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JP2019031030A - 接着性シリコーンゴムシート付フランジおよびフランジ構造体 - Google Patents

接着性シリコーンゴムシート付フランジおよびフランジ構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】検知対象部を損傷させずに設置することが可能であり、かつ、長期にわたってフランジで囲まれた領域内のセンサ装置を覆うカバーを固定可能な接着性シリコーンゴムシート付フランジおよび当該フランジを含むフランジ構造体を提供する。【解決手段】本発明は、検知対象部100に固定可能な接着性シリコーンゴムシート付フランジであって、枠状のフランジ10と、フランジ10の検知対象部100との対向面に配置されている未硬化状態の接着性シリコーンゴムシート20とを備える接着性シリコーンゴムシート付フランジ1、および検知対象部100に固定されるフランジ構造体3であって、枠状のフランジ10と、フランジ10の内側空間にあって検知対象部100と接触させるセンサ装置40と、フランジ10と検知対象部100とを固着させている自己接着シリコーンゴム接着部材21とを備えるフランジ構造体3に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、接着性シリコーンゴムシート付フランジおよびフランジ構造体に関する。
近年、いわゆるインフラストラクチャを含む各種建造物(例えば、道路、鉄道、橋梁、水道管、建築物)の劣化や老朽化が深刻な問題となっている。建造物の劣化や老朽化は、建造物の崩壊や破断、建造物の外壁等の剥落、地震等の災害による被害の拡大等、様々な事故等の原因となる。このため、問題のある箇所については早期に補修等を行う必要があり、建造物の劣化等を早期に、かつ、精度よく発見することが緊急性の高い課題となっている。
ところで、建造物の劣化等を発見するために使用することができるものとして、センサ装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。センサ装置は、検知対象部の状態または状態変化を検知するための検知部を備え、検知対象部の形状変化、移動、ひび割れの発生等を、超音波や音波の反響、検知部を構成する部材(例えば、発光部と受光部)の位置の変化、検知部または検知対象部の磁性や電導性の変化、加速度や角速度の変化等を観測することにより検知する装置である。また、センサ装置は、検知部やその他の構成要素を動作させるための電源部、検知結果や各種情報を送受信するための送受信部等を備えていてもよい。このようなセンサ装置を建造物に設置することで、建造物の劣化等を発見することが可能となる。
特開2013−214753号公報
しかし、建造物の外面にセンサ装置を設置した場合、センサ装置およびその検知範囲内の検知対象部が風雨や直射日光等にさらされる。このような状況では、センサ装置が正常に動作しなくなるという問題がある。また、上記の問題を解決するために、センサ装置やセンサ装置の検知範囲を覆うカバーを別途設置することも考えられる。しかし、カバー等の設置のために検知対象部に穴を開けると、当該検知対象部の劣化を促進する結果となりかねない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、検知対象部を損傷させずに設置することが可能であり、かつ、長期にわたってフランジで囲まれた領域内のセンサ装置を覆うカバーを固定可能な接着性シリコーンゴムシート付フランジおよび当該フランジを含むフランジ構造体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一実施形態は、検知対象部に固定可能な接着性シリコーンゴムシート付フランジであって、枠状のフランジと、フランジの検知対象部との対向面に配置されている未硬化状態の接着性シリコーンゴムシートと、を備える接着性シリコーンゴムシート付フランジである。
別の実施形態は、フランジの検知対象部との対向面と反対側に配置され、フランジの内側空間を形成可能に覆うフランジカバーを、さらに備える接着性シリコーンゴムシート付フランジであっても良い。
別の実施形態は、さらに、フランジカバーの少なくとも一部を、透光可能としている接着性シリコーンゴムシート付フランジであっても良い。
別の実施形態は、また、フランジカバーに、フランジの枠内領域において検知対象部と接触させるセンサ装置を固定するための第1センサ装置固定部材を、さらに備える接着性シリコーンゴムシート付フランジであっても良い。
別の実施形態は、また、フランジには、その枠内領域において検知対象部と接触させるセンサ装置を固定するための第2センサ装置固定部材を、さらに備える接着性シリコーンゴムシート付フランジであっても良い。
上記目的を達成するための一実施形態は、検知対象部に固定されるフランジ構造体であって、枠状のフランジと、フランジの内側空間にあって検知対象部と接触させるセンサ装置と、フランジと検知対象部とを固着させている自己接着シリコーンゴム接着部材と、を備えるフランジ構造体である。
別の実施形態は、フランジの検知対象部との対向面と反対側に配置され、フランジの内側空間を形成可能に覆うフランジカバーを、さらに備えるフランジ構造体であっても良い。
別の実施形態は、また、フランジカバーには、フランジの枠内領域において検知対象部と接触させるセンサ装置を固定するための第1センサ装置固定部材を、さらに備えるフランジ構造体であっても良い。
別の実施形態は、また、フランジには、その枠内領域において検知対象部と接触させるセンサ装置を固定するための第2センサ装置固定部材を、さらに備えるフランジ構造体であっても良い。
本発明によれば、検知対象部を損傷させずに設置することが可能であり、かつ、長期にわたってフランジで囲まれた領域内のセンサ装置を覆うカバーを固定可能となる。
図1は、第1実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの斜視図(1a)、平面図(1b)およびA1−A1線断面図(1c)をそれぞれ示す。 図2は、第2実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの平面図(2a)およびA2−A2線断面図(2b)をそれぞれ示す。 図3は、第2実施形態に係るフランジ構造体の平面図(3a)およびA3−A3線断面図(3b)をそれぞれ示す。 図4は、第2実施形態に係るフランジ構造体を橋梁に設置した様子を示す。 図5は、第2実施形態に係るフランジ構造体を建築物に設置した様子を示す。 図6は、第3実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの図2(2b)と同視の断面図を示す。 図7は、第4実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの図2(2b)と同視の断面図を示す。 図8は、第5実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの図2(2b)と同視の断面図を示す。 図9は、第1変形例に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの図2(2b)と同視の断面図を示す。 図10は、第2変形例に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの平面図(10a)およびA4−A4線断面図(10b)をそれぞれ示す。 図11は、第3変形例に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの図1(1c)と同視の断面図を示す。
以下、本発明の接着性シリコーンゴムシート付フランジおよびフランジ構造体の各実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、各実施形態の中で説明されている諸要素およびその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。各実施形態においては、基本的な構成および特徴が同じ構成要素については、実施形態をまたぎ同じ符号を使用し、説明を省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの斜視図(1a)、平面図(1b)およびA1−A1線断面図(1c)をそれぞれ示す。
第1実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ1は、図1に示すように、検知対象部に固定可能であって、枠状のフランジ10と、フランジ10の検知対象部との対向面に配置されている未硬化状態の接着性シリコーンゴムシート20と、を備える。「検知対象部」は、構造、成分、機能等の変化を検知する対象部分を意味しており、例えば、構造物等の不動産の一部若しくは全部や、機械等の動産の一部若しくは全部を挙げることができる。
第1実施形態においては、フランジ10は平面視したときに円環状(外形が円形)である。また、接着性シリコーンゴムシート20も、フランジ10に合わせた形状(円環状)である。本願において、「枠状」とは、内側に空間が存在する形状をいう。なお、「フランジ」は、全体として枠状であれば、一部にフランジの内側の空間とフランジの外側の空間とが繋がっている(枠の一部が欠けている)箇所があってもよい。フランジ10を構成する材料としては、各種金属、各種樹脂、各種セラミックス、各種ガラス等を用いることができるが、耐候性に優れる材料である方が好ましい。
図示は省略するが、フランジ10の接着性シリコーンゴムシート20が配置されている側とは反対の側には、カバー等を取り付けるための構造等が形成・付加されていてもよい。カバー等を取り付けるための構造等としては、例えば、穴(内部がめねじとなっているものを含む。)、棒(外周がおねじとなっているものを含む。)、カバー等の基部と噛み合う凹凸を挙げることができる。また、フランジ10の接着性シリコーンゴムシート20が配置されている側とは反対側には、パッキン等の別の構成要素を導入するための溝等が形成されていてもよい。
次に、接着性シリコーンゴムについて説明する。この実施形態における「接着性シリコーンゴム」は、無溶剤のシリコーン系接着剤の一種であり、高い接着力とともに、熱安定性、耐候性、良好な耐水性、優れた可撓性を有する。未硬化状態(硬化前)の接着性シリコーンゴムは、自立した形状を保持でき、かつ、押圧力に従って変形可能である(可塑性を有する固体状である)。このため、未硬化状態の接着性シリコーンゴムシート20は、配置する場所の凹凸や曲面に応じて変形させ、配置する場所に密着させることが可能であり、高い接着力を有する。
未硬化状態の接着性シリコーンゴムシート20は、25℃におけるウイリアムス可塑度が50〜500の範囲内にあることが好ましい。なお、ウイリアムス可塑度は、平行板可塑度計(ウイリアムスプラストメーター)を使用し、JIS K 6249「未硬化および硬化シリコーンゴムの試験方法」に規定の測定方法に準じて測定されるものである。
接着性シリコーンゴムは、付加反応型または縮合反応型のシリコーンゴムであり、好ましくは常温での放置(空気中の水分との反応)または加熱という手軽な手段により硬化する。
以下、この実施形態にて好適に使用可能な接着性シリコーンゴムについて詳細に説明する。
(1)縮合反応型の接着性シリコーンゴム
縮合反応型の接着性シリコーンゴムは、主に以下の成分から構成される。
(1−1)オルガノポリシロキサン
縮合反応型の接着性シリコーンゴムの主剤成分であり、下記の化学式(1)または化学式(2)により表されるジオルガノポリシロキサンである。
上記の化学式(1),(2)において、Rは一価の炭化水素基である。Rとしては、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、2−エチルブチル基、オクチル基等)、シクロアルキル基(シクロヘキシル基、シクロペンチル基等)、アルケニル基(ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ヘプテニル基、ヘキセニル基、アリル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ジフェニル基等)、アラルキル基(ベンジル基、フェニルエチル基等)、および、上記炭化水素基の炭素原子に結合している水素原子の少なくとも一部をハロゲンやシアノ基等で置換したもの(クロロメチル基、トリフルオロプロピル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基等)から選択される一または複数の炭化水素基を挙げることができる。Rの炭素数としては、1〜12であることが好ましく、1〜10であることが一層好ましい。
上記の化学式(1),(2)においては、Aは酸素原子または−(CH−(mは1〜8)で表されるポリメチレン基(メチレン基を含む)である。Aは、酸素原子またはエチレン基であることが好ましい。
上記の化学式(1),(2)において、nは(1−1)成分の25℃における動粘度を100〜1000000cm/sの範囲内とする任意の数である。当該動粘度は、500〜500000cm/sの範囲内とすることが一層好ましい。
上記の化学式(1),(2)において、Bは加水分解性基である。Bとしては、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等)、ケトオキシム基(ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基等)、アシルオキシ基(アセトキシ基等)、アルケニルオキシ基(イソプロペニルオキシ基、イソブテニルオキシ基等)を挙げることができる。なお、上記の化学式(1),(2)におけるxは2または3である。
上記(1−1)成分は、公知の方法(例えば、環状シロキサンまたは線状オリゴマーと酸触媒または塩基触媒とを用いた平衡反応による方法)により製造することができる。
なお、(1−1)成分であるジオルガノポリシロキサンに分岐構造を導入する場合には、常法として、重合中にSiO3/2単位およびSiO4/2単位のうち少なくとも一方を含むシランまたはシロキサンをジオルガノポリシロキサンがゲル化しない程度に添加する方法を用いることができる。(1−1)成分については、汚れを低減するため、洗浄等により低分子シロキサンを除去してから用いることが好ましい。
(1−2)架橋剤
架橋剤としては、加水分解性基を1分子中に2個以上、好ましくは3個以上有するシラン、または、当該シランの部分加水分解縮合物を用いる。加水分解性基の例としては、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等)、ケトオキシム基(ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基等)、アシルオキシ基(アセトキシ基等)、アルケニルオキシ基(イソプロペニルオキシ基、イソブテニルオキシ基等)、アミノ基(N−ブチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基等)、アミド基(N−メチルアセトアミド基等)を挙げることができる。これらの中では、アルコキシ基、ケトオキシム基、アシルオキシ基、アルケニルオキシ基を用いることが好ましい。架橋剤の配合量は、(1−1)成分100質量部に対して1〜50質量部の範囲内にあることが好ましく、2〜30質量部の範囲内にあることが一層好ましく、5〜20質量部の範囲内にあることがより一層好ましい。
(1−3)硬化触媒
硬化触媒は必須ではないが、硬化触媒を用いることにより、接着性シリコーンゴムの硬化を促進することができる。硬化触媒の例としては、アルキル錫エステル化合物(ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクトエート等)、チタン酸エステルまたはチタンキレート化合物(テトライソプロポキシチタン、テトラn−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタン、ジプロポキシビス(アセチルアセトナ)チタン、チタニウムイソプロポキシオクチレングリコール等)、その他の適切な有機金属化合物(ナフテン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、亜鉛−2−エチルオクトエート、鉄−2−エチルヘキソエート、コバルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチルヘキソエート、ナフテン酸コバルト、アルコキシアルミニウム化合物等)、アミノアルキル基置換アルコキシシラン(3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等)、アミン化合物またはその塩(ヘキシルアミン、リン酸ドデシルアミン等)、第4級アンモニウム塩(ベンジルトリエチルアンモニウムアセテート等)、アルカリ金属の低級脂肪酸塩(酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、シュウ酸リチウム等)、のアルカリ金属の低級脂肪酸塩、ジアルキルヒドロキシルアミン(ジメチルヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン等)、グアニジル基を有するシランまたはシロキサン(テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルメチルジメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン等)を挙げることができる。これらは、1種のみで用いてもよいし、2種以上の混合物として用いてもよい。硬化触媒の配合量は、(1−1)成分100質量部に対して0〜20質量部の範囲内にあることが好ましく、0.001〜10質量部の範囲内にあることが一層好ましく、0.01〜5質量部の範囲内にあることがより一層好ましい。
(1−4)充填剤
充填剤は、必須ではないが、補強等の目的で好適に用いることができる。充填剤の例としては、補強剤(ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、これらのシリカの表面を有機珪素化合物で疎水化処理したシリカ、石英粉末、タルク、ゼオライト、ベントナイト等)、繊維質充填剤(アスベスト、ガラス繊維、有機繊維等)、塩基性充填剤(炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、セライト等)を挙げることができる。これらの中では、シリカ、炭酸カルシウムおよびゼオライトを用いることが好ましく、表面を疎水化処理したヒュームドシリカおよび炭酸カルシウムを用いることが一層好ましい。上記充填剤の配合量は、目的や充填剤の種類により選択することができるが、(1−1)成分に対して1〜90体積%の範囲内にあり、5〜60体積%の範囲内にあることが好ましい。
(1−5)接着性付与成分
接着性付与成分は必須ではないが好適に用いられる。接着性付与成分の例としては、アミノ基含有オルガノアルコキシシラン(γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン等)、エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等)、メルカプト含有オルガノアルコキシシラン(γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等)、アミノ基含有オルガノアルコキシシランとエポキシ基含有オルガノアルコキシシランとの反応混合物を挙げることができる。接着性付与成分の配合量は、(1−1)成分100質量部に対して0.1〜5質量部の範囲内にあることが好ましい。
(2)付加硬化型の接着性シリコーンゴム
付加硬化型の接着性シリコーンゴムは、主に以下の成分から構成される。
(2−1)オルガノポリシロキサン
オルガノポリシロキサンは、付加硬化型の接着性シリコーンゴムの主剤であり、一分子中に平均2個以上のアルケニル基を有する。アルケニル基の例としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基およびヘプテニル基を挙げることができる。これらの中では、ビニル基を用いることが好ましい。また、本成分中、アルケニル基以外のケイ素原子に結合する有機基の例としては、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基、キシリル基等)、ハロゲン化アルキル基(3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等)を挙げることができる。これらの中では、メチル基を用いることが好ましい。本成分の分子構造の例としては、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、網状、樹枝状を挙げることができる。本成分の25℃における粘度は100000mPa・s以上であることが好ましく、1000000mPa・s以上であることが一層好ましい。
本成分のオルガノポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、(CHSiO1/2で示されるシロキサン単位と(CH(CH=CH)SiO1/2で示されるシロキサン単位とSiO4/2で示されるシロキサン単位とからなるオルガノポリシロキサン、これらのオルガノポリシロキサンのメチル基の少なくとも一部をアルキル基(エチル基、プロピル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基等)、ハロゲン化アルキル基(3,3,3−トリフルオロプロピル基等)から選ばれる置換基で置換したオルガノポリシロキサン、これらのオルガノポリシロキサンのビニル基の少なくとも一部をアルケニル基(アリル基、プロペニル基等)で置換したオルガノポリシロキサン、および、これらのオルガノポリシロキサンの2種以上の混合物を用いることができる。
(2−2)水素化オルガノポリシロキサン
水素化オルガノポリシロキサンは、付加硬化型の接着性シリコーンゴムの硬化剤として作用するものであり、1分子中に平均2個以上のケイ素原子結合水素を有する。本成分中のケイ素に結合する有機基の例としては、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基、キシリル基等)、ハロゲン化アルキル基(3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等)を挙げることができる。上記の中では、メチル基を用いることが好ましい。本成分の分子構造の例としては、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、網状、樹枝状を挙げることができる。本成分の25℃における粘度は限定されないが、1〜1000000mPa・sの範囲内にあることが好ましく、1〜10000mPa・sの範囲内にあることが一層好ましい。
本成分の水素化オルガノポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、環状ポリメチルハイドロジェンシロキサン、(CHHSiO1/2で示されるシロキサン単位とSiO4/2で示されるシロキサン単位とからなるオルガノポリシロキサン、これらのオルガノポリシロキサンのメチル基の少なくとも一部をアルキル基(エチル基、プロピル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基等)、ハロゲン化アルキル基(3,3,3−トリフルオロプロピル基等)で置換したオルガノポリシロキサン、および、これらのオルガノポリシロキサンの2種以上の混合物を用いることができる。これらの中では、得られる硬化物の機械的特性(特に伸び)が向上することから、分子鎖両末端にのみケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと分子鎖側鎖にケイ素原子結合を有するオルガノポリシロキサンとの混合物を用いることが好ましい。
付加硬化型の接着性シリコーンゴムにおける本成分の含有量は、(2−1)成分中のアルケニル基に対する本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.01〜20の範囲内となる量であり、0.1〜10の範囲内となる量であることが好ましく、0.1〜5の範囲内となる量であることが一層好ましい。上記のような範囲としたのは、本成分の含有量が上記範囲の下限以上であると、接着性シリコーンゴムが十分に硬化しやすくなる傾向があるからであり、一方、上記範囲の上限以下では、硬化した接着性シリコーンゴムの機械的特性がより高くなる傾向があるからである。また、本成分として、分子鎖両末端にのみケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと分子鎖側鎖にケイ素原子結合を有するオルガノポリシロキサンとの混合物を用いる場合には、前者のオルガノポリシロキサンの含有量は、(2−1)成分中のアルケニル基に対する本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.01〜10の範囲内となる量であることが好ましく、0.1〜10の範囲内となる量であることが一層好ましく、0.1〜5の範囲内となる量であることがより一層好ましい。また、後者のオルガノポリシロキサンの含有量は、(2−1)成分中のアルケニル基に対する本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.5〜20の範囲内となる量であることが好ましく、0.5〜10の範囲内となる量であることが一層好ましく、0.5〜5の範囲内となる量であることが一層好ましい。
(2−3)硬化触媒
硬化触媒は必須ではないが、好ましい例としてヒドロシリル化反応用白金系触媒を挙げることができる。ヒドロシリル化反応用白金系触媒の例としては、白金微粉末、白金黒、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、白金とジケトンの錯体、塩化白金酸とオレフィン類の錯体、塩化白金酸とアルケニルシロキサンとの錯体、および、これらを担体(アルミナ、シリカ、カーボンブラック等)に担持させたものを挙げることができる。これらの中では、触媒活性の高さから、塩化白金酸とアルケニルシロキサンとの錯体を用いることが好ましい。また、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの錯体を用いることが一層好ましい。本成分の配合量は、(2−1)成分100万質量部に対して、白金金属原子として1〜1000質量部の範囲内にあることが好ましく、1〜100質量部の範囲内にあることが一層好ましい。
(2−4)充填剤
充填剤は、付加硬化型の接着性シリコーンゴムの機械的強度を向上させるために添加する方が好ましいものであり、通常、シリコーンゴムの配合に用いられる公知の化合物を用いることができる。本成分としては、例えば、ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、焼成シリカ、粉砕石英、および、これらのシリカの粉末を有機ケイ素化合物(オルガノアルコキシシラン、オルガノハロシラン、オルガノシラザン等)で表面処理した粉末を挙げることができる。特に、硬化した接着性シリコーンゴムの機械的強度を十分に向上させるためには、本成分としてBET比表面積が50m/g以上であるシリカ粉末を用いることが好ましい。
付加硬化型の接着性シリコーンゴムにおいて本成分の添加は任意であるが、硬化した接着性シリコーンゴムの機械的強度を向上させるためには、本成分の配合量が(2−1)成分100質量部に対して1〜1000質量部の範囲内にあることが好ましく、1〜400質量部の範囲内にあることが一層好ましい。また、付加硬化型の接着性シリコーンゴムは、その他任意の成分として、例えば、ヒュームド酸化チタン、ケイ藻土、酸化鉄、酸化アルミニウム、アルミノケイ酸塩、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム等の無機質充填剤および有機充填剤を含有していてもよい。付加硬化型の接着性シリコーンゴムは、これらの充填剤の表面を前記の有機ケイ素化合物で処理した充填剤を含有していても良い。充填剤の配合量は、目的や充填剤の種類により選択することができるが、(2−1)成分に対して1〜90体積%の範囲内にあり、5〜60体積%の範囲内にあることが好ましい。
(2−5)接着性付与成分
本成分は、必須ではないが、付加硬化型の接着性シリコーンゴムを接着剤として機能させるためにその接着性を付与、向上させるために好適に用いることができるものである。本成分の例として、シランカップリング剤およびこれらの部分加水分解物(メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビス(トリメトキシシリル)プロパン、ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン等)、「エポキシ基、酸無水物基、αシアノアクリル基」を有する有機化合物、「エポキシ基、酸無水物基、αシアノアクリル基」を有するシロキサン化合物、「エポキシ基、酸無水物基、αシアノアクリル基」とアルコキシシリル基とを併有する有機化合物またはシロキサン化合物、チタン化合物(テトラエチルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラ(2−エチルヘキシル)チタネート、チタンエチルアセトネート、チタンアセチルアセトネート等)、アルミニウム化合物(エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)等)、ジルコニウム化合物(ジルコニウムアセチルアセトネート、ジルコニウムブトキシアセチルアセトネート、ジルコニウムビスアセチルアセトネート、ジルコニウムエチルアセトアセテート等)を挙げることができる。なお、上記のシロキサン化合物としては、アルケニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基等の低級脂肪族不飽和基またはこれらとヒドロシリル基とを併有するものが接着性向上について効果的な寄与を期待できる。上記接着性付与成分の含有量は、特に限定されないが、(2−1)成分100質量部に対して0.01〜10質量部の範囲内にあることが好ましい。
さらに、付加硬化型の接着性シリコーンゴムには、その硬化性を調整するために、アセチレン系化合物(3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、3−フェニル−1−ブチン−3−オール等)、エンイン化合物(3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン等)、1分子中にビニル基を5質量%以上持つオルガノシロキサン化合物(1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラヘキセニルシクロテトラシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等)、その他の硬化抑制剤(ベンゾトリアゾール等のトリアゾール類、フォスフィン類、メルカプタン類、ヒドラジン類等)を含有することが好ましい。これらの含有量は限定されないが、(2−1)成分100質量部に対して0.001〜5質量部の範囲内にあることが好ましい。
付加硬化型の接着性シリコーンゴムを調製する方法は限定されず、必要に応じてその他任意の成分を混合することにより調製することができるが、予め(2−1)成分と(2−3)成分とを加熱混合して調製したベースコンパウンドに、残余の成分を添加することが好ましい。なお、その他任意の成分を添加する場合、ベースコンパウンドを調製する際に添加してもよく、また、その他任意の成分が加熱混合により変質する場合には、(2−2)成分や(2−4)成分を添加する際に添加してもよい。また、ベースコンパウンドを調製する際、前記の有機ケイ素化合物を添加して、(2−3)成分の表面をin−situ処理してもよい。
未硬化状態の接着性シリコーンゴムシートは、上記の縮合反応型の接着性シリコーンゴムまたは付加反応型の接着性シリコーンゴムを調製し、シート状に形成したものである。
なお、接着性シリコーンゴムシート付フランジ1においては、検知対象部に設置する前(例えば、販売時や輸送時)には、接着性シリコーンゴムシート20のフランジ10とは反対側(検知対象部と接触させる側)に配置される保護部材を備えることが好ましい。保護部材としては、例えば、樹脂フィルムや紙(剥離紙)等を用いることができる。このような構成とすることにより、ごみ等の付着により接着性シリコーンゴムシートの接着力が低下することを防ぐことや、湿気等により接着性シリコーンゴムシートが意図せぬ硬化を起こしたり変質したりすることを抑制することが可能となる。
また、接着性シリコーンゴムシート20の材料として縮合反応型の接着性シリコーンゴムを用いる場合には、検知対象部に設置する前に空気中の水分により固化してしまうことを防ぐため、接着性シリコーンゴムシート付フランジ1を防湿袋に入れて密閉しておき、使用直前に防湿袋を開けて接着性シリコーンゴムシート付フランジ1を取り出すのが好ましい。
接着性シリコーンゴムシート付フランジ1は、フランジ10を、接着性シリコーンゴムシート20を介して検知対象部上に設置し、接着性シリコーンゴムシート20を硬化させることでフランジ10を検知対象部に接着固定することができる。このとき、フランジ10および接着性シリコーンゴムシート20を硬化させた接着体(自己接着シリコーンゴム接着部材)は、センサ装置やその他必要な構成要素(カバー等)とともにフランジ構造体を構成する。フランジ構造体については、後述する第2実施形態において詳しく説明する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この実施形態では、接着性シリコーンゴムシート付フランジおよび当該フランジを含むフランジ構造体の詳細について、フランジ構造体を検知対象部たる建造物に設置する場合を例に説明する。
1.接着性シリコーンゴムシート付フランジ
まず、第2実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジについて説明する。
図2は、第2実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの平面図(2a)およびA2−A2線断面図(2b)をそれぞれ示す。
第2実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ2は、基本的には第1実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ1と同様の構成を有するが、フランジカバーを備える点で、第1実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ1とは異なる。
接着性シリコーンゴムシート付フランジ2は、図2に示すように、フランジ10の検知対象部との対向面と反対側に配置され、フランジ10の内側空間を形成可能に覆うフランジカバー30を備える。なお、図2および図2以降に図示するフランジカバーの形状(後述のセンサ装置を覆う部分が平板状の形状)は例示であり、ドーム状(半球状)や多面体状等、他の形状であってもよい。
フランジカバー30を構成する材料としては、各種金属、各種樹脂、各種セラミックス、各種ガラス等を用いることができるが、フランジ10と同様に耐候性に優れる材料を用いる方が好ましい。また、センサ装置やその他の装置が無線による情報の送受信を行う場合には、フランジカバー30を構成する材料は、通信に用いる電磁波を十分に通過させる材料(電磁波を遮断する物質を含有しない樹脂やセラミックス等)であることが好ましい。
フランジカバー30は、好ましくは、フランジ10に着脱可能に取り付けられている。フランジカバー30を着脱可能とする構成としては、ボルトやナット等(ねじ)を用いる構成、ピンとピン穴とを用いる構成、フランジカバー30およびフランジ10の接触面に形成された凹凸を噛み合わせる構成等、種々の構成を用いることができる。フランジ10とフランジカバー30との間には、パッキン等を介在させてもよい。
フランジカバー30の少なくとも一部は、好ましくは透光可能である。ここで、「透光可能である」とは、可視光を通過可能であれば、光透過率の多寡は問わない。このようなフランジカバー30を構成する材料としては、例えば、透明または半透明の樹脂やガラスを好適に用いることができる。フランジカバー30の少なくとも一部を透光性材料で構成すれば、その内側に配置されるセンサ装置等を視認可能となるので、センサ装置の正常若しくは異常を容易に確認できる。
2.フランジ構造体
次に、フランジ構造体について説明する。
図3は、第2実施形態に係るフランジ構造体の平面図(3a)およびA3−A3線断面図(3b)をそれぞれ示す。
第2実施形態に係るフランジ構造体3は、図3に示すように、検知対象部100に固定される構造体であって、枠状のフランジ10と、フランジ10の内側にあって、検知対象部100の表面に配置されて検知対象部100の状態を検知可能なセンサ装置40と、フランジ10の検知対象部100との対向面に配置されている自己接着シリコーンゴム接着部材21と、を備える。フランジ10は、自己接着シリコーンゴム接着部材21により検知対象部100に固定されている。自己接着シリコーンゴム接着部材21は、前述の接着性シリコーンゴムシート20が硬化したものである。なお、検知対象部100は、フランジ構造体3の構成要素ではない。
また、フランジ構造体3は、フランジ10の検知対象部100との対向面とは反対側に配置されフランジ10の内側空間を形成可能に覆うフランジカバー30をさらに備える。
フランジ構造体3は、例えば、フランジ10を、接着性シリコーンゴムシート20を介して検知対象部100上に設置し、続いてセンサ装置40をフランジ10の内側において検知対象部100上に設置し、その後、接着性シリコーンゴムシート20を硬化させ、自己接着シリコーンゴム接着部材21とする。この結果、フランジ10を検知対象部100に固定することができる。第2実施形態において、フランジカバー30は、フランジ10に着脱可能に取り付けられている。なお、接着性シリコーンゴムシート付フランジ2は、センサ装置40の設置の後に検知対象部100上に設置するようにしてもよい。
センサ装置40の種類は、検知対象部100の劣化等を検知可能なものであれば、特に制限されない。例えば、センサ装置40は、好ましくは、超音波センサ、圧電素子、光検出センサ、磁気センサ等の1または2以上を含む装置である。また、センサ装置40は、上記各種センサの他に、好ましくは、メモリおよび/または情報発信機器を備えた回路基板、および電源(電池等)を含む。ただし、センサ装置40は、必ずしも電源を含まなくても良い。例えば、外部電源から有線であるか無線であるかを問わず、センサ装置40に電力を供給可能にしても良い。また、センサ装置40は、種々の方法(センサ装置40の探知に影響が出ない部分を検知対象部100に固定する方法、テープ等によりセンサ装置40を検知対象部100に貼り付ける方法等)により固定することができる。
図3をはじめとするセンサ装置40が図示されている各図面においては、センサ装置40は、平面視四角形の板状の構成要素として図示されているが、これは一例に過ぎない。センサ装置40の形状は、上記例示の形状に限定されるものではない。また、センサ装置40としては、フランジ10の内側に配置できるものであれば、任意の形状のものを用いることができる。
次に、フランジ構造体3を建造物に設置する場合について説明する。
図4は、第2実施形態に係るフランジ構造体を橋梁に設置した様子を示す。図5は、第2実施形態に係るフランジ構造体を建築物に設置した様子を示す。なお、図4および図5における小さな白丸は、フランジ構造体3の設置箇所を表す。
フランジ構造体3は、例えば、図4および図5に示すように、建造物(図4においては橋梁の上部構造200および下部構造210、図5においては建築物300)の表面に設置して使用される。建造物の劣化等を正確に検知するため、フランジ構造体3は、1つの建造物に対して複数設置することが好ましい。なお、図4および図5においては建造物の外部の1つの面にのみフランジ構造体3が設置されているが、本発明はこれに限定されるものではない。建造物の外部の2つ以上の面や全面にフランジ構造体3を設置してもよい。また、建造物の内部にフランジ構造体3を設置してもよい。また、図4および図5において図示した橋梁(上部構造200および下部構造210)および建築物300は、本実施形態の説明のための例示に過ぎない。フランジ構造体3を設置すべき建造物は、劣化等の検出が必要な建造物であれば、種類、形状等は特に限定されない。
第2実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ2は、フランジ10の検知対象部100との対向面と反対側に配置され、フランジ10の内側空間を形成可能に覆うフランジカバー30を備える。このため、センサ装置40やセンサ装置40の検知範囲内の検知対象部100が風雨や直射日光等に直接さらされることを防ぎ、センサ装置40の故障等を抑制することが可能となり、建造物の劣化等を長期にわたって安定して調べることができる。
また、フランジカバー30は、フランジ10に対して着脱可能に取り付けられているため、フランジ構造体30を検知対象部100に設置したときに、フランジ10を検知対象部100から除去することなくセンサ装置40にアクセスすることが可能となり、センサ装置40のメンテナンスが容易になる。
フランジ構造体3は、枠状のフランジ10と、フランジ10の検知対象部100との対向面に配置されている自己接着シリコーンゴム接着部材21とを備えており、フランジ10は、自己接着シリコーンゴム接着部材21を介して検知対象部100に固定されている。このため、フランジ10を台座としてカバー等を取り付けることが可能となり、その結果、検知対象部100に損傷を与えずに、フランジカバー30を取り付けることが可能となる。また、自己接着シリコーンゴム接着部材21は防水性および耐候性に優れた接着体であるため、長期にわたってフランジ10を検知対象部100に固定可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図6は、第3実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの図2(2b)と同視の断面図を示す。
第3実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ4は、基本的には接着性シリコーンゴムシート付フランジ2と同様の構成を有するが、センサ装置固定部材を備える点で、接着性シリコーンゴムシート付フランジ2とは異なる。
接着性シリコーンゴムシート付フランジ4は、図6に示すように、接着性シリコーンゴムシート付フランジ4を検知対象部100に設置したときにセンサ装置40を検知対象部100に固定するためのセンサ装置固定部材50(第2センサ装置固定部材の一例)を備える。
センサ装置固定部材50は、フランジ10の内側に配置されている薄板状の部材である。センサ装置固定部材50は、センサ装置40の検知対象部100との対向面と反対側(センサ装置40のフランジカバー30側)に配置されている。センサ装置固定部材50は、例えば、接着、圧入、溶接等種々の手段によりフランジ10の内側に配置(固定)することができる。
センサ装置固定部材50を構成する材料としては、各種金属、各種樹脂、各種セラミックス、各種ガラス等を用いることができる。フランジカバー30の一部が透光性を有する場合には、センサ装置固定部材50も透光性を有する材料(透明または半透明の樹脂やガラス)にて形成するのが好ましい。
また、接着性シリコーンゴムシート付フランジ4は、その内部にセンサ装置40を備える。センサ装置40は、センサ装置固定部材50によって検知対象部100に接するように固定されている。センサ装置40は、例えば、接着、嵌め込み、押圧等の任意の手段によりセンサ装置固定部材50に接する。なお、センサ装置40は、センサ装置固定部材50に固定されており、検知対象部100に固定されていなくてもよい。すなわち、接着性シリコーンゴムシート付フランジ4は、検知対象部100に設置されたときにセンサ装置40を検知対象部100に固定するためのセンサ装置固定部材50を備える。このため、センサ装置40と検知対象部100との間に接着剤等を介在させることなくセンサ装置40を検知対象部100に設置することが可能である。これによって、センサ装置40の検出精度を高めることができる。
また、センサ装置40は、センサ装置固定部材50に固定されているため、センサ装置40をフランジ10と同時に検知対象部100に取り付けることが可能となり、その結果、設置の手間を低減することが可能となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図7は、第4実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの図2(2b)と同視の断面図を示す。
第4実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ5は、基本的には第3実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ4と同様の構成を有するが、センサ装置固定部材の構成の面で、接着性シリコーンゴムシート付フランジ4と異なる。
接着性シリコーンゴムシート付フランジ5は、図7に示すように、フランジカバー32の一部から突出しているセンサ装置固定部材52(第1センサ装置固定部材の一例)を備える。センサ装置固定部材52は、好ましくは、フランジカバー32と一体となっている。ただし、第1センサ装置固定部材は、フランジカバー32と別体のものでもよい。フランジカバー32は、センサ装置固定部材52の基部となっている点以外は、第2実施形態等におけるフランジカバー30と同様の構成を有する。接着性シリコーンゴムシート付フランジ5は、センサ装置固定部材の構成の面で、第3実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ4と異なる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図8は、第5実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの図2(2b)と同視の断面図を示す。
第5実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ6は、基本的には第3実施形態に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ4と同様の構成を有するが、センサ装置固定部材の構成の面で、接着性シリコーンゴムシート付フランジ4と異なる。
接着性シリコーンゴムシート付フランジ6は、図8に示すように、フランジ12の内側から突出しているセンサ装置固定部材54(第2センサ装置固定部材の一例)を備える。センサ装置固定部材54は、好ましくはフランジ12と一体となっている。ただし、第2センサ装置固定部材をフランジ12と別体としてもよい。
センサ装置固定部材54は、センサ装置40の側面側に配置されている。フランジ12は、センサ装置固定部材54の基部となっている点以外では、第1実施形態等におけるフランジ10と同様の構成を有する。接着性シリコーンゴムシート付フランジ6は、センサ装置固定部材の構成の面で接着性シリコーンゴムシート付フランジ4と異なる。
(その他実施形態)
以上、本発明の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
上述の各実施形態および各図面において記載した構成要素の数、形状、位置、大きさ、角度等は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。上述の各実施形態においては、フランジ10等と接着性シリコーンゴムシート20等または自己接着シリコーンゴム接着部材21とは平面視の外形(部材の最外端の輪郭線)が同一であったが、本発明はこれに限定されるものではない。これらの外形は異なっていてもよい。また、上記各実施形態においては、フランジ10等とフランジカバー30等とは平面視の外形が同一であったが、本発明はこれに限定されるものではない。これらの外形は異なっていてもよい。
図9は、第1変形例に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの断面図を示す。
第1変形例に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ7においては、フランジカバー34の外端は、フランジ10および接着性シリコーンゴムシート20の外面を覆っている。接着性シリコーンゴムシート付フランジ7のように、フランジ10と接着性シリコーンゴムシート20または自己接着シリコーンゴム接着部材21との接触面や、フランジ10とフランジカバー34との接触面が外部に露出しないようにしてもよい。
上述の各実施形態においては、平面視したときに円環状(外形が円形)のフランジ10等を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
図10は、第2変形例に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの平面図(10a)およびA4−A4線断面図(10b)をそれぞれ示す。
第2変形例に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ8におけるフランジ14の平面視の外形は四角形(正方形)である。また、接着性シリコーンゴムシート22およびフランジカバー36もフランジ14に合わせた形状となっている。図10に示す接着性シリコーンゴムシート付フランジ8のように、円環状以外のフランジ14を用いてもよい。
第2〜5実施形態においては、フランジ10等とフランジカバー30等とは別体であったが、本発明はこれに限定されるものではない。
図11は、第3変形例に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジの図1(1c)と同視の断面図を示す。
フランジカバー38をフランジ16から取り外す必要がない場合には、図11に示す第3変形例に係る接着性シリコーンゴムシート付フランジ9のように、フランジ16およびフランジカバー38を一体化してもよい。
上述の第3〜5実施形態においては、第1または第2センサ装置固定部材およびセンサ装置40を備える接着性シリコーンゴムシート付フランジを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1または第2センサ装置固定部材を備えているだけで、センサ装置40を備えていない状態の接着性シリコーンゴムシート付フランジを流通においても良い。
上述の各実施形態においては、接着性シリコーンゴムシート付フランジまたはフランジ構造体1個当たりのセンサ装置40の数は1個である前提で説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。接着性シリコーンゴムシート付フランジまたはフランジ構造体1個当たりのセンサ装置40の数は2個以上であってもよい。
本発明は、センサ装置を設置するあらゆる産業において利用可能である。
1,2,4,5,6,7,8,9・・・接着性シリコーンゴムシート付フランジ、3・・・フランジ構造体、10,12,14,16・・・フランジ、20,22・・・接着性シリコーンゴムシート、21・・・自己接着シリコーンゴム接着部材、30,32,34,36,38・・・フランジカバー、40・・・センサ装置、52・・・第1センサ装置固定部材、50,54・・・第2センサ装置固定部材、100・・・検知対象部、200・・・(橋梁の)上部構造(検知対象部の一例)、210・・・(橋梁の)下部構造(検知対象部の一例)、300・・・建築物(検知対象部の一例)

Claims (9)

  1. 検知対象部に固定可能な接着性シリコーンゴムシート付フランジであって、
    枠状のフランジと、
    前記フランジの前記検知対象部との対向面に配置されている未硬化状態の接着性シリコーンゴムシートと、
    を備えることを特徴とする接着性シリコーンゴムシート付フランジ。
  2. 前記フランジの前記検知対象部との対向面とは反対側に配置され、前記フランジの内側空間を形成可能に覆うフランジカバーを、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の接着性シリコーンゴムシート付フランジ。
  3. 前記フランジカバーの少なくとも一部は透光可能であることを特徴とする請求項2に記載の接着性シリコーンゴムシート付フランジ。
  4. 前記フランジカバーは、前記フランジの枠内領域において前記検知対象部と接触させるセンサ装置を固定するための第1センサ装置固定部材を、さらに備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の接着性シリコーンゴムシート付フランジ。
  5. 前記フランジは、その枠内領域において前記検知対象部と接触させるセンサ装置を固定するための第2センサ装置固定部材を、さらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の接着性シリコーンゴムシート付フランジ。
  6. 検知対象部に固定されるフランジ構造体であって、
    枠状のフランジと、
    前記フランジの内側空間にあって前記検知対象部と接触させるセンサ装置と、
    前記フランジと前記検知対象部とを固着させている自己接着シリコーンゴム接着部材と、を備えることを特徴とするフランジ構造体。
  7. 前記フランジの前記検知対象部との対向面と反対側に配置され、前記フランジの内側空間を形成可能に覆うフランジカバーを、さらに備えることを特徴とする請求項6に記載のフランジ構造体。
  8. 前記フランジカバーは、前記フランジの枠内領域において前記検知対象部と接触させるセンサ装置を固定するための第1センサ装置固定部材を、さらに備えることを特徴とする請求項7に記載のフランジ構造体。
  9. 前記フランジは、その枠内領域において前記検知対象部と接触させるセンサ装置を固定するための第2センサ装置固定部材を、さらに備えることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のフランジ構造体。
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