JP2019019210A - 2液常温硬化型環境対応手塗り用ウレタン防水材組成物およびウレタン防水工法 - Google Patents
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手塗り用2液常温硬化型ウレタン防水材は、冬季の施工と夏季の施工では外気温が大幅に異なるため、夏季の30℃前後での施工に適した夏用配合と、冬季の5℃前後の施工に適した冬用配合が用意されているのが一般的であり、平場用防水材においては、各季節の施工温度において、可使時間が30分以上となるよう工夫されている。塗布作業において可使時間は長いほど好ましいが、一般的には可使時間を長くしようとすると硬化性が悪くなり、次工程を施工するために塗膜上に作業員が乗れるまでに時間(以下、「施工可能時間」と称す。)も長くなってしまう。通常の作業では、ウレタン防水材を夕方に塗布し終わり、翌朝には施工可能状態となることが望まれており、施工可能時間は年間を通して冬期でも19時間程度以内、それ以外の季節は17時間程度以内に調整できることが好ましいとされている。
上記の防水材はMOCA架橋型防水材と称せられており、MOCAは結晶性が激しくしかも溶解性に乏しい原料であるが、ポリオキシプロピレンポリオールにはある程度溶解し安定化させることができ、手塗施工に適した可使時間を有する防水材となるため、いまだに汎用防水材として用いられている。
また、主剤に用いられているTDIも特定化学物質に指定されており、汎用品の主剤には遊離TDIが上限値の1%を超えて存在するため、主剤も特化則該当品となってしまい、製造時および施工時に種々の制約を受けることとなる。さらに、促進剤として用いるカルボン酸鉛化合物は、世界的に使用が厳しく制限されている材料であり、化学物質排出把握管理促進法(通称、化管法)の特定第1種指定化学物質に指定されており、環境面からは使用を避けたい材料である。
DETDA架橋型防水材は、硬化剤には特定化学物質のMOCAを用いなくともよく、さらにはカルボン酸鉛を使用しなくとも硬化性や発泡性には問題がないため、環境面ではMOCA架橋型よりは優れた防水材となるが、主剤には遊離TDIが含まれている。条件によっては主剤中の遊離TDI含有量を1質量%以下とすることで特化則上は非該当とはなるが、少量とはいえ特定化学物質のTDIが含まれているため環境上好ましくない。
しかしながら、この方法では可使時間を十分に確保するために硬化剤にポリオールを併用することが必要であり、更にそのポリオールの反応を完結させるためには環境上問題のある鉛化合物の使用が実質上必須となっている。
本発明[II]は、被着体に対し、プライマー層を施した後、またはプライマー層と防水層を施した後に、本発明[I]の2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物を塗布する工程を含む、ウレタン防水工法である。
本発明[III]は、被着体に対し、通気緩衝シート、高分子シート、防根シートまたは高分子塗膜材を施した後に、本発明[I]の2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物を塗布する工程を含む、ウレタン防水工法である。
[1]ポリイソシアナートとポリオールからなるイソシアナート基末端プレポリマーを含む主剤と芳香族ポリアミン、可塑剤および無機充填剤を含む硬化剤とからなる2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物であって、主剤のポリイソシアナートがビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンを含み、主剤のイソシアナート基末端プレポリマーのNCO含有量が1.4〜5.5質量%であり、硬化剤の芳香族ポリアミンがジエチルトルエンジアミンを含む、2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物。
[2]主剤のポリイソシアナートが1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンである、[1]に記載の2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物。
[3]硬化剤中の芳香族ポリアミンの50当量%超がジエチルトルエンジアミンである、[1]または[2]に記載の2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物。
[4]被着体に対し、プライマー層を施した後に、またはプライマー層と防水層を施した後に、[1]〜[3]のいずれか1つに記載の2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物を塗布する工程を含む、ウレタン防水工法。
[5]被着体に対し、通気緩衝シート、高分子シート、防根シートまたは高分子塗膜材を施した後に、[1]〜[3]のいずれか1つに記載の2液常温硬化型手塗り用防水材組成物を塗布する工程を含む、ウレタン防水工法。
本発明の2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物は、ポリイソシアナートとポリオールからなるイソシアナート基末端プレポリマーを含む主剤と芳香族ポリアミン、可塑剤および無機充填剤を含む硬化剤とからなり、主剤のポリイソシアナートがビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンを含み、主剤のイソシアナート基末端プレポリマーのNCO含有量が1.4〜5.5質量%であり、硬化剤の芳香族ポリアミンがジエチルトルエンジアミンを含む。
主剤はポリイソシアナートとポリオールからなるイソシアナート基末端プレポリマーを含む。本発明は、ポリイソシアナートとしてビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンを含む必要があり、ポリイソシアナートの80当量%以上がビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンであることが好ましく、90当量%以上であることがより好ましく、95当量%以上であることが最も好ましい。ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンが80当量%未満では十分な可使時間を有した物性の良い防水材とはなり難い。ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンとは、具体的には、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、またはそれらの混合物である。
主剤に用いるポリオールとしては、通常ウレタン防水材の主剤に用いられるポリオールを用いることができるが、低粘度で施工性のよい主剤とするためには、分子量が300〜8000のポリオキシプロピレンポリオールやポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオールといったポリエーテル系ポリオールを用いることが好ましい。また、ポリエステル系などその他の高分子量ポリオールも一部であれば使用することができる。
さらに、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールといった短鎖ポリオールも使用することができる。
一般的に、可使時間を確保するためには、主剤のNCO含有量を少なくすることが効果的であるが、その結果硬化性が低下したりウレタン防水材として必要とされる強度や耐熱性・耐アルカリ性といった耐久性が低下するという問題が発生してしまう。
本発明で使用する主剤製造時のイソシアナート基とポリオールのOH基との比である、NCO基/OH基当量比は1.4〜2.7の範囲であることが好ましく、1.5以上2.5未満であることがより好ましく、1.6以上2.3未満であることが最も好ましい。従来のTDIを用いた主剤と異なり、製造時のNCO基/OH基が1.5近辺であっても反応を簡単に完結させることができ、比較的低粘度で貯蔵安定性の良い主剤を製造することができる。
尚、NCO基/OH基当量比が1.4未満になると増粘が激しくなり、2.7超では可使時間の確保や物性に悪影響を与える。
本発明のイソシアナート基末端プレポリマーの合成方法では、単に加熱するだけでは反応が促進しにくいため、反応促進剤を用いることが好ましい。一般的なウレタン化反応促進剤が使用できるが、なかでもジブチル錫ジラウレートやジオクチル錫ジラウレートといった有機第2錫触媒が好ましく、0.0001〜0.1質量%といった少量の添加で効率的に反応を促進させることができる。反応温度は60〜100℃であることが好ましく、2〜6時間程度で反応を完結させることができる。尚、反応終了後には、リン酸等により反応促進剤を失活させておく方が好ましい。
硬化剤は、芳香族ポリアミン、可塑剤および無機充填剤を含む。芳香族ポリアミンはジエチルトルエンジアミン(DETDA)を含む。DETDAには、3,5−ジエチル−2,4−トルエンジアミン、3,5−ジエチル−2,6−トルエンジアミンなどの異性体が存在するが、いずれの異性体を用いてもよく、またそれらの混合物を用いてもよい。工業用としては例えばアルベマール社製のエタキュア100(2,4−異性体/2,6−異性体の質量比80/20)などが入手できる。
また、ウレタン防水材に必要とされる強度や耐久性は、硬化剤中の芳香族ポリアミン量に依存するところが大きいため、イソシアナート基/芳香族アミノ基当量比を、0.8〜1.6の範囲にすることが好ましく、0.9〜1.5にすることがより好ましく、0.95〜1.4にすることが最も好ましい。イソシアナート基/芳香族アミノ基当量比が0.8未満では芳香族アミノ基が過剰であるため硬化物の高分子量化が不十分となり低物性化してしまい、1.6超では芳香族ポリアミン量が少なくなり強度や耐久性が不十分になってしまい、硬化性も低下してしまう。
本発明では、可塑剤の使用量は、主剤中のプレポリマー成分100質量部に対し、可使時間確保および物性の面より15〜90質量部であることが好ましく、20〜80質量部であることがより好ましい。可塑剤量が15質量部未満では、可使時間を十分確保した経済性のあるウレタン防水材とはなり難く、90質量部を超えるとウレタン防水材に必要とされる強度や耐久性を確保することが難しくなり、可塑剤のブリードアウトも激しくなる。尚、可塑剤は硬化剤に配合することが原則であるが、一部主剤側に配合することもできる。
また、本発明は、硬化剤に無機充填剤を配合する必要がある。無機充填剤の補強効果なしでウレタン防水材必要とされる強度を確保するのは効率的でなく、また無機充填剤を配合することで経済性に優れた汎用性のある防水材とすることができる。無機充填剤は硬化剤の総量を基準として20〜80質量%配合することが好ましい。20質量%未満では補強効果が不十分でありまた経済性を損なってしまい、80質量%を超えると増粘が高くなり施工性が悪化してしまう。
本発明は、硬化剤側に可塑剤を比較的多く配合することで、無機充填剤も多く配合することができ、それにより主剤/硬化剤の配合比1/2(質量比)も可能となるため、経済性に優れた汎用性のある防水材とすることができ、可使時間を確保した上でウレタン防水材に必要とされる強度や耐久性を十分にクリアーした防水材にすることができる。
本発明においては、硬化剤中の芳香族ポリアミンとしてイソシアナート基との反応性が高いDETDAを含んでいるため、硬化促進剤は特に使用しなくても構わないが、速硬化性を必要とする場面や施工温度が低い冬季用配合、あるいは主剤NCO/硬化剤NH2当量比が高く過剰のイソシアナート基と水分との反応を促進させる必要がある場合などにおいて、必要に応じて硬化促進剤を使用することができる。
その他、硬化剤には、湿潤剤、消泡剤、顔料、耐候性付与剤などの添加剤類を必要に応じて適量を配合することができる。
主剤と硬化剤の配合比は特に限定はされないが、質量比で1/1〜1/3の範囲であることが好ましく、1/1〜1/2であることがより好ましい。
また、本発明の2液常温硬化型環境対応手塗り用ウレタン防水材は、コンクリート等の無機系下地に対し直接塗布することはできない。無機系下地の場合はウレタン防水材とは接着しないため、下地の水分をある程度遮蔽し接着性を確保することのできるプライマーを塗布した後に、施工することができる。また改修時を含め、既存ウレタン防水層の上に場合によっては仲介プライマーを施し施工することができる。また、無機系下地に対し通気緩衝シート、塩ビシート等高分子系シート、ゴムシート、不織布シートをプライマー、接着剤、機械固定、置き敷き等で固定した上に施工することができる。さらに、金属系下地の場合も直接本願のウレタン防水材を塗布しても接着性は確保できないため、専用のプライマーを塗布した後に塗布することができる。
本発明は、アスファルト系防水層の改修を目的とはしておらず、コンクリート等の無機下地、金属系下地、高分子系樹脂下地、ゴム下地の防水および保護を目的としたものである。また、本発明の2液常温硬化型環境対応手塗り用ウレタン防水材は日光が直接当たるような部分に使用する場合はトップコートを塗布することが原則となる。
以下の実施例および比較例で用いた原材料は、次のとおりである。
1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン: タケネート600、三井化学株式会社製
T−100: コロネート(登録商標)T−100、2,4−トリレンジイソシアナート100%含有品、NCO含有量48.3質量%、東ソー株式会社製
NBDI: コスモネートNBDI、ノルボルナンジイソシアナート、2,5−ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6−ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンの混合物、三井化学株式会社製
サンニックスPP−2000: ポリオキシプロピレンジオール、平均分子量2000、OH価56.1mgKOH/g、三洋化成工業株式会社製
サンニックスGH−5000: ポリオキシプロピレントリオール、平均分子量5000、OH価:33.7mgKOH/g、三洋化成工業株式会社製
サンニックスGH−3000: ポリオキシプロピレントリオール、平均分子量3000、OH価:56.1mgKOH/g、三洋化成工業株式会社製
サンニックスGP−600: ポリオキシプロピレントリオール、平均分子量600、OH価:280.5mgKOH/g、三洋化成工業株式会社製
MC−2000ソルベント: ノルマルパラフィン、イソパラフィン混合物、三協化学株式会社製
ジオクチル錫ジラウレート: KS−1200A−1,共同薬品株式会社製
DETDA: エタキュア100、ジエチルトルエンジアミン、アルベマール日本株式会社製
エタキュア420: 4,4′−メチレンビス(N−sec−ブチルアニリン)、芳香族二級ジアミン、アルベマール社製
DINP: サンソサイザーDINP、ジイソノニルフタレート、新日本理化株式会社製
炭酸カルシウム NS#100: NS#100、炭酸カルシウム、日東粉化工業株式会社製
添加剤類: 楠本化成株式会社製
HN−2200: テトラヒドロメチル無水フタル酸、日立化成株式会社製
2−エチルヘキサン酸: オクチル酸、東洋合成工業株式会社製
表1〜6の配合に従って、四つ口フラスコにポリオールと溶剤とジオクチル錫ジラウレートを仕込み、次いでポリイソシアナート化合物を仕込んだ。その後攪拌しながら85〜95℃で2〜7時間反応させて各主剤を得た。
表1〜6の配合に従って、金属容器に液物を仕込み、攪拌機(ディゾルバー羽根)で低速混合し均一にした後、炭酸カルシウムを配合し1500rpmで15分間混合して各硬化剤を得た。
実施例1〜3は表1の配合に従って、主剤と硬化剤を得た。これら主剤と硬化剤を質量比1:2で混合しウレタン防水材組成物を得た。
硬化剤に芳香族ポリアミンとしてDETDAを用い、主剤のNCO含有量がそれぞれ2.90、2.41、1.92質量%である実施例1、2、3は、23℃での可使時間はいずれも30分以上を確保していた。また、23℃および5℃での施工性ではいずれも翌日施工が可能な範囲であった。さらに、得られた塗膜はいずれも高伸長形手塗り用ウレタン防水材として良好な初期物性と十分な耐熱・耐アルカリ性を示した。
比較例1は主剤のポリイソシアナート化合物に、特化物であるTDIの中でも特殊品であるT−100(2,4−異性体100%)を使用しているDETDA架橋型防水材組成物の例である。
得られた塗膜は高伸長形手塗り用ウレタン防水材として良好な初期物性と耐熱物性を示しているが、23℃での可使時間が43分であり、夏用配合としては不十分であった。
主剤のポリイソシアナート化合物をビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンからNBDI(ノルボルナンジイソシアナート)に替えた以外は実施例1と同様に実施した例である。得られた塗膜は高伸長形手塗り用ウレタン防水材として良好な初期物性と耐熱物性を示しているが、23℃での可使時間が26分であり、冬用配合としても不十分であった。
実施例4〜6は表3の配合に従って、主剤と硬化剤を得た。これら主剤と硬化剤を質量比1:2で混合しウレタン防水材組成物を得た。
実施例4は実施例1と同じ主剤に対して、芳香族ポリアミンとしてDETDAとエタキュア420を70:30の当量比で含む硬化剤を使用した例である。実施例5,6はそれぞれ実施例2、3と同じ主剤に対して、芳香族ポリアミンとしてDETDAとエタキュア420を80:20の当量比で含む硬化剤を使用した例である。硬化剤に芳香族ポリアミンとしてDETDAとエタキュア420を併用したことにより、23℃での可使時間はいずれも十分に長く、また23℃での施工性ではいずれも翌日施工が十分に可能な範囲となり、夏用配合として有効であった。さらに、得られた塗膜はいずれも高伸長形手塗り用ウレタン防水材として良好な初期物性と十分な耐熱・耐アルカリ性を示した。
実施例7は、硬化剤100gに対して、硬化促進剤である2−エチルヘキサン酸を0.20g添加した以外は、実施例5と同様に実施した例である。
実施例7は、23℃での可使時間は32分とやや短めであるが、5℃での施工可能時間は14時間と冬季条件でも翌日施工が可能であった。また、得られた塗膜は高伸長形手塗り用ウレタン防水材として良好な初期物性と十分な耐熱・耐アルカリ性を示した。
実施例8、9は、主剤100gに対して、酸無水物硬化促進剤であるHN−2200を0.5g添加した以外は、それぞれ実施例2、5と同様に実施した例である。
実施例8、9は、23℃での可使時間はそれぞれ44、56分と実施例2、5に比べるとやや短くなるが、5℃での施工可能時間は12、14時間と大幅に短縮され冬季条件でも翌日施工が可能であった。また、得られた塗膜は高伸長形手塗り用ウレタン防水材として良好な初期物性と十分な耐熱・耐アルカリ性を示した。
実施例10、11は主剤と硬化剤の混合比を、おのおの質量比1:1.5、1:1に変えた以外は実施例4と同様に実施した例である。
実施例10、11は、23℃での可使時間はそれぞれ51、42分と実施例4に比べるとやや短くなるが、23℃での施工可能時間は9、7時間と短縮され十分に翌日施工が可能であった。また、得られた塗膜の機械物性は実施例2と比べると引張強さ、引裂き強さが増加しており、より強度を必要とする防水材に有用であった。
実施例12は硬化剤中のDETDAとエタキュア420の当量比を70:30から60:40に変えた以外は実施例10と同様に実施した例である。
実施例12は、23℃での可使時間は63分と実施例10に比べると長くなるが、23℃での施工可能時間は12時間と翌日施工が可能であった。得られた塗膜は高伸長形手塗り用ウレタン防水材として良好な初期物性と十分な耐熱・耐アルカリ性を示した。
実施例13、14は主剤のNCO含有量がそれぞれ3.50、4.01質量%に変えた以外は実施例12と同様に実施した例である。実施例13、14は、23℃での可使時間はそれぞれ46、37分と実施例12に比べるとやや短くなるが、23℃での施工可能時間はそれぞれ9、8時間と短縮され翌日施工が可能であった。また、得られた塗膜の機械物性は実施例12と比べると引張強さ、引裂き強さが増加しており、より強度を必要とする防水材に有用であった。
実施例15は主剤のポリオールを表6の配合に変え、主剤のNCO含有量を3.73、質量%とした以外は実施例12と同様に実施した例である。
実施例15は、23℃での可使時間は54分と実施例12に比べるとやや短くなるが、23℃での施工可能時間は12時間と翌日施工が可能であった。また、得られた塗膜の機械物性は実施例12と比べると引張強さ、引裂き強さが増加しており、より強度を必要とする防水材に有用であった。
200mLの三角フラスコに主剤約1gを精秤し、これに0.5Nジ−n−ブチルアミン(トルエン溶液)10mL、トルエン10mLおよび適量のブロムフェノールブルーを加えた後メタノール約100mLを加え溶解する。この混合液を0.25N塩酸溶液で滴定する。NCO(質量%)は以下の式によって求められる。
NCO(質量%)=(ブランク滴定値−0.5N塩酸溶液滴定値)×4.202×0.25N塩酸溶液のファクター×0.25÷サンプル質量
23℃、湿度50%の空気循環型環境試験室内において、主剤と硬化剤を所定の割合で攪拌・混合開始から、BH型粘度計で2rpmにおける粘度が60,000mPa・sになるまでの時間を測定した。
23℃または5℃、湿度50%の空気循環式型環境試験室内において、主剤と硬化剤を所定の割合で攪拌・混合した防水材を2kg/m2塗布し、完全には硬化していないが、塗膜上を靴で歩行が可能となり、次工程の作業を開始できるまでの時間を測定した。
養生条件を23℃、湿度50%で7日とした試験片について、JIS A 6021に基づいて測定を行った(JIS A 6021のウレタンゴム系高伸長形では引張強さは2.3N/mm2以上)。
養生条件を23℃、湿度50%で7日とした試験片について、JIS A 6021に基づいて測定を行った(JIS A 6021のウレタンゴム系高伸長形では破断時の伸び率は450%以上)。
養生条件を23℃、湿度50%で7日とした試験片について、JIS A 6021に基づいて測定を行った(JIS A 6021のウレタンゴム系高伸長形では引裂き強さは14N/mm以上)。
23℃、湿度50%で7日養生後、80℃の乾燥機に28日(JIS A 6021では80℃で7日)入れて加熱処理した試験片について、JIS A 6021に基づいて行い、処理前に対する引張強さ比(%)を求めた(JIS A 6021のウレタンゴム系高伸長形では引張強さ比は80℃、7日で80%以上)。
23℃、湿度50%で7日養生後、アルカリ処理条件を60℃、7日(JIS A 6021では23℃で7日)に変えた以外は、JIS A 6021に基づいて行い、処理前に対する引張強さ比(%)および破断時の伸び率(%)を求めた(JIS A 6021のウレタンゴム系高伸長形では引張強さ比は23℃、7日で60%以上)。
Claims (5)
- ポリイソシアナートとポリオールからなるイソシアナート基末端プレポリマーを含む主剤と芳香族ポリアミン、可塑剤および無機充填剤を含む硬化剤とからなる2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物であって、主剤のポリイソシアナートがビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンを含み、主剤のイソシアナート基末端プレポリマーのNCO含有量が1.4〜5.5質量%であり、硬化剤の芳香族ポリアミンがジエチルトルエンジアミンを含む、2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物。
- 主剤のポリイソシアナートが1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンである、請求項1に記載の2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物。
- 硬化剤中の芳香族ポリアミンの50当量%超がジエチルトルエンジアミンである、請求項1または2に記載の2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物。
- 被着体に対し、プライマー層を施した後に、またはプライマー層と防水層を施した後に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の2液常温硬化型手塗り用ウレタン防水材組成物を塗布する工程を含む、ウレタン防水工法。
- 被着体に対し、通気緩衝シート、高分子シート、防根シートまたは高分子塗膜材を施した後に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の2液常温硬化型手塗り用防水材組成物を塗布する工程を含む、ウレタン防水工法。
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