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JP2019007104A - ドラフト装置、ドラフトシステム、紡績システム、及び紡績機 - Google Patents

ドラフト装置、ドラフトシステム、紡績システム、及び紡績機 Download PDF

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JP2019007104A
JP2019007104A JP2017124063A JP2017124063A JP2019007104A JP 2019007104 A JP2019007104 A JP 2019007104A JP 2017124063 A JP2017124063 A JP 2017124063A JP 2017124063 A JP2017124063 A JP 2017124063A JP 2019007104 A JP2019007104 A JP 2019007104A
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正和 志賀
Masakazu Shiga
正和 志賀
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

【課題】使用される繊維束に応じてモータの出力トルクを適切に制御する。【解決手段】ドラフトシステムは、ローラ対14及び15と、ローラ対14及び15をそれぞれ回転させる駆動モータM14及びM15と、ローラ対14及び15が有する複数のローラの回転速度を検出するロータリーエンコーダR14a等と、駆動モータM14及びM15のそれぞれに対して目標出力トルク値を設定し、設定した目標出力トルク値に基づいて複数の駆動モータM14及びM15の出力トルクをそれぞれ制御する代表ユニット制御装置10Aと、を備える。代表ユニット制御装置10Aは、ローラの回転速度が速度低下方向に予め定められた判定値以上変動した場合、回転速度が低下したローラを有するローラ対14又は15を回転させる駆動モータM14又はM15の目標出力トルク値を、予め定められた第1トルク値上昇させる。【選択図】図2

Description

本発明は、ドラフト装置、ドラフトシステム、紡績システム、及び紡績機に関する。
繊維束をドラフトする複数のドラフトローラを備えるドラフト装置が、例えば特許文献1に記載されている。このようなドラフト装置のドラフトローラは、モータによって駆動されている。モータの出力トルクは、ドラフトローラによって繊維束を安定して引き延ばすことができるように制御されている。
特開2015−101797号公報
ドラフト装置は、様々な種類の繊維束をドラフトする。繊維束をドラフトするために必要なモータの出力トルクは、ドラフトする繊維束に応じて異なっている。繊維束をドラフトするために必要なトルクよりもモータの出力トルクが低い場合、トルクの不足によってドラフトローラの回転速度が低下する。ドラフトローラの回転速度が低下すると、ドラフトされた繊維束にドラフトのムラが生じてしまい、この繊維束を用いて生成される糸の品質が低下することが考えられる。一方、必要なトルクよりもモータの出力トルクが高すぎる場合、エネルギーを無駄に消費してしまう。
そこで、本発明は、使用される繊維束に応じてモータの出力トルクを適切に制御することが可能なドラフト装置、ドラフトシステム、紡績システム、及び紡績機を提供することを目的とする。
本発明に係るドラフトシステムは、駆動ローラ及び駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラをそれぞれが有し、繊維束をドラフトする複数のローラ対と、複数の駆動ローラをそれぞれ回転させる複数のモータと、複数の駆動ローラ及び複数の従動ローラの少なくともいずれかの回転速度を検出する一つ又は複数の回転検出部と、複数のモータのそれぞれに対して目標出力トルク値を設定し、設定した目標出力トルク値に基づいて複数のモータの出力トルクをそれぞれ制御するモータ制御部と、を備え、モータ制御部は、回転検出部で検出された回転速度が速度低下方向に予め定められた判定値以上変動した場合、回転速度が判定値以上変動した駆動ローラ又は従動ローラを有するローラ対を回転させるモータの目標出力トルク値を、予め定められた第1トルク値上昇させる。
このドラフトシステムにおいて、モータ制御部は、駆動ローラ又は従動ローラの回転速度が低下した場合、回転速度が低下した駆動ローラ又は従動ローラを有するローラ対を回転させるモータの目標出力トルク値を第1トルク値上昇させる。これにより、モータの出力トルクの不足による駆動ローラ及び従動ローラの回転速度の低下が抑制されることによって、ドラフトシステムは、繊維束を安定してドラフトすることできる。また、上昇量を第1トルク値とすることによって、目標出力トルク値を少しだけ上昇させることが可能になり、必要なトルクよりも過剰な目標出力トルク値になることを防止し、エネルギーの無駄な消費を避けることができる。以上のように、ドラフトシステムは、使用される繊維束に応じてモータの出力トルクを適切に制御することができる。
モータ制御部は、回転検出部で検出された回転速度が速度低下方向に判定値以上変動した場合、回転速度が判定値以上変動した駆動ローラ又は従動ローラを有するローラ対以外のローラ対を回転させるモータの目標出力トルク値を、予め定められた第2トルク値上昇させてもよい。この場合、ドラフトシステムは、回転速度が低下した駆動ローラ又は従動ローラを有するローラ対以外のローラ対を回転させるモータについても、目標出力トルク値を上昇させことができる。これにより、ドラフトシステムは、駆動モータ又は従動ローラの回転速度の低下に伴って、複数のローラ対のモータの出力トルクを上昇させることができる。また、上昇量を第2トルク値とすることによって、目標出力トルク値を少しだけ上昇させることが可能になり、エネルギーの無駄な消費を避けることができる。
モータ制御部は、回転検出部で検出された回転速度が速度低下方向に判定値以上変動することが、予め定められた時間以上検出されない場合、複数のモータの少なくともいずれかの目標出力トルク値を、予め定められた第3トルク値低下させてもよい。ここで、駆動ローラ及び従動ローラの回転速度が低下しない場合、モータの出力トルクが必要なトルクよりも十分に大きいことが考えられる。このため、ドラフトシステムは、駆動モータ又は従動ローラの回転速度の低下が、予め定められた時間以上検出されない場合、モータの出力トルクを低下させる。これにより、ドラフトシステムは、モータの出力トルクを適切に制御することができる。
本発明に係る紡績システムは、上記のドラフトシステムと、ドラフトシステムでドラフトされた繊維束に撚りを与えて糸を生成する空気紡績装置と、空気紡績装置で生成された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を備える。このように、ドラフトシステムと、空気紡績機と、巻取装置とを備える紡績システムにおいても、使用される繊維束に応じてドラフトシステムのモータの出力トルクを適切に制御することができる。ドラフトシステムにおける繊維束のドラフトのムラが抑制されるため、紡績システムは、糸の品質が低下することを抑制できる。
本発明に係る紡績機は、上記の紡績システムを複数備え、複数の駆動ローラの少なくとも一つは、駆動ローラごとに独立して回転させられ、回転検出部は、独立して回転させられる駆動ローラ、及び当該駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラの少なくともいずれかの回転速度を検出する。このように、駆動ローラごとに独立して回転させられる駆動ローラのモータの出力トルクを、使用される繊維束に応じて適切に制御することができる。ここで、単独で駆動される駆動ローラは、複数一斉に駆動される駆動ローラに比べて個体バラつきがあり、単独駆動の駆動ローラごとに回転速度の変化の内容やタイミングが異なることがある。このような単独駆動の駆動ローラを対象に制御することで、紡績システムを効率よく制御することができる。
本発明に係る紡績機は、第1紡績ユニットと、第1紡績ユニットを制御する第1ユニット制御装置と、第2紡績ユニットと、第2紡績ユニットを制御する第2ユニット制御装置と、を備える紡績機であって、第1紡績ユニットは、繊維束をドラフトする第1ドラフト装置と、第1ドラフト装置でドラフトされた繊維束に撚りを与えて糸を生成する第1空気紡績装置と、第1空気紡績装置で生成された糸を巻き取ってパッケージを形成する第1巻取装置と、を備え、第1ドラフト装置は、第1駆動ローラ及び第1駆動ローラの回転に伴って回転する第1従動ローラをそれぞれが有し、繊維束をドラフトする複数の第1ローラ対と、複数の第1駆動ローラの少なくとも一つに対して設けられ、第1駆動ローラごとに独立して当該第1駆動ローラを回転させる一又は複数の第1モータと、独立して回転させられる第1駆動ローラ、及び当該第1駆動ローラの回転に伴って回転する第1従動ローラの少なくともいずれかの回転速度を検出する一つ又は複数の回転検出部と、を備え、第1ユニット制御装置は、一又は複数の第1モータのそれぞれに対して目標出力トルク値を設定し、設定した目標出力トルク値に基づいて一又は複数の第1モータの出力トルクをそれぞれ制御し、回転検出部で検出された回転速度が速度低下方向に予め定められた判定値以上変動した場合、回転速度が判定値以上変動した第1駆動ローラ又は第1従動ローラを有する第1ローラ対を回転させる第1モータの目標出力トルク値を、予め定められた第1トルク値上昇させ、第2紡績ユニットは、繊維束をドラフトする第2ドラフト装置と、第2ドラフト装置でドラフトされた繊維束に撚りを与えて糸を生成する第2空気紡績装置と、第2空気紡績装置で生成された糸を巻き取ってパッケージを形成する第2巻取装置と、を備え、第2ドラフト装置は、第2駆動ローラ及び第2駆動ローラの回転に伴って回転する第2従動ローラをそれぞれが有し、繊維束をドラフトする複数の第2ローラ対と、複数の第2駆動ローラの少なくとも一つに対して設けられ、第2駆動ローラごとに独立して当該第2駆動ローラを回転させる一又は複数の第2モータと、を備え、複数の第1ローラ対の数と複数の第2ローラ対の数とは、互いに同じであり、第1モータの数と第2モータの数とは、互いに同じであり、第2モータは、ドラフト時の繊維束の移動方向において、第1モータが回転させる第1ローラ対と同じ並び位置に設けられた第2ローラ対を回転させ、第2ユニット制御装置は、一又は複数の第2モータのそれぞれに対して目標出力トルク値を設定し、設定した目標出力トルク値に基づいて一又は複数の第2モータの出力トルクをそれぞれ制御し、一又は複数の第2モータのそれぞれに設定する目標出力トルク値として、目標出力トルク値の設定対象となる第2モータが回転させる第2ローラ対と同じ並び位置に設けられた第1ローラ対を回転させる第1モータに設定された目標出力トルク値を設定する。
この第1ユニット制御装置は、第1駆動ローラ又は第1従動ローラの回転速度が低下した場合、回転速度が低下した第1駆動ローラ又は第1従動ローラを有する第1ローラ対を回転させる第1モータの目標出力トルク値を第1トルク値上昇させる。これにより、第1モータの出力トルクの不足による第1駆動ローラ及び第1従動ローラの回転速度の低下が抑制されることによって、第1ドラフト装置は、繊維束を安定してドラフトすることできる。以上のように、紡績機は、使用される繊維束に応じて第1モータの出力トルクを適切に制御することができる。また、第1ドラフト装置の第1ローラ対の数は、第2ドラフト装置の第2ローラ対の数と同じである。このため、第1ドラフト装置に設けられた第1ローラ対において生じた回転速度の変動は、第2ドラフト装置側でも同じように生じることが考えられる。このため、第2ユニット制御装置は、第2モータの目標出力トルク値として、第1モータに設定された目標出力トルク値を設定する。これにより、第2モータの出力トルクの不足による第2駆動ローラ及び第2従動ローラの回転速度の低下が抑制されることによって、第2ドラフト装置は、繊維束を安定してドラフトすることできる。以上のように、紡績機は、使用される繊維束に応じて第2モータの出力トルクを適切に制御することができる。第1ドラフト装置及び第2ドラフト装置において繊維束のドラフトのムラが抑制されるため、紡績機は、糸の品質が低下することを抑制できる。また、回転検出部は、第1紡績ユニットにのみ設けられていればよい。このため、第2紡績ユニットにおいては、回転検出部の設置が不要となる。
第1モータ及び第2モータは、それぞれ複数設けられ、第1ユニット制御装置は、回転検出部で検出された回転速度が速度低下方向に判定値以上変動した場合、回転速度が判定値以上変動した第1駆動ローラ又は第1従動ローラを有する第1ローラ対以外の第1ローラ対を回転させる第1モータの目標出力トルク値を、予め定められた第2トルク値上昇させてもよい。この場合、第1ユニット制御装置は、回転速度が低下した第1駆動ローラ又は第1従動ローラを有する第1ローラ対以外の第1ローラ対を回転させる第1モータについても、目標出力トルク値を上昇させることができる。これにより、紡績機は、第1駆動ローラ又は第1従動ローラの回転速度の低下に伴って、複数の第1ローラ対の第1モータの出力トルクを上昇させることができる。第2ユニット制御装置は、第2モータの目標出力トルク値として、第1モータに設定された目標出力トルク値を設定する。このため、第2ユニット制御装置は、第1ユニット制御装置による第1モータの制御と同様に第2モータの目標出力トルク値を上昇させることができる。これにより、紡績機は、複数の第2ローラ対の第2モータの出力トルクを上昇させることができる。
第1ユニット制御装置は、回転検出部で検出された回転速度が速度低下方向に判定値以上変動することが、予め定められた時間以上検出されない場合、一又は複数の第1モータの少なくともいずれかの出力トルクを、予め定められた第3トルク値低下させてもよい。ここで、第1駆動ローラ及び第1従動ローラの回転速度が低下しない場合、第1モータの出力トルクが必要なトルクよりも十分に大きいことが考えられる。このため、第1ユニット制御装置は、第1駆動ローラ又は第1従動ローラの回転速度の低下が、予め定められた時間以上検出されない場合、第1モータの出力トルクを低下させる。これにより、紡績機は、第1モータの出力トルクを適切に制御することができる。第2ユニット制御装置は、第2モータの目標出力トルク値として、第1モータに設定された目標出力トルク値を設定する。このため、第2ユニット制御装置は、第1ユニット制御装置による第1モータの制御と同様に第2モータの出力トルクを低下させることができる。これにより、紡績機は、第2モータの出力トルクを適切に制御することができる。
本発明に係る紡績機は、第1紡績ユニットと、第2紡績ユニットと、第1紡績ユニット及び第2紡績ユニットをそれぞれ制御するユニット制御装置と、を備える紡績機であって、第1紡績ユニットは、繊維束をドラフトする第1ドラフト装置と、第1ドラフト装置でドラフトされた繊維束に撚りを与えて糸を生成する第1空気紡績装置と、第1空気紡績装置で生成された糸を巻き取ってパッケージを形成する第1巻取装置と、を備え、第1ドラフト装置は、第1駆動ローラ及び第1駆動ローラの回転に伴って回転する第1従動ローラをそれぞれが有し、繊維束をドラフトする複数の第1ローラ対と、複数の第1駆動ローラの少なくとも一つに対して設けられ、第1駆動ローラごとに独立して当該第1駆動ローラを回転させる一又は複数の第1モータと、独立して回転させられる第1駆動ローラ、及び当該第1駆動ローラの回転に伴って回転する第1従動ローラの少なくともいずれかの回転速度を検出する一つ又は複数の回転検出部と、を備え、第2紡績ユニットは、繊維束をドラフトする第2ドラフト装置と、第2ドラフト装置でドラフトされた繊維束に撚りを与えて糸を生成する第2空気紡績装置と、第2空気紡績装置で生成された糸を巻き取ってパッケージを形成する第2巻取装置と、を備え、第2ドラフト装置は、第2駆動ローラ及び第2駆動ローラの回転に伴って回転する第2従動ローラをそれぞれが有し、繊維束をドラフトする複数の第2ローラ対と、複数の第2駆動ローラの少なくとも一つに対して設けられ、第2駆動ローラごとに独立して当該第2駆動ローラを回転させる一又は複数の第2モータと、を備え、複数の第1ローラ対の数と複数の第2ローラ対の数とは、互いに同じであり、第1モータの数と第2モータの数とは、互いに同じであり、第2モータは、ドラフト時の繊維束の移動方向において、第1モータが回転させる第1ローラ対と同じ並び位置に設けられた第2ローラ対を回転させ、ユニット制御装置は、一又は複数の第1モータ及び一又は複数の第2モータのそれぞれに対して目標出力トルク値を設定し、設定した目標出力トルク値に基づいて一又は複数の第1モータ及び一又は複数の第2モータの出力トルクをそれぞれ制御し、回転検出部で検出された回転速度が速度低下方向に予め定められた判定値以上変動した場合、回転速度が判定値以上変動した第1駆動ローラ又は第1従動ローラを有する第1ローラ対を回転させる第1モータの目標出力トルク値を、予め定められた第1トルク値上昇させ、一又は複数の第2モータのそれぞれに設定する目標出力トルク値として、目標出力トルク値の設定対象となる第2モータが回転させる第2ローラ対と同じ並び位置に設けられた第1ローラ対を回転させる第1モータに設定された目標出力トルク値を設定する。
このユニット制御装置は、第1駆動ローラ又は第1従動ローラの回転速度が低下した場合、回転速度が低下した第1駆動ローラ又は第1従動ローラを有する第1ローラ対を回転させる第1モータの目標出力トルク値を第1トルク値上昇させる。これにより、第1モータの出力トルクの不足による第1駆動ローラ及び第1従動ローラの回転速度の低下が抑制されることによって、第1ドラフト装置は、繊維束を安定してドラフトすることできる。以上のように、紡績機は、使用される繊維束に応じて第1モータの出力トルクを適切に制御することができる。また、第1ドラフト装置の第1ローラ対の数は、第2ドラフト装置の第2ローラ対の数と同じである。このため、第1ドラフト装置に設けられた第1ローラ対において生じた回転速度の変動は、第2ドラフト装置側でも同じように生じることが考えられる。このため、ユニット制御装置は、第2モータの目標出力トルク値として、第1モータに設定された目標出力トルク値を設定する。これにより、第2モータの出力トルクの不足による第2駆動ローラ及び第2従動ローラの回転速度の低下が抑制されることによって、第2ドラフト装置は、繊維束を安定してドラフトすることできる。以上のように、紡績機は、使用される繊維束に応じて第2モータの出力トルクを適切に制御することができる。第1ドラフト装置及び第2ドラフト装置において繊維束のドラフトのムラが抑制されるため、紡績機は、糸の品質が低下することを抑制できる。また、回転検出部は、第1紡績ユニットにのみ設けられていればよい。このため、第2紡績ユニットにおいては、回転検出部の設置が不要となる。
第1モータ及び第2モータは、それぞれ複数設けられ、ユニット制御装置は、回転検出部で検出された回転速度が速度低下方向に判定値以上変動した場合、回転速度が判定値以上変動した第1駆動ローラ又は第1従動ローラを有する第1ローラ対以外の第1ローラ対を回転させる第1モータの目標出力トルク値を、予め定められた第2トルク値上昇させてもよい。この場合、ユニット制御装置は、回転速度が低下した第1駆動ローラ又は第1従動ローラを有する第1ローラ対以外の第1ローラ対を回転させる第1モータについても、目標出力トルク値を上昇させることができる。これにより、紡績機は、第1駆動ローラ又は第1従動ローラの回転速度の低下に伴って、複数の第1ローラ対の第1モータの出力トルクを上昇させることができる。また、ユニット制御装置は、第2モータの目標出力トルク値として、第1モータに設定された目標出力トルク値を設定する。このため、ユニット制御装置は、第1モータの制御と同様に第2モータの目標出力トルク値を上昇させることができる。これにより、紡績機は、複数の第2ローラ対の第2モータの出力トルクを上昇させることができる。
ユニット制御装置は、回転検出部で検出された回転速度が速度低下方向に判定値以上変動することが、予め定められた時間以上検出されない場合、一又は複数の第1モータの少なくともいずれかの出力トルクを、予め定められた第3トルク値低下させてもよい。ここで、第1駆動ローラ及び第1従動ローラの回転速度が低下しない場合、第1モータの出力トルクが必要なトルクよりも十分に大きいことが考えられる。このため、ユニット制御装置は、第1駆動ローラ又は第1従動ローラの回転速度の低下が、予め定められた時間以上検出されない場合、第1モータの出力トルクを低下させる。これにより、紡績機は、第1モータの出力トルクを適切に制御することができる。また、ユニット制御装置は、第2モータの目標出力トルク値として、第1モータに設定された目標出力トルク値を設定する。このため、ユニット制御装置は、第1モータの制御と同様に第2モータの出力トルクを低下させることができる。これにより、紡績機は、第2モータの出力トルクを適切に制御することができる。
本発明においてドラフト装置は、駆動ローラ及び駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラをそれぞれが有し、繊維束をドラフトする複数のローラ対と、複数の駆動ローラをそれぞれ回転させる複数のモータと、複数のローラ対のうち、ローラ対によるドラフト時の繊維束の移動方向において、上流側から2番目に位置するローラ対が有する従動ローラの回転速度を検出する回転検出部と、を備える。このドラフト装置において、回転検出部は、複数のローラ対のうち、繊維束の移動方向において上流側から2番目に位置するローラ対の従動ローラの回転速度を検出する。ここで、複数のローラ対のうち、最も上流側のローラ対は、ドラフト装置に向けて搬送された繊維束を引き寄せるのみであり、負荷が小さい。上流側から2番目以降のローラ対は、繊維束が徐々にドラフトされて細くなっていくため、下流側に向かって順に負荷が小さくなる。このため、繊維束の移動方向の上流側から2番目のローラ対に大きな負荷が掛かる。従って、複数のローラ対のうち、繊維束の移動方向の上流側から2番目のローラ対の回転速度が変化しやすい。また、モータの出力トルクが不足している場合、特に、上流側から2番目のローラ対のうち従動ローラの回転速度が低下することが多い。このため、上流側から2番目に位置するローラ対の従動ローラの回転速度を検出することにより、ドラフト装置は、モータの出力トルクの不足を好適に検出することができる。この回転検出部の検出結果を用いることにより、使用される繊維束に応じたモータの出力トルクの適切な制御が可能となる。
本発明によれば、使用される繊維束に応じてモータの出力トルクを適切に制御することができる。
本発明の一実施形態の紡績機の正面図である。 図1に示す代表ドラフト装置の側面図である。 図3(a)は、代表ドラフト装置に設けられた各ローラの回転速度を示す図である。図3(b)は、代表ドラフト装置に設けられた各ローラの回転速度が変動した様子を示す図である。 図1に示す一般ドラフト装置の側面図である。 ユニット制御装置が制御する紡績ユニットを示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、玉揚台車(図示省略)と、第1エンドフレーム4と、第2エンドフレーム5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。糸継台車3は、ある紡績ユニット2で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。玉揚台車は、ある紡績ユニット2でパッケージPが満巻になった場合、パッケージPを玉揚げし、新しいボビンBを当該紡績ユニット2に供給する。
第1エンドフレーム4には、紡績ユニット2で発生した繊維屑及び糸屑等を回収する回収装置等が収容されている。第2エンドフレーム5には、紡績機1に供給される圧縮空気(空気)の空気圧を調整して紡績機1の各部に空気を供給する空気供給部、及び紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モータ等が収容されている。第2エンドフレーム5には、機台制御装置5aと、表示画面5bと、入力キー5cと、が設けられている。機台制御装置5aは、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。表示画面5bは、紡績ユニット2の設定内容及び/又は状態に関する情報等を表示することができる。オペレータが入力キー5cを用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。なお、表示画面5bをタッチパネルで構成し、タッチパネルで表示と設定作業とを行うことができるようにしてもよい。
各紡績ユニット2は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置13と、を備えている。ユニット制御装置10は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。
ドラフト装置6は、スライバ(繊維束)Sをドラフトする。ドラフト装置6は、スライバSの走行方向(移動方向)において上流側から順に、バックローラ対14と、サードローラ対15と、ミドルローラ対16と、フロントローラ対17と、を有している。各ローラ対14,15,16及び17は、ボトムローラ14a,15a,16a及び17aと、トップローラ14b,15b,16b及び17bと、をそれぞれ有している。ボトムローラ14a,15a,16a及び17aは、第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ及び各紡績ユニット2に設けられた駆動モータM14及びM15によってそれぞれ回転駆動される。ミドルローラ対16のボトムローラ16aに対しては、エプロンベルト(図2及び図4のエプロンベルト18a)が設けられている。ミドルローラ対16のトップローラ16bに対しては、エプロンベルト(図2及び図4のエプロンベルト18b)が設けられている。
空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成する。糸貯留装置11は、空気紡績装置7と巻取装置13との間において、糸Yの弛みを取る。ワキシング装置12は、糸貯留装置11と巻取装置13との間において、糸Yにワックスを付与する。巻取装置13は、糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。
糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yの状態を監視して、監視した糸Yの状態に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニット制御装置10に送信する。テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニット制御装置10に送信する。糸監視装置8及び/又はテンションセンサ9の検出結果に基づきユニット制御装置10が異常有りと判断した場合、空気紡績装置7による糸Yの生成を中断することで糸Yが切断される。紡績ユニット2にカッタを設け、カッタによって糸Yが切断されるようにしてもよい。
ここで、複数の紡績ユニット2には、他とは構成が一部異なる紡績ユニット2が含まれている。以下、複数の紡績ユニット2のうち、他とは構成が一部異なる紡績ユニット2を代表紡績ユニット(第1紡績ユニット)2Aとし、代表紡績ユニット2A以外の紡績ユニット2を一般紡績ユニット(第2紡績ユニット)2Bとする。代表紡績ユニット2Aは、予め定められた所定台数の一般紡績ユニット2Bごとに1台ずつ設けられている。図1では、複数の紡績ユニット2のうち、最も第2エンドフレーム5側の紡績ユニット2を代表紡績ユニット2Aとして示しているが、代表紡績ユニット2Aが設けられる位置及び台数は図1に示される例に限定されない。
また、代表紡績ユニット2Aと一般紡績ユニット2Bとは、ドラフト装置6の構成が異なっている。代表紡績ユニット2Aと一般紡績ユニット2Bとは、ドラフト装置6以外の構成は互いに同じである。以下、説明の都合上、代表紡績ユニット2Aが備えるドラフト装置6を代表ドラフト装置6Aとし、一般紡績ユニット2Bが備えるドラフト装置6を一般ドラフト装置6Bとする。
すなわち、代表紡績ユニット2Aは、糸Yの走行方向において上流側から順に、代表ドラフト装置(第1ドラフト装置)6Aと、空気紡績装置(第1空気紡績装置)7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置(第1巻取装置)13と、を備えている。同様に、一般紡績ユニット2Bは、糸Yの走行方向において上流側から順に、一般ドラフト装置(第2ドラフト装置)6Bと、空気紡績装置(第2空気紡績装置)7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置(第2巻取装置)13と、を備えている。
まず、代表紡績ユニット2Aが備える代表ドラフト装置6Aについて説明する。図2に示されるように、バックローラ対(ローラ対、第1ローラ対)14は、スライバSを走行させる走行経路Rを挟んで互いに対向するバックボトムローラ(駆動ローラ、第1駆動ローラ)14a及びバックトップローラ(従動ローラ、第1従動ローラ)14bを有している。サードローラ対(第1ローラ対)15は、走行経路Rを挟んで互いに対向するサードボトムローラ(第1駆動ローラ)15a及びサードトップローラ(第1従動ローラ)15bを有している。ミドルローラ対16は、走行経路Rを挟んで互いに対向するミドルボトムローラ16a及びミドルトップローラ16bを有している。フロントローラ対17は、走行経路Rを挟んで互いに対向するフロントボトムローラ17a及びフロントトップローラ17bを有している。複数のローラ対14,15,16及び17は、ケンス(図示省略)から供給されて繊維束ガイド77によって案内されたスライバSをドラフトしつつ上流側から下流側に送る。
バックボトムローラ14aは、バックローラハウジング66に回転可能に支持されている。サードボトムローラ15aは、サードローラハウジング67に回転可能に支持されている。ミドルボトムローラ16aは、ミドルローラハウジング68に回転可能に支持されている。フロントボトムローラ17aは、フロントローラハウジング69に回転可能に支持されている。なお、各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aを支持する構成はこれに限定されない。例えば、ミドルボトムローラ16aとフロントボトムローラ17aは共通のハウジングに回転可能に支持されていてもよい。
ここで、代表ドラフト装置6Aは、駆動モータ(モータ、第1モータ)M14、及び駆動モータ(モータ、第1モータ)M15を更に備えている。駆動モータM14は、バックボトムローラ14aを回転させる。本実施形態において、駆動モータM14の回転軸と、バックボトムローラ14aとの間には、ベルトB14が架け渡されている。駆動モータM14は、ベルトB14を介して回転力をバックボトムローラ14aに伝達する。駆動モータM15は、サードボトムローラ15aを回転させる。本実施形態において、駆動モータM15の回転軸と、サードボトムローラ15aとの間には、ベルトB15が架け渡されている。駆動モータM15は、ベルトB15を介して回転力をサードボトムローラ15aに伝達する。駆動モータM14及びM15の出力トルクは、ユニット制御装置10によって制御される。本実施形態では、駆動モータM14及びM15として、例えば、ステッピングモータが用いられる。
ミドルボトムローラ16a及びフロントボトムローラ17aは、第2エンドフレーム5からの動力によって回転させられる。すなわち、バックボトムローラ14a及びサードボトムローラ15aは、紡績ユニット2ごとに互いに独立してそれぞれ回転させられる。ミドルボトムローラ16a及びフロントボトムローラ17aは、複数の紡績ユニット2全体で共通して回転させられる。なお、各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aは、駆動モータM14及びM15、並びに第2エンドフレーム5からの動力によって、下流側ほど速くなるように互いに異なる回転速度で回転させられる。
バックトップローラ14b、サードトップローラ15b、ミドルトップローラ16b及びフロントトップローラ17bは、ドラフトクレードル71に回転可能に支持されている。各トップローラ14b,15b,16b及び17bは、それぞれ、各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aに所定圧力で接触させられて従動回転させられる。
ドラフトクレードル71は、各トップローラ14b,15b,16b及び17bが各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aに所定圧力でそれぞれ接触する位置と、各トップローラ14b,15b,16b及び17bが各ボトムローラ14a,15a,16a及び17aからそれぞれ離間する位置とに、支軸72を中心として回動可能である。ドラフトクレードル71の回動は、ドラフトクレードル71に設けられたハンドル(図示省略)を用いて実施される。なお、ドラフトクレードル71は、隣り合う一対の紡績ユニット2のそれぞれが備えるドラフト装置6の各トップローラ14b,15b,16b及び17bを回転可能に支持している。つまり、ドラフトクレードル71は、隣り合う一対の紡績ユニット2のそれぞれが備えるドラフト装置6に共有されている。
また、代表ドラフト装置6Aは、ロータリーエンコーダ(回転検出部)R14a,R14b,R15a及びR15bを更に備えている。ロータリーエンコーダR14aは、バックボトムローラ14aの回転軸周りに設けられ、バックボトムローラ14aの回転速度(単位時間当たりの回転数)を検出する。ロータリーエンコーダR14bは、バックトップローラ14bの回転軸周りに設けられ、バックトップローラ14bの回転速度を検出する。
ロータリーエンコーダR15aは、サードボトムローラ15aの回転軸周りに設けられ、サードボトムローラ15aの回転速度を検出する。ロータリーエンコーダR15bは、サードトップローラ15bの回転軸周りに設けられ、サードトップローラ15bの回転速度を検出する。ロータリーエンコーダR14a,R14b,R15a及びR15bは、検出結果をユニット制御装置10へ出力する。
ここで、ボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bの回転速度の変化について説明する。スライバSのドラフト時において、駆動モータM14及びM15の出力トルクがスライバSをドラフトするために必要なトルクよりも十分に大きい場合、ボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bの回転速度は一定のまま変化しない(ほぼ変化しない)。このため、図3(a)に示されるように、ロータリーエンコーダR14a,R14b,R15a及びR15bによって検出される回転速度は、一定のまま変化しない(ほぼ変化しない)。
なお、図3(a)及び図3(b)において、符号S14aが付されたグラフはバックボトムローラ14aの回転速度を示し、符号S14bが付されたグラフはバックトップローラ14bの回転速度を示している。また、符号S15aが付されたグラフはサードボトムローラ15aの回転速度を示し、符号S15bが付されたグラフはサードトップローラ15bの回転速度を示している。また、バックボトムローラ14aの直径とバックトップローラ14bの直径とは互いに異なっている。このため、バックボトムローラ14aの回転速度とバックトップローラ14bの回転速度とは互いに異なっている。但し、バックボトムローラ14aの周速とバックトップローラ14bの周速とは互いに同じである。同様に、サードボトムローラ15aの直径とサードトップローラ15bの直径とは互いに異なっている。このため、サードボトムローラ15aの回転速度とサードトップローラ15bの回転速度とは互いに異なっている。但し、サードボトムローラ15aの周速とサードトップローラ15bの周速とは互いに同じである。
駆動モータM14及びM15の出力トルクがスライバSをドラフトするために必要なトルクよりも小さい場合、スライバSを適切に走行させることができずに、ボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bの少なくともいずれかの回転速度が速度低下方向に変動する(回転速度が遅くなる)。このため、図3(b)に示されるように、ロータリーエンコーダR14a,R14b,R15a及びR15bによって検出される回転速度の少なくともいずれかが変動する。なお、図3(b)に示す例では、サードトップローラ15bの回転速度が変動した状態を示している。また、図3(b)に示す例では、時刻t1から時刻t2の間など、サードトップローラ15bの回転速度が、一例として、5rpm程度遅くなった後、再びもとの回転速度に復帰した状態を示している。図3(b)に示す例では、時刻t1から時刻t2の間、時刻t3から時刻t4の間など、回転速度の変動が複数回生じた場合を示している。
次に、一般紡績ユニット2Bが備える一般ドラフト装置6Bについて説明する。図4に示されるように、一般ドラフト装置6Bは、図2に示される代表ドラフト装置6Aに対してロータリーエンコーダR14a,R14b,R15a及びR15bを備えていない点のみが異なっている。すなわち、一般ドラフト装置6Bは、代表ドラフト装置6Aと同様に、バックローラ対(第2ローラ対)14、サードローラ対(第2ローラ対)15、ミドルローラ対16、及びフロントローラ対17等を有している。このように、代表ドラフト装置6Aに設けられたローラ対14,15,16及び17の数と、一般ドラフト装置6Bに設けられたローラ対14,15,16及び17の数とは互いに同じである。また、代表ドラフト装置6Aに設けられたローラ対14,15,16及び17の形状(直径)と、一般ドラフト装置6Bに設けられたローラ対14,15,16及び17の形状(直径)も互いに同じである。
一般ドラフト装置6Bのバックローラ対(第2ローラ対)14は、スライバSを走行させる走行経路Rを挟んで互いに対向するバックボトムローラ(第2駆動ローラ)14a及びバックトップローラ(第2従動ローラ)14bを有している。サードローラ対(第2ローラ対)15は、走行経路Rを挟んで互いに対向するサードボトムローラ(第2駆動ローラ)15a及びサードトップローラ(第2従動ローラ)15bを有している。ミドルローラ対16は、走行経路Rを挟んで互いに対向するミドルボトムローラ16a及びミドルトップローラ16bを有している。フロントローラ対17は、走行経路Rを挟んで互いに対向するフロントボトムローラ17a及びフロントトップローラ17bを有している。複数のローラ対14,15,16及び17は、ケンス(図示省略)から供給されて繊維束ガイド77によって案内されたスライバSをドラフトしつつ上流側から下流側に送る。
一般ドラフト装置6Bは、代表ドラフト装置6Aと同様に、バックボトムローラ14aを回転させる駆動モータ(第2モータ)M14、及びサードボトムローラ15aを回転させる駆動モータ(第2モータ)M15を更に備えている。このように、代表ドラフト装置6Aに設けられた駆動モータM14及びM15の数と、一般ドラフト装置6Bに設けられた駆動モータM14及びM15の数とは互いに同じである。一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15は、ボトムローラ14a,15a,16a及び17aのうち、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15が回転させるローラ対14及び15と、スライバSの移動方向において同じ並び位置に設けられたローラ対14及び15をそれぞれ回転させる。一般ドラフト装置6Bの他の構成は、代表ドラフト装置6Aと同様であり、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
次に、ユニット制御装置10が紡績ユニット2の各部に対して行う種々の制御のうち、ドラフト装置6の駆動モータM14及びM15に対して行う出力トルクの制御について説明する。ユニット制御装置10は、紡績ユニット2に設けられた駆動モータM14及びM15のそれぞれに対して目標出力トルク値を設定し、設定した目標出力トルク値に基づいて駆動モータM14及びM15の出力トルクを制御する。例えば駆動モータM14及びM15がステッピングモータである場合、ユニット制御装置10は、駆動モータM14及びM15に供給される電流値を制御することによって、駆動モータM14及びM15の出力トルクを制御することができる。
ユニット制御装置10は、スライバSのドラフト中において代表ドラフト装置6Aに設けられたロータリーエンコーダR14a,R14b,R15a及びR15bによって検出された検出結果に基づいて、代表ドラフト装置6Aに設けられた駆動モータM14及びM15、並びに一般ドラフト装置6Bに設けられた駆動モータM14及びM15の出力トルクを制御する。
ここで、代表紡績ユニット2A及び一般紡績ユニット2Bにそれぞれ供給されるスライバSが互いに同じである場合、代表ドラフト装置6A及び一般ドラフト装置6Bを同じ設定条件で動作させることができる。本実施形態では、紡績機1に備えられた複数の紡績ユニット2には、それぞれ同じスライバSが供給されている。このため、ユニット制御装置10は、代表ドラフト装置6Aに設けられたロータリーエンコーダR14a等の検出結果に基づいて、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15と一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15とを同じ目標出力トルク値を用いて制御することができる。
ここで、図5に示されるように、紡績機1は、複数のユニット制御装置10を備えている。ユニット制御装置10のそれぞれは、制御対象として割り当てられた複数の紡績ユニット2を制御する。説明の都合上、制御対象に代表紡績ユニット2Aを含むユニット制御装置10を、代表ユニット制御装置(モータ制御部)10Aとする。すなわち、代表ユニット制御装置10Aは、代表紡績ユニット2Aを制御するユニット制御装置(第1ユニット制御装置)である。また、代表ユニット制御装置10Aは、代表紡績ユニット2A及び一般紡績ユニット2Bを制御するユニット制御装置である。
一方、制御対象に代表紡績ユニット2Aを含まないユニット制御装置10を、一般ユニット制御装置10Bとする。すなわち、一般ユニット制御装置10Bは、一般紡績ユニット2Bを制御するユニット制御装置(第2ユニット制御装置)である。
なお、代表ドラフト装置6A及び代表ユニット制御装置10Aは、ロータリーエンコーダR14a等の検出結果に基づいて代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の出力トルクを制御するドラフトシステムを構成する。また、代表紡績ユニット2A及び代表ユニット制御装置10Aは、ロータリーエンコーダR14a等の検出結果に基づいて代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の出力トルクを制御しつつ糸Yを生成する紡績システムを構成する。
まず、代表ユニット制御装置10Aが制御対象である代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を設定する処理について説明する。代表ユニット制御装置10Aは、代表ドラフト装置6Aに設けられたロータリーエンコーダR14a,R14b,R15a及びR15bの検出結果に基づいて、代表ドラフト装置6Aのボトムローラ14a及び15a並びにトップローラ14b及び15bの回転速度を常時監視する。そして、代表ユニット制御装置10Aは、バックボトムローラ14a等の回転速度が速度低下方向に予め定められた判定値以上変動したか否かを判定する。回転速度が判定値以上変動した場合、代表ユニット制御装置10Aは、バックローラ対14及びサードローラ対15のうち、回転速度が判定値以上変動したバックボトムローラ14a等を含むローラ対14又は15を回転させる駆動モータM14又はM15の目標出力トルク値を、予め定められた第1トルク値だけ上昇させる。すなわち、現在の目標出力トルク値に第1トルク値を加えた値を、新たな目標出力トルク値として設定する。第1トルク値は、例えば目標出力トルク値の数%(例えば10%)の値とすれば好ましい。第1トルク値は、目標出力トルク値の10%以外の値であってもよい。
例えば、代表ドラフト装置6Aのバックボトムローラ14a又はバックトップローラ14bの回転速度が判定値以上変動した場合、代表ユニット制御装置10Aは、駆動モータM14の目標出力トルク値を第1トルク値上昇させる。代表ドラフト装置6Aのサードボトムローラ15a又はサードトップローラ15bの回転速度が判定値以上変動した場合、代表ユニット制御装置10Aは、駆動モータM15の目標出力トルク値を第1トルク値上昇させる。ここで、第1トルク値は、駆動モータM14の目標出力トルク値を上昇させる場合と、駆動モータM15の目標出力トルク値を上昇させる場合とで値が異なっていてもよく、同じであってもよい。
さらに、代表ユニット制御装置10Aは、ローラ14a又は14bの回転速度が速度低下方向に判定値以上変動した場合、回転速度が変動したローラ14a又は14bを含むローラ対14以外のローラ対15を回転させる駆動モータM15の目標出力トルク値を、予め定められた第2トルク値上昇させる。代表ユニット制御装置10Aは、ローラ15a又は15bの回転速度が速度低下方向に判定値以上変動した場合、回転速度が変動したローラ15a又は15bを含むローラ対15以外のローラ対14を回転させる駆動モータM14の目標出力トルク値を、予め定められた第2トルク値上昇させる。すなわち、回転速度が変動していないローラ対のモータに対して、現在の目標出力トルク値に第2トルク値を加えた値を、新たな目標出力トルク値として設定する。第2トルク値は、例えば目標出力トルク値の数%(例えば10%)の値とすれば好ましい。第2トルク値は、目標出力トルク値の10%以外の値であってもよい。
例えば、代表ドラフト装置6Aのバックボトムローラ14a又はバックトップローラ14bの回転速度が判定値以上変動した場合、代表ユニット制御装置10Aは、サードローラ対15を回転させる駆動モータM15の目標出力トルク値を第2トルク値上昇させる。代表ドラフト装置6Aのサードボトムローラ15a又はサードトップローラ15bの回転速度が判定値以上変動した場合、代表ユニット制御装置10Aは、バックローラ対14を回転させる駆動モータM14の目標出力トルク値を第2トルク値上昇させる。ここで、第2トルク値は、第1トルク値と同じ値であってもよく、異なる値であってもよい。また、第2トルク値は、駆動モータM14の目標出力トルク値を上昇させる場合と、駆動モータM15の目標出力トルク値を上昇させる場合とで値が異なっていてもよく、同じであってもよい。
また、代表ユニット制御装置10Aは、ロータリーエンコーダR14a等の検出結果に基づいて、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を低下させる。具体的には、代表ユニット制御装置10Aは、ボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bの回転速度が速度低下方向に予め定められた判定値以上変動することが、予め定められた時間以上検出されない場合、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を、予め定められた第3トルク値低下させる。なお、代表ユニット制御装置10Aは、駆動モータM14及びM15の両方では無く、駆動モータM14及びM15の少なくともいずれかの目標出力トルク値を低下させてもよい。また、第3トルク値は、駆動モータM14の出力トルクを低下させる場合と、駆動モータM15の目標出力トルク値を低下させる場合とで値が異なっていてもよく、同じであってもよい。代表ユニット制御装置10Aは、ボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bの少なくともいずれかの回転速度が速度低下方向に予め定められた判定値以上変動することが、予め定められた時間以上検出されない場合に、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を、予め定められた第3トルク値低下させてもよい。
以上のように、代表ユニット制御装置10Aは、ロータリーエンコーダR14a等の検出結果に基づいて代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値をそれぞれ設定する。そして、代表ユニット制御装置10Aは、設定した目標出力トルク値に基づいて、制御対象として割り当てられた代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の出力トルクを制御する。
次に、代表ユニット制御装置10Aが制御対象である一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を設定する処理について説明する。代表ユニット制御装置10Aは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15のそれぞれに設定する目標出力トルク値として、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15に設定された目標出力トルク値を設定する。具体的には、代表ユニット制御装置10Aは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14の目標出力トルク値を設定する場合、目標出力トルク値の設定対象となる一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14が回転させるバックローラ対14と同じ並び位置に設けられたローラ対である代表ドラフト装置6Aのバックローラ対14を回転させる駆動モータM14に設定された目標出力トルク値を設定する。
ここで、同じ並び位置に設けられたローラ対とは、代表ドラフト装置6A及び一般ドラフト装置6Bがそれぞれ有するローラ対14,15,16及び17のうち、ドラフト時におけるスライバSの移動方向の上流側から数えたときの順番が互いに同じとなるローラ対である。すなわち、代表ドラフト装置6Aのバックローラ対14と一般ドラフト装置6Bのバックローラ対14とは同じ並び位置に設けられたローラ対である。代表ドラフト装置6Aのサードローラ対15と一般ドラフト装置6Bのサードローラ対15とは、同じ並び位置に設けられたローラ対である。
同様に、代表ユニット制御装置10Aは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM15の目標出力トルク値を設定する場合、目標出力トルク値の設定対象となる一般ドラフト装置6Bの駆動モータM15が回転させるサードローラ対15と同じ並び位置に設けられたローラ対である代表ドラフト装置6Aのサードローラ対15を回転させる駆動モータM15に設定された目標出力トルク値を設定する。
以上のように、代表ユニット制御装置10Aは、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15に設定された目標出力トルク値を用いて一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値をそれぞれ設定する。そして、代表ユニット制御装置10Aは、設定した目標出力トルク値に基づいて、制御対象として割り当てられた一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の出力トルクを制御する。
次に、一般ユニット制御装置10Bが制御対象である一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を設定する処理について説明する。一般ユニット制御装置10Bは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15のそれぞれに設定する目標出力トルク値として、代表ユニット制御装置10Aによって設定された代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を用いる。一般ユニット制御装置10Bは、代表ユニット制御装置10Aから代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を通信回線を通じて直接取得する、又は機台制御装置5aを介して通信回線を通じて取得する。
具体的には、一般ユニット制御装置10Bは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14の目標出力トルク値を設定する場合、目標出力トルク値の設定対象となる一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14が回転させるバックローラ対14と同じ並び位置に設けられたローラ対である代表ドラフト装置6Aのバックローラ対14を回転させる駆動モータM14に対して設定された目標出力トルク値を設定する。同様に、一般ユニット制御装置10Bは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM15の目標出力トルク値を設定する場合、目標出力トルク値の設定対象となる一般ドラフト装置6Bの駆動モータM15が回転させるサードローラ対15と同じ並び位置に設けられたローラ対である代表ドラフト装置6Aのサードローラ対15を回転させる駆動モータM15に対して設定された目標出力トルク値を設定する。
以上のように、一般ユニット制御装置10Bは、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15に設定された目標出力トルク値を用いて一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値をそれぞれ設定する。そして、一般ユニット制御装置10Bは、設定した目標出力トルク値に基づいて、制御対象として割り当てられた一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の出力トルクを制御する。
次に、代表ユニット制御装置10A及び一般ユニット制御装置10Bが駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を設定する時期の一例を説明する。まず紡績機1は、代表紡績ユニット2Aのみで糸Yを生成する。代表ユニット制御装置10Aは、代表紡績ユニット2Aのみで糸が生成されているときに、上述した目標出力トルク値を第3トルク値低下させる制御を繰り返し行う。すなわち、代表ユニット制御装置10Aは、駆動モータM14及びM15の出力トルクを徐々に低下させる。そして、代表ユニット制御装置10Aは、代表ドラフト装置6Aのボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bのいずれかの回転速度が速度低下方向に判定値以上変動した場合、上述した駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を第1トルク値上昇させる制御及び第2トルク値上昇させる制御を行う。すなわち、代表ユニット制御装置10Aは、駆動モータM14及びM15の出力トルクを上昇させる。
代表ドラフト装置6Aのバックボトムローラ14a等の回転速度が速度低下方向に判定値以上変動した以降において、代表ユニット制御装置10Aは、上述した目標出力トルク値を第3トルク値低下させる制御を中止する。そして、代表ユニット制御装置10Aは、ロータリーエンコーダR14a等の検出結果に基づいて、上述した目標出力トルク値を第1トルク値上昇させる制御及び第2トルク値上昇させる制御を所定時間継続して行う。これにより、代表ユニット制御装置10Aは、代表ドラフト装置6AによってスライバSをドラフトするために最適な駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を得ることができる。
最適な目標出力トルク値が得られた後、複数の紡績ユニット2全体での糸Yの生成の前に、代表ユニット制御装置10Aは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値として、上述したように、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15に設定された目標出力トルク値を設定する。同様に、一般ユニット制御装置10Bは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値として、上述したように、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15に設定された目標出力トルク値を設定する。
これにより、全てのドラフト装置6の駆動モータM14及びM15に対して目標出力トルク値が設定される。全てのドラフト装置6の駆動モータM14及びM15に対して目標出力トルク値が設定された後、紡績機1は、複数の紡績ユニット2全体での糸Yの生成を開始する。
なお、複数の紡績ユニット2全体での糸Yの生成中において、代表ユニット制御装置10Aは、代表ドラフト装置6Aのバックボトムローラ14a等の回転速度の変化に基づいて、上述した代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を第1トルク値上昇させる制御及び第2トルク値上昇させる制御を継続して行っていてもよい。この場合、代表ユニット制御装置10A及び一般ユニット制御装置10Bは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値の設定(変更)と連動して設定(変更)する。
以上のように、代表ユニット制御装置10Aは、代表ドラフト装置6Aのボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bの回転速度が低下した場合、回転速度が低下したボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bを有するローラ対14又は15を回転させる駆動モータM14又はM15の目標出力トルク値を第1トルク値上昇させる。これにより、駆動モータM14及びM15の出力トルクの不足によるボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bの回転速度の低下が抑制されることによって、代表ドラフト装置6Aは、スライバSを安定してドラフトすることできる。また、上昇量を第1トルク値とすることによって、目標出力トルク値を少しだけ上昇させることが可能になり、必要なトルクよりも過剰な目標出力トルク値になることを防止し、エネルギーの無駄な消費を避けることができる。このため、紡績機1は、使用されるスライバSに応じて代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の出力トルクを適切に制御することができる。
また、代表ドラフト装置6Aのローラ対14,15,16及び17の数は、一般ドラフト装置6Bのローラ対14,15,16及び17の数と同じである。このため、代表ドラフト装置6Aに設けられたバックローラ対14等において生じた回転速度の変動は、一般ドラフト装置6B側でも同じように生じることが考えられる。このため、代表ユニット制御装置10A及び一般ユニット制御装置10Bは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値として、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15に設定された目標出力トルク値を設定する。これにより、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の出力トルクの不足によるボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bの回転速度の低下が抑制されることによって、一般ドラフト装置6Bは、スライバSを安定してドラフトすることできる。このため、紡績機1は、使用されるスライバSに応じて一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の出力トルクを適切に制御することができる。代表ドラフト装置6A及び一般ドラフト装置6BにおいてスライバSのドラフトのムラが抑制されるため、紡績機1は、糸Yの品質が低下することを抑制できる。また、バックボトムローラ14a等の回転速度を検出するロータリーエンコーダR14a等は、代表ドラフト装置6Aにのみ設けられていればよい。このため、一般ドラフト装置6Bにおいては、ロータリーエンコーダR14a等の設置が不要となる。
代表ユニット制御装置10Aは、ローラ14a又は14bの回転速度が速度低下方向に判定値以上変動した場合、回転速度が変動したローラ14a又は14bを含むローラ対14以外のローラ対15を回転させる駆動モータM15の目標出力トルク値を、予め定められた第2トルク値上昇させる。代表ユニット制御装置10Aは、ローラ15a又は15bの回転速度が速度低下方向に判定値以上変動した場合、回転速度が変動したローラ15a又は15bを含むローラ対15以外のローラ対14を回転させる駆動モータM14の目標出力トルク値を、予め定められた第2トルク値上昇させる。これにより、代表ユニット制御装置10Aは、バックローラ対14側のローラ又はサードローラ対15側のローラの回転速度の低下に伴って、バックローラ対14を回転させる駆動モータM14及びサードローラ対15を回転させる駆動モータM15のそれぞれの目標出力トルク値を上昇させることができる。また、上昇量を第2トルク値とすることによって、目標出力トルク値を少しだけ上昇させることが可能になり、エネルギーの無駄な消費を避けることができる。また、代表ユニット制御装置10A及び一般ユニット制御装置10Bは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値として、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15に設定された目標出力トルク値を設定する。このため、代表ユニット制御装置10A及び一般ユニット制御装置10Bは、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の制御と同様に一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を上昇させることができる。これにより、代表ユニット制御装置10A及び一般ユニット制御装置10Bは、一般ドラフト装置6Bのバックローラ対14を回転させる駆動モータM14及びサードローラ対15を回転させる駆動モータM15のそれぞれの目標出力トルク値を上昇させることができる。
代表ユニット制御装置10Aは、ロータリーエンコーダR14a等で検出された回転速度が速度低下方向に判定値以上変動することが、予め定められた時間以上検出されない場合、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を、予め定められた第3トルク値低下させる。ここで、ボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bの回転速度が低下しない場合、駆動モータM14及びM15の出力トルクが必要なトルクよりも十分に大きいことが考えられる。このため、代表ユニット制御装置10Aは、ロータリーエンコーダR14a等で検出された回転速度の低下が、予め定められた時間以上検出されない場合、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の出力トルクを低下させる。これにより、代表ユニット制御装置10Aは、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の出力トルクを適切に制御することができる。代表ユニット制御装置10A及び一般ユニット制御装置10Bは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値として、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15に設定された目標出力トルク値を設定する。このため、代表ユニット制御装置10A及び一般ユニット制御装置10Bは、代表ドラフト装置6Aの駆動モータM14及びM15の制御と同様に一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の出力トルクを低下させることができる。これにより、代表ユニット制御装置10A及び一般ユニット制御装置10Bは、一般ドラフト装置6Bの駆動モータM14及びM15の出力トルクを適切に制御することができる。
紡績機1は、複数の紡績ユニット2を備えている。複数の紡績ユニット2のバックローラ対14及びサードローラ対15は、紡績ユニット2ごとに互いに独立して回転させられる。このように、紡績ユニット2ごとに互いに独立して回転させられるバックローラ対14及びサードローラ対15の駆動モータM14及びM15の出力トルクを、使用されるスライバSに応じて適切に制御することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、本実施形態では、ボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bの回転速度の変化を、ロータリーエンコーダR14a,R14b,R15a及びR15bを用いてそれぞれ検出したが、ロータリーエンコーダ以外の回転検出部を用いてもよい。例えば、バックトップローラ14bに取り付けられた反射部材に向けて光を照射し、反射部材で反射した光に基づいて回転速度を検出する回転検出部が用いられてもよい。
代表ドラフト装置6Aは、ロータリーエンコーダR14a,R14b,R15a及びR15bの少なくともいずれかを備えていればよい。特に、代表ドラフト装置6Aは、少なくともサードトップローラ15bの回転速度を検出するロータリーエンコーダR15bを備えていることが好ましい。すなわち、代表ドラフト装置6Aは、ローラ対14,15,16及び17のうち、ドラフト時のスライバSの移動方向において、上流側から2番目に位置するサードローラ対15が有するサードトップローラ15bの回転速度を検出するロータリーエンコーダR15bを少なくとも備えていることが好ましい。ここで、代表ドラフト装置6Aに設けられたローラ対14,15,16及び17のうち、最も上流側に位置するバックローラ対14は、代表ドラフト装置6Aに向けて搬送されたスライバSを引き寄せるのみであり、負荷が小さい。上流側から2番目以降のローラ対15,16及び17は、スライバSが徐々にドラフトされて細くなっていくため、下流側に向かって順に負荷が小さくなる。このため、スライバSの移動方向の上流側から2番目のサードローラ対15に大きな負荷が掛かる。従って、ローラ対14,15,16及び17のうち、スライバSの移動方向の上流側から2番目に位置するサードローラ対15の回転速度が変化しやすい。また、駆動モータM15の出力トルクが不足している場合、特に、上流側から2番目に位置するサードローラ対15のうちサードトップローラ15bの回転速度が低下することが多い。このため、上流側から2番目に位置するサードローラ対15のサードトップローラ15bの回転速度を検出することにより、代表ドラフト装置6Aは、駆動モータM15の出力トルクの不足を好適に検出することができる。サードトップローラ15bの回転速度を検出するロータリーエンコーダR15aの検出結果を用いることにより、使用されるスライバSに応じた駆動モータM15の出力トルクの適切な制御が可能となる。
紡績ユニット2は、紡績ユニット2ごとに互いに独立して回転させられるローラ対としてバックローラ対14及びサードローラ対15を有していたが、独立して回転させられるローラ対の数は2つに限定されない。紡績ユニット2ごとに互いに独立して回転させられるローラ対の数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
図5に示されるように代表ユニット制御装置10Aは、代表紡績ユニット2Aと複数の一般紡績ユニット2Bとを制御したが、代表紡績ユニット2Aのみを制御してもよい。図5では、代表ユニット制御装置10A及び代表紡績ユニット2Aをそれぞれ一つのみ図示したが、紡績機1が備える代表ユニット制御装置10A及び代表紡績ユニット2Aの数は2以上であってもよい。
例えば、紡績機1に対して代表ユニット制御装置10A及び代表紡績ユニット2Aがそれぞれ複数設けられている場合、各代表ユニット制御装置10Aは、それぞれ1つの代表紡績ユニット2Aを制御してもよい。
例えば、紡績機1に対して代表紡績ユニット2Aが複数設けられ、複数の代表紡績ユニット2Aを1つの代表ユニット制御装置10Aが制御していてもよい。また、紡績機1には、複数の代表紡績ユニット2Aを制御する代表ユニット制御装置10Aが、複数設けられていてもよい。このように1つの代表ユニット制御装置10Aが複数の代表紡績ユニット2Aを制御する場合、代表ユニット制御装置10Aは、各代表ドラフト装置6Aに設けられたロータリーエンコーダR14a,R14b,R15a及びR15bからそれぞれ検出結果を取得する。そして、代表ユニット制御装置10Aは、取得した複数の検出結果に基づいて駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値を設定してもよい。例えば、代表ユニット制御装置10Aは、取得した複数の検出結果に基づいてボトムローラ14a及び15a、並びにトップローラ14b及び15bごとに回転速度の平均値をそれぞれ算出する。そして、代表ユニット制御装置10Aは、算出したローラ14a,14b,15a及び15bごとの回転速度の平均値に基づいて、複数の代表ドラフト装置6Aに設けられた駆動モータM14及びM15の目標出力トルク値をそれぞれ設定してもよい。平均値に基づいて目標出力トルク値を設定すれば、より好ましい値の目標出力トルク値とすることができる。すなわち、紡績機1が備える複数の紡績ユニット2はそれぞれ、多少の個体差を持っていると考えられるが、1つの紡績ユニット2だけを代表紡績ユニット2Aとして目標出力トルク値を設定すると、代表とした代表紡績ユニット2Aが特殊な個体であった場合、その特殊さが目標出力トルク値に反映されてしまう。しかし、平均値をとれば、そのような個体差を反映しない(反映を抑制した)目標出力トルク値とすることができる。
例えば、1台の紡績機1に代表ユニット制御装置10Aを1つだけ設け、この1つの代表ユニット制御装置10Aの制御下にある紡績ユニット2を全て代表紡績ユニット2Aとしてもよい。具体的には、例えば代表ユニット制御装置10Aが4つの紡績ユニット2を制御している場合にはこの4つ全てを代表紡績ユニット2Aとし、例えば代表ユニット制御装置10Aが8つの紡績ユニット2を制御している場合にはこの8つ全てを代表紡績ユニット2Aとする。代表紡績ユニット2Aの数は4個以上8個以下であれば好ましい。
上述した代表ユニット制御装置10Aによって実行される各種制御は、機台制御装置5aによって行われてもよい。
紡績ユニット2では、機台高さ方向において、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていたが、各装置は、下側で供給された糸Yが上側で巻き取られるように配置されていてもよい。図1では、紡績機1は、チーズ形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、コーン形状のパッケージPを巻き取ることも可能である。
紡績ユニット2では、糸貯留装置11が空気紡績装置7から糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yが引き出されてもよい。デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yを引き出す場合、糸貯留装置11の代わりに、吸引空気流で糸Yの弛みを吸収するスラックチューブ又は機械的なコンペンセータ等を設けてもよい。
糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12、テンションセンサ9及び糸監視装置8は、省略されてもよい。
また、本発明は、上述したような空気紡績装置7を備える紡績機への適用に限定されない。本発明は、モータによって回転させられ、繊維束をドラフトするローラ対を有するドラフト装置・ドラフトシステム、そのようなドラフト装置・ドラフトシステムを備える繊維機械(例えば、リング精紡機、オープンエンド精紡機、粗紡機など)に適用することが可能である。
1…紡績機、2A…代表紡績ユニット(第1紡績ユニット)、2B…一般紡績ユニット(第2紡績ユニット)、6A…代表ドラフト装置(第1ドラフト装置)、6B…一般ドラフト装置(第2ドラフト装置)、7…空気紡績装置(第1空気紡績装置、第2空気紡績装置)、10A…代表ユニット制御装置(モータ制御部、第1ユニット制御装置、ユニット制御装置)、10B…一般ユニット制御装置(第2ユニット制御装置)、13…巻取装置(第1巻取装置、第2巻取装置)、14…バックローラ対(ローラ対、第1ローラ対、第2ローラ対)、14a…バックボトムローラ(駆動ローラ、第1駆動ローラ、第2駆動ローラ)、14b…バックトップローラ(従動ローラ、第1従動ローラ、第2従動ローラ)、15…サードローラ対(ローラ対、第1ローラ対)、15a…サードボトムローラ(駆動ローラ、第1駆動ローラ、第2駆動ローラ)、15b…サードトップローラ(従動ローラ、第1従動ローラ、第2従動ローラ)、M14,M15…駆動モータ(モータ、第1モータ、第2モータ)、R14a,R14b,R15a,R15b…ロータリーエンコーダ(回転検出部)、S…スライバ(繊維束)、F…繊維束、Y…糸、P…パッケージ。

Claims (12)

  1. 駆動ローラ及び前記駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラをそれぞれが有し、繊維束をドラフトする複数のローラ対と、
    複数の前記駆動ローラをそれぞれ回転させる複数のモータと、
    複数の前記駆動ローラ及び複数の前記従動ローラの少なくともいずれかの回転速度を検出する一つ又は複数の回転検出部と、
    複数の前記モータのそれぞれに対して目標出力トルク値を設定し、設定した前記目標出力トルク値に基づいて複数の前記モータの出力トルクをそれぞれ制御するモータ制御部と、
    を備え、
    前記モータ制御部は、前記回転検出部で検出された前記回転速度が速度低下方向に予め定められた判定値以上変動した場合、前記回転速度が前記判定値以上変動した前記駆動ローラ又は前記従動ローラを有する前記ローラ対を回転させる前記モータの前記目標出力トルク値を、予め定められた第1トルク値上昇させる、ドラフトシステム。
  2. 前記モータ制御部は、前記回転検出部で検出された前記回転速度が速度低下方向に前記判定値以上変動した場合、前記回転速度が前記判定値以上変動した前記駆動ローラ又は前記従動ローラを有する前記ローラ対以外の前記ローラ対を回転させる前記モータの前記目標出力トルク値を、予め定められた第2トルク値上昇させる、請求項1に記載のドラフトシステム。
  3. 前記モータ制御部は、前記回転検出部で検出された前記回転速度が速度低下方向に前記判定値以上変動することが、予め定められた時間以上検出されない場合、複数の前記モータの少なくともいずれかの前記目標出力トルク値を、予め定められた第3トルク値低下させる、請求項1又は2に記載のドラフトシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の前記ドラフトシステムと、
    前記ドラフトシステムでドラフトされた前記繊維束に撚りを与えて糸を生成する空気紡績装置と、
    前記空気紡績装置で生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を備える紡績システム。
  5. 請求項4に記載の前記紡績システムを複数備え、
    複数の前記駆動ローラの少なくとも一つは、前記駆動ローラごとに独立して回転させられ、
    前記回転検出部は、独立して回転させられる前記駆動ローラ、及び当該駆動ローラの回転に伴って回転する前記従動ローラの少なくともいずれかの回転速度を検出する、紡績機。
  6. 第1紡績ユニットと、前記第1紡績ユニットを制御する第1ユニット制御装置と、第2紡績ユニットと、前記第2紡績ユニットを制御する第2ユニット制御装置と、を備える紡績機であって、
    前記第1紡績ユニットは、
    繊維束をドラフトする第1ドラフト装置と、
    前記第1ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束に撚りを与えて糸を生成する第1空気紡績装置と、
    前記第1空気紡績装置で生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する第1巻取装置と、
    を備え、
    前記第1ドラフト装置は、
    第1駆動ローラ及び前記第1駆動ローラの回転に伴って回転する第1従動ローラをそれぞれが有し、前記繊維束をドラフトする複数の第1ローラ対と、
    複数の前記第1駆動ローラの少なくとも一つに対して設けられ、前記第1駆動ローラごとに独立して当該第1駆動ローラを回転させる一又は複数の第1モータと、
    独立して回転させられる前記第1駆動ローラ、及び当該第1駆動ローラの回転に伴って回転する前記第1従動ローラの少なくともいずれかの回転速度を検出する一つ又は複数の回転検出部と、
    を備え、
    前記第1ユニット制御装置は、
    一又は複数の前記第1モータのそれぞれに対して目標出力トルク値を設定し、設定した前記目標出力トルク値に基づいて一又は複数の前記第1モータの出力トルクをそれぞれ制御し、
    前記回転検出部で検出された前記回転速度が速度低下方向に予め定められた判定値以上変動した場合、前記回転速度が前記判定値以上変動した前記第1駆動ローラ又は前記第1従動ローラを有する前記第1ローラ対を回転させる前記第1モータの前記目標出力トルク値を、予め定められた第1トルク値上昇させ、
    前記第2紡績ユニットは、
    繊維束をドラフトする第2ドラフト装置と、
    前記第2ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束に撚りを与えて糸を生成する第2空気紡績装置と、
    前記第2空気紡績装置で生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する第2巻取装置と、
    を備え、
    前記第2ドラフト装置は、
    第2駆動ローラ及び前記第2駆動ローラの回転に伴って回転する第2従動ローラをそれぞれが有し、前記繊維束をドラフトする複数の第2ローラ対と、
    複数の前記第2駆動ローラの少なくとも一つに対して設けられ、前記第2駆動ローラごとに独立して当該第2駆動ローラを回転させる一又は複数の第2モータと、
    を備え、
    複数の前記第1ローラ対の数と複数の前記第2ローラ対の数とは、互いに同じであり、
    前記第1モータの数と前記第2モータの数とは、互いに同じであり、
    前記第2モータは、ドラフト時の前記繊維束の移動方向において、前記第1モータが回転させる前記第1ローラ対と同じ並び位置に設けられた前記第2ローラ対を回転させ、
    前記第2ユニット制御装置は、
    一又は複数の前記第2モータのそれぞれに対して目標出力トルク値を設定し、設定した前記目標出力トルク値に基づいて一又は複数の前記第2モータの出力トルクをそれぞれ制御し、
    一又は複数の前記第2モータのそれぞれに設定する前記目標出力トルク値として、前記目標出力トルク値の設定対象となる前記第2モータが回転させる前記第2ローラ対と同じ並び位置に設けられた前記第1ローラ対を回転させる前記第1モータに設定された前記目標出力トルク値を設定する、紡績機。
  7. 前記第1モータ及び前記第2モータは、それぞれ複数設けられ、
    前記第1ユニット制御装置は、前記回転検出部で検出された前記回転速度が速度低下方向に前記判定値以上変動した場合、前記回転速度が前記判定値以上変動した前記第1駆動ローラ又は前記第1従動ローラを有する前記第1ローラ対以外の前記第1ローラ対を回転させる前記第1モータの目標出力トルク値を、予め定められた第2トルク値上昇させる、請求項6に記載の紡績機。
  8. 前記第1ユニット制御装置は、前記回転検出部で検出された前記回転速度が速度低下方向に前記判定値以上変動することが、予め定められた時間以上検出されない場合、一又は複数の前記第1モータの少なくともいずれかの出力トルクを、予め定められた第3トルク値低下させる、請求項6又は7に記載の紡績機。
  9. 第1紡績ユニットと、第2紡績ユニットと、前記第1紡績ユニット及び前記第2紡績ユニットをそれぞれ制御するユニット制御装置と、を備える紡績機であって、
    前記第1紡績ユニットは、
    繊維束をドラフトする第1ドラフト装置と、
    前記第1ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束に撚りを与えて糸を生成する第1空気紡績装置と、
    前記第1空気紡績装置で生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する第1巻取装置と、
    を備え、
    前記第1ドラフト装置は、
    第1駆動ローラ及び前記第1駆動ローラの回転に伴って回転する第1従動ローラをそれぞれが有し、前記繊維束をドラフトする複数の第1ローラ対と、
    複数の前記第1駆動ローラの少なくとも一つに対して設けられ、前記第1駆動ローラごとに独立して当該第1駆動ローラを回転させる一又は複数の第1モータと、
    独立して回転させられる前記第1駆動ローラ、及び当該第1駆動ローラの回転に伴って回転する前記第1従動ローラの少なくともいずれかの回転速度を検出する一つ又は複数の回転検出部と、
    を備え、
    前記第2紡績ユニットは、
    繊維束をドラフトする第2ドラフト装置と、
    前記第2ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束に撚りを与えて糸を生成する第2空気紡績装置と、
    前記第2空気紡績装置で生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する第2巻取装置と、
    を備え、
    前記第2ドラフト装置は、
    第2駆動ローラ及び前記第2駆動ローラの回転に伴って回転する第2従動ローラをそれぞれが有し、前記繊維束をドラフトする複数の第2ローラ対と、
    複数の前記第2駆動ローラの少なくとも一つに対して設けられ、前記第2駆動ローラごとに独立して当該第2駆動ローラを回転させる一又は複数の第2モータと、
    を備え、
    複数の前記第1ローラ対の数と複数の前記第2ローラ対の数とは、互いに同じであり、
    前記第1モータの数と前記第2モータの数とは、互いに同じであり、
    前記第2モータは、ドラフト時の前記繊維束の移動方向において、前記第1モータが回転させる前記第1ローラ対と同じ並び位置に設けられた前記第2ローラ対を回転させ、
    前記ユニット制御装置は、
    一又は複数の前記第1モータ及び一又は複数の前記第2モータのそれぞれに対して目標出力トルク値を設定し、設定した前記目標出力トルク値に基づいて一又は複数の前記第1モータ及び一又は複数の前記第2モータの出力トルクをそれぞれ制御し、
    前記回転検出部で検出された前記回転速度が速度低下方向に予め定められた判定値以上変動した場合、前記回転速度が前記判定値以上変動した前記第1駆動ローラ又は前記第1従動ローラを有する前記第1ローラ対を回転させる前記第1モータの前記目標出力トルク値を、予め定められた第1トルク値上昇させ、
    一又は複数の前記第2モータのそれぞれに設定する前記目標出力トルク値として、前記目標出力トルク値の設定対象となる前記第2モータが回転させる前記第2ローラ対と同じ並び位置に設けられた前記第1ローラ対を回転させる前記第1モータに設定された前記目標出力トルク値を設定する、紡績機。
  10. 前記第1モータ及び前記第2モータは、それぞれ複数設けられ、
    前記ユニット制御装置は、前記回転検出部で検出された前記回転速度が速度低下方向に前記判定値以上変動した場合、前記回転速度が前記判定値以上変動した前記第1駆動ローラ又は前記第1従動ローラを有する前記第1ローラ対以外の前記第1ローラ対を回転させる前記第1モータの目標出力トルク値を、予め定められた第2トルク値上昇させる、請求項9に記載の紡績機。
  11. 前記ユニット制御装置は、前記回転検出部で検出された前記回転速度が速度低下方向に前記判定値以上変動することが、予め定められた時間以上検出されない場合、一又は複数の前記第1モータの少なくともいずれかの出力トルクを、予め定められた第3トルク値低下させる、請求項9又は10に記載の紡績機。
  12. 駆動ローラ及び前記駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラをそれぞれが有し、繊維束をドラフトする複数のローラ対と、
    複数の前記駆動ローラをそれぞれ回転させる複数のモータと、
    複数の前記ローラ対のうち、前記ローラ対によるドラフト時の前記繊維束の移動方向において、上流側から2番目に位置する前記ローラ対が有する前記従動ローラの回転速度を検出する回転検出部と、を備えるドラフト装置。
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