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JP2019150805A - 有機化合物分解装置および有機化合物分解方法 - Google Patents

有機化合物分解装置および有機化合物分解方法 Download PDF

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JP2019150805A JP2018039967A JP2018039967A JP2019150805A JP 2019150805 A JP2019150805 A JP 2019150805A JP 2018039967 A JP2018039967 A JP 2018039967A JP 2018039967 A JP2018039967 A JP 2018039967A JP 2019150805 A JP2019150805 A JP 2019150805A
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隆行 山田
Takayuki Yamada
隆行 山田
佳久 山口
Yoshihisa Yamaguchi
佳久 山口
進 市村
Susumu Ichimura
進 市村
悦男 浅見
Etsuo Asami
悦男 浅見
成剛 高島
Seigo Takashima
成剛 高島
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Abstract

【課題】爆発を伴わずに揮発性の有機化合物を分解することができる有機化合物分解方法を提供する。【解決手段】まず、揮発した有機化合物と、酸素と、不活性ガスとを含む混合ガスを生成する。不活性ガスは、窒素や、Ar、He、Neなどの希ガスである。ここで、混合ガスにおける酸素濃度(vol%)は、爆発限界濃度未満とする。爆発限界濃度は、有機化合物と酸素との混合ガスが爆発する酸素濃度の範囲における下限値である。次に、混合ガスを大気圧プラズマ処理する。これにより、混合ガス中の有機化合物を爆発させることなく簡易に分解することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、揮発性の有機化合物を分解する装置および分解方法に関するものである。特に、大気圧プラズマにより爆発させずに分解するものに関する。
ガソリンが蒸発して気体となったものは燃料蒸発ガスと呼ばれており、自動車の走行時や駐車時、原油基地、製油所および油槽所における燃料の貯蔵時・出荷時、給油所における燃料給油時などに燃料蒸発ガスが放出されている。
燃料蒸発ガスは大気汚染の原因となり、人体にも有害であり、引火による火災の原因にもなる。さらに燃料蒸発ガスは不快な臭いもある。そのため、各国で燃料蒸発ガスの排出規制が行われている。
しかし、原油基地や油槽所などでは技術面や投資コストなどの問題があり、排出規制はほとんど行われていないのが現状である。
自動車では、排出抑制装置の設置が義務付けられており、その代表的な装置としてチャコールキャニスタがある。これは、大気汚染物質拡散防止の観点から、特に駐車時に燃料蒸発ガスが排出されないようにするものである。チャコールキャニスタは、活性炭の吸着作用により燃料蒸発ガスを一時的にトラップする装置であり、エンジン始動時にはエンジンに燃料蒸発ガスを放出して燃焼させている。しかし、長時間の駐車では活性炭により吸収しきれない燃料蒸発ガスが大気中に排出されてしまう問題がある。
このような問題から、簡便かつ低コストで燃料蒸発ガスを分解して無害化する技術が求められている。
特許文献1には、メタン、酸素を1対1で供給して非平衡大気圧プラズマで処理することにより、一酸化炭素、二酸化炭素、炭素数2の炭化水素(エタン、エチレン、アセチレン)、炭素数3の炭化水素(プロパン、プロペン、プロピン)、液体成分(メタノール、ホルムアルデヒド、ギ酸)が生成することが記載されている。また、水や過酸化水素を加えることで、液体成分の収率が向上することが記載されている。
特開2011−1322号公報
ガソリンなどの揮発性の有機化合物は爆発の危険がある。そのため、従来プラズマ処理による分解は行われていなかった。
しかし、発明者らは、揮発性の有機化合物であっても、大気圧プラズマを用いて爆発させずに分解可能な方法を見出した。
本発明の目的は、揮発性の有機化合物を爆発させることなく分解することである。
本発明者らは、混合ガスにおける酸素濃度が爆発限界濃度未満であれば、大気圧プラズマ処理をしても爆発しないことを見出した。本発明はこの知見に基づくものである。
本発明は、揮発性の有機化合物を分解する有機化合物分解装置であって、大気圧プラズマを発生させる大気圧プラズマ発生装置と、大気圧プラズマ発生装置に、揮発した有機化合物と、酸素と、不活性ガスとを含む混合ガスを供給するガス供給装置と、を有し、混合ガスにおける酸素濃度は爆発限界未満の濃度とする、ことを特徴とする有機化合物分解装置である。
また、本発明は、揮発した有機化合物と、酸素と、不活性ガスとを含み、酸素濃度が爆発限界濃度未満である混合ガスを、大気圧プラズマ処理することにより、有機化合物を分解する、ことを特徴とする有機化合物分解方法である。
分解する有機化合物は、たとえば炭素数4〜20のもの、ガソリン、有機溶剤などである。本発明はこれらの有機化合物を爆発させることなく簡易に分解することができる。
大気圧プラズマの生成方法は任意の方式でよいが、誘電体バリア方式が好ましい。装置が簡素で簡易に大気圧プラズマを発生させることができる。
たとえば、誘電体バリア方式の大気圧プラズマ発生装置の構成は次の通りである。大気圧プラズマ発生装置は、内部に混合ガスを流す絶縁管と、絶縁管の外周面に円筒状に設けられた金属である第1電極と、絶縁管の内部に同軸に配置された棒状体である第2電極と、第1電極と第2電極102との間に電圧を印加する電源と、を有する。ここで、第1電極と第2電極とが対向する長さの総計は、50mm以上であるとよい。大気圧プラズマの発生領域が広くなり、より効率的に有機化合物を分解することができる。
本発明によれば、揮発性の有機化合物を、爆発を伴うことなく簡易に分解することができる。
第2の実施形態に係る有機化合物分解装置の構成を示した図。 プラズマ源10の構成について示した図。 イソオクタンを含む混合ガスを大気圧プラズマ処理した後の混合ガスを分析した結果を示したグラフ。 イソオクタンを含む混合ガスを大気圧プラズマ処理しない場合の混合ガスを分析した結果を示したグラフ。 ガソリンを含む混合ガスを大気圧プラズマ処理した後の混合ガスを分析した結果を示したグラフ。 ガソリンを含む混合ガスを大気圧プラズマ処理しない場合の混合ガスを分析した結果を示したグラフ。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、有機化合物の分解方法である。ここでいう分解は、一酸化炭素や二酸化炭素まで分解されることだけでなく、より炭素数の少ない有機化合物が生成することも意味する。分解対象の有機化合物は、常温、常圧において液体であって揮発性のものであれば任意であり、炭化水素、アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、エーテルなどである。C、H、O以外の元素を含む有機化合物でもよく、Nを含む有機化合物(たとえばアミン)や、Sを含む有機化合物(たとえばチオール)、Clを含む有機化合物でもよい。特に炭素数が4〜20の有機化合物に好適であり、より好ましくは炭素数が5〜10の有機化合物である。第1の実施形態の有機化合物分解方法は、特に炭化水素の分解に有用である。
炭化水素は、たとえば炭素数が4〜20(特に炭素数5〜10)の飽和炭化水素、不飽和炭化水素、芳香族炭化水素である。飽和炭化水素としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、およびそれらの構造異性体などである。不飽和炭化水素としては、ペンテン、ヘキセン、ヘプセン、オクテン、およびそれらの構造異性体などである。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、エチルベンゼン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼンなどである。アルコールは、たとえばこれらの炭化水素の水素基をヒドロキシ基で置換した物質である。アルデヒドやケトンは、たとえばこれらの炭化水素における炭素をカルボニル基に置換した物質である。アミンとしては、エチルアミン、アニリン、アミノエタノール、アントラニル酸などである。チオールとしては、メルカプト酢酸、メルカプトエタノール、メルカプトプロピオン酸などである。
また、有機化合物は複数種類の混合であってもよい。たとえばガソリンでもよい。
次に、第1の実施形態の有機化合物分解方法について説明する。
まず、揮発した有機化合物と、酸素と、不活性ガスとを含む混合ガスを生成する。不活性ガスは、窒素、二酸化炭素や、Ar、He、Neなどの希ガスである。酸素源として空気を用いてもよい。
ここで、混合ガスにおける酸素濃度(vol%)は、爆発限界濃度未満とする。爆発限界濃度は、有機化合物と酸素と不活性ガスとの混合ガスが爆発する酸素濃度の範囲における下限値である。爆発限界濃度は有機化合物および不活性ガスの種類に依存するので、それに合わせて酸素濃度を設定する。
次に、混合ガスを大気圧プラズマ処理する。つまり、混合ガスをプラズマ発生ガスとして大気圧プラズマを発生させる。大気圧プラズマは、大気圧付近(たとえば0.5〜2気圧)で発生させた非平衡プラズマである。電子温度は、0.1〜10eV、電子密度は、1×1010〜1×1015/cm3 である。また、混合ガスの圧力は大気圧付近(たとえば0.5〜2.0atm)であり、混合ガスの温度は室温付近(たとえば0〜50℃)である。
大気圧プラズマを発生させる方法は、誘電体バリア方式、マイクロプラズマリアクタ方式、コロナ放電、スパーク放電、マイクロ波放電など各種方法を用いることができる。特に誘電体バリア方式を用いることが好ましい。装置が簡素であり、簡易に大気圧プラズマを発生させることができる。
混合ガスを大気圧プラズマで処理すると、混合ガス中に酸素ラジカルが発生し、酸素ラジカルが有機化合物中の炭素に作用することにより、混合ガス中の有機化合物が酸化されてアルコール、アルデヒド、ケトンなどが生成され、さらに酸化されてCO2 が分離される。ここで、混合ガス中の酸素濃度は爆発限界濃度未満であるため、これらの反応は爆発を伴わない。
以上、第1の実施形態によれば、揮発性の有機化合物を爆発させることなく簡易に分解することができる。特に、ガソリン、軽油、灯油、重油などの液体石油燃料の揮発ガスや、有機溶剤などの揮発ガスを分解するのに第1の実施形態は有用である。
(第2の実施形態)
図1は、第2の実施形態である有機化合物分解装置の構成を示した図である。第2の実施形態の有機化合物分解装置は、第1の実施形態の有機化合物分解方法を実現する装置であり、大気圧プラズマにより揮発性の有機化合物を爆発させることなく分解可能な装置である。図1のように、有機化合物分解装置は、プラズマ源10と、電源11と、気体供給装置12と、容器13と、を有している。
気体供給装置12は、容器13内部に酸素と不活性ガスとを含む混合ガスを供給する装置である。不活性ガスは、第1の実施形態と同様である。空気と不活性ガスとを混合してもよい。
容器13内には、分解したい有機化合物の液体が入れられている。気体供給装置12からの混合ガスで有機化合物の液体をバブリングすることにより、有機化合物を揮発させ、その揮発した有機化合物と酸素と不活性ガスとを含む混合ガスを生成する。酸素濃度(vol%)は、爆発限界濃度未満とする必要がある。爆発限界濃度は有機化合物の種類に依存するので、それに合わせて気体供給装置12において酸素濃度を設定する。具体的には、混合ガスにおける有機化合物の濃度は、有機化合物の蒸気圧と容器13内部の圧力によって決まるので、気体供給装置12において酸素あるいは不活性ガスの供給量を調整すれば、酸素濃度が爆発限界濃度未満となるように設定することができる。
なお、効率的かつ安定した濃度で有機化合物を揮発させるためにバブリングを用いているが、他の方式によって有機化合物を揮発させてもよいし、もちろん自然に揮発させてもよい。また、容器13内あるいは有機化合物の温度を制御することで揮発量を調整してもよい。
プラズマ源10は、誘電体バリア方式により大気圧プラズマを生成するための装置である。大気圧プラズマは、大気圧(たとえば0.5〜2気圧)で発生させる非平衡プラズマである。プラズマ源10は、図2に示すように、絶縁管100と、第1電極101と、第2電極102と、によって構成されている。第1電極101および第2電極102は交流の電源11に接続されている。
絶縁管100は、石英からなる円筒形の管である。管の内径は10mm、長さは600mmである。石英以外にも、ガラス、セラミック、ポリテトラフルオロエチレンなどの絶縁性材料を用いることができる。絶縁管100の一端は配管に接続されており、容器14からの混合ガスが絶縁管100の内部に導かれる。そして、絶縁管100内部を混合ガスが流れて絶縁管100の他端から混合ガスが排気される。
絶縁管100の厚み(外径と内径の差)は、0.1mm以上5mm以下とすることが好ましい。この範囲であれば容易に大気圧プラズマを発生させることができ、絶縁管100の耐久性も十分である。
絶縁管100の長さは、50mm以上とすることが好ましい。第1電極101と第2電極102とが対向する長さを大きく取ることができるので、大気圧プラズマの発生領域を広く取ることができる。すると、その領域を混合ガスが通過する時間が長くなるので、より効率的に有機化合物を分解することができる。より好ましくは500mm以上である。ただし、あまり長くすると均一に大気圧プラズマを発生させることが難しくなるので5000mm以下とするのがよい。
第1電極101は、絶縁管100の外周面に沿って円筒状に張り付けられた金属である。第1電極101の材料は、Alである。Al以外にもCu、Fe、Ti、V、W、Pt、Pd、C、あるいはそれらを主とする合金(たとえばステンレス)など、各種の導電性材料を用いることができる。
第1電極101は、円周方向において全部覆うようにすることが好ましい。大気圧プラズマの発生領域が広くなり、より効率的に有機化合物を分解することができるためである。また、第1電極101の厚さは、たとえば10〜1000μmである。
第2電極102は、Tiからなる棒状体であり、絶縁管100内部に絶縁管100の中心軸と第2電極102の中心軸がおよそ一致するように配置されている。第2電極102の一端は絶縁管100の一端から取り出され、他端は絶縁管100の内部に保持されている。
第2電極102の材料は、Ti以外にもAl、Fe、V、W、Cu、Pt、Pd、C、あるいはそれらを主とする合金(たとえばステンレス)など、各種の導電性材料を用いることができる。
第2電極102の直径は、絶縁管100の内径未満であれば任意である。ただし、絶縁管100の内壁と第2電極102との間隔が下記の範囲となるように第2電極102の直径を設定することが好ましい。
絶縁管100の内壁と第2電極102との間隔は0.1mm以上10mm以下とすることが好ましい。0.1mm未満では混合ガスが通りづらくなって大気圧プラズマを発生させることが困難になり、また大気圧プラズマの発生領域も狭くなるため効率的に有機化合物を分解することが難しくなる。また、10mmよりも大きいと、第1電極101と第2電極102との距離が大きくなり、大気圧プラズマの発生が困難になる。より好ましくは1mm以上5mm以下、さらに好ましくは2mm以上4mm以下である。
また、第1電極101と第2電極102とが絶縁管100の軸方向において対向する長さは、50mm以上とすることが好ましい。ここで、連続して50mm以上である必要はなく、対向する領域が断続的である場合(第1電極101が軸方向において断続的に設けられている場合)には、対向する領域の長さの総計が50mm以上であればよい。大気圧プラズマの発生領域が広くなり、その領域を混合ガスが通過する時間が長くなるので、より効率的に有機化合物を分解することができる。より好ましくは500mm以上である。あまり長くすると均一に大気圧プラズマを発生させることが難しくなるので5000mm以下とすることが好ましい。
なお、プラズマ源10の構成は誘電体バリア方式と呼ばれるものであるが、そのような構成に限らず、大気圧プラズマを発生させることができる任意の構成であってよい。
電源11は、プラズマ源10の第1電極101と第2電極102間に交流電圧を印加する電源である。印加電圧は、たとえば1.0〜100kVである。商用電源をトランスにより昇圧することでこのような電圧値を得ることができる。なお、電源11は交流電源に限らず、直流電源であってもよく、直流電源の場合、効率的に大気圧プラズマを発生させるためにパルス電源が好ましい。
次に、第2の実施形態の有機化合物分解装置の動作について説明する。
まず、気体供給装置12において酸素と不活性ガスとを混合して混合ガスを生成し、容器13内へと供給する。そして、この混合ガスにより容器13内の有機化合物をバブリングし、有機化合物を揮発させる。これにより、有機化合物と酸素と不活性ガスとを含む混合ガスを生成する。ここで、気体供給装置12において、酸素あるいは不活性ガスの供給量を調整することで混合ガスの酸素濃度が爆発限界濃度未満となるように調整する。この揮発した有機化合物を含む混合ガスをプラズマ源10の絶縁管100内部に供給する。
容器13から供給された混合ガスは、絶縁管100の一端から絶縁管100内部へと供給され、他端から放出される。ここで、電源11によって第1電極101、第2電極102間に交流電圧を印加し、絶縁管100内部であって第1電極101と第2電極102とが対向する領域に大気圧プラズマを発生させる。これにより、混合ガス中の有機化合物は酸化し、分解する。そして、絶縁管の他端から分解物が放出される。
以上、第2の実施形態の有機化合物分解装置によれば、揮発性の有機化合物を爆発させることなく簡易に分解することができる。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
第2の実施形態に示した有機化合物分解装置を用い、揮発したイソオクタン(C8 18)を含む混合ガスを大気圧プラズマ処理した。気体供給装置12では、空気の流量を0.5L/min、Arの流量を5L/minとして混合して容器13に供給した。容器13において生成した混合ガスに置ける酸素濃度はおよそ1.8vol%であり、爆発限界濃度未満である。電源11は、90Vをトランスにより11.7kVに昇圧したものである。そして、その処理後にプラズマ源10から排出される混合ガスをガスクロマトグラフィにより分析した。
図3は、その結果を示したグラフである。横軸は保持時間を示している。また、比較のため、揮発したイソオクタンを含む混合ガスを大気圧プラズマ処理をせずにそのままプラズマ源10から排出させてガスクロマトグラフィにより分析した(以下、比較例1)。図4は、その結果を示したグラフである。なお、図3、4において、代表的なピークと物質名の対応を示しているが、ガスクロマトグラフィでは分子量が等しいものは区別できないため、分子式の等しい他の構造式の有機化合物である可能性もある。これは後述の図5、6においても同様である。
図4のように、大気圧プラズマ処理をしない比較例1では、イソオクタンを示すピーク(保持時間4.081分)と、Arを示すピーク(保持時間1.424分)のみが検出された。
一方、図3のように、大気圧プラズマ処理を行った実施例1では、イソオクタンのピーク(保持時間4.075分)とArのピーク(保持時間1.428分)以外に、主として10個のピークが検出された。また、C8 16Oを示すピーク(保持時間8.035分)が見られた。これはイソオクタンの酸化によりC=Oの結合が生じ、ケトンやアルデヒドが生成したためと考えられる。また、炭素数が3、4の炭化水素やアルデヒドなどを示すピークが見られた。これらは、酸化がさらに進んでCO2 が生成し分離したため、あるいはC−Cの結合が切断されたために炭素数が減少したものと考えられる。炭素数5〜7の有機化合物も見られるが、炭素数3、4の有機化合物に比べて少なかった。これは、一旦生成した炭素数5〜7の有機化合物が炭素数4以下の有機化合物にさらに分解が進んだか、あるいは炭素数8から直接炭素数4以下の有機化合物へ分解するものが多いためと考えられる。
図3、4を比較すると、実施例1では爆発を伴わずに揮発性の有機化合物であるイソオクタンを酸化、分解できていることが確認できた。
有機化合物分解装置を用い、実施例1と同様にして揮発したガソリンを含む混合ガスを大気圧プラズマ処理し、その処理後の混合ガスをガスクロマトグラフィにより分析した。図5は、その結果を示したグラフである。また、比較のため、揮発したガソリンを含む混合ガスを大気圧プラズマ処理をせずにそのままプラズマ源10から排出させてガスクロマトグラフィにより分析した(以下、比較例2)。図6は、その結果を示したグラフである。
図5、6を比較すると、比較例2ではC2 6 Oのピーク(保持時間1.666分)が見られるのに対し、実施例2ではC2 6 Oのピークは見られなかった。このことから、C2 6 OはCO2 とH2 に分解されたものと考えられる。
本発明は、揮発したガソリンや有機溶剤などを分解して無害化することに利用することができる。たとえば、キャニスタの代替として利用することができる。
10:プラズマ源
11:電源
12:気体供給装置
13:容器
100:絶縁管
101:第1電極
102:第2電極

Claims (9)

  1. 揮発性の有機化合物を分解する有機化合物分解装置であって、
    大気圧プラズマを発生させる大気圧プラズマ発生装置と、
    前記大気圧プラズマ発生装置に、揮発した前記有機化合物と、酸素と、不活性ガスとを含む混合ガスを供給するガス供給装置と、
    を有し、
    前記混合ガスにおける酸素濃度は爆発限界濃度未満の濃度とする、
    ことを特徴とする有機化合物分解装置。
  2. 前記大気圧プラズマ発生装置は、
    内部に前記混合ガスを流す絶縁管と、
    前記絶縁管の外周面に円筒状に設けられた金属である第1電極と、
    前記絶縁管の内部に同軸に配置された棒状体である第2電極と、
    前記第1電極と第2電極102との間に電圧を印加する電源と、
    を有し、
    前記第1電極と前記第2電極とが対向する長さの総計は、50mm以上である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の有機化合物分解装置。
  3. 前記有機化合物は、ガソリンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機化合物分解装置。
  4. 前記有機化合物は、有機溶剤であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機化合物分解装置。
  5. 前記有機化合物は、炭素数が4〜20である、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機化合物分解装置。
  6. 揮発した有機化合物と、酸素と、不活性ガスとを含み、酸素濃度が爆発限界濃度未満である混合ガスを、大気圧プラズマ処理することにより、前記有機化合物を分解する、
    ことを特徴とする有機化合物分解方法。
  7. 前記有機化合物は、ガソリンであることを特徴とする請求項6に記載の有機化合物分解方法。
  8. 前記有機化合物は、有機溶剤であることを特徴とする請求項6に記載の有機化合物分解方法
  9. 前記有機化合物は、炭素数が4〜20である、ことを特徴とする請求項6に記載の有機化合物分解方法。
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