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JP2019012739A - 固体撮像素子および撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子および撮像装置 Download PDF

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JP2019012739A JP2017127584A JP2017127584A JP2019012739A JP 2019012739 A JP2019012739 A JP 2019012739A JP 2017127584 A JP2017127584 A JP 2017127584A JP 2017127584 A JP2017127584 A JP 2017127584A JP 2019012739 A JP2019012739 A JP 2019012739A
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Kenju Nishikido
健樹 西木戸
卓 森山
Suguru MORIYAMA
卓 森山
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Abstract

【課題】撮像素子における画素(有効画素と遮光画素)間の光電変換性能ばらつきを低減する。【解決手段】入射光のうち所定の波長の光を透過させるカラーフィルタと半導体基板に形成されてカラーフィルタを透過した光に応じて光電変換を行う光電変換部とカラーフィルタおよび半導体基板の間に配置される絶縁層とを備える複数の画素と、絶縁層におけるカラーフィルタの近傍に配置されて自身の画素におけるカラーフィルタを透過した光を遮光する第1の遮光部を備える画素である遮光画素と、複数の画素および遮光画素の間の絶縁層に配置されて隣接する画素のカラーフィルタを透過した光を遮光する第2の遮光部とを具備する固体撮像素子。【選択図】図1

Description

本技術は、固体撮像素子および撮像装置に関する。詳しくは、オプティカルブラック画素を有する固体撮像素子および撮像装置に関する。
従来、固体撮像素子において、黒レベルを規定するためのオプティカルブラック(OPB:Optical Black)画素のフォトダイオードを遮光する遮光膜を配線層の下層部(配線層内においてフォトダイオード寄りの位置)に設けていた。これに対し、特許文献1には、配線層よりも上層の位置(配線層とカラーフィルタの間の層内)に設ける技術が開示されている。
特許文献1の技術では、受光部である多数のフォトダイオードが形成された基板上に、複数層のメタル配線層を含む配線層を積層形成し、この配線層を積層形成した後に、水素化処理と称される熱処理を行っている。この水素化処理は、水素を含有する雰囲気中で行う熱処理または処理の過程において自身の構成膜等から水素が拡散される環境における熱処理であり、受光部の電気的特性の改善のために行われる処理である。遮光膜の形成工程の前にこの水素化処理を行うことにより、遮光膜が配置されるOPB画素と有効画素との間の水素化処理におけるばらつきを抑制することができる。
特開2008−198993号公報
上述した特許文献1の技術は、ブルーフィルタおよび非晶質シリコン膜により遮光を行っている。これらは光の透過率が比較的高いため、上述した特許文献1の技術では、遮光を十分に行うことができないという問題がある。
本技術は、前記課題に鑑みてなされたもので、固体撮像素子における画素(有効画素とOPB画素)間の光電変換性能ばらつきを低減する構造および製法について提案するものである。
本技術の第1の側面は、入射光のうち所定の波長の光を透過させるカラーフィルタと半導体基板に形成されて上記カラーフィルタを透過した光に応じて光電変換を行う光電変換部と上記カラーフィルタおよび上記半導体基板の間に配置される絶縁層とを備える複数の画素と、上記絶縁層における上記カラーフィルタの近傍に配置されて自身の画素における上記カラーフィルタを透過した光を遮光する第1の遮光部をさらに備える上記画素である遮光画素と、上記複数の画素および遮光画素の間の上記絶縁層に配置されて隣接する上記画素のカラーフィルタを透過した光を遮光する第2の遮光部とを具備する固体撮像素子である。
また、本技術の第2の側面は、入射光のうち所定の波長の光を透過させるカラーフィルタと半導体基板に形成されて上記カラーフィルタを透過した光に応じて光電変換を行う光電変換部と上記カラーフィルタおよび上記半導体基板の間に配置される絶縁層とを備える複数の画素と、上記絶縁層における上記カラーフィルタの近傍に配置されて自身の画素における上記カラーフィルタを透過した光を遮光する第1の遮光部をさらに備える上記画素である遮光画素と、上記複数の画素および遮光画素の間の上記絶縁層に配置されて隣接する上記画素のカラーフィルタを透過した光を遮光する第2の遮光部と、上記複数の画素および上記遮光画素のそれぞれの光電変換部における光電変換により生成された電荷に基づく画像信号を処理する処理回路とを具備する撮像装置である。
遮光画素は、遮光を行う第1の遮光部が絶縁層の中に形成される。絶縁層は、固体撮像素子の製造工程における熱処理の際に水素を半導体基板に供給する。第1の遮光部が絶縁層の中のカラーフィルタの近傍に配置されることにより、第1の遮光部の形成工程の前の工程において絶縁層から半導体基板に水素が供給される。これにより、画素および遮光画素の半導体基板への水素の供給量を略等しくするという作用をもたらす。
なお、以上説明した固体撮像素子は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。
本技術によれば、固体撮像素子における画素(有効画素と遮光画素)間の光電変換性能ばらつきを低減することができる。なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また付加的な効果があってもよい。
第1実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子の画素配列を平面的に見て示した図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の他の例を説明する図である。 第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の他の例を説明する図である。 第2実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。 第3実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。 第3実施形態に係る固体撮像素子の画素配列を平面的に見て示した図である。 第4実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。 第5実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。 第5実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第5実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第5実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第5実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第6実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。 第6実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第6実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第6実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第6実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第7実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。 第7実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 第7実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。 撮像装置の一例の概略構成を示すブロック図である。 内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。 カメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部および撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
次に、図面を参照しつつ本技術の実施形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施形態
2.第2実施形態
3.第3実施形態
4.第4実施形態
5.第5実施形態
6.第6実施形態
7.第7実施形態
8.第8実施形態
9.内視鏡手術システムへの応用例
10.移動体への応用例
<1.第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。図1(a)は固体撮像素子100の断面の構成を表し、図1(b)は固体撮像素子100の表面の構成を表した図である。固体撮像素子100は、裏面照射型のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子である。以下、裏面照射型のCMOS撮像素子を例に挙げて本技術の実施の形態の撮像素子を説明する。なお、以下では、図1の上下に即して上方/下方と表現することがあり、また、図1に示す各構成の上側面を裏面、下側面を表面と記載する場合がある。
固体撮像素子100は、半導体基板10の一方の面(図中の表面10F)の上に配線層20が積層形成され、半導体基板10の他方の面(図中の裏面10R)の上に、絶縁層30、カラーフィルタ層40、オンチップレンズ層50が順に積層形成されている。半導体基板10および各層の間には、他の層が積層形成されていてもよい。なお、図1(b)においては、オンチップレンズ層50の記載を省略している。
配線層20は、配線や電極等を構成する複数層の導体層、導体層間を絶縁する層間絶縁層および層間絶縁層を貫通して導体層間を接続するコンタクト、を含む多層配線層の構成を有する。配線層20は、半導体基板10に形成された画素トランジスタ(転送トランジスタ、選択トランジスタ、増幅トランジスタ、リセットトランジスタ等)のゲート/ソース/ドレインと適宜に接続される。
半導体基板10は、例えば、シリコン基板等の半導体基体、化合物半導体およびその他の一般的な固体撮像素子に適用される半導体基体を用いることができる。
半導体基板10は、配線層20に面する表面10Fの側に、画素トランジスタを構成するMOSトランジスタのソース/ドレイン領域を構成する不純物拡散層(不図示)や、光電変換素子としてのフォトダイオード(不図示)、等が設けられる。MOSトランジスタのソース/ドレイン領域の間のチャネルとなる部位を覆う配線層20には、ゲート絶縁膜を介してMOSトランジスタのゲート電極(不図示)が形成される。フォトダイオードは、半導体基板10の裏面10R側から入射した光のうちカラーフィルタ層40を透過した光に応じた電荷(電子・ホール対)を生成する。この生成された電荷に応じた画像信号が生成される半導体基板10に形成された画素回路(不図示)により生成されて出力される。なお、カラーフィルタ層40は、所定の波長の光を透過させる光学的なフィルタである。なお、光電変換素子は、特許請求の範囲に記載の光電変換部の一例である。
図2は、第1実施形態に係る固体撮像素子の画素配列を平面的に見て示した図である。固体撮像素子100には、複数の画素が二次元配列された画素領域R1が形成されており、図2にはXYマトリックス状に配列した例を示してある。画素領域R1の外側には、必要に応じて画素駆動回路や画素により生成された画像信号を処理する周辺回路を形成する周辺回路領域R2が設けられる。ここで、周辺回路領域R2における画像信号の処理には、例えば、アナログ/デジタル変換が該当する。この周辺回路領域R2を含む固体撮像素子100は、撮像装置を構成する。なお、周辺回路は、特許請求の範囲に記載の処理回路の一例である。
画素領域R1は、有効画素P11が形成される有効画素領域R11と、OPB画素P12が形成されるOPB画素領域R12とを含んで構成される。図2に示す例では、OPB画素領域R12は、略矩形の有効画素領域R11を囲繞する略矩形枠状で形成されている。
有効画素P11は、固体撮像素子100の裏面側から入射する光が半導体基板10に形成されたフォトダイオードに到達する構造である。OPB画素P12は、固体撮像素子100の裏面側から入射する光が半導体基板10に形成されたフォトダイオードに到達しないように遮蔽された構造である。
半導体基板10の画素領域R1は、有効画素P11又はOPB画素P12のそれぞれに対応する複数の単位画素PX(図2のPX1およびPX2)を含む。互いに隣接する単位画素PXの光電変換素子は、半導体基板10の厚み方向に延びるP型半導体からなる素子分離領域により区切られている。有効画素P11およびOPB画素P12の何れにおいても画像信号が生成される。このうち有効画素P11により生成された画像信号は、固体撮像素子100の入射光に応じた画像信号であり、被写体に基づく画像信号である。
一方、OPB画素P12により生成された画像信号は、遮光された状態における画像信号であり、固体撮像素子100の出力画像信号の黒レベルの規定に使用することができる。具体的には、有効画素P11により生成された画像信号からOPB画素P12により生成された画像信号を減算することにより、OPB画素P12により生成された画像信号を黒レベルとする画像信号を生成することができる。また、OPB画素P12により生成された画像信号は、単位画素PXにおける暗電流の計測に使用することもできる。ここで、暗電流とは、入射光による光電変換以外の要因により生成された電荷に基づく電流であり、画像信号におけるノイズに相当する。OPB画素P12を配置して暗電流を計測し、有効画素P11により生成された画像信号から減算することにより、暗電流に基づく画像信号のノイズを低減することができる。なお、これら画像信号の減算は上述の周辺回路により行うことができる。
上述の暗電流は、有効画素P11等に周囲から流入する電流により生じる。具体的には、暗電流は、半導体基板10の表面に形成される界面準位に起因する電荷が、有効画素P11等の光電変換素子に流入することにより生じる。この界面準位は、半導体基板10を構成するシリコン(Si)が半導体基板10の端部において未結合子であるダングリングボンドを生じることにより形成される欠陥である。このダングリングボンドを水素終端することにより、界面準位を減少させることができ、暗電流を低減することができる。水素終端は、半導体基板10に水素を供給しながら加熱する熱処理により行うことができる。この熱処理は、後述する絶縁層30を形成する工程において実行することができる。
絶縁層30は透明であり、一定の厚さに形成される。この絶縁層30は、例えば酸化シリコン(SiO)や窒化シリコン(SiN)により構成することができる。また、絶縁層30内には複数の遮光部が設けられる。本実施形態では、遮光膜31、遮光壁32および遮光膜33、が絶縁層30内に設けられる。なお、有効画素P11は、特許請求の範囲に記載の画素の一例である。OPB画素P12は、特許請求の範囲に記載の遮光画素の一例である。遮光膜31は、特許請求の範囲に記載の第3の遮光部の一例である。遮光壁32は、特許請求の範囲に記載の第2の遮光部の一例である。遮光膜33は、特許請求の範囲に記載の第1の遮光部の一例である。
遮光膜31、遮光壁32および遮光膜33といった遮光部には金属(例えば、タングステン(W)、チタン(Ti)、銅(Cu)、タンタル(Ta)およびアルミニウム(Al))を使用することができる。また、金属の窒化物(例えば、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、窒化タングステン(WN)および窒化アルミニウム(AlN))等を遮光部として使用することもできる。また、これら金属および金属の窒化物のうちの少なくとも1つを含む積層膜を遮光部として採用することも可能である。以降の説明では、上述の金属または金属の窒化物を遮光材料と称する。これらの遮光材料により形成される遮光部は、必要に応じて、その表面をバリアメタル膜で覆われる。
遮光膜31は、絶縁層30の厚み方向において半導体基板10の近傍に、半導体基板10の裏面10Rと略平行に延びる平板状の層として設けられる。また、単位画素PXにおける絶縁層30から半導体基板10の光電変換素子への光入射に関し、遮光膜31は、平面dにおいて、有効画素P11等を受光領域31aおよび遮光領域31に分割する(図1(b)参照)。受光領域31aは、各単位画素PXにおいて遮光膜31で被覆されない領域であり、絶縁層30から半導体基板10の光電変換素子への光入射が可能な領域である。遮光領域31bは、各単位画素PXにおいて、遮光膜31で被覆される領域であり、絶縁層30から半導体基板10の光電変換素子への光入射が遮蔽される領域である。このように、遮光膜31は、絶縁層30における半導体基板10の近傍の遮光壁32の端部に隣接して配置されて開口部を有する。
遮光壁32は、絶縁層30の層内で単位画素PXの画素境界に沿って固体撮像素子100の厚み方向に延びる仕切状の区画壁として形成される。遮光壁32の半導体基板10側の端部は遮光膜31の裏面に接して形成され、遮光壁32のカラーフィルタ層40側の端部はカラーフィルタ層40の表面の近傍又はカラーフィルタ層40の表面側に接して形成される。遮光壁32は、透明な絶縁層30内において光が隣接する単位画素へ入射することにより生じる混色を防止する。このように、遮光壁32は、単位画素PXの間の絶縁層30に配置されて隣接する単位画素PXのカラーフィルタ層40を透過した光を遮光する。
遮光膜33は、OPB画素P12の絶縁層30内において、固体撮像素子100の厚み方向における遮光壁32の形成範囲内のカラーフィルタ層40寄りの位置で固体撮像素子100の面方向に延びてOPB画素P12のそれぞれを覆蓋する。図1には、カラーフィルタ層40との境界付近に、半導体基板10の裏面10Rと略平行な平板状の層として、当該OPB画素P12全体を覆蓋するように設けた遮光膜33を示してある。半導体基板10の裏面10Rと平行な方向において、遮光膜33の端部は何れも単位画素PXの境界に設けられる遮光壁32と接して形成される。このように、遮光膜33は、絶縁層30におけるカラーフィルタ層40の近傍に配置されて自身のOPB画素におけるカラーフィルタ層40を透過した光を遮光する。
以上説明したように、OPB画素P12は、遮光壁32および遮光膜33によって上方を閉塞し下方を開口した有底角筒状の遮光構造によって覆われ、しかも遮光構造の下方開口縁部には、遮光壁32より幅広の遮光膜31が一体的に形成されている。これにより、隣接する有効画素P11を経由してOPB画素P12に斜めに入射する光による混色の発生を可及的に低減している。
以上のように構成された固体撮像素子100においては、有効画素P11とOPB画素P12の間で、絶縁層30における半導体基板10に近い過半の構造が略一致することになる。固体撮像素子100の製造中に実施される熱処理工程の際に素子内で水素供給源となり得る構造体(以下、水素供給源)が半導体基板10に近い側で略一致する。これにより、有効画素P11とOPB画素P12との間で、半導体基板10に対する水素供給量のばらつきが抑制され、有効画素P11とOPB画素P12との間の画素特性(暗電流特性等)のばらつきが抑制される。
すなわち、半導体基板10と接する絶縁層30の膜厚を有効画素P11およびOPB画素P12において略等しくすることができる。SiO等からなる絶縁層30を半導体基板10の上に成膜する際の熱処理において水素が放出される。この放出された水素が半導体基板10に供給され、前述の水素終端が行われる。この場合には、SiOが前述の水素供給源となる。絶縁層30の膜厚を有効画素P11およびOPB画素P12において等しくすることにより、略同量の水素を有効画素P11およびOPB画素P12が形成される半導体基板10に供給することができる。これにより、有効画素P11およびOPB画素P12の暗電流を略等しくすることができ、画像信号の黒レベルの規定およびノイズの低減が可能となる。
水素供給源は、その構造体の形成工程の中に水素を発生する材料(材料ガス、エッチングガス、酸化還元等の処理ガス、等)を用いるものであり、例えば、シランガスを用いて形成されるSiOおよびSiN、水素ガスを含むガスのプラズマ処理が行われるタングステン、等が例示される。
図3〜図6は、第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。
まず、表面10Fの側に配線層20が積層形成された半導体基板10の裏面10R上に、SiO等の透明な絶縁材料を薄く積層して形成した絶縁層30’を設ける。次に、この絶縁層30’の上に前述の遮光材料により形成されて所定の厚みを有する遮光膜31’を設ける(図3(a))。遮光膜31’は、遮光性を有する程度の厚みがあればよい。
次に、遮光膜31’上にフォトリソグラフィ技術でエッチングマスクとしてのレジストRを形成する(図3(b))。レジストRは、平面視、単位画素PXの境界に沿って一定幅で形成される遮光膜31と同じ位置と幅で形成される。そして、遮光膜31に相当する部分を残して遮光膜31’の不要部分をエッチング除去し、レジストRを除去することで遮光膜31を形成する(図3(c))。
次に、遮光膜31上に、絶縁層30’と同じSiO等の透明な絶縁材料を積層して絶縁層30''を形成し、絶縁層30’、30''中に遮光膜31を埋設する(図3(d))。絶縁層30''の厚みは、遮光壁32の高さと略同等とする。絶縁層30''の表面は、必要に応じて化学的機械研磨等の研磨・研削技術により平坦化される。
次に、絶縁層30''の上面に段部30aを形成する(図4(e)、(f)、(g))。段部30aは、有効画素領域R11とOPB画素領域R12の境界に沿って形成され、これにより有効画素領域R11よりもOPB画素領域R12が全体的に低く形成される。
段部30aの段差は、遮光膜33の厚みにすることができる。具体的には、絶縁層30''上における有効画素領域R11を覆うレジストRをフォトリソグラフィ技術で形成する(図4(e))。次に、レジストRをエッチングマスクとしてエッチングを行うことにより、OPB画素領域R12の絶縁層30''の上面を掘削して有効画素領域R11の絶縁層30''の上面よりも低くする(図4(f))。その後、レジストRを除去し、有効画素領域R11とOPB画素領域R12の境界に沿う段部30aを形成する(図4(g))。
次に、絶縁層30''の単位画素PXそれぞれの境界に沿って遮光膜31の上面に達する深さの縦孔30bを形成する(図5(h)、(i)、(j))。縦孔30bの孔幅は、遮光壁32の壁幅と略同等にすることができる。具体的には、平面視、遮光壁32の形成範囲を除く絶縁層30''の上面を覆うレジストRをフォトリソグラフィ技術で形成する(図5(h))。このレジストRをエッチングマスクとし、単位画素PXそれぞれの境界に沿う部分をエッチングにより遮光膜31に達するまで掘削する(図5(i))。その後、レジストRを除去することにより縦孔30bを形成する(図5(j))。
次に、遮光壁32と遮光膜33を同じ工程内で形成する(図6(k)、(l))。具体的には、段部30aおよび縦孔30bが形成された絶縁層30''上から前述の遮光材料等により構成される膜を積層する(図6(k))。このとき、縦孔30b内に遮光材料を充填しつつ絶縁層30''の上面に段部30aの段差以上の厚みの遮光膜33’を積層する。その後、遮光膜33’の上面を化学的機械研磨等の研磨・検索技術により研削するとともに平坦化し、有効画素領域R11上の遮光膜33’を除去する。この際、OPB画素領域R12には、一定の厚みの遮光膜33’が残存する(図6(l))。これにより、OPB画素領域R12を覆う遮光膜33を形成することができる。
その後、絶縁層30''および遮光膜33の上にSiO等の透明な絶縁材料を薄く積層して絶縁層30’’’を設ける。この絶縁層30’’’は、キャップ層として使用される。絶縁層30’、30''および30'''は、絶縁層30を構成する。また、遮光膜31、遮光壁32および遮光膜33は、絶縁層30の中に埋設された状態となる。このようにして形成された絶縁層30の上に、カラーフィルタ層40やオンチップレンズ層50が形成される(図6(m))。
以上の工程により、遮光膜31、遮光壁32および遮光膜33といった遮光部を絶縁層30に内包する上述した固体撮像素子100を作成することができる。
図7〜図8は、第1実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の他の例を説明する図である。当該他の製造方法は、絶縁膜33''の形成までは上述した製造方法と同様であるため図3(a)〜(d)と同様の工程については以下では説明を省略し、図面上も図3(a)〜(d)と同様の工程の図示を省略する。
図3(a)〜(d)と同様の工程の後、本製造方法では、絶縁層30''の単位画素PXそれぞれの境界に沿って遮光膜31の上面に達する深さの縦孔30bを形成する(図7(n)、(o)、(p))。縦孔30bの孔幅は、遮光壁32の壁幅と略同等にする。具体的には、平面視、遮光壁32の形成範囲を除く絶縁層30''の上面を覆うレジストRをフォトリソグラフィ技術で形成する(図7(n))。次に、レジストRをエッチングマスクとして単位画素PXそれぞれの境界に沿う部分をエッチングにより遮光膜31に達するまで掘削する(図7(o))。その後、レジストRを除去することにより縦孔30bを形成することができる(図7(p))。
次に、遮光壁32と遮光膜33の元になる構造体を同じ工程内で形成する(図8(q))。具体的には、縦孔30bが形成された絶縁層30''上に前述の遮光材料等により構成された膜を積層することにより、絶縁層30''の上面に略一定厚みの遮光膜33’を積層する。この際、縦孔30b内に遮光材料を充填する(図8(q))。
次に、OPB画素領域R12上の遮光膜33’を残存させつつ有効画素領域R11上の遮光膜33’を除去することで、遮光壁32および遮光膜33を完成させる(図8(r)、(s)、(t))。具体的には、平面視、OPB画素領域R12の遮光膜33’の上面を覆うレジストRをフォトリソグラフィ技術で形成する(図8(r))。次に、レジストRで覆われていない有効画素領域R11の遮光膜33’をエッチングにより絶縁層30''が露見するまで掘削する(図8(s))。その後、レジストRを除去することにより遮光膜33および遮光壁32を形成する(図8(t))。
その後、図6(m)と同様に、絶縁層30''および遮光膜33の上に絶縁層30'''を形成して遮光膜31、遮光壁32および遮光膜33が絶縁層30の中に埋設された状態にする。最後に、絶縁層30の上に、カラーフィルタ層40やオンチップレンズ層50を形成する(図示省略)。
以上の工程により、図3〜図6において説明した製造方法に比べて少ない工程数で上述した固体撮像素子100を作成することができる。また、図3〜図6および図7〜図8の何れの製造方法においても、遮光膜33および遮光壁32を同時に形成することができ、製造工程を簡略化することができる。
遮光膜33をOPB画素のカラーフィルタ層40の近傍に配置するとともに開口部を有する遮光膜31を有効画素P11およびOPB画素P12に配置することにより、有効画素P11およびOPB画素P12の暗電流を略等しくすることができる。画像信号の黒レベルの規定およびノイズの低減が可能となり、画質を向上させることができる。
<2.第2実施形態>
図9は、第2実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。図9に示す固体撮像素子200は、第1実施形態に係る固体撮像素子100の各単位画素PXにSiNの層内レンズ260を設けた構造であるため、固体撮像素子100と共通する構成には第1実施形態と同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
層内レンズ260は、各単位画素の絶縁層30内において、遮光膜33よりも下方(半導体基板10寄りの側)に設けられている。層内レンズ260は、例えば、SiNにより構成することができる。
前述したように、SiNは水素供給源として作用するため。層内レンズ260は、水素を供給する。遮光膜33を層内レンズ260の上方に配置する構造を採用することにより、層内レンズ260から供給された水素は、阻害されることなく半導体基板10の方向に拡散することとなる。これにより、有効画素P11とOPB画素12との間における半導体基板10への水素供給量のばらつきを生じにくい構造を実現することができる。
<3.第3実施形態>
図10は、第3実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。図10に示す固体撮像素子300は、遮光膜31の開口334のサイズが相違する画素を有する点を除くと、第1実施形態に係る固体撮像素子100と同様の構造である。そこで、以下では、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図10に示すように、有効画素P11の開口334は各画素でサイズや形状が同一であり、絶縁層30内の水素供給源と半導体基板10との間の形状や構造が略同等である。一方、OPB画素P12の少なくとも一部(特に、平面視、外周寄りのOPB画素P12)は、その開口334が、有効画素P11の開口334に比べて小さく形成されている。
上述したように、OPB画素領域R12は、平面視、有効画素領域R11の外側を囲繞する矩形領域であり、その外側に周辺回路領域R2が設けられる。この周辺回路領域R2も水素供給源を含む。なお、以下では、周辺回路領域R2の水素供給源を外部水素供給源と記載し、単位画素内の水素供給源を内部水素供給源と記載する。
半導体基板10への水素の供給が不足すると水素終端が適切に行わずに暗電流が増加する。一方、水素の供給が過剰な場合には、半導体基板10に導入された不純物であるホウ素の失活を招き暗電流特性が悪化する。このため、適切な量の水素を供給する必要がある。外部水素供給源から水素が供給されるOPB画素P12においては、遮光膜31の開口334を小さくすることにより、内部水素供給源が当該OPB画素P12の半導体基板10に供給される水素量を減少させることができる。
内部水素供給源からの水素供給量を減少させることで、外部水素供給源が供給する水素量と内部水素供給源が供給する水素量の総量を有効画素P11の内部水素供給源が当該有効画素P11内の半導体基板10に供給する水素量に近づけることができる。
これにより、撮像素子における有効画素P11とOPB画素P12間およびOPB画素P12の間、の光電変換性能ばらつきを低減することができる。
また、OPB画素P12は、有効画素領域R11に近いOPB画素P12(第1OPB画素)に比べて、有効画素領域R11から離間して設けられたOPB画素P12(第2OPB画素)の開口334を狭くすることができる。この際、遮光膜31の開口334のサイズを有効画素領域R11からの距離が大きくなるに従って狭くなるように調整することができる。外部水素供給源からの各OPB画素P12への水素供給量に応じて開口334のサイズを相違させることにより、OPB画素P12における外部水素供給源および内部水素供給源が供給する水素の総量を調整することが可能となる。これにより、OPB画素P12における半導体基板10への水素供給量を有効画素P11の内部水素供給源が自身の半導体基板10に供給する水素量に調整することができる。
図11は、第3実施形態に係る固体撮像素子の画素配列を平面的に見て示した図である。図11の固体撮像素子100は、図2において説明した固体撮像素子100とは異なり、周辺回路領域R2の代わりにR21およびR22を備える。周辺回路領域R21およびR22は水素供給量が異なる。ここで、周辺回路領域R22の方がR21より水素供給量が多い場合を想定する。この場合には、R21に隣接するOPB画素P12と比較してR22に隣接するOPB画素P12の遮光膜31の開口334を狭くする。これにより、外部水素供給源からの水素の供給量を略等しくすることができる。
これにより、撮像素子における有効画素P11とOPB画素P12間の光電変換性能ばらつきをより低減することができる。
<4.第4実施形態>
図12は、第4実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。図12に示す固体撮像素子400は、水素供給源となる構造体のサイズが相違する画素を有する点を除くと、第1実施形態に係る固体撮像素子100と同様の構造である。そこで、以下では、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図12において、有効画素P11は、水素供給源となる構造体のサイズや形状が各画素で略同等である一方、OPB画素P12の少なくとも一部は、水素供給源となる構造体のサイズや形状が有効画素P11に比べて小さい。なお、画素内の水素供給源となる構造体としては層内レンズ460があるが、これに限るものではない。また、図12では、遮光膜31の開口サイズは、有効画素P11とOPB画素P12とで略同等である。図12の(a)は絶縁層30内に配置された層内レンズ460の例を表し、図12の(b)は平坦な台座状の領域461の中央部に隣接して配置された層内レンズ460の例を表す。この領域461には、例えば、ドライエッチング法により層内レンズ460を形成する際の層内レンズの材料における半球状のレンズ領域を形成した後の残余の領域を適用することができる。この場合には、領域461は層内レンズと同じ材料により構成される。なお、台座状の領域461を層内レンズ460とは異なる材質にすることもできる。
上述したように、OPB画素領域R12は、平面視、有効画素領域R11の外側を囲繞する矩形領域であり、その外側に周辺回路領域R2が設けられる。周辺回路領域R2にも熱工程において水素供給源となる構造体を含む。
外部水素供給源から水素供給されるOPB画素P12においては、外部水素供給源から水素供給されない画素に比べて内部水素供給源のサイズを小さくすることにより、当該OPB画素P12の半導体基板10へ内部水素供給源が供給する水素量を減少させる。
内部水素供給源からの水素供給量を減少させることで、外部水素供給源が供給する水素量と内部水素供給源が供給する水素量の総量が、有効画素P11の内部水素供給源が当該有効画素P11内の半導体基板10に供給する水素量に近づく。これにより、撮像素子における有効画素P11とOPB画素P12の間およびOPB画素P12の間の光電変換性能ばらつきを低減することができる。
また、OPB画素P12は、有効画素領域R11に近い第1OPB画素としてのOPB画素P12に比べて、有効画素領域R11から離間して設けられた第2OPB画素としてのOPB画素P12ほど、内部水素供給源のサイズが小さくなるように調整してもよい。外部水素供給源から各OPB画素P12への水素供給量に応じて、内部水素供給源のサイズを相違させることにより、外部水素供給源が供給する水素量と内部水素供給源が供給する水素量の総量を調整することができる。これにより、OPB画素P12および有効画素P11において半導体基板10に供給される水素量をより近い値に調整することができる。
また、図11において説明した固体撮像素子100のように水素供給量が異なる外部水素供給源(周辺回路領域R21およびR22)が配置される場合には、これら外部水素供給源の水素供給量に応じて内部水素供給源のサイズを変更することができる。
なお、第4実施形態に係る内部水素供給源のサイズを調整する技術と、第4実施形態に係る開口のサイズや形状を調整する技術を組み合わせて、半導体基板10へ供給される水素の総供給量が各画素で均一化するように調整してもよいことは言うまでもない。
なお、第4実施形態に係る固体撮像素子400の構成は、この例に限定されない。例えば、有効画素に近いOPB画素P12ほど内部水素供給源のサイズを大きくすることもできる。また、有効画素との距離に関わらずに内部水素供給源のサイズを選択することもできる。また、内部水素供給源は、層内レンズ460以外の様々な形態にすることも可能である。例えば、平面視において四角等の多角形の形状にすることができる。また、内部水素供給源を周期的に配列させたメッシュまたはストライプの形状に構成することもできる。また、メッシュまたはストライプを非周期的な配列に構成することも可能である。これらの形状等は、所望の水素供給量により調整することができる。
<5.第5実施形態>
図13は、第5実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。固体撮像素子500は、裏面照射型のCMOS撮像素子である。なお、以下では、図13の上下に即して上方/下方と表現することがあり、また、図13に示す各構成の上側面を裏面、下側面を表面と記載する場合がある。
固体撮像素子500は、半導体基板510の一方の面(表面510F)の上に配線層520が積層形成される。また、半導体基板510の他方の面(裏面510R)の上には、絶縁層530、カラーフィルタ層540およびオンチップレンズ層550が順に積層形成される。なお、半導体基板510および各層の間には、他の層が積層形成されていてもよい。
配線層520は、配線や電極等を構成する複数層の導体層と、導体層間を絶縁する層間絶縁層と、層間絶縁層を貫通して導体層間を接続するコンタクトと、からなる多層配線層の構成を有する。配線層520は、半導体基板510に形成された画素トランジスタ(転送トランジスタ、選択トランジスタ、増幅トランジスタおよびリセットトランジスタ等)と適宜に接続される。
半導体基板510は、例えば、シリコン基板等の半導体基体、化合物半導体およびその他の一般的な固体撮像素子に適用される半導体基体を用いることができる。
半導体基板510は、配線層520に面する表面510Fの側に、画素トランジスタを構成するMOSトランジスタのソース/ドレイン領域を構成する不純物拡散層(不図示)や、フォトダイオード(不図示)、等が設けられる。MOSトランジスタのソース/ドレイン領域の間のチャネルとなる部位を覆う配線層520には、ゲート絶縁膜を介してMOSトランジスタのゲート電極(不図示)が形成される。フォトダイオードは、半導体基板510の裏面510R側からの入射光に応じた電荷(電子・ホール対)を生成する。
半導体基板10は、単位画素PXのそれぞれに対応する複数の単位画素領域を含む。各単位画素PXにはフォトダイオード等の光電変換素子が形成されており、例えば単結晶シリコンの半導体基板10の場合、高濃度N型半導体領域よりなる光電変換素子(フォトダイオード)が形成され、互いに隣接する単位画素PXの光電変換素子は、半導体基板10の厚み方向に延びるP型半導体からなる素子分離領域により区切られている。
絶縁層530は透明であり、一定の厚さで形成される。絶縁層530内には、単位画素の境界おいて絶縁層530の半導体基板510の近傍に半導体基板510の裏面510Rと略平行に延びる平板上の層として形成される遮光膜531が設けられる。また、絶縁層530の層内において単位画素PXの画素境界に沿って固体撮像素子500の厚み方向に延びる仕切状の区画壁として形成される遮光壁532がさらに設けられる。なお、図13のOPB画素には、上述した第1〜第4実施形態と同様の上下方向位置に遮光膜533を示してあるが、遮光膜533の上下方向位置は適宜に変更可能である。
遮光膜531や遮光壁532といった遮光部は、前述の遮光材料等により形成される。これらの金属材料で形成される遮光部は、必要に応じて表面をバリアメタル膜で覆う構成とする。
遮光膜531は、単位画素の絶縁層530から半導体基板510の光電変換素子への光入射に関し、受光領域531aと遮光領域531bとを形成する。各単位画素において、遮光膜531が形成されない受光領域531aにおいては、絶縁層530から半導体基板510の光電変換素子への光入射が可能である。一方、遮光膜531が形成される遮光領域531bにおいては、絶縁層530から半導体基板510の光電変換素子への光入射が遮蔽される。
遮光壁532は、半導体基板510側の端部が遮光膜531の裏面に接して形成され、遮光壁532のカラーフィルタ層540側の端部はカラーフィルタ層540の表面の近傍又はカラーフィルタ層540の表面側に接して形成される。遮光壁532は、透明な絶縁層530内において光が隣接する単位画素へ入射することにより生じる混色を防止する。
遮光壁532上には、カラーフィルタ層540に突出する高さで遮光壁532よりも細い幅の第4の遮光部としての遮光壁541が積層形成されている。遮光壁541は、遮光壁532の幅方向(図面上の左右方向)において少なくとも一部が遮光壁532と重複する位置関係である。すなわち、遮光壁541は、遮光壁532の幅方向(図面上の左右方向)において、遮光壁532と一部重複していれば他の一部が非重複状態で形成されてもよい。遮光壁541は、例えば、遮光壁532上にバリアメタルとしても機能するチタン層を積層し、チタン層の上にタングステン層を積層した2層構造とすることができる。
カラーフィルタ層540は、平面視、各単位画素に対応する範囲を遮光壁541により囲繞される区画構造を有する。すなわち、カラーフィルタ542は、遮光壁541により囲繞される区画に埋め込まれた形状となる。カラーフィルタ542は、図13(a)に表したように、上下方向において遮光壁541と同等または高くなる厚みにすることができる。一方、カラーフィルタ542は、図13(b)に表したように遮光壁541より低くなる厚みにすることも可能である。何れの場合においても、カラーフィルタ542の少なくとも下部が遮光壁541に埋め込まれた状態となる。このため、カラーフィルタ542の少なくとも下部において、隣接するカラーフィルタ542を経由して斜めに入射する光は遮光壁541により遮光される。このように、遮光壁541は、遮光壁532に隣接するとともに単位画素PXの間の前記カラーフィルタ層40が配置された領域に展延されて隣接する画素のカラーフィルタを透過した光を遮光する。これにより、画質を向上させることができる。
遮光壁541は、幅方向の少なくとも一部が遮光壁532の上に位置すればよく、その幅方向中央が遮光壁532の幅方向中央と相違してもよい。すなわち、カラーフィルタ層540において単位画素の範囲を示す遮光壁541の区画範囲と、絶縁層530において単位画素の範囲を示す遮光壁541の区画範囲とがずれて形成されてもよい。これにより、例えば、1つの単位画素を構成するフォトダイオードとカラーフィルタとオンチップレンズの中心をずらして実現するいわゆる瞳補正を適用した構成においても遮光壁541が有効に機能する。
カラーフィルタ層540のカラーフィルタ材料と、遮光壁541および下層部材(絶縁層530、遮光壁532等)との間は、略一様厚みで全面的に積層形成されたSiOによるキャップ層535により分離されている。なお、キャップ層535は、全面に形成する必要はなく、その一部を省略することもできる。
図14〜図17は、第5実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。
まず、表面510Fの側に配線層520を積層形成された半導体基板510の裏面510R上に、SiO等の透明な絶縁材料を薄く積層して形成した絶縁層530’を設ける。次に、この絶縁層530’の上に前述の遮光材料等により形成されて所定の厚みを有する遮光膜531’を設ける(図14(a))。遮光膜531’は遮光性を有する程度の厚みがあればよい。
次に、遮光膜531’の上にフォトリソグラフィ技術でエッチングマスクとしてのレジストRを形成する(図14(b))。レジストRは、平面視、単位画素PXの境界に沿って一定幅で形成される遮光膜531と同じ位置に形成する。そして、遮光膜531に相当する部分を残して遮光膜531’の不要部分をエッチング除去し、レジストRを除去して遮光膜531を形成する(図14(c))。
次に、遮光膜531上に、絶縁層530’と同じSiO等の透明な絶縁材料を積層して絶縁層530''を形成し、絶縁層530’および530''中に遮光膜531を埋設する(図14(d))。絶縁層530''の厚みは、遮光壁532の高さと略同等にすることができる。絶縁層530''の表面が平坦でない場合には、化学的機械研磨等の研磨・研削技術による平坦化を行う。
次に、絶縁層530''の単位画素PXそれぞれの境界に沿って遮光膜531の上面に達する深さの縦孔530bを形成する(図15(e)、(f)、(g))。縦孔530bの孔幅は、遮光壁532の壁幅と略同等にすることができる。具体的には、平面視、遮光壁532の形成範囲を除く絶縁層530''の上面を覆うレジストRを形成する(図15(e))。次に、単位画素PXそれぞれの境界に沿う部分をエッチングにより遮光膜531に達するまで掘削し(図15(f))、レジストRを除去する。これにより、縦孔530bを形成することができる(図15(g))。
次に、遮光壁532と遮光膜533の元になる構造体を同じ工程内で形成する(図15(h))。具体的には、縦孔530bが形成された絶縁層530''上に前述の遮光材料等により形成される膜を積層する。縦孔530b内には遮光材料が充填され、絶縁層530''の上面には一定厚みの遮光材料による遮光膜533’が形成される(図16(h))。
次に、遮光壁532、遮光膜533および遮光壁541を形成する(図16(i)、(j)、図17(k))。これは、有効画素領域R11上の画素境界以外の遮光膜533’を除去し、OPB画素領域R12上の遮光膜533’と有効画素領域R11の画素境界の遮光膜533’とを残存させることにより行うことができる。具体的には、平面視、OPB画素領域R12の遮光膜533’の上面と有効画素領域R11の画素境界の遮光膜533’の上面とを覆うレジストRを形成する(図16(i))。次に、レジストRで覆われていない有効画素領域R11の遮光膜533’をエッチング除去して絶縁層530''が露見するまで掘削する(図16(j))。その後、レジストRを除去することにより遮光壁541を形成することができる(図17(k))。
その後、遮光膜533および絶縁層530の上面にキャップ層535を一様に積層形成し、その上に、カラーフィルタ層540やオンチップレンズ層550を形成する(図17(l))。このとき、カラーフィルタ層540のカラーフィルタ542の少なくとも下部は、遮光壁541の区画壁に埋め込まれた状態に形成される。
以上の工程により、遮光壁541を備える固体撮像素子100を作成することができる。また、カラーフィルタ層40をエッチング等により除去した後にカラーフィルタの形成を再度行うカスタム再生が適用される際には、アッシング工程やエッチング残渣除去工程が実行される。ここで、エッチング残渣除去工程には、硫酸過水に晒すことにより炭素を含有するエッチング残渣を除去する工程を適用することができる。これらの工程において、遮光壁532の上面の凹み(シーム)を起点として遮光壁532が溶解除去され、混色を生じる可能性がある。しかし、遮光壁532の上部に遮光壁541を積層することによりシームの生成が抑制され、混色の発生を防止することができる。
<6.第6実施形態>
図18は、第6実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。図18に示す固体撮像素子600は、絶縁層とカラーフィルタを仕切る遮光壁の構造および形状と、OPB画素を覆う遮光膜の位置が異なる点を除くと、第5実施形態に係る固体撮像素子500と同様の構造である。そこで、以下では、第5実施形態と同様の構成については、第5実施形態の符号先頭を「6」を付した符号を用いて示し、詳細な説明を省略する。なお、図18(a)は遮光膜633が絶縁層630における半導体基板610の近傍に配置された例を表し、図18(b)は遮光膜633が絶縁層630におけるカラーフィルタ層640の近傍に配置された例を表す。図18(b)の場合には、遮光膜633がカラーフィルタ層640の近傍に配置されているため、絶縁層630からの水素の供給量をOPB画素領域R12および有効画素領域R11において略等しくすることができる
図19〜図22は、第6実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。本実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の図19(a)〜(d)については、遮光膜631、633の形成を除くと、上述した第5実施形態の製造方法とほぼ同様であるため相違点のみを説明する。なお、図19〜図22は、図18(a)の構成の撮像素子の製造方法を表したものである。
図19(a)〜(d)については、OPB画素領域R12上の遮光膜631’の上にもレジストRを形成し(図19(b))、エッチング後も、平面視、OPB画素領域R12の全域の遮光膜631’を、遮光膜631として残存させる。これにより、OPB画素P12は、遮光膜631によって半導体基板610へ光入射を遮蔽される(図19(c))。従って、その後、第5実施形態の遮光膜533に相当する構成の形成工程は実施しない。
遮光膜631の形成後の遮光膜631上に絶縁層630’と同じ絶縁材料を積層して絶縁層630''を形成し、絶縁層630’、630''の中に遮光膜631を埋設する点は、上述した第5実施形態の製造方法と同様である(図19(d))。この際、絶縁膜630''の積層厚は、遮光壁641の上端よりも厚く形成される。絶縁層630''の表面が平坦でない場合は、化学的機械研磨等の研磨・研削技術により平坦化する。
次に、絶縁層630''の単位画素PXそれぞれの境界に沿って遮光膜631の上面に達する深さの縦孔630bを形成する(図20(e)、(f)、(g))。縦孔630bの孔幅は、遮光壁632の壁幅と略同等にすることができる。具体的には、平面視、遮光壁632の形成範囲を除く絶縁層630''の上面を覆うレジストRを形成し(図20(e))、単位画素PXそれぞれの境界に沿う部分をエッチングにより遮光膜631に達するまで掘削(図20(f))する。その後、レジストRを除去することにより縦孔630bを形成することができる(図20(g))。
次に、遮光壁632および遮光壁641の元になる構造体を同じ工程内で形成する(図21(h))。具体的には、縦孔630bが形成された絶縁層630''上から前述の遮光材料等により形成される膜を積層することにより、縦孔630b内に遮光材料を充填しつつ絶縁層630''の上面にもある程度の遮光材料を積層して遮光構造体632’を形成する。この遮光構造体632’の絶縁層630''の上面に積層した部位を化学的機械研磨などの研磨・研削技術で除去することにより、縦孔630b内の遮光構造体632’のみを残存させる(図21(i))。この残存した遮光構造体632’の下部が遮光壁632となり、その上部が第4の遮光部としての遮光壁641となる。
次に、縦孔630b内の遮光壁641の周囲の絶縁層630''をドライエッチング等により除去することで、遮光壁641を露出させる(図21(j))。この工程により、絶縁層630が完成する。
その後、遮光壁641および絶縁層630の上面を覆うシリコン酸化膜等のキャップ層643を一様に積層形成し(図22(k))、その上に、カラーフィルタ層640やオンチップレンズ層650を形成する(図22(l)、(m))。このとき、カラーフィルタ層640のカラーフィルタ642の少なくとも下部は、遮光壁641の区画壁に埋め込まれた状態に形成される。
以上の工程により、カラーフィルタ642の間に遮光壁641を設けた固体撮像素子600を、第5実施形態に比べて少ない工程数で作成することができる。
<7.第7実施形態>
図23は、第7実施形態に係る固体撮像素子の概略断面構造を模式的に示した図である。本実施形態に係る固体撮像素子700は、遮光壁732、遮光壁741およびカラーフィルタ層740の形状を除くと、第6実施形態に係る固体撮像素子600と同様の構造である。そこで、以下では、第6実施形態と同様の構成については、第6実施形態の符号先頭を「7」を変えた符号を用いて示し、詳細な説明を省略する。なお、図23(a)は遮光膜733が絶縁層730における半導体基板710の近傍に配置された例を表し、図23(b)は遮光膜733が絶縁層730におけるカラーフィルタ層740の近傍に配置された例を表す。図23(b)の場合には、遮光膜733がカラーフィルタ層740の近傍に配置されているため、絶縁層730からの水素の供給量をOPB画素領域R12および有効画素領域R11において略等しくすることができる。
固体撮像素子700の絶縁層730は、固体撮像素子600と同様に、単位画素の境界を仕切る遮光壁732を有し、その遮光壁732の上に一体形成されてカラーフィルタ層740の仕切りとして機能する遮光壁741を有する。
遮光壁732は、半導体基板710側の端部が遮光膜731の裏面に接して形成され、遮光壁732のカラーフィルタ層740側の端部はカラーフィルタ層740の表面の近傍又はカラーフィルタ層740の表面と同じ上下位置まで延びている。遮光壁732は、透明な絶縁層730内において光が隣接する単位画素へ入射して発生する混色を防止する。
絶縁層730の上には層内レンズ760が積層状態で設けられており、カラーフィルタ742は、層内レンズ760の上面と遮光壁741とで囲われる凹部に充填された形状になっている。層内レンズ760とカラーフィルタ742の間には、キャップ層735が介設されている。このキャップ層735は、SiO等の絶縁材料により形成された一定の厚みを有する薄膜である。
カラーフィルタ層740には、遮光壁732と一体的に形成されて単位画素の境界を仕切る遮光壁741が設けられる。遮光壁741の上端は、層内レンズ760の凸形状の上端より上方に長く延びている。カラーフィルタ層740が単位画素の範囲を遮光壁732によって区画され、遮光壁732と層内レンズ760とで囲われる凹状部全体が上述した略一定厚みのキャップ層735で覆われた構造となる。このキャップ層735で覆われた凹状部内にカラーフィルタ742が設けられる。カラーフィルタ742は、下面形状が層内レンズ760上面の凸レンズ形状と凹凸係合する凹状であり、上面は略平坦である。
カラーフィルタ742は、各単位画素のエリアに、例えば遮光壁741の上端を縁として摺り切り状に埋め込み形成されている。このような位置と形状のカラーフィルタ742を設けることによりカラーフィルタを低背化することができ、固体撮像素子700全体を低背化することができる。また、カラーフィルタのセルフアラインが可能になり、カラーフィルタ742の形成の位置精度を向上させることができる。
図24〜図25は、第7実施形態に係る固体撮像素子の製造方法の一例を説明する図である。本実施形態に係る固体撮像素子の製造方法は、上述した第5実施形態の製造方法と(a)〜(d)までは同様であるため以下では説明を省略し、それ以降の工程について図示および説明する。なお、図24〜図25は、図23(a)の構成の撮像素子の製造方法を表したものである。
遮光膜731の形成後、遮光膜731上に、絶縁層730と同じSiO等の透明な絶縁材料を積層して絶縁層730''を形成し(図24(a))、絶縁層730’、730''の中に遮光膜31を埋設する。絶縁層730''の表面が平坦でない場合は、化学的機械研磨等の研磨・研削技術により平坦化する。
次に、層内レンズ760を形成する。まず、絶縁層730''の上に層内レンズとなる高屈折率層を形成する。次に、半球状のレジストを積層する。これは、層内レンズの範囲にリソグラフィによってレジストを形成し、熱処理(リフロー)を行ってレジストの形状を半球状にすることにより行うことができる。その後、ドライエッチングを行ってレジストの半球形状を高屈折率層に転写する(図24(b))。
次に、層内レンズ760の上に、SiO等の透明な絶縁材料を積層して絶縁層730'''を形成し、必要に応じて絶縁層730'''の表面を化学的機械研磨等の研磨・研削技術により平坦化する(図24(c))。
次に、絶縁層730''の単位画素PXそれぞれの境界に沿って遮光膜631の上面に達する深さの縦孔730bを形成する(本実施形態では不図示)。次に、縦孔730bが形成された絶縁層730'''上から前述の遮光材料等により構成される膜を積層して、縦孔730b内に遮光材料を充填する。次に、絶縁層730'''の上面を化学的機械研磨等の研磨・検索技術により研削することにより、絶縁層730'''上に積層された遮光材料を除去して絶縁層730'''を露出させるとともに絶縁層730'''の上面を平坦化する(図24(d))。これにより、絶縁層730''、層内レンズ760の境界部および絶縁層730'''を貫通する遮光壁733’が形成される。この遮光壁733’は、遮光壁732および遮光壁741を構成する。
次に、遮光壁741の周囲の絶縁層730'''をドライエッチング等で除去して、遮光壁733’および層内レンズ760を露出させる(図25(e))。露出させた遮光壁733’および層内レンズ760の表面にはSiO等からなるキャップ層735を形成する(図25(f))。これにより、層内レンズ760の上に、単位画素PX毎に遮光壁741が仕切るように囲繞する凹状部743が形成される。
次に、凹状部743にカラーフィルタ材料を充填して固化させ、各凹条部743を埋め込む形状のカラーフィルタ742を各単位画素PXに形成する(図25(g))。カラーフィルタ742を凹状部743に摺り切り状に充填して固化させることにより、カラーフィルタ742の形成位置をセルフアライメントさせることができる。また、カラーフィルタ層740の一部が上下方向において層内レンズ760と重複する形状となるため固体撮像素子の低背化が可能となる。また、カラーフィルタ層740の表面平坦性が向上する。カラーフィルタ層740の上には、オンチップレンズ層750が形成される(図25(h))。
以上の工程により、固体撮像素子700を作成することができる。この固体撮像素子700は、カラーフィルタ742の位置精度や表面平坦性を向上させることができ、低背化が可能である。
<8.第8実施形態>
図26は、撮像装置の一例の概略構成を示すブロック図である。図26の撮像装置800は、上述した各実施形態に係る半導体装置を搭載した電子機器の一例である。この撮像装置800には、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラおよびカメラ付き携帯電話等が該当する。
撮像装置800は、モジュール900、カメラ信号処理部810と、画像処理部820、表示部830、リーダ/ライタ840、演算処理部850、操作入力部860、およびレンズ駆動制御部870を備えている。
モジュール900は、撮像機能を担う構成要素であり、撮像レンズとしてのレンズ911を含む光学系930、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子940とを有している。この撮像素子940が上述した各実施形態に係る固体撮像素子に相当する。撮像素子940は、光学系930が形成する光学像を電気信号に変換し、光学像に応じた撮像信号(画像信号)を出力する。
カメラ信号処理部810は、撮像素子940が出力する画像信号に対してアナログ/デジタル変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部820は、画像信号の記録再生処理を行うものであり、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行う。
表示部830は、操作入力部860に対する操作入力に応じた表示や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。
リーダ/ライタ840は、メモリーカード等の外部記憶媒体に対するデータ書き込みおよび外部記憶媒体からのデータ読み出しを行うものである。このリーダ/ライタ840は、例えば、画像処理部820が符号化した画像データの外部記憶媒体への書込み、外部記憶媒体から読み出した画像データの画像処理部820への出力等を行う。
演算処理部850は、撮像装置800の各回路ブロックを制御する制御部として機能する構成要素であり、操作入力部860からの操作入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。この演算処理部850からの制御信号に基づいて、モジュール900の駆動ドライバはレンズを駆動する駆動モーター等を制御する。
操作入力部860は、ユーザが所要の操作を行うためのスイッチやタッチパネル等から構成される。例えば、シャッタ操作を行うためのシャッタレリーズ操作要素や、動作モードを選択するための選択操作要素等によって構成され、ユーザが行った操作入力に応じた操作入力信号を演算処理部850に出力する。
<9.内視鏡手術システムへの応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、内視鏡手術システムに適用されてもよい。
図27は、本開示に係る技術(本技術)が適用され得る内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。
図27では、術者(医師)11131が、内視鏡手術システム11000を用いて、患者ベッド11133上の患者11132に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム11000は、内視鏡11100と、気腹チューブ11111やエネルギー処置具11112等の、その他の術具11110と、内視鏡11100を支持する支持アーム装置11120と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート11200と、から構成される。
内視鏡11100は、先端から所定の長さの領域が患者11132の体腔内に挿入される鏡筒11101と、鏡筒11101の基端に接続されるカメラヘッド11102と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒11101を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡11100を図示しているが、内視鏡11100は、軟性の鏡筒を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒11101の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡11100には光源装置11203が接続されており、当該光源装置11203によって生成された光が、鏡筒11101の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者11132の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡11100は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド11102の内部には光学系及び撮像素子が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子に集光される。当該撮像素子によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU: Camera Control Unit)11201に送信される。
CCU11201は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡11100及び表示装置11202の動作を統括的に制御する。さらに、CCU11201は、カメラヘッド11102から画像信号を受け取り、その画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。
表示装置11202は、CCU11201からの制御により、当該CCU11201によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。
光源装置11203は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源から構成され、術部等を撮影する際の照射光を内視鏡11100に供給する。
入力装置11204は、内視鏡手術システム11000に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置11204を介して、内視鏡手術システム11000に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、内視鏡11100による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示等を入力する。
処置具制御装置11205は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具11112の駆動を制御する。気腹装置11206は、内視鏡11100による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者11132の体腔を膨らめるために、気腹チューブ11111を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ11207は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ11208は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
なお、内視鏡11100に術部を撮影する際の照射光を供給する光源装置11203は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成することができる。RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置11203において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置11203は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置11203は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察すること(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得ること等を行うことができる。光源装置11203は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
図28は、図27に示すカメラヘッド11102及びCCU11201の機能構成の一例を示すブロック図である。
カメラヘッド11102は、レンズユニット11401と、撮像部11402と、駆動部11403と、通信部11404と、カメラヘッド制御部11405と、を有する。CCU11201は、通信部11411と、画像処理部11412と、制御部11413と、を有する。カメラヘッド11102とCCU11201とは、伝送ケーブル11400によって互いに通信可能に接続されている。
レンズユニット11401は、鏡筒11101との接続部に設けられる光学系である。鏡筒11101の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド11102まで導光され、当該レンズユニット11401に入射する。レンズユニット11401は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。
撮像部11402は、撮像素子で構成される。撮像部11402を構成する撮像素子は、1つ(いわゆる単板式)であってもよいし、複数(いわゆる多板式)であってもよい。撮像部11402が多板式で構成される場合には、例えば各撮像素子によってRGBそれぞれに対応する画像信号が生成され、それらが合成されることによりカラー画像が得られてもよい。あるいは、撮像部11402は、3D(Dimensional)表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成されてもよい。3D表示が行われることにより、術者11131は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部11402が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット11401も複数系統設けられ得る。
また、撮像部11402は、必ずしもカメラヘッド11102に設けられなくてもよい。例えば、撮像部11402は、鏡筒11101の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
駆動部11403は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部11405からの制御により、レンズユニット11401のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部11402による撮像画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
通信部11404は、CCU11201との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11404は、撮像部11402から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル11400を介してCCU11201に送信する。
また、通信部11404は、CCU11201から、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を受信し、カメラヘッド制御部11405に供給する。当該制御信号には、例えば、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。
なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、ユーザによって適宜指定されてもよいし、取得された画像信号に基づいてCCU11201の制御部11413によって自動的に設定されてもよい。後者の場合には、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡11100に搭載されていることになる。
カメラヘッド制御部11405は、通信部11404を介して受信したCCU11201からの制御信号に基づいて、カメラヘッド11102の駆動を制御する。
通信部11411は、カメラヘッド11102との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11411は、カメラヘッド11102から、伝送ケーブル11400を介して送信される画像信号を受信する。
また、通信部11411は、カメラヘッド11102に対して、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を送信する。画像信号や制御信号は、電気通信や光通信等によって送信することができる。
画像処理部11412は、カメラヘッド11102から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。
制御部11413は、内視鏡11100による術部等の撮像、及び、術部等の撮像により得られる撮像画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部11413は、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を生成する。
また、制御部11413は、画像処理部11412によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部等が映った撮像画像を表示装置11202に表示させる。この際、制御部11413は、各種の画像認識技術を用いて撮像画像内における各種の物体を認識してもよい。例えば、制御部11413は、撮像画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具11112の使用時のミスト等を認識することができる。制御部11413は、表示装置11202に撮像画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させてもよい。手術支援情報が重畳表示され、術者11131に提示されることにより、術者11131の負担を軽減することや、術者11131が確実に手術を進めることが可能になる。
カメラヘッド11102及びCCU11201を接続する伝送ケーブル11400は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
ここで、図示する例では、伝送ケーブル11400を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド11102とCCU11201との間の通信は無線で行われてもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る内視鏡手術システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、カメラヘッド11102の撮像部11402に適用され得る。具体的には、図1の固体撮像素子100は、撮像部11402に適用することができる。撮像部11402に本開示に係る技術を適用することにより、画質を向上させることができるため、術者が術部を確実に確認することが可能になる。
なお、ここでは、一例として内視鏡手術システムについて説明したが、本開示に係る技術は、その他、例えば、顕微鏡手術システム等に適用されてもよい。
<10.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図29は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図29に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図29の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図30は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図30では、車両12100は、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。撮像部12101及び12105で取得される前方の画像は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図30には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031に適用され得る。具体的には、図1の固体撮像素子100は、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、撮影画像の画質を向上させることができるため、ドライバの疲労を軽減することが可能になる。
なお、本技術は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また、本技術の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。例えば、半導体基板上に配線層、絶縁層およびカラーフィルタ層が順に積層されて形成された表面照射型の撮像素子やCMOS撮像素子以外の撮像素子に本技術の技術的範囲が及ぶことは勿論である。
そして、本技術は、以下のような構成を取ることができる。
(1)入射光のうち所定の波長の光を透過させるカラーフィルタと半導体基板に形成されて前記カラーフィルタを透過した光に応じて光電変換を行う光電変換部と前記カラーフィルタおよび前記半導体基板の間に配置される絶縁層とを備える複数の画素と、
前記絶縁層における前記カラーフィルタの近傍に配置されて自身の画素における前記カラーフィルタを透過した光を遮光する第1の遮光部をさらに備える前記画素である遮光画素と、
前記複数の画素および遮光画素の間の前記絶縁層に配置されて隣接する前記画素のカラーフィルタを透過した光を遮光する第2の遮光部と
を具備する固体撮像素子。
(2)前記複数の画素および前記遮光画素は、自身の固体撮像素子の製造工程における熱処理の際に水素を前記半導体基板に供給する水素供給源を前記半導体基板と前記第1の遮光部との間に備える前記(1)に記載の固体撮像素子。
(3)前記複数の画素および前記遮光画素は、前記カラーフィルタを透過した光を前記光電変換部に集光する層内レンズを前記水素供給源として備える前記(2)に記載の固体撮像素子。
(4)前記複数の画素が配置された領域である有効画素領域と、
前記有効画素領域の外側に配置された複数の前記遮光画素により構成される遮光画素領域と
を具備する前記(2)または(3)に記載の固体撮像素子。
(5)前記複数の遮光画素は、前記有効画素領域からの距離に応じて異なる大きさに形成された前記水素供給源をそれぞれ備える前記(4)に記載の固体撮像素子。
(6)前記複数の遮光画素は、前記半導体基板の近傍の前記第2の遮光部の端部に隣接して配置されて開口部を有する第3の遮光部をさらに備える前記(4)に記載の固体撮像素子。
(7)前記複数の遮光画素は、前記有効画素からの距離に応じて異なる大きさに形成された前記開口部を有する前記第3の遮光部をそれぞれ備える前記(6)に記載の固体撮像素子。
(8)前記複数の画素は、前記第2の遮光部に隣接するとともに前記複数の画素および遮光画素の間の前記カラーフィルタが配置された領域に展延されて隣接する前記画素のカラーフィルタを透過した光を遮光する第4の遮光部をさらに備える前記(1)に記載の固体撮像素子。
(9)入射光のうち所定の波長の光を透過させるカラーフィルタと半導体基板に形成されて前記カラーフィルタを透過した光に応じて光電変換を行う光電変換部と前記カラーフィルタおよび前記半導体基板の間に配置される絶縁層とを備える複数の画素と、
前記絶縁層における前記カラーフィルタの近傍に配置されて自身の画素における前記カラーフィルタを透過した光を遮光する第1の遮光部をさらに備える前記画素である遮光画素と、
前記複数の画素および遮光画素の間の前記絶縁層に配置されて隣接する前記画素のカラーフィルタを透過した光を遮光する第2の遮光部と、
前記複数の画素および前記遮光画素のそれぞれの光電変換部における光電変換により生成された電荷に基づく画像信号を処理する処理回路と
を具備する撮像装置。
10…半導体基板、10F…表面、10R…裏面、12…OPB画素、20…配線層、30…絶縁層、30’…絶縁層、30a…段部、30b…縦孔、30''…絶縁層、30’’’…絶縁層、31…遮光膜、31’…遮光膜、31a…受光領域、31b…遮光領域、32…遮光壁、33…遮光膜、33…絶縁膜、33’…遮光膜、40…カラーフィルタ層、50…オンチップレンズ層、100…固体撮像素子、200…固体撮像素子、260…層内レンズ、300…固体撮像素子、334…開口、400…固体撮像素子、460…層内レンズ、500…固体撮像素子、510…半導体基板、510F…表面、510R…裏面、520…配線層、530…絶縁層、530’…絶縁層、530b…縦孔、531…遮光膜、531’…遮光膜、531a…受光領域、531b…遮光領域、532…遮光壁、533…遮光膜、533’…遮光膜、535…キャップ層、540…カラーフィルタ層、541…遮光壁、542…カラーフィルタ、550…オンチップレンズ層、600…固体撮像素子、610…半導体基板、630…絶縁層、630…絶縁膜、630’…絶縁層、630b…縦孔、631…遮光膜、631’…遮光膜、632…遮光壁、632’…遮光構造体、633…遮光膜、640…カラーフィルタ層、641…遮光壁、642…カラーフィルタ、643…キャップ層、650…オンチップレンズ層、700…固体撮像素子、710…半導体基板、730…絶縁層、730’…絶縁層、730b…縦孔、731…遮光膜、732…遮光壁、733…遮光壁、733’…遮光壁、735…キャップ層、740…カラーフィルタ層、741…遮光壁、742…カラーフィルタ、742…遮光壁、742…層内レンズ、743…凹状部、743…凹条部、750…オンチップレンズ層、760…層内レンズ、800…撮像装置、810…カメラ信号処理部、820…画像処理部、830…表示部、840…ライタ、850…演算処理部、860…操作入力部、870…レンズ駆動制御部、900…モジュール、911…レンズ、930…光学系、940…撮像素子、OPB…有効画素、PX…単位画素、PX1…単位画素、PX2…単位画素、P11…有効画素、P12…オプティカルブラック画素(OPB画素)、R…レジスト、R1…画素領域、R11…有効画素領域、R12…オプティカルブラック画素領域(OPB画素領域)、R2…周辺回路領域、R21…周辺回路領域、R22…周辺回路領域、11402…撮像部、12031…撮像部

Claims (9)

  1. 入射光のうち所定の波長の光を透過させるカラーフィルタと半導体基板に形成されて前記カラーフィルタを透過した光に応じて光電変換を行う光電変換部と前記カラーフィルタおよび前記半導体基板の間に配置される絶縁層とを備える複数の画素と、
    前記絶縁層における前記カラーフィルタの近傍に配置されて自身の画素における前記カラーフィルタを透過した光を遮光する第1の遮光部をさらに備える前記画素である遮光画素と、
    前記複数の画素および遮光画素の間の前記絶縁層に配置されて隣接する前記画素のカラーフィルタを透過した光を遮光する第2の遮光部と
    を具備する固体撮像素子。
  2. 前記複数の画素および前記遮光画素は、自身の固体撮像素子の製造工程における熱処理の際に水素を前記半導体基板に供給する水素供給源を前記半導体基板と前記第1の遮光部との間に備える請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記複数の画素および前記遮光画素は、前記カラーフィルタを透過した光を前記光電変換部に集光する層内レンズを前記水素供給源として備える請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記複数の画素が配置された領域である有効画素領域と、
    前記有効画素領域の外側に配置された複数の前記遮光画素により構成される遮光画素領域と
    を具備する請求項2記載の固体撮像素子。
  5. 前記複数の遮光画素は、前記有効画素領域からの距離に応じて異なる大きさに形成された前記水素供給源をそれぞれ備える請求項4記載の固体撮像素子。
  6. 前記複数の遮光画素は、前記半導体基板の近傍の前記第2の遮光部の端部に隣接して配置されて開口部を有する第3の遮光部をさらに備える請求項4記載の固体撮像素子。
  7. 前記複数の遮光画素は、前記有効画素からの距離に応じて異なる大きさに形成された前記開口部を有する前記第3の遮光部をそれぞれ備える請求項6記載の固体撮像素子。
  8. 前記複数の画素は、前記第2の遮光部に隣接するとともに前記複数の画素および遮光画素の間の前記カラーフィルタが配置された領域に展延されて隣接する前記画素のカラーフィルタを透過した光を遮光する第4の遮光部をさらに備える請求項1記載の固体撮像素子。
  9. 入射光のうち所定の波長の光を透過させるカラーフィルタと半導体基板に形成されて前記カラーフィルタを透過した光に応じて光電変換を行う光電変換部と前記カラーフィルタおよび前記半導体基板の間に配置される絶縁層とを備える複数の画素と、
    前記絶縁層における前記カラーフィルタの近傍に配置されて自身の画素における前記カラーフィルタを透過した光を遮光する第1の遮光部をさらに備える前記画素である遮光画素と、
    前記複数の画素および遮光画素の間の前記絶縁層に配置されて隣接する前記画素のカラーフィルタを透過した光を遮光する第2の遮光部と、
    前記複数の画素および前記遮光画素のそれぞれの光電変換部における光電変換により生成された電荷に基づく画像信号を処理する処理回路と
    を具備する撮像装置。
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