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JP2019143762A - ボールねじ装置及び操舵装置 - Google Patents

ボールねじ装置及び操舵装置 Download PDF

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JP2019143762A
JP2019143762A JP2018030614A JP2018030614A JP2019143762A JP 2019143762 A JP2019143762 A JP 2019143762A JP 2018030614 A JP2018030614 A JP 2018030614A JP 2018030614 A JP2018030614 A JP 2018030614A JP 2019143762 A JP2019143762 A JP 2019143762A
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groove
ball
ball screw
ring raceway
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JP2018030614A
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琢也 中山
Takuya Nakayama
琢也 中山
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JTEKT Corp
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JTEKT Corp
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Abstract

【課題】軸受装置に必要な予圧を付与することができるボールねじ装置及び操舵装置を提供すること。【解決手段】複列軸受装置10は、ボールナット部81に近い列に属する複数の第一転動体111が転動する第一外輪軌道121、及び、ボールナット部81から離れた列に属する第二転動体112が転動する第二外輪軌道122を有する外輪120と、筒部82の外周面に一体形成され、第一内輪軌道131を有する第一内輪130と、筒部82の外周面に嵌合され、第二内輪軌道141を有する第二内輪140と、を備える。ボールねじ装置5は、第一内輪130及び第二内輪140をボールナット部81側へ押し付けることにより複列軸受装置10に予圧を付与する予圧付与部11を備え、筒部82は、外周面に第一内輪130が形成される部位の内周面に形成された円環状の溝部84を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ボールねじ装置及び操舵装置に関する。
外周面に螺旋状のボール溝を有するボールねじ軸部材と、内周面に螺旋状のボール溝を有するボールナットと、ボールねじ軸部材に形成されたボール溝とボールナットに形成されたボール溝との間を転動する複数の転動ボールと、を備えたボールねじ装置が知られている。
特許文献1には、ハウジングの内周面に対し、ボールナットの外周面が複列軸受装置を介して回転可能に支持されるボールねじ装置において、複列軸受装置の内輪の一部をボールナットの外周面に一体的に設ける技術が開示されている。上記した特許文献1に記載のボールねじ装置は、複列軸受装置の内輪がボールナット(ナット)に一体形成される第一内輪と、ボールナットとは別体の第二内輪とを備え、第二内輪は、ボールナットに対してボルトで固定される。
米国特許出願公開第2014/0096633号明細書
特許文献1に記載の技術は、第二内輪をボールナットに対してボルトで固定する際の締付力により、第二内輪を第一内輪側へ押し付け、複列軸受装置に軸線方向への予圧を付与する。これに対し、ボールナットに一体形成される第一内輪は、ボールナットとは別体の第二内輪と比べて、剛性が高く変形しにくいため、複列軸受装置に必要な予圧を付与することが困難である。
本発明は、軸受装置に必要な予圧を付与することができるボールねじ装置及び操舵装置を提供することを目的とする。
本発明のボールねじ装置は、ハウジングと、螺旋状の外周ボール転動溝が外周面に形成されたボールねじ軸部材と、螺旋状の内周ボール転動溝が内周面に形成されたボールナット部、及び、軸線方向において前記ボールナット部に隣接する筒部、を有するナットと、前記外周ボール転動溝と前記内周ボール転動溝との間に配列される複数の転動ボールと、前記ハウジングに対して前記筒部を回転可能に支持する複列軸受装置と、を備える。
前記複列軸受装置は、前記軸線方向に並列する二列の転動体と、前記二列の転動体のうち前記ボールナット部に近い列に属する複数の第一転動体が転動する第一外輪軌道、及び、前記二列の転動体のうち前記ボールナット部から離れた列に属する第二転動体が転動する第二外輪軌道、を有する外輪と、前記筒部の外周面に一体形成され、前記第一外輪軌道と対向する位置に前記複数の第一転動体が転動する第一内輪軌道を有する第一内輪と、前記筒部の外周面に嵌合され、前記第二外輪軌道と対向する位置に前記複数の第二転動体が転動する第二内輪軌道を有する第二内輪と、を備える。前記ボールねじ装置は、前記第一内輪及び前記第二内輪を前記ボールナット部側へ押し付けることにより前記複列軸受装置に予圧を付与する予圧付与部を備え、前記筒部は、外周面に前記第一内輪が形成される部位の内周面に形成された円環状の溝部を備える。
また、本発明の操舵装置は、上記のボールねじ装置を備える。
本発明のボールねじ装置及び操舵装置によれば、筒部は、外周面に第一内輪が形成される部位の内周面に円環状の溝部が形成される。よって、複列軸受装置は、予圧付与部からの押付力に対する第一内輪の剛性を低くすることができる。これにより、ボールねじ装置は、予圧付与部からの押付力によって複列軸受装置に予圧を付与するにあたり、小さな押付力で必要な予圧を複列軸受装置に付与することができる。
本発明の一実施形態における操舵装置を示す概略図である。 操舵装置のうち操舵補助装置及びボールねじ装置が配置される部位を拡大した拡大断面図である。 図2のうち複列軸受装置が配置される部位を更に拡大した図である。 第一変形例におけるボールねじ装置の拡大断面図であり、複列軸受装置が配置される部位を拡大して示す。 第二変形例におけるボールねじ装置の拡大断面図であり、複列軸受装置が配置される部位を拡大して示す。 第三変形例におけるボールねじ装置の拡大断面図であり、複列軸受装置が配置される部位を拡大して示す。
以下、本発明に係るボールねじ装置及び操舵装置を適用した実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態におけるボールねじ装置5を用いた操舵装置1の概略構成を説明する。
(1.操舵装置1の概略構成)
図1に示すように、操舵装置1は、操舵軸部材2と、転舵軸部材3と、操舵補助装置4と、ボールねじ装置5と、を主に備える。操舵軸部材2は、軸線方向一端側の端部に、運転者により操舵される操舵部材21が固定され、軸線方向他端側の端部に、ラックアンドピニオン機構を構成するピニオン22が形成される。
転舵軸部材3は、ピニオン22に噛合するラック31を備える。ラック31は、ピニオン22と共にラックアンドピニオン機構を構成する。このラックアンドピニオン機構は、操舵装置1の用途等に基づき、操舵軸部材2と転舵軸部材3との間で伝達可能な最大軸力を設定する。また、転舵軸部材3の軸線方向両端部には、ジョイント32がそれぞれ設けられる。そして、それらジョイント32の両端には、タイロッド33がそれぞれ連結され、タイロッド33の先端には、ナックルアーム34を介して転舵輪35が連結される。
操舵装置1は、操舵軸部材2に付与された操舵トルクを、ラックアンドピニオン機構によって転舵軸部材3の軸線方向への力に変換して転舵軸部材3に付与し、転舵軸部材3を軸線方向へ移動させる。そして、操舵装置1は、転舵軸部材3を軸線方向へ移動させることにより、転舵輪35の転舵を行う。
操舵補助装置4は、転舵軸部材3に操舵補助力を付与する。操舵補助装置4は、モータ41と、トルクセンサ42と、制御部43と、駆動力伝達部44とを備える。モータ41は、転舵軸部材3に操舵補助力を付与する駆動源である。トルクセンサ42は、操舵部材21が操舵されることで操舵軸部材2に付与された操舵トルクを検出する。制御部43は、トルクセンサ42の出力信号に基づき、転舵軸部材3に付与する操舵補助トルクを決定し、モータ41の出力を制御する。
図2に示すように、駆動力伝達部44は、駆動プーリ45と、従動プーリ46と、歯付きベルト47とを備える。駆動プーリ45及び従動プーリ46は、はす歯の外歯を備えた歯付きのプーリである。歯付きベルト47は、内周面にはす歯の内歯が形成された無端状のゴムベルトである。
駆動プーリ45は、転舵軸部材3の中心軸線Aに対してオフセットした位置に配置された筒状の部材である。駆動プーリ45は、モータ41の出力シャフト41aに対し、出力シャフト41aと一体回転可能に設けられる。従動プーリ46は、転舵軸部材3と同軸に配置される筒状の部材である。従動プーリ46は、外歯が形成されたプーリ本体48と、外歯を挟んだ軸線方向両側でプーリ本体48に外嵌される鍔部49とを備える。鍔部49は、プーリ本体48よりも大きな外径を有する円環状の部材であり、プーリ本体48に対し、圧入により固定される。
歯付きベルト47は、駆動プーリ45及び従動プーリ46の各々に形成された外歯に噛合した状態で、駆動プーリ45及び従動プーリ46に架け渡される。そして、駆動力伝達部44は、駆動プーリ45と従動プーリ46との間で回転駆動力の伝達を行う。
ボールねじ装置5は、ハウジング6と、ボールねじ軸部材7と、ナット8と、転動ボール9と、複列軸受装置10と、を主に備える。ハウジング6は、転舵軸部材3を収容する筒状の部材であり、車体に固定される。また、ハウジング6には、モータ41及び制御部43を収容するケース61が固定される。ケース61は、ハウジング6に連通し、モータ41の出力シャフト41aは、ハウジング6の内部に配置される。
ハウジング6の軸線方向両端部には、ブーツ62が設けられる。ブーツ62は、転舵軸部材3の軸線方向へ伸縮可能な蛇腹筒状に形成され、ブーツ62の一端がハウジング6に対し、ブーツ62の他端がタイロッド33に対し、それぞれ固定される。ブーツ62は、ジョイント32とタイロッド33との連結部分を覆い、外部の異物がジョイント32やハウジング6の内部に入り込むことを防止する。
ボールねじ軸部材7は、外周面に螺旋状の外周ボール転動溝71が形成された軸部材である。なお、本実施形態では、転舵軸部材3がボールねじ軸部材7を兼用しており、転舵軸部材3の外周面であってラック31の形成されていない部位に外周ボール転動溝71が形成される。
ナット8は、ボールナット部81と、筒部82とを備える。ボールナット部81は、内周面に螺旋状の内周ボール転動溝83が形成された筒状の部材であり、内周ボール転動溝83は、ボールねじ軸部材7に形成された外周ボール転動溝71の外周側に配置される。一方、ボールナット部81の外周面には、従動プーリ46が一体回転可能に設けられる。従って、ナット8は、駆動力伝達部44を介してモータ41に連結され、モータ41の回転駆動力は、駆動力伝達部44を介してナット8に伝達される。つまり、ナット8は、モータ41に駆動されることにより中心軸線A周りに回転する。
筒部82は、ナット8の軸線方向においてボールナット部81に隣接する部位である。筒部82の外周面は、ハウジング6の内周面に対し、複列軸受装置10を介して回転可能に支持される。
複数の転動ボール9は、外周ボール転動溝71と内周ボール転動溝83との間を転動可能に配列され、外周ボール転動溝71及び内周ボール転動溝83は、複数の転動ボール9を介して螺合する。なお、複数の転動ボール9は、ボールナット部81に設けられた一対のデフレクタ(図示せず)と、それら一対のデフレクタを接続する通路(図示せず)を介して無限循環される。
このように、操舵補助装置4は、操舵部材21の操舵に応じてモータ41を駆動し、モータ41の駆動により出力シャフト41aが回転すると、その回転力が駆動力伝達部44を介してナット8に伝達される。そして、ボールねじ装置5は、ナット8に伝達された回転駆動力を、複数の転動ボール9を介してボールねじ軸部材7としての転舵軸部材3に伝達し、転舵軸部材3を軸線方向へ移動させる。
(2.複列軸受装置10)
続いて、図2及び図3を参照して、複列軸受装置10について説明する。図2に示すように、複列軸受装置10は、複列アンギュラ玉軸受であり、ハウジング6に対してナット8を回転可能に支持する。複列軸受装置10は、二列の転動体110と、外輪120と、第一内輪130と、第二内輪140と、を主に備える。
二列の転動体110は、ボールねじ装置5の中心軸線A方向に並列して配置される。二列の転動体110のうち、ボールナット部81に近い列(図2右側の列)に属する複数の第一転動体111は、外輪120と第一内輪130との間に転動可能に配置される。また、二列の転動体110のうち、ボールナット部81から離れた列(図2左側の列)に属する複数の第二転動体112は、外輪120と第二内輪140との間に転動可能に配置される。
図3に示すように、外輪120は、ナット8の筒部82と対応する位置に配置された筒状の部材であり、ハウジング6の内周面に対し、軸線方向への変位が規制された状態で設けられる。外輪120は、第一外輪軌道121と、第二外輪軌道122とを備える。第一外輪軌道121は、複数の第一転動体111が転動する転動面を形成し、第二外輪軌道122は、複数の第二転動体112が転動する転動面を形成する。なお、第一外輪軌道121及び第二外輪軌道122は、軸線方向において互いに背向している。
また、外輪120には、第一外輪軌道121と第二外輪軌道122とを接続する外輪小径延在部123が形成される。外輪小径延在部123は、外輪120の軸線方向に沿って延びる部位であって、外輪120において内径が最も小さい部位である。さらに、外輪120には、第一外輪軌道121から軸線方向一端側(図2右側)へ延びる第一外側大径延在部124と、第二外輪軌道122から軸線方向他端側(図2左側)へ延びる第二外側大径延在部125が形成される。第一外側大径延在部124及び第二外側大径延在部125は、外輪120の軸線方向に沿って延びる部位であり、外輪120において内径が最も大きい部位である。
第一内輪130は、主に第一外輪軌道121と対向する位置で筒部82の外周面に一体形成される。第一内輪130は、第一内輪軌道131と、第一内輪大径延在部132と、第一内輪小径延在部133とを備える。
第一内輪軌道131は、複数の第一転動体111が転動する転動面を形成する部位であり、第一外輪軌道121と対向するように形成される。なお、第一内輪軌道131と第一転動体111との接触点は、第一転動体111の中心よりも軸線方向一端側(図3右側)に位置し、第一外輪軌道121と第一転動体111との接触点は、第一転動体111の中心よりも軸線方向他端側(図3左側)に位置する。
第一内輪大径延在部132は、第一内輪軌道131から軸線方向一端側(図2右側)、即ち、ボールナット部81が形成される側へ延在する。第一内輪大径延在部132は、第一内輪130の軸線方向に沿って延びる部位であり、第一内輪130において外径が最も大きい部位である。第一内輪小径延在部133は、第一内輪軌道131から軸線方向他端側(図2左側)、即ち、ボールナット部81から離れる側へ延在する。第一内輪小径延在部133は、第一内輪130の軸線方向に沿って延びる部位であり、第一内輪130において外径が最も小さな部位である。
第二内輪140は、ナット8とは別体に形成される筒状の部材である。第二内輪140は、筒部82の外周側であって、第二外輪軌道122と対向する位置の外周面に圧入される。第二内輪140は、第二内輪軌道141と、第二内輪大径延在部142と、第二内輪小径延在部143とを備える。
第二内輪軌道141は、複数の第二転動体112が転動する転動面を形成する部位であり、第二外輪軌道122と対向するように形成される。なお、第二内輪軌道141と第二転動体112との接触点は、第二転動体112の中心よりも軸線方向他端側(図3左側)に位置し、第二外輪軌道122と第二転動体112との接触点は、第二転動体112の中心よりも軸線方向一端側(図3右側)に位置する。
第二内輪大径延在部142は、第二内輪軌道141から軸線方向他端側(図2左側)、即ち、ボールナット部81及び第一内輪130から離れる側へ延在する。第二内輪大径延在部142は、第二内輪140の軸線方向に沿って延びる部位であり、第二内輪140において外径が最も大きい部位である。第二内輪小径延在部143は、第二内輪軌道141から軸線方向一端側(図2右側)、即ち、ボールナット部81側及び第一内輪130側へ延在する。第二内輪小径延在部143は、第二内輪140の軸線方向に沿って延びる部位であり、第二内輪140において外径が最も小さい部位である。
ここで、ボールねじ装置5は、予圧付与部11を更に備える。本実施形態において、予圧付与部11は、筒部82の外周面に形成されたおねじに螺合するめねじが内周面に形成されたロックナットである。ボールねじ装置5は、予圧付与部11を筒部82に螺合させながら第一内輪130及び第二内輪140をボールナット部81側へ押し付けることにより、複列軸受装置10に予圧を付与する。
そして、ナット8は、筒部82の内周面であって外周面に第一内輪130が形成される部位の内周面に、円環状の溝部84を形成し、第一内輪130の剛性を低くしている。この点に関して、第一内輪130は、ナット8に一体形成されるのに対し、第二内輪140は、ナット8とは別体に形成される。そのため、ナット8に溝部84が設けられていない場合において、第一内輪130の剛性は、第二内輪140よりも高く、変形しにくい。よってこの場合、複列軸受装置10に必要な予圧を付与するためには、ロックナットである予圧付与部11を筒部82に対して強く締め付け、大きな押付力で第一内輪130及び第二内輪140をボールナット部81側へ押し付ける必要がある。
しかしながら、筒部82に対して予圧付与部11を強く締め付けると、筒部82に加わる軸線方向他端側(ボールナット部81とは反対側)への引っ張り応力が大きくなり、ボールナット部81に変形が生じるおそれがある。
この点に関し、筒部82は、第一内輪130の剛性を低くしているので、予圧付与部11から軸線方向への押付力が付与された場合に、第一内輪130をボールナット部81側へ変形させやすくすることができる。これにより、ボールねじ装置5は、予圧付与部11による押付力を小さくしつつ、必要な予圧を複列軸受装置10に付与することができる。
その結果、ボールねじ装置5は、予圧付与部11としてのロックナットを強く締め付けることに起因してボールナット部81に変形が生じることを防止できる。従って、ボールねじ装置5は、外周ボール転動溝71と内周ボール転動溝83との間で、複数の転動ボール9を円滑に転動させることができる。また、複列軸受装置10は、転動体110と第一外輪軌道121、第二外輪軌道122、第一内輪軌道131及び第二内輪軌道141との内部すきまを適正な寸法に設定できるので、異音(ラトル音)の発生を防止することもできる。そして、操舵装置1は、モータ41から転舵軸部材3への動力伝達を円滑に行うことができるので、操舵フィーリングの向上を図ることができる。
(3.溝部84について)
ここで、本実施形態において、溝部84の内径D1は、筒部82の外径であって外周面に第二内輪140が嵌合する部位の外径D2よりも大きな寸法に形成される。よって、複列軸受装置10は、予圧付与部11からの押付力が第二内輪140を介して第一内輪130に加わった場合に、第一内輪130を変形させやすくすることができる。
また、溝部84は、第一内輪軌道131と第一内輪大径延在部132との境界B1よりも第一内輪軌道131側に形成される。つまり、溝部84は、軸線方向において第一内輪大径延在部132よりもボールナット部81から離れた位置に形成される。この場合、第一内輪130は、予圧付与部11からの押付力が加わった場合に、第一内輪大径延在部132が形成される部位の変形を抑制できる。
これにより、複列軸受装置10は、予圧付与部11からの押付力によって第一内輪大径延在部132がボールナット部81側へ倒れこむように変形することを防止できるので、複列軸受装置10に対し、必要な予圧を確実に付与できる。また、複列軸受装置10は、第一転動体111から第一内輪130に加わるスラスト荷重を確実に受けることができるので、軸受装置としての機能を十分に発揮することができる。
一方、溝部84は、第一内輪軌道131及び第一内輪小径延在部133との境界B2を跨ぐように形成される。溝部84の一部は、軸線方向において、第一内輪軌道131及び第一内輪小径延在部133と重なる位置に形成される。これにより、第一内輪130は、軸線方向において第一内輪軌道131及び第一内輪小径延在部133が形成される部位の剛性を低くすることができる。つまり、複列軸受装置10は、第一内輪130を変形させやすくすることができるので、予圧付与部11からの押付力を小さくしつつ、必要な予圧を複列軸受装置10に付与することができる。
また、ボールねじ装置5は、予圧付与部11としてロックナットを用いているので、例えば、筒部82の軸線方向他端側(図3左側)の端部をかしめることで複列軸受装置10に予圧を付与する場合と比べて、筒部82の径方向への変形を抑制できる。よって、ボールねじ装置5は、第一内輪軌道131等の変形を抑制しつつ、複列軸受装置10に必要な予圧を付与することができる。
以上説明したように、ボールねじ装置5において、ナット8には、筒部82の内周面であって外周面に第一内輪130が形成される部位の内周面に、円環状の溝部84が形成されている。よって、複列軸受装置10は、予圧付与部11からの押付力に対する第一内輪130の剛性を低くすることができる。これにより、ボールねじ装置5は、予圧付与部11からの押付力によって複列軸受装置10に予圧を付与するにあたり、小さな押付力で必要な予圧を複列軸受装置10に付与することができる。
(4.溝部の変形例について)
続いて、図4から図6を参照しながら、溝部の変形例について説明する。つまり、上記実施形態において、溝部84は、軸線方向において、第一内輪大径延在部132よりもボールナット部81から離れた位置であって第一内輪軌道131及び第一内輪小径延在部133と重なる位置に形成される場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、溝部を、以下の第一変形例から第三変形例に示すような態様で設けてもよい。
まず、図4を参照して、第一変形例について説明する。第一変形例における筒部282に形成される溝部284は、境界B2よりも第一内輪小径延在部133側に形成される。つまり、溝部284は、第一内輪軌道131よりもボールナット部81から離れた位置に形成される。また、溝部284は、軸線方向において、第一内輪小径延在部133と重なる位置に形成される。
この場合、第一内輪130は、第一内輪小径延在部133が形成される部位において、剛性を低くすることができる。これにより、複列軸受装置10は、第一内輪130を変形させやすくすることができる。よって、ボールねじ装置205は、予圧付与部11からの押付力を小さくしつつ、必要な予圧を複列軸受装置10に付与することができる。
また、第一内輪130は、軸線方向において第一内輪軌道131が形成される部位に溝部284が形成されていないので、第一内輪軌道131が形成される部位の剛性が低下することを抑制できる。これにより、複列軸受装置10は、予圧が付与された場合に第一内輪軌道131に変形が生じることを抑制できるので、第一転動体111を円滑に転動させることができる。
さらに、第一内輪130は、軸線方向において第一内輪大径延在部132が形成される部位に溝部284が形成されていないので、第一内輪大径延在部132が形成される部位の剛性が低下することを抑制できる。これにより、ボールねじ装置205は、予圧付与部11からの押付力によって第一内輪大径延在部132がボールナット部81側へ倒れこむように変形することを防止できるので、複列軸受装置10に対し、必要な予圧を付与できる。また、複列軸受装置10は、第一転動体111から第一内輪130に加わるスラスト荷重を確実に受けることができるので、軸受装置としての機能を十分に発揮することができる。
次に、図5を参照して、第二変形例について説明する。第二変形例における筒部382に形成される溝部384は、境界B1を跨いだ位置に形成される。即ち、溝部384の一部は、軸線方向において、第一内輪軌道131及び第一内輪大径延在部132と重なる位置に形成される。一方、溝部384は、境界B2よりも第一内輪軌道131側に形成される。つまり、溝部384は、第一内輪小径延在部133よりもボールナット部81に近い位置に形成される。
この場合、ボールねじ装置305は、第一内輪130のうち径方向における厚さ寸法が大きい部位に溝部384が形成される。よって、複列軸受装置10は、予圧付与部11から予圧が付与された場合に、第一内輪小径延在部133及び第一内輪軌道131の厚さ寸法が小さい部位に変形が生じることを抑制できる。よって、複列軸受装置10は、第一転動体111を円滑に転動させることができる。
次に、図6を参照して、第三変形例について説明する。第三変形例における筒部482に形成される溝部484は、溝底484aと、ボールナット部81とは反対側の溝開口縁484bとを接続する溝側面484cとを備える。そして、その溝側面484cは、溝底484aから溝開口縁484bに向かうにつれて内径が小さくなるように形成される。
この場合、ボールねじ装置405は、予圧付与部11としてのロックナットを筒部82に対して締め付ける際に、筒部82に加わる軸線方向他端側(ボールナット部81とは反対側)への引っ張り応力に対する第一内輪130の剛性を低下させることができる。その結果、複列軸受装置10は、予圧が付与された場合に、溝部484が形成される部位において第一内輪130を変形させやすくすることができる。従って、ボールねじ装置405は、複列軸受装置10に対し、必要な予圧を付与できる。
(5.その他)
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施形態において、複列軸受装置10が複列アンギュラ玉軸受である場合に本発明を適用する例について説明したが、複列軸受装置が、予圧を付与した状態で用いられる他の複列軸受装置、例えば、複列円すいころ軸受等である場合にも本発明を適用できる。
上記実施形態では、予圧付与部11としてロックナットを用いる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、ボールねじ装置5,205,305,405は、予圧付与部11としてスナップリング等を用いてもよい。また、ボールねじ装置5,205,305,405は、筒部82,282,382,482の軸線方向他端側の端部をかしめることにより、複列軸受装置10に予圧を付与してもよい。なおこの場合、かしめにより筒部82,282,382,482の軸線方向他方側の端部に形成される拡径部分が予圧付与部に相当する。
1:操舵装置、 5,205,305,405:装置、 6:ハウジング、 7:ボールねじ軸部材、 8:ナット、 9:転動ボール、 10:複列軸受装置、 11:予圧付与部、 71:外周ボール転動溝、 81:ボールナット部、 82,282,382,482:筒部、 83:内周ボール転動溝、 84,284,384,484:溝部、 110:転動体、 111:第一転動体、 112:第二転動体、 120:外輪、 121:第一外輪軌道、 122:第二外輪軌道、 130:第一内輪、 131:第一内輪軌道、 132:第一内輪大径延在部、 133:第一内輪小径延在部、 140:第二内輪、 141:第二内輪軌道、 484a:溝底、 484b:溝開口縁、 484c:溝側面

Claims (7)

  1. ハウジングと、
    螺旋状の外周ボール転動溝が外周面に形成されたボールねじ軸部材と、
    螺旋状の内周ボール転動溝が内周面に形成されたボールナット部、及び、軸線方向において前記ボールナット部に隣接する筒部、を有するナットと、
    前記外周ボール転動溝と前記内周ボール転動溝との間に配列される複数の転動ボールと、
    前記ハウジングに対して前記筒部を回転可能に支持する複列軸受装置と、
    を備えたボールねじ装置であって、
    前記複列軸受装置は、
    軸線方向に並列する二列の転動体と、
    前記二列の転動体のうち前記ボールナット部に近い列に属する複数の第一転動体が転動する第一外輪軌道、及び、前記二列の転動体のうち前記ボールナット部から離れた列に属する第二転動体が転動する第二外輪軌道、を有する外輪と、
    前記筒部の外周面に一体形成され、前記第一外輪軌道と対向する位置に前記複数の第一転動体が転動する第一内輪軌道を有する第一内輪と、
    前記筒部の外周面に嵌合され、前記第二外輪軌道と対向する位置に前記複数の第二転動体が転動する第二内輪軌道を有する第二内輪と、
    を備え、
    前記ボールねじ装置は、前記第一内輪及び前記第二内輪を前記ボールナット部側へ押し付けることにより前記複列軸受装置に予圧を付与する予圧付与部を備え、
    前記筒部は、外周面に前記第一内輪が形成される部位の内周面に形成された円環状の溝部を備える、ボールねじ装置。
  2. 前記溝部の内径は、前記筒部のうち外周面に前記第二内輪が嵌合する部位の外径よりも大きな寸法に形成される、請求項1に記載のボールねじ装置。
  3. 前記第一内輪は、
    前記第一内輪軌道と、
    前記第一内輪軌道から前記ボールナット部が形成される側に延在する第一内輪大径延在部と、
    を備え、
    前記溝部は、前記軸線方向において前記第一内輪大径延在部より前記ボールナット部から離れた位置に形成され、
    前記溝部の少なくとも一部は、前記軸線方向において前記第一内輪軌道の位置に形成される、請求項1又は2に記載のボールねじ装置。
  4. 前記第一内輪は、
    前記第一内輪軌道と、
    前記第一内輪軌道から前記ボールナット部とは離れる側に延在する第一内輪小径延在部と、
    を備え、
    前記溝部は、前記軸線方向において前記第一内輪軌道より前記ボールナット部から離れた位置に形成され、
    前記溝部の少なくとも一部は、前記軸線方向において前記第一内輪小径延在部の位置に形成される、請求項1又は2に記載のボールねじ装置。
  5. 前記第一内輪は、
    前記第一内輪軌道と、
    前記第一内輪軌道から前記ボールナット部が形成される側に延在する第一内輪大径延在部と、
    を備え、
    前記溝部の少なくとも一部は、前記軸線方向において前記第一内輪大径延在部の位置に形成される、請求項1又は2に記載のボールねじ装置。
  6. 前記溝部は、溝底と前記ボールナット部とは反対側の溝開口縁とを接続する溝側面と、
    を備え、
    前記溝側面は、前記溝底から前記溝開口縁に向かうにつれて内径が小さくなるように形成される、請求項1−5の何れか一項に記載のボールねじ装置。
  7. 請求項1−6の何れか一項に記載のボールねじ装置を備えた操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112253713A (zh) * 2020-11-19 2021-01-22 无锡艾尔特线性运动机械有限公司 具有安全螺母的滚珠丝杠组件
CN114483902A (zh) * 2022-02-22 2022-05-13 西安华欧精密机械有限责任公司 一种双层螺纹滚道的滚珠丝杠副

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