JP2019175309A - 回路装置、電子機器及びケーブルハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】USBの信号の信号特性の改善を図れる回路装置等の提供。【解決手段】回路装置10は、第1、第2物理層回路11、12と、USB規格の第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続を第1期間においてオンにし第2期間においてオンにするバススイッチ回路40と、第1バスBS1、第1、第2物理層回路11、12、第2バスBS2の転送経路でのパケットの転送処理を第2期間において行う処理回路20を含む。バススイッチ回路40は、一端が第1バスBS1に接続され、第1期間においてオンになり、第2期間においてオフになる第1スイッチ回路41と、一端が第2バスBS2に接続され、第1期間においてオンになり、第2期間においてオフになる第2スイッチ回路42と、一端が第1スイッチ回路41の他端に接続され、他端が第2スイッチ回路42の他端に接続される信号線LCを含む。【選択図】図2
Description
本発明は、回路装置、電子機器及びケーブルハーネス等に関する。
従来より、USB(Universal Serial Bus)のデータ転送制御を実現する回路装置が知られている。このような回路装置の従来技術としては例えば特許文献1、2に開示される技術がある。例えば特許文献1には、HS(High Speed)モード用の送信回路の電流源のイネーブル制御信号を、パケットの送信開始タイミングの前のタイミングでアクティブにする技術が開示されている。特許文献2には、HSモードからFS(Full Speed)モードに切り替わった場合に、HSモード用の高速クロックを生成するPLLの自走動作をディスエーブルにする技術が開示されている。
USBでは、HSモード用の送信回路が物理層回路に設けられる。しかしながら、HSモード用の送信回路の送信信号の信号経路には、寄生容量や寄生抵抗が存在するため、この寄生容量や寄生抵抗が原因となって、送信信号の信号特性が劣化してしまうという問題がある。例えばUSBのホストとデバイスの間に設けられる回路装置においては、ホスト側の第1バスとデバイス側の第2バスとの間をバイパスする信号線の配線容量が、USBの信号特性に悪影響を与える可能性がある。
本発明の一態様は、USB規格の第1バスが接続される第1物理層回路と、前記USB規格の第2バスが接続される第2物理層回路と、一端が前記第1バスに接続され、他端が前記第2バスに接続され、前記第1バスと前記第2バスとの間の接続を、第1期間においてオンにし、第2期間においてオフにするバススイッチ回路と、前記第1バスから前記第1物理層回路を介して受信したパケットを前記第2物理層回路を介して前記第2バスに送信し、前記第2バスから前記第2物理層回路を介して受信したパケットを前記第1物理層回路を介して前記第1バスに送信する転送処理を、前記第2期間において行う処理回路と、を含み、前記バススイッチ回路は、一端が前記第1バスに接続され、前記第1期間においてオンになり、前記第2期間においてオフになる第1スイッチ回路と、一端が前記第2バスに接続され、前記第1期間においてオンになり、前記第2期間においてオフになる第2スイッチ回路と、一端が前記第1スイッチ回路の他端に接続され、他端が前記第2スイッチ回路の他端に接続される信号線とを含む回路装置に関係する。
また本発明の一態様では、前記回路装置の対向する第1辺、第2辺の中央線と、前記第1辺との間の領域を、第1領域とし、前記中央線と前記第2辺との間の領域を、第2領域としたときに、前記第1物理層回路の第1のHSドライバーと、前記第1スイッチ回路とが、前記第1領域に配置され、前記第2物理層回路の第2のHSドライバーと、前記第2スイッチ回路とが、前記第2領域に配置されてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1辺から前記第2辺へと向かう方向を第1方向とし、前記第1方向に直交する方向を第2方向としたときに、前記第1スイッチ回路は、前記第1のHSドライバーの前記第2方向側に配置され、前記第2スイッチ回路は、前記第2のHSドライバーの前記第2方向側に配置されてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1バスのDP信号線が接続される第1端子と、前記第1バスのDM信号線が接続される第2端子と、前記第2バスのDP信号線が接続される第3端子と、前記第2バスのDM信号線が接続される第4端子と、を含み、前記第1辺から前記第2辺へと向かう方向を第1方向とし、前記第1方向の反対方向を第3方向としたときに、前記第1スイッチ回路は、前記第1端子及び前記第2端子の前記第1方向側に配置され、前記第2スイッチ回路は、前記第3端子及び前記第4端子の前記第3方向側に配置されてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1バスのDP信号線が接続される第1端子と、前記第1バスのDM信号線が接続される第2端子と、前記第2バスのDP信号線が接続される第3端子と、前記第2バスのDM信号線が接続される第4端子と、を含み、前記第1スイッチ回路は、前記第1端子及び前記第2端子が配置される第1のI/O領域に配置され、前記第2スイッチ回路は、前記第3端子及び前記第4端子が配置される第2のI/O領域に配置されてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1のI/O領域には、前記第1端子を有する第1のI/Oセルと、前記第2端子を有する第2のI/Oセルが配置され、前記第2のI/O領域には、前記第3端子を有する第3のI/Oセルと、前記第4端子を有する第4のI/Oセルが配置され、前記第1スイッチ回路は、前記第1のI/Oセルと前記第2のI/Oセルの間に配置され、前記第2スイッチ回路は、前記第3のI/Oセルと前記第4のI/Oセルの間に配置されてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1スイッチ回路と前記第2スイッチ回路を接続する前記信号線の配線幅は、前記第1バスと前記第1スイッチ回路を接続する信号線の配線幅、及び、前記第2バスと前記第2スイッチ回路とを接続する信号線の配線幅よりも大きくてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1スイッチ回路と前記第2スイッチ回路を接続する前記信号線の横断面での断面積は、前記第1バスと前記第1スイッチ回路を接続する信号線の横断面での断面積、及び、前記第2バスと前記第2スイッチ回路を接続する信号線の横断面での断面積よりも大きくてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1スイッチ回路と前記第2スイッチ回路を接続する前記信号線は、第1金属配線層と、前記第1金属配線層の下層に設けられる第2金属配線層を含んでもよい。
また本発明の一態様では、前記第1バスと前記第2バスのモニター動作を行うバスモニター回路を含み、前記バススイッチ回路は、前記バスモニター回路でのモニター結果に基づいて、前記第1バスと前記第2バスとの間の前記接続をオン又はオフにしてもよい。
また本発明の他の態様は、上記に記載の前記回路装置と、前記第1バスに接続される処理装置と、を含む電子機器に関係する。
また本発明の他の態様は、上記に記載の前記回路装置と、ケーブルと、を含むケーブルハーネスに関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.送信信号の信号特性
図1を用いてUSBでの送信信号の信号特性の劣化を説明する。図1は車載の電子機器のシステムの一例を示すものであり、ホストであるメインコントローラー200にはUSB−HUB210が接続される。例えばUSB−HUB210のアップストリームポートがメインコントローラー200に接続され、ダウンストリームポートには、SD211、BT212、DSRC213(Dedicated Short Range Communications)などのデバイスが接続される。SD211はSDカードの機器であり、BT212はブルートゥース(登録商標)の機器である。またケーブル224を有するケーブルハーネス220のUSBレセプタクル226には、スマートフォンなどの携帯型端末装置250が接続される。メインコントローラー200とUSBレセプタクル226の間には、充電回路221、静電気保護回路222、短絡保護回路223などが設けられている。
図1を用いてUSBでの送信信号の信号特性の劣化を説明する。図1は車載の電子機器のシステムの一例を示すものであり、ホストであるメインコントローラー200にはUSB−HUB210が接続される。例えばUSB−HUB210のアップストリームポートがメインコントローラー200に接続され、ダウンストリームポートには、SD211、BT212、DSRC213(Dedicated Short Range Communications)などのデバイスが接続される。SD211はSDカードの機器であり、BT212はブルートゥース(登録商標)の機器である。またケーブル224を有するケーブルハーネス220のUSBレセプタクル226には、スマートフォンなどの携帯型端末装置250が接続される。メインコントローラー200とUSBレセプタクル226の間には、充電回路221、静電気保護回路222、短絡保護回路223などが設けられている。
図1では、ケーブル224は車内において例えば内装を避けて配線されるため、ケーブル長が非常に長くなり、寄生容量等が生じる。また充電回路221、静電気保護回路222、短絡保護回路223などの回路に起因する寄生容量等も生じる。これらの寄生容量等が原因となって、メインコントローラー200が有するUSBのHSの送信信号の信号特性が劣化する。一方、USBの認証テストにおいては送信信号の波形がアイパターンの禁止領域と重ならないようにすることが要求される。ところが図1において車内で引き回されるケーブル224が長くなることなどにより、送信信号の信号品質が悪化すると、適正な信号転送を実現できなくなり、アイパターンのニアエンドの認証テストなどをパスできないなどの問題が生じる。
2.回路装置の構成例
図2に本実施形態の回路装置10の構成例を示す。回路装置10は、第1物理層回路11と、第2物理層回路12と、処理回路20と、バススイッチ回路40を含む。バススイッチ回路40は第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42と信号線LCを含む。なお回路装置10は図2の構成には限定されず、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図2に本実施形態の回路装置10の構成例を示す。回路装置10は、第1物理層回路11と、第2物理層回路12と、処理回路20と、バススイッチ回路40を含む。バススイッチ回路40は第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42と信号線LCを含む。なお回路装置10は図2の構成には限定されず、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
第1物理層回路11にはUSB規格の第1バスBS1が接続される。第2物理層回路12にはUSB規格の第2バスBS2が接続される。第1、第2物理層回路11、12の各々は、物理層のアナログ回路により構成される。物理層のアナログ回路は、例えばHS、FS用の送信回路であるドライバー、HS、FS用の受信回路であるレシーバー、各種の検出回路、プルアップ抵抗回路などである。なお、USBを介して受信したシリアルデータをパラレルデータに変換するシリアル/パラレル変換回路や、パラレルデータをシリアルデータに変換するパラレル/シリアル変換回路や、エラスティックバッファーや、NRZI回路などのリンク層に相当する回路は、処理回路20に含まれる。USBのトランシーバマクロセルのうちのリンク層等に相当する回路は処理回路20に含まれ、送信回路、受信回路、検出回路等のアナログ回路が第1、第2物理層回路11、12に含まれる。
第1バスBS1は例えばホスト側が接続されるバスであり、第2バスBS2は例えばデバイス側が接続されるバスである。但し本実施形態はこのような接続構成に限定されるものではない。第1バスBS1、第2バスBS2は、差動信号を構成する第1、第2信号である信号DP(DataPlus)、信号DM(DataMinus)の信号線を含むUSB規格のバスである。第1バスBS1、第2バスBS2は電源VBUS、GNDの信号線を含むことができる。USB規格は広義には所与のデータ転送の規格である。
バススイッチ回路40は、一端が第1バスBS1に接続され、他端が第2バスBS2に接続される。そして第1バスBS1と第2バスBS2との間の接続をオン又はオフにする。即ち、第1バスBS1と第2バスBS2を電気的に接続したり、電気的に非接続にする。第1バスBS1と第2バスBS2との間の接続をオン又はオフにするとは、例えば第1バスBS1のDP、DMの信号線と第2バスBS2のDP、DMの信号線の間に設けられるスイッチ素子などをオン又はオフにすることである。また本実施形態における回路間の接続やバス又は信号線と回路との接続は、電気的な接続である。電気的な接続とは、電気信号が伝達可能に接続されていることであり、電気信号による情報の伝達が可能となる接続である。電気的な接続は例えば信号線や能動素子等を介した接続であってもよい。
具体的には後述の図5に示すように、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2との間の接続を、第1期間T1においてオンにする。即ち、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2との間に設けられるスイッチ素子を有し、第1期間T1において、当該スイッチ素子がオンになる。これにより、第1バスBS1に接続されるメインコントローラー200と第2バスBS2に接続されるペリフェラルデバイス260とが、USBのバスにより直接にUSBの信号転送を行うことが可能になる。なおスイッチ素子としては例えば信号DP用のスイッチ素子と信号DM用のスイッチ素子が設けられる。またメインコントローラー200、ペリフェラルデバイス260は広義には第1装置、第2装置である。また後述の図6に示すように、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2との間の接続を、第2期間T2においてオフにする。即ち、第2期間T2において、第1バスBS1と第2バスBS2との間に設けられるスイッチ素子がオフになる。処理回路20は、この第2期間T2において、下述する転送処理を行うことになる。
処理回路20は、転送処理や各種の制御処理を行う回路であり、ゲートアレイなどの自動配置配線によるロジック回路などにより実現できる。なお処理回路20をCPU、MPU等のプロセッサーにより実現してもよい。そして処理回路20は、第1バスBS1から第1物理層回路11を介して受信したパケットを第2物理層回路12を介して第2バスBS2に送信し、第2バスBS2から第2物理層回路12を介して受信したパケットを第1物理層回路11を介して第1バスBS1に送信する転送処理を、第2期間T2において行う。例えば少なくとも第2期間T2の一部において当該転送処理を行う。例えば第1バスBS1側から第2バスBS2側に、或いは第2バスBS2側から第1バスBS1側に、パケットフォーマットを変更することなくパケットを転送する。このとき処理回路20は、当該転送処理において、所定の信号処理を行う。所定の信号処理は、パケット転送のための信号処理であり、受信したパケットのリピートパケットを転送するための信号処理である。例えば処理回路20は、所定の信号処理として、所定パケットのビットの再同期化処理を行う。例えばパケットの受信の際には、回路装置10で生成されたクロック信号に基づいてパケットの各ビットをサンプリングする。パケットの送信の際には、回路装置10で生成されたクロック信号に同期してパケットの各ビットを送信する。処理回路20を経由した図6の転送経路TR2でパケット転送を行う際に、処理回路20が所定の信号処理を行うことで、USBの送信信号の信号特性の劣化を改善した高品質な信号転送を実現できるようになる。
そして図2では、バススイッチ回路40は、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42と信号線LCを含む。第1スイッチ回路41は、一端が第1バスBS1に接続され、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。第1スイッチ回路41は、例えば信号DP用の第1スイッチ素子と信号DM用の第2スイッチ素子により構成される。第1スイッチ素子は、一端が第1バスBS1のDP信号線に接続され、他端が信号線LCのDP信号線に接続される。第2スイッチ素子は、一端が第1バスBS1のDM信号線に接続され、他端が信号線LCのDM信号線に接続される。これらの第1、第2スイッチ素子は、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。
第2スイッチ回路42は、一端が第2バスBS2に接続され、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。第2スイッチ回路42は、例えば信号DP用の第3スイッチ素子と信号DM用の第4スイッチ素子により構成される。第3スイッチ素子は、一端が第2バスBS2のDP信号線に接続され、他端が信号線LCのDP信号線に接続される。第4スイッチ素子は、一端が第2バスBS2のDM信号線に接続され、他端が信号線LCのDM信号線に接続される。これらの第3、第4スイッチ素子は、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。
第1スイッチ回路41を構成する第1、第2スイッチ素子や第2スイッチ回路42を構成する第3、第4スイッチ素子は、例えばトランスファーゲートにより構成してもよいが、N型のトランジスターにより構成することが望ましい。例えばMOSトランジスターにより構成する。このようにすればトランジスターのドレイン容量やソース容量に起因する寄生容量を低減できる。また回路装置10に、チャージポンプ用のクロック信号に基づきチャージポンプ動作を行うチャージポンプ回路を有するスイッチ信号生成回路を設けてもよい。そしてスイッチ信号生成回路が、チャージポンプ回路により昇圧された昇圧電源電圧に基づいてスイッチ信号を生成して、バススイッチ回路40に供給する。例えばバススイッチ回路40の第1〜第4スイッチ素子のオン、オフ制御を、昇圧電源電圧に基づき生成されたスイッチ信号を用いて行う。このように昇圧電源電圧に基づくスイッチ信号を用いれば、バススイッチ回路40のスイッチ素子を構成するトランジスターのオン抵抗を下げることが可能になり、当該スイッチ素子を適切にオン又はオフにすることが可能になる。この場合にチャージポンプ回路は、第1バスBS1と第2バスBS2の接続がオンであるときにチャージポンプ動作を行うと共に、第1バスBS1と第2バスBS2の接続がオフであるときにもチャージポンプ動作を行うようにする。このようにすれば、例えば図6の第2期間T2から図5の第1期間T1に切り替わった際に、チャージポンプ回路の長い起動時間がタイムラグとなって、適正な昇圧電圧レベルのスイッチ信号を供給できなくなってしまう事態を防止できる。またチャージポンプ回路は、第1期間T1において、第1周波数のクロック信号に基づきチャージポンプ動作を行い、第2期間T2において、第1周波数よりも低い第2周波数のクロック信号に基づきチャージポンプ動作を行う。このようにすれば、第1期間T1では、適切に昇圧された昇圧電源電圧に基づくスイッチ信号をバススイッチ回路40に供給でき、第2期間T2においては、チャージポンプ動作に起因するスイッチノイズを低減できるようになる。
信号線LCは、一端が第1スイッチ回路41の他端に接続され、他端が第2スイッチ回路42の他端に接続される。信号線LCは第1バスBS1と第2バスBS2の間のバイパス信号線と言うことができる。例えば信号線LCはDP信号線を有し、このDP信号線は、第1スイッチ回路41を介して第1バスBS1のDP信号線に接続され、第2スイッチ回路42を介して第2バスBS2のDP信号線に接続される。また信号線LCはDM信号線を有し、このDM信号線は、第1スイッチ回路41を介して第1バスBS1のDM信号線に接続され、第2スイッチ回路42を介して第2バスBS2のDM信号線に接続される。
以上のように本実施形態では、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続を、第1期間T1においてオンにし、第2期間T2においてオフにする。そして第2期間T2では、第1物理層回路11、処理回路20、第2物理層回路12を介した転送経路TR2でのパケット転送が行われる。こうすることでUSBの送信信号の信号特性の劣化を改善した高品質な信号転送を実現できる。
そして本実施形態では、第1バスBS1と第2バスBS2を電気的に接続又は非接続にするバススイッチ回路40に対して、第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42を設けている。そして第1スイッチ回路41は、一端が第1バスBS1に接続され、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。また第2スイッチ回路42は、一端が第2バスBS2に接続され、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。そして第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42の間には信号線LCが設けられており、信号線LCの一端が第1スイッチ回路41の他端に接続され、信号線LCの他端が第2スイッチ回路の他端に接続される。このようにすることで、第1期間T1においては、第1スイッチ回路41及び第2スイッチ回路42がオンになることで、第1バスBS1と第2バスBS2とが電気的に接続されるようになる。一方、第2期間T2においては、第1スイッチ回路41及び第2スイッチ回路42がオフになることで、第1バスBS1と第2バスBS2とが電気的に非接続になる。これにより第1バスBS1と第2バスBS2との間の接続を、第1期間T1においてオンにし、第2期間T2においてオフにするバススイッチ回路40を実現できる。
また本実施形態によれば、このようにバススイッチ回路40に2つのスイッチ回路を設けることで、配線容量に起因する寄生容量を低減できる。例えばバススイッチ回路40に第1スイッチ回路41及び第2スイッチ回路42を設けることで、バススイッチ回路40と第1バスBS1、第2バスBS2を接続する第1信号線、第2信号線の配線長を短くできる。これにより、これらの信号線の配線容量に起因する寄生容量を低減できる。例えばバススイッチ回路40による接続がオフになる第2期間T2においては、後述するように高速なHS通信が行われる。従って、第1バスBS1、第2バスBS2とバススイッチ回路40を接続する第1、第2信号線の配線容量が大きくなると、HS通信に悪影響を及ぼしてしまう。
この点、本実施形態によれば、バススイッチ回路40に第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42を設けているため、上述の第1信号線、第2信号線が短くなるように第1、第2スイッチ回路41、42をレイアウト配置することが可能になる。これにより第1信号線、第2信号線の配線容量を減らすことができ、これらの配線容量が、第2期間T2でのHS通信に及ぼす悪影響を低減できる。また第1、第2信号線の配線長が短くなることで、その分だけ信号線LCの配線長が長くなり、信号線LCの配線容量が増えてしまう。しかしながら、高速なHS通信が行われる第2期間T2においては、第1、第2スイッチ回路41、42がオフになることで、第1バスBS1、第2バスBS2から信号線LCが電気的に切り離される。従って、信号線LCの配線長が長くなり、信号線LCの配線容量が増えてしまっても、大きな問題は生じない。従って、本実施形態の回路装置10によれば、第1バスBS1、第2バスBS2とバススイッチ回路40を接続する第1、第2信号線の配線容量を減らすことができ、この配線容量等を原因とする信号特性の劣化を防止できるようになる。
図3に回路装置10の詳細な構成例を示す。図3では、回路装置10はバスモニター回路30を含む。バスモニター回路30は、第1バスBS1と第2バスBS2のモニター動作を行う。例えば第1バスBS1、第2バスBS2の少なくとも一方の状態を監視するモニター動作を行う。具体的にはバスモニター回路30は第1、第2物理層回路11、12を用いて第1バスBS1、第2バスBS2のモニター動作を行う。即ち、第1物理層回路11からの信号や第2物理層回路12からの信号に基づいて、第1バスBS1や第2バスBS2の状態を監視するモニター動作を行う。そしてバススイッチ回路40は、バスモニター回路30でのモニター結果に基づいて、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオン又はオフにする。例えばバススイッチ回路40は、バスモニター回路30でのモニター結果に基づいて、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続を第1期間T1においてオンにし、第2期間T2においてオフにする。そして処理回路20は、第2期間T2において図6に示す転送処理を行う。これにより、パケットのビットの再同期化処理等の所定の信号処理が、処理回路20により実行される。即ちパケットのリピート処理が実行される。これによりUSBの送信信号の信号特性の劣化を改善した高品質な信号転送を実現できる。
また図3では、第1物理層回路11は第1のHSドライバーHSD1を含み、第2物理層回路12は第2のHSドライバーHSD2を含む。なお説明の簡素化のために第1のHSドライバーHSD1、第2のHSドライバーHSD2を、適宜、単にHSドライバーHSD1、HSドライバーHSD2と記載する。HSドライバーHSD1、HSD2は、HSモード用の送信回路であり、電流駆動によりUSBのDP信号線、DM信号線を駆動する。HSドライバーHSD1、HSD2は、一端が定電流回路に接続され、他端がDP信号線、DM信号線の各々に接続される第1スイッチ素子、第2スイッチ素子を含む。また一端が定電流回路に接続され、他端がVSS線に接続される第3スイッチ素子を含んでもよい。
また図3の回路装置10は、第1バスBS1のDP信号線LP1が接続される第1端子TP1と、第1バスBS1のDM信号線LM1が接続される第2端子TM1を含む。また第2バスBS2のDP信号線LP2が接続される第3端子TP2と、第2バスのDM信号線LM2が接続される第4端子TM2を含む。なお説明の簡素化のために第1端子TP1、第2端子TM1、第3端子TP2、第4端子TM2を、各々、適宜、単に端子TP1、端子TM1、端子TP2、端子TM2と記載する。端子TP1、TM1、TP2、TM2は回路装置10の例えばパッドである。端子TP1、TM1は、回路装置10のINTポートであるポートPT1側の端子である。端子TP2、TM2は、回路装置10のEXTポートであるポートPT2側の端子である。後述の図12に示すように、ポートPT1は、回路装置10の対向する2つの辺のうちの一方の辺に配置され、ポートPT2は他方の辺に配置される。第1物理層回路11や、バススイッチ回路40の一端は、ポートPT1の端子TP1、TM1を介して第1バスBS1に接続される。第2物理層回路12や、バススイッチ回路40の他端は、ポートPT2の端子TP2、TM2を介して第2バスBS2に接続される。
バススイッチ回路40は、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42と信号線LC1、LC2を含む。信号線LC1、LC2は図2の信号線LCに対応し、信号線LC1はDP信号線であり、信号線LC2はDM信号線である。CP1は信号線LC1の寄生容量となる配線容量である。CP2は信号線LC2の寄生容量となる配線容量である。第1スイッチ回路41の一端は、信号線LA1、LA2、端子TP1、TM1を介して第1バスBS1に接続される。第2スイッチ回路42の一端は、信号線LB1、LB2、端子TP2、TM2を介して第2バスBS2に接続される。そして第1スイッチ回路41の他端は、信号線LC1、LC2を介して第2スイッチ回路42の他端に接続される。ここで信号線LA1は、第1スイッチ回路41と端子TP1とを接続するDP信号線であり、信号線LA2は、第1スイッチ回路41と端子TM1とを接続するDM信号線である。信号線LB1は、第2スイッチ回路42と端子TP2とを接続するDP信号線であり、信号線LB2は、第2スイッチ回路42と端子TM2とを接続するDM信号線である。
具体的には、第1スイッチ回路41は、一端が第1バスBS1のDP信号線LP1に接続される第1スイッチ素子と、一端が第1バスBS1のDM信号線LM1に接続される第2スイッチ素子を有する。具体的には、第1スイッチ素子の一端は、信号線LA1、端子TP1を介して第1バスBS1のDP信号線LP1に接続される。第2スイッチ素子の一端は、信号線LA2、端子TM1を介して第1バスBS1のDM信号線LM1に接続される。そして信号線LCのDP信号線である信号線LC1は、第1スイッチ素子の他端に接続され、信号線LCのDM信号線である信号線LC2は、第2スイッチ素子の他端に接続される。また第2スイッチ回路42は、一端が第2バスBS2のDP信号線LP2に接続される第3スイッチ素子と、一端が第2バスBS2のDM信号線LM2に接続される第4スイッチ素子を有する。具体的には、第3スイッチ素子の一端は、信号線LB1、端子TP2を介して第2バスBS2のDP信号線LP2に接続される。第4スイッチ素子の一端は、信号線LB2、端子TM2を介して第2バスBS2のDM信号線LM2に接続される。
図4は回路装置10の具体的な構成例である。図4では回路装置10が、基準電流回路13、クロック信号生成回路50、電源回路60を更に含んでいる。基準電流回路13は、第1、第2物理層回路11、12で用いられる基準電流を生成するための回路であり、外付け部品である抵抗RRを用いて基準電流を生成する。クロック信号生成回路50は、回路装置10で用いられる各種のクロック信号を生成する回路であり、発振回路52、PLL回路54を含む。発振回路52には、外付け部品である発振子XTALやキャパシターCC1、CC2が接続される。発振子XTALは水晶振動子等により実現される。そして発振回路52は、発振子XTALの発振動作を行って、発振信号に基づくクロック信号を生成する。PLL回路54は、生成されたクロック信号に基づいて、多相のクロック信号を生成する。電源回路60は、外部電源電圧が供給されて、回路装置10で用いられる各種の電源電圧を生成する。具体的には電源回路60のレギュレーター62が外部電源電圧のレギュレートを行って、外部電源電圧よりも低電圧の電源電圧を生成して、回路装置10の各回路ブロックに供給する。
処理回路20は、リンク層回路22、リピーターロジック回路24などを含む。リンク層回路22は、リンク層に相当する処理を行う回路である。リンク層回路22は、例えばUSBにより受信したシリアルデータをパラレルデータに変換するシリアル/パラレル変換処理や、パラレルデータを送信用のシリアルデータに変換するパラレル/シリアル変換処理や、NRZIの符号化や復号化のための処理などを行う。リピーターロジック回路24は、第1バスBS1側から受信したパケットを第2バスBS2側に送信し、第2バスBS2側から受信したパケットを第1バスBS1側に送信するためのロジック処理を行う。例えば、受信したパケットの各ビットはクロック信号を用いてサンプリングされ、サンプリングにより得られたシリアルデータがパラレルデータに変換される。そして、NRZIなどの各種のロジック処理が行われた後のパラレルデータが、シリアルデータに変換されて、回路装置10内のクロック信号に同期して送信される。このようにすることで、パケットのビットの再同期化処理(リシンクロナイズ)などの所定の信号処理が実現される。
図5、図6は本実施形態の回路装置10の動作説明図である。図5に示すように、第1期間T1では、バススイッチ回路40は第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオンにする。例えばバスモニター回路30からのスイッチング制御信号がアクティブになることで、DP、DMの信号線の各々に対応して設けられたスイッチ素子がオンになり、第1バスBS1と第2バスBS2が電気的に接続される。これにより、第1バスBS1に接続されるメインコントローラー200と、第2バスBS2に接続されるペリフェラルデバイス260は、第1バスBS1、バススイッチ回路40、第2バスBS2の転送経路TR1において、USBの信号転送を行うことが可能になる。即ち、信号DP、DMを用いた信号転送が可能になる。一方、図6に示すように、第1期間T1の後の第2期間T2では、バススイッチ回路40は第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオフにする。例えばバスモニター回路30からのスイッチング制御信号が非アクティブになることで、信号DP、DMの各々に対応して設けられたスイッチ素子がオフになり、第1バスBS1と第2バスBS2が電気的に非接続になる。そして処理回路20は、この第2期間T2において、第1バスBS1と第2バスBS2の間で第1、第2物理層回路11、12を介してパケットを転送する転送処理を行う。即ち転送経路TR2でのパケットの転送処理が行われる。例えば第2期間T2において、バスモニター回路30からの転送処理の指示信号がアクティブになることで、処理回路20は転送経路TR2でのパケットの転送処理を開始する。この転送処理では、パケットのビットの再同期化処理などの所定の信号処理が行われて、信号品質の改善が実現される。
以上のように本実施形態では、第1バスBS1と第2バスBS2の間で第1、第2物理層回路11、12を介したパケット転送を行う処理回路20と、バスをモニターするバスモニター回路30と、モニター結果に基づき第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続のオン、オフを行うバススイッチ回路40が設けられる。このようにすれば、例えば第1バスBS1、第2バスBS2での信号の信号特性が劣化している場合にも、図6の転送経路TR2でのパケットのビットの再同期化処理などの所定の信号処理により、信号特性の劣化を改善できるようになる。
例えば図1のようにケーブル224が長かったり、大きな寄生容量や寄生抵抗が転送経路に存在したりする場合には、信号特性が大きく劣化してしまい、適正な信号転送を実現できないという問題がある。この点、メインコントローラー200と、ペリフェラルデバイス260である携帯型端末装置250との間に本実施形態の回路装置10を配置すれば、劣化した信号特性を改善できるようになる。従って、メインコントローラー200と携帯型端末装置250との間での適正な信号転送を実現できるようになる。
また本実施形態では、バスモニター回路30により第1バスBS1、第2バスBS2の状態がモニターされ、モニター結果に基づいて、バススイッチ回路40により第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続のオン、オフが行われる。従って、例えばHSモードによる高速なパケット転送が行われる前の第1期間T1において、図5に示すようにバススイッチ回路40により第1バスBS1と第2バスBS2を電気的に接続できるようになる。これにより、この第1期間T1においては、メインコントローラー200とペリフェラルデバイス260との間で、信号DP、DMを用いた信号転送を行うことが可能になり、HSモードのパケット転送の前段階での種々のやり取りが可能になる。そして第2期間T2では、図6に示すように、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続がオフになり、転送経路TR2でのHSモードのパケット転送が行われるようになる。そして、このパケット転送の際には、パケットのビットの再同期化が行われるため、図1で説明したような信号特性の劣化が改善された高品質のパケット転送を実現できる。
なお、図1に示すUSB−HUB210は、USB規格のプロダクトIDやベンダーIDを有している。これに対して本実施形態の回路装置10はこのようなプロダクトIDやベンダーIDを有しておらず、この点において本実施形態の回路装置10はUSB−HUB210とは異なる。
また信号特性の劣化を改善する回路装置として、信号DP、DMの振幅調整や開口調整をアナログ回路により行うリドライバーと呼ばれる回路装置もある。しかしながら、リドライバーは、図6の転送経路TR2のようなパケット転送を行うものではないため、劣化した信号の信号特性を再同期化処理により改善することはできず、この点において本実施形態の回路装置10とは異なる。
また図5、図6のペリフェラルデバイス260は、CarPlayやUSBのOTG(On-The-GO)のように、ホストの役割とデバイスの役割を交換できるものであってもよい。例えば図1の携帯型端末装置250が、CarPlay等を行うことが可能なペリフェラルデバイス260であったとする。この場合に、メインコントローラー200とペリフェラルデバイス260の間に、信号特性の劣化の改善のためのUSB−HUBを配置する手法も考えられる。しかしながら、ペリフェラルデバイス260がホストになった場合には、USB−HUBのダウンストリームポートに、ホストであるペリフェラルデバイス260が接続されることになってしまい、適正なパケット転送を実現できないという問題がある。この点、本実施形態の回路装置10は、USB−HUBとは異なり、例えば図5、図6の第2バスBS2に接続されるペリフェラルデバイス260の役割が、ホストに切り替わった場合にも、これに対応できるという利点がある。例えばホストやデバイスの役割についての切替処理や設定処理は、第1期間T1において行えばよい。そして、ペリフェラルデバイス260の役割がホスト又はデバイスに決定した後に、第2期間T2において図6に示すような転送経路TR2でのパケット転送を行えばよい。従って本実施形態の手法によれば、ペリフェラルデバイス260がCarPlay等のデバイスであっても、適正なパケット転送を実現できるという利点がある。
3.スイッチ回路
以上に説明した本実施形態の回路装置10を、例えば図1のメインコントローラー200とUSBレセプタクル226の間の経路に配置することで、HSの送信波形の振幅が減衰したりジッターが増えるというような信号特性の劣化を防止できるようになる。しかしながら、回路装置10のINTポートであるポートPT1とEXTポートであるポートPT2の間に、バススイッチ回路40を設ける構成では、バススイッチ回路40の経路に配線される信号線の配線容量が原因で、信号特性が劣化する問題があることが判明した。以下、この問題点について説明する。図7はこの問題点を説明するための本実施形態の比較例の構成例である。
以上に説明した本実施形態の回路装置10を、例えば図1のメインコントローラー200とUSBレセプタクル226の間の経路に配置することで、HSの送信波形の振幅が減衰したりジッターが増えるというような信号特性の劣化を防止できるようになる。しかしながら、回路装置10のINTポートであるポートPT1とEXTポートであるポートPT2の間に、バススイッチ回路40を設ける構成では、バススイッチ回路40の経路に配線される信号線の配線容量が原因で、信号特性が劣化する問題があることが判明した。以下、この問題点について説明する。図7はこの問題点を説明するための本実施形態の比較例の構成例である。
図7の比較例では、バススイッチ回路40に対して1つのスイッチ回路43だけが設けられている。そして第1バスBS1側のポートPT1の端子TP1、TM1は、信号線LA1、LA2を介してスイッチ回路43の一端に接続されている。CP3、CP4はこの信号線LA1、LA2の寄生容量となる配線容量である。また第2バスBS2側のポートPT2の端子TP2、TM2は、信号線LB1、LB2を介してスイッチ回路43の他端に接続されている。CP5、CP6はこの信号線LB1、LB2の寄生容量となる配線容量である。この比較例の構成では、スイッチ回路43の一端側の入力容量に加えて、信号線LA1、LA2の配線容量CP3、CP4が、第1物理層回路11の入力容量として付加されてしまう。このため第1物理層回路11の入力容量が増加してしまう。またスイッチ回路43の他端側の入力容量に加えて、信号線LB1、LB2の配線容量CP5、CP6が、第2物理層回路12の入力容量として付加されてしまう。このため第2物理層回路12の入力容量が増加してしまう。このように第1、第2物理層回路11、12の入力容量が増加してしまうと、図6の第2期間T2でのHSのパケット転送において、HSの送信波形の信号特性が劣化するという問題が発生する。
例えば図1のメインコントローラー200とUSBレセプタクル226の間の経路に回路装置10を配置した場合、メインコントローラー200が送信したパケットについては、回路装置10は、ポートPT1において受信して、そのリピートパケットをポートPT2から送信する。また携帯型端末装置250が送信したパケットについては、回路装置10は、ポートPT2において受信して、そのリピートパケットをポートPT1から送信する。そして後述する図12に示すように、ポートPT1、ポートPT2は回路装置10の対向する辺に配置することが望ましい。例えば図12では、第1バスBS1側のポートPT1は、回路装置10の第1辺SD1に配置され、第2バスBS2側のポートPT2は、回路装置10の第1辺SD1に対向する第2辺SD2に配置されている。従って、回路装置10のICチップ上でのポートPT1とポートPT2の間の距離が長くなり、信号線LA1、LA2、LB1、LB2の配線長も長くなるため、配線容量CP3、CP4、CP5、CP6も大きくなってしまう。特にポートPT1、PT2間での配線抵抗を低くするために、信号線LA1、LA2、LB1、LB2の配線幅を太くすると、配線容量CP3〜CP6が更に増加する。この結果、容量値が大きな配線容量CP3〜CP6が、第1物理層回路11、第2物理層回路12の入力容量に付加されて、当該入力容量が増加することで、HSの送信波形の信号特性が劣化してしまう。一方、配線容量を低くするために、信号線LA1、LA2、LB1、LB2の配線幅を細くし、寄生成分を無くすためにカップリングを避けて配線すると、配線の自由度が損なわれ、且つ、配線抵抗が上昇することでチャープ信号の電圧が大きく変動するなどの問題を招く。
そこで本実施形態では、ポートPT1とポートPT2の間に配置されるバススイッチ回路40のスイッチ回路を分岐して設ける。具体的には図2、図3に示すようにバススイッチ回路40に第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42を設けて、両者を信号線LCにより接続する。そして後述の図12で説明するように、第1スイッチ回路41をポートPT1の下方に配置する。また第2スイッチ回路42をポートPT2の下方に配置する。そして図5の第1期間T1では、LS/FS信号系のトランザクションを、オンになったバススイッチ回路40の第1、第2スイッチ回路41、42を介して、転送経路TR1で通過させる。一方、図6の第2期間T2では、バススイッチ回路40の第1、第2スイッチ回路41、42をオフにして、処理回路20を介した転送経路TR2でHSのパケットをリピートして転送する構成を採用する。なお図12では、ポートPT1、PT2の下方に第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42を配置しているが、ポートPT1の端子TP1、TM1の直ぐ近くに第1スイッチ回路41を配置し、ポートPT2の端子TP2、TM2の直ぐ近くに第2スイッチ回路42を配置してもよい。こうすることで信号DP、DMの負荷の対称性を遵守ことも可能になる。
以上の本実施形態の回路装置10によれば、後述の図24で詳細に説明する低速のLS/FSの信号の転送時には、第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42の両方をオンにしてトランザクションを通過させる。このとき、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42の間の信号線LCの配線容量による遅延が、信号転送に影響を及ぼすが、LS/FS信号は低速であるため遅延の影響は十分に無視できる。一方、高速のHSの信号転送時には、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42の両方がオフになる。これにより、オフになった第1、第2スイッチ回路41、42により、信号線LCをUSBのポートPT1、PT2から電気的に切り離すことが可能になる。即ち図12のように回路装置10の第1辺SD1から対向する第2辺SD2に亘って長い距離で信号線LCが配線された場合にも、ポートPT1、PT2から信号線LCを電気的に切り離すことができる。従って、信号線LCの配線容量の支配成分がUSBのポートPT1、PT2でのHS通信に影響しなくなるため、USBのアイパターンへの悪影響も無くすことができる。そして信号線LCに関しては、HS通信における配線容量の影響を気にする必要がなくなるため、信号線LCの配線幅や周辺回路とのカップリング容量についての配慮の必要が無くなる。従って、レイアウト設計の自由度を確保でき、信号線LCの配線抵抗を下げるようなレイアウト配線が可能になる。
図8、図9は、USBの認証テストにおけるアイパターンの例である。図8は本実施形態の回路装置10によるアイパターンの例であり、図9は図7の比較例でのアイパターンの例である。ここで、AEは信号DP、DMの波形の禁止領域を示すものであり、この禁止領域AEはUSBの規格で定められている。USBでは、信号DP、DMの波形がこの禁止領域AEと重ならないようにすることが要求される。図7の比較例の構成では、信号線LA1、LA2、LB1、LB2の配線容量が原因となって、信号DP、DMの立ち上がり波形が鈍ってしまい、図9に示すように信号DP、DMの波形が禁止領域AEに重なってしまう事態が生じる。これに対して本実施形態の回路装置10によれば、HS通信時に信号線LCをUSBのポートPT1、PT2から電気的に遮断することで、図8に示すように信号DP、DMの波形が禁止領域AEに重ならないようになり、比較例に比べてHS通信時の信号特性を大幅に向上できる。即ち、信号線LCをUSBのポートPT1、PT2から電気的に遮断することで、回路装置10において長い距離に亘って配線される信号線LCの配線容量が、ポートPT1、PT2の入力容量として付加されないようになる。この結果、図8に示すように、信号DP、DMの波形の鈍りを、図9に比べて大幅に改善することができ、USBのアイパターンの認証テストを容易にパスできるようになる。
このように本実施形態の回路装置10によれば、バススイッチ回路40の経路での配線容量の大部分を、HSの通信時に電気的に切断することが可能になり、図8に示すようにHS通信時の信号波形の鈍りを抑制できる。またバススイッチ回路40の経路での信号線LCを、HS通信時に電気的に遮断することで、信号線LCの配線の自由度が向上し、信号線LCの配線抵抗を下げるように配線幅等を設定可能になる。即ち、寄生容量をあまり気にせずに配線が可能になり、レイアウト設計の自由度を向上できる。これにより、後述するチャープ信号等の信号特性を改善できるようになる。
4.レイアウト配置
次に本実施形態のレイアウト配置手法について説明する。まず物理層回路やHSドライバーの回路構成について説明する。図10は物理層回路の構成例である。ここでは第1物理層回路11及び第2物理層回路12を物理層回路と総称する。物理層回路は、プルアップ抵抗Rpu、スイッチ素子SW_Rpu、SW_Dm、プルダウン抵抗Rpd1、Rpd2を含む。スイッチ素子SW_Rpuは制御信号Rpu_Enableに基づいてオン又はオフにされる。これによりプルアップ動作が実現される。また物理層回路は、HS用の送信回路であるHSドライバーHSDと、LS/FS用の送信回路であるLS/FSのドライバーLSDと、抵抗Rs1、Rs2を含む。HSドライバーHSDは、電流駆動を行うカレントドライバーであり、LS/FSのドライバーLSDは、電圧駆動を行う電圧ドライバーである。HSターミネーションの際には、ドライバーLSDがLレベルを出力することで、抵抗Rs1、Rs2が45Ωの終端抵抗として機能するようになる。HSターミネーションを無効にする場合には、ドライバーLSDの出力がハイインピーダンス状態になる。なお、LS/FSのドライバーLSDとしては、例えばLSドライバーとFSドライバーとを別個に設けることができる。
次に本実施形態のレイアウト配置手法について説明する。まず物理層回路やHSドライバーの回路構成について説明する。図10は物理層回路の構成例である。ここでは第1物理層回路11及び第2物理層回路12を物理層回路と総称する。物理層回路は、プルアップ抵抗Rpu、スイッチ素子SW_Rpu、SW_Dm、プルダウン抵抗Rpd1、Rpd2を含む。スイッチ素子SW_Rpuは制御信号Rpu_Enableに基づいてオン又はオフにされる。これによりプルアップ動作が実現される。また物理層回路は、HS用の送信回路であるHSドライバーHSDと、LS/FS用の送信回路であるLS/FSのドライバーLSDと、抵抗Rs1、Rs2を含む。HSドライバーHSDは、電流駆動を行うカレントドライバーであり、LS/FSのドライバーLSDは、電圧駆動を行う電圧ドライバーである。HSターミネーションの際には、ドライバーLSDがLレベルを出力することで、抵抗Rs1、Rs2が45Ωの終端抵抗として機能するようになる。HSターミネーションを無効にする場合には、ドライバーLSDの出力がハイインピーダンス状態になる。なお、LS/FSのドライバーLSDとしては、例えばLSドライバーとFSドライバーとを別個に設けることができる。
また物理層回路は、HS用の差動の受信回路であるHSレシーバーHSRと、スケルチの検出回路であるトランスミッションエンベロープディテクターSQLと、LS/FS用の差動の受信回路であるレシーバーLSRと、切断検出回路であるディスコネクションエンベロープディテクターDISと、シングルエンドの受信回路であるシングルエンドレシーバーDP_SER、DM_SERを含む。
そして本実施形態では物理層回路を構成するアナログ回路からの信号に基づいて、バスモニター回路30でのバスのモニター動作が行われる。具体的には図10に示すように、例えばHSレシーバーHSR、スケルチ用のトランスミッションエンベロープディテクターSQL、LS/FSのレシーバーLSR、切断検出用のディスコネクションエンベロープディテクターDIS、或いはシングルエンドレシーバーDP_SER、DM_SERからの信号に基づいて、バスモニター回路30はバスのモニター動作を行う。即ち、これらのアナログ回路からの信号に基づいて、デバイスチャープK、ホストチャープK/J、アイドル、リセット、サスペンド、レジューム、SE0、J、K、バスリセット、或いはHS切断などのバスの各状態を、バスモニター回路30はモニターできる。そしてバスモニター回路30は、モニター結果に基づいて、バススイッチ回路40の接続をオン又はオフにする制御を行ったり、処理回路20の転送処理をオン又はオフにする制御を行う。こうすることで、バスの状態を適切に判断した適正なバススイッチ回路40のスイッチ制御や処理回路20の転送制御を実現できるようになる。
図11はHSドライバーHSDの構成例である。このHSドライバーHSDは、図3のHSドライバーHSD1、HSD2に対応する。HSドライバーHSDは、DP用のスイッチ素子SW1と、DM用のスイッチ素子SW2を含む。またVSS用のスイッチ素子SW3を更に含むことができる。スイッチ素子SW1は、定電流回路110からの電流IHSが供給されるノードNDと、信号DPの端子TPとの間に設けられ、制御信号GC1に基づいて、オン、オフ制御される。スイッチ素子SW2は、ノードNDと信号DMの端子TMとの間に設けられ、制御信号GC2に基づいて、オン、オフ制御される。スイッチ素子SW3は、ノードNDとVSSの端子TSとの間に設けられ、制御信号GC3に基づいて、オン、オフ制御される。定電流回路110はVDDのノードとノードNDとの間に設けられ、電流制御回路120より電流値が設定される電流IHSを供給する。なお端子TPは図3や後述の図12の端子TP1、TP2に対応し、端子TMは端子TM1、TM2に対応し、端子TSは端子TS1、TS2に対応する。
図11のHSドライバーHSDは、定電流回路110からの電流IHSにより、スイッチ素子SW1又はスイッチ素子SW2を介して、USBのバスのDP信号線、DM信号線を電流駆動する。具体的には制御信号GC1がアクティブになると、スイッチ素子SW1がオンになり、定電流回路110からの電流IHSがスイッチ素子SW1を介してDP信号線側に流れる。制御信号GC2がアクティブになると、スイッチ素子SW2がオンになり、定電流回路110からの電流IHSがスイッチ素子SW2を介してDM信号線側に流れる。ここでDP信号線、DM信号線には終端抵抗が接続される。従って制御信号GC1がアクティブになり、制御信号GC2が非アクティブになると、信号DPの電圧が400mVで、信号DMの電圧が0VになるJステートが生成される。制御信号GC1が非アクティブになり、制御信号GC2がアクティブになると、信号DPの電圧が0Vで、信号DMの電圧が400mVになるKステートが生成される。このように制御信号GC1、GC2によりUSBのバスステートをJステート又はKステートにすることで、USBを介したデータ転送が可能になる。なお、HSの送信期間以外の期間では、制御信号GC3がアクティブになることで、定電流回路110からの電流IHSがスイッチ素子SW3を介してVSS側に流れる。
図12に本実施形態の回路装置10のレイアウト配置例を示す。図12は、回路装置10の半導体の基板に直交する方向の平面視で見た平面図であり、回路素子形成面側の平面図である。この平面視において回路装置10は第1辺SD1、第2辺SD2、第3辺SD3、第4辺SD4を有する。なお説明の簡素化のために第1辺SD1、第2辺SD2、第3辺SD3、第4辺SD4を、適宜、単に辺SD1、辺SD2、辺SD3、辺SD4と記載する。辺SD2は辺SD1に対向する辺である。例えば辺SD1から辺SD2へと向かう方向を第1方向DR1とすると、辺SD2は、辺SD1の第1方向DR1側に位置して辺SD1に対向する辺である。辺SD4は辺SD3に対向する辺である。例えば辺SD3から辺SD4へと向かう方向を第2方向DR2とすると、辺SD4は、辺SD3の第2方向DR2側に位置して辺SD3に対向する辺である。また辺SD3、SD4は辺SD1、SD2に直交する方向の辺である。なお図12では第1方向DR1の反対方向を第3方向DR3とし、第2方向DR2の反対方向を第4方向DR4としている。また説明の簡素化のために第1方向DR1、第2方向DR2、第3方向DR3、第4方向DR4を、適宜、単に方向DR1、方向DR2、方向DR3、方向DR4と記載する。
図12に示すように回路装置10は、コア回路領域と、I/Oセルが配置されるI/O領域を有する。コア回路領域には回路装置10の各回路が配置される。具体的にはコア回路領域には、各回路を構成するトランジスター等のアクティブ素子や抵抗、キャパシター等の受動素子などの回路素子と、回路素子間を接続する信号線が配置される。例えばアナログ回路の領域には、図4の基準電流回路13、発振回路52、PLL回路54、電源回路60などが配置される。ロジック回路の領域には処理回路20、バスモニター回路30などが配置される。具体的にはゲートアレイなどの自動配置配線により形成されたロジック回路が配置される。第1物理層回路11、第2物理層回路12の領域には、図10で説明した物理層回路の各回路が配置される。例えば第1物理層回路11の領域にはHSドライバーHSD1などが配置され、第2物理層回路12の領域にはHSドライバーHSD2などが配置される。
そして第1物理層回路11の方向DR2側(第2方向側)には、第1スイッチ回路41が配置され、第1物理層回路11のHSドライバーHSD1と第1スイッチ回路41は信号線LAにより接続される。信号線LAは図3の信号線LA1、LA2に対応する。また第2物理層回路12の方向DR2側には、第2スイッチ回路42が配置され、第2物理層回路12のHSドライバーHSD2と第2スイッチ回路42は信号線LBにより接続される。信号線LBは図3の信号線LB1、LB2に対応する。そして第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42は、方向DR1に沿って配線される信号線LCにより接続される。
また回路装置10の辺SD1に沿った第1のI/O領域RI1には、ポートPT1の端子TP1、TM1、TS1が配置される。回路装置10の辺SD2に沿った第2のI/O領域RI2には、ポートPT2の端子TP2、TM2、TS2が配置される。なお説明の簡素化のために第1のI/O領域RI1、第2のI/O領域RI2を、適宜、単にI/O領域RI1、I/O領域RI2と記載する。端子TP1、TP2は図11の端子TPに対応し、端子TM1、TM2は端子TMに対応し、端子TS1、TS2は端子TSに対応する。そして端子TP1、TM1、TS1の方向DR1側(第1方向側)にHSドライバーHSD1が配置される。即ち、HSドライバーHSD1と端子TP1、TM1、TS1とがショートパスで接続されるように、端子TP1、TM1、TS1の近くにHSドライバーHSD1が配置される。また端子TP2、TM2、TS2の方向DR3側(第3方向側)にHSドライバーHSD2が配置される。即ち、HSドライバーHSD2と端子TP2、TM2、TS2とがショートパスで接続されるように、端子TP2、TM2、TS2の近くにHSドライバーHSD2が配置される。
ここで図12に示すように、回路装置10の対向する辺SD1、辺SD2の中央線LXと、辺SD1との間の領域を、第1領域RG1とし、中央線LXと辺SD2との間の領域を、第2領域RG2とする。これらの第1領域RG1、第2領域RG2は、回路装置10の回路素子形成面を平面視で見た場合の領域である。中央線LXは、辺SD1及び辺SD2に例えば平行な線であり、辺SD1と辺SD2の間の例えば中心線である。中央線LXは仮想的な区画線である。そして第1領域RG1は、中央線LXの方向DR3側(第3方向側)の領域であり、第2領域RG2は、中央線LXの方向DR1側の領域である。なお中央線LXは、辺SD1、辺SD2から等距離にある仮想線であるが、本発明の課題を解決できる範囲において、辺SD1、辺SD2からの距離が厳密に等距離でない仮想線を含む概念である。
そして図12では、第1物理層回路11のHSドライバーHSD1と、第1スイッチ回路41とが、第1領域RG1に配置される。またポートPT1の端子TP1、TM1、TS1も第1領域RG1に配置される。また第2物理層回路12のHSドライバーHSD2と、第2スイッチ回路42とが、第2領域RG2に配置される。またポートPT2の端子TP2、TM2、TS2も第2領域RG2に配置される。具体的には図12では第1物理層回路11と第2物理層回路12が、中央線LXを対称軸として線対称に配置される。HSドライバーHSD1とHSドライバーHSD2も、例えば中央線LXを対称軸として線対称に配置される。第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42も、例えば中央線LXを対称軸として線対称に配置される。例えば各回路の回路パターンが中央線LXを対称軸として線対称になるように各回路が配置される。また端子TP1、TM1、TS1と端子TP2、TM2、TS2も、中央線LXを対称軸として線対称に配置される。なお本発明では、線対称に配置されるとは、幾何学的線対称の位置に配置されることを意味することの他、本発明の課題を解決できる範囲において、厳密な幾何的対象位置からはずれる位置も含む。以降の記載においても、同様である。
このように本実施形態では、中央線LXで区画される第1領域RG1及び第2領域RG2のうち、第1領域RG1に第1物理層回路11及び第1スイッチ回路41が配置され、第2領域RG2に第2物理層回路12及び第2スイッチ回路42が配置される。このようにすれば、第1物理層回路11と第1スイッチ回路41とが同じ第1領域RG1に配置されるため、第1物理層回路11の近くに第1スイッチ回路41を配置できるようになる。これにより第1物理層回路11と第1スイッチ回路41とを、図3の信号線LA1、LA2に対応する信号線LAを用いてショートパスで接続できるようになる。このようにすれば、信号線LAの長さを短くすることができ、信号線LAの配線容量が小さくなるため、信号線LAの配線容量が付加されることによる第1物理層回路11の入力容量の増加を、最小限にすることができる。これにより第1物理層回路11でのHS通信時の信号特性を改善できるようになる。また本実施形態では第2物理層回路12と第2スイッチ回路42とが同じ第2領域RG2に配置されるため、第2物理層回路12の近くに第2スイッチ回路42を配置できる。これにより第2物理層回路12と第2スイッチ回路42とを、図3の信号線LB1、LB2に対応する信号線LBを用いてショートパスで接続できるようになる。このようにすれば、信号線LBの長さを短くすることができ、信号線LBの配線容量が小さくなるため、信号線LBの配線容量が付加されることによる第2物理層回路12の入力容量の増加を、最小限にすることができる。この結果、第2物理層回路12でのHS通信時の信号特性を改善できるようになる。
また図12では、第1スイッチ回路41は、HSドライバーHSD1の方向DR2側(第2方向側)に配置され、第2スイッチ回路42は、HSドライバーHSD2の方向DR2側に配置される。例えばHSドライバーHSD1の方向DR2側には信号線LAが配線される。例えば方向DR2に沿って信号線LAが配線され、この信号線LAが第1スイッチ回路41に接続される。またHSドライバーHSD2の方向DR2側には信号線LBが配線される。例えば方向DR2に沿って信号線LBが配線され、この信号線LBが第2スイッチ回路42に接続される。そして第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42は、方向DR1に沿った信号線LCにより接続される。
このように図12では、HSドライバーHSD1の方向DR2側に第1スイッチ回路41が配置され、HSドライバーHSD2の方向DR2側に第2スイッチ回路42が配置される。そして方向DR2に直交する方向DR1に沿って、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42を接続する信号線LCが配線される。このようにすればポートPT1と第1スイッチ回路41を接続する信号線LAや、ポートPT2と第2スイッチ回路42を接続する信号線LBの配線長を短くできる。これにより、信号線LA、LBの配線容量を小さくでき、この配線容量を原因としてHSドライバーHSD1、HSD2に付加される容量の増加を最小限にできる。従ってHSドライバーHSD1、HSD2により行われるHS通信の信号特性の改善を図れる。例えば図12から明らかなように、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42を接続する信号線LCの配線長を長くすることで、第1スイッチ回路41をHSドライバーHSD1に近づけ、第2スイッチ回路42をHSドライバーHSD2に近づけることが可能になる。これにより信号線LA、LBの配線長を短くでき、HS通信時の信号特性の改善を図れる。この場合に信号線LCの配線長が長くなることで、信号線LCの寄生容量である配線容量が大きくなってしまう。しかしながら、前述したようにHS通信の際には、第1、第2スイッチ回路41、42により、信号線LCとUSBのポートPT1、PT2とは電気的に遮断される。従って、信号線LCの配線容量が大きくなっても、HS通信時の信号特性を劣化させることがないという利点がある。
図13は第1物理層回路11の詳細なレイアウト配置例である。なお第2物理層回路12のレイアウト配置も第1物理層回路11と同様であるため、詳細な説明は省略する。図13に示すようにI/O領域RI1には、端子TP1を有する第1のI/OセルIP1と、端子TM1を有する第2のI/OセルIM1が配置される。また端子TS1を有する第3のI/OセルIS1が配置される。なお説明の簡素化のために第1のI/OセルIP1、第2のI/OセルIM1、第3のI/OセルIS1を、適宜、単にI/OセルIP1、I/OセルIM1、I/OセルIS1と記載する。I/OセルIP1、IM1には、静電保護素子ESDが配置されている。I/OセルIS1にはダミーの静電保護素子が配置されている。
図13では端子TP1、TS1、TM1の方向DR1側に、第1物理層回路11を構成する各回路が配置されている。例えば端子TP1、TS1、TM1の方向DR1側にLS/FSのドライバーが配置され、LS/FSのドライバーの方向DR1側にHSドライバーHSD1が配置される。このHSドライバーHSD1の領域には、図11のスイッチ素子SW1、SW2、SW3が配置される。そしてHSドライバーの方向DR1側に、これらのドライバーを駆動するプリドライバーが配置される。またプリドライバーの方向DR1側には、第1物理層回路11用のロジック回路が配置され、ロジック回路の方向DR4側(第4方向側)には、HSレシーバーや基準電流回路が配置される。またHSドライバーHSD1の方向DR2側には、LS/FSのレシーバーが配置され、HSドライバーの方向DR4側には、図11で説明した定電流回路110が配置される。図13のレイアウト配置によれば、端子TP1、TM1、TS1の近くに、HSドライバーHSD1やLS/FSのドライバーが配置される。従って、端子TP1、TM1、TS1とこれらの回路とをショートパスで接続でき、接続信号線の寄生抵抗や寄生容量を小さくできるため、各通信モードでの信号特性や通信特性の改善を図れる。
なお本実施形態の第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42のレイアウト配置は、図12のレイアウト配置には限定されず、種々の変形実施が可能である。図14、図15は第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42の第1配置例である。
本実施形態の回路装置10は図3、図12に示すように、第1バスBS1のDP信号線LP1、DM信号線LM1が接続される端子TP1、TM1を含む。また第2バスBS2のDP信号線LP2、DM信号線LM2が接続される端子TP2、TM2を含む。そして本実施形態の第1配置例では、図14に示すように第1スイッチ回路41は、端子TP1及び端子TM1(第1端子及び第2端子)の方向DR1側に配置される。また図15に示すように第2スイッチ回路42は、端子TP2及び端子TM2(第3端子及び第4端子)の方向DR3側に配置される。例えば図14では、I/OセルIP1、IS1、IM1が配置されるI/O領域RI1の方向DR1側に、HSドライバーHSD1が配置され、HSドライバーHSD1の方向DR1側に、第1スイッチ回路41が配置される。第1スイッチ回路41の配置領域のうち、方向DR4側の配置領域には、信号DP用の第1スイッチ素子が配置され、この第1スイッチ素子に対して信号線LC1が接続される。また方向DR2側の配置領域には、信号DM用の第2スイッチ素子が配置され、この第2スイッチ素子に対して信号線LC2が接続される。そして第1スイッチ回路41の方向DR4側には、信号DP用のLS/FSのドライバーが配置され、方向DR2側には、信号DM用のLS/FSのドライバーが配置される。また第1スイッチ回路41の方向DR1側にはプリドライバーが配置される。ここでLS/FSのドライバーの配置領域には、HSターミネーション用の抵抗(図10のRs1、Rs2)が配置されている。後述する第2配置例、第3配置例においても同様である。
一方、図15では、I/OセルIP2、IS2、IM2が配置されるI/O領域RI2の方向DR3側に、HSドライバーHSD2が配置され、HSドライバーHSD2の方向DR3側に、第2スイッチ回路42が配置される。第2スイッチ回路42の配置領域のうちの方向DR4側の配置領域には、信号DP用の第3スイッチ素子が配置され、この第3スイッチ素子に対して信号線LC1が接続される。また方向DR2側の配置領域には、信号DM用の第4スイッチ素子が配置され、この第4スイッチ素子に対して信号線LC2が接続される。そして第2スイッチ回路42の方向DR4側には、信号DP用のLS/FSのドライバーが配置され、方向DR2側には、信号DM用のLS/FSのドライバーが配置される。また第2スイッチ回路42の方向DR3側にはプリドライバーが配置される。
この図14、図15の第1配置例によれば、図12、図13の配置例に比べて、端子TP1、TM1と第1スイッチ回路41との間をショートパスで接続でき、端子TP2、TM2と第2スイッチ回路42との間をショートパスで接続できる。即ち図14、図15の第1配置例では、図3の信号線LA1、LA2、LB1、LB2の配線長を、図12、図13の配置例に比べて短くできる。これにより、信号線LA1、LA2、LB1、LB2の配線容量を小さくでき、HS通信時の信号特性を更に改善できる。また図14、図15では、HSドライバーHSD1と端子TP1、TM1との距離や、HSドライバーHSD2と端子TP2、TM2との距離も、図13の配置例に比べて短くなっている。従って、図11で説明したHS用のスイッチ素子SW1、SW2のオン抵抗に対して直列抵抗となる寄生抵抗の抵抗値を低くしたり、寄生容量を小さくできるため、HS通信時の信号特性を改善できる。
図16、図17は、第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42の第2配置例である。第2配置例では図16に示すように、第1スイッチ回路41は、端子TP1、端子TM1(第1端子、第2端子)が配置されるI/O領域RI1(第1のI/O領域)に配置される。また図17に示すように、第2スイッチ回路42は、端子TP2、端子TM2(第3端子、第4端子)が配置されるI/O領域RI2(第2のI/O領域)に配置される。
具体的には、図16のI/O領域RI1には、端子TP1を有するI/OセルIP1(第1のI/Oセル)と、端子TM1を有するI/OセルIM1(第2のI/Oセル)が配置される。そして第1スイッチ回路41は、I/OセルIP1とI/OセルIM1の間に配置される。また図17のI/O領域RI2には、端子TP2を有するI/OセルIP2(第3のI/Oセル)と、端子TM2を有するI/OセルIM2(第4のI/Oセル)が配置される。そして第2スイッチ回路42は、I/OセルIP2とI/OセルIM2の間に配置される。なお図16、図17に記載のI/OセルIP1、I/OセルIM1、I/OセルIP2、I/OセルIM2は、いずれもESD領域を含んでいるセルである。
なお図16では、I/O領域RI1の方向DR1側にHSドライバーHSD1が配置され、HSドライバーHSD1の方向DR1側にLS/FSのドライバーが配置され、LS/FSのドライバーの方向DR1側にプリドライバーが配置される。また図17では、I/O領域RI2の方向DR3側にHSドライバーHSD2が配置され、HSドライバーHSD2の方向DR3側にLS/FSのドライバーが配置され、LS/FSのドライバーの方向DR3側にプリドライバーが配置される。
図16、図17の第2配置例では、第1スイッチ回路41はI/O領域RI1に配置され、第2スイッチ回路42はI/O領域RI2に配置される。この第2配置例によれば、図12、図13の配置例や図14、図15の第1配置例に比べて、端子TP1、TM1と第1スイッチ回路41との間をショートパスで接続できる。また端子TP2、TM2と第2スイッチ回路42との間もショートパスで接続できる。従って、図3の信号線LA1、LA2、LB1、LB2の配線長を更に短くでき、これらの信号線の配線容量を更に小さくできるため、HS通信時の信号特性を更に向上できるようになる。
また図16、図17の配置例では、第1スイッチ回路41は、I/OセルIP1とI/OセルIM1の間に配置され、第2スイッチ回路42は、I/OセルIP2とI/OセルIM2の間に配置される。このようにすれば、端子TP1、TM1と第1スイッチ回路41の間や、端子TP2、TM2と第2スイッチ回路42の間を、極めて短い配線長の信号線で接続できるようになる。また第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42についての対称性が高いレイアウト配置も可能になる。例えば図16において、端子TS1の中心を通る方向DR1の線を対称軸として、第1スイッチ回路41や端子TP1、TM1を線対称に配置できる。また図17において、端子TS2の中心を通る方向DR1の線を対称軸として、第2スイッチ回路42や端子TP2、TM2を線対称に配置できる。このような対称性の高い配置を行うことで、信号DP側と信号DM側のアンバランスな部分を無くすことができ、HS通信時の信号特性の更なる改善を図れる。また第2配置例によれば、図16に示すように、I/OセルIS1の端子TS1の方向DR1側の空き領域を有効活用して、第1スイッチ回路41を配置できるようになる。また図17に示すようにI/OセルIS2の端子TS2の方向DR3側の空き領域を有効活用して、第2スイッチ回路42を配置できるようになる。即ち、ダミーの静電保護素子が配置されていた領域に、第1スイッチ回路41や第2スイッチ回路42を配置できる。従って、空き領域を有効活用した効率的なレイアウト配置が可能になる。
図18、図19は、第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42の第3配置例である。図18では、図16においてI/OセルIP1とIM1の間の領域に配置されていた第1スイッチ回路41を、HSドライバーHSD1の両側の空き領域に配置している。例えば第1スイッチ回路41の信号DP用の第1スイッチ素子は、HSドライバーHSD1の方向DR4側に配置され、信号DM用の第2スイッチ素子は、HSドライバーHSD1の方向DR2側に配置される。また図19では、図17においてI/OセルIP2とIM2の間の領域に配置されていた第2スイッチ回路42を、HSドライバーHSD2の両側の空き領域に配置している。例えば第2スイッチ回路42の信号DP用の第3スイッチ素子は、HSドライバーHSD2の方向DR4側に配置され、信号DM用の第4スイッチ素子は、HSドライバーHSD2の方向DR2側に配置される。この第3配置例によれば、HSドライバー等の物理層回路の周囲の空き領域を利用して、第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42を配置できるため、空き領域を有効活用した効率的なレイアウト配置が可能になる。
図20に本実施形態での信号線の配線例を示す。第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42は、方向DR1に沿って配線される信号線LC1、LC2により接続されている。また第1スイッチ回路41は、方向DR2に沿って配線される信号線LA1、LA2により、第1バスBS1に接続されている。第2スイッチ回路42は、方向DR2に沿って配線される信号線LB1、LB2により、第2バスBS2に接続されている。具体的には第1スイッチ回路41は、信号線LA1、LA2から端子TP1、TM1を経由して第1バスBS1に接続される。第2スイッチ回路42は、信号線LB1、LB2から端子TP2、TM2を経由して第2バスBS2に接続される。
そして本実施形態では図20に示すように、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42を接続する信号線LC1、LC2の配線幅WCは、第1バスBS1と第1スイッチ回路41を接続する信号線LA1、LA2の配線幅WAよりも大きい。また信号線LC1、LC2の配線幅WCは、第2バスBS2と第2スイッチ回路42を接続する信号線LB1、LB2の配線幅WBよりも大きい。ここで配線幅WA、WB、WCは回路装置10の基板に直交する方向の平面視での配線幅である。信号線LC1、LC2の配線幅WCは、例えば100μm以上である。例えば信号線LC1、LC2の配線抵抗が第1、第2スイッチ回路41、42のオン抵抗よりも低くなるように、配線幅WCを十分に大きくする。一例を挙げれば、第1、第2スイッチ回路41、42のオン抵抗は例えば5Ω〜10Ω程度であり、信号線LC1、LC2の配線抵抗は例えば1Ω〜3Ω程度である。信号線LA1、LA2の配線幅WAや信号線LB1、LB2の配線幅WBは、配線容量と配線抵抗のバランスを考えて適宜決定すればよい。
このように信号線LA1、LA2、LB1、LB2の配線幅WA、WBを、信号線LC1、LC2の配線幅WCよりも小さくすることで、信号線LA1、LA2、LB1、LB2の配線容量を小さくでき、当該配線容量に起因する第1、第2物理層回路11、12の入力容量の増加を抑制できる。これによりHS通信時の信号特性の改善を図れる。一方、信号線LC1、LC2は、HS通信時には、オフになった第1、第2スイッチ回路41、42により第1バスBS1、第2バスBS2から電気的に遮断される。従って、信号線LC1、LC2の配線幅WCを大きくして、配線容量が増加したとしても、HS通信時の信号特性に悪影響を与えない。そして信号線LC1、LC2の配線幅WCを大きくして、その配線抵抗を低くすることで、後述するチャープ動作時のチャープ信号の電圧変動を極力抑えることなどが可能になる。
また本実施形態では、図21に示すように、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42を接続する信号線LC1、LC2の横断面での断面積SCが、第1バスBS1と第1スイッチ回路41を接続する信号線LA1、LA2の横断面での断面積SAよりも大きい。また信号線LC1、LC2の断面積SCは、第2バスBS2と第2スイッチ回路42を接続する信号線LB1、LB2の横断面での断面積SBよりも大きい。ここで図21の信号線LA1、LA2の横断面は、図20の横断線CS1での断面である。同様に信号線LB1、LB2の横断面は横断線CS2での断面であり、信号線LC1、LC2の横断面は横断線CS3での断面である。横断面は、信号線の伸びる方向である長手方向に直交する方向での断面である。
このように信号線LC1、LC2の断面積SCを大きくすることで、信号線LC1、LC2の配線抵抗を下げることができ、第1、第2スイッチ回路41、42がオンになる第1期間T1の通信時での信号特性を改善できる。例えば第1期間T1でのチャープ信号の電圧変動を極力抑えることなどが可能になる。
また本実施形態では、図22に示すように、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42を接続する信号線LC1、LC2は、第1金属配線層ALAと第1金属配線層ALAの下層に設けられる第2金属配線層ALBを含む。即ち、信号線LC1、LC2が、2層以上の多層の金属配線層により配線される。信号線LA1、LA2、LB1、LB2についても、2層以上の多層の金属配線層により配線してもよい。第1金属配線層ALAは、一例としては、パッドメタル層と呼ばれる厚さが厚い金属配線層である。基板に直交する方向での厚さが厚いパッドメタル層を用いることで、信号線LC1、LC2の断面積SCを大きくでき、配線抵抗を更に下げることが可能になる。
また図23では、信号線LC1、LC2の配線幅WCと、信号線LA1、LA2の配線幅WAや信号線LB1、LB2の配線幅WBは等しくなっているが、使用される金属配線層の数は信号線LC1、LC2の方が多くなっている。このように金属配線層の数を増やすことで、配線幅は同じであっても、信号線LC1、LC2の断面積SCの方が、信号線LA1、LA2の断面積SAや信号線LB1、LB2の断面積SBよりも大きくなる。このように本実施形態では、金属配線層の数を増やすことで、断面積SCを大きくするようにしてもよい。なお、本実施形態の断面積SA、SB、SCは、複数の金属配線層などによる総断面積を表している。
5.詳細な動作例
次に本実施形態の詳細な動作例について説明する。図24はケーブルアタッチ後のUSBの動作シーケンスを示す信号波形図である。図24の下段には、バススイッチ回路40による図5の転送経路TR1での接続のオン、オフと、処理回路20による図6の転送経路TR2での転送処理のオン、オフが示されている。なおホストは例えばメインコントローラー200であり、デバイスは例えばペリフェラルデバイス260である。
次に本実施形態の詳細な動作例について説明する。図24はケーブルアタッチ後のUSBの動作シーケンスを示す信号波形図である。図24の下段には、バススイッチ回路40による図5の転送経路TR1での接続のオン、オフと、処理回路20による図6の転送経路TR2での転送処理のオン、オフが示されている。なおホストは例えばメインコントローラー200であり、デバイスは例えばペリフェラルデバイス260である。
ケーブルアタッチ(t1)の後、VBUSがHレベルになったことを検出したデバイスがプルアップ抵抗Rpuをオンにすることで、信号DPの電圧がプルアップされて、FSモードに移行する(t2)。ここで、抵抗Rpuをオン、オフするとは、例えば図10の回路において、SW_Rpuをオン、オフすることを意味する。以降において同様である。即ち、FSアイドルに移行し、一定時間、何もなければ、サスペンド状態に移行する。次にホストは、FSドライバーをオンにして、リセットを開始する(t3)。FSドライバーの出力ノードには45Ωの終端抵抗が接続されており、FSドライバーがオンになってLレベルを出力されることで、プルアップされていた信号DPの電圧がLレベルになり、信号DP、DMが共にLレベルになるSE0が出力されるようになる。デバイスは、2.5μs以上のSE0を検出すると、リセットであると判断して、HSドライバーをオンにして、一定時間(1〜7ms)の間、デバイスチャープKを送出する(t4)。そしてデバイスは、一定時間が経過すると、HSドライバーをオフにして、デバイスチャープKを停止し(t5)、これによりチャープアイドルになる。チャープアイドルでは、ホストのFSドライバーがオンのままであるため、信号DP、DMは共にLレベルになる。ホストは、デバイスチャープKを検出すると、HSドライバーをオンにして、ホストチャープK/Jを送出する(t6)。図24では、HSモードに移行する前のホストチャープK/JをホストチャープK/J(1)と記載している。デバイスは、ホストチャープK/Jを検出することで、ホストがHSモードに対応していることを認識して、プルアップ抵抗Rpuをオフにすると共にFSドライバーをオンにして、HSターミネーションをオンにする(t7)。これにより信号DP、DMの振幅が800mVから400mVに低下して、HSモードに移行する。図24では、HSモードに移行した後のホストチャープK/JをホストチャープK/J(2)と記載している。ホストチャープK/J(2)では、ホスト及びデバイスの両方のFSドライバーがオンになっており、ホストのHSドライバーからの電流が、これらのFSドライバーの終端抵抗に流れることになる。その後、ホストが、HSドライバーをオフにして、リセットを終了すると(t8)、HSアイドルに移行し、ホストはSOFの送出を開始する(t9)。HSアイドルでは、ホスト及びデバイスのFSドライバーが共にオンになり、バスはSE0の状態になる。そしてホストは、125μsの周期で定期的にHSドライバーをオンにして、SOFを送出する。
本実施形態では、バスリセットの後、FSモードにおいては、図24のB1に示すように、バススイッチ回路40がオンになることで第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続がオンになる。これによりホストとデバイスとの間で信号DP、DMを用いた図5の転送経路TR1での信号転送が可能になる。このとき図6の転送経路TR2での転送処理はオフになっている。
そして本実施形態では、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続のオンからオフへの切替タイミングが、図24のB2に示す範囲内のタイミングに設定される。即ち、少なくともデバイスチャープKの開始タイミング(t4)の後に、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続がオンからオフに切り替わる。つまり第1期間T1から第2期間T2に切り替わる。或いは、少なくともホストチャープK/Jの終了タイミング(t8)の後に、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続がオンからオフに切り替わる。例えば少なくともデバイスチャープKの開始タイミング(t4)の後であって、SOF送出の開始タイミング(t9)の前において、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続がオンからオフに切り替わり、転送経路TR2での転送処理がオフからオンに切り替わる。
このように本実施形態では、B1に示す第1期間T1においては、バススイッチ回路40がオンになることで、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続がオンになる。そして転送経路TR1での信号転送が、ホストとデバイスとの間で行われる。一方、B3に示す第2期間T2においては、バススイッチ回路40がオフになることで、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続がオフになり、処理回路20の転送処理がオンになることで、転送経路TR2でのパケット転送が行われる。なお切替タイミングは、B2に示す範囲内のタイミングであるため、図24では、バススイッチ回路40のオン、オフの切替タイミングや転送処理のオン、オフの切替タイミングの範囲を点線で示している。
そして本実施形態では、少なくともデバイスチャープKの開始タイミング(t4)の後に、バススイッチ回路40が、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオンからオフに切り替え、処理回路20が転送経路TR2での転送処理を開始する。例えばデバイスチャープKの開始タイミングの後に、バススイッチ回路40がオン(B1)からオフ(B3)に切り替わり、処理回路20の転送処理がオフ(B1)からオン(B3)に切り替わる。即ち、デバイスチャープKの開始(t4)が検出された場合には、デバイスがHSモードに対応していると判断できる。一方、ホストがHSモードに非対応であることは極めて希である。このため、デバイスチャープKの開始(t4)が検出された場合に、バススイッチ回路40をオンからオフに切り替えて、処理回路20によるHSモードの転送処理をオフからオンに切り替えることができる。従って、B2に示す範囲の切替タイミングは、少なくともデバイスチャープKの開始タイミング(t4)の後のタイミングであればよい。
或いは、ホストがHSモードに非対応である可能性も考慮して、ホストチャープK/Jの開始(t6)が検出された場合に、バススイッチ回路40をオンからオフに切り替え、処理回路20によるHSモードの転送処理をオフからオンに切り替えてもよい。例えば本実施形態では、少なくともホストチャープK/Jの終了タイミング(t8)の後に、バススイッチ回路40が、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオンからオフに切り替え、処理回路20が転送経路TR2での転送処理を開始してもよい。このようにすれば、ホスト及びデバイスの双方がHSモードに対応していると判断され、HSモードに完全に切り替わったと判断された後に、処理回路20の転送処理を適正に開始できるようになる。このようにB2に示す範囲の切替タイミングは、少なくともデバイスチャープKの開始タイミング後であればよい。但し、切替によるグリッジの発生による悪影響も考慮する必要がある。従って、切替タイミングは、信号DP、DMがLレベル等の所定の電圧レベルに設定されている期間内であることが望ましい。例えば図24のタイミングt5〜t6の間の期間やt8〜t9の間の期間などである。
以上のように本実施形態では、図24のB2に示す切替タイミングの前においては、B1に示すようにバススイッチ回路40をオンにすることで、ホストとデバイスの間でUSBのバス上での信号のやり取りが可能になる。バスモニター回路30は、USBのバス上での信号のやり取りをモニターする。そして、例えばデバイスチャープKやホストチャープK/Jの検出により、HSモードの転送が可能であると判断したら、バススイッチ回路40をオンからオフに切り替え、処理回路20による転送処理をオフからオンに切り替える。こうすることで、ホストとデバイスの間での信号のやり取りの後に、HSモードの転送処理に適正に移行することが可能になる。
そして本実施形態では、HSの期間であるB3に示す第2期間T2においては、第1、第2スイッチ回路41、42がオフになり、信号線LC(LC1、LC2)が電気的に切り離された状態になる。従って、信号線LCの配線容量がHSの通信に悪影響を及ぼすのを防止できる。一方、第1、第2スイッチ回路42がオンになる第1期間T1においては、LS、FSの信号や、HSへのハンドシェークのための信号が、信号線LCを通過することになる。ここで、LS、FSの信号は電圧駆動であるため、信号線LCの配線抵抗は、信号遅延にのみ影響を与えるだけであるため問題がない。
一方、FSからHSに移行するための一連のチャープ信号の駆動は、HSドライバーからの電流を用いた電流駆動であり、HSドライバーからの電流が終端抵抗に流れ込むことで通信が行われる。例えば図24のデバイスチャープKでは、ポートPT2に接続されるデバイスのHSドライバーからの電流が、バススイッチ回路40の信号線LCを通過して、ポートPT1に接続されるホストの終端抵抗に流れ込む。またホストチャープK/Jでは、ポートPT1に接続されるホストのHSドライバーからの電流が、バススイッチ回路40の信号線LCを通過して、ポートPT2に接続されるデバイスの終端抵抗に流れ込む。従って、信号線LCの配線抵抗が大きくなってしまうと、チャープ信号の電圧変動が発生してしまう。
この点、本実施形態では、バススイッチ回路40内の信号線LCは、第1、第2スイッチ回路41、42により電気的に切り離すことができる。従って、図20〜図23で説明したように、信号線LC(LC1、LC2)の配線幅を大きくしたり、金属配線層の数を増やすことで断面積SCを大きくするなどの自由なレイアウト設計が可能になる。従って、レイアウト設計を工夫することで、信号線LCの配線抵抗を下げることなどが可能になり、上述のチャープ信号の電圧変動を極力おさえることが可能になる。
図25は、HSモードの転送においてリセットが行われた場合の動作シーケンスを示す信号波形図である。ホストは、HSモードでは、125μs(t11、t12)ごとにSOFのパケットを送出する。ホストがリセットを開始すると(t12)、FSモードに移行し、パケットがバス上に無くなってから3ms以上経過すると、デバイスはHSターミネーションをオフし、プルアップ抵抗をオンにする(t13)。そしてデバイスは、バスの状態がSE0であることが確認されたため(t14)、リセットが開始されたと判断し、デバイスチャープKを送出する。これに対してホストがホストチャープK/Jを送出することで、FSモードからHSモードに移行する。
図25のC1に示すように、本実施形態では、ホストがリセットを開始した場合に、バススイッチ回路40がオフからオンに切り替わり、処理回路20の転送処理がオンからオフに切り替わる。即ちホストによりリセットが行われた場合にバススイッチ回路40が第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオフからオンに切り替え、処理回路20が転送処理を停止する。このようにすれば、例えばHSモードの転送中にリセットが行われた場合に、第1バスBS1と第2バスBS2を電気的に接続して、ホストとデバイスとの間で、信号DP、DMを用いた信号転送を行うことが可能になる。その後、例えば図25のC2に示す範囲内の切替タイミングにおいて、バススイッチ回路40がオンからオフに切り替わり、処理回路20の転送処理がオフからオンに切り替わる。これにより、ホストとデバイスの間での信号のやり取りの後に、HSモードの転送処理に適正に移行することが可能になる。
図26はHSモードの転送からサスペンド、レジュームに移行する場合の動作シーケンスを示す信号波形図である。ホストがサスペンドを開始すると(t22)、FSモードに移行し、パケットがバス上に無くなってから3ms以上経過すると、デバイスはHSターミネーションをオフし、プルアップ抵抗をオンにする(t23)。そしてデバイスは、バスの状態がJであることが確認されたため(t24)、サスペンドが開始されたと判断する。そしてホストがレジュームを開始し(t25)、レジュームが終了すると(t26)、デバイスはレジュームの終了と同時に、サスペンドに入った時点のモードに戻す。そしてプルアップ抵抗をオフし、HSターミネーションをオンにして、HSモードに戻る。図26のD1に示すように、本実施形態では、ホストがサスペンドを開始した場合にもバススイッチ回路40がオフからオンに切り替わり、処理回路20の転送処理がオンからオフに切り替わる。即ちホストによりサスペンドが行われた場合に、バススイッチ回路40が第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオフからオンに切り替え、処理回路20が転送処理を停止する。このようにすれば、例えばHSモードの転送中にサスペンドが開始した場合に、第1バスBS1と第2バスBS2を電気的に接続して、ホストとデバイスの間で、信号DP、DMを用いた信号転送を行うことが可能になる。そしてサスペンドの後、ホストがレジュームを行うことで、図26のD2に示すように、バススイッチ回路40がオンからオフに切り替わり、処理回路20の転送処理がオフからオンに切り替わる。このようにすれば、サスペンド後のレジュームにより、HSモードのデータ転送を適正に再開できるようになる。なお、サスペンドからリセットへの移行の動作シーケンスは、ケーブルアタッチからFSアイドルの後においてサスペンドからリセットに入る動作シーケンスと同様になる。
6.電子機器、ケーブルハーネス
図27に、本実施形態の回路装置10を含む電子機器300の構成例を示す。この電子機器300は、本実施形態の回路装置10と、処理装置であるメインコントローラー200を含む。メインコントローラー200は第1バスBS1に接続される。例えば第1バスBS1を介してメインコントローラー200と回路装置10は接続される。また回路装置10の第2バスBS2には例えばペリフェラルデバイス260が接続される。
図27に、本実施形態の回路装置10を含む電子機器300の構成例を示す。この電子機器300は、本実施形態の回路装置10と、処理装置であるメインコントローラー200を含む。メインコントローラー200は第1バスBS1に接続される。例えば第1バスBS1を介してメインコントローラー200と回路装置10は接続される。また回路装置10の第2バスBS2には例えばペリフェラルデバイス260が接続される。
メインコントローラー200は、例えばCPU又はMPU等のプロセッサーにより実現される。或いはメインコントローラー200を各種のASICの回路装置により実現してもよい。またメインコントローラー200は、複数の回路装置(IC)や回路部品が実装された回路基板により実現されてもよい。ペリフェラルデバイス260としては、例えば図1のような携帯型端末装置250などを想定できるが、これには限定されない。ペリフェラルデバイス260はウェアラブル機器などであってもよい。
電子機器300は、記憶部310、操作部320、表示部330を更に含むことができる。記憶部310は、データを記憶するものであり、その機能はRAMやROMなどの半導体メモリーやHDD(ハードディスクドライブ)などにより実現できる。操作部320は、ユーザーが入力操作を行うためのものであり、操作ボタンやタッチパネルディスプレイをなどの操作デバイスにより実現できる。表示部330は、各種の情報を表示するものであり、液晶や有機ELなどのディスプレイにより実現できる。なお操作部320としてタッチパネルディスプレイを用いる場合には、このタッチパネルディスプレイが操作部320及び表示部330の機能を兼ねることになる。
本実施形態により実現される電子機器300としては、例えば車載機器、印刷装置、投影装置、ロボット、頭部装着型表示装置、生体情報測定機器、距離、時間、流速又は流量等の物理量を計測する計測機器、基地局又はルーター等のネットワーク関連機器、コンテンツを配信するコンテンツ提供機器、或いはデジタルカメラ又はビデオカメラ等の映像機器などの種々の機器を想定できる。
図28に本実施形態の回路装置10を含むケーブルハーネス350の構成例を示す。ケーブルハーネス350は、本実施形態の回路装置10とケーブル360を含む。ケーブル360はUSB用のケーブルである。またケーブルハーネス350はUSBレセプタクル370を含んでもよい。或いはケーブルハーネス350は図1の静電気保護回路222、短絡保護回路223などを含むものであってもよい。ケーブル360は例えば回路装置10の第2バスBS2に接続される。回路装置10の第1バスBS1側には、例えば処理装置であるメインコントローラー200等が接続される。このケーブルハーネス350は、例えば車内において配線を引き回すなどの用途に用いられる。なおケーブルハーネス350は車用以外のハーネスであってもよい。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また回路装置、電子機器、ケーブルハーネスの構成・動作や、バスモニター処理、バススイッチ処理、転送処理、切断検出処理、アップストリームポート検出処理等も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
BS1…第1バス、BS2…第2バス、T1…第1期間、T2…第2期間、
LC、LC1、LC2…信号線、LA、LA1、LA2、LB、LB1、LB2…信号線、
TP1、TM1、TS1、TP2、TM2、TS2…端子、
LP1、LP2…DP信号線、LM1、LM2…DM信号線、
HSD1、HSD2…HSドライバー、DR1、DR2、DR3、DR4…方向、
SD1、SD2、SD3、SD4…辺、RG1…第1領域、RG2…第2領域、
LX…中央線、IP1、IM1、IS1、IP2、IM2、IS2…I/Oセル、
RI1、RI2…I/O領域、
10…回路装置、11…第1物理層回路、12…第2物理層回路、13…基準電流回路、
20…処理回路、22…リンク層回路、24…リピーターロジック回路、
30…バスモニター回路、40…バススイッチ回路、41…第1スイッチ回路、
42…第2スイッチ回路、43…スイッチ回路、50…クロック信号生成回路、
52…発振回路、54…PLL回路、60…電源回路、62…レギュレーター、
110…定電流回路、120…電流制御回路、
200…メインコントローラー、210…USB−HUB、
220…ケーブルハーネス、221…充電回路、222…静電気保護回路、
223…短絡保護回路、224…ケーブル、226…USBレセプタクル、
250…携帯型端末装置、260…ペリフェラルデバイス、
300…電子機器、310…記憶部、320…操作部、
350…ケーブルハーネス、360…ケーブル、370…USBレセプタクル
LC、LC1、LC2…信号線、LA、LA1、LA2、LB、LB1、LB2…信号線、
TP1、TM1、TS1、TP2、TM2、TS2…端子、
LP1、LP2…DP信号線、LM1、LM2…DM信号線、
HSD1、HSD2…HSドライバー、DR1、DR2、DR3、DR4…方向、
SD1、SD2、SD3、SD4…辺、RG1…第1領域、RG2…第2領域、
LX…中央線、IP1、IM1、IS1、IP2、IM2、IS2…I/Oセル、
RI1、RI2…I/O領域、
10…回路装置、11…第1物理層回路、12…第2物理層回路、13…基準電流回路、
20…処理回路、22…リンク層回路、24…リピーターロジック回路、
30…バスモニター回路、40…バススイッチ回路、41…第1スイッチ回路、
42…第2スイッチ回路、43…スイッチ回路、50…クロック信号生成回路、
52…発振回路、54…PLL回路、60…電源回路、62…レギュレーター、
110…定電流回路、120…電流制御回路、
200…メインコントローラー、210…USB−HUB、
220…ケーブルハーネス、221…充電回路、222…静電気保護回路、
223…短絡保護回路、224…ケーブル、226…USBレセプタクル、
250…携帯型端末装置、260…ペリフェラルデバイス、
300…電子機器、310…記憶部、320…操作部、
350…ケーブルハーネス、360…ケーブル、370…USBレセプタクル
Claims (12)
- USB規格の第1バスが接続される第1物理層回路と、
前記USB規格の第2バスが接続される第2物理層回路と、
一端が前記第1バスに接続され、他端が前記第2バスに接続され、前記第1バスと前記第2バスとの間の接続を、第1期間においてオンにし、第2期間においてオフにするバススイッチ回路と、
前記第1バスから前記第1物理層回路を介して受信したパケットを前記第2物理層回路を介して前記第2バスに送信し、前記第2バスから前記第2物理層回路を介して受信したパケットを前記第1物理層回路を介して前記第1バスに送信する転送処理を、前記第2期間において行う処理回路と、
を含み、
前記バススイッチ回路は、
一端が前記第1バスに接続され、前記第1期間においてオンになり、前記第2期間においてオフになる第1スイッチ回路と、
一端が前記第2バスに接続され、前記第1期間においてオンになり、前記第2期間においてオフになる第2スイッチ回路と、
一端が前記第1スイッチ回路の他端に接続され、他端が前記第2スイッチ回路の他端に接続される信号線と、
を含むことを特徴とする回路装置。 - 請求項1において、
前記回路装置の対向する第1辺、第2辺の中央線と、前記第1辺との間の領域を、第1領域とし、前記中央線と前記第2辺との間の領域を、第2領域としたときに、
前記第1物理層回路の第1のHSドライバーと、前記第1スイッチ回路とが、前記第1領域に配置され、
前記第2物理層回路の第2のHSドライバーと、前記第2スイッチ回路とが、前記第2領域に配置されることを特徴とする回路装置。 - 請求項2において、
前記第1辺から前記第2辺へと向かう方向を第1方向とし、前記第1方向に直交する方向を第2方向としたときに、
前記第1スイッチ回路は、前記第1のHSドライバーの前記第2方向側に配置され、
前記第2スイッチ回路は、前記第2のHSドライバーの前記第2方向側に配置されることを特徴とする回路装置。 - 請求項2において、
前記第1バスのDP信号線が接続される第1端子と、
前記第1バスのDM信号線が接続される第2端子と、
前記第2バスのDP信号線が接続される第3端子と、
前記第2バスのDM信号線が接続される第4端子と、
を含み、
前記第1辺から前記第2辺へと向かう方向を第1方向とし、前記第1方向の反対方向を第3方向としたときに、
前記第1スイッチ回路は、前記第1端子及び前記第2端子の前記第1方向側に配置され、
前記第2スイッチ回路は、前記第3端子及び前記第4端子の前記第3方向側に配置されることを特徴とする回路装置。 - 請求項2において、
前記第1バスのDP信号線が接続される第1端子と、
前記第1バスのDM信号線が接続される第2端子と、
前記第2バスのDP信号線が接続される第3端子と、
前記第2バスのDM信号線が接続される第4端子と、
を含み、
前記第1スイッチ回路は、前記第1端子及び前記第2端子が配置される第1のI/O領域に配置され、
前記第2スイッチ回路は、前記第3端子及び前記第4端子が配置される第2のI/O領域に配置されることを特徴とする回路装置。 - 請求項5において、
前記第1のI/O領域には、前記第1端子を有する第1のI/Oセルと、前記第2端子を有する第2のI/Oセルが配置され、
前記第2のI/O領域には、前記第3端子を有する第3のI/Oセルと、前記第4端子を有する第4のI/Oセルが配置され、
前記第1スイッチ回路は、前記第1のI/Oセルと前記第2のI/Oセルの間に配置され、
前記第2スイッチ回路は、前記第3のI/Oセルと前記第4のI/Oセルの間に配置されることを特徴とする回路装置。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記第1スイッチ回路と前記第2スイッチ回路を接続する前記信号線の配線幅は、前記第1バスと前記第1スイッチ回路を接続する信号線の配線幅、及び、前記第2バスと前記第2スイッチ回路とを接続する信号線の配線幅よりも大きいことを特徴とする回路装置。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記第1スイッチ回路と前記第2スイッチ回路を接続する前記信号線の横断面での断面積は、前記第1バスと前記第1スイッチ回路を接続する信号線の横断面での断面積、及び、前記第2バスと前記第2スイッチ回路を接続する信号線の横断面での断面積よりも大きいことを特徴とする回路装置。 - 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
前記第1スイッチ回路と前記第2スイッチ回路を接続する前記信号線は、第1金属配線層と、前記第1金属配線層の下層に設けられる第2金属配線層を含むことを特徴とする回路装置。 - 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
前記第1バスと前記第2バスのモニター動作を行うバスモニター回路を含み、
前記バススイッチ回路は、
前記バスモニター回路でのモニター結果に基づいて、前記第1バスと前記第2バスとの間の前記接続をオン又はオフにすることを特徴とする回路装置。 - 請求項1乃至10のいずれかに記載の前記回路装置と、
前記第1バスに接続される処理装置と、
を含むことを特徴とする電子機器。 - 請求項1乃至10のいずれかに記載の前記回路装置と、
ケーブルと、
を含むことを特徴とするケーブルハーネス。
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