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JP2019035391A - 圧縮機 - Google Patents

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JP2019035391A
JP2019035391A JP2017158658A JP2017158658A JP2019035391A JP 2019035391 A JP2019035391 A JP 2019035391A JP 2017158658 A JP2017158658 A JP 2017158658A JP 2017158658 A JP2017158658 A JP 2017158658A JP 2019035391 A JP2019035391 A JP 2019035391A
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compression chamber
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JP2017158658A
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洋平 清水
Yohei Shimizu
洋平 清水
弘樹 安藤
Hiroki Ando
弘樹 安藤
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

【課題】下シリンダで圧縮された冷媒が貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスが大きい。【解決手段】本発明の圧縮機は、圧縮機構4及び圧縮機構4を駆動する駆動機構3収容した圧縮機であって、圧縮室31が形成された上シリンダ30と、圧縮室31より大径の圧縮室51が形成された下シリンダ50とを有し、上シリンダ30の上方に配置された上ヘッド20には、圧縮室31で圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出ポート22が形成され、上シリンダ30と下シリンダ50との間に配置されたミドルプレート40には、圧縮室51で圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出ポート42が形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば空気調和機等に使用される圧縮機に関する。
従来の2シリンダ圧縮機は、上シリンダ及び下シリンダを有し、それぞれに形成された圧縮室において冷媒が圧縮される。上シリンダの上方に配置された上ヘッドには、上吐出ポートが配置され、上シリンダの圧縮室で圧縮された冷媒が、上吐出ポートを介して、上シリンダの上方に配置された上マフラ空間に吐出される。これに対し、下シリンダの下方に配置された下ヘッドには、下吐出ポートが配置され、下シリンダの圧縮室で圧縮された冷媒が、下吐出ポートを介して、下シリンダの下方に配置された下マフラ空間に吐出される。その後、下マフラ空間に吐出された冷媒は、下シリンダ及び上シリンダに形成された貫通穴の内部を上方に向かって通過し、上マフラ空間に吐出される。
特開2016−128142号公報
したがって、従来の2シリンダ圧縮機において、下シリンダで圧縮された冷媒が、下マフラ空間に吐出された後、上マフラ空間に向かって貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスが大きい問題がある。
そこで、本発明の目的は、下方のシリンダで圧縮された冷媒が貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスを低減できる圧縮機を提供することである。
第1の発明にかかる圧縮機は、圧縮機構及び圧縮機構を駆動する駆動機構を収容した圧縮機であって、上記圧縮機構は、圧縮室がそれぞれ形成された複数のシリンダと、上記シリンダの両側にそれぞれ配置され、上記圧縮室を区画する端板部材と、上記圧縮室の内部にそれぞれ配置され、上記駆動機構により駆動されるピストンとを備え、上記複数のシリンダは、第1圧縮室が形成された第1シリンダと、上記第1圧縮室より大径の第2圧縮室が形成された第2シリンダとを有し、上記第1シリンダの上記第2シリンダと反対側に配置された端板部材には、上記第1圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第1吐出ポートが形成され、上記第1シリンダと上記第2シリンダとの間に配置された端板部材には、上記第2圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第2吐出ポートが形成されたことを特徴とする。
この圧縮機では、第1シリンダの第2シリンダと反対側に配置された端板部材には、第1圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第1吐出ポートが形成され、第1シリンダと第2シリンダとの間に配置された端板部材には、第2圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第2吐出ポートが形成される。したがって、第2吐出ポートから吐出された冷媒が、第1吐出ポートから吐出された冷媒と合流するまでに通過する貫通穴の長さを短縮できる。よって、第2吐出ポートから吐出された冷媒が貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスを抑制できる。
第2の発明にかかる圧縮機は、第1の発明にかかる圧縮機において、上記第1シリンダは、上記第2シリンダより上方に配置され、上記第1吐出ポート及び上記第2吐出ポートは、冷媒ガスを上方に向かって吐出することを特徴とする。
この圧縮機では、第2シリンダで圧縮された冷媒を下方に吐出した後、第2シリンダ及び第1シリンダ等に形成された貫通穴の内部を上方に向かって通過させた場合と比べ、第2シリンダで圧縮された冷媒が貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスを抑制できる。
第3の発明にかかる圧縮機は、第1または第2の発明にかかる圧縮機において、上記第1シリンダの圧縮室の押しのけ量と上記第2シリンダの圧縮室の押しのけ量が略同一であることを特徴とする。
この圧縮機では、第1シリンダ及び第2シリンダから吐出される冷媒ガスの圧力が略同一であり、圧力脈動が加振力となって、騒音となるのを防止できる。
第4の発明にかかる圧縮機は、第1−第3の発明のいずれかにかかる圧縮機において、上記複数のシリンダは、上記第2圧縮室より大径の第3圧縮室が形成された第3シリンダを有し、上記第2シリンダと上記第3シリンダとの間に配置された端板部材には、上記第3圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第3吐出ポートが形成されたことを特徴とする。
この圧縮機では、第2シリンダと第3シリンダとの間に配置された端板部材には、第3圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第3吐出ポートが形成される。したがって、第3吐出ポートから吐出された冷媒が、第1吐出ポート及び第2吐出ポートから吐出された冷媒と合流するまでに通過する貫通穴の長さを短縮できる。よって、第3吐出ポートから吐出された冷媒が貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスを抑制できる。
第5の発明にかかる圧縮機は、第4の発明にかかる圧縮機において、上記第1シリンダの圧縮室の押しのけ量と上記第2シリンダの圧縮室の押しのけ量と上記第3シリンダの圧縮室の押しのけ量とが略同一であることを特徴とする。
この圧縮機では、第1シリンダ、第2シリンダ及び第3シリンダから吐出される冷媒ガスの圧力が略同一であり、圧力脈動が加振力となって、騒音となるのを防止できる。
第6の発明にかかる圧縮機は、第1−第5の発明にかかる圧縮機において、上記圧縮機構は、上記複数のシリンダの下方に配置されたマフラ部材を有しないことを特徴とする。
この圧縮機では、複数のシリンダの下方に配置されたマフラ部材が必要ないことから圧縮機の製造コストを低減できる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、第1シリンダの第2シリンダと反対側に配置された端板部材には、第1圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第1吐出ポートが形成され、第1シリンダと第2シリンダとの間に配置された端板部材には、第2圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第2吐出ポートが形成される。したがって、第2吐出ポートから吐出された冷媒が、第1吐出ポートから吐出された冷媒と合流するまでに通過する貫通穴の長さを短縮できる。よって、第2吐出ポートから吐出された冷媒が貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスを抑制できる。
第2の発明では、下シリンダで圧縮された冷媒を、下シリンダ及び上シリンダに形成された貫通穴の内部を上方に向かって通過させた場合と比べ、下シリンダで圧縮された冷媒が貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスを抑制できる。
第3の発明では、第1シリンダ及び第2シリンダから吐出される冷媒ガスの圧力が略同一であり、圧力脈動が加振力となって、騒音となるのを防止できる。
第4の発明では、第2シリンダと第3シリンダとの間に配置された端板部材には、第3圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第3吐出ポートが形成される。したがって、第3吐出ポートから吐出された冷媒が、第1吐出ポート及び第2吐出ポートから吐出された冷媒と合流するまでに通過する貫通穴の長さを短縮できる。よって、第3吐出ポートから吐出された冷媒が貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスを抑制できる。
第5の発明では、第1シリンダ、第2シリンダ及び第3シリンダから吐出される冷媒ガスの圧力が略同一であり、圧力脈動が加振力となって、騒音となるのを防止できる。
第6の発明では、複数のシリンダの下方に配置されたマフラ部材が必要ないことから圧縮機の製造コストを低減できる。
本発明の第1実施形態に係る圧縮機を示す断面図である。 図1に示す圧縮機構の断面図である。 (a)は、図1に示す上シリンダの平面図であり、(b)は、図1に示す下シリンダの平面図である。 図1に示す上シリンダの圧縮室及び下シリンダの圧縮室を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機の圧縮機構の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る圧縮機の圧縮機構の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る圧縮機の圧縮機構の断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る圧縮機の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
[圧縮機の全体構成]
まず、図1−図4を参照しつつ第1実施形態にかかる圧縮機1について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る圧縮機1は、2シリンダ型のロータリ圧縮機であって、密閉容器2と、密閉容器2内に収容された駆動機構3および圧縮機構4とを有している。密閉容器2は、上下両端が塞がれた円筒状の容器である。密閉容器2の側方には、アキュムレータが取り付けられ、アキュムレータは、冷媒を導入するための2本の吸入管により圧縮機構4に接続される。密閉容器2の上部には、圧縮機構4で圧縮された冷媒を排出するための排出管6が設けられている。なお、密閉容器2の底部には潤滑油が溜められている。
圧縮機1は、例えば空調装置などの冷凍サイクルに組み込まれて使用され、吸入管から供給される冷媒を圧縮して排出管6から排出する。圧縮機1では、例えばR32冷媒やR410Aを使用している。圧縮機1は、図1に示す向き、即ち、圧縮機1の軸方向が上下方向となる向きに設置される。
駆動機構3は、圧縮機構4を駆動するために設けられており、駆動源となるモータ3aと、モータ3aに取り付けられた駆動軸3bとで構成される。モータ3aは、密閉容器2の内周面に固定される略円環状の固定子3aaと、固定子3aaの径方向内側にエアギャップを介して配置される略円環状の回転子3abとを有している。回転子3abは磁石(図示省略)を有し、固定子3aaはコイル(図示省略)を有している。
駆動軸3bは、回転子3abの内周面に固定されており、回転子3abと一体的に回転して圧縮機構4を駆動する。駆動軸3bは、後述する圧縮室31内と圧縮室51内とに、偏心部3c、3dをそれぞれ有している。偏心部3c、3dは、いずれも円柱状に形成されており、その中心軸が駆動軸3bの回転中心に対して偏心している。偏心部3c、3dには、圧縮機構4のローラ34、54がそれぞれ装着される。
また、駆動軸3bの下側略半分の内部には、給油路が形成されている。給油路は、上下方向に延在するとともに数箇所で駆動軸3bの径方向に枝分かれしている。駆動軸3bの下端には、駆動軸3bの回転に伴って潤滑油を給油路内に吸い上げる螺旋羽根形状のポンプ部材が取り付けられている。ポンプ部材によって駆動軸3bの下端から吸い上げられた潤滑油は、駆動軸3bの側面から排出されて、例えば圧縮室31、51など圧縮機構4の各摺動部に供給される。
圧縮機構4は、上マフラ10と、上ヘッド20(端板部材)と、上シリンダ30(シリンダ)と、ミドルプレート40(端板部材)と、下シリンダ50(シリンダ)と、下ヘッド60(端板部材)とを有する。これらは上から下に向かって順に配置されている。
図1及び図2に示すように、上ヘッド20は、上シリンダ30の上端面に配置されており、圧縮室31の上端を閉塞している。上ヘッド20は、略円環状の部材であって、その中央部に駆動軸3bが回転可能に挿通される。上ヘッド20は、溶接などによって密閉容器2の内周面に固定されている。
上ヘッド20の上端面には、凹部21が形成され、凹部21の径方向外側には、貫通穴20aが形成されている。貫通穴20aは、上シリンダ30の圧縮室31の外側に配置され、上シリンダ30の貫通穴30aと連通する。上ヘッド20の上方には、上マフラ10が配置され、上マフラ10は凹部21及び貫通穴20aを覆っている。したがって、上マフラ10と上ヘッド20との間には、上マフラ空間11が形成されている。上マフラ空間11により、冷媒の吐出に伴う騒音の低減が図られている。
上ヘッド20の凹部21の底面には、圧縮室31と上マフラ空間11とを連通し、圧縮室31で圧縮された冷媒を上マフラ空間11に吐出する吐出ポート22が設けられている。吐出ポート22は、凹部21に配置された板状の吐出弁27によって塞がれている。吐出弁27は、圧縮室31の圧力が所定の圧力以上となると弾性変形して吐出ポート22を開口する弁である。また、吐出弁27の上方には、図示しない弁押さえ部が設けられている。
図2及び図3に示すように、上シリンダ30は、略円形板状の部材であって、その中央部に円形孔である圧縮室31が形成されている。上シリンダ30には、圧縮室31に冷媒を導入するための吸入路32と、圧縮室31の周壁面から径方向外側に凹んだ形状であって、ベーン35が収容されるベーン収容部33が形成されている。
圧縮室31には、円環状のローラ34と、ローラ34の外周面に接触したベーン35とが配置される。ローラ34は、偏心部3cに装着されており、圧縮室31内において公転運動する。ベーン35は、ベーン収容部33に配置されたバネ37によって圧縮室31の内側に向かって押圧される。したがって、圧縮室31は、ベーン35によって低圧室と高圧室に分断される。本実施形態では、ローラ34とベーン35とが本発明のピストンを構成する。
上シリンダ30において、圧縮室31の径方向外側には、貫通穴30aが形成される。貫通穴30aは、上ヘッド20の貫通穴20aの下端に接続された縦部分30aaと、縦部分30aaの下端部から径方向内側に向かって水平に延在した横部分30abとを有している。図2に示すように、貫通穴30aの横部分30abは、圧縮室31の外側の側壁部の下面を、縦部分30aaの下端部から径方向内側に向かって水平に切り欠くことによって形成される。
下シリンダ50は、略円形板状の部材であって、その中央部に円形孔である圧縮室51が形成されている。圧縮室51は、圧縮室31より大径に形成される。下シリンダ50には、圧縮室51に冷媒を導入するための吸入路52と、圧縮室51の周壁面から径方向外側に凹んだ形状であって、ベーン56が収容されるベーン収容部53が形成されている。
圧縮室51には、円環状のローラ54と、ローラ54の外周面に接触したベーン55とが配置される。ローラ54は、偏心部3dに装着されており、圧縮室51内において公転運動する。ベーン55は、ベーン収容部53に配置されたバネ57によって圧縮室51の内側に向かって押圧される。したがって、圧縮室51は、ベーン55によって低圧室と高圧室に分断される。図1に示すように、下シリンダ50の高さA2は、上シリンダ30の高さA1より低い。図3に示すように、ローラ54の外径d2は、ローラ34の外径d1より大きい。図4に示すように、下シリンダ50の圧縮室51の内径D2は、上シリンダ30の圧縮室31の内径D1より大きい。
ミドルプレート40は、円形板状の部材であって、図1に示すように、上シリンダ30の下端面かつ下シリンダ50の上端面に配置されている。ミドルプレート40は、上シリンダ30の圧縮室31の下端を閉塞するとともに、下シリンダ50の圧縮室51の上端を閉塞している。
ミドルプレート40の上面には、凹部41が形成される。凹部41の底面には、圧縮室51と上シリンダ30の貫通穴30aとを連通し、圧縮室51で圧縮された冷媒を上シリンダ30の貫通穴30aに吐出する吐出ポート42が設けられている。吐出ポート42は、凹部41に配置された板状の吐出弁47によって塞がれている。吐出弁47は、圧縮室51の圧力が所定の圧力以上となると弾性変形して吐出ポート42を開口する弁である。また、吐出弁47の上方には、図示しない弁押さえ部が設けられている。
ミドルプレート40の凹部41の一部は、上シリンダ30の貫通穴30aに対向する。したがって、凹部41は、上シリンダ30の貫通穴30aと上ヘッド20の貫通穴20aとに連通する。よって、ミドルプレート40の吐出ポート42から吐出された冷媒は、上シリンダ30の貫通穴30aの横部分30aa、縦部分30ab、上ヘッド20の貫通穴20aを通過し、上マフラ空間11に吐出される。本実施形態では、吐出ポート22及び吐出ポート42は、冷媒ガスを上方に向かって吐出する。
下ヘッド60は、下シリンダ50の下端面に配置されており、下シリンダ50の圧縮室51の下端を閉塞している。下ヘッド60は、略円環状の部材であって、その中央部に駆動軸3bが回転可能に挿通される。本実施形態の圧縮機1では、図1及び図2に示すように、下ヘッド60の下方には、マフラ部材は配置されてない。
本実施形態では、上シリンダ30の圧縮室31の押しのけ量と下シリンダ50の圧縮室51の押しのけ量とは略同一に構成される。シリンダの圧縮室の押しのけ量とは、圧縮室の内周面とピストンの外周面との間に形成される空間容積である。したがって、上述したように、下シリンダ50の高さA2は上シリンダ30の高さA1より低い、且つ、下シリンダ50の圧縮室51の内径D2は上シリンダ30の圧縮室31の内径D1より大きい、且つ、ローラ54の外径d2はローラ34の外径d1より大きい。
上シリンダ30の高さA1、下シリンダ50の高さA2、上シリンダ30の圧縮室31の内径D1、下シリンダ50の圧縮室51の内径D2、ローラ34の外径d1、ローラ54の外径d2は、A1/A2=(D22−d22)/(D12−d12)を満たしている。
本実施形態の圧縮機1では、駆動軸3bが1回転する間に、圧縮機から冷媒ガスが間欠的に吐出されるが、上シリンダ30の圧縮室31の押しのけ量と下シリンダ50の圧縮室51の押しのけ量が同じ場合は、吐出ガスの圧力が上下とも略同一になる。したがって、上シリンダ30の圧縮室31の押しのけ量と下シリンダ50の圧縮室51の押しのけ量が異なる場合のように、吐出ガスの圧力が上下で異なり、圧力脈動が加振力となって、騒音となるのを防止できる。
本実施形態では、上シリンダ30の圧縮室31内のローラ34の投影面積と、下シリンダ50の圧縮室51のローラ54の投影面積とは略同一に構成される。低圧室と高圧室の差圧をΔPとすると、ローラの投影面積は、ローラの外径d×シリンダの高さAであって、ローラの内側を通過する駆動軸3bにかかる荷重は、ローラの外径d×シリンダの高さA×ΔPである。
上シリンダ30の高さA1、下シリンダ50の高さA2、ローラ34の外径d1、ローラ54の外径d2は、d1×A1×ΔP=d2×A2×ΔPを満たしている。
本実施形態の圧縮機1では、上シリンダ30の圧縮室31内のローラ34の投影面積と、下シリンダ50の圧縮室51のローラ54の投影面積とは略同一に構成され、ローラの内側を通過する駆動軸3bにかかる荷重は、上下で略同一になる。したがって、ローラの内側を通過する駆動軸3bにかかる荷重は、差圧とその圧力を受ける面の投影面積に比例するが、1回転中の吐出容積が決まっているとして、上側だけとか下側だけに偏っている場合のように、荷重を受ける駆動軸3bが、あまりに大きな荷重を受け、焼き付いてしまうのを防止できる。
<本実施形態の圧縮機の特徴>
本実施形態の圧縮機1には、以下の特徴がある。
本実施形態の圧縮機1では、上ヘッド20には、上シリンダ30の圧縮室31で圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出ポート22が形成され、ミドルプレート40には、下シリンダ50の圧縮室51で圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出ポート42が形成される。したがって、下シリンダ50で圧縮された冷媒を、下シリンダ50、ミドルプレート40及び上シリンダ30に形成された貫通穴の内部を上方に向かって通過させた場合と比べ、吐出ポート42から吐出された冷媒が、吐出ポート22から吐出された冷媒と合流するまでに通過する貫通穴の長さを短縮できる。よって、下シリンダ50の圧縮室51で圧縮された冷媒ガスが貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスを抑制できる。
また、本実施形態の圧縮機1では、下ヘッド60の下方にマフラ部材が必要ないことから、圧縮機の製造コストを低減できる。
また、本実施形態の圧縮機1では、上シリンダ30の圧縮室31の押しのけ量と下シリンダ50の圧縮室51の押しのけ量が略同一であることから、吐出ガスの圧力が上下で略同一であり、圧力脈動が加振力となって、騒音となるのを防止できる。
[第2実施形態]
次に、図5を参照しつつ第2実施形態にかかる圧縮機について説明する。上記第1実施形態の圧縮機1では、上ヘッド20の上方に上マフラ空間11が形成されるのに対し、本実施形態の圧縮機では、上ヘッド20の上方に上マフラ空間11a及び下マフラ空間11bbが形成される点で上記第1実施形態と異なる。なお、本実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付してその説明を適宜省略する。
本実施形態の圧縮機では、上ヘッド20の上方には、上マフラ10が配置され、上マフラ10は、凹部21を覆った上マフラ空間11aを形成すると共に、貫通穴20aを覆った上マフラ空間11bを形成する。上マフラ空間11aと上マフラ空間11bとは異なる空間である。したがって、上シリンダ30の圧縮室31で圧縮された冷媒が上マフラ空間11aに吐出され、下シリンダ50の圧縮室51で圧縮された冷媒が上マフラ空間11bに吐出される。
<本実施形態の圧縮機の特徴>
本実施形態の圧縮機では、第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
次に、図6を参照しつつ第3実施形態にかかる圧縮機について説明する。上記第1実施形態の圧縮機1は、2シリンダ圧縮機であるが、本実施形態の圧縮機は、3シリンダ圧縮機である点で上記第1実施形態と異なる。なお、本実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付してその説明を適宜省略する。
本実施形態の圧縮機構4は、上マフラ10と、上ヘッド20(端板部材)と、第1シリンダ30(シリンダ)と、第1ミドルプレート40(端板部材)と、第2シリンダ50(シリンダ)と、第2ミドルプレート140(端板部材)と、第3シリンダ150(シリンダ)、下ヘッド60(端板部材)とを有する。これらは上から下に向かって順に配置されている。
第1ミドルプレート40には、図6に示すように、第2シリンダ50の圧縮室51で圧縮された冷媒を第1シリンダ30の貫通穴30aに吐出する吐出ポート42が設けられている。吐出ポート42から吐出された冷媒は、第1シリンダ30の貫通穴30a、上ヘッド20の貫通穴20aを通過し、上マフラ空間11に吐出される。
第2ミドルプレート140には、第3シリンダ150の圧縮室151で圧縮された冷媒を第2シリンダ50の貫通穴50aに吐出する吐出ポート142が設けられている。吐出ポート142から吐出された冷媒は、第2シリンダ50の貫通穴50a、第1ミドルプレート40の貫通穴40a、第1シリンダ30の貫通穴30a、上ヘッド20の貫通穴20aを通過し、上マフラ空間11に吐出される。本実施形態では、吐出ポート22、吐出ポート42及び吐出ポート142は、冷媒ガスを上方に向かって吐出する。図6に示すように、圧縮室51は、圧縮室31より大径に形成され、圧縮室151は、圧縮室51より大径に形成される。
本実施形態では、第1シリンダ30の圧縮室31の押しのけ量と第2シリンダ50の圧縮室51の押しのけ量と第3シリンダ150の圧縮室151の押しのけ量とは略同一に構成される。
<本実施形態の圧縮機の特徴>
本実施形態の圧縮機では、第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第4実施形態]
次に、図7を参照しつつ第4実施形態にかかる圧縮機について説明する。上記第1実施形態の圧縮機1は、2シリンダ圧縮機であるが、本実施形態の圧縮機は、3シリンダ圧縮機である点で上記第1実施形態と異なる。なお、本実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付してその説明を適宜省略する。
本実施形態の圧縮機構4は、上マフラ10と、上ヘッド20(端板部材)と、第1シリンダ30(シリンダ)と、第1ミドルプレート40(端板部材)と、第2シリンダ50(シリンダ)と、第2ミドルプレート140(端板部材)と、第3シリンダ150(シリンダ)、下ヘッド60(端板部材)と、下マフラ70とを有する。これらは上から下に向かって順に配置されている。
第1ミドルプレート40には、図7に示すように、第2シリンダ50の圧縮室51で圧縮された冷媒を第1シリンダ30の貫通穴30aに吐出する吐出ポート42が設けられている。吐出ポート42から吐出された冷媒は、第1シリンダ30の貫通穴30a、上ヘッド20の貫通穴20aを通過し、上マフラ空間11に吐出される。
下ヘッド60の下端面には、凹部61が形成されている。下ヘッド60の下方には、下マフラ70が配置され、下マフラ70は凹部61を覆っている。したがって、下マフラ70と下ヘッド60との間には、下マフラ空間12が形成されている。下ヘッド60の凹部61の底面には、第3シリンダ150の圧縮室151と下マフラ空間12とを連通し、第3シリンダ150の圧縮室151で圧縮された冷媒を下マフラ空間12に吐出する吐出ポート62が設けられている。吐出ポート62は、凹部61に配置された板状の吐出弁67によって塞がれている。吐出弁67は、第2シリンダ50の圧縮室の圧力が所定の圧力以上となると弾性変形して吐出ポート62を開口する弁である。
したがって、第3シリンダ150の圧縮室151で圧縮された冷媒は、吐出ポート62から下マフラ空間12に吐出され、下マフラ空間12に吐出された冷媒は、第3シリンダ150、第2ミドルプレート140、第2シリンダ50、第1ミドルプレート40、第1シリンダ30にそれぞれ形成された貫通穴(図示省略)を通過し、上マフラ空間11に吐出される。
本実施形態では、第1シリンダ30の圧縮室31の押しのけ量と第2シリンダ50の圧縮室51の押しのけ量と第3シリンダ150の圧縮室151の押しのけ量とは略同一に構成される。
<本実施形態の圧縮機の特徴>
本実施形態の圧縮機では、第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記第1−第4実施形態では、本発明のピストンとして、ローラとベーンとが別部材で構成されているが、ローラとベーン(ブレード)が一体に構成された圧縮機であってよい。
また、上記第1−第4実施形態では、2シリンダ型のロータリ圧縮機または3シリンダ型のロータリ圧縮機に本発明を適用したが、それに限られない。したがって、4以上のシリンダを有したロータリ圧縮機に本発明を適用してもよい。
本発明を利用すれば、下方のシリンダで圧縮された冷媒が貫通穴を通過する際の通路抵抗に基づいたエネルギーロスを低減できる。
1 圧縮機
2 密閉容器
3 駆動機構
4 圧縮機構
20 上ヘッド
22、42、62、142 吐出ポート
30 上シリンダ(第1シリンダ)
31 圧縮室
40 ミドルプレート(第1ミドルプレート)
50 下シリンダ(第2シリンダ)
51 圧縮室
60 下ヘッド
140 第2ミドルプレート
150 第3シリンダ
151 圧縮室

Claims (6)

  1. 圧縮機構及び圧縮機構を駆動する駆動機構を収容した圧縮機であって、
    上記圧縮機構は、
    圧縮室がそれぞれ形成された複数のシリンダと、
    上記シリンダの両側にそれぞれ配置され、上記圧縮室を区画する端板部材と、
    上記圧縮室の内部にそれぞれ配置され、上記駆動機構により駆動されるピストンとを備え、
    上記複数のシリンダは、
    第1圧縮室が形成された第1シリンダと、
    上記第1圧縮室より大径の第2圧縮室が形成された第2シリンダとを有し、
    上記第1シリンダの上記第2シリンダと反対側に配置された端板部材には、上記第1圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第1吐出ポートが形成され、
    上記第1シリンダと上記第2シリンダとの間に配置された端板部材には、上記第2圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第2吐出ポートが形成されたことを特徴とする圧縮機。
  2. 上記第1シリンダは、上記第2シリンダより上方に配置され、
    上記第1吐出ポート及び上記第2吐出ポートは、冷媒ガスを上方に向かって吐出することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 上記第1シリンダの圧縮室の押しのけ量と上記第2シリンダの圧縮室の押しのけ量が略同一であることを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 上記複数のシリンダは、上記第2圧縮室より大径の第3圧縮室が形成された第3シリンダを有し、
    上記第2シリンダと上記第3シリンダとの間に配置された端板部材には、上記第3圧縮室で圧縮された冷媒ガスが吐出される第3吐出ポートが形成されたことを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の圧縮機。
  5. 上記第1シリンダの圧縮室の押しのけ量と上記第2シリンダの圧縮室の押しのけ量と上記第3シリンダの圧縮室の押しのけ量とが略同一であることを特徴とする請求項4に記載の圧縮機。
  6. 上記圧縮機構は、上記複数のシリンダの下方に配置されたマフラ部材を有しないことを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載の圧縮機。
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