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JP2019182073A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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JP2019182073A
JP2019182073A JP2018072698A JP2018072698A JP2019182073A JP 2019182073 A JP2019182073 A JP 2019182073A JP 2018072698 A JP2018072698 A JP 2018072698A JP 2018072698 A JP2018072698 A JP 2018072698A JP 2019182073 A JP2019182073 A JP 2019182073A
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彩子 内沢
Ayako Uchisawa
彩子 内沢
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】ショルダー側陸部と中間陸部の接地圧の平均化を図り制動性能を向上する。【解決手段】トレッド部2においてタイヤ周方向に沿って延在する少なくとも4本の周方向主溝によりタイヤ幅方向最外側のショルダー陸部と、周方向主溝を間に置いてショルダー陸部のタイヤ幅方向内側に隣接する中間陸部4Bと、中間陸部4Bのタイヤ幅方向内側に設けられてタイヤ赤道面上またはタイヤ赤道面上に配置された周方向主溝を間に置いて隣接するセンター陸部と、が形成され、かつ周方向主溝に交差する横溝5により少なくとも中間陸部4Bにおいてタイヤ周方向で分断された中間ブロック6Bが形成される空気入りタイヤであって、中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面の外側輪郭線が、タイヤ周方向の途中に最大突出点Gを有して円弧状に膨出して形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
従来、例えば、特許文献1に記載の空気入りタイヤは、耐ヒールアンドトゥ性能を発揮させることを目的としている。この空気入りタイヤは、ブロックの軸直角断面輪郭形状をタイヤ半径よりも小曲率の円弧状として半径方向外側に最も凸となる点を蹴り出し端側寄りに設け、ブロックの踏面のタイヤ赤道面側端部には周方向に延びるリブを設ける。このため、高さが低く、接地圧の低い部位となる踏込み端側が路面に対して多く滑り、摩耗の進展速度が大きくなり、摩耗初期後におけるヒールアンドトゥ摩耗の進展を遅らせる。ブロックの踏込み端では、タイヤ赤道面側がより接地圧を負担するかわりにショルダー側の接地圧がさらに低くなり、踏込み端からの摩耗進展をより促進して、ヒールアンドトゥ摩耗抑制効果を初期のブロック形状によらず確実に出すことが可能となる。
特開平7−186630号公報
ところで、トレッド部が、4本以上の周方向主溝と、周方向主溝に交差するラグ溝とで陸部がブロックをなすパターンにおいては、ショルダー側陸部の接地圧が高く、そのタイヤ幅方向内側の中間陸部の接地圧が低くなり、制動性能が低下する傾向にある。特に、スタッドレスタイヤでは、氷上路面での制動性能が低下する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ショルダー側陸部と中間陸部の接地圧の平均化を図り制動性能を向上することのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る空気入りタイヤは、トレッド部においてタイヤ周方向に沿って延在する少なくとも4本の周方向主溝によりタイヤ幅方向最外側のショルダー陸部と、前記周方向主溝を間に置いて前記ショルダー陸部のタイヤ幅方向内側に隣接する中間陸部と、前記中間陸部のタイヤ幅方向内側に設けられてタイヤ赤道面上またはタイヤ赤道面上に配置された前記周方向主溝を間に置いて隣接するセンター陸部と、が形成され、かつ前記周方向主溝に交差する横溝により少なくとも前記中間陸部においてタイヤ周方向で分断されたブロックが形成される空気入りタイヤであって、前記中間陸部のブロックにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面の外側輪郭線が、タイヤ周方向の途中に最大突出点を有して円弧状に膨出して形成されている。
また、本発明の一態様に係る空気入りタイヤでは、前記中間陸部のブロックにおいて、前記最大突出点の回転軸からの距離rと、トレッドプロファイルをなす基準輪郭線の前記回転軸からの距離Rとが、1.000<r/R≦1.005の関係を満たすことが好ましい。
また、本発明の一態様に係る空気入りタイヤでは、前記ショルダー陸部にブロックが形成されており、当該ショルダー陸部のブロックにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面の外側輪郭線の径方向最外点の前記回転軸からの距離rsと、前記距離rとが、1.001≦r/rs≦1.003の関係を満たすことが好ましい。
また、本発明の一態様に係る空気入りタイヤでは、前記センター陸部にブロックが形成されており、当該センター陸部のブロックにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面の外側輪郭線の径方向最外点の前記回転軸からの距離rcと、前記距離rとが、0.999≦r/rc≦1.02の関係を満たすことが好ましい。
また、本発明の一態様に係る空気入りタイヤでは、回転方向が指定されており、前記中間陸部のブロックにおいて、タイヤ周方向長さLに対して踏み込み側端から前記最大突出点までのタイヤ周方向の位置aが、0.3≦a/L<0.5の範囲にあることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る空気入りタイヤでは、前記中間陸部のブロックにおいて、前記接地面に微細凹凸が形成されており、タイヤ周方向長さLに対して前記最大突出点からタイヤ周方向の範囲bを0.1≦b/L≦0.4とし、範囲b以外を範囲cとしたとき、前記微細凹凸の密度を、1.0<b/c≦1.2とすることが好ましい。
本発明によれば、中間陸部のブロックにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面の外側輪郭線が、タイヤ周方向の途中に最大突出点を有して円弧状に膨出して形成されていることにより、中間陸部の接地圧が向上する。このため、ショルダー陸部と中間陸部の接地圧の平均化を図ることができる。この結果、制動性能を向上することができる。特に、スタッドレスタイヤにおいて、氷上路面での制動性能を向上することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの平面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤにおける中間陸部のタイヤ幅方向視断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤにおけるショルダー陸部またはセンター陸部のタイヤ幅方向視断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤにおける中間陸部の拡大平面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤにおける中間陸部の拡大平面図である。 図6は、本発明の実施例に係る空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの平面図である。図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤにおける中間陸部のタイヤ幅方向視断面図である。図3は、本実施形態に係る空気入りタイヤにおけるショルダー陸部またはセンター陸部のタイヤ幅方向視断面図である。図4は、本実施形態に係る空気入りタイヤにおける中間陸部の拡大平面図である。図5は、本実施形態に係る空気入りタイヤにおける中間陸部の拡大平面図である。
以下の説明において、タイヤ周方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸(図示せず)を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。タイヤ径方向とは、前記回転軸と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。タイヤ赤道面CLは、空気入りタイヤ1の回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。本実施形態では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「CL」を付す。
本実施形態の空気入りタイヤ1は、図1に示すように、トレッド部2を有している。トレッド部2は、ゴム材からなり、空気入りタイヤ1のタイヤ径方向の最も外側で露出し、その表面が接地面2Aとして空気入りタイヤ1の外側輪郭となる。
トレッド部2は、接地面2Aに、タイヤ周方向に沿って延在する周方向主溝3が、タイヤ幅方向に複数(本実施形態では4本)並んで設けられている。そして、本実施形態では、タイヤ赤道面CLを挟んだタイヤ幅方向中央の2本の周方向主溝3をセンター主溝3Aとする。また、各センター主溝3Aのタイヤ幅方向両外側の各周方向主溝3をショルダー主溝3Bとする。なお、周方向主溝3は、4mm以上15mm以下の溝幅で、5mm以上15mm以下の溝深さ(接地面2Aの開口位置から溝底までのタイヤ径方向寸法)のものをいい、ウェアインジケータが配置される溝である。周方向主溝3の溝幅より細かったり、周方向主溝3の溝深さよりも浅かったりしてタイヤ周方向に沿って延在する溝は周方向主溝3とはしない。
トレッド部2は、接地面2Aに、各周方向主溝3によりタイヤ周方向に沿う陸部4がタイヤ幅方向に複数(本実施形態では5本)区画形成されている。本実施形態では、各センター主溝3Aの間でタイヤ赤道面CL上に配置された陸部4をセンター陸部4Aとする。また、センター主溝3Aとそのタイヤ幅方向外側のショルダー主溝3Bとの間に配置された陸部4を中間陸部4Bとする。また、各ショルダー主溝3Bのタイヤ幅方向外側の陸部4をショルダー陸部4Cとする。
なお、図には明示しないが、周方向主溝3の本数(例えば、5本)により、周方向主溝3がタイヤ赤道面CL上に配置されている場合がある。この場合、タイヤ赤道面CL上の1本の周方向主溝3をセンター主溝3Aとする。そして、このセンター主溝3Aのタイヤ幅方向外側であってショルダー主溝3Bのタイヤ幅方向内側にも周方向主溝3が存在し、この周方向主溝3を中間主溝とする。この場合、タイヤ赤道面CL上の1本のセンター主溝3Aと中間主溝とで区画形成される2本の陸部4をセンター陸部4Aとし、中間主溝とショルダー主溝3Bとで区画される各陸部4を中間陸部4Bとし、各ショルダー主溝3Bのタイヤ幅方向外側の陸部4をショルダー陸部4Cとする。
なお、図には明示しないが、周方向主溝3の本数(例えば、6本)により、センター主溝3Aのタイヤ幅方向両外側であってショルダー主溝3Bのタイヤ幅方向内側にも周方向主溝3が存在し、この周方向主溝3を中間主溝とする。この場合、中間陸部4Bは、センター主溝3Aと中間主溝との間にも区画形成される。本実施形態では、この中間陸部4Bをセンター寄中間陸部という。このように、ショルダー主溝3Bのタイヤ幅方向内側でショルダー陸部4Cのタイヤ幅方向内側に隣接する陸部のみを中間陸部4Bといい、その他にタイヤ幅方向内側の中間陸部を全てセンター寄中間陸部という。
また、トレッド部2は、周方向主溝3に交差する横溝5が、タイヤ周方向に複数並んで設けられている。そして、少なくとも中間陸部4Bは、複数の横溝5によりタイヤ周方向で分断された複数のブロック6が区画形成されている。中間陸部4Bのブロック6を中間ブロック6Bという。本実施形態では、センター陸部4Aにおいても、複数の横溝5によりタイヤ周方向で分断された複数のブロック6(センターブロック6A)が区画形成されている。また、ショルダー陸部4Cにおいても、複数の横溝5によりタイヤ周方向で分断された複数のブロック6(ショルダーブロック6C)が区画形成されている。横溝5は、3mm以上10mm以下の溝幅で、1.5mm以上15mm以下の溝深さの(接地面2Aの開口位置から溝底までのタイヤ径方向寸法)のものをいう。なお、本実施形態の空気入りタイヤ1において、中間陸部4Bは、ブロック6が形成されている必要があるが、その他の陸部4は、ブロック6が形成されていなくてもよい。
上述した構成の空気入りタイヤ1において、図2に示すように、中間陸部4Bの中間ブロック6Bは、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みし内圧非充填で無負荷の状態で、タイヤ幅方向から視た接地面2Aの外側輪郭線が、タイヤ周方向の途中に最大突出点Gを有して円弧状に膨出して形成されている。
具体的には、図2に示すように、中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおいて、トレッドプロファイルPRに対し、接地面2Aの外側輪郭線が、タイヤ周方向の途中に最大突出点Gを有してタイヤ周方向の端P1,P2からタイヤ径方向外側に円弧状(最大突出点Gのタイヤ周方向の両側の弧の半径が同じ場合と最大突出点Gのタイヤ周方向の両側の弧の半径が異なっている場合を含む)に膨出して形成されている。中間ブロック6Bのタイヤ周方向の端P1,P2は、接地面2Aと横溝5の溝壁5aとの交差部である。当該交差部に面取などの角を削る処理がなされている場合には、接地面2Aの延長線と横溝5の溝壁5aの延長線との交点を中間ブロック6Bのタイヤ周方向の端P1,P2とする。
ここで、トレッドプロファイルPRは、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みし内圧非充填で無負荷の状態の基準輪郭線であって、図2に示すタイヤ幅方向視断面図において、外側輪郭線を規定する中間ブロック6Bの2つのタイヤ周方向の端P1,P2に加え、当該中間ブロック6Bに横溝5を挟んでタイヤ周方向の両側に隣接する2つの他の中間ブロック6Bのタイヤ周方向の端P1および端P2の4点のうち、外側輪郭線を規定する中間ブロック6Bの2つのタイヤ周方向の端P1,P2の2点および他の1点を通過する円弧であって、円弧の中心が接地面2Aよりもタイヤ径方向内側に位置して最大曲率半径で描ける円弧をいう。
また、正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、あるいは、ETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、内圧は、正規内圧であり、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。また、荷重は、正規荷重であり、JATMAで規定する「最大負荷能力」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「LOAD CAPACITY」である。
このように、本実施形態の空気入りタイヤ1によれば、中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面2Aの外側輪郭線が、タイヤ周方向の途中に最大突出点Gを有して円弧状に膨出して形成されていることにより、中間陸部4Bの接地圧が向上する。このため、ショルダー陸部4Cと中間陸部4Bの接地圧の平均化を図ることができる。この結果、制動性能を向上することができる。特に、スタッドレスタイヤにおいて、氷上路面での制動性能を向上することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1では、図2に示すように、中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおいて、最大突出点Gの回転軸からの距離rと、トレッドプロファイルPRをなす基準輪郭線の回転軸からの距離(半径)Rとが、1.000<r/R≦1.005の関係を満たすことが好ましい。具体的には、1.001≦r/R≦1.005の関係を満たすことが好ましい。
この空気入りタイヤ1によれば、1.000<r/R(1.001≦r/R)であることで、中間陸部4Bの接地圧を向上し、ショルダー陸部4Cと中間陸部4Bの接地圧の平均化を図ることができる。一方、r/R≦1.005とすることで、転動する空気入りタイヤ1において接地面に発生する力の変動のうち半径方向(タイヤ径方向)の力であるラジアルフォースバリエーション(RFV:Radial Force Variation)が悪化する事態を防ぐことができる。即ち、r/Rが1.005を超えると、ラジアルフォースバリエーションが悪化する傾向となる。なお、距離rと距離(半径)Rとは、1.001≦r/R≦1.003の関係を満たすことが、ショルダー陸部4Cと中間陸部4Bの接地圧の平均化を図り、ラジアルフォースバリエーションの悪化を防ぐうえでより好ましい。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1では、図3に示すように、ショルダー陸部4Cのショルダーブロック6Cにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面2Aの外側輪郭線の径方向最外点(最大突出点)Gsの回転軸からの距離rsと、図2に示す中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおける最大突出点Gの回転軸からの距離rとが、1.001≦r/rs≦1.003の関係を満たすことが好ましい。
即ち、中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおける最大突出点Gの回転軸からの距離rは、ショルダー陸部4Cのショルダーブロック6Cにおける径方向最外点(最大突出点)Gsの回転軸からの距離rsよりも大きい(rs<r)ことが好ましい。
この空気入りタイヤ1によれば、中間陸部4Bの接地圧を向上し、ショルダー陸部4Cと中間陸部4Bの接地圧の平均化をより図ることができる。
なお、図3に示すように、ショルダー陸部4Cのショルダーブロック6Cにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面2Aの外側輪郭線が、タイヤ周方向の途中に径方向最外点(最大突出点)Gsを有して円弧状に膨出して形成されている。そして、径方向最外点(最大突出点)Gsの回転軸からの距離rsと、トレッドプロファイルPRをなす基準輪郭線の回転軸からの距離(半径)Rsとが、1.000≦rs/Rs≦1.005(好ましくは1.001≦rs/Rs≦1.003)の関係を満たすことが、ショルダー陸部4Cと中間陸部4Bの接地圧の平均化を図り、ラジアルフォースバリエーションの悪化を防ぐうえでより好ましい。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1では、図3に示すように、センター陸部4Aのセンターブロック6Aにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面2Aの外側輪郭線の径方向最外点(最大突出点)Gcの回転軸からの距離rcと、図2に示す中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおける最大突出点Gの回転軸からの距離rとが、0.999≦r/rc≦1.02の関係を満たすことが好ましい。
即ち、中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおける最大突出点Gの回転軸からの距離rは、センター陸部4Aのセンターブロック6Aにおける径方向最外点(最大突出点)Gcの回転軸からの距離rcよりも大きい(rc<r)ことが好ましい。
この空気入りタイヤ1によれば、中間陸部4Bの接地圧を向上し、センター陸部4Aと中間陸部4Bの接地圧の平均化を図ることもできる。この結果、制動性能を向上することができ、特に、スタッドレスタイヤにおいて、氷上路面での制動性能を向上することができる。
なお、図3に示すように、センター陸部4Aのセンターブロック6Aにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面2Aの外側輪郭線が、タイヤ周方向の途中に径方向最外点(最大突出点)Gcを有して円弧状に膨出して形成されている。そして、径方向最外点(最大突出点)Gcの回転軸からの距離rcと、トレッドプロファイルPRをなす基準輪郭線の回転軸からの距離(半径)Rcとが、1.000≦rc/Rc≦1.005(好ましくは1.001≦rc/Rc≦1.003)の関係を満たすことが、センター陸部4Aと中間陸部4Bの接地圧の平均化を図り、ラジアルフォースバリエーションの悪化を防ぐうえでより好ましい。
なお、センター陸部4Aのセンターブロック6Aにおける径方向最外点(最大突出点)Gcの回転軸からの距離rcと、ショルダー陸部4Cのショルダーブロック6Cにおける径方向最外点(最大突出点)Gsの回転軸からの距離rsとは、rs<rc(rs<rc<r)の関係であることが、空気入りタイヤ1の接地面全体での接地圧の平均化を図るうえで好ましい。
なお、図には明示しないが、センター寄中間陸部を有する場合、センター寄中間陸部は、最大突出点Gの回転軸からの距離r’が中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおける最大突出点Gの回転軸からの距離r、またはセンター陸部4Aのセンターブロック6Aにおける径方向最外点(最大突出点)Gcの回転軸からの距離rcと同等であってよい。この場合、接地圧の平均化を図るうえで、rc<r’<rの関係が好ましい。また、センター寄中間陸部は、最大突出点Gの回転軸からの距離r’と、トレッドプロファイルPRをなす基準輪郭線の回転軸からの距離(半径)R’とが、1.000<r’/R’≦1.005(具体的には1.001≦r’/R’≦1.005、好ましくは1.001≦r’/R’≦1.003)の関係を満たしてもよい。また、センター寄中間陸部は、最大突出点Gの回転軸からの距離r’と、トレッドプロファイルPRをなす基準輪郭線の回転軸からの距離(半径)R’とが、1.000≦r’/R’≦1.005(好ましくは1.000≦r’/R’≦1.001)の関係を満たしてもよい。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1では、図2に示すように、回転方向が指定されており、中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおいて、タイヤ周方向長さLに対して踏み込み側端P1から最大突出点Gまでのタイヤ周方向の位置aが、0.3≦a/L<0.5の範囲にあることが好ましい。具体的には、0.3≦a/L≦0.49の関係を満たすことが好ましい。
ここで、中間ブロック6Bのタイヤ周方向長さLは、タイヤ幅方向から視て端P1,P2の間の距離が最も長い位置での長さである。
この空気入りタイヤ1によれば、0.3≦a/L<0.5(0.3≦a/L≦0.49)であることで、タイヤ周方向長さLにおいて最大突出点Gが踏み込み側寄りに位置するため、中間ブロック6Bにおいてより速く路面に接地する部分に最大突出点Gが存在し、制動性能やトラクション性能を向上することができ、特に、スタッドレスタイヤにおいて、氷上路面での制動性能やトラクション性能を向上することができる。なお、氷上路面での制動性能やトラクション性能をより向上するうえで、0.4≦a/L<0.5(0.4≦a/L≦0.49)の関係を満たすことが好ましい。なお、回転方向が指定されている場合、中間ブロック6B(他のブロックも含む)の膨出の円弧は、制動性能やトラクション性能を確保するうえで、タイヤ踏み込み面(先に接地する側)はブロック端部(図2のP1)から始まって最大突出点Gを通過する円弧である必要があるが、タイヤ蹴りだし面端部はブロック端部(図2のP2)から始まる必要はない。また、回転方向が指定されていない場合、中間ブロック6B(他のブロックも含む)の膨出の円弧は、制動性能やトラクション性能を確保するうえで、ブロックの各端部(図2のP1およびP2)から始まって最大突出点Gを通過することが望ましい。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1では、図4に示すように、中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおいて、接地面2Aにサイプ7が形成されており、タイヤ周方向長さLに対して最大突出点Gからタイヤ周方向の範囲bを0.1≦b/L≦0.4とし、範囲b以外を範囲cとしたとき、サイプ7の密度を、1.0<b/c≦1.2(1.05≦b/c≦1.2)とすることが好ましい。
サイプ7は、接地面2Aに形成された切り込みであり、微細凹凸ともいう。サイプ7は、1.0mm未満の溝幅および2.0mm以上の溝深さを有している。サイプ7の溝深さの上限は特に限定しないが、一般に周方向主溝3の溝深さよりも浅い。サイプ7の密度は、当該サイプ7の溝長さの総和であり、溝長さの総和が長いほど密度が高いことをあらわす。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1では、図5に示すように、中間陸部4Bの中間ブロック6Bにおいて、接地面2Aに凹凸部8が形成されており、タイヤ周方向長さLに対して最大突出点Gからタイヤ周方向の範囲bを0.1≦b/L≦0.4とし、範囲b以外を範囲cとしたとき、凹凸部8の密度を、1.0<b/c≦1.2(1.05≦b/c≦1.2)とすることが好ましい。ここで、範囲bは、最大突出点Gからタイヤ周方向の両側の範囲とする。
凹凸部8は、中間ブロック6Bの接地面2Aに形成された微細な表面加工部であり、微細凹凸ともいう。凹凸部8は、細浅溝、微細なディンプルなどの微細な凹部、ならびに、微細な細リブ、微細な突起部などの微細な凸部を含む。一方で、凹凸部8は、例えば、深い細溝、タイヤ接地時に閉塞するサイプ、深いディンプル、切欠部などを含まない。なお、概念的には、長尺構造を有するディンプルは溝に該当し、長尺構造を有する突起部はリブに該当する。凹凸部8は、凹凸量(タイヤ径方向の寸法)が0.1mm以上1.0mm以下の範囲にあり、幅(長さの短い平面寸法)が0.1mm以上0.8mm以下の範囲にある。凹凸部8の密度は、当該凹凸部8の容積の総和であり、容積の総和が大きい密度が高いことをあらわす。
この空気入りタイヤ1によれば、中間陸部4Bの中間ブロック6Bに形成されたサイプ7や凹凸部8である微細凹凸において、タイヤ周方向長さLに対して最大突出点Gを含む範囲bを0.1≦b/L≦0.4とし、範囲b以外を範囲cとしたとき微細凹凸の密度を、1.0<b/c≦1.2(1.05≦b/c≦1.2)とすることで、接地圧を向上する範囲において微細凹凸のエッジ効果を効率的に得ることができる。この結果、制動性能を向上することができ、特に、スタッドレスタイヤにおいて、氷上路面での制動性能を向上することができる。
本実施例では、条件が異なる複数種類の空気入りタイヤについて、制動性能(氷上制動性能)およびRFV(ラジアルフォースバリエーション)性能に関する性能試験が行われた(図6参照)。
制動性能(氷上制動性能)の性能試験では、タイヤサイズ195/65R15 91Qの空気入りタイヤ(試験タイヤ)を、15×6.0Jの正規リムに組み付け、内圧(前輪250kPa/後輪240kPa)を充填し、排気量1800ccのフロントエンジン前輪駆動乗用車(試験車両)に装着した。
制動性能の評価方法は、上記試験車両にて氷上試験場の氷上路面を走行し、走行速度40km/hからの制動距離が測定される。そして、この測定結果に基づいて従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、数値が大きいほど制動距離が短く制動性能(氷上制動性能)が優れていることを示している。
RFV性能の性能試験では、タイヤサイズ195/65R15 91Qの空気入りタイヤ(試験タイヤ)を、15×6.0Jの正規リムに組み付け、内圧(200kPa)を充填し、荷重(438kg)を加え、フォースバリエーション試験機により、JASO C607の規格に基づくRFV(縦方向の剛性バランス)を測定する。
RFV性能の評価方法は、測定結果に基づいて従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、指数が小さいほど振動が小さく振動特性が優れていることを示している。
図6において、従来例、実施例1〜実施例12の空気入りタイヤは、4本の周方向主溝により、タイヤ赤道面上にセンター陸部、センター陸部のタイヤ幅方向外側に中間陸部、中間陸部のタイヤ幅方向外側にショルダー陸部が形成され、かつ各陸部において横溝によりブロックが形成されている。従来例の空気入りタイヤは、各ブロックの接地面がトレッドプロファイルに沿って形成されてタイヤ周方向で膨出していない。実施例1〜実施例12の空気入りタイヤは、少なくとも中間陸部の中間ブロックの接地面がタイヤ周方向で膨出している。
図6の試験結果に示すように、実施例1〜実施例12の空気入りタイヤは、制動性能(氷上制動性能)が改善されていることが分かる。また、図6の試験結果に示すように、実施例1〜実施例12の空気入りタイヤでは、ブロックにおいてタイヤ幅方向から視た接地面の外側輪郭線がタイヤ周方向の途中に最大突出点を有して円弧状に膨出して形成すると、振動が大きくなりRFV性能が低下する傾向となるが、最大突出点の距離rとトレッドプロファイルの距離Rの関係(r/R)を規定すること、中間ブロックとショルダーブロックの関係(r/rs)を規定すること、中間ブロックとセンターブロックの関係(r/rc)を規定することで、RFV性能指数の増大を115未満に抑制することができ、RFV性能が維持されることが分かる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
2A 接地面
3 周方向主溝
3A センター主溝
3B ショルダー主溝
4 陸部
4A センター陸部
4B 中間陸部
4C ショルダー陸部
5 横溝
5a 溝壁
6 ブロック
6A センターブロック
6B 中間ブロック
6C ショルダーブロック
7 サイプ(微細凹凸)
8 凹凸部(微細凹凸)
a 踏み込み側端から最大突出点までのタイヤ周方向の位置
b 最大突出点からタイヤ周方向の範囲
c 範囲b以外の範囲
CL タイヤ赤道面
G 最大突出点
Gc 径方向最外点(最大突出点)
Gs 径方向最外点(最大突出点)
P1,P2 端
PR トレッドプロファイル
r 距離
R 距離
rc 距離
rs 距離

Claims (6)

  1. トレッド部においてタイヤ周方向に沿って延在する少なくとも4本の周方向主溝によりタイヤ幅方向最外側のショルダー陸部と、前記周方向主溝を間に置いて前記ショルダー陸部のタイヤ幅方向内側に隣接する中間陸部と、前記中間陸部のタイヤ幅方向内側に設けられてタイヤ赤道面上またはタイヤ赤道面上に配置された前記周方向主溝を間に置いて隣接するセンター陸部と、が形成され、かつ前記周方向主溝に交差する横溝により少なくとも前記中間陸部においてタイヤ周方向で分断されたブロックが形成される空気入りタイヤであって、
    前記中間陸部のブロックにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面の外側輪郭線が、タイヤ周方向の途中に最大突出点を有して円弧状に膨出して形成されている空気入りタイヤ。
  2. 前記中間陸部のブロックにおいて、前記最大突出点の回転軸からの距離rと、トレッドプロファイルをなす基準輪郭線の前記回転軸からの距離Rとが、1.000<r/R≦1.005の関係を満たす請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ショルダー陸部にブロックが形成されており、当該ショルダー陸部のブロックにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面の外側輪郭線の径方向最外点の前記回転軸からの距離rsと、前記距離rとが、1.001≦r/rs≦1.003の関係を満たす請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記センター陸部にブロックが形成されており、当該センター陸部のブロックにおいて、タイヤ幅方向から視た接地面の外側輪郭線の径方向最外点の前記回転軸からの距離rcと、前記距離rとが、0.999≦r/rc≦1.02の関係を満たす請求項2または3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 回転方向が指定されており、前記中間陸部のブロックにおいて、タイヤ周方向長さLに対して踏み込み側端から前記最大突出点までのタイヤ周方向の位置aが、0.3≦a/L<0.5の範囲にある請求項1〜4のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記中間陸部のブロックにおいて、前記接地面に微細凹凸が形成されており、タイヤ周方向長さLに対して前記最大突出点からタイヤ周方向の範囲bを0.1≦b/L≦0.4とし、範囲b以外を範囲cとしたとき、前記微細凹凸の密度を、1.0<b/c≦1.2とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114643810A (zh) * 2020-12-21 2022-06-21 通伊欧轮胎株式会社 充气轮胎

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