以下、本発明の一実施形態について、添付図面に基づいて説明する。以下では、本発明の印刷装置として、インクを吐出して印刷画像を形成するインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」と称する。)を例に挙げて説明する。
図1は、プリンター1の基本構成を示す斜視図である。同図に示すように、プリンター1は、紙送り機構3と、キャリッジ移動機構4と、メンテナンス機構5と、キャリッジ10と、フレキシブルケーブル14と、エンコーダースケール15と、を備えている。
キャリッジ10には、各色のインクを収容したインクカートリッジ12が搭載されている。また、キャリッジ10の底面には、インクカートリッジ12から導入されたインクを印刷媒体Sに対して吐出する吐出ヘッド11が取り付けられている。吐出ヘッド11には、複数のノズルN(図3参照)から成るノズル列が複数形成されている。また、キャリッジ10には、吐出ヘッド11の制御を行うヘッドコントローラー基板30(図2参照)が搭載されている。
一方、プリンター1の本体側には、プリンター1全体の制御を行うメイン基板20(図2参照)が設けられている。メイン基板20とヘッドコントローラー基板30は、可撓性を有するフレキシブルケーブル14を介して接続されている。なお、ヘッドコントローラー基板30は、本発明の「ヘッド制御部」の一例である。また、メイン基板20は、本発明の「メイン制御部」の一例である。
エンコーダースケール15は、キャリッジ10に搭載されたエンコーダーセンサー38(図3参照)により検出される。エンコーダーセンサー38は、キャリッジ10の移動に伴ってエンコーダースケール15を検出し、エンコーダーパルスを生成する。ヘッドコントローラー基板30は、エンコーダーセンサー38から出力されたエンコーダーパルスに基づいて、キャリッジ10の走査位置を把握する。
紙送り機構3は、紙送りローラー3aと、不図示の紙送りモーターと、を含む。紙送り機構3は、紙送りモーターにより紙送りローラー3aを駆動し、用紙等の印刷媒体Sを、搬送方向Aに沿って搬送する。キャリッジ移動機構4は、タイミングベルト4aと、ガイドロッド4bと、不図示のキャリッジ駆動モーターと、を含む。キャリッジ移動機構4は、キャリッジ駆動モーターにより、キャリッジ10が取りつけられたタイミングベルト4aを駆動し、ガイドロッド4bに沿って、搬送方向Aと交差する走査方向Bにキャリッジ10を往復移動する。キャリッジ10の走査方向Bにおける一端部は、ホームポジションとなっており、このホームポジションの下方には、吐出ヘッド11のメンテナンスを行うメンテナンス機構5が配設されている。
メンテナンス機構5は、キャッピング機構5aと、不図示の吸引ポンプと、吸引モーターと、を含む。キャッピング機構5aは、吐出ヘッド11のノズル形成面を封止するキャップ部材を備えている。吸引ポンプは、吸引モーターの駆動により、キャップ部材の内部空間を負圧にする。
吐出ヘッド11は、吐出動作を行わない待機状態のとき、および、プリンター1の電源がOFFにされたとき、キャリッジ10の移動によりホームポジションに位置づけられ、キャップ部材によりノズル形成面がキャッピングされる。このキャッピング動作により、ノズル形成面からのインクの蒸発が抑制される。
また、吐出ヘッド11から増粘したインク等を強制的に排出する動作であるフラッシング動作時においては、キャップ部材は、待避状態でノズル形成面をキャッピングすることなく吐出ヘッド11から噴射されたインクを受けるインク受け部材として機能する。さらに、吐出ヘッド11内の増粘したインクや気泡等を除去してノズルNの目詰まり等を回復する動作である吸引クリーニング動作においては、キャップ部材によりノズル形成面がキャッピングされた状態において吸引モーターにより吸引ポンプを駆動し、キャップ部材の内部空間を負圧にすることで、ノズルNから強制的にインクをキャップ部材に排出させる。キャップ部材に排出された廃インクは、不図示の廃液流路を介して、廃液貯留部に排出される。
なお、ホームポジションには、上記のメンテナンス機構5の他に、印刷休止時におけるノズル形成面のインクの蒸発を抑制するための乾燥防止キャップ、ノズル形成面からインクを払拭するワイパー、吐出ヘッド11から吐出されたインクを受容するフラッシングボックスなどを設けてもよい。
図1に示した構成により、プリンター1は、紙送り機構3による印刷媒体Sの搬送と、キャリッジ10の往復移動と、に伴って、キャリッジ10に搭載された吐出ヘッド11から印刷媒体S上にインクを吐出することにより、印刷画像Gを形成する。また、プリンター1は、キャッピング動作、フラッシング動作および吸引クリーニング動作などのメンテナンスを適宜行うことにより、ノズルNの状態を良好に保つ。
さらに、本実施形態のプリンター1は、ノズルNの目詰まり防止を目的として、インクを吐出させない程度にノズル部分のインクを微振動させる微振動制御を行う。ノズル部分のインクとは、ノズルNのメニスカスや後述する圧電素子51(図3参照)が設けられた圧力室内のインクを指す。
微振動制御は、印刷動作に伴って行われる印刷時微振動制御と、印刷動作に関係なく行われる非印刷時微振動制御に分類される。また、前者の印刷時微振動制御は、吐出ヘッド11により1パス分の吐出動作が行われている間、インクを吐出しないノズルNに対して行う第1印刷時微振動制御と、吐出ヘッド11により1パス分の吐出動作が行われる前後、すなわちキャリッジ10の加速期間および減速期間とキャリッジ10の停止期間において行う第2印刷時微振動制御と、に分類される。この第2印刷時微振動制御は、本発明の「第1微振動波形」および「第2微振動波形」を出力するための制御の一例である。なお、「1パス分の吐出動作」とは、キャリッジ10の往路移動または復路移動に伴って行われる吐出動作を指す。
次に、図2および図3を参照し、プリンター1の制御系について説明する。図2に示すように、プリンター1は、メイン基板20と、ヘッドコントローラー基板30と、紙送り機構3と、キャリッジ移動機構4と、メンテナンス機構5と、吐出ヘッド11と、を備えている。
メイン基板20は、紙送り機構3、キャリッジ移動機構4およびメンテナンス機構5を制御する。また、メイン基板20は、外部装置100から印刷ジョブを受信し、吐出ヘッド11を駆動するための駆動データ(図4参照)を生成する。外部装置100としては、例えば、パソコンを用いることができる。
一方、ヘッドコントローラー基板30は、上述のとおり、キャリッジ10に搭載され、フレキシブルケーブル14を介してメイン基板20から駆動データを取得する。また、ヘッドコントローラー基板30は、メイン基板20から取得した駆動データに基づいて、吐出ヘッド11の各ノズルNに印加するための駆動波形(図5参照)を生成し、吐出ヘッド11に出力する。
このように、プリンター1は、吐出ヘッド11を制御するヘッドコントローラー基板30をキャリッジ10に搭載しているため、プリンター1の本体側に搭載されたメイン基板20から駆動波形を転送する場合と比較し、吐出ヘッド11に駆動波形を出力する際の通信時間を短縮することができる。これにより、吐出ヘッド11のノズル数の増大や印刷速度向上を図ることができる。
しかしながら、上述のとおり、メイン基板20とヘッドコントローラー基板30の間は、フレキシブルケーブル14で接続されているため、メイン基板20からの指令がヘッドコントローラー基板30に到達するためには、所定の通信時間を要する。このため、例えば、1パス分の吐出動作の前後に行う第2印刷時微振動制御において、メイン基板20からヘッドコントローラー基板30に対して微振動波形の出力を指示すると、通信遅延により、吐出ヘッド11に対して駆動波形が出力されない空白時間が発生してしまう。
そこで、本実施形態では、ヘッドコントローラー基板30を主体として印刷時微振動制御を行い、メイン基板20を主体として非印刷時微振動制御を行う。言い換えれば、印刷時においては、メイン基板20からヘッドコントローラー基板30に対して微振動波形の出力タイミングを指示することなく微振動制御を行い、非印刷時においては、メイン基板20からヘッドコントローラー基板30に対して微振動波形の出力タイミングを指示して微振動制御を行う。以下、このヘッドコントローラー基板30を主体とした印刷時微振動制御と、メイン基板20を主体とした非印刷時微振動制御を中心に説明する。
図3は、メイン基板20、ヘッドコントローラー基板30および吐出ヘッド11の詳細ブロック図である。メイン基板20は、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、インターフェース24と、を備えている。
CPU21は、メイン基板20内の各部とバス26を介して信号の入出力を行い、各種演算処理を行うプロセッサーである。なお、プロセッサーは、複数のCPUで構成されてもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路で構成されてもよい。ROM22は、不揮発性の記憶媒体であり、メイン基板20が各種制御を行うためのプログラムを記憶する。RAM23は、揮発性の記憶媒体であり、CPU21のワークエリアとして用いられる。また、RAM23は、外部装置100(図2参照)から取得した印刷ジョブや、生成した駆動データを一時的に記憶するバッファー23aを含む。インターフェース24は、ヘッドコントローラー基板30とフレキシブルケーブル14を介して通信を行う。
上述の構成により、CPU21は、外部装置100から取得した印刷ジョブに対し、レンダリング処理や画像処理を行う。レンダリング処理は、画像の拡大・縮小処理および言語変換処理を含む。また、画像処理は、色変換処理および多値化処理を含む。色変換処理では、画像データを、RGB体系からCMYK体系に変換する。また、多値化処理では、CMYK体系の画像データをハーフトーン処理し、どのドットサイズのインクを吐出するかを示す多値化データに変換する。本実施形態では、多値化データとして、吐出ヘッド11のノズルNから吐出されるインク量、すなわちドットサイズに応じた2ビットのデータを生成する(図4参照)。
また、CPU21は、吐出ヘッド11に形成された全ノズル列の1パス分の多値化データを、1パス分の吐出データとして生成すると共に、第2印刷時微振動制御用の微振動データを生成する。また、CPU21は、印刷時において、これら1パス分の吐出データおよび微振動データを含む1パス分の駆動データを生成し、生成した1パス分の駆動データを、ヘッドコントローラー基板30に転送する。
図4は、1パス分の駆動データの一例を示す図である。1パス分の駆動データとは、印刷時におけるキャリッジ10の1パスの移動に伴って出力される駆動波形を生成するためのデータを指す。同図では、1パス分且つノズル列1列分の駆動データを示している。
上述のとおり、駆動データは、吐出前微振動データと、吐出データと、吐出後微振動データと、を含む。また、吐出前微振動データと、吐出後微振動データとを合わせて、微振動データと呼ぶ。吐出前微振動データは、吐出動作の前、例えばキャリッジ10の加速期間においてノズル部分のインクを微振動させるためのデータである。また、吐出後微振動データは、1パス分の吐出データに基づく吐出をすべて終えた後の、例えばキャリッジ10の減速期間においてノズル部分のインクを微振動させるためのデータである。
さらに、吐出後微振動データは、高周波の微振動波形(以下、「高周波微振動波形」と称する。)を出力させるための高周波微振動データと、高周波微振動波形よりも周波数が低い低周波の微振動波形(以下、「低周波微振動波形」と称する。)を出力させるための低周波微振動データと、を含む。また、吐出前微振動データ、高周波微振動データおよび低周波微振動データは、それぞれ吐出前微振動波形、高周波微振動波形および低周波微振動波形を、1回ずつ出力させるためのデータ、すなわち図4の例において、それぞれ1列分のデータである。なお、高周波微振動波形は、本発明の「第1微振動波形」の一例である。また、低周波微振動波形は、本発明の「第2微振動波形」の一例である。
なお、図示しないが、CPU21は、駆動データをヘッドコントローラー基板30に転送する際、吐出前微振動データと吐出データとの間、および吐出データと吐出後微振動データとの間で、駆動信号を切り替えるための切り替えデータを転送する。ヘッドコントローラー基板30のROM32(図3参照)には、吐出駆動波形用と微振動波形用の2種類の駆動信号が記憶されている。ヘッドコントローラー基板30のCPU31(図3参照)は、切り替えデータに基づいて、どちらの駆動信号を用いるかを決定する。
一方、図4に示すように、吐出前微振動データと、高周波微振動データと、低周波微振動データと、を含む微振動データは、全てのノズルNについて、同じ多値化データとなる。同図の例では、微振動データは、全て「01」となる。また、吐出データは、ドットサイズや吐出の有無により、異なる多値化データとなる。同図の例では、吐出データは、「01:小ドット」、「10:中ドット」、「11:大ドット」、「00:インク吐出なし」の4階調の多値化データのいずれかとなる。この「00:インク吐出なし」は、吐出ヘッド11により1パス分の吐出動作が行われている間、インクを吐出しないノズルNに対して行う第1微振動制御用のデータである。
なお、メイン基板20は、吐出ヘッド11に不良ノズルが存在する場合、その不良ノズルに対しては、駆動波形が印加されないように駆動データを生成する。不良ノズルの検出方法としては、駆動波形印加後の圧電素子51(図3参照)の振動板の静電容量の変化により、不良ノズルを検出する方法、ノズルNから吐出されたインクがレーザー光を遮るか否かを受光センサーで検出することにより、不良ノズルを検出する方法、ノズルNから検知板上にインクを吐出し、その吐出結果を画像解析することにより、不良ノズルを検出する方法、などが考えられる。
図3の説明に戻る。ヘッドコントローラー基板30は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、タイマー34と、インターフェース35と、DAC(Digital Analog Converter)39と、ヘッドドライバー40と、を備えている。また、ヘッドコントローラー基板30は、キャリッジ10に搭載された紙検出センサー36、温度センサー37およびエンコーダーセンサー38と、それぞれ接続されている。
紙検出センサー36は、キャリッジ10の走査方向B(図1参照)における印刷媒体Sの位置、すなわち用紙幅を検出する。CPU31は、メイン基板20から用紙幅検出指示を取得すると、メイン基板20によるキャリッジ10の移動に伴い、紙検出センサー36により印刷媒体Sの用紙幅を検出する。温度センサー37は、環境温度を検出する。温度センサー37により検出された環境温度は、主に、駆動波形の温度補正に用いられる。エンコーダーセンサー38は、エンコーダースケール15(図1参照)を検出し、キャリッジ10の走査方向Bにおける位置に応じたエンコーダーパルスを出力する。
CPU31は、ヘッドコントローラー基板30内の各部とバス43を介して信号の入出力を行い、各種演算処理を行う。ROM32は、ヘッドコントローラー基板30が各種制御を行うためのプログラムと、上述した2種類の駆動信号と、を記憶する。RAM33は、CPU31のワークエリアとして用いられる。また、RAM33は、メイン基板20から取得した駆動データを一時的に記憶するバッファー33aを含む。タイマー34は、クロック信号を出力すると共に、時間を計時する。本実施形態では、主に、微振動波形の出力タイミングを決定するため、および、高周波微振動波形の出力開始からの経過時間を計測するためにタイマー34が用いられる。
インターフェース35は、メイン基板20と通信し、メイン基板20から駆動データを取得する。DAC39は、デジタルデータをアナログデータに変換する変換器である。ヘッドドライバー40は、DAC39と協働し、デジタルデータである駆動データに基づいて、アナログデータである駆動波形を生成し、生成した駆動波形を吐出ヘッド11に出力する。
一方、吐出ヘッド11は、圧電素子51と、ノズルNと、ROM52と、を備えている。圧電素子51は、ヘッドドライバー40から出力された駆動波形が印加されることにより変形するアクチュエーターである。圧電素子51としては、例えば、撓み振動型または縦振動型のアクチュエーターを用いることができる。圧電素子51が変形すると、圧電素子51が設けられた圧力室内のインクに圧力変動が生じる。そして、この圧力室内の圧力変動により、圧力室に連通されたノズルNのメニスカスが微振動されたり、ノズルNからインクが吐出されたりする。なお、圧力発生手段としては圧電素子に限らず、圧力室内に気泡を発生させる発熱素子や静電気力を利用して圧力室の容積を変動させる静電アクチュエーターを用いてもよい。
ROM52は、吐出ヘッド11の特性を示すヘッドIDを記憶している。ヘッドコントローラー基板30は、吐出ヘッド11がキャリッジ10に接続されたとき、または、プリンター1の電源ON時などに、このROM52からヘッドIDを読み出す。
上述の構成により、ヘッドコントローラー基板30のCPU31は、メイン基板20から取得した、1パス分の吐出データおよび微振動データを含む1パス分の駆動データをバッファー33aに格納する。また、CPU31は、温度センサー37の検出結果に基づいて、駆動波形の温度補正を行う。本実施形態では、微振動波形用および吐出駆動波形用の駆動信号に対して温度補正を行い、温度補正後の駆動信号を用いて駆動波形を生成する。例えば、微振動波形用の駆動信号については、環境温度が高くインク粘度が高い場合、強い力でノズルNのメニスカスを振動させるように、駆動信号の電位を高くする。また、環境温度が低くインク粘度が低い場合、環境温度が高い場合よりも弱い力でノズルNのメニスカスを振動させるように、駆動信号の電位を低くする。このように駆動信号に対して温度補正を行うことで、環境温度の変化によらず、ノズル部分のインクに対し適切な振動を与えることができる。また、吐出駆動波形用の駆動信号に対して温度補正を行うことで、環境温度の変化によらず、良好な画質で印刷を行うことができる。
また、CPU31は、吐出ヘッド11のROM52から読み出したヘッドIDに基づき、吐出ヘッド11の特性に合わせて、微振動波形用および吐出駆動波形用の駆動信号を補正する。つまり、ヘッドコントローラー基板30のROM32には、ヘッドIDと、補正データとを対応付けたテーブルが記憶されており、CPU31は、このテーブルを参照して、駆動信号を補正する。これにより、吐出ヘッド11の特性に適した駆動波形を生成することができる。
一方、ヘッドドライバー40は、CPU31の命令に基づき、バッファー33aに格納されている駆動データと、CPU31により環境温度や吐出ヘッド11の特性に応じて補正された補正後の駆動信号と、に基づいて、駆動波形を生成し、吐出ヘッド11に出力する。
図5は、図4に示した1パス分の駆動データに基づいて生成される1パス分の駆動波形を示す図である。駆動波形は、吐出前微振動データに基づいて生成される吐出前微振動波形と、吐出データに基づいて生成される吐出駆動波形と、吐出後微振動データに基づいて生成される吐出後微振動波形と、を含む。吐出前微振動波形と、吐出後微振動波形とを合わせて、微振動波形と呼ぶ。吐出駆動波形は、キャリッジ10が印刷領域内に位置する場合に出力される波形である。また、微振動波形は、キャリッジ10が印刷領域外に位置する場合に出力される波形である。なお、本実施形態において、印刷領域とは、紙検出センサー36の検出結果に基づいて検出された用紙幅の範囲を指す。また、吐出後微振動波形は、高周波微振動データに基づいて生成される高周波微振動波形と、低周波微振動データに基づいて生成される低周波微振動波形と、を含む。
吐出前微振動波形、高周波微振動波形および低周波微振動波形は、それぞれ1列分のデータである吐出前微振動データ、高周波微振動データおよび低周波微振動データを繰り返し使用することにより生成される。CPU31は、駆動データと共に転送された切り替えデータに基づいて、処理対象となる1列分のデータが微振動データであると判定した場合、そのデータを繰り返し使用する。
また、これらの微振動波形は、いずれも、微振動波形用の多値化データ「01」に対応する駆動信号(図4参照)に基づいて生成される。さらに、吐出前微振動波形と高周波微振動波形の周波数は同一であり、低周波微振動波形は、吐出前微振動波形と高周波微振動波形の周波数よりも低い周波数となっている。つまり、吐出前微振動波形、高周波微振動波形および低周波微振動波形は、いずれも同じ駆動信号に基づいて生成される波形であり、周波数の設定のみが異なる。
一方、吐出駆動波形は、吐出駆動波形用の駆動信号に基づいて生成される。吐出駆動波形用の駆動信号は、4パターン用意されている。具体的には、多値化データ「01」に対応する駆動信号に基づいて、小ドット用の駆動波形COM1が生成され、多値化データ「10」に対応する駆動信号に基づいて、中ドット用の駆動波形COM2が生成され、多値化データ「11」に対応する駆動信号に基づいて、大ドット用の駆動波形COM3が生成される。さらに、多値化データ「00」に対応する駆動信号に基づいて、上述した第1微振動制御用の駆動波形COM4が生成される。
図6は、図5に示した1パス分の駆動波形に基づいて印刷媒体Sに印刷された印刷画像Gを示す図である。同図に示すように、駆動波形COM1に基づいてノズルNからインク滴が吐出されて印刷媒体Sに着弾することにより小ドットD1が形成され、駆動波形COM2に基づいてノズルNからインク滴が吐出されて印刷媒体Sに着弾することにより中ドットD2が形成され、駆動波形COM3に基づいてノズルNからインク滴が吐出されて印刷媒体Sに着弾することにより大ドットD3が形成される。これに対し、駆動波形COM4が印加されたノズルNからは、インクが吐出されない。
次に、図7および図8を参照し、印刷時における微振動制御について説明する。図7は、メイン基板20の動作を示すフローチャートである。メイン基板20は、1パス分の吐出データと、微振動データと、を含む1パス分の駆動データを生成し(S01)、生成した1パス分の駆動データをヘッドコントローラー基板30に転送する(S02)。その後、ヘッドコントローラー基板30から吐出準備が完了したことを示す吐出準備完了通知を取得すると(S03:Yes)、キャリッジ10の1パス分の移動を開始する(S04)。このキャリッジ10を移動させている間、ヘッドコントローラー基板30では、吐出ヘッド11に対する駆動波形の出力が行われる。
メイン基板20は、印刷中止または印刷終了となったか否かを判定し(S05)、これらのいずれにも該当しないと判定した場合は(S05:No)、S01に戻る。なお、印刷中止とは、プリンター1に何らかの異常が発生した場合や、ユーザーにより印刷中止操作が行われた場合などが考えられる。また、印刷終了とは、外部装置100から取得した印刷ジョブに基づいて生成した全ての吐出データの転送を終了した場合が考えられる。メイン基板20は、印刷中止または印刷終了となったと判定した場合(S05:Yes)、ヘッドコントローラー基板30に停止命令を通知する(S06)。その後、メイン基板20は、キャリッジ10をホームポジションに移動し(S07)、動作を終了する。
図8は、印刷時におけるヘッドコントローラー基板30の動作を示すフローチャートである。ヘッドコントローラー基板30は、メイン基板20から1パス分の駆動データを取得すると(S11:Yes)、取得した1パス分の駆動データに基づいて駆動波形を生成し(S12)、メイン基板20に対して、吐出準備完了通知を行う(S13)。また、ヘッドコントローラー基板30は、生成した駆動波形のうち吐出前微振動波形を吐出ヘッド11に出力する(S14)。なお、この吐出前微振動波形は、エンコーダーセンサー38によりエンコーダーパルスの出力が開始されるまで、すなわち、キャリッジ10の走査位置が印刷領域(図5参照)に達したことが検出されるまで出力される。また、吐出前駆動波形は、タイマー34により生成されるクロック信号に同期して出力される。
ヘッドコントローラー基板30は、エンコーダーセンサー38によりエンコーダーパルスの出力が開始されると、キャリッジ10の位置に応じて、生成した駆動波形の中の吐出駆動波形を吐出ヘッド11に出力する(S15)。つまり、吐出駆動波形は、エンコーダーセンサー38により出力されるエンコーダーパルスに同期して出力される。ヘッドコントローラー基板30は、1パス分の吐出駆動波形の出力が終了したか否かを判定し(S16)、出力が終了していないと判定した場合は(S16:No)、S15に戻る。また、ヘッドコントローラー基板30は、1パス分の吐出駆動波形の出力が終了したと判定した場合は(S16:Yes)、タイマー34により第1の所定時間のカウントを開始し(S17)、同時に、高周波微振動波形の出力を開始する(S18)。第1の所定時間は、例えば3秒である。なお、高周波微振動波形は、タイマー34により生成されるクロック信号に同期して出力される。
ヘッドコントローラー基板30は、メイン基板20から次の1パス分の駆動データを取得したか否かを判定し(S19)、次の1パス分の駆動データを取得したと判定した場合は(S19:Yes)、S12に戻る。なお、S12に戻る前に、吐出ヘッド11への吐出前微振動波形の出力を開始してもよい。この場合、吐出前微振動波形は、微振動波形用の多値化データ「01」に対応する駆動信号(図4参照)に基づいて生成される。ヘッドコントローラー基板30は、次の1パス分の駆動データを取得していないと判定した場合(S19:No)、メイン基板20から停止命令を取得したか否かを判定する(S20)。
ヘッドコントローラー基板30は、停止命令を取得していないと判定した場合(S20:No)、タイマー34のカウント値に基づいて、高周波微振動波形の出力開始から第1の所定時間が経過したか否かを判定し(S21)、第1の所定時間が経過していないと判定した場合(S21:No)、S18に戻る。また、ヘッドコントローラー基板30は、第1の所定時間が経過したと判定した場合(S21:Yes)、低周波微振動波形の出力を開始し(S22)、メイン基板20から次の1パス分の駆動データを取得したか否かを判定する(S23)。なお、低周波微振動波形は、タイマー34により生成されるクロック信号に同期して出力される。
ヘッドコントローラー基板30は、次の1パス分の駆動データを取得したと判定した場合(S23:Yes)、S12に戻る。この際、S12を実施するまでの間、高周波微振動波形を出力するようにしてもよい。こうすることにより、S12を実施するまで低周波微振動を続けた場合よりも、ノズル部分のインクの増粘の回復力を高めることができる。また、ヘッドコントローラー基板30は、次の1パス分の駆動データを取得していないと判定した場合(S23:No)、メイン基板20から停止命令を取得したか否かを判定する(S24)。ヘッドコントローラー基板30は、停止命令を取得していないと判定した場合(S24:No)、S22に戻る。また、ヘッドコントローラー基板30は、停止命令を取得したと判定した場合(S24:Yes)、吐出ヘッド11への低周波微振動波形の出力を停止する(S25)。一方、ヘッドコントローラー基板30は、S20において停止命令を取得したと判定した場合(S20:Yes)、吐出ヘッド11への高周波微振動波形の出力を停止する(S25)。
このように、ヘッドコントローラー基板30は、印刷時において、メイン基板20から取得した吐出データに基づく吐出駆動波形を吐出ヘッド11に出力して1パス分のインクの吐出が終了した後に、メイン基板20から次の1パス分の駆動データまたは停止命令を取得するまで、微振動データに基づく微振動波形を吐出ヘッド11に出力し続ける。また、ヘッドコントローラー基板30は、微振動波形として、第1の所定時間が経過する前までは高周波微振動波形を出力し、第1の所定時間が経過した後は低周波微振動波形を出力する。
次に、図9および図10を参照し、非印刷時における微振動制御について説明する。図9は、メイン基板20の動作を示すフローチャートである。メイン基板20は、微振動波形の出力を開始するタイミングとなったか否かを判定する(S31)。ここでは、例えば、メンテナンス機構5により各種メンテナンスを行う前後や、吐出ヘッド11のノズル形成面がキャッピングされていない状態が所定時間以上続いた場合に、微振動波形の出力を開始するタイミングとなったと判定される。吐出ヘッド11のノズル形成面がキャッピングされていない状態が所定時間以上続く場合とは、例えば、紙検出センサー36により用紙幅検出が行われた場合などが考えられる。
メイン基板20は、微振動波形の出力を開始するタイミングとなっていないと判定した場合(S31:No)、S31を繰り返す。また、メイン基板20は、微振動波形の出力を開始するタイミングとなったと判定した場合(S31:Yes)、ヘッドコントローラー基板30に微振動波形データを転送する(S32)。この微振動波形データは、ノズル列を1回振動させるためのデータ、すなわち、図4に吐出前微振動データとして示した多値化データ「01」の1列分のデータである。
その後、メイン基板20は、微振動波形の出力を終了するタイミングとなったか否かを判定する(S33)。ここでは、例えば、微振動波形の出力開始から微振動制御に必要な所定の時間が経過した場合に、微振動波形の出力を終了するタイミングとなったと判定する。メイン基板20は、微振動波形の出力を終了するタイミングとなったと判定した場合(S33:Yes)、ヘッドコントローラー基板30に微振動停止命令を通知する(S34)。また、メイン基板20は、微振動波形の出力を終了するタイミングとなっていないと判定した場合(S33:No)、S33を繰り返す。
図10は、非印刷時におけるヘッドコントローラー基板30の動作を示すフローチャートである。ヘッドコントローラー基板30は、メイン基板20から微振動波形データを取得すると(S41:Yes)、取得した微振動波形データに基づいて微振動波形を生成する(S42)。また、ヘッドコントローラー基板30は、タイマー34により第1の所定時間のカウントを開始し(S43)、同時に、高周波微振動波形の出力を開始する(S44)。
ヘッドコントローラー基板30は、メイン基板20から微振動停止命令を取得したか否かを判定し(S45)、停止命令を取得していないと判定した場合は(S45:No)、タイマー34のカウント値に基づいて、高周波微振動波形の出力開始から第1の所定時間が経過したか否かを判定する(S46)。ヘッドコントローラー基板30は、第1の所定時間が経過していないと判定した場合(S46:No)、S44に戻り、第1の所定時間が経過したと判定した場合(S46:Yes)、低周波微振動波形の出力を開始する(S47)。
その後、ヘッドコントローラー基板30は、メイン基板20から微振動停止命令を取得したか否かを判定し(S48)、停止命令を取得していないと判定した場合は(S48:No)、S47に戻る。また、ヘッドコントローラー基板30は、停止命令を取得したと判定した場合(S48:Yes)、吐出ヘッド11への低周波微振動波形の出力を停止する(S49)。一方、ヘッドコントローラー基板30は、S45において微振動停止命令を取得したと判定した場合(S45:Yes)、吐出ヘッド11への高周波微振動波形の出力を停止する(S49)。
このように、メイン基板20は、非印刷時において、微振動波形の出力を開始するタイミングとなったと判定した場合、ヘッドコントローラー基板30に微振動波形データを転送し、微振動波形の出力を終了するタイミングとなったと判定した場合、ヘッドコントローラー基板30に微振動停止命令を通知する。ヘッドコントローラー基板30は、メイン基板20からの微振動波形データの取得に伴って吐出ヘッド11への微振動波形の出力を開始し、メイン基板20からの微振動停止命令の取得に伴って吐出ヘッド11への微振動波形の出力を停止する。
以上説明したとおり、本実施形態では、印刷時において、メイン基板20が、キャリッジ10の1パス分の吐出データと、微振動データと、を含む1パス分の駆動データをヘッドコントローラー基板30に出力した後に、キャリッジ10に1パス分の移動を開始させるよう制御し、ヘッドコントローラー基板30が、吐出データに基づく吐出駆動波形を吐出ヘッド11に出力した後、微振動データに基づく微振動波形を、メイン基板20から次の1パス分の駆動データを取得するまで吐出ヘッド11に出力し続ける。この構成により、ヘッドコントローラー基板30がキャリッジ10に搭載され、フレキシブルケーブル14を介してメイン基板20と接続される構成であっても、印刷時において、吐出ヘッド11に対し微振動波形を途切れなく出力し続けることができる。これにより、吐出ヘッド11への微振動波形の出力が途切れ、ノズル部分のインクが増粘してしまうことによる、ノズルNの目詰まりを抑制し、ひいては、メンテナンスの実行回数を減らすことができる。
また、ヘッドコントローラー基板30は、メイン基板20から1パス分の駆動データを取得した後、吐出駆動波形を吐出ヘッド11に出力する前に、吐出前微振動波形を吐出ヘッド11に出力するため、駆動データの取得から吐出駆動波形を出力するまでの間も、微振動波形を途切れなく出力し続けることができる。
また、ヘッドコントローラー基板30は、高周波微振動波形を吐出ヘッド11に出力した後、第1の所定時間が経過してもメイン基板20から次の1パス分の駆動データを取得しないとき、低周波微振動波形を吐出ヘッド11に出力するため、高周波微振動波形を出力し続ける場合と比較して、消費電力量を抑えることができる。
また、1パス分の駆動データに含まれる微振動データは、吐出前微振動波形、高周波微振動波形および低周波微振動波形を、それぞれ1回ずつ出力させるためのデータであり、ヘッドコントローラー基板30は、この微振動データを繰り返し使用して、吐出ヘッド11に各微振動波形を出力するため、駆動データに、微振動波形の出力回数分の微振動データを含める場合と比較して、微振動データのデータ量を抑えることができる。
また、ヘッドコントローラー基板30は、メイン基板20からの停止命令の取得によって、微振動波形の吐出ヘッド11への出力を停止するため、微振動波形を不必要に出力し続けることがない。
また、ヘッドコントローラー基板30は、環境温度に応じて吐出駆動波形および微振動波形を補正するため、環境温度に適した駆動波形を吐出ヘッド11に出力することができる。
なお、上記の実施形態によらず、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1]
上記の実施形態において、ヘッドコントローラー基板30は、低周波微振動波形の出力後、次の1パス分の駆動データの取得に伴って、吐出前微振動波形を含む駆動波形を生成したが(図8のS22,S23:Yes,S12参照)、低周波微振動波形の吐出ヘッド11への出力開始から次の1パス分の駆動データを取得するまでの時間に応じて、吐出前微振動波形の生成方法を変えてもよい。具体的には、ヘッドコントローラー基板30は、低周波微振動波形の出力開始から次の1パス分の駆動データを取得するまでの時間をカウントし、第2の所定時間以内に次の1パス分の駆動データを取得しなかったとき、第2の所定時間が経過した後に取得した1パス分の駆動データに基づく吐出駆動波形の出力前に、環境温度に応じて補正した微振動波形を吐出ヘッド11に出力する(図8のS14参照)。一方、ヘッドコントローラー基板30は、第2の所定時間以内に次の1パス分の駆動データを取得したとき、吐出駆動波形の出力前に、直前に出力した高周波微振動波形をコピーした微振動波形を吐出ヘッド11に出力する(図8のS14参照)。この構成によれば、低周波微振動波形の出力開始から第2の所定時間以内に次の1パス分の駆動データを取得したとき、温度変化がないものと看做し、環境温度に応じて微振動波形を補正する必要がないため、微振動波形の補正に係る演算処理を省略することができる。
[変形例2]
上記の実施形態において、ヘッドコントローラー基板30は、キャリッジ10上に搭載したが、必ずしもキャリッジ10上に搭載しなくてもよく、プリンター1の本体に搭載してもよい。また、上記の実施形態では、フレキシブルケーブル14を介してメイン基板20とヘッドコントローラー基板30を接続したが、フレキシブルケーブル14以外の通信線で接続してもよい。
[変形例3]
上記の実施形態において、メイン基板20は、印刷時において、微振動データを含む駆動データをヘッドコントローラー基板30に転送したが(図7のS01参照)、駆動データに微振動データを含めない構成としてもよい。この場合、メイン基板20は、ヘッドコントローラー基板30に対し、1パス分の吐出データの生成ごとに吐出データのみを転送する。これに対し、ヘッドコントローラー基板30は、吐出データの取得に伴って、吐出駆動波形および微振動波形を生成し、これらを出力する。
同様に、メイン基板20は、非印刷時において、微振動波形の出力を開始するタイミングとなったと判定した場合、ヘッドコントローラー基板30に微振動波形データを転送したが(図9のS31:Yes,S32参照)、微振動波形データを転送するのではなく、微振動開始命令を送信してもよい。この場合、ヘッドコントローラー基板30は、微振動開始命令の取得に伴い、微振動波形を生成および出力する。
[変形例4]
上記の実施形態において、ヘッドコントローラー基板30は、駆動データと共に転送された切り替えデータに基づいて、処理対象となる1列分のデータが微振動データであると判定した場合、そのデータを繰り返し使用したが、駆動データの中に、微振動データとなるデータであることを示すフラグを含めてもよい。この場合、ヘッドコントローラー基板30は、駆動データに含まれるフラグに基づいて、処理対象となる1列分のデータが微振動データであると判定した場合、そのデータを繰り返し使用する。
[変形例5]
上記の実施形態において、ヘッドコントローラー基板30は、環境温度や吐出ヘッド11の特性に応じて、微震度波形用および吐出駆動波形用の駆動信号を補正し、補正後の駆動信号と、駆動データと、に基づいて駆動波形を生成したが、駆動データに基づいて駆動波形を生成した後に、環境温度や吐出ヘッド11の特性に応じて、駆動波形の補正を行ってもよい。
[変形例6]
上記の実施形態では、メイン基板20が駆動データを生成したが、駆動データの生成を、プリンター1内に設けられたメイン基板20以外の基板が行ってもよい。また、駆動データの生成を、外部装置100が行ってもよいし、プリンター1に接続された外部装置100以外の装置が行ってもよい。
[その他の変形例]
上記の実施形態および変形例に示したプリンター1の各動作を実行する方法、プリンター1の各動作を実行するためのプログラム、またそのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。また、本発明は、プリンター1に限らず、プロッター、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置にも適用可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。