一実施形態の組み立てボックスについて、添付図面に基づいて説明する。
(全体)
図1に示すように、一実施形態の組み立てボックスは、平面視矩形状の外形を有する底板1と、底板1の外形の四辺に沿って起立するように底板1上に組み立てられる四枚の側板2と、平面視矩形状を成すように組み立てられた四枚の側板2に対して上方から被せられる蓋3を備える。
底板1上には、四枚の側板2によって全周を覆われた収納空間S1が形成される。収納空間S1は上方に向けて開放され、この開放部分が蓋3で覆われる。以下、各構成について更に詳しく説明する。
(底板)
底板1は、合成樹脂製のベース12と、ベース12の上面の周縁部に装着される金属製の枠材14を備える。ベース12及び枠材14の材質と構造は、特に限定されない。ベース12及び枠材14は、金属製、合成樹脂製、木製のいずれでもよい。
ベース12は、周方向に連続する四つの側面121を有する。各側面121には、二つの貫通口125が、水平方向に距離をあけて形成されている。各貫通口125は、フォークリフトの爪等が挿入される部分である。ベース12は、荷物を載せることができればよく、台車であってもよい。
枠材14は、ベース12の上面の各角部に装着される平面視L字状のコーナー金具144と、隣接するコーナー金具144同士を繋ぐようにベース12の上面の各辺部に装着される平面視一直線状の金具148を備え、全体として矩形枠状に構成されている。
(側板)
四枚の側板2には、開閉式の側板2Aが一枚含まれ、非開閉式の側板2Bが三枚含まれている。開閉式の側板2Aは、剛性を有する上下一対の板材5,6が、水平軸まわりに回転自在に連結された構造を有する。非開閉式の側板2Bは、剛性を有する一枚の板である。
まず、非開閉式の側板2Bについて説明する。
三枚の側板2Bは、基本的な構造が共通している。以下においては、共通の構造について説明する。
側板2Bは、矩形状の中空板材(図示略)と、この中空板材の厚み方向の両側に貼着された鋼板24を備える。側板2Bの周縁部には、金属製の枠体25が更に固定されている。
側板2Bの中空板材は、ハニカム構造を有する合成樹脂製の板材である。鋼板24と枠体25は、ともにアルミニウム製である。
側板2Bの中空板材の構造は、上記ハニカム構造に限定されず、たとえば、押し出し成形によってハーモニカの穴のように中空部分が一列に形成された構造でもよいし、柱体が多数並設された構造でもよいし、或いは、円錐体等の錐体が多数並設された構造でもよい。
鋼板24と枠体25の材質はアルミニウムに限定されず、他の金属でもよい。側板2Bが、鋼板24と枠体25の少なくとも一方を備えなくてもよい。
三枚の側板2Bは、全体で平面視コ字状をなすように、底板1に立設される。三枚の側板2Bのうち、互いに平行な姿勢で立設される二枚の側板2Bには、もう一枚の側板2Bの上角部に対して着脱自在に連結される第一ロック機構21と、開閉式の側板2Aの上角部に対して着脱自在に連結される第二ロック機構22が、固定されている。
互いに平行な二枚の側板2Bの各々は、二つの上角部分を有し、一方の上角部分に第一ロック機構21が固定され、他方の上角部分に第二ロック機構22が固定されている。第一ロック機構21と第二ロック機構22の構造は、後述のロック機構4と大部分が共通なので、ここでは説明を省略する。
次に、開閉式の側板2Aについて説明する。
開閉式の側板2Aは、一対の板材5,6と、一対の板材5,6を回転自在に連結させる二つの蝶番7と、一対の板材5,6に跨って固定される目隠しシート8と、下側の板材6を隣接する側板2Bに固定するロック機構4を備える。
一対の板材5,6の基本構造は、側板2Bと共通である。
つまり、板材5は、矩形状の中空板材50(図3参照)と、中空板材50の厚み方向の両側に貼着された鋼板54を備える。板材5の周縁部には、金属製の枠体55(図2参照)が更に固定されている。
中空板材50は、ハニカム構造を有する合成樹脂製の板材であるが、この構造に限定されず、たとえば、押し出し成形によってハーモニカの穴のように中空部分が一列に形成された構造でもよいし、柱体が多数並設された構造でもよいし、或いは、円錐体等の錐体が多数並設された構造でもよい。
鋼板54と枠体55の材質はアルミニウムであるが、他の金属でもよい。板材5が、鋼板54と枠体55の少なくとも一方を備えなくてもよい。
同様に、板材6は、矩形状の中空板材60(図3参照)と、中空板材60の厚み方向の両側に貼着された鋼板64を有する。板材6の周縁部には、金属製の枠体65(図2参照)が更に固定されている。
中空板材60は、ハニカム構造を有する合成樹脂製の板材であるが、この構造に限定されず、たとえば、押し出し成形によってハーモニカの穴のように中空部分が一列に形成された構造でもよいし、柱体が多数並設された構造でもよいし、或いは、円錐体等の錐体が多数並設された構造でもよい。
鋼板64と枠体65の材質はアルミニウムであるが、他の金属でもよい。板材6が、鋼板64と枠体65の少なくとも一方を備えなくてもよい。
(蝶番)
次に、二つの蝶番7の具体的な構造について説明する。
図2に示すように、側板2Aを正面から視たときに、二つの蝶番7は左右に距離をあけて位置する。左側の蝶番7は、側板2Aの左側の端部に位置し、右側の蝶番7は、側板2Aの右側の端部に位置する。
左右の蝶番7の基本的な構造は同一である。以下において、蝶番7の構造を共通で説明する。
蝶番7は、板材5の下角部に固定される第一固定プレート751と、板材6の上角部に固定される第二固定プレート752と、第一固定プレート751と第二固定プレート752を回転自在に連結させる連結部76を備える。
なお、側板2Aの説明で用いる上下の方向は、側板2Aが閉状態にあるときを基準とする。側板2Aの閉状態において、一対の板材5,6は上下に並び、一対の板材5,6の互いの外側面は面一である。
連結部76は、第一固定プレート751及びこれに結合された板材5と、第二固定プレート752及びこれに結合された板材6を、左右に伸びる回転軸まわりに回転自在に連結させる。
連結部76は、第一固定プレート751の下縁部に形成された第一連結軸部761と、第二固定プレート752の上縁部に形成された第二連結軸部762を含む。第一連結軸部761と第二連結軸部762は、互いに回転自在に連結されている。
第一連結軸部761と第二連結軸部762が隙間なく連結することで構成された連結部76は、蝶番7の左右の全長にわたって一直線状に形成されている。連結部76は、側板2Aを正面から視たときに、第一固定プレート751と第二固定プレート752の間の隙間を隠すように位置する。
(目隠しシート)
次に、目隠しシート8の構造と、目隠しシート8を側板2Aに固定する構造について説明する。
目隠しシート8は、側板2Aを正面から視たときに、一対の板材5,6間の隙間を覆い隠すように、一対の板材5,6に跨って固定されている(図2、図3等参照)。
一実施形態において、目隠しシート8は、左右の蝶番7の間に位置する一枚のシート材81で構成されている。シート材81は、繊維シートの厚み方向の両側に合成樹脂フィルムが積層された、いわゆるターポリンシートである。
シート材81は、繰り返しの屈曲に耐え得る耐久性を有していればよく、その材質は特に限定されないが、耐久性に加えて防水性、防炎性を有することが更に好ましい。
シート材81は、板材5の下部に固定される上側部分812と、板材6の上部に固定される下側部分814を、一体に有する(図3参照)。シート材81のうち、上側部分812と下側部分814の間の部分が、一対の板材5,6間の隙間を隠す部分である。
上側部分812は、板材5の下部のうち、左右の蝶番7が固定されない部分に、金属製の棒状部材83と、複数の固定具84と、長板材85を介して固定される。
棒状部材83の材質はアルミニウムであるが、他の材質でもよい。複数の固定具84の各々はブラインドリベットであるが、他の部材でもよい。長板材85の材質はポリプロピレン等の合成樹脂であるが、他の材質でもよい。
板材5の下端部には、断面コ字状のフレーム57が固定されている。フレーム57は、金属製の枠体55の一部である。
フレーム57は、板材5の下端部の外側面を覆う第一長板571と、板材5の下端部の下面を覆う第二長板572と、板材5の下端部の内側面を覆う第三長板573を、一体に有する。第一長板571と第二長板572と第三長板573は、コ字状に連続している。板材6に対する板材5の回転動作をより円滑にするため、第一長板571と第二長板572がL字状に連結する部分の外面に、面取りが施されていてもよい。
長板材85は、板材5の外側面に当てられる段差解消用の板材である。長板材85は、第一長板571から上方に連続するように位置する。長板材85と第一長板571の互いの外側面は、面一に設けられている。
シート材81の上側部分812は、第一長板571と長板材85を覆い隠すように、棒状部材83と複数の固定具84を介して、板材5の外側面に固定される。
棒状部材83は、長板材85との間でシート材81の上側部分812を挟み込むように、シート材81の上側部分812の外側面に当てられる。シート材81の上側部分812は、棒状部材83よりも上方にはみ出すことのないように配されることが好ましい。また、シート材81の上側部分812は、長板材85よりも上方にはみ出すことのないように配されることが好ましい。
この状態で、棒状部材83、シート材81及び長板材85を貫いて、板材5の内部にまで突入するように固定具84が打ち込まれている。
固定具84は、頭部841と座屈部843を有するブラインドリベットである。頭部841は、棒状部材83の外側方に位置する。座屈部843は、中空板材50の内部空間で、径方向に拡がっている。
固定具84は、頭部841と座屈部843の間で、棒状部材83と、シート材81の上側部分812と、長板材85を挟み込んで固定する。
なお、棒状部材83と長板材85の一方または両方を介さずに、シート材8を板材5に固定することも可能である。
たとえば、棒状部材83を備えることなく、シート材81の上側部分812に対して複数の固定具84を打ち込み、シート材81の上側部分812と長板材85を、板材5の外側面に固定することも可能である。
また、長板材85を備えることなく、棒状部材83と板材5の間にシート材81の上側部分812を挟み込み、複数の固定具84でこれらを固定することも可能である。シート材81を、フレーム57の第一長板571と棒状部材83の間に挟み込み、複数の固定具84でこれらを固定することも可能である。
また、棒状部材83と長板材85をともに備えず、フレーム57の第一長板571を貫くように、シート材81に対して複数の固定具84を直接的に打ち込むことも可能であるし、複数の固定具84を用いてシート材81を板材5の外側面(鋼板54の表面)に直接固定することも可能である。
シート材81の下側部分814を板材6に固定する構造は、上側部分812を板材5に固定する上記構造と、同様である。上側部分812を板材5に固定する構造と、下側部分814を板材6に固定する構造は、上下の板材5,6間の隙間を中心として、互いに上下対称な構造である。
つまり、下側部分814は、板材6の上部のうち、左右の蝶番7が固定されない部分に、金属製の棒状部材87と、複数の固定具88と、長板材89を介して固定される。
棒状部材87の材質はアルミニウムであるが、他の材質でもよい。複数の固定具88の各々はブラインドリベットであるが、他の部材でもよい。長板材89の材質はポリプロピレン等の合成樹脂であるが、他の材質でもよい。
板材6の上端部には、断面コ字状のフレーム67が固定されている。フレーム67は、金属製の枠体65の一部である。
フレーム67は、板材6の上端部の外側面を覆う第一長板671と、板材6の上端部の上面を覆う第二長板672と、板材6の上端部の内側面を覆う第三長板673を、一体に有する。第一長板671と第二長板672と第三長板673は、コ字状に連続している。板材6に対する板材5の回転動作をより円滑にするため、第一長板671と第二長板672がL字型に連結する部分の外面に、面取りが施されていてもよい。
長板材89は、板材6の外側面に当てられる段差解消用の板材である。長板材89は、第一長板671から下方に連続するように位置する。長板材89と第一長板671の互いの外側面は、面一に設けられている。
シート材81の下側部分814は、第一長板671と長板材89を覆い隠すように、棒状部材87と複数の固定具88を介して、板材6の外側面に固定される。
棒状部材87は、長板材89との間でシート材81の下側部分814を挟み込むように、シート材81の下側部分814の外側面に当てられる。シート材81の下側部分814は、棒状部材87よりも下方にはみ出すことのないように配されることが好ましい。また、シート材81の下側部分814は、長板材89よりも下方にはみ出すことのないように配されることが好ましい。
この状態で、棒状部材87、シート材81及び長板材89を貫いて、板材6の内部に突入するように固定具88が打ち込まれている。
固定具88は、頭部881と座屈部883を有するブラインドリベットである。頭部881は、棒状部材87の外側方に位置する。座屈部883は、中空板材60の内部空間で、径方向に拡がっている。固定具88は、頭部881と座屈部883の間で、棒状部材87と、シート材81の下側部分814と、長板材89を挟み込んで固定する。
なお、棒状部材87と長板材89の一方または両方を介さずに、シート材81を板材6に固定することも可能である。
たとえば、棒状部材87を備えることなく、シート材81の下側部分814に対して複数の固定具88を打ち込み、シート材81の下側部分814と長板材89を、板材6の外側面に固定することも可能である。
長板材89を備えることなく、棒状部材87と板材6の間にシート材81の下側部分814を挟み込み、複数の固定具88でこれらを固定することも可能である。シート材81を、フレーム67の第一長板671と棒状部材87の間に挟み込み、複数の固定具88でこれらを固定することも可能である。
また、棒状部材87と長板材89をともに備えず、フレーム67の第一長板671を貫くように、シート材81に対して複数の固定具88を直接的に打ち込むことも可能であるし、複数の固定具88を用いてシート材81を板材6の外側面(鋼板64の表面)に直接固定することも可能である。
以上の構造で一対の板材5,6に固定されたシート材81は、左右の蝶番7とは重ならない位置にある。側板2Aにおいて、シート材81とこれの両側に位置する蝶番7は、左右に一直線状に位置する。
側板2Aを正面から視たときに、一対の板材5,6間の隙間は、シート材81と左右の蝶番7によって隠される(図2参照)。
一実施形態の組み立てボックスにおいて、一対の板材5,6間の隙間は、各部材の寸法公差、経年変化等を原因として生じる隙間であるが、これに限定されず、設計された通りのクリアランスである場合も含まれる。
また、一対の板材5,6間の隙間は、通常時に形成される隙間に限定されない。つまり、通常時は一対の板材5,6の端縁同士が接触した状態にあり、外力により側板2Aが変形したとき(一例として輸送中の振動で側板2Aが変形したとき)や、側板2Aが開閉動作したときに一対の板材5,6間に隙間が生じることも含まれる。
したがって、一実施形態の組み立てボックスにおいては、埃などの異物が収納空間S1に侵入することが効果的に抑えられる。また、一実施形態の組み立てボックスでは、収納空間S1に収納された内容物(図示略)が外部から視認されることが、効果的に抑えられる。
加えて、一実施形態の組み立てボックスでは、側板2Aを正面から視たときに、目隠しシート8(つまりシート材81)は左右の蝶番7とは重ならない位置にあるので、目隠しシート8と左右の蝶番7が接触することは避けられる。そのため、側板2Aの開閉動作に伴って目隠しシート8が左右の蝶番7に押し込まれて変形することや、目隠しシート8が左右の蝶番7に噛み込まれて破損することが抑えられる。
(ロック機構)
次に、ロック機構4の具体的な構造について説明する。
ロックピン41を出し入れ自在に備えるロック機構4は、板材6の左右の上角部分に、それぞれ固定されている。左右のロック機構4は互いに線対称な構造であるが、基本的な構造は共通である。図8と図9には、左側のロック機構4を示している。
ロック機構4は、蝶番7の第二固定プレート752と一体に設けられた箱型の外ケース42と、外ケース42内に収納された内ケース43を備える。外ケース42を第二固定プレート752とは別体に設けることも可能である。
外ケース42には、操作窓422が設けられている。操作窓422は、内ケース43の一部を露出させるように、外側方に向けて開口している。
内ケース43には、ロックピン41と、ロックピン41に対して付勢力を与えるスプリング(図示略)が収納されている。ロックピン41は、左右にスライド自在に収容されている。スプリングがロックピン41に与える付勢力は、ロックピン41をその軸方向(左右方向)に沿って外側に押し出す付勢力である。
ロックピン41には、その軸方向と交差する方向(一実施形態では直交する方向)に突出するように、円柱状の操作バー415が一体に設けられている。
内ケース43には、操作バー415を内ケース43の外側方に突出させる貫通溝44が形成されている。
貫通溝44は、左右に長く形成されたスライド溝440と、スライド溝440の左右の第一端部から延長された形状の第一係止溝441と、スライド溝440の左右の第二端部から延長された形状の第二係止溝442を含む。
操作バー415は、外側方に突出した姿勢にあるときに、スライド溝440を左右にスライド移動することができる。
操作バー415が、スプリングの付勢力を受けてスライド溝440の第一端部に当たると、その付勢力によって、操作バー415は第一係止溝441に導入される。
第一係止溝441と第二係止溝442はともに、下方に向けて開口している。第一係止溝441と第二係止溝442はそれぞれ、操作バー415が下方に突出した姿勢で引っ掛かるように構成されている。
上記したロック機構4を用い、以下のような手順で、側板2Aの下半部を構成する板材6を、これと隣接する側板2Bに対して着脱自在に固定することができる。
図9Aには、ロックピン41が外ケース42に没入した状態を示している。この状態において、操作バー415は、下方に突出した姿勢で、第二係止溝442に係止されている。
ここで、操作バー415に指を掛け、水平な姿勢となるまで引き上げると(図9A中の矢印R1参照)、操作バー415は第二係止溝442を脱出してスライド溝440に至る。操作バー415がスライド溝440に至ると、操作バー415は、スプリングの付勢力によって、スライド溝440を左右方向に沿って外側にスライド移動する(図9B中の矢印R2参照)。
上述したように、操作バー415がスライド溝440の第一端部に当たると、スプリングの付勢力によって、操作バー415は第一係止溝441に導入される(図9B中の矢印R3参照)。
つまり、図9Aに示す状態から操作バー415を指で跳ね上げるだけで、操作バー415は、第二係止溝442からスライド溝440を通じて第一係止溝441にまで自動的に移動する。移動後の操作バー415は、下方に突出した姿勢で、第一係止溝441に引っ掛かった状態を維持する。ロックピン41の先端部は、外ケース42から突出した状態を維持する。このとき、操作バー415は、外ケース42の内側に収容されている。
ロックピン41の先端部が外ケース42から突出すると、ロックピン41の先端部は、板材6の側端縁から突出し、隣接する側板2Bの係止穴(図示略)に嵌り込む。これにより、板材6が側板2Bに固定される。
板材6と側板2Bの固定を解除する手順は、上記手順とは逆である。
つまり、図9Bに示す状態から、操作バー415に指を掛けて、水平な姿勢となるまで操作バー415を引き上げると、操作バー415は第一係止溝441を脱出してスライド溝440に至る。ここで、更に操作バー415を、スライド溝440の第二端部にまでスライド移動させ、下方に向けて回転させると、操作バー415はスライド溝440を脱出して第二係止溝442に引っ掛かる。これに伴って、ロックピン41の先端部は、外ケース42内に没入する。操作バー415は、外ケース42の内側に収容される。
一実施形態のロック機構4では、板材6を側板2Bに固定している状態と、この固定が解除されている状態の両方において、操作バー415は、下方に突出する姿勢で、外ケース42に収容されている。そのため、操作バー415が邪魔になることが避けられる。
たとえば、下側の板材6を両側の側板2Bに固定したうえで、扉部分である上側の板材5を外側方に回転させ(図5の矢印参照)、側板2Aを開状態にしたときに、操作バー415が板材5に当たって邪魔になることが避けられる。なお、図5では第二ロック機構22の図示を省略している。
ここで、側板2Bの第一ロック機構21と第二ロック機構22について説明する。
上述したように、第一ロック機構21と第二ロック機構22の基本的な構造は、ロック機構4と共通である。但し、第一ロック機構21と第二ロック機構22は、上記のロック機構4に加えて、L字型の可動片27を備えている(図1参照)。可動片27は、外ケース42に対して、所定範囲内で回転自在に装着されている。可動片27には、貫通孔275が設けられている。
第一ロック機構21においては、隣接する側板2Bの上角部を可動片27で保持し、外ケース42からロックピン41の先端部を突出させる。ロックピン41の先端部が、隣接する側板2Bの上角部の貫通孔(図示略)と、可動片27の貫通孔275に挿通することで、互いに隣接する側板2Bの上角部同士が固定される。
第二ロック機構22においては、隣接する側板2Aの上角部(つまり板材5の上角部)を可動片27で保持し、外ケース42からロックピン41の先端部を突出させる。ロックピン41の先端部が、側板2Aの上角部の貫通孔(図示略)と、可動片27の貫通孔275に挿通することで、側板2Bの上角部と側板2Aの上角部が固定される。
(蓋)
図1等に示すように、蓋3は、一対の蓋板31で構成されている。蓋3は、一対の蓋板31が互いの端縁部を突き合わせ、この状態で互いの端縁部が係合することで、一枚の蓋のように機能する。
一対の蓋板31の互いの端縁部は、着脱自在に係合する。一方の蓋板31の端縁部は、上方に折れ曲がったL字型(鉤型)の端縁部であり、他方の蓋板31は、下方に折れ曲がったL字型(鉤型)の端縁部であり、一方の蓋板31の端縁部に対して他方の蓋板31の端縁部が上方から重なることで、一対の蓋板31の端縁部同士が着脱自在に係合する。
蓋板31の基本的な構造は、側板2A(板材5,6)や側板2Bの構造と同様である。
つまり、蓋板31は、矩形状の中空板材(図示略)と、この中空板材の厚み方向の両側に貼着された鋼板314を備える。蓋板31の周縁部には、金属製の枠体315が更に固定されている。
蓋板31が備える中空板材の構造と材質は、側板2A(板材5,6)や側板2Bの中空板材と同様である。鋼板314の材質は、鋼板24,54,64の材質と同様であり、枠体315の材質は、枠体25,55,65の材質と同様である。
一対の蓋板31のうち、側板2Aに近い側の蓋板31においては、枠体315に一対の固定ベルト317が取り付けられている。一対の固定ベルト317は、それぞれ面ファスナのループ面とフック面を有する。側板2Bの外側面には、固定ベルト317と一対一で対応する個所に、横片状の引掛部28が設けられている。固定ベルト317を引掛部28に引っ掛けて折り返し、自身のループ面とフック面を係合させることで、この側板2Bに対して蓋板31を着脱自在に固定することができる。
同様に、底板1が備える枠材14の外側面には、固定ベルト317と一対一で対応する個所に、固定ベルト317が引っ掛かることのできる横片状の引掛部18が設けられている。底板1上に側板2Bが組み立てられた状態において、底板1の引掛部18は、側板2Bの引掛部28の下方に位置する。
一対の蓋板31のうち、側板2Aから離れた側の蓋板31においては、枠体315に固定ベルト318が一本取り付けられている。固定ベルト318は面ファスナのループ面とフック面を有する。コ字状に連結される三枚の側板2Bのうち、真ん中の側板2Bの外側面には、固定ベルト318と一対一で対応する個所に、横片状の引掛部29が設けられている(図6参照)。固定ベルト318を引掛部29に引っ掛けて折り返し、自身のループ面とフック面を係合させることで、この側板2Bに対して蓋板31を着脱自在に固定することができる。
同様に、底板1が備える枠材14の外側面には、固定ベルト318と一対一で対応する個所に、固定ベルト318が引っ掛かることのできる横片状の引掛部19が設けられている。底板1上に側板2Bが組み立てられた状態において、底板1の引掛部19は、側板2Bの引掛部29の下方に位置する。
(折り畳み状態)
図7には、一実施形態の組み立てボックスの折り畳み状態を示している。この状態において、四枚の側板2は、底板1の上に積み重ねられている。蓋3を構成する一対の蓋板31は、互いの端縁部が係合した状態で、底板1の枠材14の上に載せられている。
このとき、一方の蓋板31に取り付けられた各固定ベルト317を、底板1の対応する引掛部18に引っ掛けて折り返し、自身のループ面とフック面を係合させることで、この蓋板31を底板1に対して着脱自在に固定することができる。
同様に、他方の蓋板31に取り付けられた固定ベルト318(図6参照)を、底板1の対応する引掛部19に引っ掛けて折り返し、自身のループ面とフック面を係合させることで、この蓋板31を底板1に対して着脱自在に固定することができる。
(変形例)
上記した一実施形態の組み立てボックスでは、二つの蝶番7を左右の両端部に備え、左右の蝶番7の間に位置するように一枚のシート材81を備えているが、蝶番7とシート材81の数及び配置は、これに限定されない。
一例として、左右の蝶番7の間に複数枚のシート材81が設けられてもよい。この場合、複数枚のシート材81を、互いの端部同士が重なるように(隣接するシート材81間に隙間を生じないように)左右に並設し、これら複数枚のシート材81で目隠しシート8を構成することが好ましい。
また、蝶番7が、側板2Aの左右方向の中央部に一つ設けられ、この蝶番7の左右両側に位置するように、シート材81が複数枚設けられることも有り得る。この場合も、複数枚のシート材81で目隠しシート8が構成される。
また、蝶番7が、側板2Aの左右方向の両端部と中央部に設けられ、左右に並んだ三つの蝶番7の間に位置するように、シート材81が複数枚設けられることも有り得る。この場合も、複数枚のシート材81で目隠しシート8が構成される。左右に離れて位置する三枚以上のシート材81で目隠しシート8が構成されることも有り得る。
また、上記した一実施形態の組み立てボックスでは、蝶番7とは重ならないように目隠しシート8を設けているが、図10に示す第一変形例のように、左右の蝶番7を、目隠しシート8の左右の両端部(つまりシート材81の左右の端部816)を介して側板2Aに固定することも好ましい。
第一変形例では、左右の蝶番7のそれぞれにおいて、第一固定プレート751が、シート材81の端部816の上側半部を介して板材5に固定され、第二固定プレート752が、シート材81の端部816の下側半部を介して板材6に固定されている。
第一変形例においては、目隠しシート8と左右の蝶番7が接触するものの、目隠しシート8のうち左右の蝶番7と接触する部分(つまりシート材81の両端部816)は、蝶番7と側板2Aの間で固定されている。そのため、目隠しシート8が蝶番7によって外側方に押し込まれて変形、破損することが抑えられる。
第一変形例では、左右の蝶番7の両方が、目隠しシート8の一部を介して側板2Aに固定されているが、左右の蝶番7のうち一つの蝶番7が、目隠しシート8の一部を介して側板2Aに固定され、もう一つの蝶番7が、目隠しシート8とは重ならないように側板2Aに固定されてもよい。
また、第一変形例では、二つの蝶番7を左右の両端部に備え、左右の蝶番7の間に位置するように一枚のシート材81を備えているが、この変形例においても、蝶番7とシート材81の数及び配置はこれに限定されず、多様な形態が採用可能である。
図11には、一実施形態の組み立てボックスの第二変形例を示している。第二変形例では、着脱自在な中間棚9を更に備えている。
中間棚9は、平面視矩形状の棚板91と、棚板91に取り付けられた複数本のベルト92と、複数本のベルト92のそれぞれの先端部に固定されたフック93を備える。図示の変形例では、棚板91が有する一つの端縁部に複数本(二本)のベルト92が取り付けられ、この端縁部と平行な別の端縁部に、更に複数本(二本)のベルト92が取り付けられている。
第二変形例では、複数のフック93を、これらに対応する側板2Bの上縁に引っ掛けてセットすることで、棚板91の上に内容物を収容することが可能になる。この場合、側板2Aのうち下半部の板材6は、隣接する側板2Bに固定し、上半部の板材5だけを外側方に回転させて開状態とすれば、棚板91上の内容物だけを簡単に取り出すことができ、また、棚板91上にだけ内容物を収容することができる。
(態様)
上記した一実施形態の組み立てボックスとこれの変形例の説明から理解されるように、第一の態様に係る組み立てボックスは、下記の構成を備える。
つまり、第一の態様に係る組み立てボックスは、底板(1)と、底板(1)の周縁部に立設される複数の側板(2)と、複数の側板(2)の上に載せられる蓋(3)を備える。複数の側板(2)は、開閉式の側板(2A)を含む。開閉式の側板(2A)は、閉状態において上下に並ぶ一対の板材(5,6)と、一対の板材(5,6)を回転自在に連結させる少なくとも一つの蝶番(7)と、一対の板材(5,6)に跨って固定される目隠しシート(8)を備える。目隠しシート(8)は、開閉式の側板(2A)を正面から視たときに、前記した少なくとも一つの蝶番(7)とは重ならない位置に設けられている。
したがって、第一の態様に係る組み立てボックスによれば、開閉式の側板(2A)を備える組み立てボックスにおいて、埃などの異物が外部から侵入することが、目隠しシート(8)の存在によって効果的に抑制される。加えて、第一の態様に係る組み立てボックスによれば、目隠しシート(8)と蝶番(7)の接触が避けられるので、繰り返しの使用によって目隠しシート(8)が劣化、破損することが抑えられる。
上記した一実施形態の組み立てボックスとこれの変形例の説明から理解されるように、第二の態様に係る組み立てボックスは、下記の構成を備える。
つまり、第二の態様に係る組み立てボックスは、底板(1)と、底板(1)の周縁部に立設される複数の側板(2)と、複数の側板(2)の上に載せられる蓋(3)を備える。複数の側板(2)は、開閉式の側板(2A)を含む。開閉式の側板(2A)は、閉状態において上下に並ぶ一対の板材(5,6)と、一対の板材(5,6)を回転自在に連結させる少なくとも一つの蝶番(7)と、一対の板材(5,6)に跨って固定される目隠しシート(8)を備える。前記した少なくとも一つの蝶番(7)は、目隠しシート(8)の一部を介して、一対の板材(5,6)に固定されている。
したがって、第二の態様に係る組み立てボックスによれば、開閉式の側板(2A)を備える組み立てボックスにおいて、埃などの異物が外部から侵入することが、目隠しシート(8)の存在によって効果的に抑制される。加えて、第二の態様に係る組み立てボックスによれば、目隠しシート(8)のうち蝶番(7)と接触する部分は、蝶番(7)と側板(2A)の間で固定されるので、目隠しシート(8)が蝶番(7)に押し込まれて変形、破損することが抑えられる。
また、第三の態様に係る組み立てボックスは、第一又は第二の態様に加えて、下記の構成を備える。
つまり、第三の態様に係る組み立てボックスにおいて、前記した少なくとも一つの蝶番(7)は、開閉式の側板(2A)を正面から視たときに、左右の両端部に位置する二つの蝶番(7)を含む。目隠しシート(8)は、二つの蝶番(7)の間に位置する。
したがって、第三の態様に係る組み立てボックスによれば、二つの蝶番(7)によって一対の板材(5,6)を安定的に連結させることができ、且つ、中央の目隠しシート(8)によって異物の侵入を効果的に抑制することができる。