JP2019037161A - 魚釣用スピニングリール、及びその制動力調整部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る魚釣用スピニングリール100は、スプール120に制動力を付与する制動部材2と、制動部材2の制動力を調整する制動力調整部材6と、制動力の調整時に発音する発音機構7とを備え、制動力調整部材6は、制動部材2を押圧する樹脂製の押圧部材10と、スプール軸110に回転自在に支持される操作部材20と、押圧部材10に押圧力を付与する押圧力付与部材30と、押圧部材10よりも高強度材で形成され貫通孔13内に配置された補強部材40とを備え、補強部材40は、スプール軸110の非円形部113に軸方向に移動自在であり、かつ、係合して回り止めする第1係合部43と、押圧部材10の底部12に係合して押圧部材10が回り止めする第2係合部45とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
この制動力調整部材は、制動部材を押圧するための押圧部材と、回転自在に支持されるドラグツマミ(操作部材)と、ばね部材を有し押圧部材に押圧力を付与する押圧力付与部材と、を備える。
このような場合、貫通孔の内周面が周方向に変形してスプール軸の非円形部又は螺合部に食い付き、押圧部材をスプール軸から取り外すことが困難となる。
また、補強部材により底部の軸方向の強度が向上するため、底部を軸方向に短縮化できる。よって、魚釣用スピニングリールの重心を後ろ寄りにでき、魚釣操作性の向上を図ることができる。また、スプールから前方に突出量が低減し、釣り糸放出時の釣り糸の絡みも抑制できる。
また、補強部材により底部の軸方向の強度が向上するため、底部を軸方向に短縮化でき、魚釣用スピニングリールの重心を後ろ寄りとすることができる。よって、魚釣操作性の向上を図れるとともに、スプールから前方に突出量が低減し、釣り糸放出時の釣り糸の絡みが抑制される。
以下の説明において、回転軸Oが延在する方向及びスプール軸110が延在する方向(前後方向)を「軸方向」と称する場合がある。
前凹部125内には、糸巻き胴部121の内周面に沿って前後方向に延びる凹状の前後溝部126が2つ形成されている。
さらに、前凹部125の内周面には、径方向外側に窪み周方向に延びる周溝部127が形成されている。この周溝部127内には、制動部材2の脱落を防止するための抜け止め部材128が嵌合している。
回転側制動板3は、スプール軸110に回転自在に支持され、スプール120と共回りできるようになっている。
一方、固定側制動板4は、スプール軸110に回転不能に支持されている。よって、一対の固定側制動板4,4は、スプール120と共回りする回転側制動板3に対し、ライニング材5を介して摩擦抵抗力を作用させている。
そして、釣り糸に作用する力が回転側制動板3に作用する摩擦抵抗力以上の場合、回転側制動板3及びスプール120が回転し、釣り糸が繰り出される。
なお、操作部材20の後部(スプール120側)には、特に図示しないが公知の方法により押圧部材10の前方側が回動自在に抜け止め係止されている。
また、実施形態における底部12は、軸方向の厚みが従来のものよりも薄く形成されている。
図2に示すように、底部12には、前後方向に貫通する貫通孔13が形成され、その貫通孔13内にスプール軸110が挿入されている。なお、貫通孔13内には補強部材40が配置され、貫通孔13の内周面が非円形部113(スプール軸110)の外周面に直接的に当接していない。
図3(b)に示すように、貫通孔13の内周面の形状は、軸方向から視て、2つの円孤部14,14と、円孤部14,14間で延在する2つの直線部15,15とを備え、非円形状に形成されている。
図1に示すように、本体部11の前部は、操作部材20の後述するドラグノブ22の突出部24に回動自在に内嵌されて公知の方法(例えば実公平07−25028号に開示の方法やこれと異なる他の方法でもよい)により抜け止めされている。このため、押圧部材10は、ドラグノブ22に対して相対回転自在であり、かつ、軸方向に相対移動可能となっている。
また、本体部11の外周面11bには周方向に延びる周溝16が形成され、その周溝16にシール部材17が嵌め込まれている。このため、押圧部材10と前凹部125との間がシール部材17により封止され、海水や砂塵が制動部材2に付着しないようになっている。
ドラグノブ22の前面には、釣り人により把持される把持部23が形成されている。よって、釣り人が把持部23を把持してドラグノブ22を回転操作すると、ドラグノブ22とともにナット21が回転し、ナット21が前方又は後方に移動する。
なお、ドラグノブ22の回転操作が行われ、ナット21が後方へ移動すると、コイルばね30の付勢力(押圧部材10に付与される押圧力)が大きくなる。
一方で、ドラグノブ22の回転操作が行われ、ナット21が前方へ移動すると、コイルばね30の付勢力(押圧部材10に付与される押圧力)が小さくなる。
さらに、ドラグノブ22の回転操作が行われるとナット21が回転するため、ナット21に座面が当接するコイルばね30にスプール軸110を中心に回動するような荷重が作用する(図1の矢印B参照)。
図2に示すように、補強部材40は、底部12の貫通孔13内に配置される小径筒部41と、本体部11内に配置される大径筒部42と、を備える。
図3(b)に示すように、小径筒部41の内周部43は、軸方向から視て2つの円孤部43a,43aと、2つの円孤部43a,43a間に延在する2つの直線部43b,43bと、を備え、非円形状に形成されている。つまり、小径筒部41の内周部43は、スプール軸110の非円形部113の断面形状に対応した形状となっている。このため、補強部材40は、スプール軸110に対し軸方向に移動自在に支持されるとともに、スプール軸110に係合して回転しない。
図1に示すように、発音機構7は、コイルバネ8aとピン部材8bとから構成されるクリックピン8と、押圧部材10の前端面に形成されクリックピン8と対向する部位に形成されて弾発係合する環状凹凸部9と、を備える。
クリックピン8はドラグノブ22に組み付けられている。よって、ドラグノブ22の回転操作によりクリックピン8が周方向に回転することで環状凹凸部9と弾発係合し、ドラグノブ22と押圧部材10の相対回転により節度感ある打音を発する。
また、押圧部材10がスプール軸110に確実に回り止めするようになるため、ドラグノブ22の回転操作により発音部が確実に作動し、釣り人が制動力の調整加減を認識できる。
さらに、補強部材40により底部12が軸方向に短縮している。よって、魚釣用スピニングリール100の重心が後ろ寄りとなり、魚釣操作性が向上している。また、ドラグノブ22のスプール120から前方に突出量が低減し、釣り糸放出時の釣り糸の絡みが抑制される。
なお、第2実施形態の魚釣用スピニングリール200における第1実施形態の魚釣用スピニングリール100との相違点は、押圧部材10及び補強部材40に代えて、押圧部材210及び補強部材240を用いている点である。
以下、第2実施形態について、相違点に絞って説明する。
一方で、図5に示すように、大径孔部215は、軸方向から視て、2つの円孤部216,216と、円孤部216,216間で延在する2つの直線部217,217とを備え、非円形状に形成されている。
補強部材240は、貫通孔213の大径孔部215内に配置され、底部212の突出部218と軸方向に重なり合っている。このため、圧部材210における底部212の軸方向の強度が向上し、底部212がコイルばね30の付勢力により変形しないようになっている。
また、補強部材240は軸方向の長さは、大径孔部215の軸方向の長さと同一であり、補強部材240の前面240aが底部212の前面212aの一部を構成している。
このため、補強部材240は、スプール軸110に軸方向に移動自在に支持されているとともに、スプール軸110に対し係合して回転しないようになっている。
なお、内周部241は、スプール軸110の非円形部113よりも僅かに大きく形成されている。このため、清掃や給油する場合において、補強部材240をスプール軸110から取り外し易くなっている。
このため、押圧部材210は、底部212の外周部242が補強部材240に係合し、補強部材240(スプール軸110)に対して回転しないようになっている。
しかしながら、補強部材240の前面240aは、底部212の前面212aよりも前方に突出しているため(図4に示す補強部材240の突出量Kを参照)、コイルばね30の座面30aが底部212に食い付くことを防止できる。
また、押圧部材210がスプール軸110に確実に回り止めするため、ドラグノブ22の回転操作により発音機構が確実に作動し、釣り人が制動力の調整加減を認識できる。
さらに、補強部材240が底部212の軸方向の強度を向上させ、底部212が軸方向に短縮化している。よって、魚釣用スピニングリールの重心が後ろ寄りになっており、魚釣操作性が向上している。また、ドラグノブ22のスプール120から前方に突出量が低減し、釣り糸放出時の釣り糸の絡みが抑制される。
例えば、第2実施形態では、補強部材240の前面240aが底部212の前面212よりも突出することで、コイルばね230の座面230aの食い付きを防止しているが、図6に示すように、補強部材240にさらにリング部材250を加えてもよい。
このリング部材250は、内周及び外周が円形に形成された金属製の部品であり、外径がコイルばね30の外径よりも大きい。
また、リング部材250は、底部212の前面212aと補強部材240の前面240aの前方に配置され、コイルばね30の座面30aが当接するようになっている。
このリング部材250によれば、コイルばね30の座面30aが底部212の前面212aに当接しなくなり、コイルばね30の座面30aが底部212に食い付くことがない。この結果、押圧部材210の底部212が変形することを防止できるとともに、コイルばね30の変形(ねじれ)が抑制されてコイルばね30の耐久性向上を図ることができる。
2 制動部材
3 回転側制動板
4 固定側制動板
5 ライニング材
6 制動力調整部材
7 発音機構
10,210 押圧部材
11,211 本体部
12,212 底部
13,213 貫通孔
17 シール部材
20 操作部材
21 ナット
22 ドラグノブ
30 コイルばね
30a 座面
40 補強部材
41 小径筒部
42 大径筒部
43 内周部(第1係合部)
44 内周部(第1係合部)
45 外周部(第2係合部)
46 外周部
47 前端面(当接部)
100,200 魚釣用スピニングリール
110 スプール軸
113 非円形部
120 スプール
240 補強部材
241 内周部(第1係合部)
242 外周部(第2係合部)
250 リング部材(当接部)
Claims (4)
- スプールに制動力を付与する制動部材と、前記制動部材の制動力を調整する制動力調整部材と、前記制動力の調整時に発音する発音機構と、を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、
前記制動力調整部材は、
前記制動部材を押圧するための樹脂製の押圧部材と、
前記押圧部材に相対回転可能に取着されるとともにスプール軸に回転自在に支持される操作部材と、
前記押圧部材に押圧力を付与する押圧力付与部材と、
前記押圧部材よりも高強度材で形成され、前記押圧部材の底部の貫通孔内に配置された補強部材と、を備え、
前記補強部材は、
前記スプール軸の非円形部に軸方向に移動自在であり、かつ、係合して回り止めする第1係合部と、
前記押圧部材の底部に係合して前記押圧部材が回り止めする第2係合部と、を備えていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 前記補強部材は、筒状を呈し、
前記第1係合部は、前記補強部材の内周に形成され、
前記第2係合部は、前記補強部材の外周に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。 - 前記補強部材は、前記押圧力付与部材のばね部材の端面と当接する当接部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
- 魚釣用スピニングリールに組み付けられ、制動部材がスプールに付与する制動力を調整するための制動力調整部材であって、
前記制動部材を押圧するための樹脂製の押圧部材と、
前記押圧部材に相対回転可能に取着されるとともにスプール軸に回転自在に支持される操作部材と、
前記押圧部材に押圧力を付与する押圧力付与部材と、
前記押圧部材よりも高強度材で形成され、前記押圧部材の底部の貫通孔内に配置された補強部材と、を備え、
前記補強部材は、
前記スプール軸の非円形部に軸方向に移動自在であり、かつ、係合して回り止めする第1係合部と、
前記押圧部材の底部に係合して前記押圧部材が回り止めする第2係合部と、を備えていることを特徴とする制動力調整部材。
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