリップ36または49の周方向に沿って配置された第1のリップ部分37と、第1の締め代よりも小さな第2の締め代に設定されてリップ36または49の周方向に沿って配置された第2のリップ部分38とを有するようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、密封装置に関し、特に、自動車等の車両用の自動変速機(AT(Automatic Transmission)やCVT(Continuously Variable Transmission)等)に用いられるクラッチピストン機構の密封装置に関する。
従来、自動車等の車両の自動変速機(AT)に用いられるクラッチピストン機構の密封装置1においては、多板クラッチの締結にボンデッドピストンシールが用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
このようなATに用いられるクラッチピストン機構の密封装置に使用されているボンデッドピストンシールでは、図6に示すように、ピストンリップ56のハウジング(図示せず)の内周面に対するリップ先端56pの摺動抵抗(フリクション)をさらに低下させたいという要求がある。なお、以下の説明では、ボンデッドピストンシールを、単にピストンシールとも呼ぶことがあるものとする。
ピストンシールの低フリクション化のための対応としては、当該ピストンシールにおけるピストンリップ56のリップ先端56pのリップ緊迫力を低減させるため、当該ピストンリップ56の肉厚を薄くして剛性を低くしたり、リップ先端56pによる締め代を小さくすることが行われている。
特開2002−139155号公報
しかしながら、ピストンリップ56の剛性を低くしたり、リップ先端56pの締め代を小さくした場合、ピストンシールのハウジングに対する組み付け時にピストンリップ56がめくれてしまったり、或いは、ピストンリップ56の耐圧性低下、および、偏心時におけるピストンリップ56のシール性低下を招き、ピストンシールの作動不良が懸念されていた。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、シール性を維持しながら摺動抵抗を低減させ得る密封装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明においては、ハウジングの内部においてクラッチ部材と対向したまま軸線に沿って往復動可能に配置され、当該ハウジングの前記軸線に沿った内周面と密封摺動する弾性体からなる環状のピストンリップを有し、前記ハウジングと共にピストン油圧室を形成する環状のピストンシールと、前記ピストンシールの前記軸線に沿った内周面と密封摺動する弾性体からなる環状のキャンセラリップを有し、前記ハウジングに固定され、前記ピストンシールと共にキャンセラ油圧室を形成するキャンセラシールと、前記ピストンシールと前記キャンセラシールとの間に設けられ、前記ピストンシールを前記ピストン油圧室の側へ付勢する付勢部材とを備え、前記ピストンリップまたは前記キャンセラリップは、前記ハウジングの内周面と密封摺動する際に第1の締め代に設定されて当該ピストンリップまたは当該キャンセラリップの周方向に沿って配置された第1のリップ部分と、前記第1の締め代よりも小さな第2の締め代に設定されて当該ピストンリップまたは当該キャンセラリップの周方向に沿って配置された第2のリップ部分とを有する。
本発明に係る密封装置において、前記第2のリップ部分における第2の締め代は、前記ピストンリップまたは前記キャンセラリップに対する製造上の寸法公差または組立時の寸法公差が下限値の場合に、前記ハウジングの内周面を画成する径寸法と前記第2のリップ部分における径寸法とが一致することが好ましい。
本発明に係る密封装置において、前記第2のリップ部分は、前記ピストンリップまたは前記キャンセラリップの周方向に沿って前記第1のリップ部分と交互に配置されていることが好ましい。
本発明に係る密封装置において、前記第2のリップ部分は、前記第1のリップ部分よりも前記ハウジングの外周面から離間する方向に膨らんだ平面視弧状であることが好ましい。
本発明に係る密封装置において、前記第2のリップ部分は、前記第1のリップ部分よりも肉厚が薄いことが好ましい。
本発明に係る密封装置において、前記第2のリップ部分における外周側の面と、前記第1のリップ部分における外周側の面とが面一であることが好ましい。
本発明によれば、シール性を維持しながら摺動抵抗を低減させ得る密封装置を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る密封装置が変速機のハウジングに装着された状態を示す軸線に沿う断面における断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封装置のピストンシールに設けられたピストンシールの構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封装置のピストンシールに設けられたピストンシールの構成を示す部分拡大平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封装置のリップ断面構成を示す図2のA−A部分断面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるピストンシールのリップ断面構成を示す部分断面図である。 従来のピストンシールのリップ断面構成を示す部分断面図である。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。ここでは、説明の便宜上、図1において、密封装置1の径方向を矢印ab方向とする。外周側とは、密封装置1の外周側すなわち矢印a方向とし、内周側とは、密封装置1の内周側すなわち矢印b方向とする。また、筐体側とは、密封装置1の径方向(矢印ab方向)とは直交する矢印c方向とする。多板クラッチ側とは、密封装置1の径方向(矢印ab方向)とは直交する矢印d方向とする。なお、軸線xは、駆動軸(図示せず)やハウジング2の回転中心である。
<密封装置>
図1に示すように、密封装置1は、自動変速機(AT)に用いられるものであり、全体として円環状に形成され、ハウジング2の内部に装着されている。
密封装置1は、ピストンシール3、キャンセラシール4、および、リターンスプリング5を備えている。なお、キャンセラシール4は、スナップリング6を介してハウジング2に取り付けられている。
ハウジング2は、その内部に密封装置1が装着された内周面2aを有し、その内周面2aのうち、軸線xに沿った側壁部分に対してピストンシール3が摺動しながら矢印cd方向へ往復動される。
ピストンシール3は、ハウジング2の軸線xを中心とする環状の金属材からなる金属環であり、ハウジング2に装着された状態で当該ハウジング2の回転と共に連れ回るものである。ピストンシール3の金属材としては、ステンレス鋼やSPCC(冷間圧延鋼)等があり、主にSPFH(熱間圧延鋼)、SAPH(熱間圧延鋼)である。ピストンシール3は、例えば、プレス加工や鍛造により製造される。
ピストンシール3は、内周側円盤部31と、内周側円筒部32と、中間円盤部33と、外周側円筒部34と、フランジ部35とを備えている。
内周側円盤部31は、軸線xとは垂直な径方向(矢印ab方向)に沿って延び当該軸線xを中心とする板状の環状の円盤状部分である。内周側円盤部31の内周側(矢印b方向)の端部には、内周側(矢印b方向)かつ筐体側(矢印c方向)へ斜めに延びてハウジング2の内周面2aと摺接するピストンリップ36が架橋接着されている。
ここで、ピストンリップ36は、弾性体であり、例えば、各種のゴム状弾性部材により構成されている。ゴム状弾性部材としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、水素添加ニトリルゴム(H−NBR)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)、シリコンゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)等の合成ゴムが用いられる。
内周側円筒部32は、内周側円盤部31の外周側(矢印a方向)の端部から筐体側(矢印c方向)へ延びる軸線xを中心とする板状の環状の円筒状部分である。中間円盤部33は、内周側円筒部32の筐体側(矢印c方向)の端部から外周側(矢印a方向)に向かって延びる軸線xを中心とする板状の環状の円盤状部分である。
外周側円筒部34は、中間円盤部33の外周側(矢印a方向)の端部から多板クラッチ側(矢印d方向)に向かって延びる軸線xを中心とする板状の環状の円筒状部分である。なお、中間円盤部33と外周側円筒部34との繋ぎ部分には、外周側(矢印a方向)かつ筐体側(矢印c方向)へ延びてハウジング2の内周面2aと摺接するピストンリップ39が架橋接着されている。なお、ピストンリップ39も、ピストンリップ36と同様の弾性体である。
フランジ部35は、外周側円筒部34の多板クラッチ側(矢印d方向)の端部から外周側(矢印a方向)に向かって延びる軸線xを中心とする板状の環状の円盤状部分である。
フランジ部35は、ピストンシール3全体の軸線xに沿った動きに応じて、多層構造の多板クラッチ8を多板クラッチ側(矢印d方向)に向かって押圧する部分、または、多板クラッチ8から離れる部分であり、多板クラッチ8の締結または解放を行う。このフランジ部35では、ピストンシール3が多板クラッチ側(矢印d方向)へ下降した際に多板クラッチ8に当接される端面35aを有している。
ピストンシール3は、ハウジング2の内部に装着された状態において、当該ピストンシール3の筐体側(矢印c方向)の上面とハウジング2の内周面2a(天井面)との間にピストン油圧室Sが形成されている。ピストン油圧室Sは、作動油を供給するためにハウジング2に形成されたポート(図示せず)と連通されている。
ピストンシール3を軸線xに沿って移動させるためのATF(Automatic Transmission Fluid)等からなる作動油は、このポートを介してピストン油圧室Sに供給される。すなわち、ピストンシール3は、ポートを介してピストン油圧室Sに供給される作動油の油圧に応じて、ハウジング2の内周面2aを軸線xに沿って当該ハウジング2と相対移動する移動部材である。
キャンセラシール4は、ハウジング2の所定回転数以上の高速回転時に、ピストンシール3における中間円盤部33の外周側(矢印a方向)寄りの部分にかかる油圧(以下、これを「遠心油圧」ともいう。)をキャンセルするものである。キャンセラシール4は、ピストンシール3と対向配置された断面略階段状の金属環であり、ハウジング2に対してスナップリング6を介して固定され、ピストンシール3と共にキャンセラ油圧室Cを形成している。
キャンセラシール4は、内周側円盤部41、内周側円筒部42、中間円盤部43、外周側円筒部44、および、外周側円盤部45を備えている。
内周側円盤部41は、軸線xとは直交する径方向(矢印ab方向)の内周側(矢印b方向)から外周側(矢印a方向)へ向かって延び当該軸線xを中心とする板状の環状の円盤状部分である。内周側円盤部41は、内周側(矢印b方向)の端部においてハウジング2に取り付けられたスナップリング6と一体に固定されている。
内周側円筒部42は、内周側円盤部41の外周側(矢印a方向)の端部から軸線xに沿って筐体側(矢印c方向)に向かって延び、当該軸線xを中心とする板状の環状の円筒状部分である。中間円盤部43は、内周側円筒部42の筐体側(矢印c方向)の端部から外周側(矢印a方向)に向かって僅かに延び、当該軸線xを中心とする板状の環状の円盤状部分である。
外周側円筒部44は、中間円盤部43の外周側(矢印a方向)の端部から筐体側(矢印c方向)に向かって延び、当該軸線xを中心とする板状の環状の円筒状部分である。外周側円盤部45は、外周側円筒部44の筐体側(矢印c方向)の端部から外周側(矢印a方向)のピストンシール3における外周側円筒部34に向かって延び、当該軸線xを中心とする板状の環状の円盤部分である。
外周側円盤部45の外周側(矢印a方向)における端部には、外周側(矢印a方向)かつ筐体側(矢印c方向)へ延びてピストンシール3における外周側円筒部34の軸線xに沿った内周面34aと摺接する弾性体からなるキャンセラリップ49が架橋接着されている。
ピストンシール3の内周側円盤部31とキャンセラシール4の内周側円盤部41との間には、リターンスプリング5が周方向に等配した状態でスプリングリテーナ5Rにより複数介装されている。リターンスプリング5は、例えば金属の圧縮コイルバネ等からなる弾性部材であり、キャンセラシール4からピストンシール3を離間させるように当該ピストンシール3を筐体側(矢印c方向)へ向かって付勢する付勢力を付与する部材である。
かくして、ピストンシール3は、ハウジング2の高速回転時であっても、ピストン油圧室Sの遠心油圧がキャンセラ油圧室Cの遠心油圧によりキャンセルされるので、リターンスプリング5による当該ピストンシール3の軸線xに沿った方向に対する移動動作が阻害されずに済む。これにより、密封装置1は、回転速度依存性が無い状態でピストンシール3をハウジング2の内周面2aに対して円滑に作動させることが可能となる。
<ピストンリップ>
かかる構成に加えて、ピストンシール3の内周側円盤部31に架橋接着されたピストンリップ36は、図2乃至図4に示すように、ハウジング2の内周面2aと密封摺動する際に所定の第1の締め代に設定されて当該ピストンリップ36の周方向に沿って配置された第1のリップ部分37と、第1の締め代よりも小さな所定の第2の締め代に設定されて当該ピストンリップ36の周方向に沿って配置された第2のリップ部分38とを有している。
この場合、ピストンリップ36における第1のリップ部分37および第2のリップ部分38は、当該ピストンリップ36の周方向に沿って互いに交互に12箇所づつ配置されている。ただし、これに限るものではなく、摺動抵抗を更に小さくしたい場合は、第1のリップ部分37の数を増やし、第2のリップ部分38の数を減らしてもよい。
また、第1のリップ部分37における周方向の幅は、第2のリップ部分38における周方向の幅よりも僅かに長く形成されている。ただし、これに限るものではなく、第1のリップ部分37における周方向の幅と第2のリップ部分38における周方向の幅とが同じであってもよく、また、第1のリップ部分37における周方向の幅よりも、第2のリップ部分38における周方向の幅の方が長く形成されていてもよい。
第1のリップ部分37は、ハウジング2の内周面2aに対して、ピストン油圧室Sの作動油OLがキャンセラ油圧室Cに漏れることの無い所定の第1の締め代で当該ハウジング2の内周面2aに押し付けられるリップ部分である。
ピストンリップ36における第1のリップ部分37は、密封側面37a、リップ端面37b、リップ天面37cおよびリップ外周面37dによって画成されており、当該第1のリップ部分37がピストンリップ36のリップ内周面36kおよびリップ水平面36qと繋がってピストンリップ36と一体形成されている。
ピストンリップ36におけるリップ内周面36kは、ハウジング2の内周面2aと対向した軸線xに沿う平行な面であり、ピストンシール3の内周側円盤部31における内周側(矢印b方向)の端部を覆うが、当該ハウジング2の内周面2aとは接触することのない面である。
ピストンリップ36におけるリップ水平面36qは、リップ内周面36kとは垂直または略垂直であり、ピストンシール3の内周側円盤部31における筐体側(矢印c方向)の上端面を一部覆う水平な面である。
第1のリップ部分37における密封側面37aは、リップ内周面36kの筐体側(矢印c方向)の端部から更に筐体側(矢印c方向)へ向かうに連れて、ハウジング2の内周面2aに次第に近づくように内周側(矢印b方向)へ突出する軸線xを中心とした環状のテーパー状の円錐状面である。
すなわち、密封側面37aは、リップ内周面36kの筐体側(矢印c方向)の端部から筐体側(矢印c方向)に向かうに連れて内周側(矢印b方向)へ緩やかに傾斜しながらハウジング2の内周面2aに向かって延びる軸線xを中心とした環状のテーパー状の円錐状面である。
第1のリップ部分37におけるリップ端面37bは、密封側面37aの筐体側(矢印c方向)の端部から外周側(矢印a方向)および筐体側(矢印c方向)へ向かうに連れて、ハウジング2の内周面2aから次第に離間するように延びる軸線xを中心とした環状のテーパー状の円錐状面である。
なお、第1のリップ部分37における密封側面37aとリップ端面37bとの交点は、ハウジング2の内周面2aと摺動接触するリップ先端37pとなっている。このリップ先端37pが第1の締め代でハウジング2の内周面2aに押し付けられることにより、ピストン油圧室Sの作動油OLが密封される。
第1のリップ部分37におけるリップ天面37cは、リップ端面37bの外周側(矢印a方向)および筐体側(矢印c方向)の端部から更に外周側(矢印a方向)へ水平に延び、軸線xとは垂直でかつ軸線xを中心とした環状の面である。
第1のリップ部分37におけるリップ外周面37dは、リップ天面37cの外周側(矢印a方向)の端部から外周側(矢印a方向)および多板クラッチ側(矢印d方向)へ向かってなだらかに延びる軸線xを中心とした環状のテーパー状の円錐状面であり、ピストンリップ36のリップ水平面36qとシームレスに繋がっている。
第2のリップ部分38は、ハウジング2の内周面2aに対して、第1の締め代に比べて小さい所定の第2の締め代で当該ハウジング2の内周面2aに押し付けられるリップ部分である。ここで、第2の締め代とは、第1の締め代よりも小さいため、ハウジング2の内周面2aとの摺動抵抗が第1の締め代よりも小さいことになる。
この第2のリップ部分38においても、第1のリップ部分37と同様に、密封側面38a、リップ端面38b、リップ天面38cおよびリップ外周面38dによって画成されており、当該第2のリップ部分38がピストンリップ36のリップ内周面36kおよびリップ水平面36qと繋がってピストンリップ36と一体形成されている。
なお、第2のリップ部分38における密封側面38a、リップ端面38b、リップ天面38cおよびリップ外周面38dについては、第1のリップ部分37における密封側面37a、リップ端面37b、リップ天面37cおよびリップ外周面37dと基本構成は同じであり、それぞれの傾斜角度が僅かに異なる程度である。
すなわち、第2のリップ部分38の形状は、第1のリップ部分37と同様の形状を有しており、大きな違いとしては、第2のリップ部分38だけが全体的に第1のリップ部分37よりもハウジング2の内周面2aから離間しており、第1のリップ部分37よりも平面視弧状に膨らんで外周側へ突出している(図2参照)。
第2のリップ部分38における第2の締め代としては、当該第2のリップ部分38における製造上の寸法公差の下限値や、ハウジング2の内周面2aに取り付けられた時の組立時の寸法公差の下限値を考慮し、下限値となった場合であっても第2のリップ部分38におけるリップ先端38pとハウジング2の内周面2aとの間の締め代が「0(ゼロ)」となるように設定されている。
すなわち、第2のリップ部分38における第2の締め代は、ピストンリップ36に対する製造上の寸法公差または組立時の寸法公差が下限値の場合に、ハウジング2の内周面2aを画成する外径寸法と第2のリップ部分38におけるリップ先端38pの内径寸法とが一致する。
このように、第2のリップ部分38における第2の締め代が少なくとも0(ゼロ)以上であれば、リップ先端38pとハウジング2の内周面2aとの間に隙間が発生することはなく、かつ、ピストン油圧室Sの作動油OLがキャンセラ油圧室Cに漏れることのない最低限の摺動抵抗とすることができるからである。
<動作および効果>
以上の構成において、密封装置1のピストンシール3におけるピストンリップ36は、第1の締め代に設定された複数の第1のリップ部分37と、第1の締め代よりも小さな第2の締め代に設定されて複数の第1のリップ部分37の間に交互に配置された複数の第2のリップ部分38とを有している。
これにより、ピストンシール3のピストンリップ36では、複数の第1のリップ部分37によりハウジング2の内周面2aに対する接触圧を強くしてピストン油圧室Sの密封を確保すると同時に、複数の第2のリップ部分38によりハウジング2の内周面2aに対する接触圧を弱くするがピストン油圧室Sの密封を確保しつつハウジング2の内周面2aとの摺動抵抗を最小限まで小さくすることができる。
また、ピストンシール3のピストンリップ36では、複数の第1のリップ部分37と複数の第2のリップ部分38とが交互に配置されていることにより、第1のリップ部分37による第1の締め代および第2のリップ部分38による第2の締め代が交互にバランスよくハウジング2の内周面2aに作用することになる。
かくして、ピストンシール3がピストン油圧室Sの作動油OLによりハウジング2の内周面2aを矢印cd方向に相対移動する際、当該ピストンシール3が軸心xに対して偏心することなく円滑に摺動し、かつ、ピストン油圧室Sの密封を確保することができる。
さらに、ピストンシール3においては、第1のリップ部分37および第2のリップ部分38の基本的な形状および構成が同じであり、ハウジング2の内周面2aに対する締め代の違いしかないので、ピストンリップ36全体としてのリップ剛性は第1のリップ部分37および第2のリップ部分38の何れにおいても変わらず、全体として高い耐久性を維持することができる。
<第2の実施の形態>
図4との対応部分に同一符合を付した図5に示すように、第1の実施の形態におけるピストンリップ36に代えてピストンリップ36sを用いることができる。
このピストンリップ36sは、第1のリップ部分37および第2のリップ部分38sを有している。第1のリップ部分37については、密封側面37a、リップ端面37b、リップ天面37cおよびリップ外周面37dによって画成されているが、第2のリップ部分38においては、密封側面38a、リップ端面38b、リップ天面38cは同じであるが、新たなリップ外周面38dsによって画成されている。
ここで、第2のリップ部分38におけるリップ外周面38dsは、第1のリップ部分37におけるリップ外周面37dと面一である。つまり、第2のリップ部分38におけるリップ外周面38dsの外径と、第1のリップ部分37におけるリップ外周面37dの外径とが同じであり、第1の実施の形態のように第2のリップ部分38だけが第1のリップ部分37よりも外周側へ突出しているということがない。
したがって、第2の実施の形態におけるピストンリップ36sでは、第1のリップ部分37における第1の締め代よりも小さな第2の締め代を第2のリップ部分38に設定することができるため、第2のリップ部分38の肉厚を薄型化することが可能である。このように、第2のリップ部分38の肉厚を薄型化できれば、ピストンリップ36sでは、第1の実施の形態におけるピストンリップ36と同様の作用効果を奏することに加えて、全体的に小型化することができる。
以上の構成によれば、ピストンシール3のピストン油圧室Sに対す密封度(シール性)を維持しながらピストンリップ36のハウジング2の内周面2aに対する摺動抵抗を低減させ得る密封装置1を実現することができる。
<他の実施の形態>
以上、本発明の好適な第1および第2の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に係る密封装置1に限定されるものではなく、本発明の概念および特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題および効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
本実施の形態においては、ピストンシール3のピストンリップ36にのみ第1のリップ部分37および第2のリップ部分38を組み合わせた構成とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ピストンシール3のピストンリップ39及び/又はキャンセラシール4のキャンセラリップ49についても上述した第1のリップ部分37および第2のリップ部分38を組み合わせた構成とするようにしてもよい。
本願発明の密封装置は、自動変速機に用いられるクラッチピストン機構のハウジング2に装着する場合だけではなく、密封状態を維持しつつ、かつ、摺動抵抗を低減させるその他種々の装着対象に対して適用することが可能である。
1…密封装置、2…ハウジング、2a…内周面、3…ピストンシール、4…キャンセラシール、5…リターンスプリング、6…スナップリング、6a…外周側端面、8…多板クラッチ(クラッチ部材)、31…内周側円盤部、32…内周側円筒部、33…中間円盤部、34…外周側円筒部、35…フランジ部、36、36s、39、56…ピストンリップ、36k…リップ内周面、36q…リップ水平面、37…第1のリップ部分、37a…密封側面、37b…リップ端面、37c…リップ天面、37d…リップ外周面、38…第2のリップ部分、38a…密封側面、38b…リップ端面、38c…リップ天面、38d、38ds…リップ外周面、41…内周側円盤部、42…内周側円筒部、43…中間円盤部、44…外周側円筒部、45…外周側円盤部、49…キャンセラリップ、S…ピストン油圧室、C…キャンセラ油圧室、OL…作動油、x…軸線。

Claims (6)

  1. ハウジングの内部においてクラッチ部材と対向したまま軸線に沿って往復動可能に配置され、当該ハウジングの前記軸線に沿った内周面と密封摺動する弾性体からなる環状のピストンリップを有し、前記ハウジングと共にピストン油圧室を形成する環状のピストンシールと、
    前記ピストンシールの前記軸線に沿った内周面と密封摺動する弾性体からなる環状のキャンセラリップを有し、前記ハウジングに固定され、前記ピストンシールと共にキャンセラ油圧室を形成するキャンセラシールと、
    前記ピストンシールと前記キャンセラシールとの間に設けられ、前記ピストンシールを前記ピストン油圧室の側へ付勢する付勢部材と
    を備え、
    前記ピストンリップまたは前記キャンセラリップは、前記ハウジングの内周面または前記ピストンシールの内周面と密封摺動する際に第1の締め代に設定されて当該ピストンリップまたは当該キャンセラリップの周方向に沿って配置された第1のリップ部分と、前記第1の締め代よりも小さな第2の締め代に設定されて当該ピストンリップまたは当該キャンセラリップの周方向に沿って配置された第2のリップ部分とを有する
    密封装置。
  2. 前記第2のリップ部分における第2の締め代は、前記ピストンリップまたは前記キャンセラリップに対する製造上の寸法公差が下限値の場合に、前記ハウジングの内周面を画成する径寸法と前記第2のリップ部分における径寸法とが一致する
    請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記第2のリップ部分は、前記ピストンリップまたは前記キャンセラリップの周方向に沿って前記第1のリップ部分と交互に配置されている
    請求項1または2に記載の密封装置。
  4. 前記第2のリップ部分は、前記第1のリップ部分よりも前記ハウジングの外周面から離間する方向に膨らんだ平面視弧状である
    請求項1乃至3何れか一項に記載の密封装置。
  5. 前記第2のリップ部分は、前記第1のリップ部分よりも肉厚が薄い
    請求項1乃至4何れか一項に記載の密封装置。
  6. 前記第2のリップ部分における外周側の面と、前記第1のリップ部分における外周側の面とが面一である
    請求項5に記載の密封装置。
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