JP2019034388A - 把持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】把持可能な把持対象物の寸法範囲が従来の把持装置と同等あるいはそれ以上に広く、かつ従来の把持装置と比べて小型化されている把持装置を提供する。【解決手段】把持装置は、第1ハンド部と第2ハンド部とを備える。第1ハンド部は、第1方向に往復運動可能に設けられている第1把持部11と、第1把持部11と軸部13を介して接続されており、軸部13を中心として回転運動可能に設けられている第2把持部12とを含む。第2把持部12は、少なくとも第1方向から視て第1把持部11と重なる領域内に配置される第1状態と、第1方向から視て第1把持部11と重なる領域外に配置される第2状態とを切替可能に設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、把持装置に関し、特に形状および寸法の少なくともいずれかが異なる多品種のワークを把持可能な把持装置に関する。
特許第4876796号公報および特開2016−112661号公報には、異種形状や寸法違いを含む多数のワークを把持することができるように設けられた複数のフィンガーを備え、該複数のフィンガーが1つのサーボモータによって連動して開閉するハンド装置が開示されている。
特許第5139135号公報には、4つの把持部材がそれぞれ1つのモータおよびカム機構によって同時にレールに沿って摺動する電動グリッパ装置が開示されている。
特許第5815923号公報には、1つのモータの正逆回転を一対の把持部材の開閉動作に変換する変換手段として左右ねじを含むボールねじを備え、一対の把持部材が1つのモータおよびボールねじによって同時に開閉する電動ハンドが開示されている。
しかしながら、上述したような従来の把持装置では、把持対象物(ワーク)に対する複数の把持部材の開閉動作は、同時に行われる各把持部材の回動または直動のみによって実現されている。そのため、従来の把持装置が把持し得る把持対象物の寸法範囲は、各把持部材の回動または直動のみの可動域に応じて決まっている。その結果、従来の把持装置で該寸法範囲を広くするには、把持装置を大型化する必要があった。
本発明の主たる目的は、把持可能な把持対象物の寸法範囲が従来の把持装置と同等あるいはそれ以上に広く、かつ従来の把持装置と比べて小型化されている把持装置を提供することにある。
本発明に係る把持装置は、第1ハンド部と第2ハンド部とを備える。第1ハンド部は、第1方向に往復運動可能に設けられている第1把持部と、第1把持部と軸部を介して接続されており、軸部を中心として回転運動可能に設けられている第2把持部とを含む。第2把持部は、少なくとも第1方向から視て第1把持部と重なる領域内に配置される第1状態と、第1方向から視て第1把持部と重なる領域外に配置される第2状態とを切替可能に設けられている。
本発明によれば、把持可能な把持対象物の寸法範囲が従来の把持装置と同等あるいはそれ以上に広く、かつ従来の把持装置と比べて小型化されている把持装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
<把持装置の構成>
図1〜図4に示されるように、本実施の形態に係る把持装置100は、第1ハンド部1、第2ハンド部2、および第3ハンド部3を主に備える。把持装置100において、第1ハンド部1、第2ハンド部2および第3ハンド部3の各々は、互いに異なる方向に直線運動可能な直動把持部と、回転運動可能な回動把持部とを含んでいる。以下において、第1ハンド部1の直動把持部である第1把持部11の直動方向を第1方向、第2ハンド部2の直動把持部である第3把持部21の直動方向を第2方向、第3ハンド部3の直動把持部である第5把持部31の直動方向を第3方向とよぶ。第1方向、第2方向、および第3方向は、例えば、1つの平面上において1点で交わるように設けられており、かつ該交点において互いが成す角度が120度となるように設けられている。さらに、以下において当該平面に垂直な方向を第4方向とよぶ。第4方向は、鉛直方向に沿っている。
図1〜図4に示されるように、本実施の形態に係る把持装置100は、第1ハンド部1、第2ハンド部2、および第3ハンド部3を主に備える。把持装置100において、第1ハンド部1、第2ハンド部2および第3ハンド部3の各々は、互いに異なる方向に直線運動可能な直動把持部と、回転運動可能な回動把持部とを含んでいる。以下において、第1ハンド部1の直動把持部である第1把持部11の直動方向を第1方向、第2ハンド部2の直動把持部である第3把持部21の直動方向を第2方向、第3ハンド部3の直動把持部である第5把持部31の直動方向を第3方向とよぶ。第1方向、第2方向、および第3方向は、例えば、1つの平面上において1点で交わるように設けられており、かつ該交点において互いが成す角度が120度となるように設けられている。さらに、以下において当該平面に垂直な方向を第4方向とよぶ。第4方向は、鉛直方向に沿っている。
図1〜図4に示されるように、第1ハンド部1は、第1把持部11と、第2把持部12とを含む。第1把持部11は、把持対象物と接触される第1把持面11Aを有している。第1把持面11Aは、例えば第1方向に垂直な平面である。第1把持部11は、第1方向に往復運動可能に設けられている。把持装置100は、第1把持部11の上記往復運動を実現するための第1駆動部をさらに備える(詳細は後述する)。
第2把持部12は、把持対象物と接触される第2把持面12Aを有している。第2把持面12Aは、例えば第4方向に沿って延びる軸を中心とする円柱面である。第2把持部12は、軸部13を介して第1把持部11と接続されており、軸部13を中心として回転運動可能に設けられている。第2把持部12は、当該回動により、少なくとも図5に示される第1状態と図6に示される第2状態とを切替可能に設けられている。第1状態では、第2把持部12が第1方向から視て第1把持部11と重なる領域内に配置される。第2状態では、第2把持部12が第1方向から視て第1把持部11と重なる領域外に配置される。第2状態において上記交点と第2把持面12Aとの最短距離は、上記交点と第1把持面11Aとの最短距離以上である。なお、第2状態において上記交点と第2把持面12Aとの最短距離が上記交点と第1把持面11Aとの最短距離と等しい場合には、第2状態において第2把持面12Aも把持対象物と接触し得る。
図1〜図6に示されるように、第2把持部12は、例えば第4方向に垂直な断面における幅が異なる複数の部分を有していてもよい。第2把持部12は、例えば第1部分12Bと、第1部分12Bと比べて第4方向に垂直な断面における幅が相対的に狭い第2部分12Cとを有している。第1部分12Bの第4方向に垂直な断面における幅は、例えば第1把持面11Aの第4方向に垂直な断面における幅よりも狭い。この場合、第2把持面12Aは、第1部分12Bおよび第2部分12Cの各外周面を有している。つまり、図1〜図6に示される第2把持部12は、第1部分12Bにおいて把持対象物を把持し得るし、第2部分12Cにおいて把持対象物を把持し得る。なお、第2把持部12の第4方向に垂直な断面における幅は、第4方向の一方の側(例えば下方)に向かうにつれて段階的に狭くなるように設けられていてもよい。
好ましくは、第2把持部12は、第1状態において把持対象物と接触し得る第2把持部12上の接触点と軸部13の中心軸とを結ぶ線分が第1方向と平行となるように、回転運動可能に設けられている。言い換えると、第2把持部12は、第1状態において把持対象物と接触し得る第2把持部12上の接触点と軸部13の中心軸とを結ぶ線分が上記交点と重なるように、回転運動可能に設けられている。把持装置100は、第2把持部12の上記回動を実現するための第2駆動部としてのアクチュエータ14をさらに備える。
図1〜図6に示されるように、アクチュエータ14は、本体部14Aと、該本体部14Aに対して直線運動可能な直動軸14Bとを有している。アクチュエータ14の本体部14Aの一端は、第1接続軸14Cを介して第1把持部11に接続されており、第1接続軸14Cを中心として回転運動可能に設けられている。アクチュエータ14の直動軸14Bにおいて本体部14Aの反対側に位置する他端(先端)は、軸部13よりも第2把持面12A側に配置された第2接続軸14Dを介して第2把持部12に接続されている。このような軸部13およびアクチュエータ14により、アクチュエータ14の直動動作は軸部13を中心とする第2把持部12の回動動作に変換され得る。
図5に示されるように、アクチュエータ14は、第1状態において把持対象物と接触し得る第2把持部12上の接触点と軸部13の中心軸とを結ぶ線分が第1方向と平行となるように、第2把持部12を回動させる。このとき、アクチュエータ14の第1接続軸14C、軸部13、および第2接続軸14Dは、例えば第1方向と交差する方向に延びる1つの直線上に配置されるように設けられている。なお、アクチュエータ14の第1接続軸14C、軸部13、および第2接続軸14Dは、1つの直線状に配置されていなくてもよい。アクチュエータ14は、空気式アクチュエータであってもよいし、電動アクチュエータであってもよい。
図4〜図6に示されるように、好ましくは、第1ハンド部1は、第1爪部15、弾性部材16、および案内部17をさらに含む。第1爪部15は、第1把持部11において第1把持面11Aの下方に配置されている。第1爪部15は、第1方向に往復運動可能に設けられている。第1爪部15は、第1把持部11よりも第1方向に突出した第3状態と、第1把持部11よりも第1方向に突出していない第4状態とを切替可能に設けられている。図4に示されるように、第4方向から視たときの第1爪部15の平面形状は、例えばT字状である。
弾性部材16は、第1爪部15に対し第1方向に弾性力を付与可能に設けられている。弾性部材16は、例えばバネである。弾性部材16の一端は第1把持部11に接続されており、弾性部材16の他端は第1爪部15に接続されている。弾性部材16は、第1爪部15が把持対象物と接触していないときに、第1爪部15を第3状態に保持可能に設けられている。弾性部材16は、第1爪部15が把持対象物との接触により第1方向への力を受けたときに、第1爪部15を把持対象物に向けて付勢可能に設けられている。弾性部材16のバネ定数は、上記構成を備える限りにおいて任意の値に設定され得るが、さらに上記第4状態において第1爪部15と把持対象物との接触部に所定の摩擦力を付与する観点に基づいて設定され得る。
案内部17は、第1爪部15の移動方向を第1方向のみに制限可能に設けられている。案内部17は、例えば第1方向に沿って延びる棒状部材である。案内部17は、第1爪部15に形成されている貫通孔に挿通されており、第1爪部15の移動方向を制限している。案内部17は、第1爪部15が第1方向以外の方向、例えば第4方向、への力を受けたときに、第1爪部15の当該方向への移動を制限可能に設けられている。好ましくは、案内部17は、第1爪部15が把持対象物の重力を受けたときにも、第1爪部15の当該方向への移動を制限可能に設けられている。案内部17は、第1爪部15が把持対象物との接触により第1方向への力を受けたときに、第1爪部15の第1方向への移動を案内可能に設けられている。
図4に示されるように、第2ハンド部2は、基本的に第1ハンド部1と同様の構成を備えている。第2ハンド部2は、第2方向に往復運動する第3把持部21と、第3把持部21に対して回転運動可能に設けられている第4把持部22とを含む。第3把持部21は、把持対象物と接触される第3把持面21Aを有している。第3把持面21Aは、例えば第2方向に垂直な平面である。第3把持部21は、第2方向に往復運動可能に設けられている。把持装置100の上記第1駆動部は、第1ハンド部1の第1把持部11の上記往復運動と第3把持部21の上記往復運動とを同時に実現するためのものである(詳細は後述する)。
第4把持部22は、把持対象物と接触される第4把持面22A(図4参照)を有している。第4把持面22Aは、例えば第4方向に沿って延びる軸を中心とする円柱面である。第4把持部22は、軸部23を介して第3把持部21と接続されており、軸部23を中心として回転運動可能に設けられている。
第4把持部22は、少なくとも第5状態と第6状態とを切替可能に設けられている。第5状態では、第4把持部22が第2方向から視て第3把持部21と重なる領域内に配置される。第6状態では、第4把持部22が第2方向から視て第3把持部21と重なる領域外に配置される。第6状態において上記交点と第4把持面22Aとの最短距離は、上記交点と第3把持面21Aとの最短距離以上である。
好ましくは、第4把持部22は、第5状態において把持対象物と接触し得る第4把持部22上の接触点と軸部23の中心軸とを結ぶ線分が第2方向と平行となるように、言い換えると上記交点と重なるように、回転運動可能に設けられている。把持装置100は、第4把持部22の該回転動を実現するための第3駆動部としてのアクチュエータ24をさらに備える。
アクチュエータ24は、例えば上記アクチュエータ14と同様の構成を備えている。アクチュエータ24は、本体部と、該本体部に対して直線運動可能な直動軸とを有している。アクチュエータ24の上記本体部の一端は、第3接続軸を介して第3把持部21に接続されており、上記第3接続軸を中心として回転運動可能に設けられている。アクチュエータ24の上記直動軸において上記本体部の反対側に位置する他端(先端)は軸部23よりも第4把持面22A側に配置された第4接続軸を介して第4把持部22に接続されている。このような軸部23およびアクチュエータ24により、アクチュエータ24の直動動作は軸部23を中心とする第4把持部22の回動動作に変換され得る。
アクチュエータ24は、第5状態において把持対象物と接触し得る第4把持部22上の接触点と軸部23の中心軸とを結ぶ線分が第2方向と平行となるように、第4把持部22を回動させる。このとき、アクチュエータ24の第3接続軸、軸部23、および第4接続軸は、例えば第2方向と交差する方向に延びる1つの直線上に配置されるように設けられている。なお、アクチュエータ24の第3接続軸、軸部23、および第4接続軸は、1つの直線上に配置されていなくてもよい。アクチュエータ24は、空気式アクチュエータであってもよいし、電動アクチュエータであってもよい。
図1〜図4および図7に示されるように、第1把持部11および第3把持部21の上記往復運動を同時に実現するための上記第1駆動部は、第1モータ4と、第1変換部としてのボールねじ5と、案内部6,7とを含む。第1モータ4は、回転軸を正逆回転可能に設けられている。ボールねじ5は、第1方向および第2方向に交差する方向に沿って延びるように配置されており、かつ第1モータ4の回転軸の回転に伴い回転可能に設けられているねじ軸を有している。ねじ軸の一部分5Aは左ねじまたは右ねじの加工が施されており、該ねじ軸の他の一部分5Bは上記一部分5Aと異なる右ねじまたは左ねじの加工が施されている。ボールねじ5は、上記ねじ軸と螺合している2つのナット部5C,5Dをさらに有している。ナット部5Cはボールねじ5のねじ軸の上記一部分5Aと螺合し、ナット部5Dはボールねじ5のねじ軸の上記他の一部分5Bと螺合している。ボールねじ5のナット部5Cには第1把持部11が接続されており、ボールねじ5のナット部5Dには第3把持部21が接続されている。
案内部6は、ボールねじ5のねじ軸と交差する第1方向に沿って延びる棒状部材である。案内部6は、第1把持部11に形成されている貫通孔に挿通されており、第1把持部11の移動方向を制限している。案内部6は、例えばボールねじ5のねじ軸よりも第1把持部11の第1把持面11Aの近くに配置されている。
案内部7は、ボールねじ5のねじ軸と交差する第2方向に沿って延びる棒状部材である。案内部7は、第3把持部21に形成されている貫通孔に挿通されており、第3把持部21の移動方向を制限している。案内部7は、例えばボールねじ5のねじ軸よりも第3把持部21の第3把持面21Aの近くに配置されている。
これにより、ボールねじ5および案内部6,7は、第1モータ4の回転軸の回転運動を、第1把持部11の第1方向に沿った直線運動、および第3把持部21の第2方向に沿った直線運動に変換可能である。
好ましくは、第2ハンド部2は、第2爪部25、弾性部材26、および案内部をさらに含む。第2爪部25、弾性部材26、および案内部は、基本的に上述した第1爪部15、弾性部材16、および案内部17と同様の構成を有している。
第2爪部25は、第3把持部21において第3把持面21Aの下方に配置されている。第2爪部25は、第2方向に往復運動可能に設けられている。第2爪部25は、第3把持部21よりも第2方向に突出した第7状態と、第3把持部21よりも第2方向に突出していない第8状態とを切替可能に設けられている。第4方向から視たときの第2爪部25の平面形状は、例えばT字状である。
弾性部材26は、第2爪部25に対し第2方向に弾性力を付与可能に設けられている。弾性部材26は、例えばバネである。弾性部材26の一端は第3把持部21に接続されており、弾性部材26の他端は第2爪部25に接続されている。弾性部材26は、第2爪部25が把持対象物と接触していないときに、第2爪部25を第7状態に保持可能に設けられている。弾性部材26は、第2爪部25が把持対象物との接触により第2方向への力を受けたときに、第2爪部25を把持対象物に向けて付勢可能に設けられている。弾性部材26のバネ定数は、上記構成を備える限りにおいて任意の値に設定され得るが、さらに上記第8状態において第2爪部25と把持対象物との接触部に所定の摩擦力を付与する観点に基づいて設定され得る。
案内部27は、第2爪部25の移動方向を第2方向のみに制限可能に設けられている。案内部27は、例えば第2方向に沿って延びる棒状部材である。案内部27は、第2爪部25に形成されている貫通孔に挿通されており、第2爪部25の移動方向を制限している。案内部27は、第2爪部25が把持対象物と接触して第2方向以外の方向、例えば第4方向、への力を受けたときに、第2爪部25の当該方向への移動を制限可能に設けられている。好ましくは、案内部27は、第2爪部25が把持対象物の重力を受けたときにも、第2爪部25の当該方向への移動を制限可能に設けられている。案内部27は、第2爪部25が把持対象物との接触により第2方向への力を受けたときに、第2爪部25の第2方向への移動を案内可能に設けられている。
図1〜図4に示されるように、第3ハンド部3は、第5把持部31と、第6把持部32とを含む。第5把持部31は、第3方向に往復運動可能に設けられている。第5把持部31は、把持対象物と接触される第5把持面31Aを有している。第5把持面31Aは、例えば第3方向に垂直な平面である。把持装置100は、第5把持部31の上記往復運動を実現するための第4駆動部をさらに備える。
図2に示されるように、第4駆動部は、第2モータ8と、第2変換部としてのボールねじ9と、案内部10とを含む。第2モータ8は、回転軸を正逆回転可能に設けられている。ボールねじ9は、ねじ軸と、該ねじ軸と螺合しているナット部とを有している。ボールねじ9のねじ軸は、第3方向に沿って延びるように配置されており、かつ第2モータ8の回転軸の回転に伴い回転可能に設けられている。ボールねじ9のナット部には、第5把持部31が接続されている。これにより、ボールねじ9は、第2モータ8の回転軸の回転運動を第5把持部31の第3方向に沿った直線運動に変換可能である。案内部10は、ボールねじ9のねじ軸と平行に延びる棒状部材である。案内部10は、例えばボールねじ9のねじ軸よりも第5把持部31の第5把持面31Aの近くに配置されている。
第6把持部32は、把持対象物と接触される第6把持面32Aを有している。第6把持面32Aは、例えば第4方向に沿って延びる軸を中心とする円柱面である。第6把持部32は、軸部33を介して第5把持部31と接続されており、軸部33を中心として回転運動可能に設けられている。第6把持部32が回動されることにより、把持装置100は、第9状態と第10状態とを切替可能に設けられている。第9状態では、第6把持部32が第3方向から視て第5把持部31と重なる領域内に配置される。第10状態では、第6把持部32が第3方向から視て第5把持部31と重なる領域外に配置される。第10状態において上記交点と第6把持面32Aとの最短距離は、上記交点と第5把持面31Aとの最短距離以上である。
好ましくは、第6把持部32は、第9状態において把持対象物と接触し得る第6把持部32上の接触点と軸部33の中心軸とを結ぶ線分が第3方向と平行となるように、言い換えると上記交点と重なるように、回転運動可能に設けられている。把持装置100は、第6把持部32の該回転動を実現するためのアクチュエータ34をさらに備える。
アクチュエータ34は、例えばアクチュエータ14,24と同様の構成を備えている。アクチュエータ34は、本体部と、該本体部に対して直線運動可能な直動軸とを有している。アクチュエータ34の本体部の一端は、第5接続軸を介して第5把持部31に接続されており、該第5接続軸を中心として回転運動可能に設けられている。アクチュエータ34の上記直動軸において上記本体部の反対側に位置する他端(先端)は、軸部33よりも第6把持面32A側に配置された第6接続軸を介して第6把持部32に接続されている。このような軸部33およびアクチュエータ34により、アクチュエータ34の直動動作は軸部33を中心とする第6把持部32の回動動作に変換され得る。
アクチュエータ34は、第9状態において把持対象物と接触し得る第6把持部32上の接触点と軸部33の中心軸とを結ぶ線分が第3方向と平行となるように、第6把持部32を回動させる。このとき、アクチュエータ34の第5接続軸、軸部33、および第6接続軸は、例えば第3方向と交差する方向に延びる1つの直線上に配置されるように設けられている。なお、アクチュエータ34の第5接続軸、軸部33、および第6接続軸は、1つの直線上に配置されていなくてもよい。アクチュエータ34は、空気式アクチュエータであってもよいし、電動アクチュエータであってもよい。
好ましくは、第3ハンド部3は、第3爪部35、弾性部材36、および案内部をさらに含む。第3爪部35、弾性部材36、および該案内部は、基本的に上述した第1爪部15、弾性部材16、および案内部17と同様の構成を有している。
第3爪部35は、第5把持部31において第5把持面31Aの下方に配置されている。第3爪部35は、第3方向に往復運動可能に設けられている。第3爪部35は、第5把持部31よりも第3方向に突出した第11状態と、第5把持部31よりも第3方向に突出していない第12状態とを切替可能に設けられている。第4方向から視たときの第3爪部35の平面形状は、例えばT字状である。
弾性部材36は、第3爪部35に対し第3方向に弾性力を付与可能に設けられている。弾性部材36は、例えばバネである。弾性部材36の一端は第5把持部31に接続されており、弾性部材36の他端は第3爪部35に接続されている。弾性部材36は、第3爪部35が把持対象物と接触していないときに、第3爪部35を第11状態に保持可能に設けられている。弾性部材36は、第3爪部35が把持対象物との接触により第3方向への力を受けたときに、第3爪部35を把持対象物に向けて付勢可能に設けられている。弾性部材36のバネ定数は、上記構成を備える限りにおいて任意の値に設定され得るが、さらに上記第12状態において第3爪部35と把持対象物との接触部に所定の摩擦力を付与する観点に基づいて設定され得る。
案内部37は、第3爪部35の移動方向を第3方向のみに制限可能に設けられている。案内部37は、例えば第3方向に沿って延びる棒状部材である。案内部37は、第3爪部35に形成されている貫通孔に挿通されており、第3爪部35の移動方向を制限している。案内部37は、第3爪部35が把持対象物と接触して第3方向以外の方向、例えば第4方向、への力を受けたときに、第3爪部35の当該方向への移動を制限可能に設けられている。好ましくは、案内部37は、第3爪部35が把持対象物の重力を受けたときにも、第3爪部35の当該方向への移動を制限可能に設けられている。案内部37は、第3爪部35が把持対象物との接触により第3方向への力を受けたときに、第3爪部35の第3方向への移動を案内可能に設けられている。
第1ハンド部1、第2ハンド部2および第3ハンド部3は、基台40に固定されている。基台40は、例えば第4方向に垂直な上面および下面を有している。基台40には、例えば上面および下面に開口した3つの開口部が配置されている。基台40の各開口部内には、第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31の一部が配置されている。各開口部の上方には、第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31の他の一部が配置されており、各開口部の下方には、第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31の残部が配置されている。基台40の上面上には、第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31の各一部の他、例えば第1モータ4、ボールねじ5、案内部6,7、第2モータ8、ボールねじ9、および案内部10が配置されている。基台40の下面下には、第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31の各一部の他、例えば第2把持部12、第4把持部22、第6把持部32、第1爪部15、第2爪部25、第3爪部35、およびアクチュエータ14,24,34が配置されている。
<把持装置の動作>
把持装置100は、上述のような構成を備えているため、第1把持部11の第1方向に沿った往復運動および第3把持部21の第2方向に沿った往復運動を、1つの第1駆動部により実施し得る。具体的には、第1モータ4の回転方向、すなわちボールねじ5のねじ軸の回転方向、に応じて、ナット部5Cおよびナット部5Dは互いに近づきまたは遠ざかる。ナット部5Cおよびナット部5Dが互いに近づくように第1駆動部が駆動されたときには、第1把持部11および第3把持部21は上記交点に近づく直線運動を同時に行う。また、ナット部5Cおよびナット部5Dが互いに遠ざかるように第1駆動部が駆動されたときには、第1把持部11および第3把持部21は上記交点から遠ざかる直線運動を同時に行う。
把持装置100は、上述のような構成を備えているため、第1把持部11の第1方向に沿った往復運動および第3把持部21の第2方向に沿った往復運動を、1つの第1駆動部により実施し得る。具体的には、第1モータ4の回転方向、すなわちボールねじ5のねじ軸の回転方向、に応じて、ナット部5Cおよびナット部5Dは互いに近づきまたは遠ざかる。ナット部5Cおよびナット部5Dが互いに近づくように第1駆動部が駆動されたときには、第1把持部11および第3把持部21は上記交点に近づく直線運動を同時に行う。また、ナット部5Cおよびナット部5Dが互いに遠ざかるように第1駆動部が駆動されたときには、第1把持部11および第3把持部21は上記交点から遠ざかる直線運動を同時に行う。
さらに、把持装置100は、上述のような構成を備えているため、第1駆動部と第4駆動部とを個別に制御し得る。そのため、把持装置100では、第1把持部11および第3把持部21の上記往復運動は、第5把持部31の第3方向に沿った往復運動と独立に実施され得る。
さらに、把持装置100は、上述のような構成を備えているため、第2駆動部としてのアクチュエータ14、第3駆動部としてのアクチュエータ24、および第5駆動部としてのアクチュエータ34を個別に制御し得る。そのため、把持装置100では、第2把持部12、第4把持部22、および第6把持部32の各回転運動は、互いに独立に実施され得る。
これにより、把持装置100では、把持対象物の寸法および形状に応じて該把持対象物を把持するための把持部を、第1ハンド部1、第2ハンド部2、および第3ハンド部3から各1つずつ任意に選択することができる。つまり、第1把持部11または第2把持部12と、第3把持部21または第4把持部22と、第5把持部31または第6把持部32とを任意に選択することができる。
図8および図9は、上記第1状態、上記第5状態および上記第9状態が同時に実現されている把持装置100の一例を示している。図8および図9に示されるように、把持装置100は、例えば第2把持部12、第4把持部22、および第6把持部32により、最大幅が10mm以下程度の比較的小さい寸法の把持対象物200を把持することができる。第1把持部11、第3把持部21、および第5把持部31の各々は、例えばそれぞれの可動域において上記交点に最も近い位置に配置されている。第4方向から視て、把持装置100に把持されている把持対象物200の中心は、上記交点と重なるように配置されている。
図8および図9に示されるように、第4方向から視た把持対象物200の平面形状が円形状の場合、第2把持部12、第4把持部22および第6把持部32は、該把持対象物200と例えば線接触している。このとき、各ハンド部は、把持対象物200との接触点と軸部の中心軸とを結ぶ線分が上記交点と重なるように、駆動されているのが好ましい。なお、把持対象物200が十分に軽量であって、アクチュエータ14,24,34が第2把持部12、第4把持部22、および第6把持部32に付与する力により、該把持対象物200に働く重力と釣り合う摩擦力を各接触部に働かせることができる場合には、各ハンド部は、把持対象物200との接触点と軸部の中心軸とを結ぶ線分が上記交点と重ならないように駆動されてもよい。
図10および図11は、上記第1状態、上記第5状態および上記第9状態が同時に実現されている把持装置100の他の一例を示している。図10および図11に示されるように、把持装置100は、例えば第2把持部12、第4把持部22、および第6把持部32により、最大幅が75mm程度の把持対象物201を把持することができる。第1把持部11、第3把持部21、および第5把持部31の各々は、それぞれの可動域において上記交点から最も遠い位置に配置されている。第4方向から視て、把持装置100に把持されている把持対象物201の中心は、上記交点と重なるように配置されている。各ハンド部は、把持対象物201との接触点と軸部の中心軸とを結ぶ線分が上記交点と重なるように、駆動されているのが好ましい。
図12〜図14は、上記第2状態、上記第6状態および上記第10状態が同時に実現されており、かつ上記第3状態、上記第7状態および上記第11状態が同時に実現されている把持装置100の一例を示している。図12および図13に示されるように、把持装置100は、例えば第1把持部11、第3把持部21、および第5把持部31により、最大幅が75mm程度の把持対象物202を把持することができる。第4方向から視て、把持装置100に把持されている把持対象物202の中心は、上記交点と重なるように配置されている。各ハンド部は、把持対象物202との接触点と軸部の中心軸とを結ぶ線分が上記交点と重なるように、駆動されているのが好ましい。
図12および図13に示されるように、上記交点と第2把持面12A、第4把持面22A、および第6把持面32Aとの各最短距離は、上記交点と第1把持面11A、第3把持面21Aおよび第5把持面31Aとの各最短距離以上である。
なお、上記交点と第2把持面12Aとの最短距離が上記交点と第1把持面11Aとの最短距離と等しい場合には、第2把持面12Aは第1把持面11Aとともに把持対象物202と接触し得る。この場合の第2把持面12Aにおける把持対象物202との接触部は、図10および図11に示される第1状態での第2把持面12Aにおける把持対象物との接触部とは異なる。同様に、上記交点と第4把持面22Aとの最短距離が上記交点と第3把持面21Aとの最短距離と等しい場合には、第4把持面22Aは第3把持面21Aとともに把持対象物202と接触し得る。上記交点と第6把持面32Aとの最短距離が上記交点と第5把持面31Aとの最短距離と等しい場合には、第6把持面32Aは第5把持面31Aとともに把持対象物202と接触し得る。
そのため、上記交点と第2把持面12A、第4把持面22A、および第6把持面32Aとの各最短距離が、上記交点と第1把持面11A、第3把持面21Aおよび第5把持面31Aとの各最短距離と等しい場合には、各把持面が対象物と接触し得る。つまり、該把持装置100は、第4方向から視て6箇所で把持対象物に接触してこれを把持することができる。
さらに、図13および図14に示されるように、把持装置100は、第1把持面11A、第3把持面21Aおよび第5把持面31Aよりも上記交点に向けて突出した第1爪部15、第2爪部25および第3爪部35により、把持対象物202を下方から支持することができる。例えば把持対象物202が重く、第1モータ4および第2モータ8が第1把持部11、第3把持部21、および第5把持部31に付与する力のみによっては、第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31と該把持対象物202との接触部に該把持対象物を把持するために必要な摩擦力(把持力)を働かせることができない場合に、第1爪部15、第2爪部25および第3爪部35を用いて把持対象物202を把持することができる。また、従来の把持装置は、把持部と接触される時に疵や変化等のダメージを受けやすい把持対象物に対し、十分な把持力を付与し得ない。これに対し、上記把持装置100は、把持部と接触される時に疵や変化等のダメージを受けやすい把持対象物に対しても、十分な把持力を付与することができる。
図15および図16は、上記第2状態、上記第6状態および上記第10状態が同時に実現されており、かつ上記第4状態、上記第8状態および上記第12状態が同時に実現されている把持装置100の一例を示している。図15および図16に示されるように、把持装置100は、例えば第1把持部11、第3把持部21、および第5把持部31により、最大幅が150mm程度の把持対象物203を把持することができる。第1把持部11、第3把持部21、および第5把持部31の各々は、それぞれの可動域において上記交点から最も遠い位置に配置されている。第4方向から視て、把持装置100に把持されている把持対象物203の中心は、上記交点と重なるように配置されている。各ハンド部は、把持対象物203との接触点と軸部の中心軸とを結ぶ線分が上記交点と重なるように、駆動されているのが好ましい。
図15に示されるように、第4方向において把持対象物203が幅広である場合、把持装置100は把持対象物203の第4方向における一方側(上方)のみと接触してこれを把持し得る。この場合、図16に示されるように、第1爪部15、第2爪部25および第3爪部35は把持対象物203の外周面と接触して、上記第4状態、上記第8状態および上記第12状態とされている。
<把持装置の作用効果>
上記把持装置100は、第1ハンド部1と第2ハンド部2とを備える。第1ハンド部1は、第1方向に往復運動可能に設けられている第1把持部11と、第1把持部11と軸部13を介して接続されており、軸部13を中心として回転運動可能に設けられている第2把持部12とを含む。第2把持部12は、少なくとも第1方向から視て第1把持部11と重なる領域内に配置される第1状態と、第1方向から視て第1把持部11と重なる領域外に配置される第2状態とを切替可能に設けられている。
上記把持装置100は、第1ハンド部1と第2ハンド部2とを備える。第1ハンド部1は、第1方向に往復運動可能に設けられている第1把持部11と、第1把持部11と軸部13を介して接続されており、軸部13を中心として回転運動可能に設けられている第2把持部12とを含む。第2把持部12は、少なくとも第1方向から視て第1把持部11と重なる領域内に配置される第1状態と、第1方向から視て第1把持部11と重なる領域外に配置される第2状態とを切替可能に設けられている。
このような把持装置100は、第1状態にあるときに、第2状態と比べて相対的に小さい寸法の把持対象物を把持することができる。把持装置100が把持可能な把持対象物の寸法範囲、すなわち第1状態にあるときに把持可能な把持対象物と第2状態にあるときに把持可能な把持対象物との寸法差は、第1状態において把持対象物と接触し得る第2把持部12の部分と軸部13との間の距離に応じて決まる。これに対し、従来の把持装置は、直線運動および回転運動のいずれか一方のみが可能な把持部によって、異なる寸法の把持対象物を保持可能に設けられている。そのため、従来の把持装置が把持可能な把持対象物の寸法範囲は、直線運動または回転運動に係る把持部の可動域のみに応じて決まる。そのため、把持装置100では、第1ハンド部1の第1方向への寸法が従来の把持装置と比べて短くされながらも、把持可能な把持対象物の寸法範囲が従来の把持装置と同等あるいはそれ以上に広く設けられている。
上記把持装置100において、第1ハンド部1は、第1把持部11の下方に配置されている第1爪部15をさらに含む。第1爪部15は、第1把持部11よりも第1方向に突出した第3状態と、第1把持部11よりも第1方向に突出していない第4状態とを切替可能に設けられている。
このような把持装置100では、第2状態において第1把持部11が把持している把持対象物を、第3状態にある第1爪部15が下方から支持し得る。そのため、例えば第1モータ4および第2モータ8が第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31に付与する力のみによっては、第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31と該把持対象物との接触部に該把持対象物を把持するために必要な摩擦力を働かせることができない程に把持対象物が重い場合であっても、第1爪部15、第2爪部25および第3爪部35を用いて把持対象物を把持することができる。また、従来の把持装置は、把持部と接触される時に疵や変化等のダメージを受けやすい把持対象物に対し、十分な把持力を付与し得ない。これに対し、上記把持装置100は、把持部と接触される時に疵や変化等のダメージを受けやすい把持対象物に対しても、十分な把持力を付与することができる。
上記把持装置100において、第1爪部15は、第4状態においては第1方向に張力が付与されており、張力が開放されたときに第3状態を実現可能に設けられている。
このような把持装置100では、例えば第4方向において把持対象物が幅広である場合、把持装置100は把持対象物の第4方向における一方側(上方)のみと接触してこれを把持し得る。
上記把持装置100において、第2ハンド部2は、第2方向に往復運動可能に設けられている第3把持部21と、第3把持部21に対して回転運動可能に設けられている第4把持部22とを含む。把持装置100は、第1把持部11を第1方向に往復運動させ、かつ第3把持部21を第2方向に往復運動させる第1駆動部をさらに備える。第1駆動部は、第1モータ4と、第1モータ4の回転運動を直線運動に変換するボールねじ5とを含む。ボールねじ5は、第1把持部11と接続されている左ねじと、第3把持部21に接続されている右ねじとを含む。ボールねじ5のねじ軸の一部分5Aは左ねじまたは右ねじの加工が施されており、該ねじ軸の他の一部分5Bは上記一部分5Aと異なる右ねじまたは左ねじの加工が施されている。
このような把持装置100は、第1把持部11の第1方向に沿った往復運動および第3把持部21の第2方向に沿った往復運動を、1つの第1駆動部により実施し得る。そのため、把持装置100は、各往復動を実施するために複数の駆動部を備える把持装置と比べて、小型化され得る。
上記把持装置100は、第2把持部12を回転運動させる第2駆動部としてのアクチュエータ14をさらに備える。上記把持装置100では、第2把持部12は、第1状態において把持対象物と接触し得る第2把持部12上の接触点と軸部13の中心軸とを結ぶ線分が第1方向と平行となるように、回転運動可能に設けられている。
このような把持装置100は、第1状態において把持している把持対象物から第2把持部12が受ける反力を、軸部13を介して第1把持部11で受けることができる。つまり、把持装置100では、アクチュエータ14が上記反力に等しい力を第2把持部12に付与しなくても、第1状態が維持され得る。アクチュエータ14は、上記回転運動を可能とするために必要とされる力を第2把持部12に付与可能に設けられていればよい。上記回転運動に必要とされる力は上記反力と比べて小さくされ得る。そのため、上記アクチュエータ14は、上記反力に等しい力を第2把持部12に付与可能に設けられている場合と比べて、小型化され得る。
上記把持装置100は、第3方向に往復運動可能に設けられている第5把持部31と、第5把持部31に対して回転運動可能に設けられている第6把持部32とを含む第3ハンド部3と、第5把持部31を第3方向に往復動させる第3駆動部としての第2モータ8をさらに備える。
このような把持装置100は、第1モータ4により駆動される第1把持部11および第3把持部21とは独立して、第2モータ8により第5把持部31を駆動し得る。そのため、把持装置100では、第1把持部11の第1方向への移動量および第3把持部21の第2方向への移動量と、第5把持部31の第3方向への移動量とを異ならせることができる。その結果、把持装置100は、第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31が1つの駆動部により駆動される把持装置と比べて、複雑な形状をした把持対象物を把持し得る。把持装置100は、例えば第4方向から視て上記交点を中心とする120°の回転対称性を有していない把持対象物を把持し得る。
上記第2状態において、第1把持部11、第3把持部21、および第5把持部31の内接円の中心と、第2把持部12、第4把持部22、および第6把持部32との間の各最短距離は、上記内接円の半径以上である。
このような把持装置100では、第1ハンド部1、第2ハンド部2および第3ハンド部3により把持対象物を把持し得る。さらに該把持装置100では、第4方向から視た平面形状が円形状である把持対象物を、上記第2状態における、第1把持部11、第3把持部21、および第5把持部31により把持可能である。
(変形例)
本実施の形態に係る把持装置100は、第1方向に往復運動可能に設けられている第1把持部11と、第1把持部11と軸部13を介して接続されており、軸部13を中心として回転運動可能に設けられている第2把持部12とを含む第1ハンド部1を備え、第2把持部12が、少なくとも第1方向から視て第1把持部11と重なる領域内に配置される第1状態と、第1方向から視て第1把持部11と重なる領域外に配置される第2状態とを切替可能に設けられている限りにおいて、様々に変形され得る。
本実施の形態に係る把持装置100は、第1方向に往復運動可能に設けられている第1把持部11と、第1把持部11と軸部13を介して接続されており、軸部13を中心として回転運動可能に設けられている第2把持部12とを含む第1ハンド部1を備え、第2把持部12が、少なくとも第1方向から視て第1把持部11と重なる領域内に配置される第1状態と、第1方向から視て第1把持部11と重なる領域外に配置される第2状態とを切替可能に設けられている限りにおいて、様々に変形され得る。
本実施の形態に係る把持装置100において、第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31の各々は、少なくとも上記第2状態において把持対象物と接触し得る把持面(第1把持面11A、第3把持面21A、第5把持面31A)を有している限りにおいて任意の形状であればよい。第1把持面11A、第3把持面21A、および第5把持面31Aは、例えば第4方向から視て円弧状に設けられていてもよい。
上記把持装置100において、第2把持部12、第4把持部22および第6把持部32の各々は、上記第1状態において少なくとも1箇所が把持対象物と接触し得る把持面(第2把持面12A、第4把持面22A、第6把持面32A)を有している限りにおいて任意の形状であればよい。第2把持部12、第4把持部22および第6把持部32の各々は、上記第1状態において少なくとも1箇所が把持対象物と点接触、線接触、または面接触し得る把持面を有していればよい。第2把持面12A、第4把持面22A、第6把持面32Aの各々は、把持対象物と面接触し得るように、例えば第4方向から視て円弧状に設けられていてもよい。
好ましくは、第2把持部12、第4把持部22および第6把持部32は、上記第2状態においても把持対象物と接触し得る把持面を有している。好ましくは、第2把持部12、第4把持部22および第6把持部32は、例えば円柱形状または角柱形状である。また、第2把持部12、第4把持部22および第6把持部32は、例えば円錐形状、角錐形状、円錐台形状、または角錐台形状であってもよい。この場合、第2把持部12、第4把持部22および第6把持部32は、下方に向かって拡径されているのが好ましい。
上記把持装置100において、第1ハンド部1、第2ハンド部2および第3ハンド部3は、第1方向、第2方向、および第3方向が互いに任意の角度を成すように配置されていてもよい。
上記把持装置100において、第5把持部31は第1把持部11および第3把持部21と同様に第1駆動部により駆動されてもよい。
上記把持装置は、少なくとも第1ハンド部1および第2ハンド部2を備えていればよい。把持装置100が第1ハンド部1および第2ハンド部2のみを備える場合には、第1方向および第2方向は互いに平行であればよい。この場合、第1把持面11Aと第3把持面21Aとは、互いに向かい合うように配置されていればよい。
上述した各変形例も、上記第1状態においては第1把持部11、第3把持部21および第5把持部31が、上記第2状態においては第2把持部12、第4把持部22および第6把持部32が、把持対象物を把持し得るため、把持可能な把持対象物の寸法範囲が従来の把持装置と同等あるいはそれ以上に広く、かつ従来の把持装置と比べて小型化されている。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
1 第1ハンド部、2 第2ハンド部、3 第3ハンド部、4 第1モータ、5,9 ボールねじ、5C,5D ナット部、6,7,10,17,27,37 案内部、8 第2モータ、11 第1把持部、11A 第1把持面、12 第2把持部、12A 第2把持面、13,23,33 軸部、14,24,34 アクチュエータ、14A 本体部、14B 直動軸、14C 第1接続軸,14D 第2接続軸、15 第1爪部、16,26,36 弾性部材、21 第3把持部、21A 第3把持面、22 第4把持部、22A 第4把持面、25 第2爪部、31 第5把持部、31A 第5把持面、32 第6把持部、32A 第6把持面、35 第3爪部、40 基台、100 把持装置。
Claims (7)
- 第1ハンド部と第2ハンド部とを備え、
前記第1ハンド部は、第1方向に往復運動可能に設けられている第1把持部と、前記第1把持部と軸部を介して接続されており、前記軸部を中心として回転運動可能に設けられている第2把持部とを含み、
前記第2把持部は、少なくとも前記第1方向から視て前記第1把持部と重なる領域内に配置される第1状態と、前記第1方向から視て前記第1把持部と重なる領域外に配置される第2状態とを切替可能に設けられている、把持装置。 - 前記第1ハンド部は、前記第1把持部の下方に配置されている爪部をさらに含み、
前記爪部は、前記第1把持部よりも前記第1方向に突出した第3状態と、前記第1把持部よりも前記第1方向に突出していない第4状態とを切替可能に設けられている、請求項1に記載の把持装置。 - 前記爪部は、前記第4状態においては前記第1方向に張力が付与されており、前記張力が開放されたときに前記第3状態を実現可能に設けられている、請求項2に記載の把持装置。
- 前記第2ハンド部は、第2方向に往復運動可能に設けられている第3把持部と、前記第3把持部に対して回転運動可能に設けられている第4把持部とを含み、
前記第1把持部を前記第1方向に往復運動させ、かつ前記第3把持部を前記第2方向に往復運動させる第1駆動部をさらに備え、
前記第1駆動部は、電動機と、前記電動機の回転運動を直線運動に変換するボールねじとを含み、
前記ボールねじは、前記第1把持部と接続されている左ねじと、前記第3把持部に接続されている右ねじとを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の把持装置。 - 前記第2把持部を回転運動させる第2駆動部をさらに備え、
前記第2把持部は、前記第2駆動部により、前記第1状態において把持対象物と接触し得る前記第2把持部の接触部と前記軸部の中心軸とを結ぶ線分が前記第1方向と平行となる位置に回転運動され得る、請求項1〜4のいずれか1項に記載の把持装置。 - 第3方向に往復運動可能に設けられている第5把持部と、前記第5把持部に対して回転運動可能に設けられている第6把持部とを含む第3ハンド部と、
前記第5把持部を前記第3方向に往復動させる第3駆動部をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の把持装置。 - 前記第2状態において、前記第1把持部、前記第3把持部、および前記第5把持部の内接円の中心と、前記第2把持部、前記第4把持部、および前記第6把持部との間の各最短距離は、前記内接円の半径以上である、請求項6に記載の把持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017158501A JP2019034388A (ja) | 2017-08-21 | 2017-08-21 | 把持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017158501A JP2019034388A (ja) | 2017-08-21 | 2017-08-21 | 把持装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019034388A true JP2019034388A (ja) | 2019-03-07 |
Family
ID=65636367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017158501A Pending JP2019034388A (ja) | 2017-08-21 | 2017-08-21 | 把持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019034388A (ja) |
-
2017
- 2017-08-21 JP JP2017158501A patent/JP2019034388A/ja active Pending
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