以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る発光装置30を説明するための図である。
発光装置30は、発光部材10及び透光部材20を備えている。
発光部材10は、発光領域140を有している。発光領域140は、複数の発光部142及び複数の透光部144を有している。複数の発光部142及び複数の透光部144は、交互に並んでおり、特に、複数の透光部144のそれぞれは、隣り合う発光部142の間に位置している。複数の発光部142は、第1色で発光する。つまり、発光領域140からは単一の光(第1色の光)が発せられる。第1色は、例えば赤色である。複数の発光部142から発せられた光は、透光部材20側に出射される。
透光部材20は、発光領域140の発光面側に、発光領域140から離間して位置している。透光部材20は、面22及び面24を有している。透光部材20は、面22が発光領域140に対向するように位置している。透光部材20の面22には、発光領域140内の複数の発光部142のパターンが映っている。面24は、面22の反対側に位置している。
透光部材20は、発光部材10(発光領域140)を保護するカバーとして機能することができる。透光部材20は、耐食性の高い透明樹脂、例えば、アクリル樹脂又はポリカーボネートからなるようにすることができる。
図1に示す例において、発光領域140内の複数の発光部142のパターンは、位置Pから角度θpの範囲内に位置しており、透光部材20に映る光のパターンは、位置Pから角度θcの範囲内に位置している。位置Pは、発光領域140を挟んで透光部材20の反対側に位置している。透光部材20は、発光領域140よりも、位置Pから離れており、したがって、角度θcは角度θpよりも小さい。
図1に示す発光装置30は、自動車のハイマウントストップランプ(HMSL)に用いることができる。具体的には、発光部材10は、HMSLとなり、自動車のリアガラスに取り付けることができ、自動車の外部、特に自動車の後方に向けて光を出射する。位置Pは、運転席と助手席の間の位置とすることができる。
図2は、モアレが発生する理由を説明するための図である。
位置P(図2内の3段目のパターン)では、発光領域140内の複数の発光部142のパターン(図2内の2段目のパターン)と透光部材20に映る光のパターン(図2内の1段目のパターン)によってモアレが発生しており、明部(B)及び暗部(D)が交互に並んでいる。
位置Pにおけるモアレは、発光領域140内の複数の発光部142のパターンの幅と透光部材20に映る光のパターンの幅が位置Pにおいて異なることによって発生している。具体的には、上記のとおり、発光領域140内の複数の発光部142のパターンは、位置Pから角度θpの範囲内に位置し、透光部材20に映る光のパターンは、位置Pから角度θcの範囲内に位置している。角度θcは角度θpよりも小さくなっている。したがって、位置Pでは、発光領域140内の複数の発光部142のパターンと透光部材20に映る光のパターンとにずれが生じ、これによって位置Pにおいてモアレが発生している。
図3は、図1に示した発光部材10の詳細の一例を説明するための図である。
図3に示す例において、発光部材10は、ボトムエミッションであり、発光部142からの光が基板100(詳細は後述)を透過して出射されている。他の例において、発光部材10は、ボトムエミッションでなくてもよく、トップエミッションであってもよい。
発光部材10は、基板100を備えている。基板100は、第1面102及び第2面104を有している。複数の発光部142は、基板100の第1面102側に位置している。第2面104は、第1面102の反対側に位置している。基板100は、第2面104が透光部材20に対向するように位置している。
基板100の第2面104は、発光領域140の発光面として機能している。具体的には、複数の発光部142からの光は、基板100を透過して基板100の第2面104から透光部材20に向けて出射される。
図4は、図3に示した発光装置30を基板100の第1面102側から見た平面図である。図5は、図4のA−A断面図である。
図4を用いて、発光部材10の平面レイアウトの詳細を説明する。
発光部材10は、基板100及び発光領域140を備えている。発光領域140は、複数の発光部142及び複数の透光部144を有している。
図4に示す例では、基板100の形状は、一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形である。なお、基板100の形状は、図4に示す例に限定されるものではない。
発光領域140は、面状に広がっており、図4に示す例では、発光領域140の形状は、一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形である。特に図4に示す例では、複数の発光部142及び複数の透光部144は、基板100の短辺の延伸方向に延伸しており、基板100の長辺の延伸方向に並んでいる。このようにして、複数の発光部142は、ストライプ状に並んでいる。なお、発光領域140の形状は、図4に示す例に限定されるものではない。
図5を用いて、発光部材10の断面構造の詳細を説明する。
発光部材10は、基板100、第1電極110、有機層120及び第2電極130を有している。
基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第2面104は、第1面102の反対側にある。第1電極110、有機層120及び第2電極130は、基板100の第1面102側に位置している。
基板100は、透光性を有する絶縁材料からなっている。一例において、基板100は、ガラス又は樹脂(例えば、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)又はポリイミド)からなっている。
基板100は、可撓性を有していてもよいし、又は可撓性を有していなくてもよい。基板100が樹脂から成る場合、基板100は可撓性を有するようにすることができる。
第1電極110は、導電性を及び透光性を有する材料からなっている。一例において、第1電極110は、金属酸化物、より具体的には、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)又はZnO(Zinc Oxide)を含んでいる。他の例において、第1電極110は、導電性有機材料、より具体的には、カーボンナノチューブ又はPEDOT/PSSを含んでいてもよい。
有機層120は、有機ELによって光を発する材料を含んでいる。一例において、有機層120は、第1電極110側から第2電極130側に向けて、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、発光層(EML)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)を順に含んでいる。第1電極110からHIL及びHTLを経由して正孔がEMLに注入され、第2電極130からEIL及びETLを経由して電子がEMLに注入される。正孔及び電子は、EMLにおいて再結合し、これによって光が発せられる。
第2電極130は、導電性及び遮光性を有する材料からなっており、特に、光反射性を有している。一例において、金属、より具体的には、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn及びInからなる群の中から選択される金属又はこの群から選択される金属の合金を含んでいる。
発光部142は、基板100の第1面102から第1電極110、有機層120及び第2電極130を順に含む積層構造からなっている。図5の黒矢印で示すように、発光部142では、有機層120から発せられた光は、第1電極110を透過して基板100を透過して基板100の第2面104から出射される。有機層120から発せられた光が第2電極130側に向かったとしても、この光は第2電極130によって第1電極110側に向けて反射される。
図5に示す例では、第2電極130の幅は、発光部142の幅よりも広くなっている。特に、第2電極130の端部は、発光部142の端部から距離Δだけ外側に位置している。
透光部144には、遮光部材、特に、図5に示す例では第2電極130が重なっていない。したがって、図5の白矢印で示すように、外部からの光が透光部144を透過することができる。
図6は、実施形態1の第1例に係る発光領域140を説明するための図である。
複数の発光部142は、第1色で発光する。つまり、発光領域140からは単一の光(第1色の光)が発せられる。第1色は、例えば赤色である。発光領域140がHMSLとして用いられる場合は、第1色は赤色にすることができる。
図6の実施形態1における発光領域140のパターン(図6の実施形態1の1段目)では、複数の透光部144の幅が発光領域140内の位置によって異なっている。特に図6に示す例では、第1幅を有する透光部144(第1透光部)と第1幅よりも広い第2幅を有する透光部144(第2透光部)が交互に並んでいる。このようにして、複数の発光部142及び複数の透光部144の配列方向において、複数の透光部144の幅が周期的に変化している。
図6の実施形態1における発光領域140のパターン(図6の実施形態1の1段目)において、複数の発光部142の幅は、互いに実質的に同一となっており、一例において、各発光部142の幅は、複数の発光部142の幅の平均の95%以上105%以下の範囲にある。複数の発光部142の幅が互いに実質的に同一であることによって、発光領域140内での輝度のばらつきを目立たせなくすることができる。
図6の比較例1における発光領域140内の複数の発光部142のパターン(図6の比較例1の1段目)では、複数の透光部144の幅が発光領域140内のいずれの位置においても同一となっており、複数の発光部142の幅が発光領域140内のいずれの位置においても同一となっている。
図6において、角度θpに対する角度θcの相対的大きさ(例えば、図1)は、実施形態1及び比較例1において同一となっている。つまり、実施形態1及び比較例1において、発光部材10(発光領域140)の幅、発光部材10と透光部材20の間の距離、及び位置Pと発光部材10の間の距離は、共通している。
図7は、図6の比較例1の位置Pにおけるパターン(図6の比較例1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図7の上段)及び図6の実施形態1の位置Pにおけるパターン(図6の実施形態1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図7の下段)を示す図である。
図7の各スペクトルにおける横軸の空間周波数は、パターンの全幅に対する各スペクトルの波数である。
図6の比較例1における位置Pのパターン(図6の比較例1の2段目)では、暗部(D)、明部(B)及び暗部(D)の周期が4回繰り返されているといえる。このことは、図7の比較例1におけるスペクトル(図7の上段)の空間周波数4においてピークが現れていることからも観測される。
図6及び図7の結果より、人間の視覚にとって目立つモアレの成分は、低空間周波数(例えば、おおよそ1以上10以下)における成分であるといえる。これに対して、高空間周波数(例えば、おおよそ50以上)における成分では、モアレの明暗間距離が短くなり、モアレを人間の視覚で識別することが困難となる。したがって、高空間周波数における成分は、人間の視覚にとって目立たない成分であるといえる。
図7において、実施形態1のスペクトル(図7の下段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図7において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)は、比較例1のスペクトル(図7の上段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図7において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)よりも小さくなっている。したがって、実施形態1のモアレ(図6の実施形態1の2段目)は、比較例1のモアレ(図6の比較例1の2段目)よりも目立たなくなっているといえる。
なお、図7の実施形態1のスペクトルでは、空間周波数100及びその周辺においてピークが現れているが、高空間周波数における成分は、上記のとおり、人間の視覚にとって目立たない成分であるといえる。したがって、実施形態1のモアレ(図6の実施形態1の2段目)が図7の実施形態1のスペクトル(図7の下段)における空間周波数100及びその周辺のピークによって目立つことはないといえる。
図8は、実施形態1の第2例に係る発光領域140を説明するための図である。図8に示す例は、以下の点を除いて、図6に示した例と同様である。
図8の実施形態1における発光領域140のパターン(図8の実施形態1の1段目)では、複数の透光部144の幅が発光領域140内の位置によって異なっている。特に図8に示す例では、第1幅を有する透光部144、第1幅と等しい第2幅を有する透光部144、第1幅よりも狭い第3幅を有する透光部144及び第1幅よりも広い第4幅を有する透光部144が繰り返し並んでいる。このようにして、複数の発光部142及び複数の透光部144の配列方向において、複数の透光部144の幅が周期的に変化している。
図9は、図8の比較例1の位置Pにおけるパターン(図8の比較例1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図9の上段)及び図8の実施形態1の位置Pにおけるパターン(図8の実施形態1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図9の下段)を示す図である。
図9において、実施形態1のスペクトル(図9の下段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図9において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)は、比較例1のスペクトル(図9の上段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図9において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)よりも小さくなっている。したがって、実施形態1のモアレ(図8の実施形態1の2段目)は、比較例1のモアレ(図8の比較例1の2段目)よりも目立たなくなっているといえる。
なお、図9の実施形態1のスペクトルでは、空間周波数50及びその周辺、空間周波数100及びその周辺並びに空間周波数150及びその周辺においてピークが現れているが、高空間周波数における成分は、上記のとおり、人間の視覚にとって目立たない成分であるといえる。したがって、実施形態1のモアレ(図8の実施形態1の2段目)が図9の実施形態1のスペクトル(図9の下段)における空間周波数50及びその周辺、空間周波数100及びその周辺並びに空間周波数150及びその周辺のピークによって目立つことはないといえる。
図10は、実施形態1の第3例に係る発光領域140を説明するための図である。図10に示す例は、以下の点を除いて、図8に示した例と同様である。
図10の実施形態1における発光領域140のパターン(図10の実施形態1の1段目)では、複数の透光部144の幅が発光領域140内の位置によって異なっている。特に図10に示す例では、第1幅を有する透光部144、第1幅と等しい第2幅を有する透光部144、第1幅と等しい第3幅を有する透光部144、第1幅と等しい第4幅を有する透光部144、第1幅と等しい第5幅を有する透光部144及び第1幅よりも広い第6幅を有する透光部144が繰り返し並んでいる。このようにして、複数の発光部142及び複数の透光部144の配列方向において、複数の透光部144の幅が周期的に変化している。
図11は、図10の比較例1の位置Pにおけるパターン(図10の比較例1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図11の上段)及び図10の実施形態1の位置Pにおけるパターン(図10の実施形態1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図11の下段)を示す図である。
図11において、実施形態1のスペクトル(図11の下段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図11において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)は、比較例1のスペクトル(図11の上段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図11において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)よりも小さくなっている。したがって、実施形態1のモアレ(図10の実施形態1の2段目)は、比較例1のモアレ(図10の比較例1の2段目)よりも目立たなくなっているといえる。
なお、図11の実施形態1のスペクトルでは、空間周波数33及びその周辺、空間周波数66及びその周辺、空間周波数99及びその周辺、空間周波数132及びその周辺並びに空間周波数165及びその周辺においてピークが現れているが、高空間周波数における成分は、上記のとおり、人間の視覚にとって目立たない成分であるといえる。したがって、実施形態1のモアレ(図10の実施形態1の2段目)が図11の実施形態1のスペクトル(図11の下段)における空間周波数33及びその周辺、空間周波数66及びその周辺、空間周波数99及びその周辺、空間周波数132及びその周辺並びに空間周波数165及びその周辺のピークによって目立つことはないといえる。
図12は、実施形態1の第4例に係る発光領域140を説明するための図である。図112に示す例は、以下の点を除いて、図8に示した例と同様である。
図12の実施形態1における発光領域140のパターン(図12の実施形態1の1段目)では、複数の透光部144の幅が発光領域140内の位置によって異なっている。特に図12に示す例では、第1幅を有する透光部144、第1幅と等しい第2幅を有する透光部144、第1幅と等しい第3幅を有する透光部144及び第1幅よりも広い第4幅を有する透光部144が繰り返し並んでいる。このようにして、複数の発光部142及び複数の透光部144の配列方向において、複数の透光部144の幅が周期的に変化している。
図13は、図12の比較例1の位置Pにおけるパターン(図12の比較例1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図13の上段)及び図12の実施形態1の位置Pにおけるパターン(図12の実施形態1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図13の下段)を示す図である。
図13において、実施形態1のスペクトル(図13の下段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図13において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)は、比較例1のスペクトル(図13の上段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図13において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)よりも小さくなっている。したがって、実施形態1のモアレ(図12の実施形態1の2段目)は、比較例1のモアレ(図12の比較例1の2段目)よりも目立たなくなっているといえる。
なお、図13の実施形態1のスペクトルでは、空間周波数50及びその周辺、空間周波数100及びその周辺並びに空間周波数150及びその周辺においてピークが現れているが、高空間周波数における成分は、上記のとおり、人間の視覚にとって目立たない成分であるといえる。したがって、実施形態1のモアレ(図12の実施形態1の2段目)が図13の実施形態1のスペクトル(図13の下段)における空間周波数50及びその周辺、空間周波数100及びその周辺並びに空間周波数150及びその周辺のピークによって目立つことはないといえる。
図14は、実施形態1の第5例に係る発光領域140を説明するための図である。図14に示す例は、以下の点を除いて、図8に示した例と同様である。
図14の実施形態1における発光領域140のパターン(図14の実施形態1の1段目)では、複数の発光部142の幅が発光領域140内の位置によって異なっている。特に図14に示す例では、第1幅を有する発光部142(第1発光部)及び第1幅よりも狭い第2幅を有する発光部142(第2発光部)が交互に並んでいる。このようにして、複数の発光部142及び複数の透光部144の配列方向において、複数の発光部142の幅が周期的に変化している。
なお、図14の実施形態1において、複数の発光部142は等間隔に並んでいる。他の例において、複数の透光部144の幅が、発光領域140内の位置によらず一定であってもよい。
図5に示した距離Δは、発光部142の幅により異なっていてもよい。特に、距離Δは、発光部142の幅が広くいほど大きくなっていてもよい。例えば、上述した第2発光部(上述した第1発光部よりも狭い発光部)の距離Δは、上述した第1発光部の距離Δよりも小さくてもよい。
図5に示した距離Δは、発光部142の幅によらずに実質的に等しくてもよい。例えば、各発光部142の距離Δは、複数の発光部142の距離Δの平均の95%以上105%以下とすることができる。
図15は、図14の比較例1の位置Pにおけるパターン(図14の比較例1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図15の上段)及び図14の実施形態1の位置Pにおけるパターン(図14の実施形態1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図15の下段)を示す図である。
図15において、実施形態1のスペクトル(図15の下段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図15において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)は、比較例1のスペクトル(図15の上段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図15において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)よりも小さくなっている。したがって、実施形態1のモアレ(図14の実施形態1の2段目)は、比較例1のモアレ(図14の比較例1の2段目)よりも目立たなくなっているといえる。
なお、図15の実施形態1のスペクトルでは、空間周波数100及びその周辺においてピークが現れているが、高空間周波数における成分は、上記のとおり、人間の視覚にとって目立たない成分であるといえる。したがって、実施形態1のモアレ(図14の実施形態1の2段目)が図15の実施形態1のスペクトル(図15の下段)における空間周波数100及びその周辺のピークによって目立つことはないといえる。
図16は、実施形態1の第6例に係る発光領域140を説明するための図である。図16に示す例は、以下の点を除いて、図14に示した例と同様である。
図16の実施形態1における発光領域140内の複数の発光部142のパターン(図16の実施形態1の1段目)では、複数の発光部142の幅が発光領域140内の位置によって異なっている。特に図16に示す例では、第1幅を有する発光部142、第1幅と等しい第2幅を有する発光部142、第1幅よりも狭い第3幅を有する発光部142及び第1幅よりも広い第4幅を有する発光部142が繰り返し並んでいる。このようにして、複数の発光部142及び複数の透光部144の配列方向において、複数の発光部142の幅が周期的に変化している。
図17は、図16の比較例1の位置Pにおけるパターン(図16の比較例1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図17の上段)及び図16の実施形態1の位置Pにおけるパターン(図16の実施形態1の2段目)をフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図17の下段)を示す図である。
図17において、実施形態1のスペクトル(図17の下段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図17において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)は、比較例1のスペクトル(図17の上段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図17において破線の丸で囲まれた空間周波数4の成分の大きさ)よりも小さくなっている。したがって、実施形態1のモアレ(図16の実施形態1の2段目)は、比較例1のモアレ(図16の比較例1の2段目)よりも目立たなくなっているといえる。
なお、図17の実施形態1のスペクトルでは、空間周波数50及びその周辺、空間周波数100及びその周辺並びに空間周波数150及びその周辺においてピークが現れているが、高空間周波数における成分は、上記のとおり、人間の視覚にとって目立たない成分であるといえる。したがって、実施形態1のモアレ(図16の実施形態1の2段目)が図17の実施形態1のスペクトル(図17の下段)における空間周波数50及びその周辺、空間周波数100及びその周辺並びに空間周波数150及びその周辺のピークによって目立つことはないといえる。
図18は、図10又は図12に示した発光領域140の詳細の第1例を説明するための図である。
発光領域140は、複数の部分発光領域140aを有している。各部分発光領域140aは、複数の発光部142及び複数の透光部144を有している。複数の部分発光領域140aは、共通の基板(基板100)に設けられている。
発光領域140は、部分発光領域140a内で隣り合う発光部142の間に透光部144(透光部144a)を有しており、隣り合う部分発光領域140aの間に透光部144(透光部144b)を有している。透光部144bの幅は、透光部144aの幅よりも広くなっている。したがって、複数の透光部144の幅は、発光領域140内の位置によって異なっている。特に図18に示す例では、複数の透光部144の幅は、発光領域140内の位置によって周期的に変化しており、具体的には、部分発光領域140a内で隣り合う発光部142の間では透光部144aの幅となり、隣り合う部分発光領域140aの間では透光部144bの幅となっている。
図19は、図10又は図12に示した発光領域140の詳細の第2例を説明するための図である。図19に示す例は、以下の点を除いて、図18に示した例と同様である。
発光部材10は、複数の基板100及び複数の部分発光領域140aを有している。複数の部分発光領域140aは、複数の基板100にそれぞれ設けられている。つまり、発光領域140は、複数の基板100に亘って位置している。図19に示す例においても、隣り合う部分発光領域140aの間の領域は、透光部144bとなっている。
以上、本実施形態によれば、発光領域140内の複数の発光部142のパターンと複数の発光部142からの光によって透光部材20に映る光のパターンとによって生じ得るモアレを目立たなくさせることができる。
(実施形態2)
図20は、実施形態2の第1例に係る発光装置30を説明するための図である。図20に示す発光装置30は、以下の点を除いて、実施形態1に係る発光装置30と同様である。
発光装置30は、発光部材10及び透光部材20を備えている。
図20に示す発光部材10は、図3から図5に示した発光部材10と同様である。特に、発光部材10は、基板100の第2面104が透光部材20に対向するように位置しており、複数の発光部142は、基板100の第1面102側に位置している。
透光部材20は、発光部材10とは反対側に向けて凸に湾曲している。発光部材10は、平坦な形状を有している。したがって、発光部材10と透光部材20の間の距離dは、位置によって異なっており、具体的には透光部材20の中心に向かうほど大きくなっている。このようにして、透光部材20は、発光部材10から第1距離離れた第1部分(例えば、図20の点A1)及び第1の距離と異なる第2距離離れた第2部分(例えば、図20の点A2)を有している。特に図20に示す例では、点A1と発光部材10の間の距離dA1は、点A2と発光部材10の間の距離dA2よりも大きくなっている。
特に図20に示す例では、透光部材20は、発光部材10に垂直に交わる直線(図20では、y軸)上に中心Cを有する円弧に沿って湾曲している。発光部材10は、移動体(例えば、自動車)のリアガラスに取り付けられたハイマウントストップランプとすることができる。上記直線の延伸方向(図20のy軸方向)において、移動体の運転席Dは、円弧の中心Cよりも、発光部材10から離れて位置している。
図21は、図20に示した発光装置30によるモアレの一例を説明するための図である。
実施形態2において、上記したように、透光部材20は、湾曲している。さらに、実施形態2において、複数の発光部142は、等間隔に並んでおり、複数の発光部142の幅は、互いに実質的に同一となっており、複数の透光部144の幅は、互いに実質的に同一となっている。
比較例2は、透光部材20が平坦な形状を有する点を除いて、実施形態2と同様である。
図22は、図21の比較例2の位置Pにおけるパターンをフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図22の上段)及び図21の実施形態2の位置Pにおけるパターンをフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図22の下段)を示す図である。
図21の比較例2における位置Pのパターンでは、明部(B)、暗部(D)及び明部(B)の周期が1回繰り返されているといえる。このことは、図22の比較例2におけるスペクトル(図22の上段)の空間周波数1においてピークが現れていることからも観測される。
図22において、実施形態2のスペクトル(図22の下段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図22において破線の丸で囲まれた空間周波数1の成分の大きさ)は、比較例2のスペクトル(図22の上段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図22において破線の丸で囲まれた空間周波数1の成分の大きさ)よりも小さくなっている。したがって、実施形態2のモアレ(図21)は、比較例2のモアレ(図21)よりも目立たなくなっているといえる。
図23は、実施形態2においてモアレが目立たなくなる理由を説明するための図である。
図23の4つのスペクトルは、発光部材10及び透光部材20の双方が平坦な形状を有する場合の位置Pにおけるパターンをフーリエ変換することによって得られている。いずれのスペクトルにおいても、位置Pと透光部材20の間の距離は共通している。1段目、2段目、3段目及び4段目のそれぞれのスペクトルでは、発光部材10と透光部材20の間の距離dがそれぞれΔd、2Δd、4Δd及び8Δdとなっている。
各スペクトルは、低空間周波数において互いに異なる空間周波数にピークを有している。具体的には、1段目のスペクトルは空間周波数1にピークを有し、2段目のスペクトルは空間周波数2にピークを有し、3段目のスペクトルは空間周波数4にピークを有し、4段目のスペクトルは空間周波数8にピークを有している。
図23に示す結果は、発光部材10と透光部材20の距離dによって、低空間周波数におけるピーク位置を制御することができることを示唆する。したがって、発光部材10と透光部材20の間の距離dが位置によって異なることで、特定の空間周波数にピークが偏在することを防ぎ、ピークの分散が可能になるといえる。このようにして、実施形態2においてモアレが目立たなくなるといえる。
図24は、実施形態2の第2例に係る発光装置30を説明するための図である。図24に示す発光装置30は、以下の点を除いて、図20に示した発光装置30と同様である。
透光部材20は、発光部材10側に向けて凸に湾曲している。発光部材10は、平坦な形状を有している。したがって、発光部材10と透光部材20の間の距離dは、位置によって異なっており、具体的には透光部材20の中心に向かうほど小さくなっている。このようにして、透光部材20は、発光部材10から第1距離離れた第1部分(例えば、図24の点A1)及び第1の距離と異なる第2距離離れた第2部分(例えば、図24の点A2)を有している。特に図24に示す例では、点A1と発光部材10の間の距離dA1は、点A2と発光部材10の間の距離dA2よりも小さくなっている。
図25は、図24に示した発光装置30によるモアレの一例を説明するための図である。図26は、図25の比較例2の位置Pにおけるパターンをフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図26の上段)及び図25の実施形態2の位置Pにおけるパターンをフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図26の下段)を示す図である。図25及び図26に示す例は、以下の点を除いて、図21及び図22に示した例と同様である。
図26において、実施形態2のスペクトル(図26の下段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図26において破線の丸で囲まれた空間周波数1の成分の大きさ)は、比較例2のスペクトル(図26の上段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図26において破線の丸で囲まれた空間周波数1の成分の大きさ)よりも小さくなっている。したがって、実施形態2のモアレ(図25)は、比較例2のモアレ(図25)よりも目立たなくなっているといえる。
図27は、実施形態2の第3例に係る発光装置30を説明するための図である。図27に示す発光装置30は、以下の点を除いて、図20に示した発光装置30と同様である。
透光部材20は、発光部材10に向かう方向及び発光部材10から離れる方向(特に、図27に示す例では、発光部材10に垂直な方向)に振動する波に沿った形状を有しており、図27に示す例では正弦波に沿って湾曲している。したがって、発光部材10と透光部材20の間の距離dは、位置によって異なっている。このようにして、透光部材20は、発光部材10から第1距離離れた第1部分(例えば、図27の点A1)及び第1の距離と異なる第2距離離れた第2部分(例えば、図27の点A2)を有している。特に図27に示す例では、点A1と発光部材10の間の距離dA1は、点A2と発光部材10の間の距離dA2よりも大きくなっている。
図28は、図27に示した発光装置30によるモアレの一例を説明するための図である。図29は、図28の比較例2の位置Pにおけるパターンをフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図29の上段)及び図28の実施形態2の位置Pにおけるパターンをフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図29の下段)を示す図である。図28及び図29に示す例は、以下の点を除いて、図21及び図22に示した例と同様である。
図29において、実施形態2のスペクトル(図29の下段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図29において破線の丸で囲まれた空間周波数1の成分の大きさ)は、比較例2のスペクトル(図29の上段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図29において破線の丸で囲まれた空間周波数1の成分の大きさ)よりも小さくなっている。したがって、実施形態2のモアレ(図28)は、比較例2のモアレ(図28)よりも目立たなくなっているといえる。
図30は、実施形態2の第4例に係る発光装置30を説明するための図である。図30に示す発光装置30は、以下の点を除いて、図20に示した発光装置30と同様である。
透光部材20は、発光部材10に向かう方向及び発光部材10から離れる方向(特に、図30に示す例では、発光部材10に垂直な方向)に振動する波に沿った形状を有しており、図30に示す例では三角波状に折れ曲がっている。したがって、発光部材10と透光部材20の間の距離dは、位置によって異なっている。このようにして、透光部材20は、発光部材10から第1距離離れた第1部分(例えば、図30の点A1)及び第1の距離と異なる第2距離離れた第2部分(例えば、図30の点A2)を有している。特に図30に示す例では、点A1と発光部材10の間の距離dA1は、点A2と発光部材10の間の距離dA2よりも大きくなっている。
図31は、図30に示した発光装置30によるモアレの一例を説明するための図である。図32は、図31の比較例2の位置Pにおけるパターンをフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図32の上段)及び図31の実施形態2の位置Pにおけるパターンをフーリエ変換することによって得られたスペクトル(図32の下段)を示す図である。図31及び図32に示す例は、以下の点を除いて、図21及び図22に示した例と同様である。
図32において、実施形態2のスペクトル(図32の下段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図32において破線の丸で囲まれた空間周波数1の成分の大きさ)は、比較例2のスペクトル(図32の上段)の低空間周波数、特に1以上10以下におけるピークの大きさ(図32において破線の丸で囲まれた空間周波数1の成分の大きさ)よりも小さくなっている。したがって、実施形態2のモアレ(図31)は、比較例2のモアレ(図31)よりも目立たなくなっているといえる。
図33は、実施形態2の第5例に係る発光装置30を説明するための図である。図33に示す発光装置30は、以下の点を除いて、図20に示した発光装置30と同様である。
発光部材10は、透光部材20側に向けて凸に湾曲している。透光部材20は、平坦な形状を有している。したがって、発光部材10と透光部材20の間の距離dは、位置によって異なっている。このようにして、透光部材20は、発光部材10から第1距離離れた第1部分(例えば、図33の点A1)及び第1の距離と異なる第2距離離れた第2部分(例えば、図33の点A2)を有している。特に図33に示す例では、点A1と発光部材10の間の距離dA1は、点A2と発光部材10の間の距離dA2よりも小さくなっている。
図33に示す例では、発光部材10と透光部材20の間の距離dが位置によって異なっている。したがって、図23を用いて説明した理由と同様の理由によって、モアレが目立たなくなる。
図34は、実施形態2の第6例に係る発光装置30を説明するための図である。図34に示す発光装置30は、以下の点を除いて、図20に示した発光装置30と同様である。
発光部材10は、透光部材20の反対側に向けて凸に湾曲している。透光部材20は、平坦な形状を有している。したがって、発光部材10と透光部材20の間の距離dは、位置によって異なっている。このようにして、透光部材20は、発光部材10から第1距離離れた第1部分(例えば、図34の点A1)及び第1の距離と異なる第2距離離れた第2部分(例えば、図34の点A2)を有している。特に図34に示す例では、点A1と発光部材10の間の距離dA1は、点A2と発光部材10の間の距離dA2よりも大きくなっている。
図34に示す例では、発光部材10と透光部材20の間の距離dが位置によって異なっている。したがって、図23を用いて説明した理由と同様の理由によって、モアレが目立たなくなる。
図35は、実施形態2の第7例に係る発光装置30を説明するための図である。図35に示す発光装置30は、以下の点を除いて、図20に示した発光装置30と同様である。
発光部材10は、透光部材20に向かう方向及び透光部材20から離れる方向(特に、図35に示す例では、透光部材20に垂直な方向)に振動する波に沿った形状を有しており、図35に示す例では正弦波に沿って湾曲している。したがって、発光部材10と透光部材20の間の距離dは、位置によって異なっている。このようにして、透光部材20は、発光部材10から第1距離離れた第1部分(例えば、図35の点A1)及び第1の距離と異なる第2距離離れた第2部分(例えば、図35の点A2)を有している。特に図35に示す例では、点A1と発光部材10の間の距離dA1は、点A2と発光部材10の間の距離dA2よりも小さくなっている。
図35に示す例では、発光部材10と透光部材20の間の距離dが位置によって異なっている。したがって、図23を用いて説明した理由と同様の理由によって、モアレが目立たなくなる。
図36は、実施形態2の第8例に係る発光装置30を説明するための図である。図36に示す発光装置30は、以下の点を除いて、図20に示した発光装置30と同様である。
発光部材10は、透光部材20に向かう方向及び透光部材20から離れる方向(特に、図36に示す例では、透光部材20に垂直な方向)に振動する波に沿った形状を有しており、図36に示す例では三角波に沿って折れ曲がっている。したがって、発光部材10と透光部材20の間の距離dは、位置によって異なっている。このようにして、透光部材20は、発光部材10から第1距離離れた第1部分(例えば、図36の点A1)及び第1の距離と異なる第2距離離れた第2部分(例えば、図36の点A2)を有している。特に図36に示す例では、点A1と発光部材10の間の距離dA1は、点A2と発光部材10の間の距離dA2よりも小さくなっている。
図36に示す例では、発光部材10と透光部材20の間の距離dが位置によって異なっている。したがって、図23を用いて説明した理由と同様の理由によって、モアレが目立たなくなる。
以上、本実施形態によれば、発光領域140内の複数の発光部142のパターンと複数の発光部142からの光によって透光部材20に映る光のパターンとによって生じ得るモアレを目立たなくさせることができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。