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JP2019002342A - 気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置 - Google Patents

気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置 Download PDF

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JP2019002342A JP2017117521A JP2017117521A JP2019002342A JP 2019002342 A JP2019002342 A JP 2019002342A JP 2017117521 A JP2017117521 A JP 2017117521A JP 2017117521 A JP2017117521 A JP 2017117521A JP 2019002342 A JP2019002342 A JP 2019002342A
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Abstract

【課題】電磁クラッチを駆動している動力源に対して、負荷が急激に掛るのを抑制する。【解決手段】制御装置200は電力供給部230と受付部210と通電制御部220とを備え、通電制御部220は,受付部210から信号Sが入力されると、コンプレッサ100が液圧縮を発生すると推定されたときは、電磁コイル93に印加する電圧として(1)電磁コイル93に相対的に高い電流を流すのに必要な相対的に高い電圧を適用する第1の制御を行い、コンプレッサ100が液圧縮を発生しないと推定されたときは、電磁コイル93に印加する電圧として(2)(1)の高い電流よりも低い電流であってアーマチュア94をロータ92に連結させるのに十分な電流を流すのに必要な、(1)の高い電圧よりも低い電圧を適用する第2の制御を行うように、制御を切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は、気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置に関する。
車両等に搭載されている空気調和システム(以下、空調システムという。)の気体圧縮機は、車両等の動力源(エンジン等)から動力を受けて動作する。この場合、動力源からの動力の供給を断接するために、電磁クラッチが用いられる。電磁クラッチは、ロータと電磁コイルとアーマチュアとを備えている。ロータは、動力源の動力を受けて常に回転し、アーマチュアは、気体圧縮機の回転軸に連結している。
アーマチュアは、回転しているロータに対して一定のギャップを介して離れているため回転しないが、通電によって電磁コイルが磁力を発生すると、その磁力によりアーマチュアがロータに吸引されて連結する。これにより、アーマチュアはロータと一体的に回転し、アーマチュアに連結された回転軸が回転する。なお、アーマチュアにはばね部材等の弾性力が作用していて、電磁コイルへの通電が無くなるとアーマチュアを吸引する磁力が無くなり、アーマチュアはこの弾性力によってロータから離れた状態に戻される。
このように、電磁クラッチは、電磁コイルへの電圧の印加の有無により、動力源との断接が行われるが、アーマチュアがロータに接して連結したとき、動力源には、気体圧縮機の負荷が急激に掛る。動力源が例えばエンジンの場合、エンジンは車両等を駆動する駆動源であるため、気体圧縮機からの急激な負荷が作用すると、車両の駆動のための駆動力が急激に低下し、車両等の乗り心地に悪影響が生じ得る。
ここで、気体圧縮機の起動前に冷却ファンを作動させることで、気体圧縮機の起動時のトルクを低下させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、気体圧縮機の起動時のトルクが低下するため、動力源に作用する負荷を低減することができる。
特開2002−307938号公報
しかし、上述した先行技術文献で提案されている技術は、気体圧縮機の単体で対処する技術ではない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、気体圧縮機における電磁クラッチを駆動している動力源に対して、負荷が急激に掛るのを抑制するとともに、気体圧縮機が液圧縮を発生させる状況での電磁クラッチの摩耗を抑制することができる、気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、電磁コイル、ロータ、及び前記電磁コイルへの通電により前記ロータに接し、前記電磁コイルへの通電を停止することにより前記ロータから離れるアーマチュアを有する、気体圧縮機における電磁クラッチの前記電磁コイルに電力を供給する電力供給部と、前記電磁コイルに前記電力を供給する起動の信号を受け付ける受付部と、前記電磁コイルに供給する電力を制御する通電制御部と、を備え、前記通電制御部は、前記受付部から前記信号が入力されると、前記気体圧縮機が液圧縮を発生すると推定されたときは、前記電磁コイルに印加する電圧として(1)前記電磁コイルに相対的に高い電流を流すのに必要な相対的に高い電圧を適用する第1の制御を行い、前記気体圧縮機が液圧縮を発生しないと推定されたときは、前記電磁コイルに印加する電圧として(2)前記高い電流よりも低い電流であって前記アーマチュアを前記ロータに連結させるのに十分な電流を流すのに必要な、前記高い電圧よりも低い電圧を適用する第2の制御を行うように、制御を切り替える、気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置である。
本発明に係る気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置によれば、気体圧縮機における電磁クラッチを駆動している動力源に対して、負荷が急激に掛るのを抑制することができる。さらに、本発明に係る気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置によれば、気体圧縮機が液圧縮を発生すると推定されたとき、電磁コイルに印加する電圧として相対的に低い電圧を適用した場合に起こり得る電磁クラッチの摩耗の促進を抑制することができる。
本発明に係る気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置の一実施形態を示すブロック図である。 図1に示した制御装置によって制御される対象の気体圧縮機の一実施例であるベーンロータリ形式のコンプレッサを示す断面図である。 制御装置により第1の制御が行われたときの、時間経過に対する電磁コイルに印加された電圧と、その電圧の印加によって電磁コイルに流れた電流を示すとともに、対応する時間経過におけるクラッチ摩擦トルク(ロータのトルク)とコンプレッサトルク(アーマチュアのトルク)とを示す線図である。 制御装置により第2の制御が行われたときの、時間経過に対する電磁コイルに印加された電圧と、その電圧の印加によって電磁コイルに流れた電流を示すとともに、対応する時間経過におけるクラッチ摩擦トルク(ロータのトルク)とコンプレッサトルク(アーマチュアのトルク)とを示す線図である。
以下、本発明に係る気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明に係る気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置の一実施形態である制御装置200を示すブロック図である。また、図2は図1に示した制御装置200によって制御される対象の気体圧縮機の一実施例であるベーンロータリ形式のコンプレッサ100を示す断面図である。
<コンプレッサ>
図2に示したコンプレッサ100は、車両に搭載され、冷却媒体の気化熱を利用して冷却を行なう空気調和システム(以下、単に空調システムという。)の一部として構成され、この空調システムの他の構成要素である凝縮器、膨張弁、蒸発器等とともに、冷却媒体の循環経路上に設けられている。
コンプレッサ100は、空調システムの蒸発器から取り入れた気体状の冷却媒体としての冷媒ガスG(気体)を圧縮し、この圧縮された冷媒ガスを空調システムの凝縮器に供給する。凝縮器は、圧縮された冷媒ガスを周囲の空気等との間で熱交換することにより冷媒ガスから放熱させて液化させ、高圧で液状の冷媒として膨張弁に送出する。高圧で液状の冷媒は、膨張弁で低圧化され、蒸発器に送出される。低圧の液状の冷媒は、蒸発器において周囲の空気から吸熱して気化し、この冷媒の気化に伴う熱交換により蒸発器の周囲の空気を冷却する。気化した低圧の冷媒ガスGは、コンプレッサ100に戻って圧縮され、以下、上記行程を繰り返す。
コンプレッサ100は、図2に示すように、低圧の冷媒ガスGを内部に吸入し、高圧に圧縮して吐出する圧縮機構部60と、圧縮機構部60を内部に収容するハウジング10と、圧縮機構部60を駆動するための外部の動力源からの動力の供給を断接する電磁クラッチ90と、を備えている。
ハウジング10は、一方の端部が閉じたケース11とケース11の開放された端部を覆うフロントヘッド12とを備えている。フロントヘッド12がケース11の端部を覆った状態で、ハウジング10の内部に、圧縮機構部60を収容する空間が形成される。圧縮機構部60は、冷凍機油Rで潤滑された回転軸51を有していて、この回転軸51が回転することにより低圧の冷媒ガスGを内部に吸入し、高圧に圧縮して外部に吐出する。
ここで、回転軸51は、一方の端部51aが、ハウジング10の外部に露出している。具体的には、図2に示した状態で、回転軸51の左側の端部51aが、フロントヘッド12の外部に露出している。
<電磁クラッチ>
電磁クラッチ90は、プーリ91とロータ92と電磁コイル93とアーマチュア94とを備えた構成である。プーリ91は、図2に示すように、周方向に沿って延びる、断面がV字状の溝が複数形成された外周面91aに環状のベルトが巻き掛けられる。このベルトは、コンプレッサ100が搭載された車両のエンジン(動力源の一例)から動力の供給を受けるように、エンジンの回転軸等(回転軸又は回転軸と同期して回転する軸)に巻き掛けられている。
ロータ92はラジアルベアリングを介してフロントヘッド12に固定されていて、回転の軸心O回りに回転可能となっている。ロータ92には、円筒状のコイル収容空間が形成されていて、このコイル収容空間に円筒状の電磁コイル93が収容されている。ロータ92はプーリ91と一体化されている。したがって、プーリ91にエンジンからの動力の供給を受けると、プーリ91及びロータ92は一体に軸心O回りに回転する。
電磁コイル93はヨークを介してフロントヘッド12に固定されていて、軸心O回りに回転することはなく、通電によって磁力を発生し、通電の停止によって磁力を消失する。アーマチュア94は、内リング94bと外リング94aと板バネ94cとを備えている。内リング94bは、フロントヘッド12から露出した回転軸51の端部51aに、ねじ70によって締結されている。
外リング94aは、内リング94bよりも半径方向の外方に張り出して配置されており摩擦係数の高い材料で形成されている。板バネ94cは、内リング94bと外リング94aとを連結していて、板バネ94cの、軸心O方向に沿っての弾性変形で、内リング94bに対して外リング94aが変位できるようになっている。
外リング94aは、ロータ92の、軸心Oに直交する側壁面とわずかな隙間を介して配置されているが、電磁コイル93への通電によって発生した磁力を受けると、板バネ94cの弾性力に逆らって電磁コイル93に吸引される。この吸引により、ロータ92の側壁面との隙間が無くなるまで外リング94aが変位する(吸引完了の状態)と、外リング94aがロータ92の側壁面に接触する。外リング94aとロータ92の側壁面とが接触後、摩擦力(動摩擦トルク)の増大によって、アーマチュア94は、回転するロータ92に連れ回り始める。
外リング94aとロータ92の側壁面との動摩擦トルクが増加するにしたがって、外リング94aとロータ92との速度差(トルク差)は小さくなり、やがて速度差がゼロになって両者は同期した回転となる連結状態(連結完了した状態)。これにより、アーマチュア94に回転軸51が連結されていたコンプレッサ100の圧縮機構部60は駆動される。
一方、電磁コイル93への通電を停止すると、電磁コイル93が発していた磁力は消失し、この結果、ロータ92の側壁面に接触していた外リング94aは、板バネ94cの弾性力によって、ロータ92の側壁面から離れて元の位置に戻される。これにより、アーマチュア94は停止し、コンプレッサ100の圧縮機構部60も停止する。
<制御装置>
次に、電磁コイル93に通電する電力を制御する制御装置200について説明する。制御装置200は、コンプレッサ100とは別体の構成であるが、コンプレッサ100の一部として構成されてもよい。制御装置200は、図1に示すように、電磁コイル93に電力を供給する電力供給部230と、電磁コイル93に電力を供給する指示(起動)の信号Sを受け付ける受付部210と、電磁コイル93に供給する電力を制御する通電制御部220と、を備えている。
ここで、電力供給部230は、制御装置200がコンプレッサ100とともに搭載されている車両の電源(車載バッテリ等)から供給された電力を中継している。受付部210は、車両に設けられた、空気調和装置を運転するスイッチ等に入力された運転開始の指示の信号を、電磁コイル93に電力を供給する指示の信号Sとして受け付ける。
図3は、制御装置200により第1の制御が行われたときの、時間経過に対する電磁コイル93に印加された電圧Vと、その電圧の印加によって電磁コイル93に流れた電流Iを示すとともに、対応する時間経過におけるクラッチ摩擦トルク(ロータ92のトルク)とコンプレッサトルク(アーマチュア94のトルク)とを示す線図である。また、図4は、制御装置200により第2の制御が行われたときの、時間経過に対する電磁コイル93に印加された電圧Vと、その電圧の印加によって電磁コイル93に流れた電流Iを示すとともに、対応する時間経過におけるクラッチ摩擦トルク(ロータ92のトルク)とコンプレッサトルク(アーマチュア94のトルク)とを示す線図である。なお、図3,4ともに、クラッチ摩擦トルクを実線で示し、コンプレッサトルクを一点鎖線で示している。
アーマチュア94の外リング94aがロータ92から離れた状態(コンプレッサ100の起動前の状態)から、電磁コイル93に電圧V1を印加する(図3,4におけるクラッチ起動)と、電圧V1が一定であっても電磁コイル93に流れる電流I1の電流値が時間の経過とともに増大してゆき、その後、電磁コイル93のインダクタンス変化により、流れる電流I1の電流値は減少してゆく。そして、電磁クラッチ90の起動から時間t1の経過後に、外リング94aがロータ92の側壁面に接触し始めた吸引完了の状態となる。なお、吸引完了の状態は、外リング94aとロータ92の側壁面との間で滑りが生じているため、両者が連結完了した状態には至っていない。
吸引完了のときからは、アーマチュア94をロータ92に連結させるのに十分な電流I2が電磁コイル93に供給され続けることで、時間tの経過に従って外リング94aとロータ92の側壁面との間の滑りが減ってゆき、これに伴って、クラッチ摩擦トルク(ロータ92のトルク)とコンプレッサトルク(アーマチュア94のトルク)は上昇する。吸引完了から時間t2経過後に、外リング94aとロータ92の側壁面との間の滑りが無くなって、両者の回転が一致(同期)した連結完了した状態では、クラッチ摩擦トルクとコンプレッサトルクは一致する。
連結完了した後も、電磁コイル93に電流Iを供給し続けることで、電磁クラッチ90の連結状態は維持されるが、電流Iの供給が停止したり、電流Iが一定以下(アーマチュア94をロータ92に連結させるのに十分な電流未満)に低下すると、外リング94aがロータ92の側壁面から離れて、電磁クラッチ90は切断された状態となる。
通電制御部220による上述した第1の制御は、具体的には、下記(1)に示す制御である。
(1)受付部210から起動の信号が入力されると、コンプレッサ100が液圧縮を発生すると予測されたときは、電磁コイル93に印加する電圧として、電磁コイル93に相対的に高い電流I1を流すのに必要な相対的に高い電圧V1を適用する。
つまり、第1の制御は、電磁コイル93に、相対的に高い電流I1を流すための相対的に高い一定の電圧V1を、起動時から連結完了後まで継続的に印加し続けた制御である。
通電制御部220による上述した第2の制御は、具体的には、下記(2)に示す制御である。
(2)受付部210から起動の信号が入力されると、コンプレッサ100が液圧縮を発生しない予測されたときは、電磁コイル93に印加する電圧として、電磁コイル93に相対的に低い電流であって、アーマチュア94の外リング94aをロータ92に連結させるのに十分な電流I2を流すのに必要な相対的に低い電圧V2(V1)を適用する。
第2の制御は、詳細には、電磁クラッチ90の起動から吸引完了(時間t1経過時)までは、電磁コイル93に、相対的に高い電流I1を流すための相対的に高い一定の電圧V1を印加する。この相対的に高い電圧V1は、第1の制御における電圧V1と同じ電圧である。
その後の吸引完了から連結完了(時間t2経過)までは、電磁コイル93に、最初の高い電流I1よりも低い電流であってアーマチュア94をロータ92に連結させるのに十分な電流I2を流すのに必要な相対的に低い電圧V2(<V1)を印加する。このとき、電磁コイル93に流れる電流I2は、第1の制御において、電磁コイル93に流れる電流I2よりも低い値となる。
したがって、第2の制御による吸引完了から連結完了までの期間において電磁コイル93の発生する磁力は、第1の制御による吸引完了から連結完了までの期間において電磁コイル93の発生する磁力よりも低い磁力となる。この結果、図3,4に示すように、第2の制御による吸引完了から連結完了までの時間t2は、第1の制御による吸引完了から連結完了までの時間t2よりも長くなる。
さらに、第2の制御では、アーマチュア94とロータ92とが一体に回転する連結状態となった後は、電磁コイル93に印加する電圧Vを、相対的に高い電圧V3に切り替える。この電圧V3は、最初の相対的に高い電圧(第1の制御における電圧)V1と同じである。なお、連結完了の状態をその都度、正確に検出するのではなく、連結完了に至った時間t2を予め実験的に求め、さらに都度の誤差等を考慮して、予め実験的に求められた時間t2に誤差等を吸収しうる時間Δtを加えた時間(t2+Δt)を通電制御部220に記憶させておき、この時間(t2+Δt)が経過したときに連結完了したと推定して、電磁コイル93に印加する電圧VをV2からV3に切り替えるものとする。
通電制御部220には、起動時のコンプレッサ100の状態に関する情報Tが入力されている。この起動時のコンプレッサ100の状態に関する情報Tは、例えば、コンプレッサ100が前回の作動を停止してからの今回起動するときまでにコンプレッサ100の停止していた経過時間である。そして、通電制御部220は、入力された情報Tに応じて、コンプレッサ100が液圧縮を発生するか否かを推定し、その推定結果に応じて、第1の制御と第2の制御とを切り替える。
具体的には、情報Tが上述した経過時間である場合、その経過時間Tが予め設定された時間T0よりも短いときは、通電制御部220は、コンプレッサ100が液圧縮を発生しないと推定し、第2の制御に切り替える。予め設定された時間T0は、例えば、経過時間Tが時間T0よりも長いときは液圧縮が発生することが、コンプレッサ100の状態に対応した特定の条件下で予め実験的に求められた時間である。なお、コンプレッサ100が液圧縮を発生するのは、コンプレッサ100の内部(圧縮機構部60)に液化した冷媒ガスが侵入することによって発生する。
また、経過時間Tが予め設定された時間T0よりも長いときは、通電制御部220は、コンプレッサ100が液圧縮を発生すると推定し、第1の制御に切り替える。
以上のように構成された実施形態のコンプレッサ100の電磁クラッチ90に対する制御装置200によれば、起動時のコンプレッサ100が液圧縮を発生すると推定されないときは、液圧縮が発生すると推定されたときに比べて、吸引完了から連結完了までの期間、電磁コイル93に印加する電圧V2を低い電圧に設定する(図4参照)。したがって、起動時のコンプレッサ100が液圧縮が発生しないと推定されたときは、液圧縮を発生すると推定されたときに比べて、吸引完了から連結完了までの期間が長くなり、動力源となるエンジンに、コンプレッサ100の起動時の負荷が急激に掛るのを抑制することができる。
また、実施形態のコンプレッサ100の電磁クラッチ90に対する制御装置200によれば、起動時のコンプレッサ100が液圧縮を発生すると推定されたときは、吸引完了から連結完了までの期間も、起動時に電磁コイル93に印加した相対的に高い電圧V1を維持する(図3参照)。したがって、液圧縮を発生すると推定されたときは、液圧縮を発生しないと推定されたときのように、吸引完了から連結完了までの期間が長くなることがない。
よって、液圧縮を発生すると推定されたときは、吸引完了から連結完了までの期間において電磁クラッチ90のアーマチュア94とロータ92とが相対的に滑っている状態を抑制することができ、液圧縮を発生しないと推定されたときよりも電磁クラッチ90の摩耗を抑制することができる。
ここで、起動時のコンプレッサ100が液圧縮を発生するときは、例えば、車両(エンジン)をひと晩継続して停止していた場合など、通常の車両運転状態では無いため、仮にそのような液圧縮が発生したとしても、その状態は一時的であって、そのような状態での起動は一定以上の時間継続して使用されることは無い。このため、液圧縮が発生した状態で、動力源となるエンジンにコンプレッサ100の起動時の負荷が急激に掛かったとしても、負荷が急激に掛る状況が繰り返し生じる事態は無い。よって、液圧縮が発生すると推定される状態では、電磁クラッチ90の摩耗を抑制することを優先した方が実用的である。
このように、本実施形態の制御装置200は、通電制御部220が、起動時のコンプレッサ100が液圧縮を発生すると推定されるか否かに応じて、電磁コイル93に印加する電圧を相対的に高い電圧と相対的に低い電圧とに切り替えるため、液圧縮を発生するか否かに応じたコンプレッサ100の状態に対応して適切な起動を行うことができる。
なお、本実施形態の制御装置200は、経過時間Tを制御装置200の外部から入力されるものとしたが、受付部210に起動の指示の信号Sが入力され、コンプレッサ100の停止を指示する信号Sも受付部に入力されるため、通電制御部220が、停止を指示する前回の信号Sが受付部210に入力されてから今回起動を指示する信号Sが受付部210に入力されたときまでの時間を計測することで、その計測された時間を経過時間Tとしてもよい。これにより、経過時間Tを制御装置200の外部から入力する必要が無い。
また、本実施形態の制御装置200は、経過時間Tの長短に応じて、起動時のコンプレッサ100が液圧縮を発生するか否かを推定するが、本発明に係る気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置は、経過時間T以外の、起動時の気体圧縮機の状態の情報Tに基づいて、液圧縮を発生するか否かを推定するものであってもよい。
なお、同じ経過時間Tであっても、周囲の温度が低い寒い季節には、周囲の温度が高い温かい季節よりも、コンプレッサ100の内部の冷媒ガスが液化し易いため、液圧縮が発生し易い。
そこで、本実施形態の制御装置200は、通電制御部220が、経過時間Tの長短に応じて起動時のコンプレッサ100が液圧縮を発生するか否かを推定するに際して、コンプレッサ100の周囲の温度に応じて、液圧縮の発生の推定を行うための予め設定された時間T0の長さを補正するようにしてもよい。この場合、コンプレッサ100の周囲の温度は、通電制御部220に入力される構成とすればよい。
具体的には、コンプレッサ100の周囲の温度が予め設定された温度よりも高いときは、予め設定された時間T0を長くする補正を行い、コンプレッサ100の周囲の温度が予め設定された温度よりも低いときは、予め設定された時間T0を短くする補正を行う。
このようにコンプレッサ100の置かれている環境の温度に応じて、予め設定された時間T0の長さを補正することにより、液圧縮の発生の有無の推定の精度を向上させることができる。なお、コンプレッサ100の周囲の温度は、エンジンの吸気の温度や冷却水の温度などを適用してもよい。また、予め設定された時間T0を補正するのに代えて、コンプレッサ100の周囲の温度が予め設定された温度よりも高いときは、経過時間Tを短くする補正を行い、コンプレッサ100の周囲の温度が予め設定された温度よりも低いときは、経過時間Tを長くする補正を行ってもよい。
本実施形態の制御装置200は、通電制御部220が、第2の制御で、アーマチュア94とロータ92との連結完了の後、電磁コイル93に印加する電圧Vを、連結完了前に印加していた低い電圧V2よりも高い電圧V3(=V1)に切り替える。したがって、電磁コイル93は、アーマチュア94に作用する磁力を、連結完了の前の期間の磁力よりも強くするため、エンジンにより回転しているロータ92の回転変動等でトルク変動が生じても、アーマチュア94とロータ92との間で滑りが発生するのを抑制又は防止することができる。
上述した実施形態において、アーマチュア94の吸引完了したタイミングは、電磁コイル93に流れる電流をセンサ等で監視することにより検出することができる。すなわち、アーマチュア94の吸引完了したタイミングでは、上述したように電磁コイル93を流れる電流値が最小となる。したがって、この電流値が最小となるタイミングを電流センサ等何らかのセンサで検出することにより、アーマチュア94の吸引完了したタイミングを厳密に検出することができる。
なお、電磁コイル93を流れる電流値を監視することなく、一定の時間経過により、アーマチュア94の吸引完了したタイミングとみなしてもよい。つまり、特定の型式のコンプレッサは、アーマチュアとロータとの隙間の寸法や、印加される電圧の第1の電圧値は常に一定であるため、予め実験等により、電磁コイルを流れる電流値が最小となるタイミングを予め実験等で求めておくことができる。
したがって、電磁コイルを流れる電流値が最小となるタイミングを、電磁クラッチの起動からの経過時間に対応づけることができる。そのように求められた、電磁クラッチの起動からの経過時間を通電制御部220が記憶しておき、電磁クラッチが起動してから、記憶された経過時間が経過した時点を、通電制御部220が備えたタイマによる時間の計測で判定することにより、センサを用いることなく、その記憶された経過時間が経過した時点を、アーマチュア94の吸引完了したタイミングとして設定することができる。
そして、そのようにして得られたタイミングを以て、電磁コイル93に印加する電圧の掛け方を切り替えるタイミングとすればよい。
本実施形態のコンプレッサ100は、ベーンロータリ形式の気体圧縮機であるが、本発明に係る制御装置が制御の対象とする気体圧縮機は、電磁クラッチを備えた気体圧縮機であればよく、ベーンロータリ形式以外の形式の気体圧縮機を制御の対象とするものでもよい。したがって、ベーンロータリ形式以外の斜板式の気体圧縮機、スクロール形式の気体圧縮機等を制御の対象とする制御装置も本発明に係る制御装置が適用される。
90 電磁クラッチ
92 ロータ
93 電磁コイル
94 アーマチュア
100 コンプレッサ
200 制御装置
210 受付部
220 通電制御部
230 電力供給部
S 信号
T 情報(経過時間)

Claims (5)

  1. 電磁コイル、ロータ、及び前記電磁コイルへの通電により前記ロータに接し、前記電磁コイルへの通電を停止することにより前記ロータから離れるアーマチュアを有する、気体圧縮機における電磁クラッチの前記電磁コイルに電力を供給する電力供給部と、
    前記電磁コイルに前記電力を供給する起動の信号を受け付ける受付部と、
    前記電磁コイルに供給する電力を制御する通電制御部と、を備え、
    前記通電制御部は、前記受付部から前記信号が入力されると、前記気体圧縮機が液圧縮を発生すると推定されたときは、前記電磁コイルに印加する電圧として(1)前記電磁コイルに相対的に高い電流を流すのに必要な相対的に高い電圧を適用する第1の制御を行い、前記気体圧縮機が液圧縮を発生しないと推定されたときは、前記電磁コイルに印加する電圧として(2)前記高い電流よりも低い電流であって前記アーマチュアを前記ロータに連結させるのに十分な電流を流すのに必要な、前記高い電圧よりも低い電圧を適用する第2の制御を行うように、制御を切り替える、気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置。
  2. 前記第2の制御は、前記アーマチュアと前記ロータとが一体に回転する連結状態となった後は、前記電磁コイルに印加する電圧を、前記第1の制御における前記高い電圧に切り替える請求項1に記載の、気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置。
  3. 前記通電制御部は、前記起動時の前記気体圧縮機の状態に基づいて、前記液圧縮を発生するか否かを推定する請求項1又は2に記載の、気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置。
  4. 前記通電制御部は、前記起動時の前記気体圧縮機の状態として、前記気体圧縮機が運転を前回停止してから次に起動するまでの経過時間を適用し、前記経過時間が予め設定された時間より長いときは前記液圧縮を発生すると推定し、前記経過時間が予め設定された時間より短いときは前記液圧縮を発生しないと推定する請求項3に記載の、気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置。
  5. 前記通電制御部は、前記気体圧縮機の周囲の温度が予め設定された温度よりも高いときは、前記予め設定された時間を長くする補正を行い、前記温度が予め設定された温度よりも低いときは、前記予め設定された時間を短くする補正を行う請求項4に記載の、気体圧縮機の電磁クラッチに対する制御装置。
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