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JP2019028189A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2019028189A
JP2019028189A JP2017145975A JP2017145975A JP2019028189A JP 2019028189 A JP2019028189 A JP 2019028189A JP 2017145975 A JP2017145975 A JP 2017145975A JP 2017145975 A JP2017145975 A JP 2017145975A JP 2019028189 A JP2019028189 A JP 2019028189A
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原 伸明
Nobuaki Hara
伸明 原
高田 成明
Shigeaki Takada
高田  成明
真寛 辻林
Masahiro Tsujibayashi
真寛 辻林
宏樹 河合
Hiroki Kawai
宏樹 河合
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Abstract

【課題】加熱ローラの構成部材として、弾性体が含まれている場合に、グロス段差を抑制するために電力の供給を上げると、弾性体の温度が上がり、熱劣化が進むために、加熱ローラの寿命を短くしてしまうという課題があった。【解決手段】用紙先端から、加熱部材一周分の長さの位置の前後に、画像がまたがってある場合にのみ、加熱部材の温度を上げる等の定着条件の変更を行う。【選択図】図9

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、定着装置が設けられている。定着装置は給紙トレイから搬送され、画像形成部で形成されたトナー像が転写された用紙に熱と圧力を付加することによって定着させている。定着装置は一般的に熱を付加する加熱ローラや圧力を付与する加圧ローラから構成されている。
加熱ローラは内部にヒータなどの加熱手段が設けられており、当該ヒータにより加熱ローラが所定の温度に加熱される。ヒータの熱量は、加熱ローラおよび加圧ローラ間で用紙を挟持する挟持部(ニップ部)において、加熱ローラを介して用紙に伝達される。用紙へ熱が伝達されると、加熱ローラ上で用紙と接触した部分の温度は低下する。該当部分の温度は、加熱ローラが1周回転して、ニップ部の位置に戻るまでの間に、ヒータにより再度加熱され、上昇される。
しかし、再度加熱されても、加熱ローラの該当部分に注目すると、加熱ローラが用紙を通紙する直前と、通紙してから一周してニップ直前の位置に到達した時とで、異なった温度になる。つまり、加熱ローラ上で用紙との接触部分および非接触部分の境界部分には温度段差が生じることになる。
この温度段差は定着工程において用紙上のトナー像に光沢度差を生じさせ、当該光沢度差はトナー像に濃淡の差を生じさせてしまい、画像品質を低下させる要因となる。以下この光沢度差を、グロス段差と呼ぶ。
これに対し、下記特許文献1では加熱コイルを有する定着装置において、用紙との接触部分および非接触部分を検出して、これらの境界部分で加熱コイルに供給する電力を変えることにより加熱ローラ上の温度の均一化を図っている。
特開2010−26493号公報
上記特許文献1で提案されている技術においては、加熱ローラの構成部材として、弾性体が含まれている場合がある。その時に、グロス段差 を抑制するために電力の供給を上げると、弾性体の温度が上がり、熱劣化が進む。その結果、加熱ローラの寿命を短くしてしまうという課題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、グロス段差 による画像の品位低下を抑えつつ、加熱ローラ短寿命等の弊害を抑えることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、
記録材に未定着画像を形成する画像形成部と、
無端状の回転体である加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材と、
から構成され、前記ニップ部で未定着トナー像を担持した記録材を搬送しながら加熱し、前記未定着トナー像を記録材に定着する定着手段と、
前記加熱部材あるいは前記加圧部材の温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段の検知結果に基づいて、前記加熱部材の温度を制御する温度制御部と、
前記画像形成部が形成する未定着トナー像の記録材の搬送方向と直行する方向に分割された各領域ごとに印字情報を取得する前記印字情報取得手段(211)と、
を備えた画像形成装置において、
前記印字情報取得手段で取得した情報に基づいて印刷する場合、
前記印字情報から、記録材の先端から加熱部材一周分の長さの位置の前後に画像がまたがってあるかを判定する、印字位置判定手段(212)を有し、
印字位置判定手段の判定に基づいて、定着手段の動作条件を変更することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、光沢段差を抑えるとともに、加熱ローラの寿命が短く なったりする弊害を抑えることができる。
画像形成装置の概略図 定着装置の短手方向断面図 定着装置の長手方向断面図 制御部のブロック図 実施例1における画像領域の分割方法を説明する図 実施例1における画像領域分割の例を示す図 実施例1における画像カウント具体例を示す図 実施例1における画像分割領域と紙先端から定着フィルム1周分の位置関係を示す図 実施例1において、グロス段差発生時の紙と定着フィルム接触位置を説明する図 実施例1における定着フィルム表面温度とその温度に対応する紙の位置を説明する図 実施例1における定着フィルム表面温度とグロスの関係を表すグラフ 実施例1における定着フィルム1周目と2周目の温度関係を表すグラフ 実施例1における定着フィルム温調温度と定着フィルム寿命の関係を表すグラフ 実施例1における定着装置の動作を表すブロック図 実施例2における定着フィルム表面温度とグロスの関係を表すグラフ 実施例2における定着フィルム1周目と2周目の温度関係を表すグラフ 実施例2における定着装置の動作を表すブロック図
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
<画像形成装置>
図1は、本発明の画像形成装置の全体構成の一例を示す図である。
画像形成装置1は、ネットワーク(例えばLAN)に接続され、外部の端末装置(不図示)や図示しない表示部を有する操作パネルから印刷指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナー像を形成し、これらを記録シートへ多重転写してフルカラーの画像を形成することにより、記録シートへの印刷処理を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成要素の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
画像プロセス部3は、作像部3Y、3M、3C、3K、中間転写ベルト11、一次転写ローラ35Y、35M、35C、35K、二次転写ローラ47などを有している。作像部3Y、3M、3C、3Kの構成は、いずれも同様の構成であるため、以下、主として作像部3Yの構成について説明する。
作像部3Yは、感光体ドラム31Yと、その周囲に配設された現像器32Y、帯電器33Y、感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナー34Y、露光器10Yなどを有しており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。現像器32Yは、感光体ドラム31Yに対向し、感光体ドラム31Yに帯電トナーを搬送する。中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラ12と従動ローラ13に張架されて矢印C方向に周回駆動される。露光器10Yは、レーザーダイオードなどの発光素子を備え、画像形成のためのレーザー光を発し、感光体ドラム31Yを露光走査する。この露光走査により、帯電器33Yにより帯電された感光体ドラム31Y上に静電潜像が形成される。作像部3M、3C、3Kの感光体ドラム31M、31C、31K上にも同様にして静電潜像が形成される。
各感光体ドラム(感光体ドラム31Y、31M、31C、31K)上に形成された静電潜像は、作像部3Y、3M、3C、3Kの各現像器(現像器32Y、32M、32C、32K)により現像されて各感光体ドラム上に対応する色のトナー像(未定着画像)が形成される。形成された未定着画像は、作像部3Y、3M、3C、3Kに対応する各一次転写ローラ(一次転写ローラ35Y、35M、35C、35K)により、中間転写ベルト11上の同じ位置で重ね合わされるように、中間転写ベルト11上にタイミングをずらして順次一次転写された後、二次転写ローラ47による静電力の作用により中間転写ベルト11上の未定着画像が一括して記録シート上に二次転写(静電転写)される。二次転写ローラ47には、トナーの極性(ここでは、例えばトナーの極性は負極性であるとする。)とは逆極性の転写電圧が印加される。
未定着画像が静電転写された記録シートは、さらに定着装置40に搬送され、記録シート上の未定着画像が、定着装置40において加熱及び加圧されて記録シートに熱定着される。
その後、当該記録シートは、タイミングローラー45を介して二次転写位置46まで搬送されて、二次転写ローラ47により当該記録シートの二面目に未定着画像が静電転写され、さらに当該記録シートは、定着装置40に搬送されて熱定着された後、排出ローラ71により機外へ排出される。
これにより、未定着画像が静電転写されていない他方の面に未定着画像を静電転写して熱定着することが可能となる。
<定着装置>
次に、定着装置40について説明する。
図2は定着装置40の短手方向断面図、図3は定着装置40の長手方向断面図を説明する図である。
記録材P上の画像を加熱するフィルムユニット60は可撓性を有する薄肉の定着フィルム603を内面に接触するヒータ600により加熱する構成である。
図2のように、定着フィルム603はヒータ600と加圧ローラ700の加圧によりニップ部Nが形成され、ニップ部Nに給送された記録材Pを挟持搬送する。この時、ヒータ600で発生した熱は定着フィルム603を介して記録材Pに付与され、記録材P上のトナー画像Tは記録材Pに定着される。
フィルムユニット60は記録材P上の画像を加熱、加圧する為のユニットで加圧ローラと平行となるように設けられ、ヒータ600、ヒータホルダ601、支持ステー602、定着フィルム603から成る。
ヒータ600はニップ部Nが所望の幅となるように、定着フィルム603を加圧ローラ700方向に押圧される。また、ヒータ600は基板610と、基板610上に抵抗発熱体701、702を備え、ヒータホルダ601の下面の凹部に固定されている。尚、本実施例では基板610の裏面側(定着フィルム603と当接しない側)に発熱体701、702を設けているが、これに限定されるものでは無く、表面側(定着フィルム603と当接する側)に設けても良い。
基板610の表面側には摺動層として厚さ約10μmのポリイミド層を設けており、定着フィルム603とヒータ600との摺擦抵抗を低減することで、定着フィルム603の内面の磨耗を抑制することでできる。更に、摺擦抵抗低減するために定着フィルム603の内面にグリス等の潤滑剤を塗布しても良い。
定着フィルム603は記録材上のトナー像をニップ部Nにて加熱、加圧するための円筒状のフィルムである。本実施例では基材603a上に弾性層603bと離型層603cを設けたものを用いる。
具体的に、基材603aとしては外径が30mm、長さが340mm、厚みが30μmのニッケル合金から成る円筒形状の部材を用いている。更に、基材603a上には弾性層603bとして厚みが400μmのシリコーンゴム層を形成し、更に弾性層603b上には離形層603cとして厚みが約20μmのフッ素樹脂チューブを被覆している。
ヒータホルダ601(以後、ホルダ601と呼ぶ)はヒータ600を定着フィルム603に向かって押圧した状態で保持する部材である。また、ヒータホルダ601は断面形状が半円弧形状であり、定着フィルム603の回転軌道を規制する機能を備えている。ヒータホルダ601には高耐熱性の樹脂等が用いられ、本実施例ではデュポン社のゼナイト7755(商品名)を使用している。
支持ステー602はヒータホルダ601を介してヒータ600を支持する部材である。支持ステー602は大きな荷重をかけられても撓みにくい材質であることが望ましく、本実施例においてはSUS304(ステンレス鋼)を使用している。
図3のように、支持ステー602はその長手方向の両端部において、フランジ411a、411bに支持されている。フランジ411a、411bを総称してフランジ411と呼ぶ。フランジ411は定着フィルム603の長手方向の移動、および周方向の形状を規制している。フランジ411には耐熱性の樹脂等が用いられ、本実施例ではPPS(ポリフェニレンサルファイド)を使用している。フランジ411と加圧アーム414との間には加圧バネ415が縮められた状態で設けられる。上記構成により、フランジ411、支持ステー602を介して、加圧バネ415の弾性力がヒータ600に伝わる。そして、定着フィルム603が加圧ローラ700に対して所定の押圧力で加圧され、所定幅のニップ部Nが形成される。加圧アーム414への押圧力はエンジンコントローラ250によってI/O部256からモータM2を動作させる事で制御される。本実施例に於ける加圧力は一端側が約156.8N(16kgf)、総加圧力が約313.6N(32kgf)である。
また、コネクタ500はヒータ600に電圧を印加するためにヒータ600と電気的に接続される給電部材であり、ヒータ600の長手方向片端側に着脱可能に取り付けられる。
図2のように、加圧ローラ700は定着フィルムユニット60に加圧されることでニップ部Nを形成する部材である。加圧ローラ700は金属の芯金710上に弾性層711を設け、更に、弾性層711上に離型層712を設けた多層構造である。
芯金710としてはステンレス鋼、SUM(硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材)、アルミニウムを用いることができる。弾性層711としてはシリコーンゴム、スポンジゴム層、あるいは弾性気泡ゴムを用いることができる。離型層712としてはフッ素樹脂材料を用いることができる。
本実施例の加圧ローラ700はステンレス製の芯金710と、発泡シリコーンゴムの弾性層711と、フッ素樹脂チューブの離型層712からなり、外径は約25mm、弾性層の長手長さは330mmである。
図3のように、加圧ローラ700の芯金710は側板410と軸受け420a、420bを介して回転可能に保持され、芯金710の一方側の端部にはギアGが設けられて、モータM1の駆動力を芯金710に伝達する。図2のように、モータM1により駆動される加圧ローラ700は矢印方向に回転駆動し、ニップ部Nにて定着フィルム603に駆動力を伝達して従動回転させる。尚、本実施例では加圧ローラ700の表面速度(以下、定着回転速度とする)が200mm/secとなるように、エンジンコントローラ250のI/O部256によってモータM1を制御する。図2に示す温度検知手段であるサーミスタ(TH)630はヒータ600の裏面側に設けられ、ヒータ600の温度を検知する温度センサである。
図4に、画像形成装置1の制御ブロック全体構成を示すブロック図を示す。
図4の中で、特に右下に示したものが定着制御部であり、この図も、合わせ用いて、電力制御の方法を説明する。
サーミスタ630はA/Dコンバータ(不図示)を介して定着制御部の温度検知部35に接続され、検知した温度に応じた出力を制御回路部92に送信する。制御回路部92は電源の通電を制御するように電力制御部352と電源装置91とを連携させる。また、制御回路部92はサーミスタ630から取得した温度情報を電源の通電制御に反映させ、ヒータ600へ供給する電力を制御する電力制御部352をコントロールしている。本実施例では電源出力に対して波数制御または位相制御を行うことで、ヒータ600の発熱量を調整する方式を用いており、記録材上のトナーを定着する際、ヒータ600は所定の温度に維持される。
ヒータ600は、窒化アルミ基板(絶縁基板)上に、約10μmの厚みでAg/Pd抵抗材料を塗工し、発熱体701、702をパターン形成したものである。(各発熱体の詳細説明は後に記載する。)更に発熱体701、702上にはガラス(不図示)がコートされ、サーミスタ等の電気部材や定着フィルム表面との絶縁が保たれている。次に各発熱体について説明する。発熱体701、702は、発熱体に長手幅として322mmの発熱体を使用している。ヒータへの通電は電極を通じて通電され、基板610上で発熱する。
<制御ブロック図>
図4は、画像形成装置1の制御ブロックの全体構成を示すブロック図であり、ビデオコントローラ部200と、エンジンコントローラ部250に大別される。
ビデオコントローラ部200において、CPU201はビデオコントローラ部200を構成する各部に指示を行なうCPU(中央演算処理装置)であり、ROM202は起動プログラムを格納するブートROM(読取専用メモリ)であり、不揮発性記憶部206はビデオコントローラ部200の制御プログラムおよび入力画像データ等を格納するハードディスクドライブであり、RAM203はビデオコントローラ部200の制御プログラムの作業用データを格納するランダムアクセスメモリである。
ネットワークIF部207は、外部コンピュータ(不図示)との間で画像データの受け渡しを行なうLANカードであり、オプションIF部208は、原稿画像読取装置(不図示)やFAX回線(不図示)との間で画像データの受け渡しを行なうためのインタフェースであり、原稿画像読取装置と接続されるラティスコネクタ、公衆回線と接続されるモデム等から構成される。なお、本実施例における画像データの解像度は1200dpiであるとする。
ネットワークIF部207やオプションIF部208を介して入力された画像データは、画像圧縮伸張部209にてデータの圧縮を施して不揮発性記憶部206に格納する。
この際、画像データがネットワークIFを介して入力されたページ記述言語(PDL:Page Discription Languate)である場合には、ラスターイメージプロセッサとしてのRIP部210にて、PDLコードをラスターイメージデータに展開を行なった上で、圧縮を施す。
画像処理部204では、入力された画像データに対して、画像形成装置の特性に合わせた画像処理を施す。
画素カウント部211は、入力された画像データに対して、Y、M、C、Kの色成分毎に各色の画像データを構成する各画素の濃度値を積算する(以下ではこの値を画素値と呼ぶ)。本実施例では、各画素の濃度値は8bit(0〜255)の階調を有する。一例として、Yの画像データの1画素目濃度値が100で、2画素目の濃度値が50であれば、1画素目と2画素目の画素値は150となる。このような画素値の積算を、既定の領域内の全ての画素に対して、全ての色成分について行う。画素カウント部211にて算出された画素値は画素カウント部211内部のレジスタ(不図示)に記憶されており、画素カウント部211では規定の領域の画素のカウントを終えるとCPU201に割込み信号を送出する。
コントローラ部200では、割込み信号をトリガとして、制御プログラムに基づきCPU201がこのレジスタを読み出すことで、その時点での画素値を取得することができる。ビデオコントローラ部200では、制御プログラムに基づくCPU201の指示に従い、画像形成装置本体の動作と同期して、不揮発性記憶部206に記憶された画像データを読出して圧縮伸張部209による伸張を行ない、画像処理部204による画像処理と画素カウント部211による画素カウントを行った後に、エンジンコントローラ部250のPWM出力部254へ画像信号を送出する。
エンジンコントローラ部250において、CPU251はエンジンコントローラ部250を構成する各部に指示を行なうCPU(中央演算処理装置)であり、ROM252は制御プログラムとしてのファームウェアを格納するROM(読取専用メモリ)であり、RAM253はエンジンコントローラ部250の制御プログラムの作業用データを格納するランダムアクセスメモリである。
PWM出力部254は、ビデオコントローラ部200の画像処理部204と接続されており、画像処理部204から送出される画像信号に基づいてPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成する。
I/O部256は、画像形成装置1に備わる各種のアクチュエータおよびセンサ(不図示)と接続され、エンジンコントローラ部250では制御プログラムに基づくCPU251の指示に従い、画像形成装置1の各部を駆動して電子写真プロセス方式による印刷を行なう。前述の加圧力を制御するモーターM2や定着回転速度を制御する為のモーターM1もI/O部256に接続されている。
ビデオコントローラ部200とエンジンコントローラ部250は、それぞれ三線式のシリアル通信IF205、255を備えており、CPU201とCPU251はこれを介してデータの送受信を行なう。
ビデオコントローラ部200からエンジンコントローラ部250に対しては、主に入力された画像データのサイズや解像度、使用する記録材の種類(普通紙や厚紙等)、画素値といった、プリントジョブに関する情報の通知が行われる。
また、エンジンコントローラ部250は通知された情報に基づき、定着制御部350の制御回路部92においてサーミスタ630から入力する検知温度が所定の目標温度(定着温度)に維持されるように電力制御部352からヒータ600に入力する電力を制御している。
<グロス段差発生のメカニズム>
ニップ部で記録材を加熱する構成の場合、紙の通過により定着ローラの熱が奪われて、定着された画像にグロス段差が生じる可能性がある。この点について、図9、10を用いて説明する。
図9は、紙P上に形成された未定着トナー画像を、定着フィルムと加圧ローラにより形成するニップ部で定着して、定着画像とする動作を説明する模式図である。
紙Pがニップ部を通過するとき、定着フィルムの表面から熱量を奪うため、定着フィルム603の表面のうち、記録材が接触した部分は温度が低下する。図9(1)紙先端位置をP1、紙先端に接触する定着フィルム位置をP1´とする。図9(2)では、紙が進んだ状態を表し、紙上の位置P2と定着フィルム位置P2´が、接触している。更に進んで図9(3)では、定着フィルムが1周し、最初に紙先端に接触していた定着フィルム位置P1´が紙上の位置P3と接触する。図9(4)では、更に紙が進み、紙上の位置P4と定着フィルム位置P4´が接触している。また、次の図10で説明されるローラ表面温度は、図9で示す温度検知位置において、定着フィルムのニップ近傍の温度を測定している。
図9で示した、紙上位置に対応するフィルム表面での温度を示したのが図10である。
紙上位置で、定着フィルム1周目のP1〜P3に対応する定着フィルム表面温度は、T1(定着フィルム1周目温度)で略一定である。しかし、紙上位置で、定着フィルム2周目に入ると定着フィルム1周目に紙が定着フィルム表面から熱を奪っておりかつ、ヒータからの熱供給が間に合わないので、紙上位置P3〜P4に対応する定着フィルム温度は、1周目より低いT2(定着フィルム2周目温度)となる。そこで、紙上位置P3の前後で、対応する定着フィルムの温度がT1からT2に下がることで紙上位置P3を境に、画像のグロスがかわり。グロス段差としてみられることとなる。
<グロス段差抑制方法>
グロス段差の抑制方法として、定着フィルムの温調温度を上げる方法が考えられる。
本実施例の構成においては、定着フィルムの回転速度321mm/sで、80g/cm2の紙を通紙した場合、定着フィルムの温度を上げることで、グロス段差が、どの程度抑制されるかを、以下に説明する。
本実施例において、定着フィルム表面温度とグロスの関係は、図11に示すとおりである。定着フィルムが高温になるほど、温度変化に対するグロスの変化は小さくなることが分かる。
また、本実施例においては、図12に示す様に、定着フィルムの1周目温度T1を、163℃にすると2周目温度T2は162℃になり、2°程下がった。この163℃と161℃の2℃差を図11を用いてグロス差に換算すると1となる。一方、定着フィルム1周目温度T1を190に上げると、2周目温度T2は、187℃となり3℃下がった。この190℃と187℃の3℃差を図12を用いて、グロス差に換算すると0.3になる。結果、1定着フィルムの1周目温度T1を上げることで、グロス段差は抑制できることが分かる。
<領域分割と画素カウント>
本実施例における画素カウントの方法について、図5を用いて詳しく説明する。
図5において、斜線部は印刷可能な画像領域を示しており、搬送方向に直行する方向を主走査方向、搬送方向と平行な方向を副走査方向と呼んでいる。
本実施例では、画像領域のどのあたりにどの程度の濃度のトナー像が形成されているかというトナー量分布を知る必要があるため、画像領域を主走査方向に複数の領域に分割し、領域ごとに画素値をカウントする。画素値が大きいということは、すなわち、その領域のトナー量が多いことを示す。
画像領域の主走査方向の幅は、画像形成装置100が印刷可能な画像の最大幅と等しく、本実施例の場合は330mmとなっている。また、本実施例における画像データは1200dpiであるので、主走査方向の画素数は15600画素となる。これを、X0〜X9で示す10の領域に分割することとした。すなわち、主走査方向の1領域の幅は1560画素(33.0mm)である。
次に副走査方向については、1つの領域の幅を4160画素(88.1mm)とし、記録材がおさまるだけの領域を用意することとした。領域数が可変であるため、図中ではY0〜Ynという領域名で示している。
以上のように画像領域は主走査方向と副走査方向とでそれぞれ領域分割され、領域ごとに画素値を算出する。各領域はX0Y0〜X9Ynのように、主走査方向と副走査方向のそれぞれの領域名を組み合わせて判別される。
領域分割の例を図6に示す。図6は記録材としてA3サイズを用いた場合の例であり、Pが記録材を示している。主走査方向についてはX0〜X9の10領域に分割される。一方、副走査方向についてはA3サイズの長さが420mm=19842画素であるため、Y0〜Y4の5領域でおさまることになる。X0Y0〜X9Y4の50領域に分割されることとなる。
なお主走査方向の領域分割の数はこれに限るものではなく、求められるトナー量分布の精度に応じて分割数を変えても良い。また、副走査方向の領域幅や分割方法もこれに限るものではなく、領域数をあらかじめ決めておき、印刷する画像の長さを領域の数で等分する方法などでもよい。
画素カウントの例を図7に示す。図7において、PはA3サイズ用紙に印刷する画像の例であり、下側の表は各領域の画素値の例を示している。なお、画素値が0の領域については記載を省略している。
領域X1Y3やX2Y3はトナー量の多い図形が形成されるため、画素値が大きくなっている。領域X1Y2、X7Y0、X7Y1には文字のみの画像が形成されるため、画素値は小さい値となっている。それ以外の領域にはトナー像は形成されないため、画素値は0となっている。
<画像位置に応じた定着条件変更方法とその効果>
次に温調温度設定を画像位置に応じて決定する方法について説明する。
まず、画像処理を行う際、上記画素カウントの方法に則ってX0Y0〜X9Ynの各画素値をカウントし、上記演算結果記憶部213に保存する。
図8において、定着フィルム1周分の位置と分割した画像領域の関係を説明する。本実施例における定着フィルムは、直径30mmなので、定着フィルム1周分の距離94.2mmであるL1の位置にグロス段差ができる可能性がある。
そこでY1X0〜Y1X9に画素値が入っている場合には、このL1をまたがって画像が作られる可能性があると印字位置判定手段(212)が判断する。
その場合には、定着フィルムの温調温度を、前述の様に160℃から190℃にすることで、グロス段差を抑制することが可能となる。
また本実施例の構成においては、定着フィルムの回転速度321mm/sで、80g/cm2の紙を通紙した場合、定着フィルムの弾性体劣化による定着フィルム寿命は、図13に示す様に、160℃温調で500K枚、190℃温調で100K枚となる。従って、グロス段差を抑制するためにつねに190℃温調にせず、Y1X0〜Y1X9に画素値の数字が入っていない場合には、160℃温調にすることで、定着フィルムの短寿命化を最低限に抑えることが可能となる。
<シーケンス>
上記の制御を実現するためにエンジンコントローラ部のCPU251が実行する処理を図14のフローチャートに示す。
プリントジョブが開始されると、CPU251は記録材の紙種や坪量に応じて一面目デフォルト温調温度X℃を決定する(S101)。使用する記録材の種類や坪量はプリントジョブの開始時にビデオコントローラ部200からシリアル通信IF205、255を通じてエンジンコントローラ部に通知される。
次にS102へと進み、印字情報取得手段としての画素カウント部211は各領域の画素値を取得する。。すなわち、図8で示した例のようにX0Y0〜X9Ynの各領域の画素値を取得する。
その際、S103において、紙先端から定着フィルム1周分部分を含む領域Y1X0〜Y1X9に画素値が入っている場合には温調温度をX+α℃へ変更する。変更された温調温度X+α℃は定着制御部350に通知され、それに応じた温調温度に温度センサTHが制御されるよう電源装置91からヒータ600に入力する電力を制御し定着処理を行う(S104)。Y1X0〜Y1X9に画素値が入っていない場合には、温調温度Xのまま定着動作を続ける(S105)。次にS106で、次のジョブがないかを判断し、ジョブがある場合はS102に戻り、定着動作を続ける。次のジョブがない場合は、プリントを終了する。
上記シーケンスに関して、例えば80sgmオフィス紙A3サイズに適用すると、本実施例ではX=160℃、α=30℃とした。これらの値は限定されるものでは無く、記録材の種類、坪量、紙サイズによって異なるし、定着装置構成によっても異なる。
また、画像領域の区切りも、もっと細かくても良い。
更には、大きい面積の画像程、グロス段差は、目立つので、各領域の画素数が一定以上になった場合のみ、定着温度を切り替えることとしても良い。
以上、本実施形態により、グロス段差を抑制しつつ、温調温度アップによる定着フィルムの短寿命化を、抑えることも可能となる。
本実施例における、画像形成装置、定着装置は実施例1と同様であり、グロス段差抑制方法が異なるので、その抑制方法とシーケンスについて説明する。
<グロス段差抑制方法>
グロス段差の抑制方法として、定着フィルムの回転速度を下げる方法が考えられる。
本実施例の構成においては、定着フィルムの温調温度160℃で、80g/cm2の紙を通紙した場合、定着フィルムの回転速度を下げることで、グロス段差が、どの程度抑制されるかを、以下に説明する。
また、本実施例においては、図15に示す様に、定着フィルムの回転速度を321mm/sから246mm/sにすることで、定着フィルム表面温度の変化に対するグラスの変化量が小さくなる。
次に、図16に示す様に、定着フィルム1周目の温度を163℃とした場合、321mm/sでは、2周目の定着フィルム表面温度が161で2℃差、264mm/1℃差となっている。この温度差と図16に示した、各速度での、定着フィルム表面温度に対するグロスの関係から、321mm/sでのグラス段差は、1であるが、264mm/sでは、0.2に抑えることが可能となる。
<画像位置に応じた定着条件変更方法とその効果>
次に温調温度設定を画像位置に応じて決定する方法について説明する。
まず、画像処理を行う際、上記画素カウントの方法に則ってX0Y0〜X9Ynの各画素値をカウントし、上記演算結果記憶部213に保存する。
図8において、定着フィルム1周分の位置と分割した画像領域の関係を説明する。本実施例における定着フィルムは、直径30mmなので、定着フィルム1周分の距離94.2mmであるL1の位置にグロス段差ができる可能性がある。
そこでY1X0〜Y1X9に画素値が入っている場合には、このL1をまたがって画像が作られる可能性があると印字位置判定手段(212)が判断する。
そこで、その場合には、定着フィルムの回転速度を、前述の様に321mm/sから264mm/sにすることで、グロス段差を抑制することが可能となる。
グロス段差が起きる可能性がある画像の場合のみ、定着フィルムの回転速度を落とすので、単位時間当たりの通紙枚数の低下も、なるべく抑えることが可能となる。
<シーケンス>
上記の制御を実現するためにエンジンコントローラ部のCPU251が実行する処理を図17のフローチャートに示す。
プリントジョブが開始されると、CPU251は記録材の紙種や坪量に応じて一面目デフォルト温調温度X℃を決定する(S101)。使用する記録材の種類や坪量はプリントジョブの開始時にビデオコントローラ部200からシリアル通信IF205、255を通じてエンジンコントローラ部に通知される。
次にS102へと進み、CPU251は画像領域の各領域の画素値を取得する。すなわち、図8で示した例のようにX0Y0〜X9Ynの各領域の画素値を取得する。
その際、S103において、紙先端から定着フィルム1周分部分を含む領域Y1X0〜Y1X9に画素値が入っている場合には定着フィルム回転速度をX/αmm/sへ変更する。変更された温調温度X/αmm/sは定着制御部350に通知され、それに応じた定着フィルム回転速度になる様に制御される。(S104)。Y1X0〜Y1X9に画素値が入っていない場合には、定着フィルム回転速度がXmm/sのまま定着動作を続ける(S105)。次にS106で、次のジョブがないかを判断し、ジョブがある場合はS102に戻り、定着動作を続ける。次のジョブがない場合は、プリントを終了する。
上記シーケンスに関して、例えば80sgmオフィス紙A3サイズに適用すると、本実施例ではX=321mm/s、α=321/264=1.21とした。これらの値は限定されるものでは無く、記録材の種類、坪量、紙サイズによって異なるし、定着装置構成によっても異なる。
以上、本実施形態により、グロス段差を抑制しつつ、定着フィルムの回転速度を下げることによる単位時間当たりの通紙枚数の低下も、なるべく抑えることが可能となる。
603 定着フィルム、700 加圧ローラ、600 定着フィルムユニット、
200 ビデオコントローラ、250 エンジンコントローラ、P 紙

Claims (4)

  1. 記録材に未定着画像を形成する画像形成部と、
    無端状の回転体である加熱部材と、前記加熱部材と共にニップ部を形成する加圧部材とから構成され、前記ニップ部で未定着トナー像を担持した記録材を搬送しながら加熱し、前記未定着トナー像を記録材に定着する定着手段と、
    前記加熱部材あるいは前記加圧部材の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段の検知結果に基づいて、前記加熱部材の温度を制御する温度制御部と、
    前記画像形成部が形成する未定着トナー像の記録材の搬送方向と直行する方向に分割された各領域ごとに印字情報を取得する前記印字情報取得手段(211)と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記印字情報取得手段で取得した情報に基づいて印刷する場合、
    前記印字情報から、記録材の先端から加熱部材一周分の長さの位置の前後に画像がまたがってあるかを判定する、印字位置判定手段(212)を有し、
    印字位置判定手段の判定に基づいて、定着手段の動作条件を変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着手段の動作条件が、加熱手段の温度を上げることであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着手段の動作条件が、加熱部材の回転数を下げることであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記印字位置判定手段が、所定の面積以上の画像が、記録材の先端から加熱部材一周分の長さの位置の前後に画像がまたがってあることを判定した場合に、定着手段の動作条件を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の画像形成装置。
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