JP2019178181A - リポソーム組成物およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によれば、(1)核酸アナログ抗癌剤を内包し、(2)リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質が、0.01mol%〜5mol%であり、(3)核酸アナログ抗癌剤/脂質比が2質量%〜10質量%である、リポソームを含むリポソーム組成物およびその製造方法が提供される。
【選択図】なし
Description
薬物を長期間に渡って癌腫瘍に暴露させるために、血液中でのリポソーム粒子からの薬物漏出速度を低くすることが好ましい。
また、非特許文献2に記載されているリモートローディング法では、ゲムシタビンなどの薬物については封入率向上効果が得られない。
本発明は、核酸アナログ抗癌剤の漏出速度に優れるリポソームを含むリポソーム組成物およびその製造方法を提供することを課題とする。
[2]核酸アナログ抗癌剤がゲムシタビンまたはその塩である、[1]に記載のリポソーム組成物。
[3]平均粒子径が10nm〜150nmである、[1]または[2]に記載のリポソーム組成物。
[4]粒子径が200nm以上であるリポソームが1質量%以下である、[1]〜[3]のいずれか一に記載のリポソーム組成物。
[5]リポソームの内水相の浸透圧がリポソームの外水相の浸透圧に対して2倍〜8倍である、[1]〜[4]のいずれか一に記載のリポソーム組成物。
[6](1)核酸アナログ抗癌剤を内包し、(2)リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質が、0.01mol%〜5mol%であり、(3)核酸アナログ抗癌剤/脂質比が2質量%〜10質量%である、リポソームを含むリポソーム組成物の製造方法であって、
(a)空のリポソームが分散した溶液と核酸アナログ抗癌剤溶液とを混合する工程、および
(b)55℃以上に加熱する工程を含む、リポソーム組成物の製造方法。
[7] (1)核酸アナログ抗癌剤を内包し、(2)リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質が、0.01mol%〜5mol%であり、(3)核酸アナログ抗癌剤/脂質比が2質量%〜10質量%である、リポソームを含むリポソーム組成物の製造方法であって、
(a)空のリポソームが分散した溶液と核酸アナログ抗癌剤溶液とを混合する工程、および
(b)55℃以上に加熱する工程を含み、
前記(a)工程の前に、(c)pH1〜5で核酸アナログ抗癌剤溶液を溶解させる工程を含み、前記(b)工程が、pH5.0〜13で55℃以上に加熱する工程である、リポソーム組成物の製造方法。
[8](b)55℃以上に加熱する工程の後に、
(d)5分以上かけて40℃に降温する工程を含む、[6]または[7]に記載のリポソーム組成物の製造方法。
[9]さらに、(e)リポソームの内水相の浸透圧をリポソームの外水相の浸透圧に対して2倍〜8倍に調整する工程を含む、[6]〜[8]のいずれか一に記載のリポソーム組成物の製造方法。
[10]空のリポソームを、エクストリュージョン処理をせずに作製する、[6]〜[9]のいずれか一に記載のリポソーム組成物の製造方法。
本発明において、特にことわらない限り、%は、質量百分率を意味する。
本明細書において組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
「空のリポソーム」とは、薬物を内包していないリポソームを意味する。
「漏出」とは、リポソームに内包された薬物が、リポソームを構成する脂質膜を通過して、リポソームの外部へ出ること(放出)を意味する。
「漏出速度」とは、単位時間あたりに、リポソームに内包された薬物が、リポソームを構成する脂質膜を通過して、リポソームの外部へ出る量を意味する。
投与前のリポソームの製造時および保管時は、リポソームに内包された状態を維持することが重要であり、漏出速度は低く抑えることが好ましい。一方、投与後の血液中では、薬物を癌腫瘍に暴露させるために、一定の速度で薬剤を漏出させることが好ましい。
「血中滞留性」とは、リポソーム組成物を投与した対象において、リポソームに封入された状態の薬物が血液中に存在する性質を意味する。
「リポソームの平均粒子径」とは、リポソーム組成物中に存在するリポソームの体積平均粒子径を意味する。本発明のリポソーム組成物中に含まれるリポソームの平均粒子径は動的光散乱法を用いて測定する。動的光散乱を用いた市販の測定装置としては、濃厚系粒子アナライザーFPAR−1000(大塚電子社製)、ナノトラックUPA(日機装社製)およびナノサイザー(マルバーン社製)等が挙げられる。
「対象」とは、その予防若しくは治療を必要とするヒト、マウス、サル、家畜等の哺乳動物であり、好ましくは、その予防若しくは治療を必要とするヒトである。
「腫瘍」としては、例えば、乳癌、子宮体癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、胃(胃腺)癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、頭頚部扁平上皮癌、食道癌、膀胱癌、メラノーマ、大腸癌、腎細胞癌、非ホジキンリンパ腫および尿路上皮癌等が挙げられる。
リポソームとは、脂質を用いた脂質二重膜で形成される閉鎖小胞体であり、その閉鎖小胞の空間内に水相(内水相)を有する。内水相には、水等が含まれる。リポソームは通常、閉鎖小胞外の水溶液(外水相)に分散した状態で存在する。リポソームはシングルラメラ(単層ラメラまたはユニラメラとも呼ばれ、二重層膜が一重の構造である。)であっても、多層ラメラ(マルチラメラとも呼ばれ、タマネギ状の形状の多数の二重層膜の構造である。個々の層は水様の層で仕切られている。)であってもよいが、本発明では、医薬用途での安全性および安定性の観点から、シングルラメラのリポソームであることが好ましい。
本発明に係るリポソームを構成する脂質の合計量に対するコレステロール類の含有率は10mol%〜35mol%が好ましく、15mol%〜25mol%がより好ましく、17mol%〜21mol%がさらに好ましい。リポソームの脂質成分の合計量に対するコレステロール類の含有率を10mol%〜35mol%とすることにより、優れた漏出速度と保管安定性とを両立できるリポソーム組成物を得ることができる。
これらの中でも、製剤の血中滞留性の観点から、ポリエチレングリコール類、ポリグリセリン類およびポリプロピレングリコール類が好ましく、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリグリセリン(PG)およびポリプロピレングリコール(PPG)がより好ましい。汎用性および血中滞留性の観点から、ポリエチレングリコール(PEG)がさらに好ましい。
リゾリン脂質とは、リン脂質の加水分解物であり、アシル基を1つ有するリン脂質を意味する。
リゾリン脂質としては、リゾホスファチジルコリン(リゾレシチン)、リゾホスファジルグリセロール、リゾホスファチジン酸、リゾホスファチジルエタノールアミン、リゾホスファチジルセリン、リゾホスファチジルイノシトール、リゾスフィンゴミエリンおよび水素添加大豆リゾホスファチジルコリン等が挙げられる。
本発明において、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質は、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対して、0.01mol%〜5mol%であり、0.05〜4mol%が好ましく、0.1〜3mol%がより好ましい。リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質をリポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対して、0.01mol%〜5mol%とすることにより、核酸アナログ抗癌剤の漏出速度を抑制することができる。
本発明に係るリポソームは、薬物として核酸アナログ抗癌剤を内包する。
核酸アナログ抗癌剤とは、プリン塩基やピリミジン塩基等の核酸の材料となる物質と類似した構造を持ち、DNA鎖に組み込まれることで薬効を発揮する抗癌剤である。
核酸アナログ抗癌剤としては、例えば、ゲムシタビン、シタラビン、チオグアニン、エノシタビン、カペシタビン、ネララビン、デシタビン、クロファリビン、アザシチジン、フルダラビン、クラドリビンもしくは1−(2−デオキシ−2−フルオロ−4−チオ−β−D−アラビノフラノシル)シトシンまたはそれらの塩などが挙げられる。
塩としては、通常知られているアミノ基などの塩基性基、ヒドロキシル基およびカルボキシル基などの酸性基における塩を挙げることができる。
塩基性基における塩としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸および硫酸などの鉱酸との塩;ギ酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、アスパラギン酸、トリクロロ酢酸およびトリフルオロ酢酸などの有機カルボン酸との塩;ならびにメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン酸およびナフタレンスルホン酸などのスルホン酸との塩が挙げられる。
酸性基における塩としては、例えば、ナトリウムおよびカリウムなどのアルカリ金属との塩;カルシウムおよびマグネシウムなどのアルカリ土類金属との塩;アンモニウム塩;ならびにトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N、N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N−ベンジル−β−フェネチルアミン、1−エフェナミンおよびN、N'−ジベンジルエチレンジアミンなどの含窒素有機塩基との塩などが挙げられる。
核酸アナログ抗癌剤としては、ゲムシタビンもしくは1−(2−デオキシ−2−フルオロ−4−チオ−β−D−アラビノフラノシル)シトシンまたはそれらの塩が好ましく、ゲムシタビンまたはその塩がより好ましい。
本発明に係るリポソームに内包された薬物(核酸アナログ抗癌剤)は、リポソームの内水相に溶解状態で存在している。ここで、溶解状態とは、リポソームの体積に対して充填した薬物の量が、その内水相の組成液での薬物の飽和溶解度以下の場合、溶解状態で内包されたものとみなす。また、飽和溶解度以上においても、Cryo−TEMで薬物結晶が観察されない、またはXRD測定で結晶格子に起因する回折パターンが観察されない場合、リポソームに内包された薬物の大部分が溶解し、溶解状態で内包されたものとみなす。この場合、脂質膜が作る物理化学的な環境による溶解促進、または一部薬物が脂質膜に取り込み等が起きていると推測する。また、リポソーム内部で固体物を形成させて、薬物を封入させる方法により内包したものは、水溶性の高い薬物であっても、本発明でいう溶解状態ではない。
溶解状態で内包される核酸アナログ抗癌剤としては、水に対して1mg/ml以上の溶解度を持つものが好ましく、10mg/ml以上の溶解度を持つものがより好ましい。具体的には、ゲムシタビンが好ましい。
本発明に係るリポソームに内包された核酸アナログ抗癌剤の含有量は、リポソーム組成物に対して0.1〜2.0mg/mlであることが好ましく、0.2〜1.0mg/mlであることがより好ましい。
本発明に係るリポソームの核酸アナログ抗癌剤/脂質比は2質量%〜10質量%であり、2.5質量%〜10質量%が好ましく、3質量%〜10質量%がより好ましい。核酸アナログ抗癌剤/脂質比を2質量%〜10質量%とすることにより、漏出速度を好ましい範囲に制御しながら、脂質による高脂血症や脂肪肝を抑制することができる。なお、核酸アナログ抗癌剤/脂質比における脂質とは、リポソームを構成する脂質すべてを意味し、脂質にはリゾリン脂質も含まれる。
本発明に係るリポソーム組成物は、核酸アナログ抗癌剤を内包するリポソームおよびそのリポソームを分散する水溶液を含むことができる。
本発明に係るリポソーム組成物において、薬物の血液中での漏出速度は10質量%/24hr〜70質量%/24hrが好ましく、20質量%/24hr〜60質量%/24hrがより好ましく、20質量%/24hr〜50質量%/24hrがさらに好ましい。
本発明のリポソーム組成物の製造方法は、(1)核酸アナログ抗癌剤を内包し、(2)リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質が、0.01mol%〜5mol%であり、(3)核酸アナログ抗癌剤/脂質比が2質量%〜10質量%である、リポソームを含むリポソーム組成物の製造方法であって、
(a)空のリポソームが分散した溶液と核酸アナログ抗癌剤溶液(好ましくは40℃〜50℃で保温した核酸アナログ抗癌剤溶液)とを混合する工程、および
(b)55℃以上に加熱する工程を含む製造方法である。
本発明のリポソーム組成物の製造方法は、
(a)空のリポソームが分散した溶液と核酸アナログ抗癌剤溶液(好ましくは40℃〜50℃で保温した核酸アナログ抗癌剤溶液)とを混合する工程の前に、
(f)乾燥固化工程を経ずに、有機溶媒に溶解した脂質を乳化して空のリポソームを形成する乳化工程を含むことができる。
さらに、本発明のリポソーム組成物の製造方法は、
(e)リポソームの内水相の浸透圧をリポソームの外水相の浸透圧に対して2倍〜8倍に調整する工程を含むことができる。
リポソーム組成物の製造方法は、必要に応じて、乳化工程で用いた有機溶媒を蒸発させる蒸発工程、無菌ろ過、無菌充填等の他の工程を含んでもよい。
乳化工程では、少なくとも1種の脂質が有機溶媒に溶解している油相と水相とを混合して脂質を含む水溶液を攪拌して乳化することができる。脂質が有機溶媒に溶解している油相および水相を混合し撹拌し、乳化することで、油相および水相がO/W型に乳化した乳化液が調製される。混合後、油相由来の有機溶媒の一部または全部を後述する蒸発工程によって除去することにより、リポソームが形成される。または、油相中の有機溶媒の一部または全部が撹拌・乳化の過程で蒸発して、リポソームが形成される。
油相として用いられる有機溶媒として、水溶性有機溶媒およびエステル系有機溶媒の混合溶媒を用いる。本発明では、有機溶媒として、クロロホルム、塩化メチレン、ヘキサン、およびシクロヘキサン等の有機溶剤を実質的に用いないことが好ましく、これらの有機溶剤をまったく用いないことがより好ましい。
水相とは、外水相および内水相を意味する。
本発明における外水相とは、リポソームを分散する水溶液を意味する。例えば注射剤の場合においては、バイアル瓶またはプレフィルドシリンジ包装されて保管されたリポソームの分散液のリポソームの外側を占める溶液が外水相となる。また、添付された分散用液またはその他溶解液により投与時に用時分散した液についても同様に、リポソームの分散液のリポソームの外側を占める溶液が外水相となる。
本発明における内水相とは、リポソームの脂質二重膜を隔てた閉鎖小胞内の水相を意味する。
リポソームを製造する際に、リポソームを分散する水溶液(外水相)としては、水(蒸留水、注射用水等)、生理食塩水、各種緩衝液または糖類の水溶液およびこれらの混合物(水性溶媒)が好ましく用いられる。緩衝液としては、有機系、無機系に限定されることはないが、体液に近い水素イオン濃度付近に緩衝作用を有する緩衝液が好適に用いられ、リン酸緩衝液、トリス緩衝液、クエン酸緩衝液、酢酸緩衝液およびグッドバッファー等があげられる。水相のpHは、例えば、5〜9とすることができ、7〜8であることが好ましい。リポソームを分散する水溶液(外水相)としては、リン酸緩衝液(例えば、pH=7.4)を用いることが好ましい。リポソームの内水相は、リポソームを製造する際に、リポソームを分散する水溶液であってもよいし、新たに添加される、水、生理食塩水、各種緩衝液または糖類の水溶液およびこれらの混合物をあってもよい。外水相または内水相として用いる水は、不純物(埃、化学物質等)を含まないことが好ましい。
生理食塩水とは、人体と等張になるように調整された無機塩溶液を意味し、さらに緩衝機能を持っていてもよい。生理食塩水としては、塩化ナトリウムを0.9w/v%含有する食塩水、リン酸緩衝生理食塩水(以下、PBSともいう)およびトリス緩衝生理食塩水等が挙げられる。
得られたリポソームは、透析法、ろ過法またはエクストリュージョン処理等を用いて粒径を均一にすることができる。
エクストリュージョン処理とは、細孔を有するフィルターにリポソームを通過させることで、物理的なせん断力を施し、微粒化する工程を意味する。リポソームを通過させる際、リポソーム分散液およびフィルターを、リポソームを構成する膜の相転移温度以上の温度に保温することで、速やかに微粒化することができる。
本発明の製造方法では、商用生産への適性の観点から、製造適性(特に、目詰まり等)に難があり、高コストなエクストリュージョン処理をせずに、空のリポソームを、エクストリュージョン処理をせずに調製することが好ましい。
本発明のリポソーム組成物の製造方法では、(a)空のリポソームが分散した溶液と40℃〜50℃で保温した核酸アナログ抗癌剤溶液とを混合する工程、および(b)55℃以上に加熱する工程によって、核酸アナログ抗癌剤をリポソームに内包させることができる。
この工程により、漏出速度に優れるリポソームとなる。
pH1〜5で溶解させることで、高い濃度で核酸アナログ抗癌剤を溶解させることができる。一方、pH1〜5の領域で核酸アナログ抗癌剤をリポソームに内包させると、リポソームの脂質が分解され易く、リゾリン脂質等が増加してしまう。また、核酸アナログ抗癌剤の類縁体も増加してしまう。そのため、核酸アナログ抗癌剤をリポソームに内包させる工程をpH5.0〜13、好ましくはpH6.0〜9.0、さらに好ましくはpH6.5〜8.0で行うことで、リゾリン脂質および核酸アナログ抗癌剤の類縁体の増加を抑制することができる。
降温する工程では、5分以上かけて40℃まで降温する。10分以上かけて40℃まで降温することが好ましく、15分以上かけて40℃まで降温することがより好ましい。
5分以上かけて40℃まで降温する工程を含むことにより、薬剤の血液中での漏出速度を抑制することができ、さらに血液中での漏出速度を一定に保つことが可能となる。降温速度を制御するだけで血液中での漏出速度が一定になることは当初想定していた以上の効果であった。ゆっくり降温することでリポソーム膜が均質になったためと推定される。
本発明のリポソーム組成物の製造方法では、(e)リポソームの内水相の浸透圧をリポソームの外水相の浸透圧に対して2倍〜8倍に調整する工程を含むことが好ましい。
浸透圧を調整する工程では、リポソームの内水相の浸透圧をリポソームの外水相の浸透圧に対して2倍〜8倍に調整する。リポソームの内水相の浸透圧をリポソームの外水相の浸透圧に対して2.5倍〜6倍に調整することが好ましく、3倍〜5倍に調整することがより好ましい。
リポソームの内水相および外水相の浸透圧を調整することにより、漏出速度を制御することができる。浸透圧を調整する工程としては、特に限定されないが、透析等が挙げられる。本発明のリポソーム組成物の製造方法では、核酸アナログ抗癌剤をリポソームに内包させる工程および浸透圧を調整する工程を同時に行うことが、生産効率の観点から好ましい。
リポソーム組成物の製造方法においては、必要に応じて蒸発工程を設けてもよい。蒸発工程では、乳化工程で得られたリポソームを含む水溶液から有機溶媒を蒸発させる。本発明において、蒸発工程とは、油相由来の有機溶媒の一部または全部を蒸発工程として強制的に除去する工程、および油相中の有機溶媒の一部または全部が撹拌・乳化の過程で自然に蒸発する工程の少なくとも一つを含む。
有機溶剤を蒸発させる工程において、リポソームを含む水溶液に含まれる有機溶媒の濃度を、有機溶剤を蒸発させる工程の開始後から30分以内に、15質量%以下にすることが好ましい。
リポソーム組成物は、無菌ろ過を行うことが好ましい。ろ過の方法としては、中空糸膜、逆浸透膜またはメンブレンフィルター等を用いて、リポソームを含む水溶液から不要な物を除去することができる。本発明では、滅菌できる孔径をもつフィルター(好ましくは0.2μmのろ過滅菌フィルター)によってろ過することが好ましい。
無菌ろ過の後に得られたリポソーム組成物は、医療用途として無菌充填することが好ましい。無菌充填の方法は公知のものが適用できる。容器に無菌的に充填することで医療用として好適なリポソーム組成物が調製できる。
平均粒子径および粒径分布は、試料をリン酸緩衝生理食塩水で33倍質量に希釈し、FPAR−1000AS(大塚電子社製)を用い、動的光散乱法で体積平均粒子径および粒子径の体積分布を測定した。
測定波長:272nm
カラム:Waters AtlantisT3φ、4.6mm×150mm、5μm(Waters社製)
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相AおよびBはいずれも水/メタノール/トリフルオロ酢酸混液で、移動相の送液は移動相AおよびBの混合比を変えて濃度勾配を制御した。
移動相A:メタノール/水容積比率5/95、トリフルオロ酢酸0.1%
移動相B:メタノール/水容積比率25/75、トリフルオロ酢酸0.1%
流量:毎分1.0mL
注入量:10μL
サンプル注入時液温:25℃付近の一定温度
カラム:Waters Xbridge、4.6mm×250mm、5μm(Waters社製)
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相AおよびBはいずれも7mM酢酸アンモニウムメタノール溶液を使用した。
流量:1.0mL
注入量:10μL
サンプル注入時液温:25℃付近の一定温度
10mLメスフラスコにC17リゾフォスファチジルコリン10mgを秤取し、エタノールでメスアップし、これをさらに50倍希釈して内部標準液とした。
リポソーム組成物20μLを秤取し、380μLのエタノールを加えて20倍希釈した。この溶液に400μLの内部標準液を加えて混和させて測定用試料とし、液体クロマトグラフィー質量分析にて定量した。測定条件を以下に示す。
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18、2.1mm×50mm、1.7μm(Waters社製)
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:移動相AおよびBの混合比率を変えて濃度勾配を制御した。
移動相A:水/メタノール容積比率20/80
移動相B:メタノール
流量:毎分0.5mL
注入量:5μL
サンプル注入時液温:25℃付近の一定温度
a)油相の調製
水素添加大豆ホスファチジルコリン、コレステロール及びN−(カルボニル−メトキシポリエチレングリコール2000)−1、2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミンナトリウム塩(以下、DSPE−PEGともいう)を76/19/5のモル比となるようにそれぞれ16.6g、2.0g、4.3g取り、次いで有機溶媒(エタノール/酢酸エチル=3/1)405mLを加えて70℃に加温し、脂質を溶解して油相とした。
4mMリン酸緩衝液(pH7.61)を調製し、水相とした。
水相を70℃に加温し、水相/油相=8/3の容積比となるように油相を添加した後、回転かき混ぜ式乳化機(エム・テクニック社製)にて、周速20m/s、13000rpmにて30分間混合した。その後、相転位温度以上に加温しながら窒素を送気することで有機溶剤と水とを蒸発させ、乳化前の容積に対して約1/10の体積になるまで濃縮し、薬物未内包リポソームを得た。このときの平均粒子径は67.5nmであった。
薬物として、ゲムシタビン塩酸塩を用いた。ゲムシタビン塩酸塩はTEVA社から購入した。
1)PBS(10×)の調製
塩化ナトリウム81.63g、リン酸水素二ナトリウム十二水和物29.01g、リン酸二水素ナトリウム二水和物2.29gを注射用水948gで溶解し、PBS(10×)とした。
2)薬物ローディング液の調製
ゲムシタビン塩酸塩3.26g、PBS13.59g、日局注射用水19.05g、8M水酸化ナトリウム0.68mLを混合し、70℃で溶解させて薬物溶液とした。この薬物溶液15.7mLを45℃で保温し、薬物未封入リポソーム16.0mLおよび8M水酸化ナトリウム0.32mLを加え、混合した。この液の浸透圧は1039mOsm/Lであり、これが完成するリポソームの内水相の浸透圧となる。次にこの液を70℃で10分間加熱した後40℃まで30分かけて冷却し、1016mMスクロース/37mMヒスチジン溶液で希釈した。希釈後、一つにまとめ、薬物ローディング液とした。透析によるリポソーム組成物の完成透析液として275mMスクロース/10mMヒスチジン水溶液を調製した。この液の溶質モル濃度より求めた浸透圧は285mOsm/Lであった。この透析液を用いて室温にて透析を行い、薬物ローディング液の外水相に存在する未封入のゲムシタビン塩酸塩と各溶質を除去し、透析液で外水相を置換した。以上の工程により、ゲムシタビン塩酸塩濃度0.54mg/mL、平均粒子径76.3nm、内水相浸透圧1039mOsm/L、外水相浸透圧285mOsm/L、内水相の外水相に対する浸透圧が3.6倍のゲムシタビン内包リポソーム組成物を得た。リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質は0.62mol%であった。
薬物ローディングにおいて、40℃まで5分以内に冷却した以外は実施例1同様にゲムシタビン内包リポソーム組成物を作製した。リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質は0.65mol%であった。
血漿中の漏出率の測定
実施例1または2で得られたリポソーム組成物50μLをマウス血漿で20倍希釈(体積)し、37℃で24時間インキュベートし、0、1、4、7、24時間時点で100μL採取した。続いて、限外ろ過フィルター(アミコンウルトラ−0.5 10kDa、ミリポア社製)を用い7400×g、30分、4℃の条件で遠心ろ過を行った。回収したろ液に含まれるゲムシタビンを液体クロマトグラフィー/紫外可視吸光度検出にて定量し、漏出率を次の式により算出した。
式:漏出率(%)=(インキュベーション単位時間後のろ液中のゲムシタビンの濃度)×20÷リポソーム組成物に含まれるゲムシタビンの濃度×100
表1の「リポソーム組成物中の脂質の含有率」の脂質には、リゾリン脂質も含まれる。表1の「リゾリン脂質の含有率」は、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質の含有率を意味する。
粒径分布の測定
実施例1または2で得られたリポソーム組成物をリン酸緩衝生理食塩水で33倍質量に希釈し、FPAR−1000AS(大塚電子社製)を用い、動的光散乱法で測定した。
結果を図2に示す。
実施例1および2のリポソーム組成物は、いずれも200nm以上の粒子が検出されず、0.2μm濾過フィルターで処理可能なリポソーム組成物が得られた。
a)油相の調製
水素添加大豆ホスファチジルコリン、コレステロール及びN−(カルボニル−メトキシポリエチレングリコール2000)−1、2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミンナトリウム塩(以下、DSPE−PEGともいう)を76/19/5のモル比となるようにそれぞれ16.6g、2.0g、4.3g取り、次いで有機溶媒(エタノール/酢酸エチル=3/1)406mLを加えて70℃に加温し、脂質を溶解して油相とした。
4mMリン酸緩衝液を調製し、水相とした。
水相を70℃に加温し、水相/油相=8/3の容積比となるように油相を添加した後、回転かき混ぜ式乳化機(エム・テクニック社製)にて、周速20m/s、13000rpmにて30分間混合した。その後、相転位温度以上に加温しながら窒素を送気することで有機溶剤と水とを蒸発させ、乳化前の容積に対して約1/10の体積になるまで濃縮し、薬物未内包リポソームを得た。このときの平均粒子径は67nmであった。
薬物として、ゲムシタビン塩酸塩を用いた。ゲムシタビン塩酸塩はTEVA社から購入した。
1)PBS(10×)の調製
塩化ナトリウム82.01g、リン酸水素二ナトリウム十二水和物14.42g、リン酸二水素ナトリウム二水和物2.30gを注射用水1060.1gで溶解し、PBS(10×)とした。
2)薬物ローディング液の調製
ゲムシタビン塩酸塩0.0973g、PBS0.425g、日局注射用水0.464g、を混合し、45℃〜70℃で溶解させて薬物溶液とした。この薬物溶液を45℃で保温し、薬物未封入リポソーム1.1mLおよび8M水酸化ナトリウムを加え、pHを5.0に調製した。次にこの液を70℃で10分間加熱した後40℃まで30分かけて冷却し、1016mMスクロース/37mMヒスチジン溶液で希釈した。透析によるリポソーム組成物の完成透析液として275mMスクロース/10mMヒスチジン水溶液を調製した。この液の溶質モル濃度より求めた浸透圧は285mOsm/Lであった。この透析液を用いて室温にて透析を行い、薬物ローディング液の外水相に存在する未封入のゲムシタビン塩酸塩と各溶質を除去し、透析液で外水相を置換した。以上の工程により、ゲムシタビン塩酸塩濃度0.68mg/mL、リポソーム組成物中の脂質の含有率2.0w/v%のゲムシタビン内包リポソーム組成物を得た。リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質は1.0mol%であった。
薬物ローディングにおいて、pHを7.3に調製した以外は実施例3同様にゲムシタビン内包リポソーム組成物を作製した。ゲムシタビン塩酸塩濃度0.79mg/mL、リポソーム組成物中の脂質の含有率2.0w/v%のゲムシタビン内包リポソーム組成物を得た。リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質は0.6mol%であった。
薬物ローディングにおいて、pHを9.4に調製した以外は実施例3同様にゲムシタビン内包リポソーム組成物を作製した。ゲムシタビン塩酸塩濃度0.67mg/mL、リポソーム組成物中の脂質の含有率2.1w/v%のゲムシタビン内包リポソーム組成物を得た。リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質は2.2mol%であった。
薬物ローディングにおいて、pHを3.9に調製した以外は実施例3同様にゲムシタビン内包リポソーム組成物を作製した。ゲムシタビン塩酸塩濃度0.42mg/mL、リポソーム組成物中の脂質の含有率2.3w/v%のゲムシタビン内包リポソーム組成物を得た。リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質は3.7mol%であった。
Claims (6)
- (1)核酸アナログ抗癌剤を内包し、(2)リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質以外のリン脂質の合計量に対する、リポソームを構成する脂質に含まれるリゾリン脂質が、0.01mol%〜5mol%であり、(3)核酸アナログ抗癌剤/脂質比が2質量%〜10質量%である、リポソームを含むリポソーム組成物であって、
(a)空のリポソームが分散した溶液と核酸アナログ抗癌剤溶液とを混合する工程、および
(b)pH5.0〜13で55℃以上に加熱する工程を含み、
前記(a)工程の前に、(c)pH1〜5で核酸アナログ抗癌剤溶液を溶解させる工程を含む製造法によって得られる、
リポソーム組成物。 - 核酸アナログ抗癌剤がゲムシタビンまたはその塩である、請求項1に記載のリポソーム組成物。
- 平均粒子径が10nm〜150nmである、請求項1または2に記載のリポソーム組成物。
- 粒子径が200nm以上であるリポソームが1質量%以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のリポソーム組成物。
- リポソームの内水相の浸透圧がリポソームの外水相の浸透圧に対して2倍〜8倍である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のリポソーム組成物。
- (b)pH5.0〜13で55℃以上に加熱する工程の後に、
(d)5分以上かけて40℃に降温する工程を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のリポソーム組成物。
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| MOOG, R. ET AL: "Effect of nucleoside analogues and oligonucleotides on hydrolysis of liposomal phospholipids", INT. J. PHARM., vol. Vol.206, No.1-2, JPN6016049396, 2000, pages 43 - 53, ISSN: 0004257341 * |
| XU, HONGTAO ET.AL.: "Development of high-content gemcitabine PEGylated liposomes and their cytotoxicity on drug-resistant", PHARM. RES., vol. 31, no. 10, JPN6016049395, 2014, pages 2583 - 2592, ISSN: 0004257340 * |
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