以下、本発明の具体的な実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。以下の特定の実施の形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施の形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施の形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。さらに、各図面に記載した構成の形状、ならびに、長さ、奥行および幅などの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更している。
<実施の形態1>
本発明の一実施の形態である写真シール作成装置は、撮影や編集などを利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供するゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。写真シール作成装置は、例えば、ゲームセンタ、ショッピングモールおよび観光地の店舗などに設置される。
写真シール作成装置が提供するゲームにおいて、利用者は、写真シール作成装置に設けられたカメラを用いて自分自身などを撮影する。利用者は、その撮影画像に対して、前景画像および/または背景画像を合成したり、また、編集用合成用画像としてのペン画像入力やスタンプ画像入力などの編集機能(落書き編集機能)を用いたりして編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シールなどを成果物として受け取る。または、写真シール作成装置は編集した画像を利用者の携帯端末に提供し、利用者は携帯端末により成果物を受け取ることもできる。
1. 写真シール作成装置の外観構成
1.1 全体構成
図1から図3は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。写真シール作成装置1は、カメラによって撮影した撮影画像や、撮影画像に編集を加えた編集画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にするためにその画像をサーバに送信したりすることで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生などの若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置1において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が華やかな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影画像を生成するための撮影ユニット11と、生成された撮影画像を編集するための編集ユニット12とを備えている。
撮影ユニット11は、撮影準備を行うための事前選択操作部20、及び撮影を行うための撮影操作部21と背景部22と撮影補助部23から構成される。事前選択操作部20は、撮影操作部21の側面に設置される。事前選択操作部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる(図12の事前選択空間A0を参照)。また、撮影操作部21と背景部22とは、所定の距離を隔てて設けられている。本実施の形態では、写真シール作成装置1において、撮影操作部21が設けられた空間と、背景部22が設けられた空間と、撮影操作部21と背景部22との間の空間とを、撮影を行う「撮影空間」と称する。また、撮影空間のうち、撮影操作部21が設けられた空間を「撮影空間前方部」、背景部22が設けられた空間を「撮影空間後方部」、および撮影空間前方部と撮影空間前方部との間の空間を「撮影空間中央部」と称する(図12の撮影空間前方部A1−1、撮影空間中央部A1−2、及び撮影空間後方部A1−3を参照)。撮影空間中央部A1−2及び撮影空間後方部A1−3が、利用者が撮影用のポーズをとるための「利用者立ち位置領域」となる(図12の利用者立ち位置領域A1−23を参照)。撮影補助部23は、撮影空間中央部A1−2に配置されている部材に相当する。
事前選択操作部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を利用者に選択させるための処理を行ったりする。事前選択操作部20には、利用者が代金を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前選択操作部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前選択空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
撮影操作部21には、利用者を被写体として撮影するための装置が設置されている。撮影操作部21は、撮影空間に入った利用者から見て正面、すなわち撮影空間前方部A1−1に位置する。撮影操作部21には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間前方部A1−1を正面に見ている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影操作部21の左側面には側面パネル41Aが設けられ、右側面には側面パネル41Bが設けられる。さらに、撮影空間前方部A1−1を正面に見ている利用者からみて、撮影操作部21の正面奥には正面パネル42が設けられる。本実施の形態では、側面パネル41Aに、上述した事前選択操作部20が設置されている。なお、事前選択操作部20は、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよいし、側面パネル41A,41Bの両方に設置されるようにしてもよい。
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bを備えている。背面パネル51は、撮影空間前方部A1−1を正面に見ている利用者の背面側に位置する板状の部材である。撮影空間後方部A1−3を正面に見ている利用者からみて右側の面を右側面、左側の面を左側面とすると、背景部22の右側面には側面パネル52Aが設けられ、左側面には側面パネル52Bが設けられる。側面パネル52Aは、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である。側面パネル52Bは、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である。
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aには、縦フレーム24Aが取り付けられ、縦フレーム24Aの上には側面フレーム25A、縦フレーム24Aの下には連結フレーム26Aが取り付けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aは、縦フレーム24A、側面フレーム25A、および連結フレーム26Aを介して、連結される。
側面パネル41Bと側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Bには、縦フレーム24Bが取り付けられ、縦フレーム24Bの上には側面フレーム25B、縦フレーム24Bの下には連結フレーム26Bが取り付けられる。側面パネル41Bと側面パネル52Bは、縦フレーム24B、側面フレーム25B、および連結フレーム26Bを介して、連結される。
撮影補助部23は、利用者立ち位置領域A1−23(撮影空間中央部A1−2及び撮影空間後方部A1−3)における床面を形成する部材である床部23Aを含む。床部23Aは、連結フレーム26A,26Bに取り付けられている。
なお、背面パネル51の撮影空間側の面には、例えば緑色のクロマキー用のシートが、上下に昇降可能に取り付けられる。撮影時には、クロマキー用のシートが降りてきて、背面パネル51の撮影空間側の面を覆い、撮影終了時には、シートが巻き取られて上昇する。写真シール作成装置1は、クロマキー用のシートを背景として撮影することで、撮影処理や編集処理においてクロマキー合成を行う。これにより、利用者が所望する背景画像が
シートの部分に合成される。
側面パネル41A、縦フレーム24A、側面フレーム25A、連結フレーム26A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が利用者立ち位置領域A1−23(撮影空間中央部A1−2及び撮影空間後方部A1−3)の出入り口となる。また、側面パネル41B、縦フレーム24B、側面フレーム25B、連結フレーム26B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も利用者立ち位置領域A1−23(撮影空間中央部A1−2及び撮影空間後方部A1−3)の出入り口となる。
写真シール作成装置1がゲームセンタなどに設置される場合には、これらの利用者立ち位置領域A1−23の出入り口に、図3に示すように、カーテン2が取り付けられる。利用者立ち位置領域A1−23に立って撮影を行っている利用者は、カーテン2によって外部からは見えないようになっている。
撮影空間の四方は、正面パネル42、背面パネル51、側面パネル41A,41B,52A,52B、及びカーテン2によって、画定される。
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影操作部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
編集ユニット12の正面側は、面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。面61は、床面に対して垂直で、撮影操作部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール27を支持する支持部65が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール27が取り付けられる。カーテンレール27は、3本のレール27A,27B,27Cが組み合わされて、構成される。3本のレール27A,27B,27Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせられる。平行に設けられるレール27Aとレール27Bの一端は、側面フレーム25A,25Bにそれぞれ固定され、レール27Aとレール27Bの他端は、レール27Cの両端にそれぞれ接合される。
カーテンレール27には、図3に示すカーテン3,4が取り付けられる。カーテン3,4により囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。カーテン3,4により、編集ユニット12の正面前方の空間(図12の編集空間A2−1)と背面前方の空間(図12の編集空間A2−2)が外から見えないようになっている。なお、編集ユニット12の正面前方に取り付けられたカーテン3は、二重になっている。
また、後述するが、編集ユニット12の左側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の左側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間(図12の印刷待ち空間A3)となる。
1.2 事前選択操作部の構成
次に、各装置の構成について説明する。図4は、事前選択操作部20の正面図である。
事前選択操作部20の上側にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、撮影に関するコースの選択、編集の対象となる編集対象画像における背景となる画像の選択、作成画像のレイアウト、画像作成ゲーム中に流れるBGM(Back Ground Music)、音および音声の少なくともいずれかの選択、並びに利用者の名前の入力などを行わせる事前選択処理に用いられる画面が表示される。
撮影に関するコースは、利用者が2人で撮影を行う2人用コースと、3人以上で撮影を行う大人数コースとが用意されている。また、男女のカップルで撮影を行うカップルコースが用意されていてもよい。
タッチパネルモニタ71の下方には、スピーカ72が設けられる。スピーカ72は、事前選択処理の音声案内、BGM、効果音などを出力する。また、スピーカ72に隣接するようにして、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口73が設けられる。
1.3 撮影操作部の構成
図5は、撮影操作部21の正面図(図2のA−A断面図)である。撮影操作部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42に囲まれるようにして構成される。
正面パネル42の中央には、カメラユニット80が設けられる。カメラユニット80は、カメラ81(撮影部の一例)およびタッチパネルモニタ82(表示部の一例)から構成される。
カメラ81は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット80の内部に取り付けられる。カメラ81は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、利用者立ち位置領域A1−23にいる利用者を撮影する。カメラ81により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー表示画像ともいう)は、タッチパネルモニタ82にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ81により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
タッチパネルモニタ82は、カメラ81の下方に設けられる。タッチパネルモニタ82は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ82は、カメラ81により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。当該選択操作の具体例としては、撮影開始および終了の指示(撮影の制御指示)などが挙げられる。タッチパネルモニタ82には、カメラ81により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)や静止画像(撮影画像)が表示される。
カメラユニット80の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボユニット90Aが設置される。上ストロボユニット90Aは、正面上方から利用者の顔および上半身に光を照射する。また、カメラユニット80の下方には、下ストロボユニット90Bが設けられる。下ストロボユニット90Bは、正面下方から利用者の上半身、下半身および足元に光を照射する。上ストロボユニット90A及び下ストロボユニット90Bは、瞬間光(閃光)であるストロボ光を出射するストロボと、一定の明るさを保つ定常光を出射するLEDランプとを備える。ここで、ストロボは、瞬間光(閃光)を出射する光源(瞬間光源)の一例である。LEDランプは、定常光を出射する光源(定常光源)の一例である。上ストロボユニット90A及び下ストロボユニット90Bの詳細な構成については後述する。
下ストロボユニット90B上には、シャッターボタン85(操作ボタン)が設置されている。
なお、図示はしないが、正面パネル42の例えば天井付近には、スピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。
1.4 撮影補助部の構成
図6は、背景部22から見た撮影空間の正面図(図2のB−B断面図)である。図7は、天井ストロボユニットと、右側面ストロボユニットの周辺を示す一部拡大斜視図である。
撮影空間の上方には、撮影操作部21の正面パネル42、側面パネル41A,41B、および側面パネル52A,52Bに囲まれた天井15が形成される。天井15には、天井ストロボユニット90Cが設けられる。天井ストロボユニット90Cは、写真シール作成装置1の奥行き方向(背景部22から撮影操作部21に向かう方向)において、撮影空間中央部A1−2の中央位置よりも、やや撮影操作部21寄りの位置に設けられる。また、天井ストロボユニット90Cは、写真シール作成装置1の幅方向(撮影操作部21の側面パネル41Aから側面パネル41Bに向かう方向)においては、側面パネル41A側または側面パネル41B側のいずれにも偏ることなく、ほぼ中間位置に設けられる。天井ストロボユニット90Cはストロボ(瞬間光源の一例)を有する。利用者が撮影空間後方部A1−3に立ったときは、天井ストロボユニット90Cのストロボによってストロボ光が利用者の顔に照射される。すなわち、天井ストロボユニット90Cは、利用者の立ち位置がカメラ81から遠い位置(背景部22側)のときにメインライトとして機能する。天井ストロボユニット90Cには、ストロボの他に、定常光を出射するLED蛍光灯(定常光源の一例)が設けられている。これにより、天井ストロボユニット90Cは、撮影空間の照明としても機能する。
撮影空間中央部A1−2において、側面フレーム25Bおよび側面フレーム25Aには、それぞれ、右側面ストロボユニット90Dおよび左側面ストロボユニット90Eが取り付けられる。右側面ストロボユニット90Dおよび左側面ストロボユニット90Eは、写真シール作成装置1の奥行き方向(背景部22から撮影操作部21に向かう方向)においては、天井ストロボユニット90Cよりも、やや背景部22寄りの位置に設けられる。右側面ストロボユニット90Dおよび左側面ストロボユニット90Eは、それぞれストロボ(瞬間光源の一例)を有し、それぞれの照射面を床部23A側に傾けて設置される。右側面ストロボユニット90Dおよび左側面ストロボユニット90Eは、利用者立ち位置領域A1−23に立つ利用者に、それぞれ右横上方および左横上方からストロボ光を照射する。右側面ストロボユニット90D及び左側面ストロボユニット90Eが、利用者の上方から利用者の頭頂部にストロボ光を照射することによって、撮影画像において立体感が生成される。右側面ストロボユニット90Dおよび左側面ストロボユニット90Eには、ルーバ31が設けられる。ルーバ31によって、光の直進性が担保される。
1.5 背景部の構成
図8は、撮影空間内から見た背景部22の正面図(図2のC−C断面図)である。
背面パネル51の上部には、シート可動部122が設けられている。シート可動部122は、撮影時に、クロマキーシート121を図8に示す位置P121まで降下させ、クロマキーシート121は、背面パネル51の撮影空間側(図中、手前側)の面を覆う。撮影が終了すると、シート可動部122は、クロマキーシート121を巻き取り、シート可動部122内に収容する。クロマキーシート121の色は、例えば緑色とされる。なお、クロマキーシート121は、背面パネル51の撮影空間側の面に予め貼り付けられていてもよい。
なお、図示はしないが、側面パネル52A,52Bの撮影空間側の面にも、クロマキーシート121と同様に、クロマキーシートが貼り付けられていてもよい。
1.6 編集ユニットの構成
図9は、編集ユニット12(編集空間側)の正面図である。
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ131は、タブレットがディスプレイを露出するように設けられることによって構成される。タブレットは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。例えば、2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
図10は、編集ユニット12の左側面図である。編集ユニット12の左側面の下側にはシール紙排出口161が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。そのプリンタにより、編集作業を行った利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口161から排出される。
2. 写真シール作成装置の内部構成
図11は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。図11において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などにより構成される。制御部201は、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、及びRAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、事前選択操作部20、撮影操作部21、背景部22、撮影補助部23、編集操作部28A,28B、および印刷部29の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部202は、制御部201から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部203は、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば、利用者に選択された撮影画像や編集画像をサーバ(外部機器の一例)に送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定の記憶領域が割り当てられて保存され、サーバにアクセスしてきた携帯端末に表示されたり、ダウンロードされたりする。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206は、制御部201において実行されるプログラムやデータを記憶する。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
事前選択操作部20は、事前選択空間にいる利用者を対象とした事前選択処理を実現する。事前選択操作部20は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部74を含む。
タッチパネルモニタ71は、制御部201による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、各種の設定が行われる。
硬貨処理部74は、硬貨投入返却口73への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部74は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号を制御部201に出力する。
撮影操作部21は、利用者立ち位置領域A1−23にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影操作部21は、上ストロボユニット90A、下ストロボユニット90B、カメラ81、タッチパネルモニタ82、およびスピーカ83を含む。
撮影補助部23は、天井ストロボユニット90C、右側面ストロボユニット90D、および左側面ストロボユニット90Eを含む。
上ストロボユニット90A、下ストロボユニット90B、天井ストロボユニット90C、右側面ストロボユニット90D、および左側面ストロボユニット90Eは、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。以下、上ストロボユニット90A、下ストロボユニット90B、天井ストロボユニット90C、右側面ストロボユニット90D、および左側面ストロボユニット90Eを特に区別しない場合には、単に、ストロボユニット90という。
カメラ81は、制御部201によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)を制御部201に出力する。
背景部22は、シート可動部122を含む。シート可動部122は、制御部201から供給される制御信号に従って、クロマキーシート121の降下と、巻き取りによる上昇を行う。
編集操作部28Aは、編集空間において編集作業をしている利用者を対象とした編集処理を実現する。編集操作部28Aは、照明装置64、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ133を備えている。編集操作部28Bは、編集操作部28Aと反対側の編集空間にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集操作部28Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集操作部28A,28Bを特に区別しない場合には、単に、編集操作部28という。編集操作部28A,28Bが、編集ユニット12を構成する。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
印刷部29は、印刷済みのシール紙を利用者に提供する印刷処理を実現する。印刷部29は、プリンタ140を含むように構成される。プリンタ140にはシール紙ユニット141が装着される。プリンタ140は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、編集画像をシール紙ユニット141に収納されているシール紙142に印刷し、シール紙排出口161に排出する。
3. 利用者の移動
ここで、画像作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。図12は、写真シール作成ゲーム中の利用者の空間移動を説明するための図である。図12において、正面パネル42、背面パネル51、及び側面パネル41A,41B,52A,52Bで囲われた領域内が撮影空間である。撮影空間は、撮影操作部21が設けられている撮影空間前方部A1−1と、背景部22が設けられている撮影空間後方部A1−3と、撮影空間前方部A1−1と撮影空間後方部A1−3との間に位置する撮影空間中央部A1−2とを含む。撮影空間中央部A1−2と撮影空間後方部A1−3が、利用者立ち位置領域A1−23である。
まず、利用者は、事前選択操作部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入口に代金を投入する。次に、利用者は、タッチパネルモニタ71に表示される画面に従って各種の設定を行う。利用者は、例えば、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを事前選択作業として行う。
事前選択作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から、利用者立ち位置領域A1−23に入る。そして利用者は、撮影操作部21に設けられたカメラ81やタッチパネルモニタ82など利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G1から利用者立ち位置領域A1−23を出て編集空間A2−1に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように出入り口G2から利用者立ち位置領域A1−23を出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側(編集操作部28A側)の編集空間である。一方、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側(編集操作部28B側)の編集空間である。利用者が編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影操作部21のタッチパネルモニタ82の画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、画像の印刷の終了を待つ。印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられたシール紙排出口161から排出されたシール紙を受け取り、一連の画像作成ゲームを終える。
4. 写真シール作成ゲームの流れ
次に、利用者が写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームを行う処理の流れについて、図13を用いて説明する。図13は、写真シール作成装置1におけるゲームの開始から当該ゲームで写真シールを作成するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
ゲーム開始前の状態においては、写真シール作成装置1の制御部201は、事前選択操作部20のタッチパネルモニタ71に、硬貨の投入を促すメッセージを表示させる。また、制御部201は、図13に示すように、硬貨処理部74からの起動信号の有無に基づいて、硬貨投入返却口73に硬貨が投入されたか否かを判定する(S1)。制御部201は、硬貨投入返却口73に硬貨が投入されていないと判定した場合には(S1:NO)、硬貨が投入されたか否かの判定処理を継続する。
ゲームを開始しようとする利用者は、事前選択操作部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入返却口73に硬貨を投入する。硬貨投入返却口73へ硬貨が投入されると、硬貨処理部74からゲームの開始を指示する起動信号が出力される。制御部201は、硬貨処理部74から起動信号を入力すると、硬貨投入返却口73に硬貨が投入されたと判定し(S1:YES)、利用者に対して事前接客処理を実行する(S2)。
事前接客処理においては、制御部201は、タッチパネルモニタ71に、コースの選択、名前の入力、およびデザインの選択などを促すメッセージなどを表示させる。利用者が、タッチパネルモニタ71に表示されるメッセージなどに従って各種の選択または入力を行うと、制御部201は、コース、名前、デザイン、および印刷レイアウトなどの設定を行う。
事前接客処理が終了すると、制御部201は、利用者に対して撮影空間に移動して撮影を行うことを促すメッセージなどをタッチパネルモニタ71に表示させる。制御部201は、撮影操作部21のタッチパネルモニタ82に、スタートボタンを表示させる。撮影空間に移動した利用者が、タッチパネルモニタ82に表示されたスタートボタンにタッチすると、制御部201は、スタートボタンがタッチされたことを読み取り、撮影処理を開始する(S3)。
撮影処理においては、制御部201は、利用者を立ち位置に誘導するための誘導表示をタッチパネルモニタ82に行わせる。さらに、制御部201は、サンプルポーズをタッチパネルモニタ82に表示させる。また同時に、制御部201は、カメラ81で取得している動画像をタッチパネルモニタ82にライブビュー表示させる。
また、制御部201は、シャッターボタン85を促す表示、場合に応じて残り時間または残り枚数の表示、自動撮影ボタンおよび終了ボタンの表示などをタッチパネルモニタ82に行わせる。
制御部201は、合成用背景画像や肌の色の修正のためなどの合成用画像と撮影中の動画像を合成したライブビュー表示画像をタッチパネルモニタ82にライブビュー表示させる(S4)。これにより、利用者は、仕上がりイメージを確認しながらポーズを取ることができる。
制御部201は、タッチパネルモニタ82の表示とスピーカ83による音声でカウントダウンを行い、このカウントダウンの終了タイミングで、上ストロボユニット90A、下ストロボユニット90B、天井ストロボユニット90C、右側面ストロボユニット90D、左側面ストロボユニット90Eに照明制御信号を送信すると共にカメラ81にシャッタ信号を送信する。
これにより、上ストロボユニット90A、下ストロボユニット90B、天井ストロボユニット90C、右側面ストロボユニット90D、左側面ストロボユニット90Eは、ストロボ光(閃光)を出射する。ストロボ光によって照明された利用者が背景とともに写っている撮影画像を、カメラ81により取得する。本実施の形態では、一例として、ステップS3からステップS4までの処理を複数回繰り返して複数枚の撮影画像を取得する。また、制御部201は、撮影画像に合成用画像を合成させた編集対象画像を記憶部202に記憶させる。
撮影終了後、制御部201は、編集ユニット12において編集の対象とする編集対象画像を利用者に選択させる処理を行う。具体的には、複数枚のサムネイルをタッチパネルモニタ82に表示させ、利用者によってタッチされた画像を編集対象画像とする。
以上の処理の終了後、制御部201は、利用者に対して、編集空間A2−1、または編集空間A2−2のいずれか一方への移動を促す案内画面をタッチパネルモニタ82に表示するとともに、音声による移動案内をスピーカ83に出力する。
そして、制御部201は、利用者による編集対象画像の編集を許容する編集処理を実行する(S5)。詳述すると、制御部201は、編集対象画像を、タブレット内蔵モニタ131に表示し、この編集対象画像に対して利用者がタッチペン132A又は132Bでスタンプ画像やペン画像などを描くことを許容し、編集画像を作成する。
その後、制御部201は、利用者に対してシール紙排出口161が設けられた印刷待ち空間A3への移動を促す案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示するとともに、音声による移動案内をスピーカ133に出力する。
さらに、制御部201は、事前選択操作部20において選択された印刷レイアウトに編集画像を配置して印刷用画像を作成し、この印刷用画像をシール紙142に印刷する印刷処理を実行する(S6)。
印刷処理が終了すると、制御部201は、シール紙142の排出処理を実行し(S7)、印刷完了したシール紙142をシール紙排出口161から排出し、利用者に写真シールとして提供してゲームを終了する。このようにして、写真シール作成装置1により作成した利用者の撮影画像を、写真シールとして出力することができる。なお、詳細な説明は省略するが、本実施の形態の写真シール作成装置1は、通信により、撮影画像を携帯端末などに出力することも可能である。
以上のような動作を実現する構成の写真シール作成装置1は、利用者の顔を明るく写す写真シールを利用者に提供することができる。
写真シール作成装置1は課金と引き換えに、利用者の気持ちが盛り上がるような仕掛け(撮影ポーズの選択、BGM、ナレーションなど)が種々施された写真シール作成ゲームを提供する。そのため、写真シール作成装置1での作成画像は、利用者の楽しい表情が引き出された画像や、趣向を凝らした、華やかな画像となる。
また、写真シール作成装置1ではライティングなどの設備が充実しており、そして画像の変形処理(例えば被写体の目の大きさや脚の長さなど)および色の補正(被写体の肌の美白処理など)などを高度な技術で行えるため、写真シール作成装置1で作成した画像は、利用者の写りが良い画像となる。
また、写真シール作成装置1以外での画像処理(例えば写真加工のためのアプリケーションなどでの処理)に比べて容易に編集(画像への落書き)ができ、当該編集のバリエーションも豊かである。この点からも、写真シール作成装置1での作成画像は写真シール作成装置1以外で撮影および画像処理された画像に比べ、比較的華やかに仕上がるといえる。
5. 上ストロボユニット及び下ストロボユニットの構成
本実施の形態では、利用者を撮影するときに生じる陰影を軽減しつつ、所望の眼の画像を含む撮影画像を生成することができる写真シール作成装置1を提供する。具体的には、適度にキャッチライトが映り込んだ大きな黒目(くりっとしたうるおい感のある目)の画像を生成する。以下、そのような画像を生成するために必要な構成について説明する。
図14は、写真シール作成装置1の撮影空間内において、写真シール作成装置1のカメラ81の光軸を通る鉛直方向の仮想平面P1から右側面側を見た図(図5のD−D断面図)である。図15は、撮影操作部21(利用者立ち位置領域A1−23から見た写真シール作成装置1の撮影空間内の正面側である撮影空間前方部A1−1)の構成を説明した斜視図である。図15において、下ストロボユニット90Bの一部は分解斜視図として示されている。図15に示すように、カメラ81の光軸88は、カメラ81から撮影空間後方部A1−3側に向かって水平方向に延びる。カメラ81の光軸88を通る鉛直方向の仮想平面P1とは、撮影空間の幅方向(側面パネル41Aから側面パネル41Bに向かう方向)の中心を通り、床部23Aから天井15まで延在するような、実在しない仮想的な面のことを表している。
上ストロボユニット90Aはカメラユニット80の上方に設けられ、下ストロボユニット90Bはカメラユニット80の下方に設けられる。すなわち、上ストロボユニット90A及び下ストロボユニット90Bは、鉛直方向においてカメラユニット80と異なる位置(重ならない位置)に配置されている。また、下ストロボユニット90Bは、その一部がカメラユニット80よりも撮影空間中央部A1−2側に突出して設置されている。
上ストロボユニット90Aは、椀形状の収容部102と略円形状の曲面の拡散カバー103とによって形成される筐体101を有する。拡散カバー103は、アクリル樹脂などによって構成され、光を拡散して透過する発光面を形成する。本実施の形態において、筐体101の利用者立ち位置領域A1−23側に発光面が形成される。
下ストロボユニット90Bは、収容部104と拡散カバー105とによって形成される筐体106を有する。収容部104は、筐体106の下面104Aと、撮影空間の前側(奧側)の側面104C及び左右側の側面104B,104Dとを含む。下面104A及び側面104Cは、例えば金属製のパネルで構成され、矩形形状を有している。左右側の側面104B,104Dは、例えば金属製のパネルで構成され、平面視において、略台形形状を有している。拡散カバー105は、筐体106の上面105A、利用者立ち位置領域A1−23側の側面105B、及び上面105Aと側面105Bとの間の接続面105Cを形成する。上面105Aは、利用者立ち位置領域A1−23側に向かって下方に傾斜している。側面105Bは、床部23Aに対して垂直で、且つ撮影空間の幅方向(側面パネル41Aから側面パネル41Bに向かう方向)とほぼ平行である。拡散カバー105は、アクリル樹脂などによって構成され、光を拡散して透過する発光面を形成する。
図16は、撮影操作部21の正面図(利用者立ち位置領域A1−23から見た写真シール作成装置1の撮影空間の正面側である撮影空間前方部A1−1)(図2のA−A断面図)である。上ストロボユニット90A及び下ストロボユニット90Bの内部構成を説明するために、図16において、上ストロボユニット90Aの拡散カバー103と下ストロボユニット90Bの拡散カバー105は省略されている。上ストロボユニット90A、カメラユニット80、及び下ストロボユニット90Bは、それぞれ、撮影空間の幅方向(側面パネル41Aから側面パネル41Bに向かう方向)の中央位置に配置される。
上ストロボユニット90Aは、筐体101の収容部102内に、1つのストロボ91A(瞬間光源の一例)と2つのLEDランプ92A,92B(定常光源の一例)とを備える。ストロボ91Aは、直管であって、ストロボ91Aの長手方向が、カメラ81の光軸を通る鉛直方向の仮想平面P1上となるように配置される。ストロボ91Aに対して、拡散カバー103と反対側に反射板93Aが配置される。反射板93Aは、1枚の板を二箇所で折り曲げ加工することによって、凹部(側面から見てハの字状)を形成し(図14の反射板93Cを参照)、その凹部内にストロボ91Aが配置される。これにより、ストロボ91Aによって出射されたストロボ光と、ストロボ91Aの背面側の反射板93Aによって反射されたストロボ光とによって、利用者立ち位置領域A1−23にいる利用者が照明される。ストロボ91Aの両側にLEDランプ92A,92Bが配置される。LEDランプ92A,92Bは、カメラ81の光軸を通る鉛直方向の仮想平面P1から等距離で配置される。上ストロボユニット90Aは、撮影時にメインライトとして使用される。すなわち、写真シール作成装置1の複数のストロボユニット90の中で、上ストロボユニット90Aから利用者に照射されるストロボ光の光量が最も多い。なお、上ストロボユニット90Aと天井ストロボユニット90Cの光量が同程度であって、且つその他のストロボユニットの光量よりも多くてもよい。
図17は、下ストロボユニット90Bの内部構成を示す斜視図である。図17では、下ストロボユニット90Bの拡散カバー105が省略されている。下ストロボユニット90Bは、筐体106の下面104Aと上面105Aとの間に、筐体106によって形成される内部空間を上下の空間に区画するための仕切り板95を備える。仕切り板95は、光を透過しない部材であって、例えば、板金である。
下ストロボユニット90Bは、仕切り板95よりも上側の空間に、1つのストロボ91B(瞬間光源の一例)と2つのLEDランプ92C,92D(定常光源の一例)とを備える。LEDランプ92C,92Dは、カメラ81の光軸を通る鉛直方向の仮想平面P1から等距離で配置される。ストロボ91Bは、下ストロボユニット90Bの幅方向の中央(すなわち、2つのLEDランプ92C,92D間の中央)に配置される。ストロボ91Bは、直管であって、ストロボ91Bの長手方向が撮影空間の幅方向(側面パネル41Aから側面パネル41Bに向かう方向)となるように配置される。ストロボ91Bに対して、筐体106(拡散カバー105)の上面105Aと反対側に反射板93Bが配置される。反射板93Bは、1枚の板を二箇所で折り曲げ加工することによって、凹部(側面から見てハの字状)を形成し、その凹部内にストロボ91Bが配置される。下ストロボユニット90B内の上側の空間のストロボ91Bが発光することによって、撮影画像において、顔及び首に発生する影を軽減することができる。
下ストロボユニット90Bの上側の空間内に配置されているストロボ91Bの上方に、ストロボ91Bからのストロボ光を反射する矩形の反射板94が設けられる。ストロボ91B及び反射板94は、図14に示すように、鉛直方向から所定角度、利用者立ち位置領域A1−23側に傾斜して取り付けられる。これにより、反射板94は筐体106の拡散カバー105の上面105Aと略平行になる。ストロボ91Bの上方に配置された反射板94によって、ストロボ91Bから出射されるストロボ光は下方に反射される。そのため、ストロボ光は反射板94の周辺から利用者に向かって照射されることになる。これにより、ストロボ91Bから利用者に照射されるストロボ光は減衰し、柔らかい光が利用者に照射される。よって、撮影画像における白とびや陰影を軽減できる。
下ストロボユニット90Bは、仕切り板95よりも下側の空間に、2つのストロボ91C,91D(瞬間光源の一例)と2つのLEDランプ92E,92F(定常光源の一例)を備える。2つのLEDランプ92E,92Fは、カメラ81の光軸を通る鉛直方向の仮想平面P1から等距離で配置される。2つのストロボ91C,91Dもまた、カメラ81の光軸を通る鉛直方向の仮想平面P1から等距離で配置される。ストロボ91C,91Dは、直管であって、ストロボ91C,91Dの長手方向が撮影空間の幅方向と一致するように配置される。カメラ81の光軸88の利用者立ち位置領域A1−23側の方向を正面側の位置として、ストロボ91C,91Dの背面側に反射板93C,93Dが配置される。反射板93C,93Dは、1枚の板を二箇所で折り曲げ加工することによって凹部(側面から見てハの字状)を形成し、その凹部内にストロボ91C,91Dが配置される。これにより、ストロボ91C,91Dによって出射されたストロボ光と、ストロボ91C,91Dの背面側の反射板93C,93Dによって反射されたストロボ光とによって、利用者立ち位置領域A1−23にいる利用者が照明される。
下ストロボユニット90Bの下側の空間には、さらに、遮蔽板98が配置される。遮蔽板98は、光を遮る遮蔽部材の一例であって、本実施の形態においては板金である。なお、遮蔽板98は、完全に光を遮蔽する材料でなくてもよく、光を減衰する材料であればよい。遮蔽板98は、下ストロボユニット90Bの幅方向の中央に配置される。本実施の形態の遮蔽板98は矩形であり、利用者立ち位置領域A1−23側から見て縦長形状である。遮蔽板98は、筐体106の下面104Aから仕切り板95まで延在し、筐体106の下面104Aと仕切り板95とに、ボルト又はビスなどのねじによって固定される。下ストロボユニット90Bの筐体106の下面104Aから仕切り板95の方向に延在する遮蔽板98の位置は、下ストロボユニット90Bの下側の空間のストロボ91C,91Dによってキャッチライトが黒目に映り込むときの黒目(特に、虹彩)の外周部に対応し、撮影画像において、大きな黒目(くりっとした目)を実現するための好ましい位置である(図19(b)を参照。詳細は後述する)。利用者立ち位置領域A1−23側から見て遮蔽板98の両側に、ストロボ91C,91DとLEDランプ92E,92Fが配置される。
遮蔽板98は、拡散カバー105よりもストロボ91C,91D側(すなわち、下ストロボユニット90Bの内側)に配置される。図15に示すように、遮蔽板98と拡散カバー105との間に緩衝材としてのゴム99が設けられる。ゴム99は、例えば、遮蔽板98に貼り付けられる。図18は、遮蔽板98とゴム99の一例を示している。遮蔽板98は、1枚の板が折り曲げ加工されることによって、コの字状に形成される。本実施の形態においては、図18に示すように、ゴム99のサイズは、遮蔽板98の遮蔽面98A(垂直面)と同一のサイズである。ゴム99を遮蔽板98と拡散カバー105との間に挟むことによって、拡散カバー105の取り付け及び取り外し時などに遮蔽板98によって拡散カバー105が傷つくことを防止することができる。
ここで、ストロボ91A,91B,91C,91Dを、特に区別しない場合には、単にストロボ91という。同様に、LEDランプ92A,92B,92C,92D,92E,92Fを、特に区別しない場合には、単にLEDランプ92という。ストロボ91は、カメラ81が静止画像を取得する瞬間に、発光する。これにより、ストロボ91によって瞬間的に強い光であるストロボ光が利用者に照射される。LEDランプ92は、撮影空間内の照明として使用される。すなわち、LEDランプ92は、カメラ81によって静止画像を取得する瞬間に加え、動画像(ライブビュー表示画像)を撮影している間も発光している。
上ストロボユニット90Aが、正面上方から利用者にストロボ光を照射すると、利用者がカメラ81に近い位置(撮影空間前方部A1−1寄り)に立ったときに、首及び顔の輪郭の影が発生する。しかし、下ストロボユニット90Bが、正面下方から利用者にストロボ光を照射する。具体的には、仕切り板95よりも上側の空間のストロボ91Bが、正面下方から利用者の顔方向(斜め上方向)にストロボ光を出射し、下側の空間のストロボ91C,91Dが、正面下方から利用者の足方向(直進方向)にストロボ光を出射する。これによって、利用者がカメラ81に近い位置に立った時に、首の影及び顔の輪郭の影が写ることを防止することが可能になる。また、上ストロボユニット90Aは、正面上方から利用者にストロボ光を照射するため、上ストロボユニット90Aのみでは、利用者がカメラ81から遠い位置(背景部22寄り)に立ったときに、顔及び首に、光の当たらない陰の部分が発生する。しかし、下側の空間のストロボ91C,91Dが直進方向(撮影空間前方部A1−1から撮影空間後方部A1−3に向かう方向)にストロボ光を出射するため、利用者がカメラ81から遠い位置に立った場合に、顔及び首の陰が生じることを防止することが可能になる。
6.キャッチライト
上下のストロボユニット90A,90Bから出射されるストロボ光によって、眼内にキャッチライトが映り込む。
図19(a)は、下ストロボユニット90Bの下側の空間に遮蔽板98がない場合における、ユーザの眼の中に形成されるキャッチライトを模式的に示した図である。上ストロボユニット90Aのストロボ91Aの発光によって、瞳402の上方にキャッチライトCL1が映り込む。キャッチライトCL1の形状は、上ストロボユニット90Aの発光面(拡散カバー103)の形状に応じて、略円形になる。下ストロボユニット90Bの上側の空間のストロボ91Bの発光によって、瞳402の下方にキャッチライトCL2が映り込み、さらにその下に、下ストロボユニット90Bの下側の空間のストロボ91C,91Dの発光によって、キャッチライトCL3が映り込む。下ストロボユニット90Bの下側の空間のストロボ91C,91Dの発光によるキャッチライトCL3は、黒目、主に虹彩401の外周部に映り込む。下ストロボユニット90Bの仕切り板95の上側及び下側のストロボ91B,91C,91Dの発光によって虹彩401に映り込むキャッチライトCL2及びCL3の外形は、下ストロボユニット90Bの発光面(拡散カバー105)の形状に応じて、略台形になる。
メインライトとして使用される上ストロボユニット90Aのストロボ光は強いため、上ストロボユニット90Aのストロボ91Aの発光によって映り込むキャッチライトCL1は濃い白色になる。しかし、このキャッチライトCL1は略円形であるため、撮影画像において、黒目(瞳及び虹彩)の一部として認識することができる。すなわち、虹彩401の中にキャッチライトCL1が映り込んでいると認識できる。下ストロボユニット90Bの上側の空間からのストロボ光は、ストロボ91Bの上方に配置された反射板94によって下方側に反射され、利用者に照射される光量が低減されるため、下ストロボユニット90Bの上側の空間のストロボ91Bによって眼に映り込むキャッチライトCL2は、薄い白色となる。よって、キャッチライトCL2も、撮影画像において、黒目(瞳及び虹彩)の一部として認識することができる。すなわち、虹彩401の中にキャッチライトCL2が映り込んでいると認識できる。
一方、下ストロボユニット90Bの下側のストロボ光によるキャッチライトCL3は、虹彩401の外周部に帯状に映り込むため、キャッチライトCL3の白色が黒目(瞳及び虹彩)の一部として認識されない場合がある。すなわち、虹彩401の中にキャッチライトCL3が映り込んでいると認識されない場合がある。特に、下ストロボユニット90Bの下側の空間のストロボ91C,91Dの光量が多いと、ストロボ光によって映り込むキャッチライトCL3が濃い白色(透明度の低い白色)になる。この場合、黒目周辺の白目の部分と同化して、黒目が小さく見えてしまう。
よって、本実施の形態では、遮蔽板98を設けることによって、下ストロボユニット90Bの下側の空間のストロボ91C,91DによるキャッチライトCL3が、図19(a)に示すように虹彩401の外周部に帯状に映り込むことを防止する。
図19(b)は、本実施の形態における、下ストロボユニット90Bの下側の空間に遮蔽板98がある場合の、ユーザの眼の中に形成されるキャッチライトを模式的に示した図である。遮蔽板98が下ストロボユニット90Bの下側の空間に配置されている場合、遮蔽板98がその下側の空間からのストロボ光の一部を遮蔽するため、虹彩401の中に映り込むキャッチライトCL3の一部LBが欠けた状態となる。すなわち、遮蔽板98があるときは、遮蔽板98がないときよりも、黒目全体の面積が大きい画像が生成される。特に、遮蔽板98がないときと比較して、虹彩401の外周部が多く含まれた画像が生成される。
図20は、本実施の形態の、遮蔽板98を備えた写真シール作成装置1で画像を撮影したときに生成されるキャッチライトを含む撮影画像の一部の画像例を示した図である。遮蔽板98を設けることによって、図20に示すように、下ストロボユニット90Bの下側の空間のストロボ91C,91Dの発光によって映り込むキャッチライトの一部LBが欠けている。
以上のように、遮蔽板98を設けることによって、黒目(瞳及び虹彩)の中において透明度の低い白色の領域が多くなることを防ぐことができる。下ストロボユニット90Bの下側の空間の筐体106の下面104Aから仕切り板95の方向に延在する遮蔽板98の位置は、キャッチライトが黒目に映り込むときの虹彩の外周部に対応する。このような位置に遮蔽板98を設けることによって、濃い白い帯状のキャッチライトが虹彩の外周部に映り込むことを防止することができる。これにより、キャッチライトの濃い白色が白目の部分と同化して、黒目が小さく見えてしまうことを防止することができる。よって、撮影画像において、大きな黒目(くりっとした目)を実現できる。また、上ストロボユニット90A及び下ストロボユニット90Bの上側の空間からのストロボ光によって映り込むキャッチライトCL1及びCL2によって、適度な量及び形状のキャッチライトが眼に映り込む。よって、撮影画像において、適度なキャッチライトが映り込んだ黒目(うるおい感のある目)を実現できる。また、カメラユニット80の配色を黒色にすることで、瞳(黒目の中心部)を暗くできる。
7.効果等
本実施の形態の写真シール作成装置1(画像撮影装置の一例)は、撮影を行うための撮影空間内の利用者立ち位置領域A1−23(所定領域の具体例)にいる利用者を撮影する装置である。写真シール作成装置1は、利用者立ち位置領域A1−23から見て撮影空間の正面側に設けられ、利用者を撮影するカメラ81(撮影部の一例)と、正面側で且つカメラ81と異なる位置に設けられ、撮影時(具体的には、カメラ81が静止画像を撮る瞬間)にストロボ光(照明光の一例)により利用者を照明する下ストロボユニット90B(照明部の一例)と、を備える。下ストロボユニット90Bは、筐体106と、筐体106内に配置され、撮影時にストロボ光を出射する少なくとも1つのストロボ(光源の一例)91C,91Dと、ストロボ光の一部が利用者に照射されることを防ぐための遮蔽板98(遮蔽部材の一例)と、を有する。
上記構成により、遮蔽板98によって、キャッチライトの一部が眼に映り込むことを防止できる。例えば、図19(b)に示すように、白い帯状のキャッチライトの一部を消去することができる。これにより、黒目が小さく見えてしまうことを防止することができる。また、強い光を出射するストロボ91C,91Dを使用することによって、利用者を撮影するときに生じる陰影を軽減することができる。よって、上記構成により、利用者を撮影するときに生じる陰影を軽減しつつ、所望の眼(大きな黒目)の画像を含む撮影画像を生成することができる。すなわち、完成度の高い撮影画像が得られる。
利用者立ち位置領域A1−23から見て、ストロボ91C,91Dは遮蔽板98と異なる位置に配置されている。この構成により、利用者に照射されるストロボ光の光量が低減されることなく、ストロボ光を利用者に照射させることができる。よって、例えば、利用者がカメラ81に近い位置に立ったときの首及び顔の輪郭の影、又は利用者がカメラ81から遠い位置に立ったときの顔及び首の陰を軽減することができる。
筐体とストロボとを有し、撮影時に照明光により利用者を照明する複数のストロボユニット90A,90Bが、正面側で且つカメラ81と異なる位置に配置されていて、複数のストロボユニット90A,90Bのうちの少なくとも1つが遮蔽板98を有する。具体的には、複数のストロボユニット90A,90Bは、カメラ81の上方に配置された上ストロボユニット90A(第1の照明部)及びカメラ81の下方に配置された下ストロボユニット90B(第2の照明部)を含み、遮蔽板98は下ストロボユニット90Bに設けられる。下ストロボユニット90Bからのストロボ光によるキャッチライトは、瞳の下方に映り込む。しかし、遮蔽板98の位置に対応して、キャッチライトの一部が映り込むことを防止することができる。よって、撮影画像において、黒目全体の面積を大きくできる。一方、上ストロボユニット90Aのストロボ光によって、キャッチライトが瞳に映り込む。よって、撮影画像において、適度にキャッチライトが映り込んだ大きな黒目(くりっとしたうるおい感のある目)を実現できる。
より具体的には、下ストロボユニット90Bは、さらに、筐体106の下面104Aと上面105Aとの間に、筐体106によって形成される内部空間を上下の空間に区画するための仕切り板95(仕切り部材の一例)を有し、遮蔽板98は、下ストロボユニット90Bの下側の空間に配置される。上記実施の形態1において、遮蔽板98は、筐体106の下面104Aから仕切り板95まで延在する。上記構成により、虹彩の外周部に白い帯状のキャッチライトが映り込むことを防止することができる。よって、黒目(瞳及び虹彩)が小さく見えてしまうことを防止できる。
下ストロボユニット90Bの下側の空間内において、利用者立ち位置領域A1−23から見て、ストロボ91C,91Dが遮蔽板98の両側に配置される。このように複数のストロボ91C,91Dを利用者立ち位置領域A1−23から見て遮蔽板98と異なる位置に設けることによって、遮蔽板98を設けた場合であっても、利用者に照射されるストロボ光の光量が低減されることなく、強いストロボ光を利用者に照射することができる。よって、例えば、利用者がカメラ81に近い位置に立ったときの首及び顔の輪郭の影、又は利用者がカメラ81から遠い位置に立ったときの顔及び首の陰を軽減することができる。
筐体106は、利用者立ち位置領域A1−23側に、ストロボ光を拡散する拡散カバー105(拡散部材)を有し、遮蔽板98は、拡散カバー105よりもストロボ91C,91D側に配置される。これにより、拡散カバー105によって遮蔽板98を保護することができる。
遮蔽板98は矩形である。よって、筐体106に対して容易に取り付けることができる。
下ストロボユニット90Bの上側の空間内にストロボ91Bが配置されていて、下ストロボユニット90Bは、さらに、上側の空間内に配置されているストロボ91Bの上方にストロボ91Bからのストロボ光を反射する反射板94(反射部材の一例)を有する。これにより、上側の空間からのストロボ光は反射板94によって下方側に反射され、反射板94の外周から利用者にストロボ光が照射される。よって、利用者に照射される光量が低減され、下ストロボユニット90Bの上側の空間のストロボ91Bによって眼に映り込むキャッチライトは、薄い白色となる。これにより、キャッチライトが映り込んでも黒目として認識できる。よって、下ストロボユニット90Bの上側の空間に反射板94が設けられている場合、遮蔽板98を下側の空間に配置するだけで、黒目が小さく見えてしまうことを防止できる。また、下ストロボユニット90Bの上側の空間のストロボ91Bによって、適度にキャッチライトが黒目に映り込むため、撮影画像において、適度にキャッチライトが映り込んだ大きな黒目(くりっとしたうるおい感のある目)を実現できる。
上ストロボユニット90Aから利用者に照射されるストロボ光の光量は、下ストロボユニット90Bから利用者に照射されるストロボ光の光量よりも多い。すなわち、上ストロボユニット90Aが、撮影画像(静止画像)を撮影するときのメインライトとして機能する。上ストロボユニット90Aには、遮蔽板98が設けられていないため、撮影時の光量が不十分になることを防止できる。
遮蔽板98は、撮影空間の幅方向の中央に配置されている。この場合、利用者2人が左右横並びで立った状態で写真シール作成装置1を利用する場合に、本発明の効果(利用者を撮影するときに生じる陰影を軽減しつつ、所望の眼の画像を含む撮影画像を生成する)がより有効になる。
<実施の形態2>
本実施の形態では、下ストロボユニット90Bの下側の空間に配置される遮蔽板98の位置及び形状に関する変形例を説明する。遮蔽板98以外の写真シール作成装置1の構成は、実施の形態1のものと同様である。
図21は、遮蔽板98の変形例を示した図であって、利用者立ち位置領域A1−23から見た下ストロボユニット90Bの模式的な正面図である。上記実施の形態1では、遮蔽板98は下ストロボユニット90Bの仕切り板95よりも下側の空間のみに配置されたが、図21(a)に示すように、遮蔽板98を下ストロボユニット90Bの下側の空間と上側の空間の両方に対して配置してもよい。これにより、実施の形態1よりも、より黒い面積が多い状態でキャッチライトを確保できる。
上記実施の形態1においては、下ストロボユニット90Bの下側の空間において、1つの遮蔽板98が空間の幅方向の中央に配置され、2つのストロボが一つの遮蔽板98の両側に配置されていた。しかし、図21(b)に示すように、下ストロボユニット90Bの仕切り板95よりも下側の空間の幅方向の中央に一つのストロボ91を配置して、2つの遮蔽板98を一つのストロボ91の両側に配置してもよい。この配置は、3人の利用者が左右横並びで撮影するときに有利である。
上記実施の形態1においては、遮蔽板98は矩形であったが、図21(c)に示すように矩形以外の形状(例えば、楕円)であってもよい。
図21(a)〜(c)のいずれの場合であっても、ストロボ91は、利用者立ち位置領域A1−23から見て、遮蔽板98と異なる位置に配置されていればよい。図21(a)〜(c)に示すいずれの場合であっても、遮蔽板98によって、黒目が小さく見えることを防止できる。
<実施の形態3>
本実施の形態では、下ストロボユニット90Bの下側の空間とは異なる位置に、遮蔽板98を配置する例について説明する。遮蔽板98以外の写真シール作成装置1の構成は、実施の形態1のものと同様である。
上記実施の形態1では、下ストロボユニット90Bの下側の空間に対して遮蔽板98を配置したが、遮蔽板98の配置は、下ストロボユニット90Bの下側の空間に限定されない。例えば、遮蔽板98を下ストロボユニット90Bの仕切り板95よりも上側の空間のみに配置し、下ストロボユニット90Bの下側の空間には配置しなくてもよい。キャッチライトの所望の形状に応じて、遮蔽板98の位置を決定してもよい。
上記実施の形態1では、上ストロボユニット90Aをメインライトとして使用する(すなわち、他のストロボユニットよりも光量が多い)場合について説明したが、下ストロボユニット90B(例えば、ストロボ91B,91C,91D)をメインライトとして使用する場合は、遮蔽板98を上ストロボユニット90Aに設けてもよい。この場合、遮蔽板98は、実施の形態1と同様に、上ストロボユニット90Aの拡散カバー103に対して一定の割合で設ければよい。
また、上記実施の形態1では、上ストロボユニット90Aをメインライトとして使用した場合に、下ストロボユニット90B(下側の空間)のみに遮蔽板98を配置したが、上ストロボユニット90A又は下ストロボユニット90Bのいずれかをメインライトとして使用した場合に、静止画像の撮影時の光量が十分であれば、上ストロボユニット90Aと下ストロボユニット90Bの両方に遮蔽板98を設けてもよい。このとき、下ストロボユニット90Bにおいては、上側の空間のみ、下側の空間のみ、又は上下の空間の両方に遮蔽板98を配置してもよい。
上記実施の形態1においては、カメラユニット80の上方に上ストロボユニット90Aが配置され、カメラユニット80の下方に下ストロボユニット90Bが配置されている場合について説明したが、上ストロボユニット90A及び下ストロボユニット90Bに加えて又は代えて、カメラユニット80の左右両側(撮影空間前方部A1−1の幅方向側)にそれぞれストロボユニットが配置されてもよい。この場合、遮蔽板98は、その左右のストロボユニットの両方又はいずれか一方に設けられてもよい。
上記いずれの場合であっても、遮蔽板98を備えるストロボユニットにおいて、ストロボ91は、利用者立ち位置領域A1−23から見て、遮蔽板98と異なる位置に配置されていることが好ましい。これにより、静止画像の撮影時に、利用者を十分な光量で照明することができる。
<その他の実施の形態>
上記の実施の形態で説明した種々の思想は、適宜組み合わせることができ、また、当業者の技術常識に基づき、適宜、変更、置き換え、付加、省略などもできる。以下に、上記の実施の形態で開示した思想に適用できる他の構成を説明する。
上記実施の形態1において、ゴム99の大きさは遮蔽板98の遮蔽面98A(垂直面)と同一であったが、ゴムの大きさは遮蔽板98の遮蔽面98Aの一部のみに対応する大きさであってもよい。また、ゴム99の代わりに、遮蔽板98と拡散カバー105との間に隙間を設けてもよい。隙間によっても拡散カバー105の損傷(例えば、割れ)を防ぐことができる。
上記実施の形態1において、遮蔽板98は、筐体106の下面104Aと仕切り板95とに固定されていた。しかし、遮蔽板98は、拡散カバー105に固定されてもよい。この場合、遮蔽板98は、拡散カバー105の内面(ストロボ側)に取り付けられてもよいし、拡散カバー105の外面(利用者立ち位置領域A1−23側)に取り付けられてもよい。
上記実施の形態1〜3で示した遮蔽板98、ストロボ91、及びLEDランプ92の数及び位置は単なる例であって、上記実施の形態1〜3と異なる数及び異なる位置に、遮蔽板98、ストロボ91、及びLEDランプ92を設けてもよい。
上記実施の形態1〜3においては、ストロボ光を遮る遮蔽部材として、遮蔽板98(板金)を使用したが、遮蔽部材は、遮蔽板98に限らず、ストロボ光を遮るものであればよい。例えば、遮蔽板98の代わりに、カメラ又はモニタを上記実施の形態の遮蔽板98と同じ位置に配置して、そのカメラ又はモニタを遮蔽部材として使用してもよい。
上記実施の形態1〜3においては、遮蔽板98を使用することによって、キャッチライトの一部を消去したが、遮蔽板98を使用せずにキャッチライトの一部を消去してもよい。例えば、画像処理によって、キャッチライトの一部を消去してもよい。この場合、制御部201は、顔認識処理によって、撮影画像から利用者の顔の器官を認識し、眼の輪郭領域を抽出する。制御部201は、抽出した輪郭領域内から色情報を取得して、濃い白色の帯状の箇所を特定する。そして、制御部は、特定した白い帯状の箇所に所定の色を合成する。別の方法においては、制御部201は、取得した色情報から、黒目の領域を特定して、眼の中心点を算出してもよい。そして、制御部201は、眼の中心点から所定の距離離れた領域に対して所定の色を合成してもよい。これにより、黒目に映り込むキャッチライトの一部を消去してもよい。例えば、撮影画像におけるキャッチライトの白色の部分を黒目と同色(例えば、茶色又は黒色)に変更してもよい。
上記実施の形態1においては、下ストロボユニット90B内の上側の空間のストロボ91Bの上方(利用者側)に反射板94を設けたが、別のストロボ91の近傍(利用者側)に反射板94を設けてもよい。反射板94を設けることによって、光を減衰させることができるため、撮影画像における白とびや陰影の発生を抑制することができる。
(ソフトウェアによる実現例)
写真シール作成装置1の機能は、集積回路(ICチップ)などに形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、写真シール作成装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、前記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波など)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
上記の実施の形態で示した遮蔽板98の思想は、写真シール作成装置1に限らず、人物の画像を撮影する画像撮影装置に広く適用することができる。
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。