JP2019149690A - ヘッドホン - Google Patents
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Abstract
【課題】 イヤーパッドを備えるヘッドホンに関し、イヤーパッドがバッフル部材の貫通孔に干渉しないようにして、所定の音響特性が得られるヘッドホンを提供する。【解決手段】 ヘッドホンは、動電型スピーカーユニットを取り付けるバッフル部材と、前面空間を規定するイヤーパッドと、イヤーパッドをバッフル部材の一方面側に取り付けるイヤーパッド取付部材と、背面空間を規定するハウジング部材と、を備え、イヤーパッド取付部材が、イヤーパッドとバッフル部材との間に介在して、かつ、前面空間側から見る場合にイヤーパッドによって覆われて隠れる位置に取り付けられて、イヤーパッドとバッフル部材とを密着しないように離間させ、バッフル部材が、前面空間と背面空間とを連通させる貫通孔を、イヤーパッドによって覆われて隠れ、かつ、イヤーパッド取付部材によって塞がれない位置に有する。【選択図】 図3
Description
本発明は、音声信号を電気音響変換して音声を再生するスピーカーユニットと、スピーカーユニットを取り付けるハウジングと、イヤーパッドと、を備えるヘッドホンに関する。
ヘッドホンは、ユーザーの耳に当接するように近接配置されるスピーカーユニットに音声信号を印加することにより音を再生する。ヘッドホンは、スピーカーユニットを取り付けるバッフル部材と、バッフル部材の他方面側に背面空間を規定するハウジングを備える。左右の両耳に配置されるハウジングを連結するヘッドバンドをさらに備えてオーバーヘッドタイプのヘッドホンを構成する場合には、ユーザーの耳の周囲に当接するイヤーパッドをさらに備える場合がある。
イヤーパッドは、ユーザーの耳の周囲に当接して前面空間を規定する。印加された音声信号によりスピーカーユニットが駆動されると、スピーカーユニットの振動板は、前面空間と背面空間とに互いに逆相の関係になる音波を放射する。したがって、スピーカーユニットを取り付けるバッフル部材は、前面空間と背面空間とを分けて規定する一方で、前面空間と背面空間とを連通させる音響回路としての貫通孔を設ける場合がある。バッフル部材の貫通孔は、ヘッドホンが適切な音響特性が得られるように制動材などを併用して設計される。
ヘッドホンに用いる動電型のスピーカーユニットがイヤーパッドに対して相対的に大口径化すると、イヤーパッドに干渉しないようにバッフル部材の貫通孔を設けるのが難しくなるという問題がある。ユーザーの耳の寸法はある程度決まっているので、ヘッドホンの快適な装着性を実現するには、イヤーパッドにはそのサイズの調整代が殆ど無いことが原因である。仮に、イヤーパッドがバッフル部材の貫通孔に干渉すると、所定の音響特性が得られなくなる。
従来には、音響通路がイヤーパッドにより覆われる位置に配置されたとしても、音響通路がイヤーパッドにより塞がれないように、動電型のヘッドホンユニットと、上記ヘッドホンユニットの周りに取り付けられたバッフル板と、上記バッフル板の一方の面側に装着され人体の側頭部に当接されるイヤーパッドと、上記ヘッドホンユニットの背面側を囲むように上記バッフル板の他方の面側に設けられたヘッドホンハウジングとを含み、上記バッフル板の周縁側で上記イヤーパッドにより覆われる位置に、上記ヘッドホンユニットが備える振動板の前後の空気室を音響的に接続する音響通路が形成されているヘッドホンにおいて、上記バッフル板の一方の面側には、上記音響通路の一端側に連通し、上記バッフル板の半径方向内側に向けて上記イヤーパッドにより覆われない位置にまで延び、上記イヤーパッドによって塞がれることのない深さを有する連通溝が形成されているヘッドホンがある(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載されているヘッドホンでは、バッフル板の一方の面側に形成される連通溝は、振動板の前後の空気室を音響的に接続する音響通路の一端側に連通し、バッフル板の半径方向内側に向けてイヤーパッドにより覆われない位置にまで延び、イヤーパッドによって塞がれることのない深さを有することを必要とする。例えば、スピーカーユニットが取り付けられるバッフル板の内径側寸法と、イヤーパッドの内径寸法をほぼ揃えるように一致させるような寸法関係になる場合には、イヤーパッドにより覆われない位置にまで延びるような連通溝を設けることができず、所定の音響特性が得られなくなるという問題がある。
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、イヤーパッドを備えるヘッドホンに関し、イヤーパッドがバッフル部材の貫通孔に干渉しないようにして、所定の音響特性が得られるヘッドホンを提供することにある。
本発明のヘッドホンは、振動板を有して音声を再生する動電型スピーカーユニットと、動電型スピーカーユニットを取り付けるバッフル部材と、ユーザーの耳の周囲に当接して前面空間を規定するイヤーパッドと、イヤーパッドをバッフル部材の一方面側に取り付けるイヤーパッド取付部材と、バッフル部材の他方面側に背面空間を規定するハウジング部材と、を備えるヘッドホンであって、イヤーパッド取付部材が、イヤーパッドとバッフル部材との間に介在して、かつ、前面空間側から見る場合にイヤーパッドによって覆われて隠れる位置に取り付けられて、イヤーパッドとバッフル部材とを密着しないように離間させ、バッフル部材が、前面空間と背面空間とを連通させる貫通孔を、イヤーパッドによって覆われて隠れ、かつ、イヤーパッド取付部材によって塞がれない位置に有する。
好ましくは、本発明のヘッドホンは、イヤーパッド取付部材が、柱状、または、梁状の部材であって、その長さが、略円環状のイヤーパッドの径方向寸法における幅寸法長よりも短く形成されている。
また、本発明のヘッドホンは、バッフル部材が複数の貫通孔を有する場合に、複数のイヤーパッド取付部材がイヤーパッドとバッフル部材との間に介在して、イヤーパッドとバッフル部材とを密着しないように離間させる。
また、好ましくは、本発明のヘッドホンは、イヤーパッド取付部材が、柔軟性を有する多孔質材料により形成されている。
また、好ましくは、本発明のヘッドホンは、イヤーパッド取付部材が、イヤーパッドを密着するように支え、バッフル部材との間に離間空間を規定する略円環状の平面部をさらに有する。
また、本発明のヘッドホンは、イヤーパッド取付部材が、バッフル部材と一体に形成されている。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明のヘッドホンは、振動板を有して音声を再生する動電型スピーカーユニットと、動電型スピーカーユニットを取り付けるバッフル部材と、ユーザーの耳の周囲に当接して前面空間を規定するイヤーパッドと、イヤーパッドをバッフル部材の一方面側に取り付けるイヤーパッド取付部材と、バッフル部材の他方面側に背面空間を規定するハウジング部材と、を備える。
ここで、イヤーパッド取付部材は、イヤーパッドとバッフル部材との間に介在して、かつ、前面空間側から見る場合にイヤーパッドによって覆われて隠れる位置に取り付けられて、イヤーパッドとバッフル部材とを密着しないように離間させる。また、バッフル部材は、前面空間と背面空間とを連通させる貫通孔を、イヤーパッドによって覆われて隠れ、かつ、イヤーパッド取付部材によって塞がれない位置に有する。したがって、本発明のヘッドホンは、イヤーパッドがバッフル部材の貫通孔に干渉しないようにして所定の音響特性が得られ、ヘッドホンの好ましい再生音質を実現することができる。
好ましくは、本発明のヘッドホンのイヤーパッド取付部材は、柱状、または、梁状の部材であって、その長さが、略円環状のイヤーパッドの径方向寸法における幅寸法長よりも短く形成されていればよい。したがって、スピーカーユニットが取り付けられるバッフル部材の内径側寸法と、イヤーパッドの内径寸法をほぼ揃えるように一致させるような寸法関係になる場合であっても、イヤーパッドがバッフル部材の貫通孔に干渉しないようにして所定の音響特性が得られる。
本発明のヘッドホンは、バッフル部材が複数の貫通孔を有する場合に、複数のイヤーパッド取付部材がイヤーパッドとバッフル部材との間に介在して、イヤーパッドとバッフル部材とを密着しないように離間させるものであればよい。イヤーパッドの変形量によらず通気量を一定に保つことができる。イヤーパッド取付部材が、柔軟性を有する多孔質材料により形成されている場合には、低音域の周波数帯域だけでなく、中高音域の周波数帯域も、適切な音響特性を得て好ましい再生音質を実現することができる。
イヤーパッド取付部材は、イヤーパッドを密着するように支え、バッフル部材との間に離間空間を規定する略円環状の平面部をさらに有するようにしてもよい。イヤーパッドを平面部で支えて、安定してバッフル部材の貫通孔に干渉しないようにすることができる。もちろん、イヤーパッド取付部材は、例えば、2色成型などの方法でバッフル部材と一体に形成されていてもよい。
本発明のヘッドホンは、イヤーパッドがバッフル部材の貫通孔に干渉しないようにして、所定の音響特性が得られて、好ましい音声再生が可能になる。
以下、本発明の好ましい実施形態によるヘッドホンについて説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるヘッドホン1について説明する図である。また、図2および図3は、ヘッドホン1のハウジング10の内部構造を説明する図である。具体的には、図2(b)は一方のハウジング10を、後述するスピーカーユニット4およびイヤーパッド13が主に見える前面空間14の側から見た図であり、図2(a)は図2(b)におけるA−A’断面図である。また、図3は、説明のためにイヤーパッド13を取り外した状態のハウジング10を示し、図3(a)は図3(c)におけるA−A’断面図であり、図3(b)は図3(c)におけるB−B’断面図である。
本実施例のヘッドホン1は、ユーザーの頭部に載置するヘッドバンド3を備えるオーバーヘッドタイプのステレオヘッドホンである。ヘッドバンド3の両端には、左右のハウジング10を少なくとも2軸方向でそれぞれ所定の範囲内で回動させて、ユーザーの両耳にそれぞれ当接するように調整可能な機構を有するハンガー2が備えられている。左右のハウジング10には、それぞれ音声信号を供給することにより音を再生するスピーカーユニット4が取り付けられている。左右のハウジング10の構成はほぼ共通するので、以下では一方のみについて説明する。もちろん、ヘッドホン1の形態は、本実施例の場合に限定されない。
ハウジング10は、スピーカーユニット4の振動板の背面側に背面空間15を規定するハウジング部材11と、スピーカーユニット4を取り付けてハンガー2と連結するベース部材12と、スピーカーユニット4の前側を囲むようにハウジング10の前面に設けられるイヤーパッド13と、を備えている。なお、スピーカーユニット4への配線コードなど、本発明の説明に不要な構成については、図示及び説明を省略する。
ハウジング部材11は、スピーカーユニット4が取り付けられる内部側から見ると、外縁部が反り上がった皿形状の部材であり、本実施例の場合には樹脂材料で形成されている。ハウジング部材11は、ハウジング10のユーザーの頭部から最も遠いスピーカーユニット4の背面側を構成する部材であり、体積及び表面積が大きく、ヘッドホン1の重量、ならびに、その外観の美観に影響が大きい部材である。本実施例のハウジング部材11は、後述するバッフル部材12に連結している。本実施例の場合には、ハウジング10は、クローズドタイプの背面空間15を構成する。
バッフル部材12は、スピーカーユニット4を取り付ける取付孔を中央付近に有する略環状の部材であって、ハウジング部材11と同様に樹脂材料で形成されている。スピーカーユニット4のバッフル部材12への固定には、ねじやボルト/ナット等の固定手段が用いられ、取付孔の周囲には必要な下穴が設けられる。また、ハウジング部材11はバッフル部材12の外周縁部に連結されている。A−A’断面図に示すように、バッフル部材12は、ハウジング部材11とともにスピーカーユニット4の振動板の背面側に背面空間15を規定する。また、バッフル部材12には、外周部にハンガー2との可動連結機構を有する略環状の金属材料で形成される部材が取り付けられている。
また、B−B’断面図に示すように、バッフル部材12には、背面空間15に連通する複数の貫通孔16(本実施例では、計8カ所(16a〜16h)。)が設けられていて、音質調整に必要な音響フィルタを構成する。貫通孔16には、通気性を有する織布、または、不織布、などで形成される(図示しない)制動材などを併用することで、音響通路としての貫通孔16の通気性を制御するのが好ましい。なお、バッフル部材12には少なくとも一つのスピーカーユニット4が取り付けられればよく、取り付けられるスピーカーユニットの個数および種類に限定されない。
イヤーパッド13は、ユーザーの耳あるいは耳の周囲の頭部に当接する耳当てであって、ウレタンなどの材料を含んで形成された柔軟な略環状の部材である。イヤーパッド13は、スピーカーユニット4の前側を囲んで前面空間14を規定するように、後述するイヤーパッド取付部材20(本実施例では、計8個(20a〜20h)。)を介してバッフル部材12に取り付けられている。
バッフル部材12の外周縁部の一方面側には、A−A’断面図またはB−B’断面図に示すように、イヤーパッド13の外径縁部が当接する台部12aが、円環状の広い平面部に対して一段高くなるように形成されている。バッフル部材12の台部12aは、イヤーパッド13とともに、前面空間14を規定する。
本実施例のイヤーパッド13の外径側寸法Rcは、ほぼ円形の外形寸法を有するバッフル部材12に対応して、同様に中心点Oから半径Rcの正円で規定される外径側寸法を有する。一方で、イヤーパッド13の内径側寸法Rbは、ユーザーの耳の寸法を考慮して、中心点Oからの正円で規定されない円環状であって、複数の異なる半径寸法の円弧を連結して形成される円環状になっている。
具体的には、図2(b)および図3(c)に示すように、イヤーパッド13の内径側寸法Rbは、中心点Oから軸A−A’のA端側の方向において相対的に短く、口径の大きいスピーカーユニット4の外径側寸法である半径Raと一致している円弧を含む様になっている。また、イヤーパッド13の内径側寸法Rbは、中心点Oから軸A−A’のA’端側の方向において半径Raよりも相対的に長くなる。その結果、スピーカーユニット4およびイヤーパッド13が主に見える前面空間14の側から見ると、バッフル部材12の一方の面側の平面部の一部がイヤーパッド13によって覆われずに露出するように見えている。
ハウジング10では、スピーカーユニット4が大口径化してイヤーパッド13の内径側に干渉しないぎりぎりの位置に配置される一方で、イヤーパッド13の内径側を所定の寸法に設計しなければ、ヘッドホン1の快適な装着性を実現するのが難しくなる、という事情がある。したがって、バッフル部材12の一方の面側は、中心点Oから軸A−A’のA端側の方向においてはほぼイヤーパッド13により覆われて隠れて、中心点Oから軸A−A’のA’端側の方向においては一部がイヤーパッド13によって覆われずに露出するように見えるようになっている。
一方で、ハウジング10では、図2(b)および図3(c)に示すように、バッフル部材12の一方の面側の露出する部分には、前面空間14と背面空間15とを連通させる貫通孔16と、イヤーパッド取付部材20とが、イヤーパッド13によって覆われて出現しない。つまり、イヤーパッド13を取り付けた状態のハウジング10では、本実施例の計8カ所(16a〜16h)の貫通孔16と、計8個(20a〜20h)のイヤーパッド取付部材20とが、イヤーパッド13によって覆われて隠れる位置に設けられている。
バッフル部材12の貫通孔16a〜16hは、それぞれ所定の開口面積を有する貫通孔として設けられて、中心点Oから半径方向に約45度の間隔となるように配置されている。中心点Oから軸A−A’のA端側の方向においては、貫通孔16a、16b、16gおよび16hは、中心点Oからほぼ一定の半径で規定される位置に配置される。その一方で、バッフル部材12の一方の面側が一部がイヤーパッド13によって覆われずに露出するように見える中心点Oから軸A−A’のA’端側の方向においては、貫通孔16c、16d、16eおよび16fは、中心点Oから半径Rbより大きな半径で規定される位置に配置される。
本実施例のイヤーパッド取付部材20は、イヤーパッド13とバッフル部材12との間に介在して、イヤーパッド13をバッフル部材12の一方面側に取り付けるとともに、イヤーパッド13とバッフル部材12とを密着しないように離間させる。例えば、本実施例の計8個(20a〜20h)のイヤーパッド取付部材20の内で、イヤーパッド取付部材20aと20bは、貫通孔16aを間に挟むように配置されて、イヤーパッド13が貫通孔16aを塞がないようにしている。同様にして、計8個のイヤーパッド取付部材20a〜20hは、中心点Oから半径方向に約45度の間隔となるように配置されている。
ただし、計8個のイヤーパッド取付部材20a〜20hは、取り付けられる位置に応じて柱状、または、梁状の長さが、イヤーパッド13の径方向寸法における幅寸法長に応じて、異なるように設定されている。つまり、イヤーパッド取付部材20a〜20hの径方向の長さは、略円環状のイヤーパッド13の径方向寸法における幅寸法長よりも短く形成されている。したがって、イヤーパッド取付部材20a〜20hは、前面空間14の側からハウジング10を見る場合に、イヤーパッド13によって覆われて隠れることになる。
例えば、イヤーパッド取付部材20c〜20gは、イヤーパッド取付部材20a、20bおよび20hよりも内径側に近い端部側が短く形成されて、イヤーパッド取付部材20eではほぼ四角柱状に形成されている。また、全てのイヤーパッド取付部材20a〜20hは、バッフル部材12の外径側に近い端部側が、中心点Oから半径Rcで規定されるイヤーパッド13の外径側寸法にまで至らない寸法に短く形成されている。つまり、イヤーパッド取付部材20c〜20gは、外周側の端部が一段高くなるように形成されるバッフル部材12の台部12aまで至らないので、イヤーパッド13の外周側で通気する構造をつくることができる。
本実施例のハウジング10を含むヘッドホン1は、イヤーパッド取付部材20が、イヤーパッド13がバッフル部材12に設けられる複数の貫通孔16に干渉しないようにするので、所定の音響特性が得られ、ヘッドホン1としての好ましい再生音質を実現することができる。スピーカーユニット4の口径が大きくなり、スピーカーユニット4が取り付けられるバッフル部材12の内径側寸法と、イヤーパッド13の内径寸法をほぼ揃えるように一致させるような寸法関係になる場合であっても、イヤーパッド13がバッフル部材12の貫通孔16に干渉しないようにして、所定の音響特性が得られる。
複数のイヤーパッド取付部材20は、バッフル部材12が複数の貫通孔16を有する場合に、イヤーパッド13とバッフル部材12との間に介在して、イヤーパッド13とバッフル部材12とを密着しないように離間させるものであればよく、イヤーパッド13の変形量によらず通気量を一定に保つことができるものであれば、形成する材料を特に選ばない。イヤーパッド取付部材20は、バッフル部材12と同様の樹脂材料で形成してもよく、また、2色成型などの方法でバッフル部材12を形成する樹脂材料とは別の樹脂材料を用いて、バッフル部材12と一体に形成されていてもよい。ただし、イヤーパッド取付部材20が、柔軟性を有する多孔質材料により形成されている場合には、低音域の周波数帯域だけでなく、中高音域の周波数帯域も、適切な音響特性を得て好ましい再生音質を実現することができる。
本実施例の計8個(20a〜20h)のイヤーパッド取付部材20は、柔軟性を有する多孔質材料により、ほぼ柱状、または、梁状の部材に形成されている。例えば、イヤーパッド取付部材20は、ウレタンフォームなどの多孔質材料により形成された発泡体であればよく、力を加えない場合に所定の成型寸法を保ち、所定の力を加える場合にもその場合の所定の範囲の成型寸法に変形するような柔軟性を有していればよい。イヤーパッド13が貫通孔16に干渉しないので、所定の音響特性が得られ、ヘッドホン1としての好ましい再生音質を実現することができる。
図4は、ヘッドホン1の音圧周波数特性について説明するグラフであり、横軸は入力音声信号の周波数を示し、縦軸は音圧レベルを示す。図4は、本実施例の場合を含み、イヤーパッド取付部材20の形状寸法の相違を示している。図4(a)は、本実施例に相当するイヤーパッド取付部材20(20a〜20h)を用いるハウジング10を備えたヘッドホン1の場合である。また、図4(b)は、本実施例に対比して、それぞれの(図示しない)イヤーパッド取付部材20が外径側に延びて長くなり、一段高くなるように形成されるバッフル部材12の台部12aまで至って、イヤーパッド13の外周側で通気しない構造になっている場合である。つまり、図4(a)および図4(b)の場合には、イヤーパッド取付部材20が、前面空間側から見る場合にイヤーパッドによって覆われて隠れる位置に取り付けられていることになる。
また、図4(c)は、図4(b)の場合に対比して、それぞれの(図示しない)イヤーパッド取付部材20が内径側に延びて長くなり、スピーカーユニット4の外径側寸法である半径Raと一致するまで至って、イヤーパッド13により覆われない位置にまで延びる構造になっている比較例の場合である。この比較例の場合には、イヤーパッド取付部材20が、前面空間14の側から見る場合に中心点Oから軸A−A’のA’端側の方向においては、イヤーパッド13によって覆われずに隠れず、一部が露出して見える位置に取り付けられている。
図4のグラフに示すように、イヤーパッド取付部材20の外径側寸法および内径側寸法の相違により、ヘッドホン1の音圧周波数特性は変化する。図4(a)に示す本実施例のイヤーパッド取付部材20の場合には、低音域の周波数帯域においてピーク・ディップが抑えられている。一方で、図4(b)に示す場合には、低音域の周波数帯域において音圧レベルを高めることができる。また。多孔質材料のイヤーパッド取付部材20の形状寸法を変えることにより、低音域の周波数帯域だけでなく、中高音域の周波数帯域も、適切な音響特性を得て好ましい再生音質を実現することができる。
なお、図4(c)に示す比較例の場合には、同様に低音域の周波数帯域の音圧周波数特性は変化する。しかし、イヤーパッド取付部材20が露出するので、美観的に好ましくないヘッドホン1となってしまう欠点がある。また、スピーカーユニット4が取り付けられるバッフル部材12の内径側寸法とほぼ一致するスピーカーユニット4の外径側寸法である半径Raと、イヤーパッド13の内径寸法Rbをほぼ揃えるように一致させるような寸法関係になる場合には、採用できない構造である。
なお、イヤーパッド取付部材20の形状は、柱状、または、梁状の部材であればよく、角柱状または略直方体状の梁状とは限らず、円柱状でも、多角形の柱状であってもよい。イヤーパッド取付部材20の大きさは、イヤーパッド13によって覆われて隠れるものであればよく、前面空間14と背面空間15とを連通させる貫通孔16を塞がないものであればよい。
図5は、本発明の他の好ましい実施形態によるヘッドホン1のハウジング10aの内部構造を説明する図である。具体的には、図5(a)は、上記の実施例における図3(a)に相当するA−A’断面図であり、図5(b)は、図3(b)に相当するB−B’断面図である。
本実施例のハウジング10aは、上記の実施例におけるヘッドホン1のハウジング10に代えて用いることができるように構成がほぼ共通する他の実施例である。相違点は、イヤーパッド取付部材20が、略円環状の平面部21をさらに有するところである。したがって、上記実施例と共通する構成については、説明を省略する。
本実施例のイヤーパッド取付部材20は、イヤーパッド13とバッフル部材12との間に介在して、イヤーパッド13をバッフル部材12の一方面側に取り付けるとともに、イヤーパッド13とバッフル部材12とを密着しないように離間させる点では、上記実施例と共通する。ただし、イヤーパッド取付部材20には、イヤーパッド13を密着するように支え、バッフル部材12との間に離間空間を規定する略円環状の平面部21を形成する部材をさらに有する。
イヤーパッド取付部材20の平面部21は、イヤーパッド13を密着するように支える所定の剛性を有する薄い材料であればよく、適宜に選択することができる。例えば、平面部21は、力を加えない場合に所定の形状寸法を保ち、所定の力を加える場合にもその場合の所定の範囲の形状寸法に変形するような柔軟性を有するような樹脂のフィルム材であってもよい。イヤーパッド13が変形しても、貫通孔16に干渉しなくなるので、所定の音響特性が得られ、ヘッドホン1としての好ましい再生音質を実現することができる。
ヘッドホン1のハウジング10の構成は、上記実施例の場合に限られない。上記実施例の場合には、ハウジング部材11とバッフル部材12とが連結しているが、バッフル部材12が他のベース部材に連結されており、ハウジング部材11もこのベース部材に連結するような構成になっていてもよい。その場合には、このベース部材にハンガー2との可動連結機構を設けてもよい。
本発明のヘッドホンは、オーバーヘッドタイプに限らず、イヤホンタイプのヘッドホンであってもよい。ヘッドホンは、上記実施例のようなハウジングが規定するスピーカー振動板の背面側空間が閉じられたクローズドタイプに限らず、オープンタイプのヘッドホンであってもよい。家庭用のステレオ再生、もしくはマルチチャンネルサラウンド再生に限られず、車載用のオーディオ機器や、映画館等の音響再生設備にも適用が可能である。
1 ヘッドホン
2 ハンガー
3 ヘッドバンド
4 スピーカーユニット
10 ハウジング
11 ハウジング部材
12 バッフル部材
13 イヤーパッド
14 前面空間
15 背面空間
16 貫通孔
20 イヤーパッド取付部材
21 平面部
2 ハンガー
3 ヘッドバンド
4 スピーカーユニット
10 ハウジング
11 ハウジング部材
12 バッフル部材
13 イヤーパッド
14 前面空間
15 背面空間
16 貫通孔
20 イヤーパッド取付部材
21 平面部
Claims (6)
- 振動板を有して音声を再生する動電型スピーカーユニットと、該動電型スピーカーユニットを取り付けるバッフル部材と、ユーザーの耳の周囲に当接して前面空間を規定するイヤーパッドと、該イヤーパッドを該バッフル部材の一方面側に取り付けるイヤーパッド取付部材と、該バッフル部材の他方面側に背面空間を規定するハウジング部材と、を備えるヘッドホンであって、
該イヤーパッド取付部材が、該イヤーパッドと該バッフル部材との間に介在して、かつ、該前面空間側から見る場合に該イヤーパッドによって覆われて隠れる位置に取り付けられて、該イヤーパッドと該バッフル部材とを密着しないように離間させ、
該バッフル部材が、該前面空間と該背面空間とを連通させる貫通孔を、該イヤーパッドによって覆われて隠れ、かつ、該イヤーパッド取付部材によって塞がれない位置に有する、
ヘッドホン。 - 前記イヤーパッド取付部材が、柱状、または、梁状の部材であって、その長さが、略円環状の前記イヤーパッドの径方向寸法における幅寸法長よりも短く形成されている、
請求項1に記載のヘッドホン。 - 前記バッフル部材が複数の前記貫通孔を有する場合に、複数の前記イヤーパッド取付部材が前記イヤーパッドと該バッフル部材との間に介在して、該イヤーパッドと該バッフル部材とを密着しないように離間させる、
請求項1または2に記載のヘッドホン。 - 前記イヤーパッド取付部材が、柔軟性を有する多孔質材料により形成されている、
請求項1から3のいずれかに記載のヘッドホン。 - 前記イヤーパッド取付部材が、前記イヤーパッドを密着するように支え、該バッフル部材との間に離間空間を規定する略円環状の平面部をさらに有する、
請求項1から4のいずれかに記載のヘッドホン。 - 前記イヤーパッド取付部材が、前記バッフル部材と一体に形成されている、
請求項1から5のいずれかに記載のヘッドホン。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110610624A (zh) * | 2019-09-27 | 2019-12-24 | 蚌埠学院 | 一种互动式英语口语语音教学装置 |
| JP2022030760A (ja) * | 2020-08-07 | 2022-02-18 | ヤマハ株式会社 | ヘッドホン |
| USD962198S1 (en) * | 2019-09-03 | 2022-08-30 | Toong In Electronic Corp. | Earplug |
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| CN115706886A (zh) * | 2021-08-13 | 2023-02-17 | Gn 奥迪欧有限公司 | 具有交错穿孔的贴耳式头戴耳机 |
-
2018
- 2018-02-27 JP JP2018033277A patent/JP2019149690A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN115706886B (zh) * | 2021-08-13 | 2025-04-25 | Gn奥迪欧有限公司 | 具有交错穿孔的贴耳式头戴耳机 |
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