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JP2019030967A - 印刷装置、及び印刷方法 - Google Patents

印刷装置、及び印刷方法

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JP2019030967A
JP2019030967A JP2017151345A JP2017151345A JP2019030967A JP 2019030967 A JP2019030967 A JP 2019030967A JP 2017151345 A JP2017151345 A JP 2017151345A JP 2017151345 A JP2017151345 A JP 2017151345A JP 2019030967 A JP2019030967 A JP 2019030967A
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JP2017151345A
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崇 小林
Takashi Kobayashi
崇 小林
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】ノズルと媒体との距離が動的に変動する場合に発生するインクの着弾ズレを抑制すること。【解決手段】媒体支持部35に支持された媒体7に対して、ノズル41Nからインクを吐出するヘッド40と、媒体7に対してヘッド40を相対的に主走査方向Xへ移動するキャリッジ33と、搬送方向Yに媒体7を搬送する搬送部13と、媒体7の属性及び搬送方向Yにおける媒体7の位置に基づいて、ノズル41Nからの吐出タイミングを制御する制御部52と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置、及び当該印刷装置の印刷方法に関する。
従来から、所定方向に搬送される媒体に対して媒体の搬送方向と直交する方向に相対移動するヘッドから、液体の一例であるインクを吐出して印刷を行う液体吐出装置(印刷装置)が知られている。こうした印刷装置では、ヘッドから吐出されたインクがヘッドの相対移動方向に慣性を持つため、媒体に対するインクの着弾位置がヘッドの相対移動方向に位置ズレが生じる場合がある。そこで、このような位置ズレを抑制するために、相対移動する印刷ヘッドから媒体にインクを吐出する吐出タイミングを制御する液体吐出装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
例えば、特許文献1に記載の印刷装置は、ノズル群タイミング設定部で設定された吐出タイミングでインクが吐出されることにより、ノズル群単位でドットの位置ズレ(インクの着弾ズレ)が補償される。さらに、ノズル群を構成するノズルについては、調整画素設定部で設定された配分の調整画素でドットの位置ズレが補償される。
特開2012−179884号公報
しかしながら、特許文献1に記載の印刷装置では、ヘッドのお辞儀、傾き、ヘッド特性等によるインクの着弾ズレは調整可能であるが、ノズルが形成されるノズル形成面と媒体との距離が動的に変動する場合に発生するインクの着弾ズレを調整(抑制)することが難しいという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る印刷装置は、媒体支持部に支持された媒体に対して、ノズルから液体を吐出するヘッドと、前記媒体に対して前記ヘッドを相対的に移動方向へ移動するキャリッジと、搬送方向に前記媒体を搬送する搬送部と、前記媒体の属性及び前記搬送方向における前記媒体の位置に基づいて、前記ノズルからの吐出タイミングを制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
媒体が搬送され、媒体が移動することによって媒体の姿勢が動的に変動し、ヘッドと媒体との距離が動的に変動する場合であっても、制御部が、媒体の属性、及び搬送方向における媒体の位置に基づいてノズルからの吐出タイミングを制御(補正)するので、ヘッドから媒体に吐出される液体の着弾ズレを調整(抑制)することができる。
例えば、媒体が搬送方向に沿って湾曲し、媒体が移動することによって媒体が動的に変位する場合、制御部は、搬送方向における媒体の位置に基づいてノズルからの吐出タイミングを制御し、ヘッドから媒体に吐出される液体の着弾ズレを抑制する。
[適用例2]上記適用例に記載の印刷装置では、前記ヘッドは、前記移動方向または前記移動方向と交差する交差方向に複数配置されたノズル群を有し、前記制御部は、前記媒体の搬送方向における上流側の上流端領域を印刷する場合に、前記ノズル群において前記搬送方向の上流に向かうにつれて、前記ノズルからの吐出タイミングが遅くなるように制御することが好ましい。
媒体の上流側が搬送される場合、媒体の搬送方向における上流側の端は拘束されず、変位可能な状態にある。さらに、媒体が巻き癖を有する場合、上流端領域において、媒体は、搬送方向の上流に向かうにつれて媒体支持部から徐々に離間するように湾曲(変位)する。すなわち、搬送方向の上流に向かうにつれて、ノズルの距離が所定距離よりも徐々に短くなるように媒体が変位する。ノズルの距離が所定距離よりも短くなることに起因する着弾ズレを抑制するためには、搬送方向の上流に向かうにつれて、ノズルからの吐出タイミングを遅くすることが好ましい。
[適用例3]上記適用例に記載の印刷装置では、前記ヘッドは、前記移動方向または前記移動方向と交差する交差方向に複数配置されたノズル群を有し、前記制御部は、前記媒体の搬送方向における下流側の下流端領域を印刷する場合に、前記ノズル群において前記搬送方向の下流に向かうにつれて、前記ノズルからの吐出タイミングが遅くなるように制御することが好ましい。
媒体の下流側が搬送される場合、媒体の搬送方向における下流側の端は拘束されず、変位可能な状態にある。さらに、媒体が媒体支持部に対して突き当たるように搬送される場合や、媒体が巻き癖を有する場合、下流端領域において、媒体が、搬送方向の下流に向かうにつれて媒体支持部から徐々に離間するように、媒体が湾曲(変位)する。すなわち、搬送方向の下流に向かうにつれて、ノズルの距離が所定距離よりも徐々に短くなるように媒体が変位する。ノズルの距離が所定距離よりも短くなることに起因する着弾ズレを抑制するためには、搬送方向の下流に向かうにつれて、ノズルからの吐出タイミングを遅くすることが好ましい。
[適用例4]上記適用例に記載の印刷装置では、前記制御部は、プロファイルを用いて前記ノズルからの吐出タイミングを制御することが好ましい。
プロファイルは、搬送方向における媒体の位置に関する情報(搬送方向における媒体の位置に紐付けられたノズルの距離に関する情報)である。搬送方向における媒体の位置に紐付けられたノズルの距離に関する情報(プロファイル)を用いて、ノズルの距離が所定距離よりも長い場合にノズルの吐出タイミングを早くし、ノズルの距離が所定距離よりも短い場合にノズルの吐出タイミングを遅くすると、所定距離に対してノズルの距離が変動することに起因する着弾ズレを抑制することができる。
[適用例5]上記適用例に記載の印刷装置では、前記プロファイルは、前記媒体の異なる複数の位置に液体が吐出されて作成されたテストパターンを検出部で検出することで決定されることが好ましい。
媒体の異なる複数の位置に液体が吐出されて作成されたテストパターンを検出部で検出することでプロファイルを決定すると、媒体の異なる複数の位置のそれぞれで、所定距離に対してノズルの距離が変動することに起因する着弾ズレを抑制することができる。
[適用例6]上記適用例に記載の印刷装置では、前記制御部は、さらに前記ヘッドの前記移動方向に基づいて、前記ノズルからの吐出タイミングを制御することが好ましい。
例えば、媒体が移動方向に沿って波打つように湾曲し、媒体が移動方向に沿って変位する場合、移動方向に沿ってノズルからの吐出タイミングを制御することが好ましい。
[適用例7]本適用例に係る印刷方法は、媒体支持部に支持された媒体に対して、ノズルから液体を吐出するヘッドと、前記媒体に対して前記ヘッドを相対的に移動方向へ移動するキャリッジと、搬送方向に前記媒体を搬送する搬送部と、を備える印刷装置の印刷方法であって、前記媒体の属性及び前記搬送方向における前記媒体の位置に基づいて、前記ノズルからの吐出タイミングを制御することを特徴とする。
本適用例に係る印刷方法では、媒体が搬送され、媒体が移動することによって媒体の姿勢が動的に変動し、ヘッドと媒体との距離が動的に変動する場合であっても、制御部が、媒体の属性及び搬送方向における媒体の位置に基づいてノズルからの吐出タイミングを制御(補正)するので、ヘッドから媒体に吐出される液体の着弾ズレを調整(抑制)することができる。
実施形態1に係る印刷装置の概略断面図。 実施形態1に係る印刷装置の制御構成を示すブロック図。 ヘッドのノズル形成面の状態を示す概略平面図。 印刷部の状態を示す拡大断面図。 印刷部の状態を示す拡大断面図。 印刷部の状態を示す拡大断面図。 下流端領域に形成されるドットの状態を示す模式図。 通常領域に形成されるドットの状態を示す模式図。 上流端領域に形成されるドットの状態を示す模式図。 実施形態1に係る印刷方法を示すフローチャート。 実施形態1に係るテストパターン群の状態を示す模式図。 実施形態2に係るテストパターン群の状態を示す模式図。 記憶部に格納されるプロファイル。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る印刷装置の概略断面図である。図2は、本実施形態に係る印刷装置の制御構成を示すブロック図である。図3は、ヘッドのノズル形成面の状態を示す概略平面図である。
図1に示すように、印刷装置11は、略箱体形状の筐体12を備え、筐体12内には、搬送方向Yに媒体7を搬送する搬送部13と、搬送部13により搬送された媒体7に対して「液体」の一例であるインクを吐出し、印刷を行う印刷部14とが設けられている。搬送部13は、給送ローラー25、リタードローラー27、反転ローラー28、送出ローラー31、搬送ローラー対3、及び搬送ローラー対4などを備えている。印刷部14は、媒体支持部35に支持された媒体7に対してノズル41Nからインクを吐出するヘッド40、ガイド軸32、媒体7に対してヘッド40を相対的に移動方向(主走査方向X)へ移動するキャリッジ33、及び媒体支持部35などを備えている。
なお、主走査方向Xは、「移動方向」の一例である。
媒体7は、単票紙であり、搬送方向Yの上流側の端である上流端7Bと、搬送方向Yの下流側の端である下流端7Aとを有する。媒体7は、例えば、キャストコート紙、コート紙、アート紙、マットコート紙、上質紙、グロスフィルム(樹脂フィルム)などを使用することができる。
筐体12内の下部には、媒体7を積層状態で複数枚収容可能なカセット17が設けられている。カセット17は、筐体12に対して挿抜自在な状態で配置されている。筐体12の前面上部には、ユーザーが印刷装置11に対して印刷に関わる情報を入力したり視認したりするときに使用する操作部18が設けられている。
筐体12の前面には、印刷部14で画像等が印刷された媒体7を筐体12の外部へ排出可能とする排出口21が設けられている。そして、排出口21内の下部には、排出口21から排出される媒体7を下方から支持可能な排出台22が、媒体7の排出方向に向かってスライド移動可能に配置されている。
また、排出台22とほぼ同じ高さでカセット17の内奥で上部となる位置には、上面が媒体7の搬送路の一部を構成可能な板状の搬送路構成部材23が設けられている。搬送路構成部材23には、レバー部材24が揺動自在に支持され、レバー部材24の下端には給送ローラー25が回転自在に支持されている。給送ローラー25は、カセット17内に積層状態で載置されている複数枚の媒体7のうち最上層の媒体7の上面に接触した状態で回転可能であり、給送モーター(図示省略)から伝達される駆動力に基づき回転することにより、媒体7がカセット17から分離斜面26に向けて送り出される。分離斜面26は、カセット17から媒体7が重なった状態で送り出された場合に、重なった媒体7を一枚ずつ分離して上方へと案内する。
分離斜面26の上端部には、リタードローラー27と、リタードローラー27との間で媒体7を挟んで回転駆動可能な大径の反転ローラー28とが配置されている。また、反転ローラー28の周りには、反転ローラー28との間及び搬送路構成部材23との間で搬送路を形成可能な複数の搬送路構成部材29が設けられている。分離斜面26に沿って搬送される媒体7は、反転ローラー28と搬送路構成部材29と間の搬送経路、及び搬送路構成部材23と搬送路構成部材29との間の搬送経路を経由して、印刷部14(媒体支持部35)に向けて搬送される。
カセット17に載置された媒体7は、分離斜面26及び反転ローラー28によって搬送方向が反転され、斜め上方向に向けて搬送され、印刷部14(媒体支持部35)に至る。
さらに、筐体12の後部上端部には、媒体7を載置可能な載置トレイ30が後方斜め上方に向かって延びるように設けられている。載置トレイ30の下端には、載置トレイ30上に載置された媒体7をヘッド40に向けて送り出す際に回転する断面D字形状の送出ローラー31が支持されている。載置トレイ30上に載置された媒体7は、送出ローラー31によって送り出され、反転ローラー28と搬送路構成部材29と間の搬送経路、及び複数の搬送路構成部材29で形成される搬送経路を経由し、印刷部14(媒体支持部35)に向けて搬送される。すなわち、載置トレイ30に載置された媒体7は、斜め下方向に向けて搬送され、印刷部14(媒体支持部35)に至る。
印刷部14を構成する部材(ガイド軸32、キャリッジ33、ヘッド40、媒体支持部35)は、反転ローラー28や送出ローラー31に対して搬送方向Yの下流側に配置されている。ガイド軸32は、搬送方向Yと交差する主走査方向Xに沿って延びるように設けられている。
キャリッジ33は、ガイド軸32に支持され、主走査方向Xに移動可能である。キャリッジ33には、ヘッド40が搭載されている。すなわち、キャリッジ33は、ヘッド40を搭載し、媒体7に対してヘッド40を相対的に移動方向(主走査方向X)へ移動可能とする。
ヘッド40は、共通液室(図示省略)、圧力発生室(図示省略)、圧電素子(図示省略)、及びノズル41Nなどを有し、媒体支持部35に支持された媒体7にインクを吐出する。ノズル41Nは、ヘッド40の媒体支持部35に対向するノズル形成面41に、搬送方向Yに沿って複数形成されている(図3参照)。圧力発生室及び圧電素子は、ノズル41Nと一対一に対応し、ノズル41Nと同様に搬送方向Yに沿って複数形成されている。インクカートリッジ37から供給されるインクは、共通液室と、圧力発生室とを経て、ノズル41Nから媒体7に対して吐出される。圧電素子は、撓み振動モードの圧電アクチュエーター、または縦振動モードの圧電アクチュエーターである。圧力発生室にインクが供給された状態で、圧電素子が圧力発生室の一部を形成する振動板を振動させ、圧力発生室に圧力変動を生じさせ、この圧力変動を利用することで、ヘッド40はノズル41Nから媒体7に対してインクを吐出する。
さらに、ヘッド40のノズル形成面41と対向するように、媒体支持部35が設けられている。媒体支持部35のノズル形成面41と対向する上面35aは、主走査方向Xに長くなった長方形状を有し、水平面に沿った平滑な面である。印刷部14に向けて搬送された媒体7は、媒体支持部35の上面35aによって支持される。
さらに、媒体支持部35に対して搬送方向Yの上流側には、搬送ローラー対3が配置され、媒体支持部35に対して搬送方向Yの下流側には、搬送ローラー対4が配置されている。搬送ローラー対3,4は、それぞれ上下で対をなすローラーが媒体7を挟んで回転することにより、媒体7を搬送方向Yに搬送する。
筐体12内の前方上部には、枠体形状をなすホルダー部36が設けられている。ホルダー部36には、それぞれ異なる色のインクが収容された複数(本実施形態では4つ)のインクカートリッジ37が装着されている。すなわち、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の4色の各インクが個別に収容された複数(4つ)のインクカートリッジ37が、ホルダー部36に対して着脱自在に装着されている。そして、各インクカートリッジ37から個別のインク供給チューブ38を通じて各色のインクがヘッド40に供給される。
筐体12内においてホルダー部36の隣位置には基板ユニット50が配置され、基板ユニット50には、例えばワンチップマイコン等で構成されたコンピューター51が実装されている。さらに、印刷装置11は、媒体7に印刷された画像を読み取ることが可能なスキャナー55(図2参照)を備えている。
なお、スキャナー55は「検出部」の一例である。
図2に示すように、基板ユニット50に実装されたコンピューター51は、中央処理装置としての論理演算機能を有する制御部52と、所定の情報を読み出し可能に記憶するROM及び各種の情報を書き込み/読み出し可能に記憶するRAM等からなる記憶部53とを備える。
制御部52は、媒体7の搬送や媒体7に対する印刷などの処理が実行されるために必要な各種論理演算を行うと共に、その論理演算において使用される各種情報の読み出し及び書き込みを行う。詳細は後述するが、制御部52は、媒体7の属性及び搬送方向Yにおける媒体7の位置に基づいて、ノズル41Nからの吐出タイミングを制御する。
記憶部53には、印刷装置11を制御するために用いられる各種プログラムが記憶されている。さらに、記憶部53には、印刷装置11の論理演算結果が読み出し可能に記憶される。
コンピューター51(制御部52)は、操作部18と接続され、操作部18に入力された情報を受け付け可能である。さらに、コンピューター51(制御部52)は、通信部54を介して外部機器2に接続可能である。外部機器2は、例えばユーザーが携帯可能な携帯型情報機器(タブレット端末、スマートフォンなど)である。
コンピューター51(制御部52)は、操作部18から入力される印刷情報や外部機器2からの印刷情報に基づき、搬送部13や印刷部14の動作を制御し、媒体7に所望の画像等を印刷する。
コンピューター51(制御部52)は、スキャナー55と接続され、スキャナー55が読み込んだ画像データを取得可能である。
コンピューター51(制御部52)には、印刷装置11において駆動される複数の駆動部57,58,59が接続されている。すなわち、搬送部13を駆動する電動モーター等の搬送系駆動部57と、キャリッジ33を駆動する電動モーター等のキャリッジ駆動部58と、印刷時にヘッド40を駆動するヘッド駆動部59とが、コンピューター51(制御部52)に接続されている。
搬送系駆動部57は、制御部52の制御に基づき、搬送部13を構成する各ローラー(例えば、搬送ローラー対3,4の駆動ローラー)を回転させたり、その回転を停止させたりする。キャリッジ駆動部58は、制御部52の制御に基づき、プーリーや無端状ベルトを介して駆動連結されたキャリッジ33をガイド軸32に沿って移動させたり、その移動を停止させたりする。ヘッド駆動部59は、制御部52の制御に基づき、ヘッド40がインクを吐出する際に駆動される圧電素子等に対して電圧を印加したり、その電圧の印加を停止したりする。
図3に示すように、ヘッド40のノズル形成面41には、インクを吐出するノズル41Nが複数配置されたノズル群42(ノズル群42C,42M,42Y,42K)が形成されている。シアン(C)のインクを吐出するノズル群42Cと、マゼンタ(M)のインクを吐出するノズル群42Mと、イエロー(Y)のインクを吐出するノズル群42Yと、ブラック(K)のインクを吐出するノズル群42Kとは、主走査方向Xに沿って配置されている。すなわち、ヘッド40は、主走査方向Xに複数配置されたノズル群42を有している。
なお、ヘッド40において、ノズル群42が主走査方向Xと交差する交差方向(斜め方向)に配置される構成であってもよい。すなわち、ヘッド40は、主走査方向Xまたは主走査方向Xと交差する交差方向に複数配置されたノズル群42を有する構成であればよい。
各ノズル群42C,42M,42Y,42Kには、搬送方向Yに1インチ当たりに並ぶ180個のノズル41N(ノズル#1〜ノズル#180)が、180dpiのピッチで設けられている。すなわち、ヘッド40は、ノズル41Nが搬送方向Yに沿って複数配置されたノズル群42C,42M,42Y,42Kを有している。
なお、図3では、搬送方向Yの下流側のノズル41Nほど若いノズル番号#n(n=1〜180)が付されている。以降の説明では、ノズル番号#nが付されたノズル41Nを、単にノズル#nと称す場合がある。
ノズル#1〜#180は、搬送方向Yに沿って一定のノズルピッチk・Pで配置されている。ここで、Pは搬送方向Yのドットピッチであり、kは整数であり、kの単位はドットである。搬送方向YのドットピッチPは、搬送方向Yの印刷解像度に依存した値であり、ラスターライン(主走査方向Xに配列されたドットの列)のピッチと等しい。
図3の例では、ノズルピッチk・Pは180dpiに相当する値である。搬送方向Yの印刷解像度(すなわち、ドットピッチP)が360dpiのときには、整数kは2ドットである。また、搬送方向Yの印刷解像度が720dpiのときには、整数kは4ドットである。
印刷装置11では、ヘッド40を主走査方向Xに移動させながら媒体7にインクを吐出する動作(主走査)と、ヘッド40を媒体7に対して相対移動させる改行動作(副走査)とを交互に繰り返すことにより、媒体7に対して文字や図形などを含む画像を印刷する。
以降の説明では、ヘッド40がインクを吐出しながら主走査方向Xに移動する1回の主走査を「パス」と称す。
図3の左側に示すように、印刷装置11では、ヘッド40を主走査方向Xにおける右方向へ1回移動させる主走査を行って1パス目の印刷を行う。1パス目の印刷が終了すると、ヘッド40を媒体7に対して改行量Δyだけ相対移動させる改行を行い、ヘッド40を次の主走査開始位置(次パス開始位置)に配置する。続いて、その位置から、ヘッド40を主走査方向Xにおける左方向へ1回移動させる主走査を行って2パス目の印刷を行う。2パス目の印刷が終了すると、ヘッド40を媒体7に対して改行量Δyだけ相対移動させる改行(副走査)を行い、ヘッド40を次の主走査開始位置に配置する。続いて、その位置から、ヘッド40を主走査方向Xにおける右方向へ1回移動させる主走査を行って3パス目の印刷を行う。3パス目の印刷が終了すると、ヘッド40を媒体7に対して改行量Δyだけ相対移動させる改行を行い、ヘッド40を次の主走査開始位置に配置する。続いて、その位置から、ヘッド40を主走査方向Xにおける左方向へ1回移動させる主走査を行って4パス目の印刷を行う。
以降の説明では、1パス目の印刷及び3パス目の印刷を往路印刷と称し、2パス目の印刷及び4パス目の印刷を復路印刷と称す。さらに、往路印刷における主走査方向Xを(+)X方向とし、復路印刷における主走査方向Xを(−)X方向とする。
印刷装置11では、往路印刷と、改行と、復路印刷と、改行とを交互に繰り返し、印刷解像度に応じたM回の主走査を行うことで、1回(1フレーム)の印刷が行われる。
図4乃至図6は、印刷部の状態を示す拡大断面図(模式図)である。
図4は載置トレイ30に載置された媒体7が印刷部14に向けて搬送される場合の最初の段階の図であり、図5は載置トレイ30に載置された媒体7が印刷部14に向けて搬送される場合の中間の段階の図であり、図6は載置トレイ30に載置された媒体7が印刷部14に向けて搬送される場合の最後の段階の図である。詳しくは、図4は、媒体7における下流端7Aが配置される領域(以降、下流端領域と称す)が印刷部14に向けて搬送される場合の模式図である。図5は、媒体7における下流端7Aと上流端7Bとの間の領域(以降、通常領域と称す)の状態を示す模式図である。図6は、媒体7における上流端7Bが配置される領域(以降、上流端領域と称す)の状態を示す模式図である。
さらに、図4乃至図6では、印刷部14の構成要素以外に、搬送部13の構成要素(搬送ローラー対3,4)が図示され、ノズル41N(ノズル#n)が黒丸で図示され、媒体7が二点鎖線で図示されている。さらに、図4乃至図6では、4個のノズル群42C,42M,42Y,42Kのうちブラック(K)のインクを吐出するノズル群42Kが図示されている。
載置トレイ30に載置された媒体7は、送出ローラー31によって送り出され、斜め下方向に進行し、搬送ローラー対3に至り、搬送ローラー対3によって挟まれ、印刷部14(媒体支持部35)に向けて搬送される。
図4に示すように、載置トレイ30に載置された媒体7が印刷部14に向けて搬送される場合の最初の段階では、媒体7の片側が搬送ローラー対3によって挟まれた状態で、媒体7が搬送方向Yに搬送される。載置トレイ30に載置された媒体7は、送出ローラー31によって送り出され、斜め下方向に進行するので、媒体7の下流端7Aが媒体支持部35の上面35aに突き当たり、媒体7の下流端7Aが媒体支持部35の上面35aから浮く。また、媒体7が巻き癖を有する場合も、媒体7の下流端7Aが媒体支持部35の上面35aから浮く。このため、媒体7の媒体支持部35の上面35aから浮いた部分では、ノズル#nと媒体7との間の距離Lが変化するようになる。
なお、ノズル#nと媒体7との間の距離Lは、「ノズルが形成されたノズル形成面と媒体との距離」の一例であり、ノズル形成面41と媒体7との距離である。以降、ノズル#nと媒体7との間の距離Lを、ノズル#nの距離Lnと称す。例えば、ノズル#1と媒体7との間の距離L1をノズル#1の距離L1と称し、ノズル#2と媒体7との間の距離L2をノズル#2の距離L2と称す。
図4に示す例では、ノズル#1〜#5に対向する部分の媒体7が媒体支持部35の上面35aから浮き、ノズル#1〜#5におけるノズル#nの距離Lnが変化する。ノズル#6〜#180に対向する部分の媒体7は媒体支持部35の上面35aから浮いていなく、ノズル#6〜#180におけるノズル#nの距離Lnは変化しない。
すなわち、下流端領域では、ノズル#1〜#5が形成されたノズル形成面41と媒体7との間の距離が変化している。換言すれば、下流端領域において、ノズル形成面41と媒体7との間の距離は、搬送方向Yに沿って変化している。
ノズル#6〜#180におけるノズル#nの距離Lnは、所定距離(標準距離)であり、一定である。ノズル#1〜#5におけるノズル#nの距離Lnは、所定距離(標準距離)よりも短くなる。さらに、ノズル#5からノズル#1に向かうに従って、媒体7の媒体支持部35の上面35aからの離間距離が長くなり、ノズル#1〜#5におけるノズル#nの距離Lnが短くなる。このため、ノズル#6の距離L6、ノズル#5の距離L5、ノズル#4の距離L4、ノズル#3の距離L3、ノズル#2の距離L2、ノズル#1の距離L1の順に短くなる。
図5に示すように、載置トレイ30に載置された媒体7が印刷部14に向けて搬送される場合の中間の段階では、媒体7が搬送ローラー対3及び搬送ローラー対4の両方で挟まれた状態になる。すなわち、媒体支持部35に支持された媒体7の両側が、搬送ローラー対3,4によって挟まれた状態になる。媒体7の両側が搬送ローラー対3,4によって挟まれた状態になると、媒体7の媒体支持部35の上面35aからの浮きが抑制され、媒体7は媒体支持部35の上面35aに沿って配置される。このため、ノズル#nの距離Lnは、所定距離(標準距離)であり、一定である。
図6に示すように、載置トレイ30に載置された媒体7が印刷部14に向けて搬送される場合の最後の段階では、媒体7の上流端7Bが搬送ローラー対3から送り出され、媒体7の片側が搬送ローラー対4によって挟まれた状態になる。例えば、媒体7に巻き癖がある場合、媒体7の上流端7Bが媒体支持部35の上面35aから浮き、ノズル#nと媒体7との間の距離Lが変化するようになる。
図6に示す例では、ノズル#1〜#175に対向する部分の媒体7は媒体支持部35の上面35aから浮いていなく、ノズル#1〜#175におけるノズル#nの距離Lnは変化しない。ノズル#176〜#180に対向する部分の媒体7が媒体支持部35の上面35aから浮き、ノズル#176〜#180におけるノズル#nの距離Lnが短くなる。
すなわち、上流端領域では、ノズル#176〜#180が形成されたノズル形成面41と媒体7との間の距離が変化している。換言すれば、上流端領域において、ノズル形成面41と媒体7との間の距離は、搬送方向Yに沿って変化している。
ノズル#1〜#175におけるノズル#nの距離Lnは、所定距離(標準距離)であり、一定である。ノズル#176〜#180におけるノズル#nの距離Lnは、所定距離(標準距離)よりも短くなる。ノズル#176からノズル#180に向かうに従って、媒体7の媒体支持部35の上面35aからの離間距離が長くなり、ノズル#176〜#180におけるノズル#nの距離Lnが短くなる。このため、ノズル#175の距離L175、ノズル#176の距離L176、ノズル#177の距離L177、ノズル#178の距離L178、ノズル#179の距離L179、ノズル#180の距離L180の順に短くなる。
このように、載置トレイ30に載置された媒体7が印刷部14に向けて搬送される状態によって、媒体支持部35に支持された媒体7の姿勢が動的に変化する。また、媒体7の姿勢は、媒体7の搬送経路の状態や媒体7の種類(媒体7の属性)などによって変化の状態が異なる。本実施形態では、媒体支持部35の上面35aから浮く方向に媒体7が変位したが、媒体7の搬送経路の状態や媒体7の属性によっては、媒体支持部35の上面35aに向けて沈む方向に媒体7が変位する場合や、媒体7が波打つように変位する場合がある。このように、媒体7の搬送経路の状態や媒体7の属性によって、媒体7の姿勢は様々に変化する。媒体7の姿勢が変化すると、ノズル#nの距離Lnが変化し、ノズル#nから吐出されるインクが媒体7に着弾する位置(以降、インクの着弾位置と称す)が変化する。さらに、インクの着弾位置が変化すると、例えば罫線ズレや色ムラなどの不具合が生じやすくなる。
一方、ノズル#nの距離Lnが所定距離(標準距離)であり、一定である場合、インクの着弾位置の変化が生じにくく、罫線ズレや色ムラなどの不具合が生じにくい。
以降の説明では、ノズル#nから吐出されたインクが媒体7に着弾して形成されるドットDをドットDnと称す。さらに、ノズル#nの距離Lnが所定距離(標準距離)である場合に、ノズル#nから吐出されるインクの着弾位置を標準位置と称す。
ノズル#nの距離Lnが所定距離(標準距離)である場合、ノズル#nから吐出されるインクは媒体7の標準位置に着弾し、ノズル#nの距離Lnが所定距離(標準距離)でない場合、ノズル#nから吐出されるインクは媒体7の標準位置と異なる位置に着弾する。このため、媒体7の姿勢が変化しノズル#nの距離Lnが変化すると、インク着弾位置(ドットDnの形成位置)が変化し、罫線ズレや色ムラなどの不具合が生じやすくなる。本実施形態では、ノズル#nの距離Lnが変化した場合であっても、ノズル#nから吐出されるインクが標準位置に着弾するように補正され、当該補正によって罫線ズレや色ムラなどの不具合が生じにくくなっている。
以下に、その詳細を説明する。
図7は、下流端領域に形成されるドットの状態を示す模式図であり、図4に示す媒体7に形成されるドットDnの状態を示す模式図である。図8は、通常領域に形成されるドットの状態を示す模式図であり、図5に示す媒体7に形成されるドットDnの状態を示す模式図である。図9は、上流端領域に形成されるドットの状態を示す模式図であり、図6に示す媒体7に形成されるドットDnの状態を示す模式図である。
また、図7乃至図9では、往路印刷によって媒体7に形成されるドットDは白丸で示され、復路印刷によって媒体7に形成されるドットDは網掛けが施された丸で示され、往路印刷と復路印刷との間において改行が行われていなく、ノズル#nから吐出されるインクを標準位置に着弾させる補正は行われていない。さらに、図7乃至図9では、往路印刷で形成されるドットDnと復路印刷で形成されるドットDnとの間隔がHnとなるように、往路印刷及び復路印刷のそれぞれでドットD1〜ドットD180が形成されている。
以降の説明では、往路印刷で形成されるドットDnと復路印刷で形成されるドットDnとの間隔を、間隔Hnと略す。
また、図7乃至図9では、主走査方向Xが矢印で示され、矢印の基端側が(−)方向であり、矢印の先端側が(+)方向である。ヘッド40を矢印方向に移動させて往路印刷を実行するので、(−)X方向側が往路印刷における上流側になる。ヘッド40を矢印方向と反対方向に移動させて復路印刷を実行するので、(+)X方向側が復路印刷における上流側になる。
さらに、図7乃至図9では、ドットD1〜ドットD180によって形成されるテストパターン60が、実線または破線で模式的に示されている。詳しくは、図7では、ドットD1〜ドットD5によって形成されるテストパターン60が破線で示され、ドットD6〜ドットD180によって形成されるテストパターン60が実線で示され、図8では、ドットD1〜ドットD180によって形成されるテストパターン60が実線で示され、図9では、ドットD1〜ドットD175によって形成されるテストパターン60が実線で示され、ドットD176〜ドットD180によって形成されるテストパターン60が破線で示されている。
図7乃至図9に示すように、制御部52は、下流端領域においてヘッド40から媒体7にインクを吐出する往路印刷を実行し、ドットD1〜ドットD180からなる罫線パターン61を形成し、続いて改行を行わずに、ヘッド40から媒体7にインクを吐出する復路印刷を実行し、ドットD1〜ドットD180からなる罫線パターン62を形成する。また、罫線パターン62は、罫線パターン61に対して(+)X方向側に配置されるように形成されている。
そして、罫線パターン61と罫線パターン62とによってテストパターン60が形成される。
図7に示すように、ヘッド40が図4に示す状態にある場合(下流端領域に位置する場合)、ノズル#6〜ノズル#180におけるノズル#nの距離Lnは標準距離であり、ノズル#6〜ノズル#180から吐出されるインクは標準位置に着弾し、ドットD6〜ドットD180は搬送方向Yに沿って配置される。このため、ドットD6〜ドットD180によって形成される罫線パターン61,62は、図中に実線で示されるように、搬送方向Yに対して平行に形成される。
ノズル#1〜ノズル#5におけるノズル#nの距離Lnは標準距離よりも短いので、ノズル#1〜ノズル#5から吐出されるインクは、ノズル#6〜ノズル#180から吐出されるインクよりも早く媒体7に着弾し、ドットD1〜ドットD5は、標準位置に対して往路印刷における主走査方向Xの上流側に形成される。さらに、ノズル#5からノズル#1に向かうに従って、ノズル#nの距離Lnが短く、ノズル#nから吐出されるインクが媒体7に早く着弾するので、標準位置から大きく離間するようになる。
往路印刷では、(−)X方向側が主走査方向Xの上流側であるので、ドットD1〜ドットD5によって形成される罫線パターン61は、図中に破線で示されるように、搬送方向Yに対して交差し、(−)X方向側(左斜め上方向)に傾いて形成される。復路印刷では、(+)X方向側が主走査方向Xの上流側であるので、ドットD1〜ドットD5によって形成される罫線パターン62は、図中に破線で示されるように、搬送方向Yに対して交差し、(+)X方向側(右斜め上方向)に傾いて形成される。
すなわち、往路印刷においてドットD1〜ドットD5によって形成される罫線パターン61は、復路印刷においてドットD1〜ドットD5によって形成される罫線パターン62と反対方向に傾いて形成される。さらに、往路印刷においてドットD1〜ドットD180によって形成される罫線パターン61と、復路印刷においてドットD1〜ドットD180によって形成される罫線パターン62とは、線対称の関係にある。
間隔H6〜間隔H180は、ノズル#nの距離Lnが標準距離にある場合に往路印刷で形成されるドットDnと復路印刷で形成されるドットDnとの間隔Hnであり、以降、標準間隔と称す。すなわち、間隔H6〜間隔H180は標準間隔であり、一定である。
なお、標準間隔は、往路印刷においてノズル#nからインクを吐出するヘッド40の位置と、復路印刷においてノズル#nからインクを吐出するヘッド40の位置との間の距離であり、制御部52によって制御することができ、任意に設定可能である。
間隔H5〜間隔H1は、標準間隔よりも長く、間隔H5から間隔H1に向かうに従って間隔Hnが長くなる。このように、下流端領域では、媒体7の下流端7Aが媒体支持部35の上面35aから浮いた部分においてノズル#nの距離Lnが変化し、間隔Hnは標準間隔よりも長くなる方向に変化する。
図8に示すように、ヘッド40が図5に示す状態にある場合(通常領域に位置する場合)、ノズル#1〜ノズル#180におけるノズル#nの距離Lnは標準距離であり、ノズル#1〜ノズル#180から吐出されるインクは標準位置に着弾し、ドットD1〜ドットD180によって形成される罫線パターン61,62は、図中に実線で示されるように、搬送方向Yに対して平行に形成される。
図9に示すように、ヘッド40が図6に示す状態にある場合(上流端領域に位置する場合)、ノズル#1〜ノズル#175におけるノズル#nの距離Lnは標準距離であり、ノズル#1〜ノズル#175から吐出されるインクは標準位置に着弾し、ドットD1〜ドットD175は搬送方向Yに沿って配置される。このため、ドットD1〜ドットD175によって形成される罫線パターン61,62は、図中に実線で示されるように、搬送方向Yに対して平行に形成される。
ノズル#176〜ノズル#180におけるノズル#nの距離Lnは標準距離よりも短いので、ノズル#176〜ノズル#180から吐出されるインクは、ノズル#1〜ノズル#175から吐出されるインクよりも早く媒体7に着弾し、ドットD176〜ドットD180は、標準位置に対して往路印刷における主走査方向Xの上流側に形成される。さらに、ノズル#176からノズル#180に向かうに従って、ノズル#nの距離Lnが短く、ノズル#nから吐出されるインクが媒体7に早く着弾するので、標準位置から大きく離間するようになる。
往路印刷では、(−)X方向側が主走査方向Xの上流側であるので、ドットD176〜ドットD180によって形成される罫線パターン61は、図中に破線で示されるように、搬送方向Yに対して交差し、(−)X方向側(左斜め下方向)に傾いて形成される。復路印刷では、(+)X方向側が主走査方向Xの上流側であるので、ドットD176〜ドットD180によって形成される罫線パターン62は、図中に破線で示されるように、搬送方向Yに対して交差し、(+)X方向側(右斜め下方向)に傾いて形成される。
すなわち、往路印刷においてドットD176〜ドットD180によって形成される罫線パターン61は、復路印刷においてドットD176〜ドットD180によって形成される罫線パターン62と反対方向に傾いて形成される。さらに、往路印刷においてドットD1〜ドットD180によって形成される罫線パターン61と、復路印刷においてドットD1〜ドットD180によって形成される罫線パターン62とは、線対称の関係にある。
間隔H1〜間隔H175は、標準間隔であり、一定である。間隔H176〜間隔H180は、標準間隔よりも長く、間隔H176から間隔H180に向かうに従って間隔Hnが長くなる。このように、上流端領域では、下流端領域と同様に、媒体7の上流端7Bが媒体支持部35の上面35aから浮いた部分においてノズル#nの距離Lnが変化し、間隔Hnは標準間隔よりも長くなる方向に変化する。
図7乃至図9において、テストパターン60における罫線パターン61と罫線パターン62との間隔を評価すれば、ノズル#nの距離Lnを評価することができる。
詳しくは、テストパターン60におけるドットDnの位置は、駆動部57,58,59のエンコーダー(図示省略)によって把握することができるので、罫線パターン61と罫線パターン62との間隔から、往路印刷で形成されるドットDnと復路印刷で形成されるドットDnとの間隔Hnを、搬送方向Yにおける媒体7の位置(媒体7におけるドットDnの位置情報)に紐づけて求めることができる。そして、標準間隔に対する間隔Hnの差分を評価すれば、ノズル#1〜ノズル#180のそれぞれでノズル#nの距離Lnを求めることができる。
例えば、間隔Hnが標準間隔であり、標準間隔に対する間隔Hnの差分がゼロである場合、ノズル#nの距離Lnは標準距離(所定距離)であると判断することができる。間隔Hnが標準間隔よりも長く、標準間隔に対する間隔Hnの差分が負である場合、ノズル#nの距離Lnは標準距離(所定距離)よりも短いと判断することができる。間隔Hnが標準間隔よりも短く、標準間隔に対する間隔Hnの差分が正である場合、ノズル#nの距離Lnは標準距離(所定距離)よりも長いと判断することができる。
ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)よりも短い場合、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)である場合と比べて、媒体7にインクが早く着弾するので、ノズル#nから吐出されるインクの吐出タイミングを遅らせると、ノズル#nから吐出されるインクを標準位置に着弾させることができる。
ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)よりも長い場合、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)である場合と比べて、媒体7にインクが遅く着弾するので、ノズル#nから吐出されるインクの吐出タイミングを早めると、ノズル#nから吐出されるインクを標準位置に着弾させることができる。
このように、テストパターン60から、ノズル#nの距離Lnを評価し、ノズル#nから吐出されるインクの吐出タイミングを調整すると、ノズル#nから吐出されるインクを標準位置に着弾させることができ、上述した罫線ズレや色ムラを抑制することができる。
「印刷装置の印刷方法」
図10は、本実施形態に係る印刷方法を示すフローチャートである。図11は、本実施形態に係るテストパターン群の状態を示す模式図である。
図11では、図7乃至図9に図示されたテストパターン60を媒体7に複数形成することでテストパターン群TAが形成されている。さらに、図11では、テストパターン60を構成するドットDの図示が省略され、罫線パターン61,62のみが図示されている。すなわち、図11におけるテストパターン60では、図7乃至図9におけるドットDに対応する白丸や網掛けが施された丸の図示が省略されている。
図10に示すように、本実施形態に係る印刷方法は、テストパターン群TAを形成する工程(ステップS1)と、テストパターン群TAを評価する工程(ステップS2)と、ノズル#nから吐出されるインクの吐出タイミングを補正する工程(ステップS3)とを含む。
図11に示すように、ステップS1では、下流端領域において、罫線パターン61を形成する往路印刷と、罫線パターン62を形成する復路印刷とを実施し、テストパターン60が主走査方向Xに沿って複数配置されたテストパターン群60A1を形成する。また、下流端領域に形成されるテストパターン群60A1を構成するテストパターン60は、図7に示すテストパターン60と同じ形状である。
テストパターン群60A1を形成した後に、改行を行い、通常領域において、罫線パターン61を形成する往路印刷と、罫線パターン62を形成する復路印刷とを実施し、テストパターン60が主走査方向Xに沿って複数配置されたテストパターン群60Amを形成する。さらに、一つのテストパターン群60Amを形成すると、改行を行い他のテストパターン群60Amを形成する。また、通常領域に形成されるテストパターン群60Amを構成するテストパターン60は、図8に示すテストパターン60と同じ形状である。
さらに、通常領域に形成されるテストパターン群60Amは、下流端領域に形成されるテストパターン群60A1と、後述する上流端領域に形成されるテストパターン群60Anとの間に、等間隔で複数配置されている。
最後のテストパターン群60Amを形成した後に、改行を行い、上流端領域において、罫線パターン61を形成する往路印刷と、罫線パターン62を形成する復路印刷とを実施し、テストパターン60が主走査方向Xに沿って複数配置されたテストパターン群60Anを形成する。また、上流端領域に形成されるテストパターン群60Anを構成するテストパターン60は、図9に示すテストパターン60と同じ形状である。
このように、ステップS1によって、テストパターン60が主走査方向X及び搬送方向Yに沿ってマトリクス状に複数配置されたテストパターン群TAを形成する。換言すれば、テストパターン群TAは、媒体7の異なる複数の位置にインクが吐出されて作成されたテストパターン60を有する。
テストパターン群TAは、下流端領域に配置されるテストパターン群60A1と、通常領域に配置されるテストパターン群60Amと、上流端領域に配置されるテストパターン群60Anとを有する。換言すれば、テストパターン群TAは、搬送方向Yに沿って延びる一対の罫線パターン61,62(テストパターン60)が、主走査方向X及び搬送方向Yに沿ってマトリクス状に複数配置された構成を有している。
ステップS2では、スキャナー55が媒体7に形成されたテストパターン群TAを読み込み、制御部52は、スキャナー55が読み込んだテストパターン群TAの画像データを取得する。テストパターン群TAの画像データには、媒体7におけるドットDnの位置情報と、間隔Hnに関する情報とが含まれる。さらに、制御部52は、間隔Hnと標準間隔との差分を標準間隔で除した相対値から、媒体7におけるドットDnの位置情報に紐づけてノズル#nの距離Lnを算出する。そして、制御部52は、媒体7におけるドットDnの位置情報に紐づけられたノズル#nの距離Lnをプロファイルとして記憶部53に格納する。プロファイルの一例を図13に示す。
換言すれば、記憶部53に格納されるプロファイルは、媒体7の異なる複数の位置にインクが吐出されて作成されたテストパターン60をスキャナー55(検出部)で検出することで決定される。
なお、媒体7におけるドットDnの位置情報は、搬送方向Yにおける媒体7の位置と読み替えることができ、制御部52は、搬送方向Yにおける媒体7の位置に紐づけられたノズル#nの距離Lnをプロファイルとして記憶部53に格納する。
換言すれば、テストパターン群TAにおける搬送方向Yに沿って延びた罫線パターン61,62の間隔(間隔Hn)を評価することによって、搬送方向Yに沿った媒体7の姿勢変化の影響をプロファイル(搬送方向Yにおける媒体7の位置に紐づけられたノズル#nの距離Ln)として取得することができる。すなわち、図4に示す下流端領域における搬送方向Yに沿った媒体7の姿勢変化の影響や、図6に示す上流端領域における搬送方向Yに沿った媒体7の姿勢変化の影響を、プロファイルとして取得することができる。
ステップS3では、制御部52は、記憶部53に格納されたプロファイルから、媒体7の属性(種類)及び搬送方向Yにおける媒体7の位置に基づいて、ノズル#nからの吐出タイミングを制御する。すなわち、制御部52は、搬送方向Yにおける媒体7の位置に紐づけられたノズル#nの距離Ln(ノズル形成面41と媒体7との距離)に応じて、ノズル#nから吐出されるインクの吐出タイミング(以降、ノズル#nからの吐出タイミングと称す)を補正する。
例えば、ヘッド40が通常領域に位置し、ノズル#nの距離Ln(ノズル形成面41と媒体7との距離)が標準距離(所定距離)にある場合、ノズル#nから吐出されるインクは標準位置に着弾するので、制御部52は、ノズル#nからの吐出タイミングを補正しない。
以降の説明では、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)にある場合に、ノズル#nからインクが吐出されるタイミングを、標準タイミングと称す。
例えば、ヘッド40が下流端領域に位置し、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)よりも短い場合、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)である場合と比べて、媒体7にインクが早く着弾するので、制御部52は、ノズル#nから吐出されるインクが標準位置に着弾するように、ノズル#nからの吐出タイミングを標準タイミングよりも遅くする。すなわち、制御部52は、ノズル#nの距離Ln(ノズル形成面41と媒体7との距離)が所定距離よりも短い場合に、ノズル#nからの吐出タイミングが遅くなるように制御する。
詳しくは、図7において、媒体7の下流端領域では、間隔H5、間隔H4、間隔H3、間隔H2、間隔H1の順に短くなるので、制御部52は、ノズル#5、ノズル#4、ノズル#3、ノズル#2、ノズル#1の順でノズル#nからの吐出タイミングを遅くする。換言すれば、制御部52は、媒体7の搬送方向Yにおける下流側の下流端領域を印刷する場合に、ノズル群42において搬送方向Yの下流に向かうにつれてノズル41Nからの吐出タイミングが遅くなるように制御する。
すると、ノズル#1〜ノズル#5から吐出されるインクは標準位置に着弾し、ドットD1〜ドットD5で形成される罫線は、搬送方向Yに沿って配置されるようになり、罫線ズレを抑制することができる。さらに、ノズル#1〜ノズル#5から吐出されるインクが標準位置に着弾すると、色ムラなどの不具合も生じにくくなる。
このように、搬送方向Yに沿って延びる一対の罫線パターン61,62(テストパターン60)が複数配置されたテストパターン群TAを使用すると、下流端領域において、搬送方向Yに沿ったノズル#nの距離Lnの変化の影響、すなわち搬送方向Yに沿ったノズル形成面41と媒体7との間の距離の変化の影響を是正することができる。
例えば、ヘッド40が上流端領域に位置し、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)よりも短い場合、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)である場合と比べて、媒体7にインクが早く着弾するので、制御部52は、ノズル#nから吐出されるインクが標準位置に着弾するように、ノズル#nからの吐出タイミングを標準タイミングよりも遅くする。すなわち、制御部52は、ノズル#nの距離Ln(ノズル形成面41と媒体7との距離)が所定距離よりも短い場合に、ノズル#nからの吐出タイミングが遅くなるように制御する。
詳しくは、図9において、媒体7の上流端領域では、間隔H176、間隔H177、間隔H178、間隔H179、間隔H180の順に短くなるので、制御部52は、ノズル#176、ノズル#177、ノズル#178、ノズル#179、ノズル#180の順でノズル#nからの吐出タイミングを遅くする。換言すれば、制御部52は、媒体7の搬送方向Yにおける上流側の上流端領域を印刷する場合に、ノズル群42において搬送方向Yの上流に向かうにつれてノズル41Nからの吐出タイミングが遅くなるように制御する。
すると、ノズル#176〜ノズル#180から吐出されるインクは標準位置に着弾し、ドットD176〜ドットD180で形成される罫線は、搬送方向Yに沿って配置されるようになり、罫線ズレを抑制することができる。さらに、ノズル#176〜ノズル#180から吐出されるインクが標準位置に着弾すると、色ムラなどの不具合も生じにくくなる。
このように、搬送方向Yに沿って延びる一対の罫線パターン61,62(テストパターン60)が複数配置されたテストパターン群TAを使用すると、上流端領域において、搬送方向Yに沿ったノズル#nの距離Lnの変化の影響、すなわち搬送方向Yに沿ったノズル形成面41と媒体7との間の距離の変化の影響を是正することができる。
媒体7の搬送経路の状態や媒体7の属性によっては、媒体支持部35の上面35aに向けて沈む方向に媒体7が変位する場合や、媒体7が波打つように変位する場合がある。さらに、所定距離(標準距離)の条件によっては、ノズル#nの距離Ln(ノズル形成面41と媒体7との距離)は、所定距離よりも長くなる方向に変化する場合がある。
ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)よりも長い場合、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)である場合と比べて、媒体7にインクが遅く着弾するので、制御部52は、ノズル#nから吐出されるインクが標準位置に着弾するように、ノズル#nからの吐出タイミングを標準タイミングよりも早くする。すなわち、制御部52は、ノズル#nの距離Ln(ノズル形成面41と媒体7との距離)が標準距離(所定距離)よりも長い場合に、ノズル#nからの吐出タイミングが早くなるように制御する。
媒体7の姿勢は、媒体7の種類(属性)によって異なる場合がある。例えば、媒体7が、キャストコート紙、コート紙、アート紙、上質紙、グロスフィルム(樹脂フィルム)である場合、属性が異なる媒体7のそれぞれにおいて姿勢が異なる場合がある。
このため、本実施形態では、属性が異なる媒体7のそれぞれにおいてステップS1及びステップS2を実行し、属性が異なる媒体7のそれぞれにおいて、搬送方向Yにおける媒体7の位置に紐づけられたノズル#nの距離Lnをプロファイルとして記憶部53に格納する。
制御部52は、記憶部53に格納されたプロファイルから、該当する媒体7のプロファイルを選択しステップS3を実行し、当該プロファイルを用いてノズル41Nからの吐出タイミングを制御する。詳しくは、制御部52は、記憶部53に格納されたプロファイルから、圧電素子に印加される信号(クロック)によってノズル#nからの吐出タイミングを制御する。
なお、圧電素子に印加される信号(クロック)でなく、操作部18から入力される印刷情報(画像データ)または外部機器2からの印刷情報(画像データ)に基づき、ノズル#nからの吐出タイミングを制御してもよい。
このように、本実施形態では、制御部52は、記憶部53に格納されたプロファイルから、媒体7の属性及び搬送方向Yにおける媒体7の位置に基づいて、ノズル#nから吐出されるインクが標準位置に着弾するように、ノズル#nからの吐出タイミングを搬送方向Yに沿って補正する。
上述したステップS1(テストパターン群TAの形成)及びステップS2(テストパターン群TAの評価)は、ユーザーが実施する。
そして、本実施形態に係る印刷装置11では、ユーザーが印刷に使用する媒体7の属性を選択し、制御部52は、ユーザーが選択した媒体7の属性に基づき、自動的にノズル#nからの吐出タイミングを補正する。すなわち、制御部52は、ノズル#nから吐出されるインクが標準位置に着弾するように、ノズル#nからの吐出タイミングを搬送方向Yに沿って補正するので、媒体7の下流端領域及び上流端領域において、罫線ズレや色ムラが抑制された高品位な画像を形成することができる。
なお、ステップS1(テストパターン群TAの形成)及びステップS2(テストパターン群TAの評価)は、ユーザーが実施するのでなく、印刷装置11の製造工場において実施してもよい。すなわち、ノズル#nからの吐出タイミングを補正するプロファイルを、印刷装置11の製造工場において、印刷装置11の機体ごとに取得し、印刷装置11の機体ごとに格納する構成であってもよい。
詳しくは、印刷装置11の製造工場の検査工程において、印刷装置11の機体ごとにテストパターン群TAを印刷し、テストパターン群TAをスキャナーで読み取り、テストパターン群TAの画像データに基づいて、属性が異なる媒体7のそれぞれにおいて、ノズル#nからの吐出タイミングを補正するプロファイルを取得し、記憶部53に格納(登録)する構成であってもよい。
このように、本実施形態では、搬送方向Yに沿って延びる一対の罫線パターン61,62の間隔(間隔Hn)を評価することによって、媒体7が搬送方向Yに搬送されることによる媒体7の動的な姿勢変化の影響を明らかにすることができる。すなわち、媒体7が搬送方向Yに搬送されることによって、下流端領域における搬送方向Yに沿った媒体7の動的な姿勢変化(図4参照)の影響や、上流端領域における搬送方向Yに沿った媒体7の動的な姿勢変化(図6参照)の影響を明らかにすることができる。
そして、媒体7を搬送することによって媒体7の姿勢が動的に変動する場合であっても、制御部52が、媒体7の属性及び搬送方向Yにおける媒体7の位置(ノズル#nの距離)に基づいて、ノズル#nから吐出されるインクが標準位置に着弾するように、ノズル#nからの吐出タイミングを搬送方向Yに沿って補正するので、ヘッド40から媒体7に吐出されるインクの着弾ズレを抑制することができる。
さらに、媒体7の異なる複数の位置にインクが吐出されて作成されたテストパターン60(テストパターン群TA)をスキャナー55で検出することによって、プロファイルを作成している。当該プロファイルを使用することによって、媒体7の異なる複数の位置のそれぞれで、ノズル#nから吐出されるインクが標準位置に着弾するように、ノズル#nからの吐出タイミングを補正することができる。
本実施形態では、制御部52が媒体7におけるドットDnの位置情報に紐づけられたノズル#nの距離Lnをプロファイルとして記憶部53に格納する形態としていたがこれに限定されるものではなく、吐出タイミングを直接記憶しておいてもよい。
(実施形態2)
図12は、図11に対応する図であり、実施形態2に係るテストパターン群の状態を示す模式図である。また、図12では、テストパターン群TCの状態を分かりやすくするために、上流端領域に形成されるテストパターン群70A1と、通常端領域に形成されるテストパターン群70Amと、下流端領域に形成されるテストパターン群70Anとが、それぞれ破線で囲まれている。
本実施形態と実施形態1とでは、印刷装置の構成は同じであり、印刷装置の印刷方法が異なる。
以下、図12を参照し、実施形態1との相違点を中心に、本実施形態に係る印刷装置の印刷方法について説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
図12に示すように、ステップS1では、往路印刷または復路印刷のいずれかからなる単方向の印刷を行い、ヘッド40を主走査方向Xに移動しつつ、ヘッド40の180個のノズル41N(ノズル#1〜ノズル#180)のうち任意のノズル41Nからインクを吐出し、複数のテストパターン70がヘッド40の移動方向(主走査方向X)及びノズル41Nの配列方向(搬送方向Y)に沿ってマトリクス状に配置されたテストパターン群70A1を、上流端領域に形成する。
テストパターン70は、同じノズル41Nからインクを吐出することによって形成される一対のドットDA,DBによって構成される。テストパターン70において、ドットDAとドットDBとは主走査方向Xに沿って配置され、ドットDAとドットDBとの間隔(テストパターン70の間隔)は間隔Hnである。また、テストパターン70の間隔Hnは任意である。
上流端領域にテストパターン群70A1を形成した後に、改行を行い、往路印刷または復路印刷のいずれかからなる単方向の印刷を行い、一対のドットDA,DBからなるテストパターン70を主走査方向X及び搬送方向Yに沿ってマトリクス状に複数形成し、当該複数のテストパターン70によって構成されるテストパターン群70Amを、通常領域に形成する。さらに、一つのテストパターン群70Amを形成すると、改行を行い、他のテストパターン群70Amを、通常領域に形成する。
最後に、往路印刷または復路印刷のいずれかからなる単方向の印刷を行い、一対のドットDA,DBからなるテストパターン70を搬送方向Y及び主走査方向Xに沿ってマトリクス状に複数形成し、当該複数のテストパターン70によって構成されるテストパターン群70Anを、下流端領域に形成する。
そして、上流端領域のテストパターン群70A1と、通常領域のテストパターン群70Amと、下流端領域のテストパターン群70Anとで構成されるテストパターン群TCを媒体7に形成する。
ステップS2では、スキャナー55が媒体7に形成されたテストパターン群TCを読み込み、制御部52は、スキャナー55が読み込んだテストパターン群TCの画像データを取得する。テストパターン群TCの画像データには、媒体7におけるドットDnの位置情報と、間隔Hnに関する情報とが含まれる。
上述したように、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)よりも短い場合、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)である場合と比べて、媒体7にインクが早く着弾する。ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)よりも長い場合、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)である場合と比べて、媒体7にインクが遅く着弾する。
このため、主走査方向Xに沿って波打つように媒体7の姿勢が変化している場合、主走査方向Xに沿って並べられた一対のドットDA,DB(テストパターン70)の間隔Hnが変化する。例えば、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)よりも短い場合、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)である場合と比べて、テストパターン70の間隔Hnは標準間隔よりも短くなる。ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)よりも長い場合、ノズル#nの距離Lnが標準距離(所定距離)である場合と比べて、テストパターン70の間隔Hnは標準間隔よりも長くなる。
制御部52は、間隔Hnと標準間隔との差分を標準間隔で除した相対値と、標準距離(所定距離)とから、媒体7におけるドットDnの位置情報に紐づけてノズル#nの距離Lnを算出する。そして、制御部52は、媒体7におけるドットDnの位置情報に紐づけられたノズル#nの距離Lnをプロファイルとして記憶部53に格納する。
ステップS3では、制御部52は、記憶部53に格納されたプロファイルから、媒体7の属性(種類)及び主走査方向Xにおける媒体7の位置に基づいて、ノズル#nからの吐出タイミングを制御する。すなわち、制御部52は、主走査方向Xにおける媒体7の位置に紐づけられたノズル#nの距離Lnに応じて、ノズル#nからの吐出タイミングを補正する。
詳しくは、一対のドットDA,DBの間隔Hnが標準間隔である場合にノズル#nからの吐出タイミングを補正せず、一対のドットDA,DBの間隔Hnが標準間隔よりも長い場合にノズル#nからの吐出タイミングを早くする補正を行い、一対のドットDA,DBが標準間隔よりも短い場合にノズル#nからの吐出タイミングを遅くする補正を行う。
かかる印刷方法によって、主走査方向Xに沿って波打つように媒体7の姿勢が変化している場合、主走査方向Xに沿って配列される一対のドットDA,DBの間隔Hnを評価することによって、ノズル#nから吐出されるインクを標準位置に着弾させ、ヘッド40から媒体7に吐出されるインクの着弾ズレを抑制することができる。
3,4…搬送ローラー対、7…媒体、7A…下流端、7B…上流端、11…印刷装置、12…筐体、13…搬送部、14…印刷部、17…カセット、18…操作部、21…排出口、22…排出台、23,29…搬送路構成部材、24…レバー部材、25…給送ローラー、26…分離斜面、27…リタードローラー、28…反転ローラー、30…載置トレイ、31…送出ローラー、32…ガイド軸、33…キャリッジ、35…媒体支持部、35a…上面、36…ホルダー部、37…インクカートリッジ、38…インク供給チューブ、40…ヘッド、41…ノズル形成面、41N…ノズル、42…ノズル群、55…スキャナー。

Claims (7)

  1. 媒体支持部に支持された媒体に対して、ノズルから液体を吐出するヘッドと、
    前記媒体に対して前記ヘッドを相対的に移動方向へ移動するキャリッジと、
    搬送方向に前記媒体を搬送する搬送部と、
    前記媒体の属性及び前記搬送方向における前記媒体の位置に基づいて、前記ノズルからの吐出タイミングを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記ヘッドは、前記移動方向または前記移動方向と交差する交差方向に複数配置されたノズル群を有し、
    前記制御部は、前記媒体の搬送方向における上流側の上流端領域を印刷する場合に、前記ノズル群において前記搬送方向の上流に向かうにつれて、前記ノズルからの吐出タイミングが遅くなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ヘッドは、前記移動方向または前記移動方向と交差する交差方向に複数配置されたノズル群を有し、
    前記制御部は、前記媒体の搬送方向における下流側の下流端領域を印刷する場合に、前記ノズル群において前記搬送方向の下流に向かうにつれて、前記ノズルからの吐出タイミングが遅くなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、プロファイルを用いて前記ノズルからの吐出タイミングを制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記プロファイルは、前記媒体の異なる複数の位置に液体が吐出されて作成されたテストパターンを検出部で検出することで決定されることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、さらに前記ヘッドの前記移動方向に基づいて、前記ノズルからの吐出タイミングを制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 媒体支持部に支持された媒体に対して、ノズルから液体を吐出するヘッドと、前記媒体に対して前記ヘッドを相対的に移動方向へ移動するキャリッジと、搬送方向に前記媒体を搬送する搬送部と、を備える印刷装置の印刷方法であって、
    前記媒体の属性及び前記搬送方向における前記媒体の位置に基づいて、前記ノズルからの吐出タイミングを制御することを特徴とする印刷方法。
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