JP2019036461A - 圧着端子、及び、端子付き電線 - Google Patents
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Abstract
【課題】適正に止水性能を確保することができる圧着端子、及び、端子付き電線を提供することを目的とする。【解決手段】端子付き電線に適用される圧着端子1は、基部41、基部41から一方側に延びる第1バレル片部42、及び、基部41から他方側に延びる第2バレル片部43を含み、第1バレル片部42が基部41との間に位置する電線Wの外側を包み、第2バレル片部43が第1バレル片部42の外側を包んで電線Wに対して圧着され電線Wの導体部W1及び絶縁被覆部W2を一体に覆う電線圧着部4と、第1バレル片部42と基部41と第2バレル片部43とに渡って電線Wとの間に介在し電線圧着部4の内方への水の浸入を抑えると共に導電性を有し電線Wに対して圧着された電線圧着部4の伸び量と同等以上に伸長可能である導電性シート5とを備えることを特徴とする。【選択図】図2
Description
本発明は、圧着端子、及び、端子付き電線に関する。
車両に適用されるワイヤハーネスが備える従来の圧着端子、及び、端子付き電線に関する技術として、例えば、特許文献1には、電線と端子金具との接続構造が開示されている。電線は、芯線に絶縁層を被覆してなる。端子金具は、芯線とは異種の金属によって形成され、カシメ片を備えたオープンバレル状をなす電線圧着部を有する。そして、この電線と端子金具との接続構造は、電線の芯線に中間キャップを被覆し、この中間キャップを包囲するようにカシメ片を圧着させ、中間キャップが端子金具と同種の金属等の端子金具との間で電食を生じさせない材料により形成されている。
ところで、上述の特許文献1に記載の接続構造は、適正な止水性能確保の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正に止水性能を確保することができる圧着端子、及び、端子付き電線を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧着端子は、軸方向に沿って延在する基部、前記基部から前記軸方向と交差する交差方向の一方側に延びる第1バレル片部、及び、前記基部から前記交差方向の他方側に延びる第2バレル片部を含み、前記第1バレル片部が前記基部との間に位置する電線の外側を包み、前記第2バレル片部が前記第1バレル片部の外側を包んで前記電線に対して圧着され前記電線の導体部及び絶縁被覆部を一体に覆う電線圧着部と、前記第1バレル片部と前記基部と前記第2バレル片部とに渡って前記電線との間に介在し前記電線圧着部の内方への水の浸入を抑えると共に導電性を有し前記電線に対して圧着された前記電線圧着部の伸び量と同等以上に伸長可能である導電性シートとを備えることを特徴とする。
また、上記圧着端子では、前記電線圧着部は、前記軸方向の一端側に設けられ前記導体部に対して圧着される導体圧着部、及び、前記軸方向の他端側に設けられ前記絶縁被覆部に対して圧着される被覆圧着部を含み、前記導体圧着部、及び、前記被覆圧着部によって前記導体部及び前記絶縁被覆部を一体に覆い、前記導電性シートは、前記導体圧着部と前記被覆圧着部とに渡って前記電線との間に介在するものとすることができる。
また、上記圧着端子では、前記導電性シートは、前記第1バレル片部と前記第2バレル片部との間にも介在するものとすることができる。
また、上記圧着端子では、前記導電性シートは、伸長率が10%以上であるものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線は、電線と、前記電線に圧着される圧着端子とを備え、前記圧着端子は、軸方向に沿って延在する基部、前記基部から前記軸方向と交差する交差方向の一方側に延びる第1バレル片部、及び、前記基部から前記交差方向の他方側に延びる第2バレル片部を含み、前記第1バレル片部が前記基部との間に位置する前記電線の外側を包み、前記第2バレル片部が前記第1バレル片部の外側を包んで前記電線に対して圧着され前記電線の導体部及び絶縁被覆部を一体に覆う電線圧着部と、前記第1バレル片部と前記基部と前記第2バレル片部とに渡って前記電線との間に介在し前記電線圧着部の内方への水の浸入を抑えると共に導電性を有し前記電線に対して圧着された前記電線圧着部の伸び量と同等以上に伸長可能である導電性シートとを備えることを特徴とする。
本発明に係る圧着端子、及び、端子付き電線は、電線圧着部において第1バレル片部が基部との間に位置する電線の外側を包み、第2バレル片部が第1バレル片部の外側を包むようにして電線に対して圧着され、電線の導体部及び絶縁被覆部を一体に覆う。そして、圧着端子は、導電性シートが第1バレル片部と基部と第2バレル片部とに渡って電線との間に介在し、当該導電性シートによって電線圧着部の内方への水の浸入を抑える。ここで、導電性シートは、導電性を有し、かつ、電線に対して圧着された電線圧着部の伸び量と同等以上に伸長可能である。この構成により、圧着端子は、導電性シートが電線の導体部と電線圧着部との間に介在して相互に電気的に接続した上で、当該導電性シートが電線に対して圧着された状態の電線圧着部の膨張、収縮等の変形に追従することができる。この結果、圧着端子、及び、端子付き電線は、当該導電性シートによって電線圧着部の内方を止水した状態を適正に維持することができ、適正に止水性能を確保することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1、図2、図3に示す本実施形態の圧着端子1は、例えば、車両等に使用されるワイヤハーネスWH等に適用される端子金具である。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを一度に各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、電線Wと、当該電線Wの端末に設けられた当該圧着端子1とを備える。電線Wは、例えば、導電性を有する線状の導体部W1と、当該導体部W1の外側を覆う絶縁性の絶縁被覆部W2とを含んで構成される。本実施形態の導体部W1は、導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の素線を複数束ねた芯線であるが、複数の素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。絶縁被覆部W2は、導体部W1の外周側を被覆する電線被覆である。絶縁被覆部W2は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PPやPVC、架橋PE等。耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。)等を押出成形することによって形成される。電線Wは、少なくとも導体部W1の一方の端末において、絶縁被覆部W2が剥ぎ取られており、当該導体部W1の一方の端末が絶縁被覆部W2から露出しており、当該露出している導体部W1の端末に圧着端子1が圧着される。ここでは、電線Wは、線状に延びる延在方向に対してほぼ同じ径で延びるように形成され、導体部W1の断面形状(延在方向と交差する方向の断面形状)が略円形状、絶縁被覆部W2の断面形状が略円環形状となっており、全体として略円形状の断面形状となっている。電線Wと圧着端子1とは、端子付き電線100を構成する。言い換えれば、端子付き電線100は、電線Wと、電線Wに圧着される圧着端子1とを備える。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、プロテクタ、固定具等を含んで構成されてもよい。以下、各図を参照して圧着端子1の構成について詳細に説明する。
図1、図2、図3に示す本実施形態の圧着端子1は、例えば、車両等に使用されるワイヤハーネスWH等に適用される端子金具である。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを一度に各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、電線Wと、当該電線Wの端末に設けられた当該圧着端子1とを備える。電線Wは、例えば、導電性を有する線状の導体部W1と、当該導体部W1の外側を覆う絶縁性の絶縁被覆部W2とを含んで構成される。本実施形態の導体部W1は、導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の素線を複数束ねた芯線であるが、複数の素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。絶縁被覆部W2は、導体部W1の外周側を被覆する電線被覆である。絶縁被覆部W2は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PPやPVC、架橋PE等。耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。)等を押出成形することによって形成される。電線Wは、少なくとも導体部W1の一方の端末において、絶縁被覆部W2が剥ぎ取られており、当該導体部W1の一方の端末が絶縁被覆部W2から露出しており、当該露出している導体部W1の端末に圧着端子1が圧着される。ここでは、電線Wは、線状に延びる延在方向に対してほぼ同じ径で延びるように形成され、導体部W1の断面形状(延在方向と交差する方向の断面形状)が略円形状、絶縁被覆部W2の断面形状が略円環形状となっており、全体として略円形状の断面形状となっている。電線Wと圧着端子1とは、端子付き電線100を構成する。言い換えれば、端子付き電線100は、電線Wと、電線Wに圧着される圧着端子1とを備える。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、プロテクタ、固定具等を含んで構成されてもよい。以下、各図を参照して圧着端子1の構成について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。ここでは、軸方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、相互に略直交する。軸方向Xは、典型的には、圧着端子1が設けられる電線Wの延在方向に相当し、圧着端子1の電気接続部2と電線圧着部4とが並ぶ方向に相当する。幅方向Yと高さ方向Zとは、軸方向Xと交差する交差方向に相当する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
圧着端子1は、電気接続部2と、連結部3と、電線圧着部4と、導電性シート5とを備える。電気接続部2と連結部3と電線圧着部4とは、全体が一体で導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等によって構成され、端子金具6を構成する。圧着端子1は、例えば、電気接続部2、連結部3、電線圧着部4等の各部に対応した形状に打ち抜かれた一枚の板金(図3、図4等)をプレス及び折り曲げ成形することにより各部が立体的に一体で形成される。圧着端子1は、軸方向Xに沿って一方側から他方側に向かって、電気接続部2、連結部3、電線圧着部4の順で並んで相互に連結される。
電気接続部2は、導電性部材と電気的に接続される部分である。本実施形態の導電性部材は、例えば、相手側端子(不図示)である。すなわちここでは、本実施形態の電気接続部2は、相手側端子に対して電気的に接続される端子接続部として構成される。電気接続部2は、雄型の端子形状であってもよいし、雌型の端子形状であってもよい。本実施形態の電気接続部2は、雌型の端子形状として図示しており、雄型の端子形状の相手側端子と電気的に接続される。なお、導電性部材は、相手側端子でなくてもよく、例えば、アース部材等の種々の導電性の部材であってもよい。電気接続部2は、相手側端子に対して電気的に接続される端子接続部を構成しなくてもよく、例えば、アース部材等に締結されるいわゆる丸形端子(LA端子)形状であってもよい。
連結部3は、電気接続部2と電線圧着部4との間に介在し、当該電気接続部2と当該電線圧着部4とを連結する部分である。圧着端子1は、電気接続部2と電線圧着部4とが連結部3を介して電気的に接続され、当該電線圧着部4を介して電気接続部2と電線Wの導体部W1とが電気的に接続され導通される。
電線圧着部4は、圧着端子1と電線Wの端末とを電気的に接続する部分である。電線圧着部4は、電線Wの端末に加締められ圧着される。電線圧着部4は、基部41、及び、一対の第1バレル片部42、第2バレル片部43を含んで構成される。
基部41は、軸方向Xに沿って延在し、U字状に形成された電線圧着部4の底壁となる部分である。基部41は、圧着加工の際に電線Wの端部が載置される。基部41は、軸方向Xの一方側に連結部3を介して電気接続部2が連結される。なお、基部41は、圧着加工前の状態において軸方向Xの他方側にキャリアCが連結されており、例えば、圧着加工時にキャリアCから切断される。
一対の第1バレル片部42、第2バレル片部43は、基部41から幅方向Yの両側にそれぞれ帯状に延びて形成され、基部41との間に電線Wを包んで加締められ圧着される部分である。第1バレル片部42、第2バレル片部43は、圧着加工前の状態において、U字状に形成された電線圧着部4の側壁となる部分である。第1バレル片部42は、基部41から軸方向Xと交差する幅方向Yの一方側に延びる。第2バレル片部43は、基部41から幅方向Yの他方側に延びる。第1バレル片部42、第2バレル片部43は、電線Wに対して加締められ圧着される前の状態(図2参照)では、基部41に対して曲げ加工が施され当該基部41とあわせて略U字状に成形されている。本実施形態の一対の第1バレル片部42、第2バレル片部43は、電線Wに対して巻き付けられて加締められ、圧着された状態で、互いに重なり合う(オーバーラップする)ように基部41側の根元から先端までの長さが設定されている。一対の第1バレル片部42、第2バレル片部43は、基部41側の根元から先端までの長さが互いに等しくてもよく、一方の長さが他方の長さよりも長くてもよい。ここでは、一対の第1バレル片部42、第2バレル片部43は、第1バレル片部42の外側(圧着後に電線Wが位置する側とは反対側)に第2バレル片部43が重なる。
上記のように構成される電線圧着部4は、第1バレル片部42が基部41との間に位置する電線Wの外側を包み、第2バレル片部43が第1バレル片部42の外側を包んで電線Wに対して圧着され電線Wの導体部W1、及び、絶縁被覆部W2を一体に覆う。より詳細には、電線圧着部4は、導体圧着部44と、連結圧着部45と、被覆圧着部46とを含んで構成される。電線圧着部4は、軸方向Xに沿って電気接続部2側から反対側に向かって、導体圧着部44、連結圧着部45、被覆圧着部46の順で並んで相互に連結され一体化されたいわゆる一体バレル型の圧着部を構成する。言い換えれば、基部41、第1バレル片部42、第2バレル片部43は、導体圧着部44と、被覆圧着部46との間に連結圧着部45が介在している。さらに言えば、基部41、第1バレル片部42、第2バレル片部43は、それぞれ導体圧着部44、連結圧着部45、被覆圧着部46がこの順序で軸方向Xに沿って連続している一枚の片部である。
導体圧着部44は、電線圧着部4において軸方向Xの一端側、ここでは、電気接続部2側に設けられ電線Wの導体部W1に対して加締められ圧着される部分である。さらに言えば、導体圧着部44は、導体部W1に対して加締められ圧着されることで、当該導体部W1と電気的に接続される部分である。連結圧着部45は、導体圧着部44と被覆圧着部46との間に介在し、当該導体圧着部44と当該被覆圧着部46とを連結する部分である。被覆圧着部46は、電線圧着部4において軸方向Xの他端側、ここでは、電気接続部2側とは反対側に設けられ電線Wの絶縁被覆部W2に対して加締められ圧着される部分である。電線圧着部4は、導体圧着部44、連結圧着部45、及び、被覆圧着部46によって電線Wの導体部W1及び絶縁被覆部W2を一体に覆い加締められ圧着される。なお、電線圧着部4は、導体圧着部44において、導体部W1と接触する部分に、導体部W1との接触面積を増やし接触安定性を向上すると共に凝着強度を向上するためのセレーション等が設けられていてもよい。
導電性シート5は、第1バレル片部42と基部41と第2バレル片部43とに渡って電線Wとの間に介在し電線圧着部4の内方への水の浸入を抑える止水部材である。本実施形態の導電性シート5は、導電性を有し電線Wに対して圧着された電線圧着部4の伸び量と同等以上に伸長可能なものである。導電性シート5は、好適には、伸長率が10%以上であるものが用いられる。ここで、伸長率[%]は、典型的には、下記の数式(1)で表すことができる。導電性シート5の初期の全長は、典型的には、導電性シート5に外力が付加されてない状態での所定方向に沿った全長である。導電性シート5の伸長時の全長は、典型的には、上記所定方向に沿って伸長した状態での当該所定方向に沿った全長である。
伸長率[%]=((伸長時の全長−初期の全長)/初期の全長)×100 ・・・(1)
導電性シート5の伸長率の上限値は、例えば、100%程度、典型的には、製造上可能な範囲であればよい。また、導電性シート5は、少なくとも−40℃以上120℃以下の温度域で適正に機能する程度の耐温度性能を有していることが好ましい。導電性シート5は、例えば、樹脂、ゴム、エラストマ等の材料に、金、銀、銅、亜鉛、鉄、ニッケル等の導電性を有する金属や導電性を有する炭素繊維(カーボンナノチューブ等)を添加したものを用いることができる。導電性シート5は、一例として、例えば、『大阪有機化学工業株式会社製の機能性アクリル系エラストマ材料』等を用いることができる。
伸長率[%]=((伸長時の全長−初期の全長)/初期の全長)×100 ・・・(1)
導電性シート5の伸長率の上限値は、例えば、100%程度、典型的には、製造上可能な範囲であればよい。また、導電性シート5は、少なくとも−40℃以上120℃以下の温度域で適正に機能する程度の耐温度性能を有していることが好ましい。導電性シート5は、例えば、樹脂、ゴム、エラストマ等の材料に、金、銀、銅、亜鉛、鉄、ニッケル等の導電性を有する金属や導電性を有する炭素繊維(カーボンナノチューブ等)を添加したものを用いることができる。導電性シート5は、一例として、例えば、『大阪有機化学工業株式会社製の機能性アクリル系エラストマ材料』等を用いることができる。
本実施形態の導電性シート5は、電線圧着部4において、導体圧着部44と連結圧着部45と被覆圧着部46とに渡って電線Wとの間に介在する。典型的には、導電性シート5は、導体圧着部44においては、基部41、第1バレル片部42、第2バレル片部43と導体部W1との間に介在する。一方、導電性シート5は、被覆圧着部46においては、基部41、第1バレル片部42、第2バレル片部43と絶縁被覆部W2との間に介在する。導電性シート5は、図3、図4に示すように、例えば、電気接続部2、連結部3、電線圧着部4等の各部に対応した形状に打ち抜かれた一枚の板金に対してプレス及び折り曲げ成形することにより電気接続部2が成形された後、電線圧着部4が成形される前に電線圧着部4に相当する部分に設置される。導電性シート5は、略矩形状に形成され、幅方向Yに沿って第1バレル片部42と基部41と第2バレル片部43とに渡り、かつ、軸方向Xに沿って導体圧着部44と連結圧着部45と被覆圧着部46とに渡って設けられる。そして、導電性シート5は、これらの内側の面(圧着後に電線Wが位置する側の面)の全体、すなわち、電線圧着部4の内側の面の全体を覆うように設けられる。導電性シート5は、圧着直前に電気接続部2に相当する部分に設置されてもよいし、導電性を有する接着剤によって電気接続部2に相当する部分に予め接着されていてもよい。導電性を有する接着剤は、種々の公知のものを用いることができ、一例として、例えば、『藤倉化成株式会社製のドータイト、接着剤タイプ』等を用いることができる。
上記のように構成される圧着端子1は、例えば、いわゆる下型としてのアンビル、上型としてのクリンパと呼ばれる型を用いて電線圧着部4を変形させながら、電線Wに加締められ圧着される。すなわち、圧着端子1は、アンビルの載置面上に電線圧着部4の基部41が載置された状態で一対の第1バレル片部42、第2バレル片部43の間に電線Wが載置される(図2等参照)。このとき、圧着端子1は、電線圧着部4に相当する部分の内側の面(圧着後に電線Wが位置する側の面)に事前に導電性シート5が設けられ、当該導電性シート5を介在させた状態で基部41に電線Wが載置される。この場合、圧着端子1は、導体部W1が導体圧着部44に位置し絶縁被覆部W2が被覆圧着部46に位置するように当該基部41上に当該電線Wが載置される。そして、圧着端子1は、アンビルと高さ方向Zに対向する位置に配置されたクリンパが高さ方向Zに沿って当該アンビル側に相対的に接近しながら、一対の第1バレル片部42、第2バレル片部43をそれぞれ基部41側に押圧し徐々に内側に倒し変形させる。これにより、圧着端子1は、図5に示すように、アンビルとクリンパとによって、第1バレル片部42が基部41との間に位置する電線Wの外側を包み、第2バレル片部43が第1バレル片部42の外側を包んで加締められる。この結果、圧着端子1は、導体圧着部44が導体部W1に圧着され、被覆圧着部46が絶縁被覆部W2に圧着され、電線Wの導体部W1、及び、絶縁被覆部W2を一体に覆う。この状態で、圧着端子1は、導電性シート5が第1バレル片部42と基部41と第2バレル片部43とに渡りかつ導体圧着部44と連結圧着部45と被覆圧着部46とに渡って電線圧着部4と電線Wとの間に介在すると共に第1バレル片部42と第2バレル片部43との間にも介在する。
以上で説明した圧着端子1、端子付き電線100は、電線圧着部4において第1バレル片部42が基部41との間に位置する電線Wの外側を包み、第2バレル片部43が第1バレル片部42の外側を包むようにして電線Wに対して圧着される。この構成により、圧着端子1は、電線Wの導体部W1及び絶縁被覆部W2を一体に覆う。そして、圧着端子1は、導電性シート5が第1バレル片部42と基部41と第2バレル片部43とに渡って電線Wとの間に介在し、当該導電性シート5によって電線圧着部4の内方への水の浸入を抑える。ここで、導電性シート5は、導電性を有し、かつ、電線Wに対して圧着された電線圧着部4の伸び量と同等以上に伸長可能である。この構成により、圧着端子1は、導電性シート5が電線Wの導体部W1と電線圧着部4との間に介在してこれらを相互に電気的に接続した上で、当該導電性シート5が電線Wに対して圧着された状態の電線圧着部4の膨張、収縮等の変形に追従することができる。つまり、圧着端子1は、導電性シート5が電線圧着部4等の変形に応じて導体部W1と電線圧着部4との間に密着しながら追従して介在し相互に導通することができる。この構成により、圧着端子1は、当該導電性シート5によって電線圧着部4の内方を止水した状態を適正に維持することができる。また、圧着端子1は、導体部W1と電線圧着部4との間に介在する導電性シート5自体が導電性を有するので、導体部W1と電線圧着部4との接触部位を避けることなく、電線圧着部4の全体に導電性シート5を設けることができる。その上で、圧着端子1は、導電性シート5を介して導体部W1と電線圧着部4とを相互に導通させることができる。このため、圧着端子1は、導電性シート5の形状を単純化することができ、単純な形状の導電性シート5であっても導通性能、及び、止水性能を適正確保することができる。この構成により、圧着端子1は、導電性シート5の材料ロスを抑制すると共に、複雑な加工が不要であることから簡易な設備で導電性シート5を作製し設置することができ、例えば、製造コストを抑制することができる。この結果、圧着端子1、端子付き電線100は、適正に止水性能を確保することができる。
より詳細には、以上で説明した圧着端子1、端子付き電線100は、導電性シート5が電線圧着部4の導体圧着部44と被覆圧着部46とに渡って電線Wとの間に介在する。この構成により、圧着端子1は、電線Wにおいて、導体部W1の露出部分と絶縁被覆部W2との境界に跨って導電性シート5を密着させることができる。この結果、圧着端子1、端子付き電線100は、止水性能をさらに向上することができる。
さらに、以上で説明した圧着端子1、端子付き電線100は、導電性シート5が第1バレル片部42と第2バレル片部43との間にも介在する。この結果、圧着端子1、端子付き電線100は、導電性シート5によって第1バレル片部42と第2バレル片部43との間を介した水の浸入も抑えることができるので、止水性能をさらに向上することができる。
ここでは、以上で説明した圧着端子1、端子付き電線100は、導電性シート5の伸長率が10%以上であるので、導電性シート5が電線圧着部4の変形に適正に追従することができる。この結果、圧着端子1、端子付き電線100は、適正な止水性能をより確実に確保することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る圧着端子、及び、端子付き電線は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、圧着端子1、端子付き電線100は、導電性シート5が第1バレル片部42と第2バレル片部43との間にも介在するものとして説明したがこれに限らない。
1 圧着端子
4 電線圧着部
5 導電性シート
41 基部
42 第1バレル片部
43 第2バレル片部
44 導体圧着部
46 被覆圧着部
100 端子付き電線
W 電線
W1 導体部
W2 絶縁被覆部
X 軸方向
Y 幅方向(交差方向)
Z 高さ方向
4 電線圧着部
5 導電性シート
41 基部
42 第1バレル片部
43 第2バレル片部
44 導体圧着部
46 被覆圧着部
100 端子付き電線
W 電線
W1 導体部
W2 絶縁被覆部
X 軸方向
Y 幅方向(交差方向)
Z 高さ方向
Claims (5)
- 軸方向に沿って延在する基部、前記基部から前記軸方向と交差する交差方向の一方側に延びる第1バレル片部、及び、前記基部から前記交差方向の他方側に延びる第2バレル片部を含み、前記第1バレル片部が前記基部との間に位置する電線の外側を包み、前記第2バレル片部が前記第1バレル片部の外側を包んで前記電線に対して圧着され前記電線の導体部及び絶縁被覆部を一体に覆う電線圧着部と、
前記第1バレル片部と前記基部と前記第2バレル片部とに渡って前記電線との間に介在し前記電線圧着部の内方への水の浸入を抑えると共に導電性を有し前記電線に対して圧着された前記電線圧着部の伸び量と同等以上に伸長可能である導電性シートとを備えることを特徴とする、
圧着端子。 - 前記電線圧着部は、前記軸方向の一端側に設けられ前記導体部に対して圧着される導体圧着部、及び、前記軸方向の他端側に設けられ前記絶縁被覆部に対して圧着される被覆圧着部を含み、前記導体圧着部、及び、前記被覆圧着部によって前記導体部及び前記絶縁被覆部を一体に覆い、
前記導電性シートは、前記導体圧着部と前記被覆圧着部とに渡って前記電線との間に介在する、
請求項1に記載の圧着端子。 - 前記導電性シートは、前記第1バレル片部と前記第2バレル片部との間にも介在する、
請求項1又は請求項2に記載の圧着端子。 - 前記導電性シートは、伸長率が10%以上である、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の圧着端子。 - 電線と、
前記電線に圧着される圧着端子とを備え、
前記圧着端子は、
軸方向に沿って延在する基部、前記基部から前記軸方向と交差する交差方向の一方側に延びる第1バレル片部、及び、前記基部から前記交差方向の他方側に延びる第2バレル片部を含み、前記第1バレル片部が前記基部との間に位置する前記電線の外側を包み、前記第2バレル片部が前記第1バレル片部の外側を包んで前記電線に対して圧着され前記電線の導体部及び絶縁被覆部を一体に覆う電線圧着部と、
前記第1バレル片部と前記基部と前記第2バレル片部とに渡って前記電線との間に介在し前記電線圧着部の内方への水の浸入を抑えると共に導電性を有し前記電線に対して圧着された前記電線圧着部の伸び量と同等以上に伸長可能である導電性シートとを備えることを特徴とする、
端子付き電線。
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