[go: up one dir, main page]

JP2019156165A - 車体のセンターピラー - Google Patents

車体のセンターピラー Download PDF

Info

Publication number
JP2019156165A
JP2019156165A JP2018045749A JP2018045749A JP2019156165A JP 2019156165 A JP2019156165 A JP 2019156165A JP 2018045749 A JP2018045749 A JP 2018045749A JP 2018045749 A JP2018045749 A JP 2018045749A JP 2019156165 A JP2019156165 A JP 2019156165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
center pillar
region
pillar
reinforcement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018045749A
Other languages
English (en)
Inventor
寛泰 伊藤
Hiroyasu Ito
寛泰 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2018045749A priority Critical patent/JP2019156165A/ja
Publication of JP2019156165A publication Critical patent/JP2019156165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】センターピラーに繊維強化樹脂製のリンフォースを適用した場合であっても、所望の特性を発揮可能な繊維強化樹脂製のセンターピラー構造を提供する。【解決手段】長手方向を有し中空の略筒状に形成されたピラー本体部と、ピラー本体部の内部空間に配置されてピラー本体部の内面の少なくとも一部に接合される繊維強化樹脂製のリンフォースと、を備え、リンフォースは、長手方向の一方側の第1の領域では、第1の層及び第2の層の合計比率が第3の層及び第4の層の合計比率よりも高く、長手方向の他方側の第2の領域では、第3の層及び第4の層の合計比率が第1の層及び第2の層の合計比率よりも高い。【選択図】図6

Description

本発明は、車体のセンターピラーに関する。
乗用車等の車体の構造には、車体側部の下部に位置するサイドシルに接続されて上下方向に延びるセンターピラーが備えられている。従来の車体側部の構造は、鋼板等の鉄鋼から構成されている。鉄鋼製のセンターピラーは、車体の外側に位置するアウタパネルと、車体の内側に位置するインナパネルとを有し、これらのアウタパネル及びインナパネルが互いに接合されて構成されている。また、センターピラーの強度を高めるために、例えばアウタパネルの内面に接合された鉄鋼製のリンフォースが備えられている。
一方、近年では、車体の軽量化を目的として、センターピラー等の構造材を、炭素繊維等の強化繊維を含有する繊維強化樹脂を用いて構成することが検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。繊維強化樹脂製の部材は、比較的高い剛性を有し、特に繊維の配向方向に作用する圧縮応力あるいは引張応力に対して高い強度を発揮する。このため、繊維強化樹脂製の部材は、繊維の配向方向に応じて所望の特性を得ることができる。
特開2013−193637号公報
ここで、車両の側面衝突時において搭乗者の頭部を保護するためには、センターピラーの上部を変形しにくくすることが有効である。一方、衝突エネルギを吸収するためには、乗用車等のバンパの位置に対応するセンターピラーの下部を変形しやすくすることが有効である。このため、鉄鋼製のリンフォースを必要に応じて複数枚重ねるなどして、センターピラーの強度を部分的に異ならせている。しかしながら、リンフォースを複数枚重ねた場合には、このリンフォースを重ねた部分の重量が大きくなる。
車両の軽量化のためには、繊維強化樹脂製あるいは鉄鋼製の構造材の強度を向上させるためのリンフォースを、繊維強化樹脂を用いて構成することも考えられる。繊維強化樹脂製のリンフォースを用いる場合であっても、鉄鋼製のリンフォースを用いる場合と同様に、センターピラーの下部を変形しやすくし、上部を変形しにくくすることが求められる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、センターピラーに繊維強化樹脂製のリンフォースを適用した場合であっても、所望の特性を発揮させることができる車体のセンターピラーを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、長手方向を有し中空の略筒状に形成されたピラー本体部と、ピラー本体部の内部空間に配置されてピラー本体部の内面の少なくとも一部に接合される繊維強化樹脂製のリンフォースと、を備え、リンフォースは、少なくとも繊維方向が長手方向に対して0°の方向に配向する第1の層と、繊維方向が長手方向に対して90°の方向に配向する第2の層と、繊維方向が長手方向に対して45°の方向に配向する第3の層と、繊維方向が長手方向に対して−45°の方向に配向する第4の層と、が厚さ方向に積層されてなり、長手方向の一方側の第1の領域では、第1の層及び第2の層の合計比率が第3の層及び第4の層の合計比率よりも高く、長手方向の他方側の第2の領域では、第3の層及び第4の層の合計比率が第1の層及び第2の層の合計比率よりも高い、車体のセンターピラーが提供される。
センターピラーが車体に備えられた状態で、第1の領域は、少なくとも乗用車のバンパの高さに対応する側面衝突想定部位よりも上方に位置してもよい。
第1の領域と前記第2の領域との境界付近において、リンフォースの第1の領域側の構成部分と、第2の領域側の構成部分と、がオーバーラップしていてもよい。
リンフォースは、ピラー本体部のうち、少なくとも車幅方向の外側に位置するアウタ部の内面、及び、車幅方向の内側に位置するインナ部の内面に接合されてもよい。
リンフォースは、長手方向に交差する方向の断面形状がO字状を有し、アウタ部及びインナ部の内面にそれぞれ面接合されてもよい。
リンフォースは、長手方向に交差する方向の断面形状がU字状を有し、U字状の底部が、アウタ部又はインナ部のうちのいずれか一方の内面に面接合され、U字状の側部の先端が他方の内面に接合されてもよい。
ピラー本体部が、繊維強化樹脂からなってもよい。
以上説明したように本発明によれば、センターピラーに繊維強化樹脂製のリンフォースを適用した場合であっても、側面衝突時に、所望の特性を発揮させることができる。
本発明の実施の形態に係るセンターピラーを示す斜視図である。 同実施形態に係るセンターピラーを車体Y軸方向に見た模式図である。 同実施形態に係るセンターピラーを車体X軸方向に見た模式図である。 同実施形態に係るセンターピラーのピラー本体部の断面図である。 リンフォースの積層構造を示す説明図である。 リンフォースの第1の領域及び第2の領域を示す説明図である。 第1の領域及び第2の領域の境界付近のリンフォースの断面図である。 第1の領域及び第2の領域の境界付近のリンフォースの断面図である。 側面衝突時のセンターピラーの様子を示す模式図である。 ピラー本体部の参考例を示す断面図である。 第1の変形例に係るセンターピラーのピラー本体部の断面図である。 第2の変形例に係るセンターピラーのピラー本体部の断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<センターピラーの全体構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る車体のセンターピラー3を適用可能な車体側部構造1の外観を示す模式図である。図1に示す車体側部構造1は、乗用車の前方に向かって左側部の構造の一部を概略的に示している。なお、図1に示すように、本明細書において、車両の前後方向(車長方向)を車体X軸方向とも言い、車幅方向を車体Y軸方向とも言い、車両の高さ方向を車体Z軸方向とも言う。
車体側部構造1は、ルーフピラー5と、リアピラー4と、フロントピラー2と、センターピラー3と、サイドシル6等により構成されている。ルーフピラー5は、車両の車室空間の上部に、車体X軸方向に沿って延在し、車両の屋根のサイド部分を形成している。サイドシル6は、車両の側部の下部に、車体X軸方向に沿って延在する。
フロントピラー2は、下端がサイドシル6の前端に接続され、上端がルーフピラー5の前端に接続されている。フロントピラー2は、車両の車室空間を構成する前部を形成し、フロントガラスのサイドを支持するように配置される。リアピラー4は、下端がサイドシル6の後端に接続され、上端がルーフピラー5の後端に接続される。センターピラー3は、下端がサイドシル6の車体X軸方向中央部に接続され、上端がルーフピラー5の車体X軸方向中央部に接続される。
サイドシル6、ルーフピラー5、フロントピラー2及びセンターピラー3の間には、フロントドア用の開口部が形成されている。また、サイドシル6、ルーフピラー5、リアピラー4及びセンターピラー3の間には、リアドア用の開口部が形成されている。車体側部構造1を構成する各部材は、それぞれ複数の部材から構成されてもよい。例えば、各部材は、車幅方向の外側のアウタパネルと、車幅方向の内側のインナパネルとが接合されて構成されていてもよい。
かかる車体側部構造1において、センターピラー3は、車両の上下方向に沿う長手方向を有し、中空の筒状に形成されている。センターピラー3は、上端に設けられたルーフピラー接続部16と、下端に設けられたサイドシル接続部14と、ルーフピラー接続部16とサイドシル接続部14との間に位置するピラー本体部12とを有する。センターピラー3は、例えば繊維強化樹脂により一体に成形された構造物であってもよい。
図2〜図3は、本実施形態に係るセンターピラー3の概略構成を示す説明図である。図2は、車両の外側から車体Y軸方向に沿ってセンターピラー3を見た図である。図3は、車両の前方側から車体X軸方向に沿ってセンターピラー3を見た図である。
本実施形態に係るセンターピラー3において、ピラー本体部12は、軸方向が車体上下方向に沿って配置された中空の筒状を有する。ルーフピラー接続部16及びサイドシル接続部14は、いずれも軸方向が車体X軸方向に沿って配置された中空の筒状を有する。かかるセンターピラー3は、アウタパネル(アウタ部)30とインナパネル(インナ部)20とを有し、これらのアウタパネル30及びインナパネル20が互いに接合されて構成されている。
インナパネル20における、センターピラー3の長手方向に交差する方向(以下、「幅方向」ともいう。)の断面形状は、アウタパネル30側に開放された略ハット型の開断面形状を有する。また、アウタパネル30における、センターピラー3の長手方向に交差する方向の断面形状は、インナパネル20側に開放された略ハット型の開断面形状を有する。本実施形態において、アウタパネル30及びインナパネル20は、それぞれ幅方向の両端部に沿ってフランジ部21,31を有し、当該フランジ部21,31が接着剤を用いて接合されている。
ただし、アウタパネル30及びインナパネル20の断面形状は上記の例に限定されない。アウタパネル30とインナパネル20とが接合されて閉断面形状のピラー本体部12を形成できるようになっていればよい。あるいは、アウタパネル及びインナパネルが一体化されて筒状に形成され、戸当たりとして機能するフランジ部が幅方向の両側に取り付けられていてもよい。この場合、フランジ部よりも車幅方向の外側に位置する部分がアウタ部に相当し、フランジ部よりも車幅方向の内側に位置する部分がインナ部に相当する。
アウタパネル30及びインナパネル20は、例えば炭素繊維等の強化繊維に熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を含浸させた繊維強化樹脂を用いて形成される複数層の複合材料であり、高強度、かつ、軽量化を実現可能になっている。アウタパネル30及びインナパネル20は、例えば連続繊維を含む繊維強化樹脂シートを積層した成形体であってよい。連続繊維を含む繊維強化樹脂シートは、連続する繊維にマトリックス樹脂を含浸させて形成される。使用可能な連続繊維としては、例えば炭素繊維が挙げられるが、他の繊維であってもよく、さらには、複数の繊維が組み合わせられて用いられてもよい。ただし、炭素繊維は、機械特性に優れていることから、強化繊維が炭素繊維を含むことが好ましい。
繊維強化樹脂のマトリックス樹脂には、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂が用いられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)、ポリスチレン樹脂、AS樹脂(アクリロニトリル−スチレン共重合合成樹脂)、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、フッ素樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、又はポリイミド樹脂等が例示される。
マトリックス樹脂としては、これらの熱可塑性樹脂のうちの1種類、あるいは2種類以上の混合物が使用され得る。あるいは、マトリックス樹脂は、これらの熱可塑性樹脂の共重合体であってもよい。熱可塑性樹脂が混合物である場合には、さらに相溶化剤が併用されてもよい。さらに、熱可塑性樹脂には、難燃剤として臭素系難燃剤、シリコン系難燃剤、赤燐などが加えられてもよい。
熱可塑性樹脂及び連続繊維からなる繊維強化樹脂シートを用いてアウタパネル30及びインナパネル20を成形する場合、例えばプレス成形法が採用されてもよい。アウタパネル30又はインナパネル20をプレス成形する場合、例えば繊維強化樹脂シートを複数枚積層して所定の厚さのプリプレグを形成した後、かかるプリプレグを、熱可塑性樹脂の融点以上に加熱して成形型に投入し、さらにプリプレグを熱可塑性樹脂の融点未満に冷却することで、アウタパネル30又はインナパネル20が形成される。積層される複数の繊維強化樹脂シートの連続繊維の配向方向は、一方向に揃えっていてもよく、異なっていてもよい。なお、熱可塑性樹脂を用いる場合のアウタパネル30又はインナパネル20の成形方法は、プレス成形法に限られない。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂等が例示される。マトリックス樹脂としては、これらの熱硬化性樹脂のうちの1種類、あるいは2種類以上の混合物が使用され得る。これらの熱硬化性樹脂が用いられる場合、熱硬化性樹脂に、適宜の硬化剤や反応促進剤が加えられてもよい。
熱硬化性樹脂及び連続繊維からなる繊維強化樹脂シートを用いてアウタパネル30又はインナパネル20を成形する場合、例えばオートクレーブ成形法が採用されてもよい。アウタパネル30又はインナパネル20をオートクレーブ成形する場合、例えば繊維強化樹脂シートを複数枚積層して所定の厚さのプリプレグを形成した後、成形型上にプリプレグを載置してバッギングした後、オートクレーブ装置内で、バッグ内を真空状態にしながらプリプレグを加熱し硬化させることで、アウタパネル30又はインナパネル20が形成される。積層される複数の繊維強化樹脂シートの連続繊維の配向方向は、一方向に揃っていてもよく、異なっていてもよい。なお、熱硬化性樹脂を用いる場合のアウタパネル30又はインナパネル20の成形方法は、オートクレーブ成形法に限られない。
<リンフォース>
次に、センターピラー3に備えられるリンフォースについて説明する。
図4は、センターピラー3のピラー本体部12の断面図である。図4に示す断面図は、図2に一点鎖線で示したI−I断面を矢印方向から見た図である。
図4に示すように、インナパネル20の幅方向の両端側に形成されたフランジ部21と、アウタパネル30の幅方向の両端側に形成されたフランジ部31とが、接着剤により互いに接合されている。センターピラー3は、ピラー本体部12の内部空間に配置されてピラー本体部12の内面の少なくとも一部に接合された繊維強化樹脂製のリンフォース40を備えている。本実施形態において、リンフォース40は、閉断面の筒状を有し、長手方向に交差する断面形状が略O字状となっている。かかるリンフォース40の外周面は、ほぼ全周に渡って、接着剤を用いて、アウタパネル30及びインナパネル20の内面に対して接合されている。リンフォース40は、車両の側面衝突時において、センターピラー3の強度をたかめつつ、センターピラー3の変形を抑制する機能と、衝突エネルギを吸収する機能とを有する。
リンフォース40は、複数枚の繊維強化樹脂シートを積層した積層構造を有し、筒状に成形されている。例えば、図5に示すように、リンフォース40は、繊維の配向方向がピラー本体部12の長手方向に対して0°をなす繊維強化樹脂シート(第1の層71)、90°をなす繊維強化樹脂シート(第2の層73)、45°をなす繊維強化樹脂シート(第3の層75)、及び−45°をなす繊維強化樹脂シート(第4の層77)を積層して成形される。図5には4層の繊維強化樹脂シートが示されているが、それぞれの繊維強化樹脂シートは、適宜の枚数積層される。また、図5では、第1の層71、第2の層73、第3の層75及び第4の層77が上から順に重ねられているが、積層される順序は特に限定されない。
このうち、繊維の配向方向が0°の繊維強化樹脂シート(第1の層71)及び90°の繊維強化樹脂シート(第2の層73)の組み合わせは、側面衝突時に高い圧縮強度及び引張強度を発現し、変形しにくくなっている。一方、繊維の配向方向が45°の繊維強化樹脂シート(第3の層75)及び−45°の繊維強化樹脂シート(第4の層77)の組み合わせは、側面衝突時において、0°、90°の繊維強化樹脂シートの組み合わせに比べて変形しやすく、衝突エネルギを吸収する。
本実施形態に係るセンターピラー3のリンフォース40において、長手方向の一方側の第1の領域では、積層構造を構成する第1の層71及び第2の層73の合計比率が、第3の層75及び第4の層77の合計比率よりも高くなっている。第1の領域は、車両の高さ方向(車体Z軸方向)の上方側の領域である。また、リンフォース40において、長手方向の他方側の第2の領域では、積層構造を構成する第3の層75及び第4の層77の合計比率が、第1の層71及び第2の層73の合計比率よりも高くなっている。第2の領域は、車両の高さ方向(車体Z軸方向)の下方側の領域である。
例えば、それぞれの繊維強化樹脂シートが同じ厚さである場合には、第1の層71と第2の層73の合計枚数を、第3の層75と第4の層77の合計枚数よりも多くすることで、第1の層71と第2の層73の合計比率を、第3の層75と第4の層77の合計比率よりも高くすることができる。あるいは、それぞれの繊維強化樹脂シートの厚さが異なる場合、第1の層71と第2の層73の厚さの和を、第3の層75と第4の層77の厚さの和よりも大きくすることで、第1の層71と第2の層73の合計比率を、第3の層75と第4の層77の合計比率よりも高くすることができる。
図6は、リンフォース40の第1の領域A及び第2の領域Bを示す模式図である。積層構造を構成する第1の層71及び第2の層73の合計比率が第3の層75及び第4の層77の合計比率よりも高い第1の領域Aは、少なくとも乗用車のバンパの高さに対応する側面衝突想定部位Cよりも上方に配置されている。このため、センターピラー3の上部は変形しにくくなり、側面衝突時において搭乗者の頭部を保護することができる。また、積層構造を構成する第3の層75及び第4の層77の合計比率が第1の層71及び第2の層73の合計比率よりも高い第2の領域Bは、側面衝突想定部位Cを含む位置に配置されている。このため、センターピラー3の下部は変形しやすく、側面衝突時に入力される衝突エネルギを吸収することができる。
第1の層71、第2の層73、第3の層75及び第4の層77の構成比率を異ならせる場合において、第1の領域Aと第2の領域Bとが明確に区分されている場合、境界部分で強度が急激に変化するために、側面衝突時にリンフォース40が折れるおそれがある。このため、第1の領域Aと第2の領域Bとの境界付近において、第1の領域A側の構成部分と第2の領域B側の構成部分とをオーバーラップさせてもよい。
図7及び図8は、第1の領域Aと第2の領域Bとの境界付近のリンフォース40の断面を示している。図7に示した例では、第1の領域Aと第2の領域Bとの境界付近において、第1の領域A側の層と第2の領域B側の層とが互いにオーバーラップしている。例えば、リンフォース40の成形時に、端部を交互に重ね合わせながら繊維強化樹脂シートを積層することによって、第1の領域A側の層と第2の領域B側の層とを互いにオーバーラップさせることができる。
また、図8に示した例では、第1の領域Aと第2の領域Bとの境界付近において、第1の領域A側の端部と第2の領域B側の端部とがオーバーラップしている。例えば、リンフォース40を製造する際に、第1の領域A側の部材と、第2の領域B側の部材とをそれぞれ成形した後に、端部を重ね合わせて接着剤等により接合することによって、第1の領域A側の端部と第2の領域B側の端部とをオーバーラップさせることができる。
このように、第1の領域Aと第2の領域Bとの境界付近において、第1の領域A側の構成部分と第2の領域B側の構成部分とがオーバーラップしていることによって、側面衝突時に、当該境界付近でリンフォース40が折れるおそれを低減することができる。
なお、筒状のリンフォース40をブレーディング法により成形する場合には、繊維の配向方向を比較的自由に調節することができる。かかるブレーディング法を用いる場合、第1の領域Aと第2の領域Bとが明確に区分されることなく、繊維の配向方向の比率を異ならせることができる。
図9は、側面衝突時においてセンターピラー3が変形する様子を示している。例えば、車両の側面に他の乗用車(他車両)が衝突する場合、センターピラー3の下部に対して他車両のバンパ80が接触する。この場合のバンパ80の接触位置(側面衝突想定部位C)は、路面からの高さが例えば300〜600mmの範囲内の領域となる。このとき、リンフォース40の第1の領域Aに対応するセンターピラー3の上部は変形しにくくなっており、搭乗者の頭部が保護される。一方、リンフォース40の第2の領域Bに対応するセンターピラー3の下部は変形しやすくなっており、衝突によって入力されるエネルギが吸収される。
ここで、図4に示したように、繊維強化樹脂製のリンフォース40を用いる場合、リンフォース40は、ピラー本体部12の内面に接着層51を介して接合される。このとき、図10に示すように、繊維強化樹脂製のリンフォース85が、アウタパネル83あるいはアウタパネル83に接合された鉄鋼製のリンフォース89の内面にのみ接合されていると、側面衝突時に接着層87が破壊されてリンフォース85がアウタパネル83から剥離するおそれがある。この場合、繊維強化樹脂製のリンフォース85は、その特性を発揮できないことが考えられる。
これに対して、本実施形態に係るセンターピラー3では、リンフォース40が閉断面の筒状に形成され、その外周面のほぼ全周に渡ってアウタパネル30及びインナパネル20の内面に接合されている。このため、側面衝突時に接着層51が破壊されたとしても、ピラー本体部12の内部でリンフォース40の位置が大きくずれることを抑制することができる。また、リンフォース40が、アウタパネル30及びインナパネル20のいずれにも接合されていることから、側面衝突時に接着層51が破壊されたとしても、リンフォース40がアウタパネル30とインナパネル20とにより挟まれて保持される。これにより、アウタパネル30に入力される荷重がインナパネル20に伝達されるため、繊維強化樹脂の特性を活かして、リンフォース40の機能を発揮することができる。
<変形例>
以下、本実施形態に係るセンターピラー3の変形例の幾つかを説明する。
図11は、本実施形態の第1の変形例に係るセンターピラーの説明図である。図11は、図4に示したピラー本体部12の断面図に相当する図である。図11に示す例では、リンフォース60は、ピラー本体部12の長手方向に交差する断面形状がU字状となっている。リンフォース60は、U字状の底面がアウタパネル30に対して接着層51を介して接合され、U字状の2つの側部の先端がインナパネル20に対して接着層51を介して接合されている。U字状のリンフォース60であっても、側面衝突時に接着層が破壊されたとしても、リンフォース60がアウタパネル30とインナパネル20とにより挟まれて保持される。これにより、アウタパネル30に入力される荷重がインナパネル20に伝達されるため、繊維強化樹脂の特性を活かして、リンフォース60の機能を発揮することができる。
図12は、本実施形態の第2の変形例に係るセンターピラーの説明図である。図12は、図4に示したピラー本体部12の断面図に相当する図である。第2の変形例において、アウタパネル30及びインナパネル20は、鉄鋼板から構成されている。また、ピラー本体部12の内部空間には、鉄鋼製のリンフォース65がアウタパネル30の内面に接合され、この鉄鋼製のリンフォース65とインナパネル20により形成される内部空間に、繊維強化樹脂製のリンフォース40が備えられている。
この場合、インナパネル20、アウタパネル30及び鉄鋼製のリンフォース65は、それぞれの幅方向の両端に形成されたフランジ部66を用いて、溶接等により接合されていてもよい。繊維強化樹脂製のリンフォース40は、鉄鋼製のリンフォース65及びインナパネル20の内面に対して接着層51を介して接合されている。このように、アウタパネル30及びインナパネル20が鉄鋼製であっても、さらに、鉄鋼製のリンフォース65を備える場合であっても、繊維強化樹脂の特性を活かして、リンフォース40の機能を発揮することができる。
なお、第2の変形例において、鉄鋼製のリンフォース65は備えられていなくてもよい。この場合、繊維強化樹脂製のリンフォース40は、アウタパネル30及びインナパネル20の内面に対して接着層を介して接合される。
以上説明したように、本実施形態に係るセンターピラー3は、ピラー本体部12の内部空間に配置されてピラー本体部12の内面の少なくとも一部に接合された繊維強化樹脂製のリンフォース40を備えている。かかるリンフォース40は、車両の高さ方向の上部に相当する第1の領域Aでは、第1の層71及び第2の層73の合計比率が、第3の層75及び第4の層77の合計比率よりも高くなっている。このため、側面衝突時において、センターピラー3の上部が変形しにくくなり、搭乗者の頭部を保護することができる。また、リンフォース40は、車両の高さ方向の下部に相当する第2の領域Bでは、第3の層75及び第4の層77の合計比率が、第1の層71及び第2の層73の合計比率よりも高くなっている。このため、側面衝突時において、センターピラーの下部が変形しやすく、衝突エネルギを吸収することができる。
本実施形態に係るセンターピラー3のリンフォース40は、構成部品を複数にするのではなく、一体的に形成されたリンフォース40を構成する繊維強化樹脂中の繊維の配向方向の比率を異ならせることによって、第1の領域Aと第2の領域Bとで特性を異ならせている。したがって、センターピラー3を比較的容易に製造することができるとともに、より車両の軽量化に資することができる。
また、本実施形態に係るセンターピラー3は、アウタパネル30及びインナパネル20が繊維強化樹脂から構成されていてもよい。これにより、リンフォース40と併せて、車体側部構造1をより軽量化することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、上記の実施形態及び各変形例を互いに組み合わせた態様も、当然に本発明の技術的範囲に属する。
例えば、第1の層71及び第2の層73の合計比率が第3の層75及び第4の層77の合計比率より高くされた第1の領域Aにおいて、各層の構成比率が全体に渡って同じであってもよく、異なっていてもよい。第1の領域Aにおいて、第3の層75及び第4の層77の合計比率が第1の層71及び第2の層73の合計比率より高くされた部分が含まれていてもよい。同様に、第3の層75及び第4の層77の合計比率が第1の層71及び第2の層73の合計比率より高くされた第2の領域Bにおいて、各層の構成比率が全体に渡って同じであってもよく、異なっていてもよい。第2の領域Bにおいて、第1の層71及び第2の層73の合計比率が第3の層75及び第4の層77の合計比率より高くされた部分が含まれていてもよい。
3 センターピラー
12 ピラー本体部
20 インナパネル(インナ部)
30 アウタパネル(アウタ部)
40 リンフォース
51 接着層
71 第1の層
73 第2の層
75 第3の層
77 第4の層
A 第1の領域
B 第2の領域
C 側面衝突想定部位

Claims (7)

  1. 長手方向を有し中空の略筒状に形成されたピラー本体部と、
    前記ピラー本体部の内部空間に配置されて前記ピラー本体部の内面の少なくとも一部に接合された繊維強化樹脂製のリンフォースと、を備え、
    前記リンフォースは、少なくとも
    繊維方向が前記長手方向に対して0°の方向に配向する第1の層と、
    繊維方向が前記長手方向に対して90°の方向に配向する第2の層と、
    繊維方向が前記長手方向に対して45°の方向に配向する第3の層と、
    繊維方向が前記長手方向に対して−45°の方向に配向する第4の層と、が厚さ方向に積層されてなり、
    前記長手方向の一方側の第1の領域では、前記第1の層及び前記第2の層の合計比率が前記第3の層及び前記第4の層の合計比率よりも高く、
    前記長手方向の他方側の第2の領域では、前記第3の層及び前記第4の層の合計比率が前記第1の層及び前記第2の層の合計比率よりも高い、車体のセンターピラー。
  2. 前記センターピラーが車体に備えられた状態で、
    前記第1の領域は、少なくとも乗用車のバンパの高さに対応する側面衝突想定部位よりも上方に位置する、請求項1に記載の車体のセンターピラー。
  3. 前記第1の領域と前記第2の領域との境界付近において、前記リンフォースの前記第1の領域側の構成部分と、前記第2の領域側の構成部分と、がオーバーラップしている、請求項1又は2に記載の車体のセンターピラー。
  4. 前記リンフォースは、前記ピラー本体部のうち、少なくとも車幅方向の外側に位置するアウタ部の内面、及び、車幅方向の内側に位置するインナ部の内面に接合される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体のセンターピラー。
  5. 前記リンフォースは、前記長手方向に交差する方向の断面形状がO字状であり、前記アウタ部及び前記インナ部の内面にそれぞれ面接合される、請求項4に記載の車体のセンターピラー。
  6. 前記リンフォースは、前記長手方向に交差する方向の断面形状がU字状であり、
    前記U字状の底部が、前記アウタ部又は前記インナ部のうちのいずれか一方の内面に面接合され、前記U字状の側部の先端が他方の内面に接合される、請求項4に記載の車体のセンターピラー。
  7. 前記ピラー本体部が、繊維強化樹脂からなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の車体のセンターピラー。
JP2018045749A 2018-03-13 2018-03-13 車体のセンターピラー Pending JP2019156165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018045749A JP2019156165A (ja) 2018-03-13 2018-03-13 車体のセンターピラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018045749A JP2019156165A (ja) 2018-03-13 2018-03-13 車体のセンターピラー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019156165A true JP2019156165A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67994372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018045749A Pending JP2019156165A (ja) 2018-03-13 2018-03-13 車体のセンターピラー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019156165A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021054106A (ja) * 2019-09-26 2021-04-08 株式会社Subaru 繊維強化樹脂複合材及び繊維強化樹脂複合材の製造方法
JP2022054690A (ja) * 2020-09-28 2022-04-07 株式会社Subaru 車両部材
CN116476928A (zh) * 2023-03-10 2023-07-25 浙江吉利控股集团有限公司 一种车身a柱结构及车辆
JP2023121243A (ja) * 2022-02-21 2023-08-31 株式会社Subaru 車体ピラー構造及び車体構造
WO2025062513A1 (ja) * 2023-09-20 2025-03-27 株式会社Subaru 車体構造部品の製造方法及び車体構造部品

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021054106A (ja) * 2019-09-26 2021-04-08 株式会社Subaru 繊維強化樹脂複合材及び繊維強化樹脂複合材の製造方法
JP7359619B2 (ja) 2019-09-26 2023-10-11 株式会社Subaru 繊維強化樹脂複合材及び繊維強化樹脂複合材の製造方法
JP2022054690A (ja) * 2020-09-28 2022-04-07 株式会社Subaru 車両部材
JP7529509B2 (ja) 2020-09-28 2024-08-06 株式会社Subaru 車両部材
JP2023121243A (ja) * 2022-02-21 2023-08-31 株式会社Subaru 車体ピラー構造及び車体構造
JP7786974B2 (ja) 2022-02-21 2025-12-16 株式会社Subaru 車体ピラー構造及び車体構造
CN116476928A (zh) * 2023-03-10 2023-07-25 浙江吉利控股集团有限公司 一种车身a柱结构及车辆
WO2025062513A1 (ja) * 2023-09-20 2025-03-27 株式会社Subaru 車体構造部品の製造方法及び車体構造部品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019156165A (ja) 車体のセンターピラー
US10272951B2 (en) Impact-absorbing reinforcement structure for center pillars
JP6700122B2 (ja) 繊維強化樹脂製のサイドシル構造
KR20130136164A (ko) 연속섬유 강화 프리프레그 시트를 이용한 열가소성 복합소재 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 열가소성 복합소재
JP2017226268A (ja) 繊維強化樹脂製のセンターピラー構造
US11396329B2 (en) Fiber-reinforced resin composite and manufacturing method of fiber-reinforced resin composite
US12384466B2 (en) Vehicle body pillar structure and vehicle body structure
JP2008302749A (ja) 自動車用フードパネル
US11541613B2 (en) Fiber-reinforced resin composite material and method of manufacturing fiber-reinforced resin composite material
JP7376293B2 (ja) 繊維強化樹脂複合材及び繊維強化樹脂複合材の製造方法
JP7129858B2 (ja) 車両用センターピラー
JP2014218179A (ja) エネルギー吸収部材
JP6700123B2 (ja) 繊維強化樹脂製のセンターピラー構造
KR102548477B1 (ko) 복합재 센터플로어
JP7376295B2 (ja) 繊維強化樹脂複合材及び繊維強化樹脂複合材の製造方法
US20250229838A1 (en) Vehicle body pillar structure and vehicle body side structure
JP7035906B2 (ja) ルーフリインフォースメント及び樹脂中空骨格部材の製造方法
KR102383484B1 (ko) 복합재료를 이용한 차량의 강성부재
US12528545B2 (en) Vehicle body structural member
US20250296636A1 (en) Center pillar
JP7041556B2 (ja) 車体のセンターピラー
JP7529509B2 (ja) 車両部材
US20250033704A1 (en) Vehicle body pillar structure
US20250091664A1 (en) Vehicle body floor structure
JP2023101861A (ja) 車体構造部材

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190208

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190222

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190410

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190411