[go: up one dir, main page]

JP2019158650A - トランジスタ型酵素センサ - Google Patents

トランジスタ型酵素センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2019158650A
JP2019158650A JP2018046775A JP2018046775A JP2019158650A JP 2019158650 A JP2019158650 A JP 2019158650A JP 2018046775 A JP2018046775 A JP 2018046775A JP 2018046775 A JP2018046775 A JP 2018046775A JP 2019158650 A JP2019158650 A JP 2019158650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
transistor
working electrode
type enzyme
enzyme sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018046775A
Other languages
English (en)
Inventor
邦明 長峯
Kuniaki Nagamine
邦明 長峯
松井 弘之
Hiroyuki Matsui
弘之 松井
時任 静士
Shizuo Tokito
静士 時任
泰誠 眞野
Yasumasa Mano
泰誠 眞野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamagata University NUC
Original Assignee
Yamagata University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamagata University NUC filed Critical Yamagata University NUC
Priority to JP2018046775A priority Critical patent/JP2019158650A/ja
Publication of JP2019158650A publication Critical patent/JP2019158650A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

【課題】薄くて柔軟な基板に印刷で形成可能なため身体への装着に優れる有機トランジスタを用いて、かつ電子伝達メディエータが可逆な酸化、あるいは還元反応をし、生体反応のモニタリングに好適な、生体物質を酵素反応により電極の電圧変化で検出するトランジスタ型酵素センサを提供する。【解決手段】少なくとも参照電極4と作用電極2と有機半導体層10とを備え、参照電極と作用電極とは酸化還元物質および/または酵素を含む測定溶液3に接し、測定溶液中の特定物質を酵素反応により電極で検出する場合において、参照電極と作用電極との間に外部抵抗5を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、トランジスタ型酵素センサ、特に生体物質を酵素反応により電極で検出する場合において、可逆的な応答を示すため生体反応のモニタリングに好適なトランジスタ型酵素センサに関する。
生体由来材料を素子としたバイオセンサは、その高い選択性を活かし、夾雑物を多く含む生体液(血液、尿、涙液、唾液、汗など)中の特定物質の濃度測定などに応用されてきた。バイオセンサの一つである酵素センサは、生体物質を酵素反応により電極で検出可能な生成物を生じさせ、それを電極から電流または電圧信号として検出するセンサである。例えば血糖値計測に用いられるグルコースセンサは、酵素グルコースオキシダーゼによるグルコースの酸化反応に伴い還元された酸素または酸化還元物質、あるいは生成した過酸化水素を電極で検出する。
ところで、トランジスタ型酵素センサは、参照電極と、酵素と反応する作用電極とを浸漬した測定溶液を介してゲート電圧を印加することで、ソース電極とドレイン電極間の電流を制御する構成を有している。そのため、酵素反応の進行に伴い作用電極に生じる電圧が変化すると、トランジスタに印加されるゲート電圧が変化する。この時のトランジスタの閾値電圧の変化、あるいはソース電極とドレイン電極との間の電流の変化を計測し、測定対象を検出する。
例えば、図10に示す酸化酵素を用いるトランジスタ型酵素センサが、特許文献1に開示されている。ここで用いるトランジスタは公知のトランジスタ構造により構成することができ、無機トランジスタでも、有機トランジスタであってもよい。そして、酵素と生体物質との反応に伴い電子伝達メディエータと呼ばれる酸化還元物質が酸化、あるいは還元され、ネルンスト式に従う作用電極での電圧変化をトランジスタで検出するものである。
ここで、トランジスタ型酵素センサは、電子伝達メディエータが可逆な酸化、あるいは還元反応をすれば、作用電極の電圧が可逆な反応に応じた変化を示すため生体反応のモニタリングができることになる。
そして、電子伝達メディエータの可逆な酸化、あるいは還元反応をもたらす方法が、特許文献2から4および非特許文献1に開示されている。
特開2015−187600号公報 特開2015−187593号公報 特開昭64−021347号公報 特開2007−255906号公報
ACS Sens.2018、3、44−53.
特許文献1において、トランジスタ型酵素センサに有機トランジスタを用いると、トランジスタが高抵抗なために電子伝達メディエータと作用電極との定常的な反応が進まず、参照電極と作用電極との間に定常的な電流が発生しないため、不可逆的に酸化型、あるいは還元型メディエータが蓄積する。ここで、トランジスタ型酵素センサに無機トランジスタを用いると硬い基板上に形成されるために、身体への装着に不都合な課題がある。このように有機トランジスタを用いるトランジスタ型酵素センサで生体反応のモニタリングをするには、電子伝達メディエータと作用電極との反応の不可逆性の課題がある。このために、生体反応の経時的変化をモニタリングすることができない。
特許文献2では、電子伝達メディエータの反応を可逆にするため、酸化または還元剤を測定溶液に添加する方法は開示されているが、添加剤が必要なセンサは測定溶液が生体液の場合には添加するのが難しく、さらに安定的な添加剤の添加が必要となり手間もかかる。
特許文献3では、可逆応答を示すpHセンサに酵素を搭載したセンサ(酵素反応に伴うpH変化を検出)が開示されているが、pH緩衝能を有する生体液では感度が不足する。
特許文献4では、電圧を印加し電気化学的に電子伝達メディエータを再生する方法が提案されているが、全ての酸化還元体を効率良く電気化学的に再生することは困難であり、電圧解除後に溶存酸素との反応などで電位がドリフトするため、定量性が課題である。
非特許文献1では、酵素反応で生じる起電力をセンサ出力とする酵素電池型センサが開示されている。アノードとカソードを抵抗で短絡することで酸化還元物質、あるいは酵素の自発的なレドックスサイクルを誘発する。しかし、酵素反応の進行に伴う作用電極の電圧の変化を、トランジスタの閾値電圧の変化、あるいはソース電極とドレイン電極との間の電流の変化として検出するセンサではない。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、薄くて柔軟な基板に印刷で形成可能なため身体への装着に優れる有機トランジスタを用いて、かつ電子伝達メディエータが可逆な酸化、あるいは還元反応をし、生体反応のモニタリングに好適な、生体物質を酵素反応により電極の電圧変化で検出するトランジスタ型酵素センサを提供する。
本発明は、トランジスタ型酵素センサであって、酸化還元物質および/または酵素を含む測定溶液と接する参照電極と、測定溶液の酸化還元物質および/または酵素と反応する作用電極と、参照電極と作用電極との間に設けられる外部抵抗と、反応電極の電圧の変化を入力するゲート電極、半導体層が有機半導体層、ソース電極およびドレイン電極を有する有機トランジスタと、から構成され、ソース電極とドレイン電極との間の電流の変化を検出することを特徴とする。
本トランジスタ型酵素センサにあっては、有機トランジスタを用いて、酵素反応の進行に伴う作用電極の電圧の変化をトランジスタの閾値電圧の変化、あるいはソース電極とドレイン電極との間の電流の変化として検出するので、微弱な電圧変化を増幅でき高感度な検出を実現することができる。
さらに、本トランジスタ型酵素センサにあっては、参照電極と作用電極との間に外部抵抗を設けることにより、参照電極と作用電極の標準酸化還元電位の差に基づく電子伝達メディエータの自発的な酸化、あるいは還元反応を促し、参照電極と作用電極との間に定常的な電流が発生し、作用電極の反応を可逆にするため、生体反応の経時的変化をモニタリングすることができる。
本発明は、トランジスタ型酵素センサであって、参照電極と作用電極との間に外部コンデンサがさらに設けられることを特徴とする。
本トランジスタ型酵素センサにあっては、参照電極と作用電極との間に外部コンデンサをさらに設けられることにより、コンデンサの直流電流は通さないが高い周波数の交流電流ほど通しやすいという基本性質を利用し、参照電極と作用電極との間に発生するノイズを除去することで、さらに高精度な検出を実現することができる。
本発明は、トランジスタ型酵素センサであって、作用電極がゲート電極と一体に形成されていることを特徴とする。
本トランジスタ型酵素センサにあっては、作用電極がゲート電極と一体に形成されることにより、延長ゲート電極の構造となり、作用電極だけを測定溶液に浸漬することで安定した計測ができるので好ましい。
本発明は、トランジスタ型酵素センサであって、酸化還元物質がプルシアンブルーであることを特徴とする。
本トランジスタ型酵素センサにあっては、酸化還元物質がプルシアンブルーであることにより、その卑な標準酸化還元電位のために夾雑物の酸化を避けながらプルシアンブルーを選択的に酸化できるので好ましい。
本発明は、トランジスタ型酵素センサであって、参照電極が銀(Ag)/塩化銀(AgCl)で形成されていることを特徴とする。
本トランジスタ型酵素センサにあっては、参照電極が、プルシアンブルーより卑な標準酸化還元電位を有し、かつ溶液との界面で可逆的な酸化還元反応を示す銀(Ag)/塩化銀(AgCl)で形成されていることにより、酸化型プルシアンブルーの自発的な還元反応を誘起できるので好ましい。
以上のように、本発明におけるトランジスタ型酵素センサにあっては、高抵抗の有機トランジスタであっても、参照電極と作用電極の標準酸化還元電位の差を利用した電子伝達メディエータの自発的な可逆反応を誘起できるため、参照電極と作用電極との間に定常的な電流が発生し、生体反応の経時的変化をモニタリングすることができる。さらに有機トランジスタは薄くて柔軟な基板に印刷で形成可能なため身体への装着に優れ、非常に小型で作用電極の近傍に配置できるため、微弱な電圧変化を有機トランジスタで増幅でき、高感度な計測ができる。
本発明にかかるトランジスタ型酵素センサの実施例1の構成を説明するための断面図 本発明にかかるトランジスタ型酵素センサの実施例1の他の構成を説明するための断面図 本発明にかかるトランジスタ型酵素センサの実施例1の他の構成を説明するための断面図 本発明にかかるトランジスタ型酵素センサの実施例1の他の構成を説明するための断面図 本発明にかかるトランジスタ型酵素センサの実施例1の他の構成を説明するための断面図 実施例1のトランジスタ型酵素センサのゲート電極に印加される電圧の時間変化を示す図。 比較例として従来のトランジスタ型酵素センサのゲート電極に印加される電圧の時間変化を示す図。 本発明にかかるトランジスタ型酵素センサの実施例2の構成を説明するための断面図 実施例2と実施例1のトランジスタ型酵素センサのゲート電極に印加される電圧の時間変化を比較して示す図。 従来のトランジスタ型酵素センサの構成を説明するための断面図
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明にかかるトランジスタ型酵素センサは、酸化還元物質および/または酵素を含む測定溶液と接する参照電極と、測定溶液の酸化還元物質および/または酵素と反応する作用電極と、参照電極と作用電極との間に設けられる外部抵抗と、反応電極の電圧の変化を入力するゲート電極、半導体層が有機半導体層、ソース電極およびドレイン電極を有する有機トランジスタと、から構成され、ソース電極とドレイン電極との間の電流の変化を検出する。
図1に、本発明にかかるトランジスタ型酵素センサの基本的な構成を例示する。基板1の表面に作用電極2が形成され、作用電極2は測定溶液3と接し、および測定溶液3に接する状態として参照電極4が設けられている。作用電極2と参照電極4とは、外部抵抗5を介して導通されるとともに、作用電極2は有機トランジスタのゲート電極6と接続される。ゲート電極6の上に、ゲート絶縁膜7、次に、ソース電極8およびドレイン電極9、最後に、有機半導体層10を形成することで、有機トランジスタを構成している。必要に応じて保護層11が形成される。
参照電極4は基準電位点(グランド)に接続され、測定溶液3を介して作用電極2が接続するゲート電極6にゲート電圧Vgが印加される。酵素反応の進行に伴い作用電極2の電位が変化すると、実効的にゲート電極6に印可される電圧が変化する。ソース電極8は基準電位点(グランド)に接続され、ドレイン電極9には動作電圧Vsdが供給される。これにより、トランジスタのゲート電極6に供給される電圧Vgに対して、ソース電極8とドレイン電極9との間の電流の変化を、動作電圧Vsdに応じてダイナミックレンジを大きくして検出することが可能となる。
基板1の材料としては、例えば、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリイミド、ポリパラキシリレン(パリレン(登録商標))等の樹脂や紙等を用いることができる。
ゲート電極6の材料としては、例えば、アルミニウム、銀、金、銅、白金、チタン、酸化インジウム錫(ITO)、poly(3,4−ethylenedioxythiophene) polystyrene sulfonate(PEDOT:PSS)等を用いることができる。
ゲート絶縁膜7の構成材料としては、例えば、シリカ、アルミナ、自己組織化単分子膜(SAM)、ポリスチレン、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、ポリジメチルシロキサン、ポリシルセスキオキサン、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標)AF)、サイトップ(登録商標)等を用いることができる。
ソース電極8およびドレイン電極9の材料としては、アルミニウム、銀、金、銅、白金、チタン、ITO、PEDOT:PSS等の導電性高分子等を用いることができる。
有機半導体10の構成材料としては、P型の場合は、ペンタセン、ジナフトチエノチオフェン、ベンゾチエノベンゾチオフェン(Cn−BTBT)、TIPSペンタセン、TES−ADT、ルブレン、P3HT、PBTTT等を用いることができ、N型の場合は、フラーレン等を用いることができる。
保護層11の構成材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標)AF)、サイトップ(登録商標)、ポリパラキシリレン(パリレン(登録商標))等を用いることができる。
トランジスタの製造方法は、蒸着法、スパッタリング法等のドライプロセスでも、スピンコート、バーコート、スプレーコート等による塗布、スクリーン印刷、グラビアオフセット印刷、凸版反転印刷、インクジェット印刷等の各種印刷機による印刷でもよい。印刷によれば、より効率的に低コストで製造することができる。
ゲート電極6と作用電極2とは一体に作製された延長ゲートの構成を示しているが、ゲート電極6と作用電極2は別体で作製されこれらを連結する構成としてもよい。一体に形成しない場合には、作用電極2の材料は限定されず、例えば、アルミニウム、銀、金、銅、白金、カーボン、チタン、ITO、PEDOT:PSS等を任意に選択して用いることができる。
酸化還元物質14としては、例えば、プルシアンブルー、フェロシアン化カリウム、フェリシアン化カリウム、フェロセン、フェロセン誘導体、キノン類、オスミウム錯体、ルテニウム錯体、フェノチアジン誘導体、フェナジンメトサルフェート誘導体、p−アミノフェノール、メルドラブルー、2,6−ジクロロフェノールインドフェノール、酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)、酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP+)等を単独、あるいは複数の組み合わせで用いることができる。あるいは、図2のように、酵素13自身の活性中心に有する酸化還元物質が作用電極2と直接反応してもよい。
参照電極4には、上記酸化還元物質14が酵素反応の過程で酸化される場合は、その酸化還元物質14より卑な標準酸化還元電位を持つ電極を用いることができる。例えば、プルシアンブルーに対しては銀/塩化銀電極を用いることができる。一方、酸化還元物質14が酵素反応の過程で還元される場合は、その酸化還元物質14より貴な標準酸化還元電位を持つ電極を用いることができる。これらの酸化還元物質14は、上述の酸化還元物質14から任意の組み合わせで選ぶことができる。
酵素13、および酸化還元物質14は、図1、図2のように測定溶液3中に溶解していてもよく、図3、図4のように作用電極2上に固定されていてもよい。また、酵素13と酸化還元物質14は、作用電極2上に層状に固定されていても(図3)、混合層13,14として固定されていてもよい(図4)。
トランジスタの構造は、図1のボトムゲート構造に限らず、図5に示すトップゲート構造も用いることができる。この場合、ゲート電極6と作用電極2は同じ電極が担う。ゲート電極6表面の構造は、図1から図4に示したものと同様の構造を採用できる。
以下、本発明を実施例に基づきさらに具体的に説明するが、本発明は下記の実施例により制限されるものではない。
図1は本発明にかかるトランジスタ型酵素センサの第一の実施例を説明するための断面図である。図2は本発明にかかるトランジスタ型酵素センサの第一の他の構成例を説明するための断面図である。まず構成について詳細に説明するが、図1と図2とで共通な構成は繰り返しの説明を省略する。
まず、図1に示すトランジスタ型酵素センサについて説明する。本トランジスタ型酵素センサにあっては、トランジスタ部位と検出部位である延長ゲートから構成されている。
基板1のPENフィルム(厚さ125μm、テオネックス、帝人社製)上に、蒸着装置(クライオバック社製)を用い、メタルマスク(東京プロセスサービス社製)を介して金(厚さ50nm)を蒸着することで作用電極2のパターンを作製した。その作用電極2の上にプルシンブルー(PB)含有カーボン(C2070424P2、Gwent社製)を塗布し60℃で30分焼成することでPB電極膜を形成した。PB電極膜以外はテフロン(登録商標、5wt%、AF1600、三井・デュポンフロロケミカル社製)を塗布し、60℃で30分ベークすることで絶縁膜を得た。1.4μLの10unit/μLのグルコースオキシダーゼ(和光純薬社製)を含むリン酸緩衝溶液(pH7.4)と、10μLの0.1wt%キトサン(Sigma Aldrich社製)を含む塩酸溶液(pH5.4 , 0.1wt%)を混合し、その混合溶液全量をPB電極膜表面に滴下し、30℃で1時間乾燥することで酵素修飾電極を得た。
本トランジスタ型酵素センサにあっては、酸化還元物質がプルシアンブルーであることにより、夾雑物存在下でもプルシアンブルーが選択的に酸化されるので好ましい。
参照電極4は銀(Ag)/塩化銀(AgCl)(BAS社製)で形成した。本トランジスタ型酵素センサにあっては、参照電極4が、プルシアンブルーより卑な標準酸化還元電位を有する銀(Ag)/塩化銀(AgCl)で形成されていることにより、外部抵抗で作用極と参照電極間を短絡させた際に自発的にプルシアンブルーの還元反応が進行するので好ましい。
ソース電極8およびドレイン電極9の構造は、ボトムゲートコンタクト構造を採用している。トランジスタ部位は、例えば以下のような工程で作製できる。
基板1にゲート電極6(Al、30nm)を形成し、その表面に反応性イオンエッチング処理によりAlOx膜を形成した。この基板1をテトラデシルホスホン酸溶液に浸漬し、ゲート絶縁膜7を形成した。次に、ソース・ドレイン電極8,9(Al、30nm)のパターンを形成した。その後、ディスペンサ装置を用いて撥液性バンク(AF1600、三井・デュポンフロロケミカル社製)を形成し、半導体溶液(pBTTT−C16、Merk KGaA)をドロップキャスト法で有機半導体層10を形成した。基板1上に、保護層11(CTL−809M、AGC旭硝子社製)をスピンコートし、トランジスタ部位を作製した。電界効果有機トランジスタは、その延長ゲート電極に作用電極2、参照電極4にAg/AgCl電極が形成された構成になる。
図2に示すトランジスタ型酵素センサは、図1に示すトランジスタ型酵素センサとは作用電極2表面での反応が異なり、酵素13が作用電極2と直接反応する。酵素13は、測定溶液3に懸濁していても、作用電極2表面に固定化されていてもよい。酵素の固定化には、物理吸着法や化学結合法などを用いることができる。
図5に示すトランジスタ型酵素センサは、トランジスタ部位のゲート電極6が作用電極2を兼ねて構成されている。トップゲート型トランジスタの構成で、図1に示すボトムゲート型トランジスタと同じ材料で工程の順序が異なる。ゲート電極6の上には保護層11が設けられず、プルシンブルー(PB)含有カーボン(C2070424P2、Gwent社製)を塗布し60℃で30分焼成することでPB電極膜を形成した。PB電極膜以外はテフロン(5wt%、AF1600、三井・デュポンフロロケミカル社製)を塗布し、60℃で30分ベークすることで絶縁膜を得た。1.4μLの10unit/μLのグルコースオキシダーゼ(和光純薬社製)を含むリン酸緩衝溶液(pH7.4)と、10μLの0.1wt%キトサン(Sigma Aldrich社製)を含む塩酸溶液(pH5.4 , 0.1wt%)を混合し、その混合溶液全量をPB電極膜表面に滴下し、30℃で1時間乾燥することで酵素修飾電極を得た。
トランジスタ型酵素センサにあっては、図1から図4に示す延長ゲート電極の構造とすることで、作用電極2だけが測定溶液3に接触する構造になり安定した動作ができるので好ましい。
参照電極4と作用電極2とを、例えば100KΩ、220KΩ、470KΩ、1MΩの外部抵抗で接続した。
次に、本発明のトランジスタ型センサを用いた検出方法を詳細に説明する。
作用電極2とAg/AgCl参照電極4をダルベッコPBS溶液(測定溶液3、Sigma Aldrich)に浸漬した。ソース電極8とドレイン電極9との間の電圧と作用電極2の電圧の制御、及びソース電極8とドレイン電極9の間電流とゲート電極6の電圧の計測は、ソースメータ(Keythley社製)を用いて行った。400rpmで撹拌された測定溶液へ1MのD−グルコース(和光純薬)を含むダルベッコPBSを添加し、終濃度を0.8mMから102.4mMまで段階的に増加させながら開回路電位を計測した。
図6は実施例1のトランジスタ型酵素センサの作用電極2で生じる電圧の時間変化である。図7は比較例として、参照電極4と作用電極2とを抵抗を介して接続させていない従来のトランジスタ型酵素センサの、作用電極2で生じる電圧の時間変化である。図6と図7について詳細に説明する。
図7に示す比較例の従来のトランジスタ型酵素センサの作用電極2の電圧は、グルコース添加後、電位は増加し続けた。これは、過酸化水素によるプルシアンブルーの酸化反応が一方向に進行したことで電位が増加し続けたことを表す。
図6に示す実施例1のトランジスタ型酵素センサの作用電極2の電圧は、220kΩの抵抗で作用電極2と参照電極4とを接続していて過酸化水素添加後、電位は増加し、定常電位を得た。これは過酸化水素によるプルシアンブルーの酸化反応速度と、作用電極2によるプルシアンブルーの還元反応速度が釣り合ったことで定常電位に達したことを表す。グルコース濃度の増加と共に定常電位は増加した。その後、グルコース濃度をゼロに戻すと、定常電位も実験開始時の電位に戻った。以上よりセンサ応答の可逆性を示すことができた。
図6と図7に示す、トランジスタ型酵素センサの作用電極2で生じる電圧の時間変化から、酸化還元物質14と酵素13を含む測定溶液3に浸漬した、互いに異なる標準酸化還元電位を有する参照電極4と作用電極2とを外部抵抗5で接続することで、電子伝達メディエータの自発的な再生反応を促し可逆的な応答を示すことが確認された。
図8は本発明にかかるトランジスタ型酵素センサの第二の実施例を説明するための断面図である。
図1から図5に示すトランジスタ型酵素センサの第一の実施例との違いは、参照電極4と作用電極2との間に接続した外部抵抗5と並列に、外部コンデンサ12を設けることにある。参照電極4と作用電極2とを、例えば0.047μF、1μFの外部コンデンサ12で接続した。
図9は、実施例2のトランジスタ型酵素センサの作用電極2で生じる電圧の時間変化を、外部コンデンサ12の有無で比較した結果である。外部抵抗5は180kΩに設定した。10mMのD−グルコースを含むダルベッコPBS(測定溶液3)に作用電極2と参照電極4を浸漬し、その時の電圧変化を計測した。図9の最初の100秒間は外部コンデンサ12を繋がず、後半100秒間で1μFの外部コンデンサ12を接続した。
参照電極4と作用電極2との間に外部コンデンサ12を設けることにより、コンデンサの直流電流は通さないが高い周波数の交流電流ほど通しやすいという基本性質を利用し、作用電極2の電圧に重畳する高周波成分のノイズが低減しているのが認められる。
以上、説明したトランジスタ型酵素センサは、可撓性の基板上に形成することができるので、例えば人体の一部に貼り付けて生体反応の経時的変化を高感度にモニタリングすることができる。更には、本センサは環境モニタリングや食品管理等へも応用できる。
1 基板
2 作用電極
3 測定溶液
4 参照電極
5 外部抵抗
6 ゲート電極
7 ゲート絶縁膜
8 ソース電極
9 ドレイン電極
10 有機半導体層
11 保護層
12 外部コンデンサ
13 酵素
14 酸化還元物質

Claims (5)

  1. 酸化還元物質および/または酵素を含む測定溶液と接する参照電極と、
    前記測定溶液の酸化還元物質および/または酵素と反応する作用電極と、
    前記参照電極と前記作用電極との間に設けられる外部抵抗と、
    前記作用電極の電圧の変化を入力するゲート電極、半導体層が有機半導体層、ソース電極およびドレイン電極を有する有機トランジスタと、
    から構成され、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の電流の変化を検出するトランジスタ型酵素センサ。
  2. 前記参照電極と前記作用電極との間に外部コンデンサがさらに設けられることを特徴とする請求項1に記載のトランジスタ型酵素センサ。
  3. 前記作用電極が前記ゲート電極と一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のトランジスタ型酵素センサ。
  4. 前記酸化還元物質がプルシアンブルーであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のトランジスタ型酵素センサ。
  5. 前記参照電極が銀/塩化銀で形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のトランジスタ型酵素センサ。
JP2018046775A 2018-03-14 2018-03-14 トランジスタ型酵素センサ Pending JP2019158650A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018046775A JP2019158650A (ja) 2018-03-14 2018-03-14 トランジスタ型酵素センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018046775A JP2019158650A (ja) 2018-03-14 2018-03-14 トランジスタ型酵素センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019158650A true JP2019158650A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67996779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018046775A Pending JP2019158650A (ja) 2018-03-14 2018-03-14 トランジスタ型酵素センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019158650A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114062465A (zh) * 2021-11-12 2022-02-18 福州大学 一种用于快速、高灵敏和高通量检测有机磷及氨基甲酸酯类农药残留的装置及其使用方法
JP2023518143A (ja) * 2019-10-18 2023-04-28 イヴジェネヴィチ クズネツォフ,アレクサンダー 化学反応中に酸化還元電位を動的に測定するためのシステムおよび方法
WO2023074348A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 国立大学法人静岡大学 イオン濃度計測装置
WO2024242007A1 (ja) 2023-05-19 2024-11-28 花王株式会社 酵素センサー

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6421347A (en) * 1987-07-16 1989-01-24 Terumo Corp Enzyme sensor and manufacture thereof
JP2009039526A (ja) * 2007-07-25 2009-02-26 Lifescan Inc 開回路遅延装置、システム、および分析物測定のための方法
JP2010218690A (ja) * 2009-03-12 2010-09-30 Japan Science & Technology Agency 微生物燃料電池
US20130057251A1 (en) * 2010-03-31 2013-03-07 Jin Hong Ahn Reference potential adjustment device and a measuring device equipped with the same
JP2015187593A (ja) * 2014-03-14 2015-10-29 国立大学法人山形大学 ストレス計測用トランジスタ型センサ及びこれを用いたストレス計測方法
JP2015187600A (ja) * 2014-03-14 2015-10-29 国立大学法人山形大学 トランジスタ型バイオセンサ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6421347A (en) * 1987-07-16 1989-01-24 Terumo Corp Enzyme sensor and manufacture thereof
JP2009039526A (ja) * 2007-07-25 2009-02-26 Lifescan Inc 開回路遅延装置、システム、および分析物測定のための方法
JP2010218690A (ja) * 2009-03-12 2010-09-30 Japan Science & Technology Agency 微生物燃料電池
US20130057251A1 (en) * 2010-03-31 2013-03-07 Jin Hong Ahn Reference potential adjustment device and a measuring device equipped with the same
JP2015187593A (ja) * 2014-03-14 2015-10-29 国立大学法人山形大学 ストレス計測用トランジスタ型センサ及びこれを用いたストレス計測方法
JP2015187600A (ja) * 2014-03-14 2015-10-29 国立大学法人山形大学 トランジスタ型バイオセンサ

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
GRATTIERI MATTEO AND MINTEER SHELLEY D.: "Self-Powered Biosensors", ACS SENSORS, vol. 3, JPN6021048248, 21 November 2017 (2017-11-21), pages 44 - 53, ISSN: 0004656157 *
TOKITO SHIZUO: "Flexible and Printed Organic Electronics based on Organic Thin-Film Transistor Device", 日本画像学会誌, vol. 56, no. 6, JPN6021048249, 10 December 2017 (2017-12-10), pages 579 - 588, ISSN: 0004785713 *

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023518143A (ja) * 2019-10-18 2023-04-28 イヴジェネヴィチ クズネツォフ,アレクサンダー 化学反応中に酸化還元電位を動的に測定するためのシステムおよび方法
JP7405997B2 (ja) 2019-10-18 2023-12-26 イヴジェネヴィチ クズネツォフ,アレクサンダー 化学反応中に酸化還元電位を動的に測定するためのシステムおよび方法
WO2023074348A1 (ja) * 2021-10-28 2023-05-04 国立大学法人静岡大学 イオン濃度計測装置
EP4421485A4 (en) * 2021-10-28 2025-09-10 Univ Shizuoka Nat Univ Corp ION CONCENTRATION MEASURING DEVICE
CN114062465A (zh) * 2021-11-12 2022-02-18 福州大学 一种用于快速、高灵敏和高通量检测有机磷及氨基甲酸酯类农药残留的装置及其使用方法
CN114062465B (zh) * 2021-11-12 2023-11-14 福州大学 一种用于快速、高灵敏和高通量检测有机磷及氨基甲酸酯类农药残留的装置及其使用方法
WO2024242007A1 (ja) 2023-05-19 2024-11-28 花王株式会社 酵素センサー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ohayon et al. Biofuel powered glucose detection in bodily fluids with an n-type conjugated polymer
Strakosas et al. A non-enzymatic glucose sensor enabled by bioelectronic pH control
Popa et al. Selective voltammetric and amperometric detection of uric acid with oxidized diamond film electrodes
Amirzadeh et al. Non-enzymatic glucose sensor based on copper oxide and multi-wall carbon nanotubes using PEDOT: PSS matrix
Unnikrishnan et al. Electrochemically synthesized Pt–MnO2 composite particles for simultaneous determination of catechol and hydroquinone
da Silva et al. A new electrochemical sensor based on oxidized capsaicin/multi-walled carbon nanotubes/glassy carbon electrode for the quantification of dopamine, epinephrine, and xanthurenic, ascorbic and uric acids
Fanjul-Bolado et al. Manufacture and evaluation of carbon nanotube modified screen-printed electrodes as electrochemical tools
Kahlouche et al. Controlled modification of electrochemical microsystems with polyethylenimine/reduced graphene oxide using electrophoretic deposition: Sensing of dopamine levels in meat samples
JP2019158650A (ja) トランジスタ型酵素センサ
Wu et al. Electrocatalytic detection of dopamine in the presence of ascorbic acid and uric acid at silicon carbide coated electrodes
Mukdasai et al. A highly sensitive electrochemical determination of norepinephrine using l-cysteine self-assembled monolayers over gold nanoparticles/multi-walled carbon nanotubes electrode in the presence of sodium dodecyl sulfate
dos Santos Silva et al. Poly-xanthurenic acid modified electrodes: An amperometric sensor for the simultaneous determination of ascorbic and uric acids
JP2010528297A (ja) 統合された電気化学的検出および電気的検出のためのシステムおよび方法
Goyal et al. Effect of surface modification of indium tin oxide by nanoparticles on the electrochemical determination of tryptophan
Şen et al. Non-toxic flexible screen-printed MWCNT-based electrodes for non-invasive biomedical applications
Ekabutr et al. Modification of disposable screen‐printed carbon electrode surfaces with conductive electrospun nanofibers for biosensor applications
Song et al. Electrochemical serotonin monitoring of poly (ethylenedioxythiophene): poly (sodium 4-styrenesulfonate)-modified fluorine-doped tin oxide by predeposition of self-assembled 4-pyridylporphyrin
Garcia-Gonzalez et al. Enhanced detection of the potential electroactive label methylene blue by electrode nanostructuration with carbon nanotubes
Qiang et al. Highly sensitive and reusable Pt-black microfluidic electrodes for long-term electrochemical sensing
Ma et al. A review of electrochemical electrodes and readout interface designs for biosensors
Zhang et al. Electrode surface roughness greatly enhances the sensitivity of electrochemical non-enzymatic glucose sensors
Lee et al. Rapid and highly sensitive MnOx nanorods array platform for a glucose analysis
Tseng et al. Research of sensing characteristic and dynamic measurement of graphene oxides modified flexible arrayed RuO2 chlorine ion sensor
Taei et al. A voltammetric sensor based on multiwalled carbon nanotubes and a new azoferrocene derivative for determination of glutathione
TWI569007B (zh) 基於導電高分子之導電度變化的電阻式膽固醇感測器及其測量方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220531