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JP2019154399A - 栄養供給用粒体及びそれを用いた藻類への栄養供給方法 - Google Patents

栄養供給用粒体及びそれを用いた藻類への栄養供給方法 Download PDF

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JP2019154399A JP2018049514A JP2018049514A JP2019154399A JP 2019154399 A JP2019154399 A JP 2019154399A JP 2018049514 A JP2018049514 A JP 2018049514A JP 2018049514 A JP2018049514 A JP 2018049514A JP 2019154399 A JP2019154399 A JP 2019154399A
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和樹 田村
Kazuki Tamura
和樹 田村
剛 明戸
Takeshi Meido
剛 明戸
神谷 隆
Takashi Kamiya
隆 神谷
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Abstract

【課題】水中に溶出する栄養成分(アンモニア態窒素)の量が大きい、栄養供給用粒体を提供する。【解決手段】多孔質の粒体と該多孔質の粒体の中に含まれている有機質成分とからなるコア体、及び、該コア体の表面に形成された水硬性組成物の硬化体からなる被覆層を含む栄養供給用粒体であって、水硬性組成物が、セメント及び鉄化合物を含む栄養供給用粒体。鉄化合物は、好ましくは、硫酸鉄である。セメント及び鉄化合物の合計100質量%中の、鉄化合物の割合は、好ましくは、0.5〜15.0質量%である。【選択図】図1

Description

本発明は、栄養供給用粒体及びそれを用いた藻類への栄養供給方法に関する。
近年、日本の沿岸海域の各地において、海中の海藻類が減少する、いわゆる磯焼けと呼ばれる現象が確認されている。磯焼けは、魚介類の住処や産卵場所の喪失、餌の減少等の海洋環境の劣化と、該劣化による漁獲高の減少の一因となっている。磯焼けの原因の一つとして、栄養成分(例えば、アンモニア態窒素)の不足による海藻類等の生長の停滞が挙げられる。
水中に栄養成分を供給して磯焼けを改善することができる資材として、特許文献1には、栄養成分および水を含む液状物を、吸水可能な粒状体に含浸させてなるコア体と、該コア体の表面に被覆された水硬性組成物からなる被覆層からなる栄養供給用粒体が記載されている。
また、水中に蝟集成分または栄養成分を長期間継続して供給することで、水生生物が生息する魚礁や藻礁を形成することができる部材として、特許文献2には、水生生物に蝟集成分または栄養成分を供給するための水生生物用粒体を、通水性を有する収容手段の中に収容してなることを特徴とする魚礁または藻礁用の部材が記載されている。
特開2016−67301号公報 特開2017−93425号公報
既に磯焼けが発生している場所や、海、湖等の水中の栄養成分が少なくなる時期では、より多くの栄養成分を供給することが望まれている。
特許文献1における栄養供給用粒体や、特許文献2における魚礁または藻礁用の部材に収容される水生生物用粒体において、これらの粒体を構成している、栄養成分等を含むコア体の粒度や、該コア体を被覆している被覆層の厚さを調整することで、これらの粒体からの栄養成分等の溶出量を調整することができる。
しかし、栄養成分等の溶出量を大きくする目的で、被覆層の厚さを小さくした場合、粒体の強度が小さくなるという問題がある。
本発明の目的は、コア体(栄養成分供給源)及び被覆層を含む栄養供給用粒体であって、被覆層の厚さを小さくしなくても、水中に溶出する栄養成分(アンモニア態窒素)の量が大きい、栄養供給用粒体を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定のコア体と、特定の水硬性組成物の硬化体からなる被覆層を含む栄養供給用粒体によれば、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[6]を提供するものである。
[1] 多孔質の粒体と該多孔質の粒体の中に含まれている有機質成分とからなるコア体、及び、該コア体の表面に形成された水硬性組成物の硬化体からなる被覆層を含む栄養供給用粒体であって、上記水硬性組成物が、セメント及び鉄化合物を含むことを特徴とする栄養供給用粒体。
[2] 上記鉄化合物が、硫酸鉄である前記[1]に記載の栄養供給用粒体。
[3] 上記セメント及び上記鉄化合物の合計100質量%中の、上記鉄化合物の割合が0.5〜15.0質量%である前記[1]または[2]に記載の栄養供給用粒体。
[4] 上記被覆層の厚さが、1〜8mmである前記[1]〜[3]のいずれかに記載の栄養供給用粒体。
[5] 前記[1]〜[4]のいずれかに記載の栄養供給用粒体を製造するための方法であって、上記多孔質の粒体と、上記有機質成分を材料として用いて、上記コア体を得る造粒工程と、上記コア体に、上記水硬性組成物を被覆して硬化させ、上記栄養供給用粒体を得る被覆工程を含むことを特徴とする栄養供給用粒体の製造方法。
[6] 前記[1]〜[4]のいずれかに記載の栄養供給用粒体を用いた、藻類への栄養供給方法であって、上記藻類が生息する水中に上記栄養供給用粒体を供給することを特徴とする藻類への栄養供給方法。
本発明の栄養供給用粒体によれば、コア体に含まれる有機質成分が、セメントを含む水硬性組成物の硬化体からなる被覆層を通過し、栄養成分(アンモニア態窒素)として海、湖等の水中(海水、淡水、または汽水)に溶出する量を大きくすることができ、その結果、生息する藻類(海藻等)の生長を促進させることができる。
本発明の栄養供給用粒体を、該粒体の中心を通る切断面で切断した状態を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の栄養供給用粒体について、図1を参照しながら詳しく説明する。
本発明の栄養供給用粒体1は、多孔質の粒体と該多孔質の粒体の中に含まれている有機質成分とからなるコア体2、及び、コア体2の表面に形成された水硬性組成物の硬化体からなる被覆層3を含む栄養供給用粒体1であって、被覆層3を構成する水硬性組成物が、セメント及び鉄化合物を含むものである。
多孔質の粒体は、有機質成分を粒体の内部に含むことができる材料(具体的には、有機質成分を含む液状物を含浸させる(後述)ことができる材料)からなるものであればよく、無機質の材料と有機質の材料のいずれも使用することができる。
無機質の材料の例としては、頁岩、軽石、火山性ゼオライト、珪藻土、シラス、バーミキュライト、炭酸カルシウム含有物質(石灰岩、貝殻、鶏卵の殻等)等やこれらの焼成物;オートクレーブにより水熱合成したケイ酸カルシウム化合物の粉砕品および破砕品;アルミニウム粉により発泡させたケイ酸カルシウム化合物の粉砕品および破砕品;真珠岩や黒曜石を粉砕した後に、焼成して発泡させた焼成物;煉瓦や陶磁器等の破砕物等が挙げられる。
有機質の材料の例としては、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール等の合成樹脂を発泡させたもの;天然および人工ゴム;木質材料の破砕物等が挙げられる。
上記木質材料における木の種類は、特に限定されるものではない。また、木質材料として、木材(合板作製時に発生する端切れ材、建設廃材、間伐などで発生する木材)の粉砕物や、木材の切削時に発生するおがくず等を使用することができる。
多孔質の粒体は、粒度を調整せずに使用してもよく、目的に応じて粒度が特定の範囲内となるように調整して使用してもよい。
また、本発明の栄養供給用粒体1のコア体2の本体部分を構成する多孔質の粒体の個数は1個でも良いが、多孔質の粒体に有機質成分と水を含む液状物を含浸させる際に、有機質成分が粒体の内部にまで十分に浸透し、かつ、コア体2に含まれる有機質成分の量をより大きくする観点から、複数であってもよい。複数の多孔質の粒体(例えば、木屑の粉砕物)を用いる場合、複数の多孔質の粒体は、これらの粒体を集合させて造粒してなる造粒物の状態で使用される。
上記造粒物を造粒する方法の例としては、転動造粒、攪拌造粒、圧縮造粒、及び押出造粒等の各種造粒方法が挙げられる。また、造粒に用いられる装置の例としては、パンペレタイザー、ミキサー、及びディスクペレッター等が挙げられる。
また、造粒を行う際に、必要に応じてバインダーを添加しても良い。
多孔質の粒体の粒度は、該粒体の1個がコア体2の本体部分となる場合、有機質成分を含む液状物を含浸させる(後述)際に、有機質成分を粒体の内部にまで十分に浸漬させる観点から、好ましくは50mm以下、より好ましくは30mm以下、さらに好ましくは20mm以下、特に好ましくは15mm以下である。また、上記粒度は、コア体2に含まれる有機質成分の量をより大きくする観点から、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは1.0mm以上、特に好ましくは1.5mm以上である。
なお、本明細書中、「粒度」の語は、ふるいの目開き寸法に対応する大きさを意味する。
また、多孔質の粒体の粒度は、該粒体が複数集合してコア体2の本体部分となる場合、造粒の容易性の観点から、好ましくは4mm以下、より好ましくは3mm以下、特に好ましくは2mm以下である。また、上記粒度は、コア体2に含まれる有機質成分の量をより大きくする観点から、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは1.0mm以上、特に好ましくは1.5mm以上である。
多孔質の粒体が複数集合してコア体2の本体部分となる場合、コア体2の本体部分の粒度は、好ましくは0.1〜50mm、より好ましくは1〜25mm、さらに好ましくは5〜20mm、特に好ましくは8〜15mmである。該粒度が0.1mm以上であれば、コア体2の本体部分に含まれる有機質成分の量を増やすことができる。該粒度が50mm以下であれば、有機質成分を含む液状物を含浸させる(後述)際に、有機質成分をコア体2の本体部分の内部にまで十分に浸漬させることができる。
有機質成分の例としては、アミノ酸、ペプチド、及びタンパク質等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アミノ酸の例としては、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、チロシン、バリン、トリプトファン、及びオルニチン等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ペプチドおよびタンパク質は、上述したアミノ酸を構成成分として含むものである。
有機質成分を中に含む多孔質の粒体は、通常、多孔質の粒体に、有機質成分と水を含む液状物(以下、「液状物」ともいう。)を含浸させることで製造することができる。
液状物は、上述の有機質成分と水を、用途に応じて適宜配合割合を調整して混合してなる水溶液又は懸濁液である。該液状物として、食品加工業や水産加工業において排出される煮汁等を使用することも可能である。
また、液状物には、上述の有機質成分以外の成分として、窒素、リン、カリウム、マグネシウム、ケイ素、硫黄等の、無機肥料の主要成分や、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、マンガン、コバルト、モリブデン等の、無機肥料の微量成分等が、水生生物の生育に影響のない範囲内の量で含まれていてもよい。
液状物の配合量は、液状物の固形分濃度によっても異なるが、多孔質の粒体に液状物を含浸させた後に、多孔質の粒体を造粒することが容易であり、かつ、造粒後のコア体2が崩壊しない観点から、コア体2を構成する多孔質の粒体100質量部に対して、好ましくは10〜500質量部、より好ましくは50〜400質量部、特に好ましくは100〜350質量部である。
多孔質の粒体の1個がコア体2の本体部分となる場合、多孔質の粒体に、液状物を含浸させる方法の例としては、液状物に多孔質の粒体を一定時間浸漬する方法や、液状物と多孔質の粒体をミキサーにより混練する方法等が挙げられる。中でも、短時間で液状物を十分に浸漬させる観点から、ミキサーを用いて混練する方法が好ましい。
上記ミキサーについては特に限定されるものではなく、粉体の混合において一般的に使用されるミキサー(例えば、モルタルやコンクリートの練り混ぜに使用されるミキサー)を用いればよい。
具体的には、縦型ミキサー、横型ミキサー、ナウターミキサー、傾胴ミキサー、強制ミキサー、二軸ミキサー等が挙げられる。縦型ミキサーとしては、例えば、ホバート社製の「ホバートミキサー」、ヘンシェル社製の「ヘンシェルミキサー」等が挙げられる。横型ミキサーとしては、例えば、レディゲ社製の「レディゲミキサー」等が挙げられる。
また、ペール缶等の容器に上記粒体と上記液状物を投入して、ハンドミキサー等を用いて混練して含浸させてもよい。
多孔質の粒体が複数集合してコア体2の本体部分となる場合、中に有機質成分を含む複数の多孔質の粒体からなるコア体2を製造する方法の例としては、以下の(i)〜(iii)の方法が挙げられる。
(i)複数の多孔質の粒体を集合させて造粒して造粒物を得た後、得られた造粒物に液状物を含浸させてコア体2を得る方法
(ii)複数の多孔質の粒体に液状物を含浸させた後、液状物を含浸させた複数の多孔質の粒体を集合させて造粒してコア体2を得る方法
(iii)複数の多孔質の粒体を集合させて造粒しながら、液状物を含浸させてコア体2を得る方法
中でも、作業の容易性の観点から、(iii)の方法が好ましい。
コア体2の粒度は、好ましくは0.1〜50mm、より好ましくは1〜25mm、さらに好ましくは5〜20mm、特に好ましくは8〜15mmである。該粒度が0.1mm以上であれば、コア体2の表面に、より容易に被覆層3を形成することができ、コア体2に含まれる有機質成分の量を増やすことができる。該粒度が50mm以下であれば、コア体2の中心部分に含まれる有機質成分が、被覆層3を経て、アンモニア態窒素として溶出しにくくなることを防ぐことができる。
被覆層3を形成する水硬性組成物に含まれるセメントの例としては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等のJISに規定されている各種ポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、スラグセメント、エコセメント、及びアルミナセメント等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
中でも、汎用性の観点から、普通ポルトランドセメント及び早強ポルトランドがより好ましい。
水硬性組成物に含まれる鉄化合物の例としては、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、硝酸鉄(II)、及び硝酸鉄(III)等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
中でも、入手の容易性や、水中に静置した際の周囲の水生生物への悪影響をより少なくする観点から、硫酸鉄(II)が好ましい。
水硬性組成物に含まれる、セメント及び鉄化合物の合計100質量%中の、鉄化合物の割合は、好ましくは0.5〜15.0質量%、より好ましくは0.8〜12.0質量%、さらに好ましくは1.0〜10.0質量%、さらに好ましくは1.5〜8.0質量%、特に好ましくは1.8〜4.0質量%である。
該割合が0.5質量%以上であれば、アンモニア態窒素の溶出量をより大きくすることができる。該割合が15.0質量%以下であれば、短期間に過度の量のアンモニア態窒素が溶出することを防ぎ、かつ、長期間に亘って安定的にアンモニア態窒素を溶出することができる。更に、水硬性組成物の硬化体の強度低下による被覆層3の剥離や欠落などを防き、かつ、長期間に亘って栄養供給用粒体の形状を維持することができる。
また、必要に応じて、石灰石微粉末、シリカフューム、フライアッシュ、高炉スラグ、カルシウムアルミネート、ドロマイト等の混和材;ビニロン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、カーボン、ガラス、鉄等からなる繊維;上述した多孔質の粒体に用いられる無機質や有機質の材料等を、水硬性組成物の材料として用いてもよい。
また、水硬性組成物の硬化体である被覆層3の性状に影響を及ぼさない範囲内で、一般的にコンクリートやモルタルに用いられている細骨材等を用いてもよい。
また、水硬性組成物には、硬化性状を調整するための材料として、一般的にコンクリートやモルタルに用いられている、硬化促進剤、凝結遅延剤、収縮低減剤、AE剤、減水剤、高性能減水剤、流動化剤、増粘剤、消泡剤等の添加物を、被覆層3の性状に影響を及ぼさない範囲内で用いてもよい。
さらに、水硬性組成物は、水を含む。水は、通常、コア体2に水硬性組成物を被覆する直前に、水以外の材料と混合されて、水硬性組成物の材料となる。
水の量は、被覆層3の性状に影響を及ぼさない量であればよいが、水以外の水硬性組成物の材料100質量部に対して、例えば、10〜40質量部である。
上述したコア体2を水硬性組成物で被覆することにより、コア体2の表面に、水硬性組成物からなる被覆層3を得ることができる。
コア体2を水硬性組成物で被覆する方法の例としては、以下の(i)〜(iii)の方法が挙げられる。
(i)コア体2をコーティング装置に投入して、該装置を回転させながら、水硬性組成物の各材料を同時に投入して被覆する方法
(ii)コア体2をコーティング装置に投入して、該装置を回転させながら、予め各材料を混合して調製した水硬性組成物(水以外の材料と水を練り混ぜてなるスラリー)をコーティング装置に投入する方法
(iii)水硬性組成物を構成する水以外の材料をコーティング装置に投入して、該装置を回転させながら、コア体2を投入して、更に水を投入する方法
中でも、作業の容易性の観点から(i)の方法が好ましい。
なお、コア体2を水硬性組成物で被覆する前に、コア体2を乾燥させてもよい。
コーティング装置の例としては、パンコーティング装置や、転動コーティング装置等が挙げられる。中でも、作業効率の観点から、パンコーティング装置が好ましい。
コア体2を水硬性組成物で被覆し、次いで、該水硬性組成物を十分硬化させることで、本発明の栄養供給用粒体1を得ることができる。
水硬性組成物の硬化体からなる被覆層3の厚さは、好ましくは1〜8mm、より好ましくは2〜6mm、特に好ましくは3〜5mmである。該厚さが1mm以上であれば、栄養供給用粒体1の強度がより向上し、容易に崩壊しなくなる。また、栄養供給用粒体1から、アンモニア態窒素が短期間で過度に溶出するのを防ぐことができる。該厚さが8mm以下であれば、コア体2に含まれる有機質成分が、被覆層3を経て、アンモニア態窒素として溶出しにくくなることを防ぐことができる。
栄養供給用粒体1の粒度は、好ましくは1.1〜60mm、より好ましくは5〜40mm、さらに好ましくは8〜30mm、特に好ましくは10〜20mmである。該粒度が1.1mm以上であれば、アンモニア態窒素の溶出を長期間継続させることができる。該粒度が50mm以下であれば、コア体2の中心部分の有機質成分が、被覆層3を経て、アンモニア態窒素として溶出しにくくなることを防ぐことができる。
本発明の栄養供給用粒体1を、藻類が生息する水中(例えば、海中)等に供給することで、栄養供給用粒体1からアンモニア態窒素が溶出する。アンモニア態窒素は、栄養成分として、微細藻類や大型藻類等の水生生物の生長を促進することができる。
また、栄養供給用粒体1に含まれている鉄化合物の量を調整することによって、コア体2の粒度や被覆層3の厚さを調整せずに、栄養供給用粒体1の強度を担保しながら、栄養供給用粒体1から水中に溶出するアンモニア態窒素の量を調整することが可能である。
例えば、セメント及び鉄化合物の合計100質量%中の、鉄化合物の割合を、0.5〜8.0質量%とすることで、コア体2の粒度を大きくしたり、被覆層3の厚さを小さくすることなく、アンモニア態窒素の溶出量を長期に亘って大きくすることができる。また、上記鉄化合物の割合を、8.0質量%を超え、15.0質量%以下とすることで、被覆層3の厚さを小さくすることなく、短期間におけるアンモニア態窒素の溶出量を非常に大きくすることができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[使用材料]
(1)木屑粉砕物:木質廃材を、CSカッター(目開き寸法が2mmであるスクリーンを有するもの)を用いて粉砕し、上記スクリーンを通過したものを風乾したもの
(2)ソリュブル:魚のアラ等を飼料原料に加工する工程で回収される、アミノ酸を含む水溶液
(3)セメント:太平洋セメント社製、普通ポルトランドセメント
(4)鉄化合物:和光純薬工業社製、硫酸第一鉄
[実施例1〜5]
木屑粉砕物200gをパンペレタイザーに投入し、ソリュブル600gを、断続的に添加しながら造粒を行った。
造粒後、得られた湿潤状態の造粒物の集合体を、ふるいを用いて分級して、粒度が10〜13mmである造粒物の集合体を得た。得られた造粒物について、60℃の環境下において1週間乾燥を行って、コア体を得た。
一方、セメントと鉄化合物を、表1に示す量で、合成樹脂製の可撓性の袋に投入し、手を用いて、各材料を袋内で混合して、粉体混合物を得た。
次いで、乾燥したコア体100gを、パンペレタイザーに投入し、表1に示す水粉体比となる量の水を噴霧しながら、上記粉体混合物を添加して、コア体の表面を水硬性組成物で被覆し、1週間封緘養生を行うことで栄養供給用粒体を得た。
なお、得られた栄養供給用粒体10粒を、その中心を通る面で切断して、被覆層(セメントコーティング)の厚さを測定したところ、平均で4mmであった。
Figure 2019154399
得られた栄養供給用粒体を、蒸留水に栄養供給用粒体と蒸留水の質量比(栄養供給用粒体:蒸留水)が1:10となる量で投入して、水温を20℃に保ちながら、静置した。
1日、4日、7日経過毎に、蒸留水を全量交換した。該交換の際に、回収した蒸留水1リットル中のアンモニア態窒素の量(mg/リットル)と、pHを以下の測定方法に従って測定した。
なお、1日、4日、7日経過毎に回収した蒸留水中に鉄(鉄イオン)の溶出は確認されなかった。
[測定方法]
(1)アンモニア態窒素:「JIS K 0102:2016(工業排水試験補法) 44.2 インドフェノール青吸光光度法」に準拠して測定した。
(2)pH:「JIS Z 8802:2011(pH測定方法)」に準拠して測定した。
[比較例1]
鉄化合物を使用しない以外は実施例1と同様にして、栄養供給用粒体を得た。得られた栄養供給用粒体を用いて、実施例1と同様にして、1日、4日、7日経過後のアンモニア態窒素の量等を測定した。
結果を表2に示す。
Figure 2019154399
表2から、本発明の栄養供給用粒体(実施例1〜5)を用いた場合の、蒸留水中のアンモニア態窒素の量(1日:4.4〜14.6mg/リットル、4日:5.6〜14.3mg/リットル、7日:5.5〜8.9mg/リットル)は、水硬性組成物が鉄化合物を含まない栄養供給用粒体(比較例1)を用いた場合の、蒸留水中のアンモニア態窒素の量(1日:1.4mg/リットル、4日:3.4mg/リットル、7日:3.8mg/リットル)よりも大きいことがわかる。
中でも、セメント及び鉄化合物の合計100質量%中の、鉄化合物の割合が2.0質量%である場合(実施例2)、1日、4日、7日経過後の各時点における、アンモニア態窒素の量は、7.2〜7.6mg/リットルであり、安定的かつ長期に亘ってアンモニア態窒素を水中に供給しうることがわかる。
また、表2から、本発明の栄養供給用粒体(実施例1〜5)によれば、蒸留水のpHは安定している(12.1〜12.2)ことがわかる。
1 栄養供給用粒体
2 コア体
3 被覆層

Claims (6)

  1. 多孔質の粒体と該多孔質の粒体の中に含まれている有機質成分とからなるコア体、及び、該コア体の表面に形成された水硬性組成物の硬化体からなる被覆層を含む栄養供給用粒体であって、
    上記水硬性組成物が、セメント及び鉄化合物を含むことを特徴とする栄養供給用粒体。
  2. 上記鉄化合物が、硫酸鉄である請求項1に記載の栄養供給用粒体。
  3. 上記セメント及び上記鉄化合物の合計100質量%中の、上記鉄化合物の割合が0.5〜15.0質量%である請求項1または2に記載の栄養供給用粒体。
  4. 上記被覆層の厚さが、1〜8mmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の栄養供給用粒体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の栄養供給用粒体を製造するための方法であって、
    上記多孔質の粒体と、上記有機質成分を材料として用いて、上記コア体を得る造粒工程と、
    上記コア体に、上記水硬性組成物を被覆して硬化させ、上記栄養供給用粒体を得る被覆工程を含むことを特徴とする栄養供給用粒体の製造方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の栄養供給用粒体を用いた、藻類への栄養供給方法であって、
    上記藻類が生息する水中に上記栄養供給用粒体を供給することを特徴とする藻類への栄養供給方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022070070A (ja) * 2020-10-26 2022-05-12 トーヨーマテラン株式会社 再生骨材及びモルタル材料並びにこれらの製造方法

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