JP2019142798A - 毛髪処理剤および毛髪処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】毛髪へのダメージが少ない毛髪処理剤および毛髪処理方法を提供する。【解決手段】毛髪処理剤は、10〜20質量%のケト酸又はグリオキシル酸と、0.06〜0.36質量%の可溶性ケラテインと、を含む。毛髪処理方法は、上述の毛髪処理剤を毛髪に塗布する工程(a)、毛髪処理剤を毛髪から洗い流す工程(b)、毛髪を乾燥させる工程(c)、および毛髪をパーマ処理する工程(d)、を含む。【選択図】図1
Description
本発明は、毛髪処理剤および毛髪処理方法に関する。
毛髪処理用剤は、典型的には還元剤を含有する。このような毛髪処理剤としては、例えば、パーマネントウエーブ剤、縮毛矯正(ストレートパーマ)剤、および脱染剤等が知られている。
毛髪にパーマネントウエーブをかける場合、又は毛髪の縮毛矯正を行う場合においては、毛髪の形状を変形させるために、毛髪内に存在するケラチンタンパク質中のジスルフィド結合を開裂した後、該ジスルフィド結合を再結合させることが必要となる。このジスルフィド結合を切断するために典型的には還元剤が用いられている。
このように、毛髪処理剤には、還元剤を使用するものが多く存在している(例えば、特許文献1)。
しかしながら、還元剤は特有の臭いを発する場合が多いため、還元剤を含有する毛髪処理用剤には、使用時又は後に生じる特有の臭いによる不快感や、毛髪へのダメージが大きいなどの問題が存在している。
また、近年、グリオキシル酸を用いた毛髪処理剤が注目されている(例えば、特許文献2および3)。このような毛髪処理剤は、毛髪へのダメージを軽減し得る。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、毛髪処理における、不快な臭いを低減し、安全性が高く毛髪へのダメージが少ない毛髪処理剤および毛髪処理方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態にかかる毛髪処理剤は、10〜20質量%のケト酸又はグリオキシル酸と、0.06〜0.36質量%の可溶性ケラテインと、を含む。
ある実施形態において、前記ケト酸はレブリン酸でもよい。
ある実施形態において、前記毛髪処理剤は、pHが、1.4〜2.5の範囲であってもよい。
本発明の実施形態にかかる毛髪処理方法は、
上述の毛髪処理剤を毛髪に塗布する工程(a)、
前記毛髪処理剤を前記毛髪から洗い流す工程(b)、
前記毛髪を乾燥させる工程(c)、および
前記毛髪をパーマ処理する工程(d)、を含む。
上述の毛髪処理剤を毛髪に塗布する工程(a)、
前記毛髪処理剤を前記毛髪から洗い流す工程(b)、
前記毛髪を乾燥させる工程(c)、および
前記毛髪をパーマ処理する工程(d)、を含む。
ある実施形態において、前記毛髪処理方法は、前記工程(a)および前記工程(b)の間に、前記毛髪に前記毛髪処理剤を塗布したまま20分以上放置する工程(e)をさらに含んでもよい。
ある実施形態において、前記毛髪処理方法は、前記工程(a)および前記工程(b)の間に、アイロンにより40℃から100℃で前記毛髪を加熱する工程(f)をさらに含んでもよい。
ある実施形態において、前記毛髪処理方法は、前記工程(a)および前記工程(e)の間に、アイロンにより40℃から100℃で前記毛髪を加熱する工程(f)をさらに含んでもよい。
本発明によれば、パーマ施術時間が低減され、パーマの持続性が向上するとともに、毛髪へのダメージが低減され、トリートメント効果が向上した毛髪処理剤および毛髪処理方法が提供される。
本発明にかかる毛髪処理剤は、ケト酸又はグリオキシル酸と可溶性ケラテインとを含む。ケト酸又はグリオキシル酸と可溶性ケラテインとを組み合わせることにより、パーマの持続性が向上し、毛髪へのダメージが低減され、毛髪へのトリートメント効果も向上する。以下、本発明にかかる毛髪処理剤を詳細に説明する。
(ケト酸、グリオキシル酸)
ケト酸およびグリオキシル酸(酸解離定数:pKa=2.98)は、パーマ作用を有する。ケト酸又はグリオキシル酸は、本発明にかかる毛髪処理剤の全質量に対して、10質量%以上20質量%以下が好ましく、15質量%以上17質量%以下がさらに好ましい。特に、この質量範囲の毛髪処理剤は、ストレート効果に優れる。10質量%未満では、毛髪に対して十分なパーマ効果が得られず、20質量%超では濃度に見合ったパーマ効果が得られない。ケト酸としては、α−ケト酸又はγ−ケト酸が好ましく、レブリン酸がより好ましい。
ケト酸およびグリオキシル酸(酸解離定数:pKa=2.98)は、パーマ作用を有する。ケト酸又はグリオキシル酸は、本発明にかかる毛髪処理剤の全質量に対して、10質量%以上20質量%以下が好ましく、15質量%以上17質量%以下がさらに好ましい。特に、この質量範囲の毛髪処理剤は、ストレート効果に優れる。10質量%未満では、毛髪に対して十分なパーマ効果が得られず、20質量%超では濃度に見合ったパーマ効果が得られない。ケト酸としては、α−ケト酸又はγ−ケト酸が好ましく、レブリン酸がより好ましい。
(可溶性ケラテイン)
可溶性ケラテイン(可溶性ケラチン)とは、水に溶解するケラテインである。このような可溶性ケラテインは、例えば特許第5443673号に開示されている。さらに、ケラテインは、例えば、特開2016−160211号に開示されている、可溶性を有しつつ使用前に還元処理を必要としない可溶性還元型ケラテインがより好ましい。このような可溶性ケラテインでは、例えば羊毛で認められるジスフィルド基の伸縮振動による550cm−1付近のラマンシフトは認められず、2600cm−1付近のスルフィドリル基の伸縮振動に起因するシフトが認められ得る。可溶性ケラテインは、例えばパーマ効果を向上し得、さらにパーマ処理における毛髪へのダメージを低減し得る。可溶性ケラテインは、本発明にかかる毛髪処理剤の全質量に対して、0.06質量%以上0.36質量%以下が好ましく、0.09質量%以上0.24質量%以下がさらに好ましい。0.06質量%未満であると、効果が得られにくく、0.36質量%超では効果が得られにくい場合もあり、さらに濃度に見合った効果が得られない。可溶性ケラテインの平均分子量は、パーマの種類にもよるが、5,000〜65,000程度であることが好ましく、14,000〜65,000程度又は5,000〜45,000程度であることがより好ましい。可溶性ケラテインの平均分子量が5,000〜45,000程度である場合、毛髪のケラチンとの共有結合が促進され、毛髪内部に浸透し拡散しやすくパーマにおける毛髪へのダメージを抑制し得る。
可溶性ケラテイン(可溶性ケラチン)とは、水に溶解するケラテインである。このような可溶性ケラテインは、例えば特許第5443673号に開示されている。さらに、ケラテインは、例えば、特開2016−160211号に開示されている、可溶性を有しつつ使用前に還元処理を必要としない可溶性還元型ケラテインがより好ましい。このような可溶性ケラテインでは、例えば羊毛で認められるジスフィルド基の伸縮振動による550cm−1付近のラマンシフトは認められず、2600cm−1付近のスルフィドリル基の伸縮振動に起因するシフトが認められ得る。可溶性ケラテインは、例えばパーマ効果を向上し得、さらにパーマ処理における毛髪へのダメージを低減し得る。可溶性ケラテインは、本発明にかかる毛髪処理剤の全質量に対して、0.06質量%以上0.36質量%以下が好ましく、0.09質量%以上0.24質量%以下がさらに好ましい。0.06質量%未満であると、効果が得られにくく、0.36質量%超では効果が得られにくい場合もあり、さらに濃度に見合った効果が得られない。可溶性ケラテインの平均分子量は、パーマの種類にもよるが、5,000〜65,000程度であることが好ましく、14,000〜65,000程度又は5,000〜45,000程度であることがより好ましい。可溶性ケラテインの平均分子量が5,000〜45,000程度である場合、毛髪のケラチンとの共有結合が促進され、毛髪内部に浸透し拡散しやすくパーマにおける毛髪へのダメージを抑制し得る。
本発明にかかる毛髪処理剤は、ケト酸又はグリオキシル酸および可溶性ケラテイン以外にも、通常化粧品又は医薬品等に用いられる他の成分を本発明の効果を損なわない範囲で任意に添加し得る。例えば、カチオン性高分子、アミノ酸、ペプチド、界面活性剤、金属イオン封鎖剤、油分、界面活性剤、pH調整剤、増粘剤、香料等を任意に添加してもよい。
本発明にかかる毛髪処理剤は、pHを1.4以上2.5以下の範囲、好ましくは1.5以上2以下の範囲に保持する。pHが1.4未満では強酸であるため毛髪等にダメージを与える可能性があり、pHが2.5超であるとケト酸もしくはグリオキシル酸および/又は可溶性ケラテインの効果が十分に得られない場合があり、さらに可溶性ケラテインが溶けなくなる場合がある。pHをこの範囲にし得るpH調整剤は公知のものを使用し得る。
本発明にかかる毛髪処理剤の剤形は、特に限定されないが、例えば、液状、乳液状、ゲル状、フォーム状等であり得る。
次に、本発明にかかる毛髪処理剤を用いた毛髪処理方法を説明する。このような毛髪処理方法によれば、パーマ施術時間が低減され、パーマ持続性が向上するとともに、毛髪へのダメージが低減され、トリートメント効果が向上する。さらに、従来のパーマ施術における酸化工程を省略し得、施術時間を短縮し得る。
本発明にかかる毛髪処理方法は、上述の毛髪処理剤を毛髪に塗布する工程(a)、毛髪処理剤を毛髪から洗い流す工程(b)、毛髪を乾燥させる工程(c)、および毛髪をパーマ処理する工程(d)をこの順で含む。工程(a)および工程(b)の間に、毛髪に毛髪処理剤を塗布したまま放置する工程(e)をさらに含んでもよい。工程(a)および工程(b)の間又は工程(a)および工程(e)の間に、アイロンにより毛髪を加熱する工程(f)をさらに含んでもよい。
(毛髪処理剤を毛髪に塗布する工程(a))
毛髪処理剤を毛髪に塗布する方法としては特に制限されることなく公知の方法で行われ得る。また、洗髪することなく毛髪に毛髪処理剤を塗布してもよく、シャンプー等を使用して洗髪後濡れた毛髪に毛髪処理剤塗布してもよく、半乾き又は乾燥した毛髪に毛髪処理剤を塗布してもよい。
毛髪処理剤を毛髪に塗布する方法としては特に制限されることなく公知の方法で行われ得る。また、洗髪することなく毛髪に毛髪処理剤を塗布してもよく、シャンプー等を使用して洗髪後濡れた毛髪に毛髪処理剤塗布してもよく、半乾き又は乾燥した毛髪に毛髪処理剤を塗布してもよい。
(毛髪処理剤を毛髪から洗い流す工程(b))
毛髪処理剤を毛髪から洗い流す方法としては特に制限されることなく公知の方法で行われ得る。例えば、毛髪を水又はお湯ですすいで、毛髪処理剤を毛髪から洗い流す。
毛髪処理剤を毛髪から洗い流す方法としては特に制限されることなく公知の方法で行われ得る。例えば、毛髪を水又はお湯ですすいで、毛髪処理剤を毛髪から洗い流す。
(毛髪を乾燥させる工程(c))
毛髪を乾燥させる方法としては特に制限されることなく公知の方法で行われ得る。例えば、毛髪処理剤が毛髪から洗い流された後、水分をタオル等で拭き取り、ヘアドライヤー等で毛髪を乾燥させる。
毛髪を乾燥させる方法としては特に制限されることなく公知の方法で行われ得る。例えば、毛髪処理剤が毛髪から洗い流された後、水分をタオル等で拭き取り、ヘアドライヤー等で毛髪を乾燥させる。
(毛髪をパーマ処理する工程(d))
毛髪をパーマ処理する工程(d)は、毛髪をウエーブ又はストレートにさせるようにパーマを当てることを含む。ストレートパーマの場合であれば、例えば140℃〜200℃、好ましくは150℃〜200℃、より好ましくは約170℃に熱した整髪用アイロンで毛髪に物理的な力および熱を加えながら毛髪をストレート状に伸ばす。140℃未満だと毛髪へのストレート効果が期待できず、200℃を超えると毛髪へのダメージが大きい。ウエーブパーマの場合であれば、ワインディング処理後、毛髪に約55℃の熱を約20分間当てて、毛髪にウエーブを付与する。毛髪をパーマネントウエーブ処理又はストレート処理する工程は、上述のものに制限されることなく公知の方法を採用し得る。
毛髪をパーマ処理する工程(d)は、毛髪をウエーブ又はストレートにさせるようにパーマを当てることを含む。ストレートパーマの場合であれば、例えば140℃〜200℃、好ましくは150℃〜200℃、より好ましくは約170℃に熱した整髪用アイロンで毛髪に物理的な力および熱を加えながら毛髪をストレート状に伸ばす。140℃未満だと毛髪へのストレート効果が期待できず、200℃を超えると毛髪へのダメージが大きい。ウエーブパーマの場合であれば、ワインディング処理後、毛髪に約55℃の熱を約20分間当てて、毛髪にウエーブを付与する。毛髪をパーマネントウエーブ処理又はストレート処理する工程は、上述のものに制限されることなく公知の方法を採用し得る。
(毛髪に毛髪処理剤を塗布したまま放置する工程(e))
毛髪処理剤の塗布後、室温(約25℃)で20分以上放置して、毛髪処理剤を毛髪に作用させる。このように毛髪に毛髪処理剤を塗布したまま放置することにより、パーマ効果がさらに向上する。放置時間の上限は特に限定されないが、約30分を越えても放置時間に見合ったパーマ効果のさらなる向上は期待されない。
毛髪処理剤の塗布後、室温(約25℃)で20分以上放置して、毛髪処理剤を毛髪に作用させる。このように毛髪に毛髪処理剤を塗布したまま放置することにより、パーマ効果がさらに向上する。放置時間の上限は特に限定されないが、約30分を越えても放置時間に見合ったパーマ効果のさらなる向上は期待されない。
(アイロンにより毛髪を加熱する工程(f))
上記工程(a)の後上記工程(b)の前、又は、上記工程(a)の後上記工程(e)の前に、例えば毛髪用のアイロンにより40℃から100℃で、好ましくは75℃から100℃、さらに好ましくは100℃で毛髪を加熱する。このように、毛髪処理剤を毛髪に塗布した後に、毛髪を加熱するとさらなる毛髪へのパーマ効果が向上し、特にウエーブのかかりが向上する。
上記工程(a)の後上記工程(b)の前、又は、上記工程(a)の後上記工程(e)の前に、例えば毛髪用のアイロンにより40℃から100℃で、好ましくは75℃から100℃、さらに好ましくは100℃で毛髪を加熱する。このように、毛髪処理剤を毛髪に塗布した後に、毛髪を加熱するとさらなる毛髪へのパーマ効果が向上し、特にウエーブのかかりが向上する。
次に、具体的な例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。また、以下の説明において配合量は特に断らない限り質量%を示す。
(実施例1〜3および比較例1)
下記の表1に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分が均一になるまで撹拌混合して調製した。また、各毛髪処理剤のpHは、およそ2である。得られた毛髪処理剤のパーマ効果を目視で確認した。なお、表1中の数値は質量%を表す。
下記の表1に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分が均一になるまで撹拌混合して調製した。また、各毛髪処理剤のpHは、およそ2である。得られた毛髪処理剤のパーマ効果を目視で確認した。なお、表1中の数値は質量%を表す。
(ストレートパーマでの評価)
比較的くせ毛で中程度のダメージを受けているインド人の毛髪(ビューラックス社製)に対して毛髪処理剤を用いてストレートパーマを当てその効果を確認した。また、ストレートパーマを当てる方法は、下記ストレートパーマ工程1およびストレートパーマ工程2を用いた。
比較的くせ毛で中程度のダメージを受けているインド人の毛髪(ビューラックス社製)に対して毛髪処理剤を用いてストレートパーマを当てその効果を確認した。また、ストレートパーマを当てる方法は、下記ストレートパーマ工程1およびストレートパーマ工程2を用いた。
(ストレートパーマ工程1)
最初に毛髪をシャンプーした。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布した。浴比は、1:1であった。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布したまま室温(約25℃)で20分間放置した。
その後、シャンプーを1回行い、タオルで毛髪の水分を取った。
その後、毛髪用アイロンを用いて170℃で毛髪にアイロン加温を行った。
その後、シャンプーを1回行い、自然乾燥させた。
最初に毛髪をシャンプーした。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布した。浴比は、1:1であった。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布したまま室温(約25℃)で20分間放置した。
その後、シャンプーを1回行い、タオルで毛髪の水分を取った。
その後、毛髪用アイロンを用いて170℃で毛髪にアイロン加温を行った。
その後、シャンプーを1回行い、自然乾燥させた。
(ストレートパーマ工程2)
最初に毛髪をシャンプーした。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布した。浴比は、1:1であった。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布したまま室温(約25℃)で5分間放置した。
その後、毛髪用アイロンを用いて100℃で毛髪にアイロン加温を行った。
その後、シャンプーを1回行い、タオルで毛髪の水分を取った。
その後、毛髪用アイロンを用いて170℃で毛髪にアイロン加温を行った。
その後、シャンプーを1回行い、自然乾燥させた。
最初に毛髪をシャンプーした。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布した。浴比は、1:1であった。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布したまま室温(約25℃)で5分間放置した。
その後、毛髪用アイロンを用いて100℃で毛髪にアイロン加温を行った。
その後、シャンプーを1回行い、タオルで毛髪の水分を取った。
その後、毛髪用アイロンを用いて170℃で毛髪にアイロン加温を行った。
その後、シャンプーを1回行い、自然乾燥させた。
上記の方法によりストレートパーマを当てた後の毛髪を図1に示す。図中、Aは、比較例1の毛髪処理剤をストレートパーマ工程1の方法で処理した毛髪を示し、Bは、実施例1の毛髪処理剤をストレートパーマ工程1の方法で処理した毛髪を示し、Cは、比較例1の毛髪処理剤をストレートパーマ工程2の方法で処理した毛髪を示し、Dは、実施例1の毛髪処理剤をストレートパーマ工程2の方法で処理した毛髪を示す。
図1からわかるように、AおよびBの方がCおよびDよりも毛髪がよりストレートになっていることが確認された。さらに、Bの方がAよりも毛髪がよりストレートになっていることが確認された。毛髪処理剤を毛髪に塗布後約20分以上放置すると毛髪をストレートにする効果が高まることが確認された。さらに、グリオキシル酸と可溶性ケラテインとを含む毛髪処理剤の方がグリオキシル酸を含み可溶性ケラテインを含まない毛髪処理剤よりも毛髪をストレートにする効果が高いことが確認された。
(ウエーブパーマでの評価1)
中程度のダメージを受けている日本人の毛髪に対して毛髪処理剤を用いてウエーブパーマを当てその効果を確認した。また、ウエーブパーマを当てる方法は、下記ウエーブパーマ工程1を用いた。
中程度のダメージを受けている日本人の毛髪に対して毛髪処理剤を用いてウエーブパーマを当てその効果を確認した。また、ウエーブパーマを当てる方法は、下記ウエーブパーマ工程1を用いた。
(ウエーブパーマ工程1)
最初に毛髪をシャンプーした。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布した。浴比は、1:1であった。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布したまま室温(約25℃)で20分間放置した。
その後、シャンプーを1回行い、タオルで毛髪の水分を取った。
その後、ワインディング処理を施し、55℃で20分間毛髪に加温した。なお、ワインディング処理の際に使用したロッドの直径は、約11mmであった。
その後、シャンプーを1回行い、自然乾燥させた。
最初に毛髪をシャンプーした。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布した。浴比は、1:1であった。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布したまま室温(約25℃)で20分間放置した。
その後、シャンプーを1回行い、タオルで毛髪の水分を取った。
その後、ワインディング処理を施し、55℃で20分間毛髪に加温した。なお、ワインディング処理の際に使用したロッドの直径は、約11mmであった。
その後、シャンプーを1回行い、自然乾燥させた。
上記の方法によりウエーブパーマを当てた後の毛髪を図2に示す。図中、AおよびCは、比較例1の毛髪処理剤をウエーブパーマ工程1の方法で処理した毛髪を示し、BおよびDは、実施例1の毛髪処理剤をウエーブパーマ工程1の方法で処理した毛髪を示す。
図2からわかるように、BおよびDの方がAおよびCよりも毛髪がよりウエーブしていることが確認された。この結果から、グリオキシル酸と可溶性ケラテインとを含む毛髪処理剤の方がグリオキシル酸を含み可溶性ケラテインを含まない毛髪処理剤よりも毛髪をウエーブさせる効果が高いことが確認された。
(ウエーブパーマでの評価2)
中程度のダメージを受けている白髪に対して毛髪処理剤を用いてウエーブパーマを当てその効果を確認した。また、ウエーブパーマを当てる方法は、上記ウエーブパーマ工程1および下記ウエーブパーマ工程2を用いた。
中程度のダメージを受けている白髪に対して毛髪処理剤を用いてウエーブパーマを当てその効果を確認した。また、ウエーブパーマを当てる方法は、上記ウエーブパーマ工程1および下記ウエーブパーマ工程2を用いた。
(ウエーブパーマ工程2)
最初に毛髪をシャンプーした。
その後、毛髪処理剤をそれぞれ毛髪に塗布した。浴比は、1:1であった。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布したまま室温(約25℃)で20分間放置した。
その後、毛髪用アイロンを用いて100℃で毛髪にアイロン加温を行った。
その後、シャンプーを1回行い、タオルで毛髪の水分を取った。
その後、ワインディング処理を施し、55℃で20分間毛髪に加温した。なお、ワインディング処理の際に使用したロッドの直径は、約11mmであった。
その後、シャンプーを1回行い、自然乾燥させた。
最初に毛髪をシャンプーした。
その後、毛髪処理剤をそれぞれ毛髪に塗布した。浴比は、1:1であった。
その後、毛髪処理剤を毛髪に塗布したまま室温(約25℃)で20分間放置した。
その後、毛髪用アイロンを用いて100℃で毛髪にアイロン加温を行った。
その後、シャンプーを1回行い、タオルで毛髪の水分を取った。
その後、ワインディング処理を施し、55℃で20分間毛髪に加温した。なお、ワインディング処理の際に使用したロッドの直径は、約11mmであった。
その後、シャンプーを1回行い、自然乾燥させた。
上記の方法によりウエーブパーマを当てた後の毛髪を図3に示す。図中、Aは、実施例2の毛髪処理剤をウエーブパーマ工程1の方法で処理した毛髪を示し、Bは、実施例2の毛髪処理剤をウエーブパーマ工程2の方法で処理した毛髪を示す。
図3からわかるように、Bの方がAよりも毛髪がよりウエーブしていることが確認された。この結果から、毛髪処理剤を塗布した後に、例えば約100℃で、アイロン加温した方がより高いウエーブ効果が得られることが確認された。
(ウエーブパーマでの評価3)
中程度のダメージを受けている日本人の毛髪に対して毛髪処理剤を用いてウエーブパーマを当てその効果を確認した。また、ウエーブパーマを当てる方法は、上記ウエーブパーマ工程2を用いた。
中程度のダメージを受けている日本人の毛髪に対して毛髪処理剤を用いてウエーブパーマを当てその効果を確認した。また、ウエーブパーマを当てる方法は、上記ウエーブパーマ工程2を用いた。
上記の方法によりウエーブパーマを当てた後の毛髪を図4に示す。図中、Aは、実施例1の毛髪処理剤をウエーブパーマ工程2の方法で処理した毛髪を示し、Bは、実施例2の毛髪処理剤をウエーブパーマ工程2の方法で処理した毛髪を示す。
図4からわかるように、Bの方がAよりも毛髪がよりウエーブしていることが確認された。この結果から、ウエーブパーマは10質量%のグリオキシル酸を含んでいる毛髪処理剤の方が、15質量%のグリオキシル酸を含んでいる毛髪処理剤よりも毛髪をウエーブさせる効果が高いことが確認された。
(実施例3〜7:グリオキシル酸の濃度の違いによるストレート効果の確認)
濃度の異なるグリオキシル酸水溶液を用いた毛髪に対するストレート効果を以下の方法により確認した。用いた毛髪処理剤(実施例3〜7)を表2に示す。得られた毛髪処理剤のパーマ効果を目視で確認した。なお、表2中の数値は質量%を表す。
濃度の異なるグリオキシル酸水溶液を用いた毛髪に対するストレート効果を以下の方法により確認した。用いた毛髪処理剤(実施例3〜7)を表2に示す。得られた毛髪処理剤のパーマ効果を目視で確認した。なお、表2中の数値は質量%を表す。
(パーマでくせをつけた白髪での評価)
白髪(ビューラックス製)を以下の方法によりくせをつけた後、ストレートパーマを当てた。
システアミン塩酸塩2%のpH8.5のカーリング剤を毛髪に塗布して10分間放置した。
その後、1分間水道水で中間水洗を行い、臭素酸ナトリウム5%溶液を毛髪に塗布して室温(約25℃)で5分間放置した。
その後、水道水で2分間水洗した後、ラウレス硫酸ナトリウム10%溶液でシャンプーを1回行った。さらに、水道水で2分間水洗した。
上記のようにくせをつけた金髪0.7gの毛束を5本用意した。
各毛束に実施例3〜7のそれぞれの毛髪処理剤を塗布した(浴比は1:1である)。
その後、毛束に毛髪処理剤を塗布したまま室温(約25℃)で20分間放置した。
その後、毛束を水道水で1分間水洗した。
その後、水分をタオルで取り除き80%程度ドライヤーで乾かした。
その後、毛髪用アイロンを用いて、150℃で根元から毛先に向かって10秒間アイロンスルー(24cm)した。
その後、水道水で2分間水洗した後、ラウレス硫酸ナトリウム10溶液でシャンプーを1回行った。さらに、水道水で2分間水洗した。
白髪(ビューラックス製)を以下の方法によりくせをつけた後、ストレートパーマを当てた。
システアミン塩酸塩2%のpH8.5のカーリング剤を毛髪に塗布して10分間放置した。
その後、1分間水道水で中間水洗を行い、臭素酸ナトリウム5%溶液を毛髪に塗布して室温(約25℃)で5分間放置した。
その後、水道水で2分間水洗した後、ラウレス硫酸ナトリウム10%溶液でシャンプーを1回行った。さらに、水道水で2分間水洗した。
上記のようにくせをつけた金髪0.7gの毛束を5本用意した。
各毛束に実施例3〜7のそれぞれの毛髪処理剤を塗布した(浴比は1:1である)。
その後、毛束に毛髪処理剤を塗布したまま室温(約25℃)で20分間放置した。
その後、毛束を水道水で1分間水洗した。
その後、水分をタオルで取り除き80%程度ドライヤーで乾かした。
その後、毛髪用アイロンを用いて、150℃で根元から毛先に向かって10秒間アイロンスルー(24cm)した。
その後、水道水で2分間水洗した後、ラウレス硫酸ナトリウム10溶液でシャンプーを1回行った。さらに、水道水で2分間水洗した。
上記のように処理した毛束を図5Bに示す。図5Aは、パーマでくせをつけた直後すなわち蒸気処理を行う前の毛束を示す図である。図5B中の毛束は、図の左から順にそれぞれ実施例3〜7の毛髪処理剤で処理した後の毛束である。実施例3〜7の毛髪処理剤において一定のストレート効果はみられるが、実施例5、6、7は、実施例3、4よりも比較的ストレート効果が大きいことが確認された。またグリオキシル酸の濃度が一番高い実施例7は、実施例5、6と同等のストレート効果であることが確認された。
(インド人の毛髪での評価)
元々くせ毛であるインド人の毛髪(ビューラックス製)に以下の方法によりストレートパーマを当てた。
インド人の毛髪から1.2gの毛束を5本用意した。
各毛束に実施例3〜7のそれぞれの毛髪処理剤を塗布した(浴比は1:1である)。
その後、各毛束に毛髪処理剤を塗布したまま室温(約25℃)で20分間放置した。
その後、毛束を水道水で1分間水洗した。
その後、水分をタオルで取り除き80%程度ドライヤーで乾かした。
その後、毛髪用アイロンを用いて、170℃で根元から毛先に向かって10秒間アイロンスルー(27cm)した。
その後、水道水で2分間水洗した後、ラウレス硫酸ナトリウム10溶液でシャンプーを1回行った。さらに、水道水で2分間水洗した。
元々くせ毛であるインド人の毛髪(ビューラックス製)に以下の方法によりストレートパーマを当てた。
インド人の毛髪から1.2gの毛束を5本用意した。
各毛束に実施例3〜7のそれぞれの毛髪処理剤を塗布した(浴比は1:1である)。
その後、各毛束に毛髪処理剤を塗布したまま室温(約25℃)で20分間放置した。
その後、毛束を水道水で1分間水洗した。
その後、水分をタオルで取り除き80%程度ドライヤーで乾かした。
その後、毛髪用アイロンを用いて、170℃で根元から毛先に向かって10秒間アイロンスルー(27cm)した。
その後、水道水で2分間水洗した後、ラウレス硫酸ナトリウム10溶液でシャンプーを1回行った。さらに、水道水で2分間水洗した。
上記のように処理した毛束を図6Bに示す。図6Aは、ストレートパーマを当てる前の毛束を示す図である。図6B中の毛束は、図の左から順にそれぞれ実施例3〜7の毛髪処理剤で処理した後の毛束である。実施例3〜7の毛髪処理剤において一定のストレート効果はみられるが、実施例5、6、7は、実施例3、4よりも比較的ストレート効果が大きいことが確認された。またグリオキシル酸の濃度が一番高い実施例7は、実施例5、6と同等のストレート効果であることが確認された。
以上の結果から、グリオキシル酸の濃度が10質量%〜20質量%である毛髪処理剤において一定のストレート効果が確認されるが、グリオキシル酸の濃度が15質量%以上である場合により良好なストレート効果が得られ、その効果は20質量%以上にしてもあまり変わらないことが確認された。したがって、グリオキシル酸の濃度は、15質量%〜17質量%がより好ましいことが確認された。
(実施例8〜12:可溶性ケラテインの濃度によるストレート効果と毛髪への保護効果の評価)
濃度の異なる可溶性ケラテインを用いた毛髪に対するストレート効果と毛髪への保護効果を以下の方法により確認した。用いた毛髪処理剤(比較例2〜4および実施例8〜12)を表3に示す。なお、表3の数値は質量%を表す。
濃度の異なる可溶性ケラテインを用いた毛髪に対するストレート効果と毛髪への保護効果を以下の方法により確認した。用いた毛髪処理剤(比較例2〜4および実施例8〜12)を表3に示す。なお、表3の数値は質量%を表す。
上述した(インド人の毛髪での評価)の手順において、実施例3〜7のそれぞれの毛髪処理剤の代わりに比較例2〜4および実施例8〜12のそれぞれの毛髪処理剤を塗布した以外は同じ手順を用いて毛束を処理し、可溶性ケラテインの濃度によるストレート効果と毛髪への保護効果の評価を行った。ストレート効果と毛髪への保護効果の評価は、柔軟性、指通り性、まとまり易さの観点から経歴3年以上美容師5人が目視および手で触って評価した。柔軟性および指通り性の評価は、1〜20の段階的評価で行い、数値が大きいほど柔軟性又は指通り性が高い。まとまり易さの評価は、5段階評価で行い、5:非常に良い、4:良好、3:良い、2:やや不良、1:不良で評価した。
評価結果を以下の表4に示す。さらに、上記のように処理した毛束を図7に示す。図7において、A:比較例2、B:比較例3、C:実施例8、D:実施例8、E:実施例9、F:実施例10、G:実施例11、H:実施例12、I:比較例4は、各毛髪処理剤で処理した毛束に対応する。
表4および図7からわかるように、可溶性ケラテインの濃度が0.05質量%以下又は0.40質量%以上だと、ストレート効果と毛髪への保護が他と比べて劣る。したがって、可溶性ケラテインの濃度は、0.06質量%以上0.40質量%未満が好ましく、0.09質量%以上0.36質量%以下がより好ましい。
Claims (7)
- 10〜20質量%のケト酸又はグリオキシル酸と、0.06〜0.36質量%の可溶性ケラテインと、を含む毛髪処理剤。
- 前記ケト酸は、レブリン酸である、請求項1に記載の毛髪処理剤。
- pHが、1.4〜2.5の範囲である、請求項1又は2に記載の毛髪処理剤。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の毛髪処理剤を毛髪に塗布する工程(a)、
前記毛髪処理剤を前記毛髪から洗い流す工程(b)、
前記毛髪を乾燥させる工程(c)、および
前記毛髪をパーマ処理する工程(d)、
を含む毛髪処理方法。 - 前記工程(a)および前記工程(b)の間に、前記毛髪に前記毛髪処理剤を塗布したまま20分以上放置する工程(e)をさらに含む、請求項4に記載の毛髪処理方法。
- 前記工程(a)および前記工程(b)の間に、アイロンにより40℃から100℃で前記毛髪を加熱する工程(f)をさらに含む、請求項4に記載の毛髪処理方法。
- 前記工程(a)および前記工程(e)の間に、アイロンにより40℃から100℃で前記毛髪を加熱する工程(f)をさらに含む、請求項5に記載の毛髪処理方法。
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