以下、本発明に係る油圧ショベルの実施の形態を、小型の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図11を参照しつつ詳細に説明する。
図1、図2において、小型の油圧ショベル1は、例えば市街地における道路脇の側溝掘り作業などの狭い場所での掘削作業に用いられ、最大積載量が4トン未満の一般的なトラックによって搬送できるように、例えば機械重量が0.8〜4トン程度に設定されている。
油圧ショベル1の車体は、自走可能な下部走行体2と、下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に支持された上部旋回体4とによって構成されている。上部旋回体4の前側には作業装置5が俯仰動可能に設けられ、この作業装置5を用いて土砂の掘削作業等を行うことができる。
上部旋回体4は、後述の旋回フレーム6、カウンタウエイト7、エンジン8、運転席台座9、運転席10、足乗せ部材11、左コンソール装置13、右コンソール装置35を含んで構成されている。
上部旋回体4は、下部走行体2の車幅とほぼ等しい左,右方向の幅寸法を有している。また、上部旋回体4の前,後方向の長さ寸法は、オペレータの居住スペースを確保できる範囲でコンパクトに設計されている。この場合、油圧ショベル1は、例えばエンジン8の上側に運転席台座9を介して運転席10を配置したり、オペレータが足を置くための足乗せ部材(フロア)11を小さくすることにより、コンパクト化を可能にしている。
旋回フレーム6は、上部旋回体4の支持構造体を構成するものである。旋回フレーム6の前部には支持ブラケット6Aが設けられ、支持ブラケット6Aには、作業装置5が左,右方向に揺動可能に支持されている。
カウンタウエイト7は、旋回フレーム6の後側に設けられている。カウンタウエイト7は、作業装置5との重量バランスをとるもので、左,右方向の中央部が後側に突出した円弧状の重量物として形成されている。
原動機としてのエンジン8は、カウンタウエイト7の前側に位置して旋回フレーム6の後側に設けられている。エンジン8は、左,右方向に延在する横置き状態で搭載され、油圧ポンプ(図示せず)を駆動するものである。この油圧ポンプは、エンジン8によって駆動されることにより、作動油を圧油として制御弁(図示せず)に向け吐出する。この制御弁は、旋回装置3および作業装置5等の各種アクチュエータに接続され、後述するパイロットバルブ21からのパイロット圧に応じてアクチュエータに対する圧油の給排を制御するものである。なお、原動機としては、例えばエンジンに電動モータを設けたハイブリッド式の原動機を採用することもできる。
運転席台座9は、エンジン8、油圧ポンプ、熱交換装置(いずれも図示せず)を覆うと共に、後述の運転席10を支持するものである。即ち、運転席台座9は、エンジン8の前側に位置して旋回フレーム6に立設された前面板9Aと、前記前面板9Aの上部から後側に延びエンジン8の上側を覆った座席取付板9Bとを含んで構成されている。座席取付板9Bの上側には、運転席10、左コンソール装置13、右コンソール装置35等が取付けられている。
運転席10は、運転席台座9を構成する座席取付板9Bの中央位置に設けられている。運転席10は、油圧ショベル1を操縦するオペレータが着席するものである。また、運転席10の左側には左コンソール装置13が配設され、運転席10の右側には右コンソール装置35が配設されている。
足乗せ部材11は、運転席台座9の前側に位置して旋回フレーム6に設けられている。図2に示すように、足乗せ部材11は、左,右方向の少なくとも一方側、本実施の形態によるものでは左,右方向の左側が乗降口12となっている。従って、オペレータは、足乗せ部材11の左側に設定された乗降口12を通じて、運転席10に対する乗り降りを行うようになっている。
次に、本実施の形態に用いられる左コンソール装置13および右コンソール装置35の構成について説明する。
左コンソール装置13および右コンソール装置35は、運転席10の左,右両側に位置して運転席台座9の座席取付板9B上に設けられている。左コンソール装置13および右コンソール装置35は、作業装置5および旋回装置3を操作するための後述の操作レバー21A,36Aを有している。
左コンソール装置13は、乗降口12側となる運転席10の左側に配設されている。図3ないし図9に示すように、左コンソール装置13は、後述の取付ベース14、回動軸16、バルブ側回動体17、レバー側回動体18、ゲートロックレバー20、パイロットバルブ21、ロック解除位置調整装置24、コンソールカバー33等によって構成されている。
取付ベース14は、運転席10の左側方に隣接して運転席台座9の座席取付板9B上に固定されている。取付ベース14は、左,右方向に隣接して座席取付板9Bに取付けられる左底板部14Aおよび右底板部14Bと、左底板部14Aから鉛直上向きに立上った立上り板部14Cとにより構成されている。右底板部14Bの上側部位は、立上り板部14Cの上,下方向の途中部位に溶接等によって固定されている。左,右の底板部14A,14Bには、それぞれ複数のボルト挿通孔14Dが設けられている。取付ベース14は、左,右の底板部14A,14Bの各ボルト挿通孔14Dに挿通したボルト15を運転席台座9の座席取付板9Bに螺着することにより、運転席台座9上に固定されている。
立上り板部14Cの上部の後側位置には、後述の回動軸16が挿通される軸挿通孔14Eが左,右方向に貫通して設けられている。立上り板部14Cの上部のうち軸挿通孔14Eよりも前側には、左,右方向に貫通する軸支持孔14Fが設けられ、この軸支持孔14Fは後述する揺動プレート25の揺動中心軸25Bを支持している。さらに、立上り板部14Cの上部のうち軸支持孔14Fよりも前側には、左,右方向に貫通する長孔14Gが設けられている。この長孔14Gは、軸支持孔14Fの孔中心を中心として円弧状に湾曲した溝孔からなり、後述する揺動プレート25の係合ピン25Cが挿通されるものである。
立上り板部14Cのうち右底板部14Bが固定された右側面14Hには、後述する雌ねじ板28およびボルト支持板29が、右側方に突出して設けられている。また、右底板部14Bのうち立上り板部14Cに固定された上側部位には、棒状体からなるベース側ばね軸14Jが、右側方に突出して設けられている。このベース側ばね軸14Jには、後述するばね部材31の一端31Aが掛止めされている。
回動軸16は、取付ベース14の上部位置に左,右方向に延びて設けられている。回動軸16は、取付ベース14に対してバルブ側回動体17を回動可能に支持するものである。この場合、回動軸16は、取付ベース14の軸挿通孔14Eと後述するバルブ側回動体17の軸挿通孔17Fのうち、いずれか一方の部材に固定され、他方の部材を回動自在に支持している。
第1の回動体としてのバルブ側回動体17は、左,右方向に延びる回動軸16を介して取付ベース14に上,下方向に回動可能に支持されている。バルブ側回動体17は、左,右方向で対面して前,後方向に延びた左側面板17A、右側面板17Bと、前,後方向に間隔をもって各側面板17A,17B間を連結した前連結筒17C、後連結軸17Dとを有している。前連結筒17Cは中空の円筒体により形成され、その内周側には後述するレバー側回動体18の支持軸18Dが回動可能に挿通されている。また、バルブ側回動体17は、各側面板17A,17Bの前部上側から前方に延びて設けられたバルブブラケット17Eと、各側面板17A,17Bの後部下側に位置して左,右方向に貫通して設けられた軸挿通孔17Fとを有している。バルブブラケット17Eには、後述の操作レバー21Aを有するパイロットバルブ21が取付けられている。各軸挿通孔17Fは、取付ベース14の軸挿通孔14Eに対応する位置に形成され、回動軸16が挿通されている。
バルブ側回動体17の左側面板17Aには、前,後方向の中間部に位置してばね軸17Gが設けられている。ばね軸17Gは左,右方向に延びる軸体からなり、左側面板17Aから左側方に突出している。ばね軸17Gには、後述する連結ばね23の一端が掛止めされている。また、バルブ側回動体17の後部には、左,右の側面板17A,17B間を連結した状態で上方に突出するカバー取付板17Hが設けられている。カバー取付板17Hには、後述するコンソールカバー33が取付けられている。
第2の回動体としてのレバー側回動体18は、バルブ側回動体17の左側面板17Aに後述の支持軸18Dを介して上,下方向に回動可能に支持されている。レバー側回動体18は、取付ベース14の立上り板部14Cおよびバルブ側回動体17の左側面板17Aと対面する前,後方向に長尺な板状体として形成されている。レバー側回動体18には、前,後方向の中間部の上側寄りに位置し左側方に突出するばね軸18Aと、ばね軸18Aの下側位置から所望の曲線をもって後側に延びたカム溝18Bと、カム溝18Bよりも下側に位置して後側に向けて開口するように切欠かれた切欠部18Cとが形成されている。
レバー側回動体18のうちバルブ側回動体17と対面する面には、左,右方向に延びる支持軸18Dが右側方に突出して設けられている。支持軸18Dは、バルブ側回動体17の前連結筒17Cの内周側に回動可能に挿通され、ボルト・ワッシャ18Eによって軸方向に抜止めされている。また、レバー側回動体18の下部には、L字型に屈曲したスイッチ当接板19が設けられ、このスイッチ当接板19によって後述するゲートロックスイッチ32が押動(ON操作)される。
従って、レバー側回動体18は、バルブ側回動体17に対し支持軸18Dを中心として回動可能に支持されている。この状態で、カム溝18Bには、取付ベース14の軸支持孔14Fに挿通された揺動プレート25の揺動中心軸25Bが移動可能に係合している。また、切欠部18Cは、後述のゲートロックレバー20を図3に示すロック解除位置に移動させたときに揺動プレート25の係合ピン25Cに係合することにより、ゲートロックレバー20をロック解除位置に位置決めする。
ロックレバーとしてのゲートロックレバー20は、乗降口12側に位置する左コンソール装置13に設けられている。ゲートロックレバー20は、略U字状に屈曲した棒状体からなり、レバー側回動体18の前側部位に溶接等によって固定されている。ゲートロックレバー20は、回動軸16を中心として図3に示す如く下方に押下げたロック解除位置と、図4に示す如く上方に立上げたロック位置との間で回動変位する。
ゲートロックレバー20をロック解除位置(図3の位置)とした状態では、運転席10に着席したオペレータによって操作レバー21Aが操作可能となる。そして、ゲートロックレバー20がロック解除位置にあるときには、操作レバー21Aの操作に応じた旋回装置3および作業装置5等のアクチュエータの動作が許可される。一方、ゲートロックレバー20がロック位置(図4の位置)にあるときには、操作レバー21Aの操作に応じた前記アクチュエータの動作が禁止される構成となっている。
パイロットバルブ21は、バルブ側回動体17に設けられ、操作レバー21Aの操作に応じたパイロット圧を制御弁(図示せず)に供給するものである。パイロットバルブ21は、バルブ側回動体17のバルブブラケット17Eに取付けられ、前方に傾斜しつつ上,下方向に延びている。パイロットバルブ21の上側部位には操作レバー21Aが設けられ、この操作レバー21Aは、オペレータによって前,後方向と左,右方向とに傾転可能される。
戻しばね22は、取付ベース14とバルブ側回動体17との間に設けられている。戻しばね22は、ねじりコイルばねにより構成され、回動軸16の外周側に配置されている。戻しばね22の一端(図示せず)は、取付ベース14に掛止めされ、戻しばね22の他端22Aは、バルブ側回動体17の後連結軸17Dに掛止めされている。これにより、戻しばね22は、ゲートロックレバー20が図4に示すロック位置に回動したときに、このゲートロックレバー20を図3に示すロック解除位置に戻すように、バルブ側回動体17を回動軸16を中心として下向きに付勢する。
連結ばね23は、バルブ側回動体17とレバー側回動体18との間に設けられ、両者間を連結している。この連結ばね23は、ねじりコイルばねとして形成され、一端がバルブ側回動体17のばね軸17Gに掛止めされ、他端がレバー側回動体18のばね軸18Aに掛止めされている。連結ばね23は、ゲートロックレバー20をロック解除位置としたときに、レバー側回動体18の前側を下向きに付勢して切欠部18Cを係合ピン25Cに係合させ、ゲートロックレバー20をロック解除位置に固定するものである。
次に、取付ベース14に設けられたロック解除位置調整装置24の構成について説明する。
ロック解除位置調整装置24は、取付ベース14に設けられ、取付ベース14に対する係合ピン25Cの取付位置を可変とすることにより、オペレータの体格等に応じてゲートロックレバー20のロック解除位置を調整するものである。ここで、ロック解除位置調整装置24は、後述する揺動プレート25と、プレート固定機構26とにより構成されている。
揺動プレート25は、取付ベース14を構成する立上り板部14Cの右側面14Hに設けられている。図5、図8に示すように、揺動プレート25は、上,下方向に延びる板体により形成されている。揺動プレート25のうち立上り板部14Cと対面する左側面25Aの上部には、立上り板部14Cに向けて左,右方向に延びる揺動中心軸25Bが固定されている。揺動中心軸25Bは、立上り板部14Cの軸支持孔14Fに回動可能に挿通(支持)されている。従って、揺動プレート25は、取付ベース14に対し揺動中心軸25Bを中心として上,下方向に揺動可能に取付けられている。
揺動プレート25の左側面25Aの上,下方向の中間部には、立上り板部14Cに向けて左側方に延びる係合ピン25Cが固定されている。係合ピン25Cは、立上り板部14Cの長孔14Gに挿通された状態で、立上り板部14Cからレバー側回動体18側に突出し、レバー側回動体18の切欠部18Cが係合するものである。この場合、揺動プレート25を揺動中心軸25Bを中心として上,下方向に揺動させることにより、取付ベース14に対する係合ピン25Cの取付位置を、長孔14Gの範囲内で変化させることができる。即ち、係合ピン25Cの位置は、長孔14Gの長さ方向の中間部に位置する中間位置(図5の位置)を基準として、長孔14Gの上縁部に位置する上限位置(図10の位置)と、長孔14Gの下縁部に位置する下限位置(図11の位置)との間で適宜に調整することができる。
このように、取付ベース14に対して揺動プレート25を揺動させ、取付ベース14に対する係合ピン25Cの取付位置を調整することにより、レバー側回動体18の切欠部18Cが係合ピン25Cに係合した位置であるゲートロックレバー20のロック解除位置を調整することができる。即ち、係合ピン25Cの位置が長孔14Gの長さ方向の中間部に設定されたときには、左コンソール装置13の操作レバー21Aは、図5に示す中間位置に位置決めされる。
これに対し、係合ピン25Cが長孔14Gの上縁部に当接したときには、左コンソール装置13の操作レバー21Aは、図10に示す上限位置に位置決めされる。この上限位置に位置決めされた操作レバー21Aは、図10中に二点鎖線で示す中間位置の操作レバー21Aよりも距離L1だけ後寄り(運転席10に近づく方向)に配置され、かつ高さH1だけ上方に配置されている。一方、係合ピン25Cが長孔14Gの下縁部に当接したときには、左コンソール装置13の操作レバー21Aは、図11に示す下限位置に位置決めされる。この下限位置に位置決めされた操作レバー21Aは、図11中に二点鎖線で示す中間位置の操作レバー21Aよりも距離L2だけ前寄り(運転席10から離れる方向)に配置され、かつ高さH2だけ下方に配置されている。このように、取付ベース14に対する係合ピン25Cの取付位置を調整することにより、運転席10に対する操作レバー21Aの位置を、オペレータの体格に応じて図10に示す上限位置と図11に示す下限位置との間で前,後方向および高さ方向の2方向において細かく調整することができる構成となっている。
揺動プレート25の上,下方向の中間部および下部には、上,下方向に離間して2個のボルト挿通孔25Dが形成されている。これらボルト挿通孔25Dは、揺動プレート25を左,右方向に貫通し、後述するゲートロックスイッチ32を締結するためのボルト32Aが挿通されるものである。また、揺動プレート25のうち左側面25Aとは反対側となる右側面25Eの下部には、棒状体からなるプレート側ばね軸25Fが、右側方に突出して設けられている。このプレート側ばね軸25Fは、取付ベース14に設けられたベース側ばね軸14Jと前,後方向で対向し、後述するばね部材31の他端31Bが掛止めされている。
プレート固定機構26は、取付ベース14と揺動プレート25とに設けられている。プレート固定機構26は、揺動プレート25を取付ベース14に対して所望のロック解除位置で固定するものである。プレート固定機構26は、後述のボルト当接板27と、雌ねじ板28と、調整ボルト30と、ばね部材31とを含んで構成されている。
ボルト当接部材としてのボルト当接板27は、揺動プレート25の右側面25Eのうち上,下方向の中間部に固定されている。ボルト当接板27は、四角形状の板体からなり、揺動プレート25の右側面25Eから右側方に突出している。
雌ねじ部材としての雌ねじ板28は、取付ベース14の立上り板部14Cの右側面14Hに固定され、ボルト当接板27と前,後方向で対面している。雌ねじ板28は、四角形状の板体からなり、立上り板部14Cの右側面14Hの上,下方向の中間部に固定されている。雌ねじ板28の中央部には雌ねじ孔が螺設されている。また、雌ねじ板28の後側には、四角形状の板体からなるボルト支持板29が固定されている。ボルト支持板29の中央部にはボルト挿通孔が穿設され、このボルト挿通孔と雌ねじ板28の雌ねじ孔とは同軸上に配置されている。
調整ボルト30は、ボルト支持板29のボルト挿通孔に挿通されると共に、雌ねじ板28の雌ねじ孔に螺入されている。調整ボルト30の先端は、揺動プレート25に固定されたボルト当接板27に当接している。従って、雌ねじ板28に対する調整ボルト30の螺入量を調整することにより、揺動中心軸25Bを中心とした揺動プレート25の揺動変位量が調整される。これにより、揺動プレート25の係合ピン25Cを、図10に示す上限位置と、図11に示す下限位置との間で細かく(無段階に)調整することができる構成となっている。
ばね部材31は、取付ベース14と揺動プレート25との間に設けられている。ばね部材31は、圧縮コイルばねとして形成され、ばね部材31の一端31Aは取付ベース14のベース側ばね軸14Jに掛止めされ、ばね部材31の他端31Bは揺動プレート25のプレート側ばね軸25Fに掛止めされている。これにより、揺動プレート25は、ばね部材31によって揺動中心軸25Bを中心として調整ボルト30に向けて付勢され、揺動プレート25のボルト当接板27は、常に調整ボルト30の先端に押付けられている。
ロック解除位置検出スイッチとしてのゲートロックスイッチ32は、揺動プレート25の右側面25Eにボルト32Aを用いて取付けられ、ボルト当接板27の下側に配置されている。ゲートロックスイッチ32は、ゲートロックレバー20が図3および図5に示すロック解除位置となったときに、レバー側回動体18のスイッチ当接板19によってスイッチ部が押動されることにより、ゲートロックレバー20がロック解除位置となったことを検出する。ゲートロックスイッチ32は、ゲートロックレバー20がロック解除位置となってレバー側回動体18のスイッチ当接板19によってスイッチ部が押動されたときに、パイロットバルブ21の操作レバー21A等の操作を有効にする信号を制御弁(図示せず)に出力する。一方、ゲートロックスイッチ32は、ゲートロックレバー20が図4に示すロック位置となってレバー側回動体18のスイッチ当接板19がスイッチ部から離間したときには、操作レバー21A等の操作を無効にする信号を制御弁に出力する。
コンソールカバー33は、バルブ側回動体17のカバー取付板17Hに複数のボルト34を用いて取付けられている。コンソールカバー33は、ゲートロックレバー20がロック解除位置にあるときに、取付ベース14、バルブ側回動体17、レバー側回動体18およびロック解除位置調整装置24を覆うものである。ここで、コンソールカバー33は、取付ベース14等を挟んで左,右方向で対面する左,右の側面板33A,33B、各側面板33A,33Bの上端間を連結する上面板33C、各側面板33A,33Bの前端間を連結する前面板33D、各側面板33A,33Bの後端間を連結する後面板33Eによって囲まれた箱状に形成されている。
コンソールカバー33の前面板33Dには、ゲートロックレバー20が挿通されるレバー溝33Fが上,下方向に延びて設けられている。一方、図9に示すように、ロック解除位置調整装置24の調整ボルト30に対応するコンソールカバー33の後側、即ち、右側面板33Bの後部下側および後面板33Eの下側には、開口部33Gが設けられている。これにより、運転席10に着席したオペレータは、バルブ側回動体17にコンソールカバー33を取付けたまま、開口部33Gを通じて調整ボルト30に対する調整作業を行うことができる。
ここで、左コンソール装置13のゲートロックレバー20を、図3に示すロック解除位置から図4に示すロック位置に回動させるときには、ゲートロックレバー20を上向きに立上げる。これにより、ゲートロックレバー20とレバー側回動体18とが、レバー側回動体18の支持軸18Dを中心として上向きに回動し、レバー側回動体18の切欠部18Cが係合ピン25Cから離脱する。この状態で、さらにゲートロックレバー20を上向きに立上げることにより、ゲートロックレバー20、レバー側回動体18およびバルブ側回動体17が一体となって、回動軸16を中心として上向きに回動する。このとき、レバー側回動体18のカム溝18Bが、取付ベース14の軸支持孔14Fに挿通された揺動プレート25の揺動中心軸25Bに沿って移動し、カム溝18Bの後縁部が揺動中心軸25Bに当接した状態で、ゲートロックレバー20がロック位置に位置決めされる構成となっている。
一方、図2に示すように、右コンソール装置35は、運転席10の右側に位置して運転席台座9の座席取付板9B上に設けられている。右コンソール装置35は、例えば左コンソール装置13と同様に、操作レバー36Aを有するパイロットバルブ36、取付ベース(図示せず)、コンソールカバー37等を含んで構成されている。ここで、右コンソール装置35は、乗降口12とは反対側に配置されているため、左コンソール装置13のようにロック解除位置とロック位置との間で回動する機構を設ける必要がない。このため、右コンソール装置35と運転席台座9との間には、運転席10に対する操作レバー36Aの位置を調整するための、公知のレバー位置調整機構(図示せず)が設けられている。
本実施の形態による小型の油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータは、運転席10に着席するため、乗降口12を通って足乗せ部材11上に乗込む。この場合、ゲートロックレバー20は、前回降車するために図4に示すロック位置に保持されているため、オペレータは、ゲートロックレバー20に妨げられることなく、容易に足乗せ部材11から運転席10に乗込むことができる。
運転席10に着席したオペレータは、ゲートロックレバー20を把持して下向きに押し下げる。このとき、揺動プレート25の係合ピン25Cは、例えば図5に示す中間位置に位置決めされている。これにより、ゲートロックレバー20は、レバー側回動体18およびバルブ側回動体17を伴って、図3および図5に示すロック解除位置へと移行する。そして、レバー側回動体18の切欠部18Cが、中間位置に位置決めされた係合ピン25Cに係合することにより、パイロットバルブ21の操作レバー21Aが操作可能な位置に配置される。
ゲートロックレバー20がロック解除位置に移行すると、レバー側回動体18に設けられたスイッチ当接板19が、揺動プレート25に取付られたゲートロックスイッチ32のスイッチ部を押動する。これにより、ゲートロックスイッチ32は、パイロットバルブ21の操作レバー21A等の操作を有効にする信号を制御弁(図示せず)に出力し、操作レバー21Aの操作に応じたアクチュエータの動作が許可される。
このように、ゲートロックレバー20をロック解除位置に移行させ、操作レバー21Aを操作可能とした状態で、オペレータは、エンジン8を始動して油圧ポンプを駆動する。これにより、オペレータは、走行レバー・ペダル38の操作に応じて、下部走行体2を前進または後退させることができる。また、オペレータは、左コンソール装置13の操作レバー21A、右コンソール装置35の操作レバー36Aを操作することにより、旋回装置3と作業装置5を動作させ、例えば土砂の掘削作業を行うことができる。
ここで、本実施の形態では、左コンソール装置13の操作レバー21Aの運転席10に対する位置を、オペレータの体格に応じて細かく調整できるようになっており、以下、操作レバー21Aの位置を調整する作業について説明する。
まず、操作レバー21Aを、図5に示す中間位置から図10に示す上限位置に移動させる場合には、オペレータは、図9に示すコンソールカバー33の開口部33Gを通じて、コンソールカバー33内に工具を挿入し、ロック解除位置調整装置24の調整ボルト30を締込む方向に回転させる。これにより、雌ねじ板28に対する調整ボルト30の螺入量が増大し、調整ボルト30がばね部材31のばね力に抗してボルト当接板27を押圧する。従って、揺動プレート25は、係合ピン25Cが取付ベース14の長孔14Gの上縁部に当接するまで、揺動中心軸25Bを中心として上向きに回動する。このようにして、係合ピン25Cが長孔14Gの上縁部に当接したときには、左コンソール装置13の操作レバー21Aは、図5に示す中間位置から図10に示す上限位置に移動し、この上限位置に位置決めされる。この結果、上限位置に位置決めされた操作レバー21Aは、図10中に二点鎖線で示す中間位置の操作レバー21Aよりも距離L1だけ後寄りで、かつ高さH1だけ上方に配置されるので、操作レバー21Aの位置を運転席10に近づける方向に調整することができる。
次に、操作レバー21Aを、図5に示す中間位置から図11に示す下限位置に移動させる場合には、オペレータは、ロック解除位置調整装置24の調整ボルト30を緩める方向に回転させる。これにより、雌ねじ板28に対する調整ボルト30の螺入量が減少し、揺動プレート25は、ばね部材31のばね力によって、揺動中心軸25Bを中心として下向きに回動する。そして、揺動プレート25の係合ピン25Cが、取付ベース14の長孔14Gの下縁部に当接したときには、左コンソール装置13の操作レバー21Aは、図5に示す中間位置から図11に示す下限位置に移動し、この下限位置に位置決めされる。この結果、下限位置に位置決めされた操作レバー21Aは、図11中に二点鎖線で示す中間位置の操作レバー21Aよりも距離L2だけ前寄りで、かつ高さH2だけ下方に配置されるので、操作レバー21Aの位置を運転席10から離れる方向に調整することができる。
このように、本実施の形態による左コンソール装置13は、プレート固定機構26を構成する調整ボルト30の雌ねじ板28に対する螺入量を調整することにより、揺動中心軸25Bを中心とした揺動プレート25の揺動変位量を細かく調整することができる。従って、揺動プレート25を、ゲートロックレバー20が所望のロック解除位置となる位置に固定することができ、運転席10に対する操作レバー21Aの位置を、オペレータの体格に応じて、図10に示す上限位置と図11に示す下限位置との間で前,後方向および高さ方向の2方向において細かく無段階に調整することができ、操作レバー21Aの操作性を向上させることができる。
しかも、コンソールカバー33のうちロック解除位置調整装置24の調整ボルト30に対応する後側には、開口部33Gが設けられている。これにより、運転席10に着席したオペレータは、バルブ側回動体17からコンソールカバー33を取外すことなく、開口部33Gを通じて調整ボルト30に対する調整作業を行うことができ、その作業性を向上させることができる。
かくして、本実施の形態によれば、左コンソール装置13は、運転席10の左側方に固定された取付ベース14と、取付ベース14の左,右方向に延びる回動軸16を介して取付ベース14に上,下方向に回動可能に支持され、操作レバー21Aが取付けられたバルブ側回動体17と、取付ベース14の左,右方向に延びる支持軸18Dを介してバルブ側回動体17に上,下方向に回動可能に支持され、ゲートロックレバー20が取付けられたレバー側回動体18と、レバー側回動体18の回動動作をバルブ側回動体17の回動体に付勢させる連結ばね23と、ゲートロックレバー20がロック解除位置となったときにレバー側回動体18が係合することによりゲートロックレバー20のロック解除位置を設定する係合ピン25Cとを備えている。
そして、取付ベース14には、取付ベース14に対する係合ピン25Cの取付位置を可変とすることによりゲートロックレバー20のロック解除位置を調整するロック解除位置調整装置24が設けられ、ロック解除位置調整装置24は、左,右方向に延びる揺動中心軸25Bを介して取付ベース14に上,下方向に揺動可能に取付けられ前記係合ピン25Cが固定された揺動プレート25と、揺動プレート25をゲートロックレバー20が所望のロック解除位置となる位置で固定するプレート固定機構26とにより構成され、揺動プレート25には、レバー側回動体18のスイッチ当接板19が当接することによりゲートロックレバー20がロック解除位置となったことを検出するゲートロックスイッチ32が設けられている。
この構成によれば、係合ピン25Cが固定された揺動プレート25を揺動中心軸25Bを中心として揺動させ、この揺動プレート25を、ゲートロックレバー20が所望のロック解除位置となる位置、即ち、図10に示す位置と図11に示す位置との間でプレート固定機構26によって固定することができる。この結果、ゲートロックレバー20をロック解除位置としたときの運転席10に対する操作レバー21Aの位置を、オペレータの体格に応じて図10に示す上限位置と図11に示す下限位置との間で細かく調整することができ、操作レバー21Aに対する操作性を高めることができる。しかも、ゲートロックスイッチ32は揺動プレート25と一体に揺動変位するので、揺動プレート25の揺動変位に応じてゲートロックレバー20のロック解除位置が変化した場合でも、ゲートロックレバー20がロック解除位置となったことをゲートロックスイッチ32によって検出することができる。
実施の形態では、プレート固定機構26は、揺動プレート25に固定されたボルト当接板27と、ボルト当接板27と対面して取付ベース14に設けられた雌ねじ板28と、雌ねじ板28に螺入されボルト当接板27を押圧することにより揺動中心軸25Bを中心とした揺動プレート25の揺動変位量を調整する調整ボルト50と、取付ベース14と揺動プレート25との間に設けられ、ボルト当接板27を調整ボルト50に向けて付勢するばね部材31とにより構成されている。
この構成によれば、雌ねじ板28に対する調整ボルト30の螺入量を調整してボルト当接板27を押圧することにより、係合ピン25Cが固定された揺動プレート25の揺動変位量を長孔14Gの範囲内で無段階に調整することができる。この結果、ゲートロックレバー20をロック解除位置としたときの運転席10に対する操作レバー21Aの位置を、図10に示す上限位置と図11に示す下限位置との間で細かく調整することができる。
実施の形態では、レバー側回動体18には、ゲートロックレバー20が所望のロック解除位置となったときに係合ピン25Cに係合する切欠部18Cが設けられている。これにより、ゲートロックレバー20をロック解除位置に保持することができる。
実施の形態では、バルブ側回動体17には、ゲートロックレバー20がロック解除位置にあるときに取付ベース14、バルブ側回動体17、レバー側回動体18およびロック解除位置調整装置24を外側から覆うコンソールカバー33が設けられ、コンソールカバー33には、ロック解除位置調整装置24の調整ボルト30に対応する位置に調整ボルト30に対する調整作業を行うための開口部33Gが設けられている。これにより、運転席10に着席したオペレータは、コンソールカバー33を取外すことなく、コンソールカバー33の開口部33Gを通じて、迅速かつ容易に調整ボルト30に対する調整作業を行うことができる。
なお、実施の形態では、左,右方向の左側のみに乗降口12を設け、この乗降口12側に配置された左コンソール装置13を、ゲートロックレバー20、ロック解除位置調整装置24を含んで構成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば右側に乗降口が設けられた場合には、右コンソール装置をゲートロックレバー、ロック解除位置調整装置を含んで構成してもよい。また、例えば左,右方向の両側に乗降口が設けられた場合には、左,右のコンソール装置をそれぞれゲートロックレバー、ロック解除位置調整装置を含んで構成してもよい。
さらに、実施の形態では、クローラ式の下部走行体2を備えたキャノピ仕様の小型の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベル等に適用してもよい。また、運転席の周囲と上方を覆うキャブを備えた油圧ショベルにも適用できるものである。